JP4789530B2 - ズームレンズ及びそれを有する撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明はズームレンズに関し、特にビデオカメラ、銀塩写真用カメラ、デジタルカメラなどの撮影光学系として好適なものである。
被写体を撮影するとき、撮影系に振動が生じると、撮影画像にぶれが生じる。このため、従来撮影画像のぶれを防止する防振機能を有した防振光学系が種々提案されている。
撮影系としてズームレンズにおいては、一部のレンズ群を変位させて画像ぶれを補正したものが多く知られている。
物体側から像側へ順に正、負、正、正の屈折力の第1、第2、第3、第4レンズ群より成る4群構成のズームレンズにおいて、第3レンズ群全体を光軸と垂直方向に振動させて静止画像を得るズームレンズが知られている(特許文献1)。
一方、本出願人は正、負、正、正の屈折力の第1、第2、第3、第4レンズ群より成り、第2レンズ群と第3レンズ群との間に開口絞りを有した防振機能を有した4群構成のズームレンズを提案している。その中で第3レンズ群を負の屈折力のレンズ群と正の屈折力のレンズ群に分割し、該正の屈折力のレンズ群を光軸と垂直方向に振動させて静止画像を得るズームレンズを提案している(例えば特許文献2〜4)。
また、本出願人は前述と同様の構成の4群構成のズームレンズにて第3レンズ群を二つの正のレンズ群に分割し、いずれか一方を光軸と垂直方向に振動させて静止画像を得るズームレンズを提案している(例えば特許文献5)。
特開平10−260356号公報 特開平7−128619号公報 特開平11−237550号公報 特開2002−244037号公報 特開2001−66500号公報
一般に撮影系の一部のレンズ群を、光軸に対して垂直方向に平行偏心させて防振を行う撮影系においては、防振のために特別に余分な光学系を必要としないという利点がある。
しかしながら移動させるレンズ群のための空間を光路中に必要とし、また防振時における偏心収差が発生してくるという問題点がある。
近年、民生用のビデオカメラにおいても高画質化のために、3−CCD方式が一部のカメラでは採用されている。
3−CD対応のズームレンズには、高ズーム比で、かつズームレンズが振動(傾動)したときの画像のぶれを補正する防振機能を有することが強く要望されている。
特に防振のために変位させレンズ群である、偏心レンズ群の防振敏感度を大きくして光学系全体の小型化を図ったズームレンズが強く要望されている。
しかしながらレンズ群を光軸に垂直方向に偏心させて防振を行う光学系において、防振敏感度を高くし、かつズーム比を大きくしていくと、偏心収差が多く発生し、光学性能が低下してくる。
特に望遠側での偏心時の収差が多く発生し、これを補正するのが困難になる。
この為、防振機構を有するズームレンズには、画像ぶれの補正時に光学的な性能劣化が少なく、同時に適切な防振敏感度を有することが重要となってくる。
本発明は、光学系全体が小型化で、かつ振動補償時に良好な画像を維持することができる防振機能を有したズームレンズの提供を目的とする。
本発明のズームレンズは、物体側より像側へ順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群より構成され、前記第3レンズ群は、物体側より像側へ順に、負の屈折力の第3aレンズ群と、正の屈折力の第3bレンズ群からなり、ズーミングに際して、前記第2レンズ群と前記第4レンズ群が光軸上を移動し、前記第3bレンズ群を光軸と垂直方向の成分を持つように移動させて像を変位させるズームレンズであって、前記第1レンズ群の焦点距離をf1、前記第2レンズ群の焦点距離をf2、前記第3aレンズ群の焦点距離をf3a、前記第3bレンズ群の焦点距離をf3bとするとき、
0.4 < f3b/f1 ≦ 0.550
0.5 < |f3b/f3a| < 0.8
2.780 ≦ |f3b/f2| < 4.1
なる条件を満足することを特徴としている。
本発明によれば、光学系全体の小型化を図りつつ、防振用のレンズ群を偏心させた時の偏心収差が少なく、高い光学性能を有するズームレンズが得られる。
以下、図面を用いて本発明のズームレンズ及びそれを有する撮像装置の実施例について説明する。
図1は実施例1のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図、図2、図3、図4は実施例1のズームレンズの無限遠物体にフォーカスしているときの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図である。
図5は実施例2のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図、図6、図7、図8は実施例2のズームレンズの無限遠物体にフォーカスしているときの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図である。
図9は実施例3のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図、図10、図11、図12は実施例3のズームレンズの無限遠物体にフォーカスしているときの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図である。
図13は本発明のズームレンズを備えるビデオカメラ(撮像装置)の要部概略図である。
図1、図5、図9のレンズ断面図において、L1は正の屈折力(光学的パワー=焦点距離の逆数)の第1レンズ群、L2は負の屈折力の第2レンズ群、L3は正の屈折力の第3レンズ群、L4は正の屈折力の第4レンズ群である。
第3レンズ群L3は負の屈折力の第3aレンズ群L3aと防振のため(画像の変位を調整するため)に光軸と垂直方向の成分を持つように移動する正の屈折力の第3bレンズ群L3bを有している。なお、防振のための移動としては光軸上のある点を回転中心とした揺動(回転移動)でも良い。光軸と垂直方向の成分を持つように防振用の第3bレンズ群L3bを移動させれば、像の面内での移動が可能となる。
Gは光学フィルター、フェースプレート等に相当する光学ブロックである。IPは像面であり、ビデオカメラやデジタルスチルカメラの撮影光学系として使用する際にはCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)の撮像面が、銀塩フィルム用カメラのときはフィルム面に相当する。SPは開口絞りであり、第3aレンズ群L3aの物体側に設けている。
収差図において、dはd線、gはg線、Mはメリディオナル像面、Sはサジタル像面、倍率色収差はg線によって表している。FnoはFナンバー、ωは半画角である。
尚、以下の各実施例において広角端と望遠端のズーム位置とは変倍用のレンズ群(各実施例では第2レンズ群L2)が機構上光軸上を移動可能な範囲の両端に位置したときのズーム位置をいう。
各実施例では、広角端から望遠端のズーム位置へのズーミングに際して、第2レンズ群L2を像側へ移動させて変倍を行うと共に、変倍に伴う像面変動を第4レンズ群L4を物体側に凸状の軌跡の一部を有しつつ移動させて補正している。
また、第4レンズ群L4を光軸上移動させてフォーカシングを行うリアフォーカス方式を採用している。第4レンズ群L4の実線の曲線4aと点線の曲線4bは、各々無限遠物体と近距離物体にフォーカスしているときの広角端から望遠端のズーム位置へのズーミングの際の像面変動を補正するための移動軌跡である。
このように第4レンズ群L4を物体側へ凸状の軌跡とすることで、第3レンズ群L3と第4レンズ群L4との間の空間の有効利用を図り、レンズ全長の短縮化を効果的に達成している。なお、第1レンズ群L1と第3レンズ群L3はズーミング及びフォーカスのためには不動である。
各実施例において、例えば望遠端のズーム位置において無限遠物体から近距離物体へフォーカスを行う場合には、矢印4cに示すように第4レンズ群L4を前方に繰り出すことで行っている。
各実施例においては、第3bレンズ群(防振レンズ群)L3bを光軸と垂直方向の成分を持つように移動させて光学系全体が振動したときの像ぶれを補正するようにしている。
即ち防振を行っている。これにより、可変頂角プリズム等の光学部材や防振のためのレンズ群を新たに付加することなく防振を行うようにし、光学系全体が大型化するのを防止している。
次に各実施例において第3bレンズ群L3bで防振を行うことの特徴について説明する。
一般にズームレンズが手振れ等により振動して光軸が傾いたとする。
このとき傾いた光軸をθ°補正するために光軸と垂直方向の成分を持つように移動させる防振レンズ群(各実施例において第3bレンズ群L3bに相当)の移動量をΔとする。ズームレンズ全体の焦点距離をf、防振レンズ群の偏心敏感度をTSとすると防振レンズ群の移動量(シフト量)Δは以下の式で与えられる。
Δ=f・tan(θ)/TS
ここで偏心敏感度TSとは防振レンズ群を光軸に垂直方向に移動させたときの防振レンズ群の移動量ΔLとそのときの像面での像の移動量ΔIの比

TS=ΔI/ΔL
である。
今、防振レンズ群の偏心敏感度TSが小さすぎると所定の移動量ΔIを得るため、防振レンズ群の移動量が大きくなる。この結果防振レンズ群の有効レンズ径が大きくなってしまう。
一方、3−CCD対応のビデオカメラ用のズームレンズでは像面側に色分解のためのプリズムを配置するための空間が多く必要であるため通常の単板式のズームレンズよりも長いバックフォーカスが必要となる。このため各実施例のズームレンズにおいては、第3レンズ群L3の屈折力が第4レンズ群L4に対して弱くなり、第3レンズ群L3の光軸に垂直方向の敏感度が小さくなる。
従って第3レンズ群L3全体を光軸方向に対して垂直方向の成分を持つように移動させて防振を行おうとすると第3レンズ群L3の移動量が大きくなり過ぎてしまう。
ビデオカメラ用のズームレンズには、現在各実施例と同様な正、負、正、正の屈折力のレンズ群より成る4群構成ズームレンズが多く用いられている。
このタイプのズームレンズにおいては、第3レンズ群L3の偏心敏感度を大きくしようとすると、第3レンズ群L3の屈折力を大きくする必要が生じてくる。この結果長いバックフォーカスの確保が困難になり、例えば3―CCD対応のビデオカメラに適さなくなってしまう。
そこで各実施例では第3レンズ群L3を負の屈折力の第3aレンズ群L3aと正の屈折力の第3bレンズ群L3bに分割している。そして防振レンズ群として第3bレンズ群L3bを選択し、その屈折力を大きくし、その偏心敏感度TSも大きくしている。これにより3−CCD対応のビデオカメラ用でありながらコンパクトな防振作用を有するズームレンズを達成している。
特に後述する各実施例では、防振のために偏心する第3bレンズ群L3bの焦点距離を適切に設定することでズーム比20倍と言った高ズーム比を達成している。更に防振時の第3bレンズ群L3bの移動量や偏心によって発生する偏心コマや偏心像面湾曲と言った偏心諸収差を良好に補正している。
各実施例においては、次の条件の1以上を満足するようにしている。これによって各条件に相当する効果を得ている。
第1レンズ群L1、第2レンズ群L2の焦点距離を各々f1、f2、第3aレンズ群L3aと第3bレンズ群L3bの焦点距離を各々f3a,f3bとする。
広角端と、望遠端における全系の焦点距離を各々fw、ftとする。
望遠端で無限遠物体に合焦しているとき、第3bレンズ群L3bが光軸と垂直方向に移動したときの像変位の偏心敏感度をTSとする。
以上のように各要素を特定したとき、各実施例では、
0.4 < f3b/f1 < ≦ 0.550 ・・・(1)
0.5 < |f3b/f3a| < 0.8 ・・・(2)
2.780 ≦ |f3b/f2| < 4.1 ・・・(3)
0.6 < TS < 1.0
なる条件を1以上満足するようにしている。
次に前述の各条件式の技術的意味について説明する。
条件式(1)、(2)は、ズームレンズ全体の小型化を達成しつつ、防振時の諸収差の変動を低減するためのものである。
条件式(1)の下限値を超えて第3bレンズ群L3bの屈折力が強くなり過ぎると偏心によって発生する偏心コマや偏心像面湾曲の補正が困難になるので良くない。逆に条件式(1)の上限値を超えると、防振に必要な第3bレンズ群L3bの移動量が大きくなりすぎ、鏡筒径が増大してしまうので良くない。
条件式(2)の下限値を超えるとレンズ系の像側に色分解光学系を配置するための長いバックフォーカスを確保することが困難になってしまう。逆に上限値を超えると防振に必要な第3bレンズ群L3bの移動量が大きくなりすぎるので良くない。
条件式(3)は、第2レンズ群L2と第3bレンズ群L3bの屈折力を設定することで更にレンズ系全体の小型化を達成しつつ、偏心時の光学性能を良好に維持する為のものである。
条件式(3)の下限値を超えると防振時の偏心収差の発生を抑止することが困難になる。
又上限値を超えるとペッツヴァール和が負の方向に増大して像面湾曲の補正が困難になるので良くない。
尚、更に好ましくは、条件式(1)〜(3)の数値範囲を次の如く設定すると防振時の光学性能と第3bレンズL3bの補正量の両立が容易となるので好ましい。
0.44 < f3b/f1 < ≦ 0.550 (1a)
0.55 < |f3b/f3a| < 0.75 (2a)
2.780 ≦ |f3b/f2| < 3.7 (3a)
条件式(4)は、ズーミングに際して第2レンズ群L2の移動量を適切に設定するとともに、広角端から望遠端までの全ズーム範囲において高い光学性能を維持しつつ、レンズ全長の短縮を図る為のものである。
条件式(4)の下限値を超えて第2レンズ群L2の屈折力が強くなりすぎるとズーミング時の第2レンズ群L2の移動量は小さくなる。
しかしながらペッツヴァール和が全体に負の方向に大きくなり像面湾曲の補正が困難になるので良くない。
逆に条件式(4)の上限を超えると第2レンズ群L2のズーミング時の移動量が大きくなってレンズ系全体の小型化が困難になる。
更に望ましくは、条件式(4)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
ビデオカメラやデジタルスチルカメラで用いているCCDなどの固定撮像素子は、そのイメージサイズが銀塩フィルムと比べて小さい。
又それに用いる撮影レンズは、同一の撮影画角に対して焦点距離が短くなる。このため同一の防振角度を補正するための防振レンズ群の移動量Δが小さくなる。
従って、メカの精度が同程度だと画面上での補正残りが相対的に大きくなることになってしまう。
そこで各実施例では防振レンズ群である第3bレンズ群L3bを望遠端で物体距離無限遠に合焦しているときに光軸に垂直方向の成分を持つように移動させたときの防振敏感度TSを条件式(5)を満足するように設定している。
防振敏感度TSが条件式(5)の下限値を超えて小さすぎると制御のために必要な第3bレンズ群L3bの移動量が大きくなってくる。この結果第3bレンズ群L3bを駆動するためのアクチュエーターなどの駆動手段も大きくなってくるので良くない。
逆に第3bレンズ群L3bの偏心敏感度TSが条件式(5)の上限値を超えて大きすぎると移動量Δは小さな値となり防振に必要な第3bレンズ群L3bの移動量は小さくなる。しかしながら適切に防振を行うための制御が困難になり、補正残りが生じてしまう。
更に望ましくは条件式(5)の数値範囲を
0.7 < TS < 0.9 (5a)
とすることで良好な防振特性が得られる。
各実施例では第3bレンズ群L3bに少なくとも1つの非球面形状を有する正レンズを導入するのが良い。
これによれば防振時に発生する偏心コマ収差等の偏心収差を低減するのが容易となる。
また防振時の偏心倍率色収差を補正するためには第3bレンズ群L3bには少なくとも1枚の負レンズを有するのが望ましい。
又、このとき第3レンズ群L3全体の色収差補正のバランスを保つためには第3aレンズ群L3aに少なくとも1枚の正レンズを有することが望ましい。
具体的には、第3bレンズ群L3bは正レンズと負レンズ又は負レンズと正レンズを接合した1組の接合レンズと1つの正レンズより構成している。これによりぶれ補正のための防振レンズ群の構成を最小限として防振レンズ群の小型化及び軽量化を図っている。
又これにより防振レンズ群を駆動するためのアクチュエータを小型化できるため装置全体の小型化が実現できるとともに、駆動の際の省電力化を図っている。
また各実施例では第1レンズ群L1を1枚の負レンズ2枚又は3枚の正レンズで構成している。
これにより正レンズに低分散で低屈折率の硝材を使用することが可能となり、望遠側での色収差補正を効果的に行っている。
また第2レンズ群L2を物体側から像側へ順に、像面側の面が凹でメニスカス形状の負レンズ、負レンズ、両レンズ面が凸形状の正レンズ、物体側の面が凹形状の負レンズで構成している。
正レンズの像側に、負レンズを設ける構成とすることでズーミング時の色収差の変動を低減している。
尚、各実施例において、第1レンズ群L1の物体側や第4レンズ群L4の像側に屈折力の小さなレンズ群を付加しても良い。
又、テレコンバーターレンズやワイドコンバーターレンズ等を物体側や像側に配置しても良い。
以上のように各実施例によれば、各レンズ群の屈折力配置や各レンズ群のレンズ構成を適切に設定するととも光学系の一部を構成する比較的小型軽量の第3bレンズ群を防振レンズ群としている。そしてこの第3bレンズ群を光軸と垂直方向の成分を持つように移動させて、ズームレンズが振動(傾動)したときの画像のぶれを補正している。これにより、光学系全体の小型化、機構上の簡素化及び駆動手段の負荷の軽減化を図りつつ該レンズ群を偏心させた時の偏心収差を良好に補正したズームレンズを得ている。
特に各実施例によればR,G,Bの各チャンネルに対応した3つの撮像素子と色分解光学系を有するカメラに適した比較的長いバックフォーカスを有するズームレンズが得られる。
この他、各実施例によれば、ビデオカメラやデジタルスチルカメラ等の撮像装置に好適な、ズーム比が20倍と高変倍比でありながら、良好なる防振機能を有したズームレンズが得られる。
以下に、実施例1〜3に各々対応する数値実施例1〜3を示す。各数値実施例において、iは物体側からの面の順番を示し、Riは第i番目(第i面)の曲率半径、Diは第i面+1面との間の間隔、Ni、νiはそれぞれd線を基準とした屈折率、アッベ数を示す。
また、数値実施例1〜3では最も像側の6つの面は光学ブロックに相当する平面である。非球面形状は光軸からの高さHの位置での光軸方向の変位を面頂点を基準にしてXとするとき、
で表される。
但しRは近軸曲率半径、kは円錐定数、B、C、D、Eは非球面係数である。
又、「e−X」は「×10−x」を意味している。fは焦点距離、FnoはFナンバー、ωは半画角を示す。
又前述の各条件式と数値実施例における諸数値との関係を表―1に示す。
次に本発明のズームレンズを撮影光学系として用いたビデオカメラの実施例を図13を用いて説明する。
図13において、10はビデオカメラ本体、11は本発明のズームレンズによって構成された撮影光学系、12は撮影光学系11によって被写体像を受光するCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)、13が撮像素子12によって光電変換された被写体像に対応する情報を記憶するメモリ、14は不図示の表示素子に表示された被写体像を観察するためのファインダーである。
上記表示素子は液晶パネル等によって構成され、撮像素子12上に形成された被写体像が表示される。
このように本発明のズームレンズをビデオカメラ等の撮像装置に適用することにより、小型で高い光学性能を有する撮像装置が実現できる。
尚、本発明のズームレンズはデジタルスチルカメラにも同様に適用することができる。
実施例1のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図 実施例1のズームレンズの広角端における諸収差図 実施例1のズームレンズの中間のズーム位置における諸収差図 実施例1のズームレンズの望遠端における諸収差図 実施例2のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図 実施例2のズームレンズの広角端における諸収差図 実施例2のズームレンズの中間のズーム位置における諸収差図 実施例2のズームレンズの望遠端における諸収差図 実施例3のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図 実施例3のズームレンズの広角端における諸収差図 実施例3のズームレンズの中間のズーム位置における諸収差図 実施例3のズームレンズの望遠端における諸収差図 本発明の撮像装置の要部概略図
符号の説明
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群
L4 第4レンズ群
SP 開口絞り
G ガラスブロック
IP 像面
d d線
g g線
M メリディオナル像面
S サジタル像面

Claims (7)

  1. 物体側より像側へ順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群より構成され、前記第3レンズ群は、物体側より像側へ順に、負の屈折力の第3aレンズ群と、正の屈折力の第3bレンズ群からなり、ズーミングに際して、前記第2レンズ群と前記第4レンズ群が光軸上を移動し、前記第3bレンズ群を光軸と垂直方向の成分を持つように移動させて像を変位させるズームレンズであって、前記第1レンズ群の焦点距離をf1、前記第2レンズ群の焦点距離をf2、前記第3aレンズ群の焦点距離をf3a、前記第3bレンズ群の焦点距離をf3bとするとき、
    0.4 < f3b/f1 ≦ 0.550
    0.5 < |f3b/f3a| < 0.8
    2.780 ≦ |f3b/f2| < 4.1
    なる条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
  2. 広角端と望遠端における全系の焦点距離を各々fw、ftとするとき、
    0.45<|f2|/√(fw・ft)<0.58
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  3. 望遠端において無限遠物体に合焦しているときの前記第3bレンズ群の偏心敏感度をTSとするとき、
    0.6 < TS < 1.0
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1または2に記載のズームレンズ。
  4. 前記第3bレンズ群は、非球面形状の面を含む正レンズと、負レンズを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  5. 前記第3aレンズ群は1以上の正レンズを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  6. 固体撮像素子に像を形成することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のズームレンズと、該ズームレンズによって形成された像を受光する固体撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
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