JP4872217B2 - 炭化珪素半導体素子の製造方法 - Google Patents

炭化珪素半導体素子の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は半導体材料として炭化珪素(以下、「SiC」ともいう。)を用い、特にトレンチゲート構造を有するMOSFET、IGBT等の電圧駆動型の(MOS型電力用)炭化珪素半導体素子の製造方法に関する。
トレンチゲート構造を有する半導体装置には、トレンチゲート型MOSFET(Metal−Oxide−Semiconductor Field Effect Transistor)やトレンチゲート型IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)があり、従来その半導体材料にはシリコンが用いられている。
炭化珪素半導体は、シリコン半導体と比較して大きなバンドギャップを持つため、高い絶縁破壊電界強度を有する。導通状態における抵抗であるオン抵抗は、その絶縁破壊電界強度の3乗に逆比例するため、例えば広く用いられている4H型と呼ばれる炭化珪素半導体においてはそのオン抵抗をシリコン半導体の数100分の1に抑制することができる。加えて、炭化珪素半導体は大きな熱伝導度特性を有し放熱が容易であるので、次世代の低損失な電力用半導体素子用材料として期待が持たれている。
近年、炭化珪素ウェハーの品質向上と大口径化の進展ともあいまって、シリコン半導体素子の特性を大きく上回る金属酸化物半導体電界効果型トランジスタ(MOSFET)、バイポーラトランジスタ、接合型電界効果型トランジスタ(JFET)などの各トランジスタの開発が盛んである。
中でもMOSFETは電圧駆動型のユニポーラ素子なので、ゲート駆動回路が低コストで済み、また電子あるいは正孔のみの多数キャリア素子であって導通時の素子内にキャリアの蓄積がないので、ターンオフ時にそれらのキャリアを素子外に掃き出す時間を必要としないため、電子、正孔の両方が伝導に寄与するバイポーラ素子と比較して高速スイッチングが可能となる。このような理由から広く使用されているトランジスタである。
図8にトレンチゲート構造を有する従来型のUMOSFETの1セルピッチの断面構造を示す。この構造の作製方法を説明する。まず、低抵抗のn型半導体基板101上に高抵抗のn型ドリフト層102とp型ベース層103を順次エピタキシャル成長させ、その後イオン注入によりn型ソース領域104を形成する。このように準備した炭化珪素ウェハーに図示しないマスクを形成し、反応性イオンエッチング(ReactiveIon Etching(RIE))法により、n型ソース領域104とp型ベース層103を貫通しn型ドリフト層102に達するゲートトレンチ105を形成する。続いて、トレンチ105の内部に熱酸化法によりゲート酸化膜106を、化学的気相成長法(CVD)によりポリシリコンからなるゲート電極107を形成する。最後にn型ソース領域104とp型ベース層103と電気的に接触するソース電極108と、半導体基板101の裏面に接するドレイン電極109を順次形成してUMOSFETが完成する。
このような構造を有するUMOSFETでは、オフ状態時には、ソース/ベース電極108をアース電位にしておき、ゲート電極107に十分大きな負バイアスを印加すると、ソース領域104とドリフト層102とに挟まれたベース層103とゲート酸化膜106の界面近傍に正孔が誘起された蓄積状態となり、伝導キャリアである電子の経路が遮断されるので電流は流れない。ドレイン電極109に正の高電圧を印加するとベース層103とドリフト層102間の接合が逆バイアス状態になるので、空乏層がベース層103内とドリフト層102内に広がり、電流を低く抑えたまま高電圧を維持しており、これがオフ状態である。
一方、オン状態時には、ゲート電極107に十分大きい正バイアスを印加するとソース領域104とドリフト層102に挟まれたベース層103の表面近傍の領域に電子が誘起された反転状態になり、電子がソース電極108から、ソース領域104及びベース層103のゲート酸化膜106直下の反転層、ドリフト層102、半導体基板101とドレイン電極109の順に流れる。
このオン状態における抵抗について、トレンチゲート型構造を有するUMOSSFETは図9に示すプレーナー型のDIMOSFETに比べ以下に説明するような利点を有する。すなわち、図9に示すDIMOSFETではドリフト層102のゲート酸化膜106との界面近傍を電子が移動するときの蓄積抵抗と、ドリフト層102内のゲート酸化膜106近傍から下方のドレイン電極109に向かって流れるときにドリフト層102が両隣のp型ベース層103に挟まれていることによって生じるJFET抵抗とが加算されるが、UMOSFETでは発生しないのである。このため、DIMOSFETではセルピッチを小さくしていくと、あるセルピッチ(距離)からJFET抵抗が現れて、オン抵抗が増加するのに対し、UMOSFETではセルピッチを小さくすればするほどオン抵抗が単調に減少するという長所がある。したがって、特に約3kV以下の耐圧を持つMOSFETにおいては、MOSチャネル抵抗を無視できないため微細化によるセルピッチの縮小が必須であり、トレンチゲート型構造を有するUMOSFETが使用される。
図10は、UMOSFETの要部断面構造と、そのオフ状態における電界強度分布の模式図を示す。図中A、Bのグラフは、同構造中のpn接合部とトレンチ底のMOSキャパシタ部をそれぞれ含むようトレンチの深さ方向に長さxを取ったときの電界強度分布を表している。図から分かるように、トレンチ底の酸化膜に印加される電界強度が非常に大きくなる。
特に炭化珪素半導体を用いる場合には、炭化珪素の比誘電率(4H−SiCで9.7)とSiO膜の比誘電率(3.8)との差により酸化膜に印加される電界強度は顕著になる。さらに図には示していないが、トレンチ底のコーナー部分の酸化膜にかかる電界強度は、電界集中のためさらに高くなる。この従来は、図10に示されるpn接合部でのピークの電界強度が炭化珪素の絶縁破壊電界強度に至って破壊を生じるのが理想ではあったものの、UMOSFETの場合には、pn接合部の電界強度より前にトレンチ底の酸化膜がその絶縁破壊電界強度(約10MV/cm)に到達して、理論耐圧より低い電圧で絶縁破壊を起こしてしまうという課題があった(第一の課題)。
また、シリコンにおいては、絶縁破壊電界強度が0.2MV/cmと酸化膜の10MV/cmより2桁低いため、ほぼpn接合部で絶縁破壊するのに対し、炭化珪素(4H−SiC)の場合では、絶縁破壊電界強度が2MV/cmと酸化膜の絶縁破壊電界強度と1桁しか違わないので、酸化膜での絶縁破壊の課題が顕著になる。
このような課題を解決する方法として、特許文献1、2にはトレンチ底面のゲート熱酸化膜の膜厚をトレンチ側面での膜厚より厚くして絶縁破壊電圧を向上する方法が開示されている。特に特許文献1は炭化珪素半導体素子に関するものであり、熱酸化をしたときの(0,0,0,-1)C面の酸化レートが他の面よりも大きいことを利用したものである。
しかしながら、特許文献1に記載された方法では半導体素子の表面が(0,0,0,-1)C面に制限され、他の面を素子表面に採用する場合には適用することができない。特に炭化珪素半導体を用いMOSFETを作製する場合には、反転層の電子の移動度がその面方位に大きく依存することが知られており(非特許文献1)、(0,0,0,-1)C面を含めた様々な面で適用できる製造方法が望まれている。
表面の面方位によらず酸化膜の膜厚を調整する方法として増速酸化法が知られている。この方法は、深い高ドーズのイオン注入を行い炭化珪素を非晶質化した後、熱酸化を行うことでイオン注入された領域に厚い酸化膜を形成するものである。この方法によれば任意の場所の酸化膜を厚くすることができ、酸化膜中の電界強度を低減することができる。
この場合の製造方法を図11を用いて説明すると、まず図11(a)に示すように反応性イオンエッチング(RIE)とイオン注入両方のマスクの役割をするマスク材料である酸化膜(SiO)201を炭化珪素ウェハー202上に形成する。次に図示しないパターニングとRIEを行ってゲートトレンチ203を形成した後(図11(b))、引き続きウェハーに垂直方向からイオン注入を実施して、炭化珪素の非晶質領域204を形成する(図11(c))。最後に熱酸化を行い、トレンチ底のみ膜厚を大きくしたゲート酸化膜205を形成できる(図11(d))。
また、図10に示すUMOSFET構造では、さらなる課題としてトレンチ上部コーナーにおいてゲート酸化膜が局所的に薄くなり、オン状態においてゲート電極にバイアスを印加した場合に絶縁破壊を引き起こす点がある(第二の課題)。
例えば、不純物濃度1×1016cm−3、厚さ10μmのn型エピタキシャル層を有する炭化珪素ウェハーに従来の方法でトレンチを形成し、厚さ70nmのゲート酸化膜を形成してMOSキャパシタを作製したところ、そのゲート酸化膜の順方向絶縁耐圧は40Vであった。これは酸化膜の絶縁破壊電界強度(10MV/cm)から計算される耐圧70Vに比べ小さい。
このような第二の課題に関し、非特許文献2には、シリコン半導体を用いた場合の報告ではあるが、シリコン熱酸化膜においてコーナーにおける応力開放が進まず、トレンチコーナーにおける酸化膜が薄くなることが示唆され、この課題を解決する方法として、等方的なエッチングが起こるようなRIE条件によりトレンチコーナーの曲率半径を大きくすることが示されている。
この工程は図12(a)〜(e)に示されるように進められる。シリコンウェハ300上に形成したトレンチ301上端部のSiOマスク302をウェットエッチングにより後退させた後(a)、等方的なRIEを行うことによりトレンチ上端部を丸め(b)、その後増速酸化用イオン注入を行い(c)、増速酸化をし(d)、トレンチ側壁の酸化膜のみを除去する(e)ものである。
特開平7−326755号公報 特開平1−192174号公報 H.Yano et al., Mat.Res. Soc. Symp. Proc. Vol.742(2003),pp.219-226 Yamabe, et al.,IEEE Trans. Electron. Devices, ED-34, p.1681 (1987)
しかしながら、この方法を炭化珪素半導体素子の製造に用いると以下のような課題が生じる(第三の課題)。すなわち、図12(c)に示すように、SiCを非晶質化するほどの高ドーズのイオン種はトレンチ底303のみに打ち込まれるのではなく、同時に主表面のトレンチ近傍304にも打ち込まれてしまう。その結果、図12(d)に示されるようにトレンチ上端からpベース領域305に至る領域306においても厚い酸化膜が形成されてしまい、このままでは厚い酸化膜下には反転層が形成されない、すなわちオン状態とすることができなくなる。
従って、pベースの酸化膜界面のSiC側に連続的に電子の反転を形成するためには、酸化膜厚をpベース領域のトレンチ側壁全域に渡って一定にしなければならない。そのため、トレンチ上部に形成された厚い酸化膜306を一旦除去するのである(図12(e))。しかしながら、この場合、せっかく丸みをつけたトレンチ上端部は除去され、酸化膜マスク302の垂直に切り立った端部形状を反映した垂直なトレンチ形状308が再び現れ、トレンチ上端コーナーにおける絶縁耐圧が低下してしまう。同時に、pベースのチャネル長309が意図したものより大きくなることによりチャネル抵抗が増加し、また移動度が高まる結晶面方位以外の面が現れることで移動度が低下することによってもチャネル抵抗が増加する。
一方、図11(b)に示されるゲートトレンチを形成した直後に等方エッチングを実施した場合においては、トレンチ下部コーナーを丸めることはできるが、トレンチ上端部のコーナーは、酸化膜マスクにより覆われているので、丸めることができず、トレンチ上端コーナーにおいて絶縁耐圧が低下する課題が生じる。
したがって、本発明の目的は上記第三の課題を生じることなく第一、二の課題を解決するため、トレンチ底の酸化膜を厚くする増速酸化を行った後トレンチ上部コーナーの曲率半径を大きくするような等方エッチングを実施する新たな炭化珪素半導体素子の製造方法を提供することにある。
本発明によれば上記目的は、炭化珪素ウェハー上にポリシリコン膜と酸化膜を順次積層する工程と、これらの膜を一部が開口したマスク材とする工程と、該マスク材を用いて反応性イオンエッチングにより炭化珪素ウェハーにトレンチを形成するとともに前記反応性イオンエッチングで該トレンチよりポリシリコン膜を後退させて前記トレンチの上端コーナーを露出させる工程と、前記マスク材を残したまま反応性イオンエッチングにより前記上端コーナーを丸める工程と、前記トレンチに薄い酸化膜を形成する工程と、前記マスク材を残したまま前記トレンチの底のみにイオン注入を行うことを有する炭化珪素半導体素子の製造方法により解決される。
さらに、本発明によれば、第1導電型の単結晶炭化珪素基板に第1導電型を有するドリフト層と第2導電型を有するベース層を順次積層し、このベース層の所定領域に第1導電型のソース領域を有する炭化珪素ウェハー上にポリシリコン膜と酸化膜を順次積層する工程と、これらのポリシリコン膜と酸化膜を一部が開口したマスク材とする工程と、該マスク材を用いて前記炭化珪素ウェハーに反応性イオンエッチングによりトレンチを形成するとともに前記反応性イオンエッチングで該トレンチよりポリシリコン膜のみを後退させて前記トレンチの上端コーナーを露出させる工程と、このトレンチの上端コーナーを丸めるためのエッチングを前記マスク材を残したまま反応性イオンエッチングで行う工程と、前記トレンチに薄い酸化膜を形成する工程と、前記マスク材を残したまま前記トレンチの底のみにイオン注入を行って非晶質層を形成し、この非晶質層を熱酸化して厚い酸化膜を形成し、前記ウェハーの表面およびトレンチ側面上の薄い酸化膜のみを除去した後、ゲート酸化膜として熱酸化膜を形成する工程を有する炭化珪素半導体素子の製造方法とすることにより上記目的は解決される。
また、本発明では前記上端コーナーの曲率半径が前記ソース領域の接合深さより小さく、前記ゲート酸化膜の厚さの3倍以上である炭化珪素半導体素子の製造方法とすることが好ましく、さらには前記ポリシリコン膜の膜厚が、前記曲率半径の少なくとも0.8倍以上である製造方法とすることが好ましい。
そして、本発明に用いる単結晶炭化珪素基板としては六方晶系の単結晶炭化珪素、特には4H−SiCを用いると好適である。
従来の方法により、不純物濃度1×1016cm−3、厚さ10μmのドリフト層を有する炭化珪素ウェハー上のトレンチ底に厚い増速酸化膜を形成し、トレンチ上端コーナーの丸めRIEを行わない場合には、逆方向絶縁耐圧は2.1kVとほぼ理論値が得られるものの、順方向におけるゲート酸化膜(厚さ70nm)の初期絶縁耐圧が40Vと低かった。しかし、本発明による手法を適用すれば、逆方向の絶縁耐圧を2.1kVと保持しつつ、順方向におけるゲート酸化膜の初期絶縁耐圧を65Vと向上させることができた。
以下、本発明の炭化珪素半導体素子の製造方法の一実施例を図面に従って説明する。
(実施例)
図1、図2と図3はトレンチゲート構造を有するUMOSFETの製造工程を示す断面図であり、特にトレンチ周辺の構造を示す要部断面図である。
まず、(0001)Si面を主表面とするn型単結晶SiC基板(図示せず)を準備し、その上に膜厚10μm、不純物濃度1×1016cm−3のn型層(n型ドリフト層)1を熱CVD法によりエピタキシャル成長させる。n型層1はイオン注入により形成したものであっても良い。このn型ドリフト層1上にエピタキシャル成長法あるいはイオン注入法によりp型ベース層2、n型ソース領域3をそれぞれ形成し、炭化珪素(SiC)ウェハー4とする(図1(a))。p型ベース層2の膜厚は1μm、不純物濃度は1×1017cm−3であり、n型ソース領域3の接合深さは0.5μm、不純物濃度は1×1019cm−3である。なお、単結晶SiC基板としては六方晶系の炭化珪素ならいずれも用いることができるが、移動度の点から4H−SiCが好適である。ここで「4H」は結晶多型を示している。また、n型層1とn型ソース領域3のドナーとしては窒素、p型ベース層2のアクセプターとしてはアルミニウムを用いるとよい。
このようにp型ベース層2、n型ソース領域3を形成したSiCウェハー4上にポリシリコン膜5(以下、「ポリSi膜」ともいう。)、SiO膜6、Ni膜7を順次積層する(図1(a))。それぞれの膜の形成方法には公知の方法を用いることができる。ここでNi膜7はSiCとのエッチングの選択比が大きく、トレンチ形成の際その側壁を炭化珪素ウェハー4の表面に対し垂直にするため積層するものである。また、ポリSi膜5とSiO膜6はそれぞれを別々に堆積すればよいが、ポリSiを十分厚く堆積した後、HOあるいはO雰囲気中でその表面のみを酸化し表面にSiO膜6を形成しても良い。ポリSi膜5、SiO膜6とNi膜7の膜厚は、それぞれ0.1〜0.5μm、1.5μmと0.5μmとする。SiO膜6の厚さは、後に増速酸化用に最大380keVで注入される窒素イオンを遮蔽する目的で1.5μm以上としても良い。
次に、Ni膜7上に幅5μm、長さ500μmの矩形のパターニングを施した厚さ約1.5μmのフォトレジスト8を形成し、RIEをClガス10sccm、5Pa雰囲気中で、ラジカル、イオン種の密度を決めるソースプラズマ電力を500W、イオン種の基板への引きこみエネルギーを決定するバイアス電力を15Wの条件下において、10分間行い、Ni膜6を矩形状に開口する。その後連続してCHF:O=30:5sccmの混合ガス雰囲気中で、圧力5Pa、ソースプラズマ電力を500W、バイアス電力を15Wの条件下において、8分間RIEを行い、Ni膜開口部直下のSiO膜6及びポリシリコン膜5を除去する(図1(b))。
さらに、図1(c)に示すように、SF:O=30:10sccm、圧力3Paの混合ガス雰囲気中で、ソースプラズマ電力及びバイアス電力を上記SiO膜6のRIEと同条件として、ポリSi膜5とSiCのエッチングを3分間行い、SiCウェハー4に、n型ソース領域3とp型ベース層2を貫通しn型ドリフト層1に達するトレンチ9を形成する。トレンチ9の形状は深さ2μm、幅5μm、長さ500μmである。
ここで、SiCをエッチングする際に、サイドエッチングも同時に行われる。このときポリSiの横方向のエッチング速度がSiO及びSiCより大きいので、図1(c)中の矢印で示すようにSiCのトレンチ9上端のコーナーが露出された形状となる。このトレンチ上端コーナー10の上面の露出した領域の長さ、すなわちSiCにトレンチ9を形成する際ポリSi膜5が後退する長さは約1μmである。また、上端コーナーの断面を観察したところ、その角部はほぼ90度をなしていた。
次に、このトレンチ上端コーナー10をRIEによって丸め、トレンチ上部コーナー11を形成する。この工程を図2(a)を用いて説明する。なお、本件明細書等ではトレンチを形成した後のトレンチ上方の形状を「トレンチ上端コーナー」、RIEにより丸めた後の形状を「トレンチ上部コーナー」と称する。
RIEの条件は混合ガスの流量比をSF:O=30:10sccmと、ソースプラズマ電力を500Wとし、ガス圧を10Pa、バイアス電力を5W、エッチング時間を30秒とする。この条件によりトレンチ上端コーナー10の角部を丸め、曲率半径0.1μmのSiCトレンチ上部コーナー11を形成する。
この後、最上層のNi膜7をりん酸、硝酸、酢酸の混合液により除去し、さらにRIEによる炭化珪素表面のダメージを除去するために犠牲酸化を1100℃、2時間のパイロジェニック炉により行った。図2(a)中の符号12は犠牲酸化により生成した酸化膜を示す。
次に図2(b)に示すように、最大380keVの注入エネルギーを持つ窒素イオンを1020cm−3の濃度で、深さ0.5μmのボックスプロファイルとなるように注入し、トレンチ9の底にのみSiCの非晶質領域13を形成する。このとき、窒素イオンがトレンチ9の側壁へ打ち込まれるのを避けるため、イオン注入の方向は炭化珪素ウェハー4に対し垂直とする。
さらに、図2(c)のように、HFとNHFの混合液によりSiO膜6を完全に除去し、1100℃、2時間の条件でパイロジェニック酸化炉における非晶質領域13の増速酸化を行う。そのとき、ポリシリコン膜5は完全に酸化される。この後、ゲートトレンチ9側壁および上部の主表面に形成された酸化膜のみをHFとNHFの混合液により除去し(図3(a))、RCA洗浄を行い、ゲート酸化膜14を1200℃、5時間のパイロジェニック酸化により約70nmの厚さで形成する(図3(b))。続いて、リンを高濃度に添加したポリシリコンをLPCVD法により堆積、パターニングを行いゲート電極15とする。このようにしてトレンチ9の底面と側面には、夫々厚さ1μm程度と70nm程度のゲート酸化膜が形成される。
続いて、ゲート酸化膜14とゲート電極15上にCVD法により層間絶縁層(図示せず)を形成し、p型ベース層2、n型ソース領域3に接するソース電極を形成するとともに、n型単結晶SiC基板の裏面にドレイン電極を形成してトレンチゲート構造を有する炭化珪素半導体素子(UMOSFET)を完成する。
このように本実施例の炭化珪素半導体素子の製造方法は、n型単結晶SiC基板(第1導電型の単結晶炭化珪素基板)にn型ドリフト層1(第1導電型を有するドリフト層)、p型ベース層2(第2導電型を有するベース層)とn型ソース領域3(第1導電型のソース領域)を有する炭化珪素ウェハー4上にポリシリコン膜5とSiO膜6(酸化膜)を順次積層する工程と、これらの膜を一部が開口したマスク材として反応性イオンエッチングにより炭化珪素ウェハー4にn型ドリフト層1に達するトレンチ9を形成し、ポリシリコン膜5を炭化珪素ウェハー4の表面に平行な方向へ後退させて前記トレンチ9の上端コーナー10を露出させる工程と、エッチングにより前記上端コーナーを丸めトレンチ上部コーナー11とする工程とを有するものである。
次に、トレンチ上部コーナー11を形成する反応性イオンエッチング(RIE)の条件について行った実験について説明する。
(実験の説明)
トレンチ上部コーナーの曲率半径の形成条件への依存性を確認するため、チャンバー内のガス圧力Pg、バイアス電力Pとエッチング時間tをパラメータとしてRIEを実施し、曲率半径rcを測定した。
まず、(0001)Si面を主表面とするn型単結晶SiC基板を用意し、その上に膜厚10μm、不純物濃度1×1016cm−3のn型層(n型ドリフト層)1を熱CVD法によりエピタキシャル成長した。n型層1はイオン注入により形成しても良い。このn型ドリフト層1上にエピタキシャル成長法あるいはイオン注入法によりp型ベース層2、n型ソース領域3をそれぞれ形成し、炭化珪素ウェハー4を準備した。p型ベース層2の膜厚は1μm、不純物濃度は1×1017cm−3であり、n型ソース領域3の接合深さは0.5μm、不純物濃度は1×1019cm−3とした。
この炭化珪素ウェハー4上にポリシリコン、SiO、Ni膜を順次積層し(図1(a))、所定のパターニングをして(図1(b))、炭化珪素ウェハー4表面にトレンチ9を形成した(図1(c))。これら一連の形成方法は、上記実施例にて説明した方法と同じである。
このようにして図1(c)に示す断面形状を有する試料を作製した後、RIEの好適条件を求めるため、Ni膜7を除去し、希ふっ酸及びふっ酸と硝酸の混合液によりSiO6、ポリシリコン膜5を夫々除去して、混合ガスのガス圧、バイアス電力、エッチング時間の各パラメータを変化させRIEを実施した。混合ガスの流量はSF:O=30:10sccmに、ソースプラズマ電力は500Wに夫々固定した。なお、SiO、ポリシリコン膜を除去する理由は、中間層のポリシリコン膜の膜厚が丸めRIEに及ぼす影響を排除し、RIEの最適条件を求めるためである。
(ガス圧依存性の確認実験)
バイアス電力を10W、エッチング時間を20秒と固定し、ガス圧を1,3,10,20PaとしてRIEを実施し、トレンチ上部コーナーの曲率半径を測定した。測定は断面のSEM観察により行った。
図4(a)にガス圧Pgとトレンチコーナーの曲率半径rcとの相関を示す。5Paからコーナー丸め現象が現れ始め、10Paで0.2μm、20Paで0.6μmとガス圧の増加とともに曲率半径が増加していくことが分かる。ガス圧と曲率半径の関係は以下の近似式(1)で表せる。ここでrc(μm)はトレンチ上部コーナーの曲率半径(μm)、Pgはエッチングガス圧力(Pa)である。
(数1)
rc(μm)=0.04Pg(Pa)−0.2・・・(1)
このような関係となる理由は、ガス圧を高める事により、平均自由工程が減少し、イオン種、ラジカル種が様々な角度成分を持つようになり、より等方的なエッチングとなるためと考えられる。
曲率半径は大きい方が絶縁耐圧を増加させるので望ましい。しかし、その好適な半径の上限値はnソース領域の深さ(厚み)に依存する。例えば、nソースの厚みが0.5μmであると、曲率半径が0.5μm以上ともなるとチャネル領域にまで丸めRIEが成され、上記で記述したようにチャネルの面方位が移動度の高い面から外れてしまう事になり望ましくなく、この場合上限値は0.5μmということになる。
(バイアス電力依存性の確認実験)
ガス圧を10Pa、エッチング時間を20秒と固定し、バイアス電力を0,5,10,15,25,50WとしてRIEを実施し、トレンチ上部コーナーの曲率半径を測定した。
図4(b)にはバイアス電力と曲率半径との相関図を示す。バイアス電力を増加させるとともに10Wではrc=0.2μm、50Wではrc=0.05μmと曲率半径が減少して行く。バイアス電力をP(W)とすると、このグラフの近似式は以下のように書ける。
(数2)
rc(μm)=2/P(W)・・・(2)
これは、バイアス電力を高める事により基板の負バイアスが大きくなり、イオン種の速度方向成分のうちより基板表面と垂直な方向の成分が大きくなり、異方的なエッチング条件となるからである。
(エッチング時間依存性の確認実験)
ガス圧を10Pa、バイアス電力を10Wに固定し、エッチング時間を10,20,30,40,60秒としてRIEを実施し、トレンチ上部コーナーの曲率半径を測定した。
図4(c)には、曲率半径の丸めRIE時間依存性のグラフを示す。時間とともに曲率半径は増加し、20秒で0.2μm、60秒で0.35μmとなる。同じように時間をt(s)として近似式(3)でこのグラフの相関を表してみると以下のようになる。
(数3)
rc(μm)=0.045t0.5(s)・・・(3)
以上のようにRIEを行うときの混合ガスのガス圧、バイアス電力、エッチング時間の各パラメータによりトレンチ上部コーナーの曲率半径は変化することが分かった。
(MOSキャパシタの作製)
次に、トレンチ上端コーナーの曲率半径rcと絶縁耐圧の関係を確認するため図5に示すMOSキャパシタを作製した。
まず、(0001)Si面を主表面とするn型単結晶SiC基板(図示せず)を準備し、その上に膜厚10μm、不純物濃度1×1016cm−3のn型層16を熱CVD法によりエピタキシャル成長した。n型層16の表面に上記実施例や実験と同じ方法でトレンチ17を形成した。続いて、丸めRIE条件としてバイアス電力を10W、エッチング時間を20秒と固定し、ガス圧を1,3,10,20Paと変化させ、4つの異なる曲率半径を持つトレンチ上部コーナー18を形成した。次にRIEによりウェハー表面に生じたダメージを除去するため、犠牲酸化を1100℃、2時間の条件でパイロジェニック炉により行い、ゲートトレンチ側壁および上部の主表面に形成された酸化膜をHFとNHFの混合液により除去した。そして、RCA洗浄を行った後、ゲート酸化膜19を1200℃、5時間の条件でパイロジェニック酸化により約70nmの厚さで形成し、その表面にリンを高濃度に添加したポリシリコンをLPCVD法により堆積、パターニングを行いゲート電極20とした。このようにして、図5に示すような断面構造を持つMOSキャパシタを作製した。なお、キャパシタの裏面にはゲート電極を形成する前に対向電極(図示せず)を形成した。対向電極は、Niを0.2μmの厚さでスパッタ法により成膜し、オーミック性を得るため1000℃で10分間、真空中でアニールして形成した。
ゲート酸化膜19の順方向の絶縁破壊耐圧を調べた。図6は、トレンチ上部コーナーの曲率半径rcと絶縁耐圧BVOXとの相関のグラフである。rc=0.35μm以上とすれば63V以上の絶縁耐圧が得られた。これはゲート酸化膜の厚さ(70nm)と酸化膜の絶縁破壊電界強度(10MV/cm)から計算される理想耐圧(70V)の90%以上である。そして、図6から、ゲート酸化膜19の膜厚(70nm)に対し、曲率半径rcを3倍(0.2μm程度)以上とすれば絶縁耐圧を向上でき、好ましくは5倍以上とすれば、理想耐圧との差を小さくできることも分かった。
(ポリシリコン膜厚依存性の確認実験)
次に、トレンチ上部コーナーの曲率半径が下層マスクであるポリシリコンの膜厚にどのように依存するかを調べた。図1(c)に示す構造の試料を上記実施例と同様に作製し、続いてトレンチ上端コーナー10を丸めるためRIEをSFとOの混合ガス(流量比30:10sccm)を用い、ガス圧10Pa、バイアス電力5W、エッチング時間20秒、ソースプラズマ電力500Wの条件で行った。これはSiO膜及びポリシリコン膜を除去してエッチングしたとき、トレンチ上部コーナーの曲率半径が0.4μmとなる条件である。
このエッチング条件においてポリシリコンの膜厚を(0.1,0.3,0.4,0.5μm)と変化させ、SiCトレンチ上部コーナーの曲率半径rcとの相関を調べたグラフが図7である。ポリシリコンの膜厚tpolyを増加させるとともに曲率半径rcはほぼ比例の関係で増加し、厚さ0.4μmで曲率半径も0.4μmが得られた。その後はポリシリコン膜厚を増加させても曲率半径はほぼ0.4μm一定のままとなった。これは、ポリシリコンの膜厚が大きくなると炭化珪素ウェハー、ポリシリコン膜とSiO膜に囲まれたトレンチ上端コーナー上の空間(図1(c)の矢印指示部)が大きくなることによると考えられる。すなわちポリシリコン膜厚がある値を超えてこの空間がある程度大きくなると、RIEの等方性によりトレンチ上端コーナーを丸める効果が変わらなくなり、曲率半径が一定となるのである。一方、ポリシリコン膜厚が小さい場合にはエッチングの横方向成分が小さく、コーナーを丸める効果は小さい。以上のとおり、曲率半径rcのポリシリコンの膜厚に対する依存性を小さくするためには、望む曲率半径の少なくとも0.8倍以上、好ましくは1倍以上の膜厚tpolyとする必要がある。
本発明の製造方法は、MOSFET、IGBT等の電圧駆動型の炭化珪素半導体素子が用いられるインバータ装置等の電力変換装置の製造に適用でき、また、温度等の使用環境が厳しい自動車用電装品のスイッチング素子の製造にも適用できる。
本発明の実施例に係るトレンチゲート構造を有するUMOSFETの製造途中の構成を示す要部断面図である。 本発明の実施例に係るトレンチゲート構造を有するUMOSFETの製造途中の構成を示す要部断面図である。 本発明の実施例に係るトレンチゲート構造を有するUMOSFETの製造途中の構成を示す要部断面図である。 反応性イオンエッチング(RIE)のガス圧力Pg、バイアスパワーPとエッチング時間tの夫々に対する曲率半径rcの依存性を示すグラフである。 MOSキャパシタの要部断面図である。 MOSキャパシタにおけるトレンチ上部コーナーの曲率半径rcと絶縁耐圧BVOXの関係を示すグラフである。 ポリシリコン膜厚tpolyと曲率半径rcの関係を示すグラフである。 従来のトレンチゲート構造を有するUMOSFETの断面構造を示す要部断面図である。 従来のプレーナー型DIMOSFETの断面構造を示す要部断面図である。 従来のトレンチゲート構造を有するUMOSFETでのオフ状態における電界強度分布を示す模式図である。 従来のトレンチゲート構造を有するUMOSFETの製造途中の構成を示す要部断面図である。 従来のトレンチゲート構造を有するUMOSFETの製造途中の構成を示す要部断面図である。
符号の説明
1 n型層(n型ドリフト層)
2 p型ベース層
3 n型ソース領域
4 炭化珪素(SiC)ウェハー
5 ポリシリコン膜
6 SiO
7 Ni膜
8 フォトレジスト
9 トレンチ
10 トレンチ上端コーナー
11 トレンチ上部コーナー
12 酸化膜
13 非晶質領域
14 ゲート酸化膜
15 ゲート電極
16 n型層
17 トレンチ
18 トレンチ上部コーナー
19 ゲート酸化膜
20 ゲート電極
101 n型半導体基板
102 n型ドリフト層
103 p型ベース層
104 n型ソース領域
105 ゲートトレンチ
106 ゲート酸化膜
107 ゲート電極
108 ソース電極
109 ドレイン電極

Claims (4)

  1. 炭化珪素ウェハー上にポリシリコン膜と酸化膜を順次積層する工程と、これらの膜を一部が開口したマスク材とする工程と、該マスク材を用いて反応性イオンエッチングにより炭化珪素ウェハーにトレンチを形成するとともに前記反応性イオンエッチングで該トレンチよりポリシリコン膜を後退させて前記トレンチの上端コーナーを露出させる工程と、前記マスク材を残したまま反応性イオンエッチングにより前記上端コーナーを丸める工程と、前記トレンチに薄い酸化膜を形成する工程と、前記マスク材を残したまま前記トレンチの底のみにイオン注入を行うことを特徴とする炭化珪素半導体素子の製造方法。
  2. 第1導電型の単結晶炭化珪素基板に第1導電型を有するドリフト層と第2導電型を有するベース層を順次積層し、このベース層の所定領域に第1導電型のソース領域を有する炭化珪素ウェハー上にポリシリコン膜と酸化膜を順次積層する工程と、これらのポリシリコン膜と酸化膜を一部が開口したマスク材とする工程と、該マスク材を用いて前記炭化珪素ウェハーに反応性イオンエッチングによりトレンチを形成するとともに前記反応性イオンエッチングで該トレンチよりポリシリコン膜のみを後退させて前記トレンチの上端コーナーを露出させる工程と、このトレンチの上端コーナーを丸めるためのエッチングを前記マスク材を残したまま反応性イオンエッチングで行う工程と、前記トレンチに薄い酸化膜を形成する工程と、前記マスク材を残したまま前記トレンチの底のみにイオン注入を行って非晶質層を形成し、この非晶質層を熱酸化して厚い酸化膜を形成し、前記ウェハーの表面およびトレンチ側面上の薄い酸化膜のみを除去した後、ゲート酸化膜として熱酸化膜を形成する工程を有することを特徴とする炭化珪素半導体素子の製造方法。
  3. 前記上端コーナーの曲率半径が前記ソース領域の接合深さより小さく、前記ゲート酸化膜の厚さの3倍以上であることを特徴とする請求項2記載の炭化珪素半導体素子の製造方法。
  4. 前記ポリシリコン膜の膜厚が、前記曲率半径の少なくとも0.8倍以上であることを特徴とする請求項3記載の炭化珪素半導体素子の製造方法。
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