JP2001313212A - 積層型コイル及びその製造方法 - Google Patents

積層型コイル及びその製造方法

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JP2001313212A
JP2001313212A JP2000131448A JP2000131448A JP2001313212A JP 2001313212 A JP2001313212 A JP 2001313212A JP 2000131448 A JP2000131448 A JP 2000131448A JP 2000131448 A JP2000131448 A JP 2000131448A JP 2001313212 A JP2001313212 A JP 2001313212A
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Japan
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coil
laminated
sheet
conductor pattern
insulating
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JP2000131448A
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English (en)
Inventor
Keiji Sakata
啓二 坂田
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で、かつ、良好な電気的特性が得られる
積層型コイルとその製造方法を提供する。 【解決手段】 螺旋状のコイルL2を構成するコイル導
体パターン12をそれぞれ印刷した絶縁性シート13
と、保護用絶縁性シート14とを積み重ねて積層体を構
成する。各コイル導体パターン12は、その外周縁部と
絶縁性シート13の外周縁部との間のギャップが零とな
っている。積層体の側面に露出しているコイル導体パタ
ーン12の外周縁部は、積層体の側面に形成された絶縁
膜によって覆われている。コイルL2は、その軸方向が
積層体コイルの実装面に対して垂直になるよう構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層型コイル、特
に、回路基板のパターン面に直接実装される表面実装型
と呼ばれる積層型コイル及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の積層型コイルとして、例
えば図19に示すようなものが知られている。該積層型
コイル1は、コイル導体パターン2a〜2dをそれぞれ
表面に設けた絶縁性シート3と、この絶縁性シート3の
上側及び下側に配置された保護用絶縁性シート4等で構
成されている。各コイル導体パターン2a〜2dは、絶
縁性シート3にそれぞれ設けたビアホール7a〜7cを
介して電気的に直列に接続され、コイルL1とされる。
【0003】各絶縁性シート3,4は積み重ねられた
後、一体的に焼成され、図20に示すような積層体6と
される。積層体6の左右端部にはそれぞれ入力外部電極
8及び出力外部電極9が設けられている。コイルL1の
一方の引出部(具体的にはコイル導体2aの端部)5a
は入力外部電極8に電気的に接続され、他方の引出部
(具体的にはコイル導体2dの端部)5bは出力外部電
極9に電気的に接続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、積層型コイ
ルの電気特性は一般に、積層体内に形成されるコイルの
内径と密接な関係を有している。例えば、絶縁性シート
が非磁性体材料からなる、いわゆる空芯コイルタイプの
積層型コイルは、コイルの内径を大きくすることによ
り、Q値を大きくすることができる。また、絶縁性シー
トが磁性体材料からなる、いわゆる磁芯コイルタイプの
積層型コイルは、コイルの内径を大きくすることによ
り、直流重畳特性を向上させることができる。
【0005】しかしながら、従来の積層型コイル1は、
積層体6の側面にコイル導体パターン2a〜2dの外周
縁部が露出しないように、コイル導体パターン2a〜2
dの外周縁部と絶縁性シート3の外周縁部との間に所定
寸法のギャップgを確保する必要があった。しかも、こ
のギャップgの寸法は、コイル導体パターン2a〜2d
の印刷等の加工ずれを見込んだ寸法とされる。従って、
従来の積層型コイル1は、ギャップgを確保しなければ
ならない分だけ、コイルの内径が小さくなり、大きなQ
値や良好な直流重畳特性を得ることが困難であった。
【0006】そこで、本発明の目的は、小型で、かつ、
良好な電気的特性が得られる積層型コイル及びその製造
方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】前記目的を達
成するため、本発明に係る積層型コイルは、(a)複数
の絶縁層と複数のコイル導体パターンを積み重ねて構成
した積層体と、(b)前記絶縁層に設けたビアホールを
介して前記コイル導体パターンを電気的に接続して構成
した、前記積層体の積み重ね方向に対して平行な軸を有
するコイルと、(c)前記コイルの軸方向に対して平行
な状態で、前記積層体の両端部にそれぞれ設けられ、か
つ、前記コイルの両端部がそれぞれ電気的に接続された
入力外部電極及び出力外部電極とを備え、(d)前記複
数のコイル導体パターンのうち、少なくとも一つのコイ
ル導体パターンの外周縁部と前記絶縁層の外周縁部との
間のギャップが零であり、前記積層体の外周面に露出し
た前記コイル導体パターンの外周縁部が絶縁処理され、
かつ、前記コイルの軸が積層型コイル実装面に垂直であ
ること、を特徴とする。絶縁層の材料としては、磁性体
材料あるいは非磁性体材料が使用される。
【0008】以上の構成により、コイル導体パターンが
絶縁層の外周縁部一杯に設けられ、コイルの内径やコイ
ル導体パターンの幅が大きくなる。さらに、前記ギャッ
プが零のコイル導体パターンの外周縁部を含む積層体の
外周面を絶縁処理することにより、コイル導体パターン
の外周縁部が外界とショートするのを防止する。
【0009】さらに、入出力外部電極とコイルの両端部
との電気的接続を積層体のコーナー近傍で行うようにす
ることで、積層体のコーナー部の面取り加工によって、
コイルの引出端末が積層体表面に容易に露出する。従っ
て、コイルの引出端末を積層体表面に露出させる処理が
簡単になる。あるいは、入出力外部電極とコイルの両端
部との電気的接続を積層体の互いに対向する上下の面で
行うようにすることで、コイルの引出端末を積層体表面
に露出させる加工が不要になる。
【0010】また、本発明に係る積層型コイルの製造方
法は、(e)隣接するコイル同士でコイル導体パターン
を共有するように、コイル導体パターンを配列したマザ
ーシートを作成する工程と、(f)前記マザーシートを
積層して積層ブロック体を構成する工程と、(g)前記
コイル導体パターンの位置で、前記積層ブロック体をカ
ットし、前記積層ブロック体から所定のサイズの積層体
を切り出す工程と、(h)前記積層体の外周面に露出し
た前記コイル導体パターンの外周縁部を絶縁処理する工
程と、(i)前記積層体の両端部に入力外部電極及び出
力外部電極を形成する工程と、を備えたことを特徴とす
る。以上の方法により、コイル導体パターンの外周縁部
と絶縁層の外周縁部との間のサイドギャップが零の積層
型コイルが効率良く生産される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る積層型コイル
及びその製造方法の実施の形態について、添付の図面を
参照しながら詳細に説明する。
【0012】[第1実施形態、図1〜図6]図1に示す
ように、積層型コイル11は、コイル導体パターン12
を表面に設けた絶縁性シート13と、引出用導体パター
ン12aを表面に設けた絶縁性シート13と、保護用絶
縁性シート14等で構成されている。導体パターン1
2,12aは、絶縁性シート13の外周縁部と導体パタ
ーン12,12aの外周縁部との間のギャップが零であ
るように、絶縁性シート13上に形成されている。つま
り、導体パターン12,12aの外周縁部は、絶縁性シ
ート13の外周縁部に露出している。
【0013】絶縁性シート13,14は、磁性体材料
(例えばフェライト)あるいは非磁性体材料(例えば誘
電体セラミック)と結合剤等を混練して作成したスラリ
ー状原料を、シート状にしたものである。本第1実施形
態では絶縁性シート13,14の材料として、フェライ
トの磁性体材料を使用し、いわゆる磁芯コイルタイプと
した。導体パターン12,12aはAg,Pd,Cu,
Au,Ag−Pd等からなり、スクリーン印刷等の手法
により形成される。
【0014】コイル導体パターン12は、その始端と終
端が絶縁性シート13に設けられたビアホール17を介
して、電気的に直列接続される。この導体パターン12
の積層を繰り返すことで、積層型コイル11に必要なコ
イルの巻数を得る。
【0015】次に、ビアホール17が設けられている絶
縁性シート13を所定数積層し、中間導体路17aを構
成する。中間導体路17aは、導体パターン12に電気
的に接続されている。次に、引出用導体パターン12a
が設けられている絶縁性シート13を積層し、ビアホー
ル17を介して中間導体路17aに電気的に接続され
る。さらに、その上下に保護用絶縁性シート14を積層
する。引出用導体パターン12aは、後述する積層体1
6のコーナー部の面取りによって、その引出端末15a
が積層体16の側面に露出し易いように、積層体16の
上面付近及び下面付近に配設されている。
【0016】積層されたシート13,14は、図2に示
すように、一体的にプレス加圧、圧着、焼成され、積層
体16が得られる。これにより、各コイル導体パターン
12は、絶縁性シート13,14の積み重ね方向に対し
て平行な軸を有する螺旋状コイルL2を構成する。
【0017】次に、積層体16の四つの側面を絶縁膜2
0で被覆する。これにより、積層体16の側面に露出し
ているコイル導体パターン12の外周縁部を絶縁処理す
る。絶縁膜20の材料には、樹脂又はガラスのコーティ
ング材や非磁性のセラミックペースト等を用いる。絶縁
処理に樹脂又はガラスのコーティング材を用いる場合
は、エポキシやポリイミド等の高分子樹脂やガラス材を
側面に塗布し、適温にて硬化させることで絶縁膜20を
得る。このとき、絶縁膜20はディッピングや印刷、ス
プレーなど、塗布以外の方法で形成してもよい。また、
絶縁処理にガラスペーストや非磁性のセラミックペース
トを用いる場合も、同様の方法で膜を作り、焼成するこ
とで絶縁膜20を得る。なお、本第1実施形態では、絶
縁膜20を積層体16の四つの側面のみを覆うように形
成しているが、積層体16の全表面に形成してもよい。
【0018】次に、図3及び図4に示すように、引出用
導体パターン12aの引出端末15a側の積層体16の
コーナー部の面取りをし、引出端末15aを露出させ
る。コーナー部の面取りは、機械加工やバレル研磨等の
方法によって行われる。
【0019】次に、引出端末15aが露出した積層体1
6の二つの側面部には、Ni,Ag,Pd,Ag−Pd
等からなる入力外部電極18と出力外部電極19が、塗
布、焼付け、めっき処理等の手法により設けられる。外
部電極18,19は引出用導体パターン12aの引出端
末15aに電気的に接続している。なお、積層体16の
側面を樹脂で絶縁した場合は、入力外部電極18と出力
外部電極19の材料として、低温で硬化することができ
るものを使う。例えば、熱硬化型の導電性接着剤などを
使用する。外部電極18,19は、シート13,14の
積み重ね方向に対して平行に配置されている。積層体1
6の下面16aは、コイル11をプリント基板等へ半田
付けする際の実装面として利用される。従って、実装面
16aに対して、シート13,14の積み重ね方向は垂
直であり、コイルL2の軸方向も垂直である。
【0020】こうして、絶縁性シート13,14が磁性
体材料からなる、いわゆる磁芯コイルタイプの積層型コ
イル11が得られる。この積層型コイル11は、コイル
導体パターン12の外周縁部と絶縁性シート13の外周
縁部との間のギャップが零となっているので、コイル導
体パターン12を絶縁性シート13の外周縁部一杯に形
成することができる。これにより、コイルL2の内径を
大きくして、直流重畳特性を良好にすることができる。
あるいは、コイルL2の内径を従来の積層型コイルと同
じに保ったまま、コイル導体パターン12のパターン幅
を広く設定することにより、コイル導体パターン12の
直流抵抗値を小さくすることができる。
【0021】また、各コイル導体パターン12は、積層
体16の側面に露出している部分が絶縁膜20で覆われ
ているため、コイル導体パターン12の外周縁部が外界
とショートする心配がない。そして、この絶縁膜20は
非磁性材料からなるため、磁路を形成しにくい。従っ
て、絶縁膜20の中を磁束がほとんど通らず、絶縁膜2
0を介しての磁束の回り込みがほとんどないため、磁気
抵抗が上がって磁気飽和が起きにくくなり、直流重畳特
性がさらに良くなる。
【0022】また、絶縁膜20の材料として、非磁性体
材料の代わりに、低透磁率の磁性体材料、すなわち、磁
性粉体入りの樹脂や低透磁率フェライトペースト等を使
用すると、絶縁膜20が磁路を形成することになる。従
って、絶縁膜20の中を磁束が通り易くなり、磁束の回
り込みが増えてインダクタンスを増加させたり、直流抵
抗を低減させたりすることができる。この場合でも、絶
縁膜20は薄いため、直流重畳特性の効果が大きく損な
われることはない。このように絶縁膜20に磁性体を用
いることで、積層型コイル11の電気特性を調節するこ
とも可能である。
【0023】次に、積層型コイル11を量産する場合の
製造方法の一例を図5及び図6を参照して説明する。
【0024】図5(a)及び図5(b)に示されている
格子状導体パターン31,32は、図1において記号A
で表示された部分のコイル導体パターン12を形成する
ためのものである。格子状導体パターン31,32は、
コイル導体パターン12のパターン幅の2倍のパターン
幅を有し、絶縁性シート13の寸法の2倍の長手方向寸
法を有する長方形状の格子パターンである。図5(b)
の格子状導体パターン32は、図5(a)の格子状導体
パターン31に対して90度回転した形状である。これ
らの格子状導体パターン31,32は、それぞれ広面積
のマザーシート41,42の表面にスクリーン印刷等の
手法により形成されている。マザーシート41,42は
図1において記号Aで表示された部分の絶縁性シート1
3を形成するためのものである。さらに、マザーシート
41,42には、ビアホール17が所定の位置に形成さ
れている。
【0025】また、図6(a)に示されているマザーシ
ート43は、図1において記号Bで表示されている部分
の中間導体路17a用の絶縁性シート13を形成するた
めのものである。中間導体路17a用のビアホール17
は、所定のピッチ寸法で縦横に規則正しくマザーシート
43に設けられている。このビアホール17は、広面積
のマザーシート43に明けられた穴に導電性ペーストを
充填して形成されている。
【0026】図6(b)に示されているマザーシート4
4は、図1において記号Cで表示される部分の引出用導
体パターン12aの絶縁性シート13を形成するための
ものである。ストライプ状パターン33は、引出用導体
パターン12aのパターン幅の2倍のパターン幅を有す
る。このストライプ状パターン33は、格子状導体パタ
ーン31,32と同様に、広面積のマザーシート44の
表面にスクリーン印刷等の手法により形成されている。
マザーシート44は、図6(b)に示すようにストライ
プ状パターン33にビアホール17を形成したものと、
ストライプ状パターン33のみを形成したものとの2種
類が作成される。
【0027】こうして準備されたマザーシート41〜4
4はそれぞれ所定の枚数分積層される。このとき、シー
ト41の一点鎖線で囲まれた領域A1(図5(a)参
照)とシート42の一点鎖線で囲まれた領域B1(図5
(b)参照)とが上下で重なるようにシート41,42
をセットする。次に、このセットされたシート41,4
2の下に、シート42の領域B1とシート41の一点鎖
線で囲まれた領域A2(図5(a)参照)とが上下で重
なるようにシート41をセットする。さらに、このシー
ト41の下に、シート41の領域A2とシート42の一
点鎖線で囲まれた領域B2(図5(b)参照)とが上下
で重なるようにシート42をセットする。このようにし
て、シート41,42を順次交互に積層する。
【0028】積層されたシート41,42の上下にシー
ト43がさらに積層される。このとき、上側に積層され
るシート43は、シート41の領域A1とシート43の
一点鎖線で囲まれた領域C1(図6(a)参照)とが上
下で重なるようにセットされる。下側に積層されるシー
ト43は、シート41の領域A2とシート43の一点鎖
線で囲まれた領域C2とが上下で重なるようにセットさ
れる。
【0029】さらに、積層されたシート41〜43の上
下にシート44が積層される。このとき、上側に積層さ
れるシート44は、ビアホール17を設けたものであっ
て、シート43の領域C1とシート44の一点鎖線で囲
まれた領域D1(図6(b)参照)とが上下で重なるよ
うにセットされる。下側に積層されるシート44はビア
ホール17を設けないものである。この後、シート41
〜44の上下に保護用マザーシートが積層され、積層ブ
ロック体を得る。
【0030】前記積層ブロック体は一体的にプレス加
圧、圧着、焼成された後、製品サイズ毎にカットされ、
図2に示す積層体16が得られる。このとき、図5及び
図6に示されている導体パターン31〜33及びマザー
シート41〜44は、一点鎖線で表示された位置でカッ
トされる。なお、前記の焼成は、積層されたマザーシー
トを所定の製品サイズにカットした後行なってもよい。
この後、前述のように積層体16の側面に絶縁膜20を
形成した後、外部電極18,19が形成される。
【0031】上記の製造方法では、コイル導体パターン
12の外周縁部と絶縁性シート13の外周縁部の間のギ
ャップが零の積層型コイルを効率良く得ることができ
る。しかも、導体パターン31〜33をカットするた
め、コイル導体パターン12のパターン幅を広くすれ
ば、カット時の加工精度を緩めることができ、積層型コ
イル11の製造歩留りを低減することができる。
【0032】[第2実施形態、図7〜図11]図7に示
すように、積層型コイル21は、コイル導体パターン1
2を表面に設けた絶縁性シート13と、中間用導体パタ
ーン12bを表面に設けた絶縁性シート13等で構成さ
れている。導体パターン12,12bは、絶縁性シート
13の外周縁部と導体パターン12,12bの外周縁部
との間のギャップが零であるように、絶縁性シート13
上に形成されている。つまり、導体パターン12,12
bの外周縁部は、絶縁性シート13の外周縁部に露出し
ている。
【0033】絶縁性シート13は、第1実施形態と同様
で、磁性体材料(例えばフェライト)あるいは非磁性体
材料(例えば誘電体セラミック)と結合剤等を混練して
作成したスラリー状原料を、シート状にしたものであ
る。本第2実施形態では絶縁性シート13の材料とし
て、フェライトの磁性体材料を使用し、いわゆる磁芯コ
イルタイプとした。
【0034】コイル導体パターン12は、その始端と終
端が絶縁性シート13に設けられたビアホール17によ
って電気的に直列接続される。この導体パターン12を
繰り返すことで、積層型コイル21に必要なコイルの巻
数を得る。次に、中間用導体パターン12bが設けられ
ている絶縁性シート13を積層し、ビアホール17を介
して導体パターン12の最端部と電気的に接続される。
【0035】さらに、ビアホール17が設けられている
絶縁性シート13を所定数積層し、引出導体路17bを
構成する。引出導体路17bは中間用導体パターン12
bに電気的に接続される。引出導体路17bは後述する
外部電極18,19に電気的に接続し易いように、積層
体26の上面右側付近と下面左側付近に配設されてい
る。積層された絶縁性シート13は、図8に示すよう
に、一体的にプレス加圧、圧着、焼成され、積層体26
とされる。これにより、絶縁性シート13の積み重ね方
向に対して平行な軸を有する螺旋状コイルL3を構成す
る。
【0036】次に、積層体26の四つの側面を絶縁膜2
0で被覆する。これにより、積層体26の側面に露出し
ているコイル導体パターン12の外周縁部を絶縁処理す
る。次に、図9及び図10に示すように、入力外部電極
18と出力外部電極19を積層体26の右左の側面に設
ける。これら外部電極18,19はそれぞれ引出導体路
17bに電気的に接続されている。外部電極18,19
は、絶縁性シート13の積み重ね方向に対して平行に配
置されている。積層体26の下面26aは、積層型コイ
ル21をプリント基板等へ半田付けする際の実装面とし
て利用される。従って、実装面26aに対して、絶縁性
シート13の積み重ね方向は垂直であり、コイルL3の
軸方向も垂直である。
【0037】こうして、絶縁性シート13が磁性体材料
からなる、いわゆる磁芯コイルタイプの積層型コイル2
1が得られる。この積層型コイル21は、前記第1実施
形態の積層型コイル11と同様の作用効果を奏する。し
かも、前記第1実施形態では絶縁処理後にコイルの端末
露出加工が必要であるが、本第2実施形態では端末露出
加工を省略でき、より低コストで積層型コイル21を提
供することができる。
【0038】次に、積層型コイル21を量産する場合の
製造方法の一例を図5及び図11を参照して説明する。
【0039】第1実施形態と同様に、図5(a)及び図
5(b)に示されている格子状導体パターン31,32
は、図7において記号Aで表示された部分のコイル導体
パターン12を形成するためのものである。マザーシー
ト41,42は図7において記号Aで表示された部分の
絶縁性シート13を形成するためのものである。
【0040】また、図11(a)に示されているマザー
シート45は、図7において記号Bで表示される部分の
中間用の絶縁性シート13を形成するためのものであ
る。I形状パターン34は、中間用導体パターン12b
のパターン幅の2倍のパターン幅を有する。このI形状
パターン34は、格子状導体パターン31,32と同様
に、広面積のマザーシート45の表面にスクリーン印刷
等の手法により形成されている。マザーシート45は、
図11(a)に示すように、I形状パターン34の中央
部に四つのビアホール17を配置させたものと、I形状
パターン34の四つの隅部にそれぞれビアホール17を
配置させたものとの2種類が作成される。
【0041】また、図11(b)に示されているマザー
シート46は、図7において記号Cで表示されている部
分の引出導体路17bの絶縁性シート13を形成するた
めのものである。引出導体路17bを構成するビアホー
ル17は、所定のピッチ寸法で縦横に規則正しくマザー
シート46に設けられている。
【0042】こうして準備されたマザーシート41,4
2,45,46はそれぞれ所定の枚数分積層される。シ
ート41,42は前記第1実施形態と同様にして順次交
互に積層される。積層されたシート41,42の上下に
シート45がさらに積層される。このとき、上側に積層
されるシート45は、I形状パターン34の中央に四つ
のビアホール17を設けたものであって、シート41の
領域A1とシート45の一点鎖線で囲まれた領域E1
(図11(a)参照)とが上下で重なるようにセットさ
れる。下側に積層されるシート45は、I形状パターン
34の四つの隅部にそれぞれビアホール17を設けたも
のであって、シート41の領域A2と、I形状パターン
34の四つの隅部にそれぞれビアホール17を設けたシ
ート45の一点鎖線で囲まれた領域E2とが上下で重な
るようにセットされる。
【0043】さらに、積層されたシート41,42,4
5の上下にシート46が所定枚数積層される。このと
き、上側に積層されるシート46は、シート45の領域
E1とシート46の一点鎖線で囲まれた領域F1(図1
1(b)参照)とが上下で重なるようにセットされる。
下側に積層されるシート46は、I形状パターン34の
四つの隅部にそれぞれビアホール17を設けたシート4
5の領域E2とシート46の一点鎖線で囲まれた領域F
2(図11(b)参照)とが上下で重なるようにセット
される。
【0044】このようにすれば、第1実施形態と同様
に、コイル導体パターン12の外周縁部と絶縁性シート
13の外周縁部の間のギャップが零の積層型コイルを効
率良く得ることができる。
【0045】[第3実施形態、図12〜図18]図12
に示すように、積層型コイル30は、コイル導体パター
ン12を表面に設けた絶縁性シート13と、引出用導体
パターン12cを表面に設けた絶縁性シート13と、保
護用絶縁性シート14等で構成されている。引出用導体
パターン12cは、絶縁性シート13の外周縁部と引出
用導体パターン12cの外周縁部との間のギャップが零
であるように、絶縁性シート13上に形成されている。
また、コイル導体パターン12は、絶縁性シート13の
手前側の辺及び奥側の辺との間のギャップが零であるよ
うに成形されている。
【0046】第3実施形態の場合、絶縁性シート13,
14の材料として、ガラス系のセラミック材を使用し、
いわゆる空芯コイルタイプとした。
【0047】コイル導体パターン12は、その始端と終
端が絶縁性シート13に設けられたビアホール17を介
して、電気的に接続される。この導体パターン12の積
層を繰り返すことで、積層型コイル30に必要な巻数を
得る。
【0048】次に、引出用導体パターン12cが設けら
れている絶縁性シート13を積層し、引出用導体パター
ン12cをビアホール17を介して、導体パターン12
の最端部と電気的に接続する。さらに、その上下に保護
用絶縁性シート14を所定枚数積層する。積層された絶
縁性シート13,14は図13に示すように一体的にプ
レス加圧、圧着、焼成されて、積層体36とされる。こ
れにより、シート13,14の積み重ね方向に対して平
行な軸を有する螺旋状コイルL4を構成する。
【0049】次に、積層体36の手前側及び奥側の二つ
の側面を絶縁膜20で被覆する。これにより、積層体3
6の二つの側面に露出しているコイル導体パターン12
の外周縁部を絶縁処理する。
【0050】次に、図14〜図16に示すように、積層
体36の右左の側面に入力外部電極18と出力外部電極
19を設ける。外部電極18,19は、引出用導体パタ
ーン12cの引出端末15cに接続している。外部電極
18,19は、シート13,14の積み重ね方向に対し
て平行に配置されている。積層体36の下面36aは、
コイル30をプリント基板等へ半田付けする際の実装面
として利用される。従って、実装面36aに対して、シ
ート13,14の積み重ね方向は垂直であり、コイルL
4の軸方向も垂直である。外部電極18,19の折り返
し部分と引出用導体パターン12c間で発生する浮遊容
量の発生を抑えるために、外部電極18,19の折り返
し部分はできるだけ小さい方が好ましい。
【0051】こうして、絶縁性シート13,14が非磁
性体材料からなる、いわゆる空芯タイプの積層型コイル
30が得られる。この積層型コイル30は、コイル導体
パターン12の外周縁部の一部と絶縁性シート13の外
周縁部との間のギャップが零となっているので、コイル
導体パターン12を絶縁性シート13の外周縁部一杯に
形成することができる。これにより、コイルL4の内径
を大きくして、Q特性を良好にすることができる。ある
いは、コイルL4の内径を従来の積層型コイルと同じに
保ったまま、コイル導体パターン12のパターン幅を広
く設定することにより、コイル導体パターン12の直流
抵抗値を小さくすることができる。
【0052】また、この積層型コイル30は、外部電極
18,19を形成する積層体36の二つの側面に、従来
と同様のギャップが設けてあり、この部分で発生する浮
遊容量を抑えることができる。これにより、空芯コイル
で必要となる高周波特性を確保しつつ、さらにQ特性の
高い積層型コイル30を得ることができる。
【0053】また、各コイル導体パターン12は、積層
体36の二つの側面に露出している部分が絶縁膜20で
覆われているため、コイル導体パターン12の外周縁部
が外界とショートする心配がない。
【0054】前記第1実施形態では絶縁処理後にコイル
端末露出加工が必要であるが、本第3実施形態では端末
露出加工を省略でき、より低コストで積層型コイル30
を提供することができる。さらに、従来ではX、Y方向
ともにギャップgが必要であったが、本第3実施形態で
は一方向のみのギャップgでよく、従来より加工を容易
にすることができる。
【0055】次に、積層型コイル30を量産する場合の
製造方法の一例を図17及び図18を参照して説明す
る。
【0056】図17(a)及び図17(b)に示されて
いる導体パターン31a,32aは、図12において記
号Aで表示された部分のコイル導体パターン12を形成
するためのものである。導体パターン31a、32a
は、コイル導体パターン12のパターン幅と同等のパタ
ーン幅及びパターン12のパターン幅の2倍のパターン
幅を有し、絶縁性シート13の寸法の2倍の長手方向寸
法を有するパターンである。これらの導体パターン31
a,32bは、それぞれ広面積のマザーシート47,4
8の表面にスクリーン印刷等の手法により形成されてい
る。マザーシート47,48は図12において記号Aで
表示された部分の絶縁性シート13を形成するためのも
のである。さらに、マザーシート47,48には、ビア
ホール17が所定の位置に形成されている。
【0057】また、図18に示されているマザーシート
49は、図12において記号Bで表示されている部分の
引出用導体パターン12c用の絶縁性シート13を形成
するためのものである。パターン35は、コイル導体パ
ターン12cのパターン幅の2倍のパターン幅を有す
る。このパターン35は、パターン31a,32aと同
様に、広面積のマザーシート49の表面にスクリーン印
刷等の手法により形成されている。マザーシート49は
図18に示すように、ストライプ状パターン35にビア
ホール17を形成したものと、ストライプ状パターン3
5のみを形成したものとの2種類が作成される。
【0058】こうして準備されたマザーシート47〜4
9はそれぞれ所定の枚数分積層される。このとき、図1
7(a)及び図17(b)において、シート47の一点
鎖線で囲まれた領域A1(図17(a)参照)とシート
48の一点鎖線で囲まれた領域B1(図17(b)参
照)が上下で重なるようにシート47,48をセットす
る。次に、このセットされたシート47,48の下に、
シート48の領域B1とシート47の一点鎖線で囲まれ
た領域A2(図17(a)参照)とが上下で重なるよう
にシート47をセットする。さらに、このシート47の
下に、シート47の領域A2とシート48の一点鎖線で
囲まれた領域B2(図17(b)参照)とが上下で重な
るようにシート48をセットする。このようにして、シ
ート47,48を順次交互に積層する。
【0059】積層されたシート47,48の上下にシー
ト49がさらに積層される。このとき、上側に積層され
るシート49は、ストライプ状パターン35にビアホー
ル17を形成したものであって、シート47の領域A1
とシート49の一点鎖線で囲まれた領域C1(図18参
照)とが上下で重なるようにセットされる。下側に積層
されるシート49は、ストライプ状パターン35のみを
形成したものであって、シート47の領域A2と、スト
ライプ状パターン35のみを形成したシート49の一点
鎖線で囲まれた領域C2とが上下で重なるようにセット
される。
【0060】さらに、積層されたシート47〜49の上
下に、保護用マザーシートを積層され、積層ブロック体
を得る。
【0061】前記積層ブロック体は一体的にプレス加圧
し、圧着し、焼成された後、製品サイズ毎にカットさ、
図13に示す積層体36が得られる。
【0062】[他の実施形態]本発明は、前記実施形態
に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々に
変更することができる。積層型コイルを製造する場合、
コイル導体パターンを表面に設けた絶縁性シートを積み
重ねた後、一体的にプレス加圧、圧着、焼成する工法に
必らずしも限定されない。絶縁性シートは予め焼成され
たものを用いてもよい。
【0063】また、以下に説明する工法によって積層型
コイルを製造してもよい。すなわち、印刷等の手法によ
りペースト状の絶縁性材料にて絶縁層を形成した後、そ
の絶縁層の表面にペースト状の導電性材料を塗布してコ
イル導体パターンを形成する。次に、ペースト状の絶縁
性材料を前記コイル導体パターンの上から塗布してコイ
ル導体パターンが内蔵された絶縁層とする。同様にし
て、順に重ね塗りをしながら、コイル導体パターンの必
要な箇所の電気的接続を行なうことにより、積層構造を
有するコイルが得られる。
【0064】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば、各コイル導体パターンは、その外周縁部と
絶縁層の外周縁部との間のギャップが零となっているの
で、コイル導体パターンを絶縁層の外周縁部一杯に設け
ることができる。これにより、コイルの内径やコイル導
体パターンの幅を大きくすることができ、いわゆる空芯
コイルタイプの積層型コイルの場合にはQ値を大きくす
ることができ、また一方、いわゆる磁芯コイルタイプの
積層型コイルの場合には直流重畳特性を向上させること
ができる。
【0065】また、積層型コイルの実装面に対し垂直方
向に絶縁性シートを積層し、かつ軸方向が実装面に対し
て垂直なコイルを内蔵する縦巻コイルの構造であること
から、積層型コイルの厚みを薄型にすることができる。
【0066】また、いわゆる磁芯コイルタイプの積層型
コイルの場合において、絶縁膜を非磁性体材料で構成す
ると、絶縁膜への磁束の回り込みがほとんどないため、
コイルの磁気抵抗が上がって直流重畳特性がさらによく
なる。しかも、従来のコイルでは、外部電極にめっきを
付けるとき、めっき電流によってコイルが磁化され、イ
ンダクタンスが低下するという問題があったが、絶縁膜
を非磁性体材料で構成して開磁路のコイルとすること
で、この問題を解消することができる。一方、絶縁膜を
低透磁率のフェライト材や磁性粉体入りの樹脂で構成す
ると、磁束の回り込みが増えてインダクタンスを増加さ
せたり、直流抵抗を低減させたりすることができる。こ
の場合でも、絶縁膜は薄いため、直流重畳特性の効果が
大きく損なわれることはない。このように、絶縁膜の材
料に磁性体材料を用いることで、積層型コイルの電気特
性を調整することも可能である。
【0067】また、本発明によれば、積層型コイルを製
造するに際して、ギャップの寸法精度について考慮する
必要がなくなり、コイル導体パターンの形成が容易にな
り、歩留まりがよく、量産性の良い積層型コイルが得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る積層型コイルの第1実施形態の構
成を示す分解斜視図。
【図2】図1に示した積層型コイルの積層体の外観を示
す斜視図。
【図3】図1に示した積層型コイルの外観を示す斜視
図。
【図4】図3のX−X断面図。
【図5】(a)及び(b)はそれぞれ積層型コイルを製
造する際に使用されるマザーシートの部分平面図。
【図6】(a)及び(b)はそれぞれ積層型コイルを製
造する際に使用されるマザーシートの部分平面図。
【図7】本発明に係る積層型コイルの第2実施形態の構
成を示す分解斜視図。
【図8】図7に示した積層型コイルの積層体の外観を示
す斜視図。
【図9】図7に示した積層型コイルの外観を示す斜視
図。
【図10】図9のX−X断面図。
【図11】(a)及び(b)はそれぞれ積層型コイルを
製造する際に使用されるマザーシートの部分平面図。
【図12】本発明に係る積層型コイルの第3実施形態の
構成を示す分解斜視図。
【図13】図12に示した積層型コイルの積層体の外観
を示す斜視図。
【図14】図12に示した積層型コイルの外観を示す斜
視図。
【図15】図14のX−X断面図。
【図16】図14のY−Y断面図。
【図17】(a)及び(b)はそれぞれ積層型コイルを
製造する際に使用されるマザーシートの部分平面図。
【図18】積層型コイルを製造する際に使用されるマザ
ーシートの部分平面図。
【図19】従来の積層型コイルの構成を示す分解斜視
図。
【図20】図19に示した積層型コイルの外観を示す斜
視図。
【符号の説明】
11,21,30…積層型コイル 12…コイル導体パターン 13,14…絶縁性シート 15a,15c…引出端末 16,26,36…積層体 17…ビアホール 18…入力外部電極 19…出力外部電極 20…絶縁膜 41〜49…マザーシート L2,L3,L4…コイル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の絶縁層と複数のコイル導体パター
    ンを積み重ねて構成した積層体と、 前記絶縁層に設けたビアホールを介して前記コイル導体
    パターンを電気的に接続して構成した、前記積層体の積
    み重ね方向に対して平行な軸を有するコイルと、 前記コイルの軸方向に対して平行な状態で、前記積層体
    の両端部にそれぞれ設けられ、かつ、前記コイルの両端
    部がそれぞれ電気的に接続された入力外部電極及び出力
    外部電極とを備え、 前記複数のコイル導体パターンのうち、少なくとも一つ
    のコイル導体パターンの外周縁部と前記絶縁層の外周縁
    部との間のギャップが零であり、前記積層体の外周面に
    露出した前記コイル導体パターンの外周縁部が絶縁処理
    され、かつ、前記コイルの軸が積層型コイル実装面に垂
    直であること、 を特徴とする積層型コイル。
  2. 【請求項2】 前記入力外部電極及び前記出力外部電極
    と前記コイルの両端部とが前記積層体のコーナー近傍で
    電気的に接続されていることを特徴とする請求項1記載
    の積層型コイル。
  3. 【請求項3】 前記入力外部電極及び前記出力外部電極
    と前記コイルの両端部とが前記積層体の互いに対向する
    上下の面で電気的に接続されていることを特徴とする請
    求項1記載の積層型コイル。
  4. 【請求項4】 前記絶縁層が磁性体からなることを特徴
    とする請求項1ないし請求項3記載の積層型コイル。
  5. 【請求項5】 隣接するコイル同士でコイル導体パター
    ンを共有するように、コイル導体パターンを配列したマ
    ザーシートを作成する工程と、 前記マザーシートを積層して積層ブロック体を構成する
    工程と、 前記コイル導体パターンの位置で、前記積層ブロック体
    をカットし、前記積層ブロック体から所定のサイズの積
    層体を切り出す工程と、 前記積層体の外周面に露出した前記コイル導体パターン
    の外周縁部を絶縁処理する工程と、 前記積層体の両端部に入力外部電極及び出力外部電極を
    形成する工程と、 を備えたことを特徴とする積層型コイルの製造方法。
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