JP4990999B2 - 扉開閉機構及び冷蔵庫 - Google Patents

扉開閉機構及び冷蔵庫 Download PDF

Info

Publication number
JP4990999B2
JP4990999B2 JP2010163947A JP2010163947A JP4990999B2 JP 4990999 B2 JP4990999 B2 JP 4990999B2 JP 2010163947 A JP2010163947 A JP 2010163947A JP 2010163947 A JP2010163947 A JP 2010163947A JP 4990999 B2 JP4990999 B2 JP 4990999B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
groove
cam
shutter
hinge pin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010163947A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012026613A (ja
Inventor
稔 浦久保
卓哉 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2010163947A priority Critical patent/JP4990999B2/ja
Priority to CN201180035657.6A priority patent/CN103026156B/zh
Priority to MYPI2013000140A priority patent/MY157113A/en
Priority to PCT/JP2011/063317 priority patent/WO2012011330A1/ja
Publication of JP2012026613A publication Critical patent/JP2012026613A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4990999B2 publication Critical patent/JP4990999B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Refrigerator Housings (AREA)

Description

本発明は、扉を二方向から択一的に開閉する両開きの扉開閉機構及びそれを備えた冷蔵庫に関する。
従来の扉開閉機構は特許文献1及び特許文献2に開示されている。この扉開閉機構は機器本体及び扉の対向する両端部に対称に配された一対のカム機構を備えている。カム機構は機器本体に扉の枢支軸を形成するヒンジピンが設けられ、扉にはヒンジピンを係合案内する溝カムが設けられる。
溝カムは連続する第1溝部及び第2溝部から成っている。第1溝部は一端を開放して枢支軸に垂直な面内で傾斜して形成される。第2溝部は第1溝部の他端に連続し、第1溝部の開放端から離れる方向に延びる。また、機器本体にはヒンジピンと同軸の円筒面から成る案内面を有するリブが設けられる。扉にはリブの案内面に摺動する円筒面を有したボスが設けられる。
扉を閉じた状態では両方のカム機構は第1溝部と第2溝部との連結部分にヒンジピンを配した第1係止位置をとる。扉の一方を開くと該一方のヒンジピンは第1溝部内を開放端に向けて相対移動する。この時、第1溝部が傾斜するとともに両ヒンジピン間の距離が一定のため、他方のヒンジピンは第1溝部から離れる方向に第2溝部内を相対移動する。
そして、一方のカム機構のヒンジピンが溝カムとの係合を解除され、他方のカム機構はヒンジピンが第2溝部の端部に配された第2係止位置をとる。この時、ボスがリブに内接してリブの案内面に摺動する。カム機構は第2係止位置でヒンジピンを回転自在に支持するとともにリブとボスとの摺接によってヒンジピンのスライドが規制され、ヒンジピンを枢支軸として扉を回動することができる。
尚、カム機構は左右対称に配されるため、同様の動作によって扉を他方から開くことができる。
特開2006−132838号公報(第5頁−第7頁、第1図) 特開2001−159268号公報(第5頁−第7頁、第1図)
上記従来の扉開閉機構によると、一方のカム機構のヒンジピン及び溝カムは扉の一方を開く場合に係合が解除され、扉の他方を開く場合に係合状態が維持される。このため、溝カムはヒンジピンが係脱可能なように扉の表面に露出して形成される。ヒンジピンを扉に設けて溝カムを機器本体に設けた場合も同様に、溝カムは機器本体の表面に露出して形成される。
しかしながら、扉を開いた際に露出した溝カムに異物が挟まると、扉を閉じることができなくなる。このため、扉開閉機構を設けた冷蔵庫等の機器の使用性が悪い問題があった。また、溝カムが露出して視認できるため、冷蔵庫の美観が損なわれる問題もあった。
本発明は、使用性及び美感を向上できる扉開閉機構及び冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、機器本体の開口部を覆う扉を、前記機器本体及び前記扉の対向する両端部に対称に配された一対のカム機構によって二方向から択一的に開閉する両開きの扉開閉機構において、前記カム機構が、前記機器本体及び前記扉の一方に設けられて前記扉の枢支軸を形成するヒンジピンと、前記機器本体及び前記扉の他方に設けられて前記ヒンジピンを係合案内する溝カムとを有し、前記扉を開いた際に前記溝カムを覆うとともに前記扉を閉じた際に前記溝カムから退避する溝カムシャッターを設けたことを特徴としている。
この構成によると、扉の両端部に設けた一対のカム機構のヒンジピンと溝カムとの係脱によって扉が二方向から択一的に開閉される。扉が閉じられると溝カムシャッターが溝カムから退避し、両方のカム機構のヒンジピンと溝カムとが係合して扉を閉じた状態が保持される。扉を一方から開くと該一方のヒンジピンが溝カムから離脱する。この時、溝カムシャッターによって溝カムが覆われる。
また本発明は、上記構成の扉開閉機構において、前記扉の閉成時に両側の前記カム機構が対称な第1係止位置をとるとともに、前記扉の一方を開く際に両方の前記カム機構によって前記扉が開放側から軸側へスライドして他方の前記カム機構が第2係止位置をとり、第2係止位置で前記扉をスライド規制して回動自在に支持することを特徴としている。
この構成によると、扉を閉じた状態で両方のカム機構は溝カムの所定位置にヒンジピンが配される第1係止位置をとる。これにより、扉の脱落を防止して扉を閉じた状態が保持される。扉の一方を開くと該一方のカム機構はヒンジピンが溝カム内を相対移動して係合解除され、他方のカム機構はヒンジピンが溝カム内を相対移動して第2係止位置をとる。カム機構は第2係止位置でヒンジピンを回転自在に支持するとともにヒンジピンのスライドが規制され、ヒンジピンを枢支軸として扉を回動することができる。
また本発明は、上記構成の扉開閉機構において、前記ヒンジピンと同心の円弧上に沿って形成される案内面を有するリブと、第2係止位置で前記案内面に摺動して前記ヒンジピンのスライドを規制するボスとを備え、前記溝カムシャッターが回動自在に支持されて前記溝カムを覆う方向に付勢されるとともに前記ヒンジピンまたは前記リブとの当接によって前記溝カムから退避することを特徴としている。
この構成によると、扉を一方から開いた状態で該一方のカム機構はヒンジピンと溝カムの係合が解除され、溝カムシャッターは付勢されて溝カムを覆う。この時、他方のカム機構は第2係止位置をとり、リブとボスとの当接によってヒンジピンのスライドが規制される。扉を閉じていくと該一方の溝カムシャッターがヒンジピンまたはリブに当接し、付勢力に抗して回動する。これにより、溝カムが露出してヒンジピンと溝カムとが係合し、カム機構が第1係止位置に配される。
また本発明は、上記構成の扉開閉機構において、前記ヒンジピンを前記機器本体に設けるとともに、前記溝カム及び前記溝カムシャッターを前記扉の上面に設けたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の扉開閉機構において、前記ヒンジピンを前記扉の下面に設けるとともに、前記溝カム及び前記溝カムシャッターを前記機器本体に設けたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の扉開閉機構において、前記カム機構が、両方の前記ヒンジピン間に配されて両方の前記ヒンジピンと同心の円筒面が対向して形成される第1係合突起と、第1係合突起を摺動案内する第2係合突起と、第2係合突起の周囲に凹設して第1係合突起との干渉を回避する逃げ溝とを有し、前記扉を開いた際に前記逃げ溝を覆うとともに前記扉を閉じた際に前記逃げ溝から退避する逃げ溝シャッターを設けたことを特徴としている。
この構成によると、扉を閉じた状態で逃げ溝シャッターが逃げ溝から退避し、第1係合突起が逃げ溝内に配される。扉の一方を開き始めるとヒンジピンが溝カム内を相対移動するとともに、第1係合突起が第2係合突起と摺動して逃げ溝内を相対移動する。扉が開かれるとヒンジピンを溝カムとの係合が解除され、第1係合突起が逃げ溝から退避する。この時、逃げ溝が逃げ溝シャッターにより覆われる。
また本発明は、上記構成の扉開閉機構において、前記逃げ溝シャッターが回動自在に支持されて前記逃げ溝を覆う方向に付勢されるとともに第1係合突起との当接によって前記逃げ溝から退避することを特徴としている。この構成によると、扉を閉じていくと逃げ溝シャッターが第1係合突起に当接し、付勢力に抗して回動する。これにより、逃げ溝が露出して第1係合突起と第2係合突起とが摺動する。
また本発明の冷蔵庫は、上記各構成の扉開閉機構を備えたことを特徴としている。
本発明によると、ヒンジピンと溝カムとが係合する一対のカム機構によって二方向から択一的に扉を開閉し、扉を開いた際に溝カムを覆うとともに扉を閉じた際に溝カムから退避する溝カムシャッターを設けたので、扉を開いた際に溝カムへの異物の侵入を防止することができる。従って、扉を閉じることができない不具合を回避することができ、扉開閉機構を備えた機器の使用性を向上することができる。また、扉を開いた際に溝カムが視認されないため、扉開閉機構を備えた機器の美感を向上することができる。
本発明の実施形態の冷蔵庫を示す正面図 本発明の実施形態の冷蔵庫を示す斜視図 本発明の実施形態の冷蔵庫の冷蔵室扉の上方のカム機構を示す上面図 図3のA−A断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の冷蔵室扉を右側から開いた状態を説明する上面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の冷蔵室扉を右側から開いた状態を説明する上面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の冷蔵室扉を右側から開いた状態を説明する上面図
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は一実施形態の扉開閉機構を備えた冷蔵庫を示す正面図である。冷蔵庫1は断熱箱体から成る本体部2(機器本体)の上部に冷蔵室3が形成され、下部に冷凍室5が形成される。冷蔵室3の前面の開口部3a(図2参照)は冷蔵室扉4により開閉される。冷凍室5の前面の開口部は冷凍室扉6により開閉される。冷蔵室扉4は左右端にハンドル4a、4bを有し、左右の二方向から択一的に開閉することができる。冷凍室扉6は左右端にハンドル6a、6bを有し、左右の二方向から択一的に開閉することができる。
図2は冷蔵庫1の冷蔵室扉4を開いた状態を示す斜視図である。冷蔵室3の開口部3aの上方及び下方には左右方向に延びる支持部材10、11が配される。支持部材10の左右の両端部及び冷蔵室扉4の上面の左右の両端部には冷蔵室扉4の中心線に対して左右対称に配される一対のカム機構12が設けられる。支持部材11の左右の両端部及び冷蔵室扉4の下面の左右の両端部には同様の一対のカム機構12が設けられる。
冷蔵室扉4の上下にそれぞれ設けられる左右一対のカム機構12によって冷蔵室扉4と本体部2とを係脱し、冷蔵室扉4を開閉する両開きの扉開閉機構が構成される。また、冷凍室扉6を開閉する扉開閉機構も同様のカム機構12により構成される。
図3は冷蔵室扉4の上方のカム機構12を示す上面図であり、冷蔵室扉4が閉じられた状態を示している。また、図4は図3のA−A断面図を示している。左右の両端部に配されるカム機構12は支持部材10に設けられるヒンジピン21、リブ24、第1係合突起25(それぞれ図中、ハッチングで示す)と、冷蔵室扉4に設けられる溝カム31、ボス34、第2係合突起35とを備えている。
ヒンジピン21は支持部材10にインサート成形された金属から成り、冷蔵室扉4の枢支軸を形成する。リブ24は樹脂成形によってアーチ状に形成され、ヒンジピン21の周囲に配される。リブ24の内面にはヒンジピン21と同心の円筒面から成る案内面24aが形成される。尚、リブ24の案内面24aを多数のピンや突起部によって形成し、包絡面がヒンジピン21と同心の円弧になるように形成してもよい。即ち、案内面24aがヒンジピン21と同心の円弧上に沿って形成されていればよい。
第1係合突起25は左右のヒンジピン21の間に配置される。第1係合突起25には近い方のヒンジピン21と同心の円筒面25aと遠い方のヒンジピン21と同心の円筒面25bとが対向して設けられる。
溝カム31、ボス34及び第2係合突起35は一体に樹脂成形されたカム部材30により形成され、冷蔵室扉4の上面カバー4c上にカム部材30が取り付けられる。溝カム31はヒンジピン21が係合し、連続する第1溝部32と第2溝部33とを有している。第1溝部32は本体部2側を開放し、枢支軸に垂直な面内で開放端が内側に向くように傾斜して形成される。第2溝部33は第1溝部32の開放端と反対の端部に連続し、第1溝部32から外側に向かって屈曲して第1溝部32の開放端から離れる方向に延びる。
ボス34は第2溝部33が凹設され、リブ24の案内面24aに摺動する円筒面34aを有している。また、ボス34の周面には後述する第1係止位置でリブ24との干渉を回避する逃げ部34b(図5参照)が設けられる。尚、リブ24の案内面24aが円筒面から成る場合には、ボス34の周面を多数のピンや突起部により形成してもよい。即ち、ボス34の周面を形成する多数のピンや突起部の包絡面が円筒面となるように形成してもよい。
第2係合突起35は第1係合突起25の円筒面25a、25bとそれぞれ摺動する摺動面35a、35bを有している。カム部材30には第1係合突起25との干渉を回避する逃げ溝36が第2係合突起35の周囲に凹設される。
また、上面カバー4cにはカム部材30の上方に配されるシャッター支持部40が取り付けられる。シャッター支持部40は溝カム31及びボス34が露出する開口部40aと、第2係合突起35及び逃げ溝36が露出する開口部40bとが開口する。開口部40aを介してヒンジピン21及びリブ24がそれぞれ溝カム31及びボス34と係合する。開口部40bを介して第1係合突起25が第2係合突起35と係合する。
シャッター支持部40には開口部40a、40bをそれぞれ開閉する溝カムシャッター41及び逃げ溝シャッター43が取り付けられる。溝カムシャッター41は軸部41aでシャッター支持部40に軸支され、軸部41aに配された捻りバネ42によって開口部40aを閉じる方向に付勢される。溝カムシャッター41は開口部40aを閉じて溝カム31を覆う位置と、開口部40aを開いて溝カム31から退避する位置との間を回動する。
逃げ溝シャッター43は軸部43aでシャッター支持部40に軸支され、軸部43aに配された捻りバネ44によって開口部40bを閉じる方向に付勢される。逃げ溝シャッター43は開口部40bを閉じて逃げ溝36を覆う位置と、開口部40bを開いて逃げ溝36から退避する位置との間を回動する。また、シャッター支持部40には溝カムシャッター41及び逃げ溝シャッター43を閉じた際に係止するストッパー47、48が下方に突出して形成される。
次に、冷蔵室扉4の開閉時の動作を説明する。冷凍室扉6についても同様に動作する。冷蔵室扉4を閉じた状態では両側のカム機構12は図3に示す第1係止位置に配置される。即ち、左右のヒンジピン21が第1溝部32と第2溝部33との連結部に配置される。また、ボス34の逃げ部34b(図5参照)がリブ24の案内面24aに沿って配置される。
第1溝部32は枢支軸に垂直な面内で前後方向に対して傾斜しているため、左右の第1溝部32の開放端からヒンジピン21が離脱することがない。従って、冷蔵室扉41の脱落を防止することができる。
この時、溝カムシャッター41はリブ24に当接し、捻りバネ42の付勢力に抗してシャッター支持部40の開口部40aを開く。これにより、ヒンジピン21が溝カム31に係合する。同様に、逃げ溝シャッター43は第1係合突起25に当接し、捻りバネ44の付勢力に抗してシャッター支持部40の開口部40bを開く。これにより、第1係合突起25が逃げ溝36内に配される。
冷蔵室扉4を右側から開くと、右側のヒンジピン21は第1溝部32の係合案内によって第1溝部32の開放端に向かって相対移動する。第1溝部32は開放端が冷蔵室扉4の内側に向かって傾斜しており、第2溝部33は第1溝部32との連結部から外側に向かって延びている。
両方のヒンジピン21の間隔は一定のため、右側のヒンジピン21が開放端に向かって内側に相対移動すると、左側のヒンジピン21は第1溝部32から離れる方向に第2溝部33内を外側に相対移動する。これにより、冷蔵室扉4は回動しながら左側の軸側から右側の開放側にスライド移動する。
そして、図5に示すように、左側のヒンジピン21が第2溝部33の閉じられた端部に到達し、カム機構12が第2係止位置に配置される。この時、左側のボス34の円筒面34aがリブ24の案内面24aと摺動を開始する。これにより、ヒンジピン21と第2溝部33との係合により略前後方向への冷蔵室扉4の移動が規制され、ボス34とリブ24との係合により略左右方向への冷蔵室扉4の移動が規制される。従って、カム機構12は第2係止位置で冷蔵室扉4をスライド規制して回動自在に支持する。
また、右側の第1係止部材25の円筒面25bと第2係止部材35の摺動面35bとが摺動し、左側の第1係止部材25の円筒面25aと第2係止部材35の摺動面35aとが摺動する。これにより、冷蔵室扉4をより安定して回動させることができる。
更に冷蔵室扉4が開かれると、図6に示すように、右側のヒンジピン21と溝カム31との係合が解除される。また、右側の第1係止部材25と第2係止部材35との係合が解除される。これにより、右側のカム機構12の係合が解除される。冷蔵室扉4は左側のヒンジピン21を中心としてスライド規制されて回動する。
この時、右側の溝カムシャッター41及び逃げ溝シャッター43はそれぞれ捻りバネ42、44の付勢力によって開口部40a、40bを閉じ、ストッパー47、48により係止される。これにより、右側の溝カムシャッター41により溝カム31及びボス34が覆われ、逃げ溝シャッター43により第2係合突起35及び逃げ溝36が覆われる。
更に冷蔵室扉4が開かれると、図7に示すように、左側の第1係合突起25と第2係合突起35との係合が解除される。そして、第2溝部33とヒンジピン21との係合及びボス34とリブ24との係合によって冷蔵室扉4が回動する。この時、左側の逃げ溝シャッター43は捻りバネ44の付勢力によって開口部40bを閉じ、ストッパー48により係止される。これにより、左側の逃げ溝シャッター43により第2係合突起35及び逃げ溝36が覆われる。
冷蔵室扉4を閉じる場合には左右のカム機構12は上記と逆の動作が行われる。この時、溝カムシャッター41はヒンジピン21との当接により開き始めてリブ24との当接により更に開かれ、溝カム31から退避する。逃げ溝シャッター43は第1係合突起25に当接して開かれ、逃げ溝36から退避する。
また、冷蔵室扉4を左側から開閉すると、左右のカム機構12は上記と左右対称に推移する。
本実施形態によると、ヒンジピン21と溝カム31とが係合する一対のカム機構12によって二方向から択一的に扉(冷蔵室扉4や冷凍室扉6)を開閉し、扉を開いた際に溝カム31を覆うとともに扉を閉じた際に溝カム31から退避する溝カムシャッター41を設けたので、扉を開いた際に溝カム31への異物の侵入を防止することができる。従って、扉を閉じることができない不具合を回避することができ、扉開閉機構を備えた冷蔵庫1の使用性を向上することができる。また、扉を開いた際に溝カム31が視認されないため、冷蔵庫1の美感を向上することができる。
特に、冷蔵室扉4や冷凍室扉6の上面に溝カム31が設けられた場合には溝カム31に異物が侵入しやすくなるとともに視認されやすくなる。従って、ヒンジピン21を本体部2(機器本体)に設けて溝カム31及び溝カムシャッター41を扉の上面に設けた場合に冷蔵庫1の使用性及び美感をより向上することができる。
また、扉の閉成時に両側のカム機構12が対称な第1係止位置をとるとともに、扉の一方を開く際に両方のカム機構12によって扉が軸側から開放側へスライドして他方のカム機構12が第2係止位置をとり、第2係止位置で扉をスライド規制して回動自在に支持する。従って、二方向から択一的に扉を開閉する扉開閉機構を容易に実現することができる。
また、ヒンジピン21と同心の円弧上に沿う案内面24aを有するリブ24と、第2係止位置で案内面24aに摺動してヒンジピン21のスライドを規制するボス34とを備え、溝カムシャッター41が回動自在に支持されて溝カム31を覆う方向に付勢されるとともにヒンジピン21またはリブ24との当接によって溝カム31から退避する。これにより、溝カム31を覆うとともに溝カム31から退避する溝カムシャッター41を容易に実現することができる。
また、両方のヒンジピン21と同心の円筒面25a、25bを有する第1係合突起25と、第1係合突起25を摺動案内する第2係合突起35と、第2係合突起35の周囲に凹設して第1係合突起25との干渉を回避する逃げ溝36とを有し、扉を開いた際に逃げ溝36を覆うとともに扉を閉じた際に逃げ溝36から退避する逃げ溝シャッター43を設けている。
これにより、扉を開いた際に逃げ溝36への異物の侵入を防止することができる。従って、扉を閉じることができない不具合をより確実に回避することができるとともに、冷蔵庫1の美感をより向上することができる。
特に、冷蔵室扉4や冷凍室扉6の上面に逃げ溝36が設けられた場合には逃げ溝36に異物が侵入しやすくなるとともに視認されやすくなる。従って、逃げ溝36を扉の上面に設けた場合に冷蔵庫1の使用性及び美感をより向上することができる。尚、逃げ溝36を第1係合突起25に対して十分広い範囲に形成し、異物が逃げ溝36に侵入しても扉を閉じることができるようにしてもよい。
また、逃げ溝シャッター43が回動自在に支持されて逃げ溝36を覆う方向に付勢されるとともに第1係合突起25との当接によって逃げ溝36から退避する。これにより、逃げ溝36を覆うとともに逃げ溝36から退避する逃げ溝シャッター43を容易に実現することができる。
本実施形態において、カム機構12はヒンジピン21及びリブ24を本体部2に設けて溝カム31及びボス34を扉に設けているが、ヒンジピン21及びリブ24を扉に設けて溝カム31及びボス34を本体部2に設けてもよい。この時、扉の下面にヒンジピン21が設けられた場合には上方に面する溝カム31に異物が侵入しやすくなるとともに視認されやすくなる。従って、ヒンジピン21を扉の下面に設けて溝カム31及び溝カムシャッター41を本体部2(機器本体)に設けた場合に冷蔵庫1の使用性及び美感をより向上することができる。
また、カム機構12は扉に設けた第2係合突起35の周囲に逃げ溝36を凹設しているが、本体部2の第1係合突起25の周囲に第2係合突起35との干渉を回避する逃げ溝36を凹設してもよい。この時、本体部2に設けた逃げ溝36が上方に面して配される場合に、冷蔵庫1の使用性及び美感をより向上することができる。
また、一対のカム機構12を有する扉開閉機構を備えた冷蔵庫1について説明しているが、同様の扉開閉機構を他の機器に設けてもよい。この時、一対のカム機構12を扉の上下または前後に設けて上下または前後から扉を開くようにしてもよい。
本発明によると、扉を二方向から択一的に開閉する両開きの扉開閉機構を備えた冷蔵庫等の機器に利用することができる。
1 冷蔵庫
2 本体部
3 冷蔵室
4 冷蔵室扉
4c 上面カバー
5 冷凍室
6 冷凍室扉
10、11 支持部材
12 カム機構
21 ヒンジピン
24 リブ
24a 案内面
25 第1係合突起
30 カム部材
31 溝カム
32 第1溝部
33 第2溝部
34 ボス
34a 円筒面
34b 逃げ部
35 第2係合突起
36 逃げ溝
40 シャッター支持部
41 溝カムシャッター
42、44 捻りバネ
43 逃げ溝シャッター
47、48 ストッパ

Claims (7)

  1. 機器本体の開口部を覆う扉を、前記機器本体及び前記扉の対向する両端部に対称に配された一対のカム機構によって二方向から択一的に開閉する両開きの扉開閉機構において、
    前記扉の閉成時に両側の前記カム機構が対称な第1係止位置をとるとともに、前記扉の一方を開く際に両方の前記カム機構によって前記扉が軸側から開放側へスライドして他方の前記カム機構が第2係止位置をとり、第2係止位置で前記扉をスライド規制して回動自在に支持し、
    前記カム機構が、前記機器本体及び前記扉の一方に設けられて前記扉の枢支軸を形成するヒンジピンと、前記機器本体及び前記扉の他方に設けられて前記ヒンジピンを係合案内する溝カムと、前記ヒンジピンと同心の円弧上に沿って形成される案内面を有するリブと、第2係止位置で前記案内面に摺動して前記ヒンジピンのスライドを規制するボスとを有し、
    前記扉を開いた際に前記溝カムを覆うとともに前記扉を閉じた際に前記溝カムから退避する溝カムシャッターを設け
    前記溝カムシャッターは回動自在に支持されて前記溝カムを覆う方向に付勢されるとともに前記ヒンジピンに当接した後に前記ヒンジピンから離れて前記リブに当接することによって前記溝カムから退避することを特徴とする扉開閉機構。
  2. 前記溝カムシャッターは軸部で軸支され、前記リブは前記軸部の近傍で前記溝カムシャッターに当接し始めることを特徴とする請求項1に記載の扉開閉機構。
  3. 前記ヒンジピンを前記機器本体に設けるとともに、前記溝カム及び前記溝カムシャッターを前記扉の上面に設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の扉開閉機構。
  4. 前記ヒンジピンを前記扉の下面に設けるとともに、前記溝カム及び前記溝カムシャッターを前記機器本体に設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の扉開閉機構。
  5. 前記カム機構が、両方の前記ヒンジピン間に配されて両方の前記ヒンジピンと同心の円筒面が対向して形成される第1係合突起と、第1係合突起を摺動案内する第2係合突起と、第2係合突起の周囲に凹設して第1係合突起との干渉を回避する逃げ溝とを有し、前記扉を開いた際に前記逃げ溝を覆うとともに前記扉を閉じた際に前記逃げ溝から退避する逃げ溝シャッターを設けたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の扉開閉機構。
  6. 前記逃げ溝シャッターが回動自在に支持されて前記逃げ溝を覆う方向に付勢されるとともに第1係合突起との当接によって前記逃げ溝から退避することを特徴とする請求項5に記載の扉開閉機構。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の扉開閉機構を備えたことを特徴とする冷蔵庫




JP2010163947A 2010-07-21 2010-07-21 扉開閉機構及び冷蔵庫 Active JP4990999B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010163947A JP4990999B2 (ja) 2010-07-21 2010-07-21 扉開閉機構及び冷蔵庫
CN201180035657.6A CN103026156B (zh) 2010-07-21 2011-06-10 门开启关闭机构和冰箱
MYPI2013000140A MY157113A (en) 2010-07-21 2011-06-10 Door opening/closing mechanism and refrigerator
PCT/JP2011/063317 WO2012011330A1 (ja) 2010-07-21 2011-06-10 扉開閉機構及び冷蔵庫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010163947A JP4990999B2 (ja) 2010-07-21 2010-07-21 扉開閉機構及び冷蔵庫

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012026613A JP2012026613A (ja) 2012-02-09
JP4990999B2 true JP4990999B2 (ja) 2012-08-01

Family

ID=45779761

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010163947A Active JP4990999B2 (ja) 2010-07-21 2010-07-21 扉開閉機構及び冷蔵庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4990999B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111542671B (zh) * 2017-12-29 2021-09-28 夏普株式会社 门的开装置、门的开闭装置以及冰箱

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH055431Y2 (ja) * 1988-12-05 1993-02-12
JP2002333267A (ja) * 2001-05-09 2002-11-22 Sharp Corp 扉開閉機構
JP2004278251A (ja) * 2003-03-19 2004-10-07 Espec Corp 両開き式扉開閉装置
JP3689816B2 (ja) * 2003-09-25 2005-08-31 シャープ株式会社 扉開閉機構
JP2009092285A (ja) * 2007-10-05 2009-04-30 Sharp Corp 扉開閉機構

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012026613A (ja) 2012-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2821578B1 (en) Stay for opening and closing of door
US9863691B2 (en) Refrigerator
US8052236B2 (en) Refrigerator
JP5772696B2 (ja) 両開き収納ボックス
JP6745877B2 (ja) 扉開閉装置及びそれを備えた冷蔵庫
JP5756873B2 (ja) 開閉装置
JP2009092285A (ja) 扉開閉機構
WO2012011330A1 (ja) 扉開閉機構及び冷蔵庫
WO2018032690A1 (zh) 左右开门机构及冰箱
JP6224968B2 (ja) バッテリ接続端子保護カバー
JP4990999B2 (ja) 扉開閉機構及び冷蔵庫
WO2015078315A1 (zh) 双向开门装置及具有该装置的冰箱
WO2015078314A1 (zh) 双向开门装置及具有该装置的冰箱
JP2008240273A (ja) 引戸用クローザ装置
JP4827746B2 (ja) 扉開閉機構
JP4833349B1 (ja) 扉開閉機構及び冷蔵庫
JP6909296B2 (ja) 扉開閉機構
JP6819998B2 (ja) 扉体開閉装置並びにこの扉体開閉装置を備えた各種キャビネット
KR102004428B1 (ko) 냉장고
CN106766586B (zh) 左右开门机构及冰箱
US8729439B2 (en) Microwave oven with door change device
JP2020103687A (ja) 両開き扉の開閉機構及びそれを備えた洗濯機
JP2018126976A (ja) プリンタ
JP6159116B2 (ja) ヒンジ
JP6767536B2 (ja) 上げ下げ窓

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111026

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120410

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120502

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4990999

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150511

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D03