JP4899625B2 - 鞍乗型不整地走行車両 - Google Patents

鞍乗型不整地走行車両

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Description

本発明は、ATV(All Terrain Vehicle)等と呼ばれている鞍乗型不整地走行車両に関するものである。
この種の車両はオンロードは勿論のこと、特にオフロードあるいは水辺等における過酷な走行条件でも優れた走行性能を発揮し、高い機動性を有している。その基本構成はたとえば、車体フレームの前後に4つの車輪を有し、前輪相互間に操舵装置を装備すると共に車体フレームにエンジンを搭載し、その上部に燃料タンクやシート等を載置するというものである。
特にレース志向のある所謂、パーフォーマンスATVにあっては走行時の操縦安定性が重要視され、これを確保するためにエンジン質量の集中化等が要求される。ここで、従来の不整地走行車両の具体例について概略説明する。図9において、エンジン1を車両の中央部に位置させて車体フレーム2に搭載し、車体フレーム2の前部に前輪3を配置する一方、車体フレーム2の後部には後輪4が配置される。
この例では排気系まわりにおいて、エンジン1の前方にてエンジンシリンダに接続された排気管5は、一旦前方に突出してその後、エンジン1の車両幅方向の一側方(図示例では右側)を通って車両後方へ向けて延設する。排気管5はさらに、エアクリーナ6の後方に配置されたマフラ7まで延出してこれに接続する。マフラ7は、シート8を支持するシートレール9の側方に搭載される。
実開昭62−11029号公報
従来の不整地走行車両においてマフラ7は重量物であり、これが搭載された側(この例では右側)に重心が偏倚し、このことが車両の操縦安定性に大きく影響する。特に左右バランスは、直進性やコーナリング性、スライドコントロール性およびグリップフィーリング等に違いを生じさせる。また、このようにマフラ7の配置位置が車両重心から離れているため、ヨー方向およびロール方向のモーメントが大きくなり、車両の運動性能やハンドリング、対ロール性等に影響する。
また、マフラ7を支持するシートレール9に対して捩れ力が作用するため、この捩れ力に対抗するための高い剛性強度が要求される。特にマフラ7や排気管5との隙間もしくはクリアランスを確保するためにシートレール9を湾曲形成したり、上下方向の部材相互間隔が制約されるために変形し易い場合がある。この対策として補強すると重量増加の原因になり、またシートレール9の撓りや重量増加も操縦安定性に影響する。
さらに、リヤホイール(後輪4)のクッションストロークが大きい車両にあっては、後輪用ブレーキキャリパ等との隙間を確保する必要がある。この隙間確保のためにマフラ7等を外方あるいは側方位置に配置する必要があり、このような配置関係はそのままでは操縦安定性に不利とならざるを得ない。
なお、特許文献1にはこの種の不整地走行車両において、左右の後輪の略中間位置にマフラが配設されるものが開示されている。
本発明はかかる実情に鑑み、特に車両の操縦安定性をはじめ、エンジン性能等を有効に向上する鞍乗型不整地走行車両を提供することを目的とする。
本発明による鞍乗型不整地走行車両は、左右の前輪および後輪を備え、前後輪間の車体中央部にエンジンと変速機を一体に形成したパワーユニットを搭載し、このパワーユニット上方に燃料タンクを配置すると共に、この燃料タンクの後方に運転者シートを備えた鞍乗型不整地走行車両において、前記後輪は、前端を車体フレームの左右に延びるスイング軸に支持して後方へ延びると共に、上下に揺動可能なリヤスイングアームの後端に回転自在に支持される後輪車軸の両端部に固定され、前記後輪車軸の軸受部の両端にそれぞれ、前記パワーユニットの駆動力を前記後輪車軸に伝達する動力伝達装置と、前記後輪に制動力を作用させるブレーキ装置を配設すると共に、前記動力伝達装置と前記ブレーキ装置のそれぞれ内側端を通り車両の進行方向と平行な左右の垂直面間であって、前記運転者シートの下方の空間に筒状の排気消音器を配設し、前記パワーユニットの後方に前記リヤスイングアームを介して後輪を上下にクッション可能に支持するリヤクッションユニットと、前記パワーユニットの前記エンジンに清浄な空気を供給するエアクリーナボックスと、前記排気消音器とを前後に並べて配置し、前記リヤクッションユニットの上端を、前記車体フレームを形成する左右一対のメインフレーム間に架け渡されて左右方向中央部が下方に湾曲したブリッジ部材で支持すると共に、前記エアクリーナボックスから前記エンジンに連通する吸気通路が、前記ブリッジ部材の中央部上側近傍を通して前後に配設される一方、前記エンジンと前記排気消音器を連通するエキゾーストパイプが、前記パワーユニットのエンジンケース上面と前記ブリッジ部材の左右方向一端部の下側近傍を通して配設されることを特徴とする。
また、本発明の鞍乗型不整地走行車両において、前記排気消音器は、前記エンジンの排気口から後方に延びる前記エキゾーストパイプの後端に、前記運転者シートの中央部下方で接続すると共に、略水平に配置された前記運転者シートに対して前記運転者シートの後端部から前記リヤスイングアーム前端が支持されるスイング軸に向かって前下がり傾斜で配置したことを特徴とする。
また、本発明の鞍乗型不整地走行車両において、前記排気消音器はその前部と後部を、左右一対の前記メインフレームから後方に延びて前記運転者シートを載置する左右一対のリヤフレームに支持され、その前側支持部を前記エキゾーストパイプが接続される左右方向一方側に設け、後側支持部は少なくとも前記前側支持部とは反対側の側部に設けたことを特徴とする。
また、本発明の鞍乗型不整地走行車両において、前記エキゾーストパイプは、前記ブリッジ部材の下側を通過した後、下方に湾曲して前記エアクリーナボックスの下部側方を通り、前記排気消音器の前端部に接続する一方、前記エアクリーナボックスの外気取入れ口を前記運転者シートの底面に対向する上面の後部に設けたことを特徴とする。
また、本発明の鞍乗型不整地走行車両において、前記動力伝達装置は、前記パワーユニットのドライブスプロケットと前記後輪車軸のドリブンスプロケットとドイラブチェーンとから構成されることを特徴とする。
本発明によれば、車両の幅方向中央部に比較的重量の重いマフラを配設することで、両の幅方向における重量バランスが均等になり、操縦安定性が向上する。この場合、外形の小さい後輪車軸の軸受部とシートとの間にマフラを配設したので、後輪のクッションストロークを長く確保することができて乗り心地が向上する上、マフラ容量も大きくすることができるため、消音性能と共にエンジンの出力性能が向上する。
また、吸気通路を滑らかな曲線に形成し、吸気効率等を高めることでエンジンの出力特性が向上する。この場合、吸気通路と排気管が、ブリッジ部材を挟んで上下に離れて配設されるので、吸気の充填効率が高まり出力が向上すると共に、排気管もエンジンケースの上面に沿って略真っ直ぐに配設されるので、排気抵抗も減少して出力が向上する。
さらに、シートの中央部下方に配置されるエアクリーナボックスの容量を大きく形成することができると共に、シートとマフラとの間の隙間を大きく形成することができ、熱気がこもるのを防止し、結果的に吸気の充填効率を向上することができる。
以下、図面に基づき、本発明による鞍乗型不整地走行車両の好適な実施の形態を説明する。
図1および図2は、本発明の実施形態における不整地走行車両を示し、この実施形態ではたとえば鞍乗型四輪車10の例とする。図1および図2において、本実施形態に係る鞍乗型四輪車10の全体構成を説明する。なお、図中、矢印Frは前方を、また矢印Rrは後方をそれぞれ表している。また、右方および左方をそれぞれ矢印Rおよび矢印Lで表わす。鞍乗型四輪車10は基本骨格を構成する鋼管製の車体フレームを備え、基本構成において車体フレームの前部および後部に前輪11および後輪12を配設し、前輪11相互間に操舵装置13を装備すると共に、前輪11および後輪12との間の車体フレームにエンジンユニット14を搭載する。
ここで、車体フレームは図3等に示されるように上部フレーム15A、下部フレーム15Bおよび前部フレーム15C等を含むメインフレーム15とボディフレーム16とシートフレーム17とからなる。なお、ボディフレーム16も実質的にメインフレーム15の一部を構成するものとする。そして、車幅方向にそれぞれ左右一対配設されるこれらのフレーム部材がクロスメンバ等によって相互に連結され、車両の基本骨格を構成している。車体フレーム、特にメインフレーム15とボディフレーム16の内側には一定の空間が画成され、この空間にエンジンユニット14等が収容支持される。
前輪11および後輪12の間に位置するように車体フレームに搭載されるエンジンユニット14は車両のパワーユニットとして、たとえば水冷式4サイクル単気筒のエンジンを含み、その出力は、エンジンケース14Aに一体に組み込まれたトランスミッションを経てドライブスプロケットに伝達される。この実施形態ではエンジンユニット14は、ドライサンプ式にエンジン潤滑を行なうようになっており、エンジンユニット14とは別体にオイルタンクを装備する。なお、詳細については後述するが、ドライブスプロケットはドライブチェーンを介して、後輪12のドリブンスプロケットと結合し、これにより後輪12が回転駆動される。
リヤフレーム17上にはシート底板18A(図3)を介して鞍乗型のシート18が設置され、その前方に燃料タンク19が配置され、さらにその前方には前輪11を操向するためのステアリングハンドル20およびこれを支持するステアリングシャフト21が設けられている。なお、燃料タンク19は、燃料タンクカバー19Aによって覆われている。ステアリングシャフト21は、その下端部が車両中央部における前輪11の車軸付近に位置する軸受部で回転可能に軸支されており、また、図1に示されるようにエンジン側すなわち後上方に向けて傾斜配置される。
車体前部には前輪11および車体フレームの前部上方を覆うフロントフェンダ22が設けられ、また後輪12および車体フレームの後部上方を覆うリヤフェンダ23が設けられる。これらのフロントフェンダ22およびリヤフェンダ23は、合成樹脂材料により成形される。
つぎに、図3をさらに参照して、ボディフレーム16の後方には、空気の吸込口24a(図4参照)を有するエアクリーナボックス24が搭載され、このエアクリーナボックス24の前部から延出するインテークパイプ25がスロットルボディ26と接続される。スロットルボディ26はエンジンユニット14のエンジンのインテークポートに接続される。燃料タンク19に接続された燃料ポンプ27からは、スロットルボディ26に装着されたインジェクタに燃料が供給され、インジェクタより所定のタイミングで燃料が噴射されるようになっている。なお、エンジンユニット14のシリンダ14Bをやや前傾させることで、可能な限りエンジン高さを低く抑えている。
一方、エンジンの前方には排気管28が取り付けられる。図3のようにシリンダ14Bのシリンダヘッド14Cに接続された排気管28は、前方に突出してその後、エンジンの車両幅方向の一側方を通って車両後方へ向けて延設する。この例では排気管28を、図3のようにエンジンの右側へ平面視で略U字状に湾曲させ、エアクリーナボックス24の後方に配置されたマフラ29(排気消音器)まで延出させてこれに接続する。なお、マフラ29まわりの配置構造等の詳細については後述するものとする。
ここでエアクリーナボックス24の構成につき、図4に示したようにエアクリーナボックス24の上面24bには、空気の吸入口24aが設けられる。この場合、エアクリーナボックス24の上面24bから上方に突出させてガイド壁24dを形成し、このガイド壁24dにより上方に開口する吸入口24aを構成する。一方、シート18のシート底板18A下面には上方に向けて凹む凹部(図示せず)が形成されており、この凹部をエアクリーナボックス24の吸入口24aに対向させている。なお、エアクリーナボックス24の前面24cからインテークパイプ25が延出する。
上記の場合、図3に示されるようにボディフレーム16に設けたピボット軸30にスイングアーム31が揺動可能に支持され、該スイングアーム31の後端部に後輪12の車軸が支持されるようになっている。スイングアーム31は、クッションリンク32を介してリヤクッションユニット33と連結し、したがって後輪12はこの緩衝機構を介して車体フレームに支持される。なお、前輪11についても緩衝機構を備えている。
本発明においてステアリングシャフト21は前輪11とエンジンユニット14との間に配置されるが、ステアリングシャフト21の後方にラジエータ34を近接配置する。そして車両側面視で、このラジエータ34とエンジンユニット14との間にオイルタンク35とブリーザ装置のオイルキャッチタンク36とが配置される。
さて、本発明におけるマフラ29まわりの配置構造例を図5〜図8等を参照しながら説明する。先ず、後輪12は図5および図6に示されるように、前端をボディフレーム16の左右に延びるスイング軸(ピボット軸30)に支持して後方へ延びると共に、上下に揺動可能なスイングアーム31の後端に回転自在に支持される後輪車軸37の両端部に固定される。この場合、図7に示されるように各スイングアーム31の後端に、後輪車軸37を回転自在に支持するための軸受部38が結合する。なお、図7は車両後方から見た図であるが、軸受部38は車両の左右方向略中央位置に配置される。
ここで、図5に示されるようにパワーユニットの動力は、動力伝達装置を介して後輪車軸37に伝達される。すなわち、この実施形態において動力伝達装置としては、パワーユニットの出力軸に結合したドライブスプロケット39と、後輪車軸37に取り付けられたドリブンスプロケット40と、これらのスプロケット39,40を連結するドイラブチェーン41とから構成される。
図7に示されるように軸受部38の両端にはそれぞれ、パワーユニットの駆動力を後輪車軸37に伝達する動力伝達装置(ドリブンスプロケット40)と、後輪12に制動力を作用させるブレーキ装置(ブレーキキャリパ42)とが配設される。マフラ29は、動力伝達装置のドリブンスプロケット40とブレーキ装置のブレーキキャリパ42それぞれ内側端を通り車両の進行方向と平行な左右の垂直面VP1,VP2間(幅W)であって、シート18の下方の空間に配設される。マフラ29の具体的な支持構造については、後述するものとする。
なお、図7において、マフラ29の後端部上方にはリヤフレーム17の後端部に結合するリヤグリップ43が後方へ延出すると共に、このリヤグリップ43によってテールランプ44が支持される(これらの部材の配置構成については図5および図6等をも参照のこと)。また、図5に示されるようにリヤフレーム17によって支持されるシート18とマフラ29との間にはヒートシールド45が介装され、シート18に対するマフラ29からの伝熱を遮蔽するようになっている。
また、図5および図6に示されるように、前述のようにパワーユニットの後方にスイングアーム31を介して後輪12を上下にクッション可能に支持するリヤクッションユニット33と、パワーユニットのエンジンに清浄な空気を供給するエアクリーナボックス24と、マフラ29とを前後に並べて配置する。
この場合、リヤクッションユニット33の上端を、車体フレームを形成する左右一対のメインフレーム(ボディフレーム16)間に架け渡されて左右方向中央部が下方に湾曲したブリッジ部材46で支持する(図8参照)。また、エアクリーナボックス24からエンジンに連通する吸気通路、すなわちインテークパイプ25およびスロットルボディ26が、ブリッジ部材46の中央部上側近傍を通して前後に配設される一方、エンジンとマフラ29を連通するエキゾーストパイプ、すなわち排気管28が、パワーユニットのエンジンケース14A上面とブリッジ部材46の左右方向一端部(右側)の下側近傍を通して配設される。
また、マフラ29は図5等に示されるように、エンジンの排気口から後方に延びる排気管28の後端に、シート18の中央部下方で接続する。マフラ29はまた、略水平に配置されたシート18に対してシート18の後端部から、スイングアーム31の前端が支持されるピボット軸30に向かって前下がり傾斜で配置される。
さらに、マフラ29はその前部と後部を、シート18を載置する左右一対のリヤフレーム17に支持され、その前側支持部を排気管28が接続される左右方向一方側(右側)に設け、後側支持部は少なくとも前側支持部とは反対側(すなわち左側)の側部に設ける。この場合、前側支持部および後側支持部のそれぞれに取付用ブラケット47,48を付設し、これらのブラケット47,48をクッション材49,50を介してリヤフレーム17に締着する。
さらに、排気管28は、ブリッジ部材46の下側を通過した後、下方に湾曲してエアクリーナボックス24の下部側方を通り、マフラ29の前端部に接続する一方、エアクリーナボックス24の吸入口24aをシート18の底面に対向する上面の後部に設ける。この場合、図4(b)に示されるようにエアクリーナボックス24の右側底部は、排気管28が通り得るように凹状に形成されている。
上記構成において、先ず、図6および図7等に示したようにシート18の下方において車両の幅方向中央部に比較的重量の重いマフラ29を配設する。これにより車両重心をより車両中心(車幅方向)に設定することができるため、車両の幅方向における重量バランスが均等になり、この結果、操縦安定性が向上する。
このように車両重心を車両中心に設定することで、特に車両走行時においてヨーイングモーメントおよびローリングモーメントが減少し、ハンドリング性や対ロール性等を向上することができる。さらに、リヤフレーム17に対する捻り荷重が実質的にかからないため、その強度条件が軽減され、相対的に剛性強度が向上することで結果的に軽量化を図ることができる。
この場合、ブレーキ装置や動力伝達装置と比較して、外形の小さい後輪車軸37の軸受部38とシート18との間にマフラ29を配設したので、後輪12のクッションストロークを長く確保することができて乗り心地が向上する。さらに、マフラ29の容量も大きくすることができるため、消音性能と共にエンジンの出力性能が向上する。
また、エンジンの出力特性に影響するインテークパイプ25やスロットルボディ26でなる吸気通路を滑らかな曲線に形成することができ、吸気効率等を高めることでエンジンの出力特性が向上する。特にエンジンの燃焼室に近い気化器(スロットルボディ26)が位置する部位は通路の形状による影響が大きい部分である。
また、吸気通路と排気によって高温になる排気管28が、図8に示したようにブリッジ部材46を挟んで上下に離れて配設されるので、吸気が熱せられないため吸気の充填効率が高まり出力が向上する。さらに、排気管28もエンジンケースの上面に沿って略真っ直ぐに配設されるので、排気抵抗も減少して出力が向上する。この場合、排気管28が車両右側に張り出さないのでキックアーム51(図6)を設定した場合でも排気管28自体さらにはリヤフェンダ23との間の隙間を確保し易い等の利点がある。
シート18の中央部下方に配置されるエアクリーナボックス24の容量を大きく形成することができると共に、運転者が着座する運転者シート18の中央部とマフラ29との間の隙間を大きく形成することができる。これによりこれらの部分もしくは領域に熱気がこもるのを防止し、エアクリーナボックス24に冷たい空気を取入れることができ、この点でも吸気の充填効率を向上することができる。
以上、本発明を実施形態とともに説明したが、本発明はこの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
たとえば、エンジン形式についても本実施形態以外のものに対しても有効に適用可能であり、適用車両としてもATVの他に自動二輪車等にも有効に適用可能である。
本発明の実施形態に係る不整地走行車両の例を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る不整地走行車両の例を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る不整地走行車両のエンジンユニットまわりを示す側面図である。 本発明の実施形態に係るエアクリーナボックスの例を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るマフラまわりの配置構造例を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るマフラまわりの配置構造例を示す平面図である。 本発明の実施形態に係るマフラまわりを車両後方から見た図である。 本発明の実施形態に係る吸気通路と排気管の配置関係を示す図である。 従来の不整地走行車両の例を示す側面図および平面図である。
符号の説明
10 鞍乗型4輪車、11 前輪、12 後輪、14 エンジンユニット、15 メインフレーム、16 ボディフレーム、17 リヤフレーム、18 シート、19 燃料タンク、20 ステアリングハンドル、21 ステアリングシャフト、22 フロントフェンダ、23 リヤフェンダ、24 エアクリーナボックス、25 インテークパイプ、26 スロットルボディ、28 排気管、29 マフラ、30 ピボット軸、31 スイングアーム、33 リヤクッションユニット、34 ラジエータ、35 オイルタンク、36 オイルキャッチタンク、37 後輪車軸、38 軸受部、39 ドライブスプロケット、 40 ドリブンスプロケット、41 ドイラブチェーン、42 ブレーキキャリパ、45 ヒートシールド、46 ブリッジ部材、47,48 ブラケット。

Claims (5)

  1. 左右の前輪および後輪を備え、前後輪間の車体中央部にエンジンと変速機を一体に形成したパワーユニットを搭載し、このパワーユニット上方に燃料タンクを配置すると共に、この燃料タンクの後方に運転者シートを備えた鞍乗型不整地走行車両において、
    前記後輪は、前端を車体フレームの左右に延びるスイング軸に支持して後方へ延びると共に、上下に揺動可能なリヤスイングアームの後端に回転自在に支持される後輪車軸の両端部に固定され、
    前記後輪車軸の軸受部の両端にそれぞれ、前記パワーユニットの駆動力を前記後輪車軸に伝達する動力伝達装置と、前記後輪に制動力を作用させるブレーキ装置を配設すると共に、前記動力伝達装置と前記ブレーキ装置のそれぞれ内側端を通り車両の進行方向と平行な左右の垂直面間であって、前記運転者シートの下方の空間に筒状の排気消音器を配設し
    前記パワーユニットの後方に前記リヤスイングアームを介して後輪を上下にクッション可能に支持するリヤクッションユニットと、前記パワーユニットの前記エンジンに清浄な空気を供給するエアクリーナボックスと、前記排気消音器とを前後に並べて配置し、
    前記リヤクッションユニットの上端を、前記車体フレームを形成する左右一対のメインフレーム間に架け渡されて左右方向中央部が下方に湾曲したブリッジ部材で支持すると共に、前記エアクリーナボックスから前記エンジンに連通する吸気通路が、前記ブリッジ部材の中央部上側近傍を通して前後に配設される一方、前記エンジンと前記排気消音器を連通するエキゾーストパイプが、前記パワーユニットのエンジンケース上面と前記ブリッジ部材の左右方向一端部の下側近傍を通して配設されることを特徴とする鞍乗型不整地走行車両。
  2. 前記排気消音器は、前記エンジンの排気口から後方に延びる前記エキゾーストパイプの後端に、前記運転者シートの中央部下方で接続すると共に、略水平に配置された前記運転者シートに対して前記運転者シートの後端部から前記リヤスイングアーム前端が支持されるスイング軸に向かって前下がり傾斜で配置したことを特徴とする請求項に記載の鞍乗型不整地走行車両。
  3. 前記排気消音器はその前部と後部を、左右一対の前記メインフレームから後方に延びて前記運転者シートを載置する左右一対のリヤフレームに支持され、その前側支持部を前記エキゾーストパイプが接続される左右方向一方側に設け、後側支持部は少なくとも前記前側支持部とは反対側の側部に設けたことを特徴とする請求項に記載の鞍乗型不整地走行車両。
  4. 前記エキゾーストパイプは、前記ブリッジ部材の下側を通過した後、下方に湾曲して前記エアクリーナボックスの下部側方を通り、前記排気消音器の前端部に接続する一方、前記エアクリーナボックスの外気取入れ口を前記運転者シートの底面に対向する上面の後部に設けたことを特徴とする請求項に記載の鞍乗型不整地走行車両。
  5. 前記動力伝達装置は、前記パワーユニットのドライブスプロケットと前記後輪車軸のドリブンスプロケットとドイラブチェーンとから構成されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型不整地走行車両。
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