JP5052518B2 - プロテインキナーゼインヒビターとしてのピラゾロピリミジン - Google Patents

プロテインキナーゼインヒビターとしてのピラゾロピリミジン Download PDF

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Description

(発明の分野)
本発明は、プロテインキナーゼ(例えば、Aktキナーゼ、チェックポイントキナーゼ、オーロラキナーゼ、Pimキナーゼおよび/またはチロシンキナーゼ)のインヒビター、制御因子または調節因子(modulator)として有用な7−アミノ置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン化合物、その化合物を含む薬学的組成物、ならびに疾患(例えば、癌、炎症、関節炎、ウイルス性疾患、アルツハイマー病などの神経変性疾患、循環器疾患および真菌性疾患)を処置するためにその化合物および組成物を用いて処置する方法に関する。
(発明の背景)
プロテインキナーゼは、タンパク質のリン酸化、特に、タンパク質中の特定のチロシン、セリンまたはトレオニン残基のヒドロキシル基のリン酸化を触媒する酵素のファミリーである。プロテインキナーゼは、代謝、細胞増殖、細胞分化および細胞生存をはじめとした多岐にわたる細胞プロセスの制御の中枢である。制御されていない増殖は、癌細胞の顕著な特徴であり、2つの様式(刺激性の遺伝子を機能亢進性にするか、または阻害性の遺伝子を不活性にすること)のうちの1つにおける細胞***周期の調節解除によって現れ得るものである。プロテインキナーゼのインヒビター、制御因子または調節因子は、キナーゼ(例えば、サイクリン依存性キナーゼ(CDK)、マイトジェン活性化プロテインキナーゼ(MAPK/ERK)、グリコーゲンシンターゼキナーゼ3(GSK3ベータ)、チェックポイント(Chk)(例えば、CHK−1、CHK−2など)キナーゼ、AKTキナーゼ、オーロラキナーゼ、Pimキナーゼ(例えば、Pim−1、Pim−2、Pim−3など)、チロシンキナーゼなど)の機能を変化させる。プロテインキナーゼインヒビターの例は、特許文献1および非特許文献1に記載されている。
サイクリン依存性キナーゼは、セリン/トレオニンプロテインキナーゼであり、細胞周期および細胞増殖の原動力である。CDK機能の誤制御により、多くの重要な固形腫瘍が高頻度で生じる。個別のCDK(例えば、CDK1、CDK2、CDK3、CDK4、CDK5、CDK6およびCDK7、CDK8など)が、細胞周期進行において別個の役割を果たし、G1、SまたはG2M期の酵素として分類され得る。CDK2およびCDK4は、それらの活性が、多岐にわたるヒト癌においてしばしば誤制御されるので、特に興味深い。CDK2活性は、細胞周期のG1期からS期への進行に必要であり、CDK2は、G1チェックポイントの重要な要素の1つである。チェックポイントは、細胞周期事象の適正な順序を維持するために働き、そして細胞が傷害または増殖性シグナルに応答することを可能にする一方で、癌細胞における適正なチェックポイント制御の喪失は、腫瘍発生に寄与する。CDK2経路は、腫瘍抑制機能(例えば、p52、RBおよびp27)および癌遺伝子活性化(サイクリンE)のレベルで腫瘍発生に影響を及ぼす。多くの報告から、CDK2のコアクチベーターであるサイクリンEとCDK2のインヒビターであるp27の両方が、乳癌、結腸癌、非小細胞肺癌、胃癌、前立腺癌、膀胱癌、非ホジキンリンパ腫、卵巣癌および他の癌において、それぞれ過剰発現または過小発現することが証明されている。それらの変化した発現は、CDK2活性レベルの上昇および全体的な生存の悪化と関連することが示されている。この観察結果から、CDK2およびその制御経路が、癌の処置法を開発するための重要な標的となる。
多くのアデノシン5’−三リン酸(ATP)競合有機小分子ならびにペプチドが、癌を処置する可能性のあるCDKインヒビターとして文献において報告されている。特許文献2、第1欄、第23行〜第15欄、第10行では、様々なCDKおよびそれらと様々なタイプの癌との関係性をよく説明している。フラボピリドール(Flavopiridol)(以下に示す)は、現在、ヒトでの臨床試験中である非選択的CDKインヒビターである。A.M.Sanderowiczら、J.Clin.Oncol.(1998)16,2986−2999。
CDKの他の公知のインヒビターとしては、例えば、オロモウシン(olomoucine)(J.Veselyら、Eur.J.Biochem.,(1994)224,771−786)およびロスコビチン(I.Meijerら、Eur.J.Biochem.,(1997)243,527−536)が挙げられる。特許文献3には、ある特定のピラゾロ[3,4−b]ピリジン化合物がCDKインヒビターとして記載されている。特許文献3に記載されている代表的な化合物は:
である。K.S.Kimら、J.Med.Chem.45(2002)3905−3927および特許文献4では、ある特定のアミノチアゾール化合物がCDKインヒビターとして開示されている。
ピラゾロピリミジンは、公知である。例えば、WO92/18504、WO02/50079、WO95/35298、WO02/40485、EP94304104.6、EP0628559(米国特許第5,602,136号、同第5,602,137号および同第5,571,813号の等価物)、米国特許第6,383,790号、Chem.Pharm.Bull.,(1999)47 928、J.Med.Chem.,(1977)20,296、J.Med.Chem.,(1976).19 517およびChem.Pharm.Bull.,(1962)10 620では、様々なピラゾロピリミジンが開示されている。他の対象の公開文献としては:米国特許第5,688,949号および同第6,313,124号、WO98/54093、WO03/101993、WO03/091256、WO04/089416およびDE10223917が挙げられる。
別のプロテインキナーゼのシリーズは、細胞周期の進行におけるチェックポイントとして重要な役割を果たすものである。チェックポイントは、例えばDNA損傷に応答して、不適切な時点での細胞周期進行を阻止し、細胞が停止している間に細胞の代謝バランスを維持し、そしていくつかの場合において、チェックポイントの要求が満たされないときは、アポトーシス(プログラムされた細胞死)を誘導し得る。G1期(DNA合成の前)およびG2(有糸***に入る前)において、チェックポイントの制御が起き得る。
一連のチェックポイントは、ゲノムの完全性を監視し、そしてDNA損傷を感知した際には、これらの「DNA損傷チェックポイント」は、GおよびG期において細胞周期の進行を阻止し、そしてS期の間は進行を遅延させる。この作用によって、ゲノムの複製の前にDNA修復プロセスがそれらの義務を完了することが可能になる。そしてその後、この遺伝物質は、新しい娘細胞に分配される。CHK1の不活性化は、有糸***への進行を促進するサイクリンB/Cdc2キナーゼの活性化を阻害するDNA損傷感知複合体からのシグナルを伝達すること、および抗癌剤または内因性DNA損傷によってもたらされるDNA損傷によって誘導されるG2期停止を抑止すること、ならびに、生じるチェックポイント欠損細胞の優先的な死を起こすことが示されている。例えば、Pengら、Science,277,1501−1505(1997);Sanchezら、Science,277,1497−1501(1997),Nurse,Cell,91,865−867(1997);Weinert,Science,277,1450−1451(1997);Walworthら、Nature,363,368−371(1993);およびAl−Khodairyら、Molec.Biol.Cell.,5,147−160(1994)を参照のこと。
癌細胞におけるチェックポイント制御の選択的操作は、癌の化学療法的および放射線治療的レジメンにおいて幅広く利用され得、さらに、「ゲノムの不安定性」というヒトの癌に共通した顕著な特徴を癌細胞の破壊のための選択的基盤として利用することが提案され得る。多くの因子が、DNA損傷チェックポイント制御においてCHK1を中心的標的として位置づけている。このキナーゼおよび機能的に関連するキナーゼ(例えば、S期の進行を制御する際にCHK1と協同することが最近発見されたキナーゼであるCDS1/CHK2(Zengら、Nature,395,507−510(1998);Matsuoka,Science,282,1893−1897(1998)を参照のこと))のインヒビターの解明により、癌を処置するために価値のある新規の治療的な実体がもたらされ得る。
キナーゼの別の群は、チロシンキナーゼである。チロシンキナーゼは、レセプター型(細胞外ドメイン、膜貫通型ドメインおよび細胞内ドメインを有する)のものもあれば、非レセプター型(完全に細胞内に存在する)のものもある。レセプター型チロシンキナーゼは、多様な生物学的活性を有する大多数の膜貫通型レセプターを含む。実際に、レセプター型チロシンキナーゼの約20個の異なるサブファミリーが同定されている。HERサブファミリーと命名されている1つのチロシンキナーゼサブファミリーは、EGFR(HER1)、HER2、HER3およびHER4を含む。これまでに同定されたこのサブファミリーのレセプターのリガンドとしては、上皮成長因子、TGF−アルファ、アンフィレグリン、HB−EGF、ベータセルリンおよびヘレグリンが挙げられる。これらのレセプター型チロシンキナーゼの別のサブファミリーは、INS−R、IGF−IR、IRおよびIR−Rを含むインスリンサブファミリーである。PDGFサブファミリーは、PDGF−アルファレセプターおよびPDGF−ベータレセプター、CSFIR、c−kitおよびFLK−IIを含む。FLKファミリーは、キナーゼ挿入ドメインレセプター(KDR)、胎児肝臓キナーゼ−1(FLK−1)、胎児肝臓キナーゼ−4(FLK−4)およびfms様チロシンキナーゼ−1(flt−1)を含む。レセプター型チロシンキナーゼの詳細な説明については、Plowmanら、DN&P 7(6):334−339,1994を参照のこと。
非レセプター型タンパク質チロシンキナーゼの少なくとも1つ、すなわちLCKは、細胞表面タンパク質(Cd4)と架橋抗Cd4抗体との相互作用からのシグナルのT細胞における伝達を媒介すると考えられている。非レセプター型チロシンキナーゼのさらに詳細な説明は、Bolen,Oncogene,8,2025−2031(1993)に示されている。非レセプター型のチロシンキナーゼは、Src、Frk、Btk、Csk、Abl、Zap70、Fes/Fps、Fak、Jak、AckおよびLIMKをはじめとした多数のサブファミリーを含む。これらのサブファミリーの各々は、様々なレセプターにさらに細分される。例えば、Srcサブファミリーは、最も大きいファミリーの1つであり、Src、Yes、Fyn、Lyn、Lck、Blk、Hck、FgrおよびYrkを含む。酵素のSrcサブファミリーは、腫瘍形成と関連している。非レセプター型のチロシンキナーゼのさらに詳細な説明については、Bolen,Oncogene,8:2025−2031(1993)を参照のこと。
プロテインキナーゼは、その細胞周期制御における役割に加えて、新しい毛細血管が既存の血管から形成されるメカニズムである血管新生においても重要な役割を果たす。脈管系は、必要とされるときに、組織および器官の適正な機能を維持するために新しい毛細血管ネットワークを発生する能力を有する。しかしながら成体においては、血管新生は、適切に制限されており、月経の間の子宮内膜の創傷治癒および新生血管形成プロセスにおいてのみ生じる。他方で、不必要な血管新生は、いくつかの疾患(例えば、網膜症、乾癬、関節リウマチ、加齢性黄斑変性症および癌(固形腫瘍))の顕著な特徴である。血管新生プロセスに関与することが示されているプロテインキナーゼとしては、成長因子レセプターチロシンキナーゼファミリーの3つのメンバー;VEGF−R2(KDR(キナーゼ挿入ドメインレセプター)およびFLK1としても知られる、血管内皮成長因子レセプター2);FGF−R(線維芽細胞成長因子レセプター);およびTEK(Tie−2としても知られる)が挙げられる。
内皮細胞においてのみ発現するVEGF−R2は、強力な血管新生成長因子VEGFと結合し、そしてその細胞内のキナーゼ活性の活性化を通じてその後のシグナル伝達を媒介する。従って、シグナル伝達を媒介しないVEGF−R2の変異体を用いて示されているように、VEGF−R2のキナーゼ活性を直接的に阻害することにより、外来性VEGFが存在したとしても血管新生の減少がもたらされると予想される(Strawnら、Cancer Research,56,3540−3545(1996)を参照のこと)。Millauerら、Cancer Research,56,1615−1620(1996)。さらに、VEGF−R2は、VEGFの血管新生活性を媒介することを超える機能を成体において有しないようである。ゆえに、VEGF−R2のキナーゼ活性の選択的インヒビターは、ほとんど毒性を示さないことが予想される。
同様に、FGFRは、血管新生成長因子であるaFGFおよびbFGFと結合し、そしてその後の細胞内のシグナル伝達を媒介する。近年、bFGFなどの成長因子が、あるサイズに達した固形腫瘍において血管新生を誘導する際に重要な役割を果たし得ることが示唆された。Yoshijiら、Cancer Research,57,3924−3928(1997)。しかしながらVEGF−R2とは異なり、FGF−Rは、体中の多数の様々な細胞タイプにおいて発現し、そして成体における他の正常な生理学的プロセスにおいて重要な役割を果たしている場合もあるし、そうでない場合もある。にもかかわらず、FGF−Rのキナーゼ活性の小分子インヒビターの全身投与は、明らかな毒性なしにマウスにおいてbFGF誘導性血管新生を阻止すると報告されている。Mohammadら、EMBO Journal,17,5996−5904(1998)。
TEK(Tie−2としても知られる)は、別のレセプター型チロシンキナーゼであり、内皮細胞においてのみ発現し、血管新生に関与することが示されている。因子アンジオポエチン−1が結合すると、TEKのキナーゼドメインの自己リン酸化が生じ、そして内皮周囲の支持細胞と内皮細胞との相互作用を媒介するらしいシグナル伝達プロセスが生じ、それにより、新たに形成された血管の成熟が促進される。他方で、因子アンジオポエチン−2は、TEKに対するアンジオポエチン−1の作用と拮抗するらしく、血管新生を中断させる。Maisonpierreら、Science,277,55−60(1997)。
Pim−1は、小型のセリン/トレオニンキナーゼである。Pim−1は、リンパ系および骨髄性の悪性腫瘍において高い発現レベルで検出されており、近年、Pim−1は、前立腺癌における予後マーカーとして同定された。K.Peltola,“Signaling in Cancer:Pim−1 Kinase and its Partners”,Annales Universitatis Turkuensis,Sarja−Ser.D Osa−Tom.616,(2005年8月30日),http://kirjasto.utu.fi/julkaisupalvelut/annaalit/2004/D616.html。Pim−1は、細胞生存因子として作用し、そして悪性細胞におけるアポトーシスを防ぎ得る。K.Petersen Shayら、Molecular Cancer Research 3:170−181(2005)。
国際公開第02/22610号パンフレット 米国特許第6,413,974号明細書 米国特許第6,107,305号明細書 国際公開第02/10162号パンフレット Y.Metteyら、J.Med.Chem.,(2003)46 222−236
異常な細胞増殖に関連する疾患状態を処置または予防するために、プロテインキナーゼの有効なインヒビターが必要である。さらに、キナーゼインヒビターは、標的キナーゼに対する高親和性と他のプロテインキナーゼに対する高選択性との両方を有することが望ましい。容易に合成され得、そして細胞増殖の強力なインヒビターであり得る低分子化合物は、例えば、1つ以上のプロテインキナーゼ(例えば、CHK1、CHK2、VEGF(VEGF−R2)、Pim−1、CDKまたはCDK/サイクリン複合体、Akt(例えば、Akt−1、Akt−2、Akt−3)、Aurora(例えば、Aurora−1、Aurora−2、Aurora−3など)、Pim−1およびレセプター型と非レセプター型の両方のチロシンキナーゼ)のインヒビターであるものである。
(発明の要旨)
多くの実施形態において、本発明は、7−アミノ置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン化合物の新規クラス、そのような化合物を調製する方法、1つ以上のそのような化合物を含む薬学的組成物、1つ以上のそのような化合物を含む薬学的処方物を調製する方法、ならびにそのような化合物または薬学的組成物を用いてプロテインキナーゼに関連する1つ以上の疾患を処置、予防、阻害または回復する方法を提供する。
1つの局面において、本発明は、構造式(I):
(ここで:
は、ハロ;−CF;−CN;−SR;−NO;−NR6a;−C(O)R;−S(O)R;−S(O)NR10;−N(R)S(O)R;−N(R)C(O)NR10;アルキル;アルケニル;アルキニル;ヘテロシクリル;ヘテロシクリルアルキル;ハロ;ハロアルキル;シクロアルキル;アリール;アリールアルキル;アリールアルケニル;アリールアルキニル;ヘテロアリールアルキル;アルキニルアルキル;アリールまたはヘテロアリール基と縮合したアリール;ヘテロアリール;アリールまたはヘテロアリール基と縮合したヘテロアリール;
からなる群より選択され、ここで、上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロアリールアルキルおよびアルキニルアルキル基ならびにRについてすぐ上に示された複素環式部分の各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、同じかまたは異なり得る1つ以上の部分で独立して置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、−CF、−CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−C(=N−OH)、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より選択されるが、但し、ヘテロシクリル環上の窒素原子に隣接する炭素は、−OR部分を有さず;
は、H;−NR6a;−OR6b;−SR;CF;−C(O)N(R);アルキル;アルケニル、アルキニル;シクロアルキル;アリール;アリールアルキル;ヘテロシクリル;ヘテロシクリルアルキル;ヘテロアリール;ヘテロアリールアルキル;
からなる群より選択され、ここで、上記アルキル、アルキニル;シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよびRについてすぐ上で示された構造を有する複素環式部分の各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、同じかまたは異なり得る1つ以上の部分で独立して置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、シクロアルキル、−CF、−CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR、−C(=N−OH)、−SR、−S(O)R、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より選択されるが、但し、ヘテロシクリル環上の窒素原子に隣接する炭素は、−OR部分を有さず;
は、−CF;−CN;−NR6a;−(CR11C(O)R;−(CR11C(O)NR10;−C(O)−N(R10);−OR6b;−SR;−S(O)R;−S(O)NR10;−C(O)R;−N(R)S(O)R;−N(R)C(O)R;−N(R)C(O)NR10;アルケニル;アルケニル(アルコキシで置換されたもの);ヒドロキシアルキル;アルキニル;ヘテロシクリル;ヘテロシクリルアルキル;アリール;アリールまたはヘテロアリール基と縮合したアリール;ヘテロアリール;アリールまたはヘテロアリール基と縮合したヘテロアリール;置換アルキル;シクロアルキル;
からなる群より選択され、ここで、Rの上記アルキル、シクロアルキル;ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、縮合アリール、ヘテロアリールおよび縮合ヘテロアリール基の各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、同じかまたは異なり得る1つ以上の部分で独立して置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、−CF、−CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(R)(=N−OR)、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より選択されるが、但し、ヘテロシクリル環上の窒素原子に隣接した炭素は、−OR部分を有さず、そしてRの置換アルキル基は、独立して上記部分の1つ以上で置換されており;
は、H、アルキル、アリールまたはシクロアルキルであり;
は、H、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロアリールアルキルからなる群より選択され、ここで、上記アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロアリールアルキル基の各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、同じかまたは異なり得る1つ以上の部分で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクリルアルキル、CF、OCF、CN、−OR、−NR10、−C(R11−R、−N(R)Boc、−(CR11OR、−C(O)R、−C(O)R、−C(=N−OH)、−C(O)NR10、−SOH、−SR10、−S(O)R、−S(O)NR10、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NR10からなる群より選択され;
6aは、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロアリールアルキルからなる群より選択され、ここで、上記アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロアリールアルキル基の各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、同じかまたは異なり得る1つ以上の部分で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクリルアルキル、CF、OCF、CN、−OR、−NR10、−C(R11−R、−N(R)Boc、−(CR11OR、−C(O)R、−C(O)R、−C(=N−OH)、−C(O)NR10、−SOH、−SR10、−S(O)R、−S(O)NR10、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NR10からなる群より選択され;
6bは、アルケニル、アリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロアリールアルキルからなる群より選択され、ここで、上記アルケニル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロアリールアルキル基の各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、同じかまたは異なり得る1つ以上の部分で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクリルアルキル、−CF、−OCF、−CN、−OR、−NR10、−C(R11−R、−N(R)Boc、−(CR11OR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR10、−SOH、−SR10、−S(O)R、−S(O)NR10、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)R、−C(=N−OH)および−N(R)C(O)NR10からなる群より選択され;
は、アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルケニル、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールアルケニルおよびヘテロシクリルからなる群より選択され、ここで、上記アルキル、シクロアルキル、ヘテロアリールアルキル、アリール、アリールアルケニル、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールアルケニルおよびヘテロシクリルの各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、同じかまたは異なり得る1つ以上の部分で独立して置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、シクロアルキル、CF、OCF、CN、−OR、−NR10、−CHOR、−C(O)R、−C(O)NR10、−C(=N−OH)、−C(O)R、−SR10、−S(O)R10、−S(O)NR10、−N(R)S(O)R10、−N(R)C(O)R10および−N(R)C(O)NR10からなる群より選択され;
は、R、−OR、−NR、−C(O)NR10、−S(O)NR10、−C(O)R、−C(=N−CN)−NH、−C(=NH)−NHR、ヘテロシクリル、−S(O)Rおよび
からなる群より選択され、
は、ハロ、−CN、−NR10、−C(O)R、−C(O)NR10、−C(=N−OH)、−OR、−SR、−S(O)R、−S(O)NR10、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NR10からなる群より選択され;そして
10は、H、アルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロアリールアルキルからなる群より選択され、ここで、上記アルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロアリールアルキル基の各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて同じかまたは異なり得る1つ以上の部分で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクリルアルキル、CF、OCF、CN、−OR、−NR11、−C(R11−R、−N(R)Boc、−(CR11OR、−C(O)R、−C(O)NR11、−C(O)R、−C(=N−OH)、−SOH、−SR、−S(O)R、−S(O)NR11、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NR11からなる群より選択されるか;
または、必要に応じて(i)部分−NR10中のRとR10もしくは(ii)部分−NR中のRとRとが、一緒になって結合して、シクロアルキルまたはヘテロシクリル部分を形成してもよく、ここで、上記シクロアルキルまたはヘテロシクリル部分の各々は、非置換であるか、または必要に応じて、1つ以上のR基で独立して置換され;
11は、H、ハロまたはアルキルであり;
mは、0〜4であり;
nは、1〜4であり;そして
pは、1〜4であるが;
但し、
(1)Rが、アルキル、カルボキシル、フェニルまたはシクロアルキルであるとき、Rは、−NR6a;−C(O)N(R);アルキニル;アリールアルキル;ヘテロシクリル;ヘテロシクリルアルキル;ヘテロアリール;ヘテロアリールアルキル;
からなる群より選択され、ここで、上記アルキニル、アリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよびRについてすぐ上に示された構造を有する複素環式部分の各々は、非置換であるか、または独立して、同じかまたは異なり得る1つ以上の部分で置換され、各部分は、独立して、−CN、−NR、−(CR11NR、−C(O)NR、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より選択され;
(2)Rが、ハロであるとき、Rは、−OR6b;−SR;−C(O)N(R);シクロアルキル;ヘテロシクリル;ヘテロシクリルアルキル;
からなる群より選択され、ここで、上記シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキルおよびRについてすぐ上に示された構造を有する複素環式部分の各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、同じかまたは異なり得る1つ以上の部分で独立して置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、シクロアルキル、−CF、−CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より選択されるが、但し、ヘテロシクリル環上の窒素原子に隣接した炭素は、−OR部分を有さず;そして
(3)Rが、NHであるとき、Rは、メチルではない)
によって表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和化合物、エステルもしくはプロドラッグを提供する。
式Iの化合物は、プロテインキナーゼインヒビターとして有用であり得、また、増殖性疾患、例えば、癌、炎症および関節炎、アルツハイマー病などの神経変性疾患、循環器疾患、ウイルス性疾患および真菌性疾患を処置および予防する際に有用であり得る。
(詳細な説明)
本発明は、構造式Iによって表される7−アミノ置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和化合物、エステルもしくはプロドラッグを提供し、ここで、それらの様々な部分は、上に記載したとおりである。
いくつかの実施形態において、Rは、−CF;−CN;−NO;−NR6a;−C(O)R;−S(O)R;−S(O)NR10;−N(R)S(O)R;−N(R)C(O)NR10;アルキル;アルケニル;アルキニル;ヘテロシクリル;ヘテロシクリルアルキル;ハロ;ハロアルキル;シクロアルキル;アリール;アリールアルキル;アリールアルケニル;アリールアルキニル;ヘテロアリールアルキル;アルキニルアルキル;アリールまたはヘテロアリール基と縮合したアリール;ヘテロアリール;アリールまたはヘテロアリール基と縮合したヘテロアリール;
からなる群より選択され、ここで、Rのアルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロアリールアルキルおよびアルキニルアルキル基の各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、独立して、1つ以上の部分(同じかまたは異なり得る)で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、−CF、−CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)R、−C(=N−OH)および−N(R)C(O)NRからなる群より選択されるが、但し、ヘテロシクリル環上の窒素原子に隣接した炭素は、−OR部分を有さない。
他の実施形態において、Rは、−CF;−CN;−NO;−NR6a;−C(O)R;−S(O)R;−S(O)NR10;−N(R)S(O)R;−N(R)C(O)NR10;アルケニル;アルキニル;ヘテロシクリル;ヘテロシクリルアルキル;ハロ;ハロアルキル;シクロアルキル;アリール;アリールアルキル;アリールアルケニル;アリールアルキニル;ヘテロアリールアルキル;アルキニルアルキル;アリールまたはヘテロアリール基と縮合したアリール;ヘテロアリール;アリールまたはヘテロアリール基と縮合したヘテロアリール;置換アルキル;
からなる群より選択され、ここで、Rのアルケニル、アルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロアリールアルキルおよびアルキニルアルキル基の各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、独立して、1つ以上の部分(同じかまたは異なり得る)で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、−CF、−CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−C(=N−OH)、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より選択されるが、但し、ヘテロシクリル環上の窒素原子に隣接した炭素は、−OR部分を有さず、そして置換アルキルは、独立して上記部分の1つ以上で置換されている。
他の実施形態において、Rは、ハロ;−NO;−NR6a;−C(O)R;−SR;−N(R)C(O)NR10;アルキル;アルケニル;アルキニル;アリール;アリールアルキニル;ヘテロアリールからなる群より選択され;ここで、Rのアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキニルおよびヘテロアリール基の各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、独立して、1つ以上の部分(同じかまたは異なり得る)で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、−CF、−CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)R、−C(=N−OH)および−N(R)C(O)NRからなる群より選択されるが、但し、ヘテロシクリル環上の窒素原子に隣接した炭素は、−OR部分を有さない。
他の実施形態において、Rは、フェニル、ナフチル(napthyl)、ピリジル、ピリミジニル、トリアジニル、フラニル、チエニル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、2,3−ジヒドロベンゾチエニル、インダニル、1,2−ベンゾピラニル、3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾピラニルまたはテトラリニルであり、そしてRは、RおよびR6aがC−CアルキルでもC−Cシクロアルキルでもない−NR6a;−C(O)N(R);アリール;アリールアルキル;ヘテロシクリル;ヘテロシクリルアルキル;ヘテロアリール;ヘテロアリールアルキル;置換アルキル;
からなる群より選択され、ここで、そのアリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、置換アルキルおよびRについてすぐ上に示された構造を有する複素環式部分の各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、独立して、1つ以上の部分(同じかまたは異なり得る)で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、シクロアルキル、CF、CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−C(=N−OH)、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より選択されるが、但し、ヘテロシクリル環上の窒素原子に隣接した炭素は、−OR部分を有さない。
他の実施形態において、Rは、1〜3個のアリールまたはヘテロアリール基で置換されたアリールであり、その1〜3個のアリールまたはヘテロアリール基は、同じかまたは異なり得、そして各々独立して、フェニル、ピリジル、チオフェニル、フラニルおよびチアゾロ基からなる群より選択される。
他の実施形態において、Rは、1〜3個のアリールまたはヘテロアリール基で置換されたヘテロアリールであり、その1〜3個のアリールまたはヘテロアリール基は、同じかまたは異なり得、各々独立して、フェニル、ピリジル、チオフェニル、フラニルおよびチアゾロ基からなる群より選択される。
他の実施形態において、Rは、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群より選択される。
他の実施形態において、Rは、
からなる群より選択される。
いくつかの実施形態において、Rは、H、−NR6a;−OR6b;−SR;−C(O)N(R);アルキニル;シクロアルキル;アリール;アリールアルキル;ヘテロシクリル;ヘテロシクリルアルキル;ヘテロアリール;ヘテロアリールアルキル;
からなる群より選択され、ここで、そのアルキニル;シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよびRについてすぐ上に示された構造を有する複素環式部分の各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、独立して、1つ以上の部分(同じかまたは異なり得る)で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、シクロアルキル、−CF、−CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR、−SR、−C(=N−OH)、−S(O)R、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より選択されるが、但し、ヘテロシクリル環上の窒素原子に隣接した炭素は、−OR部分を有さない。
他の実施形態において、Rは、−NR6a;−OR6b;−SR;−C(O)N(R);アルキニル;シクロアルキル;アリール;アリールアルキル;ヘテロシクリル;ヘテロシクリルアルキル;ヘテロアリール;ヘテロアリールアルキル;置換アルキル;
からなる群より選択され、ここで、そのアルキニル;シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよびRについてすぐ上に示された構造を有する複素環式部分の各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、独立して、1つ以上の部分(同じかまたは異なり得る)で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、シクロアルキル、−CF、−CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR、−SR、−C(=N−OH)、−S(O)R、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より選択されるが、但し、ヘテロシクリル環上の窒素原子に隣接した炭素は、−OR部分を有さず、そして置換アルキルは、上記部分の1つ以上で置換されている。
他の実施形態において、Rは、−NR6a;−OR6b;−SR;−C(O)N(R);アルキル;アリール;アリールアルキル;ヘテロシクリル;ヘテロシクリルアルキル;ヘテロアリール;ヘテロアリールアルキル;
からなる群より選択され、ここで、そのアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルおよびRについてすぐ上に示された構造を有する複素環式部分の各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、独立して、1つ以上の部分(同じかまたは異なり得る)で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、シクロアルキル、−CF、−CN、−OCF、−(CR1111OR、−C(=N−OH)、−OR、−NR、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より選択されるが、但し、ヘテロシクリル環上の窒素原子に隣接した炭素は、−OR部分を有さない。
他の実施形態において、Rは、−NR6a;−C(O)N(R);アルキル;アルキニル;シクロアルキル;アリール;アリールアルキル;ヘテロシクリル;ヘテロシクリルアルキル;ヘテロアリール;ヘテロアリールアルキル;置換アルキル;
からなる群より選択され、ここで、そのシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、置換アルキルおよびRについてすぐ上に示された構造を有する複素環式部分の各々は、独立して、1つ以上の部分(同じかまたは異なり得る)で置換され、各部分は、独立して、−CN、−NR、−C(=N−OH)、−(CR11NR、−C(O)NR、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より選択される。
他の実施形態において、Rは、−NR6a;−C(O)N(R);
からなる群より選択され、ここで、Rについてすぐ上に示された構造を有する複素環式部分の各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、独立して、1つ以上の部分(同じかまたは異なり得る)で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、シクロアルキル、CF、CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−C(=N−OH)、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より選択されるが、但し、ヘテロシクリル環上の窒素原子に隣接した炭素は、−OR部分を有さない。
他の実施形態において、Rは、−NR6aであるが、但し、Rは、アリールであり、そしてR6aは、アルケニル、アリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロアリールアルキルからなる群より選択され、ここで、そのアルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロアリールアルキル基の各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて1つ以上の部分(同じかまたは異なり得る)で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクリルアルキル、CF、OCF、CN、−OR、−NR10、−C(R11−R、−N(R)Boc、−(CR11OR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR10、−SOH、−SR10、−S(O)R、−S(O)NR10、−N(R)S(O)R、−C(=N−OH)、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NR10からなる群より選択される。
他の実施形態において、Rは、
からなる群より選択される。
他の実施形態において、Rは、
からなる群より選択される。
他の実施形態において、Rは、−CF;−NR6a;−(CR11C(O)R;−OR6b;−SR;−S(O)R;−S(O)NR10;−C(O)−N(R10);−N(R)S(O)R;−N(R)C(O)R;−N(R)C(O)NR10;ヘテロシクリル;ヘテロシクリルアルキル;アリール;アリールまたはヘテロアリール基と縮合したアリール;ヘテロアリール;アリールまたはヘテロアリール基と縮合したヘテロアリール;置換アルキル;
からなる群より選択される。
他の実施形態において、Rは、−CF;−CN;−NR6a;−OR6b;−SR;−S(O)R;−S(O)NR10;−N(R)S(O)R;−C(O)−N(R10);−N(R)C(O)R;−N(R)C(O)NR10;ヘテロシクリル;ヘテロシクリルアルキル;アリール;縮合アリール;ヘテロアリール;縮合ヘテロアリール;
からなる群より選択される。
他の実施形態において、Rは、−(CR11C(O)R;−(CR11C(O)NR10;ヒドロキシアルキル;アリール;
からなる群より選択され、ここで、Rのアリールの1つ以上および/またはヘテロアリール基の1つ以上は、非置換であり得るか、または必要に応じて、1つ以上の部分(同じかまたは異なり得る)で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、−CN、−OR、−SR、−S(O)R、−S(O)NR、−NR、−C(O)NR、CF、アルキル、アリールおよびOCFからなる群より選択される。
他の実施形態において、Rは、1〜3個のアリールまたはヘテロアリール基で置換されたアリールであり、その1〜3個のアリールまたはヘテロアリール基は、同じかまたは異なり得、そして各々独立して、フェニル、ピリジル、チオフェニル、フラニルおよびチアゾロ基からなる群より選択される。
他の実施形態において、Rは、1〜3個のアリールまたはヘテロアリール基で置換されたヘテロアリールであり、その1〜3個のアリールまたはヘテロアリール基は、同じかまたは異なり得、各々独立して、フェニル、ピリジル、チオフェニル、フラニルおよびチアゾロ基からなる群より選択される。
他の実施形態において、Rは、
からなる群より選択される。
他の実施形態において、Rは、独立して、以下の部分:ハロ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、−CF、−CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−C(=N−OH)、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRの1つ以上で置換されている置換アルキルであるが、但し、ヘテロシクリル環上の窒素原子に隣接した炭素は、−OR部分を有さない。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ヘテロアリールであり、Rは、ヘテロシクリルであり、そしてRは、ヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクリルの各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、独立して、1つ以上の部分(同じかまたは異なり得る)で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、−CF、−CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−C(=N−OH)、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より選択され、ここで、R、R、R11およびpは、先に定義されたとおりである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ピラゾリルであり、Rは、ピペリジニルであり、そしてRは、ピラゾリルであり、ここで、前記ピラゾリルおよびピペリジニルの各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、独立して、1つ以上の部分(同じかまたは異なり得る)で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、−CF、−CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−C(=N−OH)、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より選択され、ここで、R、R、R11およびpは、先に定義されたとおりである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、1−メチル−ピラゾール−4−イルであり、Rは、ピペリジン−3−イルであり、そしてRは、ピリジン−4−イルである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、1−メチル−ピラゾール−4−イルであり、Rは、ピペリジン−3−イルであり、そしてRは、チエン−3−イルである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、R2は、ヘテロアリールであり、R3は、ヘテロシクリルであり、そしてR4は、アルキニルであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクリルの各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、独立して、1つ以上の部分(同じかまたは異なり得る)で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、−CF、−CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−C(=N−OH)、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より選択され、ここで、R、R、R11およびpは、先に定義されたとおりである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ピラゾリルであり、Rは、ピペリジニルであり、そしてRは、プロピニルである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、1−メチル−ピラゾール−4−イルであり、Rは、ピペリジン−3−イルであり、そしてRは、プロピニルである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、R2は、ヘテロアリールであり、R3は、ヘテロシクリルであり、そしてR4は、アルケニル(アルコキシで置換されたもの)であり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクリルの各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、独立して、1つ以上の部分(同じかまたは異なり得る)で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、−CF、−CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(=N−OH)、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より選択され、ここで、R、R、R11およびpは、先に定義されたとおりである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ピラゾリルであり、Rは、ピペリジニルであり、そしてRは、アルケニル(アルコキシで置換されたもの)である)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、1−メチル−ピラゾール−4−イルであり、Rは、ピペリジン−3−イルであり、そしてRは、3−(メトキシ)プロピレン−1−イルである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ヘテロアリールであり、Rは、ヘテロシクリルであり、そしてRは、シクロアルキルであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクリルの各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、独立して、1つ以上の部分(同じかまたは異なり得る)で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、−CF、−CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−C(=N−OH)、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より選択され、ここで、R、R、R11およびpは、先に定義されたとおりである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ピラゾリルであり、Rは、ピペリジニルであり、そしてRは、シクロプロピルである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、1−メチル−ピラゾール−4−イルであり、Rは、ピペリジン−3−イルであり、そしてRは、シクロプロピルである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ヘテロアリールであり、Rは、ヘテロシクリルであり、そしてRは、シアノであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクリルの各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、独立して、1つ以上の部分(同じかまたは異なり得る)で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、−CF、−CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−C(=N−OH)、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より選択され、ここで、R、R、R11およびpは、先に定義されたとおりである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ピラゾリルであり、Rは、ピペリジニルであり、そしてRは、シアノである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、1−メチル−ピラゾール−4−イルであり、Rは、ピペリジン−3−イルであり、そしてRは、シアノである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ヘテロアリールであり、Rは、ヘテロシクリルであり、そしてRは、ヒドロキシアルキルであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクリルの各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、独立して、1つ以上の部分(同じかまたは異なり得る)で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、−CF、−CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−C(=N−OH)、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より選択され、ここで、R、R、R11およびpは、先に定義されたとおりである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ピラゾリルであり、Rは、ピペリジニルであり、そしてRは、1−ヒドロキシエチルである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、1−メチル−ピラゾール−4−イルであり、Rは、ピペリジン−3−イルであり、そしてRは、1−ヒドロキシエチルである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ヘテロアリールであり、Rは、ヘテロシクリルであり、そしてRは、−C(O)Rであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクリルの各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、独立して、1つ以上の部分(同じかまたは異なり得る)で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、−CF、−CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−C(=N−OH)、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より選択され、ここで、R、R、R11およびpは、先に定義されたとおりである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ピラゾリルであり、Rは、ピペリジニルであり、そしてRは、メチルカルボニルである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、1−メチル−ピラゾール−4−イルであり、Rは、ピペリジン−3−イルであり、そしてRは、メチルカルボニルである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ヘテロアリールであり、Rは、ヘテロシクリルであり、そしてRは、アリールであり、ここで、前記アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルの各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、独立して、1つ以上の部分(同じかまたは異なり得る)で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、−CF、−CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−C(=N−OH)、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より選択され、ここで、R、R、R11およびpは、先に定義されたとおりである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ピラゾリルであり、Rは、ピペリジニルであり、そしてRは、フェニルである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、1−メチル−ピラゾール−4−イルであり、Rは、ピペリジン−3−イルであり、そしてRは、フェニルである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ヘテロアリールであり、Rは、ヘテロシクリルであり、そしてRは、ヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクリルの各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、独立して、1つ以上の部分(同じかまたは異なり得る)で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、−CF、−CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−C(=N−OH)、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より選択され、ここで、R、R、R11およびpは、先に定義されたとおりである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ピラゾリルであり、Rは、ピペリジニルであり、そしてRは、フラニルである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、1−メチル−ピラゾール−4−イルであり、Rは、ピペリジン−3−イルであり、そしてRは、フラン−3−イルである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ヘテロアリールであり、Rは、ヘテロシクリルであり、そしてRは、ヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクリルの各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、独立して、1つ以上の部分(同じかまたは異なり得る)で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、−CF、−CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−C(=N−OH)、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より選択され、ここで、R、R、R11およびpは、先に定義されたとおりである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ピラゾリルであり、Rは、ピペリジニルであり、そしてRは、ピリジルである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、1−メチル−ピラゾール−4−イルであり、Rは、ピペリジン−3−イルであり、そしてRは、ピリド−3−イルである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ヘテロアリールであり、Rは、ヘテロシクリルであり、そしてRは、アルケニルであり、ここで、前記アルケニル、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルの各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、独立して、1つ以上の部分(同じかまたは異なり得る)で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、−CF、−CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−C(=N−OH)、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より選択され、ここで、R、R、R11およびpは、先に定義されたとおりである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ピラゾリルであり、Rは、ピペリジニルであり、そしてRは、アルケニルである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、1−メチル−ピラゾール4−イルであり、Rは、ピペリジン−3−イルであり、そしてRは、−C(=CH)−CHである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ヘテロアリールであり、Rは、ヘテロシクリルであり、そしてRは、ヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクリルの各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、独立して、1つ以上の部分(同じかまたは異なり得る)で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、−CF、−CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−C(=N−OH)、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より選択され、ここで、R、R、R11およびpは、先に定義されたとおりである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ピラゾリルであり、Rは、ピペリジニルであり、そしてRは、ピラゾリルである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、1−メチル−ピラゾール−4−イルであり、Rは、ピペリジン−3−イルであり、そしてRは、1−ヒドロキシエチル−ピラゾール−4−イルである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ヘテロアリールであり、Rは、ヘテロシクリルであり、そしてRは、ヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクリルの各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、独立して、1つ以上の部分(同じかまたは異なり得る)で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、−CF、−CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−C(=N−OH)、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より選択され、ここで、R、R、R11およびpは、先に定義されたとおりである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ピラゾリルであり、Rは、ピペリジニルであり、そしてRは、チエニルである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、1−メチル−ピラゾール−4−イルであり、Rは、ピペリジン−3−イルであり、そしてRは、チエン−2−イルである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ヘテロアリールであり、Rは、ヘテロシクリルであり、そしてRは、アルキルであり、ここで、前記アルキル、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルの各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、独立して、1つ以上の部分(同じかまたは異なり得る)で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、−CF、−CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−C(=N−OH)、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より選択され、ここで、R、R、R11およびpは、先に定義されたとおりである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ピラゾリルであり、Rは、ピペリジニルであり、そしてRは、エチルである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、1−メチル−ピラゾール−4−イルであり、Rは、ピペリジン−3−イルであり、そしてRは、エチルである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ヘテロアリールであり、Rは、ヘテロシクリルであり、そしてRは、オキシムであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクリルの各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、独立して、1つ以上の部分(同じかまたは異なり得る)で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、−CF、−CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−C(=N−OH)、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より選択され、ここで、R、R、R11およびpは、先に定義されたとおりである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ピラゾリルであり、Rは、ピペリジニルであり、そしてRは、オキシムである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、1−メチル−ピラゾール−4−イルであり、Rは、ピペリジン−3−イルであり、そしてRは、−C(=N−OH)−CHである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ヘテロアリールであり、Rは、ヘテロシクリルであり、そしてRは、ケトンであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクリルの各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、独立して、1つ以上の部分(同じかまたは異なり得る)で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、−CF、−CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−C(=N−OH)、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NR、からなる群より選択され、ここで、R、R、R11およびpは、先に定義されたとおりである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ピラゾリルであり、Rは、ピペリジニルであり、そしてRは、ケトンである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、1−メチル−ピラゾール−4−イルであり、Rは、ピペリジン−3−イルであり、そしてRは、−C(O)−CH−CHである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ヘテロアリールであり、Rは、ヘテロシクリルであり、そしてRは、ケトンであり、ここで、前記アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルの各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、独立して、1つ以上の部分(同じかまたは異なり得る)で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、−CF、−CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−C(=N−OH)、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より選択され、ここで、R、R、R11およびpは、先に定義されたとおりである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ピラゾリルであり、Rは、ピペリジニルであり、そしてRは、ケトンである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、1−メチル−ピラゾール−4−イルであり、Rは、ピペリジン−3−イルであり、そしてRは、ベンジルカルボニルである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ハロであり、Rは、アルキルであり、そしてRは、アミドであり、ここで、前記アルキルは、非置換であり得るか、または必要に応じて、独立して、1つ以上の部分(同じかまたは異なり得る)で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、−CF、−CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(=N−OH)、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より選択され、ここで、R、R、R11およびpは、先に定義されたとおりである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ブロモであり、Rは、アルキルであり、そしてRは、アミドである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ブロモであり、Rは、メチルであり、そしてRは、−CH−C(O)−NHである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ハロであり、Rは、アルキルであり、そしてRは、アミドであり、ここで、前記アルキルは、非置換であり得るか、または必要に応じて、独立して、1つ以上の部分(同じかまたは異なり得る)で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、−CF、−CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(=N−OH)、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より選択され、ここで、R、R、R11およびpは、先に定義されたとおりである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ブロモであり、Rは、アルキルであり、そしてRは、アミドである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ブロモであり、Rは、メチルであり、そしてRは、−CH−C(O)−NHCHである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ハロであり、Rは、アルキルであり、そしてRは、ヒドロキシルアルキルであり、ここで、前記アルキルは、非置換であり得るか、または必要に応じて、独立して、1つ以上の部分(同じかまたは異なり得る)で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、−CF、−CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−C(=N−OH)、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より選択され、ここで、R、R、R11およびpは、先に定義されたとおりである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ブロモであり、Rは、アルキルであり、そしてRは、ヒドロキシアルキルである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ブロモであり、Rは、メチルであり、そしてRは、2−ヒドロキシエチルである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ハロであり、Rは、アルキルであり、そしてRは、アミドであり、ここで、前記アルキルは、非置換であり得るか、または必要に応じて、独立して、1つ以上の部分(同じかまたは異なり得る)で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、−CF、−CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(=N−OH)、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より選択され、ここで、R、R、R11およびpは、先に定義されたとおりである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ブロモであり、Rは、アルキルであり、そしてRは、アミドである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ブロモであり、Rは、メチルであり、そしてRは、−CH−CH−C(O)−NHCHである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ハロであり、Rは、ヘテロシクリルであり、そしてRは、アリールであり、ここで、前記アリールおよびヘテロシクリルの各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、独立して、1つ以上の部分(同じかまたは異なり得る)で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、−CF、−CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−C(=N−OH)、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より選択され、ここで、R、R、R11およびpは、先に定義されたとおりである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ブロモであり、Rは、ピロリジニルであり、そしてRは、アリールである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ブロモであり、Rは、3−アミノ−ピロリジン−1−イルであり、そしてRは、フェニルである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ハロであり、Rは、ヘテロシクリルであり、そしてRは、アルキルであり、ここで、前記アルキルおよびヘテロシクリルの各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、独立して、1つ以上の部分(同じかまたは異なり得る)で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、−CF、−CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR、−C(=N−OH)、−SR、−S(O)R、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より選択され、ここで、R、R、R11およびpは、先に定義されたとおりである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ブロモであり、Rは、ピロリジニルであり、そしてRは、アルキルである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ブロモであり、Rは、3−アミノ−ピロリジン−1−イルであり、そしてRは、エチルである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ハロであり、Rは、ヘテロシクリルであり、そしてRは、アルキルであり、ここで、前記アルキルおよびヘテロシクリルの各々は、非置換であり得るか、または必要に応じて、独立して、1つ以上の部分(同じかまたは異なり得る)で置換され得、各部分は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、−CF、−CN、−OCF、−(CR1111OR、−OR、−NR、−(CR11NR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−C(=N−OH)、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より選択され、ここで、R、R、R11およびpは、先に定義されたとおりである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ブロモであり、Rは、ピロリジニルであり、そしてRは、アルキルである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式:
(ここで、Rは、ブロモであり、Rは、3−アミノ−ピロリジン−1−イルであり、そしてRは、メチルである)の化合物を提供する。
式(I)の化合物の例としては:
またはそれらの薬学的に許容可能な塩、溶媒和化合物、エステルもしくはプロドラッグが挙げられるがこれらに限定されない。
上で使用されるときおよび本開示にわたって、他に示されない限り、以下の用語は、以下の意味を有するものと理解されなければならない:
「患者」は、ヒトと動物の両方を含む。
「哺乳動物」とは、ヒトおよび他の哺乳動物を意味する。
「アルキル」とは、直鎖または分枝鎖であり得る、鎖中に約1〜約20個の炭素原子を含んでいる脂肪族炭化水素基のことを意味する。好ましいアルキル基は、鎖中に約1〜約12個の炭素原子を含んでいる。より好ましいアルキル基は、鎖中に約1〜約6個の炭素原子を含んでいる。分枝鎖とは、1つ以上の低級アルキル基(例えば、メチル、エチルまたはプロピル)が、直鎖アルキル鎖に結合していることを意味する。「低級アルキル」とは、直鎖または分枝鎖であり得る鎖中に約1〜約6個の炭素原子を有している基のことを意味する。「アルキル」とは、非置換であっても、必要に応じて1つ以上の置換基(同じであっても異なっていてもよい)によって置換されていてもよく、各置換基は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、シクロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルチオ、アミノ、−NH(アルキル)、−NH(シクロアルキル)、−N(アルキル)、カルボキシ、オキシム(例えば、=N−OH)および−C(O)O−アルキルからなる群より選択される。適当なアルキル基の例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピルおよびt−ブチルが挙げられるが、これらに限定されない。
「アルケニル」とは、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含み、直鎖または分枝鎖であり得る、鎖中に約2〜約15個の炭素原子を含んでいる脂肪族炭化水素基のことを意味する。好ましいアルケニル基は、鎖中に約2〜約12個の炭素原子;より好ましくは、鎖中に約2〜約6個の炭素原子を有する。分枝鎖とは、1つ以上の低級アルキル基(例えば、メチル、エチルまたはプロピル)が、直鎖アルケニル鎖に結合していることを意味する。「低級アルケニル」とは、直鎖または分枝鎖であり得る鎖中の約2〜約6個の炭素原子を意味している。「アルケニル」は、非置換であっても、必要に応じて1つ以上の置換基(同じであっても異なっていてもよい)によって置換されていてもよく、各置換基は、独立して、ハロ、アルキル、アリール、シクロアルキル、シアノ、アルコキシおよび−S(アルキル)からなる群より選択される。適当なアルケニル基の例としては、エテニル、プロペニル、n−ブテニル、3−メチルブタ−2−エニル、n−ペンテニル、オクテニルおよびデセニルが挙げられるが、これらに限定されない。
「アルキレン」とは、上で定義するアルキル基から水素原子を除去することによって得られる二官能基を意味する。アルキレンの例としては、メチレン、エチレンおよびプロピレンが挙げられるが、これらに限定されない。
「アルキニル」とは、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を含み、直鎖または分枝鎖であり得る、鎖中に約2〜約15個の炭素原子を含んでいる脂肪族炭化水素基のことを意味する。好ましいアルキニル基は、鎖中に約2〜約12個の炭素原子;より好ましくは、鎖中に約2〜約4個の炭素原子を有する。分枝鎖とは、1つ以上の低級アルキル基(例えば、メチル、エチルまたはプロピル)が、直鎖アルキニル鎖に結合していることを意味する。「低級アルキニル」とは、直鎖または分枝鎖であり得る鎖中の約2〜約6個の炭素原子を意味する。適当なアルキニル基の例としては、エチニル、プロピニル、2−ブチニルおよび3−メチルブチニルが挙げられるが、これらに限定されない。「アルキニル」は、非置換であっても、必要に応じて1つ以上の置換基(同じであっても異なっていてもよい)によって置換されていてもよく、各置換基は、独立して、アルキル、アリールおよびシクロアルキルからなる群より選択される。
「アリール」とは、約6〜約14個の炭素原子、好ましくは、約6〜約10個の炭素原子を含んでいる、芳香族の単環式または多環式(multicyclic)の環系のことを意味する。アリール基は、必要に応じて、1つ以上の「環系置換基」(同じであっても異なっていてもよく、本明細書中に定義されるとおりのものである)で置換され得る。適当なアリール基の例としては、フェニルおよびナフチルが挙げられるが、これらに限定されない。
「ヘテロアリール」とは、約5〜約14個の環原子、好ましくは、約5〜約10個の環原子を含んでいる芳香族の単環式または多環式の環系のことを意味し、ここで、その環原子の1つ以上は、炭素以外の元素、例えば、窒素、酸素または硫黄の単独または組み合わせである。好ましいヘテロアリールは、約5〜約6個の環原子を含む。「ヘテロアリール」は、1つ以上の「環系置換基」(同じであっても異なっていてもよく、本明細書中に定義するとおりのものである)によって必要に応じて置換され得る。ヘテロアリールの語根(root name)の前の接頭辞アザ、オキサまたはチアとは、それぞれ少なくとも窒素、酸素または硫黄原子が、環原子として存在していることを意味する。ヘテロアリールの窒素原子は、必要に応じて、対応するN−オキシドに酸化され得る。適当なヘテロアリールの例としては、ピリジル、ピラジニル、フラニル、チエニル、ピリミジニル、ピリドン(N−置換ピリドンを含む)、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、フラザニル、ピロリル、ピラゾリル、トリアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、キノキサリニル、フタラジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、オキシンドリル、イミダゾ[2,1−b]チアゾリル、ベンゾフラザニル、インドリル、アザインドリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチエニル、キノリニル、イミダゾリル、チエノピリジル、キナゾリニル、チエノピリミジル、ピロロピリジル、イミダゾピリジル、イソキノリニル、ベンゾアザインドリル、1,2,4−トリアジニル、ベンゾチアゾリルなどが挙げられるが、これらに限定されない。用語「ヘテロアリール」はまた、部分的に飽和したヘテロアリール部分(例えば、テトラヒドロイソキノリル、テトラヒドロキノリルなど)のこともいう。
「アラルキル」または「アリールアルキル」は、アリール−アルキル−基(このアリールおよびアルキルは、先に記載したとおりである)を意味する。好ましいアラルキルは、低級アルキル基を含む。適当なアラルキル基の例としては、ベンジル、2−フェネチルおよびナフタレニルメチルが挙げられるがこれらに限定されない。親部分への結合は、アルキルを介する。
「アルキルアリール」は、アルキル−アリール−基(このアルキルおよびアリールは、先に記載したとおりである)を意味する。好ましいアルキルアリールは、低級アルキル基を含む。適当なアルキルアリール基の例は、トリルであるがこれに限定されない。親部分への結合は、アリールを介する。
「シクロアルキル」は、約3〜約10個の炭素原子、好ましくは、約5〜約10個の炭素原子を含んでいる非芳香族の単環式または多環式の環系を意味する。好ましいシクロアルキル環は、約5〜約7個の環原子を含む。シクロアルキルは、必要に応じて、1つ以上の「環系置換基」(同じであっても異なっていてもよく、上で定義されたとおりのものである)で置換され得る。適当な単環式のシクロアルキルの例としては、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどが挙げられるがこれらに限定されない。適当な多環式シクロアルキルの例としては、1−デカリニル、ノルボルニル、アダマンチルなどが挙げられるがこれらに限定されない。
「シクロアルキルアルキル」は、親コアにアルキル部分(上で定義されたもの)を介して連結されたシクロアルキル部分(上で定義されたとおりのもの)を意味する。適当なシクロアルキルアルキルの例としては、シクロヘキシルメチル、アダマンチルメチルなどが挙げられるがこれらに限定されない。
「シクロアルケニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含んでいる、約3〜約10個の炭素原子、好ましくは、約5〜約10個の炭素原子を含む非芳香族の単環式または多環式の環系を意味する。好ましいシクロアルケニル環は、約5〜約7個の環原子を含む。シクロアルケニルは、1つ以上の「環系置換基」(同じであっても異なっていてもよく、上で定義されたとおりのものである)で必要に応じて置換され得る。適当な単環式のシクロアルケニルの例としては、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、シクロヘプタ−1,3−ジエニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。適当な多環式のシクロアルケニルの例は、ノルボルニレニルであるが、これに限定されない。
「シクロアルケニルアルキル」は、親コアにアルキル部分(上で定義されたもの)を介して連結されたシクロアルケニル部分(上で定義されたとおりのもの)を意味する。適当なシクロアルケニルアルキルの例としては、シクロペンテニルメチル、シクロヘキセニルメチルなどが挙げられるがこれらに限定されない。
「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を意味する。フッ素、塩素および臭素が好ましい。
「環系置換基」は、芳香族または非芳香族の環系に結合した(例えば、環系上の利用可能な水素を置換する)置換基を意味する。環系置換基は、同じであっても異なっていてもよく、各々は、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルキルアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアリールアルケニル、ヘテロアリールアルキニル、アルキルヘテロアリール、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、アシル、アロイル、ハロ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、オキシム(例えば、−C(=N−OH))、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、アルキルチオ、アリールチオ、ヘテロアリールチオ、アラルキルチオ、ヘテロアラルキルチオ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、−C(=N−CN)−NH、−C(=NH)−NH、−C(=NH)−NH(アルキル)、YN−、YN−アルキル−、YNC(O)−、YNSO−および−SONYからなる群より選択され、ここで、YおよびYは、同じかまたは異なり得、独立して、水素、アルキル、アリール、シクロアルキルおよびアラルキルからなる群より選択される。「環系置換基」はまた、環系上の2つの隣接炭素原子上の2つの利用可能な水素(各炭素上に1つのH)を同時に置換する単一部分も意味し得る。そのような部分の例は、例えば:
などの部分を形成するメチレンジオキシ、エチレンジオキシ、−C(CHなどである。
「ヘテロアリールアルキル」は、親コアにアルキル部分(上で定義したもの)を介して連結したヘテロアリール部分(上で定義したとおりであるもの)を意味する。適当なヘテロアリールの例としては、2−ピリジニルメチル、キノリニルメチルなどが挙げられるがこれらに限定されない。
「ヘテロシクリル」は、約3〜約10個の環原子、好ましくは、約5〜約10個の環原子を含む非芳香族飽和の単環式または多環式の環系を意味し、ここで、その環系内の原子の1つ以上は、炭素以外の元素、例えば、窒素、酸素または硫黄の単独または組み合わせである。その環系内に存在する酸素および/または硫黄原子は、隣接していない。好ましいヘテロシクリルは、約5〜約6個の環原子を含む。ヘテロシクリル語根の前の接頭辞アザ、オキサまたはチアは、それぞれ少なくとも窒素、酸素または硫黄原子が、環原子として存在していることを意味する。ヘテロシクリル環におけるいずれの−NHも、例えば、−N(Boc)、−N(CBz)、−N(Tos)基などとして保護された状態で存在し得る;そのような保護もまた、本発明の一部とみなされる。ヘテロシクリルは、1つ以上の「環系置換基」(同じであっても異なっていてもよく、本明細書中で定義されるとおりのものである)によって必要に応じて置換され得る。ヘテロシクリルの窒素または硫黄原子は、必要に応じて、対応するN−オキシド、S−オキシドまたはS,S−ジオキシドに酸化され得る。適当な単環式のヘテロシクリル環の例としては、ピペリジル、ピロリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チアゾリジニル、1,4−ジオキサニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、ラクタム、ラクトンなどが挙げられるが、これらに限定されない。「ヘテロシクリル」はまた、環系上の同一炭素原子上の2つの利用可能な水素を同時に置換する単一部分(例えば、カルボニル)を意味し得る。そのような部分の例は、ピロリドン:
である。
「ヘテロシクリルアルキル」は、親コアにアルキル部分(上で定義したもの)を介して連結したヘテロシクリル部分(上で定義したとおりのもの)を意味する。適当なヘテロシクリルアルキルの例としては、ピペリジニルメチル、ピペラジニルメチルなどが挙げられるがこれらに限定されない。
「ヘテロシクレニル」とは、約3〜約10個の環原子、好ましくは、約5〜約10個の環原子を含んでいる、非芳香族の単環式または多環式の環系のことを意味し、ここで、その環系内の原子の1つ以上は、炭素以外の元素、例えば、窒素、酸素または硫黄原子の単独または組み合わせであり、その環系は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合または炭素−窒素二重結合を含む。この環系内に存在する酸素および/または硫黄原子は、隣接していない。好ましいヘテロシクレニル環は、約5〜約6個の環原子を含む。ヘテロシクレニルの語根の前の接頭辞アザ、オキサまたはチアは、それぞれ少なくとも窒素、酸素または硫黄原子が、環原子として存在することを意味する。ヘテロシクレニルは、必要に応じて1つ以上の環系置換基によって置換され得、ここで、「環系置換基」は、上で定義されたとおりである。ヘテロシクレニルの窒素または硫黄原子は、必要に応じて、対応するN−オキシド、S−オキシドまたはS,S−ジオキシドに酸化され得る。適当なヘテロシクレニル基の例としては、1,2,3,4−テトラヒドロピリジニル、1,2−ジヒドロピリジニル、1,4−ジヒドロピリジニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニル、2−ピロリニル、3−ピロリニル、2−イミダゾリニル、2−ピラゾリニル、ジヒドロイミダゾリル、ジヒドロオキサゾリル、ジヒドロオキサジアゾリル、ジヒドロチアゾリル、3,4−ジヒドロ−2H−ピラニル、ジヒドロフラニル、フルオロジヒドロフラニル、7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプテニル、ジヒドロチオフェニル、ジヒドロチオピラニルなどが挙げられるがこれらに限定されない。「ヘテロシクレニル」はまた、環系上の同一炭素原子上の2つの利用可能な水素を同時に置換する単一部分(例えば、カルボニル)も意味し得る。そのような部分の例は、ピロリジノン:
である。
「ヘテロシクレニルアルキル」は、親コアにアルキル部分(上で定義したもの)を介して連結したヘテロシクレニル部分(上で定義したとおりのもの)を意味する。
本発明のヘテロ原子含有環系において、N、OまたはSに隣接した炭素原子上にヒドロキシル基は存在せず、ならびに別のヘテロ原子に隣接した炭素上にNまたはS基が存在しないことに注意するべきである。従って、例えば、以下の環:
において、2および5と記された炭素に直接結合している−OHは存在しない。
互変異性体、例えば、以下の部分:
が、本発明のある特定の実施形態において等価物であるとみなされることにも注意するべきである。
「アルキニルアルキル」は、アルキニル−アルキル−基(このアルキニルおよびアルキルは、先に記載したとおりである)を意味する。好ましいアルキニルアルキルは、低級アルキニルおよび低級アルキル基を含む。親部分への結合は、アルキルを介する。適当なアルキニルアルキル基の例としては、プロパルギルメチルが挙げられるがこれらに限定されない。
「ヘテロアラルキル」は、ヘテロアリール−アルキル−基(このヘテロアリールおよびアルキルは、先に記載したとおりである)を意味する。好ましいヘテロアラルキルは、低級アルキル基を含む。適当なアラルキル基の例としては、ピリジルメチルおよびキノリン−3−イルメチルが挙げられるがこれらに限定されない。親部分への結合は、アルキルを介する。
「ヒドロキシアルキル」は、HO−アルキル−基(このアルキルは、先に定義したとおりである)を意味する。好ましいヒドロキシアルキルは、低級アルキルを含む。適当なヒドロキシアルキル基の例としては、ヒドロキシメチルおよび2−ヒドロキシエチルが挙げられるがこれらに限定されない。
「アシル」は、H−C(O)−、アルキル−C(O)−またはシクロアルキル−C(O)−基(これらの様々な基は、先に記載したとおりである)を意味する。親部分への結合は、カルボニルを介する。好ましいアシルは、低級アルキルを含む。適当なアシル基の例としては、ホルミル、アセチルおよびプロパノイルが挙げられるがこれらに限定されない。
「アロイル」は、アリール−C(O)−基(このアリール基は、先に記載したとおりである)を意味する。親部分への結合は、カルボニルを介する。適当な基の例としては、ベンゾイルおよび1−ナフトイルが挙げられるがこれらに限定されない。
「アルコキシ」は、アルキル−O−基(このアルキル基は、先に記載したとおりである)を意味する。適当なアルコキシ基の例としては、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシおよびn−ブトキシが挙げられるがこれらに限定されない。親部分への結合は、エーテル酸素を介する。
「アリールオキシ」は、アリール−O−基(このアリール基は、先に記載したとおりである)を意味する。適当なアリールオキシ基の例としては、フェノキシおよびナフトキシが挙げられるがこれらに限定されない。親部分への結合は、エーテル酸素を介する。
「アラルキルオキシ」は、アラルキル−O−基(このアラルキル基は、先に記載したとおりである)を意味する。適当なアラルキルオキシ基の例としては、ベンジルオキシおよび1−または2−ナフタレンメトキシが挙げられるがこれらに限定されない。親部分への結合は、エーテル酸素を介する。
「アルキルチオ」は、アルキル−S−基(このアルキル基は、先に記載したとおりである)を意味する。適当なアルキルチオ基の例としては、メチルチオおよびエチルチオが挙げられるがこれらに限定されない。親部分への結合は、硫黄を介する。
「アリールチオ」は、アリール−S−基(このアリール基は、先に記載したとおりである)を意味する。適当なアリールチオ基の例としては、フェニルチオおよびナフチルチオが挙げられるがこれらに限定されない。親部分への結合は、硫黄を介する。
「アラルキルチオ」は、アラルキル−S−基(このアラルキル基は、先に記載したとおりである)を意味する。適当なアラルキルチオ基の例は、ベンジルチオであるが、これに限定されない。親部分への結合は、硫黄を介する。
「アルコキシカルボニル」は、アルキル−O−CO−基を意味する。適当なアルコキシカルボニル基の例としては、メトキシカルボニルおよびエトキシカルボニルが挙げられるがこれらに限定されない。親部分への結合は、カルボニルを介する。
「アリールオキシカルボニル」は、アリール−O−C(O)−基を意味する。適当なアリールオキシカルボニル基の例としては、フェノキシカルボニルおよびナフトキシカルボニルが挙げられるがこれらに限定されない。親部分への結合は、カルボニルを介する。
「アラルコキシカルボニル」は、アラルキル−O−C(O)−基を意味する。適当なアラルコキシカルボニル基の例は、ベンジルオキシカルボニルであるが、これに限定されない。親部分への結合は、カルボニルを介する。
「アルキルスルホニル」は、アルキル−S(O)−基を意味する。好ましい基は、アルキル基が低級アルキルであるものである。親部分への結合は、スルホニルを介する。
「アリールスルホニル」は、アリール−S(O)−基を意味する。親部分への結合は、スルホニルを介する。
用語「置換される」は、現状において指定された原子の通常の原子価が超過しておらず、また、その置換によって安定な化合物が生じるという条件で、指定された原子上の1つ以上の水素が、示された基から選ばれたもので置換されることを意味する。そのような組み合わせによって安定な化合物が生じる場合に限って、置換基および/または可変部分の組み合わせは、許容できる。「安定な化合物」または「安定な構造」は、反応混合物および処方物から有効な治療薬に、有用な程度の純度で単離されて残存するのに十分に頑強な化合物を意味する。
用語「必要に応じて置換される」は、特定の基、ラジカルまたは部分による任意の置換を意味する。
化合物に対する用語「精製される」、「精製された形態で」または「単離された形態および精製された形態で」とは、合成プロセスもしくは天然起源またはそれらの組み合わせから単離された後の前記化合物の物理的状態のことをいう。従って、化合物に対する用語「精製される」、「精製された形態で」または「単離された形態および精製された形態で」とは、本明細書中に記載されているか、または当業者に周知の標準的な分析手法によって特徴付け可能であるのに十分な純度で、本明細書中に記載されているかまたは当業者に周知の精製プロセス(単数または複数)から得られた後の前記化合物の物理的状態のことをいう。
本明細書中の本文、スキーム、実施例および表における、満たされていない原子価を有する任意の炭素ならびにヘテロ原子は、その原子価を満たすために十分な数の水素原子を有すると考えられることにも注意されるべきである。
化合物中の官能基が「保護されている」といわれるとき、これは、その化合物が反応に供されるときに、保護された部位における望まれない副反応を防止するために、その基が改変された形態であることを意味する。適当な保護基は、標準的な教科書(例えば、T.W.Greeneら、Protective Groups in organic Synthesis(1991),Wiley,New York)によって言及されているのと同様に、当業者によって認識されている。
任意の可変部分(例えば、アリール、複素環、Rなど)が、任意の構成物または式Iにおいて2回以上存在するとき、各存在に対するその定義は、他のすべての存在におけるその定義から独立したものである。
本明細書中で使用されるとき、用語「組成物」は、特定の量の特定の成分を含む生成物、ならびに特定の量の特定の成分を組み合わせることにより直接または間接的に生じる任意の生成物を包含すると意図される。
本発明の化合物のプロドラッグおよび溶媒和化合物もまた、本明細書中で企図される。プロドラッグについての論考は、T.Higuchi and V.Stella,Pro−drugs as Novel Delivery Systems(1987)A.C.S.Symposium Seriesの14およびBioreversible Carriers in Drug Design,(1987)Edward B.Roche,ed.,American Pharmaceutical Association and Pergamon Pressに記載されている。用語「プロドラッグ」は、式(I)の化合物またはその化合物の薬学的に許容可能な塩、水和物または溶媒和化合物を得るために、インビボにおいて変換される化合物(例えば、薬物前駆体)を意味する。その変換は、様々なメカニズム(例えば、代謝プロセスまたは化学プロセスによって)、例えば、血液中の加水分解を介して起き得る。プロドラッグの使用についての論考は、T.Higuchi and W.Stella,“Pro−Drugs as Novel Delivery Systems,”the A.C.S.Symposium SeriesのVol.14およびBioreversible Carriers in Drug Design,ed.Edward B.Roche,American Pharmaceutical Association and Pergamon Press,1987に記載されている。
例えば、式(I)の化合物またはその化合物の薬学的に許容可能な塩、水和物もしくは溶媒和化合物が、カルボン酸官能基を含んでいる場合、プロドラッグは、その酸基の水素原子と、ある基(例えば、(C−C)アルキル、(C−C12)アルカノイルオキシメチル、4〜9個の炭素原子を有する1−(アルカノイルオキシ)エチル、5〜10個の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルカノイルオキシ)−エチル、3〜6個の炭素原子を有するアルコキシカルボニルオキシメチル、4〜7個の炭素原子を有する1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、5〜8個の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、3〜9個の炭素原子を有するN−(アルコキシカルボニル)アミノメチル、4〜10個の炭素原子を有する1−(N−(アルコキシカルボニル)アミノ)エチル、3−フタリジル、4−クロトノラクトニル、ガンマ−ブチロラクトン−4−イル、ジ−N,N−(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル(例えば、β−ジメチルアミノエチル)、カルバモイル−(C−C)アルキル、N,N−ジ(C−C)アルキルカルバモイル−(C1−C2)アルキルおよびピペリジノ−、ピロリジノ−またはモルホリノ(C−C)アルキルなど)との置換によって形成されるエステルを含み得る。
同様に、式(I)の化合物が、アルコール官能基を含む場合、プロドラッグは、アルコール基の水素原子と、ある基(例えば、(C−C)アルカノイルオキシメチル、1−((C−C)アルカノイルオキシ)エチル、1−メチル−1−((C−C)アルカノイルオキシ)エチル、(C−C)アルコキシカルボニルオキシメチル、N−(C−C)アルコキシカルボニルアミノメチル、スクシノイル、(C−C)アルカノイル、α−アミノ(C−C)アルカニル、アリールアシルおよびα−アミノアシルまたはα−アミノアシル−α−アミノアシル(ここで、各α−アミノアシル基は、独立して、天然に存在するL−アミノ酸、P(O)(OH)、−P(O)(O(C−C)アルキル)またはグリコシル(炭水化物のヘミアセタール型のヒドロキシル基の除去によって生じるラジカル)などから選択される)との置換によって形成され得る。
式(I)の化合物が、アミン官能基を組み込んでいる場合、プロドラッグは、そのアミン基中の水素原子と、ある基(例えば、R−カルボニル、RO−カルボニル、NRR’−カルボニル(ここで、RおよびR’は、各々独立して、(C−C10)アルキル、(C−C)シクロアルキル、ベンジルであるか、またはR−カルボニルは、天然α−アミノアシルもしくは天然α−アミノアシル、−C(OH)C(O)OY(ここで、Yは、H、(C−C)アルキルまたはベンジルである)、−C(OY)Y(ここで、Yは、(C−C)アルキルであり、そしてYは、(C−C)アルキル、カルボキシ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキルまたはモノ−N−もしくはジ−N,N−(C−C)アルキルアミノアルキルである)、−C(Y)Y(ここで、Yは、Hまたはメチルであり、そしてYは、モノ−N−もしくはジ−N,N−(C−C)アルキルアミノモルホリノ、ピペリジン−1−イルまたはピロリジン−1−イルである)などである)との置換によって形成され得る。
本発明の1つ以上の化合物は、非溶媒和物の形態として存在してもよいし、薬学的に許容可能な溶媒(例えば、水、エタノールなど)との溶媒和物の形態として存在してもよく、本発明は、溶媒和と非溶媒和の形態の両方ともを包含すると意図される。「溶媒和化合物」とは、1つ以上の溶媒分子との本発明の化合物の物理的結合を意味する。この物理的結合は、様々な程度のイオン結合および共有結合(水素結合を含む)を含む。ある特定の場合において、溶媒和化合物は、例えば1つ以上の溶媒分子が、結晶性の固体の結晶格子に組み込まれているとき、単離することが可能である。「溶媒和化合物」は、液相と単離可能な溶媒和化合物との両方ともを包含する。適当な溶媒和化合物の例としては、エタノラート、メタノラートなどが挙げられるが、これらに限定されない。「水和物」は、溶媒分子がHOである溶媒和化合物である。
本発明の1つ以上の化合物は、必要に応じて、溶媒和化合物に変換され得る。溶媒和化合物の調製方法は、一般に公知である。従って、例えば、M.Cairaら、J.Pharmaceutical Sci.,93(3),601−611(2004)では、水からの調製方法と同様に、酢酸エチル中の抗真菌性フルコナゾールの溶媒和化合物の調製方法が記載されている。溶媒和化合物、半溶媒和化合物(hemisolvate)、水和物などの類似の調製方法は、E.C.van Tonderら、AAPS PharmSciTech.,5(1),article 12(2004);およびA.L.Binghamら、Chem.Commun.,603−604(2001)によって説明されている。代表的で非限定的なプロセスは、外界温度よりも高い温度において、所望の量の所望の溶媒(有機溶媒もしくは水またはそれらの混合物)に本発明の化合物を溶解する工程、およびその溶液を、結晶を形成するのに十分な速度で冷却し、次いで、標準的な方法によって単離する工程を含む。例えば、I.R.分光法などの分析手法により、溶媒和化合物(または水和物)として結晶中に溶媒(または水)が存在することが示される。
「有効量」または「治療有効量」は、上述の疾患を阻害し、それゆえ所望の治療的、寛解性、阻害性または予防的な影響をもたらす際に有効な、本発明の化合物または組成物の量のことを記載すると意味される。
式Iの化合物は、塩を形成し得、この塩も本発明の範囲内である。本明細書中の式Iの化合物に対する言及は、他に示されない限り、その塩に対する言及を含むと理解される。用語「塩」とは、本明細書中で使用されるとき、無機酸および/または有機酸により形成される酸性塩、ならびに無機塩基および/または有機塩基により形成される塩基性塩のことを指す。さらに、式Iの化合物が、塩基性部分(例えば、ピリジンまたはイミダゾールであるがこれらに限定されない)と酸性部分(例えば、カルボン酸であるがこれらに限定されない)との両方を含むとき、両性イオン(「分子内塩」)が形成され得、それは、本明細書中で使用されるとき、用語「塩」の範囲内に含まれる。薬学的に許容可能な(すなわち、無毒性であり、生理的に許容可能な)塩が好ましいが、他の塩もまた有用である。式Iの化合物の塩は、例えば、式Iの化合物と、ある量(例えば、等量)の酸または塩基とを、その塩が沈殿するような溶媒または水性溶媒中で反応させることによって形成され得、その後、凍結乾燥され得る。
代表的な酸付加塩としては、酢酸塩、アスコルビン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、ショウノウ酸塩、ショウノウスルホン酸塩、フマル酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、リン酸塩、プロピオン酸塩、サリチル酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トルエンスルホン酸塩(トシル酸塩としても知られる)などが挙げられる。さらに、塩基性の薬学的化合物から薬学的に有用な塩を形成するために適当であると一般に考えられている酸については、例えば、P.Stahlら、Camille G.(eds.),Handbook of Pharmaceutical Salts.Properties,Selection and Use.(2002)Zurich:Wiley−VCH;S.Bergeら、Journal of Pharmaceutical Sciences(1977)66(1)1−19;P.Gould,International J.of Pharmaceutics(1986)33 201−217;Andersonら、The Practice of Medicinal Chemistry(1996),Academic Press,New York;およびThe Orange Book(Food & Drug Administration,Washington,D.C.そのウェブサイトにて公開)で論考されている。これらの開示は、本明細書中に参考として援用される。
代表的な塩基性塩としては、アンモニウム塩、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩、リチウム塩およびカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えば、カルシウム塩およびマグネシウム塩)、有機塩基(例えば、有機アミン(例えば、ジシクロヘキシルアミン、t−ブチルアミン))との塩およびアミノ酸(アルギニン、リシン)との塩などが挙げられる。塩基性窒素含有基は、薬剤(例えば、ハロゲン化低級アルキル(例えば、塩化メチル、塩化エチル、塩化ブチル、臭化メチル、臭化エチル、臭化ブチル、ヨウ化メチル、ヨウ化エチル、およびヨウ化ブチル)、硫酸ジアルキル(例えば、硫酸ジメチル、硫酸ジエチルおよび硫酸ジブチル)、長鎖ハロゲン化物(例えば、塩化デシル、塩化ラウリル、塩化ステアリル、臭化デシル、臭化ラウリル、臭化ステアリル、ヨウ化デシル、ヨウ化ラウリルおよびヨウ化ステアリル)、ハロゲン化アラルキル(例えば、臭化ベンジルおよび臭化フェネチル)など)と四級化(quarternized)され得る。
そのような酸性塩および塩基性塩のすべてが、本発明の範囲内の薬学的に許容可能な塩であると意図され、すべての酸性塩および塩基性塩が、本発明の目的で、対応する化合物の遊離型と等価であると見なされる。
本発明の化合物の薬学的に許容可能なエステルとしては、以下の群:(1)エステル配置のカルボン酸部の非カルボニル部分が、直鎖または分枝鎖のアルキル(例えば、アセチル、n−プロピル、t−ブチルまたはn−ブチル)、アルコキシアルキル(例えば、メトキシメチル)、アラルキル(例えば、ベンジル)、アリールオキシアルキル(例えば、フェノキシメチル)、アリール(例えば、必要に応じて、例えば、ハロゲン、C1−4アルキルもしくはC1−4アルコシキまたはアミノで置換されたフェニル)から選択される、ヒドロキシ基のエステル化によって得られるカルボン酸エステル;(2)スルホン酸エステル(例えば、アルキルスルホニルまたはアラルキルスルホニル(例えば、メタンスルホニル));(3)アミノ酸エステル(例えば、L−バリルまたはL−イソロイシル);(4)ホスホン酸エステル、および(5)一リン酸エステル、二リン酸エステル、または三リン酸エステルが挙げられる。リン酸エステルは、例えば、C1−20アルコールもしくはその反応性の誘導体または2,3−ジ(C6−24)アシルグリセロールによってさらにエステル化され得る。
式Iの化合物ならびにその塩、溶媒和化合物、エステルおよびプロドラッグは、それらの互変異性体(例えば、アミドまたはイミノエーテル)として存在し得る。そのような互変異性体のすべてが、本発明の一部として本明細書中で企図される。
式(I)の化合物は、不斉中心またはキラル中心を含み得、ゆえに、様々な立体異性体で存在し得る。式(I)の化合物のすべての立体異性体ならびにそれらの混合物(ラセミ混合物を含む)が、本発明の一部を形成すると解釈される。さらに、本発明は、すべての幾何異性体および位置異性体を包含する。例えば、式(I)の化合物が、二重結合または縮合環を組み込んでいる場合、シス型とトランス型の両方ならびに混合物が、本発明の範囲内に包含される。
ジアステレオ異性体の混合物は、当業者に周知の方法(例えば、クロマトグラフィおよび/または分別結晶法)によって、それらの物理化学的差異に基づいて個別のジアステレオ異性体に分離され得る。鏡像異性体は、適切な任意の活性化合物(例えば、キラルアルコールまたはモッシャー(Mosher)の酸塩化物などのキラル補助剤)との反応によって鏡像異性体の混合物をジアステレオ異性体の混合物に変換し、そのジアステレオ異性体を分離し、個別のジアステレオ異性体を対応する純粋な鏡像異性体に変換(例えば、加水分解)することによって分離され得る。また、式(I)の化合物のいくつかは、アトロプ異性体(例えば、置換ビアリール)であり得、それらは、本発明の一部としてみなされる。鏡像異性体はまた、キラルHPLCカラムを使用することによっても分離され得る。
式(I)の化合物は、様々な互変異性体で存在し得、そしてそのような形態のすべてが、本発明の範囲内に包含されることも可能である。また、例えば、それらの化合物のケト−エノール体およびイミン−エナミン体のすべてが、本発明に含まれる。
本発明の化合物のすべての立体異性体(例えば、幾何異性体、光学異性体など)(本化合物の塩、溶媒和化合物、エステルおよびプロドラッグのすべての立体異性体、ならびにそのプロドラッグの塩、溶媒和化合物およびエステルのすべての立体異性体を含む)、例えば、様々な置換基上に不斉炭素が存在するために生じ得る異性体(鏡像異性体(不斉炭素が存在しない場合でさえも生じ得る)、回転異性体、アトロプ異性体およびジアステレオ異性体を含む)が、位置異性体(例えば、4−ピリジルおよび3−ピリジル)と同様に、本発明の範囲内に企図される。(例えば、式(I)の化合物が、二重結合または縮合環を含む場合、シス型とトランス型の両方とも、ならびに混合物が、本発明の範囲内に包含される。)また、例えば、それらの化合物のケト−エノール体およびイミン−エナミン体のすべてが、本発明に含まれる。本発明の化合物の個別の立体異性体は、例えば、他の異性体を実質的に含まなくてもよいし、例えば、ラセミ体としてか、または他のすべての立体異性体もしくは他の選択された立体異性体と混合されていてもよい。本発明のキラル中心は、IUPAC 1974 Recommendationsによって定義されているようなS配置またはR配置を有し得る。用語「塩」、「溶媒和化合物」、「エステル」、「プロドラッグ」などの使用は、本発明の化合物の鏡像異性体、立体異性体、回転異性体、互変異性体、位置異性体、ラセミ体またはプロドラッグの、塩、溶媒和化合物、エステルおよびプロドラッグに対して等価に適用されると意図される。
本発明はまた、1つ以上の原子が、通常天然に存在する原子質量または質量数と異なる原子質量または質量数を有する原子によって置換されている事実を除いては、本明細書中に列挙される化合物と同一である、本発明の同位体標識された化合物も包含する。本発明の化合物に組み入れられ得る同位体の例としては、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素および塩素の同位体、例えば、それぞれ、H、H、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18Fおよび36Clが挙げられる。
式(I)の特定の同位体標識された化合物(例えば、Hおよび14Cで標識された化合物)は、化合物および/または基質の組織分布アッセイにおいて有用である。トリチウム化同位体(すなわち、H)および炭素−14同位体(すなわち、14C)は、その調製および検出が容易であるために、特に好ましい。さらに、ジュウテリウム(すなわち、H)などのより重い同位体による置換は、代謝安定性が高い(例えば、インビボ半減期が長いか、または必要用量が少ない)ことから生じる特定の治療的利点をもたらし得、それゆえ、いくつかの場合においてそれらが好ましいことがある。式(I)の同位体標識された化合物は、一般に、同位体標識されていない試薬を同位体標識された適切な試薬で置き換えることによって、本明細書の後ろに記載されるスキームおよび/または実施例に開示される手順と類似の手順に従って調製され得る。
式Iの化合物の多型、ならびに式Iの化合物の塩、溶媒和化合物、エステルおよびプロドラッグの多型は、本発明に含まれると意図される。
本発明に記載の化合物は、薬理学的特性を有し得る;特に、式Iの化合物は、プロテインキナーゼのインヒビター、制御因子または調節因子であり得る。阻害、制御または調節され得るプロテインキナーゼの例としては、サイクリン依存性キナーゼ(CDK)(例えば、CDK1、CDK2、CDK3、CDK4、CDK5、CDK6およびCDK7、CDK8)、マイトジェン活性化プロテインキナーゼ(MAPK/ERK)、グリコーゲンシンターゼキナーゼ3(GSK3ベータ)、Pim−1キナーゼ、Chkキナーゼ(例えば、Chk1およびChk2)、チロシンキナーゼ(例えば、HERサブファミリー(例えば、EGFR(HER1)、HER2、HER3およびHER4を含む)、インスリンサブファミリー(例えば、INS−R、IGF−IR、IRおよびIR−Rを含む)、PDGFサブファミリー(例えば、PDGF−アルファおよびベータレセプター、CSFIR、c−kitおよびFLK−IIを含む)、FLKファミリー(例えば、キナーゼ挿入ドメインレセプター(KDR)、胎児肝臓キナーゼ−1(FLK−1)、胎児肝臓キナーゼ−4(FLK−4)およびfms様チロシンキナーゼ−1(fit−1)を含む)、非レセプタータンパク質チロシンキナーゼ、例えば、LCK、Src、Frk、Btk、Csk、Abl、Zap70、Fes/Fps、Fak、Jak、AckおよびLIMK、成長因子レセプターチロシンキナーゼ(例えば、VEGF−R2、FGF−R、TEK、Aktキナーゼ)などが挙げられるが、これらに限定されない。
式(I)の化合物は、プロテインキナーゼのインヒビター(例えば、チェックポイントキナーゼ(例えば、Chk1、Chk2など)のインヒビター)であり得る。好ましい化合物は、約5μm未満、好ましくは、約0.001〜約1.0μmおよびより好ましくは、約0.001〜約0.1μmのIC50値を示し得る。アッセイ方法は、以下に示される実施例に記載される。
式Iの化合物は、癌などの増殖性疾患、自己免疫疾患、ウイルス性疾患、真菌性疾患、神経性/神経変性の障害、関節炎、炎症、抗増殖性疾患(例えば、眼球の網膜症)、神経細胞の疾患、脱毛症および循環器疾患の治療に有用であり得る。これらの疾患および障害の多くは、先に引用した米国特許第6,413,974号(本明細書中に参考として援用される)に列挙されている。
より詳細には、式Iの化合物は、種々の癌(以下:
癌腫(膀胱癌、乳癌、結腸癌、腎臓癌、肝臓癌、小細胞肺癌を含む肺癌、非小細胞肺癌、頭頸部癌、食道癌、胆嚢癌、卵巣癌、膵臓癌、胃癌、頸部癌、甲状腺癌、前立腺癌および扁平上皮癌を含む皮膚癌を含む);
リンパ系の造血性腫瘍(白血病、急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病、急性リンパ芽球性白血病、B細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、毛様細胞リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、ミエローマおよびバーケット(Burkett’s)リンパ腫を含む);
骨髄細胞系の造血性腫瘍(急性および慢性の骨髄性白血病、骨髄異形成症候群および前骨髄球性白血病を含む);
間葉系起源の腫瘍(線維肉腫および横紋筋肉腫を含む);
中枢神経系および末梢神経系の腫瘍(星状細胞腫、神経芽細胞腫、神経膠腫および神経鞘腫を含む);ならびに
他の腫瘍(メラノーマ、セミノーマ、奇形癌、骨肉腫、色素性乾皮症(xenoderoma pigmentosum)、角化棘細胞腫(keratoctanthoma)、甲状腺濾胞状癌およびカポジ肉腫を含む)
が挙げられる(がこれらに限定されない))の処置に有用であり得る。
一般に、細胞増殖の制御においてCDKが重要な役割を果たすことに起因して、インヒビターは、異常な細胞増殖、例えば、良性の前立腺過形成、家族性腺腫性ポリポーシス(familial adenomatosis polyposis)、神経線維腫症、アテローム性動脈硬化症、肺線維症、関節炎、乾癬、糸球体腎炎,血管形成術または血管手術の後の再狭窄、肥厚性瘢痕形成、炎症性腸疾患、移植拒絶、エンドトキシンショックおよび真菌感染の特徴をなす任意の疾患プロセスの処置に有用であり得る可逆的な細胞増殖抑制剤として働き得る。
式Iの化合物はまた、CDK5がタウタンパク質のリン酸化に関連するとの最近の知見(J.Biochem,(1995)117,741−749)によって示唆されているように、アルツハイマー病の処置にも有用であり得る。
式Iの化合物は、アポトーシスを誘導または阻害し得る。種々のヒト疾患において、そのアポトーシス応答は、異常である。アポトーシスの調節因子としての式Iの化合物は、癌(本明細書の上で述べたタイプの癌が挙げられるがそれらに限定されない)、ウイルス感染(ヘルペスウイルス(herpevirus)、ポックスウイルス、エプスタイン・バーウイルス、シンドビスウイルスおよびアデノウイルスが挙げられるがこれらに限定されない)、HIV感染個体におけるAIDS発症の予防、自己免疫疾患(全身性狼瘡、エリテマトーデス、自己免疫媒介性糸球体腎炎、関節リウマチ、乾癬、炎症性腸疾患および自己免疫性真性糖尿病が挙げられるがこれらに限定されない)、神経変性障害(アルツハイマー病、AIDS関連痴呆、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、網膜色素変性症、脊髄性筋萎縮症および小脳変性症が挙げられるがこれらに限定されない)、骨髄異形成症候群、再生不良性貧血、心筋梗塞、脳卒中および再灌流損傷に関連する虚血性損傷、不整脈、アテローム性動脈硬化症、トキシン誘導性またはアルコール関連性の肝臓疾患、血液病(慢性貧血および再生不良性貧血が挙げられるがこれらに限定されない)、筋骨格系の変性疾患(骨粗鬆症および関節炎が挙げられるがこれらに限定されない)アスピリン感受性鼻副鼻腔炎、嚢胞性線維症、多発性硬化症、腎臓疾患および癌疼痛の処置に有用であり得る。
CDKのインヒビターとしての式Iの化合物は、細胞内RNAおよびDNAの合成のレベルを調節し得る。それゆえ、これらの薬剤は、ウイルス(HIV、ヒトパピローマウイルス、ヘルペスウイルス、ポックスウイルス、エプスタイン・バーウイルス、シンドビスウイルスおよびアデノウイルスが挙げられるがこれらに限定されない)感染の処置に有用であり得る。
式Iの化合物はまた、癌の化学的予防に有用でもあり得る。化学的予防とは、変異促進性の事象の開始を阻止することによってかもしくはすでに侵襲を受けている前悪性細胞の進行を阻止することによって侵襲性の癌の発症を阻害すること、または腫瘍再発を阻害することと定義される。
式Iの化合物はまた、腫瘍の血管新生および転移の阻害にも有用であり得る。
式Iの化合物はまた、他のプロテインキナーゼ、例えば、プロテインキナーゼC、her2、raf1、MEK1、MAPキナーゼ、EGFレセプター、PDGFレセプター、IGFレセプター、PI3キナーゼ、wee1キナーゼ、Src、Ablのインヒビターとしても作用し得、それゆえ、他のプロテインキナーゼに関連する疾患の処置において有効であり得る。
本発明の別の局面は、CDKに関連する疾患または状態を有する哺乳動物(例えば、ヒト)に、式Iの少なくとも1つの化合物または前記化合物の薬学的に許容可能な塩、溶媒和化合物、エステルもしくはプロドラッグの治療有効量を投与することによって、哺乳動物を処置する方法である。
好ましい用量は、式Iの化合物の約0.001〜500mg/kg体重/日である。特に好ましい用量は、式Iの化合物または前記化合物の薬学的に許容可能な塩、溶媒和化合物、エステルもしくはプロドラッグの約0.01〜25mg/kg体重/日である。
本発明の化合物はまた、放射線治療などの抗癌処置の1つ以上および/または式Iの化合物とは異なる1つ以上の抗癌剤と併用する(一緒に投与するか、または連続的に投与する)ことにおいても有用であり得る。本発明の化合物は、抗癌剤と同じ投薬単位であっても別の投薬単位であってもよい。
本発明の別の局面は、サイクリン依存性キナーゼに関連する1つ以上の疾患を処置する方法であり、その方法は、ある量の第1の化合物(請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和化合物、エステルもしくはプロドラッグ);およびある量の少なくとも1つの第2の化合物(この第2の化合物は、請求項1に記載の化合物とは異なる抗癌剤である)(ここで、第1の化合物および第2の化合物の量は、治療的効果をもたらす量である)をそのような処置を必要とする哺乳動物に投与する工程を含む。適当な抗癌剤の例としては、細胞増殖抑制剤、細胞傷害剤(例えば、DNA相互作用剤(例えば、シスプラチンまたはドキソルビシン)であるがこれらに限定されない);タキサン(例えば、タキソテール、タキソール);トポイソメラーゼIIインヒビター(例えば、エトポシド);トポイソメラーゼIインヒビター(例えば、イリノテカン(またはCPT−11)、カンプトスター(camptostar)またはトポテカン);チューブリン相互作用剤(例えば、パクリタキセル、ドセタキセルまたはエポチロン);ホルモン剤(例えば、タモキシフェン);チミジレートシンターゼインヒビター(例えば、5−フルオロウラシル);抗代謝産物(例えば、メトトレキサート);アルキル化剤(例えば、テモゾロミド(Schering−Plough Corporation,Kenilworth,New Jersey製のTEMODARTM)、シクロホスファミド);ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼインヒビター(例えば、SARASARTM(Schering−Plough Corporation、Kenilworth、New Jersey製の4−[2−[4−[(11R)−3,10−ジブロモ−8−クロロ−6,11−ジヒドロ−5H−ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−11−イル−]−1−ピペリジニル]−2−オキソエチル(oxoehtyl)]−1−ピペリジンカルボキサミド、すなわちSCH66336)、チピファルニブ(tipifarnib)(Janssen Pharmaceuticals製のZarnestra(登録商標)すなわちR115777)、L778,123(Merck & Company,Whitehouse Station,New Jersey製のファルネシルタンパク質トランスフェラーゼインヒビター)、BMS214662(Bristol−Myers Squibb Pharmaceuticals,Princeton,New Jersey製のファルネシルタンパク質トランスフェラーゼインヒビター);シグナル伝達インヒビター(例えば、イレッサ(Iressa)(Astra Zeneca Pharmaceuticals,England製)、タルセバ(Tarceva)(EGFRキナーゼインヒビター)、EGFRに対する抗体(例えば、C225)、GLEEVECTM(Novartis Pharmaceuticals,East Hanover,New Jersey製のC−ablキナーゼインヒビター);インターフェロン(例えば、イントロン(Schering−Plough Corporation製)、Peg−イントロン(Schering−Plough Corporation製));ホルモン療法の併用;アロマターゼの併用;ara−C、アドリアマイシン、シトキサン(cytoxan)、クロファラビン(Clofarabine)(Genzyme Oncology,Cambridge,Massachusetts製のClolar(登録商標))、クラドリビン(Janssen−Cilag Ltd.製のLeustat(登録商標))、アフィジコロン(aphidicolon)、リツキサン(Genentech/Biogen Idec製)、スニチニブ(sunitinib)(Pfizer製のSutent(登録商標))、ダサチニブ(dasatinib)(すなわちBristol−Myers Squibb製のBMS−354825)、テザシタビン(tezacitabine)(Aventis Pharma製)、Sml1、フルダラビン(Trigan Oncology Associates製)、ペントスタチン(BC Cancer Agency製)、トリアピン(triapine)(Vion Pharmaceuticals製)、ジドックス(didox)(Bioseeker Group製)、トリミドックス(trimidox)(ALS Therapy Development Foundation製)、アミドックス(amidox)、3−AP(3−アミノピリジン−2−カルボキシアルデヒド(carboxaldehyde)チオセミカルバゾン)、MDL−101,731((E)−2’−デオキシ−2’−(フルオロメチレン)シチジン)およびゲムシタビンが挙げられるがこれらに限定されない。
他の抗癌剤(抗悪性腫瘍薬としても知られる)としては、ウラシルマスタード、クロルメチン、イホスファミド、メルファラン、クロラムブシル、ピポブロマン、トリエチレンメラミン、トリエチレンチオホスホルアミン、ブスルファン、カルムスチン、ロムスチン、ストレプトゾシン、ダカルバジン、フロクスウリジン、シタラビン、6−メルカプトプリン、6−チオグアニン、リン酸フルダラビン、オキサリプラチン、ロイコビリン(leucovirin)、オキサリプラチン(Sanofi−Synthelabo Pharmaceuticals,France製のELOXATINTM)、ペントスタチン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ブレオマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、エピルビシン、イダルビシン、ミトラマイシン、デオキシコホルマイシン、マイトマイシン−C、L−アスパラギナーゼ、テニポシド17α−エチニルエストラジオール、ジエチルスチルベストロール、テストステロン、プレドニゾン、フルオキシメステロン、プロピオン酸ドロモスタノロン、テストラクトン、酢酸メゲストロール、メチルプレドニゾロン、メチルテストステロン、プレドニゾロン、トリアムシノロン、クロロトリアニセン、ヒドロキシプロゲステロン、アミノグルテチミド、エストラムスチン、酢酸メドロキシプロゲステロン、ロイプロリド、フルタミド、トレミフェン、ゴセレリン、シスプラチン、カルボプラチン、ヒドロキシ尿素、アムサクリン、プロカルバジン、ミトーテン、ミトキサントロン、レバミゾール、ナベルベン(Navelbene)、アナストラゾール(Anastrazole)、レトラゾール(Letrazole)、カペシタビン、レロキサフィン(Reloxafine)、ドロロキサフィン(Droloxafine)、ヘキサメチルメラミン、アバスチン(Avastin)、ハーセプチン、ベキサール(Bexxar)、ベルカデ(Velcade)、ゼバリン(Zevalin)、トリセノックス、キセロダ(Xeloda)、ビノレルビン、ポルフィマー(Profimer)、エルビタックス(Erbitux)、リポソーマル(Liposomal)、チオテパ、アルトレタミン(Altretamine)、メルファラン、トラスツズマブ、レロゾール(Lerozole)、フルベストラント、エキセメスタン、イホスフォミド(Ifosfomide)、リツキシマブ、C225およびキャンパス(Campath)が挙げられるがこれらに限定されない。
一定用量として処方する場合、そのような複合生成物は、本明細書中に記載の用量範囲内の本発明の化合物および他の薬学的に活性な薬剤またはその用量範囲内での処置を使用する。例えば、CDC2インヒビターであるオロムシン(olomucine)は、アポトーシスを誘導する際に公知の細胞傷害剤と相乗的に作用することが見出されている(J.Cell Sci.,(1995)108,2897。複合処方物が不適切であるとき、式Iの化合物を、公知の抗癌剤または細胞傷害剤と連続的に投与してもよい。本発明は、投与の順序に限定されない;式Iの化合物は、公知の抗癌剤または細胞傷害剤の投与の前に投与されてもよいし、その後に投与されてもよい。例えば、サイクリン依存性キナーゼインヒビターであるフラボピリドール(flavopiridol)の細胞傷害性活性は、抗癌剤との投与の順序に影響される。Cancer Research,(1997)57,3375。このような技術は、当業者ならびに主治医の技術範囲内である。
従って、1つの局面において、本発明は、ある量の少なくとも1つの式Iの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和化合物、エステルもしくはプロドラッグならびにある量の上で列挙された1つ以上の抗癌処置剤および抗癌剤を含む複合物を含み、ここで、その化合物/処置剤の量は、所望の治療的効果をもたらす量である。
1つ以上のチェックポイントキナーゼを阻害する必要のある患者においてそのような阻害を行う方法は、請求項1に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和化合物、エステルもしくはプロドラッグの治療有効量をその患者に投与する工程を含む。
本発明の別の局面は、1つ以上のチェックポイントキナーゼに関連する疾患を処置するか、または疾患の進行を遅延する必要のある患者においてそのような処置または遅延を行う方法であり、その方法は、請求項1に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和化合物、エステルもしくはプロドラッグの治療有効量を投与する工程を含む。
本発明のさらに別の局面は、チェックポイントキナーゼに関連する1つ以上の疾患を処置する方法であり、その方法は、ある量の第1の化合物(請求項1の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和化合物、エステルもしくはプロドラッグ);およびある量の少なくとも1つの第2の化合物(この第2の化合物は、抗癌剤である)(ここで、第1の化合物および第2の化合物の量は、治療的効果をもたらす量である)をそのような処置を必要とする哺乳動物に投与する工程を含む。
本発明の別の局面は、1つ以上のチェックポイントキナーゼに関連する疾患を処置するか、または疾患の進行を遅延する必要のある患者においてそのような処置または遅延を行う方法であり、その方法は、少なくとも1つの薬学的に許容可能なキャリアと、請求項1に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和化合物、エステルもしくはプロドラッグとを組み合わせて含んでいる薬学的組成物の治療有効量を投与する工程を含む。
上記方法において、阻害されるチェックポイントキナーゼは、Chk1および/またはChk2であり得る。
本発明の別の局面は、1つ以上のチロシンキナーゼを阻害する必要のある患者においてそのような阻害を行う方法であり、その方法は、請求項1に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和化合物、エステルもしくはプロドラッグの治療有効量をその患者に投与する工程を含む。
本発明のさらに別の局面は、1つ以上のチロシンキナーゼに関連する疾患を処置するか、またはその疾患の進行を遅延する必要のある患者においてそのような処置または遅延を行う方法であり、その方法は、請求項1に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和化合物、エステルもしくはプロドラッグの治療有効量を投与する工程を含む。
本発明の別の局面は、チロシンキナーゼに関連する1つ以上の疾患を処置する方法であり、その方法は、ある量の第1の化合物(請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和化合物、エステルもしくはプロドラッグ);およびある量の少なくとも1つの第2の化合物(この第2の化合物は、抗癌剤である)(ここで、第1の化合物および第2の化合物の量は、治療的効果をもたらす量である)をそのような処置を必要とする哺乳動物に投与する工程を含む。
本発明の別の局面は、1つ以上のチロシンキナーゼに関連する疾患を処置するか、またはその疾患の進行を遅延する必要のある患者においてそのような処置または遅延を行う方法であり、その方法は、少なくとも1つの薬学的に許容可能なキャリアと、請求項1に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和化合物、エステルもしくはプロドラッグとを組み合わせて含んでいる薬学的組成物の治療有効量を投与する工程を含む。
上記の方法において、チロシンキナーゼは、VEGFR(VEGF−R2)、EGFR、HER2、SRC、JAKおよび/またはTEKであり得る。
本発明の別の局面は、1つ以上のPim−1キナーゼを阻害する必要のある患者においてそのような阻害を行う方法であり、その方法は、請求項1に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和化合物、エステルもしくはプロドラッグの治療有効量をその患者に投与する工程を含む。
本発明のさらに別の局面は、1つ以上のPim−1キナーゼに関連する疾患を処置するか、またはその疾患の進行を遅延する必要のある患者においてそのような処置または遅延を行う方法であり、その方法は、請求項1に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和化合物、エステルもしくはプロドラッグの治療有効量を投与する工程を含む。
本発明の別の局面は、Pim−1キナーゼに関連する1つ以上の疾患を処置する方法であり、その方法は、ある量の第1の化合物(請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和化合物、エステルもしくはプロドラッグ);およびある量の少なくとも1つの第2の化合物(この第2の化合物は、抗癌剤である)(ここで、第1の化合物および第2の化合物の量は、治療的効果をもたらす量である)をそのような処置を必要とする哺乳動物に投与する工程を含む。
本発明の別の局面は、1つ以上のPim−1キナーゼに関連する疾患を処置するか、または疾患の進行を遅延する必要のある患者においてそのような処置または遅延を行う方法であり、その方法は、少なくとも1つの薬学的に許容可能なキャリアと、請求項1に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和化合物、エステルもしくはプロドラッグとを組み合わせて含んでいる薬学的組成物の治療有効量を投与する工程を含む。
本発明の化合物の薬理学的特性は、多くの薬理学的アッセイによって検証され得る。本明細書中の以下に記載される代表的な薬理学的アッセイは、本発明に記載の化合物およびそれらの塩、溶媒和化合物、エステルまたはプロドラッグを用いて実施された。
本発明はまた、式Iの少なくとも1つの化合物または前記化合物の薬学的に許容可能な塩、溶媒和化合物、エステルもしくはプロドラッグおよび少なくとも1つの薬学的に許容可能なキャリアを含む薬学的組成物に関する。
本発明によって記載される化合物からの薬学的組成物の調製のための不活性で薬学的に許容可能なキャリアは、固体または液体のいずれかであり得る。固体の形態の調製物としては、散剤、錠剤、分散性顆粒剤、カプセル剤、カシェ剤および坐剤が挙げられる。散剤および錠剤は、約5〜約95パーセントの活性成分を含み得る。適当な固体キャリアは、当該分野で公知であり、例えば、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖またはラクトースである。錠剤、散剤、カシェ剤およびカプセル剤は、経口投与に適した固体剤形として使用され得る。様々な組成物に対する薬学的に許容可能なキャリアおよび製造方法の例は、A.Gennaro(ed.),Remington’s Pharmaceutical Sciences,18th Edition,(1990),Mack Publishing Co.,Easton,Pennsylvaniaに見られ得る。
液体の形態の調製物としては、溶液、懸濁液およびエマルジョンが挙げられる。例として、非経口注射用の水もしくは水−プロピレングリコール溶液、または経口用の溶液、懸濁液およびエマルジョンのための甘味料および乳白剤の添加が挙げられ得る。液体の形態の調製物はまた、鼻腔内投与用の溶液も含み得る。
吸入に適したエアロゾル調製物としては、溶液および粉末の形態の固体が挙げられ得、それらは、不活性な圧縮ガス、例えば、窒素などの薬学的に許容可能なキャリアと併用され得る。
経口または非経口のいずれかの投与に向けて、使用の直前に、液体の形態の調製物に変換することが意図されている固体の形態の調製物もまた含まれる。そのような液体の形態としては、溶液、懸濁液およびエマルジョンが挙げられる。
本発明の化合物はまた、経皮的に送達可能であり得る。その経皮的組成物は、クリーム、ローション、エアロゾルおよび/またはエマルジョンの形態をとり得、この目的のために当該分野で通常のマトリックスタイプまたはレザバタイプの経皮パッチ中に含まれ得る。
本発明の化合物はまた、皮下に送達され得る。
好ましくは、本化合物は、経口的または静脈内に投与される。
好ましくは、本薬学的調製物は、単位剤形である。そのような形態において、その調製物は、適切な量の活性な成分、例えば、所望の目的を達成する有効量を含む適当な大きさの単位用量に分割される。
調製物の単位用量中の活性な化合物の量は、特定の適用に応じて、約1mg〜約100mg、好ましくは、約1mg〜約50mg、より好ましくは、約1mg〜約25mgで変更され得るか、または調節され得る。
実際に使用される用量は、患者が必要とする量および処置する状態の重症度に依存して変動し得る。特定の状況に対して適正な投与レジメンを決定することは、当該分野の技術範囲内である。便宜上、必要に応じて、1日の総用量を分割し、その日のうちに数回に分けて投与してもよい。
本発明の化合物および/またはその薬学的に許容可能な塩の投与の量および頻度は、患者の年齢、状態および大きさならびに処置する症状の重症度などの因子を考慮して、主治医の判断によって調節され得る。経口投与用の代表的な1日あたりの推奨投与レジメンは、2〜4回の分割量で、約1mg/日〜約500mg/日、好ましくは、1mg/日〜200mg/日の範囲であり得る。
本発明の別の局面は、式Iの少なくとも1つの化合物または前記化合物の薬学的に許容可能な塩、溶媒和化合物エステルまたはプロドラッグの治療有効量および薬学的に許容可能なキャリア、ビヒクルまたは希釈剤を備えるキットである。
本発明のさらに別の局面は、ある量の式Iの少なくとも1つの化合物または前記化合物の薬学的に許容可能な塩、溶媒和化合物、エステルもしくはプロドラッグならびにある量の少なくとも1つの抗癌治療および/または上で列挙した抗癌剤を備えるキットであり、ここで、その2つ以上の成分のその量は、所望の治療的効果をもたらす量である。
本明細書中に開示される本発明は、以下の調製方法および実施例によって例示されるが、それらは、本開示の範囲を限定すると解釈されるべきでない。当業者には、代替の機構的経路および類似の構造が明らかであろう。
NMRデータが示される場合、Hスペクトルは、Varian VXR−200(200MHz,H)、Varian Gemini−300(300MHz)またはXL−400(400MHz)のいずれかにおいて得られたものであり、プロトンの数、多重度および括弧内に示されるHertzを単位とする結合定数を伴った、MeSiからの低磁場へのppmとして報告される。LC/MSデータが示される場合、解析は、Applied Biosystems API−100質量分析計およびShimadzu SCL−10A LCカラム:Altech白金C18,3ミクロン,33mm×7mm ID;勾配流:0分−10%CHCN、5分−95%CHCN、7分−95%CHCN、7.5分−10%CHCN、9分−停止を用いて実施された。保持時間および観察された親イオンを示す。
以下の溶媒および試薬は、括弧内にそれらの省略形によって言及される場合がある:
薄層クロマトグラフィ:TLC
ジクロロメタン:CHCl
酢酸エチル:AcOEtまたはEtOAc
メタノール:MeOH
トリフルオロ酢酸:TFA
トリエチルアミン:EtNまたはTEA
ブトキシカルボニル:n−BocまたはBoc
核磁気共鳴分光法:NMR
液体クロマトグラフィ質量分析:LCMS
高分解能質量分析:HRMS
ミリリットル:mL
ミリモル:mmol
マイクロリットル:μl
グラム:g
ミリグラム:mg
室温またはrt(周囲):約25℃
ジメトキシエタン:DME
(調製実施例1)
無水CHCl(300mL)中の、酸(50.0g,218mmol)とピリジン(44.0mL)との撹拌混合物にN下でSOCl(18.5mL)をゆっくりと加えた。その混合物を25℃で20分間撹拌し、次いで、Meldrum酸(35.0g,243mmol)およびDMAP(66.6g,546mmol)を加え、その混合物をN下で1時間撹拌した。次いで、EtO(2L)を加え、その混合物を1M HCl(3×500mL)、ブライン(500mL)で洗浄し、その有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、そして溶媒を蒸発させた。その残渣をMeOH(580mL)に溶解し、その混合物を4時間還流した。溶媒を蒸発させ、そしてその残渣を、溶離剤として10:1のCHCl/EtOAcを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィで精製した。淡黄色油状物(26.5g,43%)が得られた。
(調製実施例2)
無水トルエン(60mL)中の、調製実施例1由来のベータ−ケトエステル(20.0g,70.1mmol)と3−アミノピラゾール(5.40g,65.0mmol)との混合物を撹拌し、N下で24時間還流した。溶媒を蒸発させ、その残渣を、溶離剤として20:1のCHCl/MeOHを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィで精製した。白色固体(15.0g,73%)が得られた。LC−MS:319[M+H]。
(調製実施例3〜4)
調製実施例2に示した手順と本質的に同じ手順により、3−アミノピラゾールと、対応するベータ−ケトエステルとを混合して、表1の欄1に示される化合物を調製した。
(調製実施例5)
CHCl(5mL)中のBr(1.06g,6.67mmol)の溶液を、t−BuNH(20mL)中の調製実施例2由来の生成物(2.12g,6.67mmol)の撹拌溶液にN下で加えた。その混合物を18時間撹拌し、溶媒を蒸発させ、その残渣を、溶離剤として20:1のCHCl/MeOHを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィで精製した。わずかに灰色の固体(1.98g,75%)が得られた。LC−MS:399[M+H]。
(調製実施例6)
調製実施例5由来の生成物(1.40g,3.53mmol)と、N,N−ジメチルアニリン(853mg,7.06mmol)と、POCl(6mL)との混合物を50℃で3日間撹拌した。過剰量のPOClを蒸発させ、その残渣を、溶離剤として20:1のCHCl/EtOAcを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィで精製した。無色の泡状固体(830mg,57%)が得られた。LC−MS:417[M+H]。
(調製実施例7〜8)
調製実施例6に示した手順と本質的に同じ手順により、表2の欄1に示される化合物を調製した。
(調製実施例9)
無水CHCN(20mL)中のNBS(2.66g,14.9mmol)の溶液を、無水CHCN(60mL)中の調製実施例8由来の生成物(4.00g,14.9mmol)の撹拌溶液にN下で加えた。その混合物を、18時間撹拌し、溶媒を蒸発させ、その残渣を、溶離剤として30:1のCHCl/EtOAcを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィで精製した。淡黄色の泡状固体(4.90g,94%)が得られた。LC−MS:348[M+H]。
(調製実施例10)
調製実施例7由来の生成物(1.00g,3.95mmol)と、2−プロパノール(20.0mL)中の2.0M NHと、濃NHOH水溶液(5.0mL)との混合物を、閉鎖された圧力容器内で90℃にて20時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、その残渣を、溶離剤として7:1のCHCl/MeOH中の7N NHを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィで精製した。淡黄色固体(225mg,28%)が得られた。LC−MS:235[M+H].Mp=181−182℃。
(調製実施例11)
無水CHCN(20mL)中のNBS(356mg,2.00mmol)の溶液を、無水CHCN(10mL)およびCHCl(10mL)中の調製実施例10由来の生成物(468mg,2.00mmol)の撹拌溶液にN下で加えた。その混合物を4時間撹拌し、溶媒を蒸発させ、その残渣を、溶離剤として2:1のCHCl/EtOAcを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィで精製した。白色固体(530mg,85%)が得られた。LC−MS:313[M].Mp=150−152℃。
(調製実施例12)
調製実施例11由来の生成物(100mg,0.32mmol)と、2−プロパノール(2.0mL)中の2.0M NHと、濃NHOH水溶液(0.5mL)との混合物を、閉鎖された圧力容器内で80℃にて24時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、その残渣を、溶離剤として10:1のCHCl/MeOHを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィで精製した。白色固体(13mg,14%)が得られた。LC−MS:284[M+].Mp=209−211℃。
(調製実施例13)
調製実施例11由来の生成物(100mg,0.32mmol)と、THF(5.0mL)中の2.0M MeNHとの混合物を、閉鎖された圧力容器内で60℃にて72時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、その残渣を、溶離剤として10:1のCHCl/MeOHを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィで精製した。白色固体(5mg,5%)が得られた。LC−MS:313[M+H].Mp=215−217℃。
(調製実施例14)
THF中のMeNH溶液を使用することを除いては、調製実施例13に示した手順と本質的に同じ手順により、以下に示される化合物を調製した。
白色固体。LC−MS:298[M+].Mp=222−224℃。
(調製実施例15)
調製実施例11由来の生成物(200mg,0.64mmol)と、ジオキサン(2.0mL)中のエチレンジアミン(0.10mL)との混合物をN下で90℃にて24時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、その残渣を、溶離剤として4:1のCHCl/MeOH中の7N NHを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィで精製した。白色固体(101mg,48%)が得られた。LC−MS:329[M+2H].Mp=215−217℃。
(調製実施例16)
調製実施例11由来の生成物(200mg,0.64mmol)と1−メチルピペラジン(0.40mL)との混合物をN下で100℃にて72時間撹拌した。過剰量の1−メチルピペラジンを蒸発させ、その残渣を、溶離剤として20:1のCHCl/MeOH中の7N NHを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィで精製した。白色固体(155mg,66%)が得られた。LC−MS:367[M+].Mp=122−125℃。
(調製実施例17)
THF(0.22mL)中の1.0M LiAlHを、THF(8.0mL)中の調製実施例11由来の生成物(150mg,0.48mmol)の撹拌溶液に0℃にて加えた。その混合物を0℃にて30分間撹拌し、次いで、さらにTHF(0.80mL)中の1.0M LiAlHを加えた。その混合物を0℃にて20分間撹拌し、次いで、MeOH(4mL)でクエンチした。溶媒を蒸発させ、その残渣を、溶離剤として20:1のCHCl/MeOHを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィで精製した。白色固体(59mg,45%)が得られた。LC−MS:271[M+].Mp=234−1236℃。
(調製実施例18)
調製実施例9由来の生成物(500mg,1.45mmol)と、2−プロパノール(10.0mL)中の2.0M NHと、濃NHOH水溶液(2.5mL)との混合物を閉鎖された圧力容器内で70℃にて24時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、その残渣を、溶離剤として8:1のCHCl/MeOHを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィで精製した。白色固体(151mg,35%)が得られた。LC−MS:299[M+H].Mp=211−213℃。
(調製実施例19)
調製実施例2由来の生成物(12.50g,39.3mmol)と、N,N−ジメチルアニリン(15.5mL)と、POCl(125mL)との混合物を25℃で4日間撹拌した。過剰量のPOClを蒸発させ、その残渣を飽和NaHCO水溶液(600mL)に注ぎ込んだ。その混合物をCHCl(3×200mL)で抽出し、併せた抽出物をNaSOで乾燥し、濾過し、そして溶媒を蒸発させた。その残渣を、溶離剤として8:1のCHCl/EtOAcを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィで精製した。淡黄色蝋状物(9.41g,71%)が得られた。LC−MS:337[M+]。
(調製実施例20)
調製実施例19由来の生成物(8.00g,23.8mmol)と、2−プロパノール(50mL)中の2.0M NHと、濃NHOH水溶液(5mL)との混合物を閉鎖された圧力容器内で70℃にて28時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、その残渣を、溶離剤として10:1のCHCl/MeOHを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィで精製した。白色固体(7.40g,98%)が得られた。LC−MS:318[M+H]。
(調製実施例21)
無水CHCl(100mL)中のBr(15.2g,95.2mmol)の溶液を、tert−BuNH(300mL)およびCHCl(100mL)中の調製実施例20由来のアミン(30.2g,95.2mmol)の撹拌溶液に滴下した。その混合物を、25℃で20時間撹拌し、溶媒を蒸発させ、その残渣を、溶離剤として40:1のCHCl/MeOHを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィで精製した。白色固体(29.8g,79%)が得られた。LC−MS:396[M+]。
(調製実施例22)
無水1,2−ジクロロエタン(20mL)中の、調製実施例21由来の生成物(2.50g,6.31mmol)と、SEMCl(3.69g,22.1mmol)と、ジイソプロピルエチルアミン(5.70g,44.2mmol)との混合物を撹拌し、N下で6時間還流した。次いで、その混合物を飽和NaHCO水溶液(250mL)に注ぎ込み、CHCl(3×50mL)で抽出し、NaSOで乾燥し、そして濾過した。溶媒を蒸発させ、その残渣を、溶離剤として80:1のCHCl/EtOAcを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィで精製した。わずかに黄色の油状物(1.60g,39%)が得られた。
(調製実施例23)
1,2−ジメトキシエタン(3mL)およびHO(0.6mL)中の、調製実施例22由来の生成物(200mg,0.31mmol)と、2−チエニルボロン酸(59mg,0.46mmol)と、Pd[PPh(35mg,0.03mmol)と、NaCO(99mg,0.93mmol)との混合物を撹拌し、N下で72時間還流した。溶媒を蒸発させ、そしてその残渣を、溶離剤として10:1のヘキサン/EtOAcを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィで精製した。わずかに黄色の蝋状物(54mg,27%)が得られた。
(調製実施例24)
無水CHCN(1mL)中のNBS(13mg,0.075mmol)の溶液を、無水CHCN(1mL)中の調製実施例23由来の生成物(53mg,0.080mmol)の撹拌溶液にN下で加えた。その混合物を1時間撹拌し、溶媒を蒸発させ、そしてその残渣を、溶離剤として10:1のヘキサン/EtOAcを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィで精製した。わずかに黄色の蝋状物(36mg,66%)が得られた。
(調製実施例25)
1,2−ジメトキシエタン(1.5mL)およびHO(0.3mL)中の、調製実施例24由来の生成物(35mg,0.048mmol)と、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(15mg,0.071mmol)と、Pd[PPh(6mg,0.005mmol)と、NaCO(20mg,0.071mmol)との混合物を撹拌し、N下で20時間還流した。溶媒を蒸発させ、そしてその残渣を、溶離剤として2:1のヘキサン/EtOAcを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィで精製した。黄色蝋状物(10mg,29%)が得られた。
(調製実施例26)
EtOH(0.5mL)中の、調製実施例25由来の生成物(10mg)と3N HCl水溶液(0.5mL)との混合物を60℃で1.5時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、その残渣にNaCO(100mg)およびCHCl/MeOHの6:1混合物(0.5mL)を加え、その混合物をN下で15分間撹拌した。次いで、それをカラムに充填し、溶離剤として10:1のCHCl/MeOH中の7N NHを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィで精製した。白色固体(4mg,80%)が得られた。LC−MS:380[M+H].Mp=241−243℃。
(調製実施例27〜36)
調製実施例22由来の中間体を用いるSuzukiカップリングのために、欄1に示される様々なホウ素試薬を使用することを除いては、調製実施例23〜26に示された手順の順序と本質的に同じ順序によって、表3の欄2に示される化合物を調製した。
(調製実施例37)
1,2−ジメトキシエタン(6mL)およびHO(1.2mL)中の、調製実施例22由来の生成物(400mg,0.62mmol)と、そのビニルボロネート(143mg,0.93mmol)と、Pd[PPh(68mg,0.06mmol)と、NaCO(262mg,2.48mmol)との混合物を撹拌し、N下で48時間還流した。溶媒を蒸発させ、そしてその残渣を、溶離剤として6:1のヘキサン/EtOAcを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィで精製した。わずかに黄色の蝋状物(312mg,85%)が得られた。
(調製実施例38)
EtOAc(5mL)中の調製実施例37由来の生成物(150mg)と、10%Pd/C(70mg)との混合物をH雰囲気下で72時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、そしてその残渣を、溶離剤として5:1のヘキサン/EtOAcを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィで精製した。わずかに黄色の蝋状物(118mg,79%)が得られた。
(調製実施例39)
調製実施例38由来の化合物から出発して、調製実施例24〜26に示された手順の順序と本質的に同じ順序によって表題化合物を調製した。LC−MS:326[M+H].Mp=76−78℃。
(調製実施例40)
無水1,2−ジクロロエタン(20mL)中の、調製実施例20由来の生成物(2.00g,6.30mmol)と、SEMCl(3.69g,22.10mmol)と、ジイソプロピルエチルアミン(5.70g,44.20mmol)との混合物を撹拌し、N下で2時間還流した。次いで、その混合物を飽和NaHCO水溶液(100mL)に注ぎ込み、CHCl(3×30mL)で抽出し、NaSOで乾燥し、そして濾過した。溶媒を蒸発させ、その残渣を、溶離剤として15:1のCHCl/EtOAcを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィで精製した。わずかに黄色の油状物(2.76g,76%)が得られた。
(調製実施例41)
無水CHCN(10mL)中のN−ヨードスクシンイミド(0.90g,4.00mmol)の溶液を、無水CHCN(10mL)中の調製実施例40由来の生成物(2.50g,4.33mmol)の撹拌溶液にN下で加えた。その混合物を1時間撹拌し、溶媒を蒸発させ、そしてその残渣を、溶離剤として40:1のCHCl/EtOAcを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィで精製した。わずかに黄色の蝋状物(2.57g,92%)が得られた。
(調製実施例42)
1,2−ジメトキシエタン(30mL)およびHO(6mL)中の、調製実施例41由来の生成物(1.50g,2.13mmol)と、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(0.89g,4.26mmol)と、PdCldppf.CHCl(171mg,0.21mmol)と、KPO(1.81g,8.52mmol)との混合物を撹拌し、N下で3時間還流した。溶媒を蒸発させ、その残渣を、溶離剤として5:1のCHCl/EtOAcを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィで精製した。黄色蝋状物(1.13g,81%)が得られた。
(調製実施例43)
EtOH(20mL)中の、調製実施例42由来の生成物(1.00g)と3N HCl水溶液(20mL)との混合物を60℃にて1.5時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、その残渣にNaCO(2.0g)およびCHCl/MeOHの6:1混合物(20mL)を加え、そしてその混合物をN下で15分間撹拌した。次いで、それをカラムに充填し、および溶離剤として6:1のCHCl/MeOH中の7N NHを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィで精製した。白色固体(405mg,90%)が得られた。LC−MS:298[M+H]。
(調製実施例44)
BocO(441mg,2.02mmol)を、無水CHCl(10mL)中の、調製実施例43由来の生成物(500mg,1.68mmol)およびトリエチルアミン(2.0mL)の撹拌溶液に加えた。その混合物を25℃で18時間撹拌し、次いで、それを飽和NaHCO水溶液(60mL)に注ぎ込み、CHCl(3×10mL)で抽出し、NaSOで乾燥し、そして濾過した。溶媒を蒸発させ、その残渣を、溶離剤として20:1のCHCl/MeOHを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィで精製した。淡黄色固体(670mg,100%)が得られた。LC−MS:398[M+H]。
(調製実施例45)
無水CHCl(4mL)中のBr(191mg,1.19mmol)の溶液を、tert−BuNH(10mL)およびCHCl(5mL)中の調製実施例44由来の生成物(500mg,1.26mmol)の撹拌溶液に滴下した。その混合物を25℃で20時間撹拌し、溶媒を蒸発させ、その残渣を、溶離剤として1:1のCHCl/EtOAcを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィで精製した。白色固体(415mg,73%)が得られた。LC−MS:476[M+]。
(調製実施例46)
無水1,2−ジクロロエタン(4mL)中の、調製実施例45由来の生成物(410mg,0.86mmol)と、SEMCl(503mg,3.01mmol)と、ジイソプロピルエチルアミン(777mg,6.02mmol)との混合物を撹拌し、N下で20時間還流した。次いで、その混合物を飽和NaHCO水溶液(60mL)に注ぎ込み、CHCl(3×10mL)で抽出し、NaSOで乾燥し、そして濾過した。溶媒を蒸発させ、その残渣を、溶離剤として7:1のCHCl/EtOAcを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィで精製した。わずかに黄色の蝋状物(214mg,34%)が得られた。
(調製実施例47)
無水ジオキサン(2mL)中の、調製実施例46由来の生成物(100mg,0.14mmol)と、シアン化トリブチルスズ(63mg,0.20mmol)と、Pd[PPh(16mg,0.014mmol)との混合物を100℃にてN下で20時間撹拌した。次いで、その混合物にビス(トリ−t−ブチルホスピン(butylphospine))パラジウム(40mg,0.078mmol)を加え、そしてその混合物を100℃にてN下でさらに24時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、その残渣を、溶離剤として6:1のヘキサン/EtOAcを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィで精製した。わずかに黄色の蝋状物(48mg,51%)が得られた。LC−MS:683[M+H]。
(調製実施例48)
EtOH(1.0mL)中の、調製実施例47由来の生成物(48mg)と3N HCl水溶液(1.0mL)との混合物を60℃にて1時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、その残渣にNaCO(200mg)およびCHCl/MeOHの6:1混合物(1.0mL)を加え、そしてその混合物をN下で15分間撹拌した。次いで、それをカラムに充填し、溶離剤として8:1のCHCl/MeOH中の7N NHを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィで精製した。白色固体(13mg,57%)が得られた。LC−MS:323[M+H].Mp=101−105℃。
(調製実施例49)
無水ジオキサン(8mL)中の、調製実施例46由来の生成物(400mg,0.54mmol)と、トリブチル(1−エトキシビニル)スズ(294mg,0.81mmol)と、Pd[PPh(62mg,0.054mmol)との混合物を100℃にてN下で72時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、その残渣を、溶離剤として6:1のCHCl/EtOAcを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィで精製した。わずかに黄色の蝋状物(326mg,83%)が得られた。
(調製実施例50〜51)
調製実施例46由来の中間体を用いるStilleカップリングのために、欄1に示される様々なスズ試薬を使用することを除いては、調製実施例49に示された手順と本質的に同じ手順によって、表4の欄2に示される化合物を調製した。
(調製実施例52)
EtOH(3mL)中の、調製実施例49由来の生成物(320mg)と3N HCl水溶液(3mL)との混合物を60℃で1.5時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、その残渣にNaHCO(2.0g)および6:1のCHCl/MeOHの混合物(7mL)を加え、その混合物をN下で15分間撹拌した。次いで、それをカラムに充填し、溶離剤として12:1のCHCl/MeOH中の7N NHを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィで精製した。白色固体(120mg,81%)が得られた。LC−MS:340[M+H].Mp=93−97℃。
(調製実施例53a(異性体1)および53b(異性体2)
NaBH(16mg,0.44mmol)を、無水MeOH(3mL)中の調製実施例52由来の生成物(30mg,0.088mmol)の撹拌溶液に加えた。その混合物をN下で60分間撹拌し、次いで、溶媒を蒸発させ、その残渣を、溶離剤として5:1のCHCl/MeOH中の7N NHを用いたシリカゲルによる分取TLCクロマトグラフィで精製した。2つの異性体が得られた。異性体1(極性が低いほう):白色固体(5mg);Mp=130−133℃;LC−MS:342[M+H].異性体2(極性が高いほう):白色固体(6mg);Mp=199−202℃;LC−MS:342[M+H]。
(調製実施例54)
1,2−ジクロロエタン(1mL)およびMeOH(1mL)中の、調製実施例52由来の生成物(40mg,0.12mmol)と、NHOH.HCl(10mg,0.14mmol)と、トリエチルアミン(0.20mL)との混合物を閉鎖されたフラスコ内で25℃にて20時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、その残渣を、溶離剤として5:1のCHCl/MeOH中の7N NHを用いたシリカゲルによる分取TLCクロマトグラフィで精製した。わずかに黄色の固体(10mg,24%)が得られた。LC−MS:355[M+H].Mp=228−230℃。
(調製実施例55)
EtOH(2.8mL)中の、調製実施例51由来の生成物(55mg)と3N HCl水溶液(2.8mL)との混合物を60℃で1.5時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、その残渣にNaCO(0.3g)およびCHCl/MeOHの6:1混合物(4mL)を加え、その混合物をN下で15分間撹拌した。次いで、それを分取TLCプレートに充填し、溶離剤として10:1のCHCl/MeOH中の7N NHを用いたシリカゲルによる分取TLCで精製した。黄色蝋状物(12mg,48%)が得られた。LC−MS:354[M+H]。
(調製実施例56)
調製実施例50由来の化合物から出発して、調製実施例55に示された手順の順序と本質的に同じ順序によって上記化合物を調製した。黄色蝋状物。LC−MS:416[M+H]。
(調製実施例57)
TFA(0.5mL)およびHO(0.5mL)中の調製実施例51由来の生成物の混合物(64mg)を25℃で1時間撹拌した。トルエン(5mL)をその混合物に加え、溶媒を蒸発させた。その残渣にNaHCO(0.3g)およびCHCl/MeOHの6:1混合物(4mL)を加え、その混合物をN下で15分間撹拌した。次いで、それを分取TLCプレートに充填し、溶離剤として10:1のCHCl/MeOH中の7N NHを用いたシリカゲルによる分取TLCで精製した。白色半固体(13mg,42%)が得られた。LC−MS:336[M+H]。
(調製実施例58)
無水1,2−ジクロロエタン中の、調製実施例45由来の生成物(1.0等量)と、クロロメチルエチルエーテル(4.0等量)と、ジイソプロピルエチルアミン(8.0等量)との混合物を撹拌し、そしてN下で20時間還流する。次いで、その混合物を飽和NaHCO水溶液に注ぎ込み、CHClで抽出し、NaSOで乾燥し、そして濾過する。溶媒を蒸発させ、その残渣を、溶離剤として7:1のCHCl/EtOAcを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィで精製する。
(調製実施例59)
DMF中の、調製実施例58由来の生成物(1.0等量)と、CFSiEt(3.6等量)と、KF(3.6等量)と、CuI(4.5等量)との混合物を閉鎖された圧力容器内で80℃にて3日間撹拌する。CHClを加え、その混合物をセライトで濾過し、溶媒を蒸発させ、その残渣をクロマトグラフィにかけて生成物を得る。
(調製実施例60)
調製実施例59由来の生成物と、3N HCl水溶液と、EtOHとの混合物を60℃で1.5時間撹拌する。溶媒を蒸発させ、その残渣にNaHCOおよびCHCl/MeOHの6:1混合物を加え、その混合物をN下で15分間撹拌する。次いで、それを分取TLCプレートに充填し、溶離剤として10:1のCHCl/MeOH中の7N NHを用いたシリカゲルによる分取TLCで精製する。
(調製実施例61)
ジエチルフェニルマロネート(2.0g,8.5mmol)、3−アミノピラゾール(0.7g,1.0等量)およびトリ−N−ブチルアミン(2.2mL,1.1等量)を4時間180℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、一晩EtOAc中にスラリーにした。その混合物を濾過し、そして真空中で乾燥させることにより、白色固体(2.98g)が得られた。この固体をPOCl(20mL)に溶解し、ジメチルアニリン(4mL)を加え、そしてその反応混合物を一晩加熱還流した。得られた溶液を室温に冷却し、氷(400g)に注ぎ込んだ。得られた混合物をEtOAc(3×100mL)で抽出した。併せた有機物をHO(5×150mL)およびブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮した。その粗生成物を溶離剤としてヘキサン溶液中の8%EtOAcを用い、フラッシュクロマトグラフィで精製することにより、褐色固体が得られた(0.35g,16%収率)。
(調製実施例62〜63)
3−アミノピラゾールとともに表4.1中の市販の置換ジエチルマロネート(示されるような)を利用することを除いては調製実施例1に示された手順に従って、置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン付加物を調製した(生成物)。
(調製実施例64)
0℃のCHCN中の調製実施例61由来の5,7−ジクロロ付加物(0.35g,1.33mmol)の溶液に、NBS(0.26g,1.46mmol)を一度に加えた。その混合物を0℃で3時間撹拌し、減圧下で濃縮した。その粗生成物をEtO(7mL)とHO(2mL)との間で分配させ、層を分離させた。その有機層をHO(1×2mL)およびブライン(2×2mL)で連続的に洗浄した。その有機層を乾燥し(MgSO)、濾過し、そして減圧下で濃縮することにより、オフホワイトの固体(0.42g,90%収率)が得られ、さらなる精製なしに使用した。LC−MS[M+H]=344.0;95%純度。
(調製実施例65〜66)
表4.1中の5,7−ジクロロ付加物(示されるような)を利用することを除いては調製実施例64に示された手順に従って、置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン付加物を調製した(生成物)。
(調製実施例67)
調製実施例64由来の5,7−ジクロロ付加物(0.40g,1.16mmol)および攪拌棒が投入された圧力チューブに、IPA(5mL)中および濃NHOH(2mL)の2M NHを加えた。そのチューブを密閉し、そして80℃に加熱した。その混合物を12時間撹拌し、室温に冷却し、そして減圧下で濃縮した。その粗生成物を、溶離剤としてCHCl/MeOH(7M NH)の30:1混合物を用いた分取薄層クロマトグラフィ(6×1000μMプレート)で精製することによって白色固体として得た(0.15g,41%収率)。mp>210℃.LC−MS:325.1[M+H]。
(実施例68〜69)
表4.2中の5,7−ジクロロ付加物(示されるような)を利用することを除いては実施例67に示された手順に従って、表4.3中の置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン付加物を調製した(生成物)。
(調製実施例70)
室温のNMP(1.5mL)中の実施例67由来の7−アミノ付加物(0.10g,0.31mmol)の混合物に、NaHCO(78mg,0.93mmol)を加えた後、(S)−(−)−3−(Boc−アミノ)ピロリジン(86mg,0.46mmol)を加えた。その混合物に還流冷却器を取り付け、140℃に加熱した。その混合物を14時間撹拌し、室温に冷却し、そして減圧下で濃縮した。その粗生成物を、溶離剤としてCHCl/MeOHの35:1混合物を用いた分取薄層クロマトグラフィ(6×1000μMプレート)で精製することによって黄色/茶色固体として得た(68mg,46%収率)。LC−MS[M+H]=475.1;92%純度。
(調製実施例71〜72)
表4.3中の5,7−ジクロロ付加物(示されるような)を利用することを除いては調製実施例70に示された手順に従って、表4.4中の置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン付加物を調製した(生成物)。
(実施例73)
0℃のCHCl(2mL)中の調製実施例70由来の7−アミノ付加物(68mg,0.14mmol)の混合物に、TFA(0.5mL)を滴下した。得られた混合物を室温にて12時間撹拌し、減圧下で濃縮した。その粗材料をEtOAc(5mL)と飽和NaCO水溶液(2mL)との間で分配させ、層を分離させた。水層をEtOAc(2×5mL)で抽出し、そして有機層を併せた。有機層をブライン(1×3mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、そして減圧下で濃縮した。その粗生成物を、溶離剤としてCHCl/MeOH(7M NH)の15:1混合物を用いた分取薄層クロマトグラフィ(4×1000μMプレート)で精製することによって淡褐色固体として得た(40mg,46%収率)。mp167−170℃;LC−MS:375[M+H]。
(実施例74〜75)
表4.4由来のBoc付加物(示されるような)を利用することを除いては実施例73に示された手順に従って、表4.5中の置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン付加物を調製した(生成物)。
酵素源としてバキュロウイルス発現系において発現される組換えHis−CHK1および基質としてCDC25Cに基づいてビオチン化されたペプチド(ビオチン−RSGLYRSPMPENLNRPR)を利用するインビトロアッセイを開発した。
(材料および試薬:)
1)CDC25C Ser216 C末端ビオチン化ペプチド基質(25mg)、−20℃で保存、Research Geneticsによるカスタム合成:ビオチン−RSGLYRSPMPENLNRPR 2595.4MW)
2)His−CHK1 研究室内lot P976,235μg/mL、−80℃で保存。
3)D−PBS(CaClおよびMgClを含まない):GIBCO,Cat.#14190−144
4)SPAビーズ:Amersham,Cat.#SPQ0032:500mg/バイアル
10mlのD−PBSを500mgのSPAビーズに加えて、使用濃度50mg/mlにする。4℃で保存。水和後、2週間以内に使用。
5)結合GF/Bフィルター付き96ウェル白色マイクロプレート:Packard,Cat.#6005177
6)トップシール−A 96ウェル粘着フィルム:Perkin Elmer,Cat.#6005185
7)96ウェル非結合(Non−Binding)白色ポリスチレンプレート:Corning,Cat.#6005177
8)MgCl:Sigma,Cat.#M−8266
9)DTT:Promega,Cat.#V3155
10)ATP,4℃で保存:Sigma,Cat.#A−5394
11)γ33P−ATP,1000−3000Ci/mMol:Amersham,Cat.#AH9968
12)NaCl:Fisher Scientific,Cat.#BP358−212
13)HPO 85%Fisher,Cat.#A242−500
14)Tris−HCL pH8.0:Bio−Whittaker,Cat.#16−015V
15)スタウロスポリン,100μg:CALBIOCHEM,Cat.#569397
16)Hypure細胞培養用水,500mL:HyClone,Cat.#SH30529.02。
(反応混合物:)
1)キナーゼ緩衝液:50mM Tris pH8.0;10mM MgCl;1mM DTT
2)His−CHK1,研究室内Lot P976、MW約30KDa、−80℃で保存
約5,000CPMのポジティブコントロールを得るために6nMが必要である。1プレート(100rxn)に対して:8μLの235μg/mL(7.83μM)原液を2mLのキナーゼ緩衝液に希釈。これにより31nM混合物が得られる。20μL/ウェルで加える。これにより、最終反応濃度6nMがもたらされる。
3)CDC25Cビオチン化ペプチド
1mg/mL(385μM)原液にCDC25Cを希釈し、−20℃で保存。1プレート(100rxn)に対して:10μLの1mg/mLペプチド原液を2mlのキナーゼ緩衝液に希釈。これにより、1.925μMの混合物が得られる。20μL/rxnで加える。これにより、最終反応濃度385nMがもたらされる。
4)ATP混合物:
1プレート(100rxn)に対して:10μLの1mM ATP(非放射性)原液および2μLの新しいP33−ATP(20μCi)を5mlのキナーゼ緩衝液に希釈する。これにより、2μM ATP(非放射性)溶液がもたらされる;反応を開始するために50μl/ウェルを加える。最終容積は、100μl/rxnであるので、最終反応濃度は、1μM ATP(非放射性)および0.2μCi/rxnとなる。
5)停止溶液:
1プレートに対して:10mLの洗浄緩衝液2(2M NaCl 1%HPO):1mLのSPAビーズスラリー(50mg)を加える;100μL/ウェルで加える。
6)洗浄緩衝液1:2M NaCl
7)洗浄緩衝液2:2M NaCl、1%HPO
(アッセイ手順:)
アッセイに対する総反応容積。**反応終了時(停止溶液を加えた後)の最終反応容積。
1)化合物を水/10%DMSO中に所望の濃度に希釈する−これにより、rxnにおいて最終DMSO濃度1%がもたらされる。10□l/rxnで適切なウェルに分注する。10μLの10%DMSOをポジティブコントロール(CHK1+CDC25C+ATP)およびネガティブコントロール(CHK1+ATPのみ)のウェルに加える。
2)酵素を氷上で解凍する−酵素をキナーゼ緩衝液(反応混合物を参照のこと)中に適正な濃度に希釈し、20□lを各ウェルに分注する。
3)ビオチン化基質を氷上で解凍し、キナーゼ緩衝液(反応混合物を参照のこと)中に希釈する。ネガティブコントロールのウェル以外に20μL/ウェルで加える。これらのウェルには代わりに20μLのキナーゼ緩衝液を加える。
4)ATP(非放射性)およびP33−ATPをキナーゼ緩衝液(反応混合物を参照のこと)中に希釈する。50μL/ウェルで加えて、反応を開始する。
5)反応を室温で2時間進める。
6)100μLのSPAビーズ/停止溶液(反応混合物を参照のこと)を加えることにより反応を停止し、15分間放置してインキュベートした後、回収する。
7)空のPackard GF/Bフィルタープレートを真空フィルターデバイス(Packardプレートハーベスター)に入れ、そのシステムを濡らすために200mLの水を通して吸引する。
8)ブランクを測定し、そしてPackard GF/Bフィルタープレートをおく。
9)フィルタープレートを通して反応物を吸引する。
10)洗浄:各洗浄において200ml;1×2M NaCl;1×2M NaCl/1%HPO
11)フィルタープレートを15分間乾燥させる。
12)トップシール−A粘着物をフィルタープレートの上部に貼る。
13)フィルタープレートをTop Countにかける
設定:データモード:CPM
放射性核種:マニュアルSPA:P33
シンチレーター:Liq/plast
エネルギー範囲:低。
IC50決定:阻害性化合物の8点連続希釈から生成された阻害データ(各々2連で)を用いて用量反応曲線をプロットした。化合物の濃度を、%キナーゼ活性(処理サンプルのCPMを未処理サンプルのCPMで割ることによって計算したもの)に対してプロットした。次いで、IC50値を求めるために、用量反応曲線を標準的なS字状曲線に当てはめ、そしてIC50値を非線形回帰解析によって得た。
(CDK2アッセイ:)
バキュロウイルス構築物:抗GluTAGアフィニティーカラムで精製できるようにアミノ末端にGluTAG配列(EYMPME)を付加したpFASTBAC(Invitrogen)に、サイクリンAおよびEをPCRによってクローニングした。発現したタンパク質は、約46kDa(サイクリンE)および50kDa(サイクリンA)のサイズであった。CDK2もまた、カルボキシ末端にヘマグルチニン(haemaglutinin)エピトープタグ(YDVPDYAS)を付加したpFASTBACに、PCRによってクローニングした。発現したタンパク質は、約34kDaのサイズであった。
酵素産生:サイクリンA、EおよびCDK2を発現する組換えバキュロウイルスを、5感染効率(MOI)で48時間、SF9細胞に感染させた。1000RPMでの10分間の遠心分離により細胞を回収した。サイクリン(EまたはA)を含有するペレットを、CDK2含有細胞沈殿物と併せ、沈殿物の5倍の容積の溶解緩衝液(50mM Tris pH8.0、0.5%NP40、1mM DTTおよびプロテアーゼ/ホスファターゼインヒビター(Roche Diagnostics GmbH,Mannheim,Germany)を含む)中で氷上にて30分間溶解した。混合物を30〜60分間撹拌して、サイクリン−CDK2複合体の形成を促進した。次いで、混合した溶解産物を15000RPMで10分間遠心し、上清を回収した。次いで、5mlの抗GluTAGビーズ(SF9細胞1リットルに対して)を使用して、サイクリン−CDK2複合体を捕捉した。結合したビーズを溶解緩衝液で3回洗浄した。タンパク質を、100〜200μg/mLのGluTAGペプチドを含む溶解緩衝液で競合的に溶出した。溶出液を、50mM Tris pH8.0、1mM DTT、10mM MgCl2、100μMオルトバナジン酸ナトリウムおよび20%グリセロールを含むキナーゼ緩衝液2リットル中に一晩透析した。酵素を分割して−70℃にて保存した。
インビトロキナーゼアッセイ:CDK2キナーゼアッセイ(サイクリンAまたはEのいずれかに依存性)を、タンパク質低結合(low protein binding)96ウェルプレート(Corning Inc,Corning,New York)中で行った。酵素を、50mM Tris pH8.0、10mM MgCl、1mM DTTおよび0.1mMオルトバナジン酸ナトリウムを含むキナーゼ緩衝液中に最終濃度50μg/mlに希釈した。これらの反応において使用した基質は、ヒストンH1(Amersham,UK製)から得られたビオチン化ペプチドであった。その基質を氷上で解凍し、キナーゼ緩衝液中に2μMに希釈した。化合物を10%DMSO中に望ましい濃度に希釈した。各キナーゼ反応に対して、20μlの50μg/ml酵素溶液(1μgの酵素)と20μlの1μM基質溶液とを混合し、次いで、試験するために各ウェルにおいて10μlの希釈化合物と併せた。50μlの4μM ATPおよび1μCiの33P−ATP(Amersham,UK製)を加えることによって、キナーゼ反応を開始した。反応を、室温にて1時間進めた。その反応を、0.1%Triton X−100、1mM ATP、5mM EDTAおよび5mg/mlのストレプトアビジン(streptavidine)コートSPAビーズ(Amersham,UK製)を含む停止緩衝液200μlを15分間加えることによって停止した。次いで、そのSPAビーズを、Filtermateユニバーサルハーベスター(Packard/Perkin Elmer Life Sciences.)を用いて96ウェルGF/Bフィルタープレート(Packard/Perkin Elmer Life Sciences)上に捕捉した。そのビーズを2M NaClで2回、次いで、1%リン酸含有2M NaClで2回洗浄することによって、非特異的シグナルを排除した。次いで、TopCount96ウェル液体シンチレーションカウンター(Packard/Perkin Elmer Life Sciences製)を用いて、放射性シグナルを測定した。
IC50決定:阻害性化合物の8点連続希釈から生成された阻害データ(各々2連で)を用いて用量反応曲線を描いた。化合物の濃度を、%キナーゼ活性(処理サンプルのCPMを未処理サンプルのCPMで割ることによって計算したもの)に対してプロットした。次いで、IC50値を求めるために、用量反応曲線を標準的なS字状曲線に当てはめ、そしてIC50値を非線形回帰解析によって得た。
非限定的で代表的な本発明の化合物のうちのいくつかのCHK1およびCDK2/サイクリンAのIC50値を表6に示す。
上でアッセイ値によって証明されたように、本発明の表6の化合物は、良好なChk1阻害特性を示す。
本発明を、上で示した特定の実施形態とともに説明してきたが、その多くの代替案、改変および他の変法が当業者には明らかであろう。そのような代替案、改変および変法のすべてが、本発明の精神および範囲内に含まれると意図される。

Claims (54)

  1. 以下
    からなる群より選択される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、もしくは溶媒和化合物
  2. 精製された形態での、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、もしくは溶媒和化合物。
  3. 単離された形態での、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、もしくは溶媒和化合物。
  4. 請求項1に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、もしくは溶媒和化合物の治療有効量を含み、さらに少なくとも1つの薬学的に許容可能なキャリアを含む組成物
  5. 請求項1に記載の化合物とは異なる1つ以上の抗癌剤をさらに含んでいる、請求項に記載の組成物
  6. 1つ以上のサイクリン依存性キナーゼを阻害する薬物を製造するための、請求項1に記載の少なくとも1つの化合物または該化合物の薬学的に許容可能な塩、もしくは溶媒和化合物の治療有効量の使用。
  7. サイクリン依存性キナーゼを阻害することによって1つ以上の疾患を処置する薬物を製造するための、請求項1に記載の少なくとも1つの化合物または該化合物の薬学的に許容可能な塩、もしくは溶媒和化合物の治療有効量の使用。
  8. サイクリン依存性キナーゼを阻害することによって1つ以上の疾患を処置する薬物を製造するための、(i)請求項1に記載の少なくとも1つの化合物または該化合物の薬学的に許容可能な塩、もしくは溶媒和化合物の治療有効量と、(ii)請求項1に記載の化合物とは異なる抗癌剤との組み合わせの使用。
  9. 前記サイクリン依存性キナーゼが、CDK1である、請求項6、7または8のいずれか一項に記載の使用。
  10. 前記サイクリン依存性キナーゼが、CDK2である、請求項6、7または8のいずれか一項に記載の使用。
  11. 前記疾患が、
    膀胱癌、乳癌、結腸癌、腎臓癌、肝臓癌、肺癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、頭頸部癌、食道癌、胆嚢癌、卵巣癌、膵臓癌、胃癌、頸部癌、甲状腺癌、前立腺癌および扁平上皮癌を含む皮膚癌;
    白血病、急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病、急性リンパ芽球性白血病、B細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、毛様細胞リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、ミエローマおよびバーケット(Burkett’s)リンパ腫;急性および慢性の骨髄性白血病、骨髄異形成症候群ならびに前骨髄球白血病;
    線維肉腫、横紋筋肉腫;
    星状細胞腫、神経芽細胞腫、神経膠腫および神経鞘腫;
    メラノーマ、セミノーマ、奇形癌、骨肉腫、色素性乾皮症(xenoderoma pigmentosum)、角化棘細胞腫(keratoctanthoma)、甲状腺濾胞状癌およびカポジ肉腫からなる群より選択される、請求項7または8のいずれか一項に記載の使用。
  12. 放射線治療をさらに含む、請求項6、7または8のいずれか一項に記載の使用。
  13. 患者において1つ以上のチェックポイントキナーゼを阻害する薬物を製造するための、請求項1に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、もしくは溶媒和化合物の使用。
  14. 患者においてチェックポイントキナーゼを阻害することによって疾患を処置するか、または疾患の進行を遅延する薬物を製造するための、請求項1に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、もしくは溶媒和化合物の使用。
  15. チェックポイントキナーゼを阻害することによって1つ以上の疾患を処置する薬物を製造するための、(i)請求項1に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、もしくは溶媒和化合物と、(ii)抗癌剤との組み合わせの使用。
  16. 患者においてチェックポイントキナーゼを阻害することによって疾患を処置するか、または疾患の進行を遅延する薬物を製造するための、(i)請求項1に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、もしくは溶媒和化合物および(ii)薬学的に許容可能なキャリアを含む薬学的組成物の使用。
  17. 前記チェックポイントキナーゼが、Chk1である、請求項13、14、15または116のいずれか一項に記載の使用。
  18. 前記チェックポイントキナーゼが、Chk2である、請求項13、14、15または116のいずれか一項に記載の使用。
  19. 癌を処置するための薬物を製造するための、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、もしくは溶媒和化合物の使用。
  20. 前記癌が、膀胱癌、乳癌、結腸癌、腎臓癌、肝臓癌、肺癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、頭頸部癌、食道癌、胆嚢癌、卵巣癌、膵臓癌、胃癌、頸部癌、甲状腺癌、前立腺癌および扁平上皮癌を含む皮膚癌;
    白血病、急性リンパ性白血病、急性リンパ芽球性白血病、B細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、毛様細胞リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、ミエローマおよびバーケットリンパ腫;
    急性および慢性の骨髄性白血病、骨髄異形成症候群ならびに前骨髄球性白血病;
    線維肉腫、横紋筋肉腫;
    頭頸部リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、ミエローマ;
    星状細胞腫、神経芽細胞腫、神経膠腫および神経鞘腫;
    メラノーマ、セミノーマ、奇形癌、骨肉腫、色素性乾皮症、角化棘細胞腫、甲状腺濾胞状癌およびカポジ肉腫
    からなる群より選択される、請求項19に記載の使用。
  21. 癌を処置するための薬物を製造するための、(i)請求項1に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、もしくは溶媒和化合物と、(ii)抗癌剤とを組み合わせての使用。
  22. 放射線治療の使用をさらに含む、請求項21に記載の使用。
  23. 式:
    の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、もしくは溶媒和化合物。
  24. 式:
    の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、もしくは溶媒和化合物。
  25. 式:
    の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、もしくは溶媒和化合物。
  26. 式:
    の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、もしくは溶媒和化合物。
  27. 式:
    の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、もしくは溶媒和化合物。
  28. 式:
    の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、もしくは溶媒和化合物。
  29. 式:
    の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、もしくは溶媒和化合物。
  30. 式:
    の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、もしくは溶媒和化合物。
  31. 単離された形態および精製された形態での、請求項1に記載の化合物。
  32. 1つ以上のサイクリン依存性キナーゼを阻害するための組成物であって、請求項1に記載の少なくとも1つの化合物または該化合物の薬学的に許容可能な塩、もしくは溶媒和化合物の治療有効量を含む、組成物。
  33. サイクリン依存性キナーゼを阻害することによって1つ以上の疾患を処置するための組成物であって、請求項1に記載の少なくとも1つの化合物または該化合物の薬学的に許容可能な塩、もしくは溶媒和化合物の治療有効量を含む、組成物。
  34. (i)サイクリン依存性キナーゼを阻害することによって1つ以上の疾患を処置するための組成物であって、請求項1に記載の少なくとも1つの化合物または該化合物の薬学的に許容可能な塩、もしくは溶媒和化合物の治療有効量を含み、さらに請求項1に記載の化合物とは異なる抗癌剤を含む、組成物
  35. 前記サイクリン依存性キナーゼが、CDK1である、請求項32および33のいずれか一項に記載の組成物。
  36. 前記サイクリン依存性キナーゼが、CDK1である、請求項34に記載の組成物
  37. 前記サイクリン依存性キナーゼが、CDK2である、請求項32および33のいずれか一項に記載の組成物。
  38. 前記サイクリン依存性キナーゼが、CDK2である、請求項34に記載の組成物
  39. 前記疾患が、
    膀胱癌、乳癌、結腸癌、腎臓癌、肝臓癌、肺癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、頭頸部癌、食道癌、胆嚢癌、卵巣癌、膵臓癌、胃癌、頸部癌、甲状腺癌、前立腺癌および扁平上皮癌を含む皮膚癌;
    白血病、急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病、急性リンパ芽球性白血病、B細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、毛様細胞リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、ミエローマおよびバーケット(Burkett’s)リンパ腫;急性および慢性の骨髄性白血病、骨髄異形成症候群ならびに前骨髄球白血病;
    線維肉腫、横紋筋肉腫;
    星状細胞腫、神経芽細胞腫、神経膠腫および神経鞘腫;
    メラノーマ、セミノーマ、奇形癌、骨肉腫、色素性乾皮症(xenoderoma pigmentosum)、角化棘細胞腫(keratoctanthoma)、甲状腺濾胞状癌およびカポジ肉腫からなる群より選択される、請求項33に記載の組成物。
  40. 前記疾患が、
    膀胱癌、乳癌、結腸癌、腎臓癌、肝臓癌、肺癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、頭頸部癌、食道癌、胆嚢癌、卵巣癌、膵臓癌、胃癌、頸部癌、甲状腺癌、前立腺癌および扁平上皮癌を含む皮膚癌;
    白血病、急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病、急性リンパ芽球性白血病、B細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、毛様細胞リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、ミエローマおよびバーケット(Burkett’s)リンパ腫;急性および慢性の骨髄性白血病、骨髄異形成症候群ならびに前骨髄球白血病;
    線維肉腫、横紋筋肉腫;
    星状細胞腫、神経芽細胞腫、神経膠腫および神経鞘腫;
    メラノーマ、セミノーマ、奇形癌、骨肉腫、色素性乾皮症(xenoderoma pigmentosum)、角化棘細胞腫(keratoctanthoma)、甲状腺濾胞状癌およびカポジ肉腫からなる群より選択される、請求項34に記載の組成物
  41. 前記組成物が放射線治療と一緒に投与されることを特徴とする、請求項32および33のいずれか一項に記載の組成物。
  42. 前記組成物が放射線治療と一緒に投与されることを特徴とする、請求項34に記載の組成物
  43. 患者においてチェックポイントキナーゼを阻害することによって疾患を処置するか、または疾患の進行を遅延するための組成物であって、(i)請求項1に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、もしくは溶媒和化合物の治療有効量および(ii)薬学的に許容可能なキャリアを含む、組成物。
  44. 患者において1つ以上のチェックポイントキナーゼを阻害するための組成物であって、請求項1に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、もしくは溶媒和化合物の治療有効量を含む、組成物。
  45. 患者においてチェックポイントキナーゼを阻害することによって疾患を処置するための組成物であって、請求項1に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、もしくは溶媒和化合物の治療有効量を含む、組成物。
  46. ェックポイントキナーゼを阻害することによって1つ以上の疾患を処置するための組成物であって、請求項1に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、もしくは溶媒和化合物の治療有効量を含み、さらに請求項1に記載の化合物とは異なる抗癌剤を含む組成物
  47. 前記チェックポイントキナーゼが、Chk1である、請求項43〜45のいずれか一項に記載の組成物。
  48. 前記チェックポイントキナーゼが、Chk1である、請求項46に記載の組成物
  49. 前記チェックポイントキナーゼが、Chk2である、請求項43〜45のいずれか一項に記載の組成物。
  50. 前記チェックポイントキナーゼが、Chk2である、請求項46に記載の組成物
  51. 癌を処置するための組成物であって、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、もしくは溶媒和化合物の治療有効量を含む、組成物。
  52. 前記癌が、膀胱癌、乳癌、結腸癌、腎臓癌、肝臓癌、肺癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、頭頸部癌、食道癌、胆嚢癌、卵巣癌、膵臓癌、胃癌、頸部癌、甲状腺癌、前立腺癌および扁平上皮癌を含む皮膚癌;
    白血病、急性リンパ性白血病、急性リンパ芽球性白血病、B細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、毛様細胞リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、ミエローマおよびバーケットリンパ腫;
    急性および慢性の骨髄性白血病、骨髄異形成症候群ならびに前骨髄球性白血病;
    線維肉腫、横紋筋肉腫;
    頭頸部リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、ミエローマ;
    星状細胞腫、神経芽細胞腫、神経膠腫および神経鞘腫;
    メラノーマ、セミノーマ、奇形癌、骨肉腫、色素性乾皮症、角化棘細胞腫、甲状腺濾胞状癌およびカポジ肉腫
    からなる群より選択される、請求項51に記載の組成物。
  53. を処置するための組成物であって、請求項1に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、もしくは溶媒和化合物の治療有効量を含み、さらに、抗癌剤を含む、組成物
  54. 前記組成物が、放射線治療と一緒に投与されることを特徴とする、請求項53に記載の組成物
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