JP4937559B2 - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、露光処理後の半導体基板、液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等(以下、単に「基板」と称する)を処理する基板処理方法およびそれを実施する基板処理装置に関する。
周知のように、半導体や液晶ディスプレイなどの製品は、上記基板に対して洗浄、レジスト塗布、露光、現像、エッチング、層間絶縁膜の形成、熱処理、ダイシングなどの一連の諸処理を施すことにより製造されている。これらの諸処理のうち、基板にレジスト塗布処理を行ってその基板を露光ユニットに渡すとともに、該露光ユニットから露光後の基板を受け取って現像処理を行う装置がいわゆるコータ&デベロッパとして広く使用されている。
一方、露光処理を行う露光ユニット(ステッパ)は、通常上記コータ&デベロッパとインラインで並設されており、レジスト膜が形成された基板に回路パターンを焼き付ける。このような露光ユニットがパターンの焼き付けに使用するランプは、近年の露光線幅の微細化に伴って、従来の紫外線光源からKrFエキシマレーザ光源、さらにはArFエキシマレーザ光源に移行しつつある。KrF光源やArF光源によってパターン焼き付けを行う場合には、化学増幅型レジストが使用される。化学増幅型レジストは、露光時の光化学反応によって生成した酸が、続く熱処理工程で架橋・重合等のレジスト反応の触媒として作用することにより、現像液に対するレジストの溶解度を変化させてパターン焼き付けを完成させるタイプのフォトレジストである。
化学増幅型レジストを使用した場合、露光時に生成される酸触媒が極めて微量であるため、処理条件のわずかな変動が線幅均一性に大きな影響を与える。特に、露光の終了時点から露光後加熱処理(Post Exposure Bake)の開始時点までの時間が線幅均一性に最も大きな影響を与えることが知られている。このため、例えば特許文献1,2には、露光処理終了から露光後加熱処理開始までの時間を一定に管理する技術が提案されている。このような方法により、化学増幅型レジストを使用した場合における線幅均一性を向上させることができる。
特開2002−43208号公報 特開2004−342654号公報
しかしながら、露光終了から熱処理開始までの時間を一定にしたとしても、なおある程度線幅均一性にバラツキが生じていた。特に液浸露光処理が施された基板に対してはコータ&デベロッパ側にて純水洗浄処理が行われることがあり、その場合純水洗浄処理が完了してから露光後加熱処理が行われるまでの時間も重要であると考えられるが、従来この時間を管理することについては特段に考慮されていなかった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、パターンの線幅均一性をより向上させることができる基板処理装置および基板処理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、露光装置に隣接して配置される基板処理装置において、化学増幅型レジストのレジスト膜が形成された基板に対して前記露光装置による液浸露光処理後に少なくとも洗浄処理を行う洗浄処理部と、前記洗浄処理が行われた基板に加熱処理を行う加熱処理部と、前記露光装置から受け取った基板を前記洗浄処理部を経て前記加熱処理部に搬送する搬送機構と、前記液浸露光処理後の基板の前記洗浄処理部における滞在時間を調整して液浸露光処理完了時点から洗浄処理終了時点までが一定となるように洗浄処理終了時点を調整することによって、前記露光装置による基板の液浸露光処理が完了した時点から前記加熱処理部により当該基板の加熱処理を開始するまでの第1処理間時間を一定とし、しかも前記洗浄処理部による当該基板の洗浄処理が完了した時点から前記加熱処理部により当該基板の加熱処理を開始するまでの第2処理間時間をも一定にする制御手段と、を備える。
また、請求項2の発明は、露光処理後の基板を処理する基板処理方法において、化学増幅型レジストのレジスト膜が形成された基板に対して液浸露光処理を行った後に洗浄処理部にて洗浄処理を行う洗浄処理工程と、前記洗浄処理後の基板に加熱処理部にて加熱処理を行う加熱工程と、を備え、前記液浸露光処理後の基板の前記洗浄処理部における滞在時間を調整して液浸露光処理完了時点から洗浄処理終了時点までが一定となるように洗浄処理終了時点を調整することによって、基板の液浸露光処理が完了した時点から当該基板の加熱処理を開始するまでの第1処理間時間を一定とし、しかも当該基板の洗浄処理が完了した時点から当該基板の加熱処理を開始するまでの第2処理間時間をも一定にする。
請求項1の発明によれば、液浸露光処理後の基板の洗浄処理部における滞在時間を調整して液浸露光処理完了時点から洗浄処理終了時点までが一定となるように洗浄処理終了時点を調整することによって、露光装置による基板の液浸露光処理が完了した時点から加熱処理部により基板の加熱処理を開始するまでの第1処理間時間を一定とし、しかも洗浄処理部による当該基板の洗浄処理が完了した時点から加熱処理部により当該基板の加熱処理を開始するまでの第2処理間時間をも一定にしているため、基板の処理履歴を均一にしてパターンの線幅均一性をより向上させることができる。
また、請求項2の発明によれば、液浸露光処理後の基板の洗浄処理部における滞在時間を調整して液浸露光処理完了時点から洗浄処理終了時点までが一定となるように洗浄処理終了時点を調整することによって、基板の液浸露光処理が完了した時点から当該基板の加熱処理を開始するまでの第1処理間時間を一定とし、しかも当該基板の洗浄処理が完了した時点から当該基板の加熱処理を開始するまでの第2処理間時間をも一定にしているため、基板の処理履歴を均一にしてパターンの線幅均一性をより向上させることができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る基板処理装置の平面図である。また、図2は基板処理装置の液処理部の正面図であり、図3は熱処理部の正面図であり、図4は基板載置部の周辺構成を示す図である。なお、図1および以降の各図にはそれらの方向関係を明確にするためZ軸方向を鉛直方向とし、XY平面を水平面とするXYZ直交座標系を適宜付している。
本実施形態の基板処理装置は、半導体ウェハ等の基板に反射防止膜やフォトレジスト膜を塗布形成するとともに、パターン露光後の基板に現像処理を行う装置(いわゆるコータ&デベロッパ)である。なお、本発明に係る基板処理装置の処理対象となる基板は半導体ウェハに限定されるものではなく、液晶表示装置用のガラス基板等であっても良い。
本実施形態の基板処理装置は、インデクサブロック1、バークブロック2、レジスト塗布ブロック3、現像・洗浄処理ブロック4およびインターフェイスブロック5の5つの処理ブロックを並設して構成されている。インターフェイスブロック5には本基板処理装置とは別体の外部装置である露光ユニット(ステッパ)EXPが接続配置されている。つまり、本基板処理装置は露光ユニットEXPに隣接して配置されている。また、本実施形態の基板処理装置および露光ユニットEXPはホストコンピュータ100とLAN回線(図示省略)を経由して接続されている。
インデクサブロック1は、装置外から受け取った未処理基板をバークブロック2やレジスト塗布ブロック3に払い出すとともに、現像・洗浄処理ブロック4から受け取った処理済み基板を装置外に搬出するための処理ブロックである。インデクサブロック1は、複数のキャリアC(本実施形態では4個)を並べて載置する載置台11と、各キャリアCから未処理の基板Wを取り出すとともに、各キャリアCに処理済みの基板Wを収納する基板移載機構12とを備えている。基板移載機構12は、載置台11に沿って(Y軸方向に沿って)水平移動可能な可動台12aを備えており、この可動台12aに基板Wを水平姿勢で保持する保持アーム12bが搭載されている。保持アーム12bは、可動台12a上を昇降(Z軸方向)移動、水平面内の旋回移動、および旋回半径方向に進退移動可能に構成されている。これにより、基板移載機構12は、保持アーム12bを各キャリアCにアクセスさせて未処理の基板Wの取り出しおよび処理済みの基板Wの収納を行うことができる。なお、キャリアCの形態としては、基板Wを密閉空間に収納するFOUP(front opening unified pod)の他に、SMIF(Standard Mechanical Inter Face)ポッドや収納基板Wを外気に曝すOC(open cassette)であっても良い。
インデクサブロック1に隣接してバークブロック2が設けられている。インデクサブロック1とバークブロック2との間には、雰囲気遮断用の隔壁13が設けられている。この隔壁13にインデクサブロック1とバークブロック2との間で基板Wの受け渡しを行うために基板Wを載置する2つの基板載置部PASS1,PASS2が上下に積層して設けられている。
上側の基板載置部PASS1は、インデクサブロック1からバークブロック2へ基板Wを搬送するために使用される。基板載置部PASS1は3本の支持ピンを備えており、インデクサブロック1の基板移載機構12はキャリアCから取り出した未処理の基板Wを基板載置部PASS1の3本の支持ピン上に載置する。そして、基板載置部PASS1に載置された基板Wを後述するバークブロック2の搬送ロボットTR1が受け取る。一方、下側の基板載置部PASS2は、バークブロック2からインデクサブロック1へ基板Wを搬送するために使用される。基板載置部PASS2も3本の支持ピンを備えており、バークブロック2の搬送ロボットTR1は処理済みの基板Wを基板載置部PASS2の3本の支持ピン上に載置する。そして、基板載置部PASS2に載置された基板Wを基板移載機構12が受け取ってキャリアCに収納する。なお、後述する基板載置部PASS3〜PASS10の構成も基板載置部PASS1,PASS2と同じである。
基板載置部PASS1,PASS2は、隔壁13の一部に部分的に貫通して設けられている。また、基板載置部PASS1,PASS2には、基板Wの有無を検出する光学式のセンサ(図示省略)が設けられており、各センサの検出信号に基づいて、基板移載機構12やバークブロック2の搬送ロボットTR1が基板載置部PASS1,PASS2に対して基板Wを受け渡しできる状態にあるか否かが判断される。
次に、バークブロック2について説明する。バークブロック2は、露光時に発生する定在波やハレーションを減少させるために、フォトレジスト膜の下地に反射防止膜を塗布形成するための処理ブロックである。バークブロック2は、基板Wの表面に反射防止膜を塗布形成するための下地塗布処理部BRCと、反射防止膜の塗布形成に付随する熱処理を行う2つの熱処理タワー21,21と、下地塗布処理部BRCおよび熱処理タワー21,21に対して基板Wの受け渡しを行う搬送ロボットTR1とを備える。
バークブロック2においては、搬送ロボットTR1を挟んで下地塗布処理部BRCと熱処理タワー21,21とが対向して配置されている。具体的には、下地塗布処理部BRCが装置正面側に、2つの熱処理タワー21,21が装置背面側に、それぞれ位置している。また、熱処理タワー21,21の正面側には図示しない熱隔壁を設けている。下地塗布処理部BRCと熱処理タワー21,21とを隔てて配置するとともに熱隔壁を設けることにより、熱処理タワー21,21から下地塗布処理部BRCに熱的影響を与えることを回避しているのである。
下地塗布処理部BRCは、図2に示すように、同様の構成を備えた3つの塗布処理ユニットBRC1,BRC2,BRC3を下から順に積層配置して構成されている。なお、3つの塗布処理ユニットBRC1,BRC2,BRC3を特に区別しない場合はこれらを総称して下地塗布処理部BRCとする。各塗布処理ユニットBRC1,BRC2,BRC3は、基板Wを略水平姿勢で吸着保持して略水平面内にて回転させるスピンチャック22、このスピンチャック22上に保持された基板W上に反射防止膜用の塗布液を吐出する塗布ノズル23、スピンチャック22を回転駆動させるスピンモータ(図示省略)およびスピンチャック22上に保持された基板Wの周囲を囲繞するカップ(図示省略)等を備えている。
図3に示すように、インデクサブロック1に近い側の熱処理タワー21には、基板Wを所定の温度にまで加熱する6個のホットプレートHP1〜HP6と、加熱された基板Wを冷却して所定の温度にまで降温するとともに基板Wを当該所定の温度に維持するクールプレートCP1〜CP3とが設けられている。この熱処理タワー21には、下から順にクールプレートCP1〜CP3、ホットプレートHP1〜HP6が積層配置されている。一方、インデクサブロック1から遠い側の熱処理タワー21には、レジスト膜と基板Wとの密着性を向上させるためにHMDS(ヘキサメチルジシラザン)の蒸気雰囲気で基板Wを熱処理する3個の密着強化処理部AHL1〜AHL3が下から順に積層配置されている。なお、図3において「×」印で示した箇所には配管配線部や、予備の空きスペースが割り当てられている。
このように塗布処理ユニットBRC1〜BRC3や熱処理ユニット(バークブロック2ではホットプレートHP1〜HP6、クールプレートCP1〜CP3、密着強化処理部AHL1〜AHL3)を多段に積層配置することにより、基板処理装置の占有スペースを小さくしてフットプリントを削減することができる。また、2つの熱処理タワー21,21を並設することによって、熱処理ユニットのメンテナンスが容易になるとともに、熱処理ユニットに必要なダクト配管や給電設備をあまり高い位置にまで引き延ばす必要がなくなるという利点がある。
図5は、バークブロック2に設けられた搬送ロボットTR1を説明するための図である。図5(a)は搬送ロボットTR1の平面図であり、(b)は搬送ロボットTR1の正面図である。搬送ロボットTR1は、基板Wを略水平姿勢で保持する2個の保持アーム6a,6bを上下に近接させて備えている。保持アーム6a,6bは、先端部が平面視で「C」字形状になっており、この「C」字形状のアームの内側から内方に突き出た複数本のピン7で基板Wの周縁を下方から支持するようになっている。
搬送ロボットTR1の基台8は装置基台(装置フレーム)に対して固定設置されている。この基台8上に、ガイド軸9cが立設されるとともに、螺軸9aが回転可能に立設支持されている。また、基台8には螺軸9aを回転駆動するモータ9bが固定設置されている。そして、螺軸9aには昇降台10aが螺合されるとともに、昇降台10aはガイド軸9cに対して摺動自在とされている。このような構成により、モータ9bが螺軸9aを回転駆動することにより、昇降台10aがガイド軸9cに案内されて鉛直方向(Z方向)に昇降移動するようになっている。
また、昇降台10a上にアーム基台10bが鉛直方向に沿った軸心周りに旋回可能に搭載されている。昇降台10aには、アーム基台10bを旋回駆動するモータ10cが内蔵されている。そして、このアーム基台10b上に上述した2個の保持アーム6a,6bが上下に配設されている。各保持アーム6a,6bは、アーム基台10bに装備されたスライド駆動機構(図示省略)によって、それぞれ独立して水平方向(アーム基台10bの旋回半径方向)に進退移動可能に構成されている。
このような構成によって、図5(a)に示すように、搬送ロボットTR1は2個の保持アーム6a,6bをそれぞれ個別に基板載置部PASS1,PASS2、熱処理タワー21に設けられた熱処理ユニット、下地塗布処理部BRCに設けられた塗布処理ユニットおよび後述する基板載置部PASS3,PASS4に対してアクセスさせて、それらとの間で基板Wの授受を行うことができる。
次に、レジスト塗布ブロック3について説明する。バークブロック2と現像・洗浄処理ブロック4との間に挟み込まれるようにしてレジスト塗布ブロック3が設けられている。このレジスト塗布ブロック3とバークブロック2との間にも、雰囲気遮断用の隔壁25が設けられている。この隔壁25にバークブロック2とレジスト塗布ブロック3との間で基板Wの受け渡しを行うために基板Wを載置する2つの基板載置部PASS3,PASS4が上下に積層して設けられている。基板載置部PASS3,PASS4は、上述した基板載置部PASS1,PASS2と同様の構成を備えている。
上側の基板載置部PASS3は、バークブロック2からレジスト塗布ブロック3へ基板Wを搬送するために使用される。すなわち、バークブロック2の搬送ロボットTR1が基板載置部PASS3に載置した基板Wをレジスト塗布ブロック3の搬送ロボットTR2が受け取る。一方、下側の基板載置部PASS4は、レジスト塗布ブロック3からバークブロック2へ基板Wを搬送するために使用される。すなわち、レジスト塗布ブロック3の搬送ロボットTR2が基板載置部PASS4に載置した基板Wをバークブロック2の搬送ロボットTR1が受け取る。
基板載置部PASS3,PASS4は、隔壁25の一部に部分的に貫通して設けられている。また、基板載置部PASS3,PASS4には、基板Wの有無を検出する光学式のセンサ(図示省略)が設けられており、各センサの検出信号に基づいて、搬送ロボットTR1,TR2が基板載置部PASS3,PASS4に対して基板Wを受け渡しできる状態にあるか否かが判断される。さらに、基板載置部PASS3,PASS4の下側には、基板Wを大まかに冷却するための水冷式の2つのクールプレートWCPが隔壁25を貫通して上下に設けられている(図4参照)。
レジスト塗布ブロック3は、バークブロック2にて反射防止膜が塗布形成された基板W上にレジストを塗布してレジスト膜を形成するための処理ブロックである。なお、本実施形態では、フォトレジストとして化学増幅型レジストを用いている。レジスト塗布ブロック3は、下地塗布された反射防止膜の上にレジストを塗布するレジスト塗布処理部SCと、レジスト塗布処理に付随する熱処理を行う2つの熱処理タワー31,31と、レジスト塗布処理部SCおよび熱処理タワー31,31に対して基板Wの受け渡しを行う搬送ロボットTR2とを備える。
レジスト塗布ブロック3においては、搬送ロボットTR2を挟んでレジスト塗布処理部SCと熱処理タワー31,31とが対向して配置されている。具体的には、レジスト塗布処理部SCが装置正面側に、2つの熱処理タワー31,31が装置背面側に、それぞれ位置している。また、熱処理タワー31,31の正面側には図示しない熱隔壁を設けている。レジスト塗布処理部SCと熱処理タワー31,31とを隔てて配置するとともに熱隔壁を設けることにより、熱処理タワー31,31からレジスト塗布処理部SCに熱的影響を与えることを回避しているのである。
レジスト塗布処理部SCは、図2に示すように、同様の構成を備えた3つの塗布処理ユニットSC1,SC2,SC3を下から順に積層配置して構成されている。なお、3つの塗布処理ユニットSC1,SC2,SC3を特に区別しない場合はこれらを総称してレジスト塗布処理部SCとする。各塗布処理ユニットSC1,SC2,SC3は、基板Wを略水平姿勢で吸着保持して略水平面内にて回転させるスピンチャック32、このスピンチャック32上に保持された基板W上にレジスト液を吐出する塗布ノズル33、スピンチャック32を回転駆動させるスピンモータ(図示省略)およびスピンチャック32上に保持された基板Wの周囲を囲繞するカップ(図示省略)等を備えている。
図3に示すように、インデクサブロック1に近い側の熱処理タワー31には、基板Wを所定の温度にまで加熱する6個の加熱部PHP1〜PHP6が下から順に積層配置されている。一方、インデクサブロック1から遠い側の熱処理タワー31には、加熱された基板Wを冷却して所定の温度にまで降温するとともに基板Wを当該所定の温度に維持するクールプレートCP4〜CP9が下から順に積層配置されている。
各加熱部PHP1〜PHP6は、基板Wを載置して加熱処理を行う通常のホットプレートの他に、そのホットプレートと隔てられた上方位置に基板Wを載置しておく基板仮置部と、該ホットプレートと基板仮置部との間で基板Wを搬送するローカル搬送機構34(図1参照)とを備えた熱処理ユニットである。ローカル搬送機構34は、昇降移動および進退移動が可能に構成されるとともに、冷却水を循環させることによって搬送過程の基板Wを冷却する機構を備えている。
ローカル搬送機構34は、上記ホットプレートおよび基板仮置部を挟んで搬送ロボットTR2とは反対側、すなわち装置背面側に設置されている。そして、基板仮置部は搬送ロボットTR2側およびローカル搬送機構34側の双方に対して開口している一方、ホットプレートはローカル搬送機構34側にのみ開口し、搬送ロボットTR2側には閉塞している。従って、基板仮置部に対しては搬送ロボットTR2およびローカル搬送機構34の双方がアクセスできるが、ホットプレートに対してはローカル搬送機構34のみがアクセス可能である。なお、加熱部PHP1〜PHP6は後述する現像・洗浄処理ブロック4の加熱部PHP7〜PHP12と概ね同様の構成(図7)を備えている。
このような構成を備える各加熱部PHP1〜PHP6に基板Wを搬入するときには、まず搬送ロボットTR2が基板仮置部に基板Wを載置する。そして、ローカル搬送機構34が基板仮置部から基板Wを受け取ってホットプレートまで搬送し、該基板Wに加熱処理が施される。ホットプレートでの加熱処理が終了した基板Wは、ローカル搬送機構34によって取り出されて基板仮置部まで搬送される。このときに、ローカル搬送機構34が備える冷却機能によって基板Wが冷却される。その後、基板仮置部まで搬送された熱処理後の基板Wが搬送ロボットTR2によって取り出される。
このように、加熱部PHP1〜PHP6においては、搬送ロボットTR2が常温の基板仮置部に対して基板Wの受け渡しを行うだけで、ホットプレートに対して直接に基板Wの受け渡しを行わないため、搬送ロボットTR2の温度上昇を抑制することができる。また、ホットプレートはローカル搬送機構34側にのみ開口しているため、ホットプレートから漏出した熱雰囲気によって搬送ロボットTR2やレジスト塗布処理部SCが悪影響を受けることが防止される。なお、クールプレートCP4〜CP9に対しては搬送ロボットTR2が直接基板Wの受け渡しを行う。
搬送ロボットTR2の構成は、搬送ロボットTR1と全く同じである。よって、搬送ロボットTR2は2個の保持アームをそれぞれ個別に基板載置部PASS3,PASS4、熱処理タワー31,31に設けられた熱処理ユニット、レジスト塗布処理部SCに設けられた塗布処理ユニットおよび後述する基板載置部PASS5,PASS6に対してアクセスさせて、それらとの間で基板Wの授受を行うことができる。
次に、現像・洗浄処理ブロック4について説明する。レジスト塗布ブロック3とインターフェイスブロック5との間に挟み込まれるようにして現像・洗浄処理ブロック4が設けられている。レジスト塗布ブロック3と現像・洗浄処理ブロック4との間にも、雰囲気遮断用の隔壁35が設けられている。この隔壁35にレジスト塗布ブロック3と現像・洗浄処理ブロック4との間で基板Wの受け渡しを行うために基板Wを載置する2つの基板載置部PASS5,PASS6が上下に積層して設けられている。基板載置部PASS5,PASS6は、上述した基板載置部PASS1,PASS2と同様の構成を備えている。
上側の基板載置部PASS5は、レジスト塗布ブロック3から現像・洗浄処理ブロック4へ基板Wを搬送するために使用される。すなわち、レジスト塗布ブロック3の搬送ロボットTR2が基板載置部PASS5に載置した基板Wを現像・洗浄処理ブロック4の搬送ロボットTR3が受け取る。一方、下側の基板載置部PASS6は、現像・洗浄処理ブロック4からレジスト塗布ブロック3へ基板Wを搬送するために使用される。すなわち、現像・洗浄処理ブロック4の搬送ロボットTR3が基板載置部PASS6に載置した基板Wをレジスト塗布ブロック3の搬送ロボットTR2が受け取る。
基板載置部PASS5,PASS6は、隔壁35の一部に部分的に貫通して設けられている。また、基板載置部PASS5,PASS6には、基板Wの有無を検出する光学式のセンサ(図示省略)が設けられており、各センサの検出信号に基づいて、搬送ロボットTR2,TR3が基板載置部PASS5,PASS6に対して基板Wを受け渡しできる状態にあるか否かが判断される。さらに、基板載置部PASS5,PASS6の下側には、基板Wを大まかに冷却するための水冷式の2つのクールプレートWCPが隔壁35を貫通して上下に設けられている(図4参照)。
現像・洗浄処理ブロック4は、露光処理後の基板Wに対して現像処理を行うための処理ブロックである。また、現像・洗浄処理ブロック4においては、液浸露光処理が行われた基板Wの洗浄および乾燥を行うことも可能である。現像・洗浄処理ブロック4は、パターンが露光された基板Wに対して現像液を供給して現像処理を行う現像処理部SDと、液浸露光処理後の基板Wに対する洗浄処理および乾燥処理を行う洗浄処理部SOAKと、現像処理に付随する熱処理を行う2つの熱処理タワー41,42と、現像処理部SD,洗浄処理部SOAKおよび熱処理タワー41,42に対して基板Wの受け渡しを行う搬送ロボットTR3とを備える。なお、搬送ロボットTR3は、上述した搬送ロボットTR1,TR2と全く同じ構成を有する。
現像処理部SDは、図2に示すように、同様の構成を備えた4つの現像処理ユニットSD1,SD2,SD3,SD4を下から順に積層配置して構成されている。なお、4つの現像処理ユニットSD1〜SD4を特に区別しない場合はこれらを総称して現像処理部SDとする。各現像処理ユニットSD1〜SD4は、基板Wを略水平姿勢で吸着保持して略水平面内にて回転させるスピンチャック43、このスピンチャック43上に保持された基板W上に現像液を供給するノズル44、スピンチャック43を回転駆動させるスピンモータ(図示省略)およびスピンチャック43上に保持された基板Wの周囲を囲繞するカップ(図示省略)等を備えている。
洗浄処理部SOAKは1台の洗浄処理ユニットSOAK1を備える。図2に示すように、洗浄処理ユニットSOAK1は、現像処理ユニットSD1の下側に配置される。図6は、洗浄処理ユニットSOAK1の構成を説明するための図である。洗浄処理ユニットSOAK1は、基板Wを水平姿勢にて保持するとともに基板Wの中心を通る鉛直な回転軸の周りで基板Wを回転させるためのスピンチャック421を備える。
スピンチャック421は、図示を省略する電動モータによって回転される回転軸425の上端に固定されている。また、スピンチャック421には吸気路(図示せず)が形成されており、スピンチャック421上に基板Wを載置した状態で吸気路内を排気することにより、基板Wの下面をスピンチャック421に真空吸着し、基板Wを水平姿勢で保持することができる。
スピンチャック421の側方には、第1の回動モータ460が設けられている。第1の回動モータ460には、第1の回動軸461が接続されている。また、第1の回動軸461には、第1のアーム462が水平方向に延びるように連結され、第1のアーム462の先端に洗浄処理用ノズル450が設けられている。第1の回動モータ460の駆動により第1の回動軸461が回転するとともに第1のアーム462が回動し、洗浄処理用ノズル450がスピンチャック421に保持された基板Wの上方に移動する。
洗浄処理用ノズル450には洗浄用供給管463の先端が連通接続されている。洗浄用供給管463は、バルブVaおよびバルブVbを介して洗浄液供給源Rlおよびリンス液供給源R2に連通接続されている。このバルブVa,Vbの開閉を制御することにより、洗浄用供給管463に供給する処理液の選択および供給量の調整を行うことができる。すなわち、バルブVaを開くことにより洗浄用供給管463に洗浄液を供給することができ、バルブVbを開くことにより洗浄用供給管463にリンス液を供給することができる。
洗浄液供給源Rlまたはリンス液供給源R2から供給された洗浄液またはリンス液は、洗浄用供給管463を介して洗浄処理用ノズル450に送給される。それにより、洗浄処理用ノズル450から基板Wの表面へ洗浄液またはリンス液を供給することができる。洗浄液としては、例えば、純水、純水に錯体(イオン化したもの)を溶かした溶液またはフッ素系薬液などが用いられる。リンス液としては、例えば、純水、炭酸水、水素水、電解イオン水およびHFE(ハイドロフルオロエーテル)などが用いられる。なお、洗浄処理用ノズル450としては気体中に液滴を混合して吐出する二流体ノズルを使用するようにしても良い。
一方、上記とは異なるスピンチャック421の側方には、第2の回動モータ470が設けられている。第2の回動モータ470には、第2の回動軸471が接続されている。また、第2の回動軸471には、第2のアーム472が水平方向に延びるように連結され、第2のアーム472の先端に乾燥処理用ノズル451が設けられている。第2の回動モータ470の駆動により第2の回動軸471が回転するとともに第2のアーム472が回動し、乾燥処理用ノズル451がスピンチャック421に保持された基板Wの上方に移動する。
乾燥処理用ノズル451には乾燥用供給管473の先端が連通接続されている。乾燥用供給管473は、バルブVcを介して不活性ガス供給源R3に連通接続されている。このバルブVcの開閉を制御することにより、乾燥用供給管473に供給する不活性ガスの供給量を調整することができる。
不活性ガス供給源R3から供給された不活性ガスは、乾燥用供給管473を介して乾燥処理用ノズル451に送給される。それにより、乾燥処理用ノズル451から基板Wの表面へ不活性ガスを供給することができる。不活性ガスとしては、例えば、窒素ガス(N2)やアルゴンガス(Ar)が用いられる。
基板Wの表面へ洗浄液またはリンス液を供給する際には、洗浄処理用ノズル450がスピンチャック421に保持された基板Wの上方に位置するとともに、乾燥処理用ノズル451が所定の位置に退避する。逆に、基板Wの表面へ不活性ガスを供給する際には、図6に示すように、乾燥処理用ノズル451がスピンチャック421に保持された基板Wの上方に位置するとともに、洗浄処理用ノズル450が所定の位置に退避する。
スピンチャック421に保持された基板Wは、処理カップ423によって囲繞される。処理カップ423の内側には、円筒状の仕切壁433が設けられている。また、スピンチャック421の周囲を取り囲むように、基板Wの処理に用いられた処理液(洗浄液またはリンス液)を排液するための排液空間431が仕切壁433の内側に形成されている。さらに、排液空間431を取り囲むように、処理カップ423の外壁と仕切壁433との間に基板Wの処理に用いられた処理液を回収するための回収液空間432が形成されている。
排液空間431には、排液処理装置(図示せず)へ処理液を導くための排液管434が接続され、回収液空間432には、回収処理装置(図示せず)へ処理液を導くための回収管435が接続されている。
処理カップ423の上方には、基板Wからの処理液が外方へ飛散することを防止するためのスプラッシュガード424が設けられている。このスプラッシュガード424は、回転軸425に対して回転対称な形状とされている。スプラッシュガード424の上端部の内面には、断面くの字形状の排液案内溝441が環状に形成されている。また、スプラッシュガード424の下端部の内面には、外側下方に傾斜する傾斜面からなる回収液案内部442が形成されている。回収液案内部442の上端付近には、処理カップ423の仕切壁433を受け入れるための仕切壁収納溝443が形成されている。
このスプラッシュガード424は、ボールねじ機構等で構成されたガード昇降駆動機構(図示せず)によって鉛直方向に沿って昇降駆動される。ガード昇降駆動機構は、スプラッシュガード424を、回収液案内部442がスピンチャック421に保持された基板Wの端縁部を取り囲む回収位置と、排液案内溝441がスピンチャック421に保持された基板Wの端縁部を取り囲む排液位置との問で昇降させる。スプラッシュガード424が回収位置(図6に示す位置)にある場合には、基板Wの端縁部から飛散した処理液が回収液案内部442により回収液空間432に導かれ、回収管435を介して回収される。一方、スプラッシュガード424が排液位置にある場合には、基板Wの端縁部から飛散した処理液が排液案内溝441により排液空間431に導かれ、排液管434を介して排液される。このようにして、処理液の排液および回収を切り換えて実行可能とされている。
図3に戻り、インデクサブロック1に近い側の熱処理タワー41には、基板Wを所定の温度にまで加熱する5個のホットプレートHP7〜HP11と、加熱された基板Wを冷却して所定の温度にまで降温するとともに基板Wを当該所定の温度に維持するクールプレートCP10〜CP13とが設けられている。この熱処理タワー41には、下から順にクールプレートCP10〜CP13、ホットプレートHP7〜HP11が積層配置されている。
一方、インデクサブロック1から遠い側の熱処理タワー42には、6個の加熱部PHP7〜PHP12とクールプレートCP14とが積層配置されている。各加熱部PHP7〜PHP12は、上述した加熱部PHP1〜PHP6と同様に、基板仮置部およびローカル搬送機構を備えた熱処理ユニットである。
図7は、基板仮置部付きの加熱部PHP7の概略構成を示す図である。図7(a)は加熱部PHP7の側断面図であり、(b)は平面図である。なお、同図には加熱部PHP7を示しているが、加熱部PHP8〜PHP12についても全く同様の構成である。加熱部PHP7は、基板Wを載置して加熱処理する加熱プレート710と、当該加熱プレート710から離れた上方位置または下方位置(本実施形態では上方位置)に基板Wを載置する基板仮置部719と、加熱プレート710と基板仮置部719との間で基板Wを搬送する熱処理部用のローカル搬送機構720とを備えている。加熱プレート710には、プレート表面に出没する複数本の可動支持ピン721が設けられている。加熱プレート710の上方には加熱処理時に基板Wを覆う昇降自在の上蓋722が設けられている。基板仮置部719には基板Wを支持する複数本の固定支持ピン723が設けられている。
ローカル搬送機構720は、基板Wを略水平姿勢で保持する保持プレート724を備え、この保持プレート724がネジ送り駆動機構725によって昇降移動されるとともに、ベルト駆動機構726によって進退移動されるように構成されている。保持プレート724には、これが加熱プレート710の上方や基板仮置部719に進出したときに、可動支持ピン721や固定支持ピン723と干渉しないように複数本のスリット724aが形成されている。
また、ローカル搬送機構720は、加熱プレート710から基板仮置部719へ基板Wを搬送する過程で基板Wを冷却する冷却手段を備えている。この冷却手段は、図7(b)に示すように、保持プレート724の内部に冷却水流路724bを設け、この冷却水流路724bに冷却水を流通させることによって構成されている。なお、冷却手段としては、保持プレート724の内部に例えばペルチェ素子等を設けるようにしても良い。
上述したローカル搬送機構720は、加熱プレート710および基板仮置部719よりも装置背面側(つまり(+Y)側)に設置されている。また、加熱プレート710および基板仮置部719の(+X)側にはインターフェイスブロック5の搬送ロボットTR4が、(−Y)側には現像・洗浄処理ブロック4の搬送ロボットTR3が、それぞれ配置されている。そして、加熱プレート710および基板仮置部719を覆う筐体727の上部、すなわち基板仮置部719を覆う部位には、その(+X)側に搬送ロボットTR4の進入を許容する開口部719aが、その(+Y)側にはローカル搬送機構720の進入を許容する開口部719bが、それぞれ設けられている。また、筐体727の下部、すなわち加熱プレート710を覆う部位は、その(+X)側および(−Y)側が閉塞(つまり、搬送ロボットTR3および搬送ロボットTR4に対向する面が閉塞)される一方、(+Y)側にローカル搬送機構720の進入を許容する開口部719cが設けられている。
上述した加熱部PHP7に対する基板Wの出し入れは以下のようにして行われる。まず、インターフェイスブロック5の搬送ロボットTR4が露光後の基板Wを保持して、基板仮置部719の固定支持ピン723の上に基板Wを載置する。続いて、ローカル搬送機構720の保持プレート724が基板Wの下側に進入してから少し上昇することにより、固定支持ピン723から基板Wを受け取る。基板Wを保持した保持プレート724は筐体727から退出して、加熱プレート710に対向する位置まで下降する。このとき加熱プレート710の可動支持ピン721は下降しているとともに、上蓋722は上昇している。基板Wを保持した保持プレート724は加熱プレート710の上方に進出する。可動支持ピン721が上昇して基板Wを受取位置にて受け取った後に保持プレート724が退出する。続いて、可動支持ピン721が下降して基板Wを加熱プレート710上に載せるととともに、上蓋722が下降して基板Wを覆う。この状態で基板Wが加熱処理される。加熱処理が終わると上蓋722が上昇するとともに、可動支持ピン721が上昇して基板Wを持ち上げる。続いて、保持プレート724が基板Wの下に進出した後、可動支持ピン721が下降することにより、基板Wが保持プレート724に受け渡される。基板Wを保持した保持プレート724が退出して、さらに上昇して基板Wを基板仮置部719に搬送する。この搬送過程で保持プレート724に支持された基板Wが、保持プレート724が有する冷却手段によって冷却される。保持プレート724は、冷却した(概ね常温に戻した)基板Wを基板仮置部719の固定支持ピン723上に移載する。この基板Wを搬送ロボットTR4が取り出して搬送する。
搬送ロボットTR4は、基板仮置部719に対して基板Wの受け渡しをするだけで、加熱プレート710に対して基板Wの受け渡しをしないので、搬送ロボットTR4が温度上昇するのを回避することができる。また、加熱プレート710に基板Wを出し入れするための開口部719cが、ローカル搬送機構720の側のみに形成されているので、開口部719cから漏洩した熱雰囲気によって搬送ロボットTR3および搬送ロボットTR4が温度上昇することがなく、また現像処理部SDおよび洗浄処理部SOAKが開口部719cから漏れ出た熱雰囲気によって悪影響を受けることもない。
以上のように、加熱部PHP7〜PHP12およびクールプレートCP14に対してはインターフェイスブロック5の搬送ロボットTR4はアクセス可能であるが、現像・洗浄処理ブロック4の搬送ロボットTR3はアクセス不可である。なお、熱処理タワー41に組み込まれた熱処理ユニットに対しては現像・洗浄処理ブロック4の搬送ロボットTR3がアクセスする。
また、熱処理タワー42の最上段には、現像・洗浄処理ブロック4と、これに隣接するインターフェイスブロック5との間で基板Wの受け渡しを行うための2つの基板載置部PASS7,PASS8が上下に近接して組み込まれている。上側の基板載置部PASS7は、現像・洗浄処理ブロック4からインターフェイスブロック5へ基板Wを搬送するために使用される。すなわち、現像・洗浄処理ブロック4の搬送ロボットTR3が基板載置部PASS7に載置した基板Wをインターフェイスブロック5の搬送ロボットTR4が受け取る。一方、下側の基板載置部PASS8は、インターフェイスブロック5から現像・洗浄処理ブロック4へ基板Wを搬送するために使用される。すなわち、インターフェイスブロック5の搬送ロボットTR4が基板載置部PASS8に載置した基板Wを現像・洗浄処理ブロック4の搬送ロボットTR3が受け取る。なお、基板載置部PASS7,PASS8は、現像・洗浄処理ブロック4の搬送ロボットTR3およびインターフェイスブロック5の搬送ロボットTR4の両側に対して開口している。
次に、インターフェイスブロック5について説明する。インターフェイスブロック5は、現像・洗浄処理ブロック4に隣接して設けられ、レジスト塗布処理が行われてレジスト膜が形成された基板Wをレジスト塗布ブロック3から受け取って本基板処理装置とは別体の外部装置である露光ユニットEXPに渡すとともに、露光済みの基板Wを露光ユニットEXPから受け取って現像・洗浄処理ブロック4に渡すブロックである。本実施形態のインターフェイスブロック5には、露光ユニットEXPとの間で基板Wの受け渡しを行うための搬送機構55の他に、レジスト膜が形成された基板Wの周縁部を露光する2つのエッジ露光ユニットEEW1,EEW2と、現像・洗浄処理ブロック4内に配設された加熱部PHP7〜PHP12、クールプレートCP14およびエッジ露光ユニットEEW1,EEW2に対して基板Wを受け渡しする搬送ロボットTR4とを備えている。
エッジ露光ユニットEEW1,EEW2(2つのエッジ露光ユニットEEW1,EEW2を特に区別しない場合はこれらを総称してエッジ露光部EEWとする)は、図2に示すように、基板Wを略水平姿勢で吸着保持して略水平面内にて回転させるスピンチャック56や、このスピンチャック56に保持された基板Wの周縁に光を照射して露光する光照射器57などを備えている。2つのエッジ露光ユニットEEW1,EEW2は、インターフェイスブロック5の中央部に上下に積層配置されている。このエッジ露光部EEWと現像・洗浄処理ブロック4の熱処理タワー42とに隣接して配置されている搬送ロボットTR4は上述した搬送ロボットTR1〜TR3と同様の構成を備えている。
図2および図8を参照してさらに説明を続ける。図8は、インターフェイスブロック5を(+X)側から見た側面図である。2つのエッジ露光ユニットEEW1,EEW2の下側には基板戻し用のリターンバッファRBFが設けられ、さらにその下側には2つの基板載置部PASS9,PASS10が上下に積層して設けられている。リターンバッファRBFは、何らかの障害によって現像・洗浄処理ブロック4が基板Wの現像処理を行うことができない場合に、現像・洗浄処理ブロック4の加熱部PHP7〜PHP12で露光後の加熱処理を行った後に、その基板Wを一時的に収納保管しておくものである。このリターンバッファRBFは、複数枚の基板Wを多段に収納できる収納棚によって構成されている。また、上側の基板載置部PASS9は搬送ロボットTR4から搬送機構55に基板Wを渡すために使用するものであり、下側の基板載置部PASS10は搬送機構55から搬送ロボットTR4に基板Wを渡すために使用するものである。なお、リターンバッファRBFに対しては搬送ロボットTR4がアクセスを行う。
図8に示すように、搬送機構55の可動台55aは螺軸522に螺合される。螺軸522は、その回転軸がY軸方向に沿うように2つの支持台523によって回転自在に支持される。螺軸522の一端部にはモータM1が連結されており、このモータM1の駆動により螺軸522が回転し、可動台55aがY軸方向に沿って水平移動する。
また、可動台55a上には基板Wを保持する2つの保持アーム59a,59bが上下に並ぶように搭載されている。2つの保持アーム59a,59bは、可動台55aに内蔵された駆動機構によって、それぞれ独立に昇降移動、旋回動作および旋回半径方向への進退移動が可能に構成されている。このような構成によって、搬送機構55は、露光ユニットEXPとの間で基板Wの受け渡しを行うとともに、基板載置部PASS9,PASS10に対する基板Wの受け渡しと、基板送り用のセンドバッファSBFに対する基板Wの収納および取り出しを行う。センドバッファSBFは、露光ユニットEXPが基板Wの受け入れをできないときに、露光処理前の基板Wを一時的に収納保管するもので、複数枚の基板Wを多段に収納できる収納棚によって構成されている。
また、図2および図8に示すように、洗浄処理ユニットSOAK1の(+X)側には開口部58が形成されている。このため、搬送機構55は、開口部58を介して洗浄処理ユニットSOAK1に対しても基板Wの授受を行うことができる。
以上のインデクサブロック1、バークブロック2、レジスト塗布ブロック3、現像・洗浄処理ブロック4およびインターフェイスブロック5には常に清浄空気がダウンフローとして供給されており、各ブロック内でパーティクルの巻き上がりや気流によるプロセスへの悪影響を回避している。また、各ブロック内は装置の外部環境に対して若干陽圧に保たれ、外部環境からのパーティクルや汚染物質の進入などを防いでいる。
また、上述したインデクサブロック1、バークブロック2、レジスト塗布ブロック3、現像・洗浄処理ブロック4およびインターフェイスブロック5は、本実施形態の基板処理装置を機構的に分割した単位である。各ブロックは、各々個別のブロック用フレーム(枠体)に組み付けられ、各ブロック用フレームを連結して基板処理装置が構成されている。
一方、本実施形態では、基板搬送に係る搬送制御単位を機械的に分割したブロックとは別に構成している。本明細書では、このような基板搬送に係る搬送制御単位を「セル」と称する。1つのセルは、基板搬送を担当する搬送ロボットと、その搬送ロボットによって基板が搬送されうる搬送対象部とを含んで構成されている。そして、上述した各基板載置部が、セル内に基板Wを受け入れるための入口基板載置部またはセルから基板Wを払い出すための出口基板載置部として機能する。すなわち、セル間の基板Wの受け渡しも基板載置部を介して行われる。なお、セルを構成する搬送ロボットとしては、インデクサブロック1の基板移載機構12やインターフェイスブロック5の搬送機構55も含まれる。
本実施形態の基板処理装置には、インデクサセル、バークセル、レジスト塗布セル、現像処理セル、露光後ベークセルおよびインターフェイスセルの6つのセルが含まれている。インデクサセルは、載置台11と基板移載機構12とを含み、機械的に分割した単位であるインデクサブロック1と結果的に同じ構成となっている。また、バークセルは、下地塗布処理部BRCと2つの熱処理タワー21,21と搬送ロボットTR1とを含む。このバークセルも、機械的に分割した単位であるバークブロック2と結果として同じ構成になっている。さらに、レジスト塗布セルは、レジスト塗布処理部SCと2つの熱処理タワー31,31と搬送ロボットTR2とを含む。このレジスト塗布セルも、機械的に分割した単位であるレジスト塗布ブロック3と結果として同じ構成になっている。
一方、現像処理セルは、現像処理部SDと熱処理タワー41と搬送ロボットTR3とを含む。上述したように、搬送ロボットTR3は熱処理タワー42の加熱部PHP7〜PHP12およびクールプレートCP14に対してアクセスすることができず、現像処理セルに熱処理タワー42は含まれない。また、洗浄処理部SOAKの洗浄処理ユニットSOAK1に対してはインターフェイスブロック5の搬送機構55がアクセスするため、洗浄処理部SOAKも現像処理セルに含まれない。これらの点において、現像処理セルは機械的に分割した単位である現像・洗浄処理ブロック4と異なる。
また、露光後ベークセルは、現像・洗浄処理ブロック4に位置する熱処理タワー42と、インターフェイスブロック5に位置するエッジ露光部EEWと搬送ロボットTR4とを含む。すなわち、露光後ベークセルは、機械的に分割した単位である現像・洗浄処理ブロック4とインターフェイスブロック5とにまたがるものである。このように露光後加熱処理を行う加熱部PHP7〜PHP12と搬送ロボットTR4とを含んで1つのセルを構成しているので、露光後の基板Wを速やかに加熱部PHP7〜PHP12に搬入して熱処理を行うことができる。このような構成は、パターンの露光を行った後なるべく速やかに加熱処理を行う必要のある化学増幅型レジストを使用した場合に好適である。
なお、熱処理タワー42に含まれる基板載置部PASS7,PASS8は現像処理セルの搬送ロボットTR3と露光後ベークセルの搬送ロボットTR4との間の基板Wの受け渡しのために介在する。
インターフェイスセルは、外部装置である露光ユニットEXPに対して基板Wの受け渡しを行う搬送機構55および洗浄処理部SOAKを含んで構成されている。このインターフェイスセルは、現像・洗浄処理ブロック4に位置する洗浄処理部SOAKを含むとともに、搬送ロボットTR4やエッジ露光部EEWを含まない点で、機械的に分割した単位であるインターフェイスブロック5とは異なる構成となっている。なお、エッジ露光部EEWの下方に設けられた基板載置部PASS9,PASS10は露光後ベークセルの搬送ロボットTR4とインターフェイスセルの搬送機構55との間の基板Wの受け渡しのために介在する。
次に、本実施形態の基板処理装置の制御機構について説明する。図9は、制御機構の概略を示すブロック図である。同図に示すように、本実施形態の基板処理装置は、メインコントローラMC、セルコントローラCC、ユニットコントローラの3階層からなる制御階層を備えている。メインコントローラMC、セルコントローラCC、ユニットコントローラのハードウェアとしての構成は一般的なコンピュータと同様である。すなわち、各コントローラは、各種演算処理を行うCPU、基本プログラムを記憶する読み出し専用のメモリであるROM、各種情報を記憶する読み書き自在のメモリであるRAMおよび制御用アプリケーションやデータなどを記憶しておく磁気ディスク等を備えている。
第1階層のメインコントローラMCは、基板処理装置全体に1つ設けられており、装置全体の管理、メインパネルMPの管理およびセルコントローラCCの管理を主に担当する。メインパネルMPは、メインコントローラMCのディスプレイとして機能するものである。また、メインコントローラMCに対してはキーボードKBから種々のコマンドやパラメータを入力することができる。なお、メインパネルMPをタッチパネルにて構成し、メインパネルMPからメインコントローラMCに入力作業を行うようにしても良い。
第2階層のセルコントローラCCは、6つのセル(インデクサセル、バークセル、レジスト塗布セル、現像処理セル、露光後ベークセルおよびインターフェイスセル)のそれぞれに対して個別に設けられている。各セルコントローラCCは、対応するセル内の基板搬送管理およびユニット管理を主に担当する。具体的には、各セルのセルコントローラCCは、所定の基板載置部に基板Wを置いたという情報を、隣のセルのセルコントローラCCに送り、その基板Wを受け取ったセルのセルコントローラCCは、当該基板載置部から基板Wを受け取ったという情報を元のセルのセルコントローラCCに返すという情報の送受信を行う。このような情報の送受信はメインコントローラMCを介して行われる。そして、各セルコントローラCCはセル内に基板Wが搬入された旨の情報を搬送ロボットコントローラTCに与え、該搬送ロボットコントローラTCが搬送ロボットを制御してセル内で基板Wを所定の手順に従って循環搬送させる。なお、搬送ロボットコントローラTCは、セルコントローラCC上で所定のアプリケーションが動作することによって実現される制御部である。
また、第3階層のユニットコントローラとしては、例えばスピンコントローラやベークコントローラが設けられている。スピンコントローラは、セルコントローラCCの指示に従ってセル内に配置されたスピンユニット(塗布処理ユニット、現像処理ユニットおよび洗浄処理ユニット)を直接制御するものである。具体的には、スピンコントローラは、例えばスピンユニットのスピンモータを制御して基板Wの回転数を調整する。また、ベークコントローラは、セルコントローラCCの指示に従ってセル内に配置された熱処理ユニット(ホットプレート、クールプレート、加熱部等)を直接制御するものである。具体的には、ベークコントローラは、例えばホットプレートに内蔵されたヒータを制御してプレート温度等を調整する。
また、基板処理装置に設けられた3階層からなる制御階層のさらに上位の制御機構として、基板処理装置とLAN回線を介して接続されたホストコンピュータ100が位置している(図1参照)。ホストコンピュータ100は、各種演算処理を行うCPU、基本プログラムを記憶する読み出し専用のメモリであるROM、各種情報を記憶する読み書き自在のメモリであるRAMおよび制御用アプリケーションやデータなどを記憶しておく磁気ディスク等を備えており、一般的なコンピュータと同様の構成を有している。ホストコンピュータ100には、本実施形態の基板処理装置が通常複数台接続されている。ホストコンピュータ100は、接続されたそれぞれの基板処理装置に処理手順および処理条件を記述したレシピを渡す。ホストコンピュータ100から渡されたレシピは各基板処理装置のメインコントローラMCの記憶部(例えばメモリ)に記憶される。
なお、露光ユニットEXPには、上記の基板処理装置の制御機構から独立した別個の制御部が設けられている。すなわち、露光ユニットEXPは、基板処理装置のメインコントローラMCの制御下で動作しているものではなく、単体で独自の動作制御を行っているものである。もっとも、このような露光ユニットEXPもホストコンピュータ100から受け取ったレシピに従って動作制御を行っている。
次に、本実施形態の基板処理装置の動作について説明する。ここでは、まず、基板処理装置における一般的な基板Wの循環搬送の概略手順について説明する。以下に説明する処理手順は、ホストコンピュータ100から受け取ったレシピの記述内容に従ったものである。
まず、装置外部から未処理の基板WがキャリアCに収納された状態でAGV等によってインデクサブロック1に搬入される。続いて、インデクサブロック1から未処理の基板Wの払い出しが行われる。具体的には、インデクサセル(インデクサブロック1)の基板移載機構12が所定のキャリアCから未処理の基板Wを取り出し、上側の基板載置部PASS1に載置する。基板載置部PASS1に未処理の基板Wが載置されると、バークセルの搬送ロボットTR1が保持アーム6a,6bのうちの一方を使用してその基板Wを受け取る。そして、搬送ロボットTR1は受け取った未処理の基板Wを塗布処理ユニットBRC1〜BRC3のいずれかに搬送する。塗布処理ユニットBRC1〜BRC3では、基板Wに反射防止膜用の塗布液が回転塗布される。
塗布処理が終了した後、基板Wは搬送ロボットTR1によってホットプレートHP1〜HP6のいずれかに搬送される。ホットプレートにて基板Wが加熱されることによって、塗布液が乾燥されて基板W上に下地の反射防止膜が形成される。その後、搬送ロボットTR1によってホットプレートから取り出された基板WはクールプレートCP1〜CP3のいずれかに搬送されて冷却される。なお、このときにクールプレートWCPによって基板Wを冷却するようにしても良い。冷却後の基板Wは搬送ロボットTR1によって基板載置部PASS3に載置される。
また、基板載置部PASS1に載置された未処理の基板Wを搬送ロボットTR1が密着強化処理部AHL1〜AHL3のいずれかに搬送するようにしても良い。密着強化処理部AHL1〜AHL3では、HMDSの蒸気雰囲気で基板Wを熱処理してレジスト膜と基板Wとの密着性を向上させる。密着強化処理の終了した基板Wは搬送ロボットTR1によって取り出され、クールプレートCP1〜CP3のいずれかに搬送されて冷却される。密着強化処理が行われた基板Wには反射防止膜を形成しないため、冷却後の基板Wは搬送ロボットTR1によって直接基板載置部PASS3に載置される。
また、反射防止膜用の塗布液を塗布する前に脱水処理を行うようにしても良い。この場合はまず、基板載置部PASS1に載置された未処理の基板Wを搬送ロボットTR1が密着強化処理部AHL1〜AHL3のいずれかに搬送する。密着強化処理部AHL1〜AHL3では、HMDSの蒸気を供給することなく基板Wに単に脱水のための加熱処理(デハイドベーク)を行う。脱水のための加熱処理の終了した基板Wは搬送ロボットTR1によって取り出され、クールプレートCP1〜CP3のいずれかに搬送されて冷却される。冷却後の基板Wは搬送ロボットTR1によって塗布処理ユニットBRC1〜BRC3のいずれかに搬送され、反射防止膜用の塗布液が回転塗布される。その後、基板Wは搬送ロボットTR1によってホットプレートHP1〜HP6のいずれかに搬送され、加熱処理によって基板W上に下地の反射防止膜が形成される。さらにその後、搬送ロボットTR1によってホットプレートから取り出された基板WはクールプレートCP1〜CP3のいずれかに搬送されて冷却された後、基板載置部PASS3に載置される。
基板Wが基板載置部PASS3に載置されると、レジスト塗布セルの搬送ロボットTR2がその基板Wを受け取って塗布処理ユニットSC1〜SC3のいずれかに搬送する。塗布処理ユニットSC1〜SC3では、基板Wにレジストが回転塗布される。なお、レジスト塗布処理には精密な基板温調が要求されるため、基板Wを塗布処理ユニットSC1〜SC3に搬送する直前にクールプレートCP4〜CP9のいずれかに搬送するようにしても良い。
レジスト塗布処理が終了した後、基板Wは搬送ロボットTR2によって加熱部PHP1〜PHP6のいずれかに搬送される。加熱部PHP1〜PHP6にて基板Wが加熱処理されることにより、レジスト中の溶媒成分が除去されて基板W上にレジスト膜が形成される。その後、搬送ロボットTR2によって加熱部PHP1〜PHP6から取り出された基板WはクールプレートCP4〜CP9のいずれかに搬送されて冷却される。冷却後の基板Wは搬送ロボットTR2によって基板載置部PASS5に載置される。
レジスト塗布処理が行われてレジスト膜が形成された基板Wが基板載置部PASS5に載置されると、現像処理セルの搬送ロボットTR3がその基板Wを受け取ってそのまま基板載置部PASS7に載置する。そして、基板載置部PASS7に載置された基板Wは露光後ベークセルの搬送ロボットTR4によって受け取られ、エッジ露光ユニットEEW1,EEW2のいずれかに搬入される。エッジ露光ユニットEEW1,EEW2においては、基板Wの周縁部の露光処理が行われる。エッジ露光処理が終了した基板Wは搬送ロボットTR4によって基板載置部PASS9に載置される。そして、基板載置部PASS9に載置された基板Wはインターフェイスセルの搬送機構55によって受け取られ、露光ユニットEXPに搬入され、パターン露光処理に供される。このときには、搬送機構55が保持アーム59aを使用して基板Wを基板載置部PASS9から露光ユニットEXPに搬送する。
本実施形態では化学増幅型レジストを使用しているため、基板W上に形成されたレジスト膜のうち露光された部分では光化学反応によって酸が生成する。また、露光ユニットEXPにおいては、基板Wに液浸露光処理が行われる。液浸露光処理とは、屈折率の大きな液体(例えば、屈折率1.44の純水)に基板Wを浸漬してパターン露光を行う技術であり、従来からの光源や露光プロセスをほとんど変更することなく高解像度を実現することができる。なお、エッジ露光処理が終了した基板Wを露光ユニットEXPに搬入する前に、搬送ロボットTR4によってクールプレート14に搬入して冷却処理を行うようにしても良い。
パターン露光処理が終了した露光済みの基板Wは露光ユニットEXPから再びインターフェイスセルに戻され、搬送機構55によって洗浄処理ユニットSOAK1に搬入される。このときには、搬送機構55が保持アーム59bを使用して基板Wを露光ユニットEXPから洗浄処理ユニットSOAK1に搬送する。液浸露光処理後の基板Wには液体が付着している場合もあるが、露光前の基板Wの搬送には保持アーム59aが用いられ、露光後の基板Wの搬送には保持アーム59bが専ら用いられるため、少なくとも保持アーム59aに液体が付着することは無く、露光前の基板Wに液体が転写されることも防止される。
ここで、洗浄処理ユニットSOAK1における処理動作について説明しておく。まず、基板Wの搬入時には、スプラッシュガード424が下降するとともに、搬送機構55が基板Wをスピンチャック421上に載置する。スピンチャック421に載置された基板Wは、スピンチャック421により水平姿勢にて吸着保持される。
次に、スプラッシュガード424が上述した排液位置まで移動するとともに、洗浄処理用ノズル450が基板Wの中心部上方に移動する。その後、回転軸425が回転を開始し、それにともなってスピンチャック421に保持されている基板Wが回転する。その後、バルブVaを開放して洗浄処理用ノズル450から洗浄液を基板Wの上面に吐出する。ここでは、洗浄液として純水を基板Wに吐出する。これにより、基板Wの洗浄処理が進行し、基板Wに付着していた液浸露光用の液体が洗い流される。回転する基板Wから遠心力によって飛散した液体は排液案内溝441により排液空間431に導かれ、排液管434から排液される。なお、本実施形態においては、洗浄液として純水を使用しているため、別途のリンス液供給は行わない。また、バルブVaを開放するのに代えてバルブVbを開放して洗浄処理用ノズル450からリンス液としての純水を吐出するようにしても良い。
所定時間経過後、回転軸425の回転速度が低下する。これにより、基板Wの回転によって振り切られる洗浄液としての純水の量が減少し、基板Wの表面全体に水膜が形成され、いわゆる液盛りされた状態となる。なお、回転軸425の回転を停止させて基板Wの表面全体に水膜を形成してもよい。
次に、洗浄液の供給が停止され、洗浄処理用ノズル450が所定の位置に退避するとともに、乾燥処理用ノズル451が基板Wの中心部上方に移動する。その後、バルブVcを開放して乾燥処理用ノズル451から基板Wの上面中心部近傍に不活性ガスを吐出する。これにより、基板Wの中心部の水分が基板Wの周縁部に押し流され、基板Wの周縁部のみに水膜が残留する状態となる。
次に、回転軸425の回転数が再度上昇するとともに、乾燥処理用ノズル451が基板Wの中心部上方から周縁部上方へと徐々に移動する。これにより、基板W上に残留する水膜に大きな遠心力が作用するとともに、基板Wの表面全体に不活性ガスを吹き付けることができるので、基板W上の水膜を確実に取り除くことができる。その結果、基板Wを確実に乾燥させることができる。
次に、不活性ガスの供給が停止され、乾燥処理ノズル451が所定の位置に退避するとともに、回転軸425の回転が停止する。その後、スプラッシュガード424が下降するとともに、搬送機構55が基板Wを洗浄処理ユニットSOAK1から搬出する。これにより、洗浄処理ユニットSOAK1における処理動作が終了する。なお、洗浄および乾燥処理中におけるスプラッシュガード424の位置は、処理液の回収または排液の必要性に応じて適宜変更することが好ましい。
洗浄処理ユニットSOAK1における洗浄および乾燥処理が終了した基板Wは搬送機構55によって基板載置部PASS10に載置される。なお、このときには搬送機構55が保持アーム59aを使用して基板Wを洗浄処理ユニットSOAK1から基板載置部PASS10に搬送する。露光後の基板Wが基板載置部PASS10に載置されると、露光後ベークセルの搬送ロボットTR4がその基板Wを受け取って加熱部PHP7〜PHP12のいずれかに搬送する。加熱部PHP7〜PHP12における処理動作は上述した通りのものである。加熱部PHP7〜PHP12では、露光時の光化学反応によって生じた生成物を酸触媒としてレジストの樹脂の架橋・重合等の反応を進行させ、現像液に対する溶解度を露光部分のみ局所的に変化させるための加熱処理(Post Exposure Bake)が行われる。露光後加熱処理が終了した基板Wは、冷却機構を備えたローカル搬送機構720によって搬送されることにより冷却され、上記化学反応が停止する。続いて基板Wは、搬送ロボットTR4によって加熱部PHP7〜PHP12から取り出され、基板載置部PASS8に載置される。なお、露光ユニットEXPにおける露光終了時から加熱部PHP7〜PHP12による露光後加熱処理開始までの手順についてはさらに後述する。
基板載置部PASS8に基板Wが載置されると、現像処理セルの搬送ロボットTR3がその基板Wを受け取ってクールプレートCP10〜CP13のいずれかに搬送する。クールプレートCP10〜CP13においては、露光後加熱処理が終了した基板Wがさらに冷却され、所定温度に正確に温調される。その後、搬送ロボットTR3は、クールプレートCP10〜CP13から基板Wを取り出して現像処理ユニットSD1〜SD4のいずれかに搬送する。現像処理ユニットSD1〜SD4では、基板Wに現像液を供給して現像処理を進行させる。やがて現像処理が終了した後、基板Wは搬送ロボットTR3によってホットプレートHP7〜HP11のいずれかに搬送され、さらにその後クールプレートCP10〜CP13のいずれかに搬送される。
その後、基板Wは搬送ロボットTR3によって基板載置部PASS6に載置される。基板載置部PASS6に載置された基板Wは、レジスト塗布セルの搬送ロボットTR2によってそのまま基板載置部PASS4に載置される。さらに、基板載置部PASS4に載置された基板Wは、バークセルの搬送ロボットTR1によってそのまま基板載置部PASS2に載置されることにより、インデクサブロック1に格納される。基板載置部PASS2に載置された処理済みの基板Wはインデクサセルの基板移載機構12によって所定のキャリアCに収納される。その後、所定枚数の処理済み基板Wが収納されたキャリアCが装置外部に搬出されて一連のフォトリソグラフィー処理が完了する。
ところで、本実施形態の基板処理装置においては、フォトレジストとして化学増幅型レジストを基板Wに塗布している。化学増幅型レジストを使用した場合、処理条件のわずかな変動が線幅均一性に大きな影響を与えることは既述した通りであり、このために、処理に供される全ての基板Wについてなるべく処理条件が一定となるようにしている。特に、露光ユニットEXPでの露光処理の完了時点から加熱部PHP7〜PHP12での露光後加熱処理の開始時点までの時間が線幅均一性に最も大きな影響を与えるため、この時間ついては一定となるように管理している。
さらに、本実施形態の基板処理装置においては、洗浄処理ユニットSOAK1による基板Wの洗浄処理が完了した時点から加熱部PHP7〜PHP12により当該基板Wの露光後熱処理が開始される時点までの時間についても一定となるようにしている。露光ユニットEXPによる露光処理が完了した時点から加熱部PHP7〜PHP12による露光後加熱処理の開始時点までの時間を一定とし、しかも洗浄処理ユニットSOAK1による洗浄処理が完了した時点から加熱部PHP7〜PHP12による露光後加熱処理の開始時点までの時間をも一定にするために、本実施形態では以下のようにしている。
図10は、露光ユニットEXPにおける露光終了時から加熱部PHP7〜PHP12による露光後加熱処理開始までの処理手順を示すフローチャートである。また、図11は、露光完了時から露光後加熱処理までの処理のタイムチャートである。まず、時刻t1に露光ユニットEXPにおいて基板Wの露光処理が完了する(ステップS1)。この時点で、露光ユニットEXPが露光完了信号を発信し、ホストコンピュータ100を介して基板処理装置がその露光完了信号を受信する。その結果、基板処理装置のメインコントローラMCは、時刻t1に露光ユニットEXPにおいて基板Wの露光処理が完了したことを認識し、時刻t1を露光完了時刻として記憶部内に格納する。
続いて、露光処理後の基板Wは露光ユニットEXPからインターフェイスセルに戻され(ステップS2)、搬送機構55によって洗浄処理ユニットSOAK1に搬入される(ステップS3)。なお、ステップS3以降の各処理手順はメインコントローラMCの指示に従ってインターフェイスセルおよび露光後ベークセルのセルコントローラCCが各機構部を制御することにより実行される。また、洗浄処理ユニットSOAK1における基板Wの洗浄処理および乾燥処理の基本的な流れは既述した通りである。
図11(a)に示すパターンでは、露光ユニットEXPから洗浄処理ユニットSOAK1までの基板搬送に比較的長時間を要しており、時刻t3に露光処理後の基板Wが洗浄処理ユニットSOAK1に搬入される。なお、露光処理後の基板Wが洗浄処理ユニットSOAK1に搬入されるまでに長時間を要する要因としては、露光ユニットEXPからその基板Wが渡される時点で搬送機構55がウェハ送り動作(露光前の基板Wを露光ユニットEXPに渡す動作)を行っているような場合があり得る。
時刻t3に基板Wが洗浄処理ユニットSOAK1に搬入された後、その基板Wは時刻t4まで洗浄処理ユニットSOAK1にて待機する(ステップS4)。具体的には、スピンチャック421に基板Wを吸着保持したまま洗浄処理用ノズル450から洗浄液を吐出することなく待機する。そして、時刻t4に基板Wを回転させつつ洗浄処理用ノズル450からの洗浄液吐出を開始する。これにより基板Wの洗浄処理が実行される(ステップS5)。続いて、時刻t5に乾燥処理用ノズル451から基板Wの上面中心部近傍への不活性ガス吐出を開始する。この時刻t5に洗浄処理ユニットSOAK1における基板Wの洗浄処理が完了することとなる。そして、時刻t5以降は基板Wの乾燥処理が実行される(ステップS6)。その後、時刻t6に乾燥処理ノズル451からの不活性ガス供給が停止され、基板Wの乾燥処理が完了する。さらにその後、洗浄処理ユニットSOAK1から搬送機構55によって搬出された基板Wは、搬送機構55および搬送ロボットTR4によって加熱部PHP7〜PHP12のいずれかに搬送される(ステップS7)。そして、加熱部PHP7〜PHP12による基板Wの露光後加熱処理(ステップS8)が時刻t7に開始される。
一方、図11(b)に示すパターンでは、露光ユニットEXPから洗浄処理ユニットSOAK1までの基板搬送が比較的短時間でなされ、時刻t2に露光処理後の基板Wが洗浄処理ユニットSOAK1に搬入される。露光ユニットEXPから送り出された露光処理後の基板Wを直ちに搬送機構55が受け取れるような場合は、このように短時間にて洗浄処理ユニットSOAK1まで搬送されることとなる。
時刻t2に基板Wが洗浄処理ユニットSOAK1に搬入された後、その基板Wは時刻t4まで洗浄処理ユニットSOAK1にて待機する。その後は上記図11(a)の場合と同様に、時刻t4に基板Wを回転させつつ洗浄処理用ノズル450からの洗浄液吐出を開始し、時刻t5に乾燥処理用ノズル451から基板Wの上面中心部近傍への不活性ガス吐出を開始する。そして、時刻t6に乾燥処理ノズル451からの不活性ガス供給が停止され、基板Wが洗浄処理ユニットSOAK1から加熱部PHP7〜PHP12のいずれかに搬送され、時刻t7に露光後加熱処理が開始される。
上述したように、基板処理装置と露光ユニットEXPとはそれぞれ独自の制御機構を有しており、それらの動作は完全には同期されていない。このため、露光ユニットEXPから露光処理後の基板Wを送り出すタイミングで搬送機構55が受け取れない場合もあり、露光処理完了からその基板Wが洗浄処理ユニットSOAK1に搬入されるまでの搬送時間にばらつきが生じることもあった(図11(a)と(b))。このようなばらつきが生じたまま、その後の洗浄・乾燥処理を行って露光後加熱処理を開始すると、露光処理完了時点から露光後加熱処理開始時点までの時間が不均一となる。また、露光後加熱処理の開始タイミングを調整して露光処理完了時点から露光後加熱処理開始時点までの時間を一定にしたとしても、洗浄処理ユニットSOAK1による洗浄処理が完了した時点から露光後加熱処理の開始時点までの時間は不均一となる。
このため、露光完了時刻t1から洗浄処理が完了する時刻t5までの時間が一定となるように洗浄処理ユニットSOAK1に搬入された露光後の基板Wの待機時間をメインコントローラMCが調整することによって、露光ユニットEXPによる露光処理が完了した時点(時刻t1)から加熱部PHP7〜PHP12による露光後加熱処理の開始時点(時刻t7)までの時間を一定とし、かつ洗浄処理ユニットSOAK1による洗浄処理が完了した時点(時刻t5)から加熱部PHP7〜PHP12による露光後加熱処理の開始時点(時刻t7)までの時間をも一定としている。なお、洗浄処理ユニットSOAK1における洗浄処理および乾燥処理並びにその後の基板搬送は予め設定された所定のシーケンスに従って実行されるものであり、いずれもほぼ一定時間にて行われる。よって、洗浄処理ユニットSOAK1における露光後基板Wの待機時間を調整して露光処理完了時刻t1から洗浄処理開始時刻t4までの時間を一定にすれば、露光処理完了時刻から露光後加熱処理開始時刻までの時間を一定とし、かつ洗浄処理完了時刻から露光後加熱処理開始時刻までの時間をも一定とすることができる。
また、洗浄処理ユニットSOAK1における露光後基板Wの待機時間を調整することに代えて、洗浄処理時間を調整することによって露光完了時刻t1から洗浄処理完了時刻t5までの時間が一定となるようにしても良い。図11(c)に示すパターンでは、露光ユニットEXPから洗浄処理ユニットSOAK1までの基板搬送が比較的短時間でなされ、(b)のパターンと同様に時刻t2に露光処理後の基板Wが洗浄処理ユニットSOAK1に搬入される。続いて、特段の待機工程を設けることなく時刻t2に基板Wを回転させつつ洗浄処理用ノズル450からの洗浄液吐出を開始し、時刻t5に乾燥処理用ノズル451から基板Wの上面中心部近傍への不活性ガス吐出を開始する。その後は、図11(a)(b)と同様に、時刻t6に乾燥処理ノズル451からの不活性ガス供給が停止され、基板Wが洗浄処理ユニットSOAK1から加熱部PHP7〜PHP12のいずれかに搬送され、時刻t7に露光後加熱処理が開始される。
このように、露光完了時刻t1から洗浄処理完了時刻t5までの時間が一定となるように洗浄処理ユニットSOAK1に搬入された露光後の基板Wの洗浄時間をメインコントローラMCが調整するようにしても、露光ユニットEXPによる露光処理が完了した時点(時刻t1)から加熱部PHP7〜PHP12による露光後加熱処理の開始時点(時刻t7)までの時間を一定とし、かつ洗浄処理ユニットSOAK1による洗浄処理が完了した時点(時刻t5)から加熱部PHP7〜PHP12による露光後加熱処理の開始時点(時刻t7)までの時間をも一定とすることができる。
図11(a)から(c)を集約すると、メインコントローラMCの指示に従ってインターフェイスセルのセルコントローラCCが各機構部を制御することにより、洗浄処理ユニットSOAK1における露光後基板Wの滞在時間を調整して露光処理完了時点から洗浄処理終了時点までが一定となるように洗浄処理終了時点を調整することによって、露光処理完了時点から露光後加熱処理開始時点までの時間を一定とし、かつ洗浄処理完了時点から露光後加熱処理開始時点までの時間をも一定としているのである。そして、露光処理完了時点から露光後加熱処理開始時点までの時間を一定とし、かつ洗浄処理完了時点から露光後加熱処理開始時点までの時間をも一定とすれば、化学増幅型レジストを使用した場合におけるパターンの線幅均一性をより向上させることができる。また、洗浄処理ユニットSOAK1における露光後基板Wの滞在時間を調整しているため、加熱部PHP7〜PHP12にて基板Wの待機時間を調整するよりも、露光後の基板Wに与える熱影響をより確実に回避することができる。なお、図11(c)の場合には、露光後の基板Wが水と接触している時間が長いが、この洗浄時間の長短はパターンの線幅均一性にほとんど影響しないものと考えられる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記の例に限定されるものではない。例えば、上記実施形態においては、洗浄処理ユニットSOAK1における洗浄処理および乾燥処理並びにその後の基板搬送に要する時間はほぼ一定であるとの前提であったが、これらにもばらつきが生じた場合にはさらに加熱部PHP7〜PHP12にて基板Wを待機させることにより、露光処理完了時点から露光後加熱処理開始時点までの時間を一定とし、かつ洗浄処理完了時点から露光後加熱処理開始時点までの時間をも一定としても良い。例えば、洗浄処理ユニットSOAK1から加熱部PHP7〜PHP12までの基板搬送時間にばらつきが生じたような場合は、加熱部PHP7〜PHP12の基板仮置部719に基板Wを待機させることにより、洗浄処理完了時点から露光後加熱処理開始時点までの時間を一定に調整する。換言すれば、露光処理完了時点から洗浄処理終了時点までが一定となるように洗浄処理終了時点が調整されていれば、その後加熱部PHP7〜PHP12にて洗浄処理完了時点から露光後加熱処理開始時点までの時間を一定に調整することは露光処理完了時点から露光後加熱処理開始時点までの時間を一定にすることに繋がるのである。
また、洗浄処理ユニットSOAK1における洗浄処理の後工程としての乾燥処理は必須のものではない。
また、本発明に係る基板処理装置の構成は図1から図4に示したような形態に限定されるものではなく、複数の処理部に対して搬送ロボットによって基板Wを循環搬送することによって該基板Wに所定の処理を行うような形態であれば種々の変形が可能である。
本発明に係る基板処理装置の平面図である。 液処理部の正面図である。 熱処理部の正面図である。 基板載置部の周辺構成を示す図である。 搬送ロボットを説明するための図である。 洗浄処理ユニットの構成を説明するための図である。 基板仮置部付きの加熱部の概略構成を示す図である。 インターフェイスブロックの側面図である。 制御機構の概略を示すブロック図である。 露光ユニットにおける露光終了時から加熱部による露光後加熱処理開始までの処理手順を示すフローチャートである。 露光完了時から露光後加熱処理までの処理のタイムチャートである。
符号の説明
1 インデクサブロック
2 バークブロック
3 レジスト塗布ブロック
4 現像・洗浄処理ブロック
5 インターフェイスブロック
12 基板移載機構
21,31,41,42 熱処理タワー
55 搬送機構
100 ホストコンピュータ
BRC1〜BRC3,SC1〜SC3 塗布処理ユニット
CC セルコントローラ
CP1〜CP14 クールプレート
EXP 露光ユニット
HP1〜HP11 ホットプレート
KB キーボード
MC メインコントローラ
MP メインパネル
PASS1〜PASS10 基板載置部
PHP1〜PHP12 加熱部
SD1〜SD4 現像処理ユニット
SOAK1 洗浄処理ユニット
TC 搬送ロボットコントローラ
TR1〜TR4 搬送ロボット
W 基板

Claims (2)

  1. 露光装置に隣接して配置される基板処理装置であって、
    化学増幅型レジストのレジスト膜が形成された基板に対して前記露光装置による液浸露光処理後に少なくとも洗浄処理を行う洗浄処理部と、
    前記洗浄処理が行われた基板に加熱処理を行う加熱処理部と、
    前記露光装置から受け取った基板を前記洗浄処理部を経て前記加熱処理部に搬送する搬送機構と、
    前記液浸露光処理後の基板の前記洗浄処理部における滞在時間を調整して液浸露光処理完了時点から洗浄処理終了時点までが一定となるように洗浄処理終了時点を調整することによって、前記露光装置による基板の液浸露光処理が完了した時点から前記加熱処理部により当該基板の加熱処理を開始するまでの第1処理間時間を一定とし、しかも前記洗浄処理部による当該基板の洗浄処理が完了した時点から前記加熱処理部により当該基板の加熱処理を開始するまでの第2処理間時間をも一定にする制御手段と、
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
  2. 露光処理後の基板を処理する基板処理方法であって、
    化学増幅型レジストのレジスト膜が形成された基板に対して液浸露光処理を行った後に洗浄処理部にて洗浄処理を行う洗浄処理工程と、
    前記洗浄処理後の基板に加熱処理部にて加熱処理を行う加熱工程と、
    を備え、
    前記液浸露光処理後の基板の前記洗浄処理部における滞在時間を調整して液浸露光処理完了時点から洗浄処理終了時点までが一定となるように洗浄処理終了時点を調整することによって、基板の液浸露光処理が完了した時点から当該基板の加熱処理を開始するまでの第1処理間時間を一定とし、しかも当該基板の洗浄処理が完了した時点から当該基板の加熱処理を開始するまでの第2処理間時間をも一定にすることを特徴とする基板処理方法。
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