JP5376780B2 - 圧電モータおよびカメラ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、圧電モータ及びカメラ装置に関する。
従来、監視カメラ等の指向方向制御やロボットの関節部などに代表される多自由度回転駆動制御系の分野では、一軸の回りに沿って被駆動体の回転させる単一軸線駆動モータを直列多段に積み上げた構成の駆動機構或いはモータシステムが広く用いられている。また、装置の小型化や装置性能の高精度化の観点では、ジンバル機構やジョイント機構による被駆動体の支持系と、単一軸線駆動モータとは別途に配設された電磁モータ等による駆動系とから構成された多自由度型の駆動機構或いは多自由度型のモータシステムが採用される場合がある。しかしながら、従来の駆動機構或いはモータシステムでは、ジンバル機構やジョイント機構の有無に係らず単一軸線駆動モータを直列多段に積み上げた構成を基本構造としているため、構造が複雑化する。例えば最上段のモータは動きやすいが最下段のモータは積載荷重によって動きにくくなる。また、装置の小型化には限界があるので、多自由度回転駆動制御系に用いられる駆動機構あるいはモータシステムは、必ずしも満足したものではなかった。
上記状況を鑑み、近年では、圧電素子を駆動源とし、圧電素子を用いて球状の被駆動体を駆動する球面圧電モータの研究開発が注目されている。とくに、圧電ユニットを用いて被駆動体である球体を摩擦力で駆動する圧電モータは、次世代の小型高精度の球面モータとして期待されている。しかし、球面圧電モータは、被駆動体の水平面内および垂直面内における回動位置を高分解能で検出することが難しく、制御対象の軸の数が多い。例えば、仰角および方位角の2軸の制御で必要十分な監視カメラ等に球面圧電モータが用いられる場合、カメラの視線軸まわりのズレを補償するために更に1軸の制御を要する。
そこで、ジンバル機構を採用し、3次元圧電ユニットとジンバル機構とからなる構成を有する駆動機構が知られている。例えばカメラ本体の正面方向に対して上下左右に回動可能に支持された撮像ユニットの姿勢を制御するデジタルカメラが提案されている(特許文献1参照)。このデジタルカメラは、撮像ユニットのユニット本体の半球面に当接された状態の駆動部材を有し、この駆動部材の4つの側面には圧電素子が貼り付けられ、更に駆動部材の上端面には積層型圧電素子と当接片とが貼り付けられている。この当接片に形成された突起部がユニット本体の半球面に当接することにより、駆動部材はユニット本体を上下左右の各方向にダイレクトに回転駆動する。
特開2000−59674号公報
しかしながら、一般的にジンバル機構には加工誤差や組立誤差に起因した軸芯ズレが存在する。とくに、球体形状の被駆動体にあっては回転軸受部の加工が難しく、軸芯ズレが発生し易い傾向にある。圧電素子の作動変位量は非常に小さく、この軸芯ズレの影響によって被駆動体と圧電ユニットとの間の摩擦接触状態が大きく変化し、その結果、圧電モータの駆動特性が不安定になる場合がある。
軸心ズレの量は数10μmであり、圧電素子の伸縮の変位量は数μmであるため、この組付け誤差によって圧電素子に空回りが生じ、接触状態が不安定になって期待した特性が発揮されないおそれがある。駆動面が球面である場合、2本の軸芯どうしが直交するように、ジンバル機構を製作するためには高い加工精度が要求される。モータなどの駆動機構を積み上げてジンバル機構を組立てる場合、上下段の駆動機構どうしの平行の度合いや間隔については2軸方向とも高い組立精度が要求される。
そこで、本発明は、ジンバル機構で支持された被駆動体の軸芯ズレを吸収でき、かつ安定した摩擦駆動を行える圧電モータを提供するとともに、この圧電モータを搭載したカメラ装置の装置全体の小型化および性能の向上を図ることを目的とする。
このため、本発明の一態様によれば、球面状の駆動面を有する被駆動体と、基台と、前記基台上に設けられた支持部材と、前記被駆動体の周囲に設けられたジンバル枠と、前記支持部材に対して、第一の回転軸線の周りに前記ジンバル枠を回転自在に軸支する第一の回転支持手段と、前記ジンバル枠に対して、前記第一の回転軸線と直交する第二の回転軸線の周りに前記被駆動体を回転自在に軸支する第二の回転支持手段と、一端が前記基台上に固定され、他端が、前記被駆動体に当接された駆動部に接触するように設けられ、それぞれ高周波電圧による励振を行う複数の圧電素子と、前記ジンバル枠に形成され、前記第一の回転軸線及び前記第二の回転軸線に直交する方向に弾性変位し、前記励振の合成により前記被駆動体にかかる駆動力に抗して前記第二の回転支持手段を前記方向に前記ジンバル枠に対して変位させる弾性部位とを具備することを特徴とする圧電モータが提供される。
また、本発明の別の一態様によれば、球面状の駆動面を有する被駆動体と、基台と、前記基台上に設けられた支持部材と、前記被駆動体の周囲に設けられたジンバル枠と、前記支持部材に対して、第一の回転軸線の周りに前記ジンバル枠を回転自在に軸支する第一の回転支持手段と、前記ジンバル枠に対して、前記第一の回転軸線と直交する第二の回転軸線の周りに前記被駆動体を回転自在に軸支する第二の回転支持手段と、一端が前記基台上に固定され、他端が、前記被駆動体に当接された駆動部に接触するように設けられ、それぞれ高周波電圧による励振を行う複数の圧電素子と、前記支持部材に形成され、前記第一の回転軸線及び前記第二の回転軸線に直交する方向に弾性変位し、前記励振の合成により前記被駆動体にかかる駆動力に抗して前記第一の回転支持手段を前記方向に前記支持部材に対して変位させる弾性部位とを具備することを特徴とする圧電モータが提供される。
また、本発明の別の一態様によれば、カメラモジュールと、対象物からの物体光をこのカメラモジュールの撮像面へ結像させて、結像した被写体像を光電変換して画像情報を出力する撮像部と、前記カメラモジュールを仰角方向および方位角方向のうちの少なくとも一方の方向へ回動させる駆動機構と、前記カメラモジュールの視線方向の変更を制御する視線変更制御手段、前記撮像部から出力された画像情報に基づき前記対象物の移動に追従する前記カメラモジュールの視線方向を制御する画像追跡制御手段、および、前記撮像部から出力された画像情報あるいは手振れ振動を計測するセンサの情報に基づき前記カメラモジュールの垂直方向及び水平方向の各成分の回動量を制御する手振れ補正制御手段のうちのいずれかと、前記視線変更制御手段、前記画像追跡制御手段又は前記手振れ補正制御手段から出力される制御情報に基づいて前記駆動機構を制御する駆動機構制御手段と、を備え、前記駆動機構は、球面状の駆動面を有する被駆動体と、基台と、前記基台上に設けられた支持部材と、前記被駆動体の周囲に設けられたジンバル枠と、前記支持部材に対して、第一の回転軸線の周りに前記ジンバル枠を回転自在に軸支する第一の回転支持手段と、前記ジンバル枠に対して、前記第一の回転軸線と直交する第二の回転軸線の周りに前記被駆動体を回転自在に軸支する第二の回転支持手段と、一端が前記基台上に固定され、他端が、前記被駆動体に当接された駆動部に接触するように設けられ、それぞれ高周波電圧による励振を行う複数の圧電素子と、前記ジンバル枠に形成され、前記第一の回転軸線及び前記第二の回転軸線に直交する方向に弾性変位し、前記励振の合成により前記被駆動体にかかる駆動力に抗して前記第二の回転支持手段を前記方向に前記ジンバル枠に対して変位させる弾性部位とを具備することを特徴とする圧電モータを搭載したカメラ装置が提供される。
また、本発明の別の一態様によれば、カメラモジュールと、対象物からの物体光をこのカメラモジュールの撮像面へ結像させて、結像した被写体像を光電変換して画像情報を出力する撮像部と、前記カメラモジュールを仰角方向および方位角方向のうちの少なくとも一方の方向へ回動させる駆動機構と、前記カメラモジュールの視線方向の変更を制御する視線変更制御手段、前記撮像部から出力された画像情報に基づき前記対象物の移動に追従する前記カメラモジュールの視線方向を制御する画像追跡制御手段、および、前記撮像部から出力された画像情報あるいは手振れ振動を計測するセンサの情報に基づき前記カメラモジュールの垂直方向及び水平方向の各成分の回動量を制御する手振れ補正制御手段のうちのいずれかと、前記視線変更制御手段、前記画像追跡制御手段又は前記手振れ補正制御手段から出力される制御情報に基づいて前記駆動機構を制御する駆動機構制御手段と、を備え、前記駆動機構は、球面状の駆動面を有する被駆動体と、基台と、前記基台上に設けられた支持部材と、前記被駆動体の周囲に設けられたジンバル枠と、前記支持部材に対して、第一の回転軸線の周りに前記ジンバル枠を回転自在に軸支する第一の回転支持手段と、前記ジンバル枠に対して、前記第一の回転軸線と直交する第二の回転軸線の周りに前記被駆動体を回転自在に軸支する第二の回転支持手段と、一端が前記基台上に固定され、他端が、前記被駆動体に当接された駆動部に接触するように設けられ、それぞれ高周波電圧による励振を行う複数の圧電素子と、前記支持部材に形成され、前記第一の回転軸線及び前記第二の回転軸線に直交する方向に弾性変位し、前記励振の合成により前記被駆動体にかかる駆動力に抗して前記第一の回転支持手段を前記方向に前記支持部材に対して変位させる弾性部位とを具備することを特徴とする圧電モータを搭載したカメラ装置が提供される。
本発明によれば、ジンバル機構で支持された被駆動体の軸芯ズレを吸収することができ、安定した摩擦駆動を行える。さらに、この圧電モータを用いてカメラ装置を構成することにより、カメラ装置の装置全体の小型化および性能の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態に係る圧電モータおよびこの圧電モータを搭載したカメラ装置について、図1乃至図10を参照しながら説明する。尚、各図において同一箇所については同一の符号を付すとともに、重複した説明は省略する。
(第1の実施形態)
図1(a)は本発明の第1の実施形態に係る圧電モータの斜視図である。図1(b)は本実施形態に係る圧電モータの上面図である。図1(c)は図1(a)に示すA部の部分拡大図であり、同図1(a)に示す圧電モータの平行板バネ機構の構成の一例が示されている。圧電モータ1は、基台2と、視線方向Qのカメラモジュール3を内装し全体形状が略球体を成す被駆動体4と、被駆動体4を回転自在に支持する第一の回転軸線としての回転軸y及びこの回転軸yに直交配置された第二の回転軸線としての回転軸xを有し、基台2に設置されて被駆動体4の2自由度回転運動を支持するジンバル機構5とを備えている。更に圧電モータ1は、このジンバル機構5における回転軸y回りの回転角度を計測するエンコーダ6と、ジンバル機構5における回転軸x回りの回転角度を計測するエンコーダ7と、基台2上の被駆動体4の下方に位置し、被駆動体4の駆動面に押圧付勢されてこの被駆動体4の摩擦駆動を行う3次元圧電ユニット8とを備えている。
ジンバル機構5は、基台2上に回転軸y方向に沿って離間して立設された一対の支持部材9、10と、被駆動体4の周囲に設けられ、これらの支持部材9、10とシャフト11、12を介して軸受けされるとともに、被駆動体4とシャフト13、14を介して軸受けされたジンバル枠15とを有する。ジンバル枠15は略矩形状の枠体であり、ジンバル枠15の対向する一対の側枠にはそれぞれこれらのシャフト11、12が挿通される軸孔が形成されており、対向する他の一対の側枠にもそれぞれこれらのシャフト13、14が挿通される軸孔が形成されている。シャフト11、12と、支持部材9、10の軸孔と、ジンバル枠15の軸孔とによって、回転軸yと同心の軸受部16a、16bが構成される。軸受部16a、16bはいずれも第一の回転支持手段である。また、シャフト13、14と、被駆動体4に設けられた軸孔と、ジンバル枠15の軸孔とによって、回転軸xと同心の軸受部17a、17bが構成される。軸受部17a、17bはいずれも第二の回転支持手段である。
エンコーダ6の本体は支持部材9に、エンコーダ7の本体はジンバル枠15に配設されている。エンコーダ6は、一例として、シャフト11の端部に取り付けられて光の通過と遮蔽を行う多数のスリットが円周方向に形成された円板と、この円板のスリットに光を照射する光源と、円板を挟んでこの光源に対向して設けられて円板のスリットを透過した光を受光する受光素子と、受光素子から出力されるパルス信号に基づいて円板の回転角を算出するためのパルス信号を出力する信号処理回路とを備えている。エンコーダ6によって支持部材9に対するジンバル枠15の回転角θyが計測される。エンコーダ7の構成もエンコーダ6の構成と同様であり、このエンコーダ7によってジンバル枠15に対する被駆動体4の回転角θxが計測される。
本実施形態に係る圧電モータ1では、ジンバル機構5におけるジンバル枠15の軸受部17b近傍には、この軸受部17bを挟んで対称に、かつ、回転軸xと略平行な方向に沿って一対の窓18、19が所定の形状で形成されている。これらの窓18、19の上下部にはそれぞれ板バネ部20が形成されている。4つの板バネ部20の機能はそれぞれ、窓18の上部薄肉部、この窓18の下部薄肉部、窓19の上部薄肉部、およびこの窓19の下部薄肉部によって実現される。この結果、4つの板バネ部20は全体として平行板バネ機構21を構成する。平行板バネ機構21は、軸受部17bの上下方向の移動に伴って上下方向に撓む。この平行板バネ機構21は、図1(c)の矢印方向Hについての剛性が低く、軸受部17bを上下方向に弾性変位させることが可能になっている。すなわち、この圧電モータ1は、ジンバル枠15の回転軸xに沿う側枠に、回転軸xの上下方向の振動を吸収する弾性部位が形成されている。なお、平行板バネ機構21の具体的な構造は、装置構成の材質や大きさや、所望の弾性係数の値などに応じて異なり、各装置の実設計において各装置に適した構造が採用される。
そして、3次元圧電ユニット8は、それぞれ各一端が基台2に固定された4個の圧電素子22,23,24,25(圧電素子24は図1(a)では図示されていない)と、これらの圧電素子22,23,24,25の各他端と連結固定されて、それらの圧電素子22〜25の合成振動が摩擦を介して被駆動体4に駆動力を伝達するための駆動部26とから構成されている。圧電素子22〜25と駆動部26とは例えば接着剤により連結固定されている。圧電素子22〜25は、基台2の面に垂直な軸線に対して所定角度をもって傾斜する傾斜軸線を有し、各傾斜軸線がその延長線上において交差するように被駆動体4の水平断面の円周方向に等角配置されている。すなわち、4個の圧電素子22〜25は、これらの中立軸線が交点を有するように基台2上に配置されている。
3次元圧電ユニット8は、図示しない交流電源、位相シフト回路、および電極やリード線を有する。これらの圧電素子22〜25のうちのいずれかの圧電素子には基準となる正弦波電圧が印加されて、他の圧電素子にはこの正弦波電圧と同周期かつ所望の位相差を持った正弦波電圧が印加される。
駆動部26は、被駆動体4の駆動面にz軸線上に沿って所定の大きさの付勢力を持って当接されて、圧電素子22〜25の振動から合成された運動を行うことにより駆動面との間の摩擦力を介して被駆動体4を回動させるものである。駆動部26が被駆動体4に当接された状態で、この駆動部26が所定の方向に楕円運動、急速変形運動又は直線運動し、該運動により被駆動体4が回動する。
駆動部26に楕円運動を行わせる場合、圧電素子22〜25にそれぞれ所定の位相差を持ち、所定の電圧指令値に基づいた複数の高周波電圧を印加することによってこれらの圧電素子22〜25を励振させる。この状態で駆動部26は所定の方向に楕円運動を行い、被駆動体4は摩擦力を介して駆動される。また、急速変形運動時は、圧電素子22〜25がゆっくりと伸張および収縮すると、駆動部26によって摩擦駆動される被駆動体4がこれに連動し、所定量回転してある位置で停止する。圧電素子22〜25が急速に収縮および伸張すると駆動部26も急速に動く。このとき駆動部26と被駆動体4の駆動面との間に滑りが生じるため、被駆動体4はその位置に留まる。圧電素子22〜25によるこれらの伸張と収縮とが繰り返されることによって被駆動体4は回転駆動される。被駆動体4を逆方向に回転させる場合、圧電素子22〜25の伸縮の速度を逆にする。駆動部26に直線運動を行わせる場合、圧電素子22〜25へ印加する電圧の位相を調整することによって、駆動部26を直線方向に駆動する。
このような構成の本実施形態に係る圧電モータ1の動作と共に、平行板バネ機構21の動作を説明する。図2は平行板バネ機構21の動作を説明するための図である。図2に示す符号のうち、上述した符号と同じ符号を有する要素はそれらと同じものを表す。ここで、図2の(a−1)〜(a−3)は圧電モータ1における各動作の状態を示す図であり、同図の(b−1)〜(b−3)は平行板バネ機構21を持たない従来型の圧電モータ100における各動作の状態を示す図である。
まず、本実施形態に係る圧電モータ1については、図2の(a−1)は回転軸yと軸受部17bとが完全に一致した軸芯ズレのない理想状態を示しており、同様に、従来型の圧電モータ100について、図2の(b−1)は回転軸yと軸受部17bとが完全に一致した軸芯ズレのない理想状態を示している。軸芯ズレのない理想状態では、本実施形態に係る圧電モータ1と従来型の圧電モータ100との間で駆動特性に大きな差はない。しかし、実際には、加工誤差や組立誤差などに起因した誤差により、僅かながらも軸芯ズレは発生するため、軸芯ズレを有する圧電モータが製造されることがある。
図2の(a−2)および同図の(b−2)に、それぞれ、軸芯ズレ量△εを有した圧電モータ1および圧電モータ100の各状態を示す。図2の(a−2)に示す圧電モータ1では、軸受部17bが平行板バネ機構21を介してジンバル枠15に配設されているため、軸芯ズレによる影響で軸受部17bはジンバル枠15に対して上方に弾性変位している。この弾性変位により軸芯ズレが吸収されるため、被駆動体4と3次元圧電ユニット8との間に作用する付勢力の変化量は小さく保たれる。よって、安定した摩擦駆動が期待できる。これに対して、図2の(b−2)に示す従来型の圧電モータ100では、軸受部17bがジンバル枠101に固設されておりこの軸受部17bはジンバル枠101に対して変位しないため、軸芯ズレを吸収する部位が無い。その結果、被駆動体4と3次元圧電ユニット8との間に過大な付勢力が発生し、摩擦状態が大きく変化することになる。摩擦状態が変化すると、駆動の安定性が損なわれるため、期待した駆動特性が得られない場合がある。
さらに、図2の(a−3)に示す圧電モータ1は、同図の(a−2)の状態から被駆動体4を駆動して180deg回転させた状態にあり、この場合は、軸芯ズレによる影響で軸受部17bはジンバル枠15に対して上方に、図2の(a−2)の変位量に比べてやや小さい変位量だけ弾性変位している。この弾性変位により軸芯ズレが吸収されるため、被駆動体4と3次元圧電ユニット8との間に作用する付勢力の変化量が小さくされたままの状態になり、これによって、同図の(a−2)と同様に、安定した摩擦駆動が期待できる。一方、図2の(b−3)に示す圧電モータ100は、同図の(b−2)の状態から被駆動体4を駆動して180deg回転させた状態にあり、この場合は、軸芯ズレによる影響で被駆動体4が3次元圧電ユニット8から離れ、摩擦駆動が全く機能しない。
このように、本実施形態に係る圧電モータ1によれば、ジンバル機構5を用いて被駆動体4を2自由度で回転自在に支持すると共に、加工誤差や組立誤差などに起因する軸芯ズレを平行板バネ機構21によって吸収するので、軸芯ズレが生じても摩擦状態の変化を低く抑えることができ、その結果、安定した摩擦駆動を行える。ここで、3次元圧電ユニット8の付勢方向における等価弾性係数をKa、軸芯ズレの偏芯量を△εとし、3次元圧電ユニット8と被駆動体4との間における付勢力の軸芯ズレによる許容変化量を△Fとした時、平行板バネ機構21の弾性係数Kbは次式に従って設計を行うことが望ましい。
Figure 0005376780
以上のように、この圧電モータ1によれば、軸心ズレを吸収するための新規機構や新規部材を設けずに、装置全体の小型化を図れる。また、軸受部16a、16b、および軸受部17a、17bに加工誤差や組立誤差などに起因する誤差が生じたり、回転軸xと、理想的な状態における回転軸線との間に軸芯ズレが生じたとしても、上記弾性部位の弾性変形によってこの軸芯ズレを吸収でき、3次元圧電ユニット8の駆動部26と被駆動体4との間の摩擦状態を安定に保つことができる。また、被駆動体4は、外周面のうち少なくとも駆動部26から駆動力が伝達される外周面部位が球面状に形成されており、この球面加工された部位に加工誤差が生じた場合でも、本実施形態に係る圧電モータ1によれば、弾性部位の弾性変形によってこの誤差を吸収でき、駆動部26と被駆動体4との間の摩擦状態を安定に保つことができる。その結果、被駆動体4の回転駆動に伴って所定量の軸芯ズレが発生しても、その軸芯ズレが吸収されるようになり、安定した摩擦駆動の達成が図れる。
さらに、平行板バネ機構21によって、付勢方向についての弾性部位の剛性は低く、この付勢方向と異なる他の方向についての剛性は高い。従って、付勢方向に生じる軸芯ズレは弾性部位の弾性変形によって吸収され、他の方向に生じる機械的に有害な振動の誘発が低く抑えられるようになる。機械的に有害な振動とは、主として3次元圧電ユニット8の駆動に伴って発生する構造共振である。換言すれば、4つの板バネ部20によって弾性変形の方向は横方向にずれ難い。
また、支持部材9、10やジンバル枠15が構造共振によって振動し、駆動部26と被駆動体4との間の摩擦状態が変化すると、安定した駆動特性が確保できない恐れが生じるが、この圧電モータ1によれば、駆動の安定性を損ねる原因を排除できる。加えて、弾性部位は平行板バネ機構21からなり、この平行板バネ機構21がジンバル枠15および支持部材9、10と一体的に形成されているので、装置の小型化およびコンパクト化を図ることができ、組立誤差に起因した特性のバラツキを排除できると共に、各部品の締結に必要な部品間の位置合わせを精密に行う組立工程を排除することができる。
(第1の実施形態の変形例)
図3は本発明の第1の実施形態の変形例に係る圧電モータの斜視図である。この変形例に係る圧電モータ1Aには、支持部材9、10に軸受けされるとともに被駆動体4と軸受けされたジンバル枠15Aが設けられている。回転軸xに沿って対向するこのジンバル枠15Aの一対の側枠のそれぞれに窓18、19が形成されており、これらの窓18、19の各上下部の4つの板バネ部によって平行板バネ機構21Aが構成される。平行板バネ機構21Aは対向する側枠にも設けられている。すなわち、圧電モータ1Aは、ジンバル枠15Aの向かい合う側枠にそれぞれ弾性部位が形成されている。図3に示す符号のうち上述した符号と同じ符号を有する要素はそれらと同じものである。
このような構成のこの変形例に係る圧電モータ1Aに軸芯ズレ量が生じた場合、一方の側枠に形成された平行板バネ機構21Aが軸受部17bの上下方向の移動に伴って上下方向に撓み、この軸受部17bは上下方向に弾性変位する。また、他方の側枠に形成された平行板バネ機構21Aが図示しない軸受部17aの上下方向の移動に伴って上下方向に撓み、この軸受部17aは上下方向に弾性変位する。従って、回転軸xおよび回転軸yを含む面が、基台面に対し、垂直軸線に沿った方向に平行移動する。
この変形例に係る圧電モータ1Aによれば、弾性部位が2個配設されているため、ジンバル機構5Aにおける回転軸xの傾きを抑えることができるので、ジンバル機構5Aの傾きに起因して生じる3次元圧電ユニット8の駆動部26と被駆動体4との間の摩擦状態の変化を低く抑えることができ、駆動特性の安定化が図れる。すなわち、付勢力が当接部位の法線方向から駆動部26に作用するとともに、摩擦力が回転接線方向に平行になるように被駆動体4に伝達される。
(第2の実施形態)
図4は本発明の第2の実施形態に係る圧電モータの斜視図である。同図において、図1(a)から図1(c)に示した符号と同じ符号を有する要素はそれらと同じものを表す。第1の実施形態の圧電モータ1と共通する部分についての重複説明を割愛する。第1の実施形態の例では、圧電モータ1が平行板バネ機構21をジンバル枠15に配設し、軸受部17bが上下方向に弾性変位することにより軸芯ズレを吸収するように構成されていたが、本実施形態に係る圧電モータ27は、図4に示すように、平行板バネ機構28をジンバル枠29に配設し、軸受部16bが上下方向に弾性変位することによって軸芯ズレを吸収するように構成されている。
圧電モータ27は、基台2と、被駆動体4と、被駆動体4の2自由度回転運動を支持するジンバル機構30と、エンコーダ6、7と、3次元圧電ユニット8とから構成されている。この圧電モータ27では、ジンバル枠29の左側の側枠に設けられた軸受部16bの近傍に、この軸受部16bを挟んで対称に、回転軸yと略平行な方向に沿って窓18、19が形成されている。これらの窓18、19の各上下部に形成された4カ所の薄肉部がそれぞれ4つの板バネ部として機能する。これらの4つの板バネ部によって全体として平行板バネ機構28が構成される。この平行板バネ機構28は軸受部16bの上下方向の移動に伴って上下方向に撓み、略上下方向に剛性が低くされている。これにより、軸受部16bは上下方向に弾性変位可能になっている。また、支持部材9、10と、ジンバル枠29とによって、ジンバル機構30が構成される。
このような構成の本実施形態に係る圧電モータ27に軸芯ズレ量が生じた場合、軸受部16bが平行板バネ機構28を介してジンバル枠29に配設されているため、軸受部16bはジンバル枠29に対して上下方向に弾性変位する。この弾性変位により軸芯ズレが吸収されるため、被駆動体4と3次元圧電ユニット8との間に作用する付勢力の変化量が小さくされたままの状態で安定した摩擦駆動を行うことができる。また、被駆動体4が回転駆動されて180deg回転した状態では、軸芯ズレによる影響で軸受部16bはジンバル枠29に対して軸芯ズレの変化量だけ弾性変位する。この弾性変位により軸芯ズレが吸収されるため、被駆動体4と3次元圧電ユニット8との間に作用する付勢力の変化量が小さく保たれたままの状態で、安定した摩擦駆動を行うことができる。
本発明のこの実施形態に係る圧電モータによれば、ジンバル枠29の回転軸yに沿う側枠に弾性部位が形成されているため、回転軸yの上下方向の振動を吸収することができる。
(第2の実施形態の変形例)
図5は本発明の第2の実施形態の変形例に係る圧電モータの斜視図である。この変形例に係る圧電モータ27Aは、回転軸yに沿って対向するジンバル枠29Aの一対の側枠のそれぞれに窓18、19が形成されている。これらの窓18、19の各上下部の4つの板バネ部によって平行板バネ機構28Aが構成される。平行板バネ機構28Aは対向する側枠にも設けられている。すなわち、圧電モータ27Aは、ジンバル枠29Aの向かい合う側枠にそれぞれ弾性部位が形成されている。図5に示す符号のうち上述した符号と同じ符号を有する要素はそれらと同じものである。
このような構成のこの変形例に係る圧電モータ27Aに軸芯ズレ量が生じた場合、一方の側枠に形成された平行板バネ機構28Aが軸受部16bの上下方向の移動に伴って上下方向に撓み、この軸受部16bは上下方向に弾性変位する。また、他方の側枠に形成された平行板バネ機構28Aが図示しない軸受部16aの上下方向の移動に伴って上下方向に撓み、この軸受部16aは上下方向に弾性変位する。従って、回転軸xおよび回転軸yを含む面が、基台2の面に対し、垂直軸線に沿った方向に平行移動する。
この変形例に係る圧電モータ27Aによれば、回転軸yの上下方向の振動を吸収することができることに加えて、弾性部位が2個配設されているため、ジンバル機構30Aの傾きに起因して生じる3次元圧電ユニット8の駆動部26と被駆動体4との間の摩擦状態の変化を低く抑えることができ、駆動特性の安定化が図れる。
(第3の実施形態)
図6は本発明の第3の実施形態に係る圧電モータの斜視図である。同図において、図1(a)から図1(c)に示した符号と同じ符号を有する要素はそれらと同じものを表す。上述した圧電モータ1や圧電モータ27と共通する部分についての重複説明を割愛する。第1の実施形態および第2の実施形態の例では、圧電モータ1及び27が、平行板バネ機構21及び28をそれぞれジンバル枠15及び29に配設して構成されていたが、本実施形態に係る圧電モータ31は、平行板バネ機構32を支持部材33に配設し、軸受部16bが上下方向に弾性変位することで軸芯ズレを吸収するように構成されている。
圧電モータ31は、基台2と、被駆動体4と、この被駆動体4の2自由度回転運動を支持するジンバル機構34と、エンコーダ6、7と、3次元圧電ユニット8とから構成されている。この圧電モータ31では、支持部材33に配設された軸受部16bの近傍に、この軸受部16bを挟んで対称に、回転軸yと略平行な方向に沿って窓18、19が形成されており、これらの窓18、19の下方には空所35が形成されている。窓18、19の各上下部に形成された4カ所の薄肉部がそれぞれ4つの板バネ部として機能し、これらの4つの板バネ部によって全体として上記平行板バネ機構32が構成される。この平行板バネ機構32は軸受部16bの上下方向の移動に伴って上下方向に撓み、略上下方向に剛性が低くされている。これにより、軸受部16bは上下方向に弾性変位可能になっている。また、支持部材9、33と、ジンバル枠36とによって、ジンバル機構34が構成される。
このような構成の本実施形態に係る圧電モータ31に軸芯ズレ量が生じた場合、軸受部16bはジンバル枠36に対して上下方向に弾性変位する。この弾性変位により軸芯ズレが吸収されるため、被駆動体4と3次元圧電ユニット8との間に作用する付勢力の変化量が小さくされたままの状態で安定した摩擦駆動を行うことができる。また、被駆動体4が回転駆動されて180deg回転した状態では、軸受部16bはジンバル枠36に対して軸芯ズレの変化量だけ弾性変位する。この弾性変位により軸芯ズレが吸収されるため、被駆動体4と3次元圧電ユニット8との間に作用する付勢力の変化量が小さく保たれたままの状態で、安定した摩擦駆動を行うことができる。
本発明のこの実施形態に係る圧電モータによれば、基台2上に静止した支持部材33に形成された弾性部位によっても、回転軸yの上下方向の振動を吸収することができる。
また、エンコーダ6の機能を損なうことなく、平行板バネ機構32を左側の支持部材9に設けることができる場合には、支持部材9に板バネ部を設けても良い。この場合、支持部材9は、軸受部16aの近傍に、この軸受部16aを挟んで対称に、回転軸yと略平行な方向に沿って窓18、19を形成し、これらの窓18、19の下方に空所を形成して構成される。窓18、19の各上下部に形成された4カ所の薄肉部がそれぞれ4つの板バネ部として機能し、これらの4つの板バネ部によって平行板バネ機構32と同じ平行板バネ機構が構成される。このようにしても、回転軸yの上下方向の振動を吸収することができる。
また、平行板バネ機構32を、支持部材9および支持部材33の双方に形成してもよく、このようにすれば、回転軸yの上下方向の振動を吸収することができることに加えて、2個の弾性部位によって、ジンバル機構34の傾きに起因して生じる3次元圧電ユニット8の駆動部26と被駆動体4との間の摩擦状態の変化を低く抑えることができ、駆動特性の安定化が図れる。
(第4の実施形態)
図7は本発明の第4の実施形態に係るカメラ装置の要部を示す図である。本実施形態では、圧電モータ1を駆動機構として搭載したカメラ装置について説明する。図7において上述した符号と同じ符号を有する要素はそれらと同じものを表す。第1の実施形態の圧電モータ1と共通する部分についての重複説明を割愛する。
本実施形態に係るカメラ装置37は、被駆動体4を搭載したカメラモジュール38と、対象物39からの物体光をこのカメラモジュール38の撮像面40へ結像させて、結像した被写体像を光電変換し、画像情報を出力する図示しない撮像部と、カメラモジュール38を仰角方向へ回動させるとともにカメラモジュール38を方位角方向へ回動させる圧電モータ1と、この圧電モータ1の回転駆動を制御する駆動機構制御手段41と、カメラモジュール38の視線方向の変更を制御する視線変更制御手段42とを備えている。撮像部は、被写体像を光電変換して撮像信号を出力する多数の撮像素子と、この撮像信号を信号処理して画像信号を生成する信号処理回路とからなる。駆動機構制御手段41は、視線変更制御手段42から出力される制御情報に基づいて圧電素子22〜25への駆動電圧を制御する。
上記のとおり、圧電モータ1は被駆動体4を回転2軸によってダイレクト駆動できるようにされているので、カメラモジュール38の仰角方向および方位角方向の調整が可能である。これにより、本実施形態に係るカメラ装置37は、カメラモジュール38によって対象物39を撮影し、対象物39からの物体光P1をカメラモジュール38に導き、導いた物体光P1をカメラモジュール38の撮像面40へ結像させる。
このような構成によって、カメラモジュール38の視線方向を対象物39から対象物43に切り換える操作は、次の手順に従って行われる。オペレータは対象物43に関する指示情報44を図示しない指示情報入力手段に入力する。カメラモジュール38の仰角方向および方位角方向に関する情報といった指示情報44がこの指示情報入力手段を介して視線変更制御手段42に与えられると、視線変更制御手段42はこの指示情報44に基づいて、圧電モータ1における3次元圧電ユニット8の各圧電素子22〜25を作動させるための操作信号を生成する。この操作信号は駆動機構制御手段41に入力されて、駆動機構制御手段41は各圧電素子22〜25を作動させるための信号を生成する。この信号によって、例えばそれぞれ位相差を有する複数の正弦波信号が圧電素子22〜25に入力されて被駆動体4が駆動される。その結果、カメラモジュール38の視線方向は対象物43に切り替わる。カメラ装置は、カメラモジュール38により対象物43を撮影し、対象物43からの物体光P2をカメラモジュール38に導き、この物体光P2をカメラモジュール38の撮像面40へ結像させる。
本実施形態に係るカメラ装置37によれば、カメラモジュール38の2軸ダイレクト駆動と、カメラモジュール38を含む被駆動体4の軽量化とを同時に達成することができ、視線変更の設定の高速化および位置制御の高精度化の実現を期待することができる。その結果、カメラ装置37の持つ視線変更機能の性能が向上し、これと共に、カメラ装置37の小形化およびコンパクト化の実現が図れる。
なお、本実施形態に係るカメラ装置37は、圧電モータ1の代わりに、圧電モータ1A、27、27A又は31を備えてもよく、このようにしても、2軸ダイレクト駆動および軽量化を図ることができる。
(第5の実施形態)
図8は本発明の第5の実施形態に係るカメラ装置の要部を示す図である。本実施形態に係るカメラ装置45は、被駆動体4を搭載したカメラモジュール38と、図示しない撮像部から出力される画像情報に基づき対象物46の移動に追従するこのカメラモジュール38の視線方向を制御する画像追跡制御手段47と、この画像追跡制御手段47から出力される制御情報に基づいて圧電モータ1を制御する駆動機構制御手段48とを備えている。図8に示すこれら以外の要素のうち、上述した符号と同じ符号を有する要素はそれらと同じものを表す。
このような構成の本実施形態に係るカメラ装置45は、カメラモジュール38によって対象物46を撮影し、対象物46からの物体光P3をカメラモジュール38に導き、カメラモジュール38の撮像面40へ結像させる。画像追跡制御手段47は撮像部からの画像情報49に基づき対象物46の移動状態Mから、カメラモジュール38の視線方向を対象物46に追従させるための操作信号、つまり、圧電モータ1における3次元圧電ユニット8の各圧電素子22〜25を作動させるための操作信号を生成する。この操作信号は駆動機構制御手段48に入力されて、この駆動機構制御手段48は各圧電素子22〜25を作動させて被駆動体4を駆動する。その結果、カメラモジュール38の視線方向は対象物46の移動に追従する。カメラ装置45は、移動後の位置にある対象物46を撮影し、この対象物46からの物体光P4をカメラモジュール38に導き、カメラモジュール38の撮像面40へ結像させる。
本発明のこの実施形態に係るカメラ装置45によれば、圧電モータ1を用いた2軸ダイレクト駆動を行え、かつカメラモジュール38を含む被駆動体4の軽量化を行える。これにより、対象物46の移動に追従することの高速化が可能となり、カメラモジュール38の位置制御を高精度に行うことができる。また、カメラ装置45の持つ物体画像を追跡する機能の性能が向上し、カメラ装置45の小形化およびコンパクト化を実現することができる。
なお、本実施形態に係るカメラ装置45は、圧電モータ1の代わりに、圧電モータ1A、27、27A又は31を備えてもよく、このようにしても、2軸ダイレクト駆動および軽量化を図ることができる。
(第6の実施形態)
図9は本発明の第6の実施形態に係るカメラ装置の要部を示す図である。本実施形態に係るカメラ装置50は、被駆動体4を搭載したカメラモジュール38と、図示しない撮像部から出力された画像情報あるいは手振れ振動を計測するセンサの情報に基づきカメラモジュール38の垂直方向および水平方向の各成分の回動量を制御する手振れ補正制御手段51と、この手振れ補正制御手段51から出力される制御情報に基づいて圧電モータ1を制御する駆動機構制御手段52とを備えている。
手振れ補正制御手段51は、手振れおよびその他の振動によるカメラモジュール38の角速度を検出する角速度センサあるいは画像情報の動きベクトルを検出する画像処理手段と、角速度センサあるいは検出手段の出力に基づいて制御量を算出し制御信号を駆動機構制御手段52に入力する手段とから構成されている。駆動機構制御手段52は、制御信号に基づいてカメラモジュール38のレンズや撮像部の撮像素子を動かす。図9に示すこれら以外の要素のうち、上述した符号と同じ符号を有する要素はそれらと同じものを表す。
このような構成の本実施形態に係るカメラ装置50は、カメラモジュール38によって対象物53を撮影し、対象物53からの物体光P5をカメラモジュール38に導き、カメラモジュール38の撮像面40へ結像させる。手振れ補正制御手段51は撮影された画像情報54に基づき対象物53の画像振れ状態Qを求め、カメラモジュール38を垂直方向および水平方向に駆動制御することによって画像振れを抑制する。さらにカメラ装置50は、手振れ振動をキャンセルさせるための操作信号、つまり、圧電モータ1における3次元圧電ユニット8の各圧電素子22〜25を作動させるための操作信号を生成する。この操作信号は駆動機構制御手段52に入力され、この駆動機構制御手段52は各圧電素子22〜25を作動させて被駆動体4を駆動する。その結果、カメラモジュール38は、振れが少ないクリアな画像を得ることができる。
ここでは、カメラ装置50は、画像情報54を用いて画像振れ状態Qを求め、手振れ等による振動量をキャンセルさせるための操作信号を得ているが、カメラ装置50の本体にこの手振れ振動量を計測するセンサを別途配置し、このセンサから出力される情報に基づいて手振れ振動量をキャンセルさせるための操作信号を得るように構成しても良い。加えて、画像情報54と手振れ振動量を計測するセンサから出力される情報との両方に基づいて、手振れ振動量をキャンセルさせるための操作信号を得るように構成しても良い。
本発明のこの実施形態に係るカメラ装置50によれば、圧電モータ1を用いた手振れ補正を行え、かつカメラモジュール38を含む被駆動体4の軽量化を行える。
なお、本実施形態に係るカメラ装置50は、圧電モータ1の代わりに、圧電モータ1A、27、27A又は31を備えてもよく、このようにしても、手振れ補正および軽量化を図ることができる。
(第7の実施形態)
図10は本発明の第7の実施形態に係るカメラ装置の要部を示す図である。本実施形態に係るカメラ装置55は、2台の圧電モータ1を並置して設けている。このカメラ装置55は、各被駆動体4にカメラモジュール38を搭載した2台の圧電モータ1と、これらの2台のカメラモジュール38によって僅かに異なる視差で撮影された同一の観察対象物についての映像情報から立体映像を生成して出力する画像処理手段56とを備えている。更にカメラ装置55は、この立体画像の垂直および水平の各方向についての微調整といった補正を行う画像補正制御手段57と、この画像補正制御手段57から出力される制御情報に基づいて2台の圧電モータ1を制御する駆動機構制御手段58とを備えている。図10に示すこれら以外の要素のうち、上述した符号と同じ符号を有する要素はそれらと同じものを表す。
このような構成の本実施形態に係るカメラ装置55は、並設された2台のカメラモジュール38によって対象物59を撮影し、対象物59からの物体光P6を一方のカメラモジュール38に導き、このカメラモジュール38の撮像面40へ結像させる。また、カメラ装置55は、対象物59からの物体光P7を他方のカメラモジュール38に導き、このカメラモジュール38の撮像面40へ結像させる。カメラ装置55は、画像処理手段56に各撮像面40の映像α1,α2を入力することにより、立体映像を生成する。つまり、カメラ装置55は、水平方向に視差を持った2方向からの映像α1,α2によって、立体映像を得る。そして、画像補正制御手段57は画像処理手段56により得られた立体映像を分析して、観察者に適正な立体映像を提供するための微調整、つまり、水平方向の微調整は元より、2台のカメラモジュール38のズーム操作やフォーカス調整等によって生じた垂直方向のズレを微調整するための操作信号を定める。この操作信号は、各圧電モータ1の3次元圧電ユニット8の各圧電素子22〜25を作動させるための信号である。この操作信号は駆動機構制御手段58に入力され、駆動機構制御手段58からの出力信号β1,β2に基づいて各圧電素子22〜25を作動させて被駆動体4を駆動する。
本実施形態に係るカメラ装置55によれば、視差調整や垂直方向のズレ補正を高速に行え、かつこのズレ補正を高精度に実施することが可能となり、常に良好な立体映像の提供が図れる。また、水平および垂直の各方向の回転駆動を行える雲台機構を用いた従来の2軸駆動機構に比べて、カメラ装置55全体の小型化とコンパクト化が期待できる。
立体視映像を生成する機能を持つ従来のカメラ装置は、ズーミング制御によって互いに視差を有する2つの映像の各拡大画像を生成した場合、これらの拡大画像は縦方向にずれる。このため、オペレータが正しく立体視を行えるように、従来のカメラ装置が2つの拡大画像の位置関係を調整することは大変難しい。これに対して、本実施形態に係るカメラ装置55によれば、水平方向および仰角方向についての姿勢制御を、コンパクトな構成で行えるようになる。
(その他)
尚、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。上記の各実施形態及び各変形例では、平行板バネ機構が、ジンバル枠の側枠の長手方向中央部の近傍に設けられていたが、被駆動体4の回転駆動が妨げられないように、ジンバル枠15の側枠の長手方向中央部以外のいずれかの位置に適宜、設けることができる。
第一の回転支持手段である軸受部16aは、シャフト11の外周部が軸孔の内周面に対して摺動するように構成されていたが、この軸受部16aは、軸孔と、シャフト11と、このシャフト11の外周部を覆いこの軸孔の内周面を転動自在な転動体とによって構成されてもよい。第一の回転支持手段である軸受部16bも、軸孔、シャフト12および転動体によって構成することができる。上記の実施形態において、駆動機構制御手段41、視線変更制御手段42、画像追跡制御手段47、駆動機構制御手段48、画像処理手段56、画像補正制御手段57および駆動機構制御手段58の各機能は、CPU、ROM、RAM等によって実現される。
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る圧電モータの斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る圧電モータの上面図である。 本発明の第1の実施形態に係る圧電モータの部分拡大図である。 本発明の第1の実施形態に係る圧電モータの平行板バネ機構の動作を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態の変形例に係る圧電モータの斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る圧電モータの斜視図である。 本発明の第2の実施形態の変形例に係る圧電モータの斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る圧電モータの斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係るカメラ装置の要部を示す図である。 本発明の第5の実施形態に係るカメラ装置の要部を示す図である。 本発明の第6の実施形態に係るカメラ装置の要部を示す図である。 本発明の第7の実施形態に係るカメラ装置の要部を示す図である。
符号の説明
1,1A,27,27A,31…圧電モータ、2…基台、3,38…カメラモジュール、4…被駆動体、5,5A,30,30A,34…ジンバル機構、6,7…エンコーダ、8…3次元圧電ユニット、9,10,33…支持部材、11〜14…シャフト、15,29,29A,36…ジンバル枠、16a…軸受部(第一の回転支持手段)、16b…軸受部(第一の回転支持手段)、17a…軸受部(第二の回転支持手段)、17b…軸受部(第二の回転支持手段)、18,19…窓(窓部)、20…板バネ部、21,21A,28,28A,32…平行板バネ機構、22〜25…圧電素子、26…駆動部、35…空所、37,45,50,55…カメラ装置、39,43,46,53,59…対象物、40…撮像面、41,48,52,58…駆動機構制御手段、42…視線変更制御手段、44…指示情報、47…画像追跡制御手段、49,54…画像情報、51…手振れ補正制御手段、56…画像処理手段、57…画像補正制御手段。

Claims (8)

  1. 球面状の駆動面を有する被駆動体と、
    基台と、
    前記基台上に設けられた支持部材と、
    前記被駆動体の周囲に設けられたジンバル枠と、
    前記支持部材に対して、第一の回転軸線の周りに前記ジンバル枠を回転自在に軸支する第一の回転支持手段と、
    前記ジンバル枠に対して、前記第一の回転軸線と直交する第二の回転軸線の周りに前記被駆動体を回転自在に軸支する第二の回転支持手段と、
    一端が前記基台上に固定され、他端が、前記被駆動体に当接された駆動部に接触するように設けられ、それぞれ高周波電圧による励振を行う複数の圧電素子と、
    前記ジンバル枠に形成され、前記第一の回転軸線及び前記第二の回転軸線に直交する方向に弾性変位し、前記励振の合成により前記被駆動体にかかる駆動力に抗して前記第二の回転支持手段を前記方向に前記ジンバル枠に対して変位させる弾性部位とを具備することを特徴とする圧電モータ。
  2. 球面状の駆動面を有する被駆動体と、
    基台と、
    前記基台上に設けられた支持部材と、
    前記被駆動体の周囲に設けられたジンバル枠と、
    前記支持部材に対して、第一の回転軸線の周りに前記ジンバル枠を回転自在に軸支する第一の回転支持手段と、
    前記ジンバル枠に対して、前記第一の回転軸線と直交する第二の回転軸線の周りに前記被駆動体を回転自在に軸支する第二の回転支持手段と、
    一端が前記基台上に固定され、他端が、前記被駆動体に当接された駆動部に接触するように設けられ、それぞれ高周波電圧による励振を行う複数の圧電素子と、
    前記支持部材に形成され、前記第一の回転軸線及び前記第二の回転軸線に直交する方向に弾性変位し、前記励振の合成により前記被駆動体にかかる駆動力に抗して前記第一の回転支持手段を前記方向に前記支持部材に対して変位させる弾性部位とを具備することを特徴とする圧電モータ。
  3. 前記弾性部位は、前記第一の回転軸線方向および前記第二の回転軸線方向に高い剛性を有することを特徴とする請求項1記載の圧電モータ。
  4. 前記弾性部位は、前記第一の回転軸線方向および前記第二の回転軸線方向に高い剛性を有することを特徴とする請求項2記載の圧電モータ。
  5. 前記弾性部位は、前記ジンバル枠に一体的に設けられ、前記第の回転支持手段を挟んで形成された窓部の上部薄肉部と、下部薄肉部とを有する平行板バネ機構を有し、この平行板バネ機構が、前記第の回転支持手段の上下の方向の移動に伴って撓むことを特徴とする請求項3記載の圧電モータ。
  6. 前記弾性部位は、前記支持部材に一体的に設けられ、前記第の支持手段を挟んで形成された窓部の上部薄肉部と、下部薄肉部とを有する平行板バネ機構を有し、この平行板バネ機構が、前記第の回転支持手段の上下の方向の移動に伴って撓むことを特徴とする請求項4記載の圧電モータ。
  7. カメラモジュールと、
    対象物からの物体光をこのカメラモジュールの撮像面へ結像させて、結像した被写体像を光電変換して画像情報を出力する撮像部と、
    前記カメラモジュールを仰角方向および方位角方向のうちの少なくとも一方の方向へ回動させる駆動機構と、
    前記カメラモジュールの視線方向の変更を制御する視線変更制御手段、前記撮像部から出力された画像情報に基づき前記対象物の移動に追従する前記カメラモジュールの視線方向を制御する画像追跡制御手段、および、前記撮像部から出力された画像情報あるいは手振れ振動を計測するセンサの情報に基づき前記カメラモジュールの垂直方向及び水平方向の各成分の回動量を制御する手振れ補正制御手段のうちのいずれかと、
    前記視線変更制御手段、前記画像追跡制御手段又は前記手振れ補正制御手段から出力される制御情報に基づいて前記駆動機構を制御する駆動機構制御手段と、を備え、
    前記駆動機構は、
    球面状の駆動面を有する被駆動体と、
    基台と、
    前記基台上に設けられた支持部材と、
    前記被駆動体の周囲に設けられたジンバル枠と、
    前記支持部材に対して、第一の回転軸線の周りに前記ジンバル枠を回転自在に軸支する第一の回転支持手段と、
    前記ジンバル枠に対して、前記第一の回転軸線と直交する第二の回転軸線の周りに前記被駆動体を回転自在に軸支する第二の回転支持手段と、
    一端が前記基台上に固定され、他端が、前記被駆動体に当接された駆動部に接触するように設けられ、それぞれ高周波電圧による励振を行う複数の圧電素子と、
    前記ジンバル枠に形成され、前記第一の回転軸線及び前記第二の回転軸線に直交する方向に弾性変位し、前記励振の合成により前記被駆動体にかかる駆動力に抗して前記第二の回転支持手段を前記方向に前記ジンバル枠に対して変位させる弾性部位とを具備することを特徴とする圧電モータを搭載したカメラ装置。
  8. カメラモジュールと、
    対象物からの物体光をこのカメラモジュールの撮像面へ結像させて、結像した被写体像を光電変換して画像情報を出力する撮像部と、
    前記カメラモジュールを仰角方向および方位角方向のうちの少なくとも一方の方向へ回動させる駆動機構と、
    前記カメラモジュールの視線方向の変更を制御する視線変更制御手段、前記撮像部から出力された画像情報に基づき前記対象物の移動に追従する前記カメラモジュールの視線方向を制御する画像追跡制御手段、および、前記撮像部から出力された画像情報あるいは手振れ振動を計測するセンサの情報に基づき前記カメラモジュールの垂直方向及び水平方向の各成分の回動量を制御する手振れ補正制御手段のうちのいずれかと、
    前記視線変更制御手段、前記画像追跡制御手段又は前記手振れ補正制御手段から出力される制御情報に基づいて前記駆動機構を制御する駆動機構制御手段と、を備え、
    前記駆動機構は、
    球面状の駆動面を有する被駆動体と、
    基台と、
    前記基台上に設けられた支持部材と、
    前記被駆動体の周囲に設けられたジンバル枠と、
    前記支持部材に対して、第一の回転軸線の周りに前記ジンバル枠を回転自在に軸支する第一の回転支持手段と、
    前記ジンバル枠に対して、前記第一の回転軸線と直交する第二の回転軸線の周りに前記被駆動体を回転自在に軸支する第二の回転支持手段と、
    一端が前記基台上に固定され、他端が、前記被駆動体に当接された駆動部に接触するように設けられ、それぞれ高周波電圧による励振を行う複数の圧電素子と、
    前記支持部材に形成され、前記第一の回転軸線及び前記第二の回転軸線に直交する方向に弾性変位し、前記励振の合成により前記被駆動体にかかる駆動力に抗して前記第一の回転支持手段を前記方向に前記支持部材に対して変位させる弾性部位とを具備することを特徴とする圧電モータを搭載したカメラ装置。
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