JP5416482B2 - ワイヤハーネス配索体、ワイヤハーネス配索ユニット、及び、ワイヤハーネス配索ユニットの組付方法 - Google Patents

ワイヤハーネス配索体、ワイヤハーネス配索ユニット、及び、ワイヤハーネス配索ユニットの組付方法 Download PDF

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Description

本発明は、車内の天井面に取り付けられる内装パネルなど、車体に取り付けられる板状のベース部材に配索されるワイヤハーネス配索体、該ワイヤハーネス配索体とベース部材とを有するワイヤハーネス配索ユニット、及び、該ワイヤハーネス配索ユニットの組付方法に関する。特に、ベース部材の外縁から延出されて外部の電装品と接続されるワイヤハーネスを有するワイヤハーネス配索体、ワイヤハーネス配索ユニット、及び、ワイヤハーネス配索ユニットの組付方法に関する。
自動車には、カーナビゲーションシステムやオーディオ機器、各種ランプ類などの多種多様な電装品が搭載されている。これら電装品は、車内に配索されたワイヤハーネスを介して、バッテリーなどの電源から電力が供給されたり、電子制御ユニット等との間で制御情報を送受信したりする。ワイヤハーネスは、複数の電線が束ねられて構成されている。
従来、このようなワイヤハーネスは、車両の組立工程において、車体に直接取り付けられて配索されていたので、ワイヤハーネスを取り付けるときに、該ワイヤハーネスを所定の配索箇所に沿って配置したのち、テープやブラケットなどにより複数箇所を固定する必要があり、そのため、作業性が悪く、取り付けに長時間を要して、作業コストを押し上げてしまっていた。また、特に、車内の天井面へのワイヤハーネスの取り付けは、組立作業者が上向きの姿勢を強いられるので、より作業性が悪かった。
そこで、例えば、車内の天井面に取り付けられる内装パネルなどのベース部材に予めワイヤハーネスを配索したワイヤハーネス配索ユニットを、別工程で組み立てて、このワイヤハーネス配索ユニットによって、ベース部材の取り付けと同時にワイヤハーネスを取り付けることで、車両の組立工程における作業性を向上させて、作業コストを抑えていた。
このようなワイヤハーネス配索ユニットの一例として、図6に示すワイヤハーネス配索ユニット(図中、符号601で示す)は、ベース部材としてのトップシール610と、ワイヤハーネス620と、取付部材としてのテープ630、640と、を有している。トップシール610は、車内の天井面に取り付けられる。ワイヤハーネス620は、先端部分622と基端部分623とからなる支線621と、図示しない幹線と、を備えている。支線621は、その先端に外部の電装品と接続されるコネクタ626が設けられている。先端部分622は、トップシール610の外縁610bから延出される。基端部分623の先端部分622寄りの一端部623aは、テープ630によってトップシール610の上面610aに固定される。また、基端部分623の先端部分622から離れた側の他端部623bは、テープ640によって上面610aに固定される。また、ワイヤハーネスの幹線は、図示しないテープによって上面610aに固定される。そして、このワイヤハーネス配索ユニット601によれば、ワイヤハーネス620がトップシール610に固定されているので、トップシール610を天井面に取り付けるのと同時に、ワイヤハーネス620を取り付けることができ、そのため、上述したように作業性を向上させて、作業コストを抑えることができた。
また、他の例として、図7に示す特許文献1のワイヤハーネス配索ユニット(図中、符号701で示す)は、ベース部材としてのルーフライニング708と、ワイヤハーネス709と、複数のハーネス係止具710と、複数の樹脂711と、を有している。ルーフライニング708は、車内の天井面に取り付けられる。ワイヤハーネス709は、支線709aと、幹線709bと、を有している。支線709aは、幹線709bから分岐され、その先端に外部の電装品に接続されるコネクタ720が設けられている。支線709aの先端部分は、ルーフライニング708の外縁から延出される。複数のハーネス係止具710は、ワイヤハーネス709の屈曲位置及び分岐位置に当たる位置に設けられている。ワイヤハーネス709は、これら複数のハーネス係止具710によって係止されるとともに、樹脂711によって部分的にルーフライニング708に固定されている。そして、上記と同様に、このワイヤハーネス配索ユニット701によれば、作業性を向上させて、作業コストを抑えることができた。
特開2000−335329号公報
車内に配索されるワイヤハーネスは、熱などによってその長さが変動する場合があるため、その長さに所定の公差を設けて製造される。しかしながら、上述した各ワイヤハーネス配索ユニットのワイヤハーネスは、テープ又は樹脂によって各ベース部材に固定されているので、その位置を動かすことができず、そのため、例えば、支線が最小公差の長さであると、組み付け作業をする際に支線の延出長さが不足して、支線の先端のコネクタを外部の電装品に接続しづらくなり、また、支線が最大公差の長さであると、支線の延出長さが余り、支線が途中で湾曲して、支線を覆う装飾カバーなどを組み付けづらくなり、つまり、公差の影響によって作業性が悪くなる場合があるという問題があった。また、上述したワイヤハーネス配索ユニット701において、樹脂711を設けない構成にすることで、ワイヤハーネス709の位置を移動させて、支線709aの延出長さを若干調整することができるが、支線709aに加えてその分岐元の幹線709bも移動させることになり、この支線709a以外の他の支線等において、接続外れや断線などの不具合が生じる恐れがあるという別の問題があった。
本発明は、上記課題に係る問題を解決することを目的としている。即ち、本発明は、ベース部材の外縁から延出される部分の長さを不具合なく調整できるワイヤハーネス配索体、ワイヤハーネス配索ユニット、及び、ワイヤハーネス配索ユニットの組付方法を提供することを目的としている。
請求項1に記載された発明は、上記目的を達成するために、車体に取り付けられる板状のベース部材に配索されるワイヤハーネス配索体において、前記ベース部材の外縁から延出される先端部分と前記先端部分に連なり前記ベース部材に取り付けられる基端部分とを備えるワイヤハーネスと、前記先端部分をその弛みを解消する方向に移動可能なように、前記基端部分の前記先端部分寄りの一端部を前記ベース部材に保持する第1取付部材と、前記基端部分の前記一端部とは反対側の他端部を前記ベース部材に固定する第2取付部材と、を有し、そして、前記基端部分の前記第1取付部材と前記第2取付部材との間には、所定の長さの余長部分が設けられ、前記第1取付部材が、前記先端部分にその弛みを解消する方向に移動させる力が加えられたときに当該第1取付部材に対して前記基端部分の前記一端部が摺動されるように当該一端部を挟持して保持することを特徴とするワイヤハーネス配索体である。
請求項2に記載された発明は、上記目的を達成するために、車体に取り付けられる板状のベース部材に配索されるワイヤハーネス配索体において、前記ベース部材の外縁から延出される先端部分と前記先端部分に連なり前記ベース部材に取り付けられる基端部分とを備えるワイヤハーネスと、前記先端部分をその弛みを解消する方向に移動可能なように、前記基端部分の前記先端部分寄りの一端部を前記ベース部材に保持する第1取付部材と、前記基端部分の前記一端部とは反対側の他端部を前記ベース部材に固定する第2取付部材と、を有し、そして、前記基端部分の前記第1取付部材と前記第2取付部材との間には、所定の長さの余長部分が設けられ、前記第1取付部材が、前記ベース部材に固定されるとともに、内側に前記基端部分の一端部を挿通するように形成されたコルゲートチューブを備え、前記コルゲートチューブの内径が、前記基端部分の一端部の外径と同一又は略同一にされていることを特徴とするワイヤハーネス配索体である。
請求項に記載された発明は、請求項2に記載された発明において、前記コルゲートチューブが、内側に前記基端部分の一端部と前記先端部分の一部又は全部とを挿通するように形成されるとともに、前記先端部分寄りの一方の端部が前記ベース部材の外縁から延出されることを特徴とするものである。
請求項に記載された発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載された発明において、前記余長部分には、該余長部分の一部を折り曲げて束ねた結束部が設けられ、そして、前記第1取付部材及び前記第2取付部材は、前記基端部分の一端部の軸と前記基端部分の他端部の軸とが互いに異なる方向を向くようにして、それぞれ前記ベース部材に配置されることを特徴とするものである。
請求項に記載された発明は、上記目的を達成するために、車体に取り付けられる板状のベース部材と、前記ベース部材に配索されるワイヤハーネス配索体と、を有するワイヤハーネス配索ユニットにおいて、前記ワイヤハーネス配索体として、請求項1〜のいずれか一項に記載のワイヤハーネス配索体を有していることを特徴とするワイヤハーネス配索ユニットである。
請求項に記載された発明は、上記目的を達成するために、(a)車体に取り付けられる板状のベース部材と、(b)前記ベース部材の外縁から延出される先端部分と前記先端部分に連なり前記ベース部材に取り付けられる基端部分とを備えるワイヤハーネスと、前記先端部分をその弛みを解消する方向に移動可能なように、前記基端部分の前記先端部分寄りの一端部を前記ベース部材に保持する第1取付部材と、前記基端部分の前記一端部とは反対側の他端部を前記ベース部材に固定する第2取付部材と、を有し、前記基端部分の前記第1取付部材と前記第2取付部材との間には、所定の長さの余長部分が設けられ、前記第1取付部材が、前記先端部分にその弛みを解消する方向に移動させる力が加えられたときに当該第1取付部材に対して前記基端部分の前記一端部が摺動されるように当該一端部を挟持して保持するワイヤハーネス配索体と、を有するワイヤハーネス配索ユニットの組付方法であって、前記先端部分を前記ベース部材の外縁から引き出す方向に移動させて、前記余長部分を前記先端部分として引き出す第1工程と、前記先端部分を外部の電装品に接続する第2工程と、前記ベース部材を前記車体の天井面に取り付ける第3工程と、前記先端部分を前記ベース部材の外縁に向けて押し込む方向に移動させて、前記先端部分の長さを調整する第4工程と、を順次有することを特徴とするワイヤハーネス配索ユニットの組付方法である。
請求項1、に記載された発明によれば、第1取付部材が、ワイヤハーネスの先端部分をその弛みを解消する方向(即ち、先端部分をベース部材の外縁から引き出す方向、及び、先端部分をベース部材の外縁に向けて押し込む方向)に移動可能なように、基端部分の先端部分寄りの一端部をベース部材に保持し、また、第2取付部材が、基端部分の他端部をベース部材に固定し、また、基端部分の第1取付部材と第2取付部材との間に、所定の長さの余長部分が設けられるので、先端部分をベース部材の外縁から引き出す方向に移動させると、第1取付部材と第2取付部材との間の余長部分が先端部分として引き出され、また、先端部分をベース部材の外縁に向けて押し込む方向に移動させると、この移動した分の長さが余長部分として第1取付部材と第2取付部材との間に位置づけられる。そのため、余長部分の長さを第1取付部材と第2取付部材との間で調整して、先端部分の長さを伸縮させることができる。また、第1取付部材が、先端部分にその弛みを解消する方向に移動させる力が加えられたときに当該第1取付部材に対して基端部分の一端部が摺動されるように当該一端部を挟持して保持する。
請求項2、5に記載された発明によれば、第1取付部材が、ワイヤハーネスの先端部分をその弛みを解消する方向(即ち、先端部分をベース部材の外縁から引き出す方向、及び、先端部分をベース部材の外縁に向けて押し込む方向)に移動可能なように、基端部分の先端部分寄りの一端部をベース部材に保持し、また、第2取付部材が、基端部分の他端部をベース部材に固定し、また、基端部分の第1取付部材と第2取付部材との間に、所定の長さの余長部分が設けられるので、先端部分をベース部材の外縁から引き出す方向に移動させると、第1取付部材と第2取付部材との間の余長部分が先端部分として引き出され、また、先端部分をベース部材の外縁に向けて押し込む方向に移動させると、この移動した分の長さが余長部分として第1取付部材と第2取付部材との間に位置づけられる。そのため、余長部分の長さを第1取付部材と第2取付部材との間で調整して、先端部分の長さを伸縮させることができる。また、第1取付部材が、ベース部材に固定されるとともに、内側に基端部分の一端部を挿通するように形成されたコルゲートチューブを備えているので、コルゲートチューブに基端部分の一端部が挿通されることで、該基端部分の一端部がベース部材に保持される。また、コルゲートチューブの内径が、基端部分の一端部の外径と同一又は略同一にされているので、コルゲートチューブの内周面と基端部分の一端部の外周面とが互いに当接する。
請求項に記載された発明によれば、コルゲートチューブが、内側に基端部分の一端部と先端部分の一部又は全部とを挿通するように形成されるとともに、コルゲートチューブの先端部分寄りの一方の端部が前記ベース部材の外縁から延出されるので、コルゲートチューブによって、先端部分の一部又は全部が覆われる。
請求項に記載された発明によれば、余長部分には、該余長部分の一部を折り曲げて束ねた結束部が設けられ、そして、第1取付部材及び第2取付部材は、基端部分の一端部の軸と基端部分の他端部の軸とが互いに異なる方向を向くようにして、それぞれ前記ベース部材に配置されるので、この結束部により、余長部分がコンパクトにまとめられるとともに、第1取付部材及び第2取付部材の配置により、先端部分をベース部材の外縁に向けて押し込む方向に移動させたときに、所定の湾曲方向に向けて余長部分を撓ませる。
請求項に記載された発明によれば、第1工程で、先端部分をベース部材の外縁から引き出す方向に移動させて、余長部分を先端部分として引き出す。次に、第2工程で、先端部分を外部の電装品に接続する。それから、第3工程で、ベース部材を車体の天井面に取り付ける。そして、第4工程で、先端部分をベース部材の外縁に向けて押し込む方向に移動させて、先端部分の長さを調整する。
上記説明より、請求項1、に記載された発明によれば、基端部分に設けられる余長部分の長さを第1取付部材と第2取付部材との間で調整して、先端部分の長さを伸縮させることができるので、先端部分、即ち、ベース部材の外縁から延出される部分の長さを調整でき、そのため、ワイヤハーネスの公差の影響による作業性の低下を防ぐことができるとともに、ワイヤハーネスの先端部分及び基端部分以外の他の部分における不具合を防ぐことができる。また、第1取付部材が、先端部分にその弛みを解消する方向に移動させる力が加えられたときに当該第1取付部材に対して基端部分の一端部が摺動されるように当該一端部を挟持して保持するので、必要に応じて先端部分の長さを調整できるとともに、例えば、組立後に車両の振動などによる意図しない先端部分の移動(伸縮)を防止することができる。
請求項2、5に記載された発明によれば、基端部分に設けられる余長部分の長さを第1取付部材と第2取付部材との間で調整して、先端部分の長さを伸縮させることができるので、先端部分、即ち、ベース部材の外縁から延出される部分の長さを調整でき、そのため、ワイヤハーネスの公差の影響による作業性の低下を防ぐことができるとともに、ワイヤハーネスの先端部分及び基端部分以外の他の部分における不具合を防ぐことができる。また、コルゲートチューブに基端部分の一端部が挿通されることで、該基端部分の一端部がベース部材に保持されるので、コルゲートチューブという一般的で安価な部材を用いて、ワイヤハーネスの先端部分がその弛みを解消する方向に移動可能なように、基端部分の先端部分寄りの一端部をベース部材に保持することができ、そのため、コストを低減できる。また、コルゲートチューブの内周面と基端部分の一端部の外周面とが互いに当接するので、基端部分がコルゲートチューブの内周面によってより強固に保持されるとともに、先端部分にその弛みを解消する方向に移動させる力が加えられたときには、コルゲートチューブの内周面と基端部分の一端部の外周面とが互いに摺動されて、先端部分の長さを調整できる。そのため、必要に応じて先端部分の長さを調整できるとともに、例えば、組立後に車両の振動などによる意図しない先端部分の移動(伸縮)を防止することができる。
請求項に記載された発明によれば、コルゲートチューブによって、先端部分の一部又は全部が覆われるので、先端部分を衝撃等から保護することができる。
請求項に記載された発明によれば、余長部分をコンパクトにまとめられ且つ余長部分を所定の湾曲方向に撓ませるので、余長部分を収容するためのスペースを小さくでき且つ該スペースの設計が容易にできる。
請求項に記載された発明によれば、ワイヤハーネスの先端部分をベース部材の外縁から引き出す方向に移動させて、余長部分を先端部分として引き出し、次に、先端部分を外部の電装品に接続し、それから、ベース部材を車体の天井面に取り付け、そして、先端部分をベース部材の外縁に向けて押し込む方向に移動させて、先端部分の長さを調整するので、組付工程において先端部分の長さを伸縮させてその長さを調整でき、そのため、ワイヤハーネスの公差の影響による作業性の低下を防ぐことができるとともに、ワイヤハーネスの先端部分及び基端部分以外の他の部分における不具合を防ぐことができる。
本発明のワイヤハーネス配索ユニットの一実施形態を示す部分上視図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 図1のワイヤハーネス配索ユニットにおいて、ワイヤハーネスの先端部分の長さを伸ばした状態を説明する図である。 図1のワイヤハーネス配索ユニットにおいて、ワイヤハーネスの先端部分の長さを縮めた状態を説明する図である。 本発明のワイヤハーネス配索ユニットの他の実施形態を示す部分上視図である。 従来のワイヤハーネス配索ユニットを示す部分上視図である。 従来の他のワイヤハーネス配索ユニットを示す斜視図である。
以下、本発明のワイヤハーネス配索体及びワイヤハーネス配索ユニットの一実施形態を、図1〜図4を参照して説明する。
ワイヤハーネス配索ユニット(図中、符号1で示す)は、車体としての車内の天井面に配設されて該天井面を覆うことで車内を装飾するとともに、天井近傍に設けられた電装品へ給電するためのワイヤハーネスを配索するものである。
ワイヤハーネス配索ユニット1は、各図に示すように、ベース部材としての内装パネル10と、ワイヤハーネス配索体5と、を有している。
内装パネル10は、車内の天井面に取り付けられる部材である。内装パネル10は、本体部11と、壁部12と、を備えている。
本体部11は、天井面の形状に沿って略矩形板状に形成されている。本体部11の車内側に向く下面には、例えば、合成繊維や天然繊維からなる編織物若しくは不織布、又は、本革調等の表面加工が施された合成樹脂などからなる図示しない意匠層が設けられている。この意匠層によって、車内を装飾して美観を高めている。また、本体部11の天井面側に向く上面11aには、ワイヤハーネス配索体5が取り付けられている。
壁部12は、本体部11の車両前方に位置する外縁11b(即ち、内装パネル10の外縁11b)に、上面11a側に向けて立設されている。壁部12には、後述するワイヤハーネス20の外部接続端部21が延出される箇所に、切り欠き部13が設けられている。切り欠き部13は、壁部12の上端を切り欠いて平面視半円形に形成されており、外部接続端部21が挿通される。本実施形態においては、壁部12に切り欠き部13を設けているが、これに代えて、壁部12を平面視円形又は平面視矩形等に貫通して形成した穴部などを設けても良く、外部接続端部21を挿通できれば、その形状は任意である。なお、本実施形態において、ベース部材として内装パネル10を備えるものであったが、これに限らず、内装パネルと天井面との間に配設され、意匠層を備えずワイヤハーネスを天井面に取り付けることのみを目的とした板状の部材などをベース部材として用いても良い。
ワイヤハーネス配索体5は、ワイヤハーネス20と、第1取付部材30と、第2取付部材40と、を備えている。
ワイヤハーネス20は、複数の被覆電線Wが束ねられてなる部材である。ワイヤハーネス20は、図示しない幹線と、該幹線に連なる又は該幹線から分岐された外部接続端部21とを備えている。本発明のワイヤハーネス20は、分岐がなく外部接続端部と幹線とが1本に連なるワイヤハーネスでも良く、又は、幹線から分岐された1又は複数の支線を備えたワイヤハーネスであっても良い。
外部接続端部21の先端21aには、車内のフロントガラス上部に設けられる図示しない電装品ユニットに接続されるコネクタ26が設けられている。この電装品ユニットには、電動ルームミラーやマップランプ、バニティランプなどが設けられている。外部接続端部21の基端21bは、図示しないワイヤハーネス20の幹線に接続されている。外部接続端部21の長さは、最大公差にさらに所定の長さの余長を加えた長さにされている。この余長は、ワイヤハーネス配索ユニット1の構成に応じて適宜定められる。外部接続端部21は、先端部分22と、基端部分23と、を備えている。
先端部分22は、内装パネル10の壁部12に設けられた切り欠き部13から(即ち、内装パネル10の外縁11bから)延出されている。基端部分23は、先端部分22に連なり、内装パネル10の本体部11の上面11a上に配索されている。また、基端部分23には、所定の長さの余長からなる余長部分24が設けられている。この余長部分24には、その一部がU字状に折り曲げられて、互いに近接された箇所がテープ25で固定されて束ねられた結束部24aが設けられている。このように、余長部分24に結束部24aを設けることにより、余長部分24をコンパクトにまとめることができる。本実施形態において、余長部分24には、結束部24aが設けられているが、これに限らず、例えば、緩やかに湾曲されるなど、余長部分24が設けられていれば、その配索形状は任意である。また、余長部分24の結束部24aは、余長部分24の一部が複数回折り曲げられて束ねられたものでもよい。先端部分22と基端部分23の先端部分22寄りの一端部23aとは、ポリ塩化ビニル(PVC)などからなる被覆部材21cで覆われている。外部接続端部21は、被覆部材21cで覆われた部分に亘って、略同一の外径にされている。
第1取付部材30は、基端部分23の先端部分22寄りの一端部23aを内装パネル10の本体部11の上面11aに取り付ける部材である。第1取付部材30は、コルゲートチューブ31と、テープ32と、を備えている。
コルゲートチューブ31は、合成樹脂などからなり、断面円形又は断面楕円形の筒状に且つ基端部分23より短く形成された周知の電線保護部材である。コルゲートチューブ31は、その内側に基端部分23の一端部23aが挿通されている。つまり、コルゲートチューブ31の内側に、基端部分23の一端部23aが位置づけられている。コルゲートチューブ31は、本体部11の切り欠き部13の近傍に、その軸方向が壁部12と直交するように配置され、その一方の端部を切り欠き部13と相対するようにして、テープ32によって固定されている。コルゲートチューブ31は、先端部分22がその弛みを解消する方向(即ち、先端部分22を内装パネル10の外縁11bから引き出す方向、及び、先端部分22を内装パネル10の外縁11bに向けて押し込む方向)に移動可能なように、基端部分23の一端部23aを本体部11の上面11aに保持する。
コルゲートチューブ31の内径(断面楕円形のときは短径)は、基端部分23の一端部23aの外径(即ち、外部接続端部21の被覆部材21cで覆われた部分の外径)と同一又は略同一にされているのが望ましい。このようにすることで、コルゲートチューブ31の内周面と基端部分23の一端部23aの外周面とが互いに当接するので、基端部分23がコルゲートチューブ31の内周面全周(断面楕円形のときは短径方向に沿って相対する内周面の一部)によって狭持されてより強固に保持されるとともに、先端部分22にその弛みを解消する方向に移動させる力が加えられたときには、コルゲートチューブ31の内周面と基端部分23の一端部23aの外周面とが互いに摺動されて、先端部分22の長さを調整できる。そのため、必要に応じて先端部分22の長さを調整できるとともに、例えば、組立後に車両の振動などによる意図しない先端部分22の移動(伸縮)を防止することができる。
第2取付部材40は、基端部分23の一端部23aとは反対側の他端部23bを内装パネル10の本体部11の上面11aに固定する部材である。第2取付部材40は、第1取付部材30と間隔をあけて配置されている。第2取付部材40は、テープ41を備えている。テープ41は、基端部分23の他端部23bを本体部11の上面11aに固定する。これにより、このテープ41より幹線側に位置するワイヤハーネス20の部分(即ち、先端部分22と基端部分23以外の他の部分)が、先端部分22の移動の影響を受けて動くことがない。
また、本実施形態においては、基端部分23の一端部23aの軸と基端部分23の他端部23bの軸とが互いに直交するように、第1取付部材30と第2取付部材40とが配置されている。例えば、一端部23aの軸と他端部23bの軸とが同軸又は平行に配置されていると、先端部分22が押し込まれて余長部分24の長さが増した場合に、該余長部分24が湾曲する方向が特定できないことがあり、そのため、余長部分24を収容するためのスペースを多く設ける必要がある。しかし、本実施形態によれば、一端部23aの軸と他端部23bの軸とが異なる方向に向けて配置されているので、余長部分24を所定の湾曲方向(即ち、一端部23aの軸を延長した線と他端部23bの軸を延長した線との交点側)に向けて撓ませることができ、そのため、上記スペースを小さく且つ容易に設計できる。このように、第1取付部材30及び第2取付部材40は、基端部分23の一端部23aの軸と基端部分23の他端部23bの軸とが互いに異なる方向を向くようにして、それぞれ内装パネル10に配置されることが望ましい。
基端部分23における第1取付部材30と第2取付部材40との間(即ち、一端部23aと他端部23bとの間)の部分には、余長部分24が位置づけられて、弛みが設けられている。これにより、先端部分22を内装パネル10の外縁11bから引き出す方向に移動させると、余長部分24が先端部分22として引き出され、また、先端部分22を内装パネル10の外縁11bに向けて押し込む方向に移動させると、この移動した分の長さが余長部分24として第1取付部材30と第2取付部材40との間に位置づけられる。そのため、余長部分24の長さ(弛み)を第1取付部材30と第2取付部材40との間で調整して、先端部分22の長さを伸縮させることができる。
次に、上述したワイヤハーネス配索体5及びワイヤハーネス配索ユニット1における本発明に係る作用の一例について、図を参照して説明する。
図1の状態において、外部接続端部21の先端部分22が短いとき、図3に示すように、先端部分22を、内装パネル10の外縁11bから引き出す方向X1に移動させる。すると、基端部分23の余長部分24が第1取付部材30に近づく方向R1に移動して余長が先端部分22として引き出されて、先端部分22の長さが伸びる。
また、図1の状態において、外部接続端部21の先端部分22が長いとき、図4に示すように、先端部分22を、内装パネル10の外縁11bに押し込む方向X2に移動させる。すると、先端部分22の移動された分の長さが、基端部分23に移動して余長部分24として第1取付部材と第2取付部材40との間に位置づけられて、余長部分24が第2取付部材40に近づく方向R2に移動して、先端部分22の長さが縮む。
また、テープ41によって、外部接続端部21の基端21bが内装パネル10に固定されているので、図示しないワイヤハーネス20の幹線が、これら先端部分22の伸縮の影響を受けて移動することがない。
次に、上述したワイヤハーネス配索ユニット1の車内の天井面への組付方法の一例を説明する。
ワイヤハーネス配索ユニット1において、予め基端部分23の余長部分24を先端部分22として引き出しておく(第1工程)。次に、外部接続端部21の先端21aに設けられたコネクタ26を、車内のフロントガラス上部に設けられた電装品ユニットに接続する(第2工程)。それから、内装パネル10を車内の天井面に取り付ける(第3工程)。そして、先端部分22を内装パネル10の外縁11bに向けて押し込む方向に移動させて先端部分22の長さを調節する(第4工程)。このようにして、ワイヤハーネス配索ユニット1は組み付けられる。
このように、組付工程において先端部分22の長さを伸縮させてその長さを調整できるので、ワイヤハーネス20の公差の影響による作業性の低下を防ぐことができるとともに、ワイヤハーネス20の外部接続端部21以外(即ち、先端部分22及び基端部分23以外)の他の部分における不具合を防ぐことができる。
また、この組付方法以外にも、例えば、上述した組付方法において、先に内装パネル10を車内の天井面に取り付け、そのあとに、コネクタ26を電装品ユニットに接続して、先端部分の長さを調整しても良く、又は、予め基端部分23に十分な余長部分24を設け、そして、内装パネル10を車内の天井面に取り付けたのち、先端部分22をその弛みを解消する方向に移動させて長さを調節しながらコネクタ26を電装品ユニットに接続する方法などでもよい。これら組付方法においても、上記と同様の効果を奏する。
本実施形態によれば、第1取付部材30が、先端部分22をその弛みを解消する方向(即ち、先端部分22を内装パネル10の外縁11bから引き出す方向、及び、先端部分22を内装パネル10の外縁11bに向けて押し込む方向)に移動可能なように、基端部分23の先端部分22寄りの一端部23aを内装パネル10に保持し、また、第2取付部材40が、基端部分23の他端部23bを内装パネル10に固定し、また、基端部分23の第1取付部材30と第2取付部材40との間には、所定の長さの余長部分24が設けられるので、先端部分22を内装パネル10の外縁11bから引き出す方向に移動させると、第1取付部材30と第2取付部材40との間の余長部分24が先端部分22として引き出され、また、先端部分22を内装パネル10の外縁11bに向けて押し込む方向に移動させると、この移動した分の長さが余長部分24として第1取付部材30と第2取付部材40との間に位置づけられる。そのため、余長部分24の長さを第1取付部材30と第2取付部材40との間で調整して、先端部分22の長さを伸縮させることができる。
また、第1取付部材30が、内装パネル10の本体部11の上面11aに固定されるとともに、内側に基端部分23の一端部23aを挿通するように形成されたコルゲートチューブ31を備えているので、コルゲートチューブ31に基端部分23の一端部23aが挿通されることで、該基端部分23の一端部23aが内装パネル10に保持される。
また、余長部分24には、該余長部分24の一部を折り曲げて束ねた結束部24aが設けられ、そして、第1取付部材30及び第2取付部材40は、基端部分23の一端部23aの軸と基端部分23の他端部23aの軸とが互いに直交するようにして、それぞれ内装パネル10に配置されるので、この結束部24aにより、余長部分24がコンパクトにまとめられるとともに、第1取付部材30及び第2取付部材40の配置により、先端部分22を内装パネル10の外縁11bに向けて押し込む方向に移動させたときに、所定の湾曲方向に向けて余長部分24を撓ませる。
以上より、本発明によれば、余長部分24の長さを第1取付部材30と第2取付部材40との間で調整して、先端部分22の長さを伸縮させることができるので、外部接続端部21において先端部分22の長さを調整でき、そのため、ワイヤハーネス20の公差の影響による作業性の低下を防ぐことができるとともに、ワイヤハーネス20の外部接続端部21以外の他の部分における不具合を防ぐことができる。
また、コルゲートチューブ31に基端部分23の一端部23aが挿通されることで、該基端部分23の一端部23aが内装パネル10に保持されるので、コルゲートチューブ31という一般的で安価な部材を用いて、ワイヤハーネス20の先端部分22がその弛みを解消する方向に移動可能なように、基端部分23の一端部23aを内装パネル10に保持することができ、そのため、コストを低減できる。
また、余長部分24をコンパクトにまとめられ且つ余長部分24を所定の湾曲方向に撓ませるので、余長部分24を収容するためのスペースを小さくでき且つ該スペースの設計が容易にできる。
上述した実施形態によれば、コルゲートチューブ31が、本体部11の上面11aに収まるように設けられていたが、これに限定されるものではない。図1のコルゲートチューブ31に代えて、一部が内装パネル10の外縁11bから延出される長尺のコルゲートチューブを用いても良い。このようなコルゲートチューブを用いた構成のワイヤハーネス配索ユニット2を、図5に示す。
図5に示すワイヤハーネス配索ユニット2は、上述したワイヤハーネス配索ユニット1において、コルゲートチューブ31に代えて、長尺のコルゲートチューブ33を備えている。なお、コルゲートチューブ33以外の構成部材は、上述した実施形態の構成部材と同一であるため、図5において、同一符号を付してその説明を省略する。
コルゲートチューブ33は、合成樹脂などからなり、断面円形又は断面楕円形の筒状に且つ外部接続端部21より短く形成された周知の電線保護部材である。コルゲートチューブ33は、その内側に基端部分23の一端部23aと先端部分22の一部又は全部とが挿通されている。つまり、コルゲートチューブ31の内側に、基端部分23の一端部23aと先端部分22の一部又は全部とが位置づけられている。また、コルゲートチューブ33の先端部分22寄りの一方の端部33aは、壁部12に設けられた切り欠き部13を通じて、内装パネル10の外縁11bから延出されている。コルゲートチューブ33の他方の端部33bは、本体部11の切り欠き部13近傍に、その軸方向が壁部12と直交するように配置され、テープ32によって本体部11の上面11aに固定されている。
コルゲートチューブ33は、先端部分22がその弛みを解消する方向(即ち、先端部分22を内装パネル10の外縁11bから引き出す方向、及び、先端部分22を内装パネル10の外縁11bに向けて押し込む方向)に移動可能なように、基端部分23の先端部分22寄りの一端部23aを本体部11の上面11aに保持する。さらに、コルゲートチューブ33は、内装パネル10の外縁11bから延出された先端部分22の一部又は全部を覆う。
このように、ワイヤハーネス配索ユニット2によれば、コルゲートチューブ33によって、内装パネル10の外縁11bから延出される先端部分22の一部又は全部が覆われるので、先端部分22を衝撃等から保護することができる。また、コルゲートチューブ33の内径(断面楕円形のときは短径)が、その内側に挿通される外部接続端部21の被覆部材21cで覆われた部分の外径と同一又は略同一になるように形成されていてもよい。このようにすることで、外部接続端部21をより強固に保持できる。
また、上述したワイヤハーネス配索ユニット2において、壁部12の切り欠き部13をコルゲートチューブ33の外形に沿う形状にしても良い。このようにすることで、コルゲートチューブ33が、切り欠き部13に嵌め込まれて、その一方の端部33aが内装パネル10の外縁11bから延出されるので、コルゲートチューブ33が壁部12によって支持されて、コルゲートチューブ33を、より強固に内装パネル10に固定することができる。
また、上述した実施形態において、第1取付部材30は、コルゲートチューブ31を備えるものであったが、これに限らず、例えば、コルゲートチューブ31に代えて、基端部分23の一端部23aが内側に挿通される半円筒状の保持部を有するクランプ等の保持部材を備えるなど、先端部分22がその弛みを解消する方向に移動可能なように、基端部分23の一端部23aを内装パネル10に保持するものであれば、第1取付部材30の構成は任意である。
また、上述した実施形態において、各ワイヤハーネス配索ユニット1は、ベース部材としての車内の天井面に取り付けられる内装パネル10を備えていたが、これに限らず、ベース部材として、例えば、ドア内面やエンジンルームなど、車体に取り付けられる板状のベース部材を備えるものであれば、任意のもので良い。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1、2 ワイヤハーネス配索ユニット
5 ワイヤハーネス配索体
10 内装パネル(ベース部材)
11b 外縁
13 切り欠き部
20 ワイヤハーネス
21 外部接続端部
22 先端部分
23 基端部分
24 余長部分
24a 結束部
30 第1取付部材
31、33 コルゲートチューブ
40 第2取付部材

Claims (6)

  1. 車体に取り付けられる板状のベース部材に配索されるワイヤハーネス配索体において、
    前記ベース部材の外縁から延出される先端部分と前記先端部分に連なり前記ベース部材に取り付けられる基端部分とを備えるワイヤハーネスと、
    前記先端部分をその弛みを解消する方向に移動可能なように、前記基端部分の前記先端部分寄りの一端部を前記ベース部材に保持する第1取付部材と、
    前記基端部分の前記一端部とは反対側の他端部を前記ベース部材に固定する第2取付部材と、を有し、そして、
    前記基端部分の前記第1取付部材と前記第2取付部材との間には、所定の長さの余長部分が設けられ
    前記第1取付部材が、前記先端部分にその弛みを解消する方向に移動させる力が加えられたときに当該第1取付部材に対して前記基端部分の前記一端部が摺動されるように当該一端部を挟持して保持することを特徴とするワイヤハーネス配索体。
  2. 車体に取り付けられる板状のベース部材に配索されるワイヤハーネス配索体において、
    前記ベース部材の外縁から延出される先端部分と前記先端部分に連なり前記ベース部材に取り付けられる基端部分とを備えるワイヤハーネスと、
    前記先端部分をその弛みを解消する方向に移動可能なように、前記基端部分の前記先端部分寄りの一端部を前記ベース部材に保持する第1取付部材と、
    前記基端部分の前記一端部とは反対側の他端部を前記ベース部材に固定する第2取付部材と、を有し、そして、
    前記基端部分の前記第1取付部材と前記第2取付部材との間には、所定の長さの余長部分が設けられ、
    前記第1取付部材が、前記ベース部材に固定されるとともに、内側に前記基端部分の一端部を挿通するように形成されたコルゲートチューブを備え、
    前記コルゲートチューブの内径が、前記基端部分の一端部の外径と同一又は略同一にされていることを特徴とするワイヤハーネス配索体。
  3. 前記コルゲートチューブが、内側に前記基端部分の一端部と前記先端部分の一部又は全部とを挿通するように形成されるとともに、前記先端部分寄りの一方の端部が前記ベース部材の外縁から延出されることを特徴とする請求項2に記載のワイヤハーネス配索体。
  4. 前記余長部分には、該余長部分の一部を折り曲げて束ねた結束部が設けられ、そして、
    前記第1取付部材及び前記第2取付部材は、前記基端部分の一端部の軸と前記基端部分の他端部の軸とが互いに異なる方向を向くようにして、それぞれ前記ベース部材に配置されることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のワイヤハーネス配索体。
  5. 車体に取り付けられる板状のベース部材と、前記ベース部材に配索されるワイヤハーネス配索体と、を有するワイヤハーネス配索ユニットにおいて、
    前記ワイヤハーネス配索体として、請求項1〜のいずれか一項に記載のワイヤハーネス配索体を有していることを特徴とするワイヤハーネス配索ユニット。
  6. (a)車体に取り付けられる板状のベース部材と、
    (b)前記ベース部材の外縁から延出される先端部分と前記先端部分に連なり前記ベース部材に取り付けられる基端部分とを備えるワイヤハーネスと、前記先端部分をその弛みを解消する方向に移動可能なように、前記基端部分の前記先端部分寄りの一端部を前記ベース部材に保持する第1取付部材と、前記基端部分の前記一端部とは反対側の他端部を前記ベース部材に固定する第2取付部材と、を有し、前記基端部分の前記第1取付部材と前記第2取付部材との間には、所定の長さの余長部分が設けられ
    前記第1取付部材が、前記先端部分にその弛みを解消する方向に移動させる力が加えられたときに当該第1取付部材に対して前記基端部分の前記一端部が摺動されるように当該一端部を挟持して保持するワイヤハーネス配索体と、
    を有するワイヤハーネス配索ユニットの組付方法であって、
    前記先端部分を前記ベース部材の外縁から引き出す方向に移動させて、前記余長部分を前記先端部分として引き出す第1工程と、
    前記先端部分を外部の電装品に接続する第2工程と、
    前記ベース部材を前記車体の天井面に取り付ける第3工程と、
    前記先端部分を前記ベース部材の外縁に向けて押し込む方向に移動させて、前記先端部分の長さを調整する第4工程と、を順次有する
    ことを特徴とするワイヤハーネス配索ユニットの組付方法。
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