JP2015140187A - パウチ容器 - Google Patents

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忠 ▲高▼野
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Abstract

【課題】開封により形成された開口部を再封することが可能なパウチ容器を提供することである。
【解決手段】パウチ容器10は、少なくとも表面部及び裏面部を構成する壁面シートを備えたパウチ容器であって、被包装物が収容される本体部30と、開封時に壁面シートを切断するための開封予定部20と、該開封予定部20を介して本体部30に連設される蓋部40とを有する。本体部30には第1係合部33が設けられ、蓋部40には第2係合部43が設けられている。開封予定部20を切断して本体部30と蓋部40とを分割したときに、蓋部40は本体部30に被嵌でき、且つ該被嵌状態で第1係合部33と第2係合部43とが係合するように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、パウチ容器に関する。
開封により形成された開口部を再び閉じることが可能な再封機能を有するパウチ容器が知られている。例えば、特許文献1は、開口部を閉じるチャックテープを備えたパウチ容器を開示している。また、特許文献2は、開口部近傍の壁面シートを開口部折曲保持部に差し込んで開口部を再封するパウチ容器を開示している。
特開2003−128088号公報 特開2013−67397号公報
しかし、特許文献1のパウチ容器のように、チャックを用いて再封する場合は、チャックの剛性が比較的高いことからパウチ容器の両端付近が開口し難く、実用的な開口幅が狭くなり被包装物が出し入れし難いという問題がある。或いは、被包装物の出し入れを容易にするため、開口部を大きく設計する必要がある。
また、特許文献2のパウチ容器のように、壁面シートを折り曲げて再封する場合は、例えば折り曲げて蓋となる部分を保持部等に差し込んで固定するが、蓋が保持部から外れ易く再封状態を維持することが難しいという問題がある。
さらに、吊り下げ孔が設けられることで吊り下げられるようになっているパウチ容器においては、通常開封するために切除する部分に該吊り下げ孔が設けられていることから、一度開封してしまうと、特許文献1や2のように再封したとしても、その後に吊り下げて保管することが困難となる。
本発明に係るパウチ容器は、少なくとも表面部及び裏面部を構成する壁面シートを備えたパウチ容器において、被包装物が収容される本体部と、開封時に前記壁面シートを切断するための開封予定部と、該開封予定部を介して本体部に連設される蓋部と、を有し、前記本体部には第1係合部が設けられると共に、前記蓋部には第2係合部が設けられ、前記開封予定部を切断して前記本体部と前記蓋部とを分割したときに、分割された前記蓋部は、前記本体部に被嵌でき、且つ該被嵌状態で前記第1係合部と前記第2係合部とが係合するように構成されていることを特徴とする。
本発明に係るパウチ容器において、前記表面部及び前記裏面部の横方向端縁同士を接合するサイドシール部を備え、前記第2係合部は、前記蓋部の前記サイドシール部の内縁部に設けられることが好適である。
本発明に係るパウチ容器において、前記第1係合部は、前記本体部の前記サイドシール部の外縁部の一部に形成される凸部であり、前記第2係合部は、前記蓋部の前記サイドシール部の内縁部の一部に形成される凹部であることが好ましい。或いは、前記第1係合部は、前記本体部の前記サイドシール部の外縁部の一部に形成される凹部であり、前記第2係合部は、前記蓋部の前記サイドシール部の内縁部の一部に形成される凸部であることが好ましい。
本発明に係るパウチ容器において、前記本体部と前記蓋部を連結する連結部を備えた構成とすることができる。
本発明に係るパウチ容器において、前記蓋部は、吊り下げ孔を有する構成とすることができる。
本発明に係るパウチ容器によれば、開封予定部を用いた開封により本体部から分割された蓋部を本体部に被嵌することができ、開封により形成された本体部の開口部を再封することが可能である。本体部及び蓋部に係合部を設けたことにより、蓋部が本体部から不用意に外れることなく安定した再封状態が得られる。
また、本発明に係るパウチ容器は、チャックを用いた場合に比べて被包装物の出し入れが容易であり、既存の製袋設備を用いて容易に製造することができる。さらに、該パウチ容器は開封時に分割する部分に吊り下げ孔が設けられているが、該部分は再封時の蓋部として機能することから、該吊り下げ孔は蓋部を本体部に被嵌して再封したときにも存在することになる。従って、再封後であってもハンガーフック等に吊り下げて保管することが可能となる。
本発明の第1実施形態であるパウチ容器の正面図である。 図1のAA線断面図である。 本発明の第1実施形態であるパウチ容器の正面図であって、被包装物を収容した状態を示す図である。 本発明の第1実施形態であるパウチ容器の開封状態を示す図である。 本発明の第1実施形態であるパウチ容器の再封状態を示す図である。 本発明の第1実施形態であるパウチ容器の変形例を示す図である。 図6のパウチ容器の開封状態を示す図である。 図6のパウチ容器の再封状態を示す図である。 本発明の第1実施形態であるパウチ容器の他の変形例を示す図である。 本発明の第2実施形態であるパウチ容器の正面図である。 本発明の第2実施形態であるパウチ容器の開封状態を示す図である。 本発明の第2実施形態であるパウチ容器の再封状態を示す図である。 本発明の第2実施形態であるパウチ容器の変形例を示す図である。
図面を参照しながら、本発明の実施形態の一例について、以下詳細に説明する。実施形態において参照する図面は、模式的に記載されたものであり、図面に描画された構成要素の寸法比率などは、現物と異なる場合がある。具体的な寸法比率等は、以下の説明を参酌して判断されるべきである。本明細書において、略**とは、略同じを例示挙げて説明すると、全く同じもの及び実質的に同じであると認められるものを含む。
以下では、蓋部側をパウチ容器の「上」、本体部側をパウチ容器の「下」とする。また、壁面シートが積層される方向をパウチ容器の「表裏方向」とし、上下方向及び表裏方向に直交する方向をパウチ容器の「横方向」とする。図1において、紙面の左側をパウチ容器の「左」側、紙面の右側をパウチ容器の「右」側とする。
本実施形態では、壁面シートとして、表面シート11、裏面シート12、及び底ガゼットシート13を備えたスタンディングパウチを例示する。但し、パウチ容器の形態はこれに限定されず、表面部及び裏面部のみを備えた平パウチや、サイドガゼットシートを備えたサイドガゼットパウチ、1枚のシートで各壁面部が形成された所謂ワンシームパウチ、底ガゼットシート及びサイドガゼットシートの両方を備えたパウチなどであってもよい。
パウチ容器に収容される被包装物100は、例えば目薬等が充填された医薬品用容器である。なお、被包装物はこれに限定されず、例えば食料品やトイレタリー製品等であってもよい。但し、本発明のパウチ容器に収容される被包装物としては、パウチ容器に再び収容した後に高いガスバリア性を必要としないものが好ましい。
<第1実施形態>
図1〜図5を参照しながら、第1実施形態であるパウチ容器10について詳説する。
図1はパウチ容器10の正面図、図2は図1のAA線断面図である。図3は、パウチ容器10に被包装物100を収容した状態を示す。
図1〜図3に示すように、パウチ容器10は、表面シート11と、裏面シート12と、底ガゼットシート13とを備えるスタンディングパウチである。表面シート11及び裏面シート12(以下、これらを総称して「表裏面シート」という場合がある)は、容器の壁面部のうち、表面部及び裏面部をそれぞれ構成する壁面シートである。底ガゼットシート13は、表面部と裏面部との間に折り込まれて挿入され、底ガゼット部を構成する壁面シートである。底ガゼットシート13は、上方に向かって山折りされており、例えば各壁面シートに囲まれた内部空間14に被包装物100を収容することで展開する。
パウチ容器10は、横方向中央を通る上下方向に沿った仮想線αに対して左右対称(線対称)である。パウチ容器10は、上部が下部よりも横方向にやや広がった形状を有する。即ち、パウチ容器10の横方向長さは、下部よりも上部で長くなっている。当該上部が後述する蓋部40である。
パウチ容器10では、表裏面シートの間に底ガゼットシート13が挿入され、この状態で各シートの端縁同士を接合するシール部が形成されている。本実施形態では、当該シール部として、上縁シール部15(図3参照)、下縁シール部16、及びサイドシール部17が形成される。また、底ガゼットシート13には、横方向両端縁に切り欠き18が形成されることが好適である。これにより、表面シート11と裏面シート12とが直接接合され、安定した自立性が得られる。
上縁シール部15は、表裏面シートの上縁同士を接合して形成される。上縁シール部15は、例えば被包装物100の収容後に形成される。下縁シール部16は、底ガゼットシート13と表裏面シートを接合して形成される。下縁シール部16は、被包装物100の収容により表裏面シートが互いに離間して底ガゼットシート13が展開するように形成される。サイドシール部17は、表面シート11及び裏面シート12の横方向両端縁同士を接合して形成される。
パウチ容器10は、開封時に表裏面シートを切断するための開封予定部20を備える。開封予定部20は、例えば上下方向中央よりも上端部側に設けられる。本実施形態では、ノッチ21と、ハーフカット線22とで開封予定部20が構成されている。ノッチ21は、表裏面シートを横方向端部から切り込んで形成されている。ハーフカット線22は、左右のノッチ21をつなぐように直線状に形成されている。ハーフカット線22は、横方向に沿って表裏面シートのそれぞれに形成されることが好適である。ハーフカット線22に沿った良好な開封を実現するために、例えば壁面シートを構成する後述の樹脂フィルムとして、ハーフカット線22が延びる方向に延伸されたフィルムを用いてもよい。
なお、開封予定部20の構成はこれに限定されず、例えばハーフカット線22を有さない形態であってもよいし、ハーフカット線22の代わりにミシン目線を適用した形態であってもよい。
パウチ容器10は、開封予定部20を介して互いに繋がった本体部30及び蓋部40を有する。本体部30及び蓋部40は、同じ1枚の表面シート11、裏面シート12で構成されている。パウチ容器10は、開封予定部20を境界として2つの部分(本体部30、蓋部40)に分けられる。即ち、開封予定部20を設ける位置によって、本体部30と蓋部40のサイズが決定される。
本体部30は、被包装物100が収容される部分であって、開封予定部20よりも下に位置する。本体部30には、第1係合部33が設けられる。本体部30は、その上下方向長さが被包装物100の上下方向長さよりも長く、被包装物100の全体を収容可能なサイズを有することが好適である。
蓋部40は、開封予定部20を介して本体部30に連設された部分であって、開封予定部20よりも上に位置する。蓋部40には、後述の被嵌状態(再封状態)において第1係合部33と係合する第2係合部43が設けられる。蓋部40は、例えば横方向略中央の上端部近傍に吊り下げ孔44を有している。
吊り下げ孔44は、ハンガーフック等にパウチ容器10を吊り下げるための貫通孔であって、表裏面シートを打ち抜いて形成される。吊り下げ孔44の形状は、好ましくは真円形状であるが、楕円形状や三角形等の多角形状であってもよい。なお、吊り下げ孔44の周縁は、上縁シール部15によって接合されており、開封前におけるパウチ容器10の密閉性が維持されている。
図4は、パウチ容器10の開封状態を示す図である。
パウチ容器10は、上記各シール部により内部空間14が密閉されているが、開封予定部20を用いて表裏面シートを切断することで、被包装物100の出し入れを可能とする開口部が形成される。パウチ容器10は、開封予定部20を用いて表裏面シートを切断することで本体部30と蓋部40とに分割される。
図5は、パウチ容器10の再封状態を示す図である。
パウチ容器10は、開封後において、蓋部40を本体部30に被せて固定し、開封により形成された本体部30の開口部を再封する機能を有する。即ち、開封予定部20を用いた開封により本体部30から切り離された蓋部40は、本体部30に被嵌できる。本体部30に蓋部40が被せられたときには、各係合部が互いに係合する。具体的には、本体部30の上部が蓋部40の内部空間14に差し込まれることで本体部30が再封される。
本体部30、蓋部40の構成については、さらに後述する。以下では、本体部30に形成されたサイドシール部17をサイドシール部31とし、蓋部40に形成されたサイドシール部17をサイドシール部41とする。また、本体部30の内部空間14を内部空間32とし、蓋部40の内部空間14を内部空間42とする。
上記各壁面シートは、例えば樹脂フィルムから構成される。樹脂フィルムには、耐衝撃性、耐磨耗性、及び耐熱性など、包装体としての基本的な性能を備えることが要求される。また、上記各シール部は、ヒートシールにより形成されることが好適であるから、壁面シートにはヒートシール性も要求される。壁面シートとしては、ベースフィルム層と、ヒートシール性を付与するシーラント層とを有する複層シートが好適であり、高いガスバリア性が要求される場合には、ベースフィルム層とシーラント層との間にガスバリア層を設けることが好適である。なお、ベースフィルム層自体にバリア性を付与してもよい。この場合は、バリア層をベースフィルム層として用い、バリア層とシーラント層とを有する複層シートとなる。
ここで、ベースフィルム層、シーラント層、及びガスバリア層の構成材料を例示する。各層の積層は、慣用のラミネート法、例えば接着剤によるドライラミネーション、熱接着性層を挟んで熱により接着させる熱ラミネーションなどにより行うことができる。
ベースフィルム層を構成するフィルムとしては、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレ−ト(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネート(PC)など)、ポリオレフィン(ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)など)、ポリアミド(ナイロン−6、ナイロン−66など)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリイミド(PI)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、及びポリエーテルスルフォン(PES)等から構成される一層又は二層以上の延伸又未延伸フィルムが例示できる。
シーラント層を構成するフィルムとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン−プロピレン共重合体(EP)、未延伸ポリプロピレン(CPP)、二軸延伸ナイロン(ON)、エチレン−オレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)及びエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等から構成される一層又は二層以上の延伸又未延伸フィルムが例示できる。
ガスバリア層としては、アルミニウム等の金属シート、又は塩化ビニリデン(PVDC)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)などの樹脂フィルム、或いは任意の合成樹脂フィルム(例えば、ベースフィルム層であってもよい)に、アルミニウム、酸化アルミニウムやシリカ等の無機酸化物などを蒸着(又はスパッタリング)したフィルムが例示できる。
壁面シートには、被包装物の商品名や原材料、使用上の注意事項等の商品説明、その他各種デザインなどを表示するための印刷層(図示せず)を設けることができる。例えば、印刷層は、グラビア印刷等の公知の方法により、ベースフィルム層の内側の面に形成できる。また、不透明な印刷層(ベタ印刷層)や上記アルミニウムシート層等を壁面シートの全面に形成して遮光性を付与してもよい。
以下、本体部30及び蓋部40の構成について、さらに詳説する。
パウチ容器10は、上記のように、開封後において蓋部40を本体部30に被せて固定し、開封により形成された本体部30の開口部を再封する機能を有する。本体部30に対する蓋部40の被嵌を容易にすべく、蓋部40の横方向長さW40を本体部30の横方向長さW30よりも長くすることが好適である。本実施形態では、第1係合部33が設けられた部分を除いて略一定の横方向長さW30を有する。当該略一定の横方向長さW30は、第2係合部43よりも下に位置する各サイドシール部41の内側端部同士の間隔W41と略同じである。
本体部30、蓋部40には、第1係合部33、第2係合部43がそれぞれ設けられている。第1係合部33、第2係合部43は、蓋部40が本体部30に被せられたときに互いに係合する。第1係合部33が第2係合部43に引っ掛かることで蓋部40が本体部30に固定され、蓋部40が容易に外れることなく安定した再封状態が維持される。
第1係合部33は、本体部30の上端部(未開封状態において蓋部40と接する位置であって、開封予定部20が形成される位置)の近傍、例えば上端部から所定範囲に設けられることが好適である。第1係合部33を本体部30の上端部近傍に設けることで、再封操作を容易にすることができる。第1係合部33の上下方向長さは、例えば本体部30の上下方向長さの5〜30%程度であることが好ましく、10〜20%程度であることがより好ましい。第1係合部33の上下方向長さが当該範囲内であれば、再封の操作性を損なうことなく、またハーフカット線22からずれて本体部30が切断された場合であっても第1係合部33の全体が本体部30から切除されることを防止できる。
第1係合部33は、サイドシール部31の外縁部の一部に形成される凸部であって、本体部30の左右両側に設けられることが好適である。換言すると、第1係合部33は外側に突出した爪である。第1係合部33は、本体部30の上端部から所定範囲が横方向に突出するように表裏面シートをカットして形成される。
第1係合部33の突出長さ(横方向長さ)は、横方向長さW30の3〜20%程度であることが好ましく、5〜10%程度であることがより好ましい。突出長さが当該範囲内であれば、再封の操作性を損なうことなく、また蓋部40が不用意に外れることを防止できる。第1係合部33が設けられた部分の本体部30の横方向長さW33は、例えば第2係合部43が設けられた部分の各サイドシール部41の内側端部同士の間隔W43と略同じである。第2係合部43は、例えば第1係合部33の略真上に位置し、第1係合部33及び第2係合部43は上下方向に略並んで設けられる。
第1係合部33の下端部は、横方向に対して略平行であってもよいが、第1係合部33の内側よりも外側が下に位置するように横方向に対して傾斜していることが好適である。換言すると、第1係合部33の下端部は、第1係合部33の内側が外側よりも上に位置するようにハーフカット線22に対して傾斜している。これにより、第1係合部33と第2係合部43との引っ掛かり具合が強くなって、蓋部40の不用意な脱落が防止される。
第2係合部43は、蓋部40の内部に設けられる。パウチ容器10は、第1係合部33が設けられた本体部30の上部が蓋部40の内部空間42に差し込まれ、第1係合部33が蓋部40の内部にある第2係合部43に引っ掛かることで被嵌状態(再封状態)が形成される。第2係合部43は、蓋部40の下端部(未開封状態において本体部30と接する位置であって、開封予定部20が形成される位置)から所定長さH1離れた位置(以下、所定位置P1という)に設けられることが好適である。所定位置P1は、例えば再封の操作性が損なわれず、またハーフカット線22からずれて蓋部40が切断された場合であっても第2係合部43に切断部がかからないように設定される。
第2係合部43は、サイドシール部41の内縁部に形成されることが好適である。例えば、サイドシール部41以外の接合部や別の部材を用いて第2係合部43を形成することも可能であるが、生産性等の観点からサイドシール部41を用いて第2係合部43を形成することが好ましい。
第2係合部43は、サイドシール部41の内縁部の一部に形成された凹部であって、第1係合部33に対応して蓋部40の左右両側に設けられることが好適である。第2係合部43は、内縁部を直線状に形成することなく、凹凸のある内縁部となるようにサイドシール部41を形成して設けられる。
本実施形態では、所定位置P1よりも上部のサイドシール部41の内縁部同士の間隔W43が、所定位置P1よりも下部の内縁部同士の間隔W41よりも長くなるように、所定位置P1のサイドシール部41に段差が形成されている。換言すると、所定位置P1よりも本体部30側のサイドシール部41を内側に突出させることで第2係合部43が形成されている。所定位置P1よりも本体部30側の間隔W41は、第1係合部33が設けられた部分の本体部30の横方向長さW33よりも狭いが、パウチ容器10は可撓性のある軟包材容器であるから、例えば本体部30を撓ませる等して本体部30の上部を蓋部40の内部空間42に差し込むことができる。
第2係合部43である凹部の横方向長さは、第1係合部33の突出長さと略同じであることが好ましい。第1係合部33に引っ掛かる第2係合部43の下端部は、第1係合部33の下端部に対して略平行であることが好ましく、内側が外側よりも上に位置するようにハーフカット線22に対して傾斜している。これにより、第1係合部33と第2係合部43との引っ掛かり具合が強くなって、蓋部40の容易な脱落が防止される。
上記構成を備えたパウチ容器10によれば、開封予定部20を用いた開封により本体部30から分割された蓋部40を本体部30に被せて固定することができる。
図4に示すように、ユーザーは、左右いずれかのノッチ21からハーフカット線22に沿って表裏面シートを切断し、本体部30から蓋部40を切り離すことでパウチ容器10を開封して被包装物100を取り出することができる。そして、図5に示すように、本体部30の内部空間32に再び被包装物100を収容し、当該本体部に蓋部40を被嵌することにより、開封により形成された本体部30の開口部を再封することができる。
即ち、パウチ容器10は、開封により本体部30から分割した部分である蓋部40がゴミにならず、該蓋部40を本体部30に被嵌することで、閉じられた内部空間14に被包装物100を再び収容できる。第1係合部33が設けられた本体部30の上部が蓋部40の内部空間42に差し込まれ第1係合部33が第2係合部43に引っ掛かって係合することで被嵌状態が形成されるため、蓋部40が本体部30から不用意に外れることを防止できる。一方、パウチ容器10は可撓性のある軟包材容器であるから、蓋部40を本体部30から取り外すことを意図して上に強く引っ張ると上記係合状態を解除することができる。パウチ容器10の場合、例えば第1係合部33の突出長さや蓋部40の横方向長さ、第1係合部33の形状等を調整することで、各係合部の引っ掛かり具合(ロックテンション)を適宜変更することができる。
なお、パウチ容器10は、チャックのような剛性部材を用いていないことから、チャックを用いた場合に比べて被包装物100の出し入れが容易であり、既存の製袋設備を用いて容易に製造することができる。また、パウチ容器10の開封時に分割される部分に吊り下げ孔44が設けられているが、当該部分は蓋部40として機能することから、該吊り下げ孔44は蓋部40を本体部30に被嵌して再封したときにも存在することになる。また各係合部により蓋部40が本体部30に固定されるため、再封後においても蓋部40の吊り下げ孔44を用いて再封されたパウチ容器10をハンガーフック等に引っ掛けることができる。
図6〜図9にパウチ容器10の変形例を示す。
図6に例示するパウチ容器10xは、本体部30と蓋部40を連結する連結部45を備える点で、パウチ容器10と異なる。連結部45は、蓋部40の第2係合部43の近傍から本体部30側に延び、第1係合部33を超えて本体部30の所定位置P2で本体部30とつながっている。連結部45には開封予定部20が形成されておらず、連結部45は開封時に切断されない。連結部45は、横方向両側に設けられてもよいが、開封性、再封性の観点から片側に設けられることが好適である。
本体部30と連結部45の間には、本体部30の上端部から所定位置P2までカット線46が形成されている。また、カット線46は、蓋部40と連結部45の間にも形成されることが好適である。カット線46を開封予定部20の上に延ばすことで、連結部45が折れ曲がり易くなり再封の操作性を向上させることができる。カット線46は、再封時等において連結部45が切断されないように、例えば上下端部が円弧状に形成される。
パウチ容器10xは、本体部30と連結部45の間に、第1係合部33の下から所定位置P2まで延びた長孔47を有することが好適である。長孔47は、カット線46を無端状に形成することで設けられる。なお、本体部30の上端部から所定位置P2までの長さは、第1係合部33の上下方向長さと、蓋部40の下端部から所定位置P1までの長さとを足した長さよりもやや長いことが好ましい。これにより、連結部45が蓋部40の本体部30への被嵌を阻害することなく再封が可能となる。
図7及び図8は、パウチ容器10xの開封状態、再封状態をそれぞれ示す。
図7に示すように、連結部45と横方向反対側に形成されたノッチ21からハーフカット線22に沿って表裏面シートを切断することで、本体部30から蓋部40を分割することができる。このとき、連結部45は切断されず、互いに分割された本体部30と蓋部40は連結部45を介してつながっている。パウチ容器10xによれば、連結部45を設けたことにより、開封後においても本体部30と蓋部40がバラバラになることがなく、蓋部40を紛失するといった不都合を回避できる。
図8に示すように、パウチ容器10xによれば、蓋部40を本体部30に被嵌することで開封により形成された本体部30の開口部を再封することができる。連結部45と本体部30の間には第1係合部33の下に延びた長孔47が形成されており、また連結部45は可撓性があり容易に折れ曲がるため、連結部45が蓋部40の被嵌を阻害することなく再封が可能となる。つまり、蓋部40を本体部30に被せることで、連結部45が途中で折れ曲がり、長孔47が形成された部分に蓋部40の第2係合部43が設けられた部分が嵌って、第1係合部33が第2係合部43に引っ掛かる。こうして、パウチ容器10xは、パウチ容器10と同様に、蓋部40が本体部30に固定された再封状態を形成できる。
図9に例示するパウチ容器10yは、第1係合部33及び第2係合部43が横方向片側のみに設けられている点で、パウチ容器10と異なる。パウチ容器10yでは、係合部が設けられていない横方向片側が上下方向に沿って略真っ直ぐに形成されている。また、当該横方向片側におけるサイドシール部17yも、上下方向に沿って略真っ直ぐに形成されている。パウチ容器10yにおいても、第1係合部33が第2係合部43に引っ掛かって係合することで、蓋部40が本体部30から不用意に外れない再封状態が形成される。
<第2実施形態>
図10〜図13を参照しながら、第2実施形態であるパウチ容器50について詳細に説明する。以下では、第1実施形態との相違点を主に説明し、第1実施形態と同様の構成については重複する説明を省略する。
図10は、パウチ容器50の正面図である。
パウチ容器50は、表面シート51と、裏面シート52と、底ガゼットシート53とを備えたスタンディングパウチである点で、パウチ容器10と共通する。各シートの端縁には、各シール部(上縁シール部55、下縁シール部56、サイドシール部57)が形成されている。パウチ容器50は、ノッチ61及びハーフカット線62からなる開封予定部60、当該開封予定部で区切られた本体部70及び蓋部80を有する。
パウチ容器50は、本体部70の横方向中央を通る上下方向に沿った仮想線に対して左右対称ではない点で、パウチ容器10と異なる。パウチ容器50では、ノッチ61及び第1係合部73が形成される部分を除き、本体部70及び蓋部80の左側端部が上下方向に沿って略直線状に形成されている。一方、パウチ容器50の右側端部は、本体部70の第1係合部73よりも上部が横方向に突出している。即ち、本体部70の第1係合部73よりも上部に段差が設けられている。蓋部80の横方向長さは、当該突出した長さ分、本体部70(第1係合部73よりも下部)の横方向長さよりも長くなっている。例えば、蓋部80は、サイドシール部81の幅の分だけ本体部70よりも横方向に長くなっている。
本体部70の上記横方向に突出した部分である突出部75は、開封後に切除される部分である。突出部75の付け根には、当該切除を容易にすべく、下から上方向に切り込まれたノッチ74を形成しておくことが好適である。パウチ容器50では、突出部75を切除することにより再封状態を形成することができる(後述の図12等参照)。
パウチ容器50は、第1係合部73がサイドシール部71の内縁部の一部に形成された凹部であり、第2係合部83がサイドシール部81の内縁部の一部に形成された凸部である点においても、パウチ容器10と異なる。第1係合部73は、正面視略半円形状に形成された凹部である。第2係合部83は、当該半円形状に嵌合する突起である。各係合部は、左右両側に設けられている。また、各係合部は、開封予定部60から所定長さ離れた位置に設けられている。当該所定長さは、例えば各係合部において略同じである。
図11及び図12は、パウチ容器50の開封状態、再封状態をそれぞれ示す。
図11に示すように、ノッチ61からハーフカット線62に沿って表裏面シートを切断することで、本体部70から蓋部80を分割することができる。その後、突出部75を上に引っ張ることで突出部75の付け根がノッチ74に沿って切断され、本体部70から突出部75が切除される。突出部75の切除により、本体部70は略左右対称の形状となる。蓋部80は、吊り下げ孔84がやや左側に形成されている点を除き略左右対称である。互いに分離した本体部70と蓋部80の横方向中央同士を一致させると、例えば第1係合部73と第2係合部83が上下方向に略並んだ状態となる。
図12に示すように、パウチ容器50によれば、パウチ容器10と同様に、蓋部80を本体部70に被嵌することで開封により形成された本体部70の開口部を再封することができる。パウチ容器50においても、第2係合部83が第1係合部73に引っ掛かって係合することで再封状態が形成されるため、蓋部80が本体部70から不用意に外れることを防止できる。パウチ容器50は可撓性のある軟包材容器であるから、蓋部80の取り外しを意図して上に引っ張ると係合状態を解除することができる。
図13にパウチ容器50の変形例を示す。
図13に例示するパウチ容器50xは、第1係合部73及び第2係合部83が横方向片側のみに設けられている点で、パウチ容器50と異なる。この場合も、第2係合部83が第1係合部73に引っ掛かって係合することで、蓋部80が本体部70から不用意に外れない再封状態が形成される。
<第1実施形態>
10 パウチ容器、11 表面シート、12 裏面シート、13 底ガゼットシート、14,32,42 内部空間、15 上縁シール部、16 下縁シール部、17,31,41 サイドシール部、18 切り欠き、20 開封予定部、21 ノッチ、22 ハーフカット線、30 本体部、33 第1係合部、40 蓋部、43 第2係合部、44 吊り下げ孔、45 連結部、46 カット線、47 長孔、100 被包装物
<第2実施形態>
50 パウチ容器、51 表面シート、52 裏面シート、53 底ガゼットシート、54 内部空間、55 上縁シール部、56 下縁シール部、57,71,81 サイドシール部、58 切り欠き、60 開封予定部、61,74 ノッチ、62 ハーフカット線、70 本体部、73 第1係合部、75 切除部、80 蓋部、83 第2係合部、84 吊り下げ孔

Claims (6)

  1. 少なくとも表面部及び裏面部を構成する壁面シートを備えたパウチ容器において、
    被包装物が収容される本体部と、開封時に前記壁面シートを切断するための開封予定部と、該開封予定部を介して本体部に連設される蓋部と、を有し、
    前記本体部には第1係合部が設けられると共に、前記蓋部には第2係合部が設けられ、
    前記開封予定部を切断して前記本体部と前記蓋部とを分割したときに、分割された前記蓋部は、前記本体部に被嵌でき、且つ該被嵌状態で前記第1係合部と前記第2係合部とが係合するように構成されていることを特徴とするパウチ容器。
  2. 前記表面部及び前記裏面部の横方向端縁同士を接合するサイドシール部を備え、
    前記第2係合部は、前記蓋部の前記サイドシール部の内縁部に設けられる、請求項1に記載のパウチ容器。
  3. 前記第1係合部は、前記本体部の前記サイドシール部の外縁部の一部に形成される凸部であり、
    前記第2係合部は、前記蓋部の前記サイドシール部の内縁部の一部に形成される凹部である、請求項2に記載のパウチ容器。
  4. 前記第1係合部は、前記本体部の前記サイドシール部の外縁部の一部に形成される凹部であり、
    前記第2係合部は、前記蓋部の前記サイドシール部の内縁部の一部に形成される凸部である、請求項2に記載のパウチ容器。
  5. 前記本体部と前記蓋部を連結する連結部を備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載のパウチ容器。
  6. 前記蓋部は、吊り下げ孔を有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載のパウチ容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019001550A (ja) * 2017-06-12 2019-01-10 株式会社フジシール パウチ容器

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