JP5256178B2 - 鞍乗り型車両のサーボモータ配置構造 - Google Patents
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Description
車体フレーム(例えば実施例の車体フレーム5)に支持されるエンジン(例えば実施例のエンジン17)と、前記車体フレーム及びエンジンの少なくとも一方に前端部を揺動可能に枢支されると共に後端部に後輪(例えば実施例の後輪15)を軸支するスイングアーム(例えば実施例のスイングアーム14)と、前記エンジンに接続される排気管(例えば実施例の排気管22)と、前記排気管内に設けられる排気バルブ(例えば実施例の排気バルブ51)と、前記排気バルブを駆動するサーボモータ(例えば実施例のサーボモータ56)と、前記排気バルブとサーボモータとを連結するケーブル(例えば実施例のケーブル59)と、を備える鞍乗り型車両(例えば実施例の自動二輪車1)のサーボモータ配置構造において、
前記排気バルブ及びサーボモータは、側面視で前記スイングアームよりも下方に配置され、前記サーボモータには、ゴム製のサーボモータカバー(例えば実施例のサーボモータカバー69)が取り付けられることを特徴とする。
なお、前記鞍乗り型車両とは、車体に跨って乗車する車両全般を含む概念であり、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず三輪(前一輪、後二輪の他に前二輪、後一輪の車両も含む)又は四輪の車両をも含む概念である。
請求項2に記載した発明は、
前記サーボモータを前記車体フレームに支持するサーボモータステー(例えば実施例のサーボモータステー60)を備え、前記サーボモータステーが、前記車体フレームの下部に前部が締結されるビーム部(例えば実施例のビーム部62)と、前記ビーム部の後部に設けられるサーボモータ取り付け部(例えば実施例のサーボモータ取り付け部63)と、前記サーボモータ取り付け部から前方に延出して前記ビーム部の車体締結部(例えば実施例の車体締結部61)よりも後方にて前記車体フレームの下部に連結される回り止め部(例えば実施例の回り止め部64)と、を有することを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、
前記車体フレームの下部には、メインスタンド(例えば実施例のメインスタンド45)を軸支するメインスタンド枢支部(例えば実施例のメインスタンド枢支部46)が設けられ、前記サーボモータステーの回り止め部は、前記メインスタンド枢支部におけるスタンド揺動軸(例えば実施例のピボットボルト47)に管ブッシュ(例えば実施例の管ブッシュ67f)を介して締結されることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、
前記メインスタンドが左右一対の脚部(例えば実施例の脚部45a,45b)を有し、
前記サーボモータステーのビーム部は、前記左右脚部間を通過して前後に延びると共に、その前部が前記メインスタンド枢支部よりも前方で車幅方向一側に湾曲して前記車体フレームの下面に締結されることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、
前記サーボモータステーは、鋼板を折り曲げてなるプレート部材(例えば実施例のサーボモータ取り付け部63)を有し、前記プレート部材は、略水平な下側水平板部(例えば実施例の下側水平板部65a)と、前記下側水平板部の一側縁から略垂直に折れ曲がる垂直板部(例えば実施例の後垂直板部65c、垂直板部66c)と、前記垂直板部よりも前方に設けられる管ブッシュ取り付け部(例えば実施例の円管接合部67d、短パイプ67e)と、前記垂直板部の上端縁から略水平に折れ曲がる上側水平板部(例えば実施例の後水平板部65d、上水平板部66f)と、を有し、前記垂直板部が前方に延出して前記回り止め部を形成すると共に、前記上側水平板部に前記サーボモータがラバーマウントされることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、
前記下側水平板部には、前記サーボモータのカプラ(例えば実施例のカプラ56f)に設けられたカプラ止め部材(例えば実施例のクリップ56g)を係止するカプラ係止孔(例えば実施例のクリップ孔56h)が設けられることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、
前記サーボモータステーには、キャニスター取り付け部(例えば実施例のキャニスター支持プレート68a)がさらに設けられることを特徴とする。
請求項8に記載した発明は、
前記車体フレームには、前記サーボモータの側方を覆うようにウェイト(例えば実施例のウェイト70)が設けられることを特徴とする。
請求項9に記載した発明は、
前記サーボモータは、車体下面視で車体中心線(例えば実施例の車体中心線CL)に対して一側に偏倚して設けられ、前記排気バルブは、車体下面視で車体中心線に対して他側に偏倚して設けられることを特徴とする。
請求項2に記載した発明によれば、スイングアームの下方にサーボモータを配置する際、車体フレームに特に支持部が無ければサーボモータを片持ち梁状に支持しなければならないが、車体フレームへの取り付け位置が前後方向で異なるビーム部と回り止め部とを有するサーボモータステーを用いることで、サーボモータを車体フレームに安定して確実に支持することができる。
請求項3に記載した発明によれば、車体フレームに別途取り付け部を設けなくとも、回り止め部をメインスタンド枢支部に連結できる。また、路面の凹凸等によりサーボモータステーが上下に振動しても、回り止め部が管ブッシュを介して弾性支持されることで、メインスタンド枢支部に伝わる振動を緩和でき、回り止め部の枢支状態をより確実に維持できる。
請求項4に記載した発明によれば、メインスタンドの起立状態及び格納状態の何れにおいても、その左右脚部をビーム部が避けるようにして、サーボモータステーを車体フレームに取り付けることができる。
請求項5に記載した発明によれば、板状部材を折り曲げて回り止め部とサーボモータ用のラバーマウント部とを形成することで、簡素な構成で低コストなサーボモータステーを提供できる。また、回り止め部が板状であるため嵩張らず、サーボモータステーをコンパクトにできる。
請求項6に記載した発明によれば、下側水平板部が板状部材であるため、カプラ係止孔を容易に設けることができる。
請求項7に記載した発明によれば、スイングアーム下のデッドスペースにてサーボモータステーにキャニスターをも支持することができる。
請求項8に記載した発明によれば、強度剛性に優れるウェイトをサーボモータの側方を覆うカバーとしても兼用できる。
請求項9に記載した発明によれば、サーボモータが排気管から離間することとなり、サーボモータへ排気管の熱が影響することを防ぐことができる。
集合管22bの前部は右ピボットブラケット12の下方を通過し、この集合管22bの前部に排気触媒22cが内蔵される。
サイドスタンド41は、左ピボットブラケット12の下端部に前後一対のボルト43で締結固定された板状のサイドスタンドブラケット42の下部42bに、左右方向に対し手車幅方向外側ほど上方に位置するように傾斜したピボットボルト44を介して回動(格納)可能に支持される。なお、図2のサイドスタンド41はその先端側を後方に跳ね上げた格納状態を示す。
メインスタンド45は、左右一対の脚部45a,45bと、該左右脚部45a,45bの中間部間を連結するクロスメンバ45cとを主になる。左右脚部45a,45bの基端部は、ピボットフレーム9の下端に形成されたメインスタンド枢支部46の両端部に、左右方向に沿うピボットボルト47により回動可能に連結され、もってメインスタンド45がメインスタンド枢支部46に回動(格納)可能に支持される。なお、図2のメインスタンド45はその先端側を後方に跳ね上げた格納状態を示す。また、図4の符号45a’,45b’は、メインスタンド45の起立状態(車体支持状態)における左右脚部を示す。
排気デバイス50は、排気管22内(前端接続管23a内)に内蔵される排気バルブ51と、該排気バルブ51駆動用のアクチュエータ55とを主になる。
図6,7を併せて参照し、サーボモータステー60は複数の鋼材を溶接等により一体に接合してなり、左ピボットブラケット12の下面に締結される車体締結部(以下、単に締結部という)61からその前方かつ車幅方向内側を迂回するように後方へ延びるビーム部62と、該ビーム部62の後部に設けられるサーボモータ取り付け部(以下、単にモータ取り付け部という)63と、該モータ取り付け部63から前方に延びてピボットフレーム9下端のメインスタンド枢支部46の左端に連結される回り止め部64とを主になる。
キャニスター68は、燃料タンク31内で蒸発した燃料ガスを捕集する蒸発燃料処理装置であり、燃料タンク31内で蒸発した燃料を吸着する一方、エンジン17の運転時にはその吸気経路に前記吸着した燃料を供給してシリンダ19内で燃焼させる。キャニスター68は略円筒状の外観を有し、ビーム部62の後延出部62dに沿うように隣接配置される。
ウェイト70は、前記サイドスタンドブラケット42と共に左ピボットブラケット12の下端部に締結固定されるもので、前記ボルト43用の挿通孔71bを有する車体取り付け部71と、該車体取り付け部の前後にそれぞれ延出する前側オーバーハング部72及び後側オーバーハング部73を有する。
サブプレートの上縁は、その直ぐ上方に位置する左ステップブラケット33の前部33aの下縁に沿うように凹状に形成され、ウェイト70周辺の側面視での一体的な外観の形成及び重量の確保に寄与している。
この構成によれば、排気バルブ51及びサーボモータ56をスイングアーム14下のデッドスペースに配置しつつ、排気バルブ51とサーボモータ56とを連結するケーブル59の長さやその屈曲を抑えることができる。
この構成によれば、スイングアーム14の下方にサーボモータ56を配置する際、車体フレーム5に特に支持部が無ければサーボモータ56を片持ち梁状に支持しなければならないが、車体フレーム5への取り付け位置が前後方向で異なるビーム部62と回り止め部64とを有するサーボモータステー60を用いることで、サーボモータ56を車体フレーム5に安定して確実に支持することができる。
この構成によれば、車体フレーム5に別途取り付け部を設けなくとも、回り止め部64をメインスタンド枢支部46に連結できる。また、路面の凹凸等によりサーボモータステー60が上下に振動しても、回り止め部64が管ブッシュ67fを介して弾性支持されることで、メインスタンド枢支部46に伝わる振動を緩和でき、回り止め部64の枢支状態をより確実に維持できる。
この構成によれば、メインスタンド45の起立状態及び格納状態の何れにおいても、その左右脚部45a,45bをビーム部62が避けるようにして、サーボモータステー60を車体フレーム5に取り付けることができる。
この構成によれば、板状部材を折り曲げて回り止め部64とサーボモータ56用のラバーマウント部(水平板部65d,66f)とを形成することで、簡素な構成で低コストなサーボモータステー60を提供できる。また、回り止め部64が板状であるため嵩張らず、サーボモータステー60をコンパクトにできる。
この構成によれば、下側水平板部65aが板状部材であるため、カプラ係止孔を容易に設けることができる。
この構成によれば、スイングアーム14下のデッドスペースにてサーボモータステー60にキャニスター68をも支持することができる。
この構成によれば、スイングアーム14下に配置されるサーボモータ56に対する路面からの跳ね上げ等による外乱の影響を抑えることができる。
この構成によれば、強度剛性に優れるウェイト70をサーボモータ56の側方を覆うカバーとしても兼用できる。
この構成によれば、サーボモータ56が排気管22(集合管22b)から離間することとなり、サーボモータ56へ排気管22の熱が影響することを防ぐことができる。
5 車体フレーム
14 スイングアーム
15 後輪
17 エンジン
22 排気管
45 メインスタンド
45a,45b 左右脚部
46 メインスタンド枢支部
47 ピボットボルト(スタンド揺動軸)
51 排気バルブ
56 サーボモータ
56f カプラ
56g クリップ(カプラ止め部材)
56h クリップ孔(カプラ係止孔)
59 ケーブル
60 サーボモータステー
61 車体締結部
62 ビーム部
63 サーボモータ取り付け部(プレート部材)
64 回り止め部
65a 下側水平板部
65c 後垂直板部(垂直板部)
65d 後水平板部(上側水平板部)
66c 垂直板部
66f 上水平板部(上側水平板部)
67d 円管接合部(管ブッシュ取り付け部)
67e 短パイプ(管ブッシュ取り付け部)
67f 管ブッシュ
68a キャニスター支持プレート(キャニスター取り付け部)
69 サーボモータカバー
70 ウェイト
CL 車体中心線
Claims (9)
- 車体フレームに支持されるエンジンと、前記車体フレーム及びエンジンの少なくとも一方に前端部を揺動可能に枢支されると共に後端部に後輪を軸支するスイングアームと、前記エンジンに接続される排気管と、前記排気管内に設けられる排気バルブと、前記排気バルブを駆動するサーボモータと、前記排気バルブとサーボモータとを連結するケーブルと、を備える鞍乗り型車両のサーボモータ配置構造において、
前記排気バルブ及びサーボモータは、側面視で前記スイングアームよりも下方に配置され、前記サーボモータには、ゴム製のサーボモータカバーが取り付けられることを特徴とする鞍乗り型車両のサーボモータ配置構造。 - 前記サーボモータを前記車体フレームに支持するサーボモータステーを備え、前記サーボモータステーが、前記車体フレームの下部に前部が締結されるビーム部と、前記ビーム部の後部に設けられるサーボモータ取り付け部と、前記サーボモータ取り付け部から前方に延出して前記ビーム部の車体締結部よりも後方にて前記車体フレームの下部に連結される回り止め部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両のサーボモータ配置構造。
- 前記車体フレームの下部には、メインスタンドを軸支するメインスタンド枢支部が設けられ、前記サーボモータステーの回り止め部は、前記メインスタンド枢支部におけるスタンド揺動軸に管ブッシュを介して締結されることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗り型車両のサーボモータ配置構造。
- 前記メインスタンドが左右一対の脚部を有し、前記サーボモータステーのビーム部は、前記左右脚部間を通過して前後に延びると共に、その前部が前記メインスタンド枢支部よりも前方で車幅方向一側に湾曲して前記車体フレームの下面に締結されることを特徴とする請求項3に記載の鞍乗り型車両のサーボモータ配置構造。
- 前記サーボモータステーは、鋼板を折り曲げてなるプレート部材を有し、前記プレート部材は、略水平な下側水平板部と、前記下側水平板部の一側縁から略垂直に折れ曲がる垂直板部と、前記垂直板部よりも前方に設けられる管ブッシュ取り付け部と、前記垂直板部の上端縁から略水平に折れ曲がる上側水平板部と、を有し、前記垂直板部が前方に延出して前記回り止め部を形成すると共に、前記上側水平板部に前記サーボモータがラバーマウントされることを特徴とする請求項2から4の何れか1項に記載の鞍乗り型車両のサーボモータ配置構造。
- 前記下側水平板部には、前記サーボモータのカプラに設けられたカプラ止め部材を係止するカプラ係止孔が設けられることを特徴とする請求項5に記載の鞍乗り型車両のサーボモータ配置構造。
- 前記サーボモータステーには、キャニスター取り付け部がさらに設けられることを特徴とする請求項2から6の何れか1項に記載の鞍乗り型車両のサーボモータ配置構造。
- 前記車体フレームには、前記サーボモータの側方を覆うようにウェイトが設けられることを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の鞍乗り型車両のサーボモータ配置構造。
- 前記サーボモータは、車体下面視で車体中心線に対して一側に偏倚して設けられ、前記排気バルブは、車体下面視で車体中心線に対して他側に偏倚して設けられることを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載の鞍乗り型車両のサーボモータ配置構造。
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