JP5333459B2 - 溶接構造および溶接方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、自動車の差動装置(デファレンシャルギヤ)におけるデフケースとリングギヤなどの複数の部材を溶接で接合した溶接構造および溶接方法に関するものである。
複数の部材を溶接で接合した溶接構造の一例として、例えば、自動車の差動装置(以下、デファレンシャルギヤという)におけるデフケースとリングギヤとの溶接構造がある。図11は、従来のデフケース100とリングギヤ102との溶接構造の従来例を示している。リングギヤ102の歯部102aにハイポイドギヤを形成している。図11の従来例では、デフケース100におけるリングギヤ102との接合面に溝104を設けている。そしてこれにより、デファレンシャルギヤの実動時に図示した方向に作用する荷重によって発生する溶接ビード105の圧縮およびせん断応力の溶接ビード端部105aへの応力集中を低減している。
しかし、リングギヤ106の歯部106aにヘリカルギヤを形成した図12に示すような従来例では、デファレンシャルギヤの実動時に実線の矢印と破線の矢印でそれぞれ示した方向に荷重が繰り返し作用する。すると、デフケース108とリングギヤ106との接合面におけるリングギヤ106の中心軸方向(図面の上下方向)の両端には、圧縮応力と引張応力が繰り返し発生する。図12の従来例では、デフケース108とリングギヤ106との接合面においてリングギヤ106の中心軸方向の片側からのみ溶接ビード109を形成している。そのため、溶接ビード109の端部に大きな圧縮応力と引張応力が繰り返し作用し、溶接強度が不十分になるおそれがある。また、デフケース108におけるリングギヤ106との接合面に溝110を設けたとしても、溶接ビード109の溝110側の端部の応力を軽減する効果を得ることはできない。
ここで、特許文献1には、小歯車部材と大歯車部材との間にフランジ部材を配置し、大歯車部材とフランジ部材との接合において、フランジ部材の外周部を大歯車部材の内周面に当接させて、大歯車部材の中心軸方向の両側から溶接する技術が開示されている。
特開平10−231918号公報
特許文献1の技術において、大歯車部材の中心軸方向の両側から溶接するときに発生しうるガスがそのまま溶接ビードの内部に残留することによりブローホールが多く発生してしまい、溶接品質が低下するおそれがある。また、双方の溶接ビードの間に未溶接部が存在する。すると、溶接後の冷却時において溶接部が収縮する時に、未溶接部が収縮を阻害するために、溶接ビードと未溶接部との境界に引張応力が残留する。このように溶接ビードと未溶接部との境界にて引張応力が残留すると、双方の溶接ビードに圧縮応力と引張応力が繰り返し発生するうちに、この溶接ビードと未溶接部との境界から溶接ビードまたは熱影響部に亀裂が発生し、溶接強度が十分に得られないおそれがある。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、溶接強度および溶接品質の向上を図ることができる溶接構造および溶接方法を提供すること、を課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様は、第1部材と第2部材とを溶接により接合する溶接構造において、前記第1部材は、前記第2部材と接合される第2部材接合部を備え、前記第2部材は、前記第1部材と接合される第1部材接合部を備え、前記第1部材と前記第2部材とが配列された方向を第1方向とし、前記第1方向に交わる方向を第2方向とするときに、前記第1部材接合部と前記第2部材接合部の間に設けられた空洞部と、前記第1部材接合部と前記第2部材接合部とが接合される接合面における前記第2方向の両端部と前記空洞部との間に設けられた溶接部とを有し、前記空洞部は、少なくとも前記第1部材または前記第2部材のいずれか一方に設けられた溝で形成され、前記溶接部は、前記接合面における前記第2方向の両端部と前記空洞部との間にて貫通溶接を行うことにより設けられること、を特徴とする。
この態様によれば、溶接時に発生しうるガスを空洞部に排出できるので、ブローホールの発生を抑制できる。また、溶接後の冷却時において、第1部材と第2部材との接合部分の境界に溶接強度を低下させるような応力が残留しにくいため、溶接強度と溶接品質とが向上する。また、溝の深さを調整するだけで空洞部へのガスの許容排出量を容易に調整することができる。
本発明の一態様として、外部と前記空洞部との間を貫通する貫通穴を有すること、が好ましい。
この態様によれば、溶接時に空洞部内に排出されるガスが貫通穴から抜けるので、溶接部の穴あきが防止される。また、貫通穴から空洞内を観察することにより、空洞部まで貫通するように溶接したことを確認できるので、溶接品質が向上する。また、溶接後の冷却時に発生しうる空洞部内の結露による水滴が貫通穴から抜けることから、溶接部の腐食を防止できる。
本発明の一態様として、前記第1部材は、前記第1方向を径方向とする環状部材であり、前記第1部材の内周面または前記第2部材の前記第1部材接合部における前記内周面との当接面のいずれか一方の面に、前記内周面と前記当接面との間に圧入代をもって嵌合させる圧入部を有すること、が好ましい。
この態様によれば、第2部材が第1部材に圧入され、または、第1部材が第2部材に圧入されるので、溶接時において第1部材と第2部材の位置を維持できる。そのため、溶接歪みを低減することができる。
本発明の一態様として、前記空洞部として第1空洞部と第2空洞部とを備え、前記第1空洞部と前記第2空洞部とは、前記第2方向にて前記圧入部を挟んだ両側にそれぞれ配置されていること、が好ましい。
この態様によれば、例えばレーザ溶接において、接合面における第2方向の両端側からの溶接、すなわち、2方向からの溶接を行う場合に、照射されたレーザ光は圧入部に遮られる。そのため、一方からレーザ光を照射することにより既に設けられた溶接部を、他方から照射したレーザ光によって再加熱することを防止できる。また、上記の2方向からの溶接を同時に行う場合であっても、2方向から照射されるレーザ光同士が干渉しない。
本発明の一態様として、前記第2部材は、前記第1部材よりも溶融時に発生するガスの量が多い部材であり、前記溶接部は、前記接合面に対して前記第1部材側に傾斜した方向に沿って設けられていること、が好ましい。
この態様によれば、溶接時において、溶融時に発生するガスの量が多い第2部材の溶融量を低減できるので、ブローホールの発生を抑制できる。
本発明の一態様として、第1部材と第2部材とを溶接により接合する溶接構造において、前記第1部材は、前記第2部材と接合される第2部材接合部を備え、前記第2部材は、前記第1部材と接合される第1部材接合部を備え、前記第1部材と前記第2部材とが配列された方向を第1方向とし、前記第1方向に交わる方向を第2方向とするときに、前記第1部材接合部と前記第2部材接合部とが接合される接合面における少なくとも前記第2方向の両端部に溶接部が設けられ、前記第2部材は、前記第1部材よりも溶融時に発生するガスの量が多い部材であり、前記溶接部は、前記接合面に対して前記第1部材側に傾斜した方向に沿って設けられていること、が好ましい。
この態様によれば、溶接時において、溶融時に発生するガスの量が多い第2部材の溶融量を低減できるので、ブローホールの発生を抑制できる。
本発明の一態様として、前記第1部材はデファレンシャルギヤのリングギヤであり、前記第2部材は前記デファレンシャルギヤのハウジング部材であるデフケースであること、が好ましい。
この態様によれば、デファレンシャルギヤの実動時において、リングギヤに外力が作用しても、溶接部の応力を低減し、かつ、溶接部のブローホールの発生を抑制できるので、デフケースとリングギヤとの溶接部における溶接強度と溶接品質とが向上する。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様は、第1部材と第2部材とを溶接により接合する溶接方法において、前記第1部材に備わる前記第2部材に接合される第2部材接合部と前記第2部材に備わる前記第1部材に接合される第1部材接合部とを接合するために前記第1部材と前記第2部材とを配置する方向を第1方向とし、前記第1方向に交わる方向を第2方向とするときに、前記第1部材接合部と前記第2部材接合部の間に空洞部を設けておき、前記第1部材接合部と前記第2部材接合部とが接合される接合面における前記第2方向の両端部と前記空洞部との間に溶接部が設けられるように、前記接合面における前記第2方向の両端側から溶接を行うものであり、前記空洞部は、少なくとも前記第1部材または前記第2部材のいずれか一方に設けられた溝で形成され、前記溶接部は、前記接合面における前記第2方向の両端部と前記空洞部との間にて貫通溶接を行うことにより設けられること、を特徴とする。
本発明の一態様として、前記第1部材または前記第2部材に外部と前記空洞部との間を貫通する貫通穴を設けておくこと、が好ましい。
本発明の一態様として、前記第1部材をその径方向が前記第1方向となるように環状に形成し、前記第2部材の前記第1部材接合部に前記第1部材の内周面と当接する当接面を形成し、前記内周面と前記当接面との間に圧入代をもたせておき、前記第1部材と前記第2部材とを嵌合させること、が好ましい。
本発明の一態様として、第1部材と第2部材とを溶接により接合する溶接方法において、前記第1部材に備わる前記第2部材に接合される第2部材接合部と前記第2部材に備わる前記第1部材に接合される第1部材接合部とを接合するために前記第1部材と前記第2部材とを配置する方向を第1方向とし、前記第1方向に交わる方向を第2方向とするときに、前記第2部材を、前記第1部材よりも溶融時に発生するガスの量が多い部材とし、前記第1部材接合部と前記第2部材接合部とが接合される接合面における少なくとも前記第2方向の両端部に前記接合面に対して前記第1部材側に傾斜した方向に沿って溶接部を設けるように、前記接合面における前記第2方向の両端側から溶接を行うこと、が好ましい。
本発明に係る溶接構造および溶接方法によれば、溶接強度および溶接品質の向上を図ることができる。
デフケースとリングギヤの溶接構造の平面図である。 図1のA−A断面図である。 図2におけるデフケースとリングギヤの溶接部の拡大図である。 未溶接部に圧縮応力が集中して発生した様子を示す図である。 溶接時における突出部分の様子を示す図である。 位置決め治具によりリングギヤの位置決めを行う様子を示す図である。 実施例2を示す図である。 実施例3を示す図である。 実施例4を示す図である。 実施例5を示す図である。 ハイポイドギヤのリングギヤを使用した従来例を示す図である。 ヘリカルギヤのリングギヤを使用した従来例を示す図である。
以下、本発明を具体化した形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態では、デファレンシャルギヤにおけるデフケースとリングギヤの溶接構造を例に挙げる。
〔実施例1〕
まず、本実施例の溶接構造の概要について説明する。
図1は、デフケース10とリングギヤ12との溶接構造の平面図であり、デフケース10についてはリングギヤ12との接合部の近傍のみを図示している。
図1に示すように、環状のリングギヤ12の内周側にデフケース10を挿入することにより、デフケース10とリングギヤ12とを溶接により接合している。そして、デフケース10とリングギヤ12とを溶接により接合した際に設けられた溶接部である第1溶接ビード14が、リングギヤ12の内周に沿って環状に設けられている。ここで、デフケース10は、請求の範囲における「第2部材」の一例である。また、リングギヤ12は、請求の範囲における「第1部材」の一例である。なお、本実施例では、リングギヤ12の中心軸S方向(図1において紙面の垂直方向、リングギヤ12の径方向と垂直に交わる方向)について、リングギヤ12を挟んだ両側の2方向から溶接を行っている。そして、後述するように、図1に示す面とは反対側の面において溶接部である第2溶接ビード38(図3参照)が、第1溶接ビード14と同様に、リングギヤ12の内周に沿って環状に設けられている。
デフケース10は、その内部にドライブシャフト(不図示)への動力伝達部材(ピニオンシャフト、ピニオンギヤ、サイドギヤなど)が設けられたハウジング部材である。また、リングギヤ12は、エンジン(不図示)からの動力を伝達する不図示のドライブピニオンと噛み合う歯車部材である。なお、デフケース10の材質は鋳鉄であり、リングギヤ12の材質は鋼である。
図2は図1のA−A断面図であり、図3は図2におけるデフケース10とリングギヤ12との接合部の拡大図である。
図2と図3に示すように、デフケース10とリングギヤ12とがリングギヤ12の径方向(第1方向)に配列されている。なお、リングギヤ12の中心軸S方向は、リングギヤ12の径方向と垂直に交わる方向(第3方向)である。本実施例では、接合面25における第1溶接ビード14と第2溶接ビード38とが設けられる方向(第2方向)は、リングギヤ12の径方向と垂直に交わる方向(第3方向、中心軸S方向)と一致している。
デフケース10には、リングギヤ12と接合されるギヤ接合部22が設けられている。ここで、ギヤ接合部22は、請求の範囲における「第1部材接合部」の一例であり、デフケース10の一部分である。すなわち、請求の範囲において、「第1部材接合部」とは「第2部材」の一部分である。また、リングギヤ12にはデフケース10と接合されるケース接合部20が設けられている。ここで、ケース接合部20は、請求の範囲における「第2部材接合部」の一例であり、リングギヤ12の一部分である。すなわち、請求の範囲において、「第2部材接合部」とは「第1部材」の一部分である。そして、ケース接合部20とギヤ接合部22とが接合される接合面25において、リングギヤ12の中心軸S方向の両端部のうちの一方の端部27aから第1溶接ビード14が設けられ、他方の端部27bから第2溶接ビード38とが設けられている。
リングギヤ12は、その径方向にて接合面25からリングギヤ12の外周に向かって順に、ケース接合部20と、連結部18と、歯部形成部16とが配列されるように形成されている。連結部18は、ケース接合部20と歯部形成部16とに接続しており、ケース接合部20と歯部形成部16とを連結している。歯部形成部16は、その外周に歯部16aが設けられている。本実施例では、歯部16aにヘリカルギヤを形成している。
図3に示すように、デフケース10のギヤ接合部22には、デフケース10とリングギヤ12とを溶接する前にリングギヤ12の内周面12aと当接させる当接面21が設けられている。この当接面21には、圧入部24と、この圧入部24の両側に第1溝26と第2溝28とが設けられている。
圧入部24は、当接面21においてリングギヤ12の中心軸S方向のほぼ中心の位置に設けられている。この圧入部24は、リングギヤ12の内周面12aにデフケース10を挿入する際に、内周面12aと当接面21との間に圧入代をもってデフケース10とリングギヤ12とを嵌合させるものである。なお、当接面21において、第1溝26や圧入部24や第2溝28を挟んで、リングギヤ12の中心軸S方向の両側に位置する面の部分を圧入部としてもよい。第1溝26と第2溝28は、それぞれリングギヤ12の内周面12aとの間で第1空洞部30と第2空洞部32を形成する。なお、デフケース10の当接面21に圧入部24を設ける代わりに、リングギヤ12の内周面12aに圧入部を設けてもよい。
また、デフケース10のギヤ接合部22には、デフケース10の外部と第1空洞部30との間を貫通する貫通穴34が設けられている。なお、デフケース10の外部と第2空洞部32との間を貫通する貫通穴を別途設けてもよい。また、デフケース10のギヤ接合部22に貫通穴を設ける代わりに、または、デフケース10のギヤ接合部22に貫通穴を設けるとともに、リングギヤ12のケース接合部20に貫通穴を設けてもよい。
本実施例では、リングギヤ12の中心軸S方向の両側の2方向から溶接を行うことにより、それぞれ第1溶接ビード14と第2溶接ビード38を設けている。この第1溶接ビード14と第2溶接ビード38は、デフケース10のギヤ接合部22とリングギヤ12のケース接合部20とを溶接により接合させたときの、接合部分に形成された溶接金属層である。
第1溶接ビード14は、接合面25における中心軸S方向の端部27aと第1空洞部30との間に設けられ、第2溶接ビード38は接合面25における中心軸S方向の端部27bと第2空洞部32との間に設けられている。また、第1溶接ビード14と第2溶接ビード38は、デフケース10のギヤ接合部22における当接面21に対して角度α傾斜した方向に沿って設けられている。
以上が、本実施例の溶接構造の概要である。
次に、本実施例の溶接構造における特徴とその作用効果について説明する。
図3に示すように、第1空洞部30と第2空洞部32を設けている。そして、第1溶接ビード14と第2溶接ビード38をそれぞれ、接合面25の端部27aと第1空洞部30との間、および、接合面25の端部27bと第2空洞部32との間に設ける溶接(以下、「貫通溶接」という)を行っている。これにより、溶接の際にデフケース10が溶融して発生するガスを第1空洞部30と第2空洞部32に排出することができる。そのため、第1空洞部30と第2空洞部32を設けて貫通溶接を行うことにより、ブローホールの発生を抑制することができる。なお、第1溝26と第2溝28の深さを調整すれば、第1空洞部30と第2空洞部32へのガスの許容排出量を容易に調整することができる。
ここで、仮に第1溶接ビード14と第1空洞部30との間に未溶接部48を設けた場合を想定する。すると、図4に示すように、溶接後の冷却時において第1溶接ビード14およびその周辺の熱影響部が収縮する時に未溶接部48が矢印で示すような方向の収縮を阻害するために、第1溶接ビード境界61に矢印で示すような引張応力が残留する。そして、このように引張応力が残留すると、デファレンシャルギヤの実動時に荷重が作用したときに第1溶接ビード境界61から亀裂が入り易くなるおそれがある。これに対し、本実施例のように未溶接部48を設けないように貫通溶接を行えば、このようなおそれはなくなる。そのため、第1空洞部30と第2空洞部32を設けて貫通溶接を行うことにより、溶接強度および溶接品質が向上する。
また、図3に示すように、デフケース10におけるギヤ接合部22の当接面21に、圧入部24を設けている。そして、リングギヤ12の内周面12aに圧入部24を圧入して、リングギヤ12の内周側にギヤ接合部22を挿入している。そのため、溶接前および溶接時においてデフケース10とリングギヤ12との位置関係を維持することができる。したがって、圧入部24を設けることにより、溶接歪みを低減させることができる。
また、図2に示すように、圧入部24を、レーザ光23を照射する方向の先の位置に設けている。そのため、第1溶接ビード14と第2溶接ビード38を形成するときに照射するレーザ光23は、圧入部24に当たって遮られる。したがって、一方の溶接ビードを形成した後に他方の溶接ビードを形成する場合(例えば、第1溶接ビード14を形成した後に第2溶接ビード38を形成する場合など)に、他方の溶接ビードを形成するためのレーザ光が既に形成された一方の溶接ビードを再加熱するおそれがない。ゆえに、圧入部24をレーザ光23の照射方向の先の位置に設けることにより、溶接強度および溶接品質の向上を図ることができる。
また、リングギヤ12の中心軸S方向の両側の2方向からレーザ光23を同時に照射して第1溶接ビード14と第2溶接ビード38とを形成する場合でも、レーザ光23は圧入部24に当たって遮られるので、2方向からのレーザ光23は干渉しない。そのため、圧入部24をレーザ光23の照射方向の先の位置に設けることにより、溶接設備の安全性を向上させることができる。
また、本実施例ではリングギヤ12の中心軸S方向の両側の2方向から溶接を行うことにより、第1溶接ビード14と第2溶接ビード38を設けている。そのため、第1溶接ビード14と第2溶接ビード38における溶接ワイヤ40の溶融成分(Niなど)が含まれる割合は、ともに溶け込み深さの浅い部分のほうが溶け込み深さの深い部分よりも多く、溶け込み深さ方向の溶接ワイヤ40の溶融成分の分布がほぼ等しい。したがって、デファレンシャルギヤの実動時に作用する曲げ応力に対する第1溶接ビード14と第2溶接ビード38の材料強度は均一となる。ゆえに、リングギヤ12の中心軸S方向の両側の2方向から溶接を行って第1溶接ビード14と第2溶接ビード38を設けることにより、溶接強度および溶接品質の向上を図ることができる。
また、溶接時において、第1溶接ビード14と第2溶接ビード38を形成する部分におけるリングギヤ12の中心軸S方向の入熱の分布を均一化することができる。そのため、リングギヤ12の中心軸S方向の両側の2方向から溶接を行うことにより、溶接歪みを抑制することができる。
また、図2と図3に示すように、デフケース10におけるギヤ接合部22の当接面21に対して、リングギヤ12側に角度α傾斜させた方向に沿って第1溶接ビード14と第2溶接ビード38を設ける溶接(以下、傾斜溶接という)を行っている。そのため、溶接時において、リングギヤ12(材質は鋼)よりも溶融時に発生するガスの量が多いデフケース10(材質は鋳鉄)の溶融量を低減することができるので、ガスの発生量を低減することができる。したがって、傾斜溶接を行うことにより、ブローホールの発生を抑制することができる。
また、万が一、第1溶接ビード14と第2溶接ビード38が破断した場合であっても、リングギヤ12はデフケース10に引っかかって外れないので、リングギヤ12の抜けを防止できる。
また、図2と図3に示すように、デフケース10に外部と第1空洞部30との間を貫通する貫通穴34を設けている。そのため、溶接時に第1溝26におけるレーザ光23の反射光を貫通穴34から観察することにより、第1溶接ビード14を第1空洞部30まで形成する貫通溶接が確実に行われたか否かを判定することができる。したがって、貫通穴34を設けることにより、溶接品質を確実に向上させることができる。
また、第1空洞部30内に溜まったガスは貫通穴34から抜けるので、第1空洞部30内でガスの膨張が生じ難くなり、第1溶接ビード14の穴あきを防止できる。また、溶接後の冷却時に第1空洞部30内に生じ得る結露による水滴は貫通穴34から抜けるので、第1溶接ビード14の腐食が防止できる。そのため、貫通穴34を設けることにより、溶接品質が向上する。なお、デフケース10に外部と第2空洞部32との間を貫通する貫通穴を設ければ、第2溶接ビード38についても同様の効果を得ることができる。
また、図2と図3に示すように、リングギヤ12の中心軸S方向において、連結部18の寸法をta、ケース接合部20における端面20aと端面20bとの間の寸法をtb、歯部形成部16の寸法をtcとする。
本実施例のデフケース10とリングギヤ12の溶接構造を有するデファレンシャルギヤでは、その実動時に、ドライブピニオン(不図示)からの動力伝達により、歯部形成部16に対しリングギヤ12の中心軸S方向(図2にて太い矢印で示す方向)に、スラスト荷重(外力)が作用する。そして、このようなスラスト荷重により、図2の細い矢印で示す方向に曲げモーメントが作用すると、第1溶接ビード14と第2溶接ビード38において圧縮応力または引張応力が作用する。
ここで、本実施例では、ta<tbとしている。これにより、ケース接合部20の断面係数が拡大して曲げ剛性が向上する。そのため、中心軸S方向にスラスト荷重が作用しても、第1溶接ビード14と第2溶接ビード38に発生する圧縮応力と引張応力が低減する。このように、ta<tbとすることにより、デフケース10とリングギヤ12との溶接強度が向上する。
また、ta<tbとすることにより、図3に示すように、リングギヤ12のケース接合部20に、リングギヤ12の中心軸S方向について連結部18から張り出した突出部分42を設けている。この突出部分42は、リングギヤ12の径方向の寸法が小さく、リングギヤ12の径方向における接合面25とは反対側の面は解放されているので、その熱容量は小さく、また剛性も低い。そのため、接合面25における溶接を行う際に、突出部分42は温度が上昇してヤング率が低下するので、図5に破線と矢印で示す方向に、膨張にともなう変形がし易くなる。
また、突出部分42は、溶接後の冷却時においては、温度が降下して収縮にともなう変形がし易くなる。したがって、溶接時および溶接後の冷却時において、第1溶接ビード14と第2溶接ビード38およびそれらの熱影響部の割れを抑制できる。ゆえに、ta<tbとすることにより、溶接品質が向上する。なお、突出部分42において、リングギヤ12の径方向の寸法を出来るだけ小さくすることにより、さらにその熱容量を小さくでき、また剛性を低くできる。
また、ケース接合部20の断面係数を拡大したので、第1溶接ビード14と第2溶接ビード38の溶け込み深さをあまり大きくしなくても溶接強度を確保することができる。そのため、溶接時の入熱を低減することができる。したがって、ta<tbとすることにより、溶接歪みの低減と溶接設備コストの低減を図ることができる。
また、図2に示すように、tb<tcとしている。このようにケース接合部20の寸法tbを小さくすることにより、リングギヤ12の軽量化を図っている。また、ケース接合部20の断面積が小さくなるので、デファレンシャルギヤの実動時においてリングギヤ12が中心軸Sを中心に回転する際に、リングギヤ12の周囲に充填されている潤滑油(不図示)とリングギヤ12との間で生じる攪拌抵抗を低下させることができる。
また、図2と図3に示すように、リングギヤ12の中心軸S方向において、デフケース10のギヤ接合部22における端面22aと端面22bとの間の寸法をtdとする。そして本実施例では、tb<tdとしている。そしてこれにより、リングギヤ12のケース接合部20の端面20aとデフケース10のギヤ接合部22の端面22aとの間、および、リングギヤ12のケース接合部20の端面20bとデフケース10のギヤ接合部22の端面22bとの間に、各々段差44を設けている。そのため、リングギヤ12の内周面12aとデフケース10の当接面21とを当接させて溶接を行うときに、図5に示すように溶接ワイヤ40をこの段差44の部分に倣わせる(当てる)ことにより、溶接ワイヤ40の位置がさらにデフケース10側にずれることがない。したがって、tb<tdとすることにより、溶接時における溶接ワイヤ40の位置ずれを防止できる。
また、図2と図3に示すように、リングギヤ12のケース接合部20における中心軸S方向の端面20a、端面20bを、リングギヤ12の径方向に沿って平坦状に形成している。そのため、端面20aまたは端面20bのいずれか一方に、あるいは端面20aおよび端面20bの両方に、リングギヤ12の位置決め治具46を当てながら、デフケース10とリングギヤ12との位置決めを精度良く行うことができる。ここで、図6では、端面20aに位置決め治具46を当てながら、デフケース10とリングギヤ12との位置決めを行う例を示している。なお、端面20aのみ、あるいは、端面20bのみリングギヤ12の径方向に沿って平坦状に形成してもよい。このように、端面20a、端面20bの少なくともいずれか一方をリングギヤ12の径方向に沿って平坦状に形成することにより、位置決め治具46を使用してデフケース10とリングギヤ12との位置決めを精度良く行うことができる。
〔実施例2〕
図7に示すような実施例2も考えられる。
実施例2では、実施例1と異なる点として、デフケース10において圧入部24を設けていない。また、実施例1と異なる点として、デフケース10の当接面21に溝51が設けられており、この溝51とリングギヤ12の内周面12aとの間に設けられた空洞部52を有している。空洞部52の断面積は、実施例1の第1空洞部30と第2空洞部32とを組み合わせた断面積よりも大きい。そのため、溶接時にデフケース10が溶融することによって発生し得るガスを、空洞部52の内部により多く排出することができる。したがって、実施例2によれば、空洞部52へのガスの許容排出量が多くなるので、より確実にブローホールの発生を抑制することができる。また、圧入部24を設けないので、機械加工の工程が減り、製造コストを低減することができる。
なお、実施例2では、溶接前のギヤ接合部22において、溝51の両側にケース接合部20と当接させる当接面53、当接面55を設けている。そして、溶接前にリングギヤ12の内周にデフケース10を挿入する際には、当接面53、当接面55うちの少なくともいずれか一方の面で、デフケース10をリングギヤ12の内周面12aに圧入させることが望ましい。
また、空洞部52へのガスの許容排出量が多くなることにより、空洞部52内でのガスの膨張による第1溶接ビード14や第2溶接ビード38の穴あき不良のおそれがない場合には、貫通穴34を設けない変形例も考えられる。
〔実施例3〕
図8に示すような実施例3も考えられる。
実施例3では、実施例2における溝51に加えて、リングギヤ12の内周面12aに溝54を設けている。これにより、溝51と溝54の間に設けられた空洞部56を有している。この空洞部56は、実施例2の空洞部52よりも大きな断面積となる。そのため、溶接時にデフケース10が溶融することによって発生し得るガスを、さらに多く空洞部56に排出することができる。したがって、リングギヤ12に溝54を設けることにより、空洞部56内へのガスの排出許容量は大きくなるので、さらに確実にブローホールの発生を抑制することができる。
また、空洞部56内へのガスの排出許容量が大きいので、空洞部56内でのガスの膨張による第1溶接ビード14や第2溶接ビード38の穴あき不良が生じ難い。そのため、空洞部56とデフケース10の外部との間を貫通する貫通穴を設ける必要性が低くなる。
なお、実施例2と同様に、溶接前にリングギヤ12の内周にデフケース10を挿入する際には、当接面53、当接面55うちの少なくともいずれか一方の面で、デフケース10をリングギヤ12の内周面12aに圧入させることが望ましい。
また、必要に応じて、ギヤ接合部22とケース接合部20との間に前記の段差44を設けてもよい。また、傾斜溶接を行ってもよい。
〔実施例4〕
図9に示すような実施例4も考えられる。
実施例4では、リングギヤ12の内周面12aを分割して、分割した各々の内周面12aの位置を径方向に異ならせている。本実施例では内周面12aを、ケース接合部20とギヤ接合部22とが接合される接合面25としている。
なお、前記の実施例1〜3においては、接合面25における第1溶接ビード14と第2溶接ビード38とが設けられる方向(第2方向)は、リングギヤ12の径方向と垂直に交わる方向(第3方向、中心軸S方向)と一致していたが、以下の実施例4,5においては、接合面25における第1溶接ビード14と第2溶接ビード38とが設けられる方向(第2方向)は、リングギヤ12の径方向と垂直に交わる方向(第3方向、中心軸S方向)とは、一致していない。
図9に示すように、分割した各々の内周面12aの位置を径方向に異ならせ、かつ、デフケース10の当接面53と当接面55の位置を内周面12aの位置に対応させることにより、第1溶接ビード14と第2溶接ビード38を、それぞれリングギヤ12の径方向の異なる位置に設けている。これにより、溶接時に、リングギヤ12の中心軸S方向にレーザ光23を照射しても、レーザ光23はデフケース10またはリングギヤ12に当たって遮られる。そのため、一方の溶接ビードを形成するために照射したレーザ光23が、他方に形成された溶接ビードを照射して再加熱しない。したがって、溶接強度および溶接品質の向上を図ることができる。
また、リングギヤ12の中心軸S方向の両側の2方向から同時にレーザ溶接を行う場合であっても、2方向から照射されるレーザ光23同士が干渉しない。そのため、溶接設備の安全性を向上させることができる。また、傾斜溶接を行う必要がないので、溶接設備を簡易化することができ、製造コストが低減できる。
また、仮に第1溶接ビード14と第2溶接ビード38が破断した場合であっても、リングギヤ12はデフケース10に引っかかって外れないので、リングギヤ12の抜けが防止できる。
また、付き当て部58においてデフケース10とリングギヤ12とをリングギヤ12の中心軸S方向に付き当てている。これにより、スラスト荷重に対する強度が増大する。
また、リングギヤ12において、リングギヤ12の中心軸S方向におけるケース接合部20の寸法をtb1とすると、本実施例では、ta<tb1としている。これにより、実施例1〜3と同様に、デフケース10とリングギヤ12との溶接強度および溶接品質が向上し、かつ、溶接歪みの低減と溶接設備コストの低減を図ることができる。
また、tb1<tcとすることにより、実施例1〜3と同様に、リングギヤ12の軽量化を図ることができ、かつ、攪拌抵抗を低下させることができる。
なお、実施例2や実施例3と同様に、溶接前にリングギヤ12の内周にデフケース10を挿入する際には、当接面53、当接面55うちの少なくともいずれか一方の面で、デフケース10をリングギヤ12の内周面12aに圧入させることが望ましい。
また、必要に応じて、デフケース10に第1空洞部30と外部との間を貫通する貫通穴や、第2空洞部32と外部との間を貫通する貫通穴を設けてもよい。また、必要に応じて、ギヤ接合部22とケース接合部20との間に前記の段差44を設けてもよい。
〔実施例5〕
図10に示すような実施例5も考えられる。
実施例5では、ケース接合部20とギヤ接合部22とが接合される接合面25を、リングギヤ12の内周面12aとケース接合部20の端面20bとで形成される面(異なる方向を向く複数の面が接続されて形成された面)としている。そして、第2溶接ビード38をケース接合部20の端面20bに沿わせて形成することにより、第2溶接ビード38をほぼリングギヤ12の径方向に形成している。これにより、例えば、デファレンシャルギヤの実動時におけるドライブピニオン(不図示)からの動力伝達により歯部形成部16に対し図10に示すようにスラスト荷重が図面上側に偏って作用した場合であっても、溶接強度が向上する。
なお、前記の曲げ応力が図面下側に偏って作用する場合には、第1溶接ビード14と第2溶接ビード38を形成する方向を図10の例と入れ替えることにより、溶接強度が向上する。
また、溶接時に、一方の溶接ビードを形成するために照射するレーザ光23により他方に既に形成された溶接ビードを再加熱しない。そのため、溶接品質の向上を図ることができる。また、リングギヤ12の中心軸S方向の両側の2方向から同時にレーザ溶接を行う場合であっても、2方向から照射されるレーザ光23同士が干渉しない。そのため、溶接設備の安全性を向上させることができる。
また、リングギヤ12において、リングギヤ12の中心軸S方向におけるケース接合部20の寸法をtb2とすると、本実施例では、ta<tb2としている。これにより、実施例1〜4と同様に、デフケース10とリングギヤ12との溶接強度および溶接品質が向上し、かつ、溶接歪みの低減と溶接設備コストの低減を図ることができる。
また、tb2<tcとすることにより、実施例1〜4と同様に、リングギヤ12の軽量化を図ることができ、かつ、攪拌抵抗を低下させることができる。
なお、溶接前にリングギヤ12の内周にデフケース10を挿入する際には、当接面53で、デフケース10をリングギヤ12の内周面12aに圧入させることが望ましい。
また、当接面21に設けられた溝59と内周面12aとの間に空洞部60を設けている。そして、必要に応じて、この空洞部60と外部との間を貫通する貫通穴をデフケース10に設けてもよい。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。
上記の実施例ではデファレンシャルギヤにおけるデフケースとリングギヤとの溶接構造を例に挙げたが、本発明はこの例に限定されない。例えば、その他の環状部材と当該環状部材の内周面に挿入される部材との溶接構造や、棒状部材同士または板状部材同士の溶接構造にも適用される。
また、リングギヤ12の重量や、リングギヤ12が回転する際の潤滑油(不図示)との間で生じる攪拌抵抗が許容される範囲内であれば、リングギヤ12の中心軸S方向におけるケース接合部20の寸法tbを歯部形成部16の寸法tcよりも大きく(tb>tc)してもよい。
10 デフケース
12 リングギヤ
12a 内周面
14 第1溶接ビード
16 歯部形成部
16a 歯部
18 連結部
20 ケース接合部
20a 端面
20b 端面
21 当接面
22 ギヤ接合部
22a 端面
22b 端面
23 レーザ光
24 圧入部
25 接合面
27a 端部
27b 端部
30 第1空洞部
32 第2空洞部
34 貫通穴
38 第2溶接ビード
40 溶接ワイヤ
42 突出部分
44 段差
46 位置決め治具
52 空洞部
53 当接面
55 当接面
56 空洞部
60 空洞部
61 第1溶接ビード境界
α 角度
S 中心軸

Claims (11)

  1. 第1部材と第2部材とを溶接により接合する溶接構造において、
    前記第1部材は、前記第2部材と接合される第2部材接合部を備え、
    前記第2部材は、前記第1部材と接合される第1部材接合部を備え、
    前記第1部材と前記第2部材とが配列された方向を第1方向とし、前記第1方向に交わる方向を第2方向とするときに、
    前記第1部材接合部と前記第2部材接合部の間に設けられた空洞部と、
    前記第1部材接合部と前記第2部材接合部とが接合される接合面における前記第2方向の両端部と前記空洞部との間に設けられた溶接部とを有し、
    前記空洞部は、少なくとも前記第1部材または前記第2部材のいずれか一方に設けられた溝で形成され
    前記溶接部は、前記接合面における前記第2方向の両端部と前記空洞部との間にて貫通溶接を行うことにより設けられること、
    を特徴とする溶接構造。
  2. 請求項1に記載する溶接構造において、
    外部と前記空洞部との間を貫通する貫通穴を有すること、
    を特徴とする溶接構造。
  3. 請求項1または2に記載する溶接構造において、
    前記第1部材は、前記第1方向を径方向とする環状部材であり、
    前記第1部材の内周面または前記第2部材の前記第1部材接合部における前記内周面との当接面のいずれか一方の面に、前記内周面と前記当接面との間に圧入代をもって嵌合させる圧入部を有すること、
    を特徴とする溶接構造。
  4. 請求項3に記載する溶接構造において、
    前記空洞部として第1空洞部と第2空洞部とを備え、
    前記第1空洞部と前記第2空洞部とは、前記第2方向にて前記圧入部を挟んだ両側にそれぞれ配置されていること、
    を特徴とする溶接構造。
  5. 請求項1乃至のいずれか一項に記載する溶接構造において、
    前記第2部材は、前記第1部材よりも溶融時に発生するガスの量が多い部材であり、
    前記溶接部は、前記接合面に対して前記第1部材側に傾斜した方向に沿って設けられていること、
    を特徴とする溶接構造。
  6. 第1部材と第2部材とを溶接により接合する溶接構造において、
    前記第1部材は、前記第2部材と接合される第2部材接合部を備え、
    前記第2部材は、前記第1部材と接合される第1部材接合部を備え、
    前記第1部材と前記第2部材とが配列された方向を第1方向とし、前記第1方向に交わる方向を第2方向とするときに、
    前記第1部材接合部と前記第2部材接合部とが接合される接合面における少なくとも前記第2方向の両端部に溶接部が設けられ、
    前記第2部材は、前記第1部材よりも溶融時に発生するガスの量が多い部材であり、
    前記溶接部は、前記接合面に対して前記第1部材側に傾斜した方向に沿って設けられていること、
    を特徴とする溶接構造。
  7. 請求項1乃至のいずれか一項に記載する溶接構造において、
    前記第1部材はデファレンシャルギヤのリングギヤであり、
    前記第2部材は前記デファレンシャルギヤのハウジング部材であるデフケースであること、
    を特徴とする溶接構造。
  8. 第1部材と第2部材とを溶接により接合する溶接方法において、
    前記第1部材に備わる前記第2部材に接合される第2部材接合部と前記第2部材に備わる前記第1部材に接合される第1部材接合部とを接合するために前記第1部材と前記第2部材とを配置する方向を第1方向とし、前記第1方向に交わる方向を第2方向とするときに、
    前記第1部材接合部と前記第2部材接合部の間に空洞部を設けておき、
    前記第1部材接合部と前記第2部材接合部とが接合される接合面における前記第2方向の両端部と前記空洞部との間に溶接部が設けられるように、前記接合面における前記第2方向の両端側から溶接を行うものであり、
    前記空洞部は、少なくとも前記第1部材または前記第2部材のいずれか一方に設けられた溝で形成され
    前記溶接部は、前記接合面における前記第2方向の両端部と前記空洞部との間にて貫通溶接を行うことにより設けられること、
    を特徴とする溶接方法。
  9. 請求項に記載する溶接方法において、
    前記第1部材または前記第2部材に外部と前記空洞部との間を貫通する貫通穴を設けておくこと、
    を特徴とする溶接方法。
  10. 請求項またはに記載する溶接方法において、
    前記第1部材をその径方向が前記第1方向となるように環状に形成し、前記第2部材の前記第1部材接合部に前記第1部材の内周面と当接する当接面を形成し、前記内周面と前記当接面との間に圧入代をもたせておき、前記第1部材と前記第2部材とを嵌合させること、
    を特徴とする溶接方法。
  11. 第1部材と第2部材とを溶接により接合する溶接方法において、
    前記第1部材に備わる前記第2部材に接合される第2部材接合部と前記第2部材に備わる前記第1部材に接合される第1部材接合部とを接合するために前記第1部材と前記第2部材とを配置する方向を第1方向とし、前記第1方向に交わる方向を第2方向とするときに、
    前記第2部材を、前記第1部材よりも溶融時に発生するガスの量が多い部材とし、
    前記第1部材接合部と前記第2部材接合部とが接合される接合面における少なくとも前記第2方向の両端部に前記接合面に対して前記第1部材側に傾斜した方向に沿って溶接部を設けるように、前記接合面における前記第2方向の両端側から溶接を行うこと、
    を特徴とする溶接方法。
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