JP2014186280A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】屈曲部材の表面に固着した現像剤による搬送部材の表面の傷の発生を抑制する。
【解決手段】画像情報に応じた現像剤像を担持する像担持体と、前記像担持体から転写された現像剤像を搬送し、張架部材に張架された無端状の搬送部材と、前記搬送部材の前記現像剤像が転写された面に接触して前記搬送部材を屈曲させる屈曲部材とを備え、前記屈曲部材は、弾性層を有し、前記弾性層は、表面に凹凸部が形成された層を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子写真プロセスを用いたプリンタ、複写機、ファクシミリ装置、または複合機等の画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置は、中間転写ベルト方式をはじめ、表面に形成された現像剤像を搬送する搬送部材としてベルトを用いる構成としたものがあり、そのベルトを複数のローラで張架し、配置の自由度を活かすために、現像剤像が形成される外側から張架して内側に屈曲させる屈曲部材を用いるようにしているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−199216号公報
しかしながら、従来の技術においては、現像剤像を媒体に転写する転写部においてベルト表面に残留した現像剤や色ずれ、濃度補正によるベルト表面に形成された現像剤像により、屈曲部材の表面に現像剤が付着し、このとき、屈曲部材の表面に付着した現像剤に圧力等のストレスがかかることで屈曲部材の表面に現像剤が固着してしまい、屈曲部材の表面に固着した現像剤により搬送部材としてのベルトの表面を傷つけてしまうという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、屈曲部材の表面に固着した現像剤による搬送部材の表面の傷の発生を抑制することを目的とする。
そのため、本発明は、画像情報に応じた現像剤像を担持する像担持体と、前記像担持体から転写された現像剤像を搬送し、張架部材に張架された無端状の搬送部材と、前記搬送部材の前記現像剤像が転写された面に接触して前記搬送部材を屈曲させる屈曲部材とを備え、前記屈曲部材は、弾性層を有し、前記弾性層は、表面に凹凸部が形成された層を有することを特徴とする。
このようにした本発明は、屈曲部材の表面に固着した現像剤による搬送部材の表面の傷の発生を抑制することができるという効果が得られる。
第1の実施例における屈曲ローラの表面の構成を示す断面図 第1の実施例における画像形成装置の構成を示す概略説明図 第1の実施例における屈曲ローラの構成を示す断面図 第1の実施例における屈曲ローラの表面の説明図 比較例3における屈曲ローラの表面の説明図 比較例3における屈曲ローラの断面図 比較例2における屈曲ローラの表面の説明図 第2の実施例における屈曲ローラの表面の構成を示す断面図 第2の実施例における屈曲ローラの表面の説明図
以下、図面を参照して本発明による画像形成装置の実施例を説明する。
図2は第1の実施例における画像形成装置の構成を示す概略説明図である。
図2において、画像形成装置100は、電子写真プロセスを用いたプリンタ、複写機、ファクシミリ装置、または複合機等であり、イエロー色(Y)、マゼンタ色(M)、シアン色(C)、ブラック色(K)の各色の現像剤像としてのトナー像を形成する画像形成ユニット40(40Y、40M、40C、40K)および中間転写ユニット50を備えている。
まず、画像形成ユニット40(40Y、40M、40C、40K)の構成を説明する。
画像形成ユニット40(40Y、40M、40C、40K)は、それぞれの色に対応した現像剤としてのトナーを有している。なお、画像形成ユニット40(40Y、40M、40C、40K)は、同一の構成であるので、以下の説明では画像形成ユニット40Kの構成を説明する。
画像形成ユニット40Kは、感光ドラム1Kと、帯電ローラ2Kと、露光装置3Kと、現像装置4Kと、一次転写装置5Kと、クリーニング装置6Kとから構成されている。
像担持体としての感光ドラム1Kは、画像情報に応じた現像剤像を担持するものである。この感光ドラム1Kは、回転可能なドラム状に形成されたものであり、画像形成時は図中矢印Bが示す方向に回転する。その感光ドラム1Kの周辺には、帯電ローラ2Kと、露光装置3Kと、現像装置4Kと、一次転写装置5Kと、クリーニング装置6Kとが図中矢印Bが示す方向に順に配設されている。
感光ドラム1Kは、導電性支持体上に、電荷発生物質およびバインダー樹脂を主成分とする電荷発生層と、電荷輸送物質およびバインダー樹脂を主成分とする電荷輸送層とを積層して構成されている。
帯電ローラ2Kは、帯電電圧を印加して感光ドラム1Kの表面を一様に帯電させるものである。
露光装置3Kは、感光ドラム1Kの表面に、画像情報に対応した光を照射する光源を備えたものであり、本実施例では、露光装置3KとしてLED(Light Emitting Diode)ヘッドを用いた。露光装置3Kは、感光ドラム1K表面に画像情報に対応した光を照射し、露光させることにより、露光部分の帯電電位が小さくなり、感光ドラム1Kの表面に静電潜像が形成される。
現像装置4Kは、現像ローラを備え、その現像ローラが感光ドラム1Kと近接または摺接するように配置されている。現像装置4Kの内部には、現像剤としてのトナーを備え、現像ローラの表面にトナーを均一に塗布し、層を形成させ、現像ローラの表面にトナーが層形成された状態で現像ローラと感光ドラム1Kとが近接または摺接している。
現像装置4Kの内部に収容されるトナーは、ベースとなるトナー粒子に外添剤を混合したものを用いることができる。
本実施例において現像剤は、非磁性一成分の負帯電重合トナーを用い、乳化重合法によって製造されたスチレンアクリル共重合樹脂、着色剤、およびワックスを混合して凝集させて生成したトナー粒子に、外添剤としてシリカおよび酸化チタンの微粉末を加えて混合したものを用いた。トナー粒子は、円形度として平均0.95、平均粒径は6.5μmのものを用いた。
一次転写装置5Kは、一次転写ローラを備え、その一次転写ローラが感光ドラム1Kと中間転写ベルト7を挟んで対向するように配置され、感光ドラム1Kの表面に形成されたトナー像を中間転写ベルト7の表面に転写させる。一次転写ローラは、導電性支持体上に、導電性の弾性層が形成され、導電性支持体には、図示しない転写電源が接続されている。また、一次転写装置5Kには、必要に応じて転写部材をクリーニングするためのクリーニング部材を備えることがある。
本実施例では、導電性の弾性層に、ゴム発砲体を用い、主成分としてエピクロルヒドリンゴムとアクリロニトリルブタジエンゴムを混合し、エピクロルヒドリンゴムの配合比により抵抗調整を行い、発泡セル径は50〜300μmでゴムの硬さはアスカーC硬度(高分子計器社製:アスカーC硬度計で測定、以下同様)で35度程度のものを用いた。
クリーニング装置6Kは、クリーニングブレードを備え、そのクリーニングブレードは、弾性ブレードのエッジ部分が感光ドラム1Kの表面に摺接するように配設されている。クリーニング装置6Kは、一次転写装置5Kにより転写しきれず感光ドラム1K表面に残ったトナーをクリーニングブレードのエッジ部分で掻き落す。本実施例のクリーニングブレードは、ブレード部材としてポリウレタン部材を用いた。
画像形成ユニット40Kにより形成されたトナー像は、一次転写部としての一次転写装置5Kにより感光ドラム1Kから中間転写ベルト7の表面に転写される。転写されたトナー像は、中間転写ベルト7により図中矢印Aが示す方向に移動し、二次転写部51で中間転写ベルト7の表面から印刷媒体14の表面に転写される。
搬送ローラ15は、印刷媒体14を搬送するローラ対である。印刷媒体14は、搬送ローラ15により二次転写部51に搬送され、二次転写部51において中間転写ベルト7からトナー像が転写された後、定着装置16に搬送される。
定着装置16は、印刷媒体14上に転写されたトナー像を印刷媒体14上に定着させるものである。
次に、中間転写ユニット50の構成を説明する。
中間転写ユニット50は、中間転写ベルト7と、駆動ローラ8と、二次転写対向ローラ9と、二次転写ローラ10と、屈曲ローラ11と、従動ローラ12と、クリーニングブレード13と、対向ローラ17とにより構成され、中間転写ベルト7を張架しながら図中矢印Aが示す方向に回転させる構成をなしている。
搬送部材としての中間転写ベルト7は、感光ドラム1(1Y、1M、1C、1K)から転写されたトナー像を搬送し、張架部材としての駆動ローラ8、二次転写対向ローラ9、屈曲ローラ11、および従動ローラ12に張架された無端状のベルトである。
無端状の中間転写ベルト7の内側に、図中矢印Aが示す方向の順に、一次転写ローラ5(5Y、5M、5C、5K)と、駆動ローラ8と、二次転写対向ローラ9と、屈曲ローラ11と対向する対向ローラ17と、従動ローラ12とが配設されている。
また、中間転写ベルト7の外側に、図中矢印Aが示す方向の順に、感光ドラム1(1Y、1M、1C、1K)と、二次転写ローラ10と、屈曲ローラ11と、クリーニングブレード13とが配設されている。
屈曲部材としての屈曲ローラ11は、中間転写ベルト7の図中矢印Aが示す回転方向における二次転写部51の下流であって、二次転写部51と一次転写装置5(5Y、5M、5C、5K)との間に配置され、中間転写ベルト7のトナー像が転写された面に接触して中間転写ベルト7を屈曲させるものである。
二次転写ローラ10には、中間転写ベルト7を挟んで対向するように二次転写対向ローラ9が配設されている。また、屈曲ローラ11には、中間転写ベルト7を挟んで対向するように屈曲ローラ11の対向ローラ17が配設されている。
中間転写ベルト7は、その内側から駆動ローラ8、二次転写対向ローラ9、および従動ローラ12により懸架されている。また、中間転写ベルト7は、その外側(像担持面側)が屈曲ローラ11に巻き付けられるように懸架されている。すなわち、中間転写ベルト7は、少なくとも4つのローラによって懸架されている。
従動ローラ12は、中間転写ベルト7が駆動ローラ8に対して滑らないように、かつ中間転写ベルト7に緩みが生じないように、一定の張力を付加するように中間転写ベルト7を張架している。なお、本実施例では、従動ローラ12をひとつとして図示しているが、それに限られることなく、複数設けて中間転写ベルト7を張架するようにしても良い。
二次転写ローラ10および二次転写対向ローラ9は二次転写部51を形成し、二次転写ローラ10または二次転写対向ローラ9の少なくともどちらか一方には、転写電源が接続され、中間転写ベルト7上のトナー像を印刷媒体14に転写するための転写バイアス電圧が印加され、中間転写ベルト7の表面のトナー像を印刷媒体14の表面に転写させる。
二次転写部51を通過した後の中間転写ベルト7の表面には印刷媒体14に転写されなかった転写残トナーが付着しており、その転写残トナーは、屈曲ローラ11と対向ローラ17との接触部(以下、「ニップ部」という。)を通過してクリーニングブレード13により中間転写ベルト7の表面から除去される。
また、屈曲ローラ11または対向ローラ17に、トナー付着防止バイアス電圧を印加することにより中間転写ベルト7から屈曲ローラ11の表面への転写残トナーの付着を軽減することができる。
中間転写ベルト7は、無端回転移動可能なベルト形状を有し、導電性の単層または複層により構成されている。中間転写ベルト7に用いる材料として、例えばポリイミド(PI)樹脂、ポリアミドイミド(PAI)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)等を用いることができ、導電剤により導電性を付与することにより所定の抵抗値に調整する。導電性付与のため、イオン導電剤、カーボンブラック、金属酸化物等の導電剤を適宜添加することができる。
本実施例で用いた中間転写ベルト7は、ポリイミド(PI)樹脂に導電剤としてカーボンブラックを添加した単層のベルトとした。中間転写ベルト7の膜厚は80μmのものを用い、表面抵抗が1011Ω/□(500V測定)、体積抵抗が1010Ω・cm(100V測定)の中間転写ベルト7を用いた。
また、表面粗さRzが0.2μm以下(JIS B0601:1994準拠)、鏡面度がおよそ110(アークハリマ社製:鏡面計ミラーSPOT AHS−100Sで測定)の中間転写ベルト7を用いた
二次転写ローラ10は、導電性軸体上に、導電性の弾性層を形成している。本実施例では、導電性弾性層には、発泡性ウレタンゴムを用い、導電剤により抵抗調整を行った。また、発泡セル径は、50〜300μmであり、ゴムの硬さはアスカーC硬度で35度程度のものを用いた。
二次転写対向ローラ9は、導電性軸体単体でも良く、また軸体の外側に、導電性の弾性層を被覆するようにしても良い。本実施例では、導電性弾性層を被覆したローラを用い、弾性層としてエピクロルヒドリンゴム(ECO)とアクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)を混合したソリッドゴムを用いた。また、ゴムの硬さはアスカーC硬度で70度程度のものを用いた。
屈曲ローラ11に対向する対向ローラ17は、導電性軸体単体でも良く、また軸体の外側に、導電性の弾性層を被覆するようにしても良い。本実施例では、軸体単体でステンレス鋼の芯金を用いた。また、対向ローラ17の表面粗さRzは0.5μm以下とした。
次に、屈曲ローラ11の構成を図3の第1の実施例における屈曲ローラの構成を示す断面図に基づいて説明する。
図3において、屈曲ローラ11は、導電性の軸体21に弾性層22が形成され、その弾性層22の表面に表層23が設けられている。
導電性の軸体21には、例えばステンレス鋼、炭素鋼、アルミニウム等の金属製の軸体を芯金として用いることが多く、また軸体21は、中実の軸体に限らず、パイプ形状、三矢管等の中空の軸体を用いることもできる。
弾性層22は、単層に限らず、必要に応じて2層以上の多層構造であってもよい。弾性層22に用いることができる材料として、例えばヒドリンゴム(CO、ECO、GECO)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、水素化アクリロニトリル−ブタジエンゴム(H−NBR)、ポリウレタン系エラストマー、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ポリノルボルネンゴム、エチレン−プロピレンゴム(EPM、EPDM)、ブタジエンゴム(BR)、イソプレンゴム(IR)、天然ゴム(NR)、シリコーンゴム等が挙げられる。これらは単独で用いても、二種以上を併用しても良い。
また、導電性を付与するため、イオン導電剤、カーボンブラック、グラファイト、金属性酸化物(チタン酸カリウム、酸化鉄、c−TiO2、c−ZnO、c−SnO2等)等の公知の導電剤を適宜添加しても良い。さらに、必要に応じて、架橋剤、架橋促進剤、発泡剤等を適宜添加しても良い。
弾性層22の硬さは、中間転写ベルト7および図2に示す対向ローラ17との間で適正なニップ部を形成するように、適正な硬さに調整し、アスカーC硬度で45度から90度の範囲であることが好ましい。
表層23を塗布する前の弾性層22の表面は、平滑であることが好ましく、例えば型成形を用いて予め型の表面を平滑にしておく方法や外径調整をした後、テープ研磨等を用いることで表面粗さを小さくする方法が好ましい。
本実施例では、弾性層22は、型成形により作製し、材料をエピクロルヒドリンゴム(ECO)とし、アスカーC硬度で72度のものを用いた。
次に、屈曲ローラの表層の構成を図1の第1の実施例における屈曲ローラの表面の構成を示す断面図および図4の第1の実施例における屈曲ローラの表面の説明図に基づいて説明する。
図1および図4において、屈曲ローラ11は、弾性層22の表面に凹凸部としての凹凸形状を有する表層23を有している。屈曲ローラ11の表面は、表層23の凸形状を形成するための粒子24を含有することにより粒子24に起因する凸部23aが形成される。なお、屈曲ローラ11の表層23の凸部23aが形成されていない部分を凹部という。
表層23に用いることのできる材料として、例えばアクリル樹脂、ウレタン樹脂、アルキッド樹脂、アミド樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、およびそれらが変性された樹脂等が挙げられる。これらは単独で用いても二種以上を併用しても良い。
導電性を付与するため、イオン導電剤、カーボンブラック、金属酸化物等の導電剤を上述した材料中に適宜添加することができる。さらに必要に応じて、充填剤、安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、補強剤、滑剤、離型剤、難燃剤等を適宜配合することができる。
また、屈曲ローラ11の表面には、二次転写部で印刷媒体に転写されなかった転写残トナーが接触するため、屈曲ローラ11の表面はトナー離型性を有していることが望ましい。
表層23の膜厚T2は、特に限定されないが、表面に均一な凹凸形状を形成するため、表層23に含有する粒子24の大きさよりも小さいことが望ましく、粒子24の径に対して0.35〜1.1倍程度の膜厚が好ましい。
表層23に含有される粒子24は、絶縁性物質、導電性物質のどちらも使用することができる。ただし、図2に示す屈曲ローラ11または屈曲ローラ11の対向ローラ17にバイアス電圧を印加する場合、粒子24は表層23よりも体積抵抗が大きいものが好ましい。
粒子24の材質は、例えばアクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、フッ素樹脂、メタクリル樹脂、尿素樹脂、シリカ等が挙げられる。これらは単独で用いても二種以上を併用しても良い。
粒子24の大きさは、表層23に均一な凸形状を形成するために、粒子径の揃ったものを用いることが望ましい。また粒子24の形状は、球形のものが好ましく、円形度として0.9以上のものが好ましく、1.0に近いものがより好ましい。
本実施例では、表層23に、材質としてポリアミド系樹脂に導電性を付与するためにカーボンブラックを添加し、また表層23に含有する粒子24には、絶縁性のアクリル樹脂を用いた。さらに、粒子24は略球形のものを用いた。
なお、表層23に含有する粒子24の平均粒径やトナーの平均粒径は、以下のようにして測定される。
表層23に含有する粒子24の平均粒径は、例えば細胞計数分析装置(ベックマンコールター社製:コールターマルチサイザーIII)を用い、アパチャー径を100μmに設定して、3万個分の表層23に含有する粒子24の体積平均粒径を測定し、その3万個分の表層23に含有する粒子24の体積平均粒径の値(μm)が適用される。
同様に、トナーの平均粒径も、例えば細胞計数分析装置(ベックマンコールター社製:コールターマルチサイザーIII)を用い、アパチャー径を100μmに設定して、3万個分のトナーの体積平均粒径を測定し、その3万個分のトナーの体積平均粒径の値(μm)が適用される。
次に、屈曲ローラ11の作製方法を図3に基づいて説明する。
まず、予め接着剤を塗布した芯金21を用意し、弾性層形成用の金型内に装着する。そして、ニーダー等の混練機で混練した抵抗調整層を形成する材料を金型内に注型した後、金型を閉じて加熱処理(130〜200℃で20〜90分間)して、弾性層22を架橋硬化させる。そして、金型から脱型することにより、芯金21の外周面に弾性層22が形成されたローラが形成される。
次に、形成されたローラにおける弾性層22の外周面に、表層23を形成するため、コーティング液(粗面形成用の粒子24を分散配合したもの)を塗工する。この塗工法は、特に制限はなく、ディッピング法、スプレー法、ロールコート法等の従来の方法を適用することができる。塗工後、乾燥および加熱処理を行うことにより表層23を形成する。
このようにして、表層23に分散させた粗面形成用の粒子24に起因する凸部23aが分布されて形成された二層構造の屈曲ローラ11を形成することができる。
次に、本実施例における実施形態1〜3および比較例1〜3の屈曲ローラを、図1および図3を参照しながら説明する。
<実施形態1>
実施形態1で用いた屈曲ローラ11は、表層23に含有する粒子24の平均粒径を15μm、粒子24の量を200個/mm2とし、粒子24が配置されていない部分の表層23の膜厚T2をおよそ10μmとして形成した。
このとき、表層23の表面粗さの最大高さRyを10μm、すなわち凹部の底部と凸部23aの頂部との高さの差T1がトナー粒径(平均粒径は6.5μm)より大きくなるように構成し、また表層23の表面積に占める凸部23aの割合がおよそ14%となるように構成した。
<実施形態2>
実施形態2で用いた屈曲ローラ11は、表層23に含有する粒子24の平均粒径を15μm、粒子24の量を400個/mm2とし、粒子24が配置されていない部分の表層23の膜厚T2をおよそ10μmとして形成した。
このとき、表層23の表面粗さの最大高さRyを11μm、すなわち凹部の底部と凸部23aの頂部との高さの差T1がトナー粒径(平均粒径は6.5μm)より大きくなるように構成し、また表層23の表面積に占める凸部23aの割合がおよそ30%となるように構成し、凸部23aの面積率をやや大きくした。
<実施形態3>
実施形態3で用いた屈曲ローラ11は、表層23に含有する粒子24の平均粒径を15μm、粒子24の量を80個/mm2とし、粒子24が配置されていない部分の表層23の膜厚T2をおよそ10μmとして形成した。
このとき、表層23の表面粗さの最大高さRyを9μm、すなわち凹部の底部と凸部23aの頂部との高さの差T1がトナー粒径(平均粒径は6.5μm)より大きくなるように構成し、また表層23の表面積に占める凸部23aの割合がおよそ4.5%となるように構成し、凸部23aの面積率をやや小さくした。
<比較例1>
比較例1で用いた屈曲ローラ11は、表層23に含有する粒子24の平均粒径を8μm、粒子24の量を400個/mm2とし、粒子24が配置されていない部分の表層23の膜厚T2をおよそ8μmとして形成した。
このとき、表層23の表面粗さの最大高さRyを6μm、すなわち凹部の底部と凸部23aの頂部との高さの差T1がトナー粒径(平均粒径は6.5μm)より小さくなるように構成し、粗さを小さくした。また表層23の表面積に占める凸部23aの割合がおよそ9%となるように構成した。
<比較例2>
比較例2で用いた屈曲ローラ11は、表層23に含有する粒子24の平均粒径を15μm、粒子24の量を500個/mm2とし、粒子24が配置されていない部分の表層23の膜厚T2をおよそ10μmとして形成した。
このとき、表層23の表面粗さの最大高さRyを12μm、すなわち凹部の底部と凸部23aの頂部との高さの差T1がトナー粒径(平均粒径は6.5μm)より大きくなるように構成し、また表層23の表面積に占める凸部23aの割合がおよそ33%となるように構成し、凸部23aの面積率を大きくした。
<比較例3>
比較例3で用いた屈曲ローラ11は、弾性層22の表面を、砥石を用いた乾式研磨で表面を粗し、表層23には粒子24を含有せず、表層23の膜厚T2をおよそ8μmとして形成した。
このとき、表層23の表面粗さの最大高さRyを10μmとし、凸部23aの高さがトナー粒径(平均粒径は6.5μm)より大きくなるように構成し、表面の形状は、図5および図6に示すように、弾性層22の研磨目の形状により、表面形状を形成するようにした。なお、図5は比較例3における屈曲ローラの表面の説明図、図6は比較例3における屈曲ローラの断面図である。
なお、表層23の表面積に占める凸部23aの割合の測定は、3D粗さ測定器(例えば、レーザー顕微鏡:キーエンス社製、VK−9500)を用いて、凸部23aの高さ50%が占める面積を測定して行った。
上述した構成の作用について説明する。
本実施例における実施形態1〜3および比較例1〜3の屈曲ローラを用いて、以下に説明する評価を行った。
図2に示す感光ドラム1(1Y、1M、1C、1K)の表面および中間転写ベルト7の表面の移動速度を300mm/秒で移動させ、印刷速度をA4印刷媒体の短手方向を印刷媒体の移動方向として50ppm(枚/分)とし、印刷濃度を20%Coverage(全印刷可能領域に対して実際に印刷する領域の比)とし、印刷媒体を15万枚印刷する連続印刷を行った。なお、連続印刷では、図2に示すように、二次転写部51を通過した後の中間転写ベルト7の表面には印刷媒体14に転写されなかった転写残トナーが付着しており、その転写残トナーは、屈曲ローラ11と対向ローラ17とのニップ部を通過する。
この連続印刷を行った後、印刷媒体への出力画像の評価、および屈曲ローラ11の表面の汚れ具合の評価を行った。
その評価の結果を表1に示す。
Figure 2014186280
表1に示すように、比較例1〜3では、出力画像不良および屈曲ローラ11の表面へのトナーの固着が見られたが、実施形態1〜3では、出力画像の不良は見られず、かつ屈曲ローラ11の表面へのトナーの固着も見られなかった。
以下に、実施形態1〜3および比較例1〜3の具体的な評価結果を説明する。
まず、実施形態1〜3の評価結果について図1、図2、図3および図4を参照しながら説明する。
屈曲ローラ11の凸部23aが中間転写ベルト7と接触することにより、屈曲ローラ11の凸部23aが形成されていない凹部と、中間転写ベルト7とは一定の間隙を形成し、保持して非接触状態となる。
表層23の表面粗さの最大高さRyがトナー平均粒径より大きい場合は、凹部の底部と凸部23aの頂部との高さの差T1がトナー粒径6.5μmより大きくなる。また、粒子24の量を80個/mm2〜200個/mm2とすることで、表層23の表面積に占める凸部23aの割合が4.5%〜30%となり、屈曲ローラ11の凹部の底部と中間転写ベルト7との間隙の大きさがトナーの平均粒径よりも大きくなる。また屈曲ローラ11にはトナー付着防止バイアス電圧が印加されることにより、トナーが屈曲ローラ11の凹部と強く接触することが殆どなく、トナーは屈曲ローラ11の凹部に付着することなく、屈曲ローラ11を通過する。
また、屈曲ローラ11の凸部23aに付着したトナーは、表層23の表面積に占める凸部23aの割合を4.5%〜30%とすることで、中間転写ベルト7の表面と回転接触する際の衝撃でトナーが剥がされ、屈曲ローラ11に固着することなく、剥がされたトナーは再び中間転写ベルト7に戻る。
なお、本実施例の実施形態1〜3では、凹部の底部と凸部23aの頂部との高さの差T1を表す表層23の表面粗さの最大高さRyをトナー平均粒径6.5μmより大きくなるようにしたが、最大高さRyをトナー平均粒径6.5μmと等しくするようにしてもよい。ただし、表層23の表面粗さの最大高さRyは測定誤差を含むため、表層23の表面粗さの最大高さRyをトナー平均粒径6.5μmより大きくなるようにすることが好ましい。
また、表層23の表面粗さの最大高さRyの最大値は、40〜50μm程度であることが好ましい。表層23の表面粗さの最大高さRyの最大値が40〜50μmを超えると、中間転写ベルト7の表面を傷付けてしまうからである。つまり、表層23の表面粗さの最大高さRyは、6.5≦Ry≦50μmが好ましく、6.5≦Ry≦40μmがより好ましい。
次に、比較例1〜3の評価結果について図1、図2、図3および図4を参照しながら説明する。
比較例1においては、屈曲ローラ11の凹部の底部と凸部23aの頂部との高さの差T1がトナー平均粒径6.5μmより小さく、すなわち屈曲ローラ11の凹部の底部と中間転写ベルト7との間隙がトナー粒径よりも小さいため、屈曲ローラ11が中間転写ベルト7と接触したとき、屈曲ローラ11の表面にトナーが付着する。
屈曲ローラ11にトナー付着防止バイアス電圧を印加することにより、トナーの付着量を減らすことはできるが、屈曲ローラ11が回転して何度もトナーが付着することにより、一部のトナーが屈曲ローラ11に固着・フィルミングしてしまう。屈曲ローラ11に固着・フィルミングしたトナーは、中間転写ベルト7の表面を傷付け、出力画像へ悪影響を及ぼす。
比較例2においては、屈曲ローラ11の凸部23aの占める面積(表層23の表面積に占める凸部23aの割合がおよそ33%)が大きくなることにより、中間転写ベルト7との接触面積が大きくなり、凸部23aに付着したトナーは剥がれ難く、その結果、凸部23aおよびその周辺にトナーが固着してしまう。
また、表層23に含有する粒子24の量が多くなると、図7に示すように、粒子24が表層23内で部分的に集まってしまい、凸部23aを均一に分布させることが難しい。したがって、凸部23aが凝集した部分の中間転写ベルト7との接触面積が大きくなり、この接触面積が大きくなった部分からトナーが屈曲ローラ11に固着・フィルミングしてしまう。屈曲ローラ11に固着・フィルミングしたトナーは、中間転写ベルト7の表面を傷付け、出力画像へ悪影響を及ぼす。
したがって、上述した評価結果から、屈曲ローラ11の表層23の表面積のうち凸部23aが占める割合は、30%以下、かつ4.5%以上であること、すなわち屈曲ローラ11と中間転写ベルト7との接触領域の全面積のうち、屈曲ローラ11の凸部23aの頂部と中間転写ベルト7との接触面積の割合が30%以下、かつ4.5%以上であるが好ましい。
なお、屈曲ローラ11の表層23の表面積のうち凸部23aが占める割合が4.5%未満なると、凹部と中間転写ベルト7との接触面積が大きくなり、凹部にトナーが固着してしまう。
比較例3においては、屈曲ローラ11の凹部の底部と山部の頂部との高さの差T1がトナー粒径6.5μmより大きくても、図5に示すように、研磨目形状は山の部分が連なった形状であるため、山の部分がライン状に中間転写ベルト7の表面と接触する。このように、屈曲ローラ11の山の部分がライン状に中間転写ベルト7の表面と接触することにより、屈曲ローラ11と中間転写ベルト7との接触面積が大きくなり、屈曲ローラ11の山の部分にトナーが付着し、トナーが屈曲ローラ11に固着・フィルミングしてしまう。屈曲ローラ11に固着・フィルミングしたトナーは、中間転写ベルト7の表面を傷付け、出力画像へ悪影響を及ぼす。
このように、屈曲ローラ11の表面が粒子24の分布による凹凸形状を有することにより、屈曲ローラ11とトナーとの付着を弱め、屈曲ローラ11にトナーが固着することを防止することができる。その結果、トナーが固着した屈曲ローラ11によって中間転写ベルト7の表面に傷を付けることを防止することができ、中間転写ベルト7上のトナー像の乱れを防止することができ、出力画像の不良を防止することができる。
以上説明したように、第1の実施例では、屈曲ローラの表面に粒子の分布による凹凸形状を形成するようにしたことにより、屈曲ローラの表面に固着した現像剤による中間転写ベルト表面の傷の発生を抑制することができるという効果が得られる。
また、中間転写ベルト上の現像剤像の乱れを防止することができ、出力画像の不良を防止することができるという効果が得られる。
第2の実施例の構成は、屈曲ローラの表面の構成が第1の実施例の構成と異なっている。その第2の実施例の構成を図8の第2の実施例における屈曲ローラの表面の構成を示す断面図、図9の第2の実施例における屈曲ローラの表面の説明図に基づいて説明する。なお、上述した第1の実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図8および図9において、弾性層22は、表層23を塗布する前の表面に、規則的な凹凸形状である凸部22aを形成している。表層23を塗布する前の弾性層22の表面は、型成形を用いて成型することができ、金型には予め型の表面に規則的な凹形状を形成しておくことにより型の表面形状を転写して凹凸形状を形成することができる。
なお、弾性層22の材質および硬さは第1の実施例と同様のものを使用することができる。
次に、屈曲ローラ11は、凹凸形状を有する表層23を有している。屈曲ローラ11の表面は、図9に示すように、弾性層22に形成された高さT3および径Rの凸部22aに起因する凸部23aが形成される。なお、図9(b)は、図9(a)における弾性層22および表層23の一部を拡大した図である。
表層23の膜厚T2は、特に限定されないが、表面に均一な凹凸形状を形成するため、弾性層22の凸部22aの大きさを失うことのない膜厚であることが必要であり、弾性層22の凸部22aの高さに対して0.2〜1.0倍程度の膜厚が好ましい。
なお、表層23に用いることのできる材料は第1の実施例と同様であり、また屈曲ローラ11の作製方法も第1の実施例と同様である。
次に、本実施例における実施形態4および比較例4の屈曲ローラを、図8および図9を参照しながら説明する。
<実施形態4>
実施形態4で用いた屈曲ローラ11は、弾性層22の凸部22aの高さT3を12μm、弾性層22の凸部22aの径Rを16μm、隣り合う凸部22aの中央部(先端部)と凸部22aの中央部(先端部)との間隔を33μmとし、凸部22aの量を900個/mm2とし、凸部22aによる凸部23aが形成されていない部分の表層23の膜厚T2をおよそ6μmとして形成した。
このとき、表層23の表面粗さの最大高さRyを9μm、すなわち凹部の底部と凸部23aの頂部との高さの差T1がトナー粒径(平均粒径は6.5μm)より大きくなるように構成し、また表層23の表面積に占める凸部23aの割合がおよそ35%となるように構成した。
<比較例4>
比較例4で用いた屈曲ローラ11は、弾性層22の凸部22aの高さT3を12μm、弾性層22の凸部22aの径Rを16μm、隣り合う凸部22aの中央部(先端部)と凸部22aの中央部(先端部)との間隔を32μmとし、凸部22aの量を980個/mm2とし、凸部22aによる凸部23aが形成されていない部分の表層23の膜厚T2をおよそ6μmとして形成した。
このとき、表層23の表面粗さの最大高さRyを9μm、すなわち凹部の底部と凸部23aの頂部との高さの差T1がトナー粒径(平均粒径は6.5μm)より大きくなるように構成し、また表層23の表面積に占める凸部23aの割合がおよそ40%となるように構成した。
上述した構成の作用について説明する。
本実施例における実施形態4および比較例4の屈曲ローラを用いて、第1の実施例と同じ評価を行った。
その評価の結果を表2に示す。
Figure 2014186280
表2に示すように、比較例4では、出力画像不良および屈曲ローラ11の表面へのトナーの固着が見られたが、実施形態4では、出力画像の不良は見られず、かつ屈曲ローラ11の表面へのトナーの固着も見られなかった。
実施形態4は、第1の実施例における比較例2に対して屈曲ローラ11の表層23の表面積に占める凸部23aの面積が大きくなっているが、それぞれの凸部23aが近接することなく孤立していることで、凸部23aにトナーが付着しても剥がれ易くなり、屈曲ローラ11の表面へのトナーの固着を防止することができる。
しかし、比較例4では、屈曲ローラ11の表層23の表面積に占める凸部23aの面積が大きく、屈曲ローラ11と中間転写ベルト7との接触面積が増えることにより、トナーが屈曲ローラ11の凸部23aに固着・フィルミングし易くなる。屈曲ローラ11に固着・フィルミングしたトナーは、中間転写ベルト7の表面を傷付け、出力画像へ悪影響を及ぼす。
したがって、上述した評価結果から、屈曲ローラ11の表層23の表面積のうち凸部23aが占める割合は、35%以下、かつ4.5%以上であることが好ましい。
このように、屈曲ローラ11の表面を金型の型転写を用いて屈曲ローラ11の表面に凹凸形状を均一に分布させるようにしたことにより、屈曲ローラ11とトナーとの付着を弱め、屈曲ローラ11にトナーが固着することを防止することができる。その結果、トナーが固着した屈曲ローラ11によって中間転写ベルト7の表面に傷を付けることを防止することができ、中間転写ベルト7上のトナー像の乱れを防止することができ、出力画像の不良を防止することができる。
以上説明したように、第2の実施例では、屈曲ローラの表面を金型の型転写を用いて屈曲ローラの表面に凹凸形状を均一に分布させるようにしたことにより、屈曲ローラの表面に固着した現像剤による中間転写ベルト表面の傷の発生を抑制することができるという効果が得られる。
また、中間転写ベルト上の現像剤像の乱れを防止することができ、出力画像の不良を防止することができるという効果が得られる。
なお、第1の実施例および第2の実施例は、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、または複合機等の電子写真プロセスを用いたすべての画像形成装置に適用することができる。
1K、1C、1M、1Y 感光ドラム
2K 帯電ローラ
3K 露光装置
4K 現像装置
5K 一次転写装置
6K クリーニング装置
7 中間転写ベルト
8 駆動ローラ
9 二次転写対向ローラ
10 二次転写ローラ
11 屈曲ローラ
12 従動ローラ
13 クリーニングブレード
14 印刷媒体
15 搬送ローラ
16 定着装置
17 対向ローラ
21 軸体
22 弾性層
23 表層
22a、23a 凸部
24 粒子
40 画像形成ユニット
50 中間転写ユニット
51 二次転写部

Claims (10)

  1. 画像情報に応じた現像剤像を担持する像担持体と、
    前記像担持体から転写された現像剤像を搬送し、張架部材に張架された無端状の搬送部材と、
    前記搬送部材の前記現像剤像が転写された面に接触して前記搬送部材を屈曲させる屈曲部材とを備え、
    前記屈曲部材は、弾性層を有し、
    前記弾性層は、表面に凹凸部が形成された層を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記表面の表面粗さの最大高さが、前記現像剤の粒子の平均粒径より大きいことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記凹凸部は、凹部の底部と凸部の頂部との高さの差が、前記現像剤の粒子の平均粒径より大きいことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記凹凸部は、分散された粒子により形成されていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記屈曲部材は、表面積のうち凸部が占める面積の割合が30%以下、かつ4.5%以上であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記屈曲部材は、凸部が前記搬送部材の表面に接触して前記凹部と前記搬送部材との間に間隙を形成し、
    前記間隙の大きさは、前記現像剤の平均粒径より大きいことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記屈曲部材と前記搬送部材との接触領域の全面積のうち、前記屈曲部材の凸部の頂部と前記搬送部材との接触面積の割合が30%以下、かつ4.5%以上であることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記凹凸部は、型の転写により形成されていることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項8に記載の画像形成装置において、
    前記屈曲部材は、表面積のうち凸部が占める面積の割合が35%以下、かつ4.5%以上であることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記像担持体に担持された現像剤像を前記搬送部材に転写する一次転写部と、
    前記搬送部材に転写された現像剤像を媒体に転写する二次転写部とを有し、
    前記屈曲部材は、前記二次転写部と、前記一次転写部との間に配置されていることを特徴とする画像形成装置。
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