JP5123441B1 - アンカーユニット、基礎及び土台の構築工法、及び水平化工法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】建物の基礎構造に組み込まれるアンカーユニット10は、少なくとも上端が開口されており、上端部の内周に沿って形成された雌ねじ部23を有するアンカーパイプ20と、下端部の外周に沿って形成されて雌ねじ部23と噛合する雄ねじ部31、及び内周に沿って形成された雌ねじ部33を有しており、雌ねじ部23と雄ねじ部31との噛合によってアンカーパイプ20の上端部に締結された環状の締結ナット30と、外周に沿って形成されて雌ねじ部33と噛合する雄ねじ部41を有しており、雌ねじ部33と雄ねじ部41とが噛合されて下端部がアンカーパイプ20の内部空間に挿入されたアンカーボルト40と、を備える。
【選択図】図2
Description
図1〜図3に示されるアンカーユニット10は、筒状のアンカーパイプ20に棒状のアンカーボルト40が挿入された状態で、アンカーパイプ20とアンカーボルト40とが締結ナット30によって連結されたものである。アンカーボルト40は、アンカーパイプ20に対して長手方向の任意の位置に位置決めされうる。これにより、アンカーユニット10が長手方向に伸縮自在とされている。
図1〜図3に示されるアンカーパイプ20は、鉄鋼などの金属材料から製造されており、概ね円筒状の外観を呈している。アンカーパイプ20の下端は、平面視で長方形状の閉塞板21(本発明の平板の一例。)によって閉塞されている。閉塞板21もまた、鉄鋼などの金属材料から製造されている。閉塞板21は、溶接などの方法でアンカーパイプ20の下端に取り付けられている。また、アンカーパイプ20の上端部には、部分的に外径及び内径が大きくされた拡径部22が形成されている。図2,図3に示されるように、拡径部22の上端は開口され、アンカーパイプ20の内部空間と外部とを連通している。拡径部22の内周に沿ってねじ山が切られており、雌ねじ部23(本発明の第1のねじ部の一例。)が形成されている。雌ねじ部23は、後述の締結ナット30をアンカーパイプ20の上端に締結するためのものである。なお、図には表現されていないが、雌ねじ部23は、緩やかなテーパー状とされている。つまり、拡径部22は、下側に向かうほど、内径が少しずつ小さくされている。
図1〜図3に示される締結ナット30は、アンカーパイプ20とアンカーボルト40とを連結するものである。図2,図3に示されるように、締結ナット30の下端側は円柱形状とされている。円柱の外周に沿って、ねじ山が切られており、アンカーパイプ20の雌ねじ部23と噛合する雄ねじ部31(本発明の第2のねじ部の一例。)が形成されている。これにより、締結ナット30は、アンカーパイプ20の上端に締結される。なお、図には表現されていないが、雄ねじ部31は、雌ねじ部23と対応するテーパー状とされている。雄ねじ部31の上側には、概ね六角柱の形状である角柱部32が形成されている。角柱部32の最大径は雄ねじ部31の外径より大きい。角柱部32は、締結ナット30をアンカーパイプ20に締結する際に、スパナなどの工具によってトルクが与えられる部位である。図1,図3に示されるように、締結ナット30がアンカーパイプ20に締結された状態において、角柱部32は、アンカーパイプ20の上端よりも上方に位置している。
図1〜図3に示されるアンカーボルト40は、アンカーパイプ20と同様に鉄鋼などの金属材料から製造されている。アンカーボルト40は、丸棒状の外観を呈している。アンカーボルト40の外周面に沿ってねじ山が切られており、締結ナット30の雌ねじ部33と噛合する雄ねじ部41(本発明の第4のねじ部の一例。)が形成されている。雄ねじ部41は、アンカーボルト40の全長に亘って形成されている。
以下、上述されたアンカーユニット10を用いて地盤に基礎コンクリート50及び土台51を構築する工法が説明される。アンカーユニット10は、以下に説明される工法によって、建物の基礎構造に組み込まれる。
建物の不同沈下が発生した際、基礎コンクリート50及び土台51が共に下降する。下降する深さが位置によって異なるため、土台51は水平面に対して傾く。このとき、以下に説明される水平化工事によって、土台51を水平状態に復帰させる。
本実施形態によると、アンカーパイプ20に対する締結ナット30の締結を解除することで、アンカーパイプ20に対してアンカーボルト40が長手方向に移動自在となる。したがって、上述された方法で、アンカーボルト40を切断することなく水平化工事を容易に施工することができる。また、ねじの噛合によって各部材が連結されているため、十分な引っ張り強度を確保することができる。
図11に示されるように、アンカーボルト40は、設置される位置に応じて、芯80(基礎芯又は柱芯)に固定されてもよい。芯80の側面には、金具81がボルトなどによって取り付けられる。アンカーボルト40は、金具81の挿通孔82に挿通される。このとき、アンカーボルト40の上端が、金具81より上方に位置する。ナット91がワッシャ92を介してアンカーボルト40の上端から取り付けられる。これにより、アンカーボルト40と金具81とが締結される。
20・・・アンカーパイプ
21・・・閉塞板(平板)
23・・・雌ねじ部(第1のねじ部)
30・・・締結ナット(締結部材)
31・・・雄ねじ部(第2のねじ部)
33・・・雌ねじ部(第3のねじ部)
40・・・アンカーボルト
41・・・雄ねじ部(第4のねじ部)
42・・・凹溝
50・・・基礎コンクリート
51・・・土台
52・・・骨組み
55・・・金具(第2の金具)
56・・・フック
57・・・挿通孔(孔)
59・・・凹陥部
60・・・基礎パッキン(パッキン)
64・・・金具(第1の金具)
67・・・突片(突起)
83・・・金具(第1の金具)
86・・・突片(突起)
96・・・ジャッキ
Claims (12)
- 少なくとも上端が開口されており、上端部の内周に沿って形成された第1のねじ部を有するアンカーパイプと、
下端部の外周に沿って形成されて上記第1のねじ部と噛合する第2のねじ部、及び内周に沿って形成された第3のねじ部を有しており、上記第1のねじ部と上記第2のねじ部との噛合によって上記アンカーパイプの上端部に締結された環状の締結部材と、
外周に沿って形成されて上記第3のねじ部と噛合する第4のねじ部を有しており、上記第3のねじ部と上記第4のねじ部とが噛合されて下端部が上記アンカーパイプの内部空間に挿入されたアンカーボルトと、を備えたアンカーユニット。 - 上記第1のねじ部、上記第2のねじ部、上記第3のねじ部、及び上記第4のねじ部が有するねじ山の間隔が互いに等しい請求項1に記載のアンカーユニット。
- 上記アンカーボルトは、上端面に凹溝を有する請求項1又は2に記載のアンカーユニット。
- 上記アンカーパイプは、下端に、平面視が長方形であって当該下端から側方へ突出する形状の平板が設けられたものである請求項1から3のいずれかに記載のアンカーユニット。
- 上記締結部材の上端部は、上記アンカーパイプの上端より上方に位置し、且つ外周が多角形状である請求項1から4のいずれかに記載のアンカーユニット。
- 請求項1から5のいずれかに記載のアンカーユニットによって、建物の基礎及び土台を構築する工法であって、
上記アンカーボルトの長手方向を鉛直方向として支持された上記アンカーユニットの周囲に基礎コンクリートを打設し、上記アンカーパイプを上記基礎コンクリートに埋没させる基礎コンクリート打設工程と、
固化された上記基礎コンクリート上に建物の土台を設置し、上記基礎コンクリートから突出された上記アンカーボルトが上記建物の土台を貫通した状態で、上記アンカーボルトと上記建物の土台とを締結する土台設置工程と、を含む基礎及び土台の構築工法。 - 上記土台設置工程において、上記基礎コンクリートと上記土台との間に、上記締結部材の上端部を露出させるパッキンが介設される請求項6に記載の基礎及び土台の構築工法。
- 上記基礎コンクリート打設工程において、上記締結部材が回転可能な空間を有する凹陥部が上記基礎コンクリートの上面に形成される請求項6又は7に記載の基礎及び土台の構築工法。
- 突起を有した第1の金具を上記アンカーボルト及び上記建物の土台に取り付ける金具取付工程をさらに含み、
上記第1の金具は、上記突起が上記アンカーボルトの上端面に形成された凹溝に挿入された状態で、上記建物の土台に固定される請求項6から8のいずれかに記載の基礎及び土台の構築工法。 - 上記基礎コンクリート打設工程において、上記アンカーユニットは、上記基礎コンクリートの骨組みに引っかけられるフックと、上記アンカーパイプが挿通される孔とを有した第2の金具を介して、上記骨組みに取り付けられる請求項6から9のいずれか記載の基礎及び土台の構築工法。
- 請求項6から10のいずれかに記載の基礎及び土台の構築工法によって構築された建物の基礎及び土台。
- 上記アンカーパイプに対する上記締結部材の締結を解除する締結解除工程と、
上記締結部材の締結が解除された状態において、ジャッキによって上記建物の土台を上記基礎コンクリートから持ち上げて、上記アンカーボルトを上記アンカーパイプに対してスライドさせる持ち上げ工程と、
ジャッキによって上記建物の土台を持ち上げた状態において、上記締結部材を上記アンカーパイプの上端部に締結させる再締結工程と、を含む請求項11に記載の建物の基礎及び土台に適用される水平化工法。
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