JP5463560B2 - 詰め替え用パウチ - Google Patents

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Description

本発明は、詰め替え用パウチに係り、特に流動性のある内容物を取り出すための注出路を備え、内容物を取り出す際には、注出路を横切って形成されたハーフカット線等の開口予定線を切断して注出路を開口する詰め替え用パウチに関する。
詰め替え用パウチには、シャンプーや液体洗剤等のトイレタリー製品など、液状品を中心に様々な内容物が充填され、それら内容物は専用容器などに移し替えて使用される。従って、内容物の移し替えを容易にするため、詰め替え用パウチには、パウチ周縁のヒートシールパターンにより内容物を取り出すための注出路が形成される。この注出路及びその両側のヒートシール部を横切って、内容物を取り出す際に切断されて注出路の開口を形成するハーフカット線等の開口予定線が設けられる。このような注出路を備えた詰め替え用パウチは、通常、開口予定線を手で切断して開封するので、手がすべり所定の位置できれいに開封することが意外に難しく、開封性が悪いという問題があった。
このような状況に鑑みて、開封性を改良した詰め替え用パウチが提案されている。例えば、図6に示すように、切断されて注出路31の開口を形成するハーフカット部32の上端部に第1の切欠き部33が設けられ、第1の切欠き部33と連続してパウチの上端に至るミシン目線34と、ミシン目線34の上端部に第2の切欠き部35とが設けられた詰め替え用パウチ30が提案されている(特許文献1参照)。また、図7(a)に示すように、パウチ側端縁に設けられた切断起点側切欠き部42から注出路41の近傍に至るスリット43と、注出路41を横切るハーフカット部44の上端部からパウチの上端縁に至る切断終点側切欠き部45と、ハーフカット部44を切断する際に指を引っ掛ける指掛け孔46とが設けられた詰め替え用パウチ40が提案されている(特許文献2参照)。図7(b)に示すように、詰め替え用パウチ40では、指掛け孔46に指を挿入して上方に引っ張ると、パウチの流通過程等における開封を防止するためのアンカット部47が切断されると共に、ハーフカット部44が切断されて、注出路41の開口が形成される。
上記のように、図6、7(特許文献1、2)に示すいずれの詰め替え用パウチにおいても、切欠き部がパウチの端縁に設けられる。例えば、特許文献1には、第2の切欠き部35がパウチの輸送やその他の取り扱いの際に引っ掛けられてミシン目線34が引き裂かれたとしても、ハーフカット部32まではパスが長いので注出路31が開封されることはない、と述べられているが、第2の切欠き部35からミシン目線34が引き裂かれた場合には、当然に商品としての価値を損ねることになる。即ち、切欠き部がパウチの端縁に設けられた詰め替え用パウチでは、切欠き部が流通過程等において他の商品等と干渉することにより誤って開封されることを確実に防止することができず、また、切欠き部が手に触れてパウチのソフト感が失われる等の課題もあり、大いに改良の余地がある。
また、図8に示すように、パウチの端縁に切欠き部が存在しない詰め替え用パウチ50も提案されている(特許文献3参照)。詰め替え用パウチ50は、注出路51を横切ったカット線52と、カット線52と繋がった指掛け孔53を有する。特許文献3には、指掛け孔53に指を入れて、これをパウチの外側に引っ張ると、カット線52に沿って注出路51の開口が形成されることが述べられている。
特開2006−273338号公報 特開2002−68212号公報 特開平9−207949号公報
上記のように、特許文献3には、指掛け孔53をパウチの外側に引っ張るとカット線52が切断されることが記載されているが、実際、カット線52を切断することは極めて困難である。指掛け孔53をパウチの外側、即ち矢印の方向に引っ張ると、カット線52も矢印の方向に力を受けることになり、カット線52に沿った方向に引っ張り力は加わらず、カット線52を切断することはできない。カット線52を切断すべく、さらに強い力で指掛け孔53を矢印の方向に引っ張ると、図中に丸で囲んだ指掛け孔53の端部が切断されることは容易に予想でき、指掛け孔53の端部が切断された場合には、当然にカット線52が切断されることはない。以上のように、従来の詰め替え用パウチによれば、パウチ端縁の切欠き部を設けることなく、開封性を良好なものとすることはできなかった。
本発明の目的は、パウチの端縁に切欠き部を設けることなく、良好な開封性を実現できる詰め替え用パウチを提供することである。
本発明に係る詰め替え用パウチは、パウチの表裏面を構成する胴体部フィルムと、パウチ周縁に設けられたヒートシール部と、パウチ上部の少なくとも一方の角部に設けられ、ヒートシール部により先端部及び両側部が形成された注出口部と、注出口部及びその両側部のヒートシール部を横切って設けられた開口予定線と、開口予定線の上端部が在るヒートシール部に設けられ、注出口部を開口する際に指掛けられる指掛け部と、を備え指掛け部の周縁部からパウチ端縁に亘って開口予定線が延設されると共に、注出口部は当該開口予定線のみで胴体部フィルムが切断されることにより開口され、開口予定線と、指掛け部に指を掛けて注出口部を開口する際に力が加わる方向に沿った直線に垂直で且つ開口予定線の上端部から延びる直線とのなす角度αが90度以上180度未満であることを特徴とする。
また、指掛け部は、貫通孔からなることが好ましい。
また、指掛け部は、舌片を形成する切込み線からなることが好ましい。
また、舌片を形成する切込み線は、指を掛けて注出口部を開口する際に力が加わる方向側へと凹形状を有する湾曲形状であることが好ましい。
また、開口予定線と切込み線の両端を結ぶ線とが注出口部を開口する際に力が加わる方向側に対してなす角度は、90度以上180度未満であることが好ましい。
また、開口予定線は、指掛け部から所定の長さに亘って予め切断された切欠き部を有することが好ましい。
本発明に係る詰め替え用パウチによれば、指掛け部から開口予定線が延設されると共に、開口予定線が、指掛け部に指を掛けて注出口部を開口する際に力が加わる方向側へ傾斜するので、パウチの端縁に切欠き部を設けることなく、良好な開封性を実現することができる。即ち、指掛け部が引っ張られると、開口予定線に沿った方向に力が加わるため、開口予定線に沿って切断され易くなる。また、開口予定線が指掛け部から延設されるため、パウチ端縁に切欠き部が無くても、指掛け部に指を掛けて加える力が開口予定線に伝達され、且つ伝達された力は開口予定線に沿った方向に加わる。従って、係る詰め替え用パウチによれば、パウチ端縁に切欠き部が存在しないので、流通過程等において意図しない開封が起る或いはパウチのソフト感が失われるといった問題が発生し難く、意図して開封しようとするときには、容易に開口予定線を切断して開封することが可能になる。さらに、開封によって注出口部の先端部分が本体パウチと分離しないので、余分なゴミが発生せず、開封時の煩雑さを低減することができる。
また、指掛け部が、舌片を形成する切込み線からなる構成とすれば、上記と同様の効果を奏することに加えて、流通過程等の開封操作前においては舌片により指を掛ける部分(貫通孔)がカバーされるので、例えば、上記意図しない開封をより確実に防止することができる。
また、舌片を形成する切込み線を、指を掛けて注出口部を開口する際に力が加わる方向側へと凹形状を有する湾曲形状とすれば、指掛け部周縁の指を掛けて力を加える部分に舌片が位置するので、指掛け部周縁のフィルム端面に指が接触することなく、指への刺激が低減して開封性がさらに向上する。
また、切込み線の両端を結ぶ線が、指掛け部に指を掛けて注出口部を開口する際に力が加わる方向に沿った直線に垂直で且つ開口予定線の上端部から延びる直線であることが好ましい
また、開口予定線は、指掛け部から所定の長さに亘って予め切断された切欠き部を有する構成とすれば、開口予定線の切断がさらに容易になって、開封性がさらに向上する。
図面を用いて本発明に係る実施の形態につき、以下詳細に説明する。図1は、本発明に係る実施形態における詰め替え用パウチを示す図であり、図2は、図1に示す詰め替え用パウチにおいて、折り目線と開口予定線とがなす角度を変更した変形例を示す図である。図3は、図1、図2に示す詰め替え用パウチの注出路近傍の拡大図、及び注出路近傍に係る他の変形例を示す図である。なお、以下では、詰め替え用パウチ10が舌片部22を有する構成である場合には、舌片部22を折り返し易いように、また、本発明の説明の容易性から、切込み線21の両端を結ぶ折り目線20が形成されるものとして説明するが、折り目線20が形成されない構成を採用しても何ら問題ない。
図1、図2に示す詰め替え用パウチ10は、スタンディングパウチである。スタンディングパウチとは、パウチの底に底ガゼットと呼ばれるまちを設けて、内容物が充填されると自立するようにしたパウチである。スタンディングパウチは、商品の陳列性やディスプレイ効果に優れており、シャンプーや液体洗剤等のトイレタリー商品だけでなく、液体飲料、ゼリー飲料等の食料品や医薬品などの包装体として広く使用されている。以下では、詰め替え用パウチ10は、主にスタンディングパウチとして説明するが、詰め替え用パウチ10の形態としては、三方袋や合掌袋、ガゼット袋などの公知の形態を適用することができ、特に限定されるものではない。
図1、図2に示すように、詰め替え用パウチ10は、パウチの表裏面を構成する一対の胴体部フィルム11と、パウチの上部側に向かって山折りに折り返された底部フィルム12と、から構成される。底部フィルム12が、底ガゼットと称されるまちの機能を果たす部材である。詰め替え用パウチ10は、2枚の胴体部フィルム11及び底部フィルム12が一体接合されることによって形成されている。各フィルムの接合は、通常、ヒートシールによって行なわれ、山折りに折り返された底部フィルム12が表裏2面を形成する両胴体部フィルム11の下部に挿入された状態で、パウチの周縁がヒートシール(ヒートシール部13が形成)されて、内容物が充填される密閉空間である充填部14が形成される。なお、図1は、充填部14に内容物が充填されたパウチの状態を示しており、底部フィルム12は舟形に展開されている。
詰め替え用パウチ10を構成する胴体部フィルム11及び底部フィルム12は、自立性は勿論、耐衝撃性、耐磨耗性、耐熱性及びガスバリア性など、包装体としての基本的な性能を備えることが要求されるために、剛性や形状保持性に優れた材料から構成されることが好ましい。また、それらのフィルムは、通常、互いにヒートシールされるため、シーラント層を備えることが好ましい。従って、胴体部フィルム11及び底部フィルム12を構成するフィルムとしては、シーラント層と、ベースフィルム層とを備えた積層フィルムから構成されることが好ましい。なお、各フィルムのシーラント層が袋の内側となるように重ね合わされ接合される。
ベースフィルム層を構成するフィルムとしては、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレ−ト(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネート(PC)など)、ポリオレフィン(ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)など)、ポリアミド(ナイロン−6、ナイロン−66など)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリイミド(PI)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエーテルスルフォン(PES)及びエチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)等から構成される一層又は二層以上の延伸又未延伸フィルムを使用することができる。
シーラント層を構成するフィルムとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン−プロピレン共重合体(EP)、未延伸ポリプロピレン(CPP)、二軸延伸ナイロン(ON)、エチレン−オレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)及びエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等から構成される一層又は二層以上のフィルムを使用することができる。
ベースフィルム層及びシーラント層を構成するフィルムの積層方法としては、ドライラミネーション方法やホットメルトラミネーション方法などの公知の方法を使用することができる。また、積層フィルムは、上記の樹脂材料を使用して共押出しすることによっても作製することができる。
高い気密性が要求される場合には、パウチを構成する樹脂フィルムは、ガスバリア層を有することが好ましい。ガスバリア層としては、アルミニウム等の金属薄膜、又は塩化ビニリデン(PVDC)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)などの樹脂フィルム、或いは任意の合成樹脂フィルムに酸化アルミニウムやシリカなどの無機酸化物を蒸着した透明蒸着フィルムなどを設けることができる。ガスバリア層を設ける場合、その構成については特に限定されず、例えば、ベースフィルム層とシーラント層との間に設けることができる。これらの薄膜の形成方法としては、蒸着法やスパッタリング法といった公知の方法を適用することができる。なお、ガスバリア層とベースフィルム層との間等に接着剤層を設けることもできる。
胴体部フィルム11は、その表面、即ち詰め替え用パウチ10の表裏2面に、商品名や商品イメージ或いは商品の品質を表す図示しないデザイン等の印刷層を設けることができる。この印刷層は、一般的にベースフィルム層の内側の面に設けられる。
上記のように、パウチの周縁がヒートシール(ヒートシール部13が形成)されて、充填部14が形成されると共に、内容物を取り出すための通路である注出路15が形成される。注出路15は、ヒートシール部13により先端部(一方端)及び両側部が形成された通路であって、他方端が充填部14に接続されている。なお、ヒートシールのパターンを変更することにより、その形状を変更することが可能である。図1、図2に示すように、注出路15は、内容物の移し替えを行い易いように、パウチ上部の少なくとも一方の角部に形成されるのが一般的である。
詰め替え用パウチ10において、注出路15は、パウチの上端から所定長さ下方側に設けられることが好ましく、注出路15上部のヒートシール部13には、後述する切込み線21等が設けられて指掛け孔23が形成される。注出路15は、内容物の充填量増量等の観点から、できるだけパウチの上方に形成されることが好ましく、従って、上記所定長さ(パウチの上端から注出路15の上端までの長さ)としては、指掛け孔23が形成できる限りにおいて短い方が適当であり、例えば、20〜50mmとすることができる。また、詰め替え用パウチ10は、注出路15の下部に、パウチが内側に窪んだ形状を有することが好ましく、その窪み形状に沿ってヒートシール部13と、注出路15の下端部が形成される。このような窪み形状を注出路15の下部に形成することによって、内容物を専用容器等に移し替える際に、開口した注出路15を専用容器に挿入或いは近づけることができ、内容物の移し替えが容易になる。
図1、図2に示すように、詰め替え用パウチ10は、内容物を取り出す際に切断されて、注出路の開口16(図5参照)を形成する開口予定線17を備える。開口予定線17は、注出路15及び注出路15の両側部を形成するヒートシール部13を横切って、且つ後述する指掛け孔23の周縁部から延設されることを特徴とする。なお、指掛け孔23とは、詳しくは後述するように、注出路15を開口する際に指を掛ける指掛け部である。例えば、折り目線20及び切込み線21により周縁部が形成され、舌片部22を折り目線20で折り返すことにより現れる指掛け孔23(開封操作前は舌片部22によりカバーされている)から構成される指掛け部と、切込み線21により周縁部が形成された指掛け孔24(貫通孔)から構成される指掛け部とを挙げることができる。
上記のように、開口予定線17は、指掛け孔23から延設されるため、パウチ端縁に切欠き部が無くても、指掛け孔23に指を掛けて加えられる力が開口予定線17に伝達される。より具体的には、注出路15を開口する際に、指掛け孔23に指を掛けて力が加えられる折り目線20と交わる点からパウチの端縁に亘って設けられることが好ましい。このような開口予定線17では、折り目線20と交わる点が、開封時に開口予定線17の切断が開始される切断起点となり、パウチの端縁が切断終点となる。なお、注出路15を開口した際に内容物がこぼれないようにする等の観点から、開口予定線17(注出路の開口16)の下端部(切断終点)が上端部(切断起点)よりもパウチの外側に位置するように傾斜して形成されることが好ましい。
図3(a)(b)に示すように、開口予定線17は、ハーフカット部18と、切欠き部19とから構成されることが好ましい。ここで、切欠き部19とは、開口予定線17の上端部から所定の長さに亘って設けられた予め切断された部分であり、切欠き部19が設けられる場合には、切欠き部19の下端部、即ち切欠き部19とハーフカット部18との接点が開口予定線17の切断起点となる。切欠き部19が設けられる所定の長さは、開口予定線17の上端部、即ち折り目線20等との接点から1〜3mm程度であって、注出路15の上端部に架からないように形成される。また、ハーフカット部18は、切欠き部19の下端部から注出路15を横切ってパウチの端縁に亘って形成される。開口予定線17の上端部に、切欠き部19が設けられると、開口予定線17の切断が容易になり、また、同図に示すように、切欠き部19の延長線上にハーフカット部18が設けられるので、ハーフカット部18に沿った切断が可能となる。なお、開口予定線17のハーフカット部18は、通常、胴体部フィルム11の両面に形成されるが、胴体部フィルム11の表面又は裏面のみに形成することもできる。また、胴体部フィルム11が積層フィルムである場合に、中間層にハーフカット部18を形成することもできる。
開口予定線17は、曲線形状とすることもできるが、開口予定線17に沿った切断を容易にするために、切欠き部19とハーフカット部18とが同一線上に並んだ直線形状とすることが好ましい。図3(e)に示すように、切欠き部19の一部が屈曲した形状とすることもできるが、この場合も、切欠き部19の下方側とハーフカット部18とが同一線上に並んだ直線となることが好ましい。なお、開口予定線17は、上端部から切断が開始されて、パウチの端縁まで切断されるので、切断片が注出路15の近傍に残ることがなく、切断片に内容物が付着する等して移し替え作業が阻害されることがない(図5参照)。
図1、図2、詳しくは図3(a)(b)に示すように、注出路15上部のヒートシール部13には、周縁部の一部に開口予定線17との交点を含み、注出路15を開口する際に指を掛ける指掛け孔23が設けられる。同図に示す指掛け孔23は、折り目線20及び切込み線21により周縁部が形成されている。折り目線20と切込み線21とに囲まれたヒートシール部分が、開口予定線17を切断する際に折り目線20で折り曲げられる舌片部22であって、開封操作前において指掛け孔23は舌片部22によりカバーされている。同図に示すように、折り目線20は、開口予定線17の上端部、即ち切欠き部19の上端部から上方に向かって形成される。例えば、折り目線20は、図1に示すように、パウチの外側に向かって傾斜して形成することもできるし、図2に示すように、パウチの上方に向かって真直ぐ形成することもできる。
図1等に示すように、折り目線20と共に上記舌片部22及び指掛け孔23を形成する切込み線21は、両端が折り目線20と交わり、開口予定線17が傾斜する方向とは反対側に向かってU字状に形成される。即ち、指掛け孔23に指を掛けて注出路15を開口する際に力が加わる方向側へと凹形状を有する湾曲形状を有している。切込み線21をこのように形成すれば、注出路15を開口する際に指を掛けて力を加える部分に舌片部22が位置することになるので、指掛け孔23周縁のフィルム端面に指が接触することなく、指への刺激が低減して開封性がさらに向上する。上記のように、折り目線20及び切込み線21により指掛け孔23の周縁部が形成されるので、指掛け孔23のサイズが適当なものとなるように、折り目線20と切込み線21の長さや形状が調整され、通常、折り目線20の両端部と切込み線21の両端部とがそれぞれ交わるように形成される。なお、切込み線21の一部には、図示しないアンカット部を残すことができ、アンカット部を残すことにより、流通過程等における舌片部22の折り返しを防止することができる。
ここで、折り目線20は、微小孔又は凹部(エンボス加工により形成されるものを含む)を含んだ線である。即ち、折り目線20とは、ミシン目やハーフカットと称される線、或いはエンボス加工による線であり、公知のものと同様の構成とすることができる。その構成としては、例えば、微小孔又は凹部を任意のパターンで繰り返すか(破線状)又は連続して(直線状)形成された構成である。
図4に示すように、開口予定線17を切断する際に、上記舌片部22を折り目線20で折り返すことにより、指掛け孔23が現れて指を掛けることが可能になる。ここで、図4は、図1に示す詰め替え用パウチ10において、指掛け孔23の折り目線20に対し矢印の方向に力を加える様子を示す図である。指掛け孔23は、上記のように、折り目線20及び切込み線21によって周縁部が形成された孔であって、孔のサイズは指が挿入可能な大きさであることが好ましく、上記のように、折り目線20及び切込み線21の長さ等によって決定される。
詳しくは図3に示すように、詰め替え用パウチ10は、開口予定線17の上端が折り目線20、又は後述するように舌片部22を有さない構成では切込み線21と交わることを特徴とする。さらに、開口予定線17は、指掛け孔23に指を掛けて注出路15を開口する際に力が加わる方向側に傾斜して形成されることを特徴とする。即ち、同図(a)等に示す構成においては、折り目線20に対し力が加えられる方向側に傾斜して形成される。指掛け孔23の折り目線20を引っ張る力は、開口予定線17の切断起点、即ち切欠き部19とハーフカット部18との接点に加わり、且つその力は開口予定線17に沿った方向に加わる。このような構成とすれば、流通過程等において他の商品等と干渉しないパウチの内側に開口予定線17の切欠き部19を設けた場合であっても、開口予定線17の切断を容易に行うことができる。なお、同図に矢印で示すように、指掛け孔23において指を掛けて力を加える部分は、指掛け孔23の形状等から利用者が容易に認識可能であり、例えば、同図の(a)〜(c)に示すように、舌片部22を有する場合には、折り目線20部分が指を掛けて力を加えられる部分となり、力が加わる方向は、折り目線20に対して垂直な方向となる。なお、折り目線20を引っ張る方向は、パウチの外側方向である方が引っ張り易いため好ましく、従って、開口予定線17は、切断起点からパウチの外側に傾斜することが好ましく、折り目線20も開口予定線17と同様に、切断起点からパウチの外側に傾斜することが好ましい。
上記のように、開口予定線17は、注出路15を開口する際に指掛け孔23に指を掛けて力が加わる方向側に傾斜して形成される。指掛け孔23に力が加わる方向側とは、折り目線20に沿った方向から力が加わる方向と反対の方向を排除することを意味する。具体的には、図3(a)(b)に示すように、開口予定線17と折り目線20とが、注出路15を開口する際に力が加わる方向側に対してなす角度αが90度以上180度未満であることが好ましい。角度αが180度以上の場合、即ち、指掛け孔23に指を掛けて力を加える方向に対して垂直な方向に開口予定線17が形成された場合には、開口予定線17に沿った方向に力が加わらないため、開口予定線17を切断することが困難である。
図3(c)に示すように、角度αが直角(90度)となるように開口予定線17及び折り目線20を形成することもできる。好ましい角度αとしては、90度〜120度程度である。図3(a)に示す詰め替え用パウチ10では、開口予定線17、折り目線20、及び両線と交わる切込み線21が互いになす角度が、それぞれ略120度に設定されているので、引き裂きの力が均等になり、その力が切欠き部19側に作用し易く、開口予定線17を容易に切断することができる。
図3(d)(e)に示すように、指掛け部としては、折り目線20を有さず(舌片部22を有さず)、ヒートシール部13が切込み線21によりくり抜かれた貫通孔からなる指掛け孔24とすることもできる。また、指掛け孔24の周縁部であって力を加える部分を形成する切込み線21を曲線とすることもできる。このように、指掛け孔24において力を加える部分を形成する切込み線21が曲線形状であっても、角度αは、上記のように、90度以上180度未満であることが好ましい。この場合、角度αは、力が加わる方向(矢印)に沿った一点線で示す直線に垂直であり開口予定線17の上端部を通る直線(図3(e)では、切込み線21と一致)と、開口予定線17とがなす角度である。なお、同図に示すように、指掛け孔24が円形状である場合など、指掛け孔24の周縁部において開封時に力を加える部分及び力を加える方向が認識し難い場合には、力を加える部分や方向を印刷等によって特定することもできる。
上記のような構成を備える詰め替え用パウチ10は、例えば、次のプロセスによって製造することができる。具体的には、まず、胴体部フィルム11及び底部フィルム12となる積層フィルムの長尺体を、ベースフィルム層、シーラント層等を構成する各樹脂フィルムをラミネートして作製する。次に、表面及び裏面を形成する胴体部フィルム11の長尺体を重ね合わせ、その下部にパウチの上部側に向かって山折りに折り返された底部フィルム12の長尺体を挿入し、その状態でパウチ上端部の一部を残してヒートシールすることにより、ヒートシール部13が形成されると共に、充填部14(未だ完全に密閉されていない)、注出路15が形成される。パウチの幅方向に連続した長尺体をパウチの側端部を形成するヒートシール部13で切断することによって1つのパウチのサイズとする。その切断の際に或いはその前後において、開口予定線17、折り目線20、切込み線21を形成して、パウチ上端部の一部を残しヒートシールされた詰め替え用パウチ10が製造される。なお、開口予定線17、折り目線20、切込み線21は、ミシン刃、ハーフカット刃、ダイカットロール、押し刃等による加工、レーザー加工、エンボス加工等により設けることができる。
上記のパウチ上端部の一部を残しヒートシールされた詰め替え用パウチ10において、内容物が該上端部から充填された後、該上端部をヒートシールして、図1、図2に示す内容物が充填された詰め替え用パウチ10が得られる。なお、内容物の充填時に、底部フィルム12が展開することにより、パウチの自立性が発現する。
以上のように、例えば、図1に示す詰め替え用パウチ10は、ヒートシール部13により形成された内容物を取り出すための通路であって、一方端が充填部14に接続され、他端がヒートシール部13により閉じられた注出路15と、注出路15及びその両側のヒートシール部13を横切って設けられ、内容物を取り出す際に切断されて注出路15の開口16を形成する開口予定線17と、ヒートシール部13に設けられ、開口予定線17の切断起点と交わる折り目線20及び切込み線21により周縁部が形成される指掛け孔23と、を備え、開口予定線17は、注出路15を開口する際に指掛け孔23に指を掛けて力を加える方向側に傾斜して形成されるので、パウチの端縁に切欠き部を設けることなく、良好な開封性を実現することができる。
このような構成を有する詰め替え用パウチ10は、図4に示すように、開口予定線17を切断する際に、舌片部22が折り目線20で折り返されることによって、指掛け孔23が現れて指を掛けることが可能になる。そして、指掛け孔23の折り目線20の部分に対して同図の矢印の方向に力を加えるにより、図5に示すように、開口予定線17に沿って切断され、注出路15の開口16が形成される。詰め替え用パウチ10によれば、パウチ端縁に切欠き部が存在しないので、意図しない開封を防止することができると共に、意図して開封しようとするときには、容易に開口予定線17を切断して開封することが可能になる。
本発明に係る実施形態における詰め替え用パウチを示す図である。なお、内容物の記載は省略する(以下、図面において同様)。 図1に示す詰め替え用パウチにおいて、折り目線とカット線とがなす角度を変更した変形例を示す図である。 図1、図2に示す詰め替え用パウチの注出路近傍の拡大図(a、b)、及び注出路近傍に係る他の変形例を示す図(c、d、e)である。 図1に示す詰め替え用パウチにおいて、指掛け部の折り目線に指を掛けて力を加える様子を示す図である。 図4に示す詰め替え用パウチにおいて、指掛け部の折り目線にさらに力を加えて、開口予定線を切断し注出路の開口を形成した様子を示す図である。 特許文献1に開示された従来の詰め替え用パウチを示す図である。 特許文献2に開示された従来の詰め替え用パウチを示す図である。 特許文献3に開示された従来の詰め替え用パウチを示す図である。
符号の説明
10 詰め替え用パウチ、11 胴体部フィルム、12 底部フィルム、13 ヒートシール部、14 充填部、15 注出路、16 注出路の開口、17 開口予定線、18 ハーフカット部18 切欠き部、20 折り目線、21 切込み線、22 舌片部、23 指掛け孔、24 指掛け孔、30 従来の詰め替え用パウチ、31 注出路、32 ハーフカット部、33 第1の切欠き部、34 ミシン目線、35 第2の切欠き部、40 従来の詰め替え用パウチ、41 注出路、42 切断起点側切欠き部、43 スリット、44 ハーフカット部、45 切断終点側切欠き部、46 指掛け孔、47 アンカット部、50 従来の詰め替え用パウチ、51 注出路、52 カット線、53 指掛け孔。

Claims (6)

  1. パウチの表裏面を構成する胴体部フィルムと、
    パウチ周縁に設けられたヒートシール部と、
    パウチ上部の少なくとも一方の角部に設けられ、ヒートシール部により先端部及び両側部が形成された注出口部と、
    注出口部及びその両側部のヒートシール部を横切って設けられた開口予定線と、
    開口予定線の上端部が在るヒートシール部に設けられ、注出口部を開口する際に指掛けられる指掛け部と、
    を備え
    指掛け部の周縁部からパウチ端縁に亘って開口予定線が延設されると共に、注出口部は当該開口予定線のみで胴体部フィルムが切断されることにより開口され、
    開口予定線と、指掛け部に指を掛けて注出口部を開口する際に力が加わる方向に沿った直線に垂直で且つ開口予定線の上端部から延びる直線とのなす角度αが90度以上180度未満であることを特徴とする詰め替え用パウチ。
  2. 指掛け部が、貫通孔からなる請求項1に記載の詰め替え用パウチ。
  3. 指掛け部が、舌片を形成する切込み線からなる請求項1記載の詰め替え用パウチ。
  4. 舌片を形成する切込み線が、指を掛けて注出口部を開口する際に力が加わる方向側へと凹形状を有する湾曲形状である請求項3に記載の詰め替え用パウチ。
  5. 込み線の両端を結ぶ線が、指掛け部に指を掛けて注出口部を開口する際に力が加わる方向に沿った直線に垂直で且つ開口予定線の上端部から延びる直線である請求項3又は4に記載の詰め替え用パウチ。
  6. 開口予定線は、指掛け部から所定の長さに亘って予め切断された切欠き部を有する請求項1〜5のいずれか1に記載の詰め替え用パウチ。
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