JP5229614B2 - 撮影レンズ、これを搭載する光学装置および像ブレ補正方法 - Google Patents

撮影レンズ、これを搭載する光学装置および像ブレ補正方法 Download PDF

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Description

本発明は、デジタル一眼レフカメラ、フィルムカメラ、ビデオカメラなどに好適な撮影レンズ、これを搭載する光学装置および像ブレ補正方法に関する。
従来、像ブレ補正機能を有する内焦式マクロレンズが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1に記載のレンズは、物体側より順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、負の屈折力を有する第4レンズ群とを有し、第4レンズ群は物体側から順に負の前群と正の後群とからなり、光学系が振動した際に前群を光軸に対してほぼ垂直な方向へシフトさせて像ブレ補正を行うように構成されている。
特開2006−106112号公報
しかしながら、従来のレンズは、レンズ全系が比較的大きく、像ブレ補正のために移動させるレンズ群も比較的大きかった。また、防振のための移動量も大きく、全体の大型化を招いていた。また、収差補正上も更なる高性能化を望まれていた。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、小型で、収差変動の少ない、高性能な撮影レンズ、これを搭載する光学装置および像ブレ補正方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明の撮影レンズは、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正レンズ群(本実施形態では正レンズ群G1もしくは1群)と、合焦時移動する負レンズ群(本実施形態では負レンズ群G2もしくは2群)と、合焦時移動する正レンズ群(本実施形態では正レンズ群G3もしくは3群)と、光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群(本実施形態では負レンズ群G4もしくは4群)と、正レンズ群(本実施形態では正レンズ群G5もしくは5群)とを少なくとも有し、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の横倍率をBvrとし、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群よりも像側の光学系全体の横倍率をBrとし、防振係数をVRとし、前記防振係数をVR=|(1−Bvr)×Br|と定義し、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の焦点距離をf4とし、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の物体側に位置するレンズ群内の最も像側にあるレンズ面と、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の最も物体側にあるレンズ面との無限遠合焦時の光軸上の空気間隔をd34としたとき、次式1.21<VR<3.0及び4.0<(−f4)/d34<20.0の条件を満足する。
また、本発明の撮影レンズは、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正レンズ群と、合焦時移動する負レンズ群と、合焦時移動する正レンズ群と、光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群と、正レンズ群とを少なくとも有し、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の横倍率をBvrとし、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群よりも像側の光学系全体の横倍率をBrとし、防振係数をVRとし、前記防振係数をVR=|(1−Bvr)×Br|と定義し、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群より像側に位置する正レンズ群の焦点距離をf5とし、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の物体側に位置するレンズ群内の最も像側にあるレンズ面と、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群内の最も物体側にあるレンズ面との無限遠合焦時の光軸上の空気間隔をd34としたとき、次式1.21<VR<3.0及び10.0<f5/d34<40.0の条件を満足する。
なお、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の焦点距離をf4とし、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の物体側に位置するレンズ群内の最も像側にあるレンズ面と、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の最も物体側にあるレンズ面との無限遠合焦時の光軸上の空気間隔をd34としたとき、次式4.0<(−f4)/d34<20.0の条件を満足することが好ましい。
また、本発明の撮影レンズは、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正レンズ群と、合焦時移動する負レンズ群と、合焦時移動する正レンズ群と、光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群と、正レンズ群とを少なくとも有し、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の横倍率をBvrとし、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群よりも像側の光学系全体の横倍率をBrとし、防振係数をVRとし、前記防振係数をVR=|(1−Bvr)×Br|と定義し、前記合焦時移動する正レンズ群の焦点距離をf3とし、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の物体側に位置するレンズ群内の最も像側にあるレンズ面と、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群内の最も物体側にあるレンズ面との無限遠合焦時の光軸上の空気間隔をd34としたとき、次式1.21<VR<3.0及び7.0<f3/d34<18.0の条件を満足する。
なお、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の焦点距離をf4とし、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の物体側に位置するレンズ群内の最も像側にあるレンズ面と、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の最も物体側にあるレンズ面との無限遠合焦時の光軸上の空気間隔をd34としたとき、次式4.0<(−f4)/d34<20.0の条件を満足することが好ましい。
また、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群より像側に位置する正レンズ群の焦点距離をf5とし、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の物体側に位置するレンズ群内の最も像側にあるレンズ面と、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群内の最も物体側にあるレンズ面との無限遠合焦時の光軸上の空気間隔をd34としたとき、次式10.0<f5/d34<40.0の条件を満足することが好ましい。
また、本発明の撮影レンズは、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正レンズ群と、合焦時移動する負レンズ群と、合焦時移動する正レンズ群と、光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群と、正レンズ群とを少なくとも有し、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の横倍率をBvrとし、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群よりも像側の光学系全体の横倍率をBrとし、防振係数をVRとし、前記防振係数をVR=|(1−Bvr)×Br|と定義し、前記合焦時移動する負レンズ群の焦点距離をf2とし、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の物体側に位置するレンズ群内の最も像側にあるレンズ面と、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群内の最も物体側にあるレンズ面との無限遠合焦時の光軸上の空気間隔をd34としたとき、次式1.21<VR<3.0及び4.0<(−f2)/d34<17.0の条件を満足する。
なお、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の焦点距離をf4とし、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の物体側に位置するレンズ群内の最も像側にあるレンズ面と、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の最も物体側にあるレンズ面との無限遠合焦時の光軸上の空気間隔をd34としたとき、次式4.0<(−f4)/d34<20.0の条件を満足することが好ましい。
また、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群より像側に位置する正レンズ群の焦点距離をf5とし、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の物体側に位置するレンズ群内の最も像側にあるレンズ面と、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群内の最も物体側にあるレンズ面との無限遠合焦時の光軸上の空気間隔をd34としたとき、次式10.0<f5/d34<40.0の条件を満足することが好ましい。
また、前記合焦時移動する正レンズ群の焦点距離をf3とし、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の物体側に位置するレンズ群内の最も像側にあるレンズ面と、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群内の最も物体側にあるレンズ面との無限遠合焦時の光軸上の空気間隔をd34としたとき、次式7.0<f3/d34<18.0の条件を満足することが好ましい。
本発明の撮影レンズは、最も物体側に位置する前記正レンズ群の焦点距離をf1とし、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の物体側に位置するレンズ群内の最も像側にあるレンズ面と、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群内の最も物体側にあるレンズ面との無限遠合焦時の光軸上の空気間隔をd34としたとき、次式1.0<f1/d34<20.0の条件を満足することが好ましい。
本発明の撮影レンズにおいて、前記合焦時移動する負レンズ群は、物体側から順に並んだ、負レンズと、負レンズと正レンズとからなる接合レンズとを有することが好ましい。
本発明の撮影レンズにおいて、前記合焦時移動する負レンズ群は、物体側から順に並んだ、負レンズL21と、負レンズL22と正レンズL23とからなる接合レンズとを有し、前記負レンズL21の物体側の面の曲率半径をraとし、該負レンズL21の像側の面の曲率半径をrbとしたとき、次式−1.0<(rb+ra)/(rb−ra)≦0の条件を満足することが好ましい。
本発明の撮影レンズにおいて、最も物体側に位置する前記正レンズ群は、物体側から順に並んだ、正レンズ部分群G1aと、負レンズ部分群G1bとを有し、前記正レンズ部分群G1aと前記負レンズ部分群G1bとの光軸上の空気間隔をDaとし、光学系全系の無限遠合焦時の焦点距離をFoとしたとき、次式0.005<Da/Fo<0.09の条件を満足することが好ましい。
本発明の撮影レンズにおいて、前記合焦時移動する負レンズ群は、物体側から順に並んだ、負レンズ部分群G2aと、負レンズ部分群G2bとを有し、前記負レンズ部分群G2aと前記負レンズ部分群G2bとの光軸上の空気間隔をDbとし、光学系全系の無限遠合焦時の焦点距離をFoとしたとき、次式0.02<Db/Fo<0.08の条件を満足することが好ましい。
本発明の光学装置(本実施形態ではデジタル一眼レフカメラCAM)は、上記撮影レンズを搭載する。
本発明の像ブレ補正方法は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正レンズ群と、合焦時移動する負レンズ群と、合焦時移動する正レンズ群と、光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群と、正レンズ群とを少なくとも有する撮影レンズを用いて、像面上の像ブレを補正する像ブレ補正方法であって、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の横倍率をBvrとし、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群よりも像側の光学系全体の横倍率をBrとし、防振係数をVRとし、前記防振係数をVR=|(1−Bvr)×Br|と定義し、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の焦点距離をf4とし、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の物体側に位置するレンズ群内の最も像側にあるレンズ面と、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の最も物体側にあるレンズ面との無限遠合焦時の光軸上の空気間隔をd34としたとき、次式1.21<VR<3.0及び4.0<(−f4)/d34<20.0の条件を満足する。
本発明によれば、防振性能の良い、小型で、収差変動(特に偏芯コマ収差)の少ない、高性能な撮影レンズ、これを搭載する光学装置および像ブレ補正方法を提供することができる。
以下、好ましい実施形態について、図面を用いて説明する。図1に示すように、本実施形態に係る撮影レンズ1は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正レンズ群G1と、合焦時移動する負レンズ群G2と、合焦時移動する正レンズ群G3と、光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群G4と、正レンズ群G5とを少なくとも有して構成されている。
正レンズ群G1は、物体側から順に並んだ、両凸レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズと、両凹レンズと正メニスカスレンズとからなり負の屈折力を有する接合レンズとを有し、撮影距離が無限遠から最至近距離への合焦時は像面に対して固定されている。
負レンズ群G2は、物体側から順に並んだ、両凹レンズと、両凹レンズと物体側に凸面を向けた正レンズとからなり負の屈折力を有する接合レンズとを有し、撮影距離が無限遠から最至近距離への合焦時は物体側から像側方向に移動する。
正レンズ群G3は、物体側より順に並んだ、正レンズと、負レンズと正レンズとからなり正の屈折力を有する接合レンズとを有し、撮影距離が無限遠から最至近距離への合焦時は像側から物体側方向に移動する。
負レンズ群G4は、負レンズと正レンズとからなり負の屈折力を有する接合レンズを有し、光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動させることにより、手振れにより生じた像ブレの補正(防振)を行う防振群である。この構成により、負レンズ群G4は、防振時の偏芯コマ収差、像面湾曲および色収差の変化を抑えることができる。なお、負レンズ群G4の前記接合レンズが、全体で両凹形状である場合、防振時の偏芯コマ収差および像面湾曲の変化をより抑えることができるため、好ましい。
正レンズ群G5は、物体側から順に並んだ、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズと、両凸レンズとを有し、撮影距離が無限遠から最至近距離への合焦時は像面に対して固定されている。この構成により、球面収差を良好に保ちつつ、上方コマ収差を良好に補正することができる。
なお、本実施形態においては、開口絞りSが負レンズ群G2と正レンズ群G3との間に配置されており、撮影距離が無限遠から最至近距離への合焦時は像面に対して固定されている。この構成により、合焦時の像面湾曲の変動を抑え、かつ防振時の収差変動を最小にすることができる。
本撮影レンズ1のように、近距離撮影が可能なレンズに防振機能を持たせる場合、開口絞りSより後方の負レンズ群(本実施形態では負レンズ群G4)を防振群とすることが、防振時の偏芯コマ収差および像面湾曲の変動を少なく抑えるためにも有利である。また、この防振群後方に正レンズ群(本実施形態では正レンズ群G5)を設けることにより、防振係数をより最適な値に設定できるばかりか、防振時の偏芯コマ収差の改善に効果があり、好ましい。
ここで、上記の防振係数について補足説明をする。防振のために、防振群(光軸に対してほぼ垂直な方向に移動可能なレンズ群)を光軸に対して垂直な方向にシフト(移動)させる場合、像面における像ブレ補正量は、次式で求められる。
像ブレ補正量 = 防振補正光学系シフト量 × 防振係数
なお、防振係数は、防振補正光学系(防振群)の横倍率をBvrとし、防振補正光学系(防振群)よりも像側の光学系全体の横倍率をBrとしたとき、次式で定義される(但し、防振補正光学系(防振群)の像面側に光学要素が存在しないときは、Br=1とする)。
防振係数 = |(1−Bvr)×Br|
したがって、防振係数が1の場合は、像ブレ補正量は防振補正光学系シフト量と等しくなる。また、防振係数が1以上の場合は、防振群の少ないシフト量で十分な像面に対する像ブレ補正量を得ることができる。しかしながら、あまりに防振係数が大きい場合は、防振時の収差変動や組み立て時の敏感度が増して好ましくない。よって、現実的には最適な量がある。本実施形態においては、防振係数が下記条件式(1)の範囲を満足するように、各レンズ群の屈折力を決めることが望ましい。また、この範囲を満足すれば、本実施形態においては、光学系の大型化を招くことなく、防振時の偏芯コマ収差および像面湾曲の変化を抑えることが可能となる。
以下、本実施形態に係る撮影レンズ1について、各条件式に沿って説明する。
撮影レンズ1は、上記構成の基に、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の横倍率をBvrとし、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群よりも像側の光学系全体の横倍率をBrとし、防振係数をVRとし、前記防振係数をVR=|(1−Bvr)×Br|と定義するとき、次式(1)の条件を満足する。
1.21<VR<3.0 …(1)
上記条件式(1)は、防振係数VRを最適化した条件式である。防振係数VRの大小は、防振時に発生する偏芯コマ収差や像面湾曲等の諸収差の良好な補正と、防振群の大きさと、防振機構の大型化とに密接な関係があるため、小型で良好な性能の防振機能付き撮影レンズを提供する上で、上記条件式(1)を最適な値に設定することが望まれる。
ここで、上記条件式(1)の上限値を上回る場合、所定の像ブレ補正量を確保しようとすると、防振係数VRが大きくなりすぎて、像ブレ補正のための防振補正光学系シフト量が非常に小さい値になる。したがって、防振の制御精度がシビアになり、精度良い制御ができなり好ましくない。また、防振群や他のレンズ群が結果的に強い屈折力を持つことになり、防振時の偏芯コマ収差と像面湾曲の変動が増して好ましくない。なお、条件式(1)の上限値を2.5に設定すると、偏芯コマ収差と像面湾曲の補正により良い効果があり好ましい。また、条件式(1)の上限値を2.0、さらに好ましくは1.8に設定することによって、本実施形態の効果を最大限に発揮することができる。
一方、上記条件式(1)の下限値を下回る場合、防振係数VRが小さくなるため、ある所定の像ブレ補正量を確保しようとすると、防振補正光学系シフト量が著しく大きくなる。すると、防振群の大きさが大きくなり、結果的に防振機構の大型化を招いてレンズ鏡筒全体の大型化を招き好ましくない。また、収差補正においては正レンズ群と負レンズ群との屈折力のバランスが崩れ、結果的に球面収差の補正が悪化し、球面収差の波長による差が増大する傾向にあり、好ましくない。また、所定の像ブレ補正量を確保しようとすると、防振時の移動量が増すことで、偏芯コマ収差や像面湾曲の変動が悪化する可能性があり好ましくない。なお、条件式(1)の下限値を1.24、さらに好ましくは1.27に設定すると、防振時の光学性能、特に偏芯コマ収差の補正が有利になるため、より好ましい。また、条件式(1)の下限値を1.29、さらに好ましくは1.31に設定することによって、本実施形態の効果を最大限に発揮することができる。
なお、本実施形態においては、光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群G4の焦点距離をf4とし、光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群G4の物体側の直前に位置するレンズ群(本実施形態では正レンズ群G3)内の最も像側にあるレンズ面と、光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群G4内の最も物体側にあるレンズ面との無限遠合焦時の光軸上の空気間隔をd34としたとき、次式(2)の条件を満足することが好ましい。
1.0<(−f4)/d34<20.0 …(2)
上記条件式(2)は、光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群G4、いわゆる防振群G4の焦点距離f4を最適化した条件式であり、防振群G4の焦点距離の長短により、屈折力の大小を示している。また、防振群G4の焦点距離f4を長短させることは、結果的に上記防振係数VRの式より倍率を変化させることに他ならない。したがって、条件式(2)は、結果的に防振係数VRを最適な値に設定する要素になっている。
また、条件式(2)を、防振群G4の物体側に位置するレンズ群(正レンズ群G3)内の最も像側にあるレンズ面と防振群G4内の最も物体側にあるレンズ面との無限遠合焦時の光軸上の空気間隔d34で規格化した理由は、例えば、防振群G4より物体側に開口絞りSを配置する場合に、開口絞りSと防振群G4との距離を最適な値に保つためである。開口絞りSと防振群G4との距離が著しく近い場合は防振機構と絞り機構が機械的干渉をしてしまい、また、著しく離れた場合は近軸瞳光線が防振群G4の周辺を通るために特に防振時の像面湾曲の変動や偏芯コマ収差の増加を招いてしまい、いずれの場合も好ましくない。したがって、前記空気間隔d34を最適な値に設定することが必要であることが分かる。
ここで、上記条件式(2)の上限値を上回る場合、防振群G4の焦点距離f4に着目すると、著しく負の屈折力は弱くなり、結果的に防振係数VRが小さくなってしまい、所定の像ブレ補正量を得るためには防振群G4のシフト量を大きくすることが必要となり、防振機構の大型化を招いて好ましくない。また、防振時の収差変動、特に偏芯コマ収差の変動が増して好ましくない。次に、防振群G4の物体側にあるレンズ群(正レンズ群G3)内の最も像側にあるレンズ面と防振群G4内の最も物体側にあるレンズ面との無限遠合焦時の光軸上の空気間隔d34に着目すると、上記条件式(2)の上限値を上回る場合、該空気間隔d34が著しく小さくなることを意味するため、上記のように防振機構と絞り機構が機械的干渉をしてしまい、構成が困難となる。なお、条件式(2)の上限値を17.0に設定すると、コマ収差の補正と小型化に効果があるため、より好ましい。また、条件式(2)の上限値を15.0、さらに好ましくは10.0に設定することによって、本実施形態の効果を最大限に発揮することができる。
一方、上記条件式(2)の下限値を下回る場合、まず防振群G4の焦点距離f4に着目すると、著しく負の屈折力は強くなるため、防振時の偏芯コマ収差の増加や像面湾曲の変動を招き、性能が著しく劣化して好ましくない。次に、防振群G4の物体側にあるレンズ群(正レンズ群G3)内の最も像側にあるレンズ面と防振群G4内の最も物体側にあるレンズ面との無限遠合焦時の光軸上の空気間隔d34に着目すると、条件式(2)の下限値を下回る場合、該空気間隔d34が著しく大きくなることを意味するため、上記のように近軸瞳光線が防振群G4の周辺を通るため、特に防振時の像面湾曲の変動や偏芯コマ収差の増加を招いて好ましくない。なお、条件式(2)の下限値を2.0に設定すると、防振時の光学性能、特にコマ収差の補正が有利になるため、より好ましい。また、条件式(2)の下限値を4.0、さらに好ましくは5.0に設定することによって、本実施形態の効果を最大限に発揮することができる。
また、本実施形態において、光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群G4(防振群)より像側に位置する正レンズ群G5(但し、前記負レンズ群G4より像側に複数の正レンズ群がある場合は、最も物体側の正レンズ群)の焦点距離をf5とし、光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群G4の物体側に位置するレンズ群(本実施形態では正レンズ群G3)内の最も像側にあるレンズ面と、光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群G4内の最も物体側にあるレンズ面との無限遠合焦時の光軸上の空気間隔をd34としたとき、次式(3)の条件を満足することが好ましい。
1.0<f5/d34<40.0 …(3)
上記条件式(3)は、防振群G4より像側に位置する正レンズ群G5の焦点距離f5を最適化した条件式である。なお、正レンズ群G5は、収差補正上は上方コマ収差、像面湾曲および倍率色収差の補正に関与し、防振時は防振係数の大小、ひいては防振時の偏芯コマ収差の変動および像面湾曲の変動に関与している。
上記条件式(3)の上限値を上回る場合、正レンズ群G5の焦点距離f5が大きくなることを意味するため、負の屈折力を有する防振群G4との屈折力のバランスが崩れてしまい、結果的に上方コマ収差や像面湾曲が悪化して好ましくない。なお、条件式(3)の上限値を35.0に設定すると、上方コマ収差の補正が有利になるため、より好ましい。また、条件式(3)の上限値を29.0、さらに好ましくは26.0に設定することによって、本実施形態の効果を最大限に発揮できる。
一方、上記条件式(3)の下限値を下回る場合、正レンズ群G5の焦点距離f5が小さくなること、すなわち正レンズ群G5の屈折力が著しく強くなることを意味する。その場合、上方コマ収差や像面湾曲の補正が悪化し、また防振時の偏芯コマ収差および像面湾曲の変動も悪化して好ましくない。なお、条件式(3)の下限値を5.0に設定すると、防振時のコマ収差の補正に効果があり、より好ましい。また、条件式(3)の下限値を7.0、さらに好ましくは10.0に設定することによって、本実施形態の効果を最大限に発揮できる。
また、本実施形態において、合焦時移動する正レンズ群G3の焦点距離をf3とし、光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群G4(防振群)の物体側に位置するレンズ群(本実施形態では正レンズ群G3)内の最も像側にあるレンズ面と、光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群G4内の最も物体側にあるレンズ面との無限遠合焦時の光軸上の空気間隔をd34としたとき、次式(4)の条件を満足することが好ましい。
1.0<f3/d34<18.0 …(4)
上記条件式(4)は、合焦時に移動する正レンズ群G3の焦点距離f3を最適化した条件式である。なお、正レンズ群G3は、本実施形態のように、撮影距離が無限遠から撮影倍率等倍に至るまで合焦できる能力を備えた光学系の場合、近距離収差変動、特に像面湾曲の変動および球面収差の変動を抑えるために有効な役割を担っており、その効果は所定の屈折力を持った正レンズ群G3が無限遠物点から近距離物点に合焦する際に物体方向に移動することによって達成される。
ここで、上記条件式(4)の上限値を上回る場合、正レンズ群G3の焦点距離f3が大きくなり、最適値よりも著しく弱い屈折力となり、前後のレンズ群とのバランスを欠いてしまい、結果的に球面収差が過剰補正となり、像面湾曲も悪化して好ましくない。なお、条件式(4)の上限値を13.7に設定すると、球面収差補正が有利になり、より好ましい。また、条件式(4)の上限値を13.0、さらに好ましくは12.0に設定することによって、本実施形態の効果を最大限に発揮できる。
一方、上記条件式(4)の下限値を下回る場合、正レンズG3の焦点距離f3が小さくなり、最適値よりも著しく強い屈折力になる。その場合、前後のレンズ群に対するバランスを欠くことになり、結果的に球面収差が補正不足に変位し、レンズ全系の収差補正が悪化する。なお、条件式(4)の下限値を2.0に設定すると、球面収差の補正が良好になり、より好ましい。また、条件式(4)の下限値を4.0、さらに好ましくは7.0に設定することによって、本実施形態の効果を最大限に発揮できる。
また、本実施形態において、合焦時移動する負レンズ群G2の焦点距離をf2とし、光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群G4(防振群)の物体側に位置するレンズ群(本実施形態では正レンズ群G3)内の最も像側にあるレンズ面と、光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群G4内の最も物体側にあるレンズ面との無限遠合焦時の光軸上の空気間隔をd34としたとき、次式(5)の条件を満足することが好ましい。
1.0<(−f2)/d34<17.0 …(5)
上記条件式(5)は、合焦時に移動する負レンズ群G2の焦点距離f2を最適化した条件式である。なお、負レンズ群G2は、本実施形態のように、撮影距離が無限遠から撮影倍率等倍に至るまで合焦できる能力を備えた光学系の場合、近距離収差変動、特に像面湾曲の変動、球面収差の変動を抑えるために有効な役割を担っており、その効果は所定の屈折力を持った負レンズ群G2が無限遠物点から近距離物点に合焦する際に、像方向に移動することによって達成される。
ここで、上記条件式(5)の上限値を上回る場合、負レンズ群G2の負の屈折力は弱くなる。すると、球面収差が近距離で補正不足に変位し、結果的に近距離変動が増加して好ましくない。また、バックフォーカスが短くなるので好ましくない。なお、条件式(5)の上限値を16.0に設定すると、球面収差の補正が良好にでき、より好ましい。また、条件式4の上限値を15.5、さらに好ましくは15.0に設定することによって、本実施形態の効果を最大限に発揮できる。
一方、上記条件式(5)の下限値を下回る場合、負レンズ群G2の負の屈折力は強くなり、球面収差が近距離で補正過剰に変位するとともに像面湾曲も変動し、結果的に近距離変動が増加して好ましくない。また、バックフォーカスが著しく長くなり、レンズ全系の大型化を招いて好ましくない。なお、条件式(5)の下限値を2.0に設定すると、球面収差の収差補正と像面湾曲の補正が有利になり、より好ましい。また、条件式(5)の下限値を4.0、さらに好ましくは5.0に設定することによって、本実施形態の効果を最大限に発揮できる。
また、本実施形態において、最も物体側に位置する正レンズ群G1の焦点距離をf1とし、光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群G4(防振群)の物体側に位置するレンズ群(本実施形態では正レンズ群G3)内の最も像側にあるレンズ面と、光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群G4内の最も物体側にあるレンズ面との無限遠合焦時の光軸上の空気間隔をd34としたとき、次式(6)の条件を満足することが好ましい。
1.0<f1/d34<20.0 …(6)
上記条件式(6)は、最も物体側の正レンズ群G1の焦点距離f1を最適化した条件式である。なお、正レンズ群G1は、合焦時に固定され、全域にわたり球面収差、下方コマ収差を良好に補正する役目を担っている。
ここで、上記条件式(6)の上限値を上回る場合、正レンズ群G1の焦点距離f1が大きくなり、屈折力が弱まることを意味するため、球面収差が補正過剰に変位して好ましくない。また、バックフォーカスが大きくなり、所定のFナンバーを得るためにレンズ外径の増大を招き、結果的に大型化するので好ましくない。なお、条件式(6)の上限値を16.5に設定すると、球面収差が良好に補正でき、より好ましい。また、条件式(6)の上限値を16.0、さらに好ましくは13.0に設定することによって、本実施形態の効果を最大限に発揮できる。
一方、上記条件式(6)の下限値を下回る場合、正レンズ群G1の焦点距離f1が小さくなり、屈折力が著しく強くなることを意味するため、球面収差が補正不足に変位してしまい、さらに像面湾曲も変動するため好ましくない。また、バックフォーカスが短くなり、好ましくない。なお、条件式(6)の下限値を2.0に設定すると、球面収差および像面湾曲の補正が有利となり、より好ましい。また、条件式(6)の下限値を4.0、さらに好ましくは7.0に設定することによって、本実施形態の効果を最大限に発揮できる。
また、本実施形態において、合焦時移動する負レンズ群G2は、物体側から順に並んだ、負レンズL21と、負レンズL22と正レンズL23とからなる接合レンズとを有し、負レンズL21の物体側の面の曲率半径をraとし、該負レンズL21の像側の面の曲率半径をrbとしたとき、次式(7)の条件を満足することが好ましい。
−1.0<(rb+ra)/(rb−ra)≦0 …(7)
上記条件式(7)は、合焦時移動する負レンズ群G2中の負レンズL21の形状因子(qファクター)に関する条件式である。なお、負レンズ群G2は、物体側から順に並んだ、負レンズL21と、負レンズL22と正レンズL23とからなる接合レンズとを有することが、合焦時の収差変動、特に球面収差、下方コマ収差および像面湾曲の変動を抑えるために有効である。また、負レンズ群G2内の最も物体側に位置する負レンズ(本実施形態では負レンズL21)の形状は、球面収差に対して有効な形状にすることが望ましい。
上記条件式(7)の上限値を上回る場合、形状因子(qファクター)の値が正となり、負レンズL21が、像側に平面から凸面に変位した、平凹レンズ、メニスカス凹レンズの形状になることを意味し、画角に対して物体側の面が大きな偏角を持つ形状になるため、下方コマ収差および像面湾曲の近距離変動が増して好ましくない。なお、条件式(7)の上限値を−0.05に設定すると、下方コマ収差が良好に補正でき、より好ましい。また、条件式(6)の上限値を−0.1、さらに好ましくは−0.2に設定することによって、本実施形態の効果を最大限に発揮できる。
一方、上記条件式(7)の下限値を下回る場合、形状が物体側に凸面を向けたメニスカス形状になることを意味する。したがって、Fナンバーを決定する光線に対する偏角が著しく変位するため、球面収差が悪化し好ましくない。なお、条件式(7)の下限値を−0.95に設定すると、球面収差の補正が有利となり、より好ましい。また、条件式(7)の下限値を−0.9、さらに好ましくは−0.85に設定することによって、本実施形態の効果を最大限に発揮できる。
また、本実施形態において、最も物体側に位置する正レンズ群(本実施形態では正レンズ群G1)は、物体側から順に並んだ、正レンズ部分群G1aと、負レンズ部分群G1bとを有し、前記正レンズ部分群G1aと前記負レンズ部分群G1bとの光軸上の空気間隔をDaとし、光学系全系の無限遠合焦時の焦点距離をFoとしたとき、次式(8)の条件を満足することが好ましい。
0.005 <Da/Fo<0.09 …(8)
上記条件式(8)は、最も物体側に位置する固定の正レンズ群G1における、正レンズ部分群G1aと負レンズ部分群G1bとの間の空気間隔Daを最適な値に設定する条件式である。
ここで、上記条件式(8)の上限値を上回る場合、正レンズ部分群G1aと負レンズ部分群G1bとの間の空気間隔が著しく広がることになり、合焦群G2との間のディッドスペースがなくなり、合焦が困難になる。したがって、結果的に大型化して好ましくない。また、無理な小型化を図ると、他のレンズ群に強い屈折力を持たせることになり、結果的に球面収差やコマ収差が悪化するので好ましくない。なお、条件式(8)の上限値を0.08に設定すると、球面収差の補正が良好になり、より好ましい。また、条件式(8)の上限値を0.06、さらに好ましくは0.04に設定することにより、本実施形態の効果を最大限に発揮できる。
一方、上記条件式(8)の下限値を下回る場合、正レンズ部分群G1aと負レンズ部分群G1bとの間の空気間隔が著しく狭くなり、レンズ当て(レンズの縁同士を当接させて保持すること)をしようとすると、面の曲率に限界があるため、正レンズ部分群G1aも負レンズ部分群G1bも互いに対向するレンズ面の曲率に制約が発生する。その結果、この制約により、良好な球面収差と下方コマ収差の補正が困難になる。また、軸上色収差の補正にも悪影響を及ぼし好ましくない。なお、条件式(8)の下限値を0.008に設定すると、球面収差の補正が有利となり、より好ましい。また、条件式(8)の下限値を0.01、さらに好ましくは0.015に設定することによって、本実施形態の効果を最大限に発揮できる。
また、本実施形態において、合焦時移動する負レンズ群(本実施形態では負レンズ群G2)は、物体側から順に並んだ、負レンズ部分群G2aと、負レンズ部分群G2bとを有し、前記負レンズ部分群G2aと前記負レンズ部分群G2bとの光軸上の空気間隔をDbとし、光学系全系の無限遠合焦時の焦点距離をFoとしたとき、次式(9)の条件を満足することが好ましい。
0.02<Db/Fo<0.08 …(9)
上記条件式(9)は、合焦で移動する負レンズ群G2における、負レンズ部分群G2aと負レンズ部分群G2bとの間の空気間隔Dbを最適な値に設定する条件式である。
ここで、上記条件式(9)の上限値を上回る場合、負レンズ部分群G2aと負レンズ部分群G2bとの間の空気間隔が著しく広がることになり、負レンズ群G2の全長が著しく長くなり、合焦で移動するためのディッドスペースがなくなり、結果的に大型化してしまい好ましくない。また、無理な小型化を図ると、他のレンズ群を強い屈折力を持たせることになり、結果的に球面収差やコマ収差が悪化するため好ましくない。なお、条件式(9)の上限値を0.07に設定すると、球面収差の補正が良好になり、より好ましい。また、条件式(9)の上限値を0.06、さらに好ましくは0.05に設定することにより、本実施形態の効果を最大限に発揮できる。
一方、上記条件式(9)の下限値を下回る場合、負レンズ部分群G2aと負レンズ部分群G2bとの間の空気間隔が著しく狭くなり、レンズ当てをしようとすると、向かい合う面の曲率に限界があるため、負レンズ部分群G2aの最も像側のレンズ面と負レンズ部分群G2bの最も物体側のレンズ面の曲率に制約が発生する。その結果、この制約により、良好な球面収差とコマ収差の近距離変動の補正が困難になる。なお、条件式(9)の下限値を0.025に設定すると、球面収差の補正が有利となり、より好ましい。また、条件式(9)の下限値を0.028、さらには0.03に設定することによって、本実施形態の効果を最大限に発揮できる。
図9に、上記構成の撮影レンズを備えたデジタル一眼レフカメラCAM(光学機器)の概略断面図を示す。この図9に示すデジタル一眼レフカメラCAMにおいて、不図示の物体(被写体)からの光は、撮影レンズ1で集光されて、クイックリターンミラー3を介して焦点板4に結像される。そして、焦点板4に結像された光は、ペンタプリズム5中で複数回反射されて接眼レンズ6へと導かれる。これにより、撮影者は、物体(被写体)像を接眼レンズ6を介して正立像として観察することができる。
また、撮影者によって不図示のレリーズボタンが押されると、クイックリターンミラー3が光路外へ退避し、撮影レンズ1で集光された不図示の物体(被写体)の光は撮像素子7上に被写体像を形成する。これにより、物体(被写体)からの光は、当該撮像素子7により撮像され、物体(被写体)画像として不図示のメモリに記録される。このようにして、撮影者は本カメラCAMによる物体(被写体)の撮影を行うことができる。なお、図9に記載のカメラCAMは、撮影レンズ1を着脱可能に保持するものでもよく、撮影レンズ1と一体に成形されるものでもよい。また、カメラCAMは、いわゆる一眼レフカメラでもよく、クイックリターンミラー等を有さないカメラでもよい。
以下、各実施例について、図面に基づき説明する。
(第1実施例)
第1実施例について、図1〜図4および表1を用いて説明する。図1は、第1実施例に係る撮影レンズ1の構成を示している。第1実施例に係る撮影レンズ1は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正レンズ群G1と、合焦時移動する負レンズ群G2と、開口絞りSと、合焦時移動する正レンズ群G3と、光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群G4と、正レンズ群G5と、オプティカルローパスフィルタOとを有する。なお、像面Iは、図9の撮像素子7上に形成され、該撮像素子はCCDやCMOS等から構成されている。また、本実施例では、オプティカルローパスフィルタOが像面Iの直前に配置されているが、実際は図9の撮像素子7とセットで構成される。
正レンズ群G1は、物体側から順に並んだ、正レンズ部分群G1aと、負レンズ部分群G1bとを有する。正レンズ部分群G1aは、物体側から順に並んだ、両凸形状の正レンズL11と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12とを有する。また、負レンズ部分群G1bは、物体側から順に並んだ、両凹形状を持った負レンズL13と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL14とからなる接合負レンズを有する。このような正レンズ群G1は、全体で正の屈折力を有しており、無限遠物点から近距離物点に合焦する時(以下、合焦時)は像面Iに対して固定される。
負レンズ群G2は、物体側から順に並んだ、負レンズ部分群G2aと、負レンズ部分群G2bとを有する。負レンズ部分群G2aは、物体側から順に並んだ、両凹レンズL21を有する。また、負レンズ部分群G2bは、物体側から順に並んだ、両凹形状を持った負レンズL22と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL23とからなる接合負レンズを有する。このような負レンズ群G2は、全体で負の屈折力を有しており、合焦時は物体側から像側に移動する。
開口絞りSは、Fナンバーを決定し、合焦時は像面Iに対して固定される。
正レンズ群G3は、物体側から順に並んだ、両凸形状の正レンズL31と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL32と両凸形状の正レンズL33とからなる接合正レンズとを有し、全体で正の屈折力を有しており、合焦時は像側から物体側に移動する。
負レンズ群G4は、物体側から順に並んだ、両凹形状の負レンズL41と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL42とからなる接合負レンズを有し、全体で負の屈折力を有しており、光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動させて像ブレ補正を行う、いわゆる防振群である。
正レンズ群G5は、物体側から順に並んだ、像側に凸面を向けた負メニスカスレンズL51と、両凸形状の正レンズL52とを有し、全体で正の屈折力を有しており、合焦時は像面Iに対して固定される。
表1は、第1実施例における各諸元を示す。表1において、fはレンズ全系の焦点距離、2ωは画角(包括角)、FnoはFナンバー、BFはバックフォーカス、βは撮影倍率、f1は正レンズ群G1の焦点距離、f2は負レンズ群G2の焦点距離、f3は正レンズ群G3の焦点距離、f4は負レンズ群G4の焦点距離、f5は正レンズ群G5の焦点距離をそれぞれ示す。
また、表中において、面番号は光線の進行する方向に沿った物体側からのレンズ面の順序、rは各レンズ面の曲率半径、dは各光学面から次の光学面(又は像面)までの光軸上の距離である面間隔、νdはd線を基準とするアッベ数、ndはd線(波長587.6nm)に対する屈折率をそれぞれ示す。なお、表1における面番号1〜27は、図1に示す面1〜27に対応している。また、表1において、物体面(不図示)と正レンズ群G1との軸上空気間隔をd0とし、正レンズ群G1と負レンズ群G2との軸上空気間隔をd7とし、負レンズ群G2と開口絞りSとの軸上空気間隔をd12とし、開口絞りSと正レンズ群G3との軸上空気間隔をd13とし、正レンズ群G3とと負レンズ群G4との軸上空気間隔をd18(無限遠合焦時の値が条件式(1)のd34に相当)とし、負レンズ群G4と正レンズ群G5との軸上空気間隔をd21とし、正レンズ群G5とオプティカルローパスフィルタOとの軸上空気間隔をd25としている。さらに、表中において、上記の条件式(1)〜(9)に対応する値も示している。
なお、表中において、焦点距離f、曲率半径r、面間隔d、その他の長さの単位は、一般に「mm」が使われている。但し、光学系は、比例拡大または比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、単位は「mm」に限定されることなく、他の適当な単位を用いることが可能である。以上、表についての説明は、他の実施例においても同様とし、その説明を省略する。
(表1)
[全体諸元]
f= 85.04mm、2ω=19.2゜、Fno=3.6
[レンズ諸元]
面番号 r d νd nd
1 153.8926 3.5000 49.60 1.772499
2 -154.5706 0.1000
3 42.5523 3.7000 55.53 1.696797
4 1245.9823 2.4500
5 -320.8002 1.3000 29.52 1.717362
6 26.6125 4.2000 48.08 1.699998
7 212.0823 d7
8 -167.4791 1.3000 55.52 1.696800
9 28.3094 2.9500
10 -216.2226 1.2000 64.12 1.516800
11 26.8641 2.0000 23.78 1.846660
12 61.2228 d12
13 開口絞りS d13
14 56.9717 3.0000 65.47 1.603000
15 -66.1004 0.1000
16 40.1755 1.3000 27.51 1.755199
17 21.4606 4.0000 82.56 1.497820
18 -780.3046 d18
19 -364.6586 1.3000 40.77 1.883000
20 25.5565 2.0000 23.78 1.846660
21 40.2512 d21
22 -22.6638 1.5000 38.00 1.603420
23 -31.5953 0.1000
24 115.8240 3.0000 40.77 1.883000
25 -70.6649 d25
26 0.0000 2.0000 64.12 1.516800
27 0.0000 BF
[合焦時における可変間隔]
無限遠 近距離
f,β 85.04034 -0.50000 -1.00000
d0 0.0000 218.1695 145.3622
d7 2.30155 11.45995 18.06206
d12 18.53991 9.38151 2.77940
d13 16.15212 9.92441 2.28287
d18 5.01212 11.23983 18.88137
d21 7.58025 7.58025 7.58025
d25 50.08457 50.08457 50.08457
BF 0.68142 0.68142 0.68142
[撮影レンズ群データ]
群番号 群初面 群焦点距離
G1 1 48.7258(=f1)
G2 8 -29.8989(=f2)
G3 14 36.9275(=f3)
G4 19 -39.9953(=f4)
G5 22 73.7000(=f5)
[条件式]
条件式(1)VR= 1.353
条件式(2)(−f4)/d34= 7.98(d34=5.01)
条件式(3)f5/d34= 14.70
条件式(4)f3/d34= 7.37
条件式(5)(−f2)/d34= 5.97
条件式(6)f1/d34= 9.72
条件式(7)(rb+ra)/(rb−ra)= -0.7108
条件式(8)Da/Fo= 0.0288
条件式(9)Db/Fo= 0.0347
表1に示す諸元の表から、本実施例に係る撮影レンズ1では、上記条件式(1)〜(9)を全て満たすことが分かる。
図2(a)は第1実施例の無限遠合焦時における諸収差図であり、図2(b)は第1実施例の無限遠合焦時に像ブレ補正(防振群G4のシフト量=-0.376)を行った時の横収差図である。図3(a)は第1実施例の近距離合焦時(撮影倍率-0.5倍)の諸収差図であり、図3(b)は第1実施例の近距離合焦時に像ブレ補正(防振群G4のシフト量=-0.546)を行った時の横収差図である。図4(a)は第1実施例の近距離合焦時(撮影倍率1.0倍)の諸収差図であり、図4(b)は第1実施例の近距離合焦時(撮影倍率1.0倍)で像ブレ補正(防振群G4のシフト量=-0.689)を行った時の横収差図である。
各収差図において、FNOはFナンバー、Yは像高、dはd線(波長587.6nm)の収差曲線、gはg線(波長435.6nm)の収差曲線をそれぞれ示す。なお、非点収差を示す収差図において、実線はサジタル像面を示し、破線はメリジオナル像面を示す。以上の収差図の説明は、他の実施例においても同様とし、その説明を省略する。
各収差図から明らかなように、第1実施例に係る撮影レンズ1では、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有することが分かる。また、第1実施例の撮影レンズ1を搭載することにより、デジタル一眼レフカメラCAM(光学装置。図9参照)においても、優れた光学性能を確保することができる。
(第2実施例)
第2実施例について、図5〜図8および表2を用いて説明する。図5は、第2実施例に係る撮影レンズ1の構成を示している。第2実施例に係る撮影レンズ1は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正レンズ群G1と、合焦時移動する負レンズ群G2と、開口絞りSと、合焦時移動する正レンズ群G3と、光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群G4と、正レンズ群G5とを有する。なお、像面Iは、図9の撮像素子7上に形成され、該撮像素子7はCCDやCMOS等から構成されている。
正レンズ群G1は、物体側から順に並んだ、正レンズ部分群G1aと負レンズ部分群G1bを有する。正レンズ部分群G1aは、物体側から順に並んだ、両凸形状の正レンズL11と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12とを有する。また、負レンズ部分群G1bは、物体側から順に並んだ、両凹形状を持った負レンズL13と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL14とからなる接合負レンズとを有する。このような正レンズ群G1は、全体で正の屈折力を有しており、合焦時は像面Iに対して固定される。
負レンズ群G2は、物体側から順に並んだ、負レンズ部分群G2aと、負レンズ部分群G2bとを有する。負レンズ部分群G2aは、物体側から順に並んだ、両凹レンズL21を有する。また、負レンズ部分群G2bは、物体側から順に並んだ、両凹形状を持った負レンズL22と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL23とからなる接合負レンズを有する。このような負レンズ群G2は、全体で負の屈折力を有しており、合焦時は物体側から像側に移動する。
開口絞りSは、Fナンバーを決定し、合焦時は像面Iに対して固定される。
正レンズ群G3は、物体側から順に並んだ、両凸形状の正レンズL31と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL32と両凸形状の正レンズL33とからなる接合正レンズとを有し、全体で正の屈折力を有しており、合焦時は像側から物体側に移動する。
負レンズ群G4は、物体側から順に並んだ、両凹レンズL41と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL42とからなる接合負レンズを有し、全体で負の屈折力を有しており、光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動させることにより像ブレ補正を行う、いわゆる防振群である。
正レンズ群G5は、物体側から順に並んだ、像側に凸面を向けた負メニスカスレンズL51と、両凸形状の正レンズL52とを有し、全体で正の屈折力を有しおり、合焦時は像面Iに対して固定される。
表2は、第2実施例における各諸元を示す。なお、表2における面番号1〜25は、図5に示す面1〜25に対応している。また、表2において、正レンズ群G1と負レンズ群G2との軸上空気間隔をd7とし、負レンズ群G2と開口絞りSとの軸上空気間隔をd12とし、開口絞りSと正レンズ群G3との軸上空気間隔をd13とし、正レンズ群G3と負レンズ群G4との軸上空気間隔をd18(無限遠合焦時の値が条件式(1)のd34に相当)とし、負レンズ群G4と正レンズ群G5との軸上空気間隔をd21としている。さらに、表中において、上記の条件式(1)〜(9)に対応する値も示している。
(表2)
[全体諸元]
f= 85.04mm、2ω=19.2゜、Fno=3.6
[レンズ諸元]
面番号 r d νd nd
1 76.3604 4.5000 49.60 1.772499
2 -148.8912 0.1000
3 47.5894 3.0000 55.53 1.696797
4 156.5583 1.3000
5 -295.4947 1.3000 29.52 1.717362
6 29.2740 4.2000 48.08 1.699998
7 268.6211 d7
8 -257.6864 1.3000 64.12 1.516800
9 25.1073 3.5000
10 -81.4668 1.3000 64.12 1.516800
11 29.1916 1.8000 23.78 1.846660
12 58.9804 d12
13 開口絞りS d13
14 48.3475 3.0000 63.38 1.618000
15 -105.1379 0.1000
16 45.0100 1.3000 27.51 1.755199
17 20.9466 4.5000 82.56 1.497820
18 -113.1907 dd18
19 -163.2115 1.3000 37.16 1.834000
20 19.3875 2.3000 23.78 1.846660
21 41.5812 d21
22 -22.7307 1.5000 58.90 1.518229
23 -30.7407 0.1000
24 117.2261 3.0000 45.30 1.795000
25 -66.5666 BF
[合焦時における可変間隔]
無限遠 近距離
f,β 85.04034 -0.70000 -1.00000
d0 0.0000 173.6938 144.9021
d7 2.48485 14.40920 17.88657
d12 17.79213 5.86779 2.39042
d13 15.77190 6.23243 1.44831
d18 4.95458 14.49406 19.27818
d21 7.56351 7.56351 7.56351
BF 50.60784 50.60784 50.60784
[撮影レンズ群データ]
群番号 群初面 群焦点距離
G1 1 48.7258(=f1)
G2 8 -30.2128(=f2)
G3 14 36.9275(=f3)
G4 19 -39.9953(=f4)
G5 22 73.7000(=f5)
[条件式]
条件式(1)VR= 1.328
条件式(2)(−f4)/d34= 8.07(d34=4.955)
条件式(3)f5/d34= 14.87
条件式(4)f3/d34= 7.45
条件式(5)(−f2)/d34= 6.10
条件式(6)f1/d34= 9.83
条件式(7)(rb+ra)/(rb−ra)= -0.8224
条件式(8)Da/Fo= 0.0153
条件式(9)Db/Fo= 0.0412
表2に示す諸元の表から、本実施例に係る撮影レンズ1では、上記条件式(1)〜(9)を全て満たすことが分かる。
図6(a)は第2実施例の無限遠合焦時における諸収差図であり、図6(b)は第2実施例の無限遠合焦時に像ブレ補正(防振群G4のシフト量=-0.383)を行った時の横収差図である。図7(a)は第2実施例の近距離合焦時(撮影倍率-0.7倍)の諸収差図であり、図7(b)は第2実施例の近距離合焦時に像ブレ補正(防振群G4のシフト量=-0.553)を行った時の横収差図である。図8(a)は第2実施例の近距離合焦時(撮影倍率1.0倍)の諸収差図であり、図8(b)は第2実施例の近距離合焦時(撮影倍率1.0倍)で像ブレ補正(防振群G4のシフト量=-0.700)を行った時の横収差図である。
各収差図から明らかなように、第2実施例に係る撮影レンズ1では、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有することが分かる。また、第2実施例の撮影レンズ1を搭載することにより、デジタル一眼レフカメラCAM(光学装置。図9参照)においても、優れた光学性能を確保することができる。
なお、上記の実施形態において以下に記載の内容は、光学性能を損なわない範囲で適宜採用可能である。
各実施例では、5群構成を示したが、6群、7群等の他の群構成にも適用可能である。具体的には、最も物体側にレンズまたはレンズ群を追加した構成や、最も像側にレンズまたはレンズ群を追加した構成でも構わない。また、3群(正レンズ群G3)と4群(負レンズ群G4)との間にレンズまたはレンズ群を追加した構成でも構わないが、その場合、d34は、4群の物体側の直前に配置されたレンズ群内の最も像側のレンズ面と、4群の最も物体側のレンズ面との間の距離が最も小さい値とする。また、4群と5群(正レンズ群G5)との間に防振性能向上のため、負レンズ群を追加してもよい。
また、本実施形態において、単独または複数のレンズ群、または部分レンズ群を光軸方向に移動させて、無限遠物体から近距離物体への合焦を行う合焦レンズ群としてもよい。なお、前記合焦レンズ群は、オートフォーカスにも適用でき、オートフォーカス用の(超音波モータ等を用いた)モータ駆動にも適している。
また、本実施形態において、光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群は、光軸に対して垂直方向に移動する他、光軸に対して斜め方向に移動したり、光軸上の一点を回転中心として揺動することとしてもよい。
また、本実施形態において、レンズ面を非球面としても構わない。また、非球面は研削加工による非球面、ガラスを型で非球面形状に形成したガラスモールド非球面、ガラスの表面に樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面のいずれの非球面でも構わない。また、レンズ面は回折面としてもよく、レンズを屈折率分布型レンズ(GRINレンズ)あるいはプラスチックレンズとしてもよい。
また、本実施形態において、開口絞りSは、2群(負レンズ群G2)と3群(正レンズ群G3)の間に合焦時は像面Iに対して固定して配置されるのが好ましいが、開口絞りとしての部材を設けずにレンズ枠でその役割を代用してもよい。
また、本実施形態において、各レンズ面には、フレアやゴーストを軽減して高コントラストの高い光学性能を達成するために、広い波長域で高い透過率を有する反射防止膜を施してもよい。
また、本実施形態の撮影レンズ1は、35mmフィルムサイズ換算での焦点距離が100〜135mm程度である。
本実施形態において、1群(正レンズ群G1)が正のレンズ成分を2つと、負のレンズ成分を1つ有するのが好ましい。また、1群は、物体側から順に、正・正・負の順番にレンズ成分を、空気間隔を介在させて配置するのが好ましい。なお、前記負のレンズ成分には、接合レンズを用いることがより好ましい。
また、本実施形態において、3群(正レンズ群G3)が正レンズ成分を2つ有するのが好ましい。また、3群は、物体側から順に、正・正の順番にレンズ成分を、空気間隔を介在させて配置するのが好ましい。なお、2番目の前記正レンズ成分には、接合レンズを用いることがより好ましい。
また、本実施形態において、5群(正レンズ群G5)が正のレンズ成分を1つと、負のレンズ成分を1つ有するのが好ましい。また、5群は、物体側から順に、負・正の順番にレンズ成分を、空気間隔を介在させて配置するのが好ましい。
また、本実施形態において、4群(負レンズ群G4)が1つのレンズ成分からなるのが好ましい。なお、そのレンズ成分には、接合レンズを用いることがより好ましい。
なお、本発明を分かりやすくするために、実施形態の構成要件を付して説明したが、本発明がこれに限定されるものではないことは言うまでもない。
第1実施例に係る撮影レンズの構成を示す断面図である。 (a)は第1実施例の無限遠合焦状態における諸収差図であり、(b)は第1実施例の無限遠合焦時に像ブレ補正を行った時の横収差図である。 (a)は第1実施例の近距離合焦時(撮影倍率-0.5倍)の諸収差図であり、(b)は第1実施例の近距離合焦時に像ブレ補正を行った時の横収差図である。 (a)は第1実施例の近距離合焦時(撮影倍率-1.0倍)の諸収差図であり、(b)は第1実施例の近距離合焦時に像ブレ補正を行った時の横収差図である。 第2実施例に係る撮影レンズの構成を示す断面図である。 (a)は第2実施例の無限遠合焦状態における諸収差図であり、(b)は第2実施例の無限遠合焦時に像ブレ補正を行った時の横収差図である。 (a)は第2実施例の近距離合焦時(撮影倍率-0.7倍)の諸収差図であり、(b)は第2実施例の近距離合焦時に像ブレ補正を行った時の横収差図である。 (a)は第2実施例の近距離合焦時(撮影倍率-1.0倍)の諸収差図であり、(b)は第2実施例の近距離合焦時に像ブレ補正を行った時の横収差図である。 は本実施形態の撮影レンズを搭載したデジタル一眼レフカメラの概略断面図である。
符号の説明
1 撮影レンズ
G1 1群(正レンズ群)
G2 2群(合焦時移動する負レンズ群)
G3 3群(合焦時移動する正レンズ群)
G4 4群(光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群(防振群))
G5 5群(正レンズ群)
S 開口絞り
I 像面
CAM デジタル一眼レフカメラ(光学装置)

Claims (14)

  1. 光軸に沿って物体側から順に並んだ、正レンズ群と、合焦時移動する負レンズ群と、合焦時移動する正レンズ群と、光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群と、正レンズ群とを少なくとも有し、
    前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の横倍率をBvrとし、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群よりも像側の光学系全体の横倍率をBrとし、防振係数をVRとし、前記防振係数をVR=|(1−Bvr)×Br|と定義し、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の焦点距離をf4とし、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の物体側に位置するレンズ群内の最も像側にあるレンズ面と、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の最も物体側にあるレンズ面との無限遠合焦時の光軸上の空気間隔をd34としたとき、次式
    1.21<VR<3.0
    4.0<(−f4)/d34<20.0
    の条件を満足することを特徴とする撮影レンズ。
  2. 光軸に沿って物体側から順に並んだ、正レンズ群と、合焦時移動する負レンズ群と、合焦時移動する正レンズ群と、光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群と、正レンズ群とを少なくとも有し、
    前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の横倍率をBvrとし、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群よりも像側の光学系全体の横倍率をBrとし、防振係数をVRとし、前記防振係数をVR=|(1−Bvr)×Br|と定義し、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群より像側に位置する正レンズ群の焦点距離をf5とし、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の物体側に位置するレンズ群内の最も像側にあるレンズ面と、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群内の最も物体側にあるレンズ面との無限遠合焦時の光軸上の空気間隔をd34としたとき、次式
    1.21<VR<3.0
    10.0<f5/d34<40.0
    の条件を満足することを特徴とする撮影レンズ。
  3. 光軸に沿って物体側から順に並んだ、正レンズ群と、合焦時移動する負レンズ群と、合焦時移動する正レンズ群と、光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群と、正レンズ群とを少なくとも有し、
    前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の横倍率をBvrとし、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群よりも像側の光学系全体の横倍率をBrとし、防振係数をVRとし、前記防振係数をVR=|(1−Bvr)×Br|と定義し、前記合焦時移動する正レンズ群の焦点距離をf3とし、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の物体側に位置するレンズ群内の最も像側にあるレンズ面と、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群内の最も物体側にあるレンズ面との無限遠合焦時の光軸上の空気間隔をd34としたとき、次式
    1.21<VR<3.0
    7.0<f3/d34<18.0
    の条件を満足することを特徴とする撮影レンズ。
  4. 光軸に沿って物体側から順に並んだ、正レンズ群と、合焦時移動する負レンズ群と、合焦時移動する正レンズ群と、光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群と、正レンズ群とを少なくとも有し、
    前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の横倍率をBvrとし、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群よりも像側の光学系全体の横倍率をBrとし、防振係数をVRとし、前記防振係数をVR=|(1−Bvr)×Br|と定義し、前記合焦時移動する負レンズ群の焦点距離をf2とし、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の物体側に位置するレンズ群内の最も像側にあるレンズ面と、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群内の最も物体側にあるレンズ面との無限遠合焦時の光軸上の空気間隔をd34としたとき、次式
    1.21<VR<3.0
    4.0<(−f2)/d34<17.0
    の条件を満足することを特徴とする撮影レンズ。
  5. 前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の焦点距離をf4とし、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の物体側に位置するレンズ群内の最も像側にあるレンズ面と、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の最も物体側にあるレンズ面との無限遠合焦時の光軸上の空気間隔をd34としたとき、次式
    4.0<(−f4)/d34<20.0
    の条件を満足することを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項記載の撮影レンズ。
  6. 前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群より像側に位置する正レンズ群の焦点距離をf5とし、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の物体側に位置するレンズ群内の最も像側にあるレンズ面と、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群内の最も物体側にあるレンズ面との無限遠合焦時の光軸上の空気間隔をd34としたとき、次式
    10.0<f5/d34<40.0
    の条件を満足することを特徴とする請求項3又は4に記載の撮影レンズ。
  7. 前記合焦時移動する正レンズ群の焦点距離をf3とし、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の物体側に位置するレンズ群内の最も像側にあるレンズ面と、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群内の最も物体側にあるレンズ面との無限遠合焦時の光軸上の空気間隔をd34としたとき、次式
    7.0<f3/d34<18.0
    の条件を満足することを特徴とする請求項に記載の撮影レンズ。
  8. 最も物体側に位置する前記正レンズ群の焦点距離をf1とし、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の物体側に位置するレンズ群内の最も像側にあるレンズ面と、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群内の最も物体側にあるレンズ面との無限遠合焦時の光軸上の空気間隔をd34としたとき、次式
    1.0<f1/d34<20.0
    の条件を満足することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
  9. 前記合焦時移動する負レンズ群は、物体側から順に並んだ、負レンズと、負レンズと正レンズとからなる接合レンズとを有することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
  10. 前記合焦時移動する負レンズ群は、物体側から順に並んだ、負レンズL21と、負レンズL22と正レンズL23とからなる接合レンズとを有し、
    前記負レンズL21の物体側の面の曲率半径をraとし、該負レンズL21の像側の面の曲率半径をrbとしたとき、次式
    −1.0<(rb+ra)/(rb−ra)≦0
    の条件を満足することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
  11. 最も物体側に位置する前記正レンズ群は、物体側から順に並んだ、正レンズ部分群G1aと、負レンズ部分群G1bとを有し、
    前記正レンズ部分群G1aと前記負レンズ部分群G1bとの光軸上の空気間隔をDaとし、光学系全系の無限遠合焦時の焦点距離をFoとしたとき、次式
    0.005<Da/Fo<0.09
    の条件を満足することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
  12. 前記合焦時移動する負レンズ群は、物体側から順に並んだ、負レンズ部分群G2aと、負レンズ部分群G2bとを有し、
    前記負レンズ部分群G2aと前記負レンズ部分群G2bとの光軸上の空気間隔をDbとし、光学系全系の無限遠合焦時の焦点距離をFoとしたとき、次式
    0.02<Db/Fo<0.08
    の条件を満足することを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の撮影レンズを搭載することを特徴とする光学装置。
  14. 光軸に沿って物体側から順に並んだ、正レンズ群と、合焦時移動する負レンズ群と、合焦時移動する正レンズ群と、光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群と、正レンズ群とを少なくとも有する撮影レンズを用いて、像面上の像ブレを補正する像ブレ補正方法であって、
    前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の横倍率をBvrとし、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群よりも像側の光学系全体の横倍率をBrとし、防振係数をVRとし、前記防振係数をVR=|(1−Bvr)×Br|と定義し、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の焦点距離をf4とし、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の物体側に位置するレンズ群内の最も像側にあるレンズ面と、前記光軸に対してほぼ垂直な方向の移動成分を持つように移動可能な負レンズ群の最も物体側にあるレンズ面との無限遠合焦時の光軸上の空気間隔をd34としたとき、次式
    1.21<VR<3.0
    4.0<(−f4)/d34<20.0
    の条件を満足することを特徴とする像ブレ補正方法。
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