JP5404617B2 - 有機黒色顔料を含む熱可塑性成形材料 - Google Patents

有機黒色顔料を含む熱可塑性成形材料 Download PDF

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Description

本発明は、
(A)(i)ポリアリーレンエーテル、(ii)ポリエーテルイミド、(iii)ポリアリーレンスルフィド、および(iv)少なくとも145℃のガラス転移温度を有するポリカーボネート、または前記ポリマー(i)〜(iv)のコポリマーから選択される少なくとも1つの熱可塑性ポリマー、34〜99.99質量%、
(B)1000nm〜1600nmの範囲で透明であり、DIN EN12877−1に準拠して少なくとも300℃の熱安定性を有する少なくとも1つの有機黒色顔料、0.01〜10質量%、
(C)脂肪酸、またはエステルおよびアミドから選択される少なくとも1つの離型剤、0〜6質量%、
(D)1以上の添加剤、0〜50質量%
(ここで、(A)、(B)、(C)および(D)の質量%の合計は100質量%になる)
を含む、熱可塑性成形組成物に関する。
本発明はさらに、熱可塑性成形組成物を製造するための方法、およびこれから得られる成形部材に関する。最後に、本発明は、プラスチック部材、成形体、シート、または膜における蓄熱を減少させるための熱可塑性成形組成物の使用に関する。
一方では現代的デザイン、そしてもう一方では高レベルの機能を組み入れることが、電気産業、電子産業および自動車産業において蓄熱による熱負荷への成分または全モジュールの暴露が一定して増加している際だった要因である。
このような理由で、アモルファスまたは半結晶性高温熱可塑性物質(以下、HT熱可塑性物質)として知られる物質は、高温にさらされる領域で使用されることが多い。アモルファスまたは半結晶性HT熱可塑性物質の周知の例は、ポリアリーレンエーテル、例えばポリエーテルスルホン(PESU)、ポリスルホン(PSU)、ポリフェニレンスルホン(PPSU)、およびポリエーテルケトン(PEK)、およびポリエーテルイミド(PEI)、およびポリフェニレンスルフィド(PPS)(すべてDIN EN ISO1043−1:2001に準拠した略号)、ならびに少なくとも145℃のガラス転移温度を有する高温ポリカーボネートとして知られる物質である。
これらのHT熱可塑性およびブレンドまたは前記種類のポリマーのまたはコポリマーは、従来技術から公知である。
電子または電気モジュール、ならびに照明器具、例えば前照灯のハロゲンランプおよびキセノンランプの長期使用は、多量の熱を発生させ、放散する可能性がある。しかし、蓄熱によるこのような結果は、多くの場合、物質の熱安定性を超える温度ピークとなり、例えば、成分の変形または光学的品質の低下をもたらす可能性がある。
前記HT熱可塑性物質でも、多くの場合、このような条件下で、熱安定性の要件の一部を満たさない。前記HT熱可塑性物質は特に、モジュール中の温度を能動冷却もしくは受動冷却によって低下させることができないならば機能しなくなり、設計上の考慮から、(例えばハウジングの壁を通る)放射熱による放熱も抑制されるので、部品を不透明、特に黒色に着色することが要求される。着色に通常用いられるカーボンブラックは、放射熱を著しく吸収し、したがって不都合なことに温度上昇を促進する。
このような場合のために特殊なポリマーが開発されており、その例は、特殊なポリエーテルイミド、コポリエーテルイミド、ポリイミドスルホン、およびポリエーテルスルホンであり、これらの特性は、225℃を超える非常に高いガラス転移温度を有し、さらには比較的高い熱変形温度を有することである。EP1633802、EP1660556、EP1670850、およびEP1518883に記載されている特殊なポリマーが本明細書では一例として挙げられる。
これらの製品は高温に抵抗できる、すなわち、ハウジング成分または前照灯反射鏡は使用中に破壊または変形しないが、成分中で依然として高温が見られ、したがって、成分は厳しい熱負荷にさらされ、その結果、寿命が短くなることが多い。
記載する特殊なポリマーのさらなる欠点は、高い溶融粘度であり、これは加工中、特に射出成形方法において不利であり、その結果、成分の壁厚および流路長に関して加工中に制限が生じる。
EP−A1541636は、低蓄熱の熱可塑性ポリマー組成物および成形体を開示している。赤外線反射特性を有する無機顔料によって蓄熱の減少が達成される。開示されるポリマー組成物は、熱可塑性、ゴム変性ビニルポリマーおよびポリオレフィンに関する。HT熱可塑性物質の開示はない。開示されるポリマー組成物の熱安定性は、厳しい用途には十分ではない。さらに、放射熱を反射する顔料は、熱源の位置が関連するモジュール内にある場合に、無効であるか、または有効性が不十分である。
DE−A102004057876は、黒色ペリレン顔料、ならびに高分子量有機および無機物質、特にコーティング、印刷インクおよび他のインク、トナー、ポリマー、塗料、ならびにプラスチック物品を着色するため、ならびに他の適用部門におけるその使用を開示している。この出願で記載されているペリレン顔料は、全可視領域のスペクトルを吸収し、きわめて黒色であり、NIR領域で透明である。発熱試験は、ハロゲンランプを用いて外部から照射された、コーティングされた金属シート下の内部温度に基づく。様々な用途とともに、高分子量合成有機物質の着色の可能性も記載されているが、HT熱可塑性物質に基づく熱可塑性成形組成物の特定の構成成分、または高レベルの放熱を伴うプラスチック成分およびモジュールにおける適用は開示されていない。内部蓄熱の減少には、コーティングまたは積層物中に放射熱反射層または粒子が存在することが必要である。
したがって、本発明の目的は、良好な加工性、特に良好な溶融粘度を有する熱可塑性成形組成物を提供することであった。同時に、黒色値が、HT熱可塑性物質の高い加工温度でも高く保持されなければならない。さらに別の目的は、連続使用において最小の温度上昇を示す熱可塑性成形組成物を提供することにある。したがって、プラスチック成分中で到達する温度を、特に公知の黒色HT熱可塑性物質と比べて下げることが可能になる。さらに、熱を放射する成分の位置が、熱可塑性成形組成物を含むモジュールの内部である場合、長期使用において低レベルの温度上昇を達成することがさらなる目的であった。
同時に、高い黒色値で黒色に着色し、高い不透明性、すなわち可視領域での低い透明性を達成し、同時に顔料濃度を低くすることを目的とした。比較的高い顔料濃度は、望ましくないことに蓄熱を増大させる可能性がある。したがって、本発明の目的は、理想的な顔料濃度で高い不透明性を得ることであった。熱可塑性成形組成物はさらに、高い剛性および高い機械的強度、ならびに高い連続使用温度、さらには高い耐加水分解性を示す。長期使用中、または頻繁な加熱および冷却中に、成分内で堆積物が形成されるべきではない。
さらに別の目的は、HT熱可塑性物質で構成されるプラスチック成分中の蓄熱を減少させるための方法を提供することにあった。最後に、目的は、本発明の熱可塑性成形組成物を製造するための方法を見いだすことであった。
その目的は、本発明の成形組成物の使用によって達成された。好適な実施形態は、請求の範囲および説明に記載する。好適な実施形態の組み合わせは本発明の範囲内に含まれる。
本発明によれば、熱可塑性成形組成物は、34〜99.99質量%の成分(A)、0.01〜10質量%の成分(B)、0〜6質量%の成分(C)、および0〜50質量%の成分(D)を含み、この場合、(A)、(B)、(C)および(D)の合計質量%は100質量%になる。使用できる成分(A)〜(D)を以下で説明する。
熱可塑性成形組成物は、好ましくは55〜99.97質量%の成分(A)、0.02〜6質量%の成分(B)、0.01〜6質量%の成分(C)および0〜38質量%の成分(D)を含む。
特に、熱可塑性成形組成物は、65〜99.97質量%の成分(A)、0.02〜2質量%の成分(B)、0.01〜2質量%の成分(C)および0〜31質量%の成分(D)を含む。
熱可塑性成形組成物は、特に好ましくは、70〜98.96質量%の成分(A)、0.02〜2質量%の成分(B)、0.02〜1質量%の成分(C)、および1〜27質量%の成分(D)を含む。
熱可塑性ポリマー(A)
本発明によれば、熱可塑性成形組成物は、成分(A)として、34〜99.99質量%の、(i)ポリアリーレンエーテル、(ii)ポリエーテルイミド、(iii)ポリアリーレンスルフィド、および(iv)少なくとも145℃のガラス転移温度を有するポリカーボネート、あるいは前記ポリマー(i)〜(iv)のコポリマーからなる群から選択される少なくとも1つの熱可塑性ポリマーを含む。
本発明における(i)ポリアリーレンエーテル、(ii)ポリエーテルイミド、(iii)ポリアリーレンスルフィド、および(iv)ポリカーボネートのコポリマーは、(i)コポリアリーレンエーテル、(ii)コポリエーテルイミド、(iii)コポリアリーレンスルフィド、および(iv)コポリカーボネートであり、これらはそれぞれの場合、少なくとも30質量%の、対応するポリマー(i)〜(iv)のモノマー単位を含み、この場合、100質量%の残余の単位は、それぞれ別のポリマー(i)〜(iv)のモノマー単位およびポリアミドのモノマー単位から選択される。コポリマーという用語は、ブロックコポリマーを包含する。
対応するコポリマーは、好ましくは40〜100質量%、好ましくは60〜100質量%、特に80〜100質量%のポリマー(i)〜(iv)のモノマー単位を含み、この場合、100質量%の残余の単位は、ポリマー(i)〜(iv)の単位から選択される。各ポリマー(i)〜(iv)のモノマー単位100質量%を含み、コポリマーでないポリマー(i)〜(iv)が非常に好ましい。
ポリアリーレンエーテル
第1の好適な実施形態において、本発明の熱可塑性成形組成物は、成分(A)として、34〜99.99質量%の、ポリアリーレンエーテルおよびコポリアリーレンエーテルから選択される少なくとも1つの熱可塑性ポリマーを含む。
ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアリーレンエーテルおよびポリアリーレンエーテルスルホンという用語は、文献では必ずしも同じように使用されているとは限らない。ポリスルホンという用語は、一般的に、その繰り返し単位がスルホン基−SO−を介した結合を有するポリマーを意味する。ポリアリーレンエーテルという用語は、本発明に関する比較的狭い意味でのポリアリーレンエーテルと、ポリアリーレンエーテルスルフィド、ポリアリーレンエーテルスルホンおよびポリアリーレンエーテルケトンとを合わせて含む。
これらのアリーレン基は、同一または異なっていてもよく、互いに独立して、6〜18個の炭素原子を有する芳香族基であり、好ましくはパラ結合のみを有する。好適なアリーレン基の例は、フェニレン、ビフェニレン、ターフェニレン、1,5−ナフチレン、1,6−ナフチレン、1,5−アントリレン、9,10−アントリレンまたは2,6−アントリレンである。これらのうち、1,4−フェニレンおよび4,4’−ビフェニレンが好適である。これらの芳香族基は、好ましくは非置換であるが、1以上の置換基を有していてもよい。好適な置換基の例は、アルキル、アリールアルキル、アリール、ニトロ、シアノおよびアルコキシ基、ならびにヘテロ芳香族例えばピリジン、およびハロゲンである。好適な置換基は、10個までの炭素原子を有するアルキル、例えば、メチル、エチル、イソプロピル、n−ヘキシル、イソヘキシル、C1−C10アルコキシ、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、n−ブトキシ、20個までの炭素原子を有するアリール、例えば、フェニルおよびナフチル、ならびにフッ素および塩素である。これらは、−O−による結合だけでなく、例えばS−、−SO−、−SO2−、−CO−、−N=N−、−COO−、アルキレンまたは化学結合による結合を有することができる。ポリアリーレンエーテル中のアリーレン基は、異なる基によって互いに結合することもできる。
好適なポリアリーレンエーテルとしては、一般式I
Figure 0005404617
の繰り返し単位を有するものが挙げられる。
これらの環置換誘導体を使用することも可能である。使用できる好適な置換基は、C1−C6アルキル、例えば、メチル、エチル、もしくはtert−ブチル、C1−C6アルコキシ、例えば、メトキシもしくはエトキシ、アリール、特にフェニル、または塩素もしくはフッ素である。変数Xは、−SO2−、−SO−、−S−、−O−、CO、−N=N−、−RC=CRa−、−CRbc−、または化学結合である。変数Zは、−SO2−、−SO−、−CO−、−O−、−N=N−、または−RC=CRaである。RおよびRaのそれぞれは、水素、C1−C6アルキル、例えばメチル、n−プロピル、またはn−ヘキシル、C1−C6アルコキシであり、例えばメトキシ、エトキシ、もしくはブトキシ、またはアリール、特にフェニルである。基RbおよびRcのそれぞれは、水素またはC1−C6アルキル基、特にメチルである。しかし、これらは互いに結合して、C4−C10シクロアルキル環、好ましくはシクロペンチル環またはシクロヘキシル環を形成することができ、これは次に1以上のアルキル基、好ましくはメチルによる置換を有することができる。RbおよびRcは、C1−C6アルコキシ基、例えばメトキシもしくはエトキシ、またはアリール基、特にフェニルであってもよい。前記基のそれぞれは、次に塩素またはフッ素による置換を有することができる。
好適な繰り返し単位Iのいくつかを以下に記載する:
Figure 0005404617
Figure 0005404617
Figure 0005404617
繰り返し単位として(I1)、(I2)、(I8)、(I24)、または(I25)を含むポリアリーレンエーテルが特に好ましい。これらの例には、ポリアリーレンエーテルスルホンであって、0〜100モル%、好ましくは5〜95モル%の構造単位(I1)、および0〜100モル%、好ましくは5〜95モル%の構造単位(I2)を含むものがある。
ポリアリーレンエーテルは、ポリアリーレンエーテルセグメントおよび他の熱可塑性ポリマーのセグメント、例えば、ポリアミド、ポリエステル、芳香族ポリカーボネート、ポリエステルカーボネート、ポリシロキサン、ポリイミドおよびポリエーテルイミドが存在するコポリマーまたはブロックコポリマーであってもよい。ブロックまたはコポリマー中のグラフト分岐のモル質量は、一般的に、1000〜30000g/モルの範囲である。異なる構造のブロックは、交互またはランダム配置を有していてもよい。コポリマーまたはブロックコポリマー中のポリアリーレンエーテルセグメントの質量比は、一般的に、少なくとも3質量%、好ましくは少なくとも10質量%である。ポリアリーレンエーテルスルホンまたはポリアリーレンエーテルケトンの質量比は、97質量%までであってよい。ポリアリーレンエーテルセグメントの質量比が90質量%までであるコポリマーまたはブロックコポリマーが好ましい。20〜80質量%のポリアリーレンエーテルセグメントを有するコポリマーまたはブロックコポリマーが特に好ましい。
ポリアリーレンエーテルは、一般的に、10000〜60000g/モルの範囲の平均モル質量M(数平均)、および30〜150ml/gの範囲の粘度数を有する。ポリアリーレンエーテルの溶解度に応じて、粘度数は、1質量%濃度のN−メチルピロリドン溶液中、フェノールおよびo−ジクロロベンゼンの混合物中、または96%濃度の硫酸中のいずれかで、それぞれの場合20℃または25℃で測定する。
ポリアリーレンエーテルは、それ自体公知であるか、またはそれ自体公知の方法で製造することができる。
ポリフェニレンエーテルは、例えばフェノールの酸化的カップリングによって製造することができる。ポリアリーレンエーテルスルホンまたはポリアリーレンエーテルケトンを、例えば、芳香族ビスハロゲン化合物および芳香族ビスフェノールのアルカリ金属複塩の縮合によって製造する。これらは、例えば、触媒の存在下での芳香族ハロフェノールのアルカリ金属塩の自己縮合によっても製造できる。
モノマーを、好ましくは溶融状態で、または不活性な高沸点溶媒中で反応させる。これらとしては、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、キシレンおよびトリクロロベンゼン、ならびにスルホンまたはスルホキシド、特にジメチルスルホン、ジエチルスルホン、1,1−ジオキソテトラヒドロチオフェン(スルホラン)、またはジフェニルスルホン、ジメチルスルホキシド、またはジエチルスルホキシド、好ましくはジメチルスルホキシドが挙げられる。好適な溶媒としては、N−アルキルピロリドン、特にN−メチルピロリドンも挙げられる。N−置換アミド、例えばN、N−ジメチルホルムアミドまたはN,N−ジメチルアセトアミドを使用することも可能である。異なる溶媒の混合物も使用できる。
ポリアリーレンエーテルスルホンまたはポリアリーレンエーテルケトンを合成するための好適な方法条件は、例えばEP−A−113112および135130に記載されている。
好適なポリアリーレンエーテルは、一般的に、少なくとも320℃(ポリアリーレンエーテルスルホン)または少なくとも370℃(ポリアリーレンエーテルケトン)の融点を有する。
成分(A)として使用される他の化合物は、ポリアリーレンエーテルスルホンまたはポリアリーレンエーテルケトンであり、これらはポリアリーレンエーテルスルホンまたはポリアリーレンエーテルケトンと反応性化合物との反応によって得ることができる。反応性化合物は、炭素−炭素二重結合または炭素−炭素三重結合とともに、1以上のカルボニル、カルボン酸、カルボキシレート、無水物、イミド、カルボン酸エステル、アミノ、ヒドロキシ、エポキシ、オキサゾリン、ウレタン、尿素、ラクタム、またはハロベンジル基を含む。
典型的で好適な化合物の例は、マレイン酸、メチルマレイン酸、イタコン酸、テトラヒドロフタル酸、関連する無水物およびイミド、フマル酸、これらの酸のモノエステルおよびジエステル、例えばC1−C18アルカノールのモノエステルおよびジエステル、ならびにこれらの酸のモノアミドまたはジアミド、例えば、N−フェニルマレイミド、マレイン酸ヒドラジドである。
α,β−不飽和ジカルボン酸および/またはこれらの無水物、ならびに下記一般構造式IIおよびIII
Figure 0005404617
[式中、
1、R2、R3およびR4は互いに独立して水素またはC1−C18アルキル基である]のジエステルおよびモノエステルを使用することが好ましい。
特に好適な化合物は、無水マレイン酸、フマル酸およびイタコン酸である。
ポリマーおよび反応性化合物を、例えば芳香族溶媒中で互いに反応させることができる。特に好適であることが証明されている溶媒は、クロロベンゼン、o−ジクロロベンゼンおよびN−メチルピロリドンである。通常のフリーラジカル開始剤を本発明では一般的に使用する。反応を一般的には75〜150℃で行う。通常の沈殿剤、例えば、低分子量アルコールおよびケトンを用いて沈殿させることによるか、または溶媒を除去する(例えば通気式押出機または薄層エバポレーター中)ことによって、反応生成物を得る。
しかし、反応物質はまた、例えば、270〜350℃で、溶融状態で、連続運転またはバッチ混合装置(例えば一軸もしくは二軸押出機、または混練機)中で反応させることもできる。
本発明では、反応性化合物を、好ましくは液状形態で、特に混合装置の混練領域内で、ポリマー溶融物中に計り入れる。
成分(A)は、好ましくは、80〜99.9質量%、特に90〜99質量%の非修飾ポリアリーレンエーテルスルホンまたはポリアリーレンエーテルケトンを、0.1〜20質量%、特に1〜10質量%の反応性化合物を反応させることによって得ることができる修飾ポリアリーレンエーテルスルホンまたは修飾ポリアリーレンエーテルケトンである。
0.1〜1.5質量%の無水マレイン酸をグラフトさせたポリアリーレンエーテルスルホンは、成分(A)として特に好適である。5〜95モル%の単位I1および5〜95モル%の単位I2を含むポリアリーレンエーテルスルホンが本発明では好ましい。
80〜95モル%、好ましくは85〜95モル%の式I2およびI1の単位ならびに対応して5〜20モル%、好ましくは5〜15モル%の式I1の単位および式I2の単位を有するポリアリーレンエーテルスルホンが本発明では特に挙げられる。
使用できるフリーラジカル開始剤は、一般的に、技術文献(例えばJ.K.Kochi,"Free Radicals",J.Wiley,New York,1973)に記載されている化合物である。
フリーラジカル開始剤の通常使用される量は、使用されるポリアリーレンエーテルスルホンまたはポリアリーレンエーテルケトンに基づいて、約0.01〜約1質量%である。もちろん、異なるフリーラジカル開始剤の混合物を使用することも可能である。
適切に修飾されたポリフェニレンエーテルは、特に、WO87/00540に開示されている。
熱可塑性成形組成物中の熱可塑性ポリマー(A)の質量比は、一般的に、34〜99.99質量%、好ましくは50〜99.7質量%、特に65〜99.97質量%、特に好ましくは70〜98.96質量%である。
ポリアリーレンエーテルは、熱可塑性ポリマー(A)として特に好適である。スルホン基を有するポリアリーレンエーテル(ポリアリーレンエーテルスルホン)が特に好ましい。
ポリアリーレンエーテルスルホンクラスの特に好適なものは、特に次のものである。
− ビスフェノール−A−ポリスルホン(CAS Registry Number(登録商標)25135−51−7)(これについてのISO1043用語は、ポリスルホン(PSU)である)、
− CAS Registry Number(登録商標)25667−42−9のポリ(オキシ−1,4−フェニレンスルホニル−1,4−フェニレン)(これについてのISO1043用語は、ポリエーテルスルホン(PESU)である)、
− ポリ(オキシ−1,4−フェニレンスルホニル−1,4−フェニレンオキシ−1,4−フェニレン−1,4−フェニレン)構造を有するポリフェニレンスルホン(PPSU)
ポリエーテルイミド
別の好適な実施形態において、本発明の熱可塑性成形組成物は、成分(A)として、34〜99.99質量%の、ポリエーテルイミドおよびコポリエーテルイミドから選択される少なくとも1つの熱可塑性ポリマーを含む。
使用できるポリエーテルイミドは、原則として、脂肪族または芳香族ポリエーテルイミドのいずれかである。使用できる他のポリエーテルイミドは、その主鎖が、脂肪族および芳香族基の両方を含むものである。一例として、一般式IVまたは式IVa
Figure 0005404617
の繰り返し単位を成分(A)として含むポリエーテルイミドを使用することが可能であり、式中、Aは、特に
Figure 0005404617
から選択され、式中、Z’およびR’は、同一であるか、または互いに独立して異なっていてもよい。Z’およびR’は、例えば、C1−C30アルキレン基である。アルキレン基は、直鎖もしくは分岐または閉環であり得る。特に、メチレン、エチレン、n−プロピレン、イソプロピレン、シクロヘキシレン、またはn−デシレンを挙げることができる。しかし、Z’およびR’はC7−C30アルキルアリーレン基であってもよい。これらの例は、ジフェニレンメタン、ジフェニレンエタン、または2,2−ジフェニレンプロパンである。Z’およびR’はさらに、C6−C18アリーレン基、例えば、フェニレン、ジフェニルスルホン、またはビフェニレンであってもよい。前記基は次に、1以上の置換基を有するか、またはヘテロ原子もしくはヘテロ原子基によって中断されていてもよい。特に好ましい置換基は、ハロゲン原子、好ましくは塩素もしくは臭素、またはC1−C10アルキル基、特にメチルまたはエチルである。好適なヘテロ原子またはヘテロ基は、−SO2−、−O−または−S−である。いくつかの好適な基Z’およびR’を一例として以下に記載する:
Figure 0005404617
[式中、Qは、特に−Cy2y−、−CO−、−SO2−、−O−、または−S−である。変数qは0または1であり、pは0または1であり、yは1〜5の整数である]。
R"は、C1−C10アルキルまたはC1−C10アルコキシである。好適な成分(A)は、一般式V
Figure 0005404617
[式中、ZおよびRは、Z’およびR’について定義したとおりである]の繰り返し単位を含むポリエーテルイミドによって提供される。
成分(A)として特に好適なポリエーテルイミドは、Zが
Figure 0005404617
であり、Rが
Figure 0005404617
から選択される繰り返し単位を含む。
非常に好ましいポリエーテルイミドは、式VI1:
Figure 0005404617
の繰り返し単位を含む。
成分(A)としてポリエーテルイミドの平均モル質量(数平均M)は、一般的に5000〜50000g/モル、好ましくは8000〜40000g/モルである。これらのポリエーテルイミドは、公知であるか、または公知の方法によって得ることができる。
したがって、適切な二無水物を適切なジアミンと反応させて、ポリエーテルイミドを得ることができる。この反応は一般的にバルクで、または不活性溶媒中、100〜250℃の温度で行われる。特に好適な溶媒は、o−ジクロロベンゼンまたはm−クレゾールである。ポリエーテルイミドは、溶融状態で、200〜400℃、好ましくは230〜300℃の温度で製造することもできる。ポリエーテルイミドは、一般的に、二無水物をジアミンと等モル比で反応させることによって製造される。しかし、あるモル過剰、例えば、0.1〜5モル%の二無水物またはジアミンを用いることが可能である。
ポリアリーレンスルフィド
別の好適な実施形態において、本発明の熱可塑性成形組成物は、成分(A)として、34〜99.99質量%の、ポリアリーレンスルフィドおよびコポリアリーレンスルフィドから選択される少なくとも1つの熱可塑性ポリマーを含む。
原則として、ポリアリーレンスルフィドはどれでも成分(A)として使用できる。30モル%超、特に70モル%を超える繰り返し単位VII:
Figure 0005404617
を含むポリアリーレンスルフィドが好ましい。
想定される他の繰り返し単位の例は
Figure 0005404617
[式中、Rは、C1−C10アルキル、好ましくはメチルであり、nは1または2である]である。ポリアリーレンエーテルスルフィドは、ランダムコポリマーまたはブロックコポリマーである。特に好ましくは、ポリフェニレンスルフィドは、100モル%の一般式(VII)の単位を含む。
使用できる末端基の例は、ハロゲン、チオールまたはヒドロキシ、好ましくはハロゲンである。
ポリアリーレンスルフィドは、分岐または非分岐である。好適なポリアリーレンスルフィドのモル質量は、1000〜1000000g/モルである。
ポリアリーレンスルフィドは、それ自体公知であるか、または公知の方法によって得ることができる。一例として、これらは、US2,513,188に記載されているように、ハロゲン化芳香族化合物の硫黄または金属スルフィドとの反応によって製造することができる。ハロ置換チオフェノールの金属塩を加熱することも可能である(GB−B962941参照)。ポリアリーレンスルフィドの好適な合成法には、例えばUS3,354,129で見られるように、アルカリ金属スルフィドを溶液中でハロゲン化芳香族化合物と反応させることがある。さらに別の方法は、US3,699,087、US4,645,826およびJ.P.Critchley et al.,"Heat Resistant Polymers",pages 151 to 160(1983),Plenum Press,New Yorkに記載されている。
ポリカーボネート
別の好適な実施形態において、本発明の熱可塑性成形組成物は、成分(A)として、34〜99.99質量%の、ガラス転移温度が少なくとも145℃、好ましくは少なくとも160℃、特に少なくとも180℃であるポリカーボネートおよびコポリカーボネートから選択される少なくとも1つの熱可塑性ポリマーを含む。
好適なポリカーボネートの例は、一般式VIII
Figure 0005404617
[式中、Aは、単結合、C1−C3アルキレン基、C2−C3アルキリデン基、C3−C6シクロアルキリデン基、または−S−もしくは−SO2−である]のジフェノールに基づくものである。
式Vの好適なジフェノールの例は、4,4−ジヒドロキシジフェニル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサンである。2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン(ビスフェノールA)および1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサンが特に好ましい。しかし、好適なジフェノールには、非置換もしくは置換シクロヘキシルビスフェノールがある。これらのうち、式(IX)
Figure 0005404617
のトリメチルシクロヘキシルビスフェノールAが特に好ましい。
ホモポリカーボネートおよびコポリカーボネートが成分Aとして好適であり、ビスフェノールAホモポリマーおよびビスフェノールAのコポリカーボネートのどちらも好ましい。
好適なポリカーボネートは、特に好ましくは、使用されるジフェノール全体に基づいて、0.05〜2.0モル%の少なくとも三官能性化合物、例えば3以上のフェノール性OH基を有するものを導入することによって、公知の種類の分岐を有し得る。
成分Aとして好適なポリカーボネートは、さらに、芳香族単位で1〜3個のハロゲン原子、好ましくは塩素および/または臭素置換を有し得る。しかし、ハロゲンを含まない化合物が特に好適である。
相対粘度ηrelが1.10〜1.50、特に1.25〜1.40(それぞれの場合0.5質量%濃度のジクロロメタン中溶液中で測定)であるポリカーボネートを使用することが特に好ましい。これは、10000〜200000、好ましくは20000〜80000の平均分子量Mw(質量平均)に相当する。
一般式VIIIおよびIXのジフェノールは、それ自体公知であるか、または公知の方法にしたがって製造できる。
一例として、ポリカーボネートは、ジフェノールを、界面方法においてホスゲンと反応させるか、または均一相方法(ピリジン方法として知られる)においてホスゲンと反応させることによって製造でき、この場合、所定の各分子量は、公知の方法で、対応する量の公知の連鎖停止剤によって達成される。(例えば、ポリジオルガノシロキサンを含むポリカーボネーに関しては、DE−A3334782参照)。
好適な連鎖停止剤の例は、フェノール、p−tert−ブチルフェノール、または長鎖アルキルフェノール、例えば、DE−A2842005の4−(1,3−テトラメチル−ブチル)−フェノール、またはDE−A3506472のアルキル置換基中に8〜20個の炭素原子を有するモノアルキルフェノールもしくはジアルキルフェノールであり、その例は、p−ノニルフェニル、3,5−ジ−tert−ブチルフェノール、p−tert−オクチルフェノール、p−ドデシルフェノール、2−(3,5−ジメチルヘプチル)フェノール、および4−(3,5−ジメチルヘプチル)フェノールである。
他の好適なポリカーボネートは、ヒドロキノンまたはレゾルシノールに基づくものである。
有機黒色顔料(B)
本発明によれば、熱可塑性成形組成物は、1000nm〜1600nmの範囲で透明であり、DIN EN12877−1に準拠して少なくとも300℃の熱安定性を有する少なくとも1つの有機黒色顔料0.01〜10質量%を含む。
本発明に関して、1000〜1600nmの波長範囲で透明であるとは、0.0625質量%の濃度でポリ塩化ビニルフィルム(PVCフィルム)中に均一に組み入れられた有機黒色顔料(B)で、記載された波長範囲で、同じ厚さであるが黒色顔料(B)を含まない、それ以外は同じであるPVCフィルム(以下、基準と称する)と比較して、透過率の減少が、基準の透過率に基づいて、最大で20%、好ましくは最大で15%、特に好ましくは最大で10%であることを意味する。一例として、記載した波長領域中のある波長で基準の透過率が90%であるならば、この数値例で0.0625質量%の黒色顔料(B)を含む、それ以外は同一であるPVCフィルムは、少なくとも70%、好ましくは少なくとも75%、特に好ましくは少なくとも80%である。
1000〜1600nmの波長領域で透明とは、記載される波長範囲で、その中に80gのポリ塩化ビニルにつき0.05gの有機黒色顔料(B)を均一に組み入れた、厚さ1mmのポリマーフィルムの平均透過率が、少なくとも65%、好ましくは少なくとも70%、特に少なくとも75%であることを意味する。
拡散的に透過される放射線の統合的記録、言及される全波長範囲内の透過スペクトルの記録のために、大きなウルブリヒト球を有するNIR分光計を用いることによって、透過率を測定する。必要な較正を含む適切な試験法は、当業者に周知である。
平均値を決定するために、言及される波長領域全体にわたって2nmの間隔で透過率を測定し、数平均値を決定するために使用する。
試験片はここでは、好ましくは、0.05gの黒色顔料(B)を80gのポリ塩化ビニルに添加し、次いで管状ミキサー中で均質化し、次いで150℃で圧延することによって製造する。このようにして得られた4枚の圧延シートを積み重ね、押圧して、145℃に予熱した2枚の金属プレート間に厚さ1mmの圧延シートパケットを得る。
臨界吸収値、すなわち、厚さ1mm、0.0625質量%のPVCフィルム中の黒色顔料(B)濃度を有する、このようにして製造された試験片における透過率は、700〜950nm、好ましくは750〜900nm、特に760nm〜850nmの波長範囲で50%であることが好ましい。
好適な一実施形態において、熱可塑性成形組成物は、式P−IaまたはP−Ibの1つを含む有機黒色顔料、または2つの異性体:
Figure 0005404617
の混合物を含み、P−IaおよびP−Ibにおける変数は、次のように定義される:R1、R2は、互いに独立してフェニレン、ナフチレン、またはピリジレンであり、そのそれぞれは1以上のC1−C12アルキル、特にC1−C4アルキル、C1−C6アルコキシ、特にC1−C4アルコキシ、ヒドロキシ、ニトロ、および/またはハロゲン、特に塩素または臭素によって置換されていてよい。R1およびR2は好ましくは、互いに独立して、フェニレンまたはナフチレンであり、そのそれぞれは、好ましくは置換されていない。Xは、ハロゲン、特に塩素、または臭素であり、数値nは0〜4である。
特に好適な一実施形態において、本発明の熱可塑性成形組成物は、成分(B)として、0.01〜10質量%の異性体P−Ia’またはP−Ib’:
Figure 0005404617
の少なくとも1つを含み、P−Ia’およびP−Ib’の変数は次のように定義される:R1、R2は、互いに独立して、フェニレン、ナフチレンまたはピリジレンであり、そのそれぞれは、1以上のC1−C12アルキル、特にC1−C4アルキル、C1−C6アルコキシ、特にC1−C4アルコキシ、ヒドロキシ、ニトロおよび/またはハロゲン、特に塩素または臭素によって置換されていてよい。
しかし、P−Ia、P−Ib、P−Ia’およびP−Ib’のR1およびR2におけるフェニレン、ナフチレン、およびピリジレン基は、置換されていないのが好ましく、フェニレンおよびナフチレン基が好ましく、ナフチレン基が特に好ましい。特に好ましくは、R1=R2=フェニレンおよびR1=R2=ナフチレンであるのが非常に好ましく、この場合、後者が特に好適である。
「混合物」という用語は、本明細書においては、化合物P−IaおよびP−Ibならびに化合物P−Ia’およびP−Ib’の物理的混合物、ならびに固体溶液(混晶)を包含することが意図される。
使用される有機黒色顔料(B)は、全可視領域のスペクトルを吸収し、好ましくは強い黒色を特徴とする。有機黒色顔料(B)の黒色値は、好ましくは、アルキド/メラミン焼き付けラッカーにおいて少なくとも210、特に少なくとも230である。したがって、使用される有機黒色顔料(B)は、好ましくは濃い黒色の中間原色を与える。白色度の減少によって、中間灰色(例えばペリレン顔料P−Ia/P−Ib、ここで、R1=R2=ナフチレン)から淡青色ないし濃青味(例えばペリレン顔料P−Ia/P−Ib、ここで、R1=R2=フェニレン)を有する色を得る。
黒色値を測定するために、それぞれの場合で、それぞれ1.0gの各顔料および9.0gのアルキド/メラミン焼き付けラッカー(バインダー含量43質量%、キシレン35質量%に調節)をSkandex分散機中、60分間、10mlのガラスビーズ(直径3mm)とともに30mlのガラスビン中で振とうした。結果として得られるペーストを次いで厚さ150μmの層の形態で板紙に適用し、空気乾燥し、130℃で30分間加熱処理する。分光計、好ましくはDatacolorから入手したSpectraflash SF600plusを用いて、色座標を決定し、次いで標準的色座標Yから次の式より黒色値を計算する:
黒色値=100×log(100/Y)
有機黒色顔料(B)の主な粒子サイズは、一般的に≦800nm、好ましくは≦500nm、特に好ましくは≦200nmであり、これらは低い分散硬度、例えばプラスチック着色において、DIN53775、シート7に準拠して、これらの分散硬度DHは<5である。
黒色ペリレン顔料の製造法は公知であり、一例として、WO−2005/078023、5ページ11行〜14ページ31行に記載されている。
離型剤(C)
本発明の熱可塑性成形組成物において、熱可塑性物質で通常用いられ、当業者に公知の離型剤および/または潤滑剤の使用可能性はごく限られている。好適な離型剤(C)は、加工条件下で必要とされる熱安定性および溶融安定性を有するものである。
本発明によれば、熱可塑性成形組成物は、成分(C)として、0〜6質量%の、脂肪酸および金属塩、ならびに脂肪酸のエステルおよびアミドからなる化合物群から選択される少なくとも1つの離型剤を含むことができる。
本発明の熱可塑性成形組成物は、成分(C)として、0.01〜6質量%、特に0.02〜2質量%の、脂肪酸および金属塩、ならびに脂肪酸のエステルおよびアミドからなる化合物群から選択される少なくとも1つの離型剤を含むことができる。
少なくとも1つの離型剤が、脂肪酸および脂肪酸の金属塩からなる化合物群から選択されるのが特に好ましく、非常に好ましくはステアリン酸およびステアリン酸の金属塩から選択される。
脂肪酸の金属塩を離型剤(C)として使用するならば、アルミニウム塩および亜鉛塩が好ましい。商業的に入手可能なステアリン酸、例えば、CAS番号57−11−4で販売されているものは、35%までの他の脂肪酸を含むことができる。
ポリアリーレンエーテルが成分(A)として用いられるならば、ステアリン酸が離型剤(C)として特に好ましい。
添加剤(D)
本発明によれば、熱可塑性成形組成物は、0〜50質量%、好ましくは0〜38質量%、特に好ましくは0〜31質量%、特に0〜27質量%の1以上の添加剤を含むことができる。
使用できる特定の添加剤(D)は、酸化防止剤、UV安定剤、熱安定剤、難燃剤、流動性向上剤、分散剤および強化剤である。これらの添加剤は、原則として当業者に公知である。当業者は、加工条件下で適切に安定であり、さらに近赤外波長範囲で顕著な吸収を示さないように、添加剤(D)を選択する。
当業者が、使用できる化合物から、1000nm〜1600nmの波長範囲で本質的に吸収を有さない添加剤(D)を選択するのが好ましい。特に、本発明で使用できる添加剤(D)は、放射熱に対して透明であるか、または言及される波長領域で強力な反射特性を有するものである。使用できる添加剤(D)は、特に、加工条件下でさらに安定であり、ポリマー融液に悪影響を及ぼさないものである。
添加剤(D)として、放射熱に対して透過性である強化剤が好ましく、ガラス繊維、特に短ガラス繊維が特に好ましい。
使用できる他の添加剤(D)は、本質的に近赤外波長範囲、特に1000nm〜1600nmで吸収を有さないかぎり、機能性ポリマー、特に衝撃改質剤である。
通常のゴムを使用することができ、その例は、反応性基を有するエチレンコポリマー、アクリレートゴム、および共役ジエンのポリマー、例えば、ポリブタジエンゴムおよびポリイソプレンゴムである。ジエンポリマーは、それ自体公知の方法で、ある程度、または完全に水素化することができる。使用できる他の例は、アクリロニトリルブタジエンゴム、水素化スチレンブタジエンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン−ゴム、ポリブチレンゴムおよびポリオクテナマーゴム、イオノマー、ビニル芳香族モノマーとジエンから構成されるブロックコポリマー、例えば、M12、M1212、またはM121構造(これらのブロックポリマーは、ランダム分散を有するセグメントも含むことができる)を有するブタジエンまたはイソプレン(EP−A62282からそれ自体公知)、ならびにスターブロックコポリマーである。共役ジエンのポリマー、例えばポリブタジエンゴムまたはポリイソプレンゴムを特に使用できる。これらの合成ゴムは、当業者に周知であり、"Ullmanns Encyklopaedie der Technischen Chemie"[Ullman’s Encyclopedia of Industrial Chemistry],4th edition,Vol.13,pages 595 to 634, Verlag Chemie GmbH,Weinheim 1977に要約されている。
使用できる難燃剤は、当業者に公知の難燃剤、特に、リン含有化合物、特に有機リン化合物、ならびにハロゲン化有機化合物である。リン化合物の例は、本質的に近赤外波長範囲、特に1000nm〜1600nmで吸収を有さない限り、リン酸エステル、ホスフィン酸エステル、ホスフィンオキシド、リンおよび有機ホスフェートである。
当業者は、好ましくは、添加剤(D)が1000nm〜1600nmの範囲で透明であるように、添加剤(D)を選択する。透過率は、言及される波長範囲で、黒色顔料(B)について記載した方法によって決定する。
添加剤(D)は、好ましくは、高い熱安定性を有する。特に、添加剤(D)は、DIN EN12877−1に準拠して少なくとも300℃に対して熱安定性である。
別の実施形態において、使用できる添加剤(D)は、近赤外波長範囲における放射熱に関して、強力な反射特性を有するものである。IR線は、強力に反射性である添加剤(D)によって反射され、モジュール内または部材内で好適な領域によって、特に前照灯のレンズを通して、成分から環境中へと放射される。この範囲で、反射性添加剤(D)は、単に、近赤外波長範囲中の放射線が横断する経路中に変化をもたらした、その後、放射熱は部材またはモジュールから放出される。
近赤外波長範囲中で反射性である添加剤(D)および言及される波長範囲で使用できるものは、強力な散乱特性を有する外来粒子、特に二酸化チタン顔料および無機混合相顔料(例えば、Sicotan(登録商標)Pigments、BASF)、または近赤外波長範囲中で強力な反射特性を有する外来粒子、例えばアルミニウムフレークおよび光輝顔料、例えばコーティングされたアルミニウム薄膜に基づくものである。
熱可塑性成形組成物の製造
熱可塑性成形組成物を製造するための本発明の方法は、次のステップを含む:
(1)成分(A)および(B)、ならびに場合により(C)および(D)を提供するステップ、
(2)有機黒色顔料(B)、ならびに場合により成分(C)および(D)を混合装置中で熱可塑性ポリマー(A)と混合するステップ
使用できる混合装置は、当業者に公知の混合装置、例えば、スクリュー押出機、好ましくは二軸押出機、ブラベンダー(Brabender)ミキサー、またはバンバリー(Banbury)ミキサー、ならびに混練機である。
ステップ(2)における混合は、好ましくは連続して行われる次のステップにしたがって行う:
(2a)熱可塑性ポリマー(A)および成分(B)、ならびに場合により成分(C)および(D)を任意にあらかじめブレンドし、次いで固体状態のプレブレンドを混合装置中に導入するステップ、
(2b)混合物の成分(A)および(B)、ならびに場合によって(C)および(D)を、成分(A)が流動状態で、好ましくは溶融状態の成分(A)を、特に押出によって混合するステップ、
(2c)場合によって混合物を冷却するステップ、
(2d)場合によって、冷却された混合物を粉砕するステップ
激しく混合することは、結果として得られる成形組成物の均一性を最大にするために有利である。これに必要な平均混合時間は、一般的に、260〜370℃、好ましくは290〜360℃の温度で0.2〜30分である。
成分の添加の順序を変えることができる。一実施形態において、2成分、または場合により3成分をあらかじめ混合し、次いで混合装置中に導入する。別の実施形態においては、成分をすべてあらかじめ混合し、次いで混合装置中に導入する。
有機黒色顔料(B)をポリマー(A)中に組み入れるのは、圧延、押圧、または混練によって行うこともできる。前記混合方法によって、プラスチックを加工して、プラスチック成形体、連続形材、プレート、シート、繊維、フィルム、およびコーティングを得ることができる。
特に、有機黒色顔料の添加に関連して、冷フィードと熱フィードを区別することができる。「冷フィード」という用語は、ステップ(2a)が固体状態の成分(A)および(B)をあらかじめブレンドすることを含み、ステップ(2b)がその後、ポリマー(A)が流動状態である条件下で混合装置中で混合することを含むことを意味する。「熱フィード」という用語は、ステップ(2b)における有機黒色顔料(B)の熱可塑性ポリマー(A)への添加が、熱可塑性ポリマー(A)が流動状態、特に溶融状態に達した後に混合装置内で行われることを意味する。
(B)の(A)への添加の冷フィード変形が好適である。すなわち、成分(A)および(B)を固体状態で混合し、次いで混合装置中で溶融させることが好ましい。
成分(C)および(D)の任意の添加も同様に、熱フィードまたは冷フィードによって行うことができる。
成分(B)、ならびに場合により(C)および(D)を混合装置中でポリマー(A)中に最大の均一度で分散させる。
混合方法におけるスループット、スクリュー回転速度、および溶融温度のパラメータの選択は、使用されるスクリューの組み合わせおよび押出機のサイズによって変わり、当業者が顔料の理想的な分散性を得るために数回予備実験をおこなって最適化することができる。
好適な一実施形態において、「マスターバッチ」は前記方法で得られ、多くの場合、カラーマスターバッチまたは添加剤マスターバッチと呼ばれ、関連する顔料および添加剤を高濃度で含む。
着色されたマスターバッチの使用により、高い色品質の均一に着色された成分が得られる。しかし、これらは多くの場合、匹敵する未着色の下層ポリマーと比較すると、機械的強度が比較的低い。未着色ペレット(乾燥ミックス)に通常添加されるカラーマスターバッチの割合は、1〜15%である。カラーマスターバッチが使用される場合、成分中の色の不均一性を回避するため、または2以上の成分間での色のばらつきを回避するために、未着色ペレット中のマスターバッチの分散が非常に均一であるように注意しなければならない。この種類の不均一性またはばらつきの度合いは、例えば特定のマスターバッチフィードシステムおよび/または混合要素を使用することによって軽減することができる。射出成形において、特にノズル部分で静的ミキサーを使用することも可能であり、あるいは特に逆止め弁の部分で動的ミキサーを使用することも可能である。
別の実施形態において、有機黒色顔料(B)を組み入れる方法は、全熱可塑性成形組成物が大部分着色されるように、すなわち全熱可塑性成形組成物中の顔料濃度がこの段階までに、その後の成形中で存在するのと同じであるようにすることができる。
成分(A)の粒度は、本発明の方法で広範囲にわたって、例えば数マイクロメートルから数ミリメートルまでばらつきがある。当業者は、簡単な予備実験を用いて、成分(B)、ならびに場合により成分(C)および(D)を熱可塑性ポリマー(A)中に均一に組み入れるために成分(A)の好適な粒度を選択する。
本発明の方法で使用される成分(A)がポリエーテルスルホン(PESU)である場合、ISO1133(360℃)に準拠し、試験量10kgでの成分(A)の溶融体積速度MVRは、好適な一実施形態において、少なくとも40cm3/10分、特に少なくとも60cm3/10分、特に好ましくは少なくとも80cm3/10分である。
成形体またはプラスチック部材を製造するために、公知の射出成形方法を使用するのが好ましい。成形体またはプラスチック部材製造分野の当業者に公知の方法、例えば、半完成品を押し出して、例えばプレートもしくは形材にすること、またはブロー成形をして、例えばビンまたは容器を得ることなどを使用することも可能である。本発明の方法の前記ステップ(2c)および(2d)はさらに、混合物が流動性のまま、たとえば射出成形によってさらに加工するために直接導入される場合は、省略することができる。これらの方法、およびその変形は、当業者に周知である。
特性および使用
本発明の熱可塑性成形組成物の特性は、熱安定性が高く、かつ移行抵抗も高い。特に、本発明の熱可塑性成形組成物から得られる成形部材または部材は、関連する成形体または部材が強力な熱源、特に光源または電気もしくは電子成分を含む場合、蓄熱により低レベルの加熱を示す。同時に、結果として得られる成形部材および部材は、可視光波長範囲で高い不透明性を示す。
本発明の成形組成物の別の特性は、良好な機械的特性、例えば高い熱変形温度、耐衝撃性(ノッチ付)、および剛性を示す。本発明の成形組成物はさらに、加工中の高い安定性、特に溶融安定性、および良好な流動特性を示す。
本発明の熱可塑性成形組成物を含む成形体、部材、シート、または膜は、好ましくは言及される部分が長時間露光されるか、または他の熱源にさらされる用途で好適に使用される。本発明の熱可塑性成形組成物は、特に自動車部門において、前照灯、前照灯反射鏡、前照灯パネル、および前照灯ハウジングを製造するために特に好適に使用される。
本発明の熱可塑性成形組成物はさらに、電子または電気産業の用途でのプラスチック部材、成形体、シートまたは膜において、特に長時間の運転で多量の廃熱を生じる装置のハウジングおよび保護カバーにおいて、好適に使用される。
本発明の成形組成物はさらに、一例として、家庭用品、または電気もしくは電子部品、または医療技術装置として使用されるプラスチック部材、成形体、シートまたは繊維の製造に好適である。
実施例
有機黒色顔料(B)の製造
ペリレン顔料a:式P−IaおよびP−Ibのシス/トランス異性体混合物(式中、R1=R2=1,2−フェニレンおよびn=0)
a)粗顔料の製造法:70℃の318gのフェノールの撹拌溶融物中に、78.4gのペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸二無水物、16.3gのピペラジンおよび51.9gのo−フェニレンジアミンを導入した。混合物を180℃まで加熱し、この温度で8時間撹拌した。結果として生じた反応水を混合物からフェノールとの共沸の形態で除去した。130℃に冷却した後、350gのメタノールをゆっくりと滴下し、60℃で撹拌を1時間続け、反応生成物を濾過し、透明な濾液が得られるまでメタノールで洗浄し、100℃で真空中で乾燥し、次いで粉砕した。これにより、10μm超までのサイズの針状結晶の形態で黒色粉末106gを得、これは収率99%に相当した。
b)顔料製造:ステップa)で得られた50gの黒色粉末をm1.3l振動ミル中で10時間、2.6kgのスチール球(直径25mm)を用いて粉砕した。粉砕球を除去した後、粉砕生成物を次いで、250gのトルエンおよび250gの水から構成される混合物中、150℃で5時間、オートクレーブ中で撹拌した。トルエンを共沸蒸留によって除去し、次いで生成物を濾過し、水で洗浄し、対流式乾燥キャビネット中、100℃で乾燥し、次いで粉砕した。得られた結晶性黒色ペリレン顔料aの主な粒子サイズは、40〜300nmであった。
ペリレン顔料b:式P−IaおよびP−Ibのシス/トランス異性体混合物(式中、R1=R2=1,8−ナフチレンおよびn=0)
a)粗顔料の製造:70℃の265gのフェノールの撹拌溶融物中に、78.4gのペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸二無水物、16.3gのピペラジンおよび75.9gの1,8−ジアミノナフタレンを導入した。混合物を180℃に加熱し、この温度で8時間撹拌した。結果として生じた反応水を混合物からフェノールとの共沸の形態で除去した。130℃に冷却した後、350gのメタノールをゆっくりと滴下し、60℃で1時間撹拌を続け、反応生成物を濾過し、透明濾液が得られるまでメタノールで洗浄し、100℃、真空中で乾燥し、次いで粉砕した。これによって、125gの黒色粉末を90〜300nmのサイズの針状結晶の形態で得、これは収率98%に相当した。
b)顔料製造:50gのステップa)で得られた黒色粉末を1.3l振動ミル中で10時間、2.6kgのスチール球(直径25mm)を用いて粉砕した。粉砕球を除去した後、粉砕生成物を次いで700gのキシレン中、180℃で5時間オートクレーブ中で撹拌した。キシレンを真空中蒸留によって除去し、次いで生成物を対流式乾燥キャビネット中、100℃で乾燥し、次いで粉砕した。結果として得られた結晶性黒色顔料bの主な粒子サイズは、30〜150nmであった。
配合
顔料および他の添加剤の配合は、Werner & Pfleiderer製のZSK25二軸押出機(L/D34)中でおこなった。スループットは、400〜500rpmのスクリュー回転速度および310〜330℃の溶融温度で10kg/時であった。
射出成形
試料プラーク(80×60×2mm)を製造するために、使用した射出成形機は、Arburg270S(L/D:21.4)であった。溶融温度は360℃であり、成形温度は160℃であった。29gの射出質量を1.17秒以内に導入し、次いで800バールの保持圧力を20秒間維持した。生成物を全て、射出成形前に140℃で乾燥した(4時間)した。
使用した熱可塑性ポリマー(A)
PESU−1
成分(A)「PESU−1」は未着色ポリ(オキシ−1,4−フェニレンスルホニル−1,4−フェニレン)であり、これについてのISO1043用語はポリエーテルスルホン(PESU)であり、ISO1133に準拠して、MVR150cm3/10分(360℃)、10kg(BASF Aktiengesellschaft製のUltrason(登録商標)E1010未着色)の試験量を使用。PESは顔料を含んでいなかった。PESUを前記実験室用押出機で加工して、マスターバッチを得た。
PESU−V2
使用した成分(A)「PESU−V2」は、黒色に着色するためにカーボンブラックを使用したポリエーテルスルホン(ISO1043によるとPESU)であり、MVR77cm3/10分(ISO1133に準拠、360℃)で、10kgの試験量(BASF Aktiengesellschaft製のUltrason(登録商標)E2010 Black Q31)を使用。これは従来の本発明に係らない熱可塑性成形組成物である。
PESU−3
成分(A)「PESU−3」は、未着色ポリエーテルスルホン(ISO1043によるとPESU)であり、MVR77cm3/10分(ISO1133に準拠、360℃)、10kgの試験量(BASF Aktiengesellschaft製のUltrason(登録商標)E2010未着色)を使用。
PEI−1
使用した成分(A)「PEI−1」は、GE Plastics製の構造VI1のポリエーテルイミド(PEI)(Ultem(登録商標)1010)であり、MVR70cm3/10分(ISO1133に準拠、360℃)、10kgの試験量を使用。
マスターバッチの製造:
Figure 0005404617
比較例1
96質量部のPESU−3を4質量部のマスターバッチ1と混合し、ペレットの乾燥後、厚さ2mmの黒色プラークに加工した。プラーク中の有機黒色顔料(B)の濃度は、0.08質量%であった。
比較例2
96質量部のPESU−3を4質量部のマスターバッチ2と混合し、ペレットの乾燥後、厚さ2mmの黒色プラークに加工した。
比較例3
96質量部のPESU−3を4質量部マスターバッチ3と混合し、ペレットの乾燥後、厚さ2mmの黒色プラークに加工した。プラーク中の有機黒色顔料(B)濃度は、0.16質量%であった。
比較例4
92質量部PESU−3を8質量部マスターバッチ3と混合し、ペレットの乾燥後、厚さ2mmの黒色プラークに加工した。プラークの顔料濃度はここでは0.32質量%であった。
実施例5
96質量部のPESU−3を4質量部のマスターバッチ4と混合し、ペレットの乾燥後、厚さ2mmの黒色プラークに加工した。
実施例6
96質量部のPESU−3を4質量部のマスターバッチ5と混合し、ペレットの乾燥後、厚さ2mmの黒色プラークに加工した。
比較例7
96質量部のPEI−1を4質量部のマスターバッチ6と混合し、ペレットの乾燥後、厚さ2mmの黒色プラークに加工した。プラークの顔料濃度はここでは0.16質量%であった。
比較例8
100質量部のPESU−V2を前記方法で加工して、厚さ2mmの黒色プラークを得た。
試験
温度上昇試験
放射熱にさらされることによる温度上昇に関してプラークの性能を研究するために、プラークを、20ワットのハロゲンランプ上に2cmの距離で2分間置き、次いで取り除き、赤外線熱探知カメラを使用して、10秒間の待機時間の後に、ランプに向いた面の温度を測定した。第1表は結果を記載する。
本発明の熱可塑性成形組成物は、従来どおり黒色に着色(カーボンブラックを使用)された生成物(比較例V8)と比較して、著しく低い温度を示す。
離型剤の使用により、同じ顔料濃度の可視光波長領域においてより高い不透明性がもたらされるが、測定される表面温度は少なくとも同程度に低い。目的が、離型剤を使用しないのと同じ不透明性を達成することであるならば、顔料濃度を増加させなければならず、これにより表面温度はさらに高くなる。
Figure 0005404617

Claims (13)

  1. (A)少なくとも34質量%の、少なくとも145℃のガラス転移温度を有する、(i)ポリアリーレンエーテルおよび(ii)ポリエーテルイミド、ならびに前記ポリマー(i)および(ii)のコポリマーから選択される少なくとも1つの熱可塑性ポリマー、
    (B)0.01〜10質量%の、1000nm〜1600nmの範囲で透明であり、DIN EN12877−1に準拠して少なくとも300℃の熱安定性を有する少なくとも1つの有機黒色顔料、
    (C)0.01〜6質量%の、脂肪酸、ならびに金属塩、エステル、およびアミドから選択される少なくとも1つの離型剤、
    (D)0〜50質量%の1以上の添加剤、
    を含み、(A)、(B)、(C)および(D)の合計質量%が100質量%になり、成分(B)として、0.01〜10質量%の異性体P−IaまたはP−Ib:
    Figure 0005404617
    [式中、P−IaおよびP−Ib中の変数は次の意味を有する:
    1 、R 2 は、互いに独立してフェニレン、ナフチレン、またはピリジレンであり、そのそれぞれは、1以上のC 1 −C 12 アルキル、C 1 −C 6 アルコキシ、ヒドロキシ、ニトロおよび/またはハロゲンによって置換されていてよく;
    Xはハロゲンであり;
    nは0〜4である]の少なくとも1つを含む、熱可塑性成形組成物。
  2. 熱可塑性成形組成物が、成分(B)として、0.01〜10質量%の異性体P−Ia’またはP−Ib’:
    Figure 0005404617
    [式中、P−Ia’およびP−Ib’中の変数は次の意味を有する:
    1、R2は、互いに独立してフェニレン、ナフチレン、またはピリジレンであり、そのそれぞれは、1以上のC1−C12アルキル、C1−C6アルコキシ、ヒドロキシ、ニトロおよび/またはハロゲンによって置換されていてよい]の少なくとも1つを含む、請求項記載の熱可塑性成形組成物。
  3. 基R1およびR2が同一であり、非置換フェニレンまたはナフチレンを意味する、請求項1または2記載の熱可塑性成形組成物。
  4. 熱可塑性成形組成物が、成分(A)として、34〜99.99質量%の、ポリアリーレンエーテルおよびコポリアリーレンエーテルから選択される少なくとも1つの熱可塑性ポリマーを含む、請求項1からまでのいずれか1項記載の熱可塑性成形組成物。
  5. 熱可塑性成形組成物が、成分(A)として、34〜99.99質量%の、ポリエーテルイミドおよびコポリエーテルイミドから選択される少なくとも1つの熱可塑性ポリマーを含む、請求項1からまでのいずれか1項記載の熱可塑性成形組成物。
  6. 熱可塑性成形組成物が、成分(C)として、脂肪酸およびその金属塩から選択される少なくとも1の離型剤を含む、請求項1からまでのいずれか1項記載の熱可塑性成形組成物。
  7. 少なくとも1つの離型剤が、ステアリン酸およびステアリン酸の金属塩からなる化合物の群から選択される、請求項1からまでのいずれか1項記載の熱可塑性成形組成物。
  8. 請求項1からまでのいずれか1項記載の熱可塑性成形組成物の製造方法において、
    (1)成分(A)、(B)および(C)、ならびに場合により成分(D)を供給し、
    (2)有機黒色顔料(B)および成分(C)、ならびに場合により成分(D)を熱可塑性ポリマー(A)と混合装置中で混合する
    ことを含む前記方法。
  9. 成分(A)および(B)を固体状態で混合し、次いで混合装置中で溶融させる、請求項記載の方法。
  10. 請求項1からまでのいずれか1項記載の熱可塑性成形組成物から得られる成形部材。
  11. プラスチック部材、成形体、シートまたは膜を製造するための請求項1からまでのいずれか1項記載の熱可塑性成形組成物の使用。
  12. プラスチック部材、成形体、シートまたは膜における蓄熱を減少させるための請求項1からまでのいずれか1項記載の熱可塑性成形組成物の使用。
  13. 前照灯反射鏡または前照灯ハウジングにおける蓄熱を減少させるための請求項1からまでのいずれか1項記載の熱可塑性成形組成物の使用。
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