JP2009241994A - 包装袋及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】
注出具の注出部を密封して覆う密封室を容易に開封でき、且つ注出部を十分に露出させることができ、注出部に外部からの差込口の装着が容易に行える包装袋を提供する。
【解決手段】
少なくとも密封室4は収容室2と区画する区画接続部10の一辺を有する矩形状のシート片7,8を重ね合わせて他の連続した三辺部を接着したものであって、シート片7,8を引き裂くための始点となる切り込み又は切り欠き15を密封室の上端縁部6cの中央部に設けていると共に、密封室4の表裏の各シート片7,8の内表面又は外表面には、切り込み又は切り欠き15の近傍から区画接続部10と三辺部のうちの他の二辺との接触部16に向かう誘導辺17を有する補強片18を設ける。
【選択図】 図3
注出具の注出部を密封して覆う密封室を容易に開封でき、且つ注出部を十分に露出させることができ、注出部に外部からの差込口の装着が容易に行える包装袋を提供する。
【解決手段】
少なくとも密封室4は収容室2と区画する区画接続部10の一辺を有する矩形状のシート片7,8を重ね合わせて他の連続した三辺部を接着したものであって、シート片7,8を引き裂くための始点となる切り込み又は切り欠き15を密封室の上端縁部6cの中央部に設けていると共に、密封室4の表裏の各シート片7,8の内表面又は外表面には、切り込み又は切り欠き15の近傍から区画接続部10と三辺部のうちの他の二辺との接触部16に向かう誘導辺17を有する補強片18を設ける。
【選択図】 図3
Description
この発明は、収容室内に収容された栄養剤等の医薬品類及び流動性食品並びに飲料やソース等の食品等の被収容物を注出する注出具が設けられた包装袋に関する。
従来、この種の包装袋としては、内面がポリプロピレン樹脂からなるシート片を熱溶着して食品等の被収容物を収容可能な袋状の収容室を形成し、且つこの収容室の縁部に、包装シートの内面と熱溶着性を有するポリプロピレン樹脂から形成された注出具が熱溶着されて取り付けられたものが知られている。
この従来の包装袋は、注出具の注出部から収容室内の流動状の被収容物を外部に注出することができるものであって、注出具の注出部が収容室から露出しているので、注出部に塵等が付着する等の問題点があった。
そこで、かかる問題点を解消すべく、収容室を形成するシート片を、注出具の注出部を被覆できる程度に延設し、その延設されたシート片の縁部を熱溶着して注出部を密封して覆う密封室が設けられた包装袋が考えられている(特許文献1を参照のこと)。
実開昭55−127043号公報
しかしながら、上述した密封室の設けられた包装袋にあっては、使用時において、鋏等の切断具を用いずに開封できるようにするために、密封室の側縁部下方に横方向のミシン目を入れてあるが、このミシン目からシート片を切断して密封室を開封すると、その切断線上に注出部が位置するため、注出部が障害となって円滑に開封することができなかった。
一方、切断線上に注出部が位置しない箇所にミシン目を設けると、密封室を開封することはできるが、密封室の残片が注出部の周囲を取り囲むように残存し、注出部を容易に露出させることができないという問題点があった。そのため、被収容物が栄養剤等の流動性食品である場合、一般に、この栄養剤等を患者に投与するためのチューブの先端に設けられている接続キャップの差込口を注出部に嵌着するが、注出部周囲に密封室の残片が残存していると嵌着操作の邪魔になり、差込口を注出部に容易に嵌着することができなかった。
この発明は、上記従来技術の問題点を解消すべくなされたもので、注出具の注出部を密封して覆う密封室を容易に開封でき、且つ注出部を十分に露出させることができ、注出部に外部からの差込口の装着が容易に行える包装袋を提供することを課題としている。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、医薬品又は食品等の被収容物が収容可能な収容室と、該収容室から突出して設けられ該収容室に収容される前記被収容物が注出可能な注出具と、前記収容室から延出して前記注出具の突出した部分を密封して覆う密封室と、を備えた包装袋において、少なくとも前記密封室は前記収容室と区画する区画接続部の一辺を有する矩形状のシート片を重ね合わせて他の連続した三辺部を接着したものであって、前記シート片を引き裂くための始点となる切り込み又は切り欠きを前記密封室の上端縁部の中央部に設けていると共に、前記密封室の表裏の各シート片の内表面又は外表面には、前記切り込み又は切り欠きの近傍から前記区画接続部と前記三辺部のうちの他の二辺との接触部に向かう誘導辺を有する補強片が設けられていることを特徴としている。
ここで、補強片とは、密封室の表裏の各シートとともに引き裂かれることのないシート状の材料のことをいう。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記密封室の表裏の各シート片に設けられた前記補強片の誘導辺は、正面から見て相互に交差する向きになるように設定されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、医薬品又は食品等の被収容物を収容可能な収容室と、該収容室から突出して設けられ該収容室に収容される前記被収容物を注出可能な注出具と、該注出具の突出した部分を密封して覆う密封室と、を備えた包装袋の製造方法であって、二枚の熱溶着可能なシート片を重ね合わせた中央部の内部に前記シート片と熱溶着可能な注出具を介在させ、該注出具を境にして長手方向を二分するようにして前記収容室と前記密封室とを形成すべく前記二枚のシート片を剥離不能に熱溶着して前記収容室と前記密封室との境界に区画接続部を形成し、前記シート片を引き裂くための始点となる切り込み又は切り欠きを前記密封室の上端縁部の中央部に形成し、前記切り込み又は切り欠きの近傍から前記区画接続部と前記三辺部のうちの他の二辺との接触部に向かう誘導辺を有する補強片を、前記密封室の表裏の各シート片の内表面又は外表面に接着するようにしたことを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の構成に加え、前記密封室の表裏の各シート片に設ける前記補強片の誘導辺を、正面から見て相互に交差する向きになるように設定することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、少なくとも密封室は収容室と区画する区画接続部の一辺を有する矩形状のシート片を重ね合わせて他の連続した三辺部を接着したものであって、シート片を引き裂くための始点となる切り込み又は切り欠きを密封室の上端縁部の中央部に設けていると共に、密封室の表裏の各シート片の内表面又は外表面には、切り込み又は切り欠きの近傍から区画接続部と三辺部のうちの他の二辺との接触部に向かう誘導辺を有する補強片が設けられているので、切り込み又は切り欠きの外側の接続部を指で摘んで切り込み又は切り欠きの進行方向に沿って密封室を引き裂くようにすると、密封室を形成している表裏のシート片は、その表裏のシート片に設けられている補強片の誘導辺に引き裂き部が接触した後、誘導辺の傾きに沿って引き裂かれていき、左右二辺の接着部と区画接続部との接触部まで容易に引き裂かれることになる。
また、密封室を形成している表裏のシート片は、密封室の上方中央部の切り込み又は切り欠きから密封室の左右下方に向かって引き裂かれるため、引き裂き方向の前方には障害となる注出具が存在しないことからシート片がきれいに引き裂け、結果として、注出部を十分に露出させることができ、注出部に外部からの差込口の装着が容易に行える。また、従来のミシン目を設けた場合と違い、切り込み又は切り欠き以外には密封室に脆弱部分がないため、誤って注出具が空気に触れるようなことがなく、衛生的に保たれる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の構成による効果に加え、密封室の表裏の各シート片に設けられた補強片の誘導辺は、正面から見て相互に交差する向きになるように設定されているので、一点の切り込み又は切り欠きから引き裂かれた密封室の表のシート片と裏のシート片とは、一点の切り込み又は切り欠きを中心として互いに反対方向に引き裂かれていくことになるから、一回の引き裂き操作を行うだけで、注出部を十分に露出させることができるため、開封作用が簡単迅速に行える。
請求項3に記載の発明によれば、二枚の熱溶着可能なシート片を重ね合わせた中央部の内部にシート片と熱溶着可能な注出具を介在させ、該注出具を境にして長手方向を二分するようにして収容室と密封室とを形成すべく二枚のシート片を剥離不能に熱溶着して収容室と密封室との境界に区画接続部を形成し、シート片を引き裂くための始点となる切り込み又は切り欠きを密封室の上端縁部の中央部に形成し、切り込み又は切り欠きの近傍から区画接続部と三辺部のうちの他の二辺との接触部に向かう誘導辺を有する補強片を、密封室の表裏の各シート片の内表面又は外表面に接着するようにしたので、二枚のシート片の接続工程中に切り欠き又は切り込みの加工も実行できるだけでなく、包装袋の所定形状を象るための切断工程で使用する切断刃と同様の切断刃で切り欠き又は切り込み加工も行えるため、特別な設備を必要としない。また、密封室の表裏の各シート片より強度の大きい補強片を密封室の表裏の各シート片の内表面又は外表面に接着するだけで、引き裂き方向を決めることになる誘導辺を設けることができるから、密封室のシート片をきれいに引き裂いて、注出部を十分に露出させられる包装袋を簡単に製作することができる。
請求項4に記載の発明によれば、密封室の表裏の各シート片に設ける補強片の誘導辺を、正面から見て相互に交差する向きになるように設定しているので、一点の切り込み又は切り欠きから引き裂かれた密封室の表のシート片と裏のシート片とは、一点の切り込み又は切り欠きを中心として互いに反対方向に引き裂かれていくことになるから、一回の引き裂き操作を行うだけで、注出部を十分に露出させることができるため、開封作用が簡単迅速に行える包装袋が提供できる。
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
[発明の実施の形態1]
[発明の実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1に係る包装袋の側面図を示している。図2は、表面側のシートを剥がした状態を示しており、所定形状の切断加工及び切り込みを行う前の状態の正面図を示している。ここで、一対のシート片の接続部に当たる箇所には、ハッチングを施している。図3は、この発明の実施の形態1に係る包装袋の完成品の正面図を示している。
なお、この明細書では、図面に表された物の上下方向を縦方向といい、左右方向を横方向という、こととする。
図1に示されている包装袋1は、栄養剤等の流動性食品及び医薬品類並びに飲料やソース等の食品等の被収納物(図示せず)を収容可能な袋状の収容室2と、この収容室2から収容されている被収容物を注出可能な注出具3が収容室2から突出して設けられている。また、注出具3を密封して覆うことのできる密封室4を備えている。
収容室2及び密封室4は、収容室2を形成する収容室シート部5と密封室4を形成する密封室シート部6とが一体的に形成された一対のシート片7,8を重ね合わせて形成されている。
具体的には、収容室シート部5と密封室シート部6とは大きさの等しい一対のシート片7,8を重ね合わせて、密封室シート部5と収容室シート部6との境界部分に相当する中央部の内面に注出具3の取付部9を介在させた状態で、そのシート片7,8の内面同士を剥離不能に熱溶着して形成された区画接続部10により、収容室2と密封室4が区画されている。
さらに、収容室シート部5の左右両側縁部5a,5bの内面が剥離不能に熱溶着され、且つ区画接続部10に連続する収容室シート部5の上縁部5cの内面が剥離不能に熱溶着されることにより、収容室2が形成されている。なお、収容室シート部5の下縁部5dは、最初は被収容物を収容室2内に充填するために接着されずに開口されており、この開口部は、被収容物を収納した後、熱溶着にて剥離不能に接着される。
また、密封室シート部6の両側縁部6a,6bの内面及び上縁部6cの内面が剥離不能に熱溶着されることにより密封室4が形成されている。
注出具3は、シート片7,8に接着される平面(上面)から見て略船形をした取付部9と、この取付部9から突設され、且つ流動性食品が通過する注出孔(図示せず)が貫通された筒状の注出部11と、注出孔を封止すべく薄肉部24を介して注出部11と一体的に成形された栓部23とから形成されている。なお、栓部23を捻ることで薄肉部24を切断して注出部11から分離でき、この栓部23を除去することにより注出孔が開口し、収容室2内から被収容物を注出することができるようになっている。
注出具3は、シート片7,8の内面と熱溶着可能な材質の合成樹脂、たとえばポリプロピレン樹脂で成形されている。一方、シート片7,8は、熱溶着性の他、被収容物の品質を維持するためガスバリア性を有する材質からなることが好ましく、更には、レトルト食品等の被収容物に対応すべく耐熱性を有する材質からなることが好ましい。
このような性質を有するシート片7,8としては、たとえば、熱溶着性を有する内層と、ガスバリア性を有する中層と、表面の外層とから構成される三層以上の積層フィルム等が挙げられる。ここで、内層としてはポリプロピレン樹脂等、中層としてはポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、エチレンビニルアルコール共重合体、アルミ箔、酸化珪素等の無機物の蒸着フィルム等が挙げられる。また、外層としては印刷の必要性を考慮してポリエステル樹脂等からなるフィルムを採用することができる。
少なくともシート片7,8がガスバリア性を有していれば、収容室2内に酸素等のガスが侵入する虞がなく、収容室2に収容する被収容物の酸化変質等を確実に防止でき、被収容物を長期に保存することができる。
区画接続部10には、収容室シート部5の左右両側縁部5a,5bから注出具3へ向かう傾斜部12,12を形成した通路接続部13,13が連続して設けられている。これにより、被収容物が傾斜部12に沿って流れることで、収容室2から被収容物を注出し易くなる。
密封室4の上縁部6cの中央部には、シート片7,8を引き裂くための始点となる切り込み又は切り欠き15が設けられており、その進行方向は縦方向となっている。
また、密封室4の表裏の各シート片7,8の外表面には、切り込み又は切り欠き15の近傍から区画接続部10と密封室シート部6の両側縁部6a,6bとの接触部16,16に向かう誘導辺17を有する補強片18が設けられている。補強片18は、密封室4の表裏の各シート片7,8とともに引き裂かれることのないシート状の材料であって、その片面に接着剤が塗布されており、密封室4の表裏の各シート片7,8の外表面に接着固定されている。
次に、以上のような構成を有する実施の形態1に係る包装袋1の使用方法について説明する。
実施の形態1に係る包装袋1の被収容物を注出部3の注出部11から外部へ注出しようとする場合は、まず、左手で密封室シート部6の上縁部6cの切り込み又は切り欠き15の左側を摘んで、右手で密封室シート部6の上縁部6cの切り込み又は切り欠き15の右側を摘む。次に、左手又は右手の一方を固定した状態で(動かさないようにして)、他方の手を縦方向下側に移動させるようにして包装袋1の本体部分から密封室シート部6の上縁部6cを引き離そうとすると、縦方向の切り込み又は切り欠き15の進行方向に沿って密封室4を引き裂く力が作用する。
その結果、密封室シート部6の上縁部6cは左右に分断されて接着されていない密封室シート部6が引き裂れるが、その直後には進行方向の前方にある補強片18の誘導辺17に沿って引き裂かれていき、密封室4の表裏の各シート片7,8の切断面は区画接続部10と密封室シート部6の両側縁部6a,6bとの接触部16,16まで達し、図4に示したように、密封室4の表シート片7は表側に、密封室4の裏シート片8は裏側に、それぞれ切り開かれる。
以上のように、開封作業においては、密封室シート部6のシート片7,8を引き裂く際に、補強片18の引っ張り強度が密封室シート部6のシート片7,8の引っ張り強度よりも大きいため、密封室シート部6のシート片7,8は補強片18の誘導辺17に沿って引き裂かれることになる。
そして、図4に示したように、誘導辺17は、密封室シート部6の上縁部6cの中央部の切り込み又は切り欠き15の近傍から区画接続部10と密封室シート部6の両側縁部6a,6bとの接触部16,16を結ぶ線と一致しおり、誘導辺17の投影線上には注出具3が存在しない。そのため、注出具3が引き裂き動作の障害になることがなく、密封室シート部6のシート片7,8は、補強片18の誘導辺17に沿ってきれいに引き裂け、図4に示したように、注出具3を密封室4から十分に露出させることができるから、注出部11周りの十分な作業空間が確保される。
これにより、栄養剤等の被収容物を患者に投与する場合であっても、注出具3の栓体13を捻って薄肉部24を切断し栓体22を注出具3から除去して注出部11の注出孔を開口させてから、接続キャップ20の差込口21を注出部11に嵌着することで、栄養剤等の被収容物を注出具3から注出するといった一連の作業が容易に行うことができる。
以上のように、実施の形態1に係る包装袋1によれば、密封室4の上縁部6cの中央部に設けた切り込み又は切り欠き15を始点から引き裂いた場合に、密封室4の表裏の各シート片7,8の切断面は補強片18の誘導辺17に沿って進行し、区画接続部10と密封室シート部6の両側縁部6a,6bとの接触部16,16まで達して、密封室4の表シート片7は表側に、密封室4の裏シート片8は裏側に、それぞれ切り開かれることになるので、鋏等の切断具を用いることなく容易に密封室4を開封し、注出具3を十分に露出させることができる。
したがって、実施の形態1に係る包装袋1によれば、密封室4の開封作業は、両手による一回の引き裂き動作のみで完了するから、簡単迅速に行える。
さらに、収容室2は、収容室シート部5が区画接続部10と通路接続部13,13で剥離不能に接着されているので、切り込み又は切り欠き15を始点として密封室4を引き裂いて開封しても、収容室2まで開封されることがない。
また、シート片7,8がガスバリア性を有する場合には、外気と遮断され、収容室2内及び密封室4内に酸素等のガスが収容室2内に侵入して内部の食品が酸化変質することがなく、加熱殺菌済み状態が維持された状態で常温流通、長期保存することができる。
また、従来のように密封室にミシン目を設けた場合と違い、実施の形態1に係る包装袋1には密封室4に脆弱部分がないため、誤って注出具3が空気に触れるようなことがなく、衛生的に保たれることになる。
次に、以上のように構成される包装袋の製造方法について説明する。
まず、図1に示すように、一対のシート片7,8を内層が対向するように重ね合わせ、重ね合わされた両シート片7,8の中央部の内面に注出部11を上方に向けて取付部9が水平になるように注出具3を配置した状態で、注出具3の取付部9とシート片7,8の内面及び取付部9の左右両側のシート片7,8の内面同士を剥離不能にシール装置で熱溶着する。また、密封室シート部6の両側縁部6a,6bの内面同士及び上縁部6cの内面同士とをシール装置で熱溶着する。
収容室2及び密封室4を剥離不能に熱溶着する手段と、注出具3の取付部9とシート片7,8の内面同士を剥離不能に熱溶着する手段は、一般に樹脂フィルムからなる包装袋を形成する際に用いられる熱せられたローラや板材を使用したシール装置を採用すればよい。
なお、シート片7,8と注出具3の熱溶着による接着工程及び密封室4を形成するための熱溶着による接着工程と同時に、又はこれらの接着工程に引き続いて、収容室シート部5の両側縁部5a,5bの内面同士及び上縁部5cの左右両肩部5e,5fの下方内面同士をシール装置で熱溶着することで、収容室2と密封室4とを区画する区画接続部10、縦接続部14、横接続部19及び通路接続部13とを形成する。
また、包装袋1の所定の形状を象るために不要な部分を切断する工程を実行することになるが、図1に示した実施の形態1に係る包装袋1であれば、四隅の角丸を形成する切断作業を行うことになる。
また、この切断工程と同時に、又はこの切断作業の前後で密封室シート部6の上縁部6cの中央部に縦方向に向かう切り込み又は切り欠き15を形成する。
以上の工程により、収容室2の下端部5dが開口した被収容物が入っていない状態の包装袋1が完成する。
次に、収容室2の開口した下縁部5dから医薬品又は流動状の調理された食品等の被収容物を充填装置を使用して充填し、その後に下端縁5dを剥離不能に熱溶着することで、収容室2内に目的とする医薬品又は食品等の被収容物が収容された包装袋1が完成する。なお、被収容物がレトルト殺菌を要する食品の場合には、被収容物が収容された包装袋1を加熱蒸気釜等で加熱することにより、収容室2内に収容された食品等の被収容物の殺菌処理を行うことになる。
なお、図示した実施の形態1においては、誘導辺17を有する補強片18を密封室4の表裏の各シート片7,8の外表面に設けており、補強片18の外表面に開封操作方法に関する情報を印刷するようにすれば、初心者にも簡単に使用できるものとすることができる。しかしながら、この発明はこれに限らず、補強片18を密封室4の表裏の各シート片7,8の内表面に設けてもよい。この場合には、密封室4の表裏の各シート片7,8の外表面に直に開封操作方法に関する情報を印刷すればよい。
また、収容室2は、重ね合わされたシート片7,8を剥離不能に熱溶着することにより形成されているが、必ずしも収容室2は一対のシート片7,8で形成されている場合に限定されない。収容室2は、被収容物が収容可能で、且つ被収容物を注出する注出具3が突出して設けられていればよく、全体が一枚のシート片で一体に構成されていてもよい。
1 包装袋
2 収容室
3 注出具
4 密封室
5 収容室シート部
6 密封室シート部
7,8 シート片
9 取付部
10 区画接続部
11 注出部
12 傾斜部
13 通路接続部
14 縦接着部
15 切り込み又は切り欠き
2 収容室
3 注出具
4 密封室
5 収容室シート部
6 密封室シート部
7,8 シート片
9 取付部
10 区画接続部
11 注出部
12 傾斜部
13 通路接続部
14 縦接着部
15 切り込み又は切り欠き
Claims (4)
- 医薬品又は食品等の被収容物が収容可能な収容室と、該収容室の中央部から突出して設けられ該収容室に収容される前記被収容物が注出可能な注出具と、前記収容室から延出して前記注出具の突出した部分を密封して覆う密封室と、を備えた包装袋において、少なくとも前記密封室は前記収容室と区画する区画接続部の一辺を有する矩形状のシート片を重ね合わせて他の連続した三辺部を接着したものであって、前記シート片を引き裂くための始点となる切り込み又は切り欠きを前記密封室の上端縁部の中央部に設けていると共に、前記密封室の表裏の各シート片の内表面又は外表面には、前記切り込み又は切り欠きの近傍から前記区画接続部と前記三辺部のうちの他の二辺との接触部に向かう誘導辺を有する補強片が設けられていることを特徴とする包装袋。
- 前記密封室の表裏の各シート片に設けられた前記補強片の誘導辺は、正面から見て相互に交差する向きになるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
- 医薬品又は食品等の被収容物を収容可能な収容室と、該収容室から突出して設けられ該収容室に収容される前記被収容物を注出可能な注出具と、該注出具の突出した部分を密封して覆う密封室と、を備えた包装袋の製造方法であって、二枚の熱溶着可能なシート片を重ね合わせた中央部の内部に前記シート片と熱溶着可能な注出具を介在させ、該注出具を境にして長手方向を二分するようにして前記収容室と前記密封室とを形成すべく前記二枚のシート片を剥離不能に熱溶着して前記収容室と前記密封室との境界に区画接続部を形成し、前記シート片を引き裂くための始点となる切り込み又は切り欠きを前記密封室の上端縁部の中央部に形成し、前記切り込み又は切り欠きの近傍から前記区画接続部と前記三辺部のうちの他の二辺との接触部に向かう誘導辺を有する補強片を、前記密封室の表裏の各シート片の内表面又は外表面に接着するようにしたことを特徴とする包装袋の製造方法。
- 前記密封室の表裏の各シート片に設ける前記補強片の誘導辺を、正面から見て相互に交差する向きになるように設定することを特徴とする請求項3に記載の包装袋の製造方法。
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CN113650275A (zh) * | 2021-07-28 | 2021-11-16 | 佛山市弘禾新材料科技有限公司 | 一种抗菌防水保鲜袋制备装置及其制备方法 |
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2008
- 2008-04-01 JP JP2008094523A patent/JP2009241994A/ja active Pending
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