JP5362318B2 - ユニット式建物 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の建物ユニットを組み合わせて建てるユニット式建物に関する。
従来のユニット式建物には、広い居室空間を形成するために建物ユニットを離し置きし、これらの建物ユニットの間のジョイントスペースをパネルで閉塞したものがある(例えば、特許文献1参照)。このユニット式建物では、装飾の観点から、その正面に凹凸形状、例えば、ファサード等を形成するために、パネルを隣り合う建物ユニットの正面からオフセットするものが考えられる。
特開2005−240358号公報
しかし、従来例では、ジョイントスペースを閉塞するパネル等の構成部材が多種類必要とされ、艤装効率やトラックにおける輸送効率が建物ユニットに比べてよくないという問題がある。
本発明の目的は、艤装効率及び輸送効率に優れた凹凸形状を有するファサードが形成されるユニット式建物を提供することである。
本発明のユニット式建物1は、それぞれ柱10及び梁11,12の直方体状の骨組み13を有する第1の建物ユニット311,511と第2の建物ユニット312,512とを正面Fを揃えた状態で離し置きし、これら第1の建物ユニット311,511と第2の建物ユニット312,512との間に、柱10と互いに対向した2本の梁11,12とを含む直方体状の骨組み13を有する第3の建物ユニット313,513を前記第1の建物ユニット311,511と前記第2の建物ユニット312,512との正面FからオフセットOSした状態で配置し、前記第1の建物ユニット311,511および前記第2の建物ユニット312,512には、前記第3の建物ユニット313,513の正面Fと平行な前記2本の梁11と略直線状となる位置にそれぞれ対応梁7Aを備え、前記第1の建物ユニット311,511、前記第2の建物ユニット312,512及び前記第3の建物ユニット313,513は正面F側と背面R側とにそれぞれ配置され、背面R側の前記第3の建物ユニット313,513を背面R側の前記第1の建物ユニット311,511と前記第2の建物ユニット312,512との背面RからオフセットOSした状態で配置し、正面F側と背面R側とに配置された前記第3の建物ユニット313,513の間にはスペースSが設けられ、正面F側の前記第1の建物ユニット311,511と前記第2の建物ユニット312,512との少なくとも一方と背面R側の前記第1の建物ユニット311,511と前記第2の建物ユニット312,512との少なくとも一方とには建物内側の前記柱10が欠損され、この欠損された前記柱10の部分を跨ぐように補強部材8が正面Fの前記第3の建物ユニット313,513と背面R側の前記第3の建物ユニット313,513との前記柱10に接合され、前記第1の建物ユニットと前記第2の建物ユニットとには、前記対応梁のうち前記柱が欠損された部分に近接する位置に対応して対応柱7Bが設けられていることを特徴とするユニット式建物である。
この発明によれば、正面Fに凹凸を有するユニット式建物1は建物ユニット31,51を用いて構成されるので、正面Fの凹凸形状を建物ユニット31,51とは別の部材で構成する場合に比べて、艤装効率を良好なものとすることができる。
また、第3の建物ユニット313,513の正面Fの梁11、第1の建物ユニット311,511及び第2の建物ユニット312,512の対応梁7Aが略同一直線上に配置されるので、建物ユニット31,51間での水平力の伝達が良好となり、ユニット式建物1全体の水平剛性を高めることができる。このため、地震等でユニット式建物1の正面Fに対して横からの方向に水平力がかかっても、ユニット式建物1全体へ水平力を伝達させることができるので、ユニット式建物1の耐震性を高めることができる。
さらに、本発明のユニット式建物1は、標準建物ユニットに対応梁7Aを追加するだけの簡易な構成により形成することができるので、建物ユニット31,51の配列の自由度を高めることができる。このため、ユニット式建物1を設置する敷地の大きさ、形状に合わせて自在に建物ユニット31,51を配置することができ、敷地面積を有効に利用することができる。
この発明によれば、正面F側と背面R側との第3の建物ユニット313,513が離し置きされるので、その間にスペースSを形成することができる。そして、このスペースSをユニット式建物1の居室空間として利用することができるので、敷地面積を有効に利用することができる。
この発明によれば、補強部材8を用いることで、建物ユニット31,51の柱10を省略することができるので、ユニット式建物1の居室空間が柱により干渉されるおそれのない開放感ある大きな居室空間を形成することができる。
本発明のユニット式建物1は、正面F側の前記第1の建物ユニット311,511及び前記第2の建物ユニット312,512と背面Rの前記第1の建物ユニット311,511及び前記第2の建物ユニット312,512とは離し置きし、離し置きされた前記第1の建物ユニット311,511及び前記第2の建物ユニット312,512の間はパネルPで閉塞される構成が好ましい。
この発明によれば、建物ユニット31,51を離し置きし、その隙間をパネルPにより閉塞するので、建物ユニット31,51を離し置きにする分、ユニット式建物1の居室空間を大きくすることができる。また、建物ユニット31,51を離し置きし、その隙間をパネルPで閉塞するだけなので、ユニット式建物1の居室空間を容易に大きくすることができる。
本発明のユニット式建物1では、前記対応梁7Aは、それぞれ前記第1の建物ユニット311,511の前記骨組み13と前記第2の建物ユニット312,512の前記骨組み13を構成する梁11,12であり、この梁11,12の正面F側にはオーバーハング部32,52が前記第1の建物ユニット311,511の前記骨組み13と前記第2の建物ユニット312,512の前記骨組み13とにそれぞれ接合される構成が好ましい。
この発明によれば、オーバーハング部32,52がユニット式建物1の正面F側に配置されるので、オーバーハング部32,52を配置させるだけで、ユニット式建物1の正面Fに凹凸を容易に形成することができる。
本発明のユニット式建物1では、前記オーバーハング部32,52は前記対応梁7Aに所定間隔離れた第1梁部321A,322Aと、この第1梁部321A,322Aの両端部と前記骨組み13とに接合する第2梁部321B,322Bと、第1梁部321A,322Aと第2梁部321B,322Bとの接合部分に接合される柱部33とを有する構成が好ましい。
この発明によれば、オーバーハング部32,52が第1梁321A,322Aと、第2梁321B,322Bと、柱部33とにより形成されるので、オーバーハング部32,52の構成を簡易にすることができる。また、第2梁321B,322Bは第1梁321A,322Aと骨組み13とに接合されるので、オーバーハング部32,52を骨組み13に容易に取り付けることができる。このため、ユニット式建物1の艤装効率をより高めることができる。
本発明のユニット式建物1では、前記対応梁7Aは前記第1の建物ユニット311,511の前記骨組み13と前記第2の建物ユニット312,512の前記骨組み13との内部に設けられる前記骨組み13を構成する前記梁11とは建物内側に所定寸法離れて配置された補強梁である構成が好ましい。
この発明によれば、対応梁7Aは、第1建物ユニット311,511および第2建物ユニット312,512の骨組み13より内側に所定寸法離れて配置されているので、建物ユニット31,51自体の水平剛性を高めることができる。このため、ユニット式建物1の水平剛性をより高めることができ、ユニット式建物1の耐震性をより高めることができる。
図1〜図4には第1実施形態のユニット式建物が示されている。
図1には、本発明の第1実施形態のユニット式建物の全体斜視図が示されている。図2には、本発明の第1実施形態のユニット式建物の平面図が示されている。
図1および図2に示すように、第1実施形態のユニット式建物1は、基礎2の上に設けられた複数の下階建物ユニット31を有する下階部4と、これら下階建物ユニット31の上に設けられる複数の上階建物ユニット51を有する上階部6と、この上階部6の上方に設けられる図示しない屋根とを備えて構成されている。
具体的には、下階部4は、短辺同士が対向して隣り合う第1建物ユニットとしての2個の第1下階建物ユニット311と、短辺同士が対向して隣り合う第2建物ユニットとしての2個の第2下階建物ユニット312とを有している。そして、これら建物ユニット311,312がそれぞれ対向しない側の短辺を含む垂直面を正面Fまたは背面Rとし、これを揃えた状態で離し置きされている。
また、下階部4は、離し置かれた第1下階建物ユニット311と第2下階建物ユニット312との間に、これら建物ユニット311,312の長辺と直交するように長辺が接する向きで、かつ、正面F側または背面R側の長辺が正面Fまたは背面RからオフセットOS分内側に位置するように設けられる第3建物ユニットとしての2個の第3下階建物ユニット313を有している。そして、これら2個の第3下階建物ユニット313は離し置きされている。
ユニット式建物1は、第1下階建物ユニット311と、第2下階建物ユニット312と、第3下階建物ユニット313とに、四方を囲まれた四角形のスペースSを中央に備えている。また、第1下階建物ユニット311と第2下階建物ユニット312とは、直交する第3下階建物ユニット313の長辺天井梁11Aの同一直線上の位置にそれぞれ補強部材としての対応梁7Aが設けられている。
上階部6は、下階部4と同様に第1上階建物ユニット511と、第2上階建物ユニット512と、第3上階建物ユニット513とを有しており、これら上階建物ユニット51に囲まれたスペースSを形成している。
図3には、本発明の第1実施形態の標準建物ユニットの全体斜視図が示されている。
図3に基づいて、第3下階建物ユニット313及び第3上階建物ユニット513を説明する。第3下階建物ユニット313及び第3上階建物ユニット513は、四隅に立設される4本の柱10と、これらの柱10の上端間同士を結合する4本の天井梁11と、各柱10の下端間同士を結合する4本の床梁12とを含む骨組み13を有し、略直方体状に形成されている。そして、天井梁11は各2本の長辺天井梁11A及び短辺天井梁11Bで構成され、床梁12は各2本の長辺床梁12A及び短辺床梁12Bで構成されている。2本の長辺天井梁11A間、及び2本の長辺床梁12A間には、図示しない複数本の天井小梁、複数本の根太がそれぞれ架け渡されている。また、柱10と天井梁11及び床梁12とは、仕口14を介して接続されている。そして、第3下階建物ユニット313及び第3上階建物ユニット513の対角に位置する仕口14のそれぞれを連結する図示しないブレースが設けられている。
図4には、本発明の第1実施形態の対応梁を有する建物ユニットの全体斜視図が示されている。
図4に示すように、下階建物ユニット31と上階建物ユニット51とは、図3に示した第3下階建物ユニット313および第3上階建物ユニット513と同様の骨組み13を有している。そして、対向する長辺天井梁11Aを水平方向に結合する2本の対応梁7Aを備えている。そして、これらの対応梁7Aは長辺天井梁11Aを3等分する2箇所に設けられている。また、天井ブレース15が対応梁7Aにより分割されている。
以上のような第1実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(1)第1実施形態のユニット式建物1によれば、正面Fに凹凸形状を有するユニット式建物1は建物ユニット31,51を用いて構成されるので、正面Fの凹凸形状を建物ユニット31,51とは別の部材で構成する場合に比べて、艤装効率を良好なものとすることができる。また、正面Fに凹凸形状を有することで外観の意匠性が高いユニット式建物1を得ることができる。
(2)第1実施形態のユニット式建物1によれば、第3建物ユニット313,513の正面F側および背面R側の梁11,12と、第1建物ユニット311,511及び第2建物ユニット312,512の対応梁7Aが略同一直線上に配置されるので、建物ユニット31,51間での水平力の伝達が良好となり、ユニット式建物1全体の水平剛性を高めることができる。このため、地震等でユニット式建物1の正面Fに対して横からの方向に水平力がかかっても、ユニット式建物1全体へ水平力を伝達させることができるので、ユニット式建物1の耐震性を高めることができる。
(3)第1実施形態のユニット式建物1によれば、第1実施形態のユニット式建物1に用いた下階建物ユニット311,312は、標準建物ユニットに対応梁7Aを追加するだけの簡易な構成により形成することができるので、ユニット式建物1を容易に得ることができる。さらに、対応梁7Aの取り付け位置を変更するだけで建物ユニット31,51の配置を自在に変更することができる。このため、ユニット式建物1を設置する敷地の大きさ、形状に合わせて自在に建物ユニット31,51を配置することができ、敷地面積を有効に利用することができる。
(4)第1実施形態のユニット式建物1によれば、正面F側と背面R側との第3建物ユニット313,513が離し置きされるので、その間にスペースSを形成することができる。そして、このスペースSをユニット式建物1の居室空間として利用することができるので、敷地面積を有効に利用し、居室空間を大きく確保することができる。
(5)第1実施形態のユニット式建物1によれば、対応梁7Aは、第1建物ユニット311,511および第2建物ユニット312,512の梁11より内側に所定寸法離れて配置されているので、建物ユニット31,51自体の水平剛性を高めることができる。このため、ユニット式建物1の水平剛性をより高めることができ、ユニット式建物1の耐震性をより高めることができる。
図1および図5から図7には第2実施形態のユニット式建物が示されている。
図1に示すように、第2実施形態のユニット式建物1は、第1実施形態のユニット式建物と同様に基礎2の上に設けられた複数の下階建物ユニット31を有する下階部4と、これら下階建物ユニット31の上に設けられる複数の上階建物ユニット51を有する上階部6と、この上階部6の上方に設けられる図示しない屋根とを備えて構成されている。
図5には、本発明の第2実施形態の柱省略された建物ユニットの全体斜視図が示されている。
図5に示すように、第1下階建物ユニット311および第2下階建物ユニット312は、3本の柱10と、これらの柱10の上端間同士を結合する4本の前記天井梁11と、各柱10の下端間同士を結合する4本の前記床梁12とを含む骨組み13Aを有し、略直方体状に形成されている。そして、1本の柱が省略された部位が柱省略コーナ部Aとされている。そして、対向する長辺梁11Aを水平方向に結合する2本の対応梁7Aを備えている。そして、これらの対応梁7Aは長辺梁11Aを3等分する2箇所に設けられている。また、柱省略コーナ部Aを有する長辺梁11A、12Aを垂直方向に結合する1本の対応柱7Bを備えている。さらに、対応梁7Aにより天井ブレース15が分割されている。
なお、下階建物ユニット31において、柱省略コーナ部Aには、輸送時や組み立て時等に下階建物ユニット31が変形しないように、仮柱10Aを設けてもよい。
図6には、本発明の第2実施形態のユニット式建物の下階部の一部の分解斜視図が示されている。図7には、本発明の第2実施形態のユニット式建物の一部の平面図が示されている。
図6および図7に示すように、第2実施形態のユニット式建物1では、第2下階建物ユニット312の柱省略コーナ部Aが対向するように配置され、第3下階建物ユニット313を介して図示しない第1下階建物ユニット311も柱省略コーナ部Aが対向するように配置されている。
そして、第2下階建物ユニット312の長辺天井梁11Aと第3下階建物ユニット313の短辺天井梁11Bとの間に補強部材8が挟み込まれている。この補強部材8は、長尺平板状の平板部材81を有しおり、この平板部材81の短辺長さは、第2下階建物ユニット312の長辺天井梁11A高さと図示しない第2上階建物ユニットの床梁高さとの和と略同じとなっている。平板部材81の長尺長さは、正面F側の第3下階建物ユニット313の長辺天井梁11Aから背面R側の長辺天井梁11Aまでの距離と略同じ長さとなっている。また、補強部材8は、下階建物ユニット31の仕口14や対応梁7Aが設けられる長辺天井梁11Aに上方より当接する水平プレート82を有している。この水平プレート82は図示しない上階建物ユニットの仕口や床梁が上方より当接されて下階建物ユニット31と上階建物ユニット51とに挟み込まれている。
以上のような第2実施形態によれば、上記(1)〜(5)の作用効果を奏することができる他、次のような効果が得られる。
(6)第2実施形態のユニット式建物1よれば、補強部材8を用いることで、下階建物ユニット31の柱10を省略しても強度を確保することができるので、ユニット式建物1の水平剛性や耐震性を維持し、かつ、居室空間が柱10により干渉されることのない開放感ある大きな居室空間を形成することができる。
以下、本発明の第3実施形態を図面に基づいて説明する。
図8および図9には第3実施形態のユニット式建物が示されている。
図8には、本発明の第3実施形態のユニット式建物の全体斜視図が示されている。図9には、本発明の第3実施形態のユニット式建物の平面図が示されている。
図8および図9に示すように、第3実施形態のユニット式建物1は、基礎2の上に設けられた複数の下階建物ユニット31を有する下階部4と、これら下階建物ユニット31の上に設けられる複数の上階建物ユニット51を有する上階部6と、この上階部6の上方に設けられる図示しない屋根とを備えて構成されている。
具体的には、下階部4は、短辺同士が対向して離し置きされる2個の第1下階建物ユニット311と、短辺同士が対向して離し置きされる2個の第2下階建物ユニット312とを有している。そして、これら建物ユニット311,312がそれぞれ対向しない側の短辺を含む垂直面を正面Fまたは背面Rとし、これを揃えた状態で離し置きされている。
また、下階部4は、離し置かれた第1下階建物ユニット311と第2下階建物ユニット312との間に、これら建物ユニット311,312の長辺と直交するように長辺が接する向きで、かつ、正面F側または背面R側の長辺が正面Fまたは背面RからオフセットOS分内側に位置するように設けられる2個の第3下階建物ユニット313を有している。そして、これら2個の第3下階建物ユニット313は離し置きされている。
さらに、離し置かれた第1下階建物ユニット311の間はパネルPにより閉塞されている。離し置かれた第1下階建物ユニット311の間についても同様である。
そして、ユニット式建物1は、第1下階建物ユニット311と、第2下階建物ユニット312と、第3下階建物ユニット313と、パネルPにより囲まれたスペースSを形成している。また、第1下階建物ユニット311と第2下階建物ユニット312とは、直交する第3下階建物ユニット313の長辺の同一直線上の位置に対応梁7Aが設けられている。
上階部6は、下階部4と同様に第1上階建物ユニット511と、第2上階建物ユニット512と、第3上階建物ユニット513と、パネルPにより囲まれたスペースSを形成している。
以上のような第3実施形態によれば、上記(1)〜(5)の作用効果を奏することができる他、次のような効果が得られる。
(7)第3実施形態のユニット式建物1によれば、第1建物ユニット311,511および第2建物ユニット312,512をそれぞれ離し置きし、その間をパネルPにより閉塞するので、これら建物ユニット31,51を離し置きにする分、ユニット式建物1の居室空間を大きくすることができる。また、建物ユニット31,51を離し置きし、隙間をパネルPで閉塞するだけなので、ユニット式建物1の居室空間を容易にかつ、自在に大きくすることができる。
以下、本発明の第4実施形態を図面に基づいて説明する。
図10〜図12には第4実施形態のユニット式建物が示されている。
図10には、本発明の第4実施形態のユニット式建物の全体斜視図が示されている。図11には、本発明の第4実施形態のユニット式建物の平面図が示されている。
図10および図11に示すように、第4実施形態のユニット式建物1は、基礎2の上に設けられた複数の下階建物ユニット31とオーバーハング部としてのオーバーハング用下階建物ユニット32とを有する下階部4と、これら下階建物ユニット31とオーバーハング用下階建物ユニット32との上に設けられる複数の上階建物ユニット51とオーバーハング用上階建物ユニット52とを有する上階部6と、この上階部6の上方に設けられる図示しない屋根とを備えて構成されている。
具体的には、下階部4は、短辺同士が対向して隣り合う2個の第1下階建物ユニット311と、短辺同士が対向して隣り合う2個の第2下階建物ユニット312とを有している。そして、これら建物ユニット311,312がそれぞれ対向しない側の短辺を含む垂直面を正面Fまたは背面Rとし、これを揃えた状態で離し置きされている。
また、下階部4は、離し置かれた第1下階建物ユニット311と、第2下階建物ユニット312との間に、これら建物ユニット311,312の長辺と直交するように長辺が接する向きで、かつ、正面F側または背面R側の長辺が正面Fまたは背面Rと同一平面上に位置するように設けられる2個の第3下階建物ユニット313を有している。そして、これら2個の第3下階建物ユニット313は離し置きされている。
第4実施形態のユニット式建物1は、第1下階建物ユニット311と、第2下階建物ユニット312と、第3下階建物ユニット313とに、四方を囲まれた四角形のスペースSを中央に備えている。また、第1下階建物ユニット311と第2下階建物ユニット312との正面Fまたは背面R側の短辺に、長辺が接するオーバーハング用下階建物ユニット32が計4個配置されている。さらに、第1下階建物ユニット311と第2下階建物ユニット312とは、スペースSに面する側の長辺と同一直線状となる位置に対応梁7Aが設けられている。
上階部6は、下階部4と同様に第1上階建物ユニット511と、第2上階建物ユニット512と、第3上階建物ユニット513と、オーバーハング用上階建物ユニット52とを有しており、上階建物ユニット51に囲まれたスペースSを形成している。
図12は、本発明の第4実施形態の対応梁を有する建物ユニットとオーバーハング用建物ユニットとの全体斜視図が示されている。図12に示すように、第1下階建物ユニット311、第2下階建物ユニット312、第1上階建物ユニット511および第2上階建物ユニット512は、図3に示した第3下階建物ユニット313および第3上階建物ユニット513と同様の骨組み13を有しており、さらに、対向する長辺天井梁11Aをそれぞれ水平方向に結合する2本の対応梁7Aを備えている。そして、これら対応梁7Aは、長辺天井梁11Aの中央部に設けられている。
また、オーバーハング用下階建物ユニット32およびオーバーハング用上階建物ユニット52には、第1梁としての長辺梁321A,322Aと、これら長辺梁321A,322Aの両端同士を結合する2本の柱部33と、長辺梁321A,322Aと柱部33とが結合される四隅の仕口35と、この仕口35と建物ユニット311,312の仕口14とを接合する第2梁としての短辺梁321B,322Bとを有する骨組み34が備えられている。
以上のような第4実施形態によれば、上記(2)〜(5)の作用効果を奏することができる他、次のような効果が得られる。
(8)第4実施形態のユニット式建物1によれば、オーバーハング用建物ユニット32,52がユニット式建物1の正面F側および背面R側に配置されるので、オーバーハング用建物ユニット32,52を配置させるだけで、ユニット式建物1の正面Fに凹凸形状を容易に形成することができる。
(9)第4実施形態のユニット式建物1によれば、オーバーハング用建物ユニット32,52は、長辺梁321A,322Aと、短辺梁321B,322Bと、柱部33とにより形成される骨組み34を有するので、簡易な構成でオーバーハング用建物ユニット32,52を得ることができる。また、短辺梁321B,322Bは仕口35と仕口14とに接合されるので、オーバーハング用建物ユニット32,52を建物ユニット31,51に容易に取り付けることができる。このため、ユニット式建物1の艤装効率をより高めることができる。
なお、本発明は前述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
上記実施形態では、ユニット式建物1は、下階部4と上階部6との2階建てとしたが、これに限らず、1階建てとしてもよいし、3階建て以上としてもよい。
上記実施形態では、第3建物ユニット313,513を正面Fおよび背面Rより内側に配置させてユニット式建物1の正面Fおよび背面Rの中央に凹部を設けたが、これに限らず、例えば、第3建物ユニット313,513を正面Fおよび背面Rより外側に張り出す位置に配置させて中央部を凸部としても構わない。
第1実施形態から第3実施形態では、下階部4および上階部6をそれぞれ6個の建物ユニット31,51から形成したが、これに限らず、7個以上の建物ユニット31,51から形成してもよいし、5個以下の建物ユニットから形成してもよい。
第1実施形態から第3実施形態では、第3建物ユニット313,513を正面Fおよび背面Rからそれぞれ同じオフセットOS分内側に配置したが、これに限らない。例えば正面F側の第3建物ユニット313,513と背面R側の第3建物ユニット313,513をそれぞれ異なる距離だけ内側に配置してもよいし、正面Fまたは背面Rのどちらか一方のみを内側に配置させてもよく、正面または背面に凹凸形状が形成される配置であればいずれでもよい。
第4実施形態では、オーバーハング用建物ユニット32,52を建物ユニット31,51に接合する構成としたがこれに限らない。例えば、オーバーハング用建物ユニット32,52が、長辺梁321A,322Aを4本と、短辺梁321B,322Bを4本と、柱4本とを仕口35で結合した立方体の骨組み34から形成され、建物ユニット31,51に隣接して配置されてもよい。
本発明は、個人住宅用に利用できる他、アパートやビル等の共同住宅にも利用することができる。
本発明の第1実施形態のユニット式建物の全体斜視図。 本発明の第1実施形態のユニット式建物の平面図。 本発明の第1実施形態の標準建物ユニットの全体斜視図。 本発明の第1実施形態の対応梁を有する建物ユニットの全体斜視図。 本発明の第2実施形態の柱省略された建物ユニットの全体斜視図。 本発明の第2実施形態のユニット式建物の下階部の一部の分解斜視図。 本発明の第2実施形態のユニット式建物の一部の平面図。 本発明の第3実施形態のユニット式建物の全体斜視図。 本発明の第3実施形態のユニット式建物の平面図。 本発明の第4実施形態のユニット式建物の全体斜視図。 本発明の第4実施形態のユニット式建物の平面図。 本発明の第4実施形態の対応梁を有する建物ユニットとオーバーハング用建物ユニットとの全体斜視図。
符号の説明
1…ユニット式建物
7A…対応梁
7B…対応柱
8…補強部材
10…柱
11…天井梁
12…床梁
13…骨組み
32…オーバーハング用下階建物ユニット(オーバーハング部)
33…柱部
52…オーバーハング用上階建物ユニット(オーバーハング部)
311…第1下階建物ユニット(第1の建物ユニット)
312…第2下階建物ユニット(第2の建物ユニット)
313…第3下階建物ユニット(第3の建物ユニット)
321A…長辺天井梁(第1梁部)
321B…短辺天井梁(第2梁部)
322A…長辺床梁(第1梁部)
322B…短辺床梁(第2梁部)
511…第1上階建物ユニット(第1の建物ユニット)
512…第2上階建物ユニット(第2の建物ユニット)
513…第3上階建物ユニット(第3の建物ユニット)
OS…オフセット
P…パネル
S…スペース
F…正面
R…背面

Claims (5)

  1. それぞれ柱及び梁の直方体状の骨組みを有する第1の建物ユニットと第2の建物ユニットとを正面を揃えた状態で離し置きし、これら第1の建物ユニットと第2の建物ユニットとの間に、柱及び互いに対向した2本のを含む直方体状の骨組みを有する第3の建物ユニットを前記第1の建物ユニットと前記第2の建物ユニットとの正面からオフセットした状態で配置し、
    前記第1の建物ユニット及び前記第2の建物ユニットには、前記第3の建物ユニットの正面と平行な前記2本の梁と略直線状となる位置にそれぞれ対応梁を備え、
    前記第1の建物ユニット、前記第2の建物ユニット及び前記第3の建物ユニットは正面側と背面側とにそれぞれ配置され、背面側の前記第3の建物ユニットを背面側の前記第1の建物ユニットと前記第2の建物ユニットとの背面からオフセットした状態で配置し、正面側と背面側とに配置された前記第3の建物ユニットの間にはスペースが設けられ
    正面側の前記第1の建物ユニットと前記第2の建物ユニットとの少なくとも一方と背面側の前記第1の建物ユニットと前記第2の建物ユニットとの少なくとも一方とには建物内側の前記柱が欠損され、この欠損された前記柱の部分を跨ぐように補強部材が正面の前記第3の建物ユニットと背面側の前記第3の建物ユニットとの前記柱に接合され、
    前記第1の建物ユニットと前記第2の建物ユニットとには、前記対応梁のうち前記柱が欠損された部分に近接する位置に対応して対応柱が設けられていることを特徴とするユニット式建物。
  2. 請求項1に記載のユニットにおいて、
    正面側の前記第1の建物ユニット及び前記第2の建物ユニットと背面の前記第1の建物ユニット及び前記第2の建物ユニットとは離し置きし、離し置きされた前記第1の建物ユニット及び前記第2の建物ユニットの間はパネルで閉塞されることを特徴とするユニット式建物。
  3. 請求項1または請求項2に記載のユニット式建物において、
    前記対応梁は、それぞれ前記第1の建物ユニットの前記骨組みと前記第2の建物ユニットの前記骨組みを構成する梁であり、この梁の正面側にはオーバーハング部が前記第1の建物ユニットの前記骨組みと前記第2の建物ユニットの前記骨組みとにそれぞれ接合されることを特徴とするユニット式建物。
  4. 請求項3に記載のユニット式建物において、
    前記オーバーハング部は前記対応梁に所定間隔離れた第1梁部と、この第1梁部の両端部と前記骨組みとに接合する第2梁部と、第1梁部と第2梁部との接合部分に接合される柱部とを有することを特徴とするユニット式建物。
  5. 請求項1または請求項2に記載のユニット式建物において、
    前記対応梁は前記第1の建物ユニットの前記骨組みと前記第2の建物ユニットの前記骨組みとの内部に設けられる前記骨組みを構成する前記梁とは建物内側に所定寸法離れて配置された補強梁であることを特徴とするユニット式建物。
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