JP5257760B2 - 転写装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機などの画像形成装置に用いられる転写装置、及びこれを備えた画像形成装置に関するものである。
この種のカラー画像を形成する画像形成装置においては、像担持体上のトナー像をベルト部材たる中間転写体を介して記録媒体に転写する構成が多く用いられている。ベルト部材は、通常、駆動ローラ、テンションローラ、速度制御ローラの少なくとも3軸からなる張架ローラにより張架されている。各色(マゼンタ、シアン、イエロー)のトナー像の色ズレ等の品質を割り切れば、速度制御ローラを使用せずに2軸の張架ローラを用いた構成をとることもできる。色ズレのない高品質な画像を要求する場合には、ベルト部材を3軸以上の張架ローラにより張架することが必要となる。しかしながら、張架ローラの軸数が多くなるとベルト部材の占有スペースが大きくなり、昨今の装置に要求されている省スペース化に対しての対応が難しくなる。
このような課題に対して、特許文献1には複数の張架ローラで張架されたループ状のベルト部材のループ外側面であるおもて面に当接し、ベルト部材をループ内側に湾曲させる湾曲ローラを備えた転写装置が開示されている。ベルト部材の一部をループ内側に湾曲させることによってループ内側の無駄なスペースを減らすことができ、画像形成装置内のおける転写装置の占有スペースが小さくなるので、転写装置の周辺に配置される機器のレイアウトの自由度が拡大される。
特開2004−177773号公報
特許文献1に記載の転写装置においては、湾曲ローラがベルト部材の表面移動に対して連れ回るように構成されており、ベルト部材の表面移動によってベルト部材と湾曲ローラとの当接箇所で生じる摩擦力により湾曲ローラが回転する。ところが、ベルト部材のおもて面にトナーや紙粉などが付着していると、ベルト部材と湾曲ローラとの当接箇所で生じる摩擦力が低下し、湾曲ローラが上記表面移動に対して連れ回る際にベルト部材上でスリップすることがある。このように湾曲ローラがベルト部材上でスリップすると湾曲ローラによってベルト部材のおもて面が摺擦されベルト部材のおもて面に傷が付いてベルト部材の寿命が短くなってしまうといった問題が生じる。また、ベルト部材である中間転写体に傷がついてしまった場合には、異常画像の発生の虞もある。
本発明は、以上の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、ベルト部材上で湾曲ローラがスリップするのを抑えベルト部材に傷が付くのを抑制できる転写装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供することである。
請求項1の発明は、複数の張架ローラによって張架されながら無端移動せしめられるループ状の導電性を有するベルト部材と、該ベルト部材のループ外側面であるおもて面に当接し該ベルト部材をループ内側に湾曲させ、該ベルト部材の無端移動に対して連れ回りで回転する湾曲ローラとを備え、該ベルト部材に担持搬送されるトナーを記録媒体に転写する転写装置において、上記ベルト部材を上記湾曲ローラへ静電的に吸着させる所定極性のバイアスを該湾曲ローラに印加するバイアス印加手段を備え、該湾曲ローラの表層に導電性弾性部材を用い、該バイアス印加手段によって印加するバイアスの極性を上記ベルト部材で担持搬送されるトナーの帯電極性と同極性のバイアスとし、上記ベルト部材から上記記録媒体へトナーを転写するため、上記複数の張架ローラのうちの一本に上記ベルト部材で担持搬送されるトナーの帯電極性と同極性のバイアスを印加するバイアス印加手段として兼用し、上記導電性弾性部材発泡ゴム材料であることを特徴とするものである
求項の発明は、請求項1の転写装置において、上記湾曲ローラの軸方向長さは上記ベルト部材の幅方向長さよりも長いことを特徴とするものである。
請求項の発明は、請求項1又は2の転写装置において、上記湾曲ローラは、軸方向両端部の径よりも軸方向中央部の径が大きいクラウン形状であることを特徴とするものである。
請求項の発明は、請求項1、2又は3の転写装置において、
上記バイアスを印加する張架ローラは駆動ローラであることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1、2、3又は4の転写装置において、上記バイアスを印加する張架ローラに上記ベルト部材を介して対向する転写対向ローラを設け、該転写対向ローラを接地したことを特徴とする。
請求項の発明は、像担持体と、該像担持体上のトナー像をベルト部材を介して記録媒体に転写する転写手段とを備えた画像形成装置において、該転写手段として、請求項1、2、3、4又は5の転写装置を用いることを特徴とするものである。
本発明においては、バイアス印加手段によって所定極性のバイアスを湾曲ローラに印加することによって、ベルト部材と湾曲ローラとを静電的に密着させることができる。また、湾曲ローラの表層が弾性部材より構成されているので、表層が剛性材料で構成される場合に比べ、ベルト部材と湾曲ローラとの接触個所での摩擦力を大きくすることができる。よって、湾曲ローラがベルト部材の無端移動に対して確実に連れ回ることができ、湾曲ローラがベルト部材上でスリップするのを抑制することができる。
本発明によれば、ベルト部材上で湾曲ローラがスリップするのを抑えベルト部材に傷が付くのを抑制できる転写装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供できるという優れた効果がある。
以下、本発明を適用した画像形成装置の実施形態の一例として、電子写真方式のプリンタ(以下、単にプリンタという)について説明する。まず、本プリンタの基本的な構成について説明する。図1は、本プリンタの全体構成を示す概略構成図である。同図において、プリンタは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(以下、Y、M、C、Bkと記す)のトナー像を生成するための4つのプロセスユニット60Y、M、C、Kを備えている。これらは、互いに異なる色のY、M、C、Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっており、寿命到達時に交換される。
図2は、Yトナー像を生成するためのY用のプロセスユニット60Yの構成を示す概略構成図である。ここでは、Y用のプロセスユニットを例にとって説明する。図2に示すように、プロセスユニットは、ドラム状の感光体20Yの周囲に、感光体表面を一様に帯電せしめる帯電装置30Y、感光体上の転写残トナーをクリーニングするクリーニング装置40Y、感光体上の潜像を現像する現像装置50Y等を備えている。現像装置50Yは、キャリアとYトナーとからなる2成分現像剤を担持搬送する現像スリーブ51Y、現像スリーブ51Y上の現像剤の層厚を規制するドクタブレード52Y、装置内の現像剤を攪拌搬送する搬送スクリュ54Y、55Y等を備えている。このプロセスユニットは、これらの部材を共通のユニットケーシングに保持した状態で1つのユニットとしてプリンタ本体に対して一体的に着脱可能になっている。
上記構成のプロセスユニット60Yにおいて、帯電装置30Yによって一様に帯電せしめられた感光体20Yの表面は、潜像形成手段としての光書込ユニット8から発せられるレーザ光Lによって露光走査されてY用の静電潜像を担持する。このYの静電潜像は、現像装置50Yの現像スリーブ51Yと対向する現像領域でYトナー像に現像される。そして、感光体20Y上に現像されたYトナー像は、後述する転写ユニットに具備される一次転写ローラ12Yによって中間転写ベルト11上に中間転写される。転写後に感光体20Y上に残留する転写残トナーは、クリーニング装置40Yによってクリーニングされる。その後、感光体20Yは、直流に交流成分のバイアスが印加された帯電装置30Yによって除電と同時に帯電され、次の画像形成に備えられる。他色用のプロセスユニット60M、C、Kにおいても、同様にして感光体20M、C、K上にM、C、Kトナー像が形成され、中間転写ベルト11上のYトナー像に順次重ね合わせて中間転写される。これにより中間転写ベルト11上には、4色重ね合わせトナー像が形成される。
また、図1に示すように、プロセスユニット60Y、M、C、Kの図中下方には、光書込ユニット8が配設されている。光書込ユニット8は、画像情報に基づいて4つの光源からレーザ光Lをプロセスユニット60Y、M、C、Kにおけるそれぞれの感光体に個別に光走査する。これにより、感光体20Y、M、C、K上にY、M、C、K用の静電潜像が形成される。ここで、光書込ユニット8は、光源から発したレーザ光Lを、モータによって回転駆動されるポリゴンミラーの正多角反射面での反射によって感光体軸線方向(主走査方向)に偏向せしめることで、感光体20に対して主走査方向の光走査を行うものである。
上記光書込ユニット8の図中下側には、給紙ローラ3を具備する給紙カセット1が配設されている。この給紙カセット1は、転写材たる記録紙Pを複数枚重ねた紙束の状態で収納しており、一番上の記録紙Pに給紙ローラ3を押し当てている。給紙ローラ3が図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動せしめられると、一番上の記録紙Pが給紙路に向けて送り出される。
この給紙路の末端付近には、レジストローラ対4が配設されており、給紙路に送り出された記録紙Pは、レジストローラ対4のローラ間に挟み込まれる。レジストローラ対4は、ローラ間に記録紙Pを挟み込むとすぐにローラ対の回転駆動を一旦停止させる。そして、記録紙Pを中間転写ベルト11上の4色重ね合わせトナー像に重ね合わせ得るタイミングでローラ対の回転駆動を再開して、記録紙Pを後述の2次転写ニップに向けて送り出す。
プロセスユニット60Y、M、C、Kの図中上方には、中間転写ベルト11を張架しながら図中矢印A方向に無端移動せしめる転写ユニット10が配設されている。図3は、転写ユニットの構成を示す概略構成図である。この転写ユニット10は、図3に示すように、中間転写ベルト11のループ内に、4つの1次転写ローラ12Y、M、C、K、回転駆動する駆動ローラ13、加圧バネ14よって付勢され中間転写ベルト11に張力を付与するテンションローラ15、中間転写ベルト11に対して従動回転するローラ16、17等を備えている。中間転写ベルト11は、これらのローラによって張架されながら、駆動ローラ13の回転駆動によって図中反時計回りに無端移動せしめられる。
なお、中間転写ベルト11のベルト速度の検知は図示しない速度検知装置によって入口ローラ16にて行っている。駆動ローラ13においては、ベルト厚み変動による速度変動を解消できないため速度検知を行っていない。また、テンションローラ15においてはベルト揺動に対して速度検知装置とテンションローラ15と間の距離を保つことが難しいため速度検知を行っていない。
1次転写ローラ12Y、M、C、Kは、このように無端移動せしめられる中間転写ベルト11を感光体20Y、M、C、Kとの間に挟み込んでいる。これにより、感光体20Y、M、C、Kと、中間転写ベルト11のおもて面との当接によるY、M、C、K用の1次転写ニップが形成されている。1次転写ローラ12Y、M、C、Kには、図示しない転写電源によってそれぞれトナーの帯電極性とは逆極性(本実施形態ではプラス極性)の1次転写バイアスが印加される。中間転写ベルト11は、その無端移動に伴ってY、M、C、K用の1次転写ニップを順次通過していく過程で、感光体20Y、M、C、K上のY、M、C、Kトナー像が順次重ね合わせて中間転写されていく。
転写ユニット10は、これまで説明してきた部材の他に、転写対向ローラ5やベルトクリーニング装置18を、中間転写ベルト11のループ外に有している。転写対向ローラ5は、ベルトループ内の駆動ローラ13に対して中間転写ベルト11を介して対向する位置で、ベルトのおもて面に当接して2次転写ニップを形成している。中間転写ベルト11上に形成された4色重ね合わせトナー像がこの2次転写ニップに進入するタイミングを見計らって、レジストローラ対4から記録紙Pが2次転写ニップに向けて送り出される。
ベルトループ内の駆動ローラ13には、電源80によりトナーの帯電極性と同極性(本実施形態ではマイナス極性)の2次転写バイアスが印加される。また、ベルトループ外の2次転写ローラ5は接地されている。これにより、2次転写ニップ内には、中間転写ベルト11上のトナーをベルト側から2次転写ローラ5側に向けて静電移動させる2次転写電界が形成される。そして、2次転写ニップ内で中間転写ベルト11上の4色重ね合わせトナー像に密着した記録紙Pには、2次転写電界やニップ圧の作用によって4色重ね合わせトナー像が一括2次転写され、記録紙Pの白色と相まってフルカラー画像となる。
2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト11には、記録紙Pに2次転写されなかった転写残トナーが付着している。これは、ベルトクリーニング装置18によってベルト表面から除去される。
また、上記2次転写ニップの図中上方には、定着装置6が配設されている。中間転写ベルト11や2次転写ローラ5から剥離しながら2次転写ニップから排出される記録紙Pは、この定着装置6内に送り込まれる。そして、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する定着ローラと、これに圧接せしめられている加圧ローラとの当接による定着ニップを通過する際の加熱や加圧により、フルカラー画像が表面に定着される。その後、記録紙Pは、排紙ローラ対7のローラ間を経て機外へと排出される。プリンタ本体の上面には、スタック部70が形成されており、排紙ローラ対7によって機外に排出された記録紙Pは、このスタック部70に順次スタックされる。
転写ユニット10と、これよりも上方にあるスタック部70との間には、ボトル収容部71が配設されている。このボトル収容部71は、補給用のY、M、C、Kトナーを収容するトナーボトル9Y、M、C、Kを収容している。トナーボトル9Y、M、C、K内のY、M、C、Kトナーは、それ図示しないY、M、C、K用のトナー補給装置により、プロセスユニット60Y、M、C、Kの現像装置に適宜補給される。これらのトナーボトル9Y、M、C、Kは、プロセスユニット60Y、M、C、Kとは独立してプリンタ本体に対して脱着される。
ところで、上記転写ユニット10においては、中間転写ベルト11のループ外に、湾曲ローラである表面ローラ19が配設されている。この表面ローラ19は、中間転写ベルト11をループ外側である表面に当接して、中間転写ベルト11をループ内側へ湾曲させて下へ押し下げ、中間転写ベルト11に連れ回りで回転する。表面ローラ11が中間転写ベルト11の回転に連れ回り構成とするのは、中間転写ベルト11と表面ローラ19との間に速度差を発生させないために行っている。中間転写ベルト11と表面ローラ19との間に速度差が生ずると表面ローラ19によって中間転写ベルト11に傷をつけてしまうからである。表面ローラ19の配置は、駆動ローラ13よりも中間転写ベルト回転方向下流側、且つY用の1次転写二ップよりも中間転写ベルト回転方向上流側である。これにより、中間転写ベルト11上に形成された2次転写二ップで記録紙Pに転写される前のトナー像と表面ローラ19とが接触することでトナー像が乱れてしまうという不具合を抑制する。
ここで、上記表面ローラ19の表層部には、ゴム材料からなる導電性弾性部材が用いられている。図4は、表面ローラの構成を示す断面図である。図4に示すように、表面ローラ19は、金属からなる芯金19aと、ゴム材料からなる導電性弾性部材から構成される表層19bとを備えている。ゴム材料としては、EP(エチレンプロピレン)ゴム等のように摩擦力が高いゴムを用いるとよい。このように、表層19bにゴム材料からなる導電性弾性部材を用いることにより、中間転写ベルト11と表面ローラ19との摩擦力、すなわち連れ回りする力がより大きくなり、より確実な連れ周りが可能となる。
そして、上記表面ローラ19には、バイアス印加手段たる電源81によってトナーと同極性のバイアスが印加される。本実施形態では、表面ローラ19にバイアスを印加して、中間転写ベルト11表面を介して2次転写ローラ5のアースへ導通する(矢印B方向にて図示)構成である。このように、表面ローラ19にバイアスを印加することで中間転写ベルト11と表面ローラ19との間には静電的な密着力が発生し、確実な連れ回りが行われる。中間転写ベルト11と表面ローラ19との間にトナー入力が行われて摩擦力が低下したとしても静電的な密着力により確実な連れ回りが行なわれる。なお、本実施形態では、表面ローラ19にバイアスを印加する電源81と駆動ローラ13にバイアスを印加する電源80とを別に設けたが、これらを兼用させてもよいことは言うまでもない。また、表面ローラ19にバイアスを印加する電源は、装置本体に設けられた他の電源と兼用させてもよい。
表面ローラ19に印加するバイアスは、トナーと同極性(本実施形態ではマイナス極性)にすることにより、表面ローラ19上に付着したトナーが中間転写ベルト11に転写され、表面ローラ19をクリーニングすることができる。このように、表面ローラ19がクリーニングされることにより、無端ベルト11と表面ローラ19間の摩擦力が保持され確実な連れ回りを可能としている。
さらには、表面ローラ19にはトナーと同極性、逆極性のバイアス印加を任意のタイミングで切り替えて印加するようにしてもよい。図5は、別の実施形態に係る転写ユニットの構成を示す概略構成図である。なお、図5中、図4で示した部材と同一符号を付し、説明を省略する。表面ローラ19にトナーと同極性のバイアスを印加することで、表面ローラ19に付着しているトナーを中間転写ベルト11へ転写させて、表面ローラ19のクリーニングが行われる。しかしながら、トナー中には正規の極性とは逆極性に帯電してしまうトナーも存在してしまう可能性がある。そのため、図3に記載したような単一極性では表面ローラ19へ付着したトナーのクリーニングが行えない虞がある。そこで、図5に示すように、バイアス印加手段である電源82は、表面ローラ19へトナーと逆極性のバイアスを印加可能な構成とする。これにより、逆極性に帯電した状態で表面ローラ19に付着しているトナーも中間転写ベルト11へ転写され、表面ローラ19をクリーニングすることができる。例えば、マイナス極性→ブラス極性→マイナス極性→ブラス極性→・・・と極性を繰り返し切り替えて行うとよい。これにより、単一極性のみを印加する場合に比べ、より確実に表面ローラのクリーニングを行うことができ、摩擦力の低減防止を図ることができる。
図6は、転写ユニットの構成を示す部分拡大構成図である。図7は、表面ローラへのバイアス印加時間と印加バイアスとの関係を示す特性図である。図6に示す構成の転写ユニットにおいては、表面ローラ19に印加される各バイアスの時間Tは以下の式(1)にて示される。なお、式(1)中、aは表面ローラ径、πは円周率、V1は無端ベルト搬送速度である。
T>(a×π)/V1・・・(1)
図7に示すように、印加バイアスの切り替えを行う繰り返し回数が3回必要な場合には、トータルのバイアス印加時間は(T×6)に示すような時間となる。これにより、より確実に表面ローラのクリーニングを行うことができ、連れ回りを確実な構成としている。
図8は表面ローラの構成を示す構成図である。図8に示す表面ローラ19は、金属からなる芯金部19’aと発泡ゴムからなる表層部19’bとから構成されている。表層部19’bに発泡ゴムを用いることにより、中間転写ベルト11に付着したトナーを発泡ゴムの気泡内部に取り込むことができるため、中間転写ベルト11と表面ローラ19’との間に介在するトナーが低減され、摩擦力の低減防止を図ることができる。また、上述したように、表面ローラ19’にバイアスを印加することで気泡内部のトナーを除去することができ、次回のトナー入力に備えることが可能である。
また、中間転写ベルト11と表面ローラ19との確実な連れ回りを行うためには、以下に説明するような構成とすることが好ましい。図9は中間転写ベルトと表面ローラの長さを説明する模式図である。図9に示すように、表面ローラ19は、その長さ(長手方向の長さ)L1が、中間転写ベルト11の幅(移動方向と直交する方向の長さ)L0に対して、L0<L1となるような構成されている。これにより、中間転写ベルト11の幅全域にてバイアス印加が可能である。すなわち、静電的な密着力が中間転写ベルト11のベルト幅全域にて有効となることから連れ回りを発生させる力が増大する。
図10(a)は、表層部の形状が長手方向に平坦に形成された(以下、ストレート形状という)表面ローラの構成を示す平面図であり、(b)はこの表面ローラと中間転写ベルトとの接触面積を説明する特性図である。図11(a)は、表層部の形状が、長手方向両端部よりも長手方向中央部の外径が大きく形成された(以下、クラウン形状という)表面ローラの構成を示す平面図であり、(b)はこの表面ローラと中間転写ベルトとの接触面積を説明する特性図である。一般に表面ローラ19は、中間転写ベルト11からの反力により、撓みが生じる。そのため、図10(a)(b)に示すように、表面ローラ19’’の表層部がストレート形状である場合には、表面ローラ19’’の中央部で中間転写ベルト11との接触する面積が小さくなってしまう。中間転写ベルト11と表面ローラ19’’との接触面積が小さくなると、連れ回りを発生させる力が弱くなり不具合を発生させてしまうことが考えられる。一方、図11(a)(b)に示すように、表面ローラ19の表層部がクラウン形状である場合には、表面ローラ19に撓みが発生しても中間転写ベルト11と表面ローラ19の接触面積の低減量を抑えることができる。これにより、中間転写ベルト11と表面ローラ19の連れ回りを確実に行うことが可能となる。
以上、本実施形態に係る転写装置である転写ユニット10によれば、湾曲ローラである表面ローラ19にバイアス印加手段である電源81によってバイアスが印加されている。そのため、ベルト部材である中間転写ベルト11と表面ローラ19との間で静電的な密着力が発生し、確実な連れ回りが行われる。中間転写ベルト11と表面ローラ19との間にトナー入力が行われて摩擦力が低下したとしても静電的な密着力により確実な連れ回りが行なわれる。また、表面ローラ19の表層部が導電性弾性部材であるゴムにより構成されているため、中間転写ベルト11と表面ローラ19との摩擦力が大きくなり、より確実な連れ回りが行われる。
また、本実施形態に係る転写ユニット10によれば、表面ローラ19の表層部19bにゴム材料が用いられているため、中間転写ベルト11と表面ローラ19との摩擦力が大きくなり、より確実な連れ回りが行われる。
また、本実施形態に係る転写ユニット10によれば、表面ローラ19’の表層部19’bに発泡ゴムを用いている。そのため、中間転写ベルト11に付着したトナーを発泡ゴムの気泡内部に取り込むことができ、中間転写ベルト11と表面ローラ19’との間に介在するトナーが低減され、摩擦力の低減防止を図ることができる。
また、本実施形態に係る転写ユニット10によれば、表面ローラ19にトナーと同極性のバイアスが印加される。これにより、表面ローラ19上に付着したトナーが中間転写ベルト11に転写され、表面ローラ19をクリーニングすることができる。このように、表面ローラ19がクリーニングされることにより、無端ベルト11と表面ローラ19間の摩擦力が保持され確実な連れ回りを可能としている。
また、本実施形態に係る転写ユニット10によれば、表面ローラ19にトナーと同極性及び逆極性のバイアスを切り替えて印加する。これにより、表面ローラ19上に付着した正規帯電トナーも逆帯電トナーも中間転写ベルト11へ転写され、表面ローラ19をクリーニングすることができる。このように、表面ローラ19がクリーニングされることにより、無端ベルト11と表面ローラ19間の摩擦力が保持され確実な連れ回りを可能としている。
また、本実施形態に係る転写ユニット10によれば、表面ローラ19にトナーと同極性及び逆極性のバイアスを切り替えて複数回印加する。これにより、1回のバイアス印加で表面ローラ19に付着したトナーを除去できなくても、複数回のバイアス印加により表面ローラ19に付着したトナーを確実に除去できる。
また、本実施形態に係る転写ユニット10によれば、表面ローラ19が少なくとも1回転以上回転する間は同一極性のバイアスが印加される。これにより、表面ローラ19上に付着したトナーを確実に除去できる。
また、本実施形態に係る転写ユニット10によれば、表面ローラ19の軸方向長さL1は、中間転写ベルト11の幅方向長さL0よりも長く形成される。これにより、静電的な密着力が中間転写ベルト11のベルト幅全域にて有効となり、表面ローラ19の確実な連れ回りを可能としている。
また、本実施形態に係る転写ユニット10によれば、表面ローラ19の形状がクラウン形状となっている。これにより、中間転写ベルト11と表面ローラ19との接触面積が軸方向で一定となり、表面ローラ19の確実な連れ回りを可能としている。
また、本実施形態に係るプリンタによれば、感光体20と、感光体20上に形成されたトナー像を中間転写ベルト11を介して記録媒体である記録紙Pに転写する転写手段である転写ユニット10を備えている。よって、上述したような効果を得ることができ、その結果、長寿命化を図ることができ、異常画像の発生を抑制することができる。
本実施形態に係るプリンタの全体構成を示す概略構成図。 同プリンタのYプロセスユニットの構成を示す概略構成図。 同プリンタの転写ユニットの構成を示す概略構成図。 同転写ユニットの表面ローラの構成を示す断面図。 別の実施形態に係る転写ユニットの構成を示す概略構成図。 転写ユニットの構成を示す部分拡大構成図。 転写ユニットの表面ローラへのバイアス印加時間と印加バイアスとの関係を示す特性図。 別の実施形態に係る表面ローラの構成を示す構成図。 中間転写ベルトと表面ローラの長さを説明する模式図。 (a)は、ストレート形状の表面ローラの構成を示す平面図、(b)はこの表面ローラと中間転写ベルトとの接触面積を説明する特性図。 (a)は、クラウン形状の表面ローラの構成を示す平面図、(b)はこの表面ローラと中間転写ベルトとの接触面積を説明する特性図。
符号の説明
10 中間転写ユニット
11 中間転写ベルト
12 1次転写ローラ
13 駆動ローラ
15 テンションローラ
16 入り口ローラ
18 ベルトクリーニング装置
19 表面ローラ
20 感光体
80,81,82 電源

Claims (6)

  1. 複数の張架ローラによって張架されながら無端移動せしめられるループ状の導電性を有するベルト部材と、該ベルト部材のループ外側面であるおもて面に当接し該ベルト部材をループ内側に湾曲させ、該ベルト部材の無端移動に対して連れ回りで回転する湾曲ローラとを備え、該ベルト部材に担持搬送されるトナーを記録媒体に転写する転写装置において、
    上記ベルト部材を上記湾曲ローラへ静電的に吸着させる所定極性のバイアスを該湾曲ローラに印加するバイアス印加手段を備え、該湾曲ローラの表層に導電性弾性部材を用い、
    該バイアス印加手段によって印加するバイアスの極性を上記ベルト部材で担持搬送されるトナーの帯電極性と同極性のバイアスとし、上記ベルト部材から上記記録媒体へトナーを転写するため、上記複数の張架ローラのうちの一本に上記ベルト部材で担持搬送されるトナーの帯電極性と同極性のバイアスを印加するバイアス印加手段として兼用し、上記導電性弾性部材が発泡ゴム材料であることを特徴とする転写装置
  2. 求項1の転写装置において、
    上記湾曲ローラの軸方向長さは上記ベルト部材の幅方向長さよりも長いことを特徴とする転写装置。
  3. 請求項1又は2の転写装置において、
    上記湾曲ローラは、軸方向両端部の径よりも軸方向中央部の径が大きいクラウン形状であることを特徴とする転写装置。
  4. 請求項1、2又は3の転写装置において、
    上記バイアスを印加する張架ローラは駆動ローラであることを特徴とする転写装置。
  5. 請求項1、2、3又は4の転写装置において、
    上記バイアスを印加する張架ローラに上記ベルト部材を介して対向する転写対向ローラを設け、該転写対向ローラを接地したことを特徴とする転写装置。
  6. 像担持体と、該像担持体上のトナー像をベルト部材を介して記録媒体に転写する転写手段とを備えた画像形成装置において、
    該転写手段として、請求項1、2、3、4又は5の転写装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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