JPH0631673A - 単動型開閉チャック - Google Patents

単動型開閉チャック

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JPH0631673A
JPH0631673A JP20434392A JP20434392A JPH0631673A JP H0631673 A JPH0631673 A JP H0631673A JP 20434392 A JP20434392 A JP 20434392A JP 20434392 A JP20434392 A JP 20434392A JP H0631673 A JPH0631673 A JP H0631673A
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JP
Japan
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piston
fluid chamber
cylinder
opening
side fluid
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JP20434392A
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Takeshi Ito
武士 伊藤
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MACH ENG KK
Machine Engineering Co Ltd
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MACH ENG KK
Machine Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 二重ピストンの背反運動がアクションレバー
を介し開閉爪の開閉運動に変換される単動型の開閉チャ
ックにおいて、アクションレバーの回動軸に対する、単
動用に準備された付勢力に基づく負荷が軽減される構造
の提供。 【構成】 ボディ1のシリンダ部7に二重ピストン4
が、その外側ピストン3と少なくとも押出し方向に係合
する補助ピストン20を介して装着され、シリンダ部7
と補助ピストン20間に補助ピストン20を押出し方向
へ弾性的に常時付勢する付勢室21が形成される共に、
補助ピストン20の押出し側面とシリンダ部の間にシリ
ンダ側流体室30が形成され、内側ピストン2と外側ピ
ストン3との間にピストン側流体室31が形成され、シ
リンダ側流体室30とピストン側流体室31が常時連通
されていると共に、シリンダ側流体室30に駆動圧力が
供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、組立部品の供給、排
出、位置決めなどを行う組立機器の把持用ツール、ある
いはロボットのハンドツールとして使用されるチャック
に関する。
【0002】
【従来技術】流体圧を駆動圧力して、ボディの先端部に
配置された開閉爪を開閉する開閉チャックは、開閉の2
作動の内、一作動時にのみ駆動圧力を供給する単動型
(例えば、特公昭62−2955号公報)、および、2
作動時共に駆動圧力を供給する複動型(例えば、実公平
2−17822号公報)共に、種々のものが提案されて
いる。また、ボディに装着された二重ピストンの背反運
動をアクションレバーを介しスライド爪(開閉爪)の平
行開閉運動に変換する構成も公知となっている(前記の
実用新案公報、および実開昭63−186587号公報
など)。
【0003】図9〜図10は、この種の平行開閉チャッ
クの単動型を示し、概略でつぎの構造を備える。ボディ
1、内側ピストン2と外側ピストン3からなる二重ピス
トン4、アクションレバー5およびスライド爪6を備え
る。二重ピストン4はボディ1のシリンダ部7に装着さ
れ、シリンダ部7と内側ピストン2の間にシリンダ側エ
ア室8(流体室)がポートP1 を備えて構成されると共
に、内側ピストン2と外側ピストン3の間にピストン側
エア室9がポートP2 を備えて構成されている。ポート
P2 はこの場合、常時大気に解放されている。また、内
側ピストン2と外側ピストン3の間には、単動用のクラ
ンプばね10が装着されている。クランプばね10はそ
の弾発力により二重ピストン4を駆動してスライド爪
6,6間に対象部品(ワーク)を把持できる充分な弾力
を備え、常時予圧状態となるように装着されている。
【0004】アクションレバー5,5は、それぞれボデ
ィ1に回動軸11で回動可能に軸着され、回動軸11を
中心として両側に外側受け部12と内側受け部13およ
びこれらの間に突出して形成された係合部14を備えた
三角形状である。スライド爪6は、アクションレバー
5,5の回動軸11に長孔およびローラーを介して支持
され、二重ピストン4の移動方向(押出し、引き込み方
向)と直交する方向へ平行に移動できるように配置され
ている。
【0005】そして、二重ピストン4の内側ピストン2
の押出し側端がアクションレバー5,5の内側受け部1
3,13に当接し、外側ピストン3の押出し側端がアク
ションレバー5,5の外側受け部12,12に当接す
る。アクションレバー5,5の係合部14,14はそれ
ぞれスライド爪6のピン15に係合される。
【0006】そして、概略でつぎのように作動する。
今、ポートP1 からシリンダ側エア室8に駆動圧力が供
給されると、内側ピストン2が押出し側に移動され、ア
クションレバー5の内側受け部13が押される。これに
より、アクションレバー5は回動軸11を中心に外側へ
回動され、スライド爪6はピン15を介して内側ピスト
ン2の移動方向とは直交する方向へ平行に開かれる(図
10)。同時に、アクションレバー5が外側へ回動され
ることにより、その外側受け部12は外側ピストン3を
上方へ押し上げるので、外側ピストン3は引き込み方向
に移動し、ピストン側エア室9に配置されたクランプば
ね10は圧縮される。
【0007】ついで、ポートP1が大気に解放される
と、単動用のクランプばね10が伸長して前記とは逆
に、内側ピストン2が引き込まれ、外側ピストン3が押
出される。すると、スライド爪6,6は閉じ、その間に
対象部品を把持する。把持状態は、前記の単動用のクラ
ンプばね10が発揮する弾力(単動用に準備された付勢
力)で維持される。これによって、駆動圧力を供給する
エア系統にトラブルが発生しても、対象部品を取り落と
すような事故が防止される。
【0008】このように、二重ピストン4における内側
ピストン2と外側ピストン3は、移動方向が常に相互に
反対となる背反運動を行う。また、ボディ1に装着され
た二重ピストン4の背反運動がアクションレバー5,5
を介しスライド爪6,6の平行開閉運動に変換されてい
る。
【0009】しかし、従来のこの構造を持つ単動型開閉
チャックには、開閉爪(スライド爪6)の開き時、閉じ
時にかかわらず、駆動用スプリング10の比較的大きな
力が常に、アクションレバー5,5を支持する回動軸1
1,11に作用しており、この負荷により、回動軸11
およびこの軸に関するベアリングが磨耗しやすくチャッ
クの寿命が短くなる傾向があった。また、トルクに対す
る負荷も大きい。
【0010】この傾向は、回動軸11をアクションレバ
ー5,5の内側受け部13,13の位置に移動し、回動
軸11をアクションレバー5の一端と内側ピストン2の
押し出し側端を回動自在に結合する軸とした場合も同じ
である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、ボディに
開閉爪が開閉可能に配置され、ボディに装着された二重
ピストンの背反運動がアクションレバーを介し開閉爪の
開閉運動に変換される単動型の開閉チャックにおいて、
アクションレバーの回動軸に対する、単動用に準備され
た付勢力に基づく負荷が軽減される構造の提供を課題と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】ボディに開閉爪が開閉可
能に配置され、ボディに装着された二重ピストンの背反
運動がアクションレバーを介し開閉爪の開閉運動に変換
されるチャックに関する。ボディはシリンダ部を備え、
シリンダ部に前記の二重ピストンがその外側ピストンと
少なくとも押出し方向に係合する補助ピストンを介して
装着される。
【0013】シリンダと補助ピストン間に補助ピストン
を押出し方向へ弾性的に常時付勢する付勢室が形成され
ると共に、補助ピストンの押出し側面とシリンダの間に
シリンダ側流体室が形成される。二重ピストンの内側ピ
ストンと外側ピストン間にピストン側流体室が形成され
る。シリンダ側流体室とピストン側流体室が常時連通さ
れていると共に、シリンダ側流体室に駆動圧力が供給さ
れる。
【0014】
【作用】補助ピストンは、シリンダ側流体室に供給され
た駆動圧力によって、付勢室による外側ピストンに対す
る付勢力の大部分を支持する。内側ピストンと外側ピス
トンはピストン側流体室に導入される駆動圧力によって
背反運動し、アクションレバーを介して開閉爪を開閉す
る。付勢室の付勢力は、シリンダ側流体室の駆動圧力が
消失すると外側ピストンを押出し、アクションレバーを
介して開閉爪を閉じる。
【0015】
【実施例】図1〜図4は、本発明による第1の実施例と
して単動型平行開閉チャックを示している。本発明によ
る単動型平行開閉チャック16は、ボディ1、内側ピス
トン2と外側ピストン3からなる二重ピストン4、アク
ションレバー5,5および開閉爪としてスライド爪6,
6を備える。ボディ1は、シリンダ部7とベース部17
で構成される。ベース部17はボディ1の軸線aに対し
直交する方向の軸線bと平行に、かつ、間隔をとって形
成された支持壁18と嵌合部19を備え、嵌合部19を
シリンダ部7の開口部に嵌め込んでシリンダ部7とボル
ト等により固定され、一体のボディ1を構成する。シリ
ンダ部7は側面に駆動圧力を供給するためのポートPを
備える。
【0016】二重ピストン4はボディ1のシリンダ部7
に装着され、全体がシリンダ部7の内部を押出し方向
(図の下方)および引込み方向(同上方)へ移動が可能
である。そして、二重ピストン4の引込み側端部、すな
わち、外側ピストン3の引込み側端部に補助ピストン2
0が引込み側から前記の端部に係合して装着され、補助
ピストン20とシリンダ部7との間に付勢室21が形成
されている。
【0017】この実施例において、付勢室21には単動
用のクランプばね10が、シリンダ部7側と補助ピスト
ン20間にわたって装着され、補助ピストン20を常
時、押出し側に付勢している。クランプばね10は、常
時圧縮された状態にとどまる予圧状態で装着されてお
り、付勢室21内で最も伸長した状態でもスライド爪
6,6で対象部品を把持できるだけの弾発力を保持して
おり、単動用に準備された付勢力である。符号22、2
3はシールリングである。
【0018】外側ピストン3は、前記の軸線aに沿って
貫通孔を備えた筒状の部材で、貫通孔の引込み側端は、
盲ねじ24で閉塞されると共に、この貫通孔に内側ピス
トン2が装着され、また、側面にポートPs を備えてい
る。外側ピストン3の引込み側部分は細径とされ、押出
し側部分には前記の支持壁18,18間に位置し、か
つ、両側に広がる当接部25,25が形成されている。
【0019】外側ピストン3は、細径部26を密封隔壁
27に摺動可能に貫通して、ボディ1に装着される。密
封隔壁27は、円板状で中央に外側ピストン3が貫通す
る孔を有し、シリンダ部7にベース17が組み付けられ
る時、同時にシリンダ部7に嵌め込まれてシリンダ部7
の内側に設けた段差部で位置決めされると共に、ベース
17の嵌合部19で固定される。符号28,29はシー
ルリングである。
【0020】前記の補助ピストン20が押出し側に移動
できる限度は、スライド爪6,6が閉じて密封隔壁27
に接近する位置であり、補助ピストン20の押出し側面
と密封隔壁27の引込み側面とは対面し、両面間がシリ
ンダ側流体室30(図2)とされる。そして、シリンダ
側流体室30には、前記したシリンダ部7のポートPと
外側ピストン3におけるポートPs が常時、連通する。
前記のシールリング22,29は、シリンダ側流体室3
0を外部から密閉するためのものである。
【0021】内側ピストン2は、前記のように外側ピス
トン3に形成された軸線a方向の貫通孔に摺動自在に装
着され、引込み側で外側ピストン3との間にピストン側
流体室31を構成し、押出し側は端面がアクションレバ
ー5,5に対向して露出する。符号32はシールリング
である。
【0022】アクションレバー5,5は、ボディ1にお
ける支持壁18,18間に配置されてそれぞれ回動軸1
1で回動自在に軸支されている。回動軸11は双方の支
持壁18,18に支持される(図3)。アクションレバ
ー5,5は、それぞれ回動軸11を中心として両側に外
側受け部12と内側受け部13およびこれらの間に突出
して形成された係合部14を備えた三角形状であり、装
着された状態で、外側受け部12は外側ピストン3にお
ける前記の当接部25に接触し、内側受け部13は、内
側ピストン2の押出し側端面に接触した配置とされてい
る。
【0023】スライド爪6(図4)は、2枚の対向した
壁33,34からなるスライド部35と両対向壁33,
34の一端側に、これらを結合するように形成された1
個の爪部36で構成されている。両対向壁33,34に
は、アクションレバー5,5の回動軸11,11に支持
したローラー40,40が貫通する2個の同じ大きさの
長孔37,38が形成され、爪部36との結合個所に
は、ピン15が両対向壁33,34に両端を支持されて
固定されている。また、対向壁33,34と爪部36の
結合個所には、対向壁33,34の肉厚に相当する段部
39が結合個所に沿って形成されている。
【0024】スライド爪6は、2個の同じものが前記の
軸線bに沿って対向し、図4のようにスライド部3の対
向壁33,34を重合して組み合わされ、ボディ1の支
持壁18,18間に装着される。この場合、組み合わさ
れたスライド爪6,6の支持壁18,18に対向する面
は、前記の段部39の存在で全体として平らな面とな
り、スライド爪6,6は軸線bに沿って滑らかに、相互
にスライド移動することができる。
【0025】なお、装着はアクションレバー5,5の装
着と同時に行われる。すなわち、スライド爪6,6を組
み合わせ、爪部36を閉じ状態とする。双方のスライド
爪6における対向壁33および34どうしは完全に重合
し、長孔37どうし、38どうしもほぼ完全に重合す
る。
【0026】組み合わせたスライド爪6,6の対向壁3
3,34間の間隙にアクションレバー5,5を、前記の
係合部14をスライド爪6におけるピン15に係合させ
て(図1)配置する。
【0027】一方の支持壁18の外方から回動軸11を
挿通して順次、対向壁33の長孔37を貫通し、アクシ
ョンレバー5を回動自在に軸支し、さらに、他方の対向
壁34の長孔37を貫通して他方の支持壁18に支持さ
せる。この時、重合した長孔37の内周壁と回動軸11
間にローラーベアリング40(図1)が、対向壁33,
34側共に、介装され、回動軸11に対し、スライド爪
6が長孔37の長軸の範囲で軸線b方向へ滑らかに移動
自在にされると共に、軸線a方向にはガタのないように
されている。長孔38側におけるアクションレバー5も
同様に装着される。これにより、スライド爪6,6は、
ボディ1に取付けられる。
【0028】以上の構成であって、図1において、ポー
トPは大気に連通され、シリンダ側流体室30およびこ
れにポートPs で通じたピストン側流体室31は、共に
大気に通じている。したがって、付勢室21のクランプ
ばね10は伸長して、補助ピストン20が密封隔壁27
に近接するまで押し出されるとスライド爪6,6が閉
じ、シリンダ側流体室30はわずかな間隙を残して収縮
されている。そして、補助ピストン20の移動にともな
い、補助ピストン20に引込み側端を係合された外側ピ
ストン3が軸線aに沿って押し出され、アクションレバ
ー5,5の外側受け部12,12が押圧され、アクショ
ンレバー5,5が内側に回動されている。これにともな
い、アクションレバー5の係合部14とピン15により
スライド爪6,6が軸線bに沿って閉じ方向に平行移動
されている。すなわち、チャック16は閉じ状態にあ
る。
【0029】一方、内側ピストン2はアクションレバー
5,5が内側に回動するとき内側受け部13,13によ
って押し上げられ、ピストン側流体室31を収縮させて
いる。この時、ピストン側流体室31は大気に連通して
いるので内側ピストン2は格別な抵抗なしに押し上げら
れる。
【0030】結局、ポートPが大気に連通されると、ク
ランプばね10が外側ピストン3と内側ピストン2を、
外側ピストン3を押出す方向に背反運動させてスライド
爪6,6を閉じる。クランプばね10の付勢力は、対象
部品を把持する力となり、その反力は回動軸11,11
で支持される。この場合にのみ、回動軸11,11には
クランプばね10の付勢力が負荷として作用している。
【0031】図1において、ポートPに駆動圧力を供給
すると、シリンダ側流体室30は密閉隔壁27を不動側
として拡大され、補助ピストン20が上昇されてクラン
プばね10が圧縮される。同時に、ピストン側流体室3
1にも駆動圧力が供給され、ピストン側流体室31が拡
大される。このため、外側ピストン3と内側ピストン2
は背反運動し、内側ピストン2の押出し側端面がアクシ
ョンレバー5,5の内側受け部13,13を押圧すると
共に外側ピストン3の当接部25,25が上方へ移動さ
れる。このため、アクションレバー5,5は外側に回動
して、係合部14およびピン15を介してスライド爪
6,6を軸線bに沿って開き方向に平行移動させる。す
なわち、チャック16は、図2の開き状態となる。この
場合、クランプばね10の付勢力はほとんどが駆動圧力
で支持された補助ピストン20が支えており、二重ピス
トン4には作用しない。すなわち、回動軸11,11に
クランプばね10の付勢力は、負荷として作用しない。
【0032】図5は、第2の実施例を示し、前記した第
1実施例に対して、アクションレバー41,41が変形
されている。他の構成は、格別に異ならないので、同じ
符号を用いることとし、説明を省略する。
【0033】第2実施例におけるアクションレバー41
は、前記のアクションレバー5の場合と同様に、外側受
け部12と内側受け部13および係合部14を備えて同
様な形状をしているが、中央部で回動軸11により支持
壁18、すなわち、ボディ1に軸支されるのではなく、
内側受け部13が、回動軸42により内側ピストン2の
押出し側端部に軸支されてボディ1に装着されている。
スライド爪6はスライド部35に設けた長孔37,38
に支持壁18,18側からの突起43が係合されてボデ
ィ1に支持され、かつ、平行に開閉可能とされている。
【0034】クランプばね10の付勢力で補助ピストン
20が押出し方向に移動されると、外側ピストン3が押
出され、アクショクレバー41,41を介してスライド
爪6,6を閉じる。対象部品は、クランプばね10の付
勢力で把持される。そして、その反力は回動軸42に支
持される。しかし、ポートPに駆動圧力が供給される
と、補助ピストン20は持ち上げられてクランプばね1
0の付勢力が支持されると共に、ピストン側流体室31
の拡大で、内側ピストン2が押出されると同時に、外側
ピストン3が引込み方向に移動されるという、両ピスト
ン2,3の背反運動でスライド爪6,6が平行に開かれ
る。この時は、クランプばね10の付勢力は、補助ピス
トン20で支持されているから、回動軸42に何等作用
せず、負荷とならない。
【0035】図6は、第3の実施例を示し、前記した第
1実施例に対して、アクションレバー5にスライド爪6
における爪部36が一体に形成されている構成を特徴と
している。したがって、爪部36はアクションレバー5
の回動と共に回動とし、開閉する。すなわち、第1実施
例が平行開閉チャックの構成を備えるのに対して、第3
実施例は、回動開閉チャックの構成を備える。なお、他
の構成および作動は、第1実施例の場合と格別に異なら
ないので、同じ構成部分に同じ符号を用いて説明を省略
する。第3実施例の場合にも、第1実施例の場合と同様
に、爪部36が回動によって開かれているとき、付勢室
21による付勢力はアクションレバー5の回動軸11に
作用せず、負荷とならない。
【0036】図7,図8は、使用態様を示し、ベース1
7の側面に縦方向に形成したT形溝に、先端に近接セン
サー44を取付けた位置検出器45を取付けたものであ
る。符号46は、その検出対象で、外側ピストン3の当
接部25のタップ孔に取付けられている。これにより、
制御装置側でスライド爪6,6の閉じ状態あるいは、対
象部品の把持状態を確認できる。位置検出装置45はT
形溝内を上下に位置を調整可能で、この実施例において
上方位置とした場合には、スライド爪6,6の開き状態
を検出することができる。ベース17の両側で一方を上
方位置、他方を下方位置に配置すると、スライド爪6,
6の開き状態と閉じ状態の双方を検出することができ
る。
【0037】以上は、実施例であり、本発明は、図示し
た具体的構成に限定されない。付勢室21が補助ピスト
ン20に与える付勢力は、クランプばね10によるばか
りでなく、エア圧であっても良い。この場合、付勢室2
1は気密にシールされ、加圧気体が封入されている。ま
た、シリンダ側流体室30、ピストン側流体室31に導
入される駆動圧力は、液圧、気体圧のいずれでも良い。
【0038】さらに、二重ピストン4の外側ピストン3
と補助ピストン20を一体に成形、あるいはビス等で固
定して一体に構成されても良い。ただし、第1実施例の
場合は、スライド爪6,6とアクションレバー5,5を
取り除けば、二重ピストン4だけを押出し側へ、そのま
ま取出すことができる。
【0039】
【発明の効果】ボディに開閉爪が開閉可能に配置され、
ボディに装着された二重ピストンの背反運動がアクショ
ンレバーを介し開閉爪の開閉運動に変換される単動型開
閉チャックにおいて、アクションレバーを軸支する回動
軸に、単動用に準備された付勢力が負荷として作用する
割合が少なく、回動軸の磨耗や疲労が少なくなり、チャ
ックの寿命が長くなる。
【0040】また、不要な負荷に対抗する必要がないの
で、スライド爪を開閉する動作が円滑に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】断面で示す正面図(第1実施例)。
【図2】断面で示す正面図(ハッチングを省略)。
【図3】押出し側から見た側面図。
【図4】スライド爪の斜視図。
【図5】断面で示す正面図(第2実施例)。
【図6】断面で示す正面図(第3実施例)。
【図7】引き抜き側から見た側面図(使用例)。
【図8】断面で示す正面図(ハッチング省略)。
【図9】断面で示す正面図(従来例)。
【図10】断面図で示す正面図(ハッチングを省略)。
【図11】分解して示す斜視図(従来例)。
【符号の説明】
1 ボディ 2 内側ピストン 3 外側ピストン 4 二重ピストン 5 アクションレバー 6 スライド爪
(開閉爪) 10 クランプばね 11 回動軸 16 単動型平行開閉チャック 20 補助ピスト
ン 21 付勢室 27 密封隔壁 30 シリンダ側流体室 31 ピストン側
流体室

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボディに開閉爪が開閉可能に配置され、
    ボディに装着された二重ピストンの背反運動がアクショ
    ンレバーを介し開閉爪の開閉運動に変換されるチャック
    であって、 ボディはシリンダ部を備え、シリンダ部に前記の二重ピ
    ストンがその外側ピストンと少なくとも押出し方向に係
    合する補助ピストンを介して装着され、 シリンダと補助ピストン間に補助ピストンを押出し方向
    へ弾性的に常時付勢する付勢室が形成されると共に、補
    助ピストンの押出し側面とシリンダの間にシリンダ側流
    体室が形成され、 二重ピストンの内側ピストンと外側ピストン間にピスト
    ン側流体室が形成され、 シリンダ側流体室とピストン側流体室が常時連通されて
    いると共に、シリンダ側流体室に駆動圧力が供給される
    ことを特徴とした単動型開閉チャック。
  2. 【請求項2】 二重ピストンの外側ピストンと補助ピス
    トンが一体に構成されていることを特徴とした請求項1
    に記載の単動型開閉チャック。
JP20434392A 1992-07-09 1992-07-09 単動型開閉チャック Pending JPH0631673A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7976087B2 (en) * 2007-11-15 2011-07-12 Gimatic S.P.A. Linear pneumatic gripper
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