JP4411972B2 - ゴルフクラブヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、ゴルフボールを打撃したときの打撃力により、フェース面のロフト角度方向の向きが変化するゴルフクラブヘッド、特に打撃力によってフェース面のロフト角度方向の向きが変化して打ち出されたゴルフボールのスピン量、打ち出し角を調整するゴルフクラブヘッドに関する。
従来、打ち出されたゴルフボールの飛距離を向上させるための条件として、打ち出されたゴルフボールの初速度を高くすること(高初速化)、打ち出されたゴルフボールの逆回転(バックスピン)量を低く抑えること(低スピン化)、および打ち出し角を高くすること(高打角化)の三条件が必要であることが知られている。上記三条件のうち、打ち出されたゴルフボールの高初速化については、2008年にルールの改正が予定されており、打ち出されたゴルフボールの初速度について上限が設けられることが決定している。そのため、ルールの改正後は低スピン化、および高打角化を図ることが打ち出されたゴルフボールの飛距離を向上させる上でますます重要となる。
ところで、従来、ホーゼル部と、外殻状のゴルフクラブヘッド本体とを接合する接合方法について様々な提案がなされている。
例えば、金属製中空ゴルフクラブヘッドにおいて、ゴルフクラブシャフトの中心線に沿って伸びたホーゼル部の下部とソール部とを結合し、ホーゼル部の上部とクラウン部との間に設けた隙間にゴム状弾性体などの柔らかい材料を間挿することにより、ゴルフボールを打撃したときにゴルフクラブヘッド本体自体を変形させ、高弾道の打ち出されたゴルフボールを得られるようにしたゴルフクラブヘッドを提案するものがある(例えば、特許文献1および2参照)。
さらに、ホーゼル部の下部をヘッド本体内で折れ曲がった形状とし、ホーゼル部の下端と、ヘッド本体の内部壁面とを、ホーゼル部に固定されるゴルフクラブシャフトの中心線の延長線とソール部との交点以外の点で接合した構造のゴルフクラブヘッドを提案するものもある(例えば、特許文献3、4および5参照)。
また、ホーゼル部とソール部とを連結して構成された連結体に、フェース部を含む塑性変形可能な打球体を接合し、この打球体を塑性変形してロフト角度やライ角度を調整することによりゴルフボールの飛距離、方向性、打球感を向上させたゴルフクラブヘッドを提案するものもある(例えば、特許文献6参照)。
特開平10−127827号公報 特開2002−35175号公報 実開昭61−165761号公報 特開2003−79767号公報 特開2003−93553号公報 特開平3−228782号公報
しかし、特許文献1乃至6に開示されたゴルフクラブヘッドでは、打ち出されたゴルフボールの十分な低スピン化および高打角化が図れず、飛距離の点で必ずしも満足のゆくものではない。
そこで、本発明は上記従来のゴルフクラブヘッドに鑑みてなされたものであり、ゴルフボールを打撃したときのゴルフボールの低スピン化および高打角化をはかり、ひいては打ち出されたゴルフボールの飛距離を向上させることのできる新規なゴルフクラブヘッドを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のゴルフクラブヘッドは、ゴルフクラブシャフトが固定されるホーゼル部、およびゴルフボールを打撃するフェース面を具備する、少なくとも二つの構成部分が接合して構成されたゴルフクラブヘッドであって、少なくともホーゼル部を含む第1の構成部分と、少なくともフェース面を含む第2の構成部分とを有し、前記第2の構成部分は、ゴルフボールを打撃したときの打撃力により前記第1の構成部分に対して変位して、前記フェース面のロフト角度方向の向きが変化するような接合位置で前記第1の構成部分に接合されており、前記第1の構成部分および前記第2の構成部分の少なくとも一方は外殻状の部材で構成されており、前記外殻状の部材のうち、前記接合位置近傍における部材の肉厚は、前記接合位置近傍以外における部材の肉厚より薄いことを特徴とする。ここで、接合位置近傍とは、前記接合位置から20mm以内をいい、好ましくは15mm以内をいう。
また、本発明のゴルフクラブヘッドは、ゴルフクラブシャフトが固定されるホーゼル部、およびゴルフボールを打撃するフェース面を具備する、少なくとも二つの構成部分が接合して構成されたゴルフクラブヘッドであって、少なくともホーゼル部を含む第1の構成部分と、少なくともフェース面を含む第2の構成部分とを有し、前記第2の構成部分は、ゴルフボールを打撃したときの打撃力により前記第1の構成部分に対して変位して、前記フェース面のロフト角度方向の向きが変化するような接合位置で前記第1の構成部分に接合されており、前記第1の構成部分および前記第2の構成部分の少なくとも一方は外殻状の部材で構成されており、前記外殻状の部材のうち、前記接合位置近傍における部材の弾性率は、前記接合位置近傍以外における部材の弾性率より低いことを特徴とする。
ここで、ゴルフクラブヘッドのソール部を底部とし、ゴルフボールの打撃方向を前方としたとき、前記接合位置は、ゴルフクラブヘッドの重心からフェース面におろした垂線とフェース面との交点の位置よりも低く、かつ、前記ホーゼル部に固定されるゴルフクラブシャフトの中心線の延長線と前記ソール部との交点の位置に対して、5mm以上後退した位置に設けられていることが好ましい。
また、前記第2の構成部分は、ホーゼル部を貫通させるための開口部を有するクラウン部と、フェース面と、ソール部と、サイド部とを含む外殻状のヘッド本体であり、ゴルフボールの打撃方向を前方としたとき、前記第1の構成部分は、前記開口部を貫通した前記外殻状のヘッド本体の内側に一端を有するホーゼル部、および前記ホーゼル部の一端から後方に延設し前記サイド部の内部壁面と当接して前記接合位置をつくる連結板を有するのが好ましい。その際、前記開口部とこれを貫通する前記ホーゼル部との間には、弾性体が間挿されていてもよい。
また、本発明のゴルフクラブヘッドは、ゴルフクラブシャフトが固定されるホーゼル部、およびゴルフボールを打撃するフェース面を具備する、少なくとも二つの構成部分が接合して構成されたゴルフクラブヘッドであって、少なくともホーゼル部を含む第1の構成部分と、少なくともフェース面を含む第2の構成部分とを有し、前記第2の構成部分は、ゴルフボールを打撃したときの打撃力により前記第1の構成部分に対して変位して、前記フェース面のロフト角度方向の向きが変化するような接合位置で前記第1の構成部分に接合されており、ソール部およびホーゼル部を含む第1の構成部分と、フェース面を含む第2の構成部分と、前記ソール部を底部とし、ゴルフボールの打撃方向を前方としたときに、前記フェース面の下部から後方に向かって形成された空隙部とを有し、前記第1の構成部分と前記第2の構成部分とは前記空隙部の後方側の位置で接合されていることを特徴とする。前記空隙部には、シート状の弾性体が間挿されていてもよい。
また、本発明のゴルフクラブヘッドは、ゴルフクラブシャフトが固定されるホーゼル部、およびゴルフボールを打撃するフェース面を具備する、少なくとも二つの構成部分が接合して構成されたゴルフクラブヘッドであって、少なくともホーゼル部を含む第1の構成部分と、少なくともフェース面を含む第2の構成部分とを有し、前記第2の構成部分は、ゴルフボールを打撃したときの打撃力により前記第1の構成部分に対して変位して、前記フェース面のロフト角度方向の向きが変化するような接合位置で前記第1の構成部分に接合されており、ゴルフボールの打撃方向を前方としたとき、前記第2の構成部分は、前記フェース面を前端とした立体形状をなし、前記第1の構成部分は、前記フェース面以外の前記第2の構成部分を覆うように形成されたホーゼル部、クラウン部、サイド部、およびソール部を含む外殻形状をなし、前記第2の構成部分は前記第1の構成部分の前記クラウン部、前記サイド部または前記ソール部の内部壁面と部分的に接合され、かつ、前記第1の構成部分の内部壁面と前記第2の構成部分の外表面との間には空隙が形成されていることを特徴とする。この空隙には弾性体が間挿されていてもよい。
また、本発明のゴルフクラブヘッドは、ゴルフクラブシャフトが固定されるホーゼル部、およびゴルフボールを打撃するフェース面を具備する、少なくとも二つの構成部分が接合して構成されたゴルフクラブヘッドであって、少なくともホーゼル部を含む第1の構成部分と、少なくともフェース面を含む第2の構成部分とを有し、前記第2の構成部分は、ゴルフボールを打撃したときの打撃力により前記第1の構成部分に対して変位して、前記フェース面のロフト角度方向の向きが変化するような接合位置で前記第1の構成部分に接合されており、ゴルフボールの打撃方向を前方としたときに、前記第1の構成部分は、ホーゼル部、クラウン部の主要部、ソール部の後方の一部、およびサイド部の後方の一部を一体化したものであり、前記第2の構成部分は、前記フェース面、前記クラウン部の前方の一部、前記ソール部の前方の一部、および前記サイド部の前方の一部を一体化したものであり、前記接合位置は、ゴルフクラブヘッドのソール部に設けられ、前記第2の構成部分における前記クラウン部の前方の一部と、前記クラウン部の主要部とによって空隙が形成されていることを特徴とする。この空隙に弾性体が間挿されていてもよい。
また、前記弾性体は、80GPa以下の引っ張り弾性率を有するのが好ましい。
ここで、ゴルフクラブヘッドのソール部を底部とし、ゴルフボールの打撃方向を前方としたとき、前記接合位置は、ゴルフクラブヘッドの重心からフェース面におろした垂線とフェース面との交点の位置よりも低く、かつ、前記ホーゼル部に固定されるゴルフクラブシャフトの中心線の延長線と前記ソール部との交点の位置に対して、5mm以上後退した位置に設けられていることが好ましい。
本発明によれば、ゴルフボールを打撃したときの打撃力により第2の構成部分を第1の構成部分に対して変位するように第2の構成部材を接合しているので、ゴルフボールを打撃したときのゴルフボールの低スピン化および高打角化が図られ、ひいては打ち出されたゴルフボールの飛距離を向上させることのできるゴルフクラブヘッドを提供することができる。
(第一の実施の形態)
以下、本発明の第一の実施形態に係るゴルフクラブヘッドについて説明する。図1は本実施形態に係るゴルフクラブヘッド1の縦断面を模式的に示した図であり、図2は同ゴルフクラブヘッド1の斜視図であり、図3は同ゴルフクラブヘッド1のホーゼル部側の一部を切断したものの側面図であり、図4は同ゴルフクラブヘッド1をフェース部の外周縁に沿って切断したものをフェース面側の斜め下方向から見た図であり、図5は同ゴルフクラブヘッド1をクラウン部の外縁に沿って切断したものを上から見た図である。図1乃至図4に示すように、本実施形態に係るゴルフクラブヘッド1は、ホーゼル部11、フェース部21、クラウン部22、サイド部23、およびソール部24を具備する中空ゴルフクラブヘッドである。
本実施形態に係るゴルフクラブヘッド1は、ゴルフクラブシャフトが固定されるホーゼル部11を含む第1の構成部分、およびフェース部21を含む外殻状の第2の構成部分の二つの構成部分が接合して構成されており、ゴルフボールを打撃するフェース面210はフェース部21に形成されている。すなわち、図1に示すように、ホーゼル部11は外殻状の第2の構成部分に囲まれた中空部分に下端が位置し、その下端で連結板12と結合しており、ホーゼル部11と連結板12とが一体化して第1の構成部分となっている。一方、フェース部21は、クラウン部22、サイド部23、およびソール部24とともに一体化された外殻状のゴルフクラブヘッド本体(以下、単に「ヘッド本体」という。)20を構成し、このヘッド本体20が第2の構成部分となっている。
本実施形態に係るゴルフクラブヘッド1の第2の構成部分であるヘッド本体20のうち、サイド部23およびソール部24は一体的に成形した部材であり、例えば6−4Ti合金(Ti−6Al−4V)などのチタン合金を鋳造して形成されている。
図2、図3および図4に示したように、サイド部23はウッドタイプのゴルフクラブヘッドの側面に対応した、外側に膨らんだ湾曲した形状を備えている。サイド部23の肉厚は、ゴルフボールを打撃したときの打撃力に耐えられる肉厚であれば良く、特に限定されない。代表的にはサイド部23の肉厚は0.5〜3.0mmであるのが好ましい。また、後述するように、サイド部23には肉厚を薄くした部分が形成されていてもよい。
図1および図3に示したように、ソール部24は、ウッドタイプのゴルフクラブヘッドの底面に対応した、外側に膨らんだ湾曲した形状を備えている。ソール部24の肉厚は、ゴルフボールを打撃したときの打撃力に耐えられる肉厚であれば良く、特に限定されない。代表的にはソール部24の肉厚は1.0〜4.0mmであるのが好ましい。また、後述するように、ソール部24には肉厚を薄くした部分が形成されていてもよい。
なお、ヘッド本体20を構成するソール部24、サイド部23は別々の独立した部材として構成されていてもよい。例えば一枚のチタンまたはチタン合金板を展開図状にトリミングしてプレス加工し、ソール部材、サイド部材を形成し、ソール部とサイド部との境界部分で溶接して一体化する方法である。
フェース部21は、ヘッド本体20のフェース面210の縁に沿って、チタンまたはチタン合金板をトリミングして板状のフェース部材を作成し、このフェース部材をサイド部23、ソール部24、およびクラウン部22のそれぞれの前面側の端部に溶接することにより取り付けられている。
フェース部21の肉厚は、ゴルフボールを打撃したときの打撃力に耐えられる肉厚であれば良く、特に限定されない。代表的にはフェース部21の肉厚は2.0〜4.0mmであるのが好ましい。
クラウン部22は、図1および図2に示したように、ウッドタイプのゴルフクラブヘッドの上面に対応した、外側に膨らんだ湾曲した形状を備えている。クラウン部22は、例えば6−4Ti合金などのチタン合金で形成され、チタンまたはチタン合金で形成されたサイド部23、フェース部21の各上端と溶接して取り付けられている。図1および図2に示したように、ヘッド本体20を構成するクラウン部22の、ホーゼル部11が貫通する部分には、開口部2201が設けられている。ホーゼル部11の上部は、この開口部2201を貫通してクラウン部22の上側に突出しており、ホーゼル部11とクラウン部22とはこの開口部2201を介して離間している。
開口部2201には、ホーゼル部11およびヘッド本体20を構成する材料より弾性率の低い材料で構成された弾性体30が間挿されており、ゴルフボールを打撃したときの打撃力によりホーゼル部11に対してクラウン部22ひいてはヘッド本体20が変位してフェース面210の向きが変化するのを可能にする。それと同時に、弾性体30がヘッド本体20の内部空間を密閉している。弾性体30としては、例えば、ゴム、樹脂、マグネシウム合金などの弾性率の低い材料を用いることができる。この弾性体は引っ張り弾性率で、例えば80GPa以下であるのが好ましい。弾性体30の引っ張り弾性率を80GPa以下とすることで、ゴルフボールを打撃したときにホーゼル部11に対してクラウン部22ひいてはヘッド本体20が変位してフェース面210の向きを効果的に変化させることができる。
第1の構成部分を構成するホーゼル部11は管状の部材であり、この管状のホーゼル部11の下端に連結板11が取り付けられている。ホーゼル部11と連結板12とは、ともに、例えば6−4Ti合金などのチタン合金で形成されている。
連結板12は、ホーゼル部11の下端と、ヘッド本体20の内部壁面とを連結する板状の部材である。図5に示すように、本実施形態に係る連結板12は、ホーゼル部11と結合される側の端部は幅が小さく、反対側の端部、すなわちサイド部23の内部壁面と接合される側の端部に接近するにつれて連続的に幅が大きくなる末広がりの形状を備えている。また、図5に示すように、ゴルフボールの打撃方向(図5中、X方向)を前方としたとき、連結板12の後方(以下、ゴルフボールの打撃方向を「前方」といい、ゴルフボールの打撃方向と反対方向を「後方」という。)、すなわちフェース面210と反対側のサイド部23の内部壁面と接合される側の端部の形状は、サイド部23の後方側の内部壁面の形状と一致するような、後方に向かって膨らみ曲線状に形成されている。なお、連結板12の形状は、本実施例の形状に限定されない。例えば、ホーゼル部11側の端部からサイド部23の後方側の内部壁面と接合される側の端部にかけて、一定の幅を有する帯型の形状を備えていてもよい。
また、連結板12は弾性的に変形する材料で形成されていてもよい。さらに、フェース部21、クラウン部22、ソール部24、サイド部23などの外殻状のヘッド本体20の他の部分を構成する部材よりも薄い材料で形成されていてもよい。また、連結板12は部分的に薄く形成された部分を備えていてもよい。さらに一方の端部が厚く、他方の端部が薄く形成され、両端部の間の肉厚は一定の割合で連続的に減少または増大するような形状の板状部材で形成されていてもよい。
連結板12とヘッド本体20の内部壁面との接合位置の近傍のヘッド本体20の外殻を構成する部分、例えばサイド部23、クラウン部22、ソール部24の一部に、接合位置40の近傍以外のサイド部23、クラウン部22、ソール部24などの部分を構成する材料と比較して、肉厚を薄くした部分を設けてもよい。本実施形態では、図1中の小円Aに示すように、サイド部23の後方側の内部壁面に連結板12を接合する場合、この連結板12が接合される部分のサイド部23に肉厚の薄い部分が設けられている。例えば、接合位置40の近傍以外のサイド部23を肉厚1.5〜2.5mmの材料で作成し、接合位置40で接合される部分のサイド部23の肉厚を、上記部分の肉厚より約0.5mm薄い、1.0〜2.0mmとする場合が例示される。
また、接合位置40の近傍以外のサイド部23、クラウン部22、ソール部24などの部分を構成する材料と比較して、肉厚の薄い部分を有する材料を用いて、接合位置40の近傍のヘッド本体20を形成することにより、ゴルフボールを打撃したときの打撃力により第1の構成部分に対して第2の構成部分となっているヘッド本体20を変位しやすくすることができる。
本発明において、フェース面210を含む第2の構成部分であるヘッド本体20は、第1の構成部分であるホーゼル部11および連結板12が一体化したものに対して変位可能に接合されている。また第1の構成部分に対して第2の構成部分は、ゴルフボールを打撃したときの打撃力により、フェース面210の向きが変化するような接合位置40に設けられている。
本実施形態に係るゴルフクラブヘッド1では、接合位置40は連結板12とヘッド本体20の内部壁面とが当接する位置に設けられており、具体的には、図1および図5に示すように、連結板12とサイド部23の後方側の内部壁面とが当接する位置に接合位置40が設けられている。
本実施形態において、接合位置40は、ゴルフクラブヘッドのソール部を底部としたときに、面重心、すなわちゴルフクラブヘッドの重心からフェース面におろした垂線とフェース面との交点の位置よりも下側の位置であり、かつ、ゴルフクラブシャフトの中心線すなわちホーゼル部11の中心線を延長した直線がソール部24と交わる交点Eに対して、フェース面210からゴルフボールの打撃方向の後方に5mm以上後退した位置に設けられている。
ここで、接合位置40の位置の求め方について説明する。図1に示したように、ゴルフクラブヘッド1の重心Gの位置からフェース面210に垂線を下ろして、垂線とフェース面210との交点Gsが求められる。「ゴルフクラブヘッドの重心からフェース面210におろした垂線とフェース面との交点の位置よりも下側の位置」とは、ゴルフクラブヘッド1を、通常のアドレスポジションに水平面に設置し、水平面から交点Gsまでの高さをh1とし、水平面から接合位置40までの高さをh2としたとき、h1>h2の条件が満たされる位置をいう。
また、「ゴルフクラブシャフトの中心線の延長線がソール部24と交わる交点に対して、フェース面210から後方に5mm以上後退した位置」とは、フェース面210のフェースアングルが0度であり、ゴルフクラブヘッド1を、通常のアドレスポジションに水平面に設置したときに、ゴルフクラブシャフトの中心線の延長線すなわちホーゼル部11の中心線の延長線とソール部24との交点Eの位置に対して、ホーゼル部11の中心線を含む平面の法線方向に5mm以上後退した位置をいう。
ここで、通常のアドレスポジションに設置するとは、ゴルフクラブヘッドをライ角度通りに設置し、かつ、その時のゴルフクラブシャフトの中心軸とゴルフクラブヘッドのフェース部のリーディングエッジとが水平面の垂直上方から見て互いに平行になるように、つまりフェースアングルが0度になるように設置することをいう。ライ角度通りに設置とはゴルフクラブヘッドの底面を成すソール部のラウンド面と水平面との間の隙間がトウ側およびヒール側で略等しくなるように設置することをいう。ソール部のラウンド面が不明瞭な場合、フェース面に形成されているスコアラインと水平面とが平行になるように設置してもよい。また、ゴルフクラブにおいて、ソール部のラウンド面が不明瞭であり、かつスコアラインが直線状でない等により水平面との平行か否かの判別が困難な場合は、ライ角度は、ライ角度(度)=(100−クラブ長さ(インチ))にて設定される。例えば、44インチのクラブ長さであれば、ライ角度は100−44=56度になる。
ここで、クラブ長さは、社団法人日本ゴルフ用品協会が定める測定法により測定される。測定器としては、株式会社鴨下精衡所製のクラブ・メジャーIIが挙げられる。
このように接合位置40を設けるのに好ましい位置として、「ゴルフクラブヘッドの重心からフェース面におろした垂線とフェース面との交点の位置よりも下側の位置であり、かつ、ゴルフクラブシャフトの中心線すなわちホーゼル部11の中心線を延長した直線がソール部24と交わる交点Eの位置に対して、フェース面210からゴルフボールの打撃方向の後方に5mm以上後退した位置」とすることで、ゴルフボールによる打撃力を第1の構成部分が受けたときに生じる第1の構成部材に対する第2の構成部材の変位量を効果的に大きくすることができ、フェース面210のロフト角度方向の向きの変化を大きくすることができる。
本実施形態では、この接合位置40において連結板12の端部とサイド部23の内部壁面とを溶接することにより接合されている。他の接合方法として、連結板12端部とサイド部23の後方側の内部壁面とを接着してもよい。
また、接合位置40が形成される部分にのみ、接合位置40の近傍以外のサイド部23、クラウン部22、ソール部24などの部分を構成する材料と比較して弾性率の低い材料を用いてもよい。例えば、図1に示した小円A´内に示したように、接合部40の近傍部分のみを弾性率の低い材料を用いて一つの独立した接合部材42として作成し、この接合部材42に対して連結板12の端部12e、サイド部23の端部23e、およびソール部24の端部24eを溶接する方法が例示される。また第1の構成部分に第2の構成部分を接合する方法としては、溶接や接着のほか、ヒンジなどを用いて第1の構成部分に対して第2の構成部分を変位可能に接合してもよい。
次に、本実施形態に係るゴルフクラブヘッド1とゴルフボール(以下、単に「ボール」という。)とが当たったときのゴルフクラブヘッド1の動作について説明する。図6はボールとゴルフクラブヘッド1のフェース面210とが当たる前後のゴルフクラブヘッド1の動きを模式的に示した斜視図である。図中、実線はボールとゴルフクラブヘッド1のフェース面210とが当たる前のヘッド本体20の位置を示し、二点鎖線はボールとゴルフクラブヘッド1のフェース面210とが当たったときのヘッド本体20の位置を示す。図6中の実線と二点鎖線とが示すように、フェース面210にボールが当たる前の状態(実線で示した図)に比べ、フェース面210にボールが当たった状態(二点鎖線で示した図)では、ヘッド本体20が接合位置40を支点として持ち上がる方向に変位する。
これはボールがフェース面210に当ったときの打撃力がフェース面210に作用して、フェース面210が図中の右方向の力を受けるためである。このとき、フェース面210を含むヘッド本体20は接合位置40で第1の構成部分であるホーゼル部11および連結板12に接合されており、接合位置40では第1の構成部分(ホーゼル部11および連結板12)に対して第2の構成部分(ヘッド本体20)が変位可能に接合されている。そのため、ボールの打撃力を受けたヘッド本体20は接合位置40を支点としてフェース面210が持ち上がる方向(ロフト角度が大きくなる方向)に回転するように変位する。この結果、図6中二点鎖線で示したようにフェース面210も接合位置40を支点として持ち上がり、フェース面210はロフト角度が大きくなるように上向きに変化する。具体的には、フェース面210は図6中の矢印Aから矢印Bに向きを変化させる。
ボールがフェース面210から打撃力を受けると、ゴルフクラブヘッド1のロフト角度の作用により、ボールにはバックスピンが発生する。一方、このとき、フェース面210は矢印Aから矢印Bにフェース面210の向きを変化させるので、フェース面210の向きが図6中右回転する。このため、ボールには図6中左回転成分が生じる。その結果、打ち出されたボールのバックスピン量は低く抑えられ、低スピン化が実現される。
また、ボールがフェース面210に当たることにより、フェース面210が接合位置40を支点として持ち上がる方向に回転するように変位すると、フェース面210の向きは上向きになるように変化し、ボールの打撃前よりもフェース面210のロフト角度が大きくなった状態でボールが打ち出されるので、ボールの打ち出し角が大きくなり高打角化が図られる。そのため、先に述べた低スピン化の効果と、高打角化の効果とがあいまってボールの飛距離が向上する。
以上説明したように、本実施形態に係るゴルフクラブヘッド1では、ホーゼル部11と連結板12とを一体化してなる第1の構成部分と、第2の構成部分としてのフェース面210、クラウン部22、サイド部23およびソール部24を含むヘッド本体20とがサイド部23またはソール部24の後方の位置で変位可能に接合されている。そのため、ボールを打撃したときに第2の構成部分としてのヘッド本体20が接合位置40を支点としてフェース面210が持ち上がる方向に変位する。このとき、フェース面210は接合位置40を支点として上を向く方向に向きを変化させ、打ち出されるボールのバックスピン量を減少させることができる。また、ボールを打撃した時にフェース面210が上を向く方向に回転するので、ボールを打撃した時のロフト角度が増大する。その結果、ボールの打ち出し角が増大する。以上のように、打撃時にバックスピン量が減少する効果と、打ち出し角が増大する効果とがあいまって、ボールの飛距離が向上するという効果が得られる。
また、本発明に係るゴルフクラブヘッド1でボールを打撃する場合、フェース面210の打点位置と、ボールの重心の位置とは無関係に、ヘッド本体20は接合位置40を支点として持ち上がる方向に変位し、フェース面210が上を向く方向に変化する。そのため、本発明に係るゴルフクラブヘッド1で打ち出されたボールには低スピン化と高打角化が図られ、飛距離が向上するという効果が得られる。
更に上記実施形態では、金属としてのチタンまたはチタン合金で形成された、いわゆるウッドタイプの中空金属製のゴルフクラブヘッド1を例にして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、いわゆるアイアンタイプのゴルフクラブヘッドにも適用可能である。
以下、本発明の実施例ついて説明する。下記に示した方法でゴルフクラブヘッド(以下、「試験ヘッド」という。)を作製して試打試験を行った。
1.試験ヘッドの作製
チタン合金製のヘッド本体20に、ホーゼル部11と結合された連結板12をヘッド本体20のサイド部23の内部壁面に溶接して図1および図2に示したゴルフクラブヘッドと同型の試験ヘッドを作製した。ホーゼル部11および連結板12もチタン合金製のものを用いた。試験ヘッドの種類としては、ヘッド本体と連結板との接合位置が本発明で規定される条件を満たさないもの(比較例1〜比較例3)、接合位置が本発明で規定される条件を満たすもの(実施例1)、実施例1の試験ヘッドの接合位置近傍の材料の肉厚を部分的に薄くしたもの(実施例2)、実施例2の試験ヘッドの接合位置に弾性率の低い材料を用いたもの(実施例3)、および実施例3の試験ヘッドの部材間の隙間(クラウン部とホーゼル部との隙間)に弾性率の低い弾性体を間挿したもの(実施例4)を作製した。また、比較のためにチタン合金製の従来品のヘッド(横浜ゴム(株)製製品番号HS315)を使用した。
本発明で規定される条件とは、「ゴルフクラブヘッドのソール部を底部とし、ゴルフボールの打撃方向を前方としたとき、第1の構成部分(連結板)と第2の構成部分(ヘッド本体)とを接合する接合位置は、ゴルフクラブヘッドの重心からフェース面におろした垂線とフェース面との交点の位置よりも低く、かつ、前記ホーゼル部に固定されるゴルフクラブシャフトの中心線の延長線と前記ソール部との交点の位置に対して、5mm以上後退した位置に設けられていること。」である。
2.試験方法
試験ヘッドを試打装置(試打ロボット)にセットし、ヘッドスピードを40m/sec.、打点位置をフェース面の重心位置としてボールを試打させた。打ち出されたゴルフボールの打ち出し角、バックスピン量、および飛距離を測定することにより評価した。試験の結果を表1に示す。表1中、「接合位置高さ」は、接合位置の高さとフェース面の重心位置の高さとの差を示し、値が正の場合は接合位置がフェース面の重心より高い位置にあることを示し、値が負の場合は接合位置がフェース面の重心より低い位置にあることを示す。
また、表1中、「交点Eからの距離」は、ゴルフボール打撃方向の位置、すなわち、ゴルフクラブシャフトの中心線の延長線とソール部との交点Eの位置と接合位置とのボールの打撃方向における距離を示し、値が負の場合はゴルフクラブシャフトの中心線とソール部との交点Eよりも前方側(フェース部側)にあることを示し、値が正の場合は、ゴルフクラブシャフトの中心線とソール部との交点Eよりも後方側にあることを示す。「接合位置肉厚」は接合位置近傍のサイド部の材料の肉厚が接合位置近傍以外のサイド部の材料の肉厚と比較して同じか薄いかを示し、「薄い」と表示したものは結合部のサイド部の材料の肉厚が0.5mm、接合位置近傍以外のサイド部の材料の肉厚より薄いことを表している。「接合位置弾性率」は、接合位置近傍のサイド部の弾性率が接合位置近傍以外のサイド部の材料の肉厚と比較して高いか低いか同じかを示し、カッコの中の数字は接合位置近傍のサイド部の弾性率の値を示す。「間挿弾性体の弾性率」はクラウン部22の開口部2201に間挿された弾性体30の弾性率を示す。
表1中「打ち出し角」、「スピン値」、および「飛距離」は従来品の打ち出し角、スピン量、および飛距離の値をそれぞれ100としたときの相対的な指数値であり、「打ち出し角」は数字が大きいほど打ち出し角が大きいことを示し、「スピン値」は数字が大きいほど低スピン化が図られていることを示し、「飛距離」は数字が大きいほど飛距離が向上したことを示している。
Figure 0004411972
表1の結果から分かるように、接合位置高さがフェース面の重心位置より高く、交点Eと接近している試験ヘッド(比較例1)では、打ち出し角およびバックスピン量とも従来品と同等で、飛距離にも改良はみられない。また、接合位置高さがフェース面の重心位置より高い位置にある場合には、交点Eから5mm以上後方側に離れた位置に接合位置を設けた試験ヘッド(比較例2)でも、打ち出し角およびバックスピン量とも従来品に比較して飛距離にも改良はみられない。さらに、接合位置高さがフェース面の重心位置より低くても、交点Eと接近している位置に接合位置を設けた試験ヘッド(比較例3)では、打ち出し角およびバックスピン量とも従来品と同等で飛距離にも改良はみられない。
これに対して、接合位置高さをフェース面の重心位置より低くし、かつ、交点Eより5mm以上後方側に離れた位置に接合位置を設けた試験ヘッド(実施例1)では、打ち出し角およびバックスピン量とも従来品に比較して改良され、飛距離も向上した。これらの結果から、接合位置がフェース面の重心より低い位置にあること、および、交点Eより後方側に5mm以上離れた位置に接合位置を設けることの二つの条件が満たされたときに初めて、打ち出し角が大きくなり、バックスピン量が低下して、飛距離が向上することがわかる。
さらに、実施例1の試験ヘッドの接合位置近傍のサイド部の材料の肉厚を薄くした試験ヘッド(実施例2)では、打ち出し角、およびバックスピン量がさらに改良され、飛距離がさらに向上する。また、実施例2の試験ヘッドの接合位置近傍のサイド部の材料を弾性率の低い材料で形成した試験ヘッド(実施例3)では、打ち出し角、およびバックスピン量がさらに改良され、飛距離がさらに向上する。さらに、実施例3の試験ヘッドの部材間の隙間に間挿した弾性体をさらに弾性率の低い弾性体にかえた試験ヘッド(実施例4)では、打ち出し角、およびバックスピン量がさらに改良され、飛距離がさらに向上する。
(第二の実施の形態)
次に本発明の第二の実施形態について説明する。本実施形態に係るゴルフクラブヘッドでは、ソール部およびホーゼル部を含む第1の構成部分と、フェース面を含む第2の構成部分と、ソール部を底部とし、ゴルフボールの打撃方向を前方としたときに、フェース面の下部から後方に向かって形成された空隙部とを有し、第1の構成部分と第2の構成部分とは空隙部の後方側の位置で接合されており、空隙部には、シート状の弾性体を間挿した構造を備えている。図7(a)は、本実施形態に係るゴルフクラブヘッド1aをホーゼル部11a側から見た側面図である。図7(a)に示したように、本実施形態に係るゴルフクラブヘッド1aでは、ソール部24aとホーゼル部11aとが一体化された第1の構成部分と、フェース部21a、クラウン部22a、およびサイド部23aを含み、さらに底部25aを有する中空構造体である第2の構成部分とが、ゴルフクラブヘッド1aの後方側に設けた接合位置40aで接合されている。
第1の構成部分は板状のソール部材24aと中空管状のホーゼル部11aとを結合して構成されており、第2の構成部分はフェース部21a、クラウン部22a、サイド部23a、さらに底部25aを含む中空構造体である。
第1の構成部分と第2の構成部分とは後方側に設けた接合位置40aを介して変位可能に接合されている。図7(a)における小円Bに示したように、接合位置40aは、その上側に隣接するサイド部23aを構成する材料の肉厚より約0.5mm薄い材料で形成されており、サイド部23aよりも弾性的な変形をしやすい構造を備えている。
また、第1の構成部分と第2の構成部分との間に形成される空隙部、具体的にはソール部材24aの上面と第2の構成部分の底部25aとの間に形成される空隙部にシート状の弾性体30aが間挿されている。この弾性体30aは主にゴミや水等の進入防止のために設けられているが、図7(b)に示すように弾性体30aは設けなくてもよい。
第二の実施の形態では、第一の実施の形態と同様に、ボールを打撃したときに第1の構成部分のフェース面210aにボールが当たると、第1の構成部分が接合位置40aを支点としてフェース面210aが持ち上がる方向に変位する。このため、フェース面210aがボールに与えるバックスピン量が減少する(低スピン化)。また、第1の構成部分が回転することによりフェース面210aの向きが上向きに変化する(ロフト角度が大きくなる)ため、ボールを打撃したときのボールの打ち出し角が大きくなる(高打角化)。その結果、低スピン化の効果と高打角化の効果とがあいまって打ち出されたゴルフボールの飛距離が向上する。
なお、本実施形態では、ソール部24aとホーゼル部11aとが結合された第1の構成部分に対して、フェース部21a、クラウン部22a、サイド部23aおよび底部25aを有する中空構造体である第2の構成部分が回転する、いわゆるウッドタイプの形状を有するゴルフクラブヘッド1aに適用した例について説明したが、これに限定されない。すなわち、いわゆるアイアンタイプのゴルフクラブにおいて本発明を適用することもできる。
(変形例)
本実施形態の変形例として、アイアンタイプのゴルフヘッドに適用した例を挙げることができる。本変形例では、アイアンタイプのゴルフクラブヘッド1bのソール部に略水平方向の空隙部を設け、空隙部の後ろ側(後方側)に接合位置を設けた。図8は本実施形態の変形例に係るゴルフクラブヘッド1bをホーゼル部11bの反対側からみた側面図である。図8に示すように、アイアンタイプのゴルフクラブヘッド1bのフェース面210bの下部からボールの打撃方向と反対方向に空隙部22bを形成し、ソール部24bの後方側の一部を残しておき、この部分に接合位置40bを設けた。上記空隙部22bにシート状の弾性体30bを間挿し、ゴルフボールを打撃したときの打撃力によりフェース面210bがホーゼル部11bに対して変位できるように接合する。このような構造のアイアンタイプのゴルフクラブヘッド1bでは、ゴルフボールを打撃したときの打撃力によりフェース面210bがホーゼル部11bに対して変位し、フェース面21bの向きが上を向く方向に変化するので、バックスピン量の減少(低スピン化)と、打ち出し角の増大(高打角化)とがあいまって打ち出されたゴルフボールの飛距離が向上する。
(第三の実施の形態)
次に本発明の第三の実施形態について説明する。本実施形態は、ゴルフクラブヘッドを、ソール部を含む外殻形状をなす第1の構成部分と、フェース面を含む立体形状をなす第2の構成部分とに分け、第2の構成部分を第1の構成部分の内部に収容した二重構造を有する。図9は、本実施形態に係るゴルフクラブヘッド1cをフェース面と直交する平面で切断した縦断面図である。図9に示したように、本実施形態に係るゴルフクラブヘッド1cでは、ソール部24c、クラウン部22cおよびホーゼル部11cとを含みフェース部に相当する位置に開口部2202を有する外殻形状をなす部分が第1の構成部分となっている。またフェース部21c、上面部221、および側面部231、および底面部241を有し、ゴルフボールの打撃方向を前方としたときに、フェース部21のフェース面21cを前端とし、後方に膨らんだ立体形状をなす部分が第2の構成部分となっている。第1の構成部分と第2の構成部分とは、第1の構成部分の後方側の内部壁面と第2の構成部材の後方側の外表面との間に設けた接合位置40cで接合されている。
第1の構成部分はいわゆるウッドタイプのゴルフクラブヘッドからフェース部を切り取ったような形状、すなわち、クラウン部22c、ソール部24c、サイド部23cおよびホーゼル部11cを備えた、ゴルフクラブヘッドの外殻を構成する形状を備えている。一方、第2の構成部分は、フェース面210cの縁から後方に向けて延設された上面部221、側面部231、および底面部241を備えている。上面部221、側面部231、および底面部241は、フェース部21cの外周縁から後方方向に遠ざかるにつれて幅と高さとが連続的に小さくなるように傾斜した外表面を形成しており、第1の構成部分を一回り小型化したような外形の立体形状をなす。そして、第1の構成部分はフェース面以外の第2の構成部分を覆うように構成されている。
図9に示したように、第2の構成部分は第1の構成部分の内部に収容され、第2の構成部分の後方側の先端の位置と、第1の構成部分の後方側の一番奥の内部壁面との間に接合位置40cが形成されている。この接合位置40cの部分を構成する材料は図9の小円Cに示すように、周囲より一段と薄い材料で構成されており、この薄肉化した部分を例えば溶接して接合することにより接合位置40cが形成されている。
図9の小円Cに示したように、接合位置40cは、その上側に隣接するサイド部23cを構成する材料の肉厚より約0.5mm薄い材料で形成されており、サイド部23cよりも弾性的な変形をしやすい構造を備えている。また、第1の構成部分と第2の構成部分との間に形成される空隙、具体的にはソール部材24cと第一の部材との下部、クラウン部22cと第2の構成部分の上部との間に形成される空隙のフェース部に近い位置に弾性体301c、302cが間挿されている。これらの弾性体301c、302cは主にゴミや水等の進入防止のために設けられている。そして、ゴルフボールを打撃したときの打撃力により、第1の構成部分に対して第2の構成部分が変位するのを可能にしている。
第三の実施の形態では、第一の実施の形態と同様に、第1の構成部分のフェース部21cにボールが当たると、第1の構成部分が接合位置40cを支点としてフェース面210cが持ち上がる方向に変位する。このため、フェース部21cがボールに与える打撃時のバックスピン量が減少する(低スピン化)。また、第1の構成部分が変位することによりフェース面210cの向きが上向きに変化するため、打撃時のロフト角度が増大してボールの打ち出し角が大きくなる。その結果、低スピン化の効果と高打角化の効果とがあいまって打ち出されたボールの飛距離が向上する。
(第四の実施の形態)
次に本発明の第四の実施形態について説明する。本実施形態は、ゴルフボールの打撃方向を前方としたときに、ゴルフクラブヘッドを、ホーゼル部を含む後方側の構成部分と、フェース部を含む前方側の構成部分との二つの構成部分に分け、これらをソール部に設けた接合部で接合した構造を有する。図10は、本実施形態に係るゴルフクラブヘッド1dをフェース面210dと直交する平面で切断した縦断面図である。図10に示したように、本実施形態に係るゴルフクラブヘッド1dでは、クラウン部の主要部を占める後方部分221d、ホーゼル部11d、サイド部の後方の一部を占める後方部分231d、およびソール部の後方の一部を占める後方部分241dとを一体化したものが第1の構成部分となっており、クラウン部の前方の一部を占める前方部分220d、フェース部21d、ソール部の前方の一部を占める前方部分240d、サイド部の前方の一部を占める前方部分230dとを一体化したものが第2の構成部分となっている。第1の構成部分と第2の構成部分とは、ソール部の前方部分240dと後方部分241dとの境界部に設けた接合位置40dで接合されている。
第1の構成部分はいわゆるウッドタイプのゴルフクラブヘッド1dをクラウン部とホーゼル部11dとの間からソール部の後方部にかけて斜めに切断して前方部と後方部との二つの部分に切り分けた場合の後方部分を構成する部材で構成される。第2の構成部分はゴルフクラブヘッド1dの残部の前方部分を構成する部材で構成される。図10に示したように、第1の構成部分と第2の構成部分とはソール部の途中に設けた接合位置40dで接合されている。具体的には図10の小円Dに示すように、ソール部の前方部分240dの端部とソール部の後半部分241dの端部とが嵌合するような形状を備えており、ゴルフボールを打撃したときの打撃力により、前方部分240dは後方部分241dひいてホーゼル部11dに対して、接合位置40dを支点に変位しうる構造を備えている。
また、第1の構成部分と第2の構成部分との間に形成される空隙、具体的にはクラウン部の前方部分220dと、クラウン部の後方部分221dとの間に形成される空隙には弾性体30dが間挿されている。この弾性耐30dは主にゴミや水等の進入防止のために設けられている。ゴルフボールを打撃したときの打撃力により、この弾性体30dが変形することにより、第1の構成部分に対して第2の構成部分が変位するのを可能にしている。第四の実施の形態では、第一の実施の形態と同様に、第1の構成部分のフェース部21dにボールが当たると、第1の構成部分のフェース面210dが接合位置40dを支点として持ち上がる方向に変位する。このため、フェース部21dがボールに与える打撃時のバックスピン量が減少する(低スピン化)。また、第1の構成部分が変位することによりフェース面210dの向きが上向きに変化するため、ボールを打撃したときのロフト角度が増大してボールの打ち出し角が大きくなる(高打角化)。その結果、低スピン化の効果と高打角化の効果とがあいまって打ち出されたゴルフボールの飛距離が向上する。
本発明の第一の実施形態に係るゴルフクラブヘッドの縦断面の模式図である。 本発明の第一の実施形態に係るゴルフクラブヘッドの斜視図である。 本発明の第一の実施形態に係るゴルフクラブヘッドの一部を切断したものの側面図である。 本発明の第一の実施形態に係るゴルフクラブヘッドのフェース部を切断したもののを正面斜め下から見た図である。 本発明の第一の実施形態に係るゴルフクラブヘッドのクラウン部を切断したものを上から見た図である。 本発明の第一の実施形態に係るゴルフクラブヘッドでボールを打撃したときの変形を分かりやすく説明した説明図である。 (a)および(b)は、本発明の第二の実施形態に係るゴルフクラブヘッドの側面図である。 本発明の第二の実施形態に係るゴルフクラブヘッドの変形例の側面図である。 本発明の第三の実施形態に係るゴルフクラブヘッドの縦断面図である。 本発明の第四の実施形態に係るゴルフクラブヘッドの縦断面図である。
符号の説明
1 ゴルフクラブヘッド
11 ホーゼル部(第1の構成部分)
12 連結板(第1の構成部分)
20 ヘッド本体(第2の構成部分)
21 フェース部(第2の構成部分)
210 フェース面(第2の構成部分)
22 クラウン部(第2の構成部分)
23 サイド部(第2の構成部分)
24 ソール部(第2の構成部分)
30 弾性体

Claims (12)

  1. ゴルフクラブシャフトが固定されるホーゼル部、およびゴルフボールを打撃するフェース面を具備する、少なくとも二つの構成部分が接合して構成されたゴルフクラブヘッドであって、
    少なくともホーゼル部を含む第1の構成部分と、
    少なくともフェース面を含む第2の構成部分とを有し、
    前記第2の構成部分は、ゴルフボールを打撃したときの打撃力により前記第1の構成部分に対して変位して、前記フェース面のロフト角度方向の向きが変化するような接合位置で前記第1の構成部分に接合されており、
    前記第1の構成部分および前記第2の構成部分の少なくとも一方は外殻状の部材で構成されており、
    前記外殻状の部材のうち、前記接合位置近傍における部材の肉厚は、前記接合位置近傍以外における部材の肉厚より薄いことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  2. ゴルフクラブシャフトが固定されるホーゼル部、およびゴルフボールを打撃するフェース面を具備する、少なくとも二つの構成部分が接合して構成されたゴルフクラブヘッドであって、
    少なくともホーゼル部を含む第1の構成部分と、
    少なくともフェース面を含む第2の構成部分とを有し、
    前記第2の構成部分は、ゴルフボールを打撃したときの打撃力により前記第1の構成部分に対して変位して、前記フェース面のロフト角度方向の向きが変化するような接合位置で前記第1の構成部分に接合されており、
    前記第1の構成部分および前記第2の構成部分の少なくとも一方は外殻状の部材で構成されており、
    前記外殻状の部材のうち、前記接合位置近傍における部材の弾性率は、前記接合位置近傍以外における部材の弾性率より低いことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  3. ゴルフクラブヘッドのソール部を底部とし、ゴルフボールの打撃方向を前方としたとき、前記接合位置は、ゴルフクラブヘッドの重心からフェース面におろした垂線とフェース面との交点の位置よりも低く、かつ、前記ホーゼル部に固定されるゴルフクラブシャフトの中心線の延長線と前記ソール部との交点の位置に対して、5mm以上後退した位置に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のゴルフクラブヘッド。
  4. 前記第2の構成部分は、ホーゼル部を貫通させるための開口部を有するクラウン部と、フェース面と、ソール部と、サイド部とを含む外殻状のヘッド本体であり、
    ゴルフボールの打撃方向を前方としたとき、前記第1の構成部分は、前記開口部を貫通した前記外殻状のヘッド本体の内側に一端を有するホーゼル部、および前記ホーゼル部の一端から後方に延設し前記サイド部の内部壁面と当接して前記接合位置をつくる連結板を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか項に記載のゴルフクラブヘッド。
  5. 前記開口部とこれを貫通する前記ホーゼル部との間には、弾性体が間挿されていることを特徴とする請求項に記載のゴルフクラブヘッド。
  6. ゴルフクラブシャフトが固定されるホーゼル部、およびゴルフボールを打撃するフェース面を具備する、少なくとも二つの構成部分が接合して構成されたゴルフクラブヘッドであって、
    少なくともホーゼル部を含む第1の構成部分と、
    少なくともフェース面を含む第2の構成部分とを有し、
    前記第2の構成部分は、ゴルフボールを打撃したときの打撃力により前記第1の構成部分に対して変位して、前記フェース面のロフト角度方向の向きが変化するような接合位置で前記第1の構成部分に接合されており、
    ソール部およびホーゼル部を含む第1の構成部分と、フェース面を含む第2の構成部分と、前記ソール部を底部とし、ゴルフボールの打撃方向を前方としたときに、前記フェース面の下部から後方に向かって形成された空隙部とを有し、前記第1の構成部分と前記第2の構成部分とは前記空隙部の後方側の位置で接合されていることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  7. 前記空隙部には、シート状の弾性体が間挿されていることを特徴とする請求項に記載のゴルフクラブヘッド。
  8. ゴルフクラブシャフトが固定されるホーゼル部、およびゴルフボールを打撃するフェース面を具備する、少なくとも二つの構成部分が接合して構成されたゴルフクラブヘッドであって、
    少なくともホーゼル部を含む第1の構成部分と、
    少なくともフェース面を含む第2の構成部分とを有し、
    前記第2の構成部分は、ゴルフボールを打撃したときの打撃力により前記第1の構成部分に対して変位して、前記フェース面のロフト角度方向の向きが変化するような接合位置で前記第1の構成部分に接合されており、
    ゴルフボールの打撃方向を前方としたとき、前記第2の構成部分は、前記フェース面を前端とした立体形状をなし、
    前記第1の構成部分は、前記フェース面以外の前記第2の構成部分を覆うように形成されたホーゼル部、クラウン部、サイド部、およびソール部を含む外殻形状をなし、
    前記第2の構成部分は前記第1の構成部分の前記クラウン部、前記サイド部または前記ソール部の内部壁面と部分的に接合され、かつ、前記第1の構成部分の内部壁面と前記第2の構成部分の外表面との間には空隙が形成されていることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  9. ゴルフクラブシャフトが固定されるホーゼル部、およびゴルフボールを打撃するフェース面を具備する、少なくとも二つの構成部分が接合して構成されたゴルフクラブヘッドであって、
    少なくともホーゼル部を含む第1の構成部分と、
    少なくともフェース面を含む第2の構成部分とを有し、
    前記第2の構成部分は、ゴルフボールを打撃したときの打撃力により前記第1の構成部分に対して変位して、前記フェース面のロフト角度方向の向きが変化するような接合位置で前記第1の構成部分に接合されており、
    ゴルフボールの打撃方向を前方としたときに、前記第1の構成部分は、ホーゼル部、クラウン部の主要部、ソール部の後方の一部、およびサイド部の後方の一部を一体化したものであり、
    前記第2の構成部分は、前記フェース面、前記クラウン部の前方の一部、前記ソール部の前方の一部、および前記サイド部の前方の一部を一体化したものであり、
    前記接合位置は、ゴルフクラブヘッドのソール部に設けられ、前記第2の構成部分における前記クラウン部の前方の一部と、前記クラウン部の主要部とによって空隙が形成されていることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  10. 前記空隙には、弾性体が間挿されていることを特徴とする請求項またはに記載のゴルフクラブヘッド。
  11. 前記弾性体は、80GPa以下の引っ張り弾性率を有することを特徴とする請求項および10のいずれか項に記載のゴルフクラブヘッド。
  12. ゴルフクラブヘッドのソール部を底部とし、ゴルフボールの打撃方向を前方としたとき、前記接合位置は、ゴルフクラブヘッドの重心からフェース面におろした垂線とフェース面との交点の位置よりも低く、かつ、前記ホーゼル部に固定されるゴルフクラブシャフトの中心線の延長線と前記ソール部との交点の位置に対して、5mm以上後退した位置に設けられていることを特徴とする請求項6〜11のいずれか1項に記載のゴルフクラブヘッド。
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