JP5279458B2 - 直線空気圧式グリッパ - Google Patents

Description

本発明は、概して、機械加工中の物品の把持および／または自動式取り扱いのために使用される空気圧式グリッパ分野に関する。本発明は特に、一動作または二動作の空気圧式制御ピストンにより反対方向に直線状に移動して開放および閉止する一対のジョーを有するタイプの空気圧式グリッパに関する。

上記の用途のための直線空気圧式グリッパは、その構造および機能の両方の点で非常によく知られている。これら直線空気圧式グリッパは、その形状、寸法および容量の点で様々である。

本明細書で考慮されるタイプの空気圧式グリッパは、基本的に、チャンバを形成する本体と、このチャンバ内に位置決めされるとともに加圧流体の作用下にこのチャンバ内を交互に移動するピストンと、前記本体に関連付けられるとともに反対方向に移動可能な一対のグリッパジョーと、を備える。ピストンは、操作レバーによってジョーに接続されている。この操作レバーは、てこの支点または往復ピンによって組み立てられており、それによって、ジョーの直線運動に呼応してピストンが運動することでジョーを開放および閉止するようになっている。

しかしながら、今までに知られている直線グリッパは、ボルトと一緒に組み立てられるいくつかの部材から構成されており、このような組み合わせによって、これらの部材がグリッパが機能する際の欠陥を生じさせるおそれがある。実際のところ、生じ得る１つの部材の寸法ミスおよび／または接続公差は、ジョーの運動の制度および平行性に対して顕著な影響を与える。

上記の背景に鑑みて、本発明の目的の１つは、上記の欠陥および欠点を回避し、それによって、限られた数の部材から成るとともにそれらの部材のうちのいくつかが２つの機能を有している直線空気圧式グリッパを提供することである。

本発明の別の目的は、ボトルの利用を必要としない直線空気圧式グリッパであって、駆動レバーの支持台またはピンが、グリッパの本体を形成する部材の緊締かつ安全な接続を形成する際の助けとなる、直線空気圧式グリッパを提供することである。

上記目的は、請求項１のプレアンブルに記載の直線空気圧式グリッパによって達成される。それによると、本体は、ベース部材を有している。このベース部材の中には、ピストン用のチャンバが設けられている。また、このベース部材は、各横断方向ピン上に往復駆動レバーを保持している。本体はまた、この本体とジョーのための案内溝とに関連付けられる頭部を有している。そして、このような頭部が、レバーの同一の往復支持台またはピンによってベース部材に所定の予荷重によって固定されている。

このようにして、ジョーの往復ピンは、同時に、部材を接続およびブロックする追加の機能を有しており、それによって、グリッパボディを形成する。また、ジョーの往復ピンは、別の材料を用いて達成することもできるので、装置をより簡単かつより安価に製造することが出来る。

本発明を、例示的であり限定的ではない添付の図面を参照しながら行う以下の説明によってより詳細に記載する。

図示のように、直線空気圧式グリッパ１０は、基本的に、グリッパ本体１１と、制御ピストン１２と、２つの往復駆動レバー１３と、案内テスト１４と、一対のジョー１５と、保護カバー１６とを備える。

グリッパ１１の本体は、自身の一方の端部に２つの平行舌部１７を有するベース部材を備える。これら平行舌部の間には、開口部１７’が画定されており、これら平行舌部には、２つの横断方向穴１７”が設けられている。

本体の一方の端部において閉止されるチャンバ１８が、本体の内部に形成されている。一方、反対側の端部では、舌部１７に面するチャンバが中間穴１９’を備えるプラグ１９によって閉止される。さらに、本体１１は、２つの側方に穴２０を、また、他の２つの壁のそれぞれに溝２０’を有している。

制御ピストン１２がチャンバ１８内に格納されるとともにその中を摺動する。そして、この制御ピストンは、ステム２１を備えている。このステムは、プラグ１９の中間穴１９’に緊密に嵌合し、一方の端部の相対する側において、２つの引張溝穴２２を備える。ピストン１２は、円筒形であってもよいし、非円筒形状であってもよく、また、戻りばね作用を有する一動作型であってもよいし、二動作型であってもよい。

２つの駆動レバー１３は、基本的にＬ字形となっており、舌部１７間のキャビティ１７’内に、各てこの支点または往復ピン２４上に組み立てられている。このてこの支点または往復ピンは、横方向穴１７”を貫通している。各レバーは、ピストン１２のステム２１の溝穴２２のいずれか１つに接続されるアームを有する。

以上のように、駆動レバー１３は、ピストン１２の運動に呼応する反対方向の各運動に対して影響を受けるようになっている。

案内頭部１４は、１つのブロックから構成されており、グリッパ１１の本体の端部に存在する舌部１７に嵌合するように設計されている２つの側方キャビティ２５を備える。キャビティ２５と面一に、舌部１７内の穴１７”と一致する２つの穴２５’が設けられている。さらに、頭部１４は、長手方向において、断面形状加工された（profiled）案内溝２７を有している。この案内溝は、ジョー１５を収容するように設計されている。また、頭部は、底部において開口部を有している。この開口部を通って、駆動レバー１３の他のアームが延在している。

実際のところ、２つのジョー１５は、上記案内溝２７内に位置決めされるとともにその中を移動し、それによって、それぞれ反対の開放および閉止方向の直線運動を行う。ジョー１５はそれぞれ、駆動レバー１３の他方のアームに嵌合する。この他方のアームとは、ピストン１２の溝穴２２に嵌合するアームとは反対側にある。

駆動レバー１３の同一の往復てこ支点またはピン２４を利用することを考慮に入れると、頭部１４がグリッパ１１の本体に対して固定されることが好都合かつ簡単である。

さらに、一方ではグリッパの本体の舌部１７の横断方向穴１７”および／または頭部１４の穴２５’が、また他方ではてこ支点またはピン２４が、ボルトまたは他の固定手段を必要とせずに、グリッパ１１の本体と頭部１４との間の緊密かつ安全な嵌合を得るために、所定の予荷重を有して嵌合するように寸法取りされている。

最終的に、保護カバー１６が、案内頭部１４を跨ぐように組み立てられて固定されている。この保護カバーは、２つの開口部２６のみを有しており、この開口部からジョー１５が突出する。

グリッパ１０の機能それ自体は通常のものである。すなわち、ピストン１２が、駆動レバー１３の往復運動を生じさせる。そして駆動レバーの方は、この運動をジョー１５に伝達する。そして、ジョーは、頭部１４の溝２７内を案内されながら、反対の開放および閉止方向への直線運動を必然的に行うのである。

直線空気圧式グリッパの部材の分解斜視図である。 半分組み立てられた状態の直線空気圧式グリッパの斜視図である。 組み立てられた直線空気圧式グリッパの斜視図である。 あらゆる側面、上部および底部から見た空気圧式グリッパの図である。 あらゆる側面、上部および底部から見た空気圧式グリッパの図である。 あらゆる側面、上部および底部から見た空気圧式グリッパの図である。 あらゆる側面、上部および底部から見た空気圧式グリッパの図である。 あらゆる側面、上部および底部から見た空気圧式グリッパの図である。 あらゆる側面、上部および底部から見た空気圧式グリッパの図である。 図４の矢印Ａ−Ａに沿って切って示した空気圧式グリッパの拡大断面図である。 図６の矢印Ｂ−Ｂに沿って切って示した空気圧式グリッパの拡大断面図である。

Claims (2)

1. 直線空気圧式グリッパであって、チャンバ（１８）を形成するグリッパ本体（１１）と、加圧流体の作用下に前記グリッパ本体（１１）内の前記チャンバ（１８）内を交互に移動するピストン（１２）と、前記グリッパ本体（１１）に関連付けられるとともに反対方向に直線状に移動する一対のグリッパジョー（１５）と、を備え、前記ピストン（１２）は、横断方向往復てこ支点またはピン（２４）上に組み立てられている駆動レバー（１３）によって前記グリッパジョー（１５）に接続されるステム（２１）を有しており、それによって、前記ピストンの運動がグリッパジョー（１５）の直線運動に呼応して、グリッパジョー（１５）を開放または閉止するようになっている、直線空気圧式グリッパにおいて、前記グリッパ本体（１１）は、ベース部材から成り、このベース部材の中には、前記ピストン（１２）用の前記チャンバ（１８）が設けられており、前記ベース部材は、各てこ支点またはピン（２４）上に往復運動する前記駆動レバー（１３）と、前記グリッパ本体（１１）に関連付けられるとともにグリッパジョー（１５）用の案内溝を有する頭部（１４）と、を保持しており、前記頭部（１４）は、前記駆動レバーの往復てこ支点またはピン（２４）によって前記グリッパの前記本体の前記ベース部材に固定されており、
   前記グリッパ本体（１１）の前記ベース部材は、２つの端部舌部（１７）を有しており、該端部舌部の間にはキャビティ（１７’）が形成されており、前記端部舌部には、横断方向穴（１７”）が設けられており、前記頭部（１４）は、前記グリッパ本体（１１）の前記舌部（１７）と嵌合するように設計される２つの側方キャビティ（２５）と、該キャビティ（２５）と面一に前記舌部（１７）の穴（１７”）と一致する２つの穴（２５’）と、を有しており、駆動レバーは、基本的にＬ字形状であり、前記舌部（１７）間の前記キャビティ（１７’）内で、前記往復てこ支点またはピン（２４）それぞれの上に組み立てられており、前記駆動レバー（１３）は、一方の側において前記ピストン（１２）の前記ステム（２１）に沿って設けられている溝穴（２２）に嵌合し、他方の側においてグリッパジョー（１５）に嵌合することを特徴とする、直線空気圧式グリッパ。
2. 請求項１に記載の直線空気圧式グリッパにおいて、一方では前記グリッパの本体（１１）の前記舌部（１７’）の前記穴（１７”）と前記頭部（１４）の前記穴（２５’）の両方または一方が、他方では前記駆動レバー（１３）の前記てこの支点またはピン（２４）が、前記グリッパ本体（１１）の前記ベース部材と前記案内頭部（１４）との間の緊密な嵌合を得るために予荷重を有して嵌合するような寸法になっていることを特徴とする、直線空気圧式グリッパ。

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