JP6263781B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗り型車両に関する。
従来、鞍乗り型車両において、例えば特許文献1に開示されたものがある。これは、ヘッドパイプと、ヘッドパイプから斜め後下方に延びる左右一対のメインフレームと、メインフレームから斜め後上方に延びる左右一対のシートレールとを有する車体フレームと、メインフレームの下方に配置されるエンジンと、エンジンが吸入する空気を清浄化するエアクリーナ装置とを備える鞍乗り型車両において、エアクリーナ装置を、エンジンのシリンダヘッドの後方で、且つ、左右一対のメインフレーム及びシートレールの間に配置したものである。
特開2013−216231号公報
しかしながら特許文献1では、エアクリーナ装置が側面視で前後に延びるように配置されるため、エアクリーナ装置が車体フレーム後部の空間(例えば、運転者が着座するシートをメインフレームの上方に配置する場合には、シート下方の空間)に侵入し、車体フレーム後部の空間が侵食されることがあった。
そこで本発明は、鞍乗り型車両において、車体フレーム後部の空間を有効に活用することを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、ヘッドパイプ(21)と、前記ヘッドパイプ(21)から斜め後下方に延びる左右一対のメインフレーム(22)とを有する車体フレーム(20)と、前記メインフレーム(22)の下方に配置されるエンジン(10)と、前記エンジン(10)が吸入する空気を清浄化するエアクリーナ装置(16)とを備える鞍乗り型車両(1)において、前記エアクリーナ装置(16)には、前記メインフレーム(22)の少なくとも一部と上下方向で重なるように前記メインフレーム(22)の上方で車幅方向外側に張り出す張出部(16m)が形成され、前記エアクリーナ装置(16)には、側面視で外部に露出すると共に、上側ほど車幅方向内側に位置するように傾斜する傾斜面(16s)が形成され、運転者の両膝に挟まれるニーグリップ面(Sg)は、前記エアクリーナ装置(16)の前記傾斜面(16s)に連なるように形成されることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記エアクリーナ装置(16)の上方には、前記エンジン(10)へ燃料を供給する燃料タンク(30)が配置され、前記燃料タンク(30)と前記エアクリーナ装置(16)との間には、車体カバー(44)が配置され、運転者の両膝に挟まれるニーグリップ面(Sg)は、前記燃料タンク(30)の車幅方向外側面(30g)と、前記車体カバー(44)の車幅方向外側面(44g)とにより形成されることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記エンジン(10)からの排気音を消音する消音器(18)を備え、前記メインフレーム(22)の上方には、運転者が着座するシート(31)が配置され、前記消音器(18)は、後輪(4)の前上方において、前記シート(31)の下方且つ前記エアクリーナ装置(16)の後方に位置する空間(19)に配置されることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記エンジン(10)の後方には、前記エンジン(10)からの排気音を消音する消音器(18)が配置され、前記エンジン(10)は、クランクケース(11)と、前記クランクケース(11)から斜め前上方に延びるシリンダ(12)及びシリンダヘッド(13)を備えることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記メインフレーム(22)及び前記エアクリーナ装置(16)の上方には、前記エンジン(10)へ燃料を供給する燃料タンク(30)が配置され、前記燃料タンク(30)と前記エアクリーナ装置(16)との間には、車体カバー(44)が配置され、前記車体カバー(44)には、側面視で外部に露出すると共に、下側ほど車幅方向内側に位置するように傾斜する傾斜部(44b)が形成され、前記傾斜部(44b)は、前記エアクリーナ装置(16)の上面(16u)に隣り合うと共に、前記エアクリーナ装置(16)の上面(16u)の幅(W1)内に収まるように配置されることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、スイングアーム(8)を回動可能に支持することにより後輪(4)を懸架するリヤクッションユニット(9)を備え、前記リヤクッションユニット(9)の前端部は、前記エンジン(10)に回動可能に支持され、前記メインフレーム(21)には、前記スイングアーム(8)の前端部を回動可能に支持する左右一対のピボットフレーム(24)が取り付けられ、前記リヤクッションユニット(9)は、前記左右一対のピボットフレーム(24)の間で前後に延びるように配置されることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、エアクリーナ装置に、メインフレームの少なくとも一部と上下方向で重なるようにメインフレーム上方で車幅方向外側に張り出す張出部を形成することで、エアクリーナ装置を車幅方向に大きくし且つ前後方向に小さくすることができるため、エアクリーナ装置を左右のメインフレームの間で前後方向に延びるように形成する場合と比較して、車体フレームにおけるメインフレーム後方の空間を大きく確保することができる。従って、車体フレーム後部の空間を有効に活用することができる。例えば、運転者が着座するシートをメインフレームの上方に配置する場合には、シート下方の空間を大きく確保することができるため、シート下方の空間を有効に活用することができる。加えて、エアクリーナ装置に、側面視で外部に露出すると共に、上側ほど車幅方向内側に位置するように傾斜する傾斜面を形成することで、エアクリーナ装置を前記傾斜面の分だけ小さくすることができるため、エアクリーナ装置の小型化及び軽量化を図ることができる。例えば、エアクリーナ装置の周囲に車体カバーを配置する場合には、前記車体カバーを前記傾斜面の分だけ小さくすることができるため、前記車体カバーの小型化及び軽量化を図ることができる。加えて、ニーグリップ面をエアクリーナ装置の傾斜面に連なるように形成することで、ニーグリップ面と前記傾斜面との間には突起及び窪み等の凸凹が存在しないため、運転者の両膝で前記ニーグリップ面をしっかりと挟むことができる。
請求項に記載した発明によれば、ニーグリップ面を燃料タンクの車幅方向外側面と車体カバーの車幅方向外側面とにより形成することで、前記ニーグリップ面を形成するために別途ニーグリップ部材を設ける場合と比較して、部品点数の低減及び生産コストの低減を図ることができる。又、ニーグリップ面の下側に滑らかに繋がるように、下側ほど車幅方向外側に位置するように傾斜するエアクリーナ装置の傾斜面を設けることで、左右のニーグリップ面を幅狭として両膝で挟み易くすると共に、エアクリーナ装置の容積を大きくすることができる。
請求項に記載した発明によれば、消音器を、後輪の前上方において、運転者が着座するシート下方且つエアクリーナ装置後方に位置する空間に配置することで、消音器を後輪の側方に配置する場合と比較して、消音器が車両重心位置に近くなるため、マスの集中化により車両の運動性能を向上することができる。
請求項に記載した発明によれば、エンジンの後方に消音器を配置し、エンジンのシリンダ及びシリンダヘッドをクランクケースから斜め前上方に延ばすことで、エンジンのシリンダ及びシリンダヘッドがクランクケースから鉛直に起立する場合と比較して、消音器の前方の空間を大きく確保することができる。そのため、消音器に走行風などの冷気が当たり易くなり、消音器の冷却効率を向上することができる。
請求項に記載した発明によれば、車体カバーに、側面視で外部に露出すると共に、下側ほど車幅方向内側に位置するように傾斜する傾斜部を形成し、前記傾斜部をエアクリーナ装置の上面に隣り合うと共に、エアクリーナ装置の上面の幅内に収まるように配置することで、前記傾斜部を通じてエンジン周りの熱気を車幅方向外側に導くことができる。そのため、エンジン周りの熱気を消音器周りの熱気と分断することができ、エンジン及び消音器の冷却効率を向上することができる。
請求項に記載した発明によれば、リヤクッションユニットを、左右一対のピボットフレームの間で前後に延びるように配置することで、リヤクッションユニットが左右ピボットフレームの間の空間に配置されるため、左右ピボットフレームの間の空間を有効に活用することができる。例えば、車幅方向一方側(左ピボットフレーム側)にチェーンを配置し、車幅方向他方側(右ピボットフレーム側)に排気管を配置する場合には、車幅方向中央に空間(左右ピボットフレームの間の空間)が存在するが、前記空間にリヤクッションユニットを配置することで前記空間を有効に活用することができる。
実施形態に係る自動二輪車の右側面図である。 上記自動二輪車のサイドカバーを取り外した状態の右側面図である。 上記自動二輪車のエアクリーナ装置を右上後方から見た斜視図である。 上記自動二輪車のスイングアームの左側面図である。 上記自動二輪車の消音器の後面図である。 図1のVI−VI断面図である。 上記自動二輪車の第二リヤフェンダを右上後方から見た斜視図である。 上記自動二輪車のフレームジョイントの右側面図である。 上記自動二輪車のエンジンハンガの右側面図である。 図8のX−X断面図及び図9のX−X断面図を含む図であり、上記フレームジョイントと上記エンジンハンガとの接続方法の説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。尚、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UPが示されている。図中線CLは車体左右中心線を示す。
図1は、実施形態に係る自動二輪車1(鞍乗り型車両)の右側面図である。図2は、上記自動二輪車1のサイドカバー44を取り外した状態の右側面図である。図3は、上記自動二輪車1のエアクリーナ装置16を右上後方から見た斜視図である。図4は、上記自動二輪車1のスイングアーム8の左側面図である。図5は、上記自動二輪車1の消音器18の後面図である。
図1に示すように、自動二輪車1は、バーハンドル2と、バーハンドル2によって操向される前輪3と、スイングアーム8の後端部に配置される後輪4と、前輪3と後輪4との間に配置されるエンジン10とを備える。バーハンドル2及び前輪3を含むステアリング系部品は、車体フレーム20前端のヘッドパイプ21に操向可能に枢支される。スイングアーム8の前端部は、車体フレーム20に揺動可能に枢支される。
例えば、車体フレーム20は、複数種の鋼材を溶接等により一体に結合して形成される。車体フレーム20は、ヘッドパイプ21と、ヘッドパイプ21の上部から左右に分岐して斜め後下方に延びる左右一対のメインフレーム22と、ヘッドパイプ21の下部から左右に分岐してメインフレーム22よりも急傾斜をなして斜め後下方に延びる左右一対のダウンフレーム23と、左右メインフレーム22の後端部から上下に延びる左右一対のピボットフレーム24と、左右ピボットフレーム24の上端部から斜め後上方に延びる左右一対のシートレール25と、左右ピボットフレーム24の後端部からシートレール25よりも急傾斜をなして斜め後上方に延びる左右一対のサポートフレーム26とを備える。
メインフレーム22とダウンフレーム23との間には、サブフレーム27が架け渡され、トラス構造を形成する。ダウンフレーム23及びサブフレーム27の下方には、フレームジョイント28を介してエンジンハンガ29が取り付けられる。エンジンハンガ29には、エンジン10のクランクケース11の前端部が支持される。例えば、車体フレーム20は、鉄製のフレームジョイント28と、アルミニウム製のエンジンハンガ29とを備えることで、鉄とアルミニウムとのハイブリッド構造を採用する。
サブフレーム27は、ダウンフレーム23からメインフレーム22に向けて斜め後上方に緩やかに傾斜する第一サブパイプ27aと、第一サブパイプ27aよりも下方でダウンフレーム23からメインフレーム22の後端部に向けて斜め後下方に緩やかに傾斜する第二サブパイプ27bと、第二サブパイプ27bと交差して図1の側面視でX字状をなす第三サブパイプ27cとを備える。
シートレール25とサポートフレーム26との間には、サブパイプ27dが架け渡される。サブパイプ27dは、サポートフレーム26からシートレール25に向けて斜め後上方に傾斜する。
車体フレーム20は、メインフレーム22の下方であってピボットフレーム24の前方にエンジン10を配置する。エンジン10は、エンジンハンガ29等の車体フレーム20の適所に複数設けられるエンジン支持部によって、車体フレーム20の適所に支持される。
エンジン10は、クランク軸及び変速機を一体に収容するクランクケース11と、クランクケース11の上面前側から斜め前上方に延びるシリンダ12及びシリンダヘッド13とを備える。例えば、エンジン10は、単気筒のエンジンとされる。
シリンダヘッド13の後部には、エンジン10が吸入する空気の量(吸気量)を調整するスロットルボディ15を介して、エンジン10が吸入する空気を清浄化するエアクリーナ装置16が接続される。
エアクリーナ装置16は、図1の側面視で台形状をなす箱状に形成される。エアクリーナ装置16は、上部ケース16aと下部ケース16bとを有する上下二分割構造とされる。エアクリーナ装置16には、左右メインフレーム22と上下方向で重なるように左右メインフレーム22の上方で車幅方向外側に張り出す張出部16mが形成される。エアクリーナ装置16には、図1の側面視で外部に露出すると共に、図3の斜視で上側ほど車幅方向内側に位置するように傾斜する傾斜面16sが形成される。
メインフレーム22及びエアクリーナ装置16の上方には、エンジン10へ燃料を供給する燃料タンク30が配置される。燃料タンク30は、メインフレーム22に支持される。メインフレーム22の上方で且つ燃料タンク30の後方には、運転者が着座するシート31が配置される。シート31は、シートレール25に支持される。
シリンダヘッド13の前部には、排気管17が接続される。排気管17は、シリンダヘッド13の前部側壁からシリンダ12の右側方に湾曲して延びた後に右ピボットフレーム24の車幅方向内側を通過して右シートレール25と右サポートフレーム26との上下間の空間19に至り、エンジン10からの排気音を消音する消音器18に接続される。消音器18は、エンジン10の後方で且つ後輪4の前上方において、図1の側面視で、シート31下方且つエアクリーナ装置16後方に位置する空間19に配置される。具体的に、消音器18の大部分(後端部を除く部分)は、ピボットフレーム24とシートレール25とサポートフレーム26とで囲まれる図1の側面視で三角形状の空間19に配置される。
図2に示すように、消音器18は、シートレール25とサポートフレーム26との上下間で、左右ピボットフレーム24の上端部から斜め後上方に延びる扁平形状をなすように形成される。消音器18は、消音器18の上部から上方に突出する取付部18bを介してシートレール25に取り付けられる。消音器18の車幅方向外側部には、サブパイプ27dを収容する溝18cが、車幅方向内側に凹むと共に、図2の側面視で消音器18の下面から上面に向けて斜め後上方に傾斜するように形成される。サポートフレーム26は、ピボットフレーム24の後端部からシートレール25よりも急傾斜をなして斜め後上方に延びた後に、サブパイプ27dとの結合部付近から消音器18の車幅方向内側に屈曲し、その後、斜め後上方に延びてシートレール25の後端部に至る。
図5に示すように、消音器18は、車体左右中心線CLを挟んで左右対称形状を有する台形状をなすと共に、車体左右中心線CLを挟んで左右に配置される左右サイレンサ18L,18Rを備える。左右サイレンサ18L,18Rには、図5の後面視で車体左右中心線CLを挟んで左右対称形状を有する六角形状をなして後方に開口する排気口18aが形成される。排気管17は右サイレンサ18Rに接続され、エンジン10(図1参照)からの排気は左右サイレンサ18L,18Rのそれぞれの排気口18aから外部に排出される。これにより、排気騒音が左右均等に分配されるので、排気騒音を低減することができる。
図1に示すように、ヘッドパイプ21に支持されるステアリング系部品は、前輪3と、前輪3を下部で支持する左右一対のフロントフォーク5と、左右フロントフォーク5の上部の間に渡って設けられるトップブリッジ6及びボトムブリッジ7と、トップブリッジ6とボトムブリッジ7との間に渡って設けられてヘッドパイプ21内に挿通されるステアリングシャフト(不図示)と、トップブリッジ6上に支持されるバーハンドル2とを備える。
スイングアーム8は、左右ピボットフレーム24にピボット軸24aを介して回動可能に支持される回動支持部8aと、後輪4の左右一側(例えば本実施形態では左側)に配置されて回動支持部8aに連設されるアーム部8bとを有する片持ちスイングアームとされる。図4に示すように、アーム部8bは、後輪4の左側を前後に延びるように回動支持部8aに一体に連設され、アーム部8bの後部に後輪4の車軸4aが軸支される。
図1に示すように、スイングアーム8の回動支持部8aには、リンク機構35が取り付けられる。スイングアーム8の回動支持部8aには、リンク機構35を介して、リヤクッションユニット9の後端部が前後揺動自在に支持される。リヤクッションユニット9の前端部は、クランクケース11の上端部を支持するハンガブラケット34を介して、クランクケース11に回動可能に軸支される。リヤクッションユニット9は、スイングアーム8を回動可能に支持することにより後輪4を懸架する。リヤクッションユニット9は、左右ピボットフレーム24の間で前後に延びるように配置される。
リヤクッションユニット9は、例えば、ロッド式のダンパーと、ダンパーの周囲を巻回するコイルスプリングとを備え、その中心軸線(ストローク軸線)C1に沿うように伸縮して所定の緩衝作用を得る。リヤクッションユニット9は、図1の側面視でストローク軸線C1が斜め前上方に緩やかに傾斜するように配置される。
エンジン10は、クランクケース11の左側面から突出する出力軸(不図示)を有する。図4に示すように、前記出力軸の回転動力を後輪4に伝達するチェーン32は、スイングアーム8のアーム部8bの上下を通るように配置される。チェーン32は、前記出力軸に設けられる駆動スプロケット(不図示)と、後輪4の車軸4aに設けられる被動スプロケット32aとに巻き掛けられる。
尚、前記出力軸の回転動力を後輪4に伝達する伝達部材としては、チェーン32に限らず、無端状のベルトを用いてもよい。
車体フレーム20は、車体カバー40で覆われる。車体カバー40は、車体フレーム20の前部を覆うフロントカウル41と、ダウンフレーム23の車幅方向外側を覆う左右一対のシュラウド42と、燃料タンク30の車幅方向外側を覆う左右一対のタンクカバー43と、燃料タンク30及びシート31とエアクリーナ装置16との間に配置される左右一対のサイドカバー44と、左右サイドカバー44に連なると共に車体フレーム20の後部を覆う左右一対のリヤサイドカバー45と、エンジン10の前下部を覆うロアカバー46とを備える。左右フロントフォーク5の間には、前輪3の後上部を覆うフロントフェンダ47が配置される。左右リヤサイドカバー45の後下方には、後輪4の上方を覆う第一リヤフェンダ48が配置される。左右ピボットフレーム24の後方には、後輪4の前方を覆う第二リヤフェンダ49が配置される。
車体フレーム20の前部には、ヘッドランプ50と、メータ装置51と、左右フロントウインカ52とが支持される。フロントカウル41は、ヘッドランプ50周辺を覆うように配置される。左右シュラウド42間には、エンジン10冷却用のラジエータ53が配置される。左右リヤサイドカバー45は、テールライト55の左右側方を覆うように配置される。
運転者の両膝に挟まれるニーグリップ面Sgは、エアクリーナ装置16の傾斜面16sに連なるように形成される。ニーグリップ面Sgは、燃料タンク30の車幅方向外側面30gと、タンクカバー43の車幅方向外側面43gと、サイドカバー44の車幅方向外側面44gとにより形成される。サイドカバー44には、図1の側面視で外部に露出すると共に、図3の斜視で下側ほど車幅方向内側に位置するように傾斜する傾斜部44bが形成される。傾斜部44bは、エアクリーナ装置16の上端に隣り合うように配置される。
尚、図1〜図5において、符号33は運転者用ステップ(不図示)を支持するステッププレート、符号36はクランクケース11の後端部を支持するエンジンハンガ、符号54は左右リヤウインカをそれぞれ示す。
次に、エアクリーナ装置16の配置構成について図6を用いて説明する。
図6は、図1のVI−VI断面図である。尚、図6においては、便宜上、左右メインフレーム22のみを断面図で示し、シート31及び左右サイドカバー44を外郭線で示す。
図6に示すように、エアクリーナ装置16は、車体左右中心線CLを挟んで左右対称をなして車幅方向に延びる扁平形状を有する。エアクリーナ装置16は、上方に凸の台形形状をなす上部ケース16aと、下方に凸の台形形状をなす下部ケース16bとの分割構造を有する。左右メインフレーム22は、図6の断面視で円環状をなす。エアクリーナ装置16の張出部16mは、図6の断面視で左右メインフレーム22の中央部及び車幅方向内側部と上下方向で重なる。
エアクリーナ装置16の上部ケース16aは、図6の断面視で、張出部16mから上側ほど車幅方向内側に位置するように傾斜する傾斜面16sを経て、車幅方向に直線状に延びる上面16uに至る。傾斜面16sは、図6の断面視で、張出部16mから上側ほど車幅方向内側に位置するように傾斜する第一傾斜面16s1と、第一傾斜面16sの上端から車幅方向内側に屈曲した後に第一傾斜面16sと同様に上側ほど車幅方向内側に位置するように傾斜する第二傾斜面16s2と、第二傾斜面16s2の上端から車幅方向内側に屈曲した後に上方に屈曲して上面16uの車幅方向外端に至る第三傾斜面16s3とを有する。
エアクリーナ装置16の下部ケース16bは、図6の断面視で、張出部16mから車幅方向内側に延びた後に下側ほど車幅方向内側に位置するように傾斜して、車幅方向に直線状に延びる下面16dに至る。下部ケース16bの上下中央部は、図6の断面視で、左右メインフレーム22と車幅方向で重なる。
シート31は、車体左右中心線CLを挟んで左右対称をなす山形形状をなす。左右サイドカバー44の傾斜部44bは、図6の断面視で、エアクリーナ装置16の上面16uに隣り合うように配置される。左右サイドカバー44は、図6の断面視で、シート31の車幅方向外端部の車幅方向内側から下方に延びた後に下側ほど車幅方向外側に位置するように傾斜して延び、その後、下方に屈曲して傾斜部44bの上端に至り、その後、傾斜部44bを経てエアクリーナ装置16の上面16uに臨む。
図6において、エアクリーナ装置16の上面16uを通る仮想線と左右第二傾斜面16s2を通る仮想線との左右交点P1間の距離(エアクリーナ装置16の上面16uの幅、以下「エアクリーナ上面幅」という。)をW1、シート31の車幅方向最大幅(以下「シート幅」という。)をW2、左右サイドカバー44の車幅方向最大幅(以下「サイドカバー幅」という。)をW3、左右メインフレーム22の左右中心間の距離(以下「メインフレーム中心幅」という。)をW4、エアクリーナ装置16の車幅方向最大幅(以下「エアクリーナ張出部幅」という。)をWmとする。
図6に示すように、左右サイドカバー44の傾斜部44bは、エアクリーナ上面幅W1内に収まるように配置される。シート幅W2は、サイドカバー幅W3よりも大きく、且つ、エアクリーナ上面幅W1よりも小さい(W3<W2<W1)。エアクリーナ張出部幅Wmは、メインフレーム中心幅W4よりも大きい(Wm>W4)。尚、エアクリーナ上面幅W1、シート幅W2、サイドカバー幅W3、メインフレーム中心幅W4及びエアクリーナ張出部幅Wmの前記大小関係は一例であり、任意に設定することができる。
次に、第二リヤフェンダ49の構成について図7を用いて説明する。
図7は、上記自動二輪車1の第二リヤフェンダ49を右上後方から見た斜視図である。
図7に示すように、第二リヤフェンダ49は、斜め後上方に傾斜するように延びるアッパカバー部49aと、アッパカバー部49aの下方で斜め後下方に傾斜するようにアッパカバー部49aよりも短く延びるロアカバー部49bと、アッパカバー部49aとロアカバー部49bとの上下間を車幅方向右側で繋ぐサイドカバー部49cと、アッパカバー部49aから車幅方向左側に張り出しつつ後方に延びるチェーンカバー部49dと、チェーンカバー部49dから下方に延びる取付板部49eとを一体に有するように形成される。
第二リヤフェンダ49において、アッパカバー部49aの右上部には上下に開口する第一挿通孔49hが形成され、アッパカバー部49aの左側壁の前下部には車幅方向に開口する第二挿通孔49iが形成され、ロアカバー部49bの左側壁の前部には車幅方向に開口する第三挿通孔49jが形成され、ロアカバー部49bの右側壁の前部には車幅方向に開口する第四挿通孔49kが形成され、取付板部49eの前下部には車幅方向に開口する第五挿通孔49lが形成される。
図4に示すように、第二リヤフェンダ49のアッパカバー部49aは、後輪4の前上部と重なるようにしてスイングアーム8の回動支持部8aの上面から斜め後上方に延びるように形成される。アッパカバー部49aの後輪4を覆う部分は、後輪4側に開いたU字状の横断面形状を有するように形成される。
第二リヤフェンダ49のアッパカバー部49aを、スイングアーム8におけるアーム部8bとは反対側(車幅方向右側)からの側面視(図1の側面視)で後輪4の前上部と重なるように形成することで、片持ちスイングアームを採用する車両であっても、スイングアーム8のアーム部8bが設けられていない側(車幅方向右側)での乱流の発生を抑制することができると共に、運転者への違和感を抑制することができる。
第二リヤフェンダ49のロアカバー部49bは、スイングアーム8の回動支持部8aの下面から斜め後下方に延びるように形成される。ロアカバー部49bは、後輪4側に開いたU字状の横断面形状を有するように形成される。
図1に示すように、第二リヤフェンダ49のサイドカバー部49cは、スイングアーム8のアーム部8bとは反対側(車幅方向右側)で、アッパカバー部49aとロアカバー部49bとの上下間を一体に連結するように形成される。
第二リヤフェンダ49を、平面視で後輪4の一部と重なるようにしてスイングアーム8の回動支持部8aの上面から後上方に延びるアッパカバー部49aと、スイングアーム8の回動支持部8aの下面から後下方に延びるロアカバー部49bと、スイングアーム8のアーム部8bとは反対側(車幅方向右側)でアッパカバー部49aとロアカバー部49bとの上下間を一体に連結するサイドカバー部49cと有するように形成することで、後輪4の回転によって生じる乱気流の影響は、車幅方向左側ではスイングアーム8のアーム部8bで抑制され、車幅方向右側では第二リヤフェンダ49のサイドカバー部49cで抑制されるため、前記乱気流の影響がそのまま車幅方向外側に及ぶことを抑制することができる。
図4に示すように、第二リヤフェンダ49のチェーンカバー部49dは、チェーン32を上方から覆うと共に、チェーン32側に開いたU字状の横断面形状を有するように形成される。
チェーンカバー部49dを第二リヤフェンダ49に一体に形成することで、チェーン32を覆う専用の部品を別途設ける場合と比較して、部品点数を低減すると共に生産コストを低減することができる。
第二リヤフェンダ49は、図7に示すアッパカバー部49aの第一挿通孔49h及び第二挿通孔49i、ロアカバー部49bの第三挿通孔49j及び第四挿通孔49k、及び取付板部49eの第五挿通孔49lにボルト等の締結部材60を挿通し、前記締結部材60をスイングアーム8に設けられるナット等の締結部材(不図示)に締結することで、スイングアーム8に取り付けられる。
第二リヤフェンダ49を、スイングアーム8の回動支持部8aの上面に締結方向を上下方向として締結すると共に、前記回動支持部8aの側面に締結方向を車幅方向として締結することで、第二リヤフェンダ49を互いに直交する二つの方向でスイングアーム8に取り付けることができるため、第二リヤフェンダ49を一つの方向のみでスイングアーム8に取り付ける場合と比較して、第二リヤフェンダ49とスイングアーム8との取り付け剛性を高めることができる。
又、チェーン32が配置される側(車幅方向左側)では、アッパカバー部49a、ロアカバー部49b及び取付板部49eを、締結方向を車幅方向としてスイングアーム8に締結することで、第二リヤフェンダ49の着脱時にチェーン32の邪魔にならないように第二リヤフェンダ49(チェーンカバー部49d)とスイングアーム8との取り付け剛性を確保することができる。
第二リヤフェンダ49のサイドカバー部49cの一部は、図1の側面視で右ステッププレート33の後方に配置される。これにより、片持ちスイングアームを採用する車両であっても、運転者は、スイングアーム8のアーム部8bとは反対側に配置される運転者用ステップ(不図示)に載せた足の踵内側にスイングアーム8と同等の存在を感じることができる。そのため、運転者が片持ちスイングアームを採用する車両に慣れていない場合であっても、違和感を感じることなく運転者用ステップに足を載せることができる。
次に、フレームジョイント28の構成について図8を用いて説明する。
図8は、上記自動二輪車1のフレームジョイント28の右側面図である。
図8に示すように、フレームジョイント28は、下方に凸のV字状をなすように形成される。フレームジョイント28は、図1に示すようにダウンフレーム23及びサブフレーム27と、エンジンハンガ29とを接続する。
フレームジョイント28は、図8の側面視でV字状をなす本体部28aと、本体部28aの前上部から斜め前上方に突出してダウンフレーム23(図1参照)の後下端部を接続するダウンフレーム接続部28bと、本体部28aの後上部から斜め後上方に突出して第三サブパイプ27c(図1参照)の前下端部を接続するサブパイプ接続部28cと、本体部28a下部の前後間を連結すると共に図8の側面視で円弧状をなす前後連結部28dとを一体に有するように形成される。前後連結部28dは、ダウンフレーム23と第三サブパイプ27cとの接続剛性を向上させる効果を奏する。
フレームジョイント28の本体部28aには、車幅方向内側に凹むと共に図8の側面視で円形状をなす凹部28hと、凹部28hの中心で車幅方向に開口すると共に図8の側面視で円形状をなす第一挿通孔28iと、前後連結部28dの車幅方向内側で凹部28hの下方に開口する第二挿通孔28jとが形成される。フレームジョイント28の本体部28aにおいて、凹部28hの車幅方向内側面には、エンジンハンガ29の第一取付部29b(図9参照)が当接すると共に図8の側面視で円環状をなす平坦な座面28sが形成される。
次に、エンジンハンガ29の構成について図9を用いて説明する。
図9は、上記自動二輪車1のエンジンハンガ29の右側面図である。
図9に示すように、エンジンハンガ29は、前方に凸の三角形状をなすように形成される。エンジンハンガ29は、図1に示すようにフレームジョイント28に接続されると共に、エンジン10のクランクケース11の前端部を支持する。
エンジンハンガ29は、図9の側面視で三角形状をなす本体部29aと、本体部29aの前端部から上方に突出する第一取付部29bと、本体部29aの後上端部から斜め後上方に突出する第二取付部29cと、本体部29aの後下端部から斜め後下方に突出する第三取付部29dとを一体に有するように形成される。
エンジンハンガ29の第一取付部29bには、車幅方向内側に凹むと共に図9の側面視で円形状をなす凹部29hと、凹部29hの中心で車幅方向に開口すると共に図9の側面視で円形状をなす挿通孔29iとが形成される。エンジンハンガ29の第一取付部29bにおいて、凹部29hの車幅方向内側面には、ボルト等の締結部材が当接すると共に図9の側面視で円環状をなす平坦な座面29sが形成される。
次に、フレームジョイント28とエンジンハンガ29との接続方法について図10を用いて説明する。
図10は、図8のX−X断面図及び図9のX−X断面図を含む図であり、上記フレームジョイント28と上記エンジンハンガ29との接続方法の説明図である。
図10に示すように、フレームジョイント28とエンジンハンガ29とは、例えば以下の工程により接続される。
先ず、フレームジョイント28の第二挿通孔28jにエンジンハンガ29の第一取付部29bを図10に示す矢印の方向Vから挿通させて、エンジンハンガ29における第一取付部29bの車幅方向内側面をフレームジョイント28の座面28sに当接させる。次に、フレームジョイント28の凹部28h、エンジンハンガ29の凹部29h及び挿通孔29i、並びにフレームジョイント28の第一挿通孔28iを介してボルト及びナット等の締結部材(不図示)を締結する。以上の工程により、フレームジョイント28とエンジンハンガ29が接続される。
前記フレームジョイント28によりダウンフレーム23及びサブフレーム27とエンジンハンガ29とを接続すると共に、前記エンジンハンガ29によりエンジン10のクランクケース11の前端部を支持することで、フレームジョイント28とエンジンハンガ29との取り付け剛性を向上すると共に、ダウンフレーム23及びサブフレーム27並びにエンジン10のクランクケース11の取り付け剛性を向上することができる。
尚、図1に示すように、エンジンハンガ29の第二取付部29cは、不図示の接続部材を介して第三サブパイプ27cに接続される。エンジンハンガ29の第三取付部29dは、ボルト等の締結部材を介してエンジン10のクランクケース11の前端部に接続される。
以上説明したように、本実施形態は、ヘッドパイプ21と、ヘッドパイプ21から斜め後下方に延びる左右一対のメインフレーム22とを有する車体フレーム20と、メインフレーム22の下方に配置されるエンジン10と、エンジン10が吸入する空気を清浄化するエアクリーナ装置16とを備える自動二輪車1において、エアクリーナ装置16には、メインフレーム22の少なくとも一部と上下方向で重なるようにメインフレーム22の上方で車幅方向外側に張り出す張出部16mが形成される。
この構成によれば、エアクリーナ装置16に、左右メインフレーム22の少なくとも一部と上下方向で重なるように左右メインフレーム22の上方で車幅方向外側に張り出す張出部16mを形成することで、エアクリーナ装置16を車幅方向に大きくし且つ前後方向に小さくすることができるため、エアクリーナ装置16を左右メインフレーム22の間で前後方向に延びるように形成する場合と比較して、車体フレーム20におけるメインフレーム22後方の空間を大きく確保することができる。従って、車体フレーム20後部の空間を有効に活用することができる。例えば、運転者が着座するシート31をメインフレーム22の上方に配置する場合には、シート31下方の空間を大きく確保することができるため、シート31下方の空間を有効に活用することができる。
又、エアクリーナ装置16に、側面視で外部に露出すると共に、上側ほど車幅方向内側に位置するように傾斜する傾斜面16sを形成することで、エアクリーナ装置16を前記傾斜面16sの分だけ小さくすることができるため、エアクリーナ装置16の小型化及び軽量化を図ることができる。例えば、エアクリーナ装置16の周囲に車体カバー40(例えば本実施形態ではタンクカバー43及びサイドカバー44)を配置する場合には、前記車体カバー40を前記傾斜面16sの分だけ小さくすることができるため、前記車体カバー40の小型化及び軽量化を図ることができる。
又、ニーグリップ面Sgをエアクリーナ装置16の傾斜面16sに連なるように形成することで、ニーグリップ面Sgと前記傾斜面16sとの間には突起及び窪み等の凸凹が存在しないため、運転者の両膝で前記ニーグリップ面Sgをしっかりと挟むことができる。
又、ニーグリップ面Sgを燃料タンク30の車幅方向外側面30gとタンクカバー43の車幅方向外側面43gとサイドカバー44の車幅方向外側面44gとにより形成することで、前記ニーグリップ面Sgを形成するために別途ニーグリップ部材を設ける場合と比較して、部品点数の低減及び生産コストの低減を図ることができる。又、ニーグリップ面Sgの下側に滑らかに繋がるように、下側ほど車幅方向外側に位置するように傾斜するエアクリーナ装置16の傾斜面16sを設けることで、左右のニーグリップ面Sgを幅狭として両膝で挟み易くすると共に、エアクリーナ装置16の容積を大きくすることができる。
又、消音器18を、後輪4の前上方において、運転者が着座するシート31下方且つエアクリーナ装置16後方に位置する空間19に配置することで、消音器18を後輪4の側方に配置する場合と比較して、消音器18が車両重心位置に近くなるため、マスの集中化により車両の運動性能を向上することができる。
又、エンジン10の後方に消音器18を配置し、エンジン10のシリンダ12及びシリンダヘッド13をクランクケース11から斜め前上方に延ばすことで、エンジン10のシリンダ12及びシリンダヘッド13がクランクケース11から鉛直に起立する場合と比較して、消音器18の前方の空間を大きく確保することができる。そのため、消音器18に走行風などの冷気が当たり易くなり、消音器18の冷却効率を向上することができる。
又、サイドカバー44に、側面視で外部に露出すると共に、下側ほど車幅方向内側に位置するように傾斜する傾斜部44bを形成し、前記傾斜部44bをエアクリーナ装置16の上面16uに隣り合うと共に、エアクリーナ装置16の上面16uの幅内W1に収まるように配置することで、前記傾斜部44bを通じてエンジン10周りの熱気を車幅方向外側に導くことができる。そのため、エンジン10周りの熱気を消音器18周りの熱気と分断することができ、エンジン10及び消音器18の冷却効率を向上することができる。
又、リヤクッションユニット9を、左右一対のピボットフレーム24の間で前後に延びるように配置することで、リヤクッションユニット9が左右ピボットフレーム24の間の空間に配置されるため、左右ピボットフレーム24の間の空間を有効に活用することができる。例えば、車幅方向一方側(左ピボットフレーム24側)にチェーン32を配置し、車幅方向他方側(右ピボットフレーム24側)に排気管17を配置する場合には、車幅方向中央に空間(左右ピボットフレーム24の間の空間)が存在するが、前記空間にリヤクッションユニット9を配置することで前記空間を有効に活用することができる。
尚、上記実施形態では、エアクリーナ装置16の張出部16mは、図6の断面視で左右メインフレーム22の中央部及び車幅方向内側部と上下方向で重なる例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、エアクリーナ装置16の張出部16mは、図6の断面視で左右メインフレーム22の中央部及び車幅方向内側部に加えて車幅方向外側部と上下方向で重なってもよいし、左右メインフレーム22の車幅方向内側部のみと上下方向で重なってもよい。即ち、エアクリーナ装置16の張出部16mは、図6の断面視で左右メインフレーム22の少なくとも一部と上下方向で重なっていればよい。
尚、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、前記鞍乗型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪且つ後二輪の他に、前二輪且つ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両も含まれる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
8 スイングアーム
9 リヤクッションユニット
10 エンジン
11 クランクケース
12 シリンダ
13 シリンダヘッド
16 エアクリーナ装置
16m 張出部
16s 傾斜面
16u エアクリーナ装置の上面
18 消音器
19 空間
20 車体フレーム
21 ヘッドパイプ
22 メインフレーム
24 ピボットフレーム
30 燃料タンク
30g 燃料タンクの車幅方向外側面
31 シート
44 サイドカバー(車体カバー)
44b 傾斜部
44g サイドカバーの車幅方向外側面(車体カバーの車幅方向外側面)
Sg ニーグリップ面
W1 エアクリーナ装置の上面の幅

Claims (6)

  1. ヘッドパイプ(21)と、前記ヘッドパイプ(21)から斜め後下方に延びる左右一対のメインフレーム(22)とを有する車体フレーム(20)と、前記メインフレーム(22)の下方に配置されるエンジン(10)と、前記エンジン(10)が吸入する空気を清浄化するエアクリーナ装置(16)とを備える鞍乗り型車両(1)において、
    前記エアクリーナ装置(16)には、前記メインフレーム(22)の少なくとも一部と上下方向で重なるように前記メインフレーム(22)の上方で車幅方向外側に張り出す張出部(16m)が形成され
    前記エアクリーナ装置(16)には、側面視で外部に露出すると共に、上側ほど車幅方向内側に位置するように傾斜する傾斜面(16s)が形成され、
    運転者の両膝に挟まれるニーグリップ面(Sg)は、前記エアクリーナ装置(16)の前記傾斜面(16s)に連なるように形成されることを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記エアクリーナ装置(16)の上方には、前記エンジン(10)へ燃料を供給する燃料タンク(30)が配置され、
    前記燃料タンク(30)と前記エアクリーナ装置(16)との間には、車体カバー(44)が配置され、
    運転者の両膝に挟まれるニーグリップ面(Sg)は、前記燃料タンク(30)の車幅方向外側面(30g)と、前記車体カバー(44)の車幅方向外側面(44g)とにより形成されることを特徴とする請求項に記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記エンジン(10)からの排気音を消音する消音器(18)を備え、
    前記メインフレーム(22)の上方には、運転者が着座するシート(31)が配置され、
    前記消音器(18)は、後輪(4)の前上方において、前記シート(31)の下方且つ前記エアクリーナ装置(16)の後方に位置する空間(19)に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記エンジン(10)の後方には、前記エンジン(10)からの排気音を消音する消音器(18)が配置され、
    前記エンジン(10)は、クランクケース(11)と、前記クランクケース(11)から斜め前上方に延びるシリンダ(12)及びシリンダヘッド(13)を備えることを特徴とする請求項1からまでの何れか一項に記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記メインフレーム(22)及び前記エアクリーナ装置(16)の上方には、前記エンジン(10)へ燃料を供給する燃料タンク(30)が配置され、
    前記燃料タンク(30)と前記エアクリーナ装置(16)との間には、車体カバー(44)が配置され、
    前記車体カバー(44)には、側面視で外部に露出すると共に、下側ほど車幅方向内側に位置するように傾斜する傾斜部(44b)が形成され、
    前記傾斜部(44b)は、前記エアクリーナ装置(16)の上面(16u)に隣り合うと共に、前記エアクリーナ装置(16)の上面(16u)の幅(W1)内に収まるように配置されることを特徴とする請求項1からまでの何れか一項に記載の鞍乗り型車両。
  6. スイングアーム(8)を回動可能に支持することにより後輪(4)を懸架するリヤクッションユニット(9)を備え、
    前記リヤクッションユニット(9)の前端部は、前記エンジン(10)に回動可能に支持され、
    前記メインフレーム(21)には、前記スイングアーム(8)の前端部を回動可能に支持する左右一対のピボットフレーム(24)が取り付けられ、
    前記リヤクッションユニット(9)は、前記左右一対のピボットフレーム(24)の間で前後に延びるように配置されることを特徴とする請求項1からまでの何れか一項に記載の鞍乗り型車両。
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