JP5224468B2 - ズームレンズおよび撮像装置 - Google Patents

ズームレンズおよび撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5224468B2
JP5224468B2 JP2009115271A JP2009115271A JP5224468B2 JP 5224468 B2 JP5224468 B2 JP 5224468B2 JP 2009115271 A JP2009115271 A JP 2009115271A JP 2009115271 A JP2009115271 A JP 2009115271A JP 5224468 B2 JP5224468 B2 JP 5224468B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
lens group
group
partial
zoom
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009115271A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010266504A (ja
Inventor
剛 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2009115271A priority Critical patent/JP5224468B2/ja
Priority to TW099204421U priority patent/TWM388650U/zh
Priority to CN2010201546068U priority patent/CN201666969U/zh
Publication of JP2010266504A publication Critical patent/JP2010266504A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5224468B2 publication Critical patent/JP5224468B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lenses (AREA)
  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Description

本発明は、ビデオカメラやデジタルスチルカメラ等に好適に用いられるズームレンズおよび撮像装置に関し、特に、複数のレンズ群のうち一部のレンズ群を光軸とほぼ垂直な方向に移動させることにより、光学系が振動(傾動)した際に生じる撮影画像のブレを光学的に補正して良好な画像を得ることができるようにしたズームレンズおよび撮像装置に関する。
自動車等の移動物体上からの撮影や、シャッタースピードが遅い条件下における手持ち撮影では、撮影光学系に振動が伝わり手ぶれとなって撮影画像にブレが生じる。そのため、従来より撮影光学系の一部のレンズ群を光軸とほぼ垂直な方向に移動させることにより、撮影光学系の振動に伴う撮影画像のブレを防止する機能を有する防振光学系が種々提案されている(特許文献1ないし8参照)。一方、従来よりビデオカメラ用のズームレンズとしては、物体側から順に正の第1レンズ群、負の第2レンズ群、正の第3レンズ群、および正の第4レンズ群からなる4群構成で、第4レンズ群にて合焦させるリアフォーカスタイプのズームレンズが多く採用されている。
特許第3557344号公報 特開2000−298235号公報 特許第3814406号公報 特開2005−148437号公報 特開2007−10903号公報 特開2004−258509号公報 特開2007−107280号公報 特開2007−233147号公報
特許文献1には、物体側から順に、正の第1レンズ群、負の第2レンズ群、正の第3レンズ群、および正の第4レンズ群からなる4群構成で、第3レンズ群全体を手ぶれ補正群として光軸に垂直な方向に移動させる方式のズームレンズが開示されている。このズームレンズでは、第3レンズ群全体を手ぶれ補正群として移動させるため、手ぶれ補正群のレンズ枚数が多くなりやすく、その結果、防振駆動系への負担が大きくなってしまう。また、光学系を小型化しようとすると、第3レンズ群の光学系全体に対する相対的な正の屈折力が強くなるため、防振時に必要な手ぶれ補正群の移動量が小さすぎてしまい、小さな振動に対する手ぶれ補正群の制御が困難になってしまう。防振時に必要な手ぶれ補正群の移動量は、逆に大きすぎても防振駆動系への負担が大きくなるので、適切な量にする必要がある。
特許文献2には、物体側から順に、正の第1レンズ群、負の第2レンズ群、正の第3レンズ群、負の第4レンズ群、および正の第5レンズ群からなる5群構成で、第3レンズ群を手ぶれ補正群として光軸に垂直な方向に移動させる方式のズームレンズが開示されている。このズームレンズは、第3レンズ群と第4レンズ群とを合成したレンズ群が正の屈折力であるのは明らかであり、正負正正の4群構成のズームレンズで第3レンズ群が2つの部分レンズ群に分かれているとも解釈できる。このズームレンズでは、上記特許文献1に記載のズームレンズのような第3レンズ群全体を防振移動させる方式に比べて、上述の欠点は小さくなるが、第3レンズ群が2つの群にしか分かれていないため、それぞれの群が有する屈折力はある程度制限されてしまう。このため、防振時に必要な手ぶれ補正群の移動量を適切な量に制御するのが困難になってしまう。
特許文献3には、物体側から順に、正の第1レンズ群、負の第2レンズ群、正の第3レンズ群、および正の第4レンズ群からなる4群構成で、第3レンズ群を3つのレンズ群に分け、そのうち中央のレンズ群を手ぶれ補正群として光軸に垂直な方向に移動させる方式のズームレンズが開示されている。このズームレンズでは、第3レンズ群内において手振れ補正群の物体側に、負の屈折力のレンズ群が配置されているため、手ぶれ補正群に広い光束が入射してくる結果、レンズ径が大きくなり、駆動系への負担が大きくなってしまう。
特許文献4には、物体側から順に、正の第1レンズ群、負の第2レンズ群、正の第3レンズ群、および正の第4レンズ群からなる4群構成で、第3レンズ群を物体側から順に正の屈折力の第3a群と、負の屈折力の第3b群と、第3c群とで構成し、そのうち第3b群を手ぶれ補正群として光軸に垂直な方向に移動させる方式のズームレンズが開示されている。このズームレンズでは、光学系を小型化しようとすると、第3レンズ群の光学系全体に対する相対的な正の屈折力が強くなるため、その中の負の群で手ぶれ補正をするには、第3レンズ群内の正の屈折力を大幅に強くしなければならない。その結果、十分な収差補正が困難になってしまう。
特許文献5には、物体側から順に、正の第1レンズ群、負の第2レンズ群、正の第3レンズ群、正の第4レンズ群、および正の第5レンズ群からなる5群構成で、第3レンズ群を物体側から順に、正の屈折力の第3a群と、正の屈折力の第3b群と、負の屈折力の第3c群とで構成し、そのうち第3b群を手ぶれ補正群として光軸に垂直な方向に移動させる方式のズームレンズが開示されている。このズームレンズでは、手ぶれ補正群である第3b群が物体側から順に負の屈折力の群と正の屈折力の群とで構成されており、長いバックフォーカスを必要としない光学系には全長が長くなって不向きである。また、手ぶれ補正群内での2つの群間隔がある程度必要となっており、手ぶれ補正群がコンパクトさに欠けている。
特許文献6,7および特許文献8には、物体側から順に、正の第1レンズ群、負の第2レンズ群、正の第3レンズ群、および正の第4レンズ群からなる4群構成で、第3レンズ群を3つのレンズ群に分け、そのうち中央のレンズ群を手ぶれ補正群として光軸に垂直な方向に移動させる方式のズームレンズが開示されている。しかしながら、特許文献6,7では、広角端におけるF値が3.7程度の実施例にとどまっており、ビデオカメラ用途としては性能が不十分である。また第3レンズ群の最も像側に強い曲率の凹面がないため、CCDやCMOS等の撮像素子用の光学系に必要な、射出瞳距離を遠くにすることが困難である。
特許文献8では、広角端におけるF値が4.1程度の実施例にとどまっており、またズーム比も6以下であり、さらなる高性能化が望まれている。また、手ぶれ補正群が1枚のみの構成であり、特に大きいズーム比にした場合には、防振時の偏心による色収差が発生してしまう。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、手ぶれ補正群をコンパクト化すると共に軽量化し、防振駆動系への負担を小さくしつつ、大きな手ぶれが発生した場合でも良好な光学性能を得ることができるズームレンズおよび撮像装置を提供することにある。
本発明によるズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とを備え、各レンズ群の間隔を変化させることで変倍を行うズームレンズであって、第3レンズ群が、物体側から順に、正の屈折力を有する第1の部分レンズ群と、正の屈折力を有する第2の部分レンズ群と、負の屈折力を有する第3の部分レンズ群とからなり、第2の部分レンズ群を手ぶれ補正群として、光軸に垂直な方向に移動させることにより手ぶれ補正を行うようになされているものである。そして、第2の部分レンズ群が、物体側から順に正レンズ、および負レンズにより構成され、第3の部分レンズ群は最も物体側の面が凸面であり、かつ最も像側の面が凹面であり、以下の条件式を満足するように構成されているものである。
ν3b1−ν3b2>32 ……(1)
−1.0<φ3CF/φ3CR<−0.2 ……(2)
ただし、ν3b1は第2の部分レンズ群の正レンズのd線に対するアッベ数、ν3b2は第2の部分レンズ群の負レンズのd線に対するアッベ数、φ3CFは第3の部分レンズ群の最も物体側の面の屈折力、φ3CRは第3の部分レンズ群の最も像側の面の屈折力とする。第m面の屈折力φmは、第m面のd線に対する屈折率をNm、第m面の曲率半径をRmとしたとき、
φm=(Nm−Nm-1)/Rm とする。
本発明によるズームレンズでは、第3レンズ群が3つの部分レンズ群で構成され、そのうち第2の部分レンズ群が手ぶれ補正群とされ、各部分レンズ群の屈折力配分や形状等が従来とは異なる構成で最適化されていることで、手ぶれ補正群がコンパクトで軽量となり、防振駆動系への負担が小さくなる。また、防振時の偏心による色収差の発生が抑制され、大きな手ぶれが発生した場合でも良好な光学性能が得られる。
本発明によるズームレンズにおいて、第1レンズ群および第3レンズ群は変倍時および合焦時に固定とされ、第2レンズ群は変倍時に光軸に沿って移動し、第4レンズ群は変倍時および合焦時に光軸に沿って移動することが好ましい。
また、以下の条件式を満足することが好ましい。
0.9<f3/f4<1.7 ……(3)
ただし、f3は第3レンズ群の焦点距離、f4は第4レンズ群の焦点距離とする。
第2の部分レンズ群の正レンズおよび負レンズは、それぞれ単レンズにより構成され、第2の部分レンズ群は少なくとも1面の非球面を有し、さらに以下の条件式を満足することが好ましい。また、第2の部分レンズ群の負レンズは、プラスチックレンズであることが好ましい。
1.1<f3b/f3<2.0 ……(4)
ただし、f3bは第2の部分レンズ群の焦点距離、f3は第3レンズ群の焦点距離とする。
第3の部分レンズ群は、単レンズまたは1つの接合レンズにより構成され、2枚以下のレンズで構成されていることが好ましい。
第1の部分レンズ群は、単レンズにより構成され、第1の部分レンズ群の単レンズは、物体側の面の曲率半径が像側の面の曲率半径に比べて絶対値が小さくなっていることが好ましい。また、第1の部分レンズ群の単レンズはプラスチックレンズによって構成され、さらに以下の条件式を満足することが好ましい。
1.0<f3a/f3b<2.5 ……(5)
ただし、f3aは第1の部分レンズ群の焦点距離、f3bは第2の部分レンズ群の焦点距離とする。
本発明による撮像装置は、本発明によるズームレンズと、このズームレンズによって形成された光学像に応じた撮像信号を出力する撮像素子とを備えたものである。
本発明による撮像装置では、軽量で防振性能の良好な手ぶれ補正群を有する本発明のズームレンズを撮像レンズとして用いていることで、防振駆動が容易となり、かつ撮像レンズの振動に伴う撮影画像のブレが良好に補正される。
本発明のズームレンズによれば、第3レンズ群を3つの部分レンズ群で構成し、そのうち第2の部分レンズ群を手ぶれ補正群として、各部分レンズ群の構成を最適化するようにしたので、手ぶれ補正群をコンパクト化すると共に軽量化し、防振駆動系への負担を小さくしつつ、大きな手ぶれが発生した場合でも良好な光学性能を得ることができる。
また、本発明の撮像装置によれば、軽量で防振性能の良好な手ぶれ補正群を有する上記本発明のズームレンズを撮像レンズとして用いるようにしたので、防振駆動が容易となり、かつ、撮像レンズの振動に伴う撮影画像のブレを光学的に補正して振動時にも良好な画像を得ることができる。
本発明の一実施の形態に係るズームレンズの第1の構成例を示すものであり、実施例1に対応するレンズ断面図である。 ズームレンズの第2の構成例を示すものであり、実施例2に対応するレンズ断面図である。 ズームレンズの第3の構成例を示すものであり、実施例3に対応するレンズ断面図である。 ズームレンズの第4の構成例を示すものであり、実施例4に対応するレンズ断面図である。 ズームレンズの第5の構成例を示すものであり、実施例5に対応するレンズ断面図である。 実施例1に係るズームレンズの広角端における諸収差を示す収差図であり、(A)は球面収差、(B)は非点収差、(C)は歪曲収差、(D)は倍率色収差を示す。 実施例1に係るズームレンズの中間域における諸収差を示す収差図であり、(A)は球面収差、(B)は非点収差、(C)は歪曲収差、(D)は倍率色収差を示す。 実施例1に係るズームレンズの望遠端における諸収差を示す収差図であり、(A)は球面収差、(B)は非点収差、(C)は歪曲収差、(D)は倍率色収差を示す。 実施例1に係るズームレンズの望遠端における横収差を示す収差図である。 実施例2に係るズームレンズの広角端における諸収差を示す収差図であり、(A)は球面収差、(B)は非点収差、(C)は歪曲収差、(D)は倍率色収差を示す。 実施例2に係るズームレンズの中間域における諸収差を示す収差図であり、(A)は球面収差、(B)は非点収差、(C)は歪曲収差、(D)は倍率色収差を示す。 実施例2に係るズームレンズの望遠端における諸収差を示す収差図であり、(A)は球面収差、(B)は非点収差、(C)は歪曲収差、(D)は倍率色収差を示す。 実施例2に係るズームレンズの望遠端における横収差を示す収差図である。 実施例3に係るズームレンズの広角端における諸収差を示す収差図であり、(A)は球面収差、(B)は非点収差、(C)は歪曲収差、(D)は倍率色収差を示す。 実施例3に係るズームレンズの中間域における諸収差を示す収差図であり、(A)は球面収差、(B)は非点収差、(C)は歪曲収差、(D)は倍率色収差を示す。 実施例3に係るズームレンズの望遠端における諸収差を示す収差図であり、(A)は球面収差、(B)は非点収差、(C)は歪曲収差、(D)は倍率色収差を示す。 実施例3に係るズームレンズの望遠端における横収差を示す収差図である。 実施例4に係るズームレンズの広角端における諸収差を示す収差図であり、(A)は球面収差、(B)は非点収差、(C)は歪曲収差、(D)は倍率色収差を示す。 実施例4に係るズームレンズの中間域における諸収差を示す収差図であり、(A)は球面収差、(B)は非点収差、(C)は歪曲収差、(D)は倍率色収差を示す。 実施例4に係るズームレンズの望遠端における諸収差を示す収差図であり、(A)は球面収差、(B)は非点収差、(C)は歪曲収差、(D)は倍率色収差を示す。 実施例4に係るズームレンズの望遠端における横収差を示す収差図である。 実施例5に係るズームレンズの広角端における諸収差を示す収差図であり、(A)は球面収差、(B)は非点収差、(C)は歪曲収差、(D)は倍率色収差を示す。 実施例5に係るズームレンズの中間域における諸収差を示す収差図であり、(A)は球面収差、(B)は非点収差、(C)は歪曲収差、(D)は倍率色収差を示す。 実施例5に係るズームレンズの望遠端における諸収差を示す収差図であり、(A)は球面収差、(B)は非点収差、(C)は歪曲収差、(D)は倍率色収差を示す。 実施例5に係るズームレンズの望遠端における横収差を示す収差図である。 本発明の一実施の形態に係る撮像装置としてのビデオカメラの一構成例を示す外観図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るズームレンズの第1の構成例を示している。この構成例は、後述の第1の数値実施例のレンズ構成に対応している。同様にして、後述の第2ないし第5の数値実施例のレンズ構成に対応する第2ないし第5の構成例の断面構成を、図2〜図5に示す。図1〜図5において、符号Riは、最も物体側の構成要素の面を1番目として、像側(結像側)に向かうに従い順次増加するようにして符号を付したi番目の面の曲率半径を示す。符号Diは、i番目の面とi+1番目の面との光軸Z1上の面間隔を示す。なお符号Diについては、変倍に伴って変化する部分の面間隔のみ符号を付す。
このズームレンズは、光軸Z1に沿って物体側から順に、第1レンズ群1Gと、第2レンズ群2Gと、第3レンズ群3Gと、第4レンズ群4Gとを備えている。光学的な開口絞りStは、第3レンズ群3Gの物体側近傍に配設されていることが好ましい。
このズームレンズは、ビデオカメラやデジタルスチルカメラ等に搭載可能である。このズームレンズの像側には、搭載されるカメラの撮影部の構成に応じた部材が配置される。例えば、このズームレンズの結像面(撮像面)には、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子が配置される。撮像素子は、このズームレンズによって形成された光学像に応じた撮像信号を出力するものである。少なくとも、このズームレンズと撮像素子とで、本実施の形態における撮像装置が構成される。最終レンズ群(第4レンズ群4G)と撮像素子との間には、レンズを装着するカメラ側の構成に応じて、種々の光学部材DGが配置されていても良い。例えば撮像面保護用のカバーガラスや赤外線カットフィルタなどの平板状の光学部材が配置されていても良い。
図26は、このズームレンズが搭載される撮像装置の一例としてビデオカメラの構成例を示している。このビデオカメラは、カメラ本体1と、カメラ本体1の上部に設けられた撮像レンズ2とを備えている。カメラ本体1内には、撮像レンズ2によって形成された被写体像に応じた撮像信号を出力するCCD等の撮像素子、その撮像素子から出力された撮像信号を処理して画像を生成する信号処理回路、およびその生成された画像を記録するための記録媒体等が設けられている。カメラ本体1にはまた、撮影した画像を表示するための表示ユニット3が取り付けられている。このようなビデオカメラにおける撮像レンズ2として、本実施の形態におけるズームレンズを適用可能である。
このズームレンズは、各群間隔を変化させることにより変倍を行うようになされている。より詳しくは、第1レンズ群1Gおよび第3レンズ群3Gが変倍および合焦の際に常時固定であり、第2レンズ群2Gは変倍時に光軸Z1に沿って移動し、第4レンズ群4Gは変倍時および合焦時に光軸Z1に沿って移動するようになっている。
より詳しくは、無限遠合焦時において、広角端から中間へ、さらに望遠端へと変倍させるに従い、各移動群は図1〜図5に実線で示した矢印の軌跡を描くように移動する。第4レンズ群4Gは、近距離物体への合焦時には、破線の矢印の軌跡を描くように移動する。
第1レンズ群1Gは、全体として正の屈折力を有している。第1レンズ群1Gは例えば3枚のレンズL11,L12,L13で構成されている。ただし、図4および図5の構成例のように、第1レンズ群1Gが4枚のレンズL11,L12,L13,L14で構成されていても良い。
第2レンズ群2Gは、全体として負の屈折力を有している。第2レンズ群2Gは例えば4枚のレンズL21,L22,L23,L24で構成されている。ただし、図3および図5の構成例のように、第2レンズ群2Gが3枚のレンズL21,L22,L23で構成されていても良い。
第4レンズ群4Gは、全体として正の屈折力を有している。第4レンズ群4Gは例えば2枚のレンズL41,L42で構成されている。ただし、図3の構成例のように、第4レンズ群4Gが3枚のレンズL41,L42,L43で構成されていても良い。
第3レンズ群3Gは、全体として正の屈折力を有している。第3レンズ群3Gは物体側から順に、正の屈折力を有する第1の部分レンズ群3a、正の屈折力を有する第2の部分レンズ群3b、および負の屈折力を有する第3の部分レンズ群3cで構成され、そのうち第2の部分レンズ群3bを手ぶれ補正群として、光軸Z1に垂直な方向に移動させることにより手ぶれ補正を行うようになされている。
第2の部分レンズ群3bは、物体側から順に正レンズL32、および負レンズL33により構成されている。第3の部分レンズ群3cは最も物体側の面が凸面であり、かつ最も像側の面が凹面となっている。第3レンズ群3Gは、以下の条件式を満足するように構成されていることが好ましい。
ν3b1−ν3b2>32 ……(1)
−1.0<φ3CF/φ3CR<−0.2 ……(2)
ただし、ν3b1は第2の部分レンズ群3bの正レンズL32のd線に対するアッベ数、ν3b2は第2の部分レンズ群3bの負レンズL33のd線に対するアッベ数とする。φ3CFは第3の部分レンズ群3cの最も物体側の面の屈折力、φ3CRは第3の部分レンズ群3cの最も像側の面の屈折力とする。第m面の屈折力φmは、第m面のd線に対する屈折率をNm、第m面の曲率半径をRmとしたとき、
φm=(Nm−Nm-1)/Rm とする。
第3レンズ群3Gに関してはまた、以下の条件式を満足することが好ましい。ただし、f3は第3レンズ群3Gの焦点距離、f4は第4レンズ群4Gの焦点距離とする。
0.9<f3/f4<1.7 ……(3)
第2の部分レンズ群3bの正レンズL32および負レンズL33は、それぞれ単レンズにより構成されていることが好ましい。また、第2の部分レンズ群3bは少なくとも1面の非球面を有していることが好ましい。さらに以下の条件式を満足することが好ましい。また、第2の部分レンズ群3bの負レンズL33は、プラスチックレンズであることが好ましい。
1.1<f3b/f3<2.0 ……(4)
ただし、f3bは第2の部分レンズ群3bの焦点距離、f3は第3レンズ群3Gの焦点距離とする。
第3の部分レンズ群3cは、2枚以下のレンズで構成されていることが好ましい。図2の構成例では、第3の部分レンズ群3cがレンズL34のみの単レンズの構成とされている。図1および図3〜図5の構成例では、第3の部分レンズ群3cがレンズL34とレンズL35との接合レンズにより構成されている。
第1の部分レンズ群3aは、単レンズL31により構成されていることが好ましい。その単レンズL31は、物体側の面の曲率半径が像側の面の曲率半径に比べて絶対値が小さくなっていることが好ましい。また、その単レンズL31は、プラスチックレンズによって構成され、さらに以下の条件式を満足することが好ましい。
1.0<f3a/f3b<2.5 ……(5)
ただし、f3aは第1の部分レンズ群3aの焦点距離、f3bは第2の部分レンズ群3bの焦点距離とする。
次に、以上のように構成されたズームレンズの作用および効果を説明する。
このズームレンズでは、第3レンズ群3Gが3つの部分レンズ群で構成され、そのうち第2の部分レンズ群3bが手ぶれ補正群とされ、各部分レンズ群の屈折力配分や形状等が従来とは異なる構成で最適化されていることで、手ぶれ補正群がコンパクトで軽量となり、防振駆動系への負担が小さくなる。また、防振時の偏心による色収差の発生が抑制され、大きな手ぶれが発生した場合でも良好な光学性能が得られる。
具体的には、第3レンズ群3Gを物体側から順に正、正、負の屈折力に分けることで、第3レンズ群3Gがいわゆる望遠タイプの構成となる。これにより、全長を短くしつつ、第3レンズ群3G内の各群の屈折力配分が調整されて手ぶれ補正群が最適な屈折力とされ、防振時における手ぶれ補正群の移動量が適切となる。さらに第2の部分レンズ群3bが物体側から順に正レンズL32と負レンズL33とにより構成されることで、手ぶれ補正群が望遠タイプの構成となり、コンパクトでありながら防振時の偏心による色収差(色ずれ)を補正することができ、大きな手ぶれが発生した場合でも良好な光学性能を得ることができる。さらに第3の部分レンズ群3cの最も物体側の面を凸面とし、かつ最も像側の面を凹面とすることで、光学系の全長を短くしつつ、CCDやCMOS等の撮像素子用の光学系に必要な、射出瞳距離を遠くすることが可能となる。
このズームレンズでは、第1レンズ群1Gおよび第3レンズ群3Gは変倍時および合焦時に固定とされ、第2レンズ群2Gが変倍時に移動し、第4レンズ群4Gが変倍時および合焦時に移動する。これにより、変倍または合焦のための移動群が2つのみとなって構造上単純になり、特に動画の撮影時において変倍または合焦における像ゆれが発生しにくくなる。
また、第2の部分レンズ群3bの正レンズL32および負レンズL33を、それぞれ単レンズにより構成し、第2の部分レンズ群3bが少なくとも1面の非球面を有することで、防振時に発生する偏心による色収差およびコマ収差を良好に補正することができる。また、第2の部分レンズ群3b内にプラスチックレンズを含めることで、手ぶれ補正群が3枚のレンズで構成されている場合や、手ぶれ補正群が2枚以上のガラスレンズを含む場合に比べて、手ぶれ補正群が軽量となる。これにより、防振駆動系への負担を小さくしつつ、低コスト化が可能となる。プラスチックレンズは、射出成形により製造されることで、非球面化が容易でありながら大量生産時の低コスト化が可能である。また一般には、比重が0.9〜1.3g/cm3であり、光学ガラスの比重2.3〜5.6g/cm3に比べて大幅に小さい点が特長である。
特に、第2の部分レンズ群3b内において負レンズL33をプラスチックレンズで構成することが好ましい。第2の部分レンズ群3b内では正レンズL32よりも負レンズL33の方が屈折力の絶対値が小さくなるため、温度変化に伴うプラスチックレンズの屈折力変化を小さくでき、温度変化時にピント移動が発生しにくくなる。さらに、手ぶれ補正群の正レンズをガラスレンズによって構成することで、温度変化に伴う屈折力変化を気にすることなく、手ぶれ補正をするために十分な正の屈折力を得ることが可能となる。
また、第3の部分レンズ群3cを単レンズまたは1つの接合レンズにより構成し、2枚以下のレンズで構成することで、第3レンズ群3Gを3つの部分レンズ群に分けながらも第3レンズ群3Gを最小限のレンズ枚数で構成することができ、コンパクト化が可能となる。
また、第1の部分レンズ群3aを単レンズL31により構成し、その単レンズL31の物体側の面を像側の面よりも強い曲率にすることで、第3レンズ群3Gのレンズ枚数が少なくなりコンパクト化が可能となる。さらに、その単レンズL31をプラスチックレンズとすることで、第3レンズ群3G内に非球面を有して良好な光学性能を得ながらも、低コスト化が可能となる。また、第2の部分レンズ群3b内において負レンズL33をプラスチックレンズとした場合、第3レンズ群3G内で正と負の2枚のプラスチックレンズを有することになり、温度変化に伴うプラスチックレンズの屈折力変化が正と負でキャンセルされるため、温度変化時にピント移動が発生しにくくなる。
上記条件式(1)は、手ぶれ補正群である第2の部分レンズ群3bを構成する正レンズL32および負レンズL33のd線に対するアッベ数を規定するものである。条件式(1)の下限を越えると、手ぶれ補正群内における色収差が補正不足となり、光軸とほぼ垂直な方向に移動させたときに偏心による色収差が発生し、性能劣化が大きくなってしまう。
上記条件式(2)は、第3の部分レンズ群3cの最も物体側の面の屈折力と最も像側の面の屈折力との適切な比を規定するものである。条件式(2)の下限を越えると、第3の部分レンズ群3cの最も物体側の面の屈折力が強くなって第3の部分レンズ群3cの負の屈折力が弱くなり過ぎてしまい、第3レンズ群3Gが望遠タイプの構成にならなくなって光学系の全長短縮化が困難になる。一方、条件式(2)の上限を越えると、第3の部分レンズ群3cの最も像側の面の屈折力が強くなって第3の部分レンズ群3cの負の屈折力が強くなり過ぎてしまい、その結果十分な収差補正が難しくなる。
ここで、より高い効果を得るためには、条件式(2)の数値範囲は、
−0.95<φ3CF/φ3CR<−0.25 ……(2’)
であることが望ましい。
上記条件式(3)は、第3レンズ群3Gと第4レンズ群4Gの焦点距離の比に関するものであり、第3レンズ群3G以降のレンズ系の小型化を達成するためのものである。条件式(3)の下限を越えると、第3レンズ群3Gの屈折力が強くなり過ぎて、光学系の像側にフィルタ等が入るための十分なバックフォーカスの確保が困難となってしまう。一方、条件式(3)の上限を越えると、第3レンズ群3Gの屈折力が弱くなり過ぎて、バックフォーカスが必要以上に長くなり、光学系の全長短縮化が困難になってしまう。
ここで、より高い効果を得るためには、条件式(3)の数値範囲は、
1.0<f3/f4<1.5 ……(3’)
であることが望ましい。
上記条件式(4)は、第3レンズ群3G全体の屈折力に対する第2の部分レンズ群3bの屈折力配分に関するものである。条件式(4)の下限を越えると、第2の部分レンズ群3bの屈折力が強くなって防振時に必要な第2の部分レンズ群3bの移動量が小さくなり過ぎてしまい、小さな振動に対する手ぶれ補正群の制御が困難になってしまう。一方、条件式(4)の上限を越えると、第2の部分レンズ群3bの屈折力が弱くなって防振時に必要な第2の部分レンズ群3bの移動量が大きくなり過ぎてしまい、これを駆動するためのアクチュエーターのサイズも大きくなってしまう。
ここで、より高い効果を得るためには、条件式(4)の数値範囲は、
1.15<f3b/f3<1.85 ……(4’)
であることが望ましい。
上記条件式(5)は、第1の部分レンズ群3aと第2の部分レンズ群3bの焦点距離の比に関するものであり、第1の部分レンズ群3aを1枚のプラスチックレンズにて構成させるためのものである。条件式(5)の下限を越えると、第1の部分レンズ群3aの屈折力が強くなり、温度変化に伴うプラスチックレンズの屈折力変化が大きくなり過ぎてしまい、その結果温度変化時に大きなピント移動が発生してしまう。一方、条件式(5)の上限を越えると、第1の部分レンズ群3aの屈折力が弱くなり過ぎてしまい、第3レンズ群3Gを正,正,負の屈折力に分けたことによる長所を生かせなくなってしまう。
ここで、より高い効果を得るためには、条件式(5)の数値範囲は、
1.1<f3a/f3b<2.1 ……(5’)
であることが望ましい。
以上説明したように、本実施の形態に係るズームレンズによれば、第3レンズ群3Gを3つの部分レンズ群で構成し、そのうち第2の部分レンズ群3bを手ぶれ補正群として、各部分レンズ群の構成を最適化するようにしたので、手ぶれ補正群をコンパクト化すると共に軽量化し、防振駆動系への負担を小さくできる。かつ、大きな手ぶれが発生した場合でも良好な光学性能を得ることができる。また、本実施の形態に係るズームレンズを搭載した撮像装置によれば、防振駆動が容易となり、かつ、撮像レンズの振動に伴う撮影画像のブレを光学的に補正して振動時にも良好な画像を得ることができる。
次に、本実施の形態に係るズームレンズの具体的な数値実施例について説明する。以下では、複数の数値実施例を部分的にまとめて説明する。
[実施例1]
[表1]〜[表3]は、図1に示したズームレンズの構成に対応する具体的なレンズデータを示している。特に[表1]にはその基本的なレンズデータを示し、[表2]および[表3]にはその他のデータを示す。[表1]に示したレンズデータにおける面番号Siの欄には、実施例1に係るズームレンズについて、最も物体側の構成要素の面を1番目として、像側に向かうに従い順次増加するようにして符号を付したi番目の面の番号を示している。曲率半径Riの欄には、図1において付した符号Riに対応させて、物体側からi番目の面の曲率半径の値(mm)を示す。面間隔Diの欄についても、同様に物体側からi番目の面Siとi+1番目の面Si+1との光軸上の間隔(mm)を示す。Ndjの欄には、物体側からj番目の光学要素のd線(587.6nm)に対する屈折率の値を示す。νdjの欄には、物体側からj番目の光学要素のd線に対するアッベ数の値を示す。[表1]にはまた、諸データとして、広角端、中間および望遠端における全系の近軸焦点距離f(mm)、画角(2ω)およびFナンバー(FNO.)の値についても示す。
実施例1に係るズームレンズは、変倍に伴って第2レンズ群2G、および第4レンズ群4Gが光軸上を移動するため、それらの各移動群の前後の面間隔D5,D12,D22,D26の値は可変となっている。[表2]には、これらの面間隔D5,D12,D22,D26の変倍時のデータとして、広角端、中間および望遠端における値を示す。
[表1]のレンズデータにおいて、面番号の左側に付された記号「*」は、そのレンズ面が非球面形状であることを示す。実施例1に係るズームレンズは、第3レンズ群3G内のレンズL31の物体側の面S14およびレンズL33の物体側の面S18と、第4レンズ群4G内のレンズL42の両面S25,S26とが非球面形状となっている。[表1]の基本レンズデータには、これらの非球面の曲率半径として、光軸近傍の曲率半径の数値を示している。
[表3]には実施例1に係るズームレンズにおける非球面データを示す。非球面データとして示した数値において、記号“E”は、その次に続く数値が10を底とした“べき指数”であることを示し、その10を底とした指数関数で表される数値が“E”の前の数値に乗算されることを示す。例えば、「1.0E−02」であれば、「1.0×10-2」であることを示す。
実施例1に係るズームレンズの非球面データとしては、以下の式(A)によって表される非球面形状の式における各係数An,Kの値を記す。Zは、より詳しくは、光軸から高さhの位置にある非球面上の点から、非球面の頂点の接平面(光軸に垂直な平面)に下ろした垂線の長さ(mm)を示す。
Z=C・h2/{1+(1−K・C2・h21/2}+ΣAn・hn ……(A)
(n=3以上の整数)
ただし、
Z:光軸方向の面の深さ(mm)
h:光軸からレンズ面までの距離(高さ)(mm)、h≧0
K:離心率
C:近軸曲率=1/R
(R:近軸曲率半径)
n:第n次の非球面係数
実施例1に係るズームレンズは、非球面係数AnとしてA3〜A12までの次数を適宜有効に用いて表されている。
Figure 0005224468
Figure 0005224468
Figure 0005224468
[数値実施例2〜5]
以上の実施例1に係るズームレンズと同様にして、図2に示したズームレンズの構成に対応する具体的なレンズデータを実施例2として、[表4]〜[表6]に示す。また同様にして、図3に示したズームレンズの構成に対応する具体的なレンズデータを実施例3として、[表7]〜[表9]に示す。同様にして、図4に示したズームレンズの構成に対応する具体的なレンズデータを実施例4として、[表10]〜[表12]に示す。また同様にして、図5に示したズームレンズの構成に対応する具体的なレンズデータを実施例5として、[表13]〜[表15]に示す。
なお、実施例2に係るズームレンズは、第3レンズ群3G内のレンズL31の物体側の面S14およびレンズL33の物体側の面S18と、第4レンズ群4G内のレンズL42の両面S24,S25とが非球面形状となっている。実施例3に係るズームレンズは、第2レンズ群2G内のレンズL22の両面S8,S9と、第3レンズ群3G内のレンズL32の物体側の面S15と、第4レンズ群4G内のレンズL41の両面S22,S23とが非球面形状となっている。実施例4に係るズームレンズは、第3レンズ群3G内のレンズL31の物体側の面S16およびレンズL32の物体側の面S18と、第4レンズ群4G内のレンズL41の両面S25,S26とが非球面形状となっている。実施例5に係るズームレンズは、第2レンズ群2G内のレンズL22の両面S10,S11と、第3レンズ群3G内のレンズL31の物体側の面S15およびレンズL32の物体側の面S17と、第4レンズ群4G内のレンズL41の両面S24,S25とが非球面形状となっている。
Figure 0005224468
Figure 0005224468
Figure 0005224468
Figure 0005224468
Figure 0005224468
Figure 0005224468
Figure 0005224468
Figure 0005224468
Figure 0005224468
Figure 0005224468
Figure 0005224468
Figure 0005224468
[表16]には、望遠端において0.3°手ぶれしたときの補正レンズ群の移動量(平行偏心シフト量)を、各実施例についてまとめたものを示す。[表17]には、上述の各条件式に関する値を、各実施例についてまとめたものを示す。[表17]から分かるように、各条件式について、各実施例の値がその数値範囲内となっている。
Figure 0005224468
Figure 0005224468
図6(A)〜(D)はそれぞれ、実施例1に係るズームレンズにおける広角端(無限遠合焦時)での球面収差、非点収差、ディストーション(歪曲収差)および倍率色収差を示している。図7(A)〜(D)は中間域(無限遠合焦時)における同様の各収差を示し、図8(A)〜(D)は、望遠端(無限遠合焦時)における同様の各収差を示している。各収差図には、d線(587.6nm)を基準波長とした収差を示す。球面収差図および倍率色収差図には、C線(波長656.27nm)およびF線(波長486.13nm)についての収差も示す。非点収差図において、実線はサジタル方向、破線はタンジェンシャル方向の収差を示す。FNO.はF値、ωは半画角を示す。さらに、図9には、実施例1に係るズームレンズの望遠端におけるタンジェンシャル方向の横収差を示す。特に図9(A)〜(C)は通常時での横収差を示し、図9(D)〜(F)は0.3°の手ぶれ補正時の横収差を示す。
同様に、実施例2に係るズームレンズについての諸収差を図10(A)〜(D)(広角端)、図11(A)〜(D)(中間域)および図12(A)〜(D)(望遠端)と図13(A)〜(F)とに示す。同様にして、実施例3に係るズームレンズについての諸収差を図14〜図16の(A)〜(D)と図17(A)〜(F)とに示す。同様に、実施例4に係るズームレンズについての諸収差を図18〜図20の(A)〜(D)と図21(A)〜(F)とに示す。同様に、実施例5に係るズームレンズについての諸収差を図22〜図24の(A)〜(D)と図25(A)〜(F)とに示す。
以上の各数値データおよび各収差図から分かるように、各実施例について、手ぶれ補正群が軽量化され、また、手ぶれが発生した場合でも良好な光学性能が得られている。
なお、本発明は、上記実施の形態および各実施例に限定されず種々の変形実施が可能である。例えば、各レンズ成分の曲率半径、面間隔および屈折率の値などは、上記各数値実施例で示した値に限定されず、他の値をとり得る。
DG…光学部材、1G…第1レンズ群、2G…第2レンズ群、3G…第3レンズ群、3a…第1の部分レンズ群、3b…第2の部分レンズ群、3c…第3の部分レンズ群、4G…第4レンズ群、St…開口絞り、Ri…物体側から第i番目のレンズ面の曲率半径、Di…物体側から第i番目と第i+1番目のレンズ面との面間隔、Z1…光軸。

Claims (9)

  1. 物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とを備え、各レンズ群の間隔を変化させることで変倍を行うズームレンズであって、
    前記第3レンズ群は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1の部分レンズ群と、正の屈折力を有する第2の部分レンズ群と、負の屈折力を有する第3の部分レンズ群とからなり、前記第2の部分レンズ群を手ぶれ補正群として、光軸に垂直な方向に移動させることにより手ぶれ補正を行うようになされ、
    前記第2の部分レンズ群が、物体側から順に正レンズ、および負レンズにより構成され、前記第3の部分レンズ群は最も物体側の面が凸面であり、かつ最も像側の面が凹面であり、
    以下の条件式を満足するように構成されている
    ことを特徴とするズームレンズ。
    ν3b1−ν3b2>32 ……(1)
    −1.0<φ3CF/φ3CR<−0.2 ……(2)
    ただし、
    ν3b1:第2の部分レンズ群の正レンズのd線に対するアッベ数
    ν3b2:第2の部分レンズ群の負レンズのd線に対するアッベ数
    φ3CF:第3の部分レンズ群の最も物体側の面の屈折力
    φ3CR:第3の部分レンズ群の最も像側の面の屈折力、
    第m面の屈折力φmは、第m面のd線に対する屈折率をNm、第m面の曲率半径をRmとしたとき、
    φm=(Nm−Nm-1)/Rm
    とする。
  2. 前記第1レンズ群および前記第3レンズ群は変倍時および合焦時に固定とされ、前記第2レンズ群は変倍時に光軸に沿って移動し、前記第4レンズ群は変倍時および合焦時に光軸に沿って移動するようになされている
    ことを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  3. さらに以下の条件式を満足する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のズームレンズ。
    0.9<f3/f4<1.7 ……(3)
    ただし、
    f3:第3レンズ群の焦点距離
    f4:第4レンズ群の焦点距離
    とする。
  4. 前記第2の部分レンズ群の正レンズおよび負レンズは、それぞれ単レンズにより構成され、前記第2の部分レンズ群は少なくとも1面の非球面を有し、さらに以下の条件式を満足する
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のズームレンズ。
    1.1<f3b/f3<2.0 ……(4)
    ただし、
    f3b:第2の部分レンズ群の焦点距離
    f3:第3レンズ群の焦点距離
    とする。
  5. 前記第2の部分レンズ群の負レンズは、プラスチックレンズである
    ことを特徴とする請求項4に記載のズームレンズ。
  6. 前記第3の部分レンズ群は単レンズまたは1つの接合レンズにより構成され、2枚以下のレンズで構成されている
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  7. 前記第1の部分レンズ群は単レンズにより構成され、前記第1の部分レンズ群の単レンズは、物体側の面の曲率半径が像側の面の曲率半径に比べて絶対値が小さくなっている
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  8. 前記第1の部分レンズ群の単レンズはプラスチックレンズによって構成され、さらに以下の条件式を満足する
    ことを特徴とする請求項7に記載のズームレンズ。
    1.0<f3a/f3b<2.5 ……(5)
    ただし、
    f3a:第1の部分レンズ群の焦点距離
    f3b:第2の部分レンズ群の焦点距離
    とする。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載のズームレンズと、
    前記ズームレンズによって形成された光学像に応じた撮像信号を出力する撮像素子と
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
JP2009115271A 2009-05-12 2009-05-12 ズームレンズおよび撮像装置 Expired - Fee Related JP5224468B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009115271A JP5224468B2 (ja) 2009-05-12 2009-05-12 ズームレンズおよび撮像装置
TW099204421U TWM388650U (en) 2009-05-12 2010-03-12 Zoom lens and photographic equipment
CN2010201546068U CN201666969U (zh) 2009-05-12 2010-03-24 变焦透镜及摄像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009115271A JP5224468B2 (ja) 2009-05-12 2009-05-12 ズームレンズおよび撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010266504A JP2010266504A (ja) 2010-11-25
JP5224468B2 true JP5224468B2 (ja) 2013-07-03

Family

ID=43267928

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009115271A Expired - Fee Related JP5224468B2 (ja) 2009-05-12 2009-05-12 ズームレンズおよび撮像装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP5224468B2 (ja)
CN (1) CN201666969U (ja)
TW (1) TWM388650U (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112013003367B4 (de) 2012-07-05 2016-09-01 Fujifilm Corporation Zoomobjektiv und Abbildungsvorrichtung

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3814406B2 (ja) * 1998-02-19 2006-08-30 キヤノン株式会社 防振機能を有した変倍光学系及びそれを有するカメラ
JP4146977B2 (ja) * 1999-12-10 2008-09-10 キヤノン株式会社 ズームレンズ
JP2003050350A (ja) * 2001-08-06 2003-02-21 Canon Inc ズームレンズ及び光学機器
JP4479204B2 (ja) * 2003-09-30 2010-06-09 株式会社ニコン 像シフト可能な高変倍光学系
JP2005148437A (ja) * 2003-11-17 2005-06-09 Fujinon Corp 変倍光学系
JP2007233147A (ja) * 2006-03-02 2007-09-13 Fujinon Corp 像ぶれ補正機能付きズームレンズ
JP4949897B2 (ja) * 2007-03-09 2012-06-13 富士フイルム株式会社 防振機能付きズームレンズおよび撮像装置
JP5241377B2 (ja) * 2008-08-19 2013-07-17 キヤノン株式会社 ズームレンズ及びそれを有する撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010266504A (ja) 2010-11-25
TWM388650U (en) 2010-09-11
CN201666969U (zh) 2010-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5624377B2 (ja) ズームレンズおよび撮像装置
JP5046747B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP5663116B2 (ja) ズームレンズおよび撮像装置
JP5581730B2 (ja) 変倍光学系、光学装置
JP4950608B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP5275769B2 (ja) ズームレンズおよび撮像装置
JP6045443B2 (ja) ズームレンズおよび撮像装置
JP6181017B2 (ja) ズームレンズおよび撮像装置
JP5042913B2 (ja) ズームレンズおよび撮像装置
JP2007233045A (ja) ズームレンズ及び撮像装置
JP6377320B2 (ja) ズームレンズ及び撮像装置
JP2008203471A (ja) ズームレンズ、光学機器、および結像方法
JP4984608B2 (ja) ズームレンズ及び撮像装置
JP2010160242A (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP5213727B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP2010266505A (ja) ズームレンズおよび撮像装置
JP5403315B2 (ja) ズームレンズ系、及び、このズームレンズ系を備えた光学機器
JP4847091B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP6553984B2 (ja) ズームレンズ及び撮像装置
JP5629389B2 (ja) 中望遠レンズおよび撮像装置
JP2014228808A5 (ja)
JP5185037B2 (ja) ズームレンズおよび撮像装置
JP2011017848A (ja) ズームレンズ及びそれを用いた撮像装置
JP5583864B2 (ja) ズームレンズおよび撮像装置
JP5143532B2 (ja) ズームレンズおよび撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130307

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160322

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees