JP2002333267A - 扉開閉機構 - Google Patents

扉開閉機構

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JP2002333267A
JP2002333267A JP2001138088A JP2001138088A JP2002333267A JP 2002333267 A JP2002333267 A JP 2002333267A JP 2001138088 A JP2001138088 A JP 2001138088A JP 2001138088 A JP2001138088 A JP 2001138088A JP 2002333267 A JP2002333267 A JP 2002333267A
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Japan
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door
opening
cam
roller
hinge
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Application number
JP2001138088A
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English (en)
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Takashi Yoshikawa
隆司 義川
Hiroshi Yoshimura
宏 吉村
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2323/00General constructional features not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2323/02Details of doors or covers not otherwise covered
    • F25D2323/021French doors

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  • Refrigerator Housings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 扉の開閉操作を軽い力でも行えるように操作
性を向上し、且つ密閉性を良好にした扉開閉機構を提供
する。 【解決手段】 機器本体1の開口部に扉2を開閉自在に
枢支した扉開閉機構において、該扉2は扉2の閉止時に
第1係止位置をとり扉の開成時に前記扉がスライド移動
を伴って第2係止位置をとる構成となし、前記扉側若し
くは機器本体側の何れか一方には該扉2を支持し、扉2
の開閉動作を円滑にする回転体35を設けたものであ
り、扉2の開閉操作にあたって回転体が扉の開閉動作を
円滑にするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷蔵庫等の扉開閉機
構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の扉開閉機構は、例えば特公
昭60−24390号公報に示されるように、本体側に
取り付けられるヒンジ本体と、前記ヒンジ本体に枢軸に
て回動自在に枢支され、且つ、常時スプリングにて扉閉
成方向に附勢されるスライダーと、前記スライダーの遊
端部に回転軸を以って回動自在に枢支される扉と、機器
本体側に取り付けられ、且つ、傾斜面を有するカム状突
部と、前記扉側に取り付けられ、且つ、前記カム状突部
に係脱自在となる回転ローラを有する係止具とを備えた
ものがある。
【0003】また、特開2000−81277号公報に
示されるように、扉の左側と右側にカム機構をそれぞれ
設け、前記カム機構は左右で対称な第1係止位置と第2
係止位置をとることができ、扉の閉止状態では第1係止
位置をとり、扉の一方を開けるとき扉がスライドして他
方のカム機構は第2係止位置をとり、前記第2係止位置
で回転軸とする扉の荷重を上面で受けるヒンジピンを設
け、扉の開閉をスムーズにするためのローラを設けたも
のもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記特公昭60−24
390号公報に開示された扉開閉機構では、レバー部材
は受け部と摺動するため扉の重さに応じた摩擦力が加わ
る。このため、バネの付勢力を該摩擦力よりも大きくし
ておく必要がある。更に、両扉間に配されるパッキン及
び扉と筐体との間に配されるパッキンの弾性力により閉
止状態の扉が開くことを防止するために、該弾性力に抗
してバネにより付勢する必要がある。
【0005】そのため、扉を開く際にはレバー部材の摩
擦力とバネの付勢力とに抗した大きな操作力が必要とな
り、使用勝手が悪いという課題があった。また、レバー
部材やバネを必要とするため部品点数が多く組立工数も
増加し、扉開閉機構のコストがかかるとともに、扉開閉
機構の信頼性が低下する課題もあった。また、扉開閉機
構の信頼性を維持するために量産性が低下する課題もあ
った。
【0006】更に、扉閉止時に扉の片側一方で扉を支え
ているため、前記扉の他方が下がる傾向となり、扉開放
時にはこじれ等のため、更に開放のための操作力が必要
となる課題もあり、また、扉閉止状態では、前面開口部
で対向する扉端面のパッキンの密着不良が生じるという
課題もあった。
【0007】そして、前記特開2000−81277号
公報に開示された扉開閉機構では、扉の一方を開けると
き、他方のカム機構が第2係止位置をとるために左右方
向に扉がスライドするが、扉に設けたローラは、扉の左
右両側の開閉をともにスムーズにするため、扉開閉方向
に回転するように軸方向が設定(開口部と扉閉止時に平
行となるように設定)固定されており、前記スライド方
向に回転することはできず、この間の扉のスライド移動
には、摩擦抵抗によるブレーキがかかるという課題もあ
った。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の扉開閉機構は前
記のような課題を解決したもので、本発明の扉開閉機構
は、機器本体の開口部に扉を開閉自在に枢支した扉開閉
機構において、該扉は扉の閉止時に第1係止位置をとり
扉の開成時に前記扉がスライド移動を伴って第2係止位
置をとる構成となし、前記扉側若しくは機器本体側の何
れか一方には該扉を支持し、扉の開閉動作を円滑にする
回転体を設けたことを特徴とするものである。
【0009】また、本発明の扉開閉機構は、前記回転体
の回転面は略円柱状のローラであり、前記ローラは前記
スライド移動に伴って回転軸方向に移動することを特徴
とするものである。
【0010】さらに、本発明の扉開閉機構は、前記機構
はカム機構であり、前記カム機構を前記扉の両側に対称
に設け、前記扉の一方を開く際に他方の前記カム機構の
少なくとも一部が第2係止位置で前記扉を枢支して前記
扉を両側から開くことができることを特徴とするもので
ある。
【0011】また、本発明の扉開閉機構は、前記回転体
若しくは前記ローラの取付側に対する移動量は、前記第
1係止位置から第2係止位置にスライド移動する各々の
係止位置間の移動量以上であることを特徴とするもので
ある。
【0012】そしてまた、本発明の扉開閉機構は、前記
ローラは凹凸関係で、扉閉止位置で係脱可能なロック機
構の働きをすることを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の扉開閉機構の実施
の形態を図面とともに説明する。
【0014】図1は本発明の扉開閉機構を示す上面断面
図、図2は本発明の扉開閉機構のカム機構を示す正面断
面図、図3は本発明の扉開閉機構のカム機構の動作を示
す図、図4は本発明の扉開閉機構のカム機構の動作を示
す図、図5は本発明の扉開閉機構のカム機構の動作を示
す図、図6は本発明の扉開閉機構のカム機構の動作を示
す図、図7は本発明の扉開閉機構のカム機構の動作を示
す図、図8は本発明の扉開閉機構のカム機構の動作を示
す図、図9は本発明の扉開閉機構のカム機構を示す正面
断面図、図10は本発明の扉開閉機構のカム機構の動作
を示す図、図11は本発明の扉開閉機構のカム機構の動
作を示す図、図12は本発明の扉開閉機構のカム機構の
動作を示す図、図13は本発明の扉開閉機構のカム機構
の動作を示す図、図14は本発明の扉開閉機構のガイド
ローラに関する図、図15は本発明の扉開閉機構のガイ
ドローラの正面及び側面断面図、図16は本発明の扉開
閉機構のカム機構及びガイドローラの動作を示す図、図
17は本発明の扉開閉機構のカム機構及びガイドローラ
の動作を示す図、図18は本発明の扉開閉機構のカム機
構及びガイドローラの動作を示す図、また、図19は本
発明の扉開閉機構のカム機構及びガイドローラの動作を
示す図である。
【0015】図1において、冷蔵庫等の本体側には筐体
1に外壁を形成された開口部1aが設けられている。開
口部1aは中程を境に左側を左扉2に覆われ、右側を右
扉3に覆われている。左扉2及び右扉3の一端には把手
4、5が設けられる。
【0016】左扉2及び右扉3は後述するようにカム機
構により相対的に移動する回動軸1b、1cにより枢支
され、把手4、5を把持して両側に開くようになってい
る。また、左扉2と右扉3との間の隙間にはそれぞれパ
ッキン6、7が取付けられ、該隙間を密閉するようにな
っている。
【0017】カム機構は左扉2の上部、左扉2の下部、
右扉3の上部及び右扉3の下部の4箇所に同様の構造で
設けられる。図2は、左扉2の下部に配されるカム機構
を示す正面断面図である。このカム機構は、左扉2に取
付けられるスライドカム部材8と、筐体1に取付けられ
るロックカム組品32とから成っている。
【0018】スライドカム部材8は樹脂成形品から成っ
ており、上面にボス8a、8bが突設され、貫通するネ
ジ孔8c、8dが形成されている。ボス8a、8bを左
扉2の下面に設けられたボス孔(不図示)に嵌合し、ネ
ジ孔8c、8dに図中、下方からタッピングネジ(不図
示)を挿通してスライドカム部材8が左扉2の下面に取
付けられている。また、スライドカム部材8には、後述
するロック部材16を位置決めするボス孔8fが形成さ
れている。
【0019】ロックカム組品32はロックカム部材18
とアングル22とがネジ31により一体化され、スライ
ドカム部材8と係合してカム機構を構成する。ロックカ
ム部材18は樹脂成形品から成り、アングル22は左扉
2の重量を支えるため金属部材から成っている。
【0020】アングル22には3箇所にネジ孔22aが
形成されている。ネジ孔22aにタッピングネジを挿通
してアングル22、即ちロックカム組品32が筐体1に
取付けられている。また、例えばステンレス鋼等の金属
から成るヒンジピン23、ロックピン24及びガイドピ
ン25をそれぞれかしめてアングル22に一体化されて
いる。ヒンジピン23、ロックピン24、ガイドピン2
5はロックカム部材18をそれぞれ貫通し、図中、上方
に突出している。
【0021】カム機構の平面図を図3(a)に示す。同
図において、左扉2を閉じた状態を示しており、ロック
カム組品32は破線で示し、スライドカム部材8を実線
で示している。また、図3(b)は図3(a)のA−A
断面図である。スライドカム部材8には、ロック部材1
6が取付けられている。ロック部材16は樹脂成形品か
ら成り、上面に突設されたボス(不図示)をスライドカ
ム部材8の下面に設けられたボス孔8f(図2参照)に
嵌合し、タッピングネジ(不図示)等により取付けられ
ている。
【0022】ロック部材16の一端にはアーム部16a
が延設されている。アーム部16aは、延びた方向に略
垂直な方向の荷重に対して弾性変形するようになってい
る。アーム部16aの端部にはロックピン24と係合す
る係合部16bが設けられている。ロック部材16の他
端には、ロックカム部材18に形成されたストッパ18
eに当接して左扉2の回動を規制する規制部16cが設
けられている。
【0023】スライドカム部材8の一端の下面には、長
孔状のヒンジ溝9が凹設されている。ヒンジ溝9の周囲
には、後述する第2係止位置の時のヒンジピン23を中
心とした円筒面10dを有するボス10が突設されてい
る。
【0024】ヒンジピン23の底部には台座部23aが
同心に形成されている。ボス10には、底面10bに対
して下方に突出する段差部10a(図3(a)の斜線
部)が形成されている。段差部10aの内周側は台座部
23aに沿って形成され、台座部23aの周部に接して
面取りされている。
【0025】そして、ボス10の底面10bが台座部2
3a上に乗っている。台座部23aの周囲のロックカム
部材18には、段差部10aとの干渉を回避する凹部1
8fが凹設されている。尚、面取りにより段差部10a
が台座部23aに容易に乗り上げ可能になっており、面
取りを台座部23aの上面に形成してもよい。また、図
3(a)において、面取りの内周縁は台座部23aの外
形線と重なるため省いている。
【0026】また、前記台座部23aの周部に接した、
段差部10aの内周側の面取りにかえて、底面10bか
ら段差部10aにかけて、台座部23aが相対的にヒン
ジ溝9の長手方向にそって傾斜移動したときの軌跡を、
傾斜面としても、後述する効果と同様の効果が得られる
ことになる。
【0027】ヒンジピン23の周囲のロックカム部材1
8には、ヒンジピン23と同心の円筒状の凹面19aを
有するリブ19が突設されている。ヒンジ溝9よりも開
口部1a(図1参照)の中央側にはL字型に屈曲したガ
イド溝11が凹設されている。ガイド溝11は後述する
第1係止位置から第2係止位置までガイドピン25を相
対的に案内する案内部11aと、第2係止位置でガイド
ピン25を相対的に逃がす逃げ部11bとを有してい
る。
【0028】次に、左扉2の下部のカム機構の動作につ
いて図3〜図5を参照して説明する。他のカム機構につ
いても同様の動作が行われる。尚、図4、図5において
(a)は平面図を示し、(b)は図3(b)と同様にヒ
ンジ溝9の長手方向の断面図を示している。また、図4
(a)、図5(a)において、段差部10aの面取りの
内周縁は図が複雑になるため省いている。
【0029】前述のように図3(a)、(b)は、左扉
2が閉じた状態を示している。左扉2の閉止状態ではヒ
ンジ溝9の一端にヒンジピン23が係止され、カム機構
は第1係止位置をとる。第1係止位置では、ボス10の
底面10bがヒンジピン23の台座部23a上に乗って
おり、段差部10aは台座部23aよりも下方に配され
る。ガイドピン25はガイド溝11の案内部11aの端
部に配置されている。
【0030】また、左扉2の閉止状態の時、ヒンジ溝9
とヒンジピン23との間またはガイド溝11の案内部1
1aとガイドピン25との間に移動方向の隙間を設ける
と、ヒンジピン23やガイドピン25等の寸法ばらつき
を吸収することができ、第1係止位置で確実に閉止する
ことができる。
【0031】ロックピン24はロック部材16の係合部
16bと係合し、アーム部16aの弾性力により左扉2
が右扉3(図1参照)の方向に付勢されている。これに
より、左扉2と右扉3との間の所定量の隙間を確実に保
持するとともに、ヒンジピン25とヒンジ溝9との隙間
による左扉2の遊動を防止する。従って、カム機構が第
1係止位置の状態を保持するとともに左扉2の閉止密閉
状態をより確実にしている。
【0032】把手4(図1参照)を把持して左扉2が開
き始めると、図4(a)、(b)に示すように、ボス1
0の段差部10aの内周側の面取り部分が台座部23a
に乗り上げ始め左扉2が上昇を開始する。ロック部材1
6のアーム部16aは弾性変形して、ロックピン24と
係合部16bとの係合解除が開始される。この状態で把
手4を離すと、アーム部16aの弾性力により左扉2は
図3の状態に戻る。従って、ロック部材16とロックピ
ン24により自閉機能を有し、左扉2を確実に閉じるこ
とができるようになっている。
【0033】左扉2は開成に伴い回動するが、ガイド溝
11の案内部11aがガイドピン25と係合するため、
第1係止位置のままではヒンジピン23を軸として回動
することができない。このため、相対的にヒンジピン2
3がヒンジ溝9に案内されるとともにガイドピン25が
案内部11aに案内されて、左扉2は回動しながら図4
(a)において左下方向へスライド移動する。
【0034】更に左扉2を開くと、図5(a)、(b)
に示すようにヒンジピン23がヒンジ溝9の他端に係止
され、カム機構は第2係止位置をとる。この時、ボス1
0の段差部10aは台座部23aに完全に乗り上げる。
また、ボス10の円筒面10dがリブ19の凹面19a
に沿って摺動を開始する。これにより、カム機構は第2
係止位置の状態を保持し、左扉2がヒンジピン23を軸
として回動するようになっている。
【0035】また、ガイド溝11の逃げ部11bは第2
係止位置でのヒンジピン23を中心とする円弧状に形成
され、ガイドピン25を相対的に逃がすとともに左扉2
の回動を案内し、第2係止位置を確実に保持するように
なっている。
【0036】更に左扉2を開くと、ボス10の円筒面1
0dがリブ19の凹面19aに沿って摺動を継続し、ロ
ックピン24とロック部材16との係合が解除されてガ
イドピン25がガイド溝11から離れる。これにより左
扉2がさらに開放される。尚、リブ19の凹面19aは
ボス10を案内できればよいので、リブ19に替えて例
えばヒンジピン23と同心の円弧上に配列された複数の
ピン等によって形成してもよい。左扉2の開放を続ける
と、ロック部材16の規制部16cがロックカム部材1
8のストッパー18eと当接し、左扉2の開成の範囲が
規制される。
【0037】また、以上に説明した図3〜図5に示す動
作と逆の動作により左扉2を閉じることができる。この
時、カム機構が第1係止位置になると、ボス10の段差
部10aがヒンジピン23の台座部23aから降下し
て、左扉2の閉止状態が保持される。
【0038】本実施形態によると、左扉2を開き始めた
際にカム機構により案内して左扉2が回動しながらスラ
イド移動するため、左扉2は右扉3から離れ、従来例の
ようにスライド移動を元に戻すバネやレバーを必要とせ
ずにパッキン6、7(図1参照)の摺動を回避すること
ができる。また、左扉2の重量は筐体1側のヒンジピン
23の台座部23aに加わるため接触面積が狭い。
【0039】従って、部品点数及び組立工数削減により
コスト削減、信頼性低下の防止及び量産性低下の防止を
図ることができるとともに、パッキン6、7の摺動摩擦
及びバネの弾性力がなく、台座部23aとボス10との
摺動摩擦が小さいため、左扉2の開閉に大きな操作力を
必要とせず、操作性を向上することができる。
【0040】更に、左扉2の閉止状態から軽い操作力で
左扉2を開くことができるにも関わらず、パッキン6、
7の弾性力及び筐体1と左扉2との間に配されるパッキ
ンの弾性力が働いても閉止状態ではボス10の段差部1
0aがヒンジピン23の台座部23aと係合して確実に
第1係止位置を保持し、左扉2及び右扉3が開かれるこ
とがない。また、段差部10aはボス10に設けられる
ため樹脂成形により容易に形成することができる。
【0041】しかも、底面10bと段差部10aとの段
差量や、段差部10aの内周縁の面取りの傾斜角度を変
えることによって、ボス10と台座部23aとの係合に
よるロック力を良好な操作性が得られるように調整する
ことができる。
【0042】また、本実施形態の扉開閉機構は、パッキ
ン6、7を設けず防塵等のために左扉2と右扉3との隙
間を狭くした場合にも適用することができ、左扉2のス
ライドによって、回動に伴う左扉2の端面と右扉3との
干渉を防止することができる。更に、開口部1aを1枚
の扉により開閉し、開く側に壁面等がある場合にも適用
することができ、スライドにより扉は壁面等から離れ、
扉の端部と壁面等との干渉を防止することができる。こ
れにより、簡単な構造で扉を軽い操作力で開閉できると
ともに、扉の閉止状態を確実に保持することができる。
【0043】次に、図6〜図8を参照して説明する。こ
れらの図において、説明の便宜上、前述の図1〜図5に
示す部分と同一の部分には同一の符号を付している。本
実施形態は、前述の図1〜図5と同様に構成され、異な
る点は、ボス10の底面の段差部10aに替えてヒンジ
溝9の天井面9aに段差部9bを設けている点である。
また、それぞれ(a)は平面図を示しておりロックカム
組品32を破線、スライドカム部材8を実線で示してい
る。(b)はヒンジ溝9の長手方向の断面図である。
【0044】図6(a)、(b)は左扉2の下部のカム
機構の左扉2を閉じた第1係止位置を示している。ヒン
ジ溝9には、天井面9aに対して下方に突出する段差部
9b(図6(a)の斜線部)が形成されている。段差部
9bの内周側はヒンジピン23に沿って形成され、ヒン
ジピン23の周部に接して面取りされている。そして、
ヒンジ溝9の天井面9aがヒンジピン23上に乗ってお
り、段差部9bはヒンジピン23の上端よりも下方に配
される。
【0045】尚、面取りにより段差部9bがヒンジピン
23に容易に乗り上げ可能になっており、面取りをヒン
ジピン23の上端に形成してもよい。また、図6(a)
において、面取りの内周縁はヒンジピン23の外形線と
重なるため省いており、図7(a)、図8(a)におい
ても図が複雑になるため省いている。
【0046】また、前記ヒンジピン23の周部に接し
た、段差部9bの内周側の面取りにかえて、天井面9a
から段差部9bにかけて、ヒンジピン23が相対的にヒ
ンジ溝9の長手方向にそって傾斜移動したときのヒンジ
ピン23上部の軌跡(図6(a)の平面図においては、
ヒンジピン23の外周形状を、ヒンジ溝9の長手方向に
そって、所定の距離だけ平行移動したときの、ヒンジピ
ン23の外周形状相当の形状)を、傾斜面としても、後
述する効果と同様の効果が得られることになる。
【0047】把手4(図1参照)を把持して左扉2が開
き始めると、図7(a)、(b)に示すように、段差部
9bの内周側の面取り部がヒンジピン23に乗り上げ始
め左扉2が上昇を開始する。更に左扉2を開くと、図8
(a)、(b)に示すようにヒンジピン23がヒンジ溝
9の他端に係止され、カム機構は第2係止位置をとる。
【0048】この時、ヒンジ溝9の段差部9bはヒンジ
ピン23に完全に乗り上げる。また、円筒面10dがリ
ブ19の凹面19aに沿って摺動を開始する。これによ
り、カム機構は第2係止位置の状態を保持し、左扉2が
ヒンジピン23を軸として回動する。
【0049】更に左扉2を開くと、ボス10の円筒面1
0dがリブ19の凹面19aに沿って摺動を継続し、ロ
ックピン24とロック部材16との係合が解除されてガ
イドピン25がガイド溝11から離れる。これにより左
扉2がさらに開放される。そして、ロック部材16の規
制部16cがロックカム部材18のストッパー18eと
当接し、左扉2の開成の範囲が規制される。
【0050】また、以上に説明した図6〜図8に示す動
作と逆の動作により左扉2を閉じることができる。この
時、カム機構が第1係止位置になると、ヒンジ溝9の段
差部9bがヒンジピン23から降下して、左扉2の閉止
状態が保持される。
【0051】そして、前記と同様に、樹脂成形により容
易にヒンジ溝9の天井面9aに段差部9bを形成するこ
とができ、軽い操作力で開閉を可能とするとともに、第
1係止位置を確実に保持することができる。尚、パッキ
ン6、7を設けず右扉3と左扉2との間隔を狭くした場
合や、1枚の扉により開口部1aを開閉する場合にも適
用して同様の効果を得ることができる。
【0052】また、ヒンジ溝9に形成した段差部9bに
替えて、ガイド溝11に段差部を設けてもよい。このよ
うにすると、上記と同様に、ガイドピン25に段差部が
乗り上げることにより扉を持ち上げて開き、ガイドピン
25から段差部が降下することにより扉が降下して第1
係止位置を保持することができる。
【0053】尚、前記において、ヒンジピンとヒンジ
溝、ガイドピンとガイド溝、リブとボスのそれぞれの組
み合わせの一方と他方が、本体側及び扉側の一方と他方
に設けられていればいずれに設けてもよい。
【0054】次に、図9〜図13について説明する。図
1〜図8と同様の働きをする部分には同一の符号を付し
ている。本図の扉開閉機構は、筐体の開口部を1枚の扉
により左右どちらからでも開閉できるようになってい
る。扉の上部及び下部には夫々両端に左右対称のカム機
構が設けられている。図9は扉の左下のカム機構を示す
正面断面図である。このカム機構は、扉20に取付けら
れるスライドカム部材8と、筐体1に取付けられるヒン
ジアングル33とから成っている。
【0055】スライドカム部材8は樹脂成形品から成
り、上面にボス8a、8bが突設され、貫通したネジ孔
8cが形成されている。ボス8a、8bを扉20の下面
に設けられたボス孔(不図示)に嵌合し、ネジ孔8cに
図中、下方からタッピングネジ(不図示)を挿通してス
ライドカム部材8が扉20の下面に取付けられている。
【0056】ヒンジアングル33は筐体1の左右に延び
て形成され、金属製のアングル部材33bに穿設された
ネジ孔33eにタッピングネジ(不図示)を挿通して筐
体1に取付けられている。アングル部材33bには金属
製のヒンジピン23及びロック外カム27がカシメによ
り固着されている。そして、インサート成形によりリブ
19を有するヒンジカバー33aが形成されている。
【0057】カム機構の平面図を図10(a)に示す。
上記のように、ヒンジアングル33には左右対称の位置
にヒンジピン23及びロック外カム27が設けられ、こ
れらに応じてスライドカム部材8が左右対称に配されて
いる。同図において、扉20を閉じた状態を示してお
り、ヒンジアングル33を破線で示し、スライドカム部
材8を実線で示している。また、図10(b)、(c)
はそれぞれ図10(a)のB−B断面図及びC−C断面
図である。
【0058】スライドカム部材8の一端の下面には、L
字状に連結した第1、第2カム溝13a、13bから成
るヒンジ溝13が凹設され、ヒンジピン23が挿入され
ている。左右の第2カム溝13bの間隔は後方へ行くほ
ど狭くなっている。このため、扉20の左右を同時に引
いてもヒンジピン23が第2カム溝13bと係合して扉
20を開くことができない。これにより、扉20の脱落
を防止して左右のカム機構は第1係止位置をとる。
【0059】第1、第2カム溝13a、13bには、天
井面13cに対してそれぞれ下方に突出する段差部13
d、13e(図10(a)の右下がり斜線部)が形成さ
れている。段差部13dの内周側はヒンジピン23に沿
って形成され、ヒンジピン23の周部に接して面取りさ
れている。そして、ヒンジ溝13の天井面13cがヒン
ジピン23上に乗っており、段差部13d、13eはヒ
ンジピン23の上端よりも下方に配される。
【0060】尚、面取りにより段差部13d、13eが
ヒンジピン23に容易に乗り上げ可能になっており、面
取りをヒンジピン23の上端に形成してもよい。また、
図10(a)において、面取りの内周縁はヒンジピン2
3の外形線と重なるため省いている。
【0061】第1カム溝13aの周囲には、後述する第
2係止位置の時のヒンジピン23を中心とした第1、第
2実施形態と同様の円筒面10dを有するボス10が突
設されている。ヒンジピン23の底部には台座部23a
が同心に形成されている。ボス10には、底面10bに
対して下方に突出する段差部10a(図10(a)の右
上がり斜線部)が形成されている。
【0062】段差部10aの内周側は台座部23aに沿
って形成され、台座部23aの周部に接して面取りされ
ている。そして、ボス10の底面10bが台座部23a
上に乗っている。ヒンジアングル33の台座部23aの
周囲には、段差部10aとの干渉を回避する凹部33c
が凹設されている。尚、面取りにより段差部10aが台
座部23aに容易に乗り上げ可能になっており、面取り
を台座部23aの上面に形成してもよい。また、図10
(a)において、面取りの内周縁は台座部23aの外形
線と重なるため省いている。
【0063】また、ヒンジピン23の周囲には、ヒンジ
ピン23と同心の円筒状の凹面19aを有するリブ19
が突設されている。スライドカム部材8には第1、第2
カム溝13a、13bよりも開口部の中央側に、摺動面
14a、14bを有してロック外カム27と係合するス
ライド外カム14が設けられている。スライド外カム1
4の周囲にはロック外カム27が通る溝部15が掘設さ
れている。
【0064】次に、カム機構の動作について扉20の右
側を開く場合を例に図10〜図13を参照して説明す
る。左右のカム機構は対称形であるので、扉20の左側
を開放する際も同様に動作する。図11〜図13におい
て(a)は平面図を示し、(b)、(c)はそれぞれ図
10(b)、(c)と同様に第1、第2カム溝13a、
13bの長手方向の断面図を示している。尚、各平面図
において段差部13d、13e、10aの面取りの内周
縁は、図が複雑になるため省いている。
【0065】前述のように図10(a)〜(c)は、扉
20が閉じた状態を示しており、カム機構は第1係止位
置をとり、扉20の脱落が防止される。図11(a)〜
(c)は、扉20が右側から開き始めた状態を示してい
る。右側のカム機構では、ヒンジピン23が相対的に第
2カム溝13bに案内されてスライドカム部材8が外側
に導かれ、第2カム溝13bの段差部13eがヒンジピ
ン23に乗り上げる。
【0066】左側のカム機構では、ヒンジピン23が相
対的に第1カム溝13aに案内されてスライドカム部材
8が内側に導かれ、第1カム溝13aの段差部13dが
ヒンジピン23に乗り上げ始める。また、ボス10の段
差部10aがヒンジピン23の台座部23aに乗り上げ
始める。これにより、扉20は持ち上げられるとともに
回動しながら右側にスライド移動する。また、右側のロ
ック外カム27の摺動面27bとスライド外カム14の
摺動面14bとが摺動を開始する。
【0067】更に扉20の右側を開くと、図12(a)
〜(c)に示すように、右側のカム機構ではロック外カ
ム27にスライド外カム14が案内され、継続してヒン
ジピン23が相対的に第2カム溝13bに案内される。
離れた2箇所で案内することにより、左側のカム機構を
後述する第2係止位置に確実に導くようになっている。
【0068】また、左側のカム機構は、継続してヒンジ
ピン23が相対的に第1カム溝13aに案内され、第1
カム溝13a及びボス10の段差部13d、10aがそ
れぞれヒンジピン23及び台座部23aに完全に乗り上
げる。左側のカム機構の段差部10a、13d及び右側
のカム機構の段差部13eがヒンジピン23や台座部2
3aに同時に乗り上げるように、段差部13eの第1カ
ム溝13a側の縁部の面取りを緩やかな傾斜にしてもよ
い。このようにすると、開閉中に扉20が傾斜せず開閉
動作を更に安定させることができる。
【0069】更に扉20の右側を開くと、図13(a)
〜(c)に示すように、左側のカム機構は第1カム溝1
3aの端部にヒンジピン23が係止され、第2係止位置
をとる。また、ボス10の円筒面10dがリブ19の円
筒面19aと摺動を開始する。これにより、カム機構は
第2係止位置を保持し、第2係止位置のヒンジピン23
を回動軸として扉20が回動する。
【0070】そして、扉20が回動すると左側のカム機
構のスライド外カム14の摺動面14aとロック外カム
27の摺動面27aとが摺動してより確実に第2係止位
置が保持される。この時、右側のロック外カム27の上
面とスライドカム部材8の下面や、スライド外カム14
の下面とヒンジアングル33の上面を互いに摺接させる
とより望ましい。
【0071】即ち、図13(c)に示すように、扉20
を閉じる際に第2カム溝13bとヒンジピン23が係合
を開始するときの衝突を回避するために、第2カム溝1
3bの天井面には開放端に向けて傾斜した傾斜面13f
が形成されている。このため、右側のヒンジピン23と
ヒンジ溝13との間には高さ方向に隙間が形成される。
従って、右側のロック外カム27の上面とスライドカム
部材8の下面や、スライド外カム14の下面とヒンジア
ングル33の上面を互いに摺接させることにより、扉2
0を高さ方向に安定して開閉することができる。
【0072】その後、右側の第2カム溝13bとヒンジ
ピン23の係合、右側のロック外カム27とスライド外
カム14の係合、及び左側のロック外カム27とスライ
ド外カム14の係合が夫々解除され開口部が開放され
る。更に開放すると、ストッパ33dにスライドカム部
材8と一体の当接部(不図示)が当接して扉20の回動
範囲が規制される。
【0073】また、以上に説明した図10〜図13に示
す動作と逆の動作により扉20を閉じることができる。
この時、カム機構が第1係止位置になると、左側のカム
機構では、ボス10の段差部10aがヒンジピン23の
台座部23aから降下し、第1カム溝13aの段差部1
3dがヒンジピン23から降下する。また、右側のカム
機構では、第2カム溝13bの段差部13eがヒンジピ
ン23から降下する。これにより扉20が閉止される。
【0074】本実施形態によると、扉20を開き始めた
際にカム機構の案内により扉20がスライド移動して第
2係止位置で保持されるため、扉20が脱落することな
く左右から開くことができる。また、扉20の重量はヒ
ンジピン23及び台座部23aに加わるため接触面積が
狭く摺動摩擦が小さく、軽い操作力で扉20を開くこと
ができる。
【0075】また、扉20の閉止状態ではボス10の段
差部10aがヒンジピン23の台座部23aと係合し、
第1、第2カム溝13a、13bの段差部13d、13
eがヒンジピン23と係合するため確実に第1係止位置
が保持される。従って、筐体1と扉20との間にパッキ
ン等が配されても、パッキン等の弾性力により扉20が
開かれることを防止することができる。尚、ヒンジピン
と第1、第2カム溝、リブとボスのそれぞれの組み合わ
せにおいて、本体側及び扉側の一方と他方に設けられて
いればいずれに設けてもよい。
【0076】また、前記において、扉が軽量の場合は第
1係止位置での段差部とヒンジピンや台座部等との係合
力が弱く、パッキンの弾性力等によって扉の閉止状態が
保持できない場合がある。このような場合には、扉の回
動軸の軸方向で例えば下方に扉を付勢するバネ等を設け
ることにより段差部の係合状態を保持して扉の閉止状態
を確実にすることができる。バネ等による付勢方向は扉
を開く方向に垂直であるため、扉の開成に必要な操作力
は僅かに増加するだけであり、使用勝手を悪化させるこ
とはない。
【0077】同様に、扉を軸方向に付勢することにより
左右方向に開閉する扉だけでなく、本体部の前面を上下
方向に開閉する扉や本体部の上面を水平方向に開閉する
扉の場合でも同様の効果が得られ、車のダッシュボード
のように軽量なふたの場合にも適用することができる。
更に、傾斜面を覆う扉にも適用することができる。
【0078】また、扉の左側を開ける場合は、前記図1
0および図11の図を左右方向で反転させた関係とな
る。
【0079】更に、図14〜図17について説明する。
尚、図14〜図17において、前記と同様の働きをする
部分には同一の符号を付している。
【0080】そして、図14はガイドローラ34を示す
図で、(a)は平面図、(b)はローラ35付近の正面
断面図、(c)はローラ35付近の側面断面図で、図
中、36はローラベース、37は軸ピン、36aはロー
ラベース36に設けられた取付用の穴である。
【0081】更に、ローラベース36に設けられた各々
のリブ36bの貫通穴36cに軸ピン37を通すととも
に、ローラベース36に設けられた各々のローラ用穴3
6dにローラ35を位置させ、軸ピン37はローラ35
の軸用穴35aにも通し、その後、軸ピン37の折曲げ
部37aを、ローラベース36の爪36eに引っ掛け
て、ガイドローラ34は完成する。
【0082】また、図15は、扉閉止状態での、扉左下
のカム機構近くにある、ガイドローラ34およびその周
辺を示し、(a)はローラ35付近の正面断面図、
(b)はローラ35付近の側面断面図である。
【0083】ガイドローラ34は前記の貫通した取付用
の穴36a(図14参照)が形成されており、前記扉2
0や後述する前記同様の扉2や扉3の下面に設けられた
ネジ孔(不図示)に、前記穴36aを介してガイドロー
ラ34はビス止めされている。
【0084】また、ヒンジアングル33は筐体1の左右
に延びて形成され、金属性のアングル部材33bに穿設
されたネジ孔33eにタッピングネジ(不図示)を挿通
して筐体1に取付けられている。そして、ヒンジアング
ル33は凸部33fを有するヒンジカバー33aが形成
されている。
【0085】尚、本図は前途のように、扉閉止状態の位
置関係であり、ガイドローラ34のローラ35は凹部3
3g上にあり、ロック状態にある。
【0086】そして、前記図9〜図13と同様に本実施
形態の扉開閉機構は、筐体の開口部を1枚の扉により左
右どちらからでも開閉できるようになっている。扉の上
部及び下部には夫々両端に左右対称のカム機構が設けら
れている。また、扉の下部側の前記カム機構近くの中央
側には、各々ガイドローラ34が設けられている。
【0087】カム機構及びガイドローラの平面図を図1
6(a)、(c)に示す。また、図10と同様に、ヒン
ジアングル33には左右対称の位置にヒンジピン23及
びロック外カム27が設けられ、これらに応じてスライ
ドカム部材8が左右対称に配されている。図16(a)
は、扉20を閉じた状態の扉20の左下側周辺を示して
おり、ヒンジアングル33を破線で示し、スライドカム
部材8及びガイドローラ34を実線で示している。ま
た、図16(b)、(d)はそれぞれ図16(a)、
(c)のローラ35付近の側面断面図である。
【0088】スライドカム部材8の一端の下面には、図
10と類似のL字状に連結した第1、第2カム溝13
a、13bから成るヒンジ溝13が凹設され、ヒンジピ
ン23が挿入されている。また、前記と同様に、左右の
第2カム溝13bの各々のカム溝に対する間隔は、後方
へ行くほど狭くなっている。このため、扉20の左右を
同時に手前に引いても、ヒンジピン23が第2カム溝1
3bと係合して扉20を開くことができない。これによ
り、扉20の脱落を防止して左右のカム機構は第1係止
位置をとる。尚、本図は本発明の扉開閉機構の左側下部
半分をあらわし、残りの右半分は本図を左右対称に反転
したものとなる。
【0089】第1カム溝13aの周囲には、後述する第
2係止位置の時のヒンジピン23を中心とした前記同様
の円筒面10dを有するボス10が突設されている。ヒ
ンジピン23の底部には台座部23aが同心に形成され
ている。また、ヒンジアングル33の前記台座部の周囲
には、ボス10との干渉を回避する凹部33cが凹設さ
れている。
【0090】また、ヒンジピン23の周囲には、ヒンジ
ピン23と同心の円筒状の凹面19aを有するリブ19
が突設されている。スライドカム部材8には第1、第2
カム溝13a、13bよりも開口部の中央側に、摺動面
14a、14bを有してロック外カム27と係合するス
ライド外カム14が設けられている。スライド外カム1
4の周囲にはロック外カム27が通る溝部15が掘設さ
れている。
【0091】次に、カム機構の動作について扉20の右
側を開く場合を例に図16〜図17を参照して説明す
る。尚、左右のカム機構は対称形であるので、扉20の
左側を開放する際も同様に動作する。また、図16〜図
17において(a)(c)は平面図を示し、(b)、
(d)はそれぞれ図16、図17のそれぞれの(a)、
(c)におけるローラ35付近の側面断面図である。
尚、各平面図において、図面の各部が小さくなるため、
扉20の右側は省いている。そして、図16(a)、
(b)は、扉20が閉じた状態を示しており、カム機構
は第1係止位置をとり、扉20の脱落が防止される。
【0092】また、図16(c)、(d)は、扉20が
右側から開き始めたときの、扉20の左側の状態を示し
ている。右側のカム機構では、図12と同様に、ヒンジ
ピン23が相対的に第2カム溝13bに案内されてスラ
イドカム部材8が右側に導かれる。
【0093】左側のカム機構では、ヒンジピン23が相
対的に第1カム溝13aに案内されてスライドカム部材
8が右側に導かれる。また、図16(d)のように、ガ
イドローラ34のローラ35がヒンジカバー33aの凸
部33fと凹部33gをつなぐ傾斜面33hに乗り上げ
る。これにより、扉20は持ち上げられるとともに回動
しながら右側にスライド移動する。
【0094】そして、このとき、ローラ35は扉20閉
止時の前後方向には回転するが、左右方向(回転軸方
向)ではその位置に留まろうとする。そのため、扉20
の右側へのスライドに伴い、ローラ35は軸ピン37上
を、見かけ上ガイドローラ34に対して左側に移動する
ことになる。(図16(a)、(c)対比参照。)これ
により、扉20の右側へのスライドが更に容易となり、
扉20の開閉における操作力のいっそうの低減が図られ
る。
【0095】尚、実際には、ローラ35は左右方向での
移動はほとんどなく、扉20自体が移動している。ま
た、このとき、図12と同様に、右側のロック外カム2
7の摺動面27bとスライド外カム14の摺動面14b
とが摺動している。
【0096】また、右側のカム機構ではロック外カム2
7にスライド外カム14が案内され、継続してヒンジピ
ン23が相対的に第2カム溝13bに案内されるため、
離れた2箇所で案内することになり、左側のカム機構を
後述する第2係止位置に確実に導くようになっている。
また、左側のカム機構は、継続してヒンジピン23が相
対的に第1カム溝13aに案内される。
【0097】更に扉20の右側を開くと、図17(a)
〜(d)に示すように、左側のカム機構は第1カム溝1
3aの端部にヒンジピン23が係止され、第2係止位置
をとる。また、ボス10の円筒面10dがリブ19の円
筒面19aと摺動を開始する。これにより、カム機構は
第2係止位置を保持し、第2係止位置のヒンジピン23
を回動軸として扉20が回動する。
【0098】また、図17(b)のように、ガイドロー
ラ34のローラ35がヒンジカバー33aの凸部33f
と凹部33gをつなぐ傾斜面33hに更に乗り上げる。
そのため、扉20は更に持ち上げられるとともに回動す
る。
【0099】そして、このとき、扉20の右側へのスラ
イドに伴い、ローラ35は軸ピン37上を、ガイドロー
ラ34に対して、前記同様に見かけ上、左側に更に移動
する。(図17(a)参照。)そのため、前記同様に、
扉20の右側へのスライドが更に容易となり、扉20の
開閉における操作力のいっそうの低減が図られる。
【0100】尚、前記でローラ35の見かけの移動のた
めの移動量(ローラ35とローラ用穴36dとで生じ
る、軸ピン37の軸方向の隙間に相当した量)は、前記
第1係止位置から第2係止位置に扉20がスライド移動
する、各々の係止位置間の移動量(例えば:3mm)以
上にしておくと、扉のスライドに最小限必要なローラ3
5の移動量が確保でき、開閉動作の操作力の低減が確実
に安定して得られる。
【0101】その後、図17(c)、(d)に示すよう
に、扉20が更に回動すると、左側のカム機構のスライ
ド外カム14の摺動面14aとロック外カム27の摺動
面27aとが摺動してより確実に第2係止位置が保持さ
れる。
【0102】そして、図17(d)のように、ガイドロ
ーラ34のローラ35がヒンジカバー33aの傾斜面3
3hを登りきり凸部33f面上に乗り上げる。これによ
り、扉20は更に持ち上げられるとともに、ヒンジピン
23を回動軸として扉20が回動する。
【0103】その後、右側の第2カム溝13bとヒンジ
ピン23の係合、右側のロック外カム27とスライド外
カム14の係合、及び左側のロック外カム27とスライ
ド外カム14の係合が夫々解除され開口部が開放され
る。
【0104】そして、凸部33f面上に乗り上げたガイ
ドローラ34のローラ35は、ヒンジカバー33aの傾
斜面33iを下り、ボス10の底面がヒンジピン23の
台座部23aに当接するまで、扉20は徐々に下がると
ともに回動し、その後は、ボス10の底面がヒンジピン
23の台座部23a上に位置したまま、扉20の上下の
移動はなく開放されることになる。
【0105】そして、更に扉20を開放すると、ストッ
パ33dにスライドカム部材8と一体の当接部(不図
示)が当接して扉20の回動範囲が規制される。
【0106】また、以上に説明した図16〜図17の各
々に示す動作と逆の動作により扉20を閉じることがで
きる。この時、カム機構が第2係止位置から第1係止位
置になると、左右のガイドローラ34のローラ35は、
ヒンジカバー33aの凸部33fを、傾斜面33i、3
3hに従い、登り降りして扉20が閉止されることにな
る。
【0107】そして、その間に、ローラ35は軸ピン3
7の上を、ローラ用穴36dに対して、扉開放時とは逆
に、見かけ上で右側に移動できるため、扉20の左側へ
のスライド移動が更に容易となり、これもまた、扉20
の開閉における操作力のいっそうの低減が図られること
になる。
【0108】尚、前記ローラ35の軸用穴35aの内周
側や外部の円周側に小さな突起や薄膜ヒレ状の突起を設
けて、前記ローラ35の軸ピン37に沿った(ローラの
軸ピンの軸心と平行)方向の移動に、所定の移動抵抗
(例えば:ローラの移動開始荷重=無荷重状態で5〜1
0g)をもたせると、ローラ35のガタツキをおさえる
ことができ、扉開閉時のローラガタツキによる不快音が
生じることもなる。
【0109】そして、ローラ35がヒンジカバー33a
の表面から離れているときの、扉20の開閉時の振動や
遠心力などによる、無用なローラ35の軸ピン37に沿
った方向の移動をおさえ、図17(c)のローラ35の
ローラ用穴36dに対する位置関係(本図のローラ35
とローラ用穴36dとの間で、右側に隙間がある。)を
保つことができ、扉20閉止時のローラ35の移動量が
更に安定して得られ、扉20の同一側(本図における右
側)の安定した開閉動作の操作力の低減が得られる。
【0110】しかしながら、扉20を左右交互に開閉す
る場合は、軸ピン37に沿った方向のローラ35の移動
は、本構造上からの理由で見込むことができず、ローラ
35のヒンジカバー33aに対する扉20のスライド移
動に関する摩擦抵抗は従来とかわらなく、その効果は得
られないことになる。
【0111】ところが、通常一般の使用においては、ど
ちらか一方の扉開閉側に集中した、または、繰り返し
た、開閉がされる場合が多く、また、筐体1が冷蔵庫の
ように重量のあるものや、据え付け固定されたものであ
る場合は、その据え付け位置によって、左右どちらか一
方を主に開閉する(例えば:筐体1の左側に壁がある場
合、筐体1の右側から扉20を開ける。)傾向にあり、
繰り返して扉20の一方を開閉する場合は、前記の効果
が確実に得られ、安定した開閉動作の操作力の低減が得
られる。
【0112】また、図16(a)で、ローラ35が本図
と逆の位置にあり(ローラ35がローラ用穴36dの内
で左側に位置している。)、扉20の右側を開く場合
は、扉20が右側へスライド移動するために、ローラ3
5のガイドローラ34に対する見かけの移動はできず、
ローラ35のヒンジカバー33aに対する摩擦抵抗は従
来とかわらないようになる。
【0113】ところが、扉20の右側を開放した後に再
び扉20の右側を閉じるときは、図17(a)の状態に
なり、扉20が左側へスライド移動するとき、前記同様
の効果が得られることになり、その後、繰り返して扉2
0の右側を開く場合は、前記の効果が常に得られ、安定
した開閉動作の操作力の低減が得られる。
【0114】そして、図16(b)のように、ローラ3
5は扉20の閉止位置で、ヒンジカバー33aの凹部3
3gに係脱自在に係合し、凹凸関係でロック機構の働き
をしており、確実に第1係止位置が保持されることにな
る。従って、筐体1と扉20との間にパッキン等が配さ
れても、パッキン等の弾性力により扉20が開かれるこ
とが防止でき、確実な閉止状態が保て、更に良好な密閉
状態が維持できることになる。
【0115】また、図17(d)のように、ローラ35
が凸部33f面上にあり、扉20の右側を閉じる方向に
押して、傾斜面33h上にローラ35が位置すると、扉
20の自重の働きによって、扉20の閉じる方向に力が
働き、扉の自閉機能が備わることになる。
【0116】尚、前記で、ヒンジカバー33aの凸部3
3f、凹部33g、傾斜面33h、33i等を扉20の
底面に本図を上下関係で反転した(凸部33fが下方に
突出す。)状態で設け、ガイドローラ34を前記凹凸に
対応してヒンジアングル33上に本図を上下関係で反転
した(ローラ35が上方になる。)状態で設けても、前
記同様の効果が得られる。
【0117】本実施形態によると、扉20を開き始めた
際にカム機構の案内により扉20がスライド移動して第
2係止位置で保持されるため、扉20が脱落することな
く左右から開くことができる。また、ローラ35が回転
することで、軽い操作力で扉20を開くことができる。
【0118】更には、扉20が例えば左側へスライド移
動するときには、ローラ35は軸ピン37の上を、ロー
ラ用穴36dに対して、扉開放時とは逆に、見かけ上で
右側に移動することができるため、扉20の左側へのス
ライド移動が更に容易となり、これもまた、扉20の開
閉における操作力のいっそうの低減が図られることにな
る。
【0119】しかも、扉20の下側を扉閉止時にローラ
35にて支えるため、扉の左右方向や前後方向での傾き
が生じにくく、扉閉止状態では、前面開口部周辺でのパ
ッキン(不図示)の密着性が向上し、しかも、扉開閉時
の扉の傾きによるヒンジ部周辺(例えば:ヒンジピン2
3とヒンジ溝13等)のこじれも生じなく、扉開閉の操
作力の低減に役立つ。
【0120】また、図16(b)のように、ローラ35
は扉20の閉止位置で、ヒンジカバー33aの凹部33
gに係脱自在に係合し、凹凸関係でロック機能をもって
おり、確実に第1係止位置が保持されることになり、筐
体1と扉20との間にパッキン等が配されても、パッキ
ン等の弾性力により扉20が開かれることが防止でき、
確実な閉止状態が保て、更に良好な密閉状態が維持でき
ることになる。
【0121】また、前記実施形態において、扉が軽量の
場合は第1係止位置でのローラ35と凹部33gとの係
合力が弱く、パッキンの弾性力等によって扉の閉止状態
が保持できない場合もあるが、このような場合には、扉
の回動軸の軸方向で、例えば下方に扉を付勢するバネ等
を設けることにより、凹凸関係でのロック機能によっ
て、係合状態を保持して扉の閉止状態を確実にすること
ができる。
【0122】そして、バネ等による付勢方向は扉を開く
方向に垂直であるため、扉の開成に必要な操作力は僅か
に増加するだけであり、使用勝手を悪化させることはな
い。
【0123】同様に、扉を軸方向に付勢することにより
左右方向に開閉する扉だけでなく、本体部の前面を上下
方向に開閉する扉や本体部の上面を水平方向に開閉する
扉の場合でも同様の効果が得られ、車のダッシュボード
のように軽量なふたの場合にも適用することができる。
更に、傾斜面を覆う扉にも適用することができる。
【0124】また、扉の左側を開ける場合は、前記図1
6および図17の図を左右方向で反転させた関係とな
る。
【0125】次に、図1のような、開口部1aの中程を
境に左扉2と右扉3に覆われている場合の、他の実施例
における、左扉2の下部のカム機構の動作について図1
8、図19を参照して説明する。尚、右扉3のカム機構
についても、図18の(a)、(c)、図19(a)の
各々を左右反転した構造にすることにより、同様の動作
が行われ、同様の効果が得られることになる。そして、
図18の(a)、(c)、と、図19の(a)は平面図
を示し、図18の(b)、(d)と、図19の(b)は
ローラ35付近の側面断面図である。
【0126】また、図18の(a)、(c)、と、図1
9の(a)において、台座部23aは図が複雑になるた
め省いている。尚、図3〜図5や図15等と構造的にほ
ぼ同様の働きをする部分の名称および符号は同一のもの
としている。
【0127】図18(a)、(b)は、左扉2が閉じた
状態を示している。左扉2の閉止状態ではヒンジ溝9の
一端にヒンジピン23が係止され、カム機構は第1係止
位置をとる。第1係止位置では、ボス10の底面がヒン
ジピン23の台座部23a上に乗っている。また、ガイ
ドピン25はガイド溝11の案内部11aの端部に配置
されている。
【0128】そして、左扉2の閉止状態の時、ヒンジ溝
9とヒンジピン23との間またはガイド溝11の案内部
11aとガイドピン25との間に移動方向の隙間を設け
ると、ヒンジピン23やガイドピン25等の寸法ばらつ
きを吸収することができ、第1係止位置で確実に閉止す
ることができる。
【0129】ロックピン24はロック部材16の係合部
16bと係合し、アーム部16aの弾性力により左扉2
が右扉3(図1参照)の方向に付勢されている。これに
より、左扉2と右扉3との間の所定量の隙間を確実に保
持するとともに、ヒンジピン25とヒンジ溝9との隙間
による左扉2の左側への遊動を防止する。従って、カム
機構が第1係止位置の状態を保持するとともに左扉2の
閉止密閉状態をより確実にしている。
【0130】また、図18(b)のように、ローラ35
は扉2の閉止位置で、ヒンジカバー33aの凹部33g
に係脱自在に係合することにより、凹凸関係でロック機
能の働きをしており、確実に第1係止位置が保持される
ことになる。
【0131】そして、扉2と扉3との間にパッキン等が
配されても、パッキン等の弾性力により扉2が開かれる
ことが防止でき、確実な閉止状態が保て、更に良好な密
閉状態が維持できることになる。そのため、ロック部材
16を省いても、確実な閉止状態が保て、良好な密閉状
態が維持できることになる。
【0132】次に、把手4(図1参照)を把持して左扉
2が開き始めると、図18(c)、(d)に示すよう
に、ロック部材16のアーム部16aは弾性変形して、
ロックピン24と係合部16bとの係合解除が開始され
る。この状態で把手4を離すと、アーム部16aの弾性
力により左扉2は図3の状態に戻る。従って、ロック部
材16とロックピン24により自閉機能を有し、左扉2
を確実に閉じることができるようになっている。
【0133】左扉2は開成に伴い回動するが、ガイド溝
11の案内部11aがガイドピン25と係合するため、
第1係止位置のままではヒンジピン23を軸として回動
することができない。このため、相対的にヒンジピン2
3がヒンジ溝9に案内されるとともにガイドピン25が
案内部11aに案内されて、左扉2は回動しながら図1
8(c)において左下方向へスライド移動する。
【0134】そして、このとき、ローラ35は扉2の閉
止状態での前後方向には回転するが、その左右方向では
回転できず、前記左右方向ではその位置に留まろうとす
る。そのため、扉2の左側へのスライドにともない、ロ
ーラ35は軸ピン37上を、見かけ上ガイドローラ34
に対して右側に移動することになる。(図18(a)、
(c)対比参照。)これにより、扉2の右側へのスライ
ドが更に容易となり、扉2の開閉における操作力のいっ
そうの低減が図られる。尚、実際には、ローラ35は左
右方向での移動はほとんどなく、扉2自体が移動してい
る。
【0135】また、ガイドローラ34のローラ35がヒ
ンジカバー33aの凸部33fと凹部33gをつなぐ傾
斜面33hに乗り上げる。これにより、扉20は持ち上
げられるとともに回動する。
【0136】尚、前記でローラ35の見かけの移動のた
めの移動量(ローラ35とローラ用穴36dとで生じ
る、軸ピン37の軸方向の隙間に相当した量)は、前記
第1係止位置から第2係止位置に左扉2がスライド移動
する、各々の係止位置間の移動量(例えば:3mm)以
上にしておくと、扉開閉に最小限必要なローラ35の移
動量が確保でき、開閉動作の操作力の低減が確実に安定
して得られる。
【0137】更に左扉2を開くと、図19(a)、
(b)に示すようにヒンジピン23がヒンジ溝9の他端
に係止され、カム機構は第2係止位置をとる。この時、
ボス10の円筒面10dがリブ19の凹面19aに沿っ
て摺動を開始する。これにより、カム機構は第2係止位
置の状態を保持し、左扉2がヒンジピン23を軸として
回動するようになっている。
【0138】また、ガイド溝11の逃げ部11bは第2
係止位置でのヒンジピン23を中心とする円弧状に形成
され、ガイドピン25を相対的に逃がすとともに左扉2
の回動を案内し、第2係止位置を確実に保持するように
なっている。また、ロック部材16のアーム部16aは
さらに弾性変形して、係合部16b付近はロックピン2
4を乗り越すため、この状態では、ロック部材16のア
ーム部16aでの自閉機能がなくなっている。
【0139】そして、扉2の左側へのスライドにともな
い、ローラ35は軸ピン37上を、見かけ上ガイドロー
ラ34に対して右側に更に移動することになる。また、
ガイドローラ34のローラ35がヒンジカバー33aの
傾斜面33hを登りきり凸部33f面上に乗り上げる。
これにより、扉20は更に持ち上げられるとともに、ヒ
ンジピン23を回動軸として扉20が回動する。
【0140】更に左扉2を開くと、ロックピン24とロ
ック部材16との係合が解除されてガイドピン25がガ
イド溝11から離れる。また、凸部33f面上に乗り上
げたガイドローラ34のローラ35は、ヒンジカバー3
3aの傾斜面33iを下り、ボス10の底面がヒンジピ
ン23の台座部23aに当接するまで、扉20は徐々に
下がるとともに回動し、その後は、扉20の上下の移動
はなく開放される。
【0141】そして、左扉2の開放を更に続けると、ロ
ック部材16の規制部16cがストッパー18eと当接
し、左扉2の開成の範囲が規制される。尚、リブ19の
凹面19aはボス10を案内できればよいので、リブ1
9に替えて例えばヒンジピン23と同心の円弧上に配列
された複数のピン等によって形成してもよい。
【0142】また、前記でボス10の底面を台座部23
aにて支えるかわりに、ヒンジピン23上にてヒンジ溝
9の天井面(不図示:図6の天井面9a相当)を支える
ようにしてもよい。
【0143】また、以上に説明した図18〜図19に示
す動作と逆の動作により扉2を閉じることができる。こ
の時、カム機構が第2係止位置から第1係止位置になる
と、ガイドローラ34のローラ35は、ヒンジカバー3
3aの凸部33fを、傾斜面33i、33hに従い、登
り降りして扉2が閉止されることになる。
【0144】そして、その間に、ローラ35は軸ピン3
7の上を、ローラ用穴36dに対して、扉開放時とは逆
に、見かけ上で左側に移動するため、扉2の右側へのス
ライド移動が更に容易となり、これもまた、扉2の開閉
における操作力のいっそうの低減が図られることにな
る。
【0145】尚、前記と同様に、ローラ35の軸用穴3
5aの内周側や外部の円周側に小さな突起や薄膜ヒレ状
の突起を設けて、前記ローラ35の軸ピン37に沿っ
た、ローラの軸ピンの軸心と平行な方向の移動に、所定
の移動抵抗(例えば:ローラの移動開始荷重=無荷重状
態で5〜10g)をもたせると、ローラ35のガタツキ
をおさえることができ、扉開閉時のローラガタツキによ
る不快音が生じることもなる。
【0146】そして、ローラ35がヒンジカバー33a
の表面から離れているときの、扉2の開閉時の振動や遠
心力などによる、無用なローラ35の軸ピン37に沿っ
た方向の移動をおさえ、図17(c)のローラ35のロ
ーラ用穴36dに対する位置関係(本図のローラ35と
ローラ用穴36dとの間で、右側に隙間がある。)を保
つことができ、扉2閉止時のローラ35の移動量が更に
安定して得られ、扉2の同一側(本図における右側)の
安定した開閉動作の操作力の低減が得られる。
【0147】また、図18(a)で、ローラ35が本図
と逆の位置にあり(ローラ35がローラ用穴36dの内
で右側に位置している。)、扉2を開く場合は、扉2が
左側へスライド移動するとき、ローラ35のガイドロー
ラ34に対する見かけの移動はできず、ローラ35のヒ
ンジカバー33aに対する摩擦抵抗は従来とかわらない
が、扉2を開放した後に再び扉2を閉じるときは、図1
9(a)のような状態になり、扉2が右側へスライド移
動するとき、前記と同様の効果が得られることになり、
その後、繰り返して扉2を開く場合は、前記の効果が常
に得られ、安定した開閉動作の操作力の低減が得られ
る。
【0148】そして、前記においては、ローラ35及び
軸ピン37を用いたため、回転体の回転方向が規制され
るが、前記回転体を支える側との接触は、作図上は線接
触であり、実用上においては扉の自重が大きい場合は、
ミクロ的には面接触となり、比較的大きな荷重(例え
ば:ローラ直径=10mm、ローラ長さ=10mm、ロ
ーラ総数=6個、軸ピン直径=4mm、扉総重量=約3
8.5Kg)に適したものである。尚、前記で、ローラ
35をローラとその回転軸を一体に形成(例えば:樹脂
成型品、ステンレスや鉄に亜鉛メッキ処理等の金属製引
き物やプレス・鍛造品等)した場合であっても、前記同
様の効果は得られる。
【0149】尚、扉が回転軸によってのみ開閉運動する
のではなく、前記開閉運動と異なる方向にスライド等の
回転軸に対して垂直方向に移動するような、複合運動の
扉開閉機構(例えば:特公昭60−24390号公報記
載の扉開閉機構)であれば、前記と同様の効果が得られ
る。
【0150】また、前記回転体には、略円柱状の回転面
をもつローラを用いたが、回転体に球面体を用いて、前
記球面体の半球部よりも少ない部分を表に出して、残り
の部分を回転自在に覆った状態にして、前記回転自在部
以外の所を固定部分とした(例えば:ボールペンの先端
構造)回転体の組品を用いても、扉総重量の軽いもので
あれば、球面体は自由な方向に回転できるため、前記と
同様の効果が得られ、更には、所定の方向(例えば:前
記スライド移動方向)に移動可能に前記回転体の組品の
固定部分をニードル上に移動可能に固着しても、前記同
様の効果が得られる。
【0151】しかも、前記球面体が接する部分が略平面
であれば、点接触となり、へこみや傷付きや、それらに
よる操作荷重の増加の可能性が増すが、相手側に対する
前記球面体の軌跡の部分を前記球面体の表面に対応した
凹面にしておくと、少なくとも線接触となり、前記課題
は解決でき、操作性が更に向上する。尚、球面体やそれ
に対応する面を金属(例えば:ステンレス鋼)にて形成
すると、更に、前記課題は解決できる。
【0152】そして、本実施形態によると、左扉2を開
き始めた際にカム機構により案内して左扉2が回動しな
がらスライド移動するため、左扉2は右扉3から離れ、
従来例のようにスライド移動を元に戻すバネやレバーを
必要とせずにパッキン6、7(図1参照)の摺動を回避
することができる。また、左扉2の重量は筐体1側のヒ
ンジピン23の台座部23aに加わるため接触面積が狭
い。
【0153】従って、部品点数及び組立工数削減により
コスト削減、信頼性低下の防止及び量産性低下の防止を
図ることができるとともに、パッキン6、7の摺動摩擦
及びバネの弾性力がなく、台座部23aとボス10との
摺動摩擦が小さいため、左扉2の開閉に大きな操作力を
必要とせず、操作性を向上することができる。
【0154】更に、左扉2の閉止状態から軽い操作力で
左扉2を開くことができるにも関わらず、図18(b)
のように、ローラ35は左扉2の閉止位置で、ヒンジカ
バー33aの凹部33gに係脱自在に係合し、凹凸関係
でロック機能をもっており、確実に第1係止位置が保持
されることになり、パッキン6、7の弾性力及び筐体1
と左扉2との間に配されても、パッキン等の弾性力によ
り左扉2及び右扉3が開かれることが防止でき、確実な
閉止状態が保て、更に良好な密閉状態が維持できること
になる。
【0155】そして、ヒンジ部での支え(例えば:ボス
10の底面を台座部23aにて支える。ヒンジピン23
上でヒンジ溝9の天井面を支える。等)とともに、左扉
2の下側を扉閉止時に回転体若しくはローラ35にても
支えるため、扉の左右方向での傾きが生じにくく、扉閉
止状態では、前面開口部で対向する扉端面やその付近に
あるパッキン(例えば:パッキン6、7)の密着性が向
上し、しかも、扉開閉時の扉の傾きによるヒンジ部周辺
のこじれも生じなく、扉開閉の操作力の低減に役立つ。
【0156】そして、左扉2の開放を更に続けると、ロ
ック部材16の規制部16cがストッパー18eと当接
し、左扉2の開成の範囲が規制される。尚、リブ19の
凹面19aはボス10を案内できればよいので、リブ1
9に替えて例えばヒンジピン23と同心の円弧上に配列
された複数のピン等によって形成してもよい。
【0157】また、前記でボス10の底面を台座部23
aにて支えるかわりに、ヒンジピン23上にてヒンジ溝
9の天井面(不図示:図6の天井面9a相当)を支える
ようにしてもよい。
【0158】しかも、ヒンジアングル33の傾斜面33
hの傾斜角度を変えることによって、ローラ35と凹部
33gとの係合によるロック力を良好な操作性が得られ
るように調整することができる。
【0159】また、本実施形態の扉開閉機構は、パッキ
ン6、7を設けず防塵等のために左扉2と右扉3との隙
間を狭くした場合にも適用することができ、左扉2のス
ライドによって、回動に伴う左扉2の端面と右扉3との
干渉を防止することができる。更に、開口部1aを1枚
の扉により開閉し、開く側に壁面等がある場合にも適用
することができ、スライドにより扉は壁面等から離れ、
扉の端部と壁面等との干渉を防止することができる。こ
れにより、簡単な構造で扉を軽い操作力で開閉できると
ともに、扉の閉止状態を確実に保持することができる。
【0160】また、前記実施形態において、扉が軽量の
場合は第1係止位置でのローラ35と凹部33gとの係
合力が弱く、パッキンの弾性力等によって扉の閉止状態
が保持できない場合もあるが、このような場合には、扉
の回動軸の軸方向で、例えば下方に扉を付勢するバネ等
を設けることにより、凹凸関係でのロック機能によっ
て、係合状態を保持して扉の閉止状態を確実にすること
ができる。
【0161】そして、バネ等による付勢方向は扉を開く
方向に垂直であるため、扉の開成に必要な操作力は僅か
に増加するだけであり、使用勝手を悪化させることはな
い。
【0162】同様に、扉を軸方向に付勢することにより
左右方向に開閉する扉だけでなく、本体部の前面を上下
方向に開閉する扉や本体部の上面を水平方向に開閉する
扉の場合でも同様の効果が得られ、車のダッシュボード
のように軽量なふたの場合にも適用することができる。
更に、傾斜面を覆う扉にも適用することができる。
【0163】また、前記でヒンジアングル33の凸部3
3fや凹部33gをなくしたものにすると、凹凸関係で
のロック機能は備わらないが、扉閉止時の扉の傾きを押
さえる効果は得られ、扉の密閉性やヒンジ部周辺等のこ
じれ等による操作性の低下はおさえられる。
【0164】そして、前記回転体やローラ等の構造と、
前記段差部をもつ構造の併用で、更に広い領域での係合
離脱機能や扉支え機能が備わるため、更に安定した操作
性の向上や、密閉性の向上や、安定した係脱機能が得ら
れる扉開閉機構となる。
【0165】なお、前記で左右方向とは、冷蔵庫を正面
から見て左右の方向を意味し、前後方向とは、冷蔵庫を
正面から見て前後の方向を意味する。また、本図におい
て、板厚などの薄い断面を示す部分に対するハッチング
は省略している。
【0166】
【発明の効果】本発明によると、扉閉止時には、前記扉
の回動軸の軸方向にかかる力を回転体で支え、扉開成時
には前記回転体が前記スライド移動に伴って移動するた
め、扉のスライドが更に容易となり、扉の開閉における
操作力のいっそうの低減が図られ、また、扉の傾きが押
さえられることにより、更に安定した操作性の向上や、
密閉性の向上した扉開閉機構が得られる。
【0167】また本発明によると、前記回転体の回転面
は略円柱状のローラであり、前記ローラは前記スライド
移動に伴って回転軸方向に移動するため、回転体の回転
方向は規定されるが、線若しくは面接触となり、支える
荷重の分布が広がり、ローラによるスライド移動が更に
容易になるとともに、スライド移動に伴って回転体が移
動するため、扉のスライド移動の作動性を向上させる。
【0168】また本発明によると、前記扉は前記機器本
体の開口部の中程を境に両側にそれぞれ設けられ、前記
機構が第1係止位置から第2係止位置に移動する際に前
記扉が他方の扉から離れる方向にスライド移動するた
め、ヒンジ部での支えとともに、扉の下側を扉閉止時に
回転体若しくはローラにても支えるため、扉の傾きが生
じにくく、扉閉止状態では、前面開口部で対向する扉端
面のパッキンの密着性が向上し、しかも、扉開閉時の扉
の傾きによるこじれも生じなく、扉開閉の操作力の低減
に役立つ。
【0169】また本発明によると、前記機構はカム機構
であり、前記カム機構を前記扉の両側に対称に設け、前
記扉の一方を開く際に他方の前記カム機構の少なくとも
一部が第2係止位置で前記扉を枢支して前記扉を両側か
ら開くため、ヒンジ部での支えとともに、扉の下側を扉
開閉時に回転体若しくはローラにても支えるため、扉の
傾きが生じにくく、扉開閉時の扉の傾きによるこじれも
生じなく、扉開閉の操作力の低減に役立つ。
【0170】また本発明によると、前記回転体若しくは
前記ローラの取付側に対する移動量は、前記第1係止位
置から第2係止位置にスライド移動する各々の係止位置
間の移動量以上であるため、扉開閉に必要なローラ等の
移動量が確保でき、開閉動作の操作力の低減が確実に安
定して得られる。
【0171】また本発明によると、前記ローラは凹凸関
係で、扉閉止位置で係脱可能なロック機構の働きをする
ため、更に確実な扉閉止位置が得られ、確実な扉閉止状
態が保てるようになり、更に良好な密閉状態が維持でき
ることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の扉開閉機構を示す上面断面図であ
る。
【図2】 本発明の扉開閉機構のカム機構を示す正面
断面図である。
【図3】 本発明の扉開閉機構のカム機構の動作を示
す図である。
【図4】 本発明の扉開閉機構のカム機構の動作を示
す図である。
【図5】 本発明の扉開閉機構のカム機構の動作を示
す図である。
【図6】 本発明の扉開閉機構のカム機構の動作を示
す図である。
【図7】 本発明の扉開閉機構のカム機構の動作を示
す図である。
【図8】 本発明の扉開閉機構のカム機構の動作を示
す図である。
【図9】 本発明の扉開閉機構のカム機構を示す正面
断面図である。
【図10】 本発明の扉開閉機構のカム機構の動作を示
す図である。
【図11】 本発明の扉開閉機構のカム機構の動作を示
す図である。
【図12】 本発明の扉開閉機構のカム機構の動作を示
す図である。
【図13】 本発明の扉開閉機構のカム機構の動作を示
す図である。
【図14】 本発明の扉開閉機構のガイドローラに関す
る図である。
【図15】 本発明の扉開閉機構のガイドローラの正面
及び側面断面図である。
【図16】 本発明の扉開閉機構のカム機構及びガイド
ローラの動作を示す図である。
【図17】 本発明の扉開閉機構のカム機構及びガイド
ローラの動作を示す図である。
【図18】 本発明の扉開閉機構のカム機構及びガイド
ローラの動作を示す図である。
【図19】 本発明の扉開閉機構のカム機構及びガイド
ローラの動作を示す図である。
【符号の説明】
1 筐体(機器本体) 1a 開口部 2 左扉 3 右扉 8 スライドカム部材(カム機構) 9、13 ヒンジ溝(カム機構) 10 ボス(カム機構) 11 ガイド溝(カム機構) 11a 案内部(カム機構) 11b 逃げ部(カム機構) 13a 第1カム溝(カム機構) 13b 第2カム溝(カム機構) 14 スライド外カム(カム機構) 16 ロック部材(カム機構) 16a アーム部(カム機構) 16b 係合部 18 ロックカム部材(カム機構) 19 リブ(カム機構) 20 扉 22 アングル(カム機構) 23 ヒンジピン(カム機構) 24 ロックピン(カム機構) 25 ガイドピン(カム機構) 27 ロック外カム(カム機構) 32 ロックカム組品(カム機構) 33 ヒンジアングル(カム機構) 33f 凸部 33g 凹部 35 ローラ 37 軸ピン(回転軸)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器本体の開口部に扉を開閉自在に枢支
    した扉開閉機構において、該扉は扉の閉止時に第1係止
    位置をとり扉の開成時に前記扉がスライド移動を伴って
    第2係止位置をとる構成となし、前記扉側若しくは機器
    本体側の何れか一方には該扉を支持し、扉の開閉動作を
    円滑にする回転体を設けたことを特徴とする扉開閉機
    構。
  2. 【請求項2】 前記回転体は球体で構成したことを特徴
    とする前記請求項1記載の扉開閉機構。
  3. 【請求項3】 前記回転体は略円柱状のローラからな
    り、扉の開閉動作に伴って該ローラの回転軸方向に移動
    可能に遊びを持たせたことを特徴とする前記請求項1記
    載の扉開閉機構。
  4. 【請求項4】 前記機構はカム機構であり、前記カム機
    構を前記扉の両側に対称に設け、前記扉の一方を開く際
    に他方の前記カム機構の少なくとも一部が第2係止位置
    で前記扉を枢支して前記扉を両側から開くことができる
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載
    の扉開閉機構。
  5. 【請求項5】 前記回転体若しくは前記ローラの取付側
    に対する移動量は、前記第1係止位置から第2係止位置
    にスライド移動する各々の係止位置間の移動量以上であ
    ることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記
    載の扉開閉機構。
  6. 【請求項6】 前記ローラは凹凸関係で、扉閉止位置で
    係脱可能なロック機構の働きをすることを特徴とする請
    求項1から請求項5の何れかに記載の扉開閉機構。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012026613A (ja) * 2010-07-21 2012-02-09 Sharp Corp 扉開閉機構及び冷蔵庫
CN114076479A (zh) * 2020-08-10 2022-02-22 青岛海尔特种电冰箱有限公司 可更换门面的冰箱门

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