JP2020103687A - 両開き扉の開閉機構及びそれを備えた洗濯機 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、以上のような背景により以下の目的を達成するものである。
本発明の目的は、簡素な構造で、扉を開閉中に扉の脱落がなく、確実に扉を開閉できる、両開き扉の開閉機構及びそれを備えた洗濯機を提供することにある。
本発明の他の目的は、簡素な構造で、故障が少なく、製造コストの上昇を抑制可能な、両開き扉の開閉機構及びそれを備えた洗濯機を提供することにある。
即ち、本発明1の両開き扉の開閉機構は、機器本体の開口部を覆う扉と、前記機器本体及び前記扉の両端部に対称位置に配置された一対のカム機構を備えた両開き扉の開閉機構において、
前記扉又は前記機器本体のいずれか一方の一端側面に固定された第1カム溝ブラケット(3L)と、
前記第1カム溝ブラケット(3L)の固定位置と同一で、前記扉又は前記機器本体のいずれか一方の他端側面に固定された第2カム溝ブラケット(3R)と、
前記第1カム溝ブラケット(3L)に設けられ、前記扉の一端側に開口して形成された傾斜案内面(41L)、前記傾斜案内面(41L)に連続して形成され前記扉と平行な方向に形成された平行案内面(42L)、及び前記平行案内面(42L)に連続して形成され、前記扉の揺動を案内する扉揺動案内面(43L)が形成された第1カム溝(4L)と、
前記第2カム溝ブラケット(3R)に設けられ、前記扉の他端側に開口して形成された傾斜案内面(41R)、前記傾斜案内面(41R)に連続して形成され前記扉と平行な方向に形成された平行案内面(42R)、及び前記平行案内面(42R)に連続して形成され、前記扉の揺動を案内する扉揺動案内面(43R)が形成された第2カム溝(4R)と、
前記第1カム溝ブラケット(3L)の固定位置と異なる、前記扉又は前記機器本体のいずれか他方の一端側面に固定された第1ピンブラケット(2L)と、
前記第2カム溝ブラケット(3R)の固定位置と異なる、前記扉又は前記機器本体のいずれか他方の他端側面に固定された第2ピンブラケット(2R)と、
前記第1ピンブラケット(2L)に固定され、前記第1カム溝(4L)に係合可能な一端側第1ピン(21L)と、
前記第2ピンブラケット(2R)に固定され、前記第2カム溝(4R)に係合可能な他端側第1ピン(21R)と、
前記第1ピンブラケット(2L)に、前記一端側第1ピン(21L)と平行で間隔を置いて固定された一端側第2ピン(5L)と、
前記第2ピンブラケット(2R)に、前記他端側第1ピン(21R)と平行で間隔を置いて固定された他端側第2ピン(5R)と、
前記第1カム溝ブラケット(3L)に固定され、前記一端側第2ピン(5L)に係合して、前記扉の開閉時に前記一端側第2ピン(5L)の外周を摺動する一端側係合ブロック(6L)と、
前記第2カム溝ブラケット(3R)に固定され、前記他端側第2ピン(5R)に係合して、前記扉の開閉時に前記他端側第2ピン(5R)の外周を摺動する他端側係合ブロック(6R)とからなることを特徴とする。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態の両開き扉の開閉機構を備えた洗濯機の全体斜視図であり、扉を閉じた状態を示す。図2は扉を全閉した状態を示す図であり、図2(a)は図1のA−A断面図、図2(b)は図1のB−B断面図である。図6は洗濯機本体の一端側面に固定された第1本体側ブラケットを示す斜視図である。図7は扉の一端側面に固定された第1扉側ブラケットを示す斜視図であり、図7(a)は斜め上方から見た斜視図、図7(b)は斜め下方から見た斜視図である。図8は、扉を閉じた状態の第1本体側ブラケットと第1扉側ブラケットを示す斜視図である。図9(a)は扉を閉じた状態の第1本体側ブラケットと第1扉側ブラケットを示す平面図、図9(b)は扉を閉じた状態の第2本体側ブラケットと第2扉側ブラケットを示す平面図である。
最初に、左端に固定された第1扉側ブラケット3Lと第1本体側ブラケット2Lの詳細な構造について説明する。第1扉側ブラケット3Lの水平な上板には、扉102の一端(左端)側に開口する第1カム溝4Lが形成されている。第1カム溝4Lは、傾斜案内面41L、平行案内面42L、扉揺動案内面43Lで構成されている。第1本体側ブラケット2Lの水平な上板には、第1カム溝4Lに係合可能な一端側第1ピン21Lが固定されている。一端側第1ピン21Lは円柱形状で、断面形状が円形の一部を切り欠いたD形の形状である。一端側第1ピン21LのD形に切り欠いた平面22Lは、洗濯機本体101の前面103と平行に形成されている。平行案内面42Lは扉102と平行に形成されている。切り欠いた平面22Lと一端側第1ピン21Lの外周との間の長さL1は、平行案内面42Lの幅W1と同一長さに形成されている。扉102の一端(左端)側に開口する傾斜案内面41Lは、平行案内面42Lに連続して形成され、傾斜案内面41Lの幅W2は一端側第1ピン21Lの外径寸法と同一長さに形成されている。円形の扉揺動案内面43Lは、平行案内面42Lに連続して形成され、扉揺動案内面43Lの内径寸法は一端側第1ピン21Lの外径寸法と同一長さに形成されている。扉揺動案内面43Lには、扉102を開いたときに扉102の揺動角度を制限するための第1突起44Lが形成されている。第1突起44Lは平行案内面42Lの延長上に形成されている。
形状に形成されている。一端側係合溝71Lの右側面及び一端側ストッパーブロック7Lの右側面には、傾斜面72L及び傾斜面73Lが形成されている。従って、扉102の開閉時に、傾斜面72L及び傾斜面73Lによって一端側係合ピン23Lの上端が押し下げられ、圧縮ばね24Lが圧縮されて、一端側係合ピン23Lの上端が一端側係合溝71Lに円滑に出入りする。
次に、右端に固定された第2扉側ブラケット3Rと第2本体側ブラケット2Rの詳細な構造について説明する。第2扉側ブラケット3R、第2本体側ブラケット2Rは、上記した第1扉側ブラケット3L、第1本体側ブラケット2Lと左右対称な形状に形成されている。図9(b)、図10(b)、図11に示すように、第2扉側ブラケット3Rの水平な上板には、扉102の他端(右端)側に開口する第2カム溝4Rが形成されている。第2カム溝4Rは、傾斜案内面41R、平行案内面42R、扉揺動案内面43Rで構成されている。第2本体側ブラケット2Rの水平な上板には、第2カム溝4Rに係合可能な他端側第1ピン21Rが固定されている。
本発明の実施の形態の両開き扉の開閉機構は以上のように構成され、以下のように開閉動作が行われる。図2、図9、図12(a)に示すように、扉102を閉じた状態では、第1本体側ブラケット2Lの一端側第1ピン21Lに第1扉側ブラケット3Lの傾斜案内面41Lが係合し、第2本体側ブラケット2Rの他端側第1ピン21Rに第2扉側ブラケット3Rの傾斜案内面41Rが係合している。また、一端側第2ピン5Lに一端側係合ブロック6Lが係合し、他端側第2ピン5Rに他端側係合ブロック6Rが係合している。さらに、第1本体側ブラケット2Lの一端側係合ピン23Lの上端が一端側ストッパーブロック7Lの一端側係合溝71Lに係合し、第2本体側ブラケット2Rの他端側係合ピンの上端が他端側ストッパーブロック7Rの他端側係合溝に係合している。従って、扉102は閉じた状態が維持される。
図3、図10、図12(b)に示すように、扉102を右開きするため、扉102の左端を手前に引くと、扉102は右にスライドしながら反時計方向に揺動する。すなわち、右端の第2扉側ブラケット3Rは、他端側第1ピン21Rに第2カム溝4Rが案内されて移動し、傾斜案内面41R、平行案内面42R、扉揺動案内面43Rの順で他端側第1ピン21Rに係合する。同時に、他端側係合ブロック6Rが他端側第2ピン5Rの切り欠いた平面51Rに沿って摺動するため、扉102が右にスライドしながら反時計方向に揺動した時に、第2本体側ブラケット2Rから第2扉側ブラケット3Rが外れることを補助的に防止している。同時に、扉102に固定された他端側ストッパーブロック7Rは、他端側ストッパーブロック7Rの他端側係合溝が第2本体側ブラケット2Rの他端側係合ピンの上端に係合した状態を維持してスライドするため、右にスライドしながら反時計方向に揺動した時の扉102のガタを抑制することが可能となる。円形の扉揺動案内面43Rの内周が他端側第1ピン21Rの円形の外周に完全に係合すると、他端側係合ブロック6Rは他端側第2ピン5Rの切り欠いた平面51Rの右端から外れて、扉102を開くことが可能になる。
扉102の左端を手前に引くと、左側の第1扉側ブラケット3Lは、一端側第1ピン21Lに第1カム溝4Lが案内されて移動し、傾斜案内面41Lが一端側第1ピン21Lから外れ、扉102の左端が少し開き始める。同時に、一端側係合ブロック6Lが一端側第2ピン5Lに沿って摺動するため、扉102がスライドしながら反時計方向に揺動した時に第1本体側ブラケット2Lから第1扉側ブラケット3Lが外れることを補助的に防止している。同時に、扉102に固定された一端側ストッパーブロック7Lは、その一端側係合溝71Lが第1本体側ブラケット2Lの一端側係合ピン23Lの上端に係合した状態を維持してスライドするため、スライドしながら反時計方向に揺動した時の扉102のガタを抑制することが可能となる。その後、一端側係合ブロック6Lが一端側第2ピン5Lの右端から外れるため、扉102の左端を更に開くことが可能になる。
扉102を手で反時計方向に更に揺動させると、右端の第2扉側ブラケット3Rが他端側第1ピン21Rを支点にして反時計方向に揺動する。この時、第2扉側ブラケット3Rの扉揺動案内面43Rが他端側第1ピン21Rの円形の外周に案内されて揺動し、扉揺動案内面43Rが円形に形成されているため、第2扉側ブラケット3Rは他端側第1ピン21Rから外れない。扉102の反時計方向の揺動中は、他端側係合ブロック6Rはその円弧状案内面61Rが他端側第2ピン5Rの右端に沿って摺動する。同様に、一端側係合ブロック6Lは一端側第2ピン5Lの右端に沿って摺動する。扉102を全開させる揺動動作中、扉102に固定された他端側ストッパーブロックは、他端側ストッパーブロック7Rの他端側係合溝が第2本体側ブラケット2Rの他端側係合ピンの上端に係合した状態を維持する。図4、図5、図11に示すように、扉102が全開すると、右端の第2扉側ブラケット3Rの第2突起44Rが他端側第1ピン21Rの切り欠いた平面22Rに当接するため、扉102を全開させさせた時の揺動角度を制限することができる。
扉102を手で時計方向に揺動させると、右端の第2扉側ブラケット3Rが他端側第1ピン21Rを支点にして時計方向に揺動する。すると、扉102の左端と右端は、図10の状態に戻る。その後、扉102を奥側に押すと、扉102は左にスライドしながら時計方向に揺動し、扉102の左端と右端は、図9の状態に戻り、扉102は閉じた状態になる。扉102を左開きするための動作は、上記した右開き動作と左右が対称な動作になるため、詳細な説明は省略する。本発明の実施の形態の両開き扉の開閉機構は、傾斜案内面、平行案内面、及び扉揺動案内面が形成されたカム溝とD形の第1ピンで扉の脱落を防止するため、簡素な構造で、故障が少なく、製造コストの上昇を抑制することが可能となる。
101…洗濯機本体(機器本体)
102…扉
103…前面
2L…第1本体側ブラケット(第1ピンブラケット)
21L…一端側第1ピン
22L…切り欠いた平面
23L…一端側係合ピン
24L…圧縮ばね(付勢部材)
3L…第1扉側ブラケット(第1カム溝ブラケット)
4L…第1カム溝
41L…傾斜案内面
42L…平行案内面
43L…扉揺動案内面
44L…第1突起
5L…一端側第2ピン
51L…切り欠いた平面
6L…一端側係合ブロック
61L…円弧状案内面
7L…一端側ストッパーブロック
71L…一端側係合溝
72L、73L…傾斜面
2R…第2本体側ブラケット(第2ピンブラケット)
21R…他端側第1ピン
22R…切り欠いた平面
3R…第2扉側ブラケット(第2カム溝ブラケット)
4R…第2カム溝
41R…傾斜案内面
42R…平行案内面
43R…扉揺動案内面
44R…第2突起
5R…他端側第2ピン
51R…切り欠いた平面
6R…他端側係合ブロック
61R…円弧状案内面
7R…他端側ストッパーブロック
Claims (6)
- 機器本体の開口部を覆う扉と、
前記機器本体及び前記扉の両端部に対称位置に配置された一対のカム機構を備えた両開き扉の開閉機構において、
前記扉又は前記機器本体のいずれか一方の一端側面に固定された第1カム溝ブラケットと、
前記第1カム溝ブラケットの固定位置と同一で、前記扉又は前記機器本体のいずれか一方の他端側面に固定された第2カム溝ブラケットと、
前記第1カム溝ブラケットに設けられ、前記扉の一端側に開口して形成された傾斜案内面、前記傾斜案内面に連続して形成され前記扉と平行な方向に形成された平行案内面、及び前記平行案内面に連続して形成され、前記扉の揺動を案内する扉揺動案内面が形成された第1カム溝と、
前記第2カム溝ブラケットに設けられ、前記扉の他端側に開口して形成された傾斜案内面、前記傾斜案内面に連続して形成され前記扉と平行な方向に形成された平行案内面、及び前記平行案内面に連続して形成され、前記扉の揺動を案内する扉揺動案内面が形成された第2カム溝と、
前記第1カム溝ブラケットの固定位置と異なる、前記扉又は前記機器本体のいずれか他方の一端側面に固定された第1ピンブラケットと、
前記第2カム溝ブラケットの固定位置と異なる、前記扉又は前記機器本体のいずれか他方の他端側面に固定された第2ピンブラケットと、
前記第1ピンブラケットに固定され、前記第1カム溝に係合可能な一端側第1ピンと、
前記第2ピンブラケットに固定され、前記第2カム溝に係合可能な他端側第1ピンと、
前記第1ピンブラケットに、前記一端側第1ピンと平行で間隔を置いて固定された一端側第2ピンと、
前記第2ピンブラケットに、前記他端側第1ピンと平行で間隔を置いて固定された他端側第2ピンと、
前記第1カム溝ブラケットに固定され、前記一端側第2ピンに係合して、前記扉の開閉時に前記一端側第2ピンの外周を摺動する一端側係合ブロックと、
前記第2カム溝ブラケットに固定され、前記他端側第2ピンに係合して、前記扉の開閉時に前記他端側第2ピンの外周を摺動する他端側係合ブロックと
からなることを特徴とする両開き扉の開閉機構。 - 請求項1に記載の両開き扉の開閉機構において、
前記一端側第1ピンは、前記第1カム溝の前記平行案内面及び前記傾斜案内面に係合し、断面形状が円形の一部を切り欠いたD形の形状であり、
前記他端側第1ピンは、前記第2カム溝の前記平行案内面及び前記傾斜案内面に係合し、断面形状が円形の一部を切り欠いたD形の形状である
ことを特徴とする両開き扉の開閉機構。 - 請求項1又は2に記載の両開き扉の開閉機構において、
前記第1カム溝ブラケットの前記扉揺動案内面に形成され、前記扉を開いたとき前記扉の揺動角度を制限するために前記一端側第1ピンの前記切り欠いた平面に接触して停止するための第1突起と、
前記第2カム溝ブラケットの前記扉揺動案内面に形成され、前記扉を開いたとき前記扉の揺動角度を制限するために前記他端側第1ピンの前記切り欠いた平面に接触して停止するための第2突起と
を有することを特徴とする両開き扉の開閉機構。 - 請求項1又は2に記載の両開き扉の開閉機構において、
前記扉又は前記機器本体のいずれか一方の一端側面に固定され、前記一端側第1ピンの頂部と移動自在に係合する一端側ストッパーブロックと、
前記一端側ストッパーブロックの固定位置と同一で、前記扉又は前記機器本体のいずれか他方の他端側面に固定され、前記他端側第1ピンの頂部と移動自在に係合する他端側ストッパーブロックと
からなることを特徴とする両開き扉の開閉機構。 - 請求項4に記載の両開き扉の開閉機構において、
前記一端側ストッパーブロックに形成された一端側係合溝と、
前記一端側第1ピンの頂部に取り付けられ、付勢部材によって前記一端側係合溝と係合離脱可能な一端側係合ピンと、
前記他端側ストッパーブロックに形成された他端側係合溝と、
前記他端側第1ピンの頂部に取り付けられ、付勢部材によって前記他端側係合溝と係合離脱可能な他端側係合ピンと
からなることを特徴とする両開き扉の開閉機構。 - 前記開口部に一端が開口した有底円筒状の水槽と、前記水槽内で回転する一端が開口した有底円筒状の洗濯槽とを配し、
前記扉によって、前記水槽及び前記洗濯槽の開口を塞ぐことを特徴とする、
請求項1から5に記載の両開き扉の開閉機構を備えた洗濯機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018246557A JP7191323B2 (ja) | 2018-12-28 | 2018-12-28 | 両開き扉の開閉機構及びそれを備えた洗濯機 |
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WO2023116871A1 (zh) * | 2021-12-24 | 2023-06-29 | 青岛海尔洗衣机有限公司 | 洗衣机 |
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JP2003262457A (ja) * | 2002-03-05 | 2003-09-19 | Toshiba Corp | 冷蔵庫等の扉開閉装置 |
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