JPH056015A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

Info

Publication number
JPH056015A
JPH056015A JP2738791A JP2738791A JPH056015A JP H056015 A JPH056015 A JP H056015A JP 2738791 A JP2738791 A JP 2738791A JP 2738791 A JP2738791 A JP 2738791A JP H056015 A JPH056015 A JP H056015A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
binder
polycarbonate
cgl
ctl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2738791A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiichi Sakai
栄一 坂井
Koichi Kudo
浩一 工藤
Yoshihiko Eto
嘉彦 江藤
Yoshiaki Takei
良明 武居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2738791A priority Critical patent/JPH056015A/ja
Publication of JPH056015A publication Critical patent/JPH056015A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】(1)長波長領域にまで分光高感度を有し、高
画質で、(2)反復使用で帯電電位の低下、白紙電位の
上昇を起さず、(3)化学的にO3,NOX或は紫外線に
対し耐久性があり、(4)反復使用で機械的膜厚減耗、
疵の発生の少い電子写真感光体の提供。 【構成】置換基を特定したイミダゾロピリドンを導入し
たペリレン誘導体を光導電層に含有させ、使用するバイ
ンダに特定の構造を与えたポリカーボネートを使用す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真感光体に関す
る。
【0002】
【発明の背景】電子写真法が開発されてから、感光体に
用いられる光導電性物質は無機から有機の光導電性物質
(PCM)を用いた有機感光体(OPC)へ検討範囲が
拡げられ、更にキャリア発生、キャリア輸送の光導電性
機能は夫々キャリア発生物質(CGM)、キャリア輸送
物質(CTM)に機能分離され、光導電層(感光層;P
CL)の層構成についてもキャリア挙動解析から改良が
加えられ、更に層形成に用いられるバインダ樹脂につい
てもその改良或は開拓研究が盛んに行われている。
【0003】かつこれらの技術改善に伴いプレンペーパ
が転写材機として使用可能になってからは電子写真複写
法は頓に一般化、大量使用に向い、性能の向上、耐用
性、ランニングコストの改善、特に使用中の環境衛生の
面の配慮が求められるようになって来ている。
【0004】このような情勢に乗って前記PCMに用い
るCGMとして各種の有機物質が開発されて来ている
が、その1つとしてペリレン系化合物があり、特にイミ
ダゾロピリドンを導入したペリレン誘導体(BIP)が
挙げられる(特公昭63-8423号、特開昭59-59686号、同6
3-180956号、同61-291061号)。
【0005】一方現在までに実用化されているOPCで
は負帯電用が主流を占めているが、コロナ放電による負
帯電は正帯電の5〜10倍のオゾン発生があり、高濃度オ
ゾンによる劣化が顕著となり耐用性の面で問題がある。
【0006】更に使用頻度の増大により複写機からのオ
ゾン排出量が作業環境衛生上の問題となって来ている
が、前記の通り負帯電方式は原理的にオゾン発生量が多
く環境対策にはそぐわない。
【0007】従って正帯電方式が注目されるが従来のP
CM(CGM)は感度、帯電性、耐オゾン性等について
未だ不満足であり、前記したBIPも同断である。
【0008】正帯電方式に適用するPCLの層構成とし
ては、単層型、キャリア発生層(CGL)の上にキャリ
ア輸送層(CTL)を重ねたCTL/CGL/基体型若
しくはその逆の構成であるCGL/CTL/基体型の積
層型のいづれも構成できるが高性能のn型CTMが得難
いことから単層型及びCGL/CTL/基体型が都合が
よい。
【0009】しかしこの場合にはPCLの表面に化学
的、機械的安定性に乏しいPCMがあることからオゾン
吸着、膜厚減耗、疵発生等の化学的、機械的支障を蒙り
易く、性能調整上薄層とされるCGLの耐久性は甚だ薄
弱で、保護層を設けてこの欠点を償おうとすると感度、
残留電位特性の劣化をもたらし、バインダについての改
善が必要である。
【0010】勿論バインダについても今までに多数の検
討結果が開示されて来ており、その中にポリカーボネー
ト(P−BPC)の優れた特徴が示されている。
【0011】しかし近時のニーズに合せた機能改善の要
求は更に厳しく、夫々には良好な性能を示す前記ペリレ
ン誘導体(BIP)とポリカーボネート(P−BPC)
の組合せについても新規に技術的検討が必要である。
【0012】
【発明の目的】本発明の目的は;(1)長波長領域にま
で分光高感度を有し、高画質で、(2)反復使用で帯電
電位の低下、白紙電位の上昇を起さず、(3)化学的に
3,NOX或は紫外線に対し耐久性があり、(4)反復
使用で機械的膜厚減耗、疵の発生の少い電子写真感光体
の提供にある。
【0013】
【発明の構成】前記した本発明の目的は;電子写真感光
体のキャリア発生物質として下記一般式(BIP−1)
又は(BIP−2)で表されるペリレン誘導体及びバイ
ンダとしてポリカーボネートを含有する電子写真感光体
によって達成される。
【0014】
【化3】
【0015】但し、式中Zは置換若しくは無置換の芳香
環を形成するに必要な原子群を表す。
【0016】Zの好ましいものとしては、ベンゼン環、
ナフタレン環、アンスラセン環、フェナンスレン環、ピ
リジン環、ピリミジン環、ピラゾール環、アントラキノ
ン環が挙げられ、特に好ましいものはベンゼン環、ナフ
タレン環である。
【0017】Zの置換基としては、アルキル、アルコキ
シ、アリール、アリールオキシ、アシル、アシロキシ、
アミノ、カルバモイル、ハロゲン、ニトロ、シアノなど
を挙げることができる。
【0018】これらの誘導体は、Cu−Kα線に対する
X線回折スペクトルにおいてブラッグ角2θの6.3゜±0.
2゜、12.5゜±0.2゜、25.4゜±0.2゜、27.0゜±0.2゜にピーク
を有するものが好ましい。
【0019】前記ペリレン誘導体の具体的化合物A−1
〜21のZを示す。
【0020】
【化4】
【0021】
【化5】
【0022】一般式(BIP−1)もしくは(BIP−
2)で表される化合物は、反応式(1)にしたがって、
容易に合成することができる。
【0023】
【化6】
【0024】更に本発明の態様にあっては、使用するバ
インダ樹脂として、ポリカーボネートの2,2′-ビス(4-
オキシフェニル)プロパンからの炭酸エステル単位が下
記一般式(BPA−1)、(BPA−2)又は(BPZ
−1)、(BPZ−2)である重合体若しくはこれらの
共重合体又は前記重合体共重合体の混合物を含有するこ
とが好ましい。
【0025】
【化7】
【0026】本発明の前記ペリレン誘導体は優れた光導
電性を有し、これを本発明に係るポリカーボネートを含
むバインダ中に分散したPCLを導電性支持体上に設け
ることにより本発明の電子写真感光体を形成することが
できる。本発明のペリレン誘導体は、その優れたキャリ
ア発生能を利用して、これをCGMとして用い、これと
組合せて有効に作用し得るCTMを用いることにより、
いわゆる機能分離型の感光体とすることができる。前記
機能分離型感光体は前記両物質の混合分散型のものであ
ってもよいし、本発明のペリレン誘導体からなるCGM
を含むCGLと、CTLとを積層した積層型感光体とし
てもよい。
【0027】本発明の電子写真感光体は、例えば第1〜
4図に示すように支持体1(導電性支持体またはシート
上に導電層を設けたもの)上に、CGM、CTM及びバ
インダ樹脂を含有する単層構成のPCL2を設けたも
の、第5〜8図に示すように支持体1上にCTL5を下
層とし、CGL6を上層とする積層構成のPCLを設け
たものが挙げられる。
【0028】また単層構成の機能分離型感光体において
は、単層で光キャリアの発生及び輸送を行うもので層内
でCGMとCTMが電気的に接合されているか、及び/
又CGMもキャリアの輸送に寄与するものである。
【0029】尚、積層構成のPCLの場合CGLは入射
光量の大部分がCGLで吸収されて多くの電荷発生キャ
リアを生成すると共に発生した電荷キャリアを再結合や
捕獲(トラップ)により失活することなくCTLに注入
するために光キャリアを生成するのに十分な膜厚の範囲
でできる限り薄膜層とすることが好ましい。
【0030】又CTLは前述のCGLと電気的に接合さ
れており、電界の存在下でCGLから注入された電荷キ
ャリアを表面まで輸送できる機能を有している。
【0031】いずれの層構成においても、PCLの上に
保護層を設けても良く、さらに支持体とPCLの間にバ
リア機能と接着性を持つ下引層(中間層)を設けても良
い。単層型のPCL及び機能分離型のCGLには必要に
応じてCTMを添加するのが好ましい。
【0032】単層型のPCLの膜厚は10〜60μmとする
のが好ましい。機能分離型のCGLの膜厚は0.5〜15μm
とするのが好ましい。またCTLの膜厚は10〜60μmと
するのが好ましい。
【0033】表面保護層の膜厚は0.1〜7μmとするのが
好ましい。中間層の膜厚は0.05〜10μmとするのが好ま
しい。
【0034】本発明感光体の層構成の例を第1〜8図に
示している。図において、1は支持体、2はCGM及び
CTMを混合もしくはキャリア発生及びキャリア輸送機
能を併せもつPCMを含有するPCLである。3は保護
層であり、4はバリア機能、接着性向上のための中間層
である。
【0035】又、5はCTL、6はCGLである。
【0036】保護層、中間層に使用可能なバインダ樹脂
としては、例えばポリスチレン、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル
樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、エ
ポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリ
エステル樹脂、アルキッド樹脂、ポリカーボネート樹
脂、シリコーン樹脂、メラミン樹脂等の付加重合型樹
脂、重付加型樹脂、重縮合型他樹脂、並びにこれらの樹
脂の繰返し単位のうちの2つ以上を含む共重合体樹脂、
例えば塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合
体樹脂等の絶縁性樹脂の他、ポリ-N-ビニルカルバゾー
ル等の高分子有機半導体が挙げられる。
【0037】又、本発明のPCLにおいては、オゾン劣
化防止の目的で酸化防止剤を添加することができる。
【0038】かかる酸化防止剤の代表的具体例を以下に
示すが、これに限定されるものではない。
【0039】(1)群:ヒンダードフェノール類 ジブチルヒドロキシトルエン、2,2′-メチレンビス(6-
t-ブチル-4-メチルフェノール)、4,4′-ブチリデンビ
ス(6-t-ブチル-3-メチルフェノール)、4,4′-チオビ
ス(6-t-ブチル-3-メチルフェノール)、2,2′-ブチリ
デンビス(6-t-ブチル-4-メチルフェノール)、α-トコ
フェノール、β-トコフェノール、2,2,4-トリメチル-6-
ヒドロキシ-7-t-ブチルクロマン、ペンタエリスチルテ
トラキス[3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート]、1,6-ヘキサンジオ-ルビス[3-
(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート]、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロ
キシアニソール、1-[2-{(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒ
ドロキシフェニル)プロピオニルオキシ}エチル]-4-
[3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピ
オニルオキシ]-2,2,6,6-テトラメチルピペリジルな
ど。
【0040】(2)群:パラフェニレンジアミン類 N-フェニル-N′-イソプロピル-p-フェニレンジアミン、
N,N′-ジ-sec-ブチル-p-フェニレンジアミン、N-フェニ
ル-N-sec-ブチル-p-フェニレンジアミン、N,N′-ジメチ
ル-N,N,′-ジ-t-ブチル-p-フェニレンジアミンな
ど。
【0041】(3)群:ハイドロキノン類 2,5-ジ-t-オクチルハイドロキノン、2,6-ジドデシルハ
イドロキノン、2-ドデシルハイドロキノン、2-ドデシル
-5-クロルハイドロキノン、2-t-オクチル-5-メチルハイ
ドロキノン、2-(2-オクタデセニル)-5-メチルハイド
ロキノンなど。
【0042】(4)群:有機燐化合物類 ジラウリル-3,3′-チオジプロピオネート、ジステアリ
ル-3-3′-チオジプロピオネート、ジテトラデシル-3,
3′-チオジプロピオネートなど。
【0043】これらの化合物はゴム、プラスチック、油
脂類等の酸化防止剤として知られており、市販品を容易
に入手できる。
【0044】これらの酸化防止剤はCGL、CTL、又
は保護層のいずれに添加されてもよい。その場合の酸化
防止剤の添加量はCTM100重量部に対して0.1−100重
量部、好ましくは1−50重量部、特に好ましくは5−25
重量部である。
【0045】次に前記PCLを支持する導電性支持体と
しては、アルミニウム、ニッケルなどの金属板、金属ド
ラム又は金属箔をラミネートした、或はアルミニウム、
酸化錫、酸化インジュウムなどを蒸着したプラスチック
フィルムあるいは導電性物質を塗布した紙、プラスチッ
クなどのフィルム又はドラムを使用することができる。
【0046】本発明において、PCLは代表的には前述
の本発明のペリレン誘導体を適当な分散媒又は溶媒に単
独もしくは少なくとも本発明に係るP−BPCを含有し
た適当なバインダ樹脂と共に分散せしめた分散液を例え
ばディップ塗布、スプレイ塗布、ブレード塗布、ロール
塗布等によって支持体若しくは下引層又はCTL上に塗
布して乾燥させる方法により設けることができる。
【0047】本発明のペリレン誘導体は、例えばボール
ミル、サンドミル等を用いて適当な粒径の微細粒子に粉
砕したのち、分散媒中に分散することができる。分散処
理には、ボールミル、ホモミキサ、サンドミル、超音波
分散機、アトライタ等が用いられる。
【0048】本発明に用いられる分散媒としては、例え
ばヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水
素類;メチレンクロライド、メチレンブロマイド、1,2-
ジクロルエタン、sym-テトラクロルエタン、cis-1,2-ジ
クロルエタン、1,1,2-トリクロルエタン、1,2-ジクロプ
ロパン、クロロホルム、ブロモホルム、クロルベンゼン
等のハロゲン化炭化水素;アセトン、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸
ブチル等のエステル類:メタノール、エタノール、プロ
パノール、ブタノール、シクロヘキサノール、ヘプタノ
ール、エチレングリコール、メチルセルソルブ、エチル
セルソルブ、酢酸セルソルブ等のアルコール類及びこの
誘導体;テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、フラ
ン、フルフラール等のエーテル、アセタール類;ピリジ
ンやブチルアミン、ジエチルアミン、エチレンジアミ
ン、イソプロパノールアミン等のアミン類;N,N-ジメチ
ルホルムアミド等のアミド類等の窒素化合物、その他脂
肪酸及びフェノール類、二硫化炭素や燐酸トリエチル等
の硫黄、燐化合物等の1種又は2種以上を用いることが
できる。
【0049】本発明の感光体が積層型構成の場合、CG
L中のバインダ:CGM:CTMの重量比は0〜100:
1〜500:0〜500である。
【0050】CGMの含有割合がこれより少ないと感度
が低く、残留電位の増加を招き、またこれより多いと暗
減衰及び受容電位が低下する。
【0051】また、CTMは適当な溶媒又は分散媒に単
独であるいは上述のバインダ樹脂と共に溶解分散せしめ
たものを塗布、乾燥して形成することができる。用いら
れる分散媒としては前記CGMの分散において用いた分
散媒を用いることができる。本発明において使用可能な
CTMとしては、特に制限はないが、例えばオキサゾー
ル誘導体、オキサジアゾール誘導体、チアゾール誘導
体、チアジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、イミ
ダゾール誘導体、イミダゾロン誘導体、イミダゾリジン
誘導体、ビスイミダゾリジン誘導体、スチリル化合物、
ヒドラジン化合物、ピラゾリン化合物、アミン誘導体、
オキサゾロン誘導体、ベンゾチアゾール誘導体、ベンズ
イミダゾール誘導体、キナゾリン誘導体、ベンゾフラン
誘導体、アクリジン誘導体、フェナジン誘導体、アミノ
スチルベン誘導体、ポリ-N-ビニルカルバゾール、ポリ-
1-ビニルピレン、ポリ-9-ビニルアントラセン等であ
る。本発明において用いられるCTMとしては光照射時
発生するホールの支持体側への輸送能力が優れている
他、前記本発明のペリレン誘導体との組合せに好適なも
のが用いられる。
【0052】本発明においてCGLには感度の向上、残
留電位乃至反復使用時の疲労低減等を目的として、一種
又は二種以上の電子受容性物質を含有せしめることがで
きる。
【0053】ここに用いることのできる電子受容性物質
としては、例えば、無水琥珀酸、無水マレイン酸、ジブ
ロム無水、マレイン酸、無水フタル酸、テトラクロル無
水フタル酸、テトラブロム無水フタル酸、3-ニトロ無水
フタル酸、4-ニトロ無水フタル酸、無水ピロメリット
酸、無水メリット酸、テトラシアノウチレン、テトラシ
アノキノジメタン、o-ジニトロベンゼン、m-ジニトロベ
ンゼン、1,3,5-トリニトロベンゼン、パラニトロベンゼ
ン、ピクリルクライド、キノンクロルイミド、クロラリ
ル、ブルマニル、ジクロルジシアノパラベンゾノン、ア
ントラキノン、ジニトロアノトラキノン、2,7-ジニトロ
フルオレノン、2,4,7-トリニトロフルオレノン、9-フル
オレニリデン[ジシアノメチレンマロノジニトリル]、
ポリニトロ-9-フルオレニデン-[ジシアノメチレンマロ
ノジニトリル]、ピクリン酸、0-ニトロ安息香酸、p-ニ
トロ安息香酸、3,5-ジニトロ安息香酸、ペンタフルオロ
安息香酸、5-ニトロサリチル酸、3,5-ジニトロサリチル
酸、フタル酸、メリット酸、その他の電子親和力の大き
い化合物を挙げることができる。また、電子受容性物質
の添加割合は、重量比で本発明のペリレン誘導体:電子
受容性物質=100:0.01〜200、好ましくは100:0.1〜10
0である。
【0054】この電子受容性物質はCTLに添加しても
よい。かかる層への電子受容物質の添加割合は重量比で
全CTM:電子受容物質=100:0.01〜100、好ましくは
100:0.1〜50である。
【0055】また本発明の感光体には、その他、必要に
よりPCLを保護する目的で紫外線吸収剤、また感色性
補正の染料を含有してもよい。
【0056】本発明のペリレン誘導体を含有する電子写
真感光体は可視光線、近赤外線の光線に良好に感応する
ことができるが、好ましくは約400〜700μmの間の波長
に吸収極大を有している。
【0057】このような波長を有する光源としてはハロ
ゲンランプ、蛍光灯、タングステンランプ等が一般的に
用いられる。
【0058】
【実施例】
実施例1 基体としてAlドラムを用いた。
【0059】CTMとして下記C−1の構造式を持つス
チリル化合物15重量部とバインダとしてBPZ−1型ポ
リカーボネート樹脂ユーピロンZ−200(三菱瓦斯化学
製)20重量部、酸化防止剤イルガノックス1010(チバガ
イギー製)0.4重量部を1,2-ジクロルエタン100重量部に
溶解してCTL塗工液を得た。
【0060】
【化8】
【0061】この塗工液をAlドラム上に塗布して100℃
20分間の乾燥を行なって厚さ20μmのCTLを形成し
た。
【0062】CGMとして例示化合物A−1;10重量部
にバインダとしてBPZ−1型ポリカーボネート樹脂ユ
ーピロンZ−200(三菱瓦斯化学製)20重部、前記CT
M、 C−1;15重量部、酸化防止剤イルガノックス1010(チ
バガイギー製)1.5重量部を1,2-ジクロルエタン100重量
部に加え、サンドグラインダにて20時間の分散を行って
CGL塗工液を得た。
【0063】次にこの塗工液をCTL上に塗布して100
℃20分間の乾燥を行なって厚さ5μmのCGLを形成し
電子写真感光体を得た。
【0064】実施例2〜7 実施例1でCTMとバインダを表−1のように変えた以
外は実施例1と同様にして電子写真感光体を得た。
【0065】実施例8及び9 基体としてAlドラムを用いた。実施例1で用いたCG
L塗工液をAlドラム上に塗布して厚さ20μmの単層型電
子写真感光体8を得た。またCGMとバインダの組合せ
を表−1のようにして単層型電子写真感光体9を得た。
【0066】比較例(1)〜(7) CGMとバインダの組合せを表−1のようにして比較例
の感光体を得た。
【0067】
【化9】
【0068】ただし、比較例(5)ではCGLのバイン
ダとしてアクリル樹脂ダイヤナールBR−80(三菱レイ
ヨン製)を用いた。また、比較例(6)では単層型感光
体のPCLのバインダとして前記ダイヤナールBR−80
を用いた。
【0069】以上のようにして得られた感光体をコニカ
製複写機U−Bix2025の正帯電改造機に装着し10万コピ
ーの実写テストを行った。感光体の特性変化と画質の変
化を表−2に示す。画質評価において、実用的に全く問
題ないときを○、やゝ問題含みを△、実用不可を×とし
て示した。
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】表−2から明らかなように本発明の実施例
の試料は帯電能、感度、画質及び膜厚減耗において、初
期及び反復使用において良好な実用性を保持するが、比
較例においては、前記評価性能の殆どに実用性に問題を
抱えている。
【0073】
【発明の効果】本発明のペリレン誘導体及び本発明で選
定するポリカーボネートをバインダに用いることによ
り、電子写真特性及び物性において初期、反復使用時良
好な性能を示す感光体がえられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1〜8図は本発明の態様を有する感光体例の
断面図である。
【符号の説明】
1…支持体 2…光導電層(PCL) 3…保護層 4…中間層 5…キャリア輸送層(CTL) 6…キャリア発生層(CGL)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】同図(1)〜(8)は本発明の態様を有する感
光体例の断面図である。
【符号の説明】 1 支持体 2 光導電層(PCL) 3 保護層 4 中間層 5 キャリア輸送層(CTL) 6 キャリア発生層(CGL)
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武居 良明 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真感光体のキャリア発生物質とし
    て下記一般式(BIP−1)又は(BIP−2)で表さ
    れるペリレン誘導体; 【化1】 〔但し、式中Zは置換若しくは無置換の芳香環を形成す
    るに必要な原子群を表す。〕及びバインダとしてポリカ
    ーボネートを含有する電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 前記バインダのポリカーボネートの2,
    2′-ビス(4-オキシフェニル)プロパンからの炭酸エス
    テル単位が下記一般式(BPA−1)、(BPA−2)
    又は(BPZ−1)、(BPZ−2)である重合体若し
    くはこれらの共重合体又は前記重合体、共重合体の混合
    物である請求項1記載の電子写真感光体。 【化2】
JP2738791A 1991-02-21 1991-02-21 電子写真感光体 Pending JPH056015A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2738791A JPH056015A (ja) 1991-02-21 1991-02-21 電子写真感光体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2738791A JPH056015A (ja) 1991-02-21 1991-02-21 電子写真感光体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH056015A true JPH056015A (ja) 1993-01-14

Family

ID=12219646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2738791A Pending JPH056015A (ja) 1991-02-21 1991-02-21 電子写真感光体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH056015A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07261436A (ja) * 1994-03-17 1995-10-13 Konica Corp 電子写真感光体
JPH07306538A (ja) * 1994-05-12 1995-11-21 Konica Corp 電子写真感光体
JP2010531377A (ja) * 2007-06-28 2010-09-24 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 有機黒色顔料を含む熱可塑性成形材料

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07261436A (ja) * 1994-03-17 1995-10-13 Konica Corp 電子写真感光体
JPH07306538A (ja) * 1994-05-12 1995-11-21 Konica Corp 電子写真感光体
JP2010531377A (ja) * 2007-06-28 2010-09-24 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 有機黒色顔料を含む熱可塑性成形材料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0862864A (ja) 感光体
JPH07134430A (ja) 電子写真感光体
JPH05257297A (ja) 電子写真感光体
JPH056015A (ja) 電子写真感光体
JP3141160B2 (ja) 感光体
JP2811108B2 (ja) 電子写真感光体
JP3000180B2 (ja) 画像形成方法
JP3141171B2 (ja) 電子写真感光体の製造方法
JP2748118B2 (ja) ヒンダードフェノール構造を含む化合物を含有する電子写真感光体
JPH0644156B2 (ja) 正帯電用電子写真感光体
JPH0625868B2 (ja) 正帯電用電子写真感光体
JPH0675205B2 (ja) 感光体
JPH0713363A (ja) 電子写真感光体及び製造方法
JPH05257298A (ja) 電子写真感光体
US5310614A (en) Electrophotographic photoreceptor having an organic photoelectroconductive light sensitive layer
JP2000231213A (ja) 電子写真用感光体およびその製造方法
JP3131665B2 (ja) 電子写真感光体
JP3148955B2 (ja) 電子写真感光体
JP3748928B2 (ja) 画像形成方法及び液体現像用感光体
JP2601299B2 (ja) 電子写真感光体
JP3111262B2 (ja) 電子写真感光体
JPH0261643A (ja) 電子写真感光体
JPH0396959A (ja) 電子写真感光体
JPH07101316B2 (ja) 電子写真感光体
JPH04288550A (ja) 電子写真感光体