JP5406143B2 - 車両用のルーフモール及びその装着構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体パネルのルーフ溝に沿って装着される車両用のルーフモール及びそのルーフモールの装着構造に関する発明である。
ルーフモールの装着構造としては、例えば、特許文献1(特開平11−129833号公報)に記載されているように、ルーフ溝の底面にスタッドピンを立設すると共に、ルーフモールの下面側に取付ブラケットを取り付け、ルーフ溝に沿ってルーフモールを装着する際に、スタッドピンに取付ブラケットを係合させるようにしたものがある。この特許文献1の技術では、金属製の取付ブラケットに、スタッドピンの頭部が挿通可能な挿入孔部と、この挿入孔部に連通してスタッドピンの頭部の外径よりも小さく且つスタッドピンの軸部の外径よりも大きい幅寸法の長孔部とを形成し、取付ブラケットの挿入孔部にスタッドピンの頭部を挿通させて、スタッドピンの軸部が挿入孔部から長孔部の奥側へ相対的に移動するようにルーフモール(取付ブラケット)を移動させることで、スタッドピンに取付ブラケットを係合させるようにしている。更に、金属製の取付ブラケットのうちの長孔部の幅方向両側に一対の移動防止用突部を設け、この移動防止用突部によって、長孔部の奥側から挿入孔部へのスタッドピンの軸部の移動を阻止することで、スタッドピンから取付ブラケットが外れることを防止するようにしている。
特開平11−129833号公報
しかし、上記特許文献1の技術では、金属製の取付ブラケットに移動防止用突部を設けるため、次のような不具合が発生する可能性がある。
スタッドピンの軸部を挿入孔部から長孔部の奥側へ相対的に移動させるときに、金属製で剛性を有する取付ブラケットの移動防止用突部をスタッドピンの軸部で押し広げる必要があり、その際、比較的大きな力が必要となるため、スタッドピンに取付ブラケットを係合させる作業が困難になり、ルーフモールの取付作業性が低下する。
また、スタッドピンや取付ブラケットの寸法ばらつき等によっては、スタッドピンの軸部で金属製の取付ブラケットの移動防止用突部を押し広げたときに取付ブラケット全体又は移動防止用突部が塑性変形して元の形状に戻らない可能性があり、このような場合、長孔部の奥側から挿入孔部へのスタッドピンの軸部の移動を阻止することができなくなって、スタッドピンから取付ブラケットが外れて、ルーフ溝からルーフモールが外れてしまう可能性がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、ルーフモールの取付作業性を低下させることなく、ルーフ溝からルーフモールが外れることを確実に防止できるようにすることにある。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、車体パネルに設けられたルーフ溝の底面に、頭部と該頭部よりも外径が小さい軸部とを有するスタッドピンが立設された車両に適用され、ルーフ溝に沿って装着される長尺なルーフモール本体と、該ルーフモール本体の長手方向の端部の下面側に取り付けられてスタッドピンに係止される装着具とを備えた車両用のルーフモールであって、装着具は、スタッドピンの頭部が挿入可能な挿入孔と、該挿入孔からルーフモール本体の長手方向に延びる長孔状でスタッドピンの頭部の外径よりも幅寸法が小さく且つスタッドピンの軸部の外径よりも幅寸法が大きい係止孔とが連続して形成された基板部を備え、ルーフモール本体の下面側には、装着具の基板部に向けて下方に突出する弾性ポリマー材料製の抜け止め部が設けられ、該抜け止め部は、スタッドピンの頭部が装着具の挿入孔を通過して基板部の上方に突出した状態において、装着具の挿入孔側から係止孔側へのスタッドピンの相対的な移動を許容し、装着具の係止孔側から挿入孔側へのスタッドピンの相対的な移動を阻止するように形成されている構成としたものである。
この構成では、ルーフ溝に沿ってルーフモールを装着する場合には、まず、ルーフモール本体の下面側に取り付けられた装着具の挿入孔にスタッドピンの頭部を挿入させて、スタッドピンの頭部が装着具の挿入孔を通過して基板部の上方に突出すると共に、スタッドピンの軸部が装着具の挿入孔内に位置する状態にした後、スタッドピンの軸部が挿入孔から係止孔へ相対的に移動するようにルーフモール本体(装着具)を移動させることで、スタッドピンに装着具を係止させることができる。そして、抜け止め部によって、スタッドピンの係止孔側から挿入孔側への相対的な移動を阻止することで、スタッドピンから装着具が外れることを防止して、ルーフ溝からルーフモールが外れることを防止することができる。
本発明は、ルーフモール本体に弾性ポリマー材料製の抜け止め部を設けるため、スタッドピンが挿入孔側から係止孔側へ相対的に移動するようにルーフモール本体(装着具)を移動させるときに、スタッドピンに抜け止め部を押し当てることで比較的小さい力で抜け止め部を弾性変形させることができる。これにより、スタッドピンに装着具を係止させる作業が容易になり、ルーフモールの取付作業性を低下させることなく作業を行うことができる。
しかも、スタッドピンが挿入孔側から係止孔側へ相対的に移動して、スタッドピンに装着具を係止させた後は、弾性ポリマー材料製の抜け止め部が元の形状に戻るため、抜け止め部によって、スタッドピンの係止孔側から挿入孔側への相対的な移動を阻止することができる。これにより、スタッドピンから装着具が外れることを防止することができ、ルーフ溝からルーフモールが外れることを防止することができる。
また、ルーフモール本体に抜け止め部を設けることで、装着具には抜け止め用の特別な加工を施す必要ないため、特別な加工を施した専用の装着具を新たに製造する必要がないという利点もある。
この場合、請求項2のように、抜け止め部と装着具の基板部との間の隙間寸法は、スタッドピンの頭部の厚さ寸法よりも小さくすると良い。このようにすれば、スタッドピンに装着具を係止させた後(スタッドピンが挿入孔側から係止孔側へ相対的に移動した後)に、抜け止め部と装着具の基板部との間の隙間からスタッドピンの頭部が挿入孔側へすり抜けてしまうことを防止することができる。
また、請求項3のように、抜け止め部のうちの係止孔側の側面は、挿入孔のうちのスタッドピンの頭部の外径よりも幅寸法が大きい部分よりも係止孔側に位置するようにすると良い。このようにすれば、スタッドピンに装着具を係止させた後(スタッドピンが挿入孔側から係止孔側へ相対的に移動した後)に、抜け止め部の係止孔側の側面によって、スタッドピンの係止孔側から挿入孔側への相対的な移動を、挿入孔のうちのスタッドピンの頭部の外径よりも幅寸法が大きい部分よりも係止孔側の位置で阻止することができる。
更に、請求項4のように、抜け止め部のうちの係止孔側の側面は、挿入孔と係止孔との境界又はそれよりも係止孔側に位置するようにしても良い。このようにすれば、スタッドピンに装着具を係止させた後(スタッドピンが挿入孔側から係止孔側へ相対的に移動した後)に、抜け止め部の係止孔側の側面によって、スタッドピンの係止孔側から挿入孔側への相対的な移動を、挿入孔と係止孔との境界又はそれよりも係止孔側の位置で阻止することができる。
また、請求項5のように、抜け止め部のうちの挿入孔側の側面は、挿入孔のうちのスタッドピンの頭部の外径よりも幅寸法が大きい部分よりも係止孔側に位置するようにしても良い。このようにすれば、装着具の挿入孔にスタッドピンの頭部を容易に挿入させることができる。
また、請求項6のように、抜け止め部のうちの係止孔側の側面は、スタッドピンの軸方向に平行な側壁面で形成され、抜け止め部のうちの挿入孔側の側面は、係止孔側に向かって傾斜する傾斜面で形成されているようにすると良い。
このようにすれば、スタッドピンが挿入孔側から係止孔側へ相対的に移動するようにルーフモール本体(装着具)を移動させるときに、スタッドピンに抜け止め部の挿入孔側の傾斜面を押し当てることで、スタッドピンが抜け止め部を容易に乗り越えて挿入孔側から係止孔側へ移動することができる。
一方、スタッドピンに装着具を係止させた後(スタッドピンが挿入孔側から係止孔側へ相対的に移動した後)に、スタッドピンが係止孔側から挿入孔側へ相対的に移動しようとしても、抜け止め部の係止孔側の側壁面にスタッドピンが当たることによって、スタッドピンの係止孔側から挿入孔側への相対的な移動を確実に阻止することができる。尚、側壁面は、スタッドピンの軸方向に「平行」に形成されているとしたが、厳密に「平行」ではなくても「ほぼ平行」であれば、上記効果が得られる。
この場合、請求項7のように、抜け止め部には、側壁面と傾斜面との間をルーフモール本体の長手方向に繋ぐ下面が形成されているようにしても良い。このようにすれば、抜け止め部が下面の分だけルーフモール本体の長手方向に厚くなり剛性が上がるため、スタッドピンに装着具を係止させた後(スタッドピンが挿入孔側から係止孔側へ相対的に移動した後)に、抜け止め部によって、スタッドピンの係止孔側から挿入孔側への相対的な移動を更に確実に阻止することができる。
また、請求項8のように、係止孔の長手方向の寸法は、スタッドピンの頭部の外径よりも大きくすると良い。このようにすれば、スタッドピンに装着具を確実に係止させることができる。
また、請求項9のように、ルーフモール本体は、熱可塑性樹脂又はゴムで形成されているようにすると良い。このようにすれば、ルーフモール本体を熱可塑性樹脂(熱可塑性エラストマーを含む)又はゴムの押出成形により容易に成形することができる。
更に、請求項10のように、抜け止め部は、ルーフモール本体のうちの装着具が取り付けられる部分よりも軟質な材料で形成されているようにすると良い。このようすれば、スタッドピンが挿入孔側から係止孔側へ相対的に移動するようにルーフモール本体(装着具)を移動させるときに、抜け止め部を容易に弾性変形させることができる。
また、請求項11のように、抜け止め部は、JISK6251による100%引張応力が10MPa以下の材料で形成されているようにしても良い。このようすれば、抜け止め部に適度な弾性を持たせることができる。
尚、請求項12は、請求項1乃至11のいずれかに記載のルーフモールの装着構造であって、スタッドピンに装着具が係止された状態でルーフ溝に沿ってルーフモール本体が装着されているようにしたものである。このようにすれば、上述した請求項1乃至11の効果を有するルーフモールの装着構造を実現することができる。
図1は本発明の実施例1におけルーフモールが装着された自動車の斜視図である。 図2はルーフモールの前端部及びその周辺部を裏面側から見た斜視図である。 図3は図2のA−A断面図である。 図4は図2のB−B断面図である。 図5はルーフモールの前端部及びその周辺部の縦断面図であり、(a)はルーフモールの装着開始状態を示す図であり、(b)はルーフモールの装着途中状態を示す図であり、(c)はルーフモールの装着完了状態を示す図である。 図6はルーフモールの装着具及びその周辺部の裏面図であり、(a)はルーフモールの装着開始状態を示す図であり、(b)はルーフモールの装着途中状態を示す図であり、(c)はルーフモールの装着完了状態を示す図である。 図7はルーフモールの後端部及びその周辺部の縦断面図である。 図8は実施例2のルーフモールの前端部及びその周辺部の縦断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を具体化した幾つかの実施例を説明する。
本発明の実施例1を図1乃至図7に基づいて説明する。
図1に示すように、自動車のルーフセンターパネル11(車体パネル)の左右両側部には、それぞれルーフサイドパネル12(車体パネル)がスポット溶接等により接合され、これらのルーフパネル11,12の接合部(ルーフセンターパネル11とルーフサイドパネル12との接合部)に沿って凹状のルーフ溝13(図3,4参照)が車両の前後方向に延びるように形成されている。このルーフ溝13に沿って長尺なルーフモール14が装着され、このルーフモール14によってルーフパネル11,12の接合部を覆い隠すようにしている。
次に、図2乃至図7に基づいてルーフモール14の構成及び装着構造を説明する。まず、図2乃至図6に基づいてルーフモール14の前端側の構成及び装着構造を説明する。
図4及び図5に示すように、ルーフモール14が装着されるルーフ溝13の長手方向の前端部の底面13aには、金属製のスタッドピン15が溶接等により固定されて立設されている。このスタッドピン15は、円板状の頭部16と該頭部16よりも外径が小さい軸部17とを有する断面T字形状に形成されている。
図2に示すように、ルーフモール14は、ルーフ溝13に沿って装着される長尺なルーフモール本体18を備え、このルーフモール本体18の長手方向の前端部の下面側に、装着具19が取り付けられている。ルーフ溝13に沿ってルーフモール本体18を装着する際に、スタッドピン15に装着具19を係止させるようになっている。
図2及び図3に示すように、ルーフモール本体18は、熱可塑性樹脂(熱可塑性エラストマーを含む)又はゴム等の弾性ポリマー材料の押出成形により、ルーフ溝13を覆う装飾頭部20と、この装飾頭部20の裏面から下方に延びる上側脚部21と、この上側脚部21を下側から受け支える下側脚部22と、この下側脚部22の幅方向両側から側方に延びるリップ部23とが一体的に形成され、上側脚部21の内部には、金属板や金属線等で形成された伸縮防止用の芯材24がインサート成形により埋設されている。
ルーフモール本体18を成形する弾性ポリマー材料は、例えば、TPO(オレフィン系熱可塑性エラストマー)、SBC(スチレン系熱可塑性エラストマー)、PVC樹脂(ポリ塩化ビニル樹脂)等の熱可塑性樹脂、又はEPDM(エチレン−プロピレン−ジエンゴム)等のゴムが用いられる。また、装飾頭部20と下側脚部22とリップ部23は、例えば、JISK6253によるデュロメータタイプAでの硬度がA75で且つJISK6251による100%引張応力が10MPa以下の弾性ポリマー材料で成形され、上側脚部21は、JISK6253によるデュロメータタイプAでの硬度がA90の弾性ポリマー材料で成形されている。
図2及び図5に示すように、ルーフモール本体18の長手方向の前端部の下面側には、後述する抜け止め部26を残すように下側脚部22を切り欠いて下側脚部22及びリップ部23を除去することで、上側脚部21の下面を露出させた平面状の取付面25と、この取付面25から下方に突出する抜け止め部26とが形成されている。これにより、抜け止め部26が下側脚部22と同じ弾性ポリマー材料(JISK6253によるデュロメータタイプAでの硬度がA75で且つJISK6251による100%引張応力が10MPa以下の弾性ポリマー材料)で形成され、取付面25が上側脚部21と同じ弾性ポリマー材料(JISK6253によるデュロメータタイプAでの硬度がA90の弾性ポリマー材料)で形成されるため、抜け止め部26が取付面25(ルーフモール本体18のうちの装着具19が取り付けられる部分)よりも軟質な材料で形成されている。
また、ルーフモール本体18の下面側のうちの取付面25に隣接する部分には、下側脚部22の上部を所定の厚さ寸法で残すように下側脚部22を切り欠いて下側脚部22及びリップ部23を除去することで、平面状の切り欠き面27が形成されている。更に、ルーフモール本体18の長手方向の前端部には、ルーフモール本体18の前端面(切断面)を覆うカバー部28が射出成形により一体的に形成されている。
一方、図5及び図6に示すように、装着具19は、剛性を有する板材(例えば、鉄板、ステンレス板等の金属板)を折曲加工することで、ルーフモール本体18の長手方向に延びる基板部29と、この基板部29の長手方向両側から取付面25に向かって延びる側板部30,31と、各側板部30,31からルーフモール本体18の長手方向に延びる取付板部32,33と、各取付板部32,33の幅方向両側から立ち上がる係止爪34,35とが一体的に形成されている。
更に、装着具19の基板部29には、打ち抜き加工により、スタッドピン15の頭部16が挿入可能な挿入孔36と、この挿入孔36からルーフモール本体18の長手方向に延びる長孔状でスタッドピン15の頭部16の外径よりも幅寸法が小さく且つスタッドピン15の軸部17の外径よりも幅寸法が大きい係止孔37とが連続して形成されている。また、挿入孔36は、基板部29から側板部30又は取付板部32まで延びるように形成されている。
この装着具19は、取付板部32,33をルーフモール本体18の取付面25に当接させた状態で、ルーフモール本体18の上側脚部21を挟み込むように係止爪34,35を曲げ加工して係止爪34,35を上側脚部21の係合部21a(図4参照)に係合させることで、ルーフモール本体18の下面側に取り付けられている。
図5及び図6に示すように、ルーフモール本体18の下面側に設けられた抜け止め部26は、装着具19の基板部29に向けて下方に突出して、スタッドピン15の頭部16が装着具19の挿入孔36を通過して基板部29の上方に突出した状態において、スタッドピン15が挿入孔36側から係止孔37側へ相対的に移動するようにルーフモール本体18(装着具19)を移動させるときには、抜け止め部26がスタッドピン15に押されて弾性変形することで装着具19の挿入孔36側から係止孔37側へのスタッドピン15の相対的な移動を許容するが、装着具19の係止孔37側から挿入孔36側へのスタッドピン15の相対的な移動を抜け止め部26によって阻止するようになっている。
抜け止め部26のうちの係止孔37側(後側)の側面は、スタッドピン15の軸方向にほぼ平行な側壁面26a(又は取付面25とほぼ直交する側壁面26a)で形成され、抜け止め部26のうちの挿入孔36側(前側)の側面は、係止孔37側に向かって傾斜する傾斜面26bで形成されている。これにより、スタッドピン15が挿入孔36側から係止孔37側へ相対的に移動するようにルーフモール本体18(装着具19)を移動させるときに、スタッドピン15に抜け止め部36の傾斜面26bを押し当てることで、スタッドピン15が抜け止め部26を容易に乗り越えて挿入孔36側から係止孔37側へ移動することができる。一方、スタッドピン15に装着具19を係止させた後(スタッドピン15が挿入孔36側から係止孔37側へ相対的に移動した後)に、スタッドピン15が係止孔37側から挿入孔36側へ相対的に移動しようとしても、抜け止め部26の側壁面26aにスタッドピン15が当たることによって、スタッドピン15の係止孔37側から挿入孔36側への相対的な移動を確実に阻止することができる。
更に、抜け止め部26には、側壁面26aと傾斜面26bとの間をルーフモール本体18の長手方向に繋ぐ下面26cが形成され、これにより、抜け止め部26が下面26cの分だけルーフモール本体18の長手方向に厚くなるため、スタッドピン15に装着具19を係止させた後(スタッドピン15が挿入孔36側から係止孔37側へ相対的に移動した後)に、抜け止め部26によって、スタッドピン15の係止孔37側から挿入孔36側への相対的な移動を更に確実に阻止できるようにしている。
この場合、抜け止め部26の下面26cと装着具19の基板部29との間の隙間寸法を、スタッドピン15の頭部16の厚さ寸法よりも小さい寸法(例えば0)にすることで、スタッドピン15に装着具19を係止させた後(スタッドピン15が挿入孔36側から係止孔37側へ相対的に移動した後)に、抜け止め部26と装着具19の基板部29との間の隙間からスタッドピン15の頭部16が挿入孔36側へすり抜けてしまうことを確実に防止するようにしている。
また、抜け止め部26の側壁面26a(係止孔37側の側面)は、挿入孔36のうちのスタッドピン15の頭部16の外径よりも幅寸法が大きい部分よりも係止孔37側(好ましくは挿入孔36と係止孔37との境界又はそれよりも係止孔37側)に位置する。これにより、スタッドピン15に装着具19を係止させた後(スタッドピン15が挿入孔36側から係止孔37側へ相対的に移動した後)に、抜け止め部26の側壁面26a(係止孔37側の側面)によって、スタッドピン15の係止孔37側から挿入孔36側への相対的な移動を、挿入孔36のうちのスタッドピン15の頭部16の外径よりも幅寸法が大きい部分よりも係止孔37側(好ましくは挿入孔36と係止孔37との境界又はそれよりも係止孔37側)の位置で阻止することができる。
更に、抜け止め部26の傾斜面26b(挿入孔36側の側面)は、挿入孔36のうちのスタッドピン15の頭部16の外径よりも幅寸法が大きい部分よりも係止孔37側に位置する。これにより、装着具19の挿入孔36にスタッドピン15の頭部16を容易に挿入させることができる。
また、装着具19は、係止孔37の長手方向の寸法をスタッドピン15の頭部16の外径よりも大きくする(長くする)ことで、スタッドピン15に装着具19を確実に係止させることができるようになっている。
尚、図7に示すように、ルーフモール14の後端側の構成及び装着構造は、ルーフモール14の前端側とほぼ同じであるため、ルーフモール14の前端側と実質的に同一部分には同一符号を付して説明を省略するが、ルーフモール本体18の長手方向の後端部には、ルーフモール本体18の後端面(切断面)を覆うカバー部が設けられていない。
以上のように構成したルーフモール14をルーフ溝13に沿って装着する場合には、まず、図5(a)及び図6(a)に示すように、ルーフ溝13にルーフモール本体18の下側部分を差し込んで、ルーフモール本体18の下面側に取り付けられた装着具19の挿入孔36にスタッドピン15の頭部16の一部を挿入させる。
この後、図5(b)及び図6(b)に示すように、スタッドピン15が挿入孔36側から係止孔37側へ相対的に移動する方向(装着方向)にルーフモール本体18(装着具19)を移動させて、スタッドピン15の頭部16が装着具19の挿入孔36を通過して基板部29の上方に突出すると共に、スタッドピン15の軸部17が装着具19の挿入孔36内に位置する状態にした後、更に、スタッドピン15の軸部17が挿入孔36から係止孔37へ相対的に移動する方向(装着方向)にルーフモール本体18(装着具19)を移動させる。この際、スタッドピン15に抜け止め部36の傾斜面26b(挿入孔36側の側面)を押し当てることで、抜け止め部26がスタッドピン15に押されて弾性変形すると共に、スタッドピン15が抜け止め部26を乗り越えて挿入孔36側から係止孔37側へ移動する。
その結果、図5(c)及び図6(c)に示すように、スタッドピン15の軸部17が係止孔37へ相対的に移動することで、スタッドピン15に装着具19が係止される。これらの装着作業をルーフモール14の前端側と後端側の両方で行うことで、ルーフ溝13にルーフモール14が装着される。ルーフモール14の装着後は、抜け止め部26によって、スタッドピン15の係止孔37側から挿入孔36側への相対的な移動を阻止することで、スタッドピン15から装着具19が外れることを防止して、ルーフ溝13からルーフモール14が外れることを防止することができる。
以上説明した本実施例1では、ルーフモール本体18に弾性ポリマー材料製の抜け止め部26を設けるようにしたので、スタッドピン15が挿入孔36側から係止孔37側へ相対的に移動するようにルーフモール本体18(装着具19)を移動させるときに、スタッドピン15に抜け止め部26を押し当てることで比較的小さい力で抜け止め部26を弾性変形させることができる。これにより、スタッドピン15に装着具19を係止させる作業が容易になり、ルーフモール14の取付作業性を向上させることができる。
しかも、スタッドピン15に装着具19を係止させた後(スタッドピン15が挿入孔36側から係止孔37側へ相対的に移動した後)は、弾性ポリマー材料製の抜け止め部26が元の形状に戻るため、抜け止め部26によって、スタッドピン15の係止孔37側から挿入孔36側への相対的な移動を確実に阻止することができる。これにより、スタッドピン15から装着具19が外れることを確実に防止することができ、ルーフ溝13からルーフモール14が外れることを確実に防止することができる。
また、ルーフモール本体18に抜け止め部26を設けることで、装着具19には抜け止め用の特別な加工を施す必要ないため、特別な加工を施した専用の装着具を新たに製造する必要がないという利点もある。
また、本実施例1では、抜け止め部26を、取付面25(ルーフモール本体18のうちの装着具19が取り付けられる部分)よりも軟質で且つ100%引張応力が10MPa以下の弾性ポリマー材料で形成するようにしたので、抜け止め部26に適度な弾性を持たせることができ、スタッドピン15が挿入孔36側から係止孔37側へ相対的に移動するようにルーフモール本体18(装着具19)を移動させるときに、抜け止め部26を容易に弾性変形させることができる。
また、上側脚部21は、下側脚部22等よりも硬質の材料(JISK6253によるデュロメータタイプAでの硬度がA90の弾性ポリマー材料)で形成されているため剛性が上がり、上側脚部21の係合部21aを破損させることなく係合部21aに装着具19の係止爪34,35を係合させることができる。
次に、図8を用いて本発明の実施例2を説明する。但し、前記実施例1と実質的に同一部分には同一符号を付して説明を省略又は簡略化し、主として前記実施例1と異なる部分について説明する。
本実施例2では、図8に示すように、ルーフモール本体18の長手方向の前端部の所定範囲において、上側脚部21と下側脚部22及びリップ部23が除去され、その除去部分に、弾性ポリマー材料の射出成形により射出成形部38が一体的に形成されている。この射出成形部38には、取付面39と抜け止め部40とカバー部41が一体的に形成されている。射出成形部38は、例えば、JISK6253によるデュロメータタイプAでの硬度がA90以下で且つJISK6251による100%引張応力が10MPa以下の弾性ポリマー材料で成形されている。また、射出成形部38の所定箇所には、ひけ防止用の肉抜き凹部42が形成されている。
装着具19は、取付板部32を射出成形部38の取付面39に当接させると共に、取付板部33をルーフモール本体18の取付面25に当接させた状態で、係止爪34,35を曲げ加工して、係止爪34を射出成形部38に係合させると共に、係止爪35をルーフモール本体18の上側脚部21に係合させることで、ルーフモール本体18の下面側に取り付けられている。
一方、ルーフモール本体18の長手方向の後端部には、弾性ポリマー材料の射出成形により取付面や抜け止め部を形成するようにしても良いし、或は、下側脚部22及びリップ部23除去することで取付面や抜け止め部を形成するようにしても良い。
以上説明した本実施例2においても、前記実施例1とほぼ同じ効果を得ることができる。
尚、上記各実施例1,2では、ルーフモール本体18の前端部と後端部の両方に抜け止め部を設けるようにしたが、これに限定されず、ルーフモール本体18の前端部と後端部のうちのいずれか一方のみに抜け止め部を設けるようにしても良い。
その他、本発明は、ルーフモール本体、抜け止め部、装着具等の形状を適宜変更しても良い等、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。
11…ルーフセンターパネル(車体パネル)、12…ルーフサイドパネル(車体パネル)、13…ルーフ溝、14…ルーフモール、15…スタッドピン、16…頭部、17…軸部、18…ルーフモール本体、19…装着具、20…装飾頭部、21…上側脚部、22…下側脚部、23…リップ部、25…取付面、26…抜け止め部、29…基板部、36…挿入孔、37…係止孔、38…射出成形部、39…取付面、40…抜け止め部

Claims (12)

  1. 車体パネルに設けられたルーフ溝の底面に、頭部と該頭部よりも外径が小さい軸部とを有するスタッドピンが立設された車両に適用され、前記ルーフ溝に沿って装着される長尺なルーフモール本体と、該ルーフモール本体の長手方向の端部の下面側に取り付けられて前記スタッドピンに係止される装着具とを備えた車両用のルーフモールであって、
    前記装着具は、前記スタッドピンの頭部が挿入可能な挿入孔と、該挿入孔から前記ルーフモール本体の長手方向に延びる長孔状で前記スタッドピンの頭部の外径よりも幅寸法が小さく且つ前記スタッドピンの軸部の外径よりも幅寸法が大きい係止孔とが連続して形成された基板部を備え、
    前記ルーフモール本体の下面側には、前記装着具の基板部に向けて下方に突出する弾性ポリマー材料製の抜け止め部が設けられ、該抜け止め部は、前記スタッドピンの頭部が前記装着具の挿入孔を通過して前記基板部の上方に突出した状態において、前記装着具の挿入孔側から係止孔側への前記スタッドピンの相対的な移動を許容し、前記装着具の係止孔側から挿入孔側への前記スタッドピンの相対的な移動を阻止するように形成されていることを特徴とする車両用のルーフモール。
  2. 前記抜け止め部と前記装着具の基板部との間の隙間寸法は、前記スタッドピンの頭部の厚さ寸法よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の車両用のルーフモール。
  3. 前記抜け止め部のうちの前記係止孔側の側面は、前記挿入孔のうちの前記スタッドピンの頭部の外径よりも幅寸法が大きい部分よりも前記係止孔側に位置することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用のルーフモール。
  4. 前記抜け止め部のうちの前記係止孔側の側面は、前記挿入孔と前記係止孔との境界又はそれよりも前記係止孔側に位置することを特徴とする請求項3に記載の車両用のルーフモール。
  5. 前記抜け止め部のうちの前記挿入孔側の側面は、前記挿入孔のうちの前記スタッドピンの頭部の外径よりも幅寸法が大きい部分よりも前記係止孔側に位置することを特徴とする請求項3又は4に記載の車両用のルーフモール。
  6. 前記抜け止め部のうちの前記係止孔側の側面は、前記スタッドピンの軸方向に平行な側壁面で形成され、前記抜け止め部のうちの前記挿入孔側の側面は、前記係止孔側に向かって傾斜する傾斜面で形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の車両用のルーフモール。
  7. 前記抜け止め部には、前記側壁面と前記傾斜面との間を前記ルーフモール本体の長手方向に繋ぐ下面が形成されていることを特徴とする請求項6に記載の車両用のルーフモール。
  8. 前記係止孔の長手方向の寸法は、前記スタッドピンの頭部の外径よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の車両用のルーフモール。
  9. 前記ルーフモール本体は、熱可塑性樹脂又はゴムで形成されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の車両用のルーフモール。
  10. 前記抜け止め部は、前記ルーフモール本体のうちの前記装着具が取り付けられる部分よりも軟質な材料で形成されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の車両用のルーフモール。
  11. 前記抜け止め部は、JISK6251による100%引張応力が10MPa以下の材料で形成されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の車両用のルーフモール。
  12. 請求項1乃至11のいずれかに記載のルーフモールの装着構造であって、
    前記スタッドピンに前記装着具が係止された状態で前記ルーフ溝に沿って前記ルーフモール本体が装着されていることを特徴とする車両用のルーフモールの装着構造。
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