JP4949897B2 - 防振機能付きズームレンズおよび撮像装置 - Google Patents

防振機能付きズームレンズおよび撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、防振機能付きズームレンズおよび撮像装置に関し、詳しくは、変倍光学系の一部のレンズ群を、光軸と略直交する方向に移動させることにより、変倍光学系が振動(傾動)した際に生じる撮影画像のブレを光学的に補正して良好な画像を得るようにしたビデオカメラやデジタルカメラ等、特に、3個のCCDを用いた、いわゆる3CCD対応のビデオカメラ等に好適に用いられる防振機能付きズームレンズおよびこれを搭載した撮像装置に関するものである。
移動する自動車等の移動物体上からの撮影や、シャッタースピードが遅い条件下における手持ち撮影では、撮影光学系に振動が伝わり手振れとなって撮影画像にブレが生じる。
そのため、撮影光学系の振動に伴う撮影画像のブレを防止する機能を有する防振光学系が種々提案されている。
このような防振光学系として、撮影光学系の一部のレンズ群を光軸と略直交する方向に移動させることにより画像の安定化を図るようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載された技術は、物体側より順に、変倍の際に固定される正の第1レンズ群、変倍機能を備えた負の第2レンズ群、変倍の際に固定される正の第3レンズ群、および変倍により変動する像面を補正する補正機能と合焦機能の双方の機能を備えた正の第4レンズ群からなり、このうち変倍時固定の第3レンズ群を光軸と略直交する方向に防振移動させることにより変倍光学系が振動した際の撮影画像のブレを補正するようにしたものである。
しかし、このような従来技術においては、第3レンズ群全体を防振移動させていることから、レンズ駆動系の負担が過大となってしまう。特に、3CCD方式対応の正、負、正、正の4群構成のズームレンズにおいては、長いバックフォーカスを得るために第3レンズ群の屈折力が相対的に小さくなり、手ぶれ補正群の防振のための移動量がどうしても大きくなってしまうことから、レンズ駆動系の負担は、より深刻なものとなる。
そこで、下記特許文献2〜4に開示された技術のように、第3レンズ群を構成する複数のレンズ群のうちの1群を防振移動させるようにしたものが知られている。ただし、下記特許文献3においては、物体側から順に正、負、正、負、正の5群構成と記載されているが、変倍時に3番目と4番目の群間隔が変化せず、またこれら2つの合成群は条件式からも明らかなように正の屈折力を有するため、正、負、正、正の4群構成のズームレンズとみなすことができる。
このように、第3レンズ群全体ではなく、第3レンズ群を構成する複数のレンズ群のうちの1群を防振移動させることで、レンズ駆動系の負担を大幅に軽減することができ、特に、3CCD方式対応の正、負、正、正の4群構成のズームレンズにおいて、極めて有効なものとなっている。
特許第3557344号公報 特開平11−237550号公報 特開2000−298235号公報 特許第3359131号公報
しかしながら、上記特許文献2記載のものでは、第3レンズ群が、物体側から順に負レンズ群と正レンズ群を配列してなり、このうち像側に配置した正レンズ群を防振用に駆動しているため、物体側の負レンズ群の光束発散性により、正レンズ群の位置において光束が拡がってしまい、防振駆動される正レンズ群がどうしても大径化してしまい、重量も大きくなる。この結果、小パワーで迅速な防振制御を行い難いという問題があった。今日、ビデオカメラやデジタルカメラにおいては、小型軽量化と共に省電力化が強く求められており、より小パワーで迅速な防振制御を行い得るレンズ系の開発が望まれる。
また、上記特許文献3記載のものでは、上記第3レンズ群が、物体側から順に配された、正レンズ群および負レンズ群とで構成され、このうち、物体側に配置した正レンズ群を防振用に移動させている。しかしながら、この正レンズ群を防振移動させようとした場合、この移動量を抑制するためには、この正レンズの屈折力をより大きなものとする必要があり、その結果手振れ補正時に十分に収差補正することが難しくなる。
また、上記特許文献4記載の各実施例のものでも、第3レンズ群を、正レンズ群および負レンズ群から構成し、このうち正レンズ群を光軸と略直交する方向に防振移動させるようにしているため、上述した特許文献2、3記載のものと同様の問題が生じている。
本発明は、上述した事情に鑑みなされたものであって、コンパクト性を損なうことなく防振駆動系の負担を小さくすることができるとともに、大きな手ぶれが発生した場合でも良好な光学性能を得ることができる、3CCD対応のビデオカメラ等に好適な防振機能付きズームレンズおよび撮像装置を提供することを目的とするものである。
本発明の防振機能付きズームレンズは、物体側から順に、変倍に際して固定される、正の屈折力を有する第1レンズ群、変倍機能を備えた、負の屈折力を有する第2レンズ群、絞り、変倍に際して固定される、正の屈折力を有する第3レンズ群、および変倍による像面変動の補正機能と合焦機能とを備えた正の屈折力を有する第4レンズ群を配設してなるズームレンズであって、
前記第3レンズ群は、物体側から順に、正の屈折力を有する第3aレンズ群、負の屈折力を有する第3bレンズ群、および正の屈折力を有する第3cレンズ群を備え、
前記第3bレンズ群を、光軸と交差する方向に移動させて前記ズームレンズの振動に伴う撮影画像のブレを補正するように構成され、
さらに、以下の条件式(1)、(2)を満足することを特徴とするものである。
8<f3/fw<26‥‥‥(1)
0.55<|(φ3a+φ3c)/(2×φ3b)|<0.95‥‥‥(2)
ただし、
fw:広角端における全系の焦点距離
f3:第3レンズ群の焦点距離
φ3a:第3aレンズ群の屈折力(第3aレンズ群の焦点距離の逆数)
φ3b:第3bレンズ群の屈折力(第3bレンズ群の焦点距離の逆数)
φ3c:第3cレンズ群の屈折力(第3cレンズ群の焦点距離の逆数)
また、前記第3bレンズ群が、1つの単レンズまたは1つの接合レンズにより構成されるとともに、少なくとも1面の非球面形状のレンズ面を有していることが望ましい。
ここで、前記第3bレンズ群が1つの単レンズからなる場合において、該単レンズは、物体側に強い曲率の凹面を向けた負レンズであり、さらに、以下の条件式(3)、(4)を満足することが望ましい。
ν3b>35‥‥‥(3)
3b>1.75‥‥‥(4)
ただし、
ν3b:前記単レンズの構成材料のd線に対するアッベ数
3b:前記単レンズの構成材料のd線に対する屈折率
また、前記第3bレンズ群が、正レンズと負レンズを接合してなる接合レンズからなる場合において、該接合レンズの最も物体側の面が物体側に凹面を向けており、さらに、以下の条件式(5)、(6)を満足することが望ましい。
10<ν3bN−ν3bP<25‥‥‥(5)
(n3bN+n3bP)/2>1.7‥‥‥(6)
ただし、
ν3bP:前記接合レンズを構成する正レンズの構成材料のd線に対するアッベ数
ν3bN:前記接合レンズを構成する負レンズの構成材料のd線に対するアッベ数
3bP:前記接合レンズを構成する正レンズの構成材料のd線に対する屈折率
3bN:前記接合レンズを構成する負レンズの構成材料のd線に対する屈折率
また、前記第3aレンズ群と前記第3cレンズ群の少なくとも一方は、1枚のプラスチックレンズにて構成されていることが望ましい。
また、以下の条件式(7)を満足することが望ましい。
3<Bfw/fw<5.5‥‥‥(7)
ただし、
Bfw:最終レンズ面から結像面までの間にある屈折力のない光学部材を除去したときの広角端におけるバックフォーカス
さらに、本発明の撮像装置は、上述したいずれかの防振機能付きズームレンズを搭載したことを特徴とするものである。
本発明の防振機能付きズームレンズおよび撮像装置によれば、第3レンズ群を、物体側から順に、正の屈折力を有する第3aレンズ群、負の屈折力を有する第3bレンズ群、および正の屈折力を有する第3cレンズ群によって構成し、そのうち第3bレンズ群を光軸とほぼ直交する方向に移動させて手ぶれ補正を行うようにしている。したがって、コンパクト性を損なわずに、比較的軽量なレンズ群を手ぶれ補正群とすることができ、これにより防振駆動系の負担を軽減しつつ、大きな手ぶれが発生した場合でも光学性能を良好なものとすることができる。
具体的には、第3レンズ群全体を、正、負、正の屈折力の各部に分けた、いわゆるトリプレットの構成とすることで、中間の負の屈折力が過大となるのを防止でき、第3レンズ群全体を正、負の2つの屈折力に分けるよりも、無理なく手ぶれ補正群の移動量を適切な大きさとすることができる。このとき第3レンズ群全体の屈折力が相対的に大きいと、中間の負レンズ群における偏心の性能劣化が過大となるが、3CCDに対応し得る、正、負、正、正の4群構成のズームレンズにおいては、第3レンズ群の屈折力が相対的に小さくなるため、偏心の性能劣化も小さくなる。
また、条件式(1)を満足するように構成されているので、色分解プリズム等を挿入し得るバックフォーカス長を確保することができるとともに、レンズ全長の短縮化が可能となり、コンパクト性を担保することができる。
また、上記の条件式(2)を満足するように構成されているので、第3bレンズ群を簡単な構成とすることができ、全長の短縮化、および製造コストの低減を図ることができるとともに、防振時に必要な第3bレンズ群の移動量を抑制することで、この第3bレンズ群を駆動するためのアクチュエータ等のコンパクト化を図ることができる。
以下、本発明の実施形態に係る防振機能付きズームレンズについて、実施例1を示す図1を代表例に用いて説明する。
なお、図1の下段には、広角端から望遠端に至る各レンズ群の移動軌跡を示してある(図4、図7、図10、図13において同じ)。なお、第4レンズ群の移動軌跡のうち、実線は無限遠物体距離における移動軌跡を示し、破線は有限物体距離における移動軌跡を示す。
本発明の実施形態に係る防振機能付きズームレンズは、主として3CCDタイプのビデオカメラ等に搭載されるものであって、図1に示すように、物体側から順に、変倍に際して固定される、3枚のレンズL、L、Lからなる正の屈折力を有する第1レンズ群G、変倍機能を備えた、3枚のレンズL、L、Lからなる負の屈折力を有する第2レンズ群G、変倍に際して固定される、3枚のレンズL、L、Lからなる(実施例2では、4枚のレンズL、L、L、L10からなる)正の屈折力を有する第3レンズ群G、および変倍による像面変動の補正機能と合焦機能とを備えた、3枚のレンズL10、L11、L12からなる(実施例2では、3枚のレンズL11、L12、L13からなる)正の屈折力を有する第4レンズ群Gを配設してなる。
また、第3レンズ群Gの物体側には開口絞り3が配設されており、第4レンズ群Gと結像面(CCD撮像面)1との間には、屈折力のない光学部材である色分解プリズム(ローパスフィルタや赤外線カットフィルタ等のフィルタ部を含む)2が配されている。なお、開口絞り3は第3レンズ群Gと一体とされている。
この防振機能付きズームレンズでは、第2レンズ群Gを光軸Xに沿って移動させることにより、全系の焦点距離fを変化させるとともに、第4レンズ群Gを光軸Xに沿って移動させることにより、変倍による像面変動の補正と合焦を行い、光束を結像面1上に効率よく収束させるようにしている。
また、上記第3レンズ群Gは、物体側から順に、正の第3aレンズ群3a、負の第3bレンズ群3b、および正の第3cレンズ群3cよりなり、第3aレンズ群3aが第7レンズLのみにより、第3bレンズ群3bが第8レンズLのみにより、第3cレンズ群3cが第9レンズLのみにより各々構成される(実施例2では、第3aレンズ群3aが第7レンズLのみにより、第3bレンズ群3bが第8レンズLおよび第9レンズLの接合レンズにより、第3cレンズ群3cが第10レンズL10のみにより構成される)。
そして本実施形態では、第3bレンズ群3bを構成する第8レンズL(実施例2では、第3bレンズ群3bを構成する第8レンズLおよび第9レンズLの接合レンズ)を光軸Xと略直交する方向に移動(振動)させることにより、ズームレンズ系の振動に伴う撮影画像のブレを補正するようになっている。
具体的には、例えば、予めカメラ等に内蔵させた記憶装置に、手振れを補正するための第3bレンズ群3bの軸ずらし量を記憶させておき、カメラ側に配設されている角速度センサを用いて手振れ量を検知し、ズームレンズ系に配設したアクチュエータを用いて手振れ量に対応する軸ずらし量だけ第3bレンズ群3bを光軸Xと略直交する方向に移動させる。
このように、第3レンズ群Gの構成として、物体側から順に、正の第3aレンズ群3a、負の第3bレンズ群3bおよび正の第3cレンズ群3cを配列しており、第3レンズ群G全体を、正レンズ、負レンズ、正レンズからなる、いわゆるトリプレットの構成とすることで、中間の負レンズ(3b)の屈折力が過大となるのを防止でき、手ぶれ補正レンズ(3b)の防振移動量を適切な大きさとすることができる。
なお、第3レンズ群G全体の屈折力が相対的に大きいと、第3レンズ群Gにおける中間の負レンズにおける偏心の性能劣化が過大となるが、3CCD適応タイプの、正、負、正、正4群構成のズームレンズにおいては、第3レンズ群Gの屈折力が相対的に小さくなるため、偏心の性能劣化も小さくなり、実質的に問題とはならない。
また、防振用に駆動する第3bレンズ群3bを負レンズにより構成するとともに、この第3bレンズ群3bの物体側および像側に各々正の屈折力を有する第3aレンズ群3aおよび第3cレンズ群3cを配置することにより、この第3bレンズ群3bの位置における光束の拡がりを小さくしているため、この第3bレンズ群3bの小径化および軽量化を図ることができ、小パワーで迅速な防振制御を行うことが可能となる。
また本実施形態のものにおいて、手ぶれ補正群である第3bレンズ群3bを1つの単レンズ(実施例1、3、4、5)または1つの接合レンズ(実施例2)により構成し、さらには、第3bレンズ群3b中に、少なくとも1面の非球面を有することがより望ましい。これにより、手ぶれ補正群である第3bレンズ群3bを比較的軽量なレンズ群とすることができ、防振駆動系の負担を軽減することができる。また、手ぶれ補正群を光軸とほぼ直交する方向に移動させることによる性能劣化を小さくすることができる。
なお、第3bレンズ群3bを1つの単レンズから構成する場合には、この単レンズを、物体側に凹面を向けた負レンズとすることが望ましく、一方、第3bレンズ群3bが、正レンズと負レンズを接合してなる、1つの接合レンズから構成する場合には、この接合レンズの最も物体側の面が物体側に凹面を向けていることが望ましい。このようにすることで、トリプレットの構成でありながら長いバックフォーカスを確保することができる。
さらに、他のレンズ群中にも適宜非球面を設けることが、性能向上を図る上でより望ましい。
また、正レンズである、第3aレンズ群3aと第3cレンズ群3cの少なくとも一方は、1枚のプラスチックレンズにより構成されていることが、以下の理由から望ましい。
すなわち、温度が上昇した場合には、レンズ鏡筒が全体的に伸びるため、ピント位置は手前にずれる傾向にある。一方、レンズをプラスチックで形成すると、プラスチックの屈折率が温度上昇に応じて低下するため、その屈折力が低下する。このことは、温度が上昇した場合、プラスチック正レンズがピント位置を遠方にずらすように機能することを意味する。そこで、本実施形態のものにおいて、正レンズである第3aレンズ群3aおよび/または第3cレンズ群3cをプラスチックで形成することにより、温度変化に伴うレンズ鏡筒の形状変化に応じたピント位置ずれを補償することが可能となる(各実施例のものでは第3cレンズ群3cをプラスチックで形成しているが、第3aレンズ群3aをプラスチックで形成することも勿論可能である)。
さらに、第3aレンズ群3aと第3cレンズ群3cによって、正の屈折力を分配しており、個々のレンズの屈折力を小さいものとしているので、プラスチックで形成したことにより生ずる問題を抑制することができる。また、プラスチックレンズを用いているので、コスト的にも有利である。
また、本実施形態の防振機能付きズームレンズにおいては、上記条件式(1)、(2)を満足している。さらに、上記各条件式(3)〜(7)についても適宜満足している。
以下、上記各条件式(1)〜(7)の技術的意義について説明する。
まず、条件式(1)は、第3レンズ群Gの屈折力に対する広角端全系の屈折力の比の値の範囲を規定している。この条件式(1)の下限を超えると、第3レンズ群Gの屈折力が大きくなり過ぎる結果、色分解プリズム等を挿入するためのバックフォーカスを確保することが困難となってしまう。一方、条件式(1)の上限を越えると、第3レンズ群Gの屈折力が弱くなり過ぎ、レンズ全長の短縮化が困難となりコンパクト性が失われてしまう。
また、条件式(2)は、第3レンズ群G中の、第3aレンズ群3aと第3cレンズ群3cの平均屈折力と、第3bレンズ群3bの屈折力との配分の範囲を規定するものである。この条件式(2)の下限を越えると、第3bレンズ群3bの屈折力が大きくなり過ぎ、その偏心に伴う性能劣化も大きくなるので、第3bレンズ群3bを簡単な構成とすることが困難となり、レンズ全長の短縮化が困難となったり、コストの上昇を招来する。
一方、条件式(2)の上限を越えると、第3bレンズ群3bの屈折力が小さくなり、防振時に必要な第3bレンズ群3bの移動量が大きくなり過ぎ、これを駆動するためのアクチュエータのサイズ等も大きくなってしまう。また、第3aレンズ群3aおよび/または第3cレンズ群3cの屈折力が大きくなり過ぎ、いずれかにプラスチックレンズを使用したときに、温度変化に対するピント移動が過大となる。
さらに、上記条件式(3)を満足することが望ましい。この条件式(3)は、第3レンズ群G中の第3bレンズ群3bを構成する単レンズのd線に対するアッベ数を規定するものである。この条件式(3)の下限を越えると、第3bレンズ群3bを構成する単レンズのアッベ数が小さくなり過ぎ、光軸とほぼ直交する方向に移動させたときに色ずれが発生し、性能劣化が大きくなってしまう。
また、上記条件式(4)を満足することが望ましい。条件式(4)は、第3レンズ群G中の第3bレンズ群3bを構成する単レンズのd線に対する屈折率を規定するものである。条件式(4)の下限を越えると、第3bレンズ群3bを構成する単レンズの屈折率が小さくなることで、負のペッツバール和が大きくなり過ぎてしまい、像面湾曲の補正が難しくなる。
また、上記の条件式(5)を満足することが望ましい。条件式(5)は、第3レンズ群G中の第3bレンズ群3bを構成する接合レンズにおいて、その構成要素である正レンズと負レンズの、d線に対するアッベ数の差を規定するものである。この条件式(5)の下限を越えると、第3bレンズ群3bを構成する正レンズと負レンズのアッベ数の差が小さくなり過ぎて、第3bレンズ群3bにおける色収差補正が不足し、光軸とほぼ直交する方向に移動させたときに色ずれが発生し、性能劣化が過大となってしまう。一方、条件式(5)の上限を越えると、第3bレンズ群3bを構成する正レンズと負レンズのアッベ数の差が大きくなり過ぎて、第3bレンズ群3bにおける色収差補正が過剰となり、光軸とほぼ直交する方向に移動させたときに色ずれが発生し、性能劣化が過大となってしまう。
また、上記条件式(6)を満足することが望ましい。条件式(6)は、第3レンズ群G中の第3bレンズ群3bを構成する接合レンズにおいて、その構成要素である、正レンズと負レンズ各々のd線に対する屈折率の平均値を規定するものである。条件式(6)の下限を越えると、第3bレンズ群3bを構成する負レンズの屈折率が小さくなることにつながり、その結果、負のペッツバール和が大きくなり過ぎてしまい、像面湾曲の補正が難しくなる。
また、上記条件式(7)を満足することが望ましい。条件式(7)は、色分解プリズム等が入るための適切なバックフォーカスを確保するためのものである。条件式(7)の下限を越えると、色分解プリズム等を挿入するための十分なスペースを確保することが難しい。一方、条件式(7)の上限を越えると、上記バックフォーカスを十分に確保することはできるものの、レンズ全長の短縮化が困難となり、コンパクト化を図ることが困難となる。
ここで、第8レンズLの物体側の面、第9レンズLの物体側の面または像側の面(実施例2では、第10レンズL10の物体側の面)、および第12レンズL12の両面(実施例2では、第13レンズL13の両面)は、下記非球面式により表される非球面形状とされている。
これにより、球面収差の補正を良好なものとしつつ、防振時の画質の安定化を図ることができる。
Figure 0004949897
図16は、上記実施形態に係る防振機能付きズームレンズを搭載したビデオカメラ(撮像装置)の概略構成図である。図16に示すように、本実施形態におけるビデオカメラは、ズームレンズ101、ローパスフィルタ等のフィルタ部102、色分解プリズム103a,b,c、各色光に対応した3つのCCD撮像素子104a,b,c、各CCD撮像素子104a,b,cからの信号に対して演算処理等を行う信号処理回路105、およびレンズを駆動させるためのアクチュエータ108等により構成されている。ズームレンズ101として、上記実施形態に係る防振機能付きズームレンズを使用することによって、防振駆動系の負担を軽減しつつ、大きな手ぶれが発生した場合でも光学性能を良好なものとすることができる。
以下、本発明の実施例に係る防振機能付きズームレンズの具体的構成について説明する。
<実施例1>
実施例1に係る防振機能付きズームレンズは、図1に示すようなレンズ構成とされている。
すなわち、第1レンズ群Gは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の第1レンズL、両凸の第2レンズL、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状の第3レンズLからなり、第1レンズLおよび第2レンズLは互いにレンズ面が接合された接合レンズとされている。
第2レンズ群Gは、物体側から順に、略平凹の第4レンズL、両凹の第5レンズL、および物体側に凸面を向けた正メニスカス形状の第6レンズLからなり、第5レンズLおよび第6レンズLは互いにレンズ面が接合された接合レンズとされている。
第3レンズ群Gは、物体側から順に、パワーの小さい両凸の第7レンズL、パワーの小さい両凹の第8レンズL、および物体側に凸面を向けたパワーの小さい正メニスカス形状の第9レンズLよりなる。なお、第7レンズLにより第3aレンズ群を構成し、第8レンズLにより第3bレンズ群を構成し、第9レンズLにより第3cレンズ群を構成する。
第4レンズ群Gは、物体側から順に、両凸の第10レンズL10、物体側に凹面を向けた負メニスカス形状の第11レンズL11、および両凸の第12レンズL12からなり、第10レンズL10および第11レンズL11は互いにレンズ面が接合された接合レンズとされている。
実施例1に係る防振機能付きズームレンズに関する各数値を下記表1に示す。
表1の第1段目に、広角端、中間および望遠端の各位置における焦点距離f(mm)、FNOおよび画角2ωの値を示す。
表1の第2段目に、各レンズ面の曲率半径R(mm)、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔(以下、これらを総称して軸上面間隔という)D(mm)、各レンズのd線における、屈折率Nおよびアッベ数νの値を示す。
なお、表中の数字は物体側からの順番を表すものである(表3、表5、表7、表9において同じ)。
また、表1の第3段目に、上述した軸上面間隔Dの欄における広角端(f=3.40mm)、中間(f=10.55mm)および望遠端(f=32.66mm)の各位置における、各レンズ群間隔D1、D2、D3、およびD4の可変範囲の値を示す。
また、表2に、上記非球面式に示される非球面の各定数K、A、A、A、A、A、A、A、A10の値を示す。すなわち、第8レンズLの物体側の面、第9レンズLの像側の面および第12レンズL12の両面についての各非球面係数の値が示されている。
Figure 0004949897
Figure 0004949897
図2は実施例1に係る防振機能付きズームレンズの広角端(f=3.40mm)、中間(f=10.55mm)および望遠端(f=32.66mm)の各位置における諸収差(球面収差、非点収差、歪曲収差および倍率色収差)を示す収差図である。なお、各球面収差図には、d線、F線、C線における収差が示されており、各非点収差図には、サジタル像面およびタンジェンシャル像面に対する収差が示されている(図5、図8、図11、図14についても同じ)。
また、図3は実施例1に係る防振機能付きズームレンズの望遠端での、通常時(振動がない場合:以下同様)と0.3度手ぶれ補正時(光軸が基準に対して0.3度傾斜し、これを補正した場合:以下同様)における、横収差(像高Yが1.27、0、−1.27)を示す収差図である。
これら図2、3から明らかなように、実施例1に係る防振機能付きズームレンズによればズーム領域の全体に亘って良好な収差補正がなされている。
また、本実施例によれば、望遠端での0.3度手ぶれ時における補正レンズ群の平行偏心シフト量は0.29mmであった。
なお、上記条件式(1)〜(4)、(7)は表11に示すように全て満足されている。
<実施例2>
実施例2に係る防振機能付きズームレンズは、図4に示すごとく、実施例1のものと類似したレンズ構成とされている。ただし、実施例1とは、主として第3bレンズ群が、物体側に凹面を向けた正メニスカス形状の第8レンズL、および両凹レンズLを接合してなる接合レンズとされている点で異なっている。また、第6レンズLが両凸レンズとされ、さらに第4レンズ群Gが、物体側から順に、両凹の第11レンズL11、両凸の第12レンズL12、および両凸の第13レンズL13からなる点でも異なっている。
なお、このように、第3bレンズ群を正レンズと負レンズからなる接合レンズにより構成することで、軸上色収差の低減を図ることができ、画質の向上を図ることができる。
実施例2に係る防振機能付きズームレンズに関する各数値を下記表3に示す。
表3の第1段目に、広角端、中間および望遠端の各位置における焦点距離f(mm)、FNOおよび画角2ωの値を示す。
表3の第2段目に、各レンズ面の曲率半径R(mm)、各レンズの軸上面間隔D(mm)、各レンズのd線における、屈折率Nおよびアッベ数νの値を示す。
また、表3の第3段目に、上述した軸上面間隔Dの欄における広角端(f=3.41mm)、中間(f=10.56mm)および望遠端(f=32.69mm)の各位置における、各レンズ群間隔D1、D2、D3、およびD4の可変範囲の値を示す。
また、表4に、上記非球面式に示される非球面の各定数K、A、A、A、A、A、A、A、A10の値を示す。すなわち、第8レンズLの物体側の面、第10レンズLの物体側の面および第13レンズL13の両面についての各非球面係数の値が示されている。
Figure 0004949897
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図5は実施例2に係る防振機能付きズームレンズの広角端(f=3.41mm)、中間(f=10.56mm)および望遠端(f=32.69mm)の各位置における諸収差(球面収差、非点収差、歪曲収差および倍率色収差)を示す収差図である。
また、図6は実施例2に係る防振機能付きズームレンズの望遠端での、通常時と0.3度手ぶれ補正時における、横収差(像高Yが1.27、0、−1.27)を示す収差図である。
これら図5、6から明らかなように、実施例2に係る防振機能付きズームレンズによればズーム領域の全体に亘って良好な収差補正がなされている。
また、本実施例によれば、望遠端での0.3度手ぶれ時における補正レンズ群の平行偏心シフト量は0.35mmであった。
なお、上記条件式(1)、(2)、(5)〜(7)は表11に示すように全て満足されている。
<実施例3>
実施例3に係る防振機能付きズームレンズは、図7に示すごとく、実施例1のものと類似したレンズ構成とされている。ただし、実施例1とは、主として第4レンズLが平凹レンズとされ、第8レンズLが物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズとされ、第10レンズL10が両凹レンズとされ、第11レンズL11が両凸レンズとされている点で異なっている。
実施例3に係る防振機能付きズームレンズに関する各数値を下記表5に示す。
表5の第1段目に、広角端、中間および望遠端の各位置における焦点距離f(mm)、FNOおよび画角2ωの値を示す。
表5の第2段目に、各レンズ面の曲率半径R(mm)、各レンズの軸上面間隔D(mm)、各レンズのd線における、屈折率Nおよびアッベ数νの値を示す。
また、表5の第3段目に、上述した軸上面間隔Dの欄における広角端(f=3.41mm)、中間(f=10.56mm)および望遠端(f=32.69mm)の各位置における、各レンズ群間隔D1、D2、D3、およびD4の可変範囲の値を示す。
また、表6に、上記非球面式に示される非球面の各定数K、A、A、A、A、A、A、A、A10の値を示す。すなわち、第8レンズLの物体側の面、第9レンズLの物体側の面および第12レンズL12の両面についての各非球面係数の値が示されている。
Figure 0004949897
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図8は実施例3に係る防振機能付きズームレンズの広角端(f=3.41mm)、中間(f=10.56mm)および望遠端(f=32.69mm)の各位置における諸収差(球面収差、非点収差、歪曲収差および倍率色収差)を示す収差図である。
また、図9は実施例3に係る防振機能付きズームレンズの望遠端での、通常時と0.3度手ぶれ補正時における、横収差(像高Yが1.27、0、−1.27)を示す収差図である。
これら図8、9から明らかなように、実施例3に係る防振機能付きズームレンズによればズーム領域の全体に亘って良好な収差補正がなされている。
また、本実施例によれば、望遠端での0.3度手ぶれ時における補正レンズ群の平行偏心シフト量は0.35mmであった。
なお、上記条件式(1)〜(4)、(7)は表11に示すように全て満足されている。
<実施例4>
実施例4に係る防振機能付きズームレンズは、図10に示すごとく、実施例1のものと類似したレンズ構成とされている。ただし、実施例1とは、主として第6レンズLが両凸レンズとされ、第8レンズLが物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズとされ、第10レンズL10が物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズとされ、第11レンズL11が両凸レンズとされている点で異なっている。
実施例4に係る防振機能付きズームレンズに関する各数値を下記表7に示す。
表7の第1段目に、広角端、中間および望遠端の各位置における焦点距離f(mm)、FNOおよび画角2ωの値を示す。
表7の第2段目に、各レンズ面の曲率半径R(mm)、各レンズの軸上面間隔D(mm)、各レンズのd線における、屈折率Nおよびアッベ数νの値を示す。
また、表7の第3段目に、上述した軸上面間隔Dの欄における広角端(f=3.41mm)、中間(f=10.56mm)および望遠端(f=32.69mm)の各位置における、各レンズ群間隔D1、D2、D3、およびD4の可変範囲の値を示す。
また、表8に、上記非球面式に示される非球面の各定数K、A、A、A、A、A、A、A、A10、A11、A12の値を示す。すなわち、第8レンズLの物体側の面、第9レンズLの物体側の面および第12レンズL12の両面についての各非球面係数の値が示されている。
Figure 0004949897
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図11は実施例4に係る防振機能付きズームレンズの広角端(f=3.41mm)、中間(f=10.56mm)および望遠端(f=32.69mm)の各位置における諸収差(球面収差、非点収差、歪曲収差および倍率色収差)を示す収差図である。
また、図12は実施例4に係る防振機能付きズームレンズの望遠端での、通常時と0.3度手ぶれ補正時における、横収差(像高Yが1.27、0、−1.27)を示す収差図である。
これら図11、12から明らかなように、実施例4に係る防振機能付きズームレンズによればズーム領域の全体に亘って良好な収差補正がなされている。
また、本実施例によれば、望遠端での0.3度手ぶれ時における補正レンズ群の平行偏心シフト量は0.35mmであった。
なお、上記条件式(1)〜(4)、(7)は表11に示すように全て満足されている。
<実施例5>
実施例5に係る防振機能付きズームレンズは、図13に示すごとく、実施例1のものと類似したレンズ構成とされている。ただし、実施例1とは、主として第6レンズLが両凸レンズとされ、第8レンズLが物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズとされている点で異なっている。
実施例5に係る防振機能付きズームレンズに関する各数値を下記表9に示す。
表9の第1段目に、広角端、中間および望遠端の各位置における焦点距離f(mm)、FNOおよび画角2ωの値を示す。
表9の第2段目に、各レンズ面の曲率半径R(mm)、各レンズの軸上面間隔D(mm)、各レンズのd線における、屈折率Nおよびアッベ数νの値を示す。
また、表9の第3段目に、上述した軸上面間隔Dの欄における広角端(f=3.40mm)、中間(f=10.55mm)および望遠端(f=32.68mm)の各位置における、各レンズ群間隔D1、D2、D3、およびD4の可変範囲の値を示す。
また、表10に、上記非球面式に示される非球面の各定数K、A、A、A、A、A、A、A、A10、A11、A12の値を示す。すなわち、第8レンズLの物体側の面、第9レンズLの物体側の面および第12レンズL12の両面についての各非球面係数の値が示されている。
Figure 0004949897
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図14は実施例5に係る防振機能付きズームレンズの広角端(f=3.40mm)、中間(f=10.55mm)および望遠端(f=32.68mm)の各位置における諸収差(球面収差、非点収差、歪曲収差および倍率色収差)を示す収差図である。
また、図15は実施例5に係る防振機能付きズームレンズの望遠端での、通常時と0.3度手ぶれ補正時における、横収差(像高Yが1.27、0、−1.27)を示す収差図である。
これら図14、15から明らかなように、実施例5に係る防振機能付きズームレンズによればズーム領域の全体に亘って良好な収差補正がなされている。
また、本実施例によれば、望遠端での0.3度手ぶれ時における補正レンズ群の平行偏心シフト量は0.36mmであった。
なお、上記条件式(1)〜(4)、(7)は表11に示すように全て満足されている。
Figure 0004949897
本発明の実施例1に係る防振機能付きズームレンズのレンズ構成図 本発明の実施例1に係る防振機能付きズームレンズの広角端、中間および望遠端における諸収差(球面収差、非点収差、歪曲収差および倍率色収差)を示す収差図 本発明の実施例1に係る防振機能付きズームレンズの望遠端での、通常時と0.3度手ぶれ補正時における、横収差(像高Yが1.27、0、−1.27)を示す収差図 本発明の実施例2に係る防振機能付きズームレンズのレンズ構成図 本発明の実施例2に係る防振機能付きズームレンズの広角端、中間および望遠端における諸収差(球面収差、非点収差、歪曲収差および倍率色収差)を示す収差図 本発明の実施例2に係る防振機能付きズームレンズの望遠端での、通常時と0.3度手ぶれ補正時における、横収差(像高Yが1.27、0、−1.27)を示す収差図 本発明の実施例3に係る防振機能付きズームレンズのレンズ構成図 本発明の実施例3に係る防振機能付きズームレンズの広角端、中間および望遠端における諸収差(球面収差、非点収差、歪曲収差および倍率色収差)を示す収差図 本発明の実施例3に係る防振機能付きズームレンズの望遠端での、通常時と0.3度手ぶれ補正時における、横収差(像高Yが1.27、0、−1.27)を示す収差図 本発明の実施例4に係る防振機能付きズームレンズのレンズ構成図 本発明の実施例4に係る防振機能付きズームレンズの広角端、中間および望遠端における諸収差(球面収差、非点収差、歪曲収差および倍率色収差)を示す収差図 本発明の実施例4に係る防振機能付きズームレンズの望遠端での、通常時と0.3度手ぶれ補正時における、横収差(像高Yが1.27、0、−1.27)を示す収差図 本発明の実施例5に係る防振機能付きズームレンズのレンズ構成図 本発明の実施例5に係る防振機能付きズームレンズの広角端、中間および望遠端における諸収差(球面収差、非点収差、歪曲収差および倍率色収差)を示す収差図 本発明の実施例5に係る防振機能付きズームレンズの望遠端での、通常時と0.3度手ぶれ補正時における、横収差(像高Yが1.27、0、−1.27)を示す収差図 本発明の実施形態に係る防振機能付きズームレンズを搭載した撮像装置の概略構成を示す図
符号の説明
〜G レンズ群
〜L13 レンズ
X 光軸
1 結像面
2、103a、b、c 色分解プリズム
3 開口絞り
101 防振機能付きズームレンズ
102 フィルタ部
104a、b、c CCD撮像素子
105 信号処理回路
108 アクチュエータ

Claims (7)

  1. 物体側から順に、変倍に際して固定される正の屈折力を有する第1レンズ群、変倍機能を備えた負の屈折力を有する第2レンズ群、絞り、変倍に際して固定される正の屈折力を有する第3レンズ群、および変倍による像面変動の補正機能と合焦機能とを備えた正の屈折力を有する第4レンズ群を配設してなる防振機能付きズームレンズであって、
    前記第3レンズ群は、物体側から順に、正の屈折力を有する第3aレンズ群、負の屈折力を有する第3bレンズ群、および正の屈折力を有する第3cレンズ群を備え、
    前記第3bレンズ群を、光軸と略直交する方向に移動させて前記ズームレンズの振動に伴う撮影画像のブレを補正するように構成され、
    さらに、以下の条件式(1)、(2)を満足することを特徴とする防振機能付きズームレンズ。
    8<f3/fw<26‥‥‥(1)
    0.55<|(φ3a+φ3c)/(2×φ3b)|<0.95‥‥‥(2)
    ただし、
    fw:広角端における全系の焦点距離
    f3:第3レンズ群の焦点距離
    φ3a:第3aレンズ群の屈折力(第3aレンズ群の焦点距離の逆数)
    φ3b:第3bレンズ群の屈折力(第3bレンズ群の焦点距離の逆数)
    φ3c:第3cレンズ群の屈折力(第3cレンズ群の焦点距離の逆数)
  2. 前記第3bレンズ群が、1つの単レンズまたは1つの接合レンズにより構成されるとともに、少なくとも1つの非球面を有していることを特徴とする請求項1記載の防振機能付きズームレンズ。
  3. 前記第3bレンズ群が前記1つの単レンズからなる場合において、該単レンズは、物体側に凹面を向けた負レンズであり、さらに、以下の条件式(3)、(4)を満足することを特徴とする請求項2記載の防振機能付きズームレンズ。
    ν3b>35‥‥‥(3)
    3b>1.75‥‥‥(4)
    ただし、
    ν3b:前記単レンズの構成材料のd線に対するアッベ数
    3b:前記単レンズの構成材料のd線に対する屈折率
  4. 前記第3bレンズ群が、正レンズと負レンズを接合してなる、前記1つの接合レンズからなる場合において、該接合レンズの最も物体側の面が物体側に凹面を向けており、さらに、以下の条件式(5)、(6)を満足することを特徴とする請求項2記載の防振機能付きズームレンズ。
    10<ν3bN−ν3bP<25‥‥‥(5)
    (n3bN+n3bP)/2>1.7‥‥‥(6)
    ただし、
    ν3bP:前記接合レンズを構成する正レンズの構成材料のd線に対するアッベ数
    ν3bN:前記接合レンズを構成する負レンズの構成材料のd線に対するアッベ数
    3bP:前記接合レンズを構成する正レンズの構成材料のd線に対する屈折率
    3bN:前記接合レンズを構成する負レンズの構成材料のd線に対する屈折率
  5. 前記第3aレンズ群と前記第3cレンズ群の少なくとも一方は、1枚のプラスチックレンズにより構成されていることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項記載の防振機能付きズームレンズ。
  6. 以下の条件式(7)を満足することを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項記載の防振機能付きズームレンズ。
    3<Bfw/fw<5.5‥‥‥(7)
    ただし、
    Bfw:最終レンズ面から結像面までの間にある屈折力のない光学部材を除去したときの広角端におけるバックフォーカス
  7. 請求項1〜6のうちいずれか1項記載の防振機能付きズームレンズを搭載したことを特徴とする撮像装置。
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