JP5211463B2 - 振動アクチュエータ - Google Patents

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Description

この発明は、振動アクチュエータに係り、特に固定子に超音波振動を発生させて球体状の回転子を回転させる振動アクチュエータに関する。
近年、超音波振動を利用して回転子を回転させる振動アクチュエータが提案され、実用化されている。この振動アクチュエータは、圧電素子を用いて固定子の表面に楕円運動または進行波を発生させ、固定子に回転子を加圧接触させることによりこれら両者間の摩擦力を介して回転子を移動させるものである。
例えば、特許文献1には、ベアリングを介して複数の弾性体で球体状の回転子に予圧をかけることにより回転子を固定子に加圧接触させ、この状態で互いに重ね合わされた複数の圧電素子板に駆動電圧を印加して固定子に超音波振動を発生させることで回転子を回転させるアクチュエータが開示されている。ここで予圧とは、少なくとも圧電素子に通電しない状態で回転子を固定子に押しつける圧力のことをいう。
特開2004−312810号公報
しかしながら、特許文献1のアクチュエータは、回転子の出力軸である回転シャフトをベアリングでその軸回りに回転可能に支持し、回転シャフトの先端に取り付けられた重量物を回転させるものであり、回転シャフトが倒傾斜したときにはその倒傾斜角の範囲内で回転子が移動されるものの、回転子の可動範囲は極めて狭いものであった。
例えば、環状の予圧部を回転子に当接して予圧をかけ、回転子の出力軸を予圧部の環の内側を通して外部に延出させることもできるが、この場合にも環状の予圧部によって制約を受け、回転子の可動範囲を大きくとることは難しかった。さらに、可動範囲を広げるために予圧部の環を大きく設定すると、予圧力に応じて環状の予圧部が球体状の回転子に嵌り込むおそれがあった。
また、予圧部を固定子とは別機構にして構成すると、回転子の可動範囲を大きくとることができるが、全体の寸法が大きくなるという課題を生じてしまう。
この発明はこのような問題点を解消するためになされたもので、予圧機構部による大型化を抑え、回転子への予圧部の嵌り込みを生ずることなく、広い可動範囲を確保することができる振動アクチュエータを提供することを目的とする。
この発明に係る振動アクチュエータは、固定子と、固定子の上に載置され、機能部品を有する略球体状の回転子と、固定子の上部に配置される支持部材と、回転子を固定子に圧接させる予圧手段と、固定子に超音波振動を発生させることにより回転子を回転させて回転子の機能部品を移動させる振動手段とを備え、支持部材は、上方に延びかつ弾性を有するアングル部を有し、予圧手段が回転子の頂点部分に当接して予圧力を付与する予圧部をアングル部に有し、回転子の機能部品が予圧部と固定子との間を可動範囲として移動するものである。
予圧手段の予圧部が回転子の頂点部分に当接することによって回転子に予圧力が付与され、予圧部と固定子との間を可動範囲として回転子の機能部品が移動される。ここで、回転子の頂点部分とは、回転子が固定子から受ける垂直抗力の作用線上で固定子とは反対側の表面部位、すなわち固定子と当接する部分から最も遠い回転子の部位を含む所定範囲の部分をいうものとする。
なお、予圧部は、多軸の回りに回転可能で且つ回転子の表面に接触する少なくとも一つの球状部材を有することができる。この場合、予圧部は、複数の球状部材を有していてもよい。あるいは、予圧部が、回転子の表面に接触する凹状円錐面形状の予圧面を有するように構成することもできる。
また、予圧手段は、固定子に対して予圧部を支持する支持部材を含んでもよい。この場合、振動手段は、固定子と同様に予圧部にも超音波振動を発生させることができる
この発明によれば、予圧機構部による大型化を抑制しながらも、回転子への予圧部の嵌り込みを生ずることなく、広い可動範囲を確保することが可能となる。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1
図1に、この発明の実施の形態1に係る振動アクチュエータを示す。基部ブロック1と固定子2との間に振動手段を構成する振動子3が挟持されており、これらによりほぼ円柱状の外形を有する本体部4が形成されている。固定子2には、振動子3に接する面とは反対側に凹部5が形成されており、この凹部5内に略球体状の回転子6のほぼ下半部が収容されている。
固定子2の上部には、支持部材7が配置されている。この支持部材7は、固定子2の上面の上に固定される環状部8と、環状部8から上方に延びる逆L字形のアングル部9を有し、アングル部9の先端に予圧部10が支持されている。予圧部10は、多軸の回りに回転可能な球状部材11を有しており、この球状部材11が回転子6の頂点部分に当接するように配置されている。また、回転子6には、機能部品として、予圧部10と固定子2との間を可動範囲とする出力軸12が連結固定されている。
ここで、説明の便宜上、基部ブロック1から固定子2に向かう本体部4の中心軸をZ軸と規定し、Z軸に対して垂直方向にX軸が、Z軸及びX軸に対して垂直にY軸がそれぞれ延びているものとする。
予圧部10の球状部材11は、回転子6の+Z軸方向の最高点である頂点部分に接触している。支持部材7のアングル部9は弾性を有し、これにより球状部材11が回転子6に圧接され、回転子6に−Z軸方向の予圧を付与している。なお、正確に回転子6の頂点でなくても、回転子6の頂点を含む所定の範囲内で球状部材11が回転子6の表面に接触し、予圧を付与すればよい。
図2に示されるように、基部ブロック1と固定子2とが振動子3内に通された連結ボルト13を介して互いに連結されている。
固定子2の凹部5は、回転子6の直径より小さな内径を有する小径部14と、回転子6の直径より大きな内径を有する大径部15とからなり、これら小径部14及び大径部15との境界部にXY平面上に位置する環状の段差16が形成されている。回転子6はこの凹部5内の段差16に当接した状態で回転可能に支持されている。
なお、基部ブロック1および固定子2はそれぞれ例えばジェラルミンから形成され、回転子6としては鋼球が用いられる。
振動子3は、固定子2に超音波振動を発生させて回転子6をX、Y、Zの3軸の回りにそれぞれ回転させるためのものであり、それぞれXY平面上に位置し且つ互いに重ね合わされた平板状の第1〜第3の圧電素子部31〜33を有している。これら第1〜第3の圧電素子部31〜33がそれぞれ駆動回路17に電気的に接続されている。
具体的には、図3に示されるように、第1の圧電素子部31は、それぞれ円板形状を有する電極板31a、圧電素子板31b、電極板31c、圧電素子板31d及び電極板31eが順次重ね合わされた構造を有している。同様に、第2の圧電素子部32は、それぞれ円板形状を有する電極板32a、圧電素子板32b、電極板32c、圧電素子板32d及び電極板32eが順次重ね合わされた構造を有し、第3の圧電素子部33は、それぞれ円板形状を有する電極板33a、圧電素子板33b、電極板33c、圧電素子板33d及び電極板33eが順次重ね合わされた構造を有している。これらの圧電素子部31〜33が絶縁シート34〜37を介して固定子2及び基部ブロック1から、また互いに絶縁された状態で配置されている。
図4に示されるように、第1の圧電素子部31の一対の圧電素子板31b及び31dは、Y軸方向に2分割された部分が互いに逆極性を有してそれぞれZ軸方向(厚み方向)に膨張と収縮の反対の変形挙動を行うように分極されており、圧電素子板31bと圧電素子板31dは互いに裏返しに配置されている。
第2の圧電素子部32の一対の圧電素子板32b及び32dは、2分割されることなく全体がZ軸方向(厚み方向)に膨張あるいは収縮の変形挙動を行うように分極されており、圧電素子板32bと圧電素子板32dは互いに裏返しに配置されている。
第3の圧電素子部33の一対の圧電素子板33b及び33dは、X軸方向に2分割された部分が互いに逆極性を有してそれぞれZ軸方向(厚み方向)に膨張と収縮の反対の変形挙動を行うように分極されており、圧電素子板33bと圧電素子板33dは互いに裏返しに配置されている。
第1の圧電素子部31の両面部分に配置されている電極板31a及び電極板31eと、第2の圧電素子部32の両面部分に配置されている電極板32a及び電極板32eと、第3の圧電素子部33の両面部分に配置されている電極板33a及び電極板33eがそれぞれ電気的に接地されている。また、第1の圧電素子部31の一対の圧電素子板31b及び31dの間に配置されている電極板31cと、第2の圧電素子部32の一対の圧電素子板32b及び32dの間に配置されている電極板32cと、第3の圧電素子部33の一対の圧電素子板33b及び33dの間に配置されている電極板33cがそれぞれ駆動回路17に電気的に接続されている。
次に、この実施の形態1に係る振動アクチュエータの動作について説明する。
まず、振動子3に対して、第1の圧電素子部31の電極板31cに固定子2の固有振動数に近い周波数の交流電圧を印加すると、第1の圧電素子部31の一対の圧電素子板31b及び31dの2分割された部分がZ軸方向に膨張と収縮を交互に繰り返し、固定子2にY軸方向のたわみ振動を発生する。同様に、第2の圧電素子部32の電極板32cに交流電圧を印加すると、第2の圧電素子部32の一対の圧電素子板32b及び32dがZ軸方向に膨張と収縮を繰り返し、固定子2にZ軸方向の縦振動を発生する。さらに、第3の圧電素子部33の電極板33cに交流電圧を印加すると、第3の圧電素子部33の一対の圧電素子板33b及び33dの2分割された部分がZ軸方向に膨張と収縮を交互に繰り返し、固定子2にX軸方向のたわみ振動を発生する。
そこで、例えば、駆動回路17から第2の圧電素子部32の電極板32cと第3の圧電素子部33の電極板33cとの双方に位相を90度シフトさせた交流電圧をそれぞれ印加すると、X軸方向のたわみ振動とZ軸方向の縦振動とが組み合わされて回転子6と接触する固定子2の段差16にXZ面内の楕円振動が発生し、摩擦力を介して回転子6がY軸回りに回転する。このとき、予圧部10の球状部材11も回転子6の回転運動に従動してY軸の回りに回転する。
同様に、駆動回路17から第1の圧電素子部31の電極板31cと第2の圧電素子部32の電極板32cとの双方に位相を90度シフトさせた交流電圧をそれぞれ印加すると、Y軸方向のたわみ振動とZ軸方向の縦振動とが組み合わされて回転子6と接触する固定子2の段差16にYZ面内の楕円振動が発生し、摩擦力を介して回転子6がX軸回りに回転する。このとき、予圧部10の球状部材11も回転子6の回転運動に従動してX軸の回りに回転する。
さらに、駆動回路17から第1の圧電素子部31の電極板31cと第3の圧電素子部33の電極板33cとの双方に位相を90度シフトさせた交流電圧をそれぞれ印加すると、X軸方向のたわみ振動とY軸方向のたわみ振動とが組み合わされて回転子6と接触する固定子2の段差16にXY面内の楕円振動が発生し、摩擦力を介して回転子6がZ軸回りに回転する。このとき、予圧部10の球状部材11も回転子6の回転運動に従動してZ軸の回りに回転する。
このようにして振動子3を駆動することにより、回転子6がX、Y、Zの3軸の回りにそれぞれ回転し、これに伴って出力軸12が移動するが、回転子6の頂点部分を予圧部10で予圧しているため、出力軸12は予圧部10と支持部材7の環状部8との間を可動範囲として自由に移動することができる。
また、予圧部10の球状部材11を介して回転子6の頂点部分に予圧力を与えているため、予圧力を大きく設定しても、予圧部10が回転子6に嵌り込むことはない。このため、予圧力を大きくして、高トルクの回転を実現することができる。
予圧部10の球状部材11は、多軸の回りに回転可能に配設されているため、回転子6の回転に伴う摩擦損失が低減されているが、振動子3の駆動により、固定子2と同様に支持部材7を介して予圧部10の球状部材11にも楕円振動が発生するように構成すれば、予圧のために必要な摩擦損失をさらに低減することができる。
また、予圧部10の球状部材11を固定子2と同一の振動モードで振動させることにより、球状部材11に固定子2と同一の方向の駆動力を発生させれば、固定子2と予圧部10の双方から回転子6に回転力が伝達され、高トルクで回転させることが可能となる。
実施の形態2
図5に、この発明の実施の形態2に係る振動アクチュエータを示す。実施の形態2は、図1に示した実施の形態1の振動アクチュエータにおいて、支持部材7で予圧部10を支持する代わりに支持部材18により3つの予圧部10a、10b及び10cを支持するように構成したものである。支持部材18は、固定子2の上面の上に固定される環状部19と、環状部19に一体に形成されたアーチ部20を有し、アーチ部20に3つの予圧部10a、10b及び10cが支持されている。これらの予圧部10a、10b及び10cは、それぞれ回転子6の頂点部分に当接し且つ多軸の回りに回転可能な球状部材11a、11b及び11cを有している。支持部材18のアーチ部20は弾性を有し、これにより球状部材11a、11b及び11cがそれぞれ回転子6に圧接され、回転子6に−Z軸方向の予圧を付与している。
このような構成としても、実施の形態1と同様に、回転子6の出力軸12を予圧部10a、10b及び10cと支持部材18の環状部19との間を可動範囲として自由に移動させることができる。
実施の形態3
図6に、この発明の実施の形態3に係る振動アクチュエータを示す。実施の形態3は、図1に示した実施の形態1の振動アクチュエータにおいて、支持部材7で予圧部10を支持する代わりに支持部材21により予圧部22を支持するように構成したものである。支持部材21は、固定子2の上面の上に固定される環状部23と、環状部23から上方に延びる逆L字形のアングル部24を有し、アングル部24の先端に予圧部22が支持されている。予圧部22は、図7に示されるように、凹状円錐面形状の予圧面25を有しており、この予圧面25が回転子6の頂点部分に接触している。
支持部材21のアングル部24は弾性を有し、これにより予圧部22の予圧面25が回転子6に圧接され、回転子6に−Z軸方向の予圧を付与している。
このような凹状円錐面形状の予圧面25を用いることにより、略球体状の回転子6の頂点部分に接触しやすくなる。
このとき、図8に示されるように、凹状円錐面形状の予圧面25が中心線に対して45度より小さい角度θを有する場合には、予圧面25により予圧力Fで回転子6が押圧されると、回転子6と予圧部22が共に変形し(斜線部分)、これらの変形が均等であるものとみなすと、その接触断面は円形となり、予圧部22が回転子6に及ぼす力F1及びF2が発生する。これらの力F1及びF2は、変形がある程度保持される間は存在し続ける。力F1及びF2は、接触面と反対側の面に対して回転子6を押しつける力となる。例えば、力F1に伴って、回転子6が反対側の面に力F1で押しつけられる。この力F1の垂直分力F1vに対応して、回転子6と予圧面25との間に摩擦力F1vfが作用する。また、力F1の円錐面Aに沿った水平分力F1hが、回転子6を予圧面25から抜き出そうとする力となる。さらに、回転子6と予圧部22の変形に関わらず、予圧力Fに起因して、回転子6と予圧面25との間に摩擦力Ffが作用している。
そこで、抜き出そうとする力F1hが、これらの摩擦力(F1vf+Ff)より小さいときには、回転子6は予圧面25から抜け出ることができずに嵌り込んだ状態となってしまう。
一方、凹状円錐面形状の予圧面25が中心線に対して45度の角度θを有する場合には、図9に示されるように、予圧部22から回転子6に及ぼされる力F1は、接触面と反対側の面に沿う方向を有するため、その垂直分力が0となり、上述したような変形に伴う摩擦力F1vfが発生しない。同様に、凹状円錐面形状の予圧面25の中心線に対する角度θが45度を超える場合にも、摩擦力F1vfは発生しない。したがって、回転子6と予圧部22の変形に起因した回転子6の嵌り込みが生じることはない。
すなわち、予圧部22の凹状円錐面形状の予圧面25は、その中心線に対して45度以上の角度θを有することが好ましい。
実施の形態4
図10に、この発明の実施の形態4に係る振動アクチュエータを示す。実施の形態4は、図6に示した実施の形態3の振動アクチュエータにおいて、支持部材21の代わりに支持部材26によって予圧部22を支持するように構成したものである。支持部材26は、固定子2の上面の上に固定される環状部27と、環状部27に一体に形成されたアーチ部28を有し、アーチ部28に予圧部22が支持されている。
このような構成としても、実施の形態3と同様に、回転子6の出力軸12を予圧部22と支持部材26の環状部27との間を可動範囲として自由に移動させることができる。
参考形態
図11に、参考形態に係る振動アクチュエータを示す。参考形態は、図1に示した実施の形態1の振動アクチュエータにおいて、基部ブロック1、固定子2及び振動子3を円筒状のケーシング29内に収容し、ケーシング29に上方に延びる逆L字形のアングル部30を一体に形成し、アングル部30の先端に予圧部10を支持したものである。
すなわち、この参考形態は、基部ブロック1と固定子2と振動子3からなる振動系から独立したケーシング29に対して予圧部10を支持したものである。
このような構成としても、回転子6の出力軸12を予圧部10と固定子2との間を可動範囲として自由に移動させることができる。
なお、この参考形態を実施の形態2〜4にそれぞれ適用し、振動系から独立したケーシング29に対して予圧部10a、10b及び10cあるいは22を支持するように構成してもよい。
実施の形態
図12に、この発明の実施の形態に係る振動アクチュエータを示す。実施の形態は、図1に示した実施の形態1の振動アクチュエータにおいて、出力軸12の代わりに機能部品として回転子6に内蔵カメラ42を装備したものである。回転子6の移動により内蔵カメラ42のレンズ部を予圧部10と固定子2との間で自由に移動させ、撮影することができる。
同様に、この実施の形態を実施の形態2〜および参考形態にそれぞれ適用して内蔵カメラ42を移動させるように構成することもできる。
さらに、出力軸12、内蔵カメラ42の他、各種の機能部品を回転子6に備えることができる。
なお、上記の実施の形態1〜5および参考形態において、回転子6の頂点部分に接触する予圧部10の球状部材11、予圧部10a、10b及び10cの球状部材11a、11b及び11c、予圧部22の予圧面25をそれぞれテフロン(登録商標)等の低摩擦材で構成すれば、予圧のために必要な摩擦損失を低減することができる。
この発明の実施の形態1に係る振動アクチュエータを示す斜視図である。 実施の形態1に係る振動アクチュエータを示す断面図である。 実施の形態1で用いられた振動子の構成を示す部分断面図である。 実施の形態1で用いられた振動子の3対の圧電素子板の分極方向を示す斜視図である。 実施の形態2に係る振動アクチュエータを示す斜視図である。 実施の形態3に係る振動アクチュエータを示す斜視図である。 実施の形態3に係る振動アクチュエータを示す断面図である。 実施の形態3における予圧部の予圧面と回転子との関係を示す断面図である。 実施の形態3における予圧部の予圧面と回転子との関係を示す断面図である。 実施の形態4に係る振動アクチュエータを示す斜視図である。 参考形態に係る振動アクチュエータを示す断面図である。 実施の形態に係る振動アクチュエータを示す断面図である。
符号の説明
1 基部ブロック、2 固定子、3 振動子、4 本体部、5 凹部、6 回転子、7,18,21,26 支持部材、8,19,23,27 環状部、9,24,30 アングル部、10,10a、10b,10c,22 予圧部、11,11a,11b,11c 球状部材、12 出力軸、13 連結ボルト、14 小径部、15 大径部、16 段差、17 駆動回路、20,28 アーチ部、25 予圧面、29 ケーシング、31 第1の圧電素子部、32 第2の圧電素子部、33 第3の圧電素子部、42 内蔵カメラ。

Claims (6)

  1. 固定子と、
    前記固定子の上に載置され、機能部品を有する略球体状の回転子と、
    前記固定子の上部に配置される支持部材と、
    前記回転子を前記固定子に圧接させる予圧手段と、
    前記固定子に超音波振動を発生させることにより前記回転子を回転させて前記回転子の前記機能部品を移動させる振動手段と
    を備え、
    前記支持部材は、上方に延びかつ弾性を有するアングル部を有し
    記予圧手段は前記回転子の頂点部分に当接して予圧力を付与する予圧部を前記アングル部に有し、前記回転子の前記機能部品は前記予圧部と前記固定子との間を可動範囲として移動することを特徴とする振動アクチュエータ。
  2. 前記予圧部は、多軸の回りに回転可能で且つ前記回転子の表面に接触する少なくとも一つの球状部材を有する請求項1に記載の振動アクチュエータ。
  3. 前記予圧部は、複数の前記球状部材を有する請求項2に記載の振動アクチュエータ。
  4. 前記予圧部は、前記回転子の表面に接触する凹状円錐面形状の予圧面を有する請求項1に記載の振動アクチュエータ。
  5. 前記予圧手段は、前記固定子に対して前記予圧部を支持する支持部材を含む請求項1〜4のいずれか一項に記載の振動アクチュエータ。
  6. 前記振動手段は、前記予圧部にも超音波振動を発生させる請求項5に記載の振動アクチュエータ。
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