JP5126243B2 - 電子部品 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品に関し、より特定的には、回路素子を内蔵している積層体を備えている電子部品に関する。
従来の電子部品としては、例えば、特許文献1に記載の積層型コイルが知られている。以下に、特許文献1に記載の積層型コイルについて説明する。図5は、特許文献1に記載の積層型コイル500の断面構造図である。
積層型コイル500は、図5に示すように、積層体512、外部電極514a,514b、絶縁樹脂518及びコイルLを備えている。積層体512は、複数の絶縁性シートが積層され、直方体状をなしている。コイルLは、積層体512に内蔵され、複数のコイル導体パターン516が接続されることにより構成されている螺旋状のコイルである。コイル導体パターン516は、図5に示すように、積層体512の側面から露出している。
外部電極514a,514bはそれぞれ、積層体512の上面及び下面に設けられ、コイルLに対して接続されている。絶縁性樹脂518は、積層体512の側面に設けられ、コイル導体パターン516が積層体512の側面から露出している部分を覆い隠している。
以上のような構成を有する積層型コイル500によれば、コイル導体パターン516が絶縁性シートの外周縁部一杯に設けられるので、コイルLの内径を大きくすることができる。更に、積層型コイル500によれば、積層体512の側面が絶縁性樹脂518により被覆されているので、コイル導体パターン516が回路基板のパターン等とショートすることが防止される。
しかしながら、特許文献1に記載の積層型コイル500では、絶縁性樹脂518が比較的容易に積層体512から剥離してしまう。積層体512は、例えば、フェライト等の磁性体材料により作製され、絶縁性樹脂518は、エポキシ樹脂等により作製されている。よって、積層体512と絶縁性樹脂518とは異なる材料により作製されている。そのため、積層型コイル500では、積層体512と絶縁性樹脂518との密着性が比較的低く、絶縁性樹脂518が積層体512から剥離するおそれがある。
特開2000−133521号公報
そこで、本発明の目的は、内蔵される回路素子を大きく形成することができると共に、ショートの発生を防止するための絶縁体膜が積層体から容易に剥離することを抑制できる電子部品を提供することである。
本発明の一形態に係る電子部品は、複数の絶縁体層が積層されてなり、積層方向において互いに対向している上面及び下面、並びに、該上面と該下面とを接続している側面を有する積層体と、前記側面に設けられている絶縁体膜と、前記積層体に内蔵され、かつ、該積層体の側面から前記絶縁体膜に対して突出している突出部を有している回路素子と、を備えていること、を特徴とする。
本発明によれば、内蔵される回路素子を大きく形成することができると共に、ショートの発生を防止するための絶縁体膜が積層体から容易に剥離することを抑制できる。
本発明の実施形態に係る電子部品の外観斜視図である。 一実施形態に係る電子部品の積層体の分解斜視図である。 図1の電子部品のA−Aにおける断面構造図である。 積層体の集合体であるマザー積層体の分解斜視図である。 特許文献1に記載の積層型コイルの断面構造図である。
以下に、本発明の実施形態に係る電子部品について説明する。
(電子部品の構成)
本発明の一実施形態に係る電子部品の構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る電子部品10の外観斜視図である。図2は、一実施形態に係る電子部品10の積層体12の分解斜視図である。図3は、図1の電子部品10のA−Aにおける断面構造図である。
以下、電子部品10の積層方向をz軸方向と定義し、電子部品10のz軸方向の正方向側の面(以下、上面S1と称す)の2辺に沿った方向をx軸方向及びy軸方向と定義する。x軸方向とy軸方向とz軸方向とは直交している。また、電子部品10のz軸方向の負方向側の面を下面S2と称す。下面S2は、z軸方向において上面S1と対向している。更に、電子部品10の上面S1及び下面S2とを接続している面を側面S3〜S6と称す。側面S3はx軸方向の正方向側に位置し、側面S4はx軸方向の負方向側に位置し、側面S5はy軸方向の正方向側に位置し、側面S6はy軸方向の負方向側に位置している。
電子部品10は、図1及び図2に示すように、積層体12、外部電極14(14a,14b)、絶縁体膜20、及び、コイル(電子素子)L(図1には図示せず)を備えている。積層体12は、直方体状をなしており、コイルLを内蔵している。
外部電極14a,14bはそれぞれ、積層体12の上面S1及び下面S2に設けられている。また、外部電極14a,14bはそれぞれ、上面S1及び下面S2から折り返されることにより、側面S3〜S6にも設けられている。
積層体12は、図2に示すように、絶縁体層16(16a〜16m)がz軸方向の正方向側から負方向側へとこの順に積層されることにより構成されている。絶縁体層16は、磁性体材料(例えば、Ni−Cu−Zn系フェライト)からなる長方形状の層である。なお、磁性体材料とは、−55℃以上+125℃以下の温度範囲において、磁性体材料として機能する材料を意味する。以下では、絶縁体層16のz軸方向の正方向側の面を表面と称し、絶縁体層16のz軸方向の負方向側の面を裏面と称す。
絶縁体膜20は、図1に示すように、積層体12の側面S3〜S6において、外部電極14a,14bが設けられていない部分を覆うように設けられている。絶縁体膜20は、積層体12の磁性体材料とは異なる材料により構成されており、例えば、エポキシ樹脂により構成されている。
コイルLは、積層体12に内蔵され、図2に示すように、コイル導体層18(18a〜18e)及びビアホール導体v1〜v13により構成されている。コイルLは、コイル導体層18a〜18e及びビアホール導体v1〜v13が接続されることにより螺旋状をなすように構成され、z軸方向と平行なコイル軸を有している。
コイル導体層18a〜18eは、図2に示すように、絶縁体層16e〜16iの表面上に設けられており、絶縁体層16e〜16iの外縁からはみ出した状態で旋回するコ字型の線状導体層である。より詳細には、コイル導体層18a〜18eは、3/4ターンのターン数を有しており、絶縁体層16e〜16iの三辺に沿っていると共に、該三辺からはみ出すように設けられている。更に、コイル導体層18a〜18eは、残りの一辺の両端からもはみ出すように設けられている。コイル導体層18aは、絶縁体層16eにおいて、x軸方向の正方向側の辺以外の三辺に沿って設けられていると共に、該三辺からはみ出している突出部19aを有している。更に、突出部19aは、x軸方向の正方向側の辺の両端からはみ出している。コイル導体層18bは、絶縁体層16fにおいて、y軸方向の正方向側の辺以外の三辺に沿って設けられていると共に、該三辺からはみ出している突出部19b(図2には図示せず)を有している。更に、突出部19bは、y軸方向の正方向側の辺の両端からはみ出している。コイル導体層18cは、絶縁体層16gにおいて、x軸方向の負方向側の辺以外の三辺に沿って設けられていると共に、該三辺からはみ出している突出部19c(図2には図示せず)を有している。更に、突出部19cは、x軸方向の負方向側の辺の両端からはみ出している。コイル導体層18dは、絶縁体層16hにおいて、y軸方向の負方向側の辺以外の三辺に沿って設けられていると共に、該三辺からはみ出している突出部19d(図2には図示せず)を有している。更に、突出部19dは、y軸方向の負方向側の辺の両端からはみ出している。コイル導体層18eは、絶縁体層16iにおいて、x軸方向の正方向側の辺以外の三辺に沿って設けられていると共に、該三辺からはみ出している突出部19e(図2には図示せず)を有している。更に、突出部19eは、x軸方向の正方向側の辺の両端からはみ出している。
以下では、コイル導体層18において、z軸方向の正方向側から平面視したときに、時計回りの上流側の端部を上流端とし、時計回りの下流側の端部を下流端とする。なお、コイル導体層18のターン数は、3/4ターンに限らない。よって、コイル導体層18のターン数は、例えば、1/2ターンであってもよいし、7/8ターンであってもよい。
ビアホール導体v1〜v13は、図2に示すように、絶縁体層16a〜16mをz軸方向に貫通するように設けられている。ビアホール導体v1〜v4は、絶縁体層16a〜16dをz軸方向に貫通しており、互いに接続されることにより1本のビアホール導体を構成している。ビアホール導体v1のz軸方向の正方向側の端部は、図3に示すように、外部電極14aに接続されている。また、ビアホール導体v4のz軸方向の負方向側の端部は、コイル導体層18aの上流端に接続されている。
ビアホール導体v5は、絶縁体層16eをz軸方向に貫通し、コイル導体層18aの下流端及びコイル導体層18bの上流端に接続されている。ビアホール導体v6は、絶縁体層16fをz軸方向に貫通し、コイル導体層18bの下流端及びコイル導体層18cの上流端に接続されている。ビアホール導体v7は、絶縁体層16gをz軸方向に貫通し、コイル導体層18cの下流端及びコイル導体層18dの上流端に接続されている。ビアホール導体v8は、絶縁体層16hをz軸方向に貫通し、コイル導体層18dの下流端及びコイル導体層18eの上流端に接続されている。
ビアホール導体v9〜v13は、絶縁体層16i〜16mをz軸方向に貫通しており、互いに接続されることにより1本のビアホール導体を構成している。ビアホール導体v9のz軸方向の正方向側の端部は、コイル導体層18eの下流端に接続されている。また、ビアホール導体v13のz軸方向の負方向側の端部は、図3に示すように、外部電極14bに接続されている。
以上のように構成されてコイルLは、図3に示すように、突出部19a〜19e(図3では、突出部19bのみを例示)において、積層体12の側面S3〜S6から絶縁体膜20に対して突出している。
(電子部品の製造方法)
以下に、電子部品10の製造方法について図面を参照しながら説明する。図4は、積層体12の集合体であるマザー積層体112の分解斜視図である。
まず、図4に示すセラミックグリーンシート116(116a〜116m)を準備する。具体的には、酸化第二鉄(Fe23)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化ニッケル(NiO)及び酸化銅(CuO)を所定の比率で秤量したそれぞれの材料を原材料としてボールミルに投入し、湿式調合を行う。得られた混合物を乾燥してから粉砕し、得られた粉末を800℃で1時間仮焼する。得られた仮焼粉末をボールミルにて湿式粉砕した後、乾燥してから解砕して、フェライトセラミック粉末を得る。
このフェライトセラミック粉末に対して結合剤(酢酸ビニル、水溶性アクリル等)と可塑剤、湿潤材及び分散剤を加えてボールミルで混合を行い、その後、減圧により脱泡を行う。得られたセラミックスラリーをドクターブレード法により、キャリアシート上にシート状に形成して乾燥させ、セラミックグリーンシート116を作製する。
次に、セラミックグリーンシート116のそれぞれに、ビアホール導体v1〜v13を形成する。具体的には、セラミックグリーンシート116にレーザビームを照射してビアホールを形成する。更に、ビアホールに対して、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などの導電性材料からなるペーストを印刷塗布などの方法により充填して、ビアホール導体v1〜v13を形成する。
次に、セラミックグリーンシート116e〜116i上に、導電性材料からなるペーストをスクリーン印刷法やフォトリソグラフィ法などの方法で塗布することにより、コイル導体層18(18a〜18e)を形成する。導電性材料からなるペーストは、例えば、Agに、ワニス及び溶剤が加えられたものである。また、ペーストとして、通常のペーストよりも導電性材料の含有率が高いペーストを用いた。具体的には、通常のペーストは、導電性材料を70重量%の割合で含有しているのに対して、本実施形態で用いたペーストは、導電性材料を80重量%以上の割合で含有している。
なお、コイル導体層18(18a〜18e)を形成する工程とビアホールに対して導電性材料(Ag又はAg−Pt)からなるペーストを充填する工程とは、同じ工程において行われてもよい。
次に、セラミックグリーンシート116a〜116mをz軸方向の正方向側から負方向側へとこの順に並ぶように積層及び圧着して未焼成のマザー積層体112を得る。具体的には、セラミックグリーンシート116a〜116mを1枚ずつ積層及び仮圧着する。この後、未焼成のマザー積層体112に対して、静水圧プレスにて本圧着を施す。静水圧プレスの条件は、100MPaの圧力及び45℃の温度である。
次に、未焼成のマザー積層体112をカットして、個別の未焼成の積層体12を得る。具体的には、未焼成のマザー積層体112を図4の点線の位置でダイサー等によりカットする。この段階では、コイル導体層18は、積層体12の側面S3〜S6から露出はしているものの、突出はしていない。
次に、積層体12の表面に、バレル研磨処理を施して、面取りを行う。この後、未焼成の積層体12に、脱バインダー処理及び焼成を施す。脱バインダー処理は、例えば、低酸素雰囲気中においておよそ500℃で2時間の条件で行う。焼成は、例えば、870℃〜900℃で2.5時間の条件で行う。ここで、焼成時におけるセラミックグリーンシート116の収縮率とコイル導体層18の収縮率とは異なる。具体的には、セラミックグリーンシート116の方がコイル導体層18に比べて、焼成時に大きく縮む。特に、本実施形態では、コイル導体層18を通常よりも導電性材料の含有率が高いペーストにより作製している。よって、コイル導体層18の収縮率は、通常のコイル導体層に比べて小さい。その結果、コイル導体層18は、図2及び図3に示すように、焼成後の積層体12の側面S3〜S6から大きく突出する。
次に、Agを主成分とする導電性材料からなる電極ペーストを、積層体12の上面S1、下面S2及び側面S3〜S6の一部に塗布する。そして、塗布した電極ペーストを約800℃の温度で1時間の条件で焼き付ける。これにより、外部電極14となるべき銀電極を形成する。更に、外部電極14となるべき銀電極の表面に、Niめっき/Snめっきを施すことにより、外部電極14を形成する。
最後に、図3に示すように、積層体12の側面S3〜S6において、外部電極14a,14bが設けられていない部分にエポキシ樹脂等の樹脂を塗布することにより、絶縁体膜20を形成する。これにより、突出部19は、絶縁体膜20により覆い隠されるようになる。よって、コイルLが回路基板のパターン等とショートすることが絶縁体膜20により防止されるようになる。以上の工程により、電子部品10が完成する。
(効果)
以上のような電子部品10によれば、内蔵されるコイルLを大きく形成することができる。より詳細には、電子部品10では、コイル導体層18は、図2に示すように、絶縁体層16の外縁からはみ出している。すなわち、コイル導体層18と絶縁体層16の外縁との間に隙間が存在しない。よって、電子部品10は、コイル導体層と絶縁体層の外縁との間に隙間が存在する電子部品に比べて、コイルLの径を大きくすることができる。よって、電子部品10では、内蔵されるコイルL(回路素子)を大きく形成することができる。
前記のようにコイルLを大きく形成することができる場合には、例えば、コイルLの内径を大きくすることが可能となる。その結果、コイルLの直流重畳特性が向上する。なお、積層体12が非磁性体材料により作製されている場合には、コイルLは空芯コイルとなる。この場合には、コイルLの内径が大きくなると、コイルLのQ値が高くなる。
また、コイルLの内径を大きくすることなくコイルLの外径を大きくした場合には、コイル導体層18の線幅を太くすることができる。この場合には、コイルLの直流抵抗値を低減することが可能となる。その結果、コイルLのQ値が高くなる。
また、電子部品10によれば、絶縁体膜20が積層体12から容易に剥離することが抑制される。より詳細には、コイル導体層18は、積層体12の側面S3〜S6から絶縁体膜20に突出する突出部19を有している。そのため、積層体12と絶縁体膜20との間には、積層体12の側面S3〜S6と絶縁体膜20とが密着している力に加えて、突出部19が絶縁体膜20内に突出することによって生じるアンカー効果による力が働くようになる。よって、電子部品10では、特許文献1に記載の積層型コイル500に比べて、アンカー効果による力の分だけ、積層体12と絶縁体膜20とが強固に密着するようになる。その結果、電子部品10によれば、絶縁体膜20が積層体12から容易に剥離することが抑制される。
なお、電子部品10において、絶縁体膜20に対して磁性体材料の粉末を混入してもよい。この場合には、コイルLの外側も磁性体層が存在するようになるので、コイルLが閉磁路型コイルとなる。その結果、コイルLのインダクタンス値を大きくできる。
なお、電子部品10に内蔵される回路素子は、コイルLに限らない。回路素子は、例えば、コンデンサであってもよいし、コイル及びコンデンサからなるフィルタ等であってもよい。
以上のように、本発明は、電子部品に有用であり、特に、内蔵される回路素子を大きく形成することができると共に、ショートの発生を防止するための絶縁体膜が積層体から容易に剥離することを抑制できる点において優れている。
L コイル
S1 上面
S2 下面
S3〜S6 側面
v1〜v13 ビアホール導体
10 電子部品
12 積層体
14a,14b 外部電極
16a〜16m 絶縁体層
18a〜18e コイル導体層
19a〜19e 突出部
20 絶縁体膜

Claims (5)

  1. 複数の絶縁体層が積層されてなり、積層方向において互いに対向している上面及び下面、並びに、該上面と該下面とを接続している側面を有する積層体と、
    前記側面に設けられている絶縁体膜と、
    前記積層体に内蔵され、かつ、該積層体の側面から前記絶縁体膜に対して突出している突出部を有している回路素子と、
    を備えていること、
    を特徴とする電子部品。
  2. 前記回路素子は、コイルであること、
    を特徴とする請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記コイルは、前記絶縁体層上に設けられている複数の導体層が接続されることにより構成されている螺旋状コイルであり、
    前記複数の導体層は、前記絶縁体層上において、該絶縁体層の外縁からはみ出した状態で旋廻している線状導体層であること、
    を特徴とする請求項2に記載の電子部品。
  4. 前記絶縁体層は、フェライトにより構成されていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電子部品。
  5. 前記絶縁体膜は、前記絶縁体層と異なる材料により構成されていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電子部品。
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