JP4855274B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

この発明は、誘導電動機等の誘導機を駆動する電力変換器を備えた電力変換装置に係り、特に、運転中に停電などによって電力変換装置の交流出力が中断されて自由回転(フリーラン)状態にある誘導機を速やかに再起動する技術に関するものである。
電力変換装置に駆動されていない状態で回転している誘導回転機を再起動する場合、電力変換装置から供給する出力電圧の周波数、位相および振幅を、フリーラン状態にある誘導回転機の回転周波数、残留電圧位相および振幅と一致させることが必要となる。
もし、電圧位相および振幅に差があれば、電力変換装置に大きな電流が流れ、周波数に差があれば、誘導回転機に急激なトルクを発生させることになる。
この為、従来から何らかの手段により検出した回転速度に基づき、電力変換器(インバータ)の周波数を、検出した回転数に見合う周波数に固定し、電圧を通常運転時に戻すために、周波数に対応する電圧に向かって徐々に増大させる方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭61−98188号公報
このように、従来の特許文献1に示された方法では、フリーラン中の誘導回転機の回転周波数を検出した後、電力変換装置の出力周波数を、検出した回転数に見合う周波数に固定し、徐々に電圧を増大させ、電圧を通常運転時の値に戻す動作を行っている。この為、再起動が指令されてから通常運転状態に戻すのに長い時間が掛かる。
この発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、フリーラン状態にある誘導機を、トルクショックを伴うことなく、最小限の短い時間で再起動することができる電力変換装置を提供することを目的としている。
この発明に係る電力変換装置は、所定の電圧指令に基づき電圧を出力し誘導機を駆動する電力変換器を備え、電力変換器が出力を停止してフリーラン状態にある誘導機を、起動指令に基づき電力変換器を再起動し駆動状態に復帰させる電力変換装置において、
起動指令に基づき誘導機にトルクを発生させない条件でフリーラン状態にある誘導機の速度であるフリーラン速度を検出する速度検出手段、誘導機の所定の運転制御特性に基づきフリーラン速度に応じて設定される第2の電圧指令を演算する第2の電圧指令演算手段、および電力変換器を再起動し電力変換器への電圧指令を、速度検出手段でフリーラン速度が検出された時点における電力変換器への電圧指令である第1の電圧指令から第2の電圧指令への移行制御を行う手段であって、電圧指令の移行をフリーラン状態にある誘導機の回路定数で定まる2次時定数の一次遅れ伝達制御で行う電圧指令移行手段を備えたものである。
以上のように、この発明では、フリーラン速度が検出された時点の第1の電圧指令から、フリーラン速度に対応する第2の電圧指令への移行、即ち、フリーランの状態から運転状態へ復帰する制御を、誘導機の回路定数で定まる2次時定数の一次遅れ伝達制御で行うようにしたので、当該誘導機を含む電気回路の現象が臨界的に変化し、結果として、トルクショックを伴うことなく、最小限の短い時間で再起動することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による電力変換装置を示す構成図である。直流を任意の周波数の交流に変換する電力変換器2は、誘導回転機である誘導機1に三相の電圧を印加する。
交流側の電流検出手段3a、3b、3cは、誘導機1に流れる相電流iu、iv、iwを検出する。図1は、交流側の電流検出手段3として、電力変換器2と誘導機1とを接続する結線を流れる電流をCT等により検出するものを記載しているが、他の公知の手法を用いて、母線電流など電力変換器2内部に流れる電流から相電流を検出してもよい。
また、iu+iv+iw=0の関係が成立するので、u、v2相分の検出電流からw相の電流を求めることもできるので、w相の電流検出手段3cを省略してもよい。
また、以下では、誘導機1として、誘導電動機等の誘導回転機を適用した場合について説明するが、リニアインダクションモータ等の誘導直動機やソレノイド等のアクチュエータを駆動制御する誘導機にも、この発明の原理上同様に適用することが出来、同様の効果が期待できることは言うまでもない。
なお、慣用されているように、三相電圧或いは三相電流を回転直交二軸へ座標変換をする時に、制御座標軸が必要となるが、所定の角周波数ωに基づいて回転二軸座標である制御座標軸の位相をθとする。この位相θは、所定の角周波数ωを位相演算手段7で積分した値である。
この位相演算手段7は、所定の角周波数ωを積分し位相θとして第1の電圧指令演算手段5内部にある三相/dq軸変換手段10と電圧指令切替手段4内のdq軸/三相変換手段15とへ出力する。
本発明の電力変換装置の特徴は、起動指令に基づき誘導機1にトルクを発生させない条件でフリーラン状態にある誘導機1の速度であるフリーラン速度ωeを検出する速度検出手段9と、速度検出手段9でフリーラン速度ωeが検出された時点における電力変換器2への電圧指令である第1の電圧指令Vd1、Vq1を演算する第1の電圧指令演算手段5と、誘導機1の所定の運転制御特性に基づきフリーラン速度ωeに応じて設定される第2の電圧指令Vd2、Vq2を演算する第2の電圧指令演算手段6と、電力変換器2への電圧指令を、第1の電圧指令Vd1、Vq1から第2の電圧指令Vd2、Vq2への移行制御を行う手段であって、電圧指令の移行をフリーラン状態にある誘導機1の回路定数で定まる2次時定数Tsの一次遅れ伝達制御で行う電圧指令移行手段としての電圧指令切替手段4とを備えたことにある。
以下、各部分を詳細に説明する。
図1に示す第1の電圧指令演算手段5は、交流側の電流検出手段3a、3b、3cで検出された誘導機1に流れる相電流iu、iv、iwを所定の角周波数ωを積分して求められた位相θに基づいて回転二軸座標(d−q軸)のd軸電流検出値idと、q軸電流検出値iqとに変換する三相/dq軸変換手段10と、速度検出手段9とから構成される。
図2は、本発明の実施の形態1の第1の電圧指令演算手段5内の速度検出手段9を示す構成図である。速度検出手段9は、電力変換装置が起動することを示す起動信号が入力された直後から動作する。その場合、同様に電力変換器2も起動信号を受けて動作するもしくは、動作できる状態になる。
速度検出手段9は、出力電圧の角周波数に同期して回転する回転二軸(d−q軸)上のd軸電圧からd軸抵抗電圧降下を減算した値に基づいて磁束振幅を演算し、q軸電圧からq軸抵抗電圧降下を減算した値を上記磁束振幅で除算してフリーラン中の誘導機の角周波数ωを演算する。
なお、図では、速度検出手段9から出力する角周波数は、後述する角周波数発生手段29から出力される角周波数ωと区別する意味で、ωeの符号を使用しているが、以下の算出根拠を説明する式上では、単に、ωと称している。
速度検出手段9で演算する角周波数ωの演算について説明する。回転二軸(d−q軸)が所定の角周波数ωで回転している場合、誘導機1の電機子磁束のd軸成分φdとq軸成分φqは(1)、(2)式で表現できる。
Figure 0004855274
ここで、Rは、電機子抵抗である。また、誘導機1が出力するトルクτmは、電機子磁束と電機子電流との外積の大きさに比例し、(3)式で表現できる。
Figure 0004855274
回転二軸のd軸方向と電機子磁束の方向とが一致している場合、φq=0となる。そこで、(1)、(2)式に、φq=0を代入すると、(4)、(5)式を得る。
Figure 0004855274
即ち、回転二軸(d−q軸)を、(4)、(5)式に従って演算した角周波数ωに同期して回転するようにすれば、回転二軸のd軸方向と電機子磁束の方向とは一致する。
そこで、図2に示すように、速度検出手段9は、抵抗値ゲイン(掛算器)17d、減算器14d、積分器18によって、(4)式右辺の演算を行い、抵抗値ゲイン(掛算器)17q、減算手段14q、除算器19によって、(5)式右辺の演算を行って角周波数ω(ωe)を求めている。
このようにして得た角周波数ωに同期して回転するように回転二軸(d-q軸)を定めたので、d軸方向と電機子磁束の方向とを一致させ、q軸電機子磁束φq=0を保つことができる。
図3は、電流制御手段16の内部構成例を示すものである。この電流制御手段16では、(6)、(7)式により、d軸電流idおよびq軸電流iqが、それぞれd軸電流指令idおよびq軸電流指令iqに追従するように制御され、第1の電圧指令Vd1、Vq1が演算される。
Figure 0004855274
ここで、p1、p2は、各伝達要素のゲインである。
そして、q軸電流指令iqは零に設定することにより、q軸電流iqを零に保つことができ、不要なトルクを発生させることなく、フリーラン中の誘導機1の速度検出ができる効果がある。なお、d軸電流指令idには、所定の値を与えればよく、例えば、所定の値を有するステップ状または一次遅れの特性で与えてもよい。
速度検出手段9は、起動信号が入力され、図4に示す切替条件設定手段8内の、第1の電圧指令演算手段選択時間設定手段28で設定された所定の時間のみ動作することになる。ここで設定する時間は、(6)、(7)式を含む速度検出手段9の動作時間特性を考慮し、正確な角周波数ωeを演算するのに必要十分な時間として設定する。
この時間の具体的な設定例としては、例えば、30ms〜100ms程度に設定することが考えられる。下限値の30msは、(6)、(7)式で示す電流制御手段16の電流制御応答を考慮し、定常解を得るための必要時間から設定されている。
上限値の100msは、速度の検出は、誘導機1の二次側に電流を流さない状態で行う必要があり、この為、誘導機1の回路定数で求まる、詳しくは後述する2次時定数以下の時間に留めるべきことからこの上限値が設定されている。
図5は、起動信号と切替条件信号との関係の一例を示す図である。
以上のように、速度検出手段9によりフリーラン速度である角周波数ωeが求められた時点における電力変換器2への電圧指令は、電流制御手段16から出力される第1の電圧指令Vd1、Vq1である。しかし、これら第1の電圧指令Vd1、Vq1の値は、誘導機1の運転制御特性上でフリーラン速度ωeに対応する電圧とは必ずしも一致しない。本願では、後者の電圧を第2の電圧指令と称し、第1の電圧指令から第2の電圧指令への移行を速やかに行うというのが本願の目的であるが、次に、この第2の電圧指令の求め方について説明する。
図6は、第2の電圧指令演算手段6の内部構成の一例を示す。図6の第2の電圧指令演算手段6は、第2のd軸電圧指令Vd2を誘導機1の一次抵抗値Rsと所定の係数kを掛算器20により掛け合わせることにより演算する。なお、係数kは、誘導機1の特性によって決まるd軸電流指令値にしてもよい。また、第2のq軸電圧指令Vq2は、速度検出手段9の出力である角周波数ωeを入力として所定の電圧と速度(角周波数)のパターンをテーブルデータで設定しているV/fパターン21から電圧指令を出力した値とする。
また、第2の電圧指令演算手段6は、ベクトル制御とし以下の(8)、(9)式を用いてもよいことは言うまでもない。
Figure 0004855274
次に、速度検出手段9によりフリーラン中の速度を正確に検出できた後、速度検出手段9の出力である第1の電圧指令(Vd1、Vq1)から第2の電圧指令演算手段6で演算された第2の電圧指令(Vd2、Vq2)に移行する手段である、図7に示す電圧指令切替手段4について説明を行う。
図7の電圧指令切替手段4は、減算器14d、14q、加算器12d、12q、切替器13d、13q、一次遅れ伝達手段11d、11q、およびdq軸/三相変換手段15で構成される。
先ず、q軸電圧指令Vqの動作について図8の動作例を用いて説明を行う。起動信号が入力されたら(図8の時刻t1)、電力変換装置は、速度検出手段9によりq軸電圧指令Vq1が演算され、第1の電圧指令演算手段選択時間設定手段28で設定された所定の時間(30msec以上で100msce以内)後(図8の時刻t2)、速度検出手段9が停止して、その時のq軸電圧指令Vq1の値を保持する。
起動信号が入力されてから第1の電圧指令演算手段選択時間設定手段28で設定された所定の時間が経ったら(図8の時刻t2)、切替条件信号がONとなり、電圧指令切替手段4は、切替器13qが上側にスイッチが切り替わり、第2の電圧指令演算手段6で演算されたVq2からVq1を減算器14qにより減算し、減算した値を一次遅れ伝達手段11qにより誘導機1の1次時定数(1次インダクタンス/1次抵抗)を2次時定数Tsとした一次遅れを通して出力し、その値に第1の電圧指令Vq1を加算器12qで加算した値をq軸電圧指令Vqとして出力する。
なお、d軸電圧指令Vdもq軸電圧指令Vqと同様の動作により、起動信号が入力されてから第1の電圧指令演算手段選択時間設定手段28で設定された所定の時間が経ったら、切替条件信号がONとなり、電圧指令切替手段4は、切替器13dが上側にスイッチが切り替わり、第2の電圧指令演算手段6で演算されたVd2からVd1を減算器14dにより減算し、減算した値を一次遅れ伝達手段11dにより誘導機1の1次時定数(1次インダクタンス/1次抵抗)を2次時定数Tsとした一次遅れを通して出力し、その値に第1の電圧指令Vd1を加算器12dで加算した値をd軸電圧指令Vdとして出力する。
そして、d軸電圧指令Vd、q軸電圧指令Vqは、位相演算手段7の出力である位相θに基づいて回転二軸座標(d−q軸)の電圧指令Vd、Vqから三相電圧指令に変換して出力するdq軸/三相変換手段15により三相電圧指令Vu、Vv、Vwに変換されて、電力変換器2に出力される。
次に、本発明の特徴である、一次遅れ伝達手段11により誘導機1の1次時定数(1次インダクタンス/1次抵抗)を時定数として電圧指令を与えることで第1の電圧指令から第2の電圧指令への移行処理が速やかになされることについての理論的根拠を説明する。
図9は、誘導機1の一般的な等価回路であるが、速度検出手段9が、フリーラン中の誘導機1の回転数を検出した時点では、図9のすべりslip=0となると考えられるので、誘導機1の等価回路は、図9の2次側の回路が開放された状態となり、図10に示すような1次側のみの等価回路と見なすことができる。
次に、図10の等価回路を用いて、一次インダクタンスLs=ls+Mとおき、RsLs直列回路に次の交流電圧Vsを印加したときに流れる電流を算出する。即ち、速度検出手段9による速度検出後、交流電圧をステップ印加した時の電流iを算出する。
Figure 0004855274
流れる電流をiとおき、図10の等価回路の微分方程式(11)式が成立する。
Figure 0004855274
(11)式をLaplace変換すると、(12)式が得られる。
Figure 0004855274
初期条件i(0)=0を用いて、I(s)を部分分数に展開すると次のようになる。
Figure 0004855274
従って、(13)〜(16)式より(17)式が得られる。
Figure 0004855274
よって逆変換により電流iを求めると(18)式となる。
Figure 0004855274
(18)式より、交流電圧の初期位相θをθ=0とし、解析を簡略化すると次式のようになる。
Figure 0004855274
(19)式が、速度検出手段による速度検出後のステップの交流電圧を印加した時の電流iを求めた結果である。
(19)式より、右辺の第1項
Figure 0004855274
は、誘導機1に(10)式の交流電圧を印加した時に流れる電流iの定常項である。
右辺の第2項
Figure 0004855274
が、交流電圧をステップ印加した時の過渡項になり、この第2項
Figure 0004855274
が最小になる電圧を与えることにより、流れる電流を最小限にできる。
そのため、次に、
Figure 0004855274
を(20)式として、(20)式が最小になるような電圧振幅Emを検討する。
Figure 0004855274
(20)式が最小になるためには、(20)式の、
Figure 0004855274
より
Figure 0004855274
の積が最小になるようになればよい。即ち、Rs/Ls>0より次の(21)式が成立する時が最小になると考えられる。
Figure 0004855274
(21)式を満たす電圧振幅Emは、(22)式となる。
Figure 0004855274
また、(22)式をLaplace変換すると、(23)式にようになる。
Figure 0004855274
以上より、誘導機1の回路定数の(1次インダクタンスLs/1次抵抗)の時定数(2次時定数)Ls/Rsで一次遅れの電圧振幅Emを与えることにより、最短の時間にトルクショック無しで誘導機1を再起動することができることが理論的に証明された。
従って、本発明は、誘導機が停止またはフリーラン中の如何にかかわらず、最短の時間でトルクショック無しに誘導機を再起動する電力変換装置を提供することができる効果がある。
その効果を確認するために、シミュレーションにより動作確認した結果が図11である。図11は、60Hzでフリーラン中の誘導機を制御する電力変換装置が、時刻0.01secで起動信号により起動し、時刻0.11secまで速度検出手段9によりフリーラン中の速度を検出し、時刻0.11secから電圧指令切替手段4により速度検出手段9の出力する第1の電圧指令Vd1、Vq1から第2の電圧指令演算手段6で演算された第2の電圧指令Vd2、Vq2に、時定数Ls/Rsの一次遅れ伝達により時刻0.75secまでに電圧が切り替えられる。そして、時刻0.75secから第2の電圧指令演算手段6で演算された第2の電圧指令により電力変換器を制御している。
シミュレーション結果の図11より確認できるように、誘導機1に印加されているU相電圧波形や誘導機1に流れるU相電流波形は安定しており、最短の時間でトルクショック無しに誘導機1を再起動できていることが確認できる。
ところで、第2の電圧指令演算手段6で演算された電圧指令Vd2、Vq2に移行できた後は、角周波数ωeを、当該誘導機1の本来の運転特性から設定される所定の角周波数指令ωに移行する必要がある。角周波数ωについても電圧指令と同様に図12に示す角周波数発生手段29によって所定の角周波数指令ωを目標値として一次遅れ伝達手段31によって移行する。
図12に示す角周波数発生手段29の電圧指令移行時間設定手段30は、第2の電圧指令演算手段6で演算された第2の電圧指令になるまでの所定の時間を設定する手段であり、ここで設定する所定の時間は、誘導機1の回路定数の(1次インダクタンスLs/1次抵抗)の2次時定数Ls/Rsより長い時間を設定すればよく、例えば、Tv=Ls/Rs×5の時間を設定することにより、電圧指令の移行は確実に完了しており、第2の電圧指令演算手段6で演算された第2の電圧指令になっていると言える。
図12に示す角周波数発生手段29は、電力変換器2を起動または再起動する直後は、第1の電圧指令演算手段5の出力である角周波数演算値ωeを角周波数ωとして出力し、切替条件設定手段8の出力である切替条件信号が入力されて電圧指令移行時間設定手段30に設定された、電圧指令が第2の電圧指令になるまでの所定の時間が経過した後、角周波数演算値ωeを初期値とし所定の角周波数指令ωを目標値にして一次遅れ伝達で増大させて所定の角周波数指令ωに角周波数ωを移行する。
即ち、切替条件信号がONとなり電圧指令移行時間設定手段30に設定された、電圧指令が第2の電圧指令になるまでの所定の時間が経過した後、切替器13が上側にスイッチが切り替わり、所定の角周波数指令ωから角周波数演算値ωeを減算器14で減算し、減算した値を時定数Tvの一次遅れ伝達手段31を通し、一次遅れ伝達手段31を通して出力した値に角周波数演算値ωeを加算器12により加算し、その値を角周波数ωとするように移行する。そのことにより、所定の角周波数指令ωに一次遅れ伝達で移行でき、所定の角周波数指令ωに短時間で移行することができ、通常制御に早く復帰できる。なお、一次遅れ伝達手段31の時定数Tvは、誘導機1の回路定数の(1次インダクタンスLs/1次抵抗)の時定数Ls/Rs、もしくは、2次時定数Ls/Rsに近い所定の値を設定すればよい。
以上のように、この発明の実施の形態1によれば、誘導機の回転を直接検出する速度検出器を必要とせず、しかも、誘導機が停止またはフリーラン中の如何にかかわらず、最短の時間でトルクショック無しに誘導機を再起動させることが出来る。
実施の形態2.
図13は、この発明の実施の形態2の電力変換装置の構成例を示す構成図である。なお、先の第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ説明する。
ここでは、電圧指令の移行処理を、電圧振幅指令をその移行対象に行う。そのため、第1の電圧振幅指令演算手段25、第2の電圧振幅指令演算手段24、電圧振幅指令切替手段22、および三相電圧指令演算手段23を備えている。以下、これらを中心に説明する。
第1の電圧振幅演算手段25は、第1の電圧指令演算手段5の出力である第1の電圧指令Vq1、Vd1を入力として、次の(24)式で第1の電圧振幅指令V1を演算する。
Figure 0004855274
第2の電圧振幅指令演算手段24は、図14に示す構成であり、第1の電圧指令演算手段5内の速度検出手段9の出力である角周波数ωeを入力として所定の電圧と速度(角周波数)のパターンをテーブルデータで設定しているV/fパターン27から第2の電圧振幅指令V2を出力する。
電圧振幅指令切替手段22は、図15に示す構成であり、起動信号が入力されてから切替条件設定手段8の第1の電圧指令演算手段選択時間設定手段28で設定された所定の時間が経つと、切替条件信号がONとなり電圧振幅切替手段22に入力される。これにより、切替器13が上側にスイッチが切り替わり、第2の電圧振幅指令演算手段24で演算された第2の電圧振幅指令V2から第1の電圧振幅指令演算手段25で演算された第1の電圧振幅指令V1を減算器14により減算し、この減算した値を一次遅れ伝達手段11により誘導機の1次時定数(1次インダクタンス/1次抵抗)を時定数Tsとした一次遅れ伝達を通して出力された値に第1の電圧振幅指令V1を加算器12で加算した値を電圧振幅指令Vとして三相電圧指令演算手段23に出力する。よって、電圧指令の振幅を一次遅れ伝達により最適な制御定数(1次インダクタンス/1次抵抗)を2次時定数Tsとして移行することにより、最短の時間でトルクショック無しに誘導機1を再起動する電力変換装置を実現することができる。
三相電圧指令演算手段23は、図16に示す構成が一例であり、位相演算手段7の出力である位相θに基づいて三相正弦波発生手段26により三相正弦波を発生させ、掛算器20u、20v、20wにより、電圧振幅指令切替手段22の出力である電圧振幅指令Vを三相正弦波に掛け合わせる。なお、三相電圧指令演算手段23で演算される三相電圧指令Vu、Vv、Vwは、電圧振幅V、位相θとして次の(25)式のように表すことができる。
Figure 0004855274
三相電圧指令演算手段23で演算される三相電圧指令Vu、Vv、Vwは、電力変換器2に出力される。電力変換器2は、三相電圧指令Vu、Vv、Vwに基づいて動作を行う。
以上のように、この発明の実施の形態2によれば、誘導機の回転を直接検出する速度検出器を必要とせず、しかも、誘導機が停止またはフリーラン中の如何にかかわらず、最短の時間でトルクショック無しに誘導機を再起動させることが出来る。また、電圧指令移行手段である電圧振幅指令切替手段22の構成が、先の実施の形態1における電圧指令移行手段である電圧指令切替手段4の構成より簡便となる利点がある。
実施の形態3.
先の実施の形態例はいずれも、誘導機1の回転を直接検出する速度検出器を具備することなく、速度検出手段9により演算により速度、角周波数を求めていたが、速度検出器を用いて直接、速度、角周波数を求める場合にもこの発明は適用でき、以上で説明したと同様の効果を奏するものである。
この場合は、速度検出器によりフリーラン状態の角周波数を検出した時点では、電力変換器2の電圧は零であり、先の第1の電圧指令を零に設定し、これを初期値にして、電圧指令切替手段4または電圧振幅指令切替手段22により第2の電圧指令への移行処理を行うことになる。
また、この発明の各変形例において、速度検出手段は、起動指令に基づき誘導機にトルクを発生させない条件で電力変換器を再起動しその動作特性からフリーラン速度を演算により検出する速度演算手段であり、電圧指令移行手段は、第1の電圧指令を、速度演算手段によりフリーラン速度が検出された時点における電力変換器への電圧指令としたので、電圧指令移行の初期値である第1の電圧指令が、誘導機の速度を直接検出する速度検出器を要することなく、演算により求めることが出来る。
また、速度検出手段の出力に基づいて回転二軸座標(d−q軸)の位相θを演算する位相演算手段、誘導機の三相電流検出値を位相θに基づき回転二軸座標(d−q軸)のd軸電流id、q軸電流iqに変換する三相/dq軸変換手段、およびd軸電流idおよびq軸電流iqが、それぞれ所定値に設定したd軸電流指令idおよび零に設定したq軸電流指令iqに追従するように回転二軸座標(d−q軸)の第1の電圧指令Vd1、Vq1を出力する第1の電圧指令演算手段を備えたので、誘導機にトルクを発生させこと無く、フリーラン状態における正確な速度に対応する回転二軸座標上の第1の電圧指令Vd1、Vq1を得ることが出来る。
また、速度検出手段は、第1の電圧指令Vd1からd軸電流idによるd軸抵抗電圧降下を減算した値に基づいて磁束振幅φdを演算し、第1の電圧指令Vq1からq軸電流iqによるq軸抵抗電圧降下を減算した値を磁束振幅φdで除算してフリーラン速度を演算するので、フリーラン速度が速度検出器を要することなく演算により得ることが出来る。
また、速度検出手段は、フリーラン状態にある誘導機の速度を直接検出する速度検出器であり、電圧指令移行手段は、第1の電圧指令を零に設定するので、速度検出器で求めたフリーラン速度に基づき、誘導機が停止またはフリーラン中の如何にかかわらず、最短の時間でトルクショック無しに誘導機を再起動させることが出来る。
また、第2の電圧指令演算手段は、速度検出手段からの出力に同期して回転する回転二軸座標(d−q軸)の、所定値に設定したVd2および速度検出手段の出力と所定の電圧/周波数(V/f)パターンとに基づくVq2を第2の電圧指令として出力するので、電圧指令移行の目標値である第2の電圧指令が簡便確実に得られる。
また、電圧指令移行手段は、第2の電圧指令Vd2から第1の電圧指令Vd1を減算するd軸減算器、このd軸減算器の出力を入力してその2次時定数の一次遅れ特性を出力するd軸一次遅れ伝達手段、このd軸一次遅れ伝達手段の出力と第1の電圧指令Vd1とを加算するd軸加算器、速度検出手段でフリーラン速度が検出された時点以降で設定された所定の切替時点でそれまでの第1の電圧指令Vd1からd軸加算器の出力に切り替えて電力変換器へのd軸電圧指令Vdを出力するd軸電圧指令切替器、第2の電圧指令Vq2から第1の電圧指令Vq1を減算するq軸減算器、このq軸減算器の出力を入力してその2次時定数の一次遅れ特性を出力するq軸一次遅れ伝達手段、このq軸一次遅れ伝達手段の出力と第1の電圧指令Vq1とを加算するq軸加算器、および所定の切替時点でそれまでの第1の電圧指令Vq1からq軸加算器の出力に切り替えて電力変換器へのq軸電圧指令Vqを出力するq軸電圧指令切替器を備えたので、回転二軸座標上で第1の電圧指令から第2の電圧指令への移行処理が速やかになされる。
また、第2の電圧指令演算手段は、速度検出手段の出力と所定の電圧/周波数(V/f)パターンとに基づき第2の電圧指令として第2の電圧振幅指令V2を出力する第2の電圧振幅指令演算手段としたので、電圧指令移行の目標値である第2の電圧振幅指令が簡便確実に得られる。
また、第1の電圧指令の電圧振幅を演算し第1の電圧振幅指令V1として出力する第1の電圧振幅指令演算手段を備え、電圧指令移行手段は、第2の電圧振幅指令V2から第1の電圧振幅指令V1を減算する減算器、この減算器の出力を入力してその2次時定数の一次遅れ特性を出力する一次遅れ伝達手段、この一次遅れ伝達手段の出力と第1の電圧振幅指令V1とを加算する加算器、および速度検出手段でフリーラン速度が検出された時点以降で設定された所定の切替時点でそれまでの第1の電圧振幅指令V1から加算器の出力に切り替えて電力変換器への電圧振幅指令Vを出力する電圧指令切替器を備えたので、第1の電圧振幅指令から第2の電圧振幅指令への移行処理が速やかになされる。
また、誘導機が所定の速度指令に基づき制御される場合、所定の速度指令からフリーラン速度を減算する減算器、この減算器の出力を入力してその2次時定数の一次遅れ特性を出力する一次遅れ伝達手段、この一次遅れ伝達手段の出力とフリーラン速度とを加算する加算器、および電圧指令移行手段で電力変換器への電圧指令が第2の電圧指令に移行した時点以降で設定された所定の切替時点でそれまでのフリーラン速度から加算器の出力に切り替えて速度指令を出力する速度指令切替器を備えた速度指令移行手段を設けたので、フリーラン速度から速度指令への移行が速やかになされる。
本発明の実施の形態1による電力変換装置の構成を示す図である。 図1の速度検出手段9の内部構成を示す図である。 図2の電流制御手段16の内部構成を示す図である。 図1の切替条件設定手段8の内部構成を示す図である。 起動信号と切替条件信号との関係を示す図である。 図1の第2の電圧指令演算手段6の内部構成を示す図である。 図1の電圧指令切替手段4の内部構成を示す図である。 本発明の実施の形態1における動作波形を示す図である。 誘導機1の一相あたりの等価回路を示す図である。 slip=0の時の誘導機1の一相あたりの等価回路を示す図である。 本発明の実施の形態1におけるシミュレーションによる動作波形を示す図である。 図1の角周波数発生手段29の内部構成を示す図である。 本発明の実施の形態2による電力変換装置の構成を示す図である。 図13の第2の電圧振幅指令演算手段24の内部構成を示す図である。 図13の電圧振幅指令切替手段22の内部構成を示す図である。 図13の三相電圧指令演算手段23の内部構成を示す図である。
符号の説明
1 誘導機、2 電力変換器、3a,3b,3c 電流検出手段、
4 電圧指令切替手段、5 第1の電圧指令演算手段、6 第2の電圧指令演算手段、
7 位相演算手段、8 切替条件設定手段、9 速度検出手段、
10 三相/dq軸変換手段、11,11d,11q,31 一次遅れ伝達手段、
12,12d,12q 加算器、13,13d,13q 切替器、
14,14d,14q 減算器、15 dq軸/三相変換手段、16 電流制御手段、
17 抵抗値ゲイン、18 積分器、19 除算器、20 掛算器、
21,27 V/fパターン、22 電圧振幅指令切替手段、
23 三相電圧指令演算手段、24 第2の電圧振幅指令演算手段、
25 第1の電圧振幅指令演算手段、26 三相正弦波発生手段、
28 第1の電圧指令演算手段選択時間設定手段、29 角周波数発生手段、
30 電圧指令移行時間設定手段。

Claims (10)

  1. 所定の電圧指令に基づき電圧を出力し誘導機を駆動する電力変換器を備え、上記電力変換器が出力を停止してフリーラン状態にある上記誘導機を、起動指令に基づき上記電力変換器を再起動し駆動状態に復帰させる電力変換装置において、
    上記起動指令に基づき上記誘導機にトルクを発生させない条件でフリーラン状態にある上記誘導機の速度であるフリーラン速度を検出する速度検出手段、上記誘導機の所定の運転制御特性に基づき上記フリーラン速度に応じて設定される第2の電圧指令を演算する第2の電圧指令演算手段、および上記電力変換器を再起動し上記電力変換器への電圧指令を、上記速度検出手段で上記フリーラン速度が検出された時点における上記電力変換器への電圧指令である第1の電圧指令から上記第2の電圧指令への移行制御を行う手段であって、上記電圧指令の移行を上記フリーラン状態にある上記誘導機の回路定数で定まる2次時定数の一次遅れ伝達制御で行う電圧指令移行手段を備えたことを特徴とする電力変換装置。
  2. 上記速度検出手段は、上記起動指令に基づき上記誘導機にトルクを発生させない条件で上記電力変換器を再起動しその動作特性から上記フリーラン速度を演算により検出する速度演算手段であり、
    上記電圧指令移行手段は、上記第1の電圧指令を、上記速度演算手段により上記フリーラン速度が検出された時点における上記電力変換器への電圧指令としたことを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  3. 上記速度検出手段の出力に基づいて回転二軸座標(d−q軸)の位相θを演算する位相演算手段、上記誘導機の三相電流検出値を上記位相θに基づき回転二軸座標(d−q軸)のd軸電流id、q軸電流iqに変換する三相/dq軸変換手段、および上記d軸電流idおよびq軸電流iqが、それぞれ所定値に設定したd軸電流指令idおよび零に設定したq軸電流指令iqに追従するように回転二軸座標(d−q軸)の上記第1の電圧指令Vd1、Vq1を出力する第1の電圧指令演算手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の電力変換装置。
  4. 上記速度検出手段は、上記第1の電圧指令Vd1から上記d軸電流idによるd軸抵抗電圧降下を減算した値に基づいて磁束振幅φdを演算し、上記第1の電圧指令Vq1から上記q軸電流iqによるq軸抵抗電圧降下を減算した値を上記磁束振幅φdで除算して上記フリーラン速度を演算することを特徴とする請求項3記載の電力変換装置。
  5. 上記速度検出手段は、上記フリーラン状態にある上記誘導機の速度を直接検出する速度検出器であり、
    上記電圧指令移行手段は、上記第1の電圧指令を零に設定することを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  6. 上記第2の電圧指令演算手段は、上記速度検出手段からの出力に同期して回転する回転二軸座標(d−q軸)の、所定値に設定したVd2および上記速度検出手段の出力と所定の電圧/周波数(V/f)パターンとに基づくVq2を上記第2の電圧指令として出力することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の電力変換装置。
  7. 上記電圧指令移行手段は、上記第2の電圧指令Vd2から上記第1の電圧指令Vd1を減算するd軸減算器、このd軸減算器の出力を入力してその上記2次時定数の一次遅れ特性を出力するd軸一次遅れ伝達手段、このd軸一次遅れ伝達手段の出力と上記第1の電圧指令Vd1とを加算するd軸加算器、上記速度検出手段で上記フリーラン速度が検出された時点以降で設定された所定の切替時点でそれまでの上記第1の電圧指令Vd1から上記d軸加算器の出力に切り替えて上記電力変換器へのd軸電圧指令Vdを出力するd軸電圧指令切替器、上記第2の電圧指令Vq2から上記第1の電圧指令Vq1を減算するq軸減算器、このq軸減算器の出力を入力してその上記2次時定数の一次遅れ特性を出力するq軸一次遅れ伝達手段、このq軸一次遅れ伝達手段の出力と上記第1の電圧指令Vq1とを加算するq軸加算器、および上記所定の切替時点でそれまでの上記第1の電圧指令Vq1から上記q軸加算器の出力に切り替えて上記電力変換器へのq軸電圧指令Vqを出力するq軸電圧指令切替器を備えたことを特徴とする請求項6記載の電力変換装置。
  8. 上記第2の電圧指令演算手段は、上記速度検出手段の出力と所定の電圧/周波数(V/f)パターンとに基づき上記第2の電圧指令として第2の電圧振幅指令V2を出力する第2の電圧振幅指令演算手段としたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の電力変換装置。
  9. 上記第1の電圧指令の電圧振幅を演算し第1の電圧振幅指令V1として出力する第1の電圧振幅指令演算手段を備え、
    上記電圧指令移行手段は、上記第2の電圧振幅指令V2から上記第1の電圧振幅指令V1を減算する減算器、この減算器の出力を入力してその上記2次時定数の一次遅れ特性を出力する一次遅れ伝達手段、この一次遅れ伝達手段の出力と上記第1の電圧振幅指令V1とを加算する加算器、および上記速度検出手段で上記フリーラン速度が検出された時点以降で設定された所定の切替時点でそれまでの上記第1の電圧振幅指令V1から上記加算器の出力に切り替えて上記電力変換器への電圧振幅指令Vを出力する電圧指令切替器を備えたことを特徴とする請求項8記載の電力変換装置。
  10. 上記誘導機が所定の速度指令に基づき制御される場合、
    上記所定の速度指令から上記フリーラン速度を減算する減算器、この減算器の出力を入力してその上記2次時定数の一次遅れ特性を出力する一次遅れ伝達手段、この一次遅れ伝達手段の出力と上記フリーラン速度とを加算する加算器、および上記電圧指令移行手段で上記電力変換器への電圧指令が上記第2の電圧指令に移行した時点以降で設定された所定の切替時点でそれまでの上記フリーラン速度から上記加算器の出力に切り替えて上記速度指令を出力する速度指令切替器を備えた速度指令移行手段を設けたことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の電力変換装置。
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