JP2000059674A - デジタルカメラ - Google Patents

デジタルカメラ

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JP2000059674A
JP2000059674A JP10228405A JP22840598A JP2000059674A JP 2000059674 A JP2000059674 A JP 2000059674A JP 10228405 A JP10228405 A JP 10228405A JP 22840598 A JP22840598 A JP 22840598A JP 2000059674 A JP2000059674 A JP 2000059674A
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image
unit
imaging unit
optical axis
photographing
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Withdrawn
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JP10228405A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Okada
浩幸 岡田
Masayuki Kamiyama
雅之 上山
Minoru Kuwana
稔 桑名
Shinya Matsuda
伸也 松田
Tetsuo Kanbara
哲郎 神原
Takashi Matsuo
隆 松尾
Takashi Kondo
尊司 近藤
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮像ユニットの保護及び位置制御を確実かつ
精度よく行う。 【解決手段】 カメラ本体2内の開口部5に臨む位置に
撮像ユニット22が圧電素子からなる駆動部材26で上
下左右に回動可能に設けられている。カメラのメインス
イッチがオフ状態では撮像ユニット22は撮影レンズ2
31が開口部5から露出しない所定の位置に設定され、
開口部5がユニット本体23で遮蔽されて撮影レンズ2
31の保護及び撮像素子の遮光が行われる。メインスイ
ッチがオンになると、撮像ユニット22が撮影レンズ2
31が開口部5から露出してその項軸方向が正面方向と
なる所定の位置に自動設定され、撮影可能になる。メイ
ンスイッチの状態変化に応じて撮像ユニット22を開口
部5の遮蔽位置と撮影レンズ231の露出位置とに自動
設定することで保護及び位置制御を確実にできるように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像素子により被
写体を画像信号に光電変換して取り込むデジタルカメラ
に係り、特に撮像ユニットがカメラ本体に回動可能に設
けられ、当該撮像ユニットの光軸方向を変更することに
より正面方向以外の被写体を撮影することのできるデジ
タルカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタルカメラにおいては、CC
D(Charge Coupled Device)等の撮像素子の実効解像
度を高めるため、被写体を複数の部分に分割、拡大して
撮像し、これらの部分画像を貼り合わせるように合成し
て被写体全体の撮像画像を作成することのできるデジタ
ルカメラが提案されている。かかるデジタルカメラで
は、一般に、通常の撮影動作を行う撮影モード(以下、
通常撮影モードという。)とこの通常撮影モードでの撮
影画像よりも精細度の高い撮影画像が得られる撮影モー
ド(以下、高精細撮影モードという。)とを有し、高精
細撮影モードが設定されているとき、上述の部分画像の
貼合合成により被写体全体の撮影画像が作成されるよう
になっている。
【0003】そして、かかるデジタルカメラにおいて
は、カメラ本体内にズームレンズを有する撮像ユニット
が上下左右に回動可能に設けられ、この撮像ユニットの
光軸方向を変更することにより被写体を複数の部分に分
割し、ズームレンズのズーム比を変更することにより被
写体像を光学的に拡大して撮像し得るようにしたものが
提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
デジタルカメラは、高精細撮影モードにおける撮影での
み撮像ユニットの光軸方向が自動変更されて被写体の部
分画像が撮像され、通常撮影モードにおいては、撮像ユ
ニットの光軸方向は正面方向に固定されて通常のカメラ
と同様の撮影が行われるように構成されているので、通
常撮影モードにおいて、撮影者が撮像ユニットの光軸方
向を所望の方向に向けて撮影することはできないように
なっている。
【0005】しかし、例えばズームレンズのズーム比を
撮影者が自由に設定できるように、撮像ユニットの光軸
方向も撮影者が自由に設定できるようにすれば、通常撮
影モードにおける撮影方法や操作性の幅が広がり、便利
である。また、撮像ユニットの光軸変更機能を有効活用
することにもなる。
【0006】しかし、単に撮像ユニットの光軸方向を撮
影者が自由に設定できるようにすると、通常撮影のよう
にカメラの正面方向に撮像ユニットの光軸方向を設定し
て撮影するときにもその都度、撮影者が撮像ユニットの
光軸方向を設定しなければならず、却って操作性が低下
する場合も生じる。従って、好ましくは撮像ユニットを
所定の基準位置(例えば光軸方向がカメラの正面方向と
なる位置)にリセットできる機構を設けるほうがよい。
この場合、リセットボタンを設け、撮影者がリセットボ
タンを操作して撮像ユニットを基準位置にリセットする
方法も考えられるが、この方法はカメラ本体の操作部材
が増加するという問題が生じるので、より好ましくは、
例えば電源スイッチによるカメラの起動やレリーズ指示
による撮影動作の終了等の撮影に関する所定の事象の発
生に連動して撮像ユニットを基準位置に自動的にリセッ
トするほうがよい。
【0007】また、撮像ユニットの光軸方向を撮影者が
自由に設定できるようにすると、撮像ユニットの光軸方
向を任意の方向に向けた状態で電源スイッチがオフにさ
れてカメラがカメラケースに収納される場合が生じる。
カメラ収納時における撮像ユニットのレンズ保護を考慮
すると、好ましくは撮像ユニットのレンズの露出部分に
保護カバーを設けるのがよい。
【0008】従来、カメラのレンズ保護方法としては、
レンズ先端部に保護キャップを装着したり、レンズをカ
メラ本体内に沈胴可能にし、カメラ本体前面の開口部に
バリアやスライドカバーを設けることが行われている
が、保護キャップによる保護方法は、保護キャップを喪
失するとレンズ保護ができないという不都合があるので
採用し難い。また、バリアやスライドカバーを設ける方
法は、カメラ本体前面の開口部の構造が複雑になるとと
もに、バリア等の駆動部材を要する構成では撮像ユニッ
トの周辺に当該撮像ユニットの駆動部材とともにバリア
等の駆動部材を配設する必要があり、カメラの小型化、
低廉化に反するという不利が生じることになる。
【0009】本発明は、上記技術背景及び課題に鑑みて
なされたものであり、撮像ユニットの光軸方向を手動で
変更可能なデジタルカメラにおいて、撮影開示時におけ
る撮像ユニットの撮影方向を簡単に設定でき、しかも簡
単な構造で非撮影時における撮像ユニットのレンズ保護
が可能なデジタルカメラを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前面に被写体
光を取り込む開口部が設けられたカメラ本体内の当該開
口部を臨む位置に、被写体光像を画像信号に光電変換し
て取り込む撮像手段とこの撮像手段の撮像面に上記被写
体光像を結像する光学手段とをユニット化してなる撮像
ユニットが、その光軸方向を変更し得るように回動可能
に設けられたデジタルカメラであって、上記撮像ユニッ
トの光軸方向を指示する指示手段と、上記撮像ユニット
の回動を行う駆動手段と、上記撮像ユニットの回動位置
を検出する位置検出手段と、撮影不可状態を撮影可能状
態に変更する状態変更手段と、上記状態変更手段により
撮影可能状態に状態変更されたとき、上記位置検出手段
の検出情報に基づき上記駆動手段を駆動して上記撮像ユ
ニットを上記光学手段が上記開口部に対向する位置に設
定する位置制御手段とを備えたものである(請求項
1)。
【0011】なお、光学手段がカメラ本体の開口部に対
向する所定の位置は、当該光学手段の光軸方向が当該開
口部の開口面に対して垂直方向となる位置にするとよい
(請求項2)。
【0012】上記構成によれば、撮像ユニットは指示手
段の指示に従って駆動され、その光軸方向が指示された
方向に設定される。撮像ユニットが任意の方向に向けら
れた状態で撮影不可状態にあるとき、状態変更手段によ
り撮影可能状態に設定されると、位置検出手段により検
出される撮像ユニットの位置情報に基づき当該撮像ユニ
ットが駆動され、光学手段が開口部に対向する所定の位
置に自動的に設定される。すなわち、撮影可能状態にな
ると、撮像ユニットの光学手段が開口部から露出し、被
写体の撮像が可能となる。
【0013】特に、撮影可能状態になると、撮像ユニッ
トはその光軸方向が開口部の開口面に対して垂直方向
(すなわち、カメラ本体に対して正面方向)に設定さ
れ、直ちに、通常のカメラ撮影が可能となる。
【0014】また、本発明は、前面に開口部が設けられ
たカメラ本体内の当該開口部を臨む位置に、被写体光像
を画像信号に光電変換して取り込む撮像手段とこの撮像
手段の撮像面に上記被写体光像を結像する光学手段とを
ユニット化してなる撮像ユニットが、その光軸方向を変
更し得るように回動可能、かつ、上記光学手段が上記開
口部の対向位置にないとき、上記撮像ユニットが上記開
口部を遮蔽可能に設けられたデジタルカメラであって、
上記撮像ユニットの光軸方向を指示する指示手段と、上
記撮像ユニットの回動を行う駆動手段と、上記撮像ユニ
ットの回動位置を検出する位置検出手段と、撮影可能状
態を撮影不可状態に変更する状態変更手段と、上記状態
変更手段により撮影不可状態に状態変更されたとき、上
記位置検出手段の検出情報に基づき上記駆動手段を駆動
して上記撮像ユニットを上記光学手段が上記開口部に対
向しない所定の位置に設定する位置制御手段とを備えた
ものである(請求項3)。
【0015】上記上記構成によれば、撮影不可状態にな
ると、位置検出手段により検出される撮像ユニットの位
置情報に基づき当該撮像ユニットが駆動され、光学手段
が開口部に対向しない所定の位置に自動的に設定され
る。すなわち、撮像ユニットは光学手段が開口部から露
出しない位置に設定され、開口部が当該撮像ユニットで
自動的に遮蔽される。
【0016】更に、本発明は、上記デジタルカメラにお
いて、電源を供給する電源手段と、上記電源の供給及び
供給停止を切換設定する切換手段とを備え、上記状態変
更手段を上記切換設定手段としたものである(請求項
4)。
【0017】上記構成によれば、電源供給停止状態から
電源停止状態に変更されると、撮像ユニットの光学手段
が開口部から自動的に露出され、直ちに被写体の撮像が
可能となる。また、電源供給状態から電源供給停止状態
に変更されると、光学手段が開口部から露出しない位置
に撮像ユニットが設定されて開口部が当該撮像ユニット
により自動的に遮蔽される。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に係るデジタルカメラにつ
いて、図を用いて説明する。図1〜図3は、本発明に係
るデジタルカメラの一実施の形態の外観を示す図で、図
1は前側から見た斜視図、図2は後側から見た斜視図、
図3は表示部をカメラ本体から取り外した状態を示す斜
視図である。また、図4はカメラ本体における撮像ユニ
ット22の配置位置を示す要部斜視図である。
【0019】同図に示すデジタルカメラ1は、ズームレ
ンズからなる撮影レンズとCCD(Charge Coupled Dev
ice)からなる撮像素子とが一体的にユニット化され、
カメラ本体の正面方向(カメラ本体2の前面2aに対し
て垂直の方向)に対して上下左右に回動可能に支持され
た撮像ユニット22を有し、この撮像ユニット22の姿
勢(すなわち、光軸方向)を制御することにより正面方
向に対して所定の角度範囲で任意の方向の被写体を撮影
することができるようになっている。
【0020】また、撮影モードとして通常の撮影動作を
行うモード(以下、通常撮影モードという。)と通常撮
影モードでの撮影画像よりも精細度の高い撮影画像を得
ることのできるモード(以下、高精細撮影モードとい
う。)とを有している。
【0021】なお、通常撮影モードでは1回のレリーズ
動作で1枚の撮影画像が記録媒体であるフラッシュメモ
リに記録されるが、本実施の形態では後述するように1
回のレリーズ動作で所定の時間間隔(例えば0.1秒間
隔)で所定の回数(例えば3回)だけ露出制御を行い
(すなわち、連続的に複数枚の画像を撮像し)、これら
の撮像画像のうち、予め設定された撮像画像(例えば最
初の撮像画像)をフラッシュメモリに自動的に記録する
ようにしている。そして、撮影者の指示により当該撮影
者が希望する撮像画像(例えば2番目の撮像画像)を自
動記録された撮像画像に換えて、もしくは、当該撮像画
像に追加してフラッシュメモリに記録することができる
ようになっている。
【0022】通常撮影モードにおける上述の撮影制御は
銀塩カメラにおけるブラケット撮影機能に類似したもの
である。銀塩カメラにおいては、通常、撮影者がモード
設定した場合にブラケット撮影が行われるが、本実施の
形態では通常撮影モードで常にブラケット撮影が行われ
る点で相違する。従って、以下の説明では通常撮影モー
ドにおけるブラケット撮影を「オートブラケット撮影」
と呼び、銀塩カメラにおけるブラケット撮影と区別する
こととする。
【0023】また、高精細撮影モードは、図5に示すよ
うに被写体Qの全体画像Gと当該被写体Qを4個の部分
に分割した部分画像GA,GB,GC,GDとを取り込み、
被写体Qの全体画像Gに基づいて4枚の部分画像GA
Dを貼合合成することにより当該被写体Qの全体画像
Gよりも精細度の高い被写体の全体画像を作成可能にす
るものである。そして、この高精細撮影モードにおいて
は、1回のレリーズ動作で撮像ユニット22の光軸方向
を正面方向(図5においてoの方向)に向けて被写体Q
の全体画像Gが取り込まれるとともに、撮像ユニット2
2の光軸方向と撮像倍率とを所定方向(図5において
a,b,c,dの方向)と所定の倍率(1.8〜1.9
倍程度)とを自動変更しつつ4回だけ撮像動作を行って
被写体Qの部分画像GA〜GDが取り込まれるようになっ
ている。
【0024】なお、本実施の形態では被写体Qを4分割
しているが、分割数はこれに限定されるものではなく、
適宜の個数に分割することができるものである。また、
本実施の形態ではデジタルカメラ1における画像の処理
負担を軽減する観点から被写体Qの部分画像GA〜GD
取り込むのみで、これらの部分画像GA〜GDの貼合合成
はコンピュータ等の画像処理システムで行われるように
なっている。
【0025】図1に戻り、デジタルカメラ1は縦長の直
方体形状をなし、カメラ本体2の幅の狭い一方の側面2
aがカメラ本体の前面をなし、他方の側面2bがカメラ
本体の後面をなしている。カメラの後側から見て左側の
側面2cの上部にLCD(Liquid Crystal Display)か
らなる表示画面を有する表示部3(以下、LCD表示部
3という。)がカメラ本体2に対して開閉可能、かつ、
離脱可能に設けられている(図2,図3参照)。すなわ
ち、カメラ本体2の左側面2cの上部前端に鉄、ニッケ
ル等の磁性体からなる取付板10が図略のヒンジ機構に
より開閉可能に取り付けられる一方、LCD表示部3の
表示面の右端部に強力な磁石Mが埋設され、この磁石M
の吸着力によりLCD表示部3が取付板10に着脱可能
に取り付けられている。
【0026】なお、カメラ本体2とLCD表示部3とは
カメラ本体2内に図略の巻取り機構で収納可能になされ
たケーブル11により電気的に接続され、このケーブル
11を介してカメラ本体2からLCD表示部3に電源や
表示画像のデータが送信されるとともに、後述するLC
D表示部3に設けられた各種スイッチの操作信号がケー
ブル11を介してLCD表示部3からカメラ本体2に送
信されるようになっている。すなわち、LCD表示部3
をカメラ本体2から離脱することにより遠隔操作で撮影
ができるようになっている。
【0027】カメラ本体の前面2aの上部適所にはフラ
ッシュ4が設けられ、その下部に撮像ユニット22の撮
影レンズ231を露出させる開口部5が設けられてい
る。撮像ユニット22は、図4に示すようにカメラ本体
2内の開口部5の臨む位置に光軸Lの方向を変更可能に
設けられている。この撮像ユニット22の構造について
は後述する。
【0028】また、カメラ本体の後面1bの上部適所に
は上記撮影レンズ231の焦点距離を変更するための一
対の操作ボタン6,7(以下、ズーム操作ボタン6,7
という。)が並設され、その下部に撮影を指示するレリ
ーズボタン8が設けられ、更にその下部に上記撮像ユニ
ット22の光軸方向を手動調整するための操作レバー9
(以下、光軸変更レバー9という。)が設けられてい
る。なお、光軸変更レバー9は多機能化されており、後
述するようにオートブラケット撮影された複数の撮影画
像のLCD表示部3への表示画像の変更や再生モードに
おけるLCD表示部3への再生コマの変更にも使用され
る。
【0029】フラッシュ4はキセノン放電管からなり、
低輝度時に自動発光されるようになっている。開口部5
は撮像ユニット22の撮影レンズ231の露出し得る範
囲(すなわち、撮影し得る光軸方向の変更範囲)を規定
するものである。本実施の形態では撮影レンズ231の
光軸方向を水平面内及び垂直面内でそれぞれ正面方向に
対して±20°変更できる範囲となっている。従って、
撮影可能状態においては、撮影レンズ231が開口部5
から露出可能な範囲内で撮像ユニット22の回動が制御
される。一方、撮影不可状態においては、撮影レンズ2
31が開口部5から露出しない所定の位置(例えば撮影
レンズ231の光軸方向が斜め下方向となる所定の位
置)に撮像ユニット22が回動され、当該撮像ユニット
22の本体23で開口部5が遮蔽されるようになってい
る。
【0030】ズーム操作ボタン6は撮像ユニット22の
撮影レンズ231の焦点距離を望遠(テレ)側に変更す
るための操作部材であり、ズーム操作ボタン7は、撮像
ユニット22の撮影レンズ231の焦点距離を広角(ワ
イド)側に変更するための操作部材である。両ズーム操
作ボタン6,7を操作し続けると、所定の変更速度で撮
影レンズ231の焦点距離が対応する方向に連続的に変
更され、操作を解除すると、解除時の焦点距離に撮影レ
ンズ231の焦点距離が設定される。
【0031】レリーズボタン8の操作は後述のスイッチ
S1,S2により検出されるようになっている。レリー
ズボタン8の半押操作によりスイッチS1がオンにな
り、これにより撮影動作の準備(焦点調節や露出制御値
の設定等の準備)が行われ、レリーズボタン8の全押操
作によりスイッチS2がオンになり、これにより設定さ
れた露出制御値により露出制御が行われる。なお、通常
撮影モードにおいては、上述したようにオートブラケッ
ト撮影が行われるようになっているので、予め設定され
た所定の時間間隔で所定の回数だけ露出制御が繰り返さ
れる。また、高精細撮影モードにおいては、撮影レンズ
231の光軸方向及び撮影倍率を自動変更して所定回数
の露出制御が行われる。
【0032】光軸変更レバー9は上下左右の4方向に傾
動可能になされ、光軸変更レバー9を傾動させることに
よりその傾動方向に撮像ユニット22の光軸方向を変化
させることができるようになっている。例えば光軸変更
レバー9を上方向に傾動させると、その傾動が解除され
るまで所定の速度で撮像ユニット22が仰角方向に回動
され、光軸変更レバー9を下方向に傾動させると、その
傾動が解除されるまで所定の速度で撮像ユニット22が
俯角方向に回動される。なお、撮像ユニット22の光軸
方向が変更可能な許容範囲(正面方向に対して±20°
の範囲)を超えるときは、撮像ユニット22がその許容
範囲の限界位置に達した時点で回動動作は自動停止され
る。
【0033】LCD表示部3の裏面中央にはLCDパネ
ル12が設けられている。また、LCD表示部3のLC
Dパネル12に表示されるライブビュー画像を見ながら
遠隔操作で撮影動作ができるように、LCDパネル12
の周辺部には記録/再生モードスイッチ13、撮影モー
ドスイッチ14、ブラケット撮影確認ボタン15、ズー
ム操作ボタン16,17、レリーズボタン18、光軸変
更ボタン19a〜19d、消去ボタン20及びメインス
イッチ21が設けられている。なお、光軸変更ボタン1
9a〜19dも光軸変更レバー9と同様に多機能化され
ている。
【0034】記録/再生モードスイッチ13はLCD表
示部3の左側周辺部の下部に設けられ、撮影を行う記録
モードとフラッシュメモリに記録された画像をLCDパ
ネル12に再生表示する再生モードとを切換設定するも
のである。記録/再生モードスイッチ13は2接点スラ
イドスイッチからなり、例えば摘みを左側にスライドさ
せると、記録モードが設定され、摘みを右側にスライド
させると、再生モードが設定される。
【0035】撮影モードスイッチ14は記録/再生モー
ドスイッチ13の下部に設けられ、上述した通常撮影モ
ードと高精細撮影モードとを切換設定するものである。
撮影モードスイッチ14も記録/再生モードスイッチ1
3と同様に2接点スライドスイッチからなり、例えば摘
みを左側にスライドさせると、通常撮影モードが設定さ
れ、摘みを右側にスライドさせると、高精細撮影モード
が設定される。
【0036】ブラケット撮影確認ボタン15はLCD表
示部3の下側周辺部の左端部に設けられ、通常撮影モー
ドにおけるオートブラケット撮影の内容確認や記録画像
の変更等を行うモード(以下、確認モードという。)の
設定及び解除を行うものである。ブラケット撮影確認ボ
タン15も多機能化されており、再生モードにおいては
高精細撮影モードで撮影された記録画像の属性変更を指
示する操作ボタンとして機能するようになっている。な
お、高精細撮影モードで撮影された複数の被写体Qの部
分画像GA〜GDは貼合合成用の画像であることが識別で
きるように、属性データとして撮影モードに関する情報
を付してフラッシュメモリに記録されるが、高精細撮影
モードの撮影画像の属性変更とは、各部分画像GA〜GD
を等価的に通常撮影モードで撮影された画像として取り
扱えるように、撮影モードに関する情報の内容を変更す
るものである。
【0037】ブラケット撮影確認ボタン15はプッシュ
スイッチからなり、記録モードにおいて撮影終了直後に
押されると、押される毎に確認モードの設定と解除とが
交互に入力される。また、再生モードにおいてブラケッ
ト撮影確認ボタン15が押されると、押される毎にLC
D表示部3に表示されている高精細撮影モードの撮影画
像に対応する画像ファイルが通常撮影モードの撮影画像
の画像ファイルに変更される。
【0038】ズーム操作ボタン16,17はLCD表示
部3の下側周辺部の中央部に設けられ、それぞれカメラ
本体2に設けられたズーム操作ボタン6,7と同一の機
能を果たす操作ボタンである。また、レリーズボタン1
8はLCD表示部3の下側周辺部の右端部に設けられ、
カメラ本体2に設けられたレリーズボタン8と同一の機
能を果たす操作ボタンである。
【0039】光軸変更ボタン19a〜19dはそれぞれ
LCD表示部3の上下左右の各周辺部の略中央に設けら
れ、カメラ本体2に設けられた光軸変更レバー9と同一
の機能を果たす操作ボタンである。光軸変更ボタン19
a〜19dの各ボタンの操作はそれぞれ光軸変更レバー
9の上下左右の各方向への傾動操作に対応している。従
って、例えば記録モードにおいて光軸変更ボタン19a
を押圧操作すると、その押圧操作が解除されるまで所定
の速度で撮像ユニット22が仰角方向に回動され、光軸
変更ボタン19bを押圧操作すると、その押圧操作が解
除されるまで所定の速度で撮像ユニット22が俯角方向
に回動される。なお、許容範囲(正面方向に対して±2
0°の範囲)内で撮像ユニット22の光軸方向の手動変
更が行われる点は光軸変更レバー9の場合と同様であ
る。
【0040】消去ボタン20はLCD表示部3の左側周
辺部の上部に設けられ、フラッシュメモリに記録された
画像の消去を指示する操作ボタンである。また、メイン
スイッチ21は消去ボタン20の下部に設けられ、電源
の供給/停止を行うものである。
【0041】図6は撮像ユニットの正面図、図7は同撮
像ユニットの平面図、図8は同撮像ユニットの右側面図
である。
【0042】撮像ユニット22はユニット本体23、こ
のユニット本体23を垂直方向に揺動可能に支持するコ
字状の第1支持枠24、ユニット本体23を水平方向に
回動可能に支持するL字状の第2支持体25、ユニット
本体23を上下左右の各方向に回動させる駆動部材2
6、ユニット本体23の回動位置を検出する位置検出部
材27,28から構成されている。
【0043】ユニット本体23は円筒の両端が半球面で
覆われたカプセル形状をなし、一方の半球面の中央に撮
影レンズ231を露出させる円形の窓23cを有してい
る。ユニット本体23内には中心軸上に上記窓23cに
臨ましめて撮影レンズ231が配設され、この撮影レン
ズ231の後方位置に図略のCCDからなる撮像素子を
有する撮像部が配設されている。
【0044】撮影レンズ231は、例えば5mm〜15
mmの範囲で焦点距離が変更可能なズームレンズで構成
されている。撮影レンズ231は、図8に示すように、
焦点距離を変更するための光軸方向に移動可能なレンズ
231aを有し、このレンズ231aの位置を制御する
ことにより焦点距離が制御されるようになっている。焦
点距離調整用のレンズ231aは、電動モータ232
(以下、ズームモータ232という。)のロータ232
aに直結された棒状のネジ部材233に螺合されている
ナット部材234に固定されている。ズームモータ23
2を駆動すると、ネジ部材233が回転し、これにより
ナット部材234がネジ部材233の軸方向に直進運動
してレンズ231aが光軸上を前後に移動する。
【0045】また、レンズ231aにはズームモータ2
32により直進運動する当該レンズ231aの位置を検
出するエンコーダ235が設けられている。エンコーダ
235はネジ部材233の下方位置に設けられたコード
板235aとナット部材234に固着され、先端がこの
コード板235aに圧接された複数本の接片からなるブ
ラシ235bとから構成されている。ズームモータ23
2の駆動によりレンズ231aが直進運動を行うと、ブ
ラシ235bがコード板235a上を摺動して位置を示
すコード符号の信号(例えば4ビット信号)が当該ブラ
シ235bから出力され、この信号をデコードすること
によりレンズ231aの位置(すなわち、その位置に対
応する焦点距離)が検出されるようになっている。な
お、本実施の形態では5mm〜15mmの範囲におい
て、1mm単位で焦点距離を検出することができるよう
になっている。
【0046】撮像部はCCDのほか、このCCDから出
力される画像信号(アナログ信号)に所定のアナログ信
号処理を施す信号処理回路を有している。この信号処理
回路には画像信号のサンプリングノイズを低減するCD
S回路(相関二重サンプリング回路)や画像信号を増幅
するAGC回路(自動ゲイン調整回路)が含まれてい
る。
【0047】ユニット本体23の円筒部の両側面の略中
央にはピン23d,23eが突設され、これらのピン2
3d,23eをそれぞれ第1支持枠24の両端適所に穿
設された孔24a,24b(図6参照)に遊嵌させてユ
ニット本体23が第1支持枠24に垂直面内で回動可能
に支持されている。また、ユニット本体23の円筒部の
下側面の略中央と第1支持枠24の略中央とには図略の
孔が穿設され、第2支持体25の長辺部25aの適所に
突設されたピン25cをこれらの孔に遊嵌させてユニッ
ト本体23及び第1支持枠24が第2支持体25に水平
面内で回動可能に支持されている。
【0048】更に第2支持体25の短辺部25bの上部
適所に駆動部材26が突設され、この駆動部材26の先
端はユニット本体23の後側の半球面23bの中央に接
触している。この駆動部材26は、図10に示すように
四角柱状の弾性部材261の4つの側面にそれぞれPZ
T等の圧電素子262〜265を貼り付けるとともに、
上端面に積層型圧電素子266と当接片267とを貼り
付けたものである。当接片267にはユニット本体23
の半球面23bに当接させるための突起267aが形成
されている。
【0049】図10に示すように駆動部材26に対して
直交座標系xyzを設定すると、x軸方向に設けられた
一対の圧電素子262,264は駆動部材26の先端部
をxz面内で振動させる駆動源であり、y軸方向に設け
られた一対の圧電素子263,265は駆動部材26の
先端部をyz平面内で振動させる駆動源である。すなわ
ち、圧電素子262と圧電素子264とに互いに位相が
反転した正弦波電圧を印加すると、圧電素子262が収
縮するときは圧電素子264が伸長して駆動部材26の
先端部は+x方向に傾き、逆に圧電素子262が伸長す
るときは圧電素子264が収縮して駆動部材26の先端
部は−x方向に傾くので、駆動部材26の先端はxz面
内で振動する。同様に圧電素子263と圧電素子265
とに互いに位相が反転した正弦波電圧を印加すると、同
様のメカニズムで駆動部材26の先端はyz面内で振動
する。
【0050】また、積層型圧電素子266は駆動部材2
6をz方向に伸長させる駆動源である。すなわち、積層
型圧電素子266に正弦波の電圧を印加すると、当該積
層型圧電素子266は厚さ方向に伸縮するので、駆動部
材26の先端はz軸方向に振動する。
【0051】従って、図11に示すように圧電素子26
2と圧電素子264とを互いに位相が反転した正弦波の
電圧e1,e2で駆動するとともに、積層型圧電素子26
6を圧電素子262に対する駆動電圧e1に対して90
°位相が遅れた正弦波電圧e3で駆動すると、駆動部材
26の先端はx軸方向の振動とz軸方向の伸縮とが合成
された運動を行い、xz面内で楕円運動を行うことにな
る(図10の回転矢印参照)。圧電素子263と圧電素
子265とを互いに位相が反転した正弦波の電圧で駆動
するとともに、積層型圧電素子266を圧電素子263
に対する駆動電圧に対して90°位相が遅れた正弦波電
圧で駆動した場合も同様のメカニズムで駆動部材26の
先端はyz面内で楕円運動を行うことになる。そして、
積層型圧電素子266の駆動電圧の位相を圧電素子26
2又は263に対する駆動電圧に対して90°進める
と、xz面内又はyz面内での楕円運動の回転方向は9
0°位相を遅らせた場合と逆になる。
【0052】従って、いま、xz平面が水平平面に一致
している場合、圧電素子262と圧電素子264とを互
いに位相が反転した正弦波電圧e1,e2で駆動するとと
もに、積層型圧電素子266を圧電素子262に対する
駆動電圧e1に対して90°位相が遅れた正弦波電圧e3
で駆動すると、ユニット本体23の後端側の半球面23
bに当接された駆動部材26の当接片267が水平面内
で、例えば反時計方向に楕円運動を行うので、この楕円
運動によりユニット本体23はピン25cを中心として
水平面内を時計回りに回動し、積層型圧電素子266の
駆動電圧e3の位相を圧電素子262の駆動電圧e1に対
して90°進めると、駆動部材26の当接片267が水
平面内で時計方向に楕円運動を行うので、この楕円運動
によりユニット本体23はピン25cを中心として水平
面内を反時計回りに回動する。
【0053】一方、圧電素子263と圧電素子265と
を互いに位相が反転した正弦波の電圧を駆動するととも
に、積層型圧電素子266を圧電素子263に対する駆
動電圧に対して90°位相が遅れた正弦波電圧(もしく
は90°位相が進んだ正弦波電圧)で駆動すると、同様
のメカニズムでユニット本体23はピン23d,23e
を中心として垂直面内を時計回り(もしくは反時計回
り)に回動する。
【0054】ユニット本体23の正面から見て右側の側
部には位置検出部材27が設けられ、下側の側部には位
置検出部材28が設けられている(図7,図8参照)。
位置検出部材27はユニット本体23のyz面内(垂直
面内)における回動位置を検出するものであり、位置検
出部材28はユニット本体23のxz面内(水平面内)
における回動位置を検出するものである。
【0055】位置検出部材27は、図12に示すように
磁気ヘッド271及び円弧状のマグネットスケール27
2と図略の位置検出回路とで構成されている。マグネッ
トスケール272はユニット本体23の右側の側部に固
定される一方、磁気ヘッド271は第1支持枠24の端
部の当該マグネットスケール272に対向する位置に、
ユニット本体23が垂直面内で回動した際、磁気ヘッド
271がマグネットスケール272上を相対的に移動す
るように取り付けられている。また、位置検出回路はカ
メラ本体2内の適所に設けられている。
【0056】マグネットスケール272は3本のトラッ
ク272a,272b,272cを有し、外側の2本の
トラック272a,272bには複数のS極とN極の磁
極m1,m2が所定の角度ピッチΔα(例えばトラック
272bにおいて、磁極m2間の距離dが200μmと
なる角度ピッチ)で交互に、かつ、両トラック間で隣接
する磁極m1,m2が同極性となるように着磁されてい
る。
【0057】トラック272aに形成された隣接するS
極の磁極m1とN極の磁極m1との境界位置は円弧状の
スケールの目盛位置に相当し、トラック272bに形成
された隣接するS極の磁極m2とN極の磁極m2との境
界位置も円弧状のスケールの目盛位置に相当している。
同一スケールに相当する2本のトラック272a,27
2bを設けているのは、撮像ユニット22の回動方向を
検出可能にするとともに、回動角αをΔα/2ピッチで
検出できるようにするためである。すなわち、トラック
272aの磁極m1の各境界位置又はトラック272b
の磁極m2の各境界位置を検出することにより基準位置
Rからの回転量(もしくは回動角α)が検出できるが、
トラック272aの磁極m1間の境界位置の検出タイミ
ングとトラック272bの磁極m2間の境界位置の検出
タイミングとを電気的にπ/2だけ位相をずらせること
によりΔα/2の角度ピッチで回転量が検出される。
【0058】なお、基準位置Rは、撮像ユニット22の
光軸Lが正面方向となる当該撮像ユニット22の位置を
「中心位置」と呼ぶことにすると、撮像ユニット22が
垂直面内で中心位置から下方向に40°回動した位置で
ある。
【0059】また、最も内側のトラック272cには一
方端部の適所に一対のS極とN極の磁極m3が着磁され
ている。トラック272cに形成された一対の磁極m3
はトラック272a,272bのスケールの基準位置R
を与えるものである。従って、これらの磁極m3もトラ
ック272bとの間で隣接する磁極m2と同極性となる
位置に着磁されている。
【0060】磁気ヘッド271はマグネットスケール2
72の各トラック272a,272b,272cに形成
された磁極m1,m2,m3をそれぞれ検出するための
磁気抵抗素子271a,271b,271cを有してい
る。磁気抵抗素子271aと磁気抵抗素子271cとは
マグネットスケール272上で同一の回転位置(図12
では回転位置n)となる位置に配置され、磁気抵抗素子
271bは磁気抵抗素子271a及び磁気抵抗素子27
1cに対して角度ピッチΔαの1/2だけ時計回りにず
れた位置に配置されている。磁気抵抗素子271aに対
して磁気抵抗素子271bの位置をずらしているのは、
トラック272aの磁極m1間の境界位置の検出タイミ
ングとトラック272bの磁極m2間の境界位置の検出
タイミングとを電気的にπ/2だけ位相をずらせるため
である。
【0061】図13は、位置検出回路の一実施の形態を
示すブロック図である。位置検出回路273は3個の波
形整形回路273a,273b,273c、位相検出回
路273d、信号変化検出回路273e及びカウンタ2
73fから構成されている。波形整形回路273a,2
73b,273cにはそれぞれ磁気抵抗素子271a,
271b,271cの磁極検出信号が入力される。波形
整形回路273a,273bの出力信号Sg1,Sg2はそ
れぞれ位相検出回路273dと信号変化検出回路273
eとに入力され、波形整形回路273cの出力信号Sg3
はカウンタ273fのリセット端子に入力されている。
また、位相検出回路273dから出力される信号Sg4は
カウンタ273fの+/−端子に入力され、信号変化検
出回路273eから出力される信号Sg5はカウンタ27
3fのカウント端子に入力されている。そして、カウン
タ273fのOUT端子から角度データ(すなわち、図
12における基準位置Rからの回動角度αのデータ)が
検出される。
【0062】撮像ユニット22の回動動作により磁気ヘ
ッド271がマグネットスケール272上を相対的に移
動すると、磁気抵抗素子271a,271b,271c
によりそれぞれトラック272a,272b,272c
に形成された磁極m1,m2,m3による磁場が検出さ
れる。トラック272a,272bには磁極m1,m2
がN,S交互に形成されているので、磁気抵抗素子27
1a,271bからは所定の周期で正弦波状に変化する
信号が出力される。また、トラック272cには所定の
位置にN,S一対の磁極m3が形成されているので、磁
気抵抗素子271cからは当該磁気抵抗素子271cが
磁極m3の形成位置を通過したとき、正弦波状に変化す
る信号が1周期分だけ出力される。
【0063】波形整形回路273a,273b,273
cはそれぞれ磁気抵抗素子271a,271b,271
cから出力される正弦波状の信号を矩形波の信号に波形
整形するものである。また、位相検出回路273dは波
形整形回路273aの出力信号Sg1と波形整形回路27
3bの出力信号Sg2との位相関係(例えば信号Sg1の位
相が信号Sg2の位相に対して進み位相か遅れ位相かの関
係)を検出するものである。この位相関係の検出信号S
g4はマグネットスケール272に対する磁気ヘッド27
1の相対的な移動方向(すなわち、撮像ユニット22の
回動方向)を示すものである。
【0064】また、信号変化検出回路273eは出力信
号Sg1,Sg2の信号変化(すなわち、例えばS極検出か
らN極検出に変化したこと)を検出するものである。こ
の検出信号Sg5はマグネットスケール272に対する磁
気ヘッド271の移動量(もしくは回転角α)を100
μm単位(もしくはΔα/2単位)で検出したものであ
る。
【0065】磁気抵抗素子271aと磁気抵抗素子27
1bとは磁気ヘッド271において検出位置が互いに9
0°位相がずれる関係に設定されているので、図14に
示すように、波形整形回路273aの出力信号Sg1と波
形検出回路273bの出力信号Sg2とは位相がπ/2だ
けずれている。しかも磁気ヘッド271のマグネットス
ケール272に対する移動方向が時計回りか反時計回り
かで信号Sg2に対する信号Sg1の位相の進遅関係は互い
に逆になっている。すなわち、磁気ヘッド271がマグ
ネットスケール272に対して時計回りに移動するとき
は、図14では磁気ヘッド271がマグネットスケール
272aを右から左に移動することになるので、信号S
g2に対する信号Sg1の位相は遅れ位相となり(図14の
基準位置Rの検出タイミング参照)、磁気ヘッド271
がマグネットスケール272に対して反時計回りに移動
すると(図14では磁気ヘッド271がマグネットスケ
ール272aを左から右に移動すると)、信号Sg2に対
する信号Sg1の位相は進み位相となる。
【0066】従って、位相検出回路273bでは、例え
ば信号Sg2に対する信号Sg1の位相が進み位相のとき
(撮像ユニット22が反時計回りに回動していると
き)、ハイレベルの信号が出力され、信号Sg2に対する
信号Sg1の位相が遅れ位相のとき(撮像ユニット22が
時計回りに回動しているとき)、ローレベルの信号が出
力される。なお、位相検出回路273bの出力信号のハ
イ/ロー関係は逆になっていてもよい。
【0067】また、信号変化検出回路273eは波形整
形回路273a及び波形整形回路273bの出力信号S
g1,Sg2の立上り及び立下りを検出し、その検出毎にパ
ルス信号を出力する。信号Sg1及び信号Sg2の信号変化
を検出したパルス列はそれぞれ磁気ヘッド271のマグ
ネットスケール272上の移動を200μmピッチで検
出したものであるが、信号Sg1の信号変化を検出したパ
ルス列と信号Sg2の信号変化を検出したパルス列とは検
出タイミングが相互にπ/2だけずれているので、信号
変化検出回路273eから出力されるパルス列信号Sg5
は磁気ヘッド271のマグネットスケール272上の移
動を100μmピッチで検出した(すなわち、撮像ユニ
ット22の回動を角度Δα/2ピッチした)ものとなっ
ている。
【0068】従って、カウンタ273fでは波形整形回
路273aから出力される基準位置Rの検出信号Sg3
(信号変化の信号)でカウント値をリセットした後、カ
ウント端子に入力されるパルス数Nmをカウントし、こ
のカウント値Nmに角度Δα/2を乗して撮像ユニット
22の基準位置Rからの回動角αが算出され、その角度
データがOUT端子から出力される。また、+/−端子
に入力される信号Sg4のレベルより撮像ユニット22の
回動方向が判別され、その回動方向のデータもOUT端
子から出力される。
【0069】なお、位置検出部材28も位置検出部材2
7と同様の構成を有し、この位置検出部材28により上
述と同様のメカニズムで撮像ユニット22の水平面内で
の回動位置が検出される。位置検出部材28における基
準位置Rは撮像ユニット22が水平面内で中心位置から
右方向に40°回動した位置である。
【0070】上記構成において、メインスイッチ21が
オンなると、記録モードが初期設定され、撮像ユニット
22は、まず、図15の実線の状態及び図16に示すよ
うに自動的に中心位置(すなわち、撮影レンズ231が
開口部5から露出し、その光軸Lが正面方向となる位
置)に設定される。そして、記録モードにおいては、撮
影者の光軸変更レバー9又は光軸変更ボタン19a〜1
9dの操作により撮像ユニット22が中心位置より上下
左右の各方向にそれぞれおよそ±20°の範囲(上述の
許容範囲に相当)内で任意の位置に設定されて、撮影が
行われる。
【0071】また、メインスイッチ21がオフになる
と、図15の一点鎖線で示すように、撮像ユニット22
が中心位置に対して下方向におよそ40°回動した位置
に自動的に設定され、開口部5がユニット本体23の前
側の半球面23aの部分で遮蔽される。なお、中心位置
に対して下方向以外でおよそ40°回動した位置に撮像
ユニット22を設定して開口部5をユニット本体23の
前側の半球面23aの部分で遮蔽するようにしてもよ
い。本実施の形態では、撮像ユニット22の駆動制御の
容易性を考慮して位置検出部材27,28でそれぞれ基
準位置Rが検出されるまで撮像ユニット22を回動さ
せ、図17に示すように、右下方向に40°回動した位
置に撮像ユニット22を設定するようにしている。
【0072】このように開口部5にバリアやスライドカ
バーを設けることなくユニット本体23で開口部5を遮
蔽するようにしているので、開口部2の遮蔽機構が簡単
になるとともに、カメラ収納時はユニット本体23が確
実にカメラ本体2内に格納されるので、簡単な構成で撮
影レンズ231に汚れや埃が付着することがなく、撮影
レンズ231を通して撮像部に不要光が進入することも
ないようになっている。
【0073】なお、本実施の形態では圧電素子を撮像ユ
ニット22の駆動部材に用いているが、ステッピングモ
ータ等のモータを駆動部材としてもよい。この場合、例
えば撮像ユニット22の垂直面内の回動軸と水平面内の
回動軸とにそれぞれステッピングモータのロータを直結
して直接、撮像ユニット22をモータ駆動してもよく、
ステッピングモータの駆動力を歯車とカムとからなる駆
動力切換伝達部材を介して上記回転軸に伝達して間接的
に撮像ユニット22をモータ駆動してもよい。
【0074】図18は、デジタルカメラ1の回路構成を
示すブロック図である。同図において、上述した部材と
同一の部材には同一の番号を付している。ユニット本体
23内の撮像部239は上述した撮像素子と信号処理回
路とを備えた撮像部に相当するものである。また、ズー
ム駆動部237は撮影レンズ231内の焦点距離調節用
のレンズ231aの駆動を制御するもので、上述のズー
ムモータ232、ネジ部材233及びナット部材234
からなる駆動機構に相当するものである。ズーム駆動部
237は制御部213からの制御信号に基づいてズーム
モータ232を駆動することによりレンズ231aの位
置を制御する。
【0075】レンズ位置検出部238は焦点距離調節用
のレンズ231aの位置を検出するもので、上述のエン
コーダ235とこのエンコーダ235から出力されるコ
ード符号を位置情報にデコードするデコーダとを有して
いる。レンズ位置検出部238から出力される位置情報
は制御部213に入力される。
【0076】ユニット駆動部201は撮像ユニット22
の回動動作を制御するもので、上述の駆動部材26とこ
の駆動部材26の駆動回路とを有している。ユニット駆
動部201は制御部213からの制御信号に基づいて駆
動部材26を駆動することにより撮像ユニット22の位
置を制御する。
【0077】ユニット位置検出部202は撮像ユニット
22の回動位置を検出するもので、上述の位置検出部材
27,28と位置検出回路とを有している。ユニット位
置検出部202から出力される撮像ユニット22の回動
方向及び回動量の情報は制御部213に入力される。
【0078】FL制御部203はフラッシュ4の発光を
制御するものである。FL制御部203は発光エネルギ
ー蓄積回路及び発光タイミング制御回路を有し、制御部
213からの制御信号に基づきフラッシュ4の発光を制
御する。撮影が所定の低輝度撮影となるときは、制御部
213から発光指令信号が出力され、FL制御部203
は撮影時にフラッシュ4を自動発光させる。
【0079】電源部204は電源電池及びDC/DCコ
ンバータを含み、各種の電気回路に必要な電源を生成し
て供給するものである。電源部204も制御部213か
らの制御信号に基づいて電源供給を制御する。
【0080】スイッチ群205はズーム操作ボタン6,
7、レリーズボタン8及び光軸変更レバー9の操作を検
出し、その検出信号を制御部213に入力するものであ
る。
【0081】スイッチ群205にはスイッチS1,S
2,SZI,SZO,SU,SD,SR,SLが含まれ
ている。各スイッチS1〜SLの内容は、以下のように
なっている。 S1;レリースボタン8の半押状態を検出するスイッチ
である。 S2;レリースボタン8の全押状態を検出するスイッチ
である。 SZI;ズーム操作ボタン6の押込状態を検出するズー
ムインスイッチである。 SZO;ズーム操作ボタン7の押込状態を検出するズー
ムアウトスイッチである。 SU;光軸変更レバー9の上方向の傾動状態を検出する
スイッチである。 SD;光軸変更レバー9の下方向の傾動状態を検出する
スイッチである。 SR;光軸変更レバー9の右方向の傾動状態を検出する
スイッチである。 SL;光軸変更レバー9の左方向の傾動状態を検出する
スイッチである。
【0082】A/D変換部206は撮像部239から出
力される画像信号(アナログ信号)を、例えば8ビット
構成のデジタル信号(以下、この画像信号を画像データ
という。)に変換するものである。
【0083】タイミングジェネレータ207は撮像部2
39の撮像動作及びその撮像画像を構成する画素データ
の撮像部239及びA/D変換部206での時系列処理
を行うためのタイミングパルスを生成するものである。
タイミングジェネレータ207は基準クロックを有し、
この基準クロックを分周して所定の周波数のタイミング
パルスを生成し、それぞれ撮像部239及びA/D変換
部206に入力する。また、CCDの積分動作の開始/
終了のタイミング信号を生成し、撮像部239に入力す
る。タイミングジェネレータ207は制御部213から
の制御信号に基づいてタイミング信号を生成し、そのタ
イミング信号を撮像部239及びA/D変換部206に
入力する。
【0084】信号処理部208は黒レベル補正回路、ホ
ワイトバランス回路及びγ補正回路等の信号処理回路を
有し、A/D変換部206から出力される画像データの
黒レベルの補正、ホワイトバランス調整及び階調補正等
の所定の信号処理を行うものである。
【0085】RAM(Random Access Memory)209は
信号処理部208から出力される画像データを一時的に
記憶するものである。RAM209は撮像画像5枚分の
記憶容量を有している。このようにRAM209に複数
枚の撮像画像の記憶を可能にしているのは、上述した高
精細撮影モードにおける部分画像の撮影を可能にするた
めである。そして、RAM209の記憶容量に余裕があ
るので、通常撮影モードにおいてはオートブラケット撮
影を行うようにしている。
【0086】記録/読出処理部211はRAM209に
記憶された画像データのフラッシュメモリ212への記
録、及びLCD表示部3に再生するためフラッシュメモ
リ212に記録された撮像画像の読出処理を行うもので
ある。記録/読出処理部211は制御部213からの制
御信号に基づいて画像の記録もしくは読出を行う。
【0087】伸長/圧縮処理部210はRAM209に
記憶された画像データをフラッシュメモリ212に記録
する際の当該画像データの圧縮及びフラッシュメモリ2
12から読み出された画像データ(圧縮データ)の伸長
を行うものである。伸長/圧縮処理部210は制御部2
13からの制御信号に基づき、例えばJPEG(Joint
Photographic Coding Experts Group)方式により画像
データの圧縮/伸長を行う。なお、圧縮方法はJPEG
方式に限定されるものではなく、例えばMPEG(Movi
ng Picture Coding Experts Group)方式などの他の圧
縮方式を採用することができる。
【0088】フラッシュメモリ212は不揮発性の書き
換え可能な外部記憶媒体である。外部記憶媒体としてM
D、PCカード、ハードディスクカード等の他の種類の
記憶媒体を用いてもよい。フラッシュメモリ212はカ
メラ本体2に着脱可能になされている。
【0089】なお、以下の説明では画像データのRAM
209への一時記憶とフラッシュメモリ212への記憶
とを区別するため、前者を「記憶」と呼び、後者を「記
録」と呼ぶことにする。
【0090】制御部213はデジタルカメラ1の撮影動
作を集中制御するものである。制御部213はマイクロ
コンピュータからなり、上述したカメラ本体2及びLC
D表示部3内の各部材の駆動を有機的に制御して撮影動
作を制御する。また、制御部213は焦点調節機能(A
F機能)及び露出制御機能(AE機能)を有し、RAM
209に記憶された画像データを用いて合焦位置を検出
するとともに、被写体輝度を検出し、この被写体輝度か
らシャッタスピードに相当するCCDの露光時間を設定
する。
【0091】制御部213は、撮影待機状態において
は、所定の周期で撮像部239を駆動してライブビュー
画像(ビデオ画像)をRAM209に取り込み、その取
込画像を順次、LCD表示部3に出力してLCDパネル
12に表示させる。すなわち、LCDパネル12にビュ
ーファインダ表示を行う。また、レリーズボタン8(又
は18)により撮影が指示されると、焦点調節及びCC
Dの露光時間の設定をした後、この露光時間で被写体を
撮影し、その撮影画像をフラッシュメモリ212に記録
する。
【0092】LCD表示部3における表示制御部301
はLCDパネル12への画像表示を制御するものであ
る。表示制御部301はLCDパネル12の画素数に対
応した表示用の画像メモリを有し、制御部213から表
示制御部301には再生用の画像データに間引き処理を
施して画像データが転送される。表示制御部301は画
像データを画像メモリに書き込むことにより再生画像の
LCDパネル12への表示を行う。また、表示制御部3
01は画像メモリに書き込まれた画像データをビデオ信
号に変換するD/A変換回路を有し、このD/A変換回
路で生成されたビデオ信号はVIDEO信号端子に出力
される。従って、このVIDEO端子を介してCRT等
の表示装置を接続することによりLCDパネル12に表
示される画像と同一の画像を当該表示装置に再生表示さ
せることができる。
【0093】スイッチ群302は記録/再生モードスイ
ッチ13、撮影モードスイッチ14、ブラケット撮影確
認ボタン15、ズーム操作ボタン16,17、レリーズ
ボタン18及び光軸変更ボタン19a〜19d、消去ボ
タン20及びメインスイッチ21の操作を検出し、その
検出信号をケーブル11を介して制御部213に入力す
るものである。
【0094】スイッチ群302にはスイッチSM,S
1,S2,SZI,SZO,SU,SD,SR,SL,
SCHG,SDEL,SR/P,SMODが含まれてい
る。各スイッチSM〜SMODの内容は、以下のように
なっている。 SM;メインスイッチ21の押込操作を検出するスイッ
チである。 S1;レリースボタン18の半押状態を検出するスイッ
チである。 S2;レリースボタン18の全押状態を検出するスイッ
チである。 SZI;ズーム操作ボタン16の押込状態を検出するズ
ームインスイッチである。 SZO;ズーム操作ボタン17の押込状態を検出するズ
ームアウトスイッチである。 SU;光軸変更ボタン19aの上方向の傾動状態を検出
するスイッチである。 SD;光軸変更ボタン19bの下方向の傾動状態を検出
するスイッチである。 SR;光軸変更ボタン19cの右方向の傾動状態を検出
するスイッチである。 SL;光軸変更ボタン19dの左方向の傾動状態を検出
するスイッチである。
【0095】SCHG;ブラケット撮影確認ボタン15
の押込操作を検出するスイッチである。 SDEL;消去ボタン20の押込操作を検出するスイッ
チである。 SR/P;記録/再生モードスイッチ13の設定状態を
検出するスイッチである。 SMOD;撮影モードスイッチ14の設定状態を検出す
るスイッチである。
【0096】上記のように、本実施の形態ではカメラ本
体2とLCD表示部3をケーブル11で電気的に接続
し、カメラ本体2からLCD表示部3には電源と間引き
処理した画像データを送信し、LCD表示部3からカメ
ラ本体2にはスイッチの検出信号を送信するようにして
いるので、例えば撮像部とカメラ本体とをケーブルで接
続する構成に比べてケーブルを伝送する信号の取り扱い
が容易になるとともに、データ量が少なくなり、この分
ケーブル11や信号を送受するための回路構成を簡単に
することができる。
【0097】なお、記録/再生処理部211及びフラッ
シュメモリ212をLCD表示部3内に配置するように
してもよい。この場合もカメラ本体2からLCD表示部
3に送信される画像データは伸長/圧縮処理部210で
圧縮されているので、データ量が少なく、ケーブル11
や信号送受用の回路構成の簡素化が可能になる。また、
本実施の形態ではカメラ本体2とLCD表示部3とをケ
ーブルで接続しているが、赤外光や電波を用いてワイヤ
レス化するようにしてもよい。
【0098】次に、デジタルカメラ1の撮影動作につい
て、フローチャートを用いて具体的に説明する。
【0099】図19,図20は、撮影動作のメインフロ
ーを示すフローチャートである。電源電池がカメラ本体
2に装着されると、メインフローが実行される。
【0100】まず、メインスイッチ21のオン/オフ状
態が判別され(#2)、メインスイッチ21がオフにな
っていると(#2でNO)、図21に示すサブルーチン
「SM OFF」の処理が実行され、撮像ユニット22
が開口部5を遮蔽する所定の基準位置Rに設定される。
【0101】「SM OFF」のサブルーチンに移行す
ると、撮像ユニット22が水平面内で正面方向に対して
右方向に、位置検出部材28により基準位置Rが検出さ
れるまで回動され(#40,#42のループ)、右方向
の回動基準位置Rに到達すると、続いて、垂直面内で下
方向に、位置検出部材27により基準位置Rが検出され
るまで回動され(#44,#46のループ)、下方向の
回動基準位置Rに到達すると(すなわち、撮像ユニット
22の光軸方向が右下方向の所定方向に向く位置に到達
すると)、撮像ユニット22の駆動が停止され、メイン
スイッチSMがオンになるまでその状態が保持される
(#48のループ)。この状態は電源電池がカメラ本体
2に装着され、メインスイッチ21がオフにされている
状態(すなわち、デジタルカメラ1が放置もしくはケー
スに収納されている状態)である。上述のように、デジ
タルカメラ1がケースに収納され、撮影許可状態にない
場合は、撮像ユニット22をカメラ本体2の開口部5を
遮蔽する位置に設定しているので、CCDの遮光や撮影
レンズ231の保護が好適に行われる。
【0102】図19に戻り、メインスイッチ21がオン
になっていると(#2でYES)、更に記録/再生モー
ドスイッチ13の設定状態が判別され(#6)、再生モ
ードになっていると(#6でNO)、図35,図36に
示すサブルーチン「再生モード」の処理が実行され、記
録画像のLCD表示部3への再生処理が行われる。な
お、再生モードの処理については後述する。
【0103】一方、記録モードになっていると(#6で
YES)、図22に示すサブルーチン「撮像ユニットセ
ット」の処理が実行され、撮像ユニット22が中心位置
(すなわち、撮影レンズ231が開口部5から露出し、
その光軸方向が正面方向となる位置)に設定される。こ
の処理は、メインスイッチ21が投入されると、撮像ユ
ニット22の光軸方向を正面方向にセットすることによ
り撮像ユニット22の駆動を容易かつ高精度で制御でき
るようにするとともに、撮影者が撮像ユニット22の調
整を行うことなく直ちに通常の撮影動作ができるように
するものである。
【0104】「撮像ユニットセット」のサブルーチンに
移行すると、撮像ユニット22が水平面内で正面方向に
対して右方向に、位置検出部材28により基準位置Rが
検出されるまで回動され(#50,#52のループ)、
右方向の回動基準位置Rに到達すると、続いて、垂直面
内で下方向に、位置検出部材27により基準位置Rが検
出されるまで回動される(#54,#56のループ)。
この処理は、回動制御のために撮像ユニット22を上下
左右方向の回動基準位置R(本実施の形態では右下隅の
方向の所定位置)に設定する処理である。
【0105】続いて、撮像ユニット22が下方向の回動
基準位置Rに到達すると、撮像ユニット22は、更に水
平面内で左方向に所定量だけ回動して水平面内の中心位
置に設定され後(#58,#60のループ)、垂直面内
で上方向に所定量だけ回動して垂直面内の中心位置に設
定され(#62,#64のループ)、メインルーチンに
リターンする。本実施の形態では、回動基準位置Rは中
心位置から下方向に40°、右方向に40°回動した位
置であるから、上記ステップ#58〜#64では撮像ユ
ニット22は水平面内で左方向に40°回動された後、
上方向に40°回動されて中心位置に設定される。
【0106】図19に戻り、撮像ユニット22のセット
処理が終了すると、各種スイッチS1,SZI,SZ
O,SU,SD,SR,SL,SMOD,SP/R,S
Mの変化の有無が判別される(#10〜#30)。
【0107】いずれのスイッチも変化がなければ(#1
0〜#24でNO,#28,#30でYES)、表示タ
イマによる表示時間の計時が終了している否かが判別さ
れる(#32)。この表示タイマの計時は、後述する
「S1 ON」の処理で撮影動作が行われたとき、その
撮影画像をLCD表示部3に所定の時間だけ表示させる
際の当該所定時間を計時するものである。なお、表示タ
イマは制御部213に内蔵されている。
【0108】表示時間の計時が終了していると(#32
でYES)、LCD表示部3への撮影画像の表示が停止
され(#34)、各種スイッチS1〜SMの変化の有無
の判別処理(以下、SW判別処理という。)を行うべく
ステップ#10に戻る。一方、表示時間の計時が終了し
ていなければ(#32でNO)、フラグFIABの内容
が判別され(#36)、フラグFIABが「0」にリセ
ットされていれば(#36でNO)、SW判別処理を行
うべくステップ#10に戻り、フラグFIABが「1」
にセットされていれば(#36でYES)、更にスイッ
チSCHGがオンになっているか否かが判別される(#
38)。ブラケット撮影確認ボタン15が操作されてス
イッチSCHGがオンになっていなければ(#38でN
O)、SW判別処理を行うべくステップ#10に戻り、
スイッチSCHGがオンになっていれば(#38でYE
S)、図32に示すサブルーチン「画像選択」の処理に
移行する。
【0109】なお、フラグFIABはオートブラケット
撮影における記録画像の変更、追加が可能であるか否か
を判別するためのフラグで、「1」にセットされている
と、ブラケット撮影確認ボタン15の操作に応じて記録
画像の変更、追加が可能となり、「0」にリセットされ
ていると、その記録画像の変更、追加は不可となる。従
って、ステップ#38のスイッチSCHGの判断はブラ
ケット撮影確認ボタン15の操作の有無の判断であり、
サブルーチン「画像選択」の処理は記録画像の変更又は
追加の対象となる画像を選択する処理である。「画像選
択」の処理については後述する。
【0110】SW判別処理において、記録/再生モード
スイッチ13の設定状態が再生モードに切り換えられ
(#28でNO)、もしくはメインスイッチSMがオフ
にされると(ステップ#30でNO)、ステップ#2に
戻る。
【0111】また、SW判別処理において、ズーム操作
ボタン6,7(又は16,17)が操作されてスイッチ
SZI又はスイッチSZOがオンになると(#12又は
#14でYES)、図23に示すサブルーチン「ズー
ム」の処理が実行され、撮影レンズ231のズーミング
処理が行われる。
【0112】「ズーム」のサブルーチンに移行すると、
ズームインスイッチSZI又はズームアウトスイッチS
ZOのオン状態が継続しているが否かが判別される(#
70,#86)。ズームインスイッチSZIがオン状態
になっていれば(#70でYES)、更に撮影モードス
イッチ14により高精細撮影モードが設定されているか
否かが判別される(#72)。
【0113】通常撮影モードが設定されていれば(#7
2でNO)、撮影レンズ231の焦点距離調節用のレン
ズ231aがテレ側の終端位置にあるか否かが判別され
(#74)、焦点距離調節用のレンズ231aがテレ側
の終端位置になければ(#74でNO)、焦点距離調節
用のレンズ231aがテレ側に駆動され(#76,#7
0〜#76のループ)、焦点距離調節用のレンズ231
aがテレ側の終端位置に設定された時点でレンズ231
aの駆動が停止される(#74でYES,#78)。す
なわち、通常撮影モードではズーム操作ボタン6(又は
16)が押し続けられると、撮影レンズ231の焦点距
離調節用のレンズ231aをテレ側に移動してズームイ
ンの動作が行われる。そして、焦点距離調節用のレンズ
231aがテレ側の終端位置に到達してもなおズーム操
作ボタン6(又は16)が押し続けられていると、レン
ズ231aは当該終端位置で停止され、撮影レンズ23
1はテレ端(本実施の形態ではf=15mm)に固定さ
れる。
【0114】一方、高精細撮影モードが設定されていれ
ば(#72でYES)、撮影レンズ231の焦点距離f
が8mmになっているか否かが判別され(#80)、撮
影レンズ231の焦点距離fが8mmよりも小さければ
(#80でNO)、撮影レンズ231の焦点距離調節用
のレンズ231aがテレ側に駆動され(#82,#7
0,#72,#80,#82のループ)、撮影レンズ2
31の焦点距離fが8mmに到達した時点でレンズ23
1aの駆動が停止される(#80でYES、#84)。
すなわち、高精細撮影モードでは撮影レンズ231の焦
点距離fは8mm以下に制御される。
【0115】高精細撮影モードでのズームイン操作を撮
影レンズ231の焦点距離fが8mm以下となるように
制限しているのは、本実施の形態では下記表1に示すよ
うに被写体Qの部分画像GA〜GD(図5参照)を撮影す
るときの焦点距離f2を被写体Qの全体画像Gを撮影す
る焦点距離f1の1.8〜1.9倍としているので、最
大焦点距離f=15mmの略1/2に制限することによ
り最初に撮影される被写体Qの全体画像Gの撮影制御を
容易かつ確実にするためである。
【0116】
【表1】
【0117】なお、表1は全体画像を撮影するときの代
表的な4個の焦点距離f1及びそのときの水平及び垂直
の各方向の画角θh1,θv1と各焦点距離f1に対する部
分画像を撮影するときの焦点距離f2及びそのときの水
平及び垂直方向の画角θh2,θv2、部分画像を撮影する
ときの光軸Lの方向の正面方向からの変位量Δθh,Δ
θv及び焦点距離比K(=f2/f1)を示したもので
ある。なお、8mm以下の代表値以外の任意の焦点距離
f1についても同様に算出、設定することができる。
【0118】本実施の形態では図5に示すように、被写
体全体を4分割しているので、各部分画像GA〜GDの撮
像時の焦点距離f2は全体画像Gの撮像時の焦点距離f
1の略2倍となるが、境界部分で画像を重複させて貼合
わ合成をし易くすることや撮影時のカメラブレにより貼
合合成位置の画像の欠如を防止することを考慮して焦点
距離比K(=f2/f1)は2倍よりも小さくしてい
る。
【0119】同表において、水平画角θhi,垂直画角θ
vi(i=1,2)はそれぞれ図24(a),(b)に示
す角度である。本実施の形態では、撮像素子として4.
8mm×3.6mmのCCD239aを用いているの
で、水平画角θhi,垂直画角θviはそれぞれθhi=2・
tan~1(2.4/fi)、θvi=2・tan~1(1.8/fi)で算出され
る。また、光軸変位量Δθh,Δθvは、図25に示すよ
うに、それぞれCCD239aを傾けた場合の水平方向
の傾斜角と垂直方向の傾斜角である。
【0120】図23に戻り、ズームアウトスイッチSZ
Oがオン状態になっていれば(#70でNO,#86で
YES)、撮影レンズ231の焦点距離調節用のレンズ
231aがワイド側の終端位置にあるか否かが判別され
(#88)、焦点距離調節用のレンズ231aがワイド
側の終端位置になければ(#88でNO)、焦点距離調
節用のレンズ231aがワイド側に駆動され(#90,
#86〜#90のループ)、焦点距離調節用のレンズ2
31aがワイド側の終端位置に設定された時点でレンズ
231aの駆動が停止される(#88でYES,#9
2)。
【0121】すなわち、ズーム操作ボタン7(又は1
7)が押し続けられると、撮影レンズ231の焦点距離
調節用のレンズ231aをワイド側に移動してズームア
ウトの動作が行われる。そして、焦点距離調節用のレン
ズ231aがワイド側の終端位置に到達してもなおズー
ム操作ボタン7(又は17)が押し続けられていると、
レンズ231aは当該終端位置で停止され、撮影レンズ
231はワイド端(本実施の形態ではf=5mm)に固
定される。なお、ズームアウト操作では撮影レンズ23
1の焦点距離fが8mmを超えることはないので、高精
細撮影モードにおけるズームイン操作の場合のような制
限は設けられていない。
【0122】図19に戻り、SW判別処理において、光
軸変更レバー9もしくは光軸変更ボタン19a〜19d
が操作されてスイッチSU〜SLのいずれかがオンにな
ると(#16〜#22のいずれかがYES)、図26,
図27に示すサブルーチン「撮像ユニット駆動」の処理
が実行され、撮像ユニット22の光軸方向の変更処理が
行われる。
【0123】「撮像ユニット駆動」のサブルーチンに移
行すると、光軸変更レバー9(もしくは光軸変更ボタン
19a)の操作によりスイッチSUがオン状態になって
いるか否かが判別される(#100)。
【0124】スイッチSUがオン状態になっていれば
(#100でYES)、更に撮影モードスイッチ14に
より高精細撮影モードが設定されているか否かが判別さ
れる(#102)。高精細撮影モードが設定されていれ
ば(#102でYES)、撮像ユニット22が中心位置
から上方向に10°未満の角度Δθvで変位した位置に
あるか否かが判別され(#104)、角度ΔθvがΔθv
<10°であれば(#104でYES)、撮像ユニット
22が垂直面内で上方向に駆動され(#108、#10
0〜#104,#108のループ)、撮像ユニット22
が中心位置から上方向に10°変位した位置に達すると
(#104でNO)、撮像ユニット22の駆動が停止さ
れる(#110)。すなわち、高精細撮影モードにおい
ては光軸変更レバー9(もしくは光軸変更ボタン19
a)の操作に応じて撮像ユニット22が中心位置から1
0°の範囲内で上方向に駆動される。
【0125】一方、通常撮影モードが設定されていれば
(#102でNO)、撮像ユニット22が中心位置から
上方向に20°未満の角度Δθvで変位した位置にある
か否かが判別され(#106)、角度ΔθvがΔθv<2
0°であれば(#106でYES)、撮像ユニット22
が垂直面内で上方向に駆動され(#108、#100,
#102,#106,#108のループ)、撮像ユニッ
ト22が中心位置から上方向に20°変位した位置に達
すると(#106でNO)、撮像ユニット22の駆動が
停止される(#110)。すなわち、通常撮影モードに
おいては光軸変更レバー9(もしくは光軸変更ボタン1
9a)の操作に応じて撮像ユニット22が中心位置から
20°の範囲内で上方向に駆動される。
【0126】また、スイッチSUがオフ状態であるか、
オン状態からオフ状態になると(#100でNO)、撮
像ユニット22の回動動作は停止される(#112)。
【0127】続いて、光軸変更レバー9(もしくは光軸
変更ボタン19b)の操作によりスイッチSDがオン状
態になっているか否かが判別され(#114)、スイッ
チSUの場合と同様の撮像ユニット22の回動動作の制
御が行われる(#114〜#126)。すなわち、高精
細撮影モードにおいては光軸変更レバー9(もしくは光
軸変更ボタン19b)の操作に応じて撮像ユニット22
が中心位置から10°の範囲内で下方向に駆動され(#
114,#116,#118,#122,#124)、
通常撮影モードにおいては光軸変更レバー9(もしくは
光軸変更ボタン19b)の操作に応じて撮像ユニット2
2が中心位置から20°の範囲内で下方向に駆動される
(#114,#116,#120,#122,#12
4)。そして、スイッチSDがオフ状態であるか、オン
状態からオフ状態になると(#114でNO)、撮像ユ
ニット22の回動動作は停止される(#126)。
【0128】なお、高精細撮影モードにおける撮像ユニ
ット22の上下方向の駆動範囲をΔθv<10°に制限
しているのは、表1に示したように、f1=8mmにお
ける部分画像撮影時の撮像ユニット22の光軸Lの変位
量|Δθv|が10°を超えることがないからである。
また、通常撮影モードにおける撮像ユニット22の上下
方向の駆動範囲をΔθv<20°に制限しているのは、
変位量|Δθv|を20°以上にすると、撮像ユニット
22の撮影レンズ231がカメラ本体2の開口部5に露
出しなくなり、撮影できなくなるからである。従って、
両撮影モードにおいて、実質的に撮影に必要でない範囲
については撮像ユニット22の垂直面内の回動を制限し
て無意味な操作をさせないようにしている。
【0129】続いて、光軸変更レバー9(もしくは光軸
変更ボタン19c)の操作によりスイッチSLがオン状
態になっているか否かが判別される(#128)。スイ
ッチSLがオン状態になっていれば(#128でYE
S)、更に撮影モードスイッチ14により高精細撮影モ
ードが設定されているか否かが判別される(#13
0)。
【0130】高精細撮影モードが設定されていれば(#
130でYES)、撮像ユニット22が中心位置から左
方向に7°未満の角度Δθhで変位した位置にあるか否
かが判別され(#132)、角度ΔθhがΔθh<7°で
あれば(#132でYES)、撮像ユニット22が水平
面内で左方向に駆動され(#136、#128〜#13
2,#136のループ)、撮像ユニット22が中心位置
から左方向に7°変位した位置に達すると(#132で
NO)、撮像ユニット22の駆動が停止される(#13
8)。すなわち、高精細撮影モードにおいては光軸変更
レバー9(もしくは光軸変更ボタン19c)の操作に応
じて撮像ユニット22が中心位置から7°の範囲内で左
方向に駆動される。
【0131】一方、通常撮影モードが設定されていれば
(#130でNO)、撮像ユニット22が中心位置から
左方向に20°未満の角度Δθhで変位した位置にある
か否かが判別され(#134)、角度ΔθhがΔθh<2
0°であれば(#134でYES)、撮像ユニット22
が水平面内で左方向に駆動され(#136、#128,
#130,#134,#136のループ)、撮像ユニッ
ト22が中心位置から左方向に20°変位した位置に達
すると(#134でNO)、撮像ユニット22の駆動が
停止される(#138)。すなわち、通常撮影モードに
おいては光軸変更レバー9(もしくは光軸変更ボタン1
9c)の操作に応じて撮像ユニット22が中心位置から
20°の範囲内で左方向に駆動される。
【0132】また、スイッチSLがオフ状態であるか、
オン状態からオフ状態になると(#128でNO)、撮
像ユニット22の回動動作は停止される(#140)。
【0133】続いて、光軸変更レバー9(もしくは光軸
変更ボタン19d)の操作によりスイッチSRがオン状
態になっているか否かが判別され(#142)、スイッ
チSLの場合と同様の撮像ユニット22の回動動作の制
御が行われる(#142〜#154)。すなわち、高精
細撮影モードにおいては光軸変更レバー9(もしくは光
軸変更ボタン19d)の操作に応じて撮像ユニット22
が中心位置から7°の範囲内で右方向に駆動され(#1
42〜#146,#150,#152)、通常撮影モー
ドにおいては光軸変更レバー9(もしくは光軸変更ボタ
ン19d)の操作に応じて撮像ユニット22が中心位置
から20°の範囲内で右方向に駆動される(#142,
#144,#148,#150,#152)。そして、
スイッチSRがオフ状態であるか、オン状態からオフ状
態になると(#142でNO)、撮像ユニット22の回
動動作は停止される(#154)。
【0134】なお、高精細撮影モードにおける撮像ユニ
ット22の左右方向の駆動範囲をΔθv<7°に制限し
ているのは、表1に示したように、f1=8mmにおけ
る部分画像撮影時の撮像ユニット22の光軸Lの変位量
|Δθh|が7°を超えることがないからである。ま
た、通常撮影モードにおける撮像ユニット22の左右方
向の駆動範囲をΔθv<20°に制限しているのは、変
位量Δθvを20°以上にすると、撮像ユニット22の
撮影レンズ231がカメラ本体2の開口部5に露出しな
くなり、撮影できなくなるからである。従って、両撮影
モードにおいて、水平面内においても実質的に撮影に必
要でない範囲については撮像ユニット22の回動を制限
して無意味な操作をさせないようにしている。
【0135】図19に戻り、SW判別処理において、レ
リーズボタン8(又は18)が半押しされ、スイッチS
1がオンになっていると(#10でYES)、図28,
図29に示すサブルーチン「S1 ON」の処理が実行
され、撮影処理が行われる。
【0136】「S1 ON」のサブルーチンに移行する
と、まず、フラグFIABが「0」にリセットされる
(#160)。続いて、撮像部239による撮像動作が
行われ(#162)、撮像部239から出力される画像
信号はA/D変換部206で画像データに変換された
後、信号処理部208で所定の信号処理が行われてRA
M209に一時、記憶される(#164)。RAM20
9に一時記憶された画像データは直ちに読み出され、間
引き処理が行われてケーブル11を介してLCD表示部
3の表示制御部301に転送され、LCDパネル12に
表示される(#166)。すなわち、LCD表示部3に
ライブビュー表示が行われる。
【0137】続いて、RAM209に一時記憶された画
像データを用いて露出調整が行われる(#168)。本
実施の形態に係るデジタルカメラ1は絞り固定(例えば
Av=4.0〔Ev〕)で、CCD239aの露光時間
(電荷蓄積時間)SSを制御することにより露出制御が
行われるようになっている。そして、この露光時間SS
はRAM209に一時記憶された画像データを用いて被
写体輝度Bv(例えばGの色成分の画素データの平均レ
ベル値)を算出し、この被写体輝度Bvに基づいて設定
されるようになっている。すなわち、ライブビュー表示
においては、予め設定された所定の周期(例えば1/3
0秒)で画像が撮像されるので、撮像画像毎に被写体輝
度Bvを算出するとともに、被写体輝度Bvが適正範囲
であるか否かを判別し、適正範囲を超えて明かるけれ
ば、現在の露光時間SSを1段階短くし、適正範囲を超
えて暗ければ、現在の露光時間SSを1段階長くして次
の撮像動作を行ことにより被写体輝度Bvが適正範囲と
なる露光時間SSが設定される。
【0138】表2は露光時間SSを制御するためのテー
ブルである。表2において、網掛けの露光時間SS(1
1ms)はカメラ起動時に設定される初期設定値であ
る。また、露光時間SSの最小値は0.25ms、最大
値は32msである。
【0139】
【表2】
【0140】また、表3は被写体輝度Bvに基づく露光
時間SSの調整方法の一例を示すものである。
【0141】表3において、被写体輝度Bvの値は8ビ
ットデータで表したものである。輝度レベルを「高」、
「中」、「低」の3つのレベル範囲に分け、Gの色成分
の画素データの平均値が「中」のレベル範囲(85〜1
69)にあるときは適正範囲として露光時間SSは変更
せず、「低」のレベル範囲(0〜84)にあるときは露
光アンダーとして露光時間SSを1段階長くし、「高」
のレベル範囲(170〜255)にあるときは露光オー
バーとして露光時間SSを1段階短くするようにしてい
る。なお、露光時間SSが32msで被写体輝度Bvが
「低」のレベルのとき(Bv≦84のとき)は、フラッ
シュが自動発光される。
【0142】
【表3】
【0143】従って、スイッチS1がオンになると、露
光時間SSが初期値(11ms)に設定されて最初の撮
像が行われ、この撮像画像により算出された被写体輝度
値Bvに基づいて露光時間SSの調整が行われる。すな
わち、170≦Bv≦255であれば、露光時間SSが
8.0〔ms〕に変更され、0≦Bv≦84であれば、
露光時間SSが16.0〔ms〕に変更され、85≦B
v≦169であれば、露光時間SSは変更されない。
【0144】続いて、スイッチS2がオンになったか否
かが判別され(#170)、スイッチS2がオフ状態で
あれば(#170でNO)、スイッチS1のオン状態が
継続されている限り(#172でYES)、ステップ#
162に戻り、撮像、表示及び露出調整の各動作が繰り
返される(#162〜#172のループ)。そして、こ
の間にスイッチS2がオンになることなくスイッチS1
がオフになると(#172でNO)、LCD表示部3で
のライブビュー表示が停止され(#174)、メインフ
ローのSW判別処理にリターンする。
【0145】一方、ライブビュー表示において、レリー
ズボタン8(又は18)が全押しされてスイッチS2が
オンになると(#170でYES)、ステップ#176
に移行し、撮像及び撮像画像のフラッシュメモリ212
への記録が行われる。
【0146】すなわち、直前に調整された露光時間SS
で撮像部239により撮像動作が行われ(#176)、
撮像部239から出力される画像信号はA/D変換部2
06で画像データに変換された後、信号処理部208で
所定の信号処理が行われてRAM209に一時、記憶さ
れる(#178)。なお、RAM209は、上述のよう
に5枚分の記憶容量を有しているので、画像データは1
枚目の画像記憶エリアに記憶される。
【0147】RAM209に一時記憶された画像データ
は直ちに読み出され、間引き処理が行われてケーブル1
1を介してLCD表示部3の表示制御部301に転送さ
れ、LCDパネル12に表示される(#180)。すな
わち、撮影者が撮像画像をモニタすることができるよう
にLCD表示部3に撮像画像が表示される。
【0148】続いて、撮影モードの設定状態が判別され
(#182)、高精細撮影モードが設定されていると
(#182でYES)、ステップ#184〜#216,
#232で高精細撮影処理が行われ、通常撮影モードが
設定されていると(#182でNO)、ステップ#21
8〜#232で通常撮影処理が行われる。
【0149】高精細撮影処理に移行すると、撮影レンズ
231が所定の焦点距離比K(=f2/f1)でズーム
インされ(#184、表1参照)、図5において、左上
(部分画像GA)、右上(部分画像GB)、右下(部分画
像GD)及び左下(部分画像GC)の順で撮影動作が4回
繰り返される(#186〜#210)。
【0150】すなわち、各部分画像GA〜GDに対する撮
像ユニット22の駆動方向及び駆動量が決定され(#1
86)、まず、撮像ユニット22が部分画像GAの撮像
方向(図5のaの方向)に駆動される(#188)。そ
して、撮像部239により部分画像GAの撮像が行われ
(#190)、この撮像画像はA/D変換部206で画
像データに変換され、信号処理部208で所定の信号処
理が行われた後、RAM209の2枚目の画像記憶エリ
アに一時、記憶される(#192)。
【0151】続いて、撮像ユニット22が部分画像GB
の撮像方向(図5のbの方向)に駆動され(#19
4)、撮像部239により当該部分画像GBの撮像が行
われ、この撮像画像が所定の信号処理の後、RAM20
9の3枚目の画像記憶エリアに一時、記憶される(#1
96,#198)。以下、同様に撮像ユニット22が部
分画像GD,GCの撮像方向(図5のd,cの方向)に順
次、駆動され(#200,#206)、それぞれ撮像部
239により当該部分画像GD,GCの撮像が行われ(#
202,#208)、その撮像画像が所定の信号処理の
後、RAM209の4枚目と5枚目の画像記憶エリアに
それぞれ一時、記憶される(#204,#210)。
【0152】そして、全ての部分画像GA〜GDの撮像が
終了すると、撮像ユニット22は中心位置に戻され(#
212)、RAM209に一時、記憶された5枚の画像
データ(最初に撮影された被写体全体の画像Gと4枚の
部分画像GA〜GDの画像データ)は伸長/圧縮処理部2
10で所定の圧縮処理が行われた後、記録/読出処理部
211を介してフラッシュメモリ212に記録される。
このとき、全体画像G及び部分画像GA〜GDはそれぞれ
独立の画像ファイルが作成されてフラッシュメモリ21
2に記録される(#214)。また、撮影レンズ231
の焦点距離が元の焦点距離に(すなわち、部分画像撮影
用の焦点距離f2から全体画像撮影用の焦点距離f1
に)ズームアウトされる(#216)。なお、撮影画像
の画像データの記録の際には当該撮影画像に関する非画
像データ(例えば撮影モードに関する情報や撮影日等の
情報)も併せて記録される。
【0153】図30は、上述の高精細撮影モードでの撮
影処理(ステップ#160〜#170,#176〜#2
16の処理)を模式的に示した図である。
【0154】同図において、全体画像G内のA,B,
C,Dはそれぞれ部分画像GA〜GDに含まれる画像であ
る。また、表示画像はLCD表示部3に表示される画像
を示し、記憶画像はRAM209に一時記憶される画像
を示している。
【0155】同図に示すように、スイッチS1がオン状
態では被写体像全体が撮像され、その撮像画像がLCD
表示部3に表示される。そして、レリーズが指示される
と、被写体の全体画像Gが取り込まれ、この全体画像G
はRAM209に記憶されるとともに、LCD表示部3
にモニタ表示される。続いて、部分画像GA〜GD
A,GB,GD,GCの順に取り込まれ、各部分画像GA
〜GDはそれぞれRAM209に記憶される。一方、L
CD表示部3には全体画像Gのモニタ表示が継続され、
部分画像GA〜GDのモニタ表示は行われない。このよう
に部分画像GA〜GDのモニタ表示を行わないようにして
いるのは、高精細撮影モードでは撮影者は被写体全体を
撮影し、その撮影画像(被写体の全体画像)のモニタを
希望しているのが通常だからである。
【0156】図31は、フラッシュメモリ212に記録
される全体画像G及び部分画像GA〜GDの画像ファイル
の構成を示す図である。
【0157】各画像ファイルはヘッダ部AR1と画像記
録部AR2とからなり、ヘッダ部AR1には撮影モード
に関する情報、撮影日、画像のタイトル、露光時間SS
等の記録画像に付随する各種情報(非画像データ)が記
録され、画像記録部AR2には撮像画像の画像データが
記録される。
【0158】そして、撮影モードに関する情報として
は、下記表4に示すように撮影モード情報、画像の種類
情報、画像の位置情報、コマ番号及び焦点距離の情報が
ビットデータで記録される。
【0159】
【表4】
【0160】撮影モード情報は通常撮影モードと高精細
撮影モードとを識別する情報である。撮影モード情報は
1ビットデータで構成され、例えば「1」がセットされ
ていれば、高精細撮影モードを示し、「0」がセットさ
れていれば、通常撮影モードを示す。画像の種類情報は
高精細撮影モードで撮影される5枚の画像の全体画像と
部分画像とを識別する情報である。
【0161】画像の種類情報も1ビットデータで構成さ
れ、例えば「1」がセットされていれば、全体画像を示
し、「0」がセットされていれば、部分画像を示す。位
置情報は、部分画像が全体画像のどの位置に対応するか
を示す情報である。本実施の形態では全体を4つに分割
しているので、位置情報は2ビットデータで構成され、
全体画像に対する左上、右上、左下及び右下の各位置に
対して、例えば「00」,「01」,「10」,「1
1」のビットデータが割り当てられている。なお、この
ビットデータの割当て方法は任意に行うことができる。
【0162】コマ番号は部分画像が何番の全体画像に付
随するかを識別する情報である。各撮影画像には4ビッ
トデータからなるコマ番号が付与されるようになってお
り、表4では全体画像Gのコマ番号が「####」であ
るので、それに関連する部分画像GA〜GDに対するコマ
番号も「####」となっている。焦点距離の情報は撮
影時の撮影レンズ231の焦点距離を示すものである。
高精細撮影モードでは、表1に示したように、全体画像
は焦点距離f1で撮像され、部分画像は焦点距離f2
(=K・f1)で撮像されるので、各画像ファイルには
対応する焦点距離f1又は焦点距離f2が、例えば4ビ
ットデータで記録される。
【0163】上記のように、フラッシュメモリ212に
は撮影モードに関係なく全ての画像データは独立した画
像ファイルで記録されるが、各画像ファイルにはヘッダ
部AR1に撮影モードに関する情報を記録しているの
で、高精細撮影モードで撮影された部分画像Gi(i=
A,B,C,D)であってもこれに関連する他の部分画
像Gi及び全体画像Gとの関係が不明確になることはな
く、例えばコンピュータシステムにより部分画像GA
Dを合成して全体画像G′を作成する場合にも確実に
画像を検索することができるようになっている。
【0164】図29に戻り、撮影レンズ231の焦点距
離のズームアウトが終了すると、LCD表示部3への撮
像画像のモニタ表示の時間をカウントする表示タイマの
計時が開始され(#232)、SW判別処理(図19参
照)に戻る。
【0165】一方、ステップ#182で通常撮影処理に
移行すると、撮影動作が2回連続して行われ(#21
8,#222)、各撮像画像がA/D変換部206で画
像データに変換され、信号処理部208で所定の信号処
理が行われた後、RAM209の2枚目と3枚目の画像
記憶エリアにそれぞれ一時、記憶される(#220,#
224)。この連続撮影は上述したオートブラケット撮
影である。
【0166】続いて、撮像ユニット22が中心位置に戻
され(#226)、RAM209に一時、記憶された3
枚の画像データのうち、1枚目の画像記憶エリアに記憶
された画像データが伸長/圧縮処理部210で所定の圧
縮処理が行われた後、記録/読出処理部211を介して
フラッシュメモリ212に独立の画像ファイルとして記
録される(#228)。そして、フラグFIABが
「1」にセットされ(#230)、表示タイマの計時が
開始された後(#232)、SW判別処理(図19参
照)に戻る。
【0167】フラグFIABのセットは、上述したステ
ップ#38で図32に示すサブルーチン「画像選択」に
移行し、ブラケット撮影確認ボタン15の操作に基づく
フラッシュメモリ212への記録画像の変更もしくは追
加を可能にするものである。
【0168】ここで、サブルーチン「画像選択」の処理
について説明する。「画像選択」のサブルーチンに移行
すると、光軸変更レバー9(もしくは光軸変更ボタン1
9a〜19d)の操作によりスイッチSU,SD,S
L,SRのいずれかがオンになったか否かが判別される
(#240,#244,#248,#254)。いずれ
のスイッチもオンになっていなければ、ブラケット撮影
確認ボタン15の操作によりスイッチSCHGがオンに
なっているか否かが判別され(#258)、スイッチS
CHGがオンになっていなければ(#258でNO)、
ステップ#240に戻り、スイッチSU,SD,SL,
SRの変化判別が繰り返され、スイッチSCHGがオン
になっていれば(#258でYES)、SW判別処理
(図19参照)にリターンする。
【0169】スイッチSU,SD,SL,SRの変化判
別でスイッチSUがオンになっていれば(#240でY
ES)、LCD表示部3に表示されている画像が1つ前
の撮像画像に変更され(#242)、スイッチSDがオ
ンになっていれば(#244でYES)、LCD表示部
3に表示されている画像が1つ後の撮像画像に変更され
る(#256)。
【0170】また、スイッチSLがオンになっていれば
(#248でYES)、フラッシュメモリ212に記録
された1枚目の画像ファイルが消去され(#250)、
その画像ファイルにLCDパネル12に表示されている
撮影画像が記録される(#252)。更に、スイッチS
Rがオンになっていれば(#254)、フラッシュメモ
リ212に記録された1枚目の画像ファイルに追加して
LCDパネル12に表示されている撮影画像が新たに記
録される(#256)。
【0171】図33は、上述の「画像選択」の処理を模
式的に表した図である。通常撮影モードでの撮影終了時
は、図33に示すように、RAM209に記憶された最
初の撮像画像(1枚目の画像)がLCDパネル12にモ
ニタ表示されるとともに、フラッシュメモリ212に記
録されている(#180,#228の処理参照)。この
状態で光軸変更レバー9の下方操作(もしくは光軸変更
ボタン19b)によりスイッチSDがオンになると、そ
の度に白抜き矢印に示すように1枚目→2枚目→3枚目
→1枚目の順(降順)にLCDパネル12に表示される
画像が変更される。一方、光軸変更レバー9の上方操作
(もしくは光軸変更ボタン19a)によりスイッチSU
がオンになると、その度に黒塗り矢印に示すように1枚
目→3枚目→2枚目→1枚目の順(昇順)にLCDパネ
ル12に表示される画像が変更される。
【0172】また、例えばLCDパネル12に2枚目の
撮影画像を表示させた状態で光軸変更レバー9の左方操
作(もしくは光軸変更ボタン19c)によりスイッチS
Lがオンになると、フラッシュメモリ212に記録され
た1枚目の撮影画像が消去され、それに換えて2枚目の
撮影画像がフラッシュメモリ212に記録される。ま
た、例えばLCDパネル12に3枚目の撮影画像を表示
させた状態で光軸変更レバー9の右方操作(もしくは光
軸変更ボタン19d)によりスイッチSRがオンになる
と、フラッシュメモリ212に記録された1枚目の撮影
画像に加えて3枚目の撮影画像もフラッシュメモリ21
2に記録される。
【0173】上記のように、通常撮影モードでは、撮影
者のレリーズ動作が1回であっても撮影は3回連続的に
行われ、それらの撮像画像がRAM209に一時記憶さ
れるとともに、最初に撮影された画像がフラッシュメモ
リ212に記録される。そして、撮影者がブラケット撮
影確認ボタン15を操作することなく次のレリーズ動作
を行うと、再度、撮影が3回連続的に行われ、それらの
撮影画像がRAM209に一時記憶されるとともに、最
初に撮影された画像がフラッシュメモリ212に記録さ
れる。
【0174】従って、撮影者はブラケット撮影確認ボタ
ン15を操作することなくレリーズボタン8(又は1
8)を操作する限り、最初の撮影された画像がフラッシ
ュメモリ212に記録されるので、オートブラケット撮
影機能は実質的に潜在化し、通常の撮影動作(1回のレ
リーズ動作で1枚の撮影)と同様の処理が行われる。一
方、撮影終了後に撮影者がブラケット撮影確認ボタン1
5を操作して画像変更可能な確認モードに入ると、オー
トブラケット撮影機能が顕在化し、撮影者の光軸変更レ
バー9(もしくは光軸変更ボタン19a〜19d)の操
作に応じてフラッシュメモリ212の記録内容を変更又
は追加することができるようになる。
【0175】すなわち、撮影者は撮影終了直後にオート
ブラケット撮影機能の利用を選択することができるの
で、必要に応じて撮影結果の良否を判別し、その判別結
果に応じてより良好な撮影画像に変更もしくは追加する
ことができるので、撮影の失敗が少なく、操作性が向上
する。
【0176】なお、本実施の形態では、オートブラケッ
ト撮影において、単純に3回だけ連続撮影を行うように
しているが、各撮影で露光時間SSを微妙に変化させて
連続撮影を行うようにしてもよい。また、各撮影で撮影
レンズ231の焦点位置を微妙に変化させたり、焦点距
離を僅かに変化させたり、撮像ユニット22の光軸方向
を変化させて連続撮影を行うようにしてもよい。また、
RAM209の容量が5枚まで記憶可能であるので、5
回連続撮影を行い、これらの撮影画像から記録画像を選
択できるようにしてもよい。
【0177】図20に戻り、SW判別処理において、撮
影モードスイッチ14が操作され、高精細撮影モードが
設定されていると(#24でYES)、図34に示すサ
ブルーチン「レンズチェック」の処理が実行され、撮像
ユニット22の位置及び撮影レンズ231の焦点距離の
調整処理が行われる(#26)。
【0178】「レンズチェック」のサブルーチンに移行
すると、撮影レンズ231の焦点距離fが8mmを超え
ているか否かが判別され(#260)、f>8mmであ
れば(#260でYES)、撮影レンズ231の焦点距
離調整用の撮影レンズ231aがf=8mmとなる位置
までワイド側に駆動される(#262,#264,#2
66)。
【0179】f≦8mmであれば(#260でNO)、
撮像ユニット22の位置が水平面内で中心位置を含む垂
直面に対して±7°以上ずれているか否かが判別され
(#268)、±7°以上の位置ずれがあれば(#26
8でYES)、撮像ユニット22を水平面内に駆動して
中心位置を含む垂直面内に設定される(#270,#2
72,#274)。
【0180】続いて、撮像ユニット22の位置が垂直面
内で中心位置を含む水平面に対して±10°以上ずれて
いるか否かが判別され(#276)、±10°以上の位
置ずれがあれば(#276でYES)、撮像ユニット2
2を垂直面内に駆動して中心位置を含む水平面内に設定
されて(#278,#280,#282)、メインフロ
ーにリターンする。
【0181】このレンズチェックの処理は、高精細撮影
モードでは撮像ユニット22を中心位置に設定し、表1
に示したように撮影レンズ231の焦点距離fを8mm
以下に設定して被写体の全体画像Gが撮像されるので、
高精細撮影モードでの撮影が可能になるように撮像ユニ
ット22の位置及び撮影レンズ231の焦点距離fを調
整するものである。すなわち、撮影レンズ231の焦点
距離fを最大値8mmに設定するとともに、撮像ユニッ
ト22の光軸方向がf=8mmにおける撮像ユニット2
2の光軸方向の変位量Δθh,Δθvの範囲内にないとき
は撮像ユニット22を中心位置(光軸方向が正面方向と
なる位置)に設定し、撮影者がマニュアルで焦点距離f
を変更しなかった場合でも撮像ユニット22の位置及び
撮影レンズ231の焦点距離fを自動的に所定の位置及
び所定の焦点距離に設定して確実に高精細撮影が行える
ようにするものである。
【0182】次に、再生モードの処理について説明す
る。ステップ#6で図35に示す「再生モード」のサブ
ルーチンに移行すると、まず、フラッシュメモリ212
に記録されたコマNo.1の撮影画像が記録/読出処理
部211により読み出され、伸長/圧縮処理部210で
伸長された後、ケーブル11を介してLCD表示部3内
の表示制御部301に転送され、LCDパネル12に再
生表示される(#290)。
【0183】続いて、スイッチSM,SP/R,SU,
SD,SR,SL,SCHG,SDELの変化の有無が
順次、判別される(#292,#294,#296,#
300,#304,#314,#322,#336)。
【0184】いずれのスイッチも変化がなければ、ステ
ップ#292に戻り、上記スイッチSM〜SDELの変
化の有無の判別処理(以下、RSW判別処理という。)
が行われる(#292,#294,#286,#30
0,#304,#314,#322,#336のルー
プ)。
【0185】RSW判別処理において、メインスイッチ
SMがオフにされ(#292でNO)、もしくは記録/
再生モードスイッチ13の設定状態が記録モードに切り
換えられると(#294でYES)、メインフローのス
テップ#2(図19参照)に戻る。
【0186】再生モードが維持されている状態で、光軸
変更レバー9(もしくは光軸変更ボタン19a)の操作
によりスイッチSUがオンになると(#296でYE
S)、フラッシュメモリ212から次のコマNo.の撮
影画像が記録/読出処理部211により読み出され、伸
長/圧縮処理部210で伸長された後、ケーブル11を
介してLCD表示部3内の表示制御部301に転送さ
れ、LCDパネル12に再生表示される(#298)。
【0187】また、光軸変更レバー9(もしくは光軸変
更ボタン19b)の操作によりスイッチSDがオンにな
ると(#300でYES)、フラッシュメモリ212か
ら前のコマNo.の撮影画像が記録/読出処理部211
により読み出され、伸長/圧縮処理部210で伸長され
た後、ケーブル11を介してLCD表示部3内の表示制
御部301に転送され、LCDパネル12に再生表示さ
れる(#302)。
【0188】すなわち、図37に示すように、フラッシ
ュメモリ212に記録された撮像画像がスイッチSUが
オンになる毎に、コマ番号が増加する方向(昇順方向)
に、また、スイッチSDがオンになる毎にコマ番号が減
少する方向(降順方向)に、順次、LCDパネル12に
再生される。この場合、高精細撮影モードで撮影された
No.4,No5の画像は全体画像GのみがLCDパネ
ル12に再生され、部分画像Gi(No.4-1〜4-
4,No.5-1〜5-4)はLCDパネル12に再生さ
れない。このように部分画像Giの再生を行わないよう
にしているのは、操作者は撮影画像(すなわち、高精細
撮影モードでは被写体全体の画像)のモニタを要求して
いると考えられるので、合成を目的とする部分画像Gi
の再生はしないようにしている。また、LCDパネル1
2に再生される画像には縁取りW1,W2(No.1,N
o.4の二重枠参照)を行い、通常撮影モードで撮影さ
れた画像の縁取りW1の色と高精細撮影モードで撮影さ
れた全体画像の縁取りW2の色とを異ならせることで、
操作者がいずれの撮影モードで撮影された画像であるか
の識別できるようにしている。
【0189】図35に戻り、光軸変更レバー9(もしく
は光軸変更ボタン19d)の操作によりスイッチSRが
オン状態になると(#304でYES)、LCDパネル
12に再生表示されている画像の撮影モードに関する情
報に基づき当該画像が高精細撮影モードで撮影された画
像であるか否かが判別され(#306)、高精細撮影画
像でなければ(#306でNO)、ステップ#314に
移行し、高精細撮影画像であれば(#306でYE
S)、撮影モードに関する情報に基づき全体画像Gであ
るか否かが判別される(#308)。
【0190】そして、再生画像が全体画像Gであれば
(#308でYES)、フラッシュメモリ212から最
初に撮影された部分画像GAが記録/読出処理部211
により読み出され、伸長/圧縮処理部210で伸長され
た後、ケーブル11を介してLCD表示部3内の表示制
御部301に転送され、LCDパネル12に再生表示さ
れる(#310)。また、再生画像が部分画像Gi(i
=A,B,C,D)であれば(#308でNO)、フラ
ッシュメモリ212から当該再生されている部分画像G
iの次に撮影された部分画像Giが記録/読出処理部21
1により読み出され、伸長/圧縮処理部210で伸長さ
れた後、ケーブル11を介してLCD表示部3内の表示
制御部301に転送され、LCDパネル12に再生表示
される(#312)。
【0191】すなわち、LCDパネル12に再生表示さ
れた画像が高精細撮影画像の場合は、スイッチSRがオ
ンになる毎にGA(左上画像),GB(右上画像),GD
(右下画像),GC(左下画像)の順に部分画像Giがサ
イクリックにLCDパネル12に再生表示される。例え
ば図37において、No.4の全体画像GがLCDパネ
ル12に表示されている状態で、操作者により光軸変更
レバー9の右側傾動(もしくは光軸変更ボタン19dの
押圧)が行われると、その操作毎にNo.4-1→N
o.4-2→No.4-3→No.4-4→No.4-1の
順に部分画像GiがサイクリックにLCDパネル12に
再生される。
【0192】なお、部分画像GiがLCDパネル12に
表示される場合にも縁取りが行われ、この縁取りの色を
通常撮影画像や高精細撮影画像の全体画像の再生時と異
ならせて、操作者が部分画像Giの再生であることを識
別できるようにしている。
【0193】本実施の形態でLCDパネル12の表示画
像に色違いの縁取りW1,W2を設けることで、再生画像
の内容を識別できるようにしているが、例えばコマ番号
や撮影モードの文字情報や絵記号等を表示させることで
再生画像の内容の識別を可能にしてもよい。
【0194】図36に戻り、光軸変更レバー9(もしく
は光軸変更ボタン19c)の操作によりスイッチSLが
オン状態になると(#314でYES)、LCDパネル
12に再生表示されている画像の撮影モードに関する情
報に基づき当該画像が高精細撮影画像であるか否かが判
別され(#316)、高精細撮影画像でなければ(#3
16でNO)、ステップ#322に移行し、高精細撮影
画像であれば(#316でYES)、撮影モードに関す
る情報に基づきLCDパネル12の再生画像が部分画像
iであるか否かが判別される(#318)。
【0195】そして、再生画像が全体画像Gであれば
(#318でNO)、ステップ#322に移行し、再生
画像が部分画像Giであれば(#318でYES)、フ
ラッシュメモリ212から当該部分画像GAに対応する
全体画像Gが記録/読出処理部211により読み出さ
れ、伸長/圧縮処理部210で伸長された後、ケーブル
11を介してLCD表示部3内の表示制御部301に転
送され、LCDパネル12に再生表示される(#32
0)。
【0196】すなわち、LCDパネル12に再生表示さ
れた画像が高精細撮影モードで撮影された部分画像Gi
のとき、スイッチSLがオンになると、LCDパネル1
2の再生画像が当該部分画像Giに対応する全体画像G
に切り換えられる。例えば図37において、No.4-
1の部分画像GAがLCDパネル12に表示されている
状態で、操作者により光軸変更レバー9の左側傾動(も
しくは光軸変更ボタン19cの押圧)が行われると、N
o.4の全体画像GがLCDパネル12に再生される。
なお、LCDパネル12にNo.4の全体画像Gが再生
された状態で、再度、操作者により光軸変更レバー9の
左側傾動(もしくは光軸変更ボタン19cの押圧)が行
われてもLCDパネル12の表示は変更されず、No.
4の全体画像Gの表示が保持される。
【0197】再生モードが維持されている状態で、ブラ
ケット撮影確認ボタン15の操作によりスイッチSCH
Gがオンになると(#322でYES)、LCDパネル
12に再生表示されている画像の撮影モードに関する情
報に基づき当該画像が高精細撮影画像であるか否かが判
別され(#324)、高精細撮影画像でなければ(#3
24でNO)、ステップ#336に移行し、高精細撮影
画像であれば(#324でYES)、撮影モードに関す
る情報に基づきLCDパネル12の再生画像が全体画像
Gであるか否かが判別される(#326)。
【0198】そして、再生画像が全体画像Gであれば
(#326でYES)、フラッシュメモリ212の当該
再生画像に対応する画像ファイルのヘッダ部に記録され
た撮影に関する情報の「撮影モード情報」の内容が「高
精細撮影モード」から「通常撮影モード」に変更される
(#328)。すなわち、撮影モード情報を示すビット
データが「1」から「0」に変更される(表4参照)。
【0199】また、フラッシュメモリ212内の当該全
体画像Gに関連する4枚の部分画像Giの画像ファィル
が全て消去される(#330)。また、再生画像が部分
画像Giであれば(#326でNO)、フラッシュメモ
リ212に当該部分画像Giの画像ファイルが複製され
(#332)、この複製された画像ファイルのヘッダ部
に記録された撮影に関する情報の「撮影モード情報」の
内容が「高精細撮影モード」から「通常撮影モード」に
変更される(#334)。
【0200】すなわち、LCDパネル12に再生表示さ
れた画像が高精細撮影モードで撮影された全体画像Gの
とき、スイッチSCHGがオンになると、フラッシュメ
モリ212に記録された当該全体画像Gとこの全体画像
Gに関連する部分画像Giとからなる一組の高精細撮影
モードの画像ファイルは、全体画像Gの画像ファイルを
通常撮影モードの画像ファイルに変更し、部分画像Gi
の画像ファイルを抹消することによって通常撮影モード
の画像ファイルに変更される。
【0201】再生モードが維持されている状態で、消去
ボタン20の操作によりスイッチSDELがオンになる
と(#336でYES)、LCDパネル12に再生表示
されている画像の撮影モードに関する情報に基づき当該
画像が高精細撮影画像であるか否かが判別され(#33
8)、高精細撮影画像でなければ(#338でNO)、
フラッシュメモリ212の当該再生されている画像に対
応する画像ファイルが消去される(#340)。
【0202】高精細撮影画像であれば(#338でYE
S)、撮影モードに関する情報に基づき再生画像が全体
画像Gであるか否かが判別され(#342)、全体画像
Gであれば(#342でYES)、フラッシュメモリ2
12の当該全体画像Gの画像ファイルとこの全体画像G
に関連する4枚の部分画像Giの画像ファイルとが全て
消去される(#344,#346)。LCDパネル12
の再生画像が部分画像Giであれば(#342でN
O)、フラッシュメモリ212の当該部分画像Giの画
像ファイルが消去され(#348)、フラッシュメモリ
212の当該部分画像Giに関連する他の部分画像Gi
び全体画像Gの画像ファイルのヘッダ部に記録された撮
影に関する情報の「撮影モード情報」の内容が「高精細
撮影モード」から「通常撮影モード」に変更される(#
350,#352)。
【0203】例えば図37において、LCDパネル12
の再生画像がコマ番号No.4-1の部分画像GAである
場合、フラッシュメモリ212の当該部分画像GAの画
像ファイルが消去され、コマ番号No.4-2,4-3,
4−4の他の部分画像GB,GD,GC及びコマ番号N
o.4の全体画像Gの画像ファイルのヘッダ部に記録さ
れた「撮影モード情報」の内容が「通常撮影モード」に
変更される。
【0204】次に、高精細撮影モードで撮影された全体
画像G及び部分画像GA〜GDを用いて画像を貼合合成す
ることにより全体画像Gよりも精細度の高い全体画像を
作成する方法について説明する。
【0205】本実施の形態では撮影時の画像合成処理の
処理負担を軽減するため、当該画像合成処理は撮影後に
専用の画像処理装置もしくはコンピュータシステムによ
り構成された画像処理装置で行うようにしている。従っ
て、上述のデジタルカメラ1と画像処理装置とを組み合
わせて高精細画像作成システムが構成される。なお、デ
ジタルカメラ1内に以下に説明する画像合成処理機能を
設け、デジタルカメラ1のみで高精細画像作成システム
を構成するようにしてもよい。このデジタルカメラ1で
は、撮影後にRAM209に記憶された全体画像G及び
部分画像GA〜GDを貼合合成することにより全体画像G
よりも精細度の高い全体画像が作成され、この高精細撮
影画像がフラッシュメモリ212に記録される。
【0206】図38は、画像処理装置の一実施の形態の
ブロック構成図である。同図に示す画像処理装置は、制
御部31、ROM(Read Only Memory)32、RAM
(Random Access Memory)33、画像メモリ34、GU
I(Graphical User Interface)35、I/F36、入
力装置37、表示装置38及び外部記憶装置39から構
成されている。制御部31、ROM32、RAM33及
び画像メモリ34、GUI35、I/F36は、装置本
体30内に内蔵され、入力装置37及び表示装置38
は、GUI35を介して制御部31に接続され、外部記
憶装置39は、I/F36を介して制御部31に接続さ
れている。
【0207】制御部31は、全体画像G及び部分画像G
A〜GDを用いて画像の貼合合成処理を実行するものであ
る。制御部31は、画像の合成処理を行うための画像フ
ァイル入出力処理部311及び画像合成部312を備え
ている。
【0208】画像ファイル入出力処理部311は、入力
装置37から入力された画像ファイルのカラー画像(電
気画像)を当該画像ファイルが記憶された記録媒体(例
えば外部記録装置39、あるいは具備している場合は内
部記憶装置等)から読み出す処理及び画像合成後の画像
データを入力装置37から入力された所定の出力先(記
録媒体、プリンタその他の周辺機器等)に出力する処理
を行うものである。
【0209】画像合成部312は、外部記憶装置39を
介してフラッシュメモリ212から読み出された全体画
像G及び部分画像GA〜GDを用いて貼合合成処理を行
い、精細度の高い被写体全体の撮影画像を作成するもの
である。画像合成部312は、後述するように全体画像
Gを拡大して合成後の画像のサイズ(すなわち、合成画
像の枠)を決定する一方、各部分画像GA〜GDから合成
すべき所定の領域の一部画像を抽出し、その枠内で各部
分画像GA〜GDの抽出画像を拡大した全体画像G′に貼
り付けるように合成して高精細の全体画像G″を作成す
る。
【0210】ROM32は、後述する画像合成処理の処
理プログラムが記憶されたメモリである。RAM33
は、画像合成処理によって算出された種々のデータを一
時的に記憶するものである。また、画像メモリ34は、
画像合成処理を行うため、フラッシュメモリ212から
読み出された画像データを記憶するものである。画像メ
モリ34は、少なくとも15枚分の画像データの記憶容
量を有し、全体画像G及び部分画像GA〜GDを構成する
画像データがR,G,Bの各色成分に分離されて記憶さ
れる。
【0211】表示装置38は、作業メニュー、処理状
態、処理結果等の種々の表示(画像合成後の高精細画像
のモニタ表示を含む)を行うもので、CRT(Cathode
Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)等の
電子表示ディスプレレイからなるものである。表示装置
38には、作業メニューに画像補正項目がアイコンで表
示され、作業者は、そのアイコンを選択することにより
後述の画像合成処理を行わせることができるようになっ
ている。
【0212】外部記憶装置39は、フラッシュメモリ2
12が装着脱可能になされ、当該フラッシュメモリ21
2に記録された画像ファイルの読出し及び新規作成され
た画像ファイルの当該フラッシュメモリ212への書込
みを行うものである。
【0213】図39は、画像合成部312における画像
合成処理を示すフローチャートである。また、図40
は、画像合成の処理手順を示す図である。図40におい
て、部分画像GA〜GDはそれぞれ全体画像Gに対して点
線部分a,b,c,dを拡大して撮影したもので、各画
像の斜線部分は全体画像Gの枠から食み出した部分を示
している。
【0214】画像合成処理ではフラッシュメモリ212
に記録された高精細撮影画像の画像ファイル(全体画像
G及び部分画像GA〜GDの5個の画像ファイル)が画像
合成装置内の画像メモリ34に読み出され、図39に示
す処理手順に従って高精細の合成画像が作成される。
【0215】まず、全体画像Gの画像ファイルから画像
データが読み出され、拡大処理が行われる(#360,
図40の(a)参照)。この拡大処理は全体画像Gのサ
イズを部分画像Giのサイズに合わせるものであり、合
成後の画像の枠を決定するものである。すなわち、予め
合成画像のサイズを決定するものである。
【0216】部分画像Giは、表4に示したように全体
画像Gに対して焦点距離比Kの倍率で拡大されて撮影さ
れているので、この拡大処理では全体画像Gが焦点距離
比Kで拡大される。
【0217】なお、焦点距離比Kは部分画像Giの画像
ファイルに記録された撮影モードに関する情報を読み出
すことにより得ることができる。部分画像Giの画像フ
ァイルに記録された焦点距離比Kを利用しない場合や部
分画像Giの画像ファイルに焦点距離比Kが記録されて
いない場合は、部分画像Gi又は全体画像Gの大きさを
変更しながら相関演算を行うことにより全体画像の拡大
倍率を設定することができる。この方法では部分画像G
iを取り込むとき、何らかの原因でデジタルカメラ1の
移動により被写体までの距離が変化して各部分画像Gi
の大きさが互いに僅かにずれた場合でも適切にマッチン
グ位置の算出と画像合成とを行うことができる利点があ
る。
【0218】続いて、部分画像GAの画像ファイルから
画像データが読み出され、この部分画像GAと拡大され
た全体画像G′(以下、拡大全体画像G′という。)と
の相関演算が行われ、その演算結果に基づいて拡大全体
画像G′における当該拡大全体画像G′と部分画像GA
とが一致する位置(以下、この位置をマッチング位置と
いう。)が算出される(#362)。そして、算出され
た拡大全体画像G′のマッチング位置に部分画像GA
対応する部分の画像を貼り付けるように画像合成が行わ
れる(#364,図40の(b)参照)。すなわち、拡
大全体画像G′のマッチング位置の画像データが部分画
像GAの対応する位置の画像データに置き換えられる。
【0219】上記相関演算は、例えば拡大全体画像G′
内に含まれる複数の特徴点を抽出し、図41に示すよう
に部分画像GAを平行移動、回転移動、拡大/縮小等の
幾何学的な変換を行いつつ拡大全体画像G′と比較して
特徴点の重なり度が最も大きくなる幾何学的変換量を算
出するものである。上記のように拡大全体画像G′のマ
ッチング位置における画像データを各部分画像GA〜GD
の画像データで置換することにより合成画像が作成され
ることから、相関演算で算出される幾何学的変換量は各
部分画像GA〜GDの合成処理における合成位置(すなわ
ち、マッチング位置)を与える情報となっている。
【0220】なお、図41において、g1,g2,g
3,g4はそれぞれ左上、右上,右下及び左下の部分画
像G1,G2,G3,G4の拡大全体画像G0における
最も重なり度が高い位置(すなわち、マッチング位置)
を示している。左上の部分画像G1は、「ABC」の文
字列C1又は長方形C2を特徴点として平行移動法によ
りマッチング位置g1が算出される場合を示し、右上の
部分画像G2は、矩形C3を特徴点として拡大/縮小法
によりマッチング位置g2が算出される場合を示してい
る。また、右下の部分画像G3は、太線C4又は太線C
4のエッジ部分を特徴点として回転移動法によりマッチ
ング位置g3が算出される場合を示し、左下の部分画像
G4は、長方形C2又は太線C4を特徴点として輝度変
換法によりマッチング位置g4が算出される場合を示し
ている。
【0221】また、特徴点は特定の文字や文字列、特定
の線、特定の幾何学的形状(例えば三角形、円、楕円
等)、特定のエッジ部分等の特徴的な画像情報を有する
領域の画像データである。特徴点としての文字や文字列
は公知の文字認識方法により抽出され、特徴点としての
幾何学的図形は公知のテクスチュア解析により抽出さ
れ、特徴点としてのエッジ部分は公知のエッジ検出手法
により抽出される。
【0222】特徴点の重なり度は拡大全体画像G0の特
徴点を構成する画像データとその特徴点に対応する幾何
学変換された部分画像G1〜G4の画素位置の画像デー
タとの相関値や両画像データの差の絶対値和もしくは両
画像データの差の2乗和を用いて判別される。
【0223】図39に戻り、続いて、部分画像GBの画
像ファイルから画像データが読み出され、この部分画像
Bと拡大全体画像G′との相関演算が行われ、その演
算結果に基づいて部分画像GBに対する拡大全体画像
G′のマッチング位置が算出される(#366)。そし
て、算出された拡大全体画像G′のマッチング位置に部
分画像GBの対応する部分の画像を貼り付けるように画
像合成が行われる(#368,図40の(c)参照)。
すなわち、拡大全体画像G′のマッチング位置の画像デ
ータが部分画像GBの対応する位置の画像データに置き
換えられる。
【0224】以下、同様の方法で部分画像GC,GDに対
する拡大全体画像G′のマッチング位置がそれぞれ算出
され(#370,#374)、その拡大全体画像G′の
マッチング位置の画像データがそれぞれ部分画像GC
Dの対応する位置の画像データに置き換えられて(#
372,#376,図40の(d)(e)参照)、精細
度の高い合成画像(被写体全体の撮像画像)G″が作成
される。
【0225】なお、上記実施の形態では、全体画像Gを
拡大して合成画像G″の大きさ(すなわち、合成画像
G″の枠)を決定した後、その枠内で部分画像Giを貼
り付けるように画像合成しているが、部分画像Giだけ
で貼合合成した後、拡大全体画像G′を用いて合成画像
G″の周辺の不要部分(図40の部分画像GA〜GDの斜
線部分)を除去して合成画像G″の大きさを決定するよ
うにしてもよい。
【0226】しかし、前者の方法では、拡大全体画像
G′の画像データを部分画像GA〜GDの画像データに置
換することにより高精細の全体画像G″が作成されるの
で、画像データの置換時に合成画像G″の枠外にある不
要な画像データ(図40の部分画像GA〜GDの斜線部
分)が除去され、後者の方法に比べて合成処理が容易と
なる。
【0227】また、図42に示すように、例えば部分画
像GCと部分画像GDとの貼り合わせ部分に画像が重複し
ない部分Pがある場合、後者の方法では合成画像G″の
部分画像GCと部分画像GDとの貼り合わせ部分Pに画像
データの欠落が生じ、実質的に合成画像G″を作成する
ことはできなくなるが、本実施の形態に係る方法では、
拡大全体画像G′のマッチング位置の画像データが部分
画像GA〜GDの対応する位置の画像データに置換され、
図43に示すように、合成画像G″の部分画像GCと部
分画像GDとの貼り合わせ部分Pには拡大全体画像G′
の画像データ(同図の斜線で示す部分)が残るので、こ
の部分Pの精細度は周辺の精細度よりも若干低下するも
のの画像データが欠落して合成画像G″が作成できない
という不都合はなくなる。
【0228】ところで、撮影レンズによってはレンズの
周辺部の光量が中央部の光量に対して減少する特性を有
するものがある。このような特性を有する撮影レンズを
用いて被写体が撮影されると、撮影画像は、図44に示
すように画面周辺部が画面中央部より暗い輝度偏差の大
きい画像となる。
【0229】高精細撮影モードで撮影すると、部分画像
iの各々が図44に示すような輝度分布を有するの
で、これらを合成した高精細の全体画像G″は、図45
に示すように画面内で明部と暗部とが交互に表れる輝度
分布となり、精細度は向上するものの輝度分布は不自然
となり、全体としては画質が著しく低下することにな
る。また、各部分画像Giの間でホワイトバランスに差
が生じた場合には貼り合わせの境界部分に色ずれが生じ
ることがあり、この色ずれによっても画質が低下する。
【0230】このように高精細撮影モードでは撮影レン
ズの光量透過特性に基づく撮影画像の画質劣化が画像合
成により更に増長されるので、少なくとも全体画像Gの
輝度分布程度になるように合成画像G″の輝度分布を補
正して画質劣化を抑制することが望ましい。この画像補
正処理は、図38の仮想線で示すように、制御部31内
に画像補正部313を設けることにより必要に応じて当
該画像補正部313で画像合成部312で合成された画
像G″の輝度分布の補正を行うことができる。
【0231】図46は、上述の画質劣化を抑制するため
の画像補正方法を示す概念図である。
【0232】画像補正は、まず、拡大全体画像G′と合
成画像G″とを、例えば(8×8)画素の小ブロックB
LKに分割し(図46の(a)参照)、各ブロックBL
K毎にR,G,Bの各色成分について画素データgR
G,gBの平均値R1AV,G1AV,B1AV,R2AV,G
AV,B2AVを算出する(図46の(b)参照)。次に
拡大全体画像G′及び合成画像G″の対応するブロック
BLK間で平均値が等しくなるように、合成画像G″の
画素データgR,gG,gBのシフト量を算出する(図4
6の(c)参照)。このシフト量は、例えば拡大全体画
像G′及び合成画像G″の対応するブロックBLK間の
平均値の差ΔRAV,ΔGAV,ΔBAVを用いることができ
る。
【0233】そして、合成画像G″の各画素データ
R,gG,gBにシフト量ΔRAV,ΔGA V,ΔBAVを加
算して合成画像G″の補正を行う(図46の(d)参
照)。この補正により合成画像G″の小ブロックの画素
データの平均値は拡大全体画像G′の小ブロックの画素
データの平均値と略一致するようになるので、図46の
(e)に示すように、補正後の合成画像G″の輝度分布
は拡大全体画像G′の輝度分布に近似したものとなる。
【0234】なお、本実施の形態では小ブロックBLK
のサイズとして(8×8)画素を例示しているが、小ブ
ロックBLKのサイズ及び形状は任意に設定することが
できる。小ブロックBLKのサイズを大きくし過ぎる
と、同一ブロックBLK内では画素間での画素データの
大小関係は補正されないので、ブロックBLKの境界部
分で輝度変化の不連続が顕著になるという不具合が生じ
る一方、逆に小ブロックBLKのサイズを小さくし過ぎ
ると、拡大全体画像G′と合成画像G″との間に位置ず
れが生じた場合、画像補正により画素データが大幅に変
化してしまい、合成画像G″の画質が劣化するという不
具合が生じる。従って、小ブロックBLKのサイズ及び
形状はこれらの不具合と撮影レンズの光量透過特性とを
考慮して適宜のものを採用するとよい。
【0235】次に、図47の示すフローチャートに従っ
て画像補正部313で行われる上述の画像補正の処理手
順を説明する。
【0236】まず、拡大全体画像G′が(x×y)個の
小ブロックBLKに分割される(#380)。続いて、
合成画像G″が(x×y)個の小ブロックBLKに分割
される(#382)。続いて、小ブロックBLKの行数
xと列数yとをそれぞれカウントするカウント値a,b
がそれぞれ「1」にセットされる(#384)。
【0237】続いて、拡大全体画像G′の1行1列の小
ブロックBLK(1,1)について、R,G,Bの各色成分
毎に当該小ブロックBLK(1,1)に含まれる画素データ
i(i=R,G,B)の平均値R1AV(1,1),G1
AV(1,1),B1AV(1,1)が算出され(#386)、同様に
合成画像G″の1行1列の小ブロックBLK(1,1)につ
いて、R,G,Bの各色成分毎に当該小ブロックBLK
(1,1)に含まれる画素データgi(i=R,G,B)の平
均値R2AV(1,1),G2AV(1,1),B2AV(1,1)が算出さ
れる(#388)。なお、(1,1)は1行1列の小ブ
ロックBLKのものであることを示している。以下、a
行b列の小ブロックBLKのものには(a,b)を付す
ることとする。
【0238】続いて、平均値R1AV(1,1),G1AV(1,
1),B1AV(1,1)及び平均値R2AV(1,1),G2AV(1,
1),B2AV(1,1)を用いてシフト量ΔRAV(1,1),ΔGAV
(1,1),ΔBAV(1,1)が算出される(#390)。なお、
シフト量ΔRAV(a,b),ΔGAV(a,b),ΔBAV(a,b)は、
例えばΔRAV(a,b)=R2AV(a,b)−R1AV(a,b)、ΔG
AV(a,b)=G2AV(a,b)−G1AV(a,b)、ΔBAV(a,b)=B
AV(a,b)−B1AV(a,b)により算出される。
【0239】続いて、合成画像G″の1行1列の小ブロ
ックBLK(1,1)の各色成分の画素データgi(1,1)がシ
フト量ΔRAV(1,1),ΔGAV(1,1),ΔBAV(1,1)を用い
て補正される(#392)。なお、補正データgR′(a,
b),gG′(a,b),gB′(a,b)は、それぞれgR′(a,b)=
R(a,b)+ΔRAV(a,b)、gG′(a,b)=gG(a,b)+ΔG
AV(a,b)、gB′(a,b)=gB(a,b)+ΔBAV(a,b)で算出さ
れる。
【0240】続いて、カウント値aが行数xになってい
るか否かが判別され(#394)、a<xであれば(#
394でNO)、カウント値aが1だけインクリメント
されてステップ#386に戻り、(a+1)行b列の小
ブロックBLK(a+1,b)について上述の補正処理が行わ
れる。いま、a+1=2であるから、ステップ#386
に戻り、2行1列の小ブロックBLK(2,1)について上
述の補正処理が行われ、以下、同様に(3,1)、
(4,1)、…(x,1)の1列目の各小ブロックBL
K(a,1)(a=3,4,…x)について順次、上述の補
正処理が行われる。
【0241】1列目の小ブロックBLK(a,1)について
画像補正が終了すると、ステップ#394でa=xとな
り、ステップ#398に移行してカウント値bが列数y
になっているか否かが判別され、b<yであれば(#3
98でNO)、カウント値aが「1」に設定されるとと
もに、カウント値bが「1」だけインクリメントされて
ステップ#386に戻り、1行(b+1)列の小ブロッ
クBLK(1,b+1)について上述の補正処理が行われる。
いま、b+1=2であるから、ステップ#366に戻
り、2列目の小ブロックBLK(a,2)(a=1,2,…
x)について順次、上述の補正処理が行われる(#38
6〜396のループ)。
【0242】そして、以下、同様の方法で各列の小ブロ
ックBLK(a,b)について順次、上述の画像補正が行わ
れ(#386〜#402のループ)、全ての小ブロック
BLK(a,b)(a=1,2,…x,b=1,2,…y)
について画像補正が終了すると(#398でYES)、
処理を終了する。
【0243】なお、上記実施の形態では、画像合成プロ
グラムが搭載された専用の画像処理装置について説明し
たが、図48に示すように、画像合成プログラム及び画
像補正プログラムを、フロッピーディスク、磁気テープ
等の磁気記録媒体やCDーROM、光ディスクカード、
光磁気ディスク等の光記録媒体等の外部記録媒体43に
記憶しておき、外部記憶装置42を介してコンピュータ
本体41に読み込むことにより、あるいはインターネッ
ト等のネットワークを介してコンピュータ本体41に読
み込むことにより、コンピュータシステムによる画像処
理装置40を構築するようにしてもよい。
【0244】上記のように、撮像ユニット22を上下左
右に回動可能、かつ、光軸変更レバー9(もしくは光軸
変更ボタン19a〜19d)により当該撮像ユニット2
2の光軸方向を調整可能になされたデジタルカメラ1に
おいて、メインスイッチ21がオンになると、撮像ユニ
ット22を中心位置に自動設定するようにしたので、直
ちに正面方向の撮影が可能であるとともに、光軸変更レ
バー9(もしくは光軸変更ボタン19a〜19d)の指
示に基づく撮像ユニット22の回動制御を容易かつ正確
に行うことができる。
【0245】また、メインスイッチ21がオフになる
と、撮像ユニット22を撮影レンズ231が開口部5か
ら露出しない所定の位置に回動し、当該撮像ユニット2
2のユニット本体23により開口部5を遮蔽するように
したので、特別の遮蔽部材を設けることなく確実に開口
部5を遮蔽することができ、撮影レンズ231への埃や
汚れの付着の防止及び撮像素子の遮光も確実に行うこと
ができる。
【0246】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
前面に被写体光を取り込む開口部が設けられたカメラ本
体内の当該開口部を臨む位置に撮像ユニットが回動可能
に設けられたデジタルカメラにおいて、カメラが撮影不
可状態から撮影可能状態に状態変更されると、撮像ユニ
ットの光学手段を開口部から露出させ、その光軸方向を
正面方向に自動設定するようにしたので、撮像ユニット
が任意の方向に向いた状態で撮影不可状態となっていて
も撮影可能状態に状態変更されると、撮像ユニットの光
軸方向を調整することなく直ちに撮影を行うことががで
きる。
【0247】また、カメラが撮影可能状態から撮影不可
状態に状態変更されると、撮像ユニットの光学手段を開
口部から露出しない位置に設定し、当該撮像ユニットで
開口部を遮蔽するようにしたので、開口部の自動遮蔽機
構が簡単になるとともに、撮像ユニットの光学手段への
汚れや埃の付着の防止及び撮像素子の遮光を確実に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデジタルカメラの一実施の形態の
外観を示す前側から見た斜視図である。
【図2】本発明に係るデジタルカメラの一実施の形態の
外観を示す後側から見た斜視図である。
【図3】表示部をカメラ本体から取り外した状態を示す
斜視図である。
【図4】カメラ本体における撮像ユニットの配置位置を
示す要部斜視図である。
【図5】高精細撮影モードでの撮影における被写体と撮
影範囲との関係を示す図である。
【図6】撮像ユニットの正面図である。
【図7】撮像ユニットの平面図である。
【図8】撮像ユニットの右側面図である。
【図9】撮影レンズの焦点距離を検出する機構を示す図
である。
【図10】撮像ユニットを駆動する駆動部材の構造を示
す斜視図である。
【図11】駆動部材の圧電素子に印加される駆動電圧の
波形を示す図である。
【図12】位置検出部材の構造を示す図である。
【図13】位置検出回路の一実施の形態を示すブロック
図である。
【図14】位置検出回路の出力信号の波形を示す図であ
る。
【図15】メインスイッチをオン/オフさせたときの撮
像ユニットの設定位置を示す図である。
【図16】撮像ユニットが中心位置に設定された状態を
示す要部斜視図である。
【図17】撮像ユニットが正面方向に対して右下方向の
開口部を遮蔽する位置に設定された状態を示す要部斜視
図である。
【図18】本発明に係るデジタルカメラの回路構成を示
すブロック図である。
【図19】本発明に係るデジタルカメラの撮影動作のメ
インフローを示すフローチャートである。
【図20】本発明に係るデジタルカメラの撮影動作のメ
インフローを示すフローチャートである。
【図21】サブルーチン「SM OFF」のフローチャ
ートである。
【図22】サブルーチン「撮像ユニットセット」のフロ
ーチャートである。
【図23】サブルーチン「ズーム」のフローチャートで
ある。
【図24】水平方向の画角θh及び垂直方向の画角θvを
示す図である。
【図25】水平方向の変位量Δθh及び垂直方向の変位
量Δθvを示す図である。
【図26】サブルーチン「撮像ユニット駆動」のフロー
チャートである。
【図27】サブルーチン「撮像ユニット駆動」のフロー
チャートである。
【図28】サブルーチン「S1 ON」のフローチャー
トである。
【図29】サブルーチン「S1 ON」のフローチャー
トである。
【図30】高精細撮影モードにおける撮影処理を模式的
に示す図である。
【図31】画像ファイルの構成を示す図である。
【図32】サブルーチン「画像選択」のフローチャート
である。
【図33】通常撮影モードにおける記録画像の選択処理
を模式的に示す図である。
【図34】サブルーチン「レンズチェック」のフローチ
ャートである。
【図35】サブルーチン「再生モード」のフローチャー
トである。
【図36】サブルーチン「再生モード」のフローチャー
トである。
【図37】記録画像の再生処理におけるLCD表示部へ
の表示画像を説明するための図である。
【図38】高精細画像を作成する画像処理装置の一実施
の形態のブロック構成図である。
【図39】画像合成処理を示すフローチャートである。
【図40】画像合成の処理手順を示す図である。
【図41】相関演算処理を説明するための図である。
【図42】貼合部分に画像の重複部分を有しない部分画
像があるとき、部分画像だけを単純に張り合わせた場合
の合成画像を示す図である。
【図43】貼合部分に画像の重複部分を有しない部分画
像があるとき、全体画像の対応部分を部分画像で置換す
るように合成した場合の合成画像を示す図である。
【図44】レンズ周辺部の光量がレンズ中央部の光量よ
り小さくなる特性を有する撮影レンズで撮影された画像
の輝度分布を示す図である。
【図45】レンズ周辺部の光量がレンズ中央部の光量よ
り小さくなる特性を有する撮影レンズで撮影された画像
を合成して高精細画像を作成した場合の輝度分布を示す
図である。
【図46】画像補正方法の概念を示す図である。
【図47】画像補正の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図48】コンピュータシステムにより構築された画像
処理装置を示す図である。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ 2 カメラ本体 201 ユニット駆動部(駆動手段) 202 ユニット位置検出部(位置検出手段) 203 FL制御部 204 電源部 205 スイッチ群 206 A/D変換部 207 タイミングジェネレータ 208 信号処理部 209 RAM 210 伸長/圧縮処理部 211 記録/読出処理部 212 フラッシュメモリ 213 制御部 3 LCD表示部 301 表示制御部 302 スイッチ群 4 フラッシュ 5 開口部 6,7,16,17 ズーム操作ボタン 8,18 レリーズボタン 9 光軸変更レバー(指示手段) 10 取付板 11 ケーブル 12 LCDパネル 13 記録/再生モードスイッチ 14 撮影モードスイッチ 15 ブラケット撮影確認ボタン 19a〜19d 光軸変更ボタン(指示手段) 20 消去ボタン 21 メインスイッチ(状態変更手段) 22 撮像ユニット 23 ユニット本体 231 撮影レンズ(光学手段) 232 ズームモータ 237 ズーム駆動部 238 レンズ位置検出部 239 撮像部(撮像手段) 24 第1支持枠 25 第2支持体 26 駆動部材 27,28 位置検出部材 271 磁気ヘッド 272 マグネットスケール 273 位置検出回路 30 画像処理装置本体 31 制御部 32 ROM 33 RAM 34 画像メモリ 35 GUI 36 I/F 37 入力装置 38 表示装置 39 外部記憶装置 40 コンピュータシステム 41 コンピュータ本体 42 外部記憶装置 43 外部記録媒体 M 磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑名 稔 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 松田 伸也 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 神原 哲郎 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 松尾 隆 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 近藤 尊司 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 5C022 AA13 AB62 AC03 AC06 AC13 AC32 AC33 AC42 AC69 5C053 FA08 FA27 GA11 GB08 GB36 GB37 KA03 KA21 KA24 KA25 LA11 5C076 AA02 AA12 AA16 AA17 AA19 AA21 AA22 AA24 AA36 BA01 BA06 BB06 BB32

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面に被写体光を取り込む開口部が設け
    られたカメラ本体内の当該開口部を臨む位置に、被写体
    光像を画像信号に光電変換して取り込む撮像手段とこの
    撮像手段の撮像面に上記被写体光像を結像する光学手段
    とをユニット化してなる撮像ユニットが、その光軸方向
    を変更し得るように回動可能に設けられたデジタルカメ
    ラであって、 上記撮像ユニットの光軸方向を指示する指示手段と、 上記指示手段の指示に基づき上記撮像ユニットを駆動す
    る駆動手段と、 上記撮像ユニットの回動位置を検出する位置検出手段
    と、 撮影不可状態を撮影可能状態に変更する状態変更手段
    と、 上記状態変更手段により撮影可能状態に状態変更された
    とき、上記位置検出手段の検出情報に基づき上記駆動手
    段を駆動して上記撮像ユニットを上記光学手段が上記開
    口部に対向する所定の位置に設定する位置制御手段とを
    備えたことを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のデジタルカメラにおい
    て、 光学手段がカメラ本体の開口部に対向する所定の位置
    は、当該光学手段の光軸方向が当該開口部の開口面に対
    して垂直方向となる位置であることを特徴とするデジタ
    ルカメラ。
  3. 【請求項3】 前面に開口部が設けられたカメラ本体内
    の当該開口部を臨む位置に、被写体光像を画像信号に光
    電変換して取り込む撮像手段とこの撮像手段の撮像面に
    上記被写体光像を結像する光学手段とをユニット化して
    なる撮像ユニットが、その光軸方向を変更し得るように
    回動可能、かつ、上記光学手段が上記開口部の対向位置
    にないとき、上記撮像ユニットが上記開口部を遮蔽可能
    に設けられたデジタルカメラであって、 上記撮像ユニットの光軸方向を指示する指示手段と、 上記撮像ユニットの回動を行う駆動手段と、 上記撮像ユニットの回動位置を検出する位置検出手段
    と、 撮影可能状態を撮影不可状態に変更する状態変更手段
    と、 上記状態変更手段により撮影不可状態に状態変更された
    とき、上記位置検出手段の検出情報に基づき上記駆動手
    段を駆動して上記撮像ユニットを上記光学手段が上記開
    口部に対向しない所定の位置に設定する位置制御手段と
    を備えたことを特徴とするデジタルカメラ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のデジタ
    ルカメラにおいて、 電源を供給する電源手段と、 上記電源の供給及び供給停止を切換設定する切換手段と
    を備え、 状態変更手段は上記切換設定手段であることを特徴とす
    るデジタルカメラ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100430543B1 (ko) * 2001-05-23 2004-05-10 고나미 가부시끼가이샤 자동 사진 촬영 장치 및 방법
US7057643B2 (en) * 2001-05-30 2006-06-06 Minolta Co., Ltd. Image capturing system, image capturing apparatus, and manual operating apparatus
US7812507B2 (en) 2007-08-08 2010-10-12 Kabushiki Kaisha Toshiba Piezoelectric motor and camera device
US7960896B2 (en) 2007-08-01 2011-06-14 Kabushiki Kaisha Toshiba Piezoelectric motor and camera device
KR101366276B1 (ko) * 2007-08-31 2014-02-20 엘지전자 주식회사 카메라 장치 및 이를 구비하는 디스플레이 장치

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