JP5007332B2 - ゴルフクラブヘッド、ゴルフクラブ、ゴルフクラブヘッドを製造する方法、及びゴルフクラブの製造方法 - Google Patents

ゴルフクラブヘッド、ゴルフクラブ、ゴルフクラブヘッドを製造する方法、及びゴルフクラブの製造方法 Download PDF

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Description

【技術分野】
【0001】
この発明は、ゴルフクラブヘッド、ゴルフクラブ、ゴルフクラブヘッドを製造する方法、及びゴルフクラブの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルフのプレーにおいて、多くのゴルファーが望むのは、より遠くへ、かつ、より確実にゴルフボールを飛ばすことである。飛距離が求められるのは、主にウッド型クラブであり、そのクラブヘッドには、木、ステンレス鋼、アルミ合金、チタン合金、繊維強化プラスチックなどが用いられている。プロゴルファーやトップアマのような上級プレーヤーは別として、一般ゴルファーの多数は、最も飛距離の出るフェース中央部(以下、スイートスポットと称する)で毎回打球することは不可能に近い。そこで、近年のゴルフクラブ開発の主力は、打球の飛距離が落ちない適正打球部分(以下、スイートエリアと称する)をいかに広げるかに注がれている。
【0003】
その方法として、例えば、文献1には、ヘッドの慣性モーメントを大きくすることを目的としてヘッドを大容積化すると共にヘッド後方に錘を付けることにより、スイートスポットを外した点で打球した時(以下、オフセンターショット時と称する)に、重心を中心とした回転モーメントが小さくなるように重心を後方位置化すること、すなわち、クラブヘッドを上部から見て、重心位置をできるだけフェースから離すことが記載されている。また、文献2のように、クラウンに異なる材質の金属を組み合わせてフェース部の高反発エリアを増加させたものや、文献3のように、クラウンの内面側に錘を設け、バックスピン量を減らすことで飛距離アップを目指したものや、文献4のように、クラウンの剛性をソールに比べて高くすることによりフェース部の反発エリアの範囲を調整したもののように、クラウンに種々の変形を加えたり、逆にソールに変形を加えたりするものが公知となっている。さらに、文献5のように、ゴルフボールのメカニカルインピーダンスの周波数領域に対し、ゴルフクラブヘッドのメカニカルインピーダンスの領域を特定することで反発係数を増加させたものも公知となっている。
【0004】
文献1:特開平10−263122号公報
文献2:特開2005−348895号公報
文献3:特開2004−275751号公報
文献4:特開2006−461号公報
文献5:特開平8−224328号公報
【0005】
しかしながら、文献1〜5に記載された発明は、現状において必ずしもゴルファーを満足させるものではなく、劇的に飛距離性能を向上させることはできないといった問題点があった。また、ゴルフクラブヘッドの形状を大きく変更することは、ルール上の様々な問題が生じるため、現状の形状を大きく変えることなく、通常の打撃で飛距離を伸ばすと共にゴルファーをさらに満足させるゴルフクラブの開発が望まれている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、スイートスポットでの打球時の飛距離を犠牲にすることなく、打ち易く、かつオフセンターショット時の飛距離の減少を最低限に抑えたゴルフクラブヘッド、ゴルフクラブ、ゴルフクラブヘッドを製造する方法、及びゴルフクラブの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係るゴルフクラブヘッドは、フェース部とボディ部とを備えた中空構造を有するゴルフクラブヘッドであって、前記ボディ部は、前方部分であるボディ胴体部と、後方部分であるテイル部とを備え、前記フェース部は、フェースボディとフェース板とを有し、前記ボディ部の内周面及び外周面の少なくとも一方に、リブが形成されており、前記ボディ胴体部は、クラウン、ソール、及びサイドボディからなり、前記ボディ胴体部のクラウン、ソール、及びサイドボディのそれぞれの、前記リブを含めた平均板厚は、0.2〜0.45mmであり、前記テイル部の質量は、30〜60gであり、前記ボディ部は、少なくとも二つのチタン又はチタン合金の板材が、それぞれプレスされた後に、互いに接合されてなる部材であり、前記ボディ胴体部は、ケミカルミーリングによって減厚されて前記平均板厚とされ、前記ボディ部の接合部分に前記リブが形成され、前記フェース部の剛性をkf(kN/mm)とすると共に前記ボディ胴体部の剛性をkb(kN/mm)とした時に、 b ≦9.2、b/kf≦3、かつ、2kN/mm≦1/(1/kb+1/kf)≦5kN/mmであり、前記ボディ部の接合部分のリブの厚さが0.7mm以上である。
【0008】
上記のゴルフクラブヘッドにおいて、前記ボディ部の接合部分に形成されたリブ以外の前記リブは、縞状であってよい。
【0009】
上記のゴルフクラブヘッドにおいて、前記ボディ部の接合部分に形成されたリブ以外の前記リブは、ヒール−トウ方向に形成されていてよい。
【0010】
上記のゴルフクラブヘッドにおいて、前記テイル部に、錘部が設けられていてよい。
【0011】
上記のゴルフクラブヘッドにおいて、前記錘部は、前記テイル部に後付け可能であってよい。
【0012】
上記のゴルフクラブヘッドにおいて、前記テイル部が前記ボディ胴体部よりも重くてよい。
【0013】
上記のゴルフクラブヘッドは、ドライバー、フェアウエイウッドまたはユーティリティクラブ用のゴルフクラブヘッドであってよい。
【0014】
本発明の別の態様は、上記のゴルフクラブヘッドを備えたゴルフクラブである。
【0015】
また、この発明に係るゴルフクラブヘッドを製造する方法は、フェースボディ及びフェース板を有するフェース部と、前方部分であり、クラウン、ソール、及びサイドボディからなるボディ胴体部及び後方部分であるテイル部を有するボディ部とを備えた中空構造を有するゴルフクラブヘッドを製造する方法であって、前記ボディ部を構成する少なくとも二つのチタン又はチタン合金の板材をそれぞれプレスする工程と、前記ボディ胴体部のクラウン、ソール、及びサイドボディのそれぞれの平均板厚が0.2〜0.45mmとなり、かつ接合部分にリブが形成されるように、前記ボディ部を構成する少なくとも二つの板材をケミカルミーリングする工程と、前記ボディ部を構成する少なくとも二つの板材を互いに接合することで、前記ボディ部を形成する工程と、前記テイル部の質量を30〜60gの範囲で増加する工程と、前記フェースボディに前記フェース板を接合する工程とを含み、前記フェース部の剛性をkf(kN/mm)とすると共に前記ボディ胴体部の剛性をkb(kN/mm)とした時に、 b ≦9.2、b/kf≦3、かつ、2kN/mm≦1/(1/kb+1/kf)≦5kN/mmであり、前記接合部分に形成されるリブの厚さが0.7mm以上である。
【0016】
上記の方法は、ドライバー、フェアウエイウッドまたはユーティリティクラブ用のゴルフクラブヘッドを製造する方法であってよい。
【0017】
本発明の別の態様は、ゴルフクラブの製造方法であって、上記の製造方法によりゴルフクラブヘッドを製造し、前記ゴルフクラブヘッドとシャフトを結合することを含む。
【発明の効果】
【0018】
この発明によれば、ボディ部の前方部分であるボディ胴体部の平均板厚は0.2〜0.45mmであり、これを言い換えると、フェース部の剛性をkf(kN/mm)とすると共に前記ボディ胴体部の剛性をkb(kN/mm)とした時に、 b ≦9.2、b/kf≦3、かつ、2kN/mm≦1/(1/kb+1/kf)≦5kN/mmであり、かつ、ボディ部の後方部分であるテイル部の質量は30〜60gであることにより、打球時に、ボディ部全体が撓んでボールの反発力が高まると共に、打球時に撓んだボディ部が反発する際、錘部の有する直進運動の慣性モーメントによってボディ部を介してフェース部全体が押し出されるので、スイートスポットでの打球時の飛距離を犠牲にすることなく、打ち易く、かつオフセンターショット時の飛距離の減少を最低限に抑えることができる。
【0019】
以下に説明するように、本発明には他の態様が存在する。したがって、この発明の開示は、本発明の一部の態様の提供を意図しており、ここで記述され請求される発明の範囲を制限することは意図していない。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】この発明の実施の形態に係るゴルフクラブヘッドの側面図である。
【図2】この実施の形態に係るゴルフクラブヘッドの側方断面図である。
【図3】この実施の形態に係るゴルフクラブヘッドの変形例の側面図である。
【図4】この実施の形態に係るゴルフクラブヘッドの別の変形例の側面図である。
【図5】この実施の形態に係るゴルフクラブヘッドの別の変形例の側方断面図である。
【図6】この実施の形態に係るゴルフクラブヘッドの別の変形例におけるボディ部内周面の一部の平面図である。
【図7】打球試験の結果を示す図である。
【図8】打球試験の結果を示す別の図である。
【符号の説明】
【0021】
1,40,50,60 ゴルフクラブヘッド、2 フェース部、6 ボディ部、8,42 錘部、26 ボディ胴体部、27 テイル部、30 表面保護部、61 リブ。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下に本発明の詳細な説明を述べる。以下の詳細な説明と添付の図面は発明を限定するものではない。代わりに、発明の範囲は添付の請求の範囲により規定される。
【0023】
この実施の形態に係るゴルフクラブヘッドの側面図を図1に示す。ゴルフクラブヘッド1は、フェース部2と、ボディ部6とからなり、ボディ部6は、ソール3と、クラウン4と、サイドボディ5とから構成されている。フェース部2には、図示しないシャフトが接続されるネック部7が設けられている。ゴルフクラブヘッド1は、400〜468ccの体積を有し、185〜208g、好ましくは193〜203gの質量を有している。ゴルフクラブヘッド1の質量についてのこのような範囲は、185gより小さいと打球時にボールに負けてしまい、ボールに良好な反発力を提供できなくなり、208gより大きいと重くてクラブを振りにくくなってしまうことから規定したものである。
【0024】
図2に、ゴルフクラブヘッド1の断面図を示す。
フェース部2は、周縁部分よりも中央部分の板厚が厚くなっている板状のフェース板11と、フェース板11が嵌め込まれる穴を有したお椀型のフェースボディ12と、ネック部7とから構成されている。フェース板11は、(α−β)型Ti合金の1つであるTi−4.5Al−3V−2Mo−2Fe合金からなり、フェースボディ12及びネック部7は、(α−β)型Ti合金の1つであるTi−6Al−4V合金からなる。フェース板11は、その周囲がフェースボディ12に溶接されることにより、フェースボディ12に固定されている。ネック部7は、フェースボディ12と一体化、またはフェースボディ12に溶接されている。フェースボディ12の板厚は、フェースボディ12とボディ部6との接続部分13に向かってテーパ状に薄くなり、ボディ部6と一体的になっている。ネック部7を含むフェース部2の質量は、85〜130g、好ましくは90〜110g、さらに好ましくは95〜105gである。尚、この実施の形態では、フェースボディ12とボディ部6とが一体的になっていたが、別々に鋳造または鍛造したものを接合するようにしてもよい。また、フェース部2は、別々の部材であるフェース板11とフェースボディ12とから構成するようにしたが、フェース板11とフェースボディ12とを鋳造や鍛造によって一体的に形成してもよい。また、フェース板11は、その外周部全体がボディ側まで回り込んだカップ形状であってもよく、この外周部にフェースボディを溶接してもよい。また、フェースボディ部はクラウン、ソール、サイドボディのうち、少なくとも2つ以上の部品を溶接することで形成してもよい。
【0025】
ボディ部6は、Ti−6Al−4V合金からなり、内部に中空構造を有している。ボディ部6において、フェース部2側を前部と定義すると共にそれと反対側を後部と定義する。フェース板11に平行であると共にボディ部6の最後部に接する仮想平面P1と、仮想平面P1を前部方向に30mm平行移動した仮想平面P2を想定する。仮想平面P2でボディ部6を切断すると、前方部分であるリング状(すなわち筒状)のボディ胴体部26と、後方部分であるテイル部27とに分けられる。
【0026】
テイル部27には、錘部8が設けられている。錘部8は、ボディ部6の後部に設けられた貫通穴20と、貫通穴20と連通するように雌ねじ部22が形成された略円筒形状のボルト固定部21と、ボルト23とから構成されている。ボルト23は、例えばタングステンのような高比重材料が好ましい。ボルト23は、ボディ部6の外部から貫通穴20及びボルト固定部21に挿入され、ボルト23の雄ねじ部24が雌ねじ部22に螺合することにより、ボルト固定部21に取り付けられている。錘部8を含めたテイル部27の質量は、20〜70g、好ましくは30〜60gである。テイル部27はできるだけ重いほうが好ましいが、ゴルフクラブヘッド1全体についての上述した質量範囲(185〜208g、好ましくは193〜203g)を満たすように、テイル部27の質量として上記範囲を規定する。尚、錘部8はテイル部27の一部であり、上述したように、テイル部27の質量とは、テイル部27と錘部8との質量の合計を意味するものとする。
【0027】
ボディ胴体部26の平均板厚は、0.1〜0.6mm、好ましくは0.2〜0.45mmである。ここで、ボディ胴体部26の平均板厚をこのような範囲に規定したのは、板厚が0.1mm未満であると、ボディ部の剛性が小さくなりすぎて、打球時にボールの反発が期待できないことに加えて、打球時以外の、例えば運搬時に、バッグ内で他のクラブとぶつかって凹んだりするからである。一方、板厚が0.6mmを超えると、ボディ部の重量が大きくなりすぎて、テイル部に好適な重さの錘を配置できないばかりでなく、ボディ部の剛性が大きくなり過ぎて、ボディ部でのボールの反発が期待できないからである。尚、ボディ胴体部26の平均板厚の測定は、例えば、三次元形状測定装置(非接触3次元デジタイザVIVID 9i,コニカミノルタセンシング株式会社)を用いて行う。ただし、平均板厚の測定方法はこれに限定するものではなく、これと同程度の精度で平均板厚を測定できるものであればどのような方法であってもよい。
【0028】
従来のゴルフクラブヘッドには、クラウンの板厚が0.4〜0.8mmの範囲になるものは存在したが、ソール及びサイドボディを含めて、この実施の形態に係るゴルフクラブヘッド1のボディ胴体部26に相当する部分全体の板厚が、0.1〜0.6mmの範囲になるものは存在しなかった。これは、ソール及びサイドボディの剛性を低下させずにクラウンの剛性を低下させることにより、打球時にフェース面が上方を向くことで、打ち出し角度の向上やバックスピン量の低減を意図したものや、クラウン部を薄くすることで得られる余剰重量をソールに転化することで、低重心化を図り、ボールを上がり易くする目的のものである。しかし、これらのゴルフクラブヘッドは、ソールやサイドボディの板厚が厚くなると共にその剛性は高くなる。すなわち、ボディ部の剛性を高めて、フェース部の反発力を向上させるという技術思想である。仮に、ソール及びサイドボディもクラウンと同じ板厚にすると、打球時にフェースが上方を向かなくなるため、飛距離が低下してしまうか、低重心化が実現しないため、ボールが上がりにくいゴルフクラブとなるという問題点が生じてしまう。しかし、この実施の形態に係るゴルフクラブヘッド1では、テイル部27に錘部8を設けてテイル部27の質量を20〜70g、好ましくは30〜60gの範囲にすることにより、テイル部27が有する直進運動の慣性モーメントがボディ胴体部26を介してフェース部2全体を押し出すので、上記問題点を解決できる。また、ボディ胴体部26の平均板厚を0.1〜0.6mm、好ましくは0.2〜0.45mmにすることにより、ボディ胴体部26全体の剛性が低下するので、打球時におけるボディ胴体部26の撓みが増加し、ボールの反発力が向上する。すなわち、本願発明は、従来のゴルフクラブヘッドの開発方向とは全く逆で、ボディ部の剛性を低下させる方向の技術思想である。さらに、ボディ胴体部26全体の板厚が薄いことから、ボディ胴体部26は、従来のゴルフクラブヘッドに比べて軽い質量を実現しており、これにより、ゴルフクラブヘッド1の全質量を185〜208gの範囲に維持しつつ、テイル部27の質量を、20〜70gのような、従来のゴルフクラブヘッドに比べて重い範囲を実現している。テイル部27の質量が20gを下回る場合には、テイル部によるボディ胴体部の押し出し効果が急激に低下することになる。一方、テイル部27の質量が70gを上回っても、上記効果が低下することはないが、ドライビング用のゴルフクラブヘッド1の質量範囲が185〜208gであることを考慮すると、実質的に、テイル部27の質量が70gを上回ることはない。すなわち、テイル部の質量の上限値は、上記効果の有無により定めたものではなく、実現可能性から定めた値である。
【0029】
次に、この実施の形態に係るゴルフクラブヘッド1の製造方法の一例を説明する。
まず、Ti−6Al−4V合金で、貫通穴20及びボルト固定部21を後部に含むように、ボディ部6とフェースボディ12とを鋳造により一体的に製造する(鋳造する工程)。従来のゴルフクラブヘッドのように鋳造だけで成形すると、ボディ胴体部26の平均板厚を0.1〜0.6mmの範囲にすることは困難であり、鋳造時の湯流れを考慮すると、せいぜい0.8mm程度の平均板厚が精一杯であった。そこで、ケミカルミーリングにより、鋳造したボディ部6の板厚を減厚する。Ti−6Al−4V合金であるボディ部6内部の中空部分にケミカルミーリングするためのエッチング液、例えば、ふっ酸、硝酸、クロム酸、界面活性剤等から成る液を満たす。エッチング液の濃度やボディ部6の内部をエッチングする時間については、鋳造したボディ胴体部26の平均板厚及び最終平均板厚等から適宜調整すべき事項である。ただし、ボルト固定部21を含むテイル部27やフェースボディ12のように減厚させたくない部分には、耐酸性の樹脂やゴム等でマスキングすることにより、選択的に減厚を行う(減厚する工程)。減厚後、ボルト固定部21にボルト23を固定することにより、テイル部27の質量を20〜70gの範囲内で増加させ(増加する工程)、Ti−4.5Al−3V−2Mo−2Fe合金からなるフェース板11をフェースボディ12に溶接して接合させる(接合する工程)ことにより、ゴルフクラブヘッド1が得られる。
【0030】
尚、上記製造方法において、ボディ部6の内周面をケミカルミーリングにより減厚したが、ボディ部6をエッチング液に浸漬させることによって、ボディ部6の外周面をケミカルミーリングにより減厚してもよい。また、減厚方法もケミカルミーリングに限定するものではなく、研磨等により減厚してもよい。さらに、ボディ胴体部26に貫通穴を空けると、貫通穴が空いていない部分は板厚が変わらないものの、ボディ胴体部26全体として平均板厚は減少することになるので、ボディ胴体部26に貫通穴を空けることにより、ボディ胴体部26の平均板厚を0.1〜0.6mmにしてもよい。この貫通穴の形状や個数については任意の形状や個数にすることができ、極端にいえば、ボディ胴体部26全体を格子状に製造してもよい。尚、このように貫通穴を空ける場合には、外部から貫通穴が見えないように、ボディ部全体を、後述する表面保護部30(図4参照)で覆う必要がある。
【0031】
このように、ゴルフクラブヘッド1は、フェース部2とボディ部6とを備えた中空構造を有し、ボディ部6は、前方部分であるリング状のボディ胴体部26と、後方部分であるテイル部27とを備え、ボディ胴体部26の平均板厚は、0.1〜0.6mmであり、テイル部27の質量は、20〜70gである。このような構成により、従来のゴルフクラブヘッドに比べてボディ胴体部26の剛性を低下することができると共に、ボディ胴体部26の質量を減少させた分だけ、錘部8を含めたテイル部27の質量を増加することができる。この結果、打球時にボディ胴体部26の撓みが大きくなるので、ボールの反発力が高まる。また、ボディ胴体部26に対してフェース部2の剛性が大きいため、オフセンターショット時であっても、フェース部2の不均一な変形(捩れ)が抑えられるので、飛距離の低下が少なくなる。さらに、打球時に撓んだボディ胴体部26が反発する際、テイル部27が有する直進運動の慣性モーメントにより、ボディ胴体部26を介してフェース部2全体が押し出されるが、テイル部27の質量が大きい分、ボールの反発力が高まる。従って、スイートスポットの打球時の飛距離を犠牲にすることなく、打ち易く、かつオフセンターショット時の飛距離の減少を最低限に抑えることができる。
【0032】
この実施の形態では、フェース板11にTi−4.5Al−3V−2Mo−2Fe合金を、ボディ部6及びフェースボディ12にTi−6Al−4V合金を使用したが、これらの材料に限定するものではない。他の(α−β)型Ti合金や、Ti−15V−3Cr−3Sn−3Al、Ti−15V−6Cr−4Al等のβ型Ti合金でもよく、純Tiや、Tiと他の材料との複合材料等であってもよい。また、Ti合金を含む材料に限定するものではなく、純Al及びAl合金や、純Mg及びMg合金、または、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)やガラス繊維強化プラスチック(GFRP)のような複合材料であってもよい。ここで、複合材料には、カーボンナノチューブやフラーレン等のナノカーボン材料を含んだTi合金、Al合金、Mg合金、CFRP、GFRP等を含むものとする。さらに、Ti合金、Al合金、Mg合金及び複合材料のうちの少なくとも2つの材料であってもよい。
【0033】
この実施の形態では、錘部8は、貫通穴20と、ボルト固定部21と、ボルト23とから構成されていたが、この形態に限定するものではない。テイル部27の質量が規定範囲となるものであればどのようなものであってもよく、テイル部27に一体形成されたものであっても、テイル部27に後付けするものであってもよい。例えば、図3に示されるように、ゴルフクラブヘッド40は、テイル部27に窪部41が形成され、窪部41に収容されるように、タングステン製の錘部42が設けられている。錘部42の質量を調整することにより、錘部42を含んだテイル部27の質量を、20〜70g、好ましくは30〜60gにすることができる。
【0034】
また、テイル部27をタングステンのような高比重材料で板厚が厚くなるように製造することにより、上記質量範囲を実現してもよい。すなわち、錘部8または42が存在せずに、テイル部27のみで上記質量範囲を実現してもよい。この場合、フェースボディ及びボディ部を一体的に鋳造する工程と、テイル部の質量を20〜70gの範囲で増加する工程とが、同時に行われることになる。
【0035】
この実施の形態に係るゴルフクラブヘッド1は、従来のゴルフクラブヘッドに比べてボディ胴体部26全体の板厚が薄くなっているため、それだけ強度が弱くなっている。ただし、ここで言う強度とは、打球時の衝撃に対する強度ではなく、例えば、他のクラブと一緒にクラブバック内に挿入されている時に、他のクラブヘッドがぶつかることによって、ボディ胴体部26に凹みができやすくなることを意味する。そこで、図4において斜線で示されるように、ゴルフクラブヘッド50のソール3、クラウン4及びサイドボディ5の一部に、CFRP製の表面保護部30を設けてもよい。表面保護部30はCFRP製であることに限定しないが、表面保護部の質量分だけテイル部27の質量を軽くする必要があるため、できるだけ質量が軽いと共に保護性能のある材料が好ましく、この点を考慮するとCFRPを含む複合材料が最適である。また、表面保護部30を設ける範囲は、図4に示された範囲である必要はなく、ボディ部6の全体またはその一部に設けてもよい。この場合、ボディ部6の全体が撓む本来の機能を損なわないように、CFRP製の表面保護部30の厚さは0.2〜1.0mm、更には0.3〜0.6mmが好ましい。
【0036】
また、ボディ胴体部26の上記強度の向上のために、ボディ部6にリブを設けてもよい。図5に示されるように、ゴルフクラブヘッド60のボディ部6の内周面に、内周面に対して突起したリブ61が設けられている。リブ61は、図6に示されるように、ボディ部6の内周面に縞状に設けられている。ただし、リブは、縞状に設ける必要はなく、格子状等を含め、様々な形状で設けてもよい。また、ボディ部6の内周面に限定するものでもなく、外周面、または内周面及び外周面の両方にリブを設けてもよい。ボディ部6にリブを設ける場合には、リブの分だけボディ胴体部26の質量が増加するので、テイル部27の質量を減少しなければならない。従って、リブを設ける場合には、できるだけ少ない数及び大きさのリブを設けるべきである。
【0037】
ボディ部6の内周面及び外周面の少なくとも一方にリブを設ける方法には、ボディ部6の内周面及び外周面の少なくとも一方に肉盛によってリブを形成するか、または、ボディ部6の内周面及び外周面の少なくとも一方をケミカルミーリングする際に、リブを形成する範囲にマスキングを施し、その周囲が減厚されることによりリブが形成されるようにしてもよい。また、この実施の形態では、ボディ部6を鋳造で製造したが、鍛造で製造することもでき、この際、溶接を考慮すると、薄板の接続部分の板厚が少なくとも0.7mm以上必要なので、この接続部分をリブとすることもできる。また、フラットな薄板とリブ形状に成型された薄板部品とをクラッド化した部材を用いることも可能である。
【0038】
ボディ部6の内周面及び外周面の少なくとも一方にリブを設けた場合、ボディ胴体部26の平均板厚とは、リブを含めた全体の板厚を意味する。三次元形状測定装置によれば、リブを均してボディ胴体部26全体を均一の板厚にするデータ処理により、ボディ胴体部においてリブを含めた全体の板厚を測定することができる。
【0039】
また、ゴルフクラブヘッドには、ソールに錘を取り付けたり、装飾用のバッチを取り付けたり、さらに、樹脂やゴムを取り付けたりすることがある。これらは通常、ゴルフクラブヘッドに後付けされるものである。これらを後付部材と称すると、当該後付部材をゴルフクラブヘッドに取り付けるために、雌ねじ部等の後付部材取り付け部がゴルフクラブヘッドのボディ部に形成されている。このような場合には、まず、後付部材を取り外し、三次元形状測定装置によって、後付部材取り付け部の立体形状のデータを削除することにより、後付部材及び後付部材取り付け部を除いたボディ胴体部26の平均板厚を測定することができる。
【0040】
"ドライバー、フェアウェイウッド及びユーティリティクラブへの適用"
本発明は、中空構造を有する任意のゴルフクラブヘッドに適用可能である。本発明のゴルフクラブヘッドは、ドライバー用のヘッドでもよく、フェアウェイウッド用のヘッドでもよく、ユーティリティクラブ用のヘッドでもよい(ユーティリティクラブは、ユーティリティウッド及びユーティリティアイアンを含む)。ドライバー用のゴルフクラブヘッドは、400〜468ccの体積を有し、185〜208g、好ましくは193〜203gの質量を有している。フェアウエイウッド用のゴルフクラブヘッドは、100cc〜230ccの体積を有し、200g〜240gの質量を有する。また、ユーティリティクラブ用のゴルフクラブヘッドは、100cc〜230ccの体積を有し、200g〜250gの質量を有する。
【0041】
本発明の特徴的構成は、中空構造を有する任意のゴルフクラブヘッドにおいて同様である。したがって、本発明の特徴的構成は、ドライバー、フェアウエイウッド及びユーティリティクラブのいずれにおいても同様である。すなわち、テイル部の重量は、20〜70gであり、好ましくは30〜60gである。また、ボディ胴体部の平均板厚は、0.1〜0.6mm、好ましくは、0.2〜0.45mmである。また、フェース部の剛性をkf(kN/mm)とすると共にボディ胴体部の剛性をkb(kN/mm)とした時に、 b ≦9.2、b/kf≦3、かつ、2kN/mm≦1/(1/kb+1/kf)≦5kN/mmである。
【0042】
"ボディ胴体部とテイル部の境界"
(1) 既に説明したように、仮想平面P1が、フェース板11に平行であってボディ6の最後部に接するように設定される。そして、仮想平面P2が、仮想平面P1に平行であって、仮想平面P1の30mm前に設定される。この仮想平面P2が、ボディ胴体部とテイル部の境界として用いられる。
【0043】
ここで、実際にはフェース板11の表面が曲面であることがあるものの、曲率は非常に小さい。したがって、フェース板11の表面はほぼ平坦であり、そしてフェース板11の中心点に接する平面に近似される。仮想平面P1、P2は、フェース板11の上記面に平行であってよい。より詳細には、フェース板11の中心点は、一般に、フェース板11の左右端の中央であって、上下端の中央に位置する点である。フェース板11の面は、中心点が球面の天頂に位置するようにフェース板11を配置したときに中心点を通る水平面である。あるいは、フェース板11の面は、フェース板11表面の中心点とフェース板11の球面中心とを結ぶ線に対して垂直な面である。
【0044】
(2) 本発明は、中空構造を有する任意のゴルフクラブヘッドに適用可能であり、したがって、ドライバー、フェアウェイウッド及びユーティリティクラブに適用可能である。これら任意のクラブを考慮した場合、仮想平面P2の好適な位置(ボディ胴体部とテイル部の好適な境界)は、以下のa、bのように表される。
a)ドライバーの場合:仮想平面P2は、仮想平面P1と平行であって、仮想平面P1より30mm前側の面である。
b)ドライバー以外のクラブの場合:フェース板11の面を、P0とする。仮想平面P2は、仮想平面P1と平行であり、かつ、面P0と仮想平面P1の距離の25%、仮想平面P1より前側の面である(仮想平面P2と仮想平面P1の距離が、面P0と仮想平面P1の距離の25%である)。
【0045】
上記の境界は、ドライバーと他のクラブで異なって表現されている。任意のクラブに適用可能な好適な境界(仮想平面P2)は次の通り表される。仮想平面P2は、仮想平面P1と平行であって、仮想平面P1より前側であり、仮想平面P1と仮想平面P2の距離がa、bのうちで短い方の面である。a:30mm。b:面P0と仮想平面P1の距離の25%。
【0046】
(3)本発明では、ボディ胴体部26の平均板厚が、0.1〜0.6mm、好ましくは0.2〜0.45mmである。しかし、図2を参照すると、テイル部27の板厚(仮想平面P2(境界)より後ろの板厚)も、ボディ胴体部26と同様に見える。このことは、以下のように理解される。
【0047】
本発明の範囲で、テイル部27については、既に説明したように、質量が20〜70g、好ましくは30〜60gに規定されている。しかし、テイル部27の板厚は限定されない。したがって、図2に示されるように、テイル部27の前側部分の板厚が、ボディ胴体部26の平均板厚と同様であってよい。すなわち、ボディ胴体部26の薄肉領域が、テイル部27まで続いていてよい。また、テイル部27の板厚は、後方にいくに従って大きくなってよい。要するに、本発明では、ボディ胴体部26が板厚の条件を満たし、テイル部27が質量の条件を満たすことが求められる。
【0048】
"フェース部とボディ部(ボディ胴体部)の境界"
図2の接続部分13は、フェース部2とボディ部6(ボディ胴体部26)の境界に相当する。フェース部とボディ部の好適な境界は、以下のa、bのように表される。ここでは、フェース部とボディ部の境界を、仮想平面P3とする。また、フェース板11の面を、面P0とする。
a)ドライバーの場合:仮想平面P3は、面P0と平行であって、面P0より20mm後方に位置する面である。
b)ドライバー以外の場合:仮想平面P3は、面P0と平行であって、面P0より15mm後方に位置する面である。
【0049】
上記の境界は、ドライバーと他のクラブで異なって表現されている。任意のクラブに適用可能な好適な境界(仮想平面P3)は次の通り表される。仮想平面P3は、フェース板の面P0と平行であって、面P0より後ろ側であり、面P0と仮想平面P3の距離がa、bのうちで短い方の面である。a:20mm。b:面P0と仮想平面P1の距離の20%。
【0050】
"平均板厚、剛性、質量及びそれらの測定"
本発明においてはボディ胴体部26の平均板厚が規定されるが、この平均板厚は全体の平均板厚である。ボディ胴体部26の一部の平均板厚が、本発明の厚さ範囲内の値であったとしても、そのような構成は本発明に該当しない。例えば、クラウン4部分の平均板厚が本発明の厚さ範囲内の値であるが、ボディ胴体部26の全体の平均板厚が本発明の厚さ範囲外の値である場合、そのような構成は本発明に該当せず、本発明の効果も奏しないと考えられる。
【0051】
本発明において、フェース部の剛性kf及びボディ胴体部の剛性kbは、垂直荷重を撓みで割った値である。すなわち、剛性kf、kbは、バネ定数に相当する値である。このことは、剛性測定方法において説明される。
【0052】
また、ボディ胴体部、テイル部及びフェース部の測定を実際に行う場合、これらが切断により分離される。測定結果への影響を防ぐか小さく抑えるために、切断幅(切断によって除去される部分の幅、切断代)は小さい方がよい。切断幅は例えば3mmに設定される。詳細には、例えば、境界を含む幅1mmの部分が、切断により削除される。さらに、幅1mmの部分が削除されるように、各切断面が研磨される。
【0053】
また、本発明の適用されたゴルフクラブヘッドに関しては、実際の測定では、切断面がフェース板11の面に平行であっても、水平面に垂直であっても、測定結果は実質的に同じであるということができる。そこで、測定の容易さを考慮して、切断面は水平面に垂直であってもよく、この垂直面が近似境界面として用いられてよい。また、境界面(特にフェース部とボディ部の境界面)が平面でなかったとしても、フェース板に平行な面、又は水平面に垂直な面が近似境界面として用いられ、切断及び分離が近似境界面にて行われてよい。その他、剛性測定等では、測定対象の両端面の形状及び角度に応じた適当なジグを用いることが好適である。
【0054】
"テイル部の錘部"
図2では、テイル部27の錘部8が、錘であるボルト23を有している。錘の材質は例えばタングステンである。錘の材質は、金属粉末を混ぜた樹脂であってもよい。錘の材質は、チタンまたはチタン合金であってもよい(後付又は鋳造)。錘は、その他の比重の高い金属であってもよい。錘は、タングステンまたは銅などといった高比重の金属の粒子と組み合わされた樹脂であってもよい。
【0055】
また、図3では、錘部42が設けられている。錘部42の材質も、ボルト23と同様に、各種の材質であってよい。錘部42は本発明の後付の錘の一例であった。ボルト23も後付の錘の一例である。後付の錘とは、すなわち別体の錘であって、テイル部27に取り付けられる錘である。
【0056】
"鋳造工程と質量増加工程"
既に説明したように、本発明のゴルフクラブヘッド製造方法において、鋳造工程と質量増加工程(テイル部の質量を増加する工程)は、同時に行われてよい。これら工程を同時に行うとは、テイル部の質量が20〜70gの範囲である形状になるように鋳造を行うことを意味している。すなわち、テイル部の質量が20〜70gになるように板厚等の形状を設定することにより、2つの工程が同時に実現される。
【0057】
"表面保護部30"
本発明ではボディ部に表面保護部30が設けられる。この表面保護部30は下記のような重要な役割を果たす。
【0058】
これまでの説明から理解されるように、本発明では、ボディ胴体部26の剛性が低いことが重要である。したがって、表面保護部30は、(本発明の効果を失うほど)ボディ胴体部26の剛性を増大させることなく、クラブ間の接触による局所的な凹みの発生を防ぐことを求められる。本発明は、このような要求を、上述した薄肉のカバーで構成される表面保護部30によって満たしている。
【0059】
すなわち、表面保護部30は、ボディ胴体部26の平均板厚範囲により得られる剛性を維持しつつ、上記平均板厚範囲の設定による強度低下に伴う局所的な凹みの発生を防ぐ厚さをもつ部材(薄肉カバー)である。より詳細には、表面保護部30は、CFRP製であって、厚さ0.2〜1.0mm、好ましくは0.3〜0.6mmのカバーである。表面保護部30は、ゴルフクラブ1をバッグに収容したときに他のゴルフクラブに接触する部位に設置される。表面保護部30は、少なくともクラウン4を覆うように設けられる。表面保護部30は、ボディ部6の一部を覆ってもよく、ボディ部6の全体を覆ってもよい。表面保護部30は、ボディ部6に接着されてよい。
【0060】
なお、前述したように、本発明の平均板厚設定を実現するために、ボディ胴体部26が格子状の構成を有してよい。この場合、格子状の骨格が、カーボン等の薄肉カバーで覆われてよい。格子のピッチは例えば1cmである。ボディ胴体部26の全体がこのような構成を有してよい。
【0061】
本実施の形態のゴルフクラブヘッド1では、上記構成の表面保護部30を設けることにより、ボディの剛性低下により得られる効果を維持しながら、ボディの凹みが防止される。特に、バッグに入れて運搬する際に、凹みが効果的に防止される。
【0062】
表面保護部30は、打球時の音を低減できる。ゴルフクラブヘッド1の形状によっては音が過大である可能性がある。この場合に、表面保護部30に、音の低減が期待される。カバー樹脂と接着剤とにより音の振動が吸収される。
【0063】
また、表面保護部30は、ボディ胴体部26の肉厚の不均一さを低減することができる。本発明では、ケミカルミーリング等によりボディ胴体部26が減厚される。減厚工程では、板厚が局所的に非常に小さくなる可能性がある。このような場合に、本発明では、表面保護部30としてカバーが装着され、カバー厚さがボディ板厚に加わる。カバーは、最小肉厚に対する最大肉厚の比率を低減でき、したがって、肉厚の不均一の程度を小さくできる。また、減厚工程では、ボディ胴体部26に部分的に貫通穴(ピンホール)が発生する可能性がある。この場合に、貫通穴がカバーにより覆われ、外観が良好になる。
【0064】
ところで、従来技術でもカーボンのカバーがゴルフクラブヘッドに用いられることがある。しかし、従来のカーボンカバーは、クラウンに設けられた開口を塞ぐ構成である。従来は、クラウンの構成部材をカーボンに置き換えることによって余剰重量を生じさせ、余剰重量をソールに配置することにより、重心が下げられる。また、従来は、ソールに対するクラウンの相対的な剛性を下げるためにクラウンの開口が設けられる。こうした従来の構成は、ギア効果を増加させ、ボールのスピン量の低減を目指している。このように従来のカーボンカバーは、専らクラウンの開口を塞ぐ構成であり、本発明とは異なる目的および機能のために設けられており、それ故に本発明の効果は得られない。
【0065】
このような従来のカバーと異なり、本発明の表面保護部30は、ボディ胴体部6に重ねられる。例えば、チタン合金の胴体の上にカーボンカバーが貼られる。これにより、本発明は、従来のカーボンカバーによっては果たされない上述の効果を提供する。
【0066】
上記の利点を得るために、ゴルフクラブヘッドは、下記の構成を好適に有する。すなわち、ゴルフクラブヘッドは、Ti、Ti合金、Al、Al合金、Mg、Mg合金のうちの少なくとも一つからなる。そして、ボディ部表面の30%以上の部分の表面にCFRPカバーが接着剤を用いて貼られている。ゴルフクラブヘッドは、中空密閉構造を有してよい。中空密閉構造は貫通するピンホールを有してもよい(ピンホールが許容される)。また、ゴルフクラブヘッドは、10mm2〜200mm2の大きさの複数の貫通穴が設けられた中空構造を有してよい。
【0067】
"リブ"
図5及び図6に示したように、ボディ部6にはリブが設けられて、ボディ胴体部26の強度が向上される。図6から分かるように、リブは、ボディ胴体部26の内面又は外面の一部に設けられてもよい。
【0068】
「その他の態様」
(1) 本発明の一態様は、中空構造を有する主部品と、主部品の開口部を塞ぐように主部品に接合されたフェース部品とを有するゴルフクラブヘッドであって、主部品は、減厚処理によって減厚されており、減厚処理により減少する重量に応じた重量が主部品のテイル部に付加されている。上記の実施の形態の例では、主部品がフェースボディ部とボディ部が一体化された部材であり、フェース部品がフェース板である。あるいは、フェース部品は、カップ形状を有するカップフェースでよく、主部品はカップフェースより後ろの部分でよい。減厚処理はケミカルミーリングでよい。テイル部への重量の付加は、テイル部の肉厚を増大することにより実現されてよい。増大した肉厚が、ケミカルミーリング等の減厚により削られ、その結果として必要な重量が得られてよい。さらに、減厚後のテイル部の重量を調整するために、ボルト等の錘が付加されてよい。この構成を実現した場合、テイル部が重くなり、ボディの剛性が小さくなる。したがって、上述した本発明の目的が達成され、上述した本発明の利点が得られる。
【0069】
(2) 本発明の一の態様は、フェース部とボディ部とを備えた中空構造を有するゴルフクラブヘッドであって、フェース部は、フェースボディ及びフェース板を有し、フェースボディにフェース板が接合されており、ボディ部は、フェースボディと一体化された部材であり、ボディ部は減厚されており、減厚により減少する重量に応じた重量がボディ部のテイル部に付加されている。
【0070】
ボディ部は、フェースボディと一体的に鋳造されてよい。フェース部とボディ部の一体化部材は、複数の部材の溶接により形成されてよい。溶接される各々の部品は、鋳造部品でもよく、鍛造部品でもよく、板材をプレスした部品でもよい。ボディ部は、ケミカルミーリングによって減厚されてよく、ケミカルミーリングはボディ部の内周面及び外周面の少なくとも一方に施されてよい。
【0071】
ボディ部は、ケミカルミーリングを用いることなく、所定板厚の薄板部材をプレスすることにより形成されてもよい。
【0072】
ボディ部においては、少なくとも二つ以上の部品が接合されてよい。接合される各部品は、所定の箇所を予めケミカルミーリングによって減厚された部品でもよい。接合の後にケミカルミーリングが行われてよい。
【0073】
テイル部への重量の付加は、テイル部の肉厚を増大することにより実現されてよい。増大した肉厚が、ケミカルミーリング等の減厚により削られ、その結果として必要な重量が得られてよい。さらに、減厚後のテイル部の重量を調整するために、ボルト等の錘が付加されてよい。
【0074】
この構成を実現した場合、テイル部が重くなり、ボディ胴体部の剛性が小さくなる。したがって、上述した本発明の目的が達成され、上述した本発明の利点が得られる。
【0075】
上記の態様のゴルフクラブヘッドの好適な製造方法の例を説明する。(i)Ti−6AL−4Vの鋳造によって、フェース部に開口部を設けたヘッドを作成する。(ii)フェース開口部を上に向け、ヘッドを所定の角度に据え置く。(iii)内部の所定液面まで酸を入れて酸洗する(ケミカルミーリング)。(iv)酸洗量(減重量分)の調整は、酸洗時間によって管理する。最初から所定重量の錘を設置する場合は、錘部をマスキングで保護しておく。ボディと一緒に錘も減重する場合は、錘は大きめに設定しておき、マスキングしない。酸洗量は35g〜45g程度である。酸洗量は、ヘッドのタイプに応じて設定される。(v)フェース板を溶接する。(vi)CFRPを接着剤で貼る。(vii)ヘッド全体を仕上げる。(viii)数種類の重さのビスから適正なビスを選択し、総重量を最終調整する。
【0076】
(3) 本発明の一の態様は、フェース部とボディ部とを備えた中空構造を有するゴルフクラブヘッドであって、ボディ部は、前方部分であるボディ胴体部と、後方部分であるテイル部とを備え、テイル部がボディ胴体部よりも重い。この構成を実現した場合、テイル部が重くなり、ボディ胴体部の剛性が小さくなる。したがって、上述した本発明の目的が達成され、上述した本発明の利点が得られる。
【0077】
(4) 本発明の一の態様は、中空構造を有するゴルフクラブヘッドであって、前記ゴルフクラブヘッドをライ角が60度の姿勢に固定した状態で水平面上へ前記ゴルフクラブヘッドを投影することにより得られる投影像の形状を垂直投影形状VPとし、フェース面の中心に接する平面を仮想平面P0とし、前記仮想平面P0に平行であって前記垂直投影形状VPの前端と後端を結ぶ線を3つに均等に分ける2つの分割面によって前記ゴルフクラブヘッドを前部、中間部及び後部の3つの部分に分割したときに、前記前部、前記中間部及び前記後部の重量の関係が、前部>後部>中間部である。一例としては、ヘッド総重量が190〜202gであり、前部の重量が100g、中間部の重量が42g、後部の重量が42〜60gである。この構成を実現した場合、テイル部が重くなり、ボディ胴体部の剛性が小さくなる。したがって、上述した本発明の目的が達成され、上述した本発明の利点が得られる。
【0078】
(5) 本発明の一の態様は、中空構造を有するゴルフクラブヘッドであって、フェース面の中心に接する面を仮想平面P0とし、前記仮想平面P0に平行であって前記ゴルフクラブヘッドの最後部に接する面を仮想平面P1とし、前記仮想平面P0に平行であって前記仮想平面P0と前記仮想平面P1の間の空間を3つに均等に分ける2つの分割面によって前記ゴルフクラブヘッドを前部、中間部及び後部の3つの部分に分割したときに、前記前部、前記中間部及び前記後部の重量の関係が、前部>後部>中間部である。この構成を実現した場合、テイル部が重くなり、ボディ胴体部の剛性が小さくなる。したがって、上述した本発明の目的が達成され、上述した本発明の利点が得られる。
【実施例】
【0079】
<実施例及び比較例>
この発明のゴルフクラブヘッドの効果を確認する目的で、実施の形態に係るゴルフクラブヘッド(実施例1〜6)と、本発明の技術的範囲に属さないゴルフクラブヘッド(比較例1〜4)とについて、後述する方法で打球試験を行った。実施例1〜6及び比較例1〜4のゴルフクラブヘッドそれぞれの構造と、ボディ胴体部の剛性(kb)及びフェース部の剛性(kf)とを表1に示す。
【0080】
【表1】
【0081】
<平均板厚測定方法>
実施例1〜6及び比較例1〜4のゴルフクラブヘッドのフェース部及びボディ胴体部の平均板厚測定方法について説明する。
【0082】
平均板厚測定は、後述する方法で行われた打球試験の終了後に行った。まず、各ゴルフクラブヘッドをフェース部とボディ部とに分離し、実施の形態で説明した位置(仮想平面P2)で、ボディ部をボディ胴体部とテイル部とに切断した。ただし、錘部がボディ部内をフェース部に向かって比較的長く延びる構造の場合、錘部の一部が仮想平面P2と交差してしまう場合が考えられる。この場合には、錘部の一部を仮想平面P2に沿って切断することなく、錘部全体はテイル部の一部とみなすことにする。切断方法は、歪みが入らないように、かつ、切断面が平面状に密着するようにするために、レーザー切断法により行った。尚、砥石切断法やウォータージェット切断法によって行ってもよい。
【0083】
フェース板の平均板厚は、フェースボディからフェース板を取り外し、三次元形状測定装置(非接触3次元デジタイザVIVID 9i,コニカミノルタセンシング株式会社)を用いて測定した。ここで、この発明の実施の形態に係るフェース板11を含めて、フェース板の板厚が均一とは限らない。この場合には、三次元形状測定装置によってフェース板全体が均一の板厚となるようにデータ処理を行うことにより、フェース板の平均板厚を算出した。
【0084】
ボディ胴体部の平均板厚は、三次元形状測定装置を用いて測定した。尚、ボディ胴体部にリブが形成されている場合や、後付部材が設けられている場合の測定方法については前述したとおりである。
【0085】
<剛性測定方法>
実施例1〜6及び比較例1〜4のゴルフクラブヘッドのフェース部及びボディ胴体部の剛性の測定方法について説明する。
【0086】
フェース部の剛性(kf)は、次の方法で測定した。フェース部をフェース板が上方に向くようにして、水平な定盤上に静置させた。フェース部全体に均一な荷重が掛かるような十分大きな平面を有する金型でフェース部を挟んだ。この際、下の定盤と金型とが平行にセットされていることが重要である。フェース板のスイートスポットに、ポンチを介して万能引張圧縮試験機(AG−250kNE,株式会社島津製作所)によって荷重を懸けて、徐々にその荷重を増加した。これにより、加重−変位線図が得られ、その傾きからフェース部の剛性を求めた。
【0087】
ボディ胴体部の剛性(kb)は、次の方法で測定した。フェース部との切断面及びテイル部との切断面のうち、開口面積の小さいほうが上方を向くようにして、ボディ胴体部を水平な定盤上に静置する。ボディ部全体に均一な荷重が掛かるような十分大きな平面を有する金型でボディ胴体部を挟み、上述した万能引張圧縮試験機により荷重を懸けて、徐々にその荷重を増加した。この際、下の定盤と金型とが平行にセットされていることが重要である。これにより、加重−変位線図が得られ、その傾きからボディ胴体部の剛性を求めた。
【0088】
<打球試験方法>
実施例1〜6及び比較例1〜4のゴルフクラブヘッドのそれぞれに同一規格のシャフトを取り付けたものを、打球ロボット(SHOT ROBO V,株式会社ミヤマエ)を用いて、ヘッドスピード40mm/秒及び50mm/秒のそれぞれにて打球を行い、ボールの初速を測定した。尚、それぞれのヘッドスピードにおいて、各ゴルフクラブヘッドのスイートスポットで打球した場合と、スイートスポットからトウ及びヒール側のそれぞれに10mm及び20mmずらした位置で打球した場合とで、打球を行い、ボールの初速を測定した。その結果を、表2及び3に示す。
【0089】
【表2】
【0090】
【表3】
【0091】
スイートスポットで40m/秒のヘッドスピードで打球した場合、ボディ胴体部の平均板厚が0.1〜0.6mmの範囲にあると、ボール初速が52.8〜54.9m/秒であるのに対し、ボディ胴体部の平均板厚が0.1〜0.6mmの範囲でない場合は、ボール初速が50.9〜52.0m/秒であった。また、同様に、ヘッドスピードが50m/秒の場合、本発明範囲であれば、ボール初速66.7〜68.6m/秒であるのに対し、発明範囲外の場合は、64.2〜65.1m/秒であった。ボール初速に対応して、ボール飛距離も、ボディ胴体部の板厚が本発明範囲内の場合は発明範囲外の場合に比べて大きくなっている。
【0092】
また、スイートスポットでの打球試験結果に及ぼすフェース部とボディ胴部の剛性の影響を示したものが、図7及び図8である。図7は、kb/kfがボール初速に及ぼす影響を示したもので、kb/kf比が3以下の場合に、52.8m/秒以上(ヘッドスピード40m/秒の場合)、66.7m/秒以上(ヘッドスピード50m/秒の場合)のボール初速が得られているのが分かる。また、図8は、ヘッド全体のばね定数を表すパラメータである1/(1/kb+1/kf)が、ボールの飛距離に及ぼす影響を示したもので、この値が2以上5以下、好ましくは2以上4.5以下の範囲にある場合は、220m以上(ヘッドスピード40m/秒の場合)、264m以上(ヘッドスピード50m/秒の場合)のボール飛距離が得られているのが分かる。
【0093】
また、スイートスポットで打球した場合の飛距離は、打球点がスイートスポットから10mmずれた場合、上記範囲内では、飛距離の低下が1〜6mであるのに対し、上記範囲外では、6〜8mと大きくなっており、打球点がスイートスポットから20mmずれた場合、上記範囲内では、飛距離の低下が7〜10mであるのに対し、上記範囲外では、12〜17mと非常に大きく低下しているのが分かる。
【0094】
従って、この発明のゴルフクラブヘッドは、テイル部の質量が20〜70g、好ましくは30〜60gであり、 b ≦9.2、b/kf≦3、かつ、2kN/mm≦1/(1/kb+1/kf)≦5kN/mmであると言い換えることができる。
【0095】
以上に現時点で考えられる本発明の好適な実施の形態を説明したが、本実施の形態に対して多様な変形が可能なことが理解され、そして、本発明の真実の精神と範囲内にあるそのようなすべての変形を添付の請求の範囲が含むことが意図されている。
【産業上の利用可能性】
【0096】
本発明は、スイートスポットでの打球時の飛距離を犠牲にすることなく、打ち易く、かつオフセンターショット時の飛距離の減少を最低限に抑えたゴルフクラブヘッドを提供できる。

Claims (11)

  1. フェース部とボディ部とを備えた中空構造を有するゴルフクラブヘッドであって、
    前記ボディ部は、
    前方部分であるボディ胴体部と、
    後方部分であるテイル部と
    を備え、
    前記フェース部は、フェースボディとフェース板とを有し、
    前記ボディ部の内周面及び外周面の少なくとも一方に、リブが形成されており、
    前記ボディ胴体部は、クラウン、ソール、及びサイドボディからなり、
    前記ボディ胴体部のクラウン、ソール、及びサイドボディのそれぞれの、前記リブを含めた平均板厚は、0.2〜0.45mmであり、
    前記テイル部の質量は、30〜60gであり、
    前記ボディ部は、少なくとも二つのチタン又はチタン合金の板材が、それぞれプレスされた後に、互いに接合されてなる部材であり、
    前記ボディ胴体部は、ケミカルミーリングによって減厚されて前記平均板厚とされ、
    前記ボディ部の接合部分に前記リブが形成され、
    前記フェース部の剛性をkf(kN/mm)とすると共に前記ボディ胴体部の剛性をkb(kN/mm)とした時に、
    b ≦9.2、
    b/kf≦3、かつ、
    2kN/mm≦1/(1/kb+1/kf)≦5kN/mm
    であり、
    前記ボディ部の接合部分のリブの厚さが0.7mm以上であるゴルフクラブヘッド。
  2. 前記ボディ部の接合部分に形成されたリブ以外の前記リブは、縞状である、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
  3. 前記ボディ部の接合部分に形成されたリブ以外の前記リブは、ヒール−トウ方向に形成されている、請求項2に記載のゴルフクラブヘッド。
  4. 前記テイル部に、錘部が設けられている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
  5. 前記錘部は、前記テイル部に後付け可能である、請求項4に記載のゴルフクラブヘッド。
  6. 前記テイル部が前記ボディ胴体部よりも重い、請求項1〜5のいずれか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のゴルフクラブヘッドであって、ドライバー、フェアウエイウッドまたはユーティリティクラブ用のゴルフクラブヘッド。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載のゴルフクラブヘッドを備えたゴルフクラブ。
  9. フェースボディ及びフェース板を有するフェース部と、
    前方部分であり、クラウン、ソール、及びサイドボディからなるボディ胴体部及び後方部分であるテイル部を有するボディ部と、
    を備えた中空構造を有するゴルフクラブヘッドを製造する方法であって、
    前記ボディ部を構成する少なくとも二つのチタン又はチタン合金の板材をそれぞれプレスする工程と、
    前記ボディ胴体部のクラウン、ソール、及びサイドボディのそれぞれの平均板厚が0.2〜0.45mmとなり、かつ接合部分にリブが形成されるように、前記ボディ部を構成する少なくとも二つの板材をケミカルミーリングする工程と、
    前記ボディ部を構成する少なくとも二つの板材を互いに接合することで、前記ボディ部を形成する工程と、
    前記テイル部の質量を30〜60gの範囲で増加する工程と、
    前記フェースボディに前記フェース板を接合する工程と
    を含み、
    前記フェース部の剛性をkf(kN/mm)とすると共に前記ボディ胴体部の剛性をkb(kN/mm)とした時に、
    b ≦9.2、
    b/kf≦3、かつ、
    2kN/mm≦1/(1/kb+1/kf)≦5kN/mmであり、
    前記接合部分に形成されるリブの厚さが0.7mm以上である方法。
  10. 請求項9に記載の方法あって、ドライバー、フェアウエイウッドまたはユーティリティクラブ用のゴルフクラブヘッドを製造する方法。
  11. ゴルフクラブの製造方法であって、請求項9又は10に記載の製造方法によりゴルフクラブヘッドを製造し、前記ゴルフクラブヘッドとシャフトを結合することを含む方法。
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