JP7333007B2 - ガラスラン - Google Patents

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Description

本発明は、車両のドアに形成されたドアフレームに取付けられるガラスランに関するものである。
車両のドアには、ドア本体の上部にドアフレームを設け、ドアフレームの内周縁に形成された溝部にチャンネル状をなすガラスランを嵌入係止し、ガラスランの車内外のガラスシール部によりドアガラスの昇降を案内するとともに、車室内外をシールするようになっている。
上記のガラスランは、底壁と、その車外側に位置する車外側側壁と、車内側に位置する車内側側壁を基本骨格に構成されている。そして、車外側側壁と車内側側壁の高さは、ドアの見栄えを向上する観点から、車内側側壁の高さが車外側側壁の高さよりもかなり高く形成されている。
また、ガラスランにおいては、ドアフレームに取付けたガーニッシュの先端部をガラスランの車内側で保持するものがあり、その保持に関する技術として、例えば、下記特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1のガラスランの構造と、ガラスランのドアフレームへの取付構造について、図1と図7に基づいて説明する。
図1は自動車の左側のフロントドア100を車外側から見た正面図を示す。このフロントドア100を構成するドア本体210の上部には、ドアフレーム320が装着されている。このドアフレーム320とドア本体210の上端縁とにより窓開口が形成されている。窓開口の内周縁及びドア本体210の内部にはガラスラン110が装着され、ドアガラス620の昇降動作を案内するようになっている。
図7は、ドアフレーム320の縦枠部の垂直断面(図1のA-A断面)を示す。ガラスラン110は、底壁200、車外側側壁300及び車内側側壁400を基本骨格としてチャンネル状に形成されている。車外側側壁300の内周縁には延長内側壁部420が一体に形成されている。車外側側壁300の内周縁にはドアガラス620の表面に接触される車外側シールリップ310が形成され、延長内側壁部420の外表面にはドアガラス620の裏面に接触される車内側シールリップ410が一体に形成されている。
ガラスラン110の延長内側壁部420の内周縁には、押上保持リップ700が一体に形成され、インナーリーンホース220の内周縁に車外側へ湾曲した湾曲部により形成される係止部として位置規制面230に押上保持リップ700が押圧接触されている。又、延長内側壁部420の内周縁には、ガーニッシュ600の先端部610を車外側から車内側へ乗り越えて係止される被係止部としての被係止突部710が一体に形成されている。さらに、延長内側壁部420の内周縁にはガーニッシュ600の先端部610の外側面に押圧接触される遮蔽リップ720が一体に形成されている。
延長内側壁部420のドアフレームへの取付け方法は、以下の通りである。延長内側壁部420を車内側へ押圧すると、押上保持リップ700及び被係止突部710が弾性変形しつつガーニッシュ600の先端部610を車内側に乗り越えて移動され、押上保持リップ700が位置規制面230に押圧接触されるとともに、被係止突部710が先端部610に係止される。又、遮蔽リップ720は先端部610の外側面に押圧接触される。この状態では押上保持リップ700の圧縮反力により延長内側壁部420及び車内側側壁400が上方に付勢されるので、ガラスラン110はドアフレーム320内の所定位置に保持される。
特開2001-233059号公報
ところで、上記の特許文献1の技術では、被係止突部710は、塊状となっているので、弾性変形しつつガーニッシュ600の先端部610を車内側に乗り越えて移動するものの、その弾性変形の程度は小さい。そのため、ガラスラン110の被係止突部710をガーニッシュ600の先端部610を車内側に乗り越えて移動させる際の、被係止突部710によるガーニッシュ600の先端部610への押圧に伴う変形や破損と取付けの作業性をも考慮すると、被係止突部710とガーニッシュ600の先端部610との係り代Xを大きくすることができない。
その結果、ガラスラン110やガーニッシュ600の寸法の誤差、ドアフレーム320とガラスラン110との間、ガラスラン110とガーニッシュ600との間などの取付け時のバラツキによって、被係止突部710のガーニッシュ600の車内側への係り代Xが極めて小さくなったときに、ガラスラン110が容易に外れてしまう問題が発生した。
上記課題を解決するために、請求項1の本発明は、底壁と、車外側側壁と、車内側側壁を基本骨格とし、ドアフレームに形成された溝部に取付けられると共にドアフレームに取付けられたガーニッシュの先端部に係合するガラスランであって、ガラスランの車内側側壁の車外側には、車内側側壁から底壁とは反対方向に延出し、ガーニッシュの先端部の車外側に当接するカバーリップと、車内側側壁の車内側には、車内側側壁から前記底壁とは反対方向に延出し、ガーニッシュの先端部の車内側に当接若しくは近接する係合リップが形成され、車内側側壁の車内側には、係合リップの根元部より底壁側の位置から底壁方向、且つ車内側に斜めに延出し、ドアフレームに当接する付勢リップが形成され、ガラスランは、係合部リップを屈曲させて、ガーニッシュの先端部の車外側から車内側に通過、移動させて前記ガーニッシュに入れ込むタイプであり、係合リップをガーニッシュの先端部に装着するときの係合リップの屈曲点は、係合リップの根元部とガーニッシュの先端の間にあり、係合リップが屈曲したときの厚さは、係合リップと車内側側壁によって形成された凹部の底部とガーニッシュの先端との間の距離以下であることを特徴とするガラスランである。
請求項1の本発明では、ガラスランの車内側側壁の車外側には、車内側側壁から底壁とは反対方向に延出し、ガーニッシュの先端部の車外側に当接するカバーリップが形成されているので、カバーリップによりガーニッシュの先端部を車外側から押圧して保持することができ、ガーニッシュの先端部を確実に保持することができる。
ガラスランの車内側側壁の車内側には、車内側側壁から底壁とは反対方向に延出し、ガーニッシュの先端部の車内側に当接若しくは近接する係合リップが形成されているので、係合リップを容易に屈曲させて、ガーニッシュの先端部を車外側から車内側に通過、移動させることができ、ガーニッシュの変形や破損を生じることもなく、且つ取付けの作業性にも優れている。
また、係合リップは、ガーニッシュの先端部を車外側から車内側に通過した後に元の形状に戻るので、係り代を十分確保することができ、ガラスランやガーニッシュの寸法の誤差、ドアフレームとガラスランとの間、ガラスランとガーニッシュとの間などの取付け時のバラツキなど、外乱や構造特性がばらついたとしても、ガラスランが外れることを防止することができる。
さらに、係合リップがガーニッシュの先端部の車内側に当接している場合は、カバーリップによる車外側からの押圧、係合リップによる車内側からの押圧によってガーニッシュの先端部の両側を保持するので、ガーニッシュの先端部のシールの確実性を向上させることができる。
係合リップを屈曲させて、ガーニッシュの先端部を車外側から車内側に通過、移動させるので、係合リップは屈曲により車内側に膨らむ。したがって、この車内側に膨らむスペースを確保する必要がある。一方、係合リップは、ガーニッシュの先端を車内側に通過した後には、元の形状に戻るので、ガラスランの取付けが完了したときには、ガラスランの車内側側壁の係合リップの付け根部分とドアフレームとの間には空間が発生する。なお、ガラスランの車内側側壁とドアフレームの位置関係では、係合リップの屈曲に関係なく、ガラスランの車内側側壁の係合リップの付け根部分とドアフレームとの間には空間が設けられている場合もある。
ガラスランの車内側側壁の車内側には、係合リップの根元部より底壁側の位置から底壁方向、且つ車内側に斜めに延出し、ドアフレームに当接する付勢リップが形成されているので、付勢リップがドアフレームに撓んで当接し、車内側側壁とドアフレームとの間のシール性が向上する。
又、付勢リップは、係合リップの根元部より底壁側の位置から底壁側、且つ車内側に斜めに延出しているので、係合リップが屈曲して、ガーニッシュの先端を車内側に通過するときの妨げになることがない。
さらに、係合リップが、ガーニッシュの先端部を車内側に通過して元の形状に戻ったときに、ガーニッシュの先端部の車内側に当接する場合は、付勢リップによって係合リップに対して、車外側且つガーニッシュ側への力が加えられる。その結果、ガラスランのガーニッシュの先端部へのシール性を一段と向上することができる。
係合リップをガーニッシュの先端部に装着するときの係合リップの屈曲点は、係合リップの根元部とガーニッシュの先端の間にあるので、係合リップを屈曲させて、ガーニッシュの先端に入れ込むことができる。又、係合リップが屈曲したときの厚さは、係合リップと車内側側壁によって形成された凹部の底部とガーニッシュの先端との間の距離以下であるので、係合リップを屈曲させて、ガーニッシュの先端を車外側から車内側にスムーズに通過、移動させることができる。
そして、係合リップは、ガーニッシュの先端を車内側に通過した後、元の形状に戻るので、係合リップの先端は、ガーニッシュの先端から先端部を奥深く移動する。その結果、係り代を十分確保することができ、ガラスランやガーニッシュの寸法の誤差、ドアフレームとガラスランとの間、ガラスランとガーニッシュとの間などの取付け時のバラツキなど、外乱や構造特性がばらついたとしても、ガラスランが外れることを防止することができる。
なお、係合リップが屈曲したときの厚さとは、係合リップと車内側側壁によって形成された凹部の底部と、屈曲した係合リップのガーニッシュ側との間の距離をいう。
ガラスランの車内側側壁の車外側には、車内側側壁から底壁とは反対方向に延出し、ガーニッシュの先端部の車外側に当接するカバーリップが形成されているので、カバーリップによりガーニッシュの先端部を車外側から押圧して保持することができ、ガーニッシュの先端部を確実に保持することができる。
ガラスランの車内側側壁の車内側には、車内側側壁から底壁とは反対方向に延出し、ガーニッシュの先端部の車内側に当接若しくは近接する係合リップが形成されているので、係合リップを容易に屈曲させて、ガーニッシュの先端部を車外側から車内側に通過、移動させることができ、ガーニッシュの変形や破損を生じることもなく、且つ取付けの作業性にも優れている。
係合リップは、ガーニッシュの先端部を車外側から車内側に通過した後に元の形状に戻るので、係り代を十分確保することができ、ガラスランやガーニッシュの寸法の誤差、ドアフレームとガラスランとの間、ガラスランとガーニッシュとの間などの取付け時のバラツキなど、外乱や構造特性がばらついたとしても、ガラスランが外れることを防止することができる。
さらに、ガラスランの車内側側壁の車内側に、係合リップの根元部より底壁側の位置から底壁方向に延出し、ドアフレームに当接する付勢リップを形成した場合は、付勢リップがドアフレームに撓んで当接し、車内側側壁とドアフレームとの間のシール性が向上する。
自動車用ドアの側面図である。 図1のドアフレームに用いたガラスランを示す正面図である。 本発明の第1の実施形態のガラスランであり、図1のA-A線と対応する拡大断面図である。 本発明の第1の実施形態のガラスランをドアフレームに取付ける途中の図1のA-A線と対応する拡大断面図である。 本発明の第2の実施形態のガラスランであり、図1のA-A線と対応する拡大断面図である。 本発明の第2の実施形態のガラスランをドアフレームに取付ける途中の図1のA-A線と対応する拡大断面図である。 従来のガラスランの取付構造を示す断面図である(特許文献1)。
本発明の第1の実施形態について図1から図4に基づいて説明する。図1は自動車の左側のフロントドア1を車外側からみた正面図を示す。このフロントドア1を構成するドア本体2の上部には、ドアフレーム3が装着されている。このドアフレーム3とドア本体2の上端縁とにより窓開口が形成されている。窓開口の内周縁及びドア本体2の内部にはガラスラン10が取付けられ、ドアガラス4の昇降動作を案内するようになっている。なお、本発明は、左側のフロントドア1のみならず、右側のフロントドア、左右のリヤドアにも適用可能である。
図2はガラスラン10のみを簡略化して車外側からみた正面図である。このガラスラン10はドアフレーム3の横枠部に対応する第1の押出成形部11と、フロントドア1の前側の縦枠部に対応する第2の押出成形部12と、後側の縦枠部と対応する第3の押出成形部13とにより構成されている。第1の押出成形部11の前端部は第2の押出成形部12の上端部に対し第1の型成形部14により接続されている。第1の押出成形部11の後端部は第3の押出成形部13の上端部に対し第2の型成形部15により接続されている。
次に、図3に示すように、ガラスラン10は、底壁20、車外側側壁30及び車内側側壁40を基本骨格とし、チャンネル状(断面が略コ字形)に形成されている。底壁20と車外側側壁30、車内側側壁40の連結部は、車外側及び車内側の溝部21、21により自由状態で展開可能に連結されている。又、車内側側壁40が車外側側壁30よりも大きく、厚肉に形成され、その形状は車内側が大きい非対称に形成されている。
車外側側壁30の車内側には、ドアガラス4に接触される車外側シールリップ31が底壁20側に向けて形成され、車外側側壁30の先端部分には、車外側シールリップ31とは反対側に向けてカバーリップ32が形成されている。カバーリップ32は車外側シールリップ31とともにドアガラス4の車外側面を2重にシールすることができるので、雨水や埃、騒音の侵入を防止し、シール性を向上させることができる。
一方、車外側側壁30の車外側には、底壁20との連結部近傍に、円弧状の湾曲部を有するドアチャンネル5の湾曲部に係止される車外側保持リップ33が形成され、車外側保持リップ33と車外側側壁30の外側側面によって、ドアチャンネル5に保持されている。又、カバーリップ32の付け根部分には、車外側に向けて係止部34が形成され、ピラーガーニッシュ7の端部を固定し、カバーリップ32とともにピラーガーニッシュ7とドアガラス4の表面との間の隙間をシールしている。
底壁20は、略板状に形成され、底壁20の内面(ドアガラス4との当接側)には、複数本の底壁凹部22が長手方向に連続して平行に形成されている。又、底壁20の外面には、底壁シールリップ23が形成され、底壁シールリップ23は、ドアチャンネル5に当接して、底壁20とドアチャンネル5との間をシールしている。
車内側側壁40の内縁にはドアガラス4に接触される車内側シールリップ41が底壁20側に向けて形成され、車内側シールリップ41の底壁20側には、車内側シールリップ41とは反対側に向けて突起リップ42が形成されている。突起リップ42は、ドアガラス4が本体内で車内側に大きく変位したときに、車内側シールリップ41が車内側側壁40に密着することを防止して、異音の発生防止と、ドアガラス4に側端部を保持する。
一方、車内側側壁40の車内側には、底壁20との連結部近傍に、円弧状の湾曲部を有するドアチャンネル5の湾曲部に係止される車内側保持リップ43が形成されている。又、車内側側壁40の車内側には、当接リブ44が形成され、車内側保持リップ43と当接リブ44によって、車内側側壁40がドアチャンネル5に保持されている。
車内側側壁40の先端には、底壁20側とは反対方向、且つ車内方向にカバーリップ45が形成されている。カバーリップ45は、車外側に凸状にやや湾曲して形成されている。なお、図では、カバーリップ45は、車内側シールリップ41から連続する形状に描かれているが、これには限定されない。カバーリップ45は、ガーニッシュ6の先端部61の車外側に当接し、雨水や埃、騒音の侵入を防止し、シール性を向上させることができる。
車内側側壁40のカバーリップ45の底壁20側には、車内側に凸状に湾曲する係合リップ46が形成されている。なお、係合リップ46は湾曲していなくてもよい。本実施形態では、係合リップ46は、ガーニッシュ6の先端部61の車内側に当接し、ガーニッシュ6の先端部61とガラスラン10との間を車内側からシールする。なお、係合リップ46は、ガーニッシュ6の先端部61の車内側に当接せず、近接してもよい。
ガラスラン10をドアフレーム3に取付けるときには、係合リップ46を屈曲させて、ガーニッシュ6の先端部61の車外側から車内側に通過、移動させる必要がある。図4に示すように、係合リップ46の屈曲点461は、係合リップ46の根元部47とガーニッシュ6の先端62の間にあるので、係合リップ46を屈曲させて、ガーニッシュ6の先端62から入れ込むことができる。
そして、係合リップ46が屈曲したときの厚さ、すなわち、係合リップ46と車内側側壁40によって形成された凹部48の底部49と、屈曲した係合リップ46のガーニッシュ6側との間の距離は、底部49とガーニッシュ6の先端62との間の距離以下であるので、係合リップ46を屈曲させて、ガーニッシュ6の先端62を通過し、ガーニッシュ6の先端62から車内側にスムーズに移動させることができる。
なお、図4においては、係合リップ46の屈曲の程度は、若干緩和され、ガーニッシュ6の先端部61の車外側から車内側に通過、移動しているときの係合リップ46の屈曲した厚さは、係合リップ46と車内側側壁40によって形成された凹部48の底部49とガーニッシュ6の先端62との間の距離と同じになっている。これは、係合リップ46について形状の復元力が既に加わっているためである。そのため、屈曲した係合リップ46のガーニッシュ6の先端62側の側面は、ガーニッシュ6の先端62に軽く接触しながらガーニッシュ6の先端62を車外側から車内側に向けて通過する。
そして、屈曲した係合リップ46がガーニッシュ6の先端62を通過すると、係合リップ46は形状が復元するため、係合リップ46がガーニッシュ6の先端部61の車内側、車両前方に向けて移動する。
したがって、係り代Xを大きくすることができるので、ガラスラン10やガーニッシュ6の寸法の誤差、ドアフレーム3とガラスラン10との間、ガラスラン10とガーニッシュ6との間などの取付け時のバラツキなど、外乱や構造特性がばらついたとしても、ガラスランが外れることを防止することができる。
また、本第1の実施形態では、係合リップ46がガーニッシュ6の先端部61の車内側に当接しているので、カバーリップ45による車外側からの押圧、係合リップ46による車内側からの押圧によってガーニッシュ6の先端部61の両側を保持するので、ガーニッシュ6の先端部61のシールの確実性を向上させることができる。
本第1の実施形態において、ガラスラン10を構成する材料としては、ゴム、熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂等で形成することができる。ゴムの場合は、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)が、熱可塑性エラストマーとしては、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)や動的架橋型熱可塑性エラストマー(TPV)が耐候性、リサイクル、コスト等の観点から望ましい。
なお、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)や動的架橋型熱可塑性エラストマー(TPV)を使用する場合は、車外側シールリップ31と車内側シールリップ41のドアガラス4との接触面には車外側シールリップ31、車内側シールリップ41より硬質なオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)や動的架橋型熱可塑性エラストマー(TPV)を押出成形に際して車外側シールリップ31、車内側シールリップ41と同時形成される摺動層を形成することが望ましい。ドアガラス4がガラスラン10内を摺動するときは、その摺動抵抗を小さくし、異音の発生とガラスラン10のずれを防止するためである。
次に、本発明の第2の実施形態について図5と図6に基づいて説明する。本第2の実施形態と上記の第1の実施形態との相違点は、本第2の実施形態のガラスラン10の車内側側壁40には、車内側側壁40の車内側には、付勢リップ50が形成されている点にある。付勢リップ50は、係合リップ46の根元部47より底壁20側の位置から底壁20側、且つ車内側に延出して形成されている。
図6に示すように、付勢リップ50は、係合リップ46の根元部47より底壁20側の位置から形成されているので、図4と同様に、係合リップ46が屈曲することができ、その屈曲点461は、係合リップ46の根元部47とガーニッシュ6の先端62の間となるので、係合リップ46を屈曲させて、ガーニッシュ6の先端62から入れ込むことができる。又、付勢リップ50は、底壁20側、且つ車内側に延出して形成されているので、係合リップ46が屈曲して、ガーニッシュ6の先端62を車内側に通過するときの妨げになることがない。
なお、付勢リップ50を係合リップ46の根元部47上に形成した場合は、係合リップ46がやや車内側に膨らむ形で屈曲することができず、屈曲点461がガーニッシュ6側に移動するので、ガーニッシュ6の先端62から入れ込むことができなくなり、望ましくない。
さらに、係合リップ46を屈曲させて、ガーニッシュ6の先端62を車内側に通過して移動させるので、係合リップ46は屈曲して車内側に膨らむ。したがって、この係合リップ46が車内側に膨らむスペースを確保する必要がある。本第2の実施形態では、車内側側壁40に付勢リップ50が形成され、ドアチャンネル5に撓んで当接するので、車内側側壁40とドアチャンネル5との間のシール性が向上する。
本第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、係合リップ46が、ガーニッシュ6の先端62を車内側に通過した後、元の形状に戻ったときに係合リップ46がガーニッシュ6の先端部61の車内側に当接している。したがって、付勢リップ50によって、係合リップ46に対して、車外側且つガーニッシュ6側への力が加えられる。その結果、ガラスラン10のガーニッシュ6の先端部61へのシールの確実性を一段と向上させることができる。
本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
図3から図6において、係合リップ46と車内側側壁40によって形成された凹部48には、略直線状の底部49が形成されているが、底部49は略直線状ではなく、底壁20側に凸状の弧形状であってもよい。
図5と図6において、付勢リップ50は、略直線状に描かれているが、車内側に凸状に湾曲していてもよい。
1 フロントドア
2 ドア本体
3 ドアフレーム
5 ドアチャンネル
6 ガーニッシュ
10 ガラスラン
20 底壁
30 車外側側壁
40 車内側側壁
44 カバーリップ
46 係合リップ
47 根元部
50 付勢リップ50
61 先端部
62 先端
461 屈曲点

Claims (1)

  1. 底壁と、車外側側壁と、車内側側壁を基本骨格とし、ドアフレームに形成された溝部に取付けられると共にドアフレームに取付けられたガーニッシュの先端部に係合するガラスランであって、
    前記ガラスランの前記車内側側壁の車外側には、前記車内側側壁から前記底壁とは反対方向に延出し、前記ガーニッシュの先端部の車外側に当接するカバーリップと、
    前記車内側側壁の車内側には、前記車内側側壁から前記底壁とは反対方向に延出し、前記ガーニッシュの先端部の車内側に当接若しくは近接する係合リップが形成され
    前記車内側側壁の車内側には、前記係合リップの根元部より前記底壁側の位置から前記底壁方向、且つ車内側に斜めに延出し、前記ドアフレームに当接する付勢リップが形成され、
    前記ガラスランは、前記係合部リップを屈曲させて、前記ガーニッシュの先端部の車外側から車内側に通過、移動させて前記ガーニッシュに入れ込むタイプであり、
    前記係合リップを前記ガーニッシュの先端部に装着するときの前記係合リップの屈曲点は、前記係合リップの前記根元部と前記ガーニッシュの先端の間にあり、
    前記係合リップが屈曲したときの厚さは、前記係合リップと前記車内側側壁によって形成された凹部の底部と前記ガーニッシュの先端との間の距離以下であることを特徴とするガラスラン。
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