JP4834485B2 - 転写定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、感光体や中間転写体などの像担持体に形成された可視像を表面無体移動体の無端移動する表面に転写した後、加熱しながら記録シート材に転写及び定着せしめる転写定着装置に関するものである。また、かかる転写定着装置を用いる画像形成装置に関するものである。
従来、像担持体に形成したトナー像などの可視像を転写紙等の記録シート材に転写した後、その記録シート材を定着装置内に送り込んで可視像を記録シート材に定着せしめる画像形成装置が知られている。この種の画像形成装置では、未定着の可視像を担持している記録シート材を定着装置内に送り込む際に、記録シート材の像担持面を定着装置の入口や案内板などに接触させて、未定着の可視像を乱してしまうことがあった。
一方、従来、転写定着装置により、記録シート材に対する可視像の転写処理と定着処理とをほぼ同時に行う画像形成装置も知られている(例えば特許文献1に記載のもの)。この種の画像形成装置における転写定着装置は、互いに表面を当接させながら無端移動させる転写体及びニップ形成体と、可視像を加熱する加熱手段とを有している。そして、中間転写体などの像担持体に担持された可視像を転写体の表面に転写した後、その可視像を加熱手段によって加熱しながら、2つの表面無端移動体の当接部である転写定着ニップに進入させる。また、この進入と同期するように転写定着ニップ内に記録シート材を送り込む。そして、送り込んだ記録シート材に対し、転写体の表面の可視像を転写しながら定着せしめる。かかる構成においては、転写定着装置の転写定着ニップ内において、記録シート材に対する可視像の転写処理と定着処理とをほぼ同時に行う。これにより、記録シート材に可視像を転写した以降は、その可視像を定着せしめた状態で記録シート材を搬送するようになるので、未定着の可視像を案内板などに擦って乱してしまうといった事態を回避することができる。
特開2004−145260号公報
ところが、可視像をニップ進入前に先立って第1無端移動体の表面上で加熱しておく必要があるため、ニップ内でのみ加熱して定着処理だけを施す定着装置に比べて、熱損失量が大きくなり易くなる。よって、できるだけ熱損失を少なくする対策を講ずることが望ましい。
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、次のような転写定着装置及び画像形成装置を提供することである。即ち、未定着の可視像を案内板などに擦って乱してしまうといった事態を回避し、しかも、従来の転写定着装置よりも熱損失量を低減することができる転写定着装置等である。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、像担持体に担持された可視像が転写される転写体と、該転写体上の可視像を加熱する加熱手段と、該転写体に当接してニップを形成するニップ形成体と、該ニップの入口側を覆う覆い部材とを備え、該加熱手段によって加熱された該可視像を該ニップに挟み込んだ記録シート材に転写する転写定着装置において、上記覆い部材として、上記記録シート材を上記ニップに導く開口を有するものであって、該開口の短手方向の長さを5[mm]以下にしたものを用いるとともに、該開口を閉じるように配設され、記録シート材との接触に伴って撓むことで該開口を開く可撓性の入口シャッタ部材を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項の転写定着装置であって、上記覆い部材は、記録シート材の搬送によって生じる気流が上記ニップ周辺に流入するのを防止するものであることを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項又はの転写定着装置において、上記短手方向の長さを2[mm]以下にしたことを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項乃至の何れかの転写定着装置であって、上記記短手方向の長さが略記録シート材の厚さ程度であることを特徴とするものである
た、請求項の発明は、請求項乃至の何れかの転写定着装置において、上記覆い部材として、転写定着装置を覆う筐体を用いたことを特徴とするものである
た、請求項の発明は、像担持体に可視像を形成する可視像形成手段と、該像担持体上の可視像を記録シート材に転写しながら定着せしめる転写定着装置とを備える画像形成装置において、上記転写定着装置として、請求項1乃至の何れかの転写定着装置を用いたことを特徴とするものである。
これらの発明においては、転写定着装置により、記録シート材に対する可視像の転写処理と定着処理とを転写定着ニップ内でほぼ同時に行うことにより、記録シート材に可視像を転写した以降は、その可視像を定着せしめた状態で記録シート材を搬送する。よって、未定着の可視像を案内板などに擦って乱してしまうといった事態を回避することができる。
また、これらの発明においては、覆い部材の開口の短手方向長さを、従来では設定していなかった5[mm]以下という短寸にすることで、覆い部材よりも記録シート材搬送方向上流側で記録シート材の搬送に伴って生じる気流の開口への進入量を低減する。これにより、開口から進入した気流によって加熱手段の周囲に滞留する熱気を吹き飛ばしてしまうといった事態を抑えて、熱損失量を低減することができる。
以上に掲げた発明は、像担持体に担持された可視像を自らの無端移動する表面に転写する転写体と、該転写体の表面に転写された可視像を加熱する加熱手段と、自らの無端移動する表面を該転写体の表面に当接させてニップを形成するニップ形成体とを有し、該ニップに挟み込んだ記録シート材に該転写体の表面の可視像を転写しながら定着せしめる転写定着装置において、上記転写体の表面の一部を露出させて上記像担持体に対向させるための表面露出用開口と、外部から送られてくる上記記録シート材を受け入れて上記ニップに導くための受入用開口と、該ニップから排出される該記録シート材を外部に排出するための排出用開口と、該受入用開口から受け入れる該記録シート材を該ニップに向けて案内する案内手段とを有するケーシングにより、上記転写体、加熱手段及びニップ形成体を覆うとともに、該案内手段として、該受入用開口と該ニップとの間で該受入用開口側の端部が該受入用開口の周縁部に片持ち支持される第1案内部材と、該第1案内部材に対面するように該受入用開口の周縁部に固定された第2案内部材とを互いに接触させて該受入用開口を閉じながら、両案内部材の間に進入してくる該記録シート材を該ニップに向けて案内し、且つ該第1案内部材の自由端側を記録シート材との接触に伴って変位させることで、該第1案内部材を該第2案内部材から離間させて該受入用開口を開くものを用いたことを特徴とするものであることが望ましい。
また、像担持体に担持された可視像を自らの無端移動する表面に転写する転写体と、該転写体の表面に転写された可視像を加熱する加熱手段と、自らの無端移動する表面を該転写体の表面に当接させてニップを形成するニップ形成体とを有し、該ニップに挟み込んだ記録シート材に該転写体の表面の可視像を転写しながら定着せしめる転写定着装置において、上記転写体の表面の一部を露出させて上記像担持体に対向させるための表面露出用開口と、外部から送られてくる上記記録シート材を受け入れて上記ニップに導くための受入用開口と、該ニップから排出される該記録シート材を外部に排出するための排出用開口と、該受入用開口から受け入れる該記録シート材を該ニップに向けて案内する案内手段とを有するケーシングにより、上記転写体、加熱手段及びニップ形成体を覆うとともに、該案内手段として、該受入用開口と該ニップとの間で該受入用開口側の端部が該受入用開口の周縁部に片持ち支持される第1案内部材と、250[μm]以下の間隙を介して該第1案内部材に対向するように該受入用開口の周縁部に固定された第2案内部材とにより、該受入用開口の開口寸法を該間隙の大きさまで狭めながら、両案内部材の間に進入してくる該記録シート材を該ニップに向けて案内し、且つ該第1案内部材の自由端側を記録シート材との接触に伴って変位させることで、該開口寸法をより広げるものを用いたことを特徴とするものであってもよい。
これらの構成では、第1無端移動体、加熱手段及び第2無端移動体をケーシングで覆い、加熱手段からの熱をケーシング内に滞らせることで、従来に比べて転写定着装置の熱損失量を低減することができる。更に、記録シート材を転写定着装置内に送り込んでいない時には、ケーシングの受入用開口を、第1案内部材と第2案内部材との接触によって閉じるか、あるいは一般的な厚紙の厚みである250[μm]と同等以下という微小寸法でほんの少しだけ開くかする。これにより、ケーシング内部から受入用開口を介したケーシング外部への通気を抑えたり、受入用開口から、ケーシング内部と、表面露出用開口又は排出用開口とを介したケーシング外部への通気を抑えたりすることで、転写定着装置の熱損失量を更に低減することができる。
また、表面に可視像を担持する像担持体と、該像担持体に可視像を形成する可視像形成手段と、該可視像を該潜像担持体から記録シート材に転写しながら該記録シート材の表面に定着せしめる転写定着装置と、記録シート材を該転写定着装置に供給するためのシート供給路とを備え、且つ、該転写定着装置が、該像担持体に担持された可視像を自らの無端移動する表面に転写する転写体と、該転写体の表面に転写された可視像を加熱する加熱手段と、自らの無端移動する表面を該転写体の表面に当接させてニップを形成するニップ形成体とを有し、該ニップに挟み込んだ記録シート材に該転写体の表面の可視像を転写しながら定着せしめるものである画像形成装置において、上記加熱手段によって加熱される位置に配設され、且つ上記シート供給路から送られてくる上記記録シート材に接触しながら該記録シート材を上記ニップに向けて案内する案内部材を上記転写定着装置に設けるとともに、内部の該記録シート材を該案内部材に向けて送り出させるように上記シート供給路を構成したことを特徴とするものであってもよい。かかる構成では、シート供給路から転写定着装置に向けて送り出される記録シート材を転写定着装置のニップに進入させるのに先立ち、転写定着手段の加熱手段による加熱で蓄熱した案内部材を記録シート材に接触させる。そして、この接触によって案内部材の熱を記録シート材に伝導させることで、記録シート材を予備加熱してからニップに進入させる。かかる構成では、案内部材の蓄熱を大気中に放出させてしまうのではなく、記録シート材の予備加熱に利用することで、従来に比べて転写定着装置の熱損失量を低減することができる。
このような予備加熱を利用するものにおいては、上記転写体の表面の一部を露出させて上記像担持体に対向させるための表面露出用開口と、外部から送られてくる上記記録シート材を受け入れて上記ニップに導くための受入用開口と、該ニップから排出される該記録シート材を外部に排出するための排出用開口と、上記案内部材とを有するケーシングにより、上記転写定着装置における上記転写体、加熱手段及びニップ形成体を覆うことが望ましい。また、案内部材として、上記受入用開口と該ニップとの間で該受入用開口側の端部が該受入用開口の周縁部に片持ち支持される第1案内部材と、該第1案内部材に対面するように該受入用開口の周縁部に固定された第2案内部材とを設け、両案内部材を互いに接触させて該受入用開口を閉じながら、両案内部材の間に進入してくる該記録シート材を該ニップに向けて案内させ、且つ該第1案内部材の自由端側を記録シート材との接触に伴って変位させることで、該第1案内部材を該第2案内部材から離間させて該受入用開口を開かせるようにすることが望ましい。また、上記第1案内部材として、可撓性材料からなるものを用い、上記自由端側を上記記録シート材との接触に伴って撓ませることで、変位させるようにしたことを特徴とすることが望ましい。また、上記転写体として転写ローラを用いるとともに、上記ニップ形成体としてニップ形成ローラを用い、上記第1案内部材と上記第2案内部材との接触部を、上記ニップよりも両ローラの表面移動方向の上流側の領域であって且つ両ローラの周面が対向している領域内に位置させることが望ましい。また、上記ニップに向けて供給するための上記記録シート材を収容するシート材収容手段を設けるとともに、上記第1案内部材及び第2案内部材として、上記記録シート材との接触面におけるシート搬送方向と直交する方向の寸法を、該シート材収容手段に収容可能な最大サイズの記録シート材におけるシート搬送方向と直交する方向の寸法よりも大きくしたものを用いることが望ましい。また、上記第1案内部材又は第2案内部材として、少なくとも自由端側をシート搬送方向と直交する方向に複数に分割してそれぞれ上記記録シート材との接触に伴って変位可能にすることが望ましい。また、上記第1案内部材における上記記録シート材との接触面を、上記受入用開口側から上記ニップ側に向けて弧を描く湾曲面にすることが望ましい。また、駆動源の駆動の入切に伴って上記排出用開口を開閉させるシャッタ部材を設けることが望ましい。更には、上記排出用開口を鉛直方向上方に向けるレイアウトにすることが望ましい。
各請求項に掲げた発明における他の好ましい例として、像担持体に担持された可視像を自らの表面に転写する転写体と、該転写体の表面に転写された可視像を加熱する加熱手段と、自らの表面を該転写体の表面に当接させてニップを形成するニップ形成体と、該転写体、加熱手段及びニップ形成体を内包する筺体とを有し、該筺体に設けられた開口から受け入れた後、該ニップに挟み込んだ記録シート材に、該転写体上の可視像を転写しながら定着せしめる転写定着装置において、上記開口における短手方向の長さを5[mm]以下にしたことを特徴とするものが挙げられる。このような態様にあっては、上記短手方向の長さを2[mm]以下にすると更に好適である。また、上記シート材供給手段から送り出されてから、上記転写定着装置の上記開口に受け入れられる前の記録シート材を該開口に向けて案内する受入前案内部材を設けると更によい。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式のプリンタ(以下、単にプリンタという)の実施形態について説明する前に、本発明を理解する上で参考になる参考形態に係るプリンタについて説明する
まず、第1参考形態に係るプリンタの基本的な構成について説明する。図1は、本プリンタを示す概略構成図である。同図において、このプリンタは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(以下、Y、M、C、Kと記す)のトナー像を生成するための4つのプロセスユニット6Y,M,C,Kを備えている。これらは、画像形成物質として、互いに異なる色のY,M,C,Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっており、寿命到達時に交換される。
Yトナー像を生成するためのプロセスユニット6Yを例にすると、図2に示すように、ドラム状の感光体1Y、ドラムクリーニング装置2Y、除電装置3Y、帯電装置4Y、現像装置5Y等を備えている。感光体1Yは、ドラム状の金属素管に感光層が被覆されたもので、図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動される。ドラム状ではなく、ベルト状のものであってもよい。帯電装置4Yは、図示しない帯電バイアス電源によって帯電バイアスが印加される帯電ローラを感光体1Yに当接又は近接せしめながら回転駆動しており、帯電ローラからの放電によって感光体1Yの表面を一様に帯電せしめる。帯電ローラに代えて、帯電ブラシを感光体1Yに当接又は近接せしめるものでもよい。また、コロナチャージによって感光体1Yの表面を一様帯電せしめるものでもよい。一様帯電せしめられた感光体1Yの表面は、後述する光書込ユニットの発するレーザ光Lによって露光走査されてY用の静電潜像を担持する。このYの静電潜像は、Yトナーを用いる現像装置5YによってYトナー像に現像される。そして、後述する中間転写ベルト11上に中間転写される。ドラムクリーニング装置2Yは、中間転写工程を経た後の感光体1Y表面に残留したトナーを除去する。また、除電装置3Yは、クリーニング後の感光体1Yの残留電荷を除電する。この除電により、感光体1Yの表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。他色のプロセスユニット6M,C,Kにおいても、同様にして感光体1M,C,K上にM,C,Kトナー像が形成され、中間転写ベルト11上に中間転写される。
先に示した図1において、プロセスユニット6Y,M,C,Kの図中上方には、光書込ユニット7が配設されている。潜像形成手段たる光書込ユニット7は、図示しないパーソナルコンピュータ等から送られてくる画像情報に基づいて発したレーザ光Lにより、プロセスユニット6Y,M,C,Kにおけるそれぞれの感光体を光走査する。この光走査により、感光体1Y,M,C,K上にY,M,C,K用の静電潜像が形成される。なお、光書込ユニット7は、光源から発したレーザ光(L)を、モータによって回転駆動した図示しないポリゴンミラーで主走査方向に走査しながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体に照射するものである。かかる構成の光書込ユニット7に代えて、LEDアレイからのLED光を照射するものを採用しても良い。
中間転写ベルト11の図中下方には、記録体たる転写紙Pを複数枚重ねた紙束の状態で収容する給紙カセット50が配設されており、一番上の転写紙Pに給紙コロ50aを押し当てている。そして、この給紙コロ50aを回転駆動させることで、一番上の転写紙Pを給紙路51に送り出す。送り出された転写紙Pは、給紙路51の末端に配設されたレジストローラ対52のローラ間に向けて送られる。シート材供給手段たるレジストローラ対52は、転写紙Pを挟み込むべく両ローラを回転駆動するが、挟み込んですぐに回転を一旦停止させる。そして、転写紙Pを適切なタイミングで後述の転写定着ニップに向けて送り出す。
プロセスユニット6Y,M,C,Kの図中下方には、中間転写体であり且つ像担持体である中間転写ベルト11を張架しながら無端移動せしめる中間転写ユニット10が配設されている。中間転写ユニット10は、中間転写ベルト11の他、ベルトクリーニング装置16、冷却装置17、ベルトマークセンサ18などを備えている。また、4つの1次転写バイアスローラ12Y,M,C,K、駆動ローラ13、テンションローラ14、及びクリーニングバックアップローラ15からなる張架ローラ群も備えている。中間転写ベルト11は、この張架ローラ群のそれぞれのローラに裏面(ループ内周面)が支えられながら所定のテンションで張架されている。そして、図示しない駆動手段によって図中時計回り方向に回転駆動される駆動ローラ13によって図中時計回り方向に無端移動せしめられる。
4つの1次転写バイアスローラ12Y,M,C,Kは、このように無端移動せしめられる中間転写ベルト11を感光体1Y,M,C,Kとの間に挟み込んでそれぞれ1次転写ニップを形成している。これら1次転写バイアスローラは中間転写ベルト11の裏面(ループ内周面)にトナーとは逆極性(例えばプラス)の転写バイアスを印加する方式のものであるが、電極から放電するチャージャ方式のものであってもよい。
中間転写ベルト11は、その無端移動に伴ってY,M,C,K用の1次転写ニップを順次通過していく過程で、感光体1Y,M,C,K上のY,M,C,Kトナー像が重ね合わせて1次転写される。これにより、中間転写ベルト11上に4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
中間転写ユニット10の図中右側方には、転写定着ローラ21などを有する転写定着装置20が配設されており、転写定着ローラ21と中間転写ユニット10の駆動ローラ13との間に中間転写ベルト11を挟み込んで2次転写ニップを形成している。そして、中間転写ユニット10の駆動ローラ13には、図示しない電源によってトナーと同極性であるマイナス(−0.5〜2kV)の2次転写バイアスが印加されている。一方、転写定着装置20の転写定着ローラ21は、接地されている。これらの結果、中間転写ベルト11と転写定着ローラ21との当接部である2次転写ニップには、トナーをベルト側から転写定着ローラ21側に向けて静電的に移動させる2次転写電界が形成されている。なお、転写定着装置20の転写定着ローラ21は、後述する理由により、100[℃]程度まで加熱されている。また、転写定着ローラ21は、中間転写ベルト11よりも表面粗さが大きくなっている。
中間転写ベルト11が4つの1次転写ニップを通過したことによって中間転写ベルト11のおもて面に形成された4色トナー像は、ベルトの無端移動に伴ってこの2次転写ニップに進入する。そして、2次転写電界やニップ圧の影響を受けて、中間転写ベルト11のおもて面から転写体たる転写定着ローラ21の表面に一括2次転写される。このとき、4色トナー像は転写定着ローラ21からの加熱によってトナーが軟化せしめられることで、ベルト表面よりも表面の粗い転写定着ローラ21への付着力を高める。このことにより、2次転写が助長される。
中間転写ベルト11のベルト幅方向の一端部には、アルミ等の光反射性に優れた材料からなるパッチ状の図示しないベルトマークが、ベルト全周に渡って所定のピッチで複数固定されている。これらのベルトマークは、2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト11の表面に所定の間隙を介して対向するように配設された反射型フォトセンサからなるベルトマークセンサ18によって検知される。
中間転写ベルト11の無端移動速度は、駆動ローラ13の駆動源となっている駆動モータを等速で回転させていても、駆動伝達ギヤの偏心やベルトの厚み偏差などによって微妙に変化してしまう。中間転写ベルト11が等速で無端移動している場合には、ベルトマークセンサ18によるマーク検知間隔が所定の時間間隔になるが、中間転写ベルト11の速度変動が生じると、このマーク検知間隔が変化する。本プリンタは、図示しないベルト速度制御回路を備えており、ベルトマークセンサ18からの出力信号に基づいて中間転写ベルト11の速度変動を検知し、その検知結果を駆動モータの駆動速度にフィードバックする。これにより、中間転写ベルト11の速度変動を抑えている。
ベルトマークセンサ18の図中左側方には、ヒートパイプ17a、クリーニングブレード17bなどを有する冷却装置17が配設されており、ヒートパイプ17aを中間転写ベルト11のおもて面に当接させながら回転させている。ヒートパイプ17a内には、図示しない冷媒が内包されており、パイプを通じて伝導してくる熱を効率良く吸収する。これにより、2次転写ニップにおける転写定着ローラ21との接触で昇温せしめられた中間転写ベルト11が冷却される。中間転写ベルト11のおもて面には、上述の2次転写ニップで転写定着ローラ21に転写されなかった転写残トナーが付着しているため、ヒートパイプ17aに転写残トナーの一部が付着することがある。ヒートパイプ17aに付着した転写残トナーは、ヒートパイプ17aに当接しているクリーニンググレード17bによって除去される。
中間転写ベルト11の図中左側方には、ベルトクリーニング装置16がクリーニングバックアップローラ15との間に中間転写ベルト11を挟み込むように配設されている。冷却装置17によって冷却された中間転写ベルト11のおもて面は、このベルトクリーニング16との当接位置であるクリーニング位置を通過する際に、転写残トナーがクリーニングされる。そして、この後に、上述した4つの1次転写ニップを順次通過して4色トナー像が形成される。
転写定着装置20は、転写定着ローラ21の他、ハロゲンランプ22、反射板23、加圧ローラ24、クリーニングローラ25、第1案内板26、第2案内板27、筺体であるケーシング28などを有している。
転写定着ローラ21は、アルミニウム等の金属からなる芯金21aと、これの表面に形成された多孔質セラミックやガラスなどの硬質材料からなる断熱層21bとを有している。また、この断熱層21bの表面に0.05〜0.5[mm]の厚みで形成されたシリコーンゴム等の弾性材料からなる弾性層21bや、これの表面に10〜30[μm]の厚みで被覆されたPFAやPTFE等のフッ素樹脂材料からなる図示しない表面層も有している。フッ素樹脂材料からなる表面層は、材料のコーティングあるいは、チューブ材料の熱収縮などによって弾性層21bの表面に形成されたものであり、表面に付着したトナーに対して良好な離型性を発揮する。芯金21aは、昇温時間の高速化のために厚さを1[mm]以下にすることが望ましい。また断熱層21bは、高い断熱性能と、後述する転写定着ニップにかかる荷重に耐え得る圧縮強度とを両立させる目的で、熱伝導率を0.1[W/mK]以下にし、且つ圧縮強度を3[MPa]以上にすることが望ましい。また、弾性層21cは、一定の表層ユニバーサル硬度を確保するために、厚さを0.1[mm]以上にすることが望ましく、且つ、昇温時間の高速化のために厚さを0.5[mm]以下にすることが望ましい。また、表面層は、一定の表層ユニバーサル硬度を確保するために、厚さを30[μm]以下にすることが望ましい。なお、転写定着ローラ21については、給紙カセット50内に収容可能な最大サイズ(本例ではA3サイズ)の転写紙Pの長さよりも周長を大きくしている。
転写定着ローラ21の図中下方には、ハロゲンランプ22と反射板23とを有する加熱手段が配設されている。ハロゲンランプ22は、転写定着ローラ21と所定の間隙を介して対向するように配設されている。また、反射板23は、ハロゲンランプ22における転写定着ローラ21との非対向部である図中下側の面に対して、所定の間隙を介して対向するように配設されている。ハロゲンランプ22が点灯すると、それによって発せられる赤外線のうち、転写定着ローラ21に向けて進むものは、転写定着ローラ21を直接輻射によって加熱する。また、転写定着ローラ21とは反対側に向けて進む赤外線は、反射板21での反射によって進行方向が反転せしめられた後、転写定着ローラ21に至る。これにより、転写定着ローラ21を間接輻射して加熱する。なお、ハロゲンランプ22を転写定着ローラ21に対向させる代わりに、転写定着ローラ21の内部に配設し、内部から転写定着ローラ21を加熱するようにしてもよい。但し、この場合、転写定着ローラ21の芯金を介して表面を加熱することになるので、蓄熱量を大きくしてしまう。
転写定着装置20内には、転写定着ローラ21の表面温度を周知の技術によって検知する図示しない表面温度センサが配設されており、図示しないヒーター電源回路に温度信号を出力する。このヒーター電源回路は、表面温度センサからの温度信号に基づいて、ハロゲンランプ22への電源供給をオンオフする。これにより、転写定着ローラ21の表面温度が一定範囲内に維持される。
転写体たる転写定着ローラ21は、図示しない駆動手段によって図中反時計回り方向に回転駆動される。これにより、転写定着ローラ21の表面が図中反時計回りに無端移動する。中間転写ベルト11から転写定着ローラ21に2次転写された4色トナー像は、転写定着ローラ21からの熱伝導によって加熱されて徐々に軟化していく。更に、転写定着ローラ21の表面移動に伴ってハロゲンランプ22との対向位置を通過する際に、輻射によって更に加熱される。これにより、4色トナー像中のトナーが十分に軟化せしめられる。このとき、トナー層中の温度分布は、トナー層の厚み方向において、ローラ側よりもランプ側の方が高くなっている。第1参考形態に係るプリンタでは、ローラ側の温度が80[℃]程度になるのに対し、ランプ側の温度が110〜120[℃]程度になるように、ハロゲンランプ22による加熱を行うようになっている。より詳しくは、転写定着工程は後述する転写定着ニップの出口で完了するため、この出口における転写紙とトナー像との界面が110〜120[℃]程度になるようにハロゲンランプ22のオンオフが制御される。
転写定着ローラ21の図中右側方には、加圧ローラ24が転写定着ローラ21に向けて加圧されるように配設されており、転写定着ローラ21に当接しながら回転して転写定着ニップを形成している。ニップ形成体たる加圧ローラ24は、鉄などの金属からなる芯金24aと、これの表面に形成された多孔質セラミックやガラスなどの硬質材料からなる断熱層24bとを有している。また、断熱層24bの表面に形成されたシリコーンゴムなどの弾性材料からなる弾性層24cや、これの表面に形成されたフッ素系樹脂などからなる図示しない表面層も有している。芯金24aは、昇温時間の高速化のために厚さを1[mm]以下にすることが望ましい。また、断熱層24bは、高い断熱性能と、転写定着ニップにかかる荷重に耐え得る圧縮強度とを両立させるために、熱伝導率を0.1[W/mK]以下にし、且つ圧縮強度を3[Mpa]以上にすることが望ましい。また、弾性層24cは、一定の表層ユニバーサル硬度を確保するために、厚さの下限を0.1[mm]とし、且つ、昇温時間の高速化のためには厚さの上限を0.5[mm]にすることが望ましい。また、表面層は、一定の表層ユニバーサル硬度を確保するために、厚さを30[μm]以下にすることが望ましい。
ハロゲンランプ22での輻射によって十分に軟化せしめられた4色トナー像は、図3に示すように、転写定着ローラ21の表面移動に伴って転写定着ニップに進入する。一方、転写定着ローラ22の図中下方に配設された図示しないレジストローラ対は、転写紙Pを転写定着ニップで4色トナー像に同期させ得るタイミングで転写定着装置20に向けて送り出す。
転写定着ニップでは、軟化した4色トナー像中のトナーが、転写紙Pの繊維内にトナー層中の表面側のトナーを食い込ませる。これにより、4色トナー像が転写紙Pに定着せしめられる。転写定着ニップの出口では、転写定着ローラ21と転写紙Pとが離間するが、4色トナー像は、転写定着ローラ21に対する付着力よりも、ローラより表面の粗い転写紙Pに対する付着力を高めている。このため、転写定着ローラ21上の4色トナー像が転写紙P上に3次転写される。なお、紙とローラとの表面粗さの差だけでは3次転写が良好に行われない場合には、3次転写を補助する目的で静電転写を併用してもよい。この場合、転写定着ローラ21や加圧ローラ24における芯金上の各層として、カーボン等の導電物質を分散せしめた材料からなるものを用い、何れか一方のローラの芯金を接地するとともに、もう一方のローラの芯金に転写バイアスを印加すればよい。
転写定着ニップを通過した後の転写紙Pは、図1に示したように、転写定着装置20から排出された後、図示しない排紙ローラ対を経由して機外へと排出される。また、転写定着ニップを通過した後の転写定着ローラ21の表面には、転写紙Pに定着されなかった3次転写残トナーが付着している。この3次転写残トナーは、転写定着ローラ21に当接しながら回転するクリーニングローラ25によってクリーニングされる。
以上の基本的な構成を備える本プリンタにおいては、光書込ユニット7と、4つのプロセスユニット6Y,M,C,Kと、中間転写ユニット10とにより、像担持体たる中間転写ベルト11の表面に可視像たるトナー像を形成する可視像形成手段が構成されている。
次に、本プリンタの特徴的な構成について説明する。
図4は、転写定着装置20を拡大して示す拡大構成図である。同図において、転写定着装置20は、ケーシング28を有しており、これに転写定着ローラ21、加圧ローラ24、クリーニングローラ25、加熱手段などを内包している。ケーシング28は、転写定着ローラ21の周面の一部を外部に露出させて図示しない中間転写ベルトに当接させるための表面露出用開口28aと、転写紙を受け入れるための受入用開口28bと、転写紙を排出するための排出口28cとを有している。ケーシング28を構成する材料としては、放射率の低い金属光沢を有する板状部材を所定の空隙又は発泡性断熱材を介して2重に設けたものを例示することができる。ノートパソコンのCPU冷却用に用いられるマイクロヒートパイプ構造を内包する薄板でもよい。これら断熱効果に優れた材料を用いることで、転写定着装置20内の熱の逃げを抑えることができる。
受入用開口28bは、鉛直方向下方を向くようにケーシング28に形成されており、転写定着装置20の下方に配設されたレジストローラ対から送られてくる転写紙をケーシング28内に受け入れる。この受入用開口28aの周縁部のうち、図中左側の縁部には第1ホルダー部材30が固定されている。また、また、図中右側の縁部には第2ホルダー部材31が固定されている。
転写定着ニップと受入用開口28bとの間には、第1案内板26や第2案内板27が配設されている。加熱手段からの放熱によって昇温し易い位置にあるこれら第1案内板26や第2案内板は、銅やアルミなどの金属材料からなる可撓性の薄板を基材としている。基材の表面には転写紙との摺動をスムーズにするためのフッ素樹脂などの低摩擦材料からなる表面層が被覆されている。第1案内板26は、開口側の端部が第1ホルダー部材30によって片持ち支持されており、ニップ側の端部である自由端側を転写定着ニップの近傍に位置させている。第2案内板27は、第1案内板26に対面する姿勢で、開口側の端部が第2ホルダー部材31によって片持ち支持されており、ニップ側の端部である自由端側を第1案内板26の自由端側に接触させている。これら第1案内板26や第2案内板27は、互いに自由端側を接触させることで受入用開口28bを閉じながら、両案内板の間に進入してくる記録シート材たる転写紙を転写定着ニップに向けて案内する。
転写定着装置20内では、ハロゲンランプ22の発する熱によって上昇気流が発生し易くなっている。鉛直方向下方を向いている受入用開口28bが口を開いたままでいると、受入用開口28bからケーシング28内に外気が活発に取り込まれて、上昇気流を加速してしまう。そして、受入用開口28bよりも鉛直方向の上側にある表面露出開口28aや排出用開口28bから熱気を活発に外部に逃がして、保温力を大きく低下させてしまうことになる。しかしながら、本プリンタでは、図示のように、第1案内板26の自由端側と第2案内板27の自由端側との接触によって受入用開口28bを閉じているので、図中の太矢印で示すように、受入用開口28bからの外気の取り込みを回避する。これにより、ケーシング28内で発生する上昇気流を抑えて、内部の熱の逃げを低減することができる。よって、転写定着装置20の熱損失量を低減することができる。
第1案内板26と第2案内板27とに案内されながら搬送される転写紙の先端部は、やがて両案内板の接触部にさしかかって板間に進入しようとする。このとき、転写紙Pはその厚みによって第1案内板26や第2案内板27の自由端側を押し広げようとする。すると、可撓性の第1案内板26や第2案内板27がそれぞれ自由端側を両板が対向する内側とは反対側の外側に向けて撓む。この撓みにより、両案内板が離間するとともに、両案内板の間に転写紙が進入して、図1に示したようにケーシング28内の転写定着ニップに向けて導かれる。なお、第1案内板26と第2案内板27との両方について、それぞれ自由端側を撓みによって変位させるようにした例について説明したが、何れか一方だけを変位させるようにしてもよい。また、自由端側の変位については、撓みによって実現するのではなく、例えば固定端側に設けた回動軸を中心とする回動によって実現してもよい。
図5は、従来の一般的な定着装置100を示す概略構成図である。この定着装置100は、転写紙にトナー像を転写する図示しない転写手段を経由した後の転写紙に対して、トナー像を定着させるためのものである。そして、ケーシング100内に、定着ローラ102と加圧ローラ104とを内包している。定着ローラ102はハロゲンランプ103を内包しており、図示しない駆動手段によって図中反時計回り方向に回転駆動される。加圧ローラ104は、定着ローラ102に向けて押圧され、その表面を定着ローラ102に当接させて定着ニップを形成しながら、図中時計回り方向に回転する。ケーシング100には、鉛直方向下方を向くようにケーシング100の底壁に設けられた受入用開口101aと、鉛直方向上方を向くようにケーシング100の上壁に設けられた排出用開口101bとを有している。受入用開口101aから受け入れられた図示しない転写紙は、定着ローラ102と加圧ローラ104との当接部である転写ニップを通過する過程で、定着ローラ102によって加熱されながら、ニップ圧が付与される。これにより、表面にトナー像が定着せしめられた後、排出用開口101bを経由してケーシング100外に排出される。定着ニップと受入用開口101aとの間には、案内板101が配設されており、これは受入用開口101aの周縁部のうち、図中右側の縁部に片持ち支持されている。
このようにして、受入用開口101aの図中右側の縁部には案内板101が固定されているが、図中左側の縁部には案内板が固定されていない。これは次に説明する理由による。即ち、従来の定着装置100の場合には、図示しない転写手段によってトナー像が転写された転写紙を受入用開口101aから受け入れるが、転写紙における定着ローラ102との対向面には未定着のトナー像が担持されている。受入用開口101aの図中左側の縁部にも案内板を固定してしまうと、その案内板によって転写紙の未定着のトナー像を擦ってしまう。このため、図示の定着装置100においては、受入用開口101aの図中左側の縁部には案内板を設けていないのである。加えて、受入用開口101aの図中左側の縁部で転写紙の未定着のトナー像を擦ってしまわないように、受入用開口101aの図中左右方向の幅を数[mm]といった具合に程度大きくとっている。かかる構成では、図中太矢印で示したように、ハロゲンランプ103の発熱によってケーシング100内で発生する上昇気流に伴って、受入用開口101aから外気を積極的に取り入れてしまう。同時に、排出用開口101bから熱気を積極的にケーシング外に逃がしてしまうため、定着装置100における熱損失量が相当に大きくなっていた。
これに対し、本プリンタにおける転写定着装置20では、先に図1に示したように、トナー像を担持していない転写紙Pをケーシング28内に受け入れるため、転写紙Pの両面にそれぞれ案内部材を摺擦せしめても、トナー像を乱すといった事態が起こらない。そこで、先に図4に示したように、受入用開口28bの周縁部のうち、転写紙Pの厚み方向に相当する図中左側、右側の縁部にそれぞれ案内板を設け、それぞれを転写紙Pの一方の面、他方の面に摺擦させる。そして、これら2つの案内板(第1案内板26、第2案内板27)によって受入用開口28bを閉じて、受入用開口28bからの外気の受入を遮断するようになっている。
図1において、第1案内板26と第2案内板27との接触部は、転写ローラたる転写定着ローラ21とニップ形成ローラたる加圧ローラ24とが当接する転写定着ニップよりも両ローラの表面移動方向の上流側の領域であって、且つ、両ローラの周面が互いに対向する領域に位置している。かかる構成では、第1案内板26と第2案内板27とにより、転写紙Pを両ローラの間に位置する転写定着ニップの近傍まで案内して、ニップ直前で正確に位置合わせする。そして、これにより、画像の位置ズレのない高品質の画像を形成することができる。
なお、転写定着ニップにおいて、加熱転写方式と、静電転写方式とを併用する場合には、上述したように、転写定着ローラ21、又は加圧ローラ24の何れか一方を接地し、且つもう一方に3次転写バイアスを印加することになる。かかる構成においては、図1に示したように、転写紙Pの先端側が転写定着ニップに挟まれているときに、転写紙Pの後端側が第1案内板26と第2案内板27との間に挟まれる。これにより、転写定着ニップと、第1案内板26及び第2案内板27との間が転写紙Pで橋渡しされる。このとき、吸湿によって転写紙Pの電気抵抗値が相当に低くなっていると、転写電流が転写紙Pを通して第1案内板26や第2案内板27にリークしてしまう。そこで、転写定着ニップにおいて加熱転写方式と静電転写方式とを併用する場合には、第1案内板26及び第2案内板27として、絶縁性の材料からなる表面層を形成したものを用いる。これにより、両案内板への電流のリークを回避することができる。
本プリンタでは、第1案内板26、第2案内板27として、それぞれ、転写紙Pとの接触面におけるシート搬送方向と直交する方向の寸法、即ち、図紙面と直交する方向の寸法を、次のような条件にしたものを用いている。即ち、給紙カセット50内に収容可能な最大サイズの転写紙P(本例ではA3サイズ)の搬送方向と直交する方向の寸法よりも大きくするという条件である。かかる構成では、最大サイズの転写紙Pを用いる場合であっても、その転写紙Pを確実に第1案内板26及び第2案内板27によって転写定着ニップに向けて案内することができる。
プリンタ内のレイアウトについては、ケーシング28の排出用開口28cを図示のように鉛直方向上方に向けるレイアウトにすることが望ましい。このようにすることで、ケーシング28の上部で滞る過剰な熱を排出用開口28cから少しずつ逃がしてケーシング内における結露を抑える。これにより、水滴を転写紙Pに付着させることによる画質の低下を抑えることができる。なお、転写紙Pをケーシング28外に排出するための排出用開口28cを鉛直方向上方に向けるためには、転写定着ニップ内で転写紙Pを鉛直方向下方から上方に向けて搬送するようにする必要がある。
中間転写ベルト11から転写定着ローラ21へのトナー像の転写性(転写効率や像形状の維持)は、トナー像を構成するトナー粒子の形状に関与していることが知られている。そして、トナー粒子のワーデル実用球形度φが0 .8以上であるトナーは転写性に優れている。そこで、トナーとしては、ワーデル実用球形度φが0 .8以上であるものを用いるようにする。ワーデル実用球形度φについては、特開平9 −258474号公報に開示されている方法で測定することが可能である。具体的には、ワーデル実用球形度φについては、「φ=(粒子投影面積に等しい円の直径L1)/(粒子投影像に外接する円の直径L2)」という関係式で求めることができる。粉体トナーをスライドグラス上にトナーを適当量のせ、これを顕微鏡にて500倍で観察し、任意の100個のトナーについてそれぞれ、前述のL1及びL2を測定し、ワーデル実用球形度φを求める。そして、100個あたりのワーデル実用球形度φの平均が0.8以上になるトナー粉体を用いるのである。
なお、第1案内板26、第2案内板27として、それぞれ可撓性のものであって且つ互いに自由端側を接触させたものを設けた例について説明したが、非可撓性のものであって且つ互いに自由端を5mm以下の間隙で対向させるようにしたものを用いてもよい。
また、本プリンタにおいては、転写定着装置20のケーシング28の底板と、これに固定された第1案内板26及び第2案内板27とにより、転写定着ニップの入口側を覆う覆い部材が構成されている。そして、第1案内板26と第2案内板27との間隙が、転写紙Pを転写定着ニップに導くための開口として機能している。
図6は、第1参考形態に係るプリンタにおける転写定着装置の第1変形例装置20Aの要部を示す拡大構成図である。この第1変形例装置20Aでは、図1に示した転写定着ローラ21の代わりに、駆動ローラ40、転写定着ベルト41、バックアップローラ42などからなる転写定着ベルトユニットを備えている。転写体たる転写定着ベルト41は、そのループ内側に配設された駆動ローラ40とバックアップローラ42とによって張架されながら、図示しない駆動手段によって図中反時計回り方向に回転駆動される駆動ローラ40によって図中反時計回り方向に無端移動せしめられる。中間転写ベルト11は、転写定着ベルト41の駆動ローラ40に対する掛け回し箇所のうち、図中左側の領域に当接して2次転写ニップを形成している。また、加圧ローラ24は、転写定着ベルト41の駆動ローラ40に対する掛け回し箇所のうち、図中右側の領域に当接して転写定着ニップを形成している。2次転写ニップで中間転写ベルト11から転写定着ベルト41に2次転写された4色トナー像は、転写定着ニップで転写紙Pに3次転写されるとともに紙面に定着せしめられる。転写定着ニップを通過した後の転写定着ベルト41のおもて面に付着している3次転写残トナーは、バックアップローラ42との間に転写定着ベルト41を挟み込んでいるクリーニングローラ25によって除去される。
かかる構成の変形例装置20Aでは、転写定着ローラ(21)の代わりに転写定着ベルトユニットを用いることで、転写定着ニップの出口から2次転写ニップに至るまでの転写体(転写定着ローラ21や転写定着ベルト41)の移動距離を長くする。これにより、転写体をより冷却してから2次転写ニップに進入させる。そして、2次転写ニップにおける転写体から中間転写ベルト11への熱伝導を抑えて、中間転写ベルト11の熱劣化を抑えることができる。また、転写定着ローラ21を用いる場合にはハロゲンランプ22からの熱をローラの芯金まで熱伝導させてしまうが、転写定着ベルトユニットを用いる場合には、ローラの芯金までの熱伝導を抑えることが可能になる。これにより、蓄熱量を低減してエネルギー効率を高めることもできる。
図7は、第1参考形態に係るプリンタにおける転写定着装置の第2変形例装置20Bの要部を示す拡大構成図である。この第2変形例装置20Bでは、転写体の表面に2次転写された4色トナー像を加熱するための発熱源として、ハロゲンランプ(22)の代わりに、電磁誘導装置を有している。この電磁誘導装置は、転写定着ローラ21の表面層よりも下側に設けられた銀等からなる発熱層21dと、転写定着ローラ21に所定の間隙を介して対向するように配設された誘導コイル42及び図示しないコアとからなる。誘導コイル42が励磁されると、図示しないコアが磁気を発する。この磁気により、転写定着ローラ21の発熱層21d内に渦電流が発生して発熱層21dが発熱する。これにより、転写定着ローラ21の表面層や、これの上に担持された4色トナー像が加熱される仕組みである。かかる構成では、発熱源として機能する発熱層21dを転写定着ローラ21の表面近傍に設けることで、輻射方式に比べてより低いエネルギーで転写定着処理を行うことが可能になる。
図8は、第1参考形態に係るプリンタにおける転写定着装置の第3変形例装置20Cの要部を示す拡大構成図である。この第3変形例装置20Cでは、転写定着ニップの出口と、ケーシング28の排出用開口28cとの間に、互いに対向するように設けられた第1排紙案内板32、第2排紙案内板33を有している。転写定着ニップから出てくる転写紙Pは、これら排紙案内板の間に進入して、排出用開口28cに向けて案内される。第1排紙案内板32及び第2排紙案内板33と、排出用開口28cとの間には、排紙コロ対34が配設されており、転写紙Pはこの排紙コロ対34のコロ間を経由して排紙用開口28cに至る。
ケーシング28の上壁には、回動軸36を中心に回動することで排紙用開口28cを開閉するシャッタ部材35が設けられている。回動軸36がギヤ等からなる図示しない駆動伝達を介して回動せしめられることで、シャッタ部材35が回動して排紙用開口28cを開閉する仕組みである。ケーシング28に設けられた3つの開口(28a,b,c)のうち、ケーシング28内の熱を最も外部に逃がし易いのは、ケーシング28の上壁に設けられた排紙用開口28cである。そこで、第3変形例装置20Cでは、排紙用開口28cからの無駄な熱気の漏洩を極力抑えるべく、シャッタ部材35が設けられている。これにより、転写紙Pを排紙用開口28cから排出するときだけ排紙用開口28cを開いたり、あるいは、連続プリント動作時には連続排紙中に排紙用開口28cを連続的に開いたりすることで、熱損失を大幅に低減することができる。なお、シャッタ部材35を閉じることによって熱を過剰に滞らせてしまう場合には、シャッタ部材35を排紙時以外のタイミングでも定期的に開く制御をシャッタ動作制御手段に行わせればよい。これにより、熱を過剰に滞らせることによるケーシング28内での結露を回避することができる。また、シャッタ部材35については、回動による開閉動作を行うものではなく、スライドによる開閉動作を行うものを設けてもよい。
図9は、第1参考形態に係るプリンタの転写定着装置における第4変形例装置の第1案内板26を示す拡大斜視図である。この第4変形例装置においては、第1案内板26として、第1ホルダー部材30に固定されていない自由端側を紙搬送方向と直交する方向に複数に分割するために、自由端に対して同方向に所定ピッチで切れ込み26aを入れている。これら切れ込み26aにより、自由端側が同方向に複数に分割され、それぞれ独立して撓むようになっている。第1案内板26の転写紙との接触部における紙搬送方向と直交する方向の長さL3は、先に図1に示した給紙カセット50内に収容可能な最大サイズの転写紙の幅よりも長くなっている。そして、最大サイズの転写紙が転写定着装置内に送られる場合には、その転写紙に対して、第1案内板26の自由端側における全ての分割部が接触して撓むことで、図示しない受入用開口を全幅において開口させる。これに対し、最大サイズよりも小さな転写紙が送られる場合には、第1案内板26の自由端側における全ての分割部のうち、一部だけが接触して撓む。その転写紙に接触しなかった分割部は、撓むことなく図示しない第2案内板に接触したままでいる。かかる構成では、最大サイズよりも小さな転写紙が転写定着装置内に送られる場合に、第1案内板の自由端側における幅方向の領域のうち、転写紙に接触しない領域も撓ませてしまい、これによって第2案内板との間に僅かな間隙を形成してしまうことによる受入用開口からの熱の逃げや外気の取り入れを回避することができる。なお、第1案内板26に代えて、第2案内板(27)を分割した構造にしてもよいし、両方の案内板をそれぞれ分割した構造にしてもよい。
次に、第参考形態に係るプリンタについて説明する。なお、第2参考形態に係るプリンタの基本的な構成については、以下に特筆しない限り、第1参考形態に係るプリンタと同様であるので説明を省略する。また、以降に示す図において、第1参考形態に係るプリンタと同様の機能を発揮する部材や装置については、同プリンタと同じ符号を付す。
図10は、本プリンタにおける転写定着装置20の受入用開口28bの付近を示す拡大構成図である。本プリンタの転写定着装置20の構成は、第1参考形態に係るプリンタのものとほぼ同様である。但し、第1参考形態に係るプリンタが第1案内板26と第2案内板27とが互いに自由端側を接触させていたのに対し、本プリンタでは、両案内板の自由端側の先端を、互いに微小間隙Gを介して対向させている点で、両プリンタの構成は異なっている。この微小間隙Gの値は、250[μm]以下になっており、プリンタに一般的に用いられる厚紙の厚み以下である。かかる構成においては、転写紙を転写定着装置20に受け入れていないときには、受入用開口28bを250[μm]以下という微小な幅でしか開かないことで、受入用開口28bからの熱気の逃げや外気の取り込みを抑えて、転写定着装置20の熱損失を抑えることができる。また、転写紙を受け入れるときには、第1案内板26や第2案内板27の自由端側の撓みによる変位により、転写紙の厚みを限度として受入用開口28bを開いて、転写紙をケーシング28内に受け入れることができる。なお、微小間隙Gを、普通紙の一般的な厚みである100[μm]以下にしてもよい。
図20は、第2参考形態に係るプリンタの転写定着装置における第1変形例装置20Hを示す拡大斜視図である。この第1変形例装置20Hにおいては、各種のローラ(21、24、25)やハロゲンランプ22を内包する筺体としてのケーシングを備えておらず、それらがプリンタ内で露出した状態になっている。但し、転写定着ニップと、これの下方にある図示しないレジストローラ対(図1の52)との間に、両者間を遮蔽するための遮蔽板29を備えている。この遮蔽板29における転写定着ニップの直下の箇所には、開口29aが設けられており、この開口29aの相対向する2つの内壁に、第1案内板26と第2案内板27とが片持ち支持されている。そして、これら第1案内板26及び第2案内板27における互いの自由端の間隙が5[mm]以下になっている。なお、0[mm]も5[mm]以下の範囲内である。
かかる構成では、第1案内板26と第2案内板27との間隙を、従来では設定していなかった5[mm]以下という短寸にすることで、覆い部材たる遮蔽板29よりも転写紙搬送方向上流側で転写紙の搬送に伴って生じる気流の開口29aへの進入量を低減する。これにより、開口29aから進入した気流によってハロゲンランプ22の周囲に滞留する熱気を吹き飛ばしてしまうといった事態を抑えて、熱損失量を低減することができる。
次に、第参考形態に係るプリンタについて説明する。なお、第3参考形態に係るプリンタの基本的な構成については、以下に特筆しない限り、第1参考形態に係るプリンタと同様であるので説明を省略する。また、以降に示す図において、第1参考形態に係るプリンタと同様の機能を発揮する部材や装置については、同プリンタと同じ符号を付す。
図11は、本プリンタの転写定着装置20を示す概略構成図である。図示の転写定着装置20は、先に図8に示した第3変形例装置20Cとほぼ同様の構成になっている。但し、レジストローラ対52から送り出された転写紙を転写定着装置20に向けて搬送する給紙路が転写定着装置20の受入用開口の周縁部に片持ち支持される2つの案内板のうち、第1案内板26に向けて転写紙を送り出すように構成されている点が図8の第3変形例装置20Cと異なる。また、2つの案内板(26、27)が回動によって自由端側を変位させる点も図8の第3変形例装置20Cと異なる。
第1案内板26は、ハロゲンランプ22や反射板23などからなる加熱手段の近傍に位置しているため、加熱手段によって加熱される。その温度は、加熱手段から第1案内板26までの距離や、反射板23の形状などによって異なるが、100[℃]程度になることもある。このように加熱手段に加熱される第1案内板26に向けて転写紙を繰り出すように、給紙路51は構成されている。具体的には、給紙路51は、図中左側に配設された第1路板51aと、図中右側に配設された第2路板51bとの間に転写紙を通すものであるが、給紙方向の端部では、第2路板51bが第1路板51aよりも長く突出するようになっており、且つ、その突出箇所を第1路板51aに向けて湾曲させている。これにより、給紙路51の端部において、転写紙が第2路板51bの端に当たって第1案内板26に向けて送り出され、第1案内板26と第2案内板27との接触部よりも上流側にて、転写紙が第1案内板26に押し当てられる。かかる構成では、転写紙を転写定着装置20に進入させるのに先立って、第1案内板26に押し当てて予備加熱することができる。この予備加熱により、第1案内板26の蓄熱を無駄に空気中に放出していた従来とは異なり、その蓄熱を利用して転写紙を昇温せしめる。そして、これによって転写定着ニップで転写紙に付与するのに必要な熱量を減らすことで、転写定着ローラ21に対する加熱手段による加熱量を低減して、熱損失を抑えることができる。本発明者らの実験によれば、転写紙を300[mm/sec]の線速で搬送するという条件にて、第1案内板26による予備加熱を行わない場合には転写定着ローラ21の表面温度を150[℃]に制御しなければならなかった。これに対し、第1案内板26による予備加熱を行う場合には、転写定着ローラ21の表面温度を140[℃]以下まで下げても、トナー像を転写紙に良好に転写定着せしめることができた。なお、第1案内板26の温度は100[℃]程度であった。また、第1案内板26が加熱手段によって十分に昇温されない場合には、反射板23と第1案内板26とをアルミ等の高熱伝導率材料で接続したり、反射板23に開口を設けてハロゲンランプ22から第1案内板26への直接輻射を行ったりすればよい。
第1案内板26、第2案内板27は、それぞれ、伝熱性の高い金属である銅やアルミなどの薄板をポリイミド等の耐熱性の樹脂などで覆ったものである。樹脂で覆って肉厚にすることで、第1案内板26の蓄熱量を大きくして、予備加熱に効率良く利用することが可能になる。但し、肉厚にしたことにより、可撓性を発揮しなくなっている。そこで、第1案内板26、第2案内板27を、回動軸26a、27aを中心に回動可能に取り付けて、バネ等の力によって両板の自由端側をそれぞれ相手の板に向けて付勢するようになっている。両板の間に転写紙が進入した場合には、バネ等による付勢方向とは反対方向に両板の自由端側をそれぞれ回動させる。これにより、自由端側の変位による受入用開口の開閉を実現している。
なお、転写定着ニップにおいて加熱転写方式と静電転写方式とを併用する場合には、第1案内板26、第2案内板27として、それぞれ絶縁性材料からなる表面層を形成したものを使用して、案内板への電流のリークを回避することが望ましい。また、静電転写方式を併用する、しないにかかわらず、これら第1案内板26の表面層としては、フッ素樹脂などの摩擦係数の低い材料からなるものを形成することが望ましい。これにより、給紙路51によって第1案内板26に押し当てられる転写紙の先端を第1案内板26の表面上で良好に滑らせて、第1案内板26上における転写紙の引っ掛かりを抑えることができる。
図12は、第1案内板26を示す拡大側面図である。図示のように、第1案内板26は、転写紙との接触面26bが、図示しない受入用開口側から転写定着ニップ側に向けて弧を描く湾曲面になっている。このような湾曲面により、第1案内板26上における転写紙先端の引っ掛かりが更に抑えられている。
図13は、第3参考形態に係るプリンタの転写定着装置20の第1変形例装置20Dを示す概略構成図である。この第1変形例装置20Dでは、第1案内板26、第2案内板27として、それぞれ薄厚で可撓性を発揮するものを用いている。かかる構成では、先に図11に示した装置のように両案内板を回動させる機構を設けなくても、転写紙との接触に伴って両案内板の自由端側をそれぞれ撓ませてケーシング28の受入用開口を開くことができる。但し、第1案内板26の蓄熱量については、図11の装置に比べて小さくしてしまう。
図14は、第3参考形態に係るプリンタの転写定着装置20の第2変形例装置20Eを示す概略構成図である。この第2変形例装置20Eでは、第2案内板(27)の代わりに、芯金にゴム等からなる弾性層が被覆された入口ガイドコロ37を設け、これの周面を第1案内板26に接触させながら回転させるようにしている。また、第1案内板26としては、薄厚で可撓性を発揮するものを用いている。入口ガイドコロ37は、ケーシング28の受入用開口の周縁部に回転自在に固定されながら、バネなどによって弱い力で第1案内板26に向けて付勢されている。第1案内板26と入口ガイドコロ37との接触によって受入用開口は閉じられているが、転写紙が両者の接触部に進入すると第1案内板26の自由端側が撓んで受入用開口が転写紙の厚みを限度に開く。これにより、転写紙がケーシング28内に受け入れられる。なお、この受入に先立って、転写紙は第1案内板26との接触によって予備加熱されることは言うまでもない。
図15は、第3参考形態に係るプリンタの転写定着装置20の第3変形例装置20Fを示す概略構成図である。この第3変形例装置20Fは、ケーシング28の排出口開口を開閉するためのシャッタ部材35をケーシング28の上壁に有する点が、図11に示した転写定着装置20と異なっている。シャッタ部材35により、転写紙Pを排紙用開口28cから排出するときだけ排紙用開口を開いたり、あるいは、連続プリント動作時には連続排紙中に排紙用開口を連続的に開いたりすることで、熱損失を大幅に低減することができる。
図16は、図15に示した第3変形例装置に更なる改良を加えた第4変形例装置20Gを示す概略構成図である。この第4変形例装置20Gでは、輻射及び反射方式の加熱手段に代えて、電磁誘導方式の加熱手段を設けている。この加熱手段は、転写定着ローラ21の弾性層と断熱層との間に設けられた発熱層21dと、転写定着ローラ21に所定の間隙を介して対向するように配設された誘導コイル39及びコア38とからなる。発熱層21dは強磁性体などの金属薄層からなる。誘導コイル39が励磁されると、コア38から磁気が発せられる。そして、発熱層21dの内部に渦電流が誘起されて、発熱層21dが発熱する。発熱層21dの厚さとしては、発熱量と熱容量との兼ね合いから200〜1000[μm]程度が望ましい。これにより、転写定着ローラ21の表面のより効率的な加熱が可能になるとともに、加熱手段の小型化を図ることができる。第1案内板26は、コア38の近傍に位置しており、誘導コイル39から発せられるジュール熱によって加熱される。なお、第1案内板26にも発熱層を設ければ、コア38から発せられる磁気によって第1案内板26を加熱することもできる。
次に、第参考形態に係るプリンタについて説明する。なお、第4参考形態に係るプリンタの基本的な構成については、以下に特筆しない限り、第1参考形態に係るプリンタと同様であるので説明を省略する。また、以降に示す図において、第1参考形態に係るプリンタと同様の機能を発揮する部材や装置については、同プリンタと同じ符号を付す。
図17は、第4参考形態に係るプリンタの転写定着装置20を示す概略構成図である。この転写定着装置20は、筺体であり且つ覆い部材であるケーシング28内に受け入れた記録シート材たる図示しない転写紙を転写定着ニップに向けて案内する第1案内板や第2案内板を有していない。これは次に説明する理由による。即ち、本プリンタでは、図示しないレジストローラ対(図1の52)から転写定着装置20に向けて送り出された転写紙を、転写定着装置20のケーシング28の底板に設けられた開口28dからケーシング28内に受け入れる。この開口28dと、ケーシング28内に形成されている転写定着ニップとの距離は非常に近く設定されており、開口28dからケーシング28内に転写紙を受入さえすれば、その転写紙を確実に転写定着ニップ内に進入させることができるからである。
ケーシング28の開口28dは、矩形状に形成されており、同図では短手方向側を正面に向けて示されている。この短手方向の長さWは、5[mm]以下に設定されており、従来の定着装置では採用されていなかった短寸となっている。従来の定着装置では、それに送り込まれる転写紙が既にトナー像を担持しているため、開口の寸法を小さくしすぎると、開口内壁でトナー像を擦って乱してしまう。このため、開口の短手方向(転写紙の厚み方向に相当する)の寸法を少なくとも数cmの長さに設定せざるを得なかった。これに対し、本プリンタの転写定着装置20では、ケーシング28内に受け入れる前の転写紙がトナー像を担持していないため、それを開口28dの内壁で擦ったとしてもトナー像を乱すことがない。そこで、短手方向の長さWを従来の定着装置では採用できなかった5[mm]以下に設定することが可能である。なお、ケーシング28の底面は、ケーシング28外での転写紙の挙動に伴って発生する気流のケーシング28内への進入を防止する。また、長さWについては、一般的に転写紙として用いられる用紙の厚み(薄紙〜厚紙)程度にすることが望ましい。
図示しないレジストローラ対と、転写定着ニップの入口側を覆う覆い部材たるケーシング28の開口28dとの間には、レジストローラ対から送り出されてから、開口28dに受け入れられる前の記録シート材を開口28dに向けて案内する受入前案内部材たる受入前第1ガイド板53及び受入前第2ガイド板54が配設されている。図示しないレジストローラ対から送り出された転写紙は、これら2つのガイド板の間に進入する。そして、受入前第1ガイド板53は、転写紙の像転写面に接触することで、転写紙を開口28dの短手方向の一端側から中央側に向けて案内する。また、受入前第2ガイド板54は、転写紙の像転写面とは反対面に接触することで、転写紙を開口28dの短手方向の他端側から中央側に向けて案内する。
これら受入前第1ガイド板53と受入前第2ガイド板54とは、レジストローラ側の互いの離間距離よりも、開口28dの互いの離間距離の方が狭くなっている。これにより、レジストローラから送り出された転写紙を離間距離の比較的大きなレジストローラ側にて両ガイド板間に受け入れた後、離間距離の比較的小さな開口28d側に案内するにつれて、開口28dの短手方向の中央側に徐々に近づけていく。
両ガイド板(53、54)における開口28d側の離間距離については、開口28dの短手方向の長さWよりも若干小さめに設定することが望ましい。そうすることで、開口28dの周囲への転写紙先端の引っ掛かりを回避することができるからである。但し、このようにしても、開口28dの短手方向の長さWを小さくし過ぎると、転写紙先端を開口28d内壁に引っ掛けてしまう可能性がでてくる。本プリンタでは、長さWを5[mm]以下、より詳しくは2[mm]以下に設定しているが、両ガイド板(53、54)の傾斜角度に応じて、開口28d内壁への転写紙先端の引っ掛かりが急激に起こり易くなり始める寸法よりは大きく設定している。かかる寸法(長さWの下限値)については、両ガイド板(53、54)の傾斜角度に応じて望ましい値が変わってくる。
次に、実施形態に係るプリンタについて説明する。なお、以下に特筆しない限り、実施形態に係るプリンタの構成は、第4実施形態に係るプリンタと同様である。図18は、実施形態に係るプリンタの転写定着装置20における開口28dの周囲を拡大して示す拡大構成図である。同図において、ケーシング28の底板におけるケーシング内面に、入口シャッタ部材たる第1入口シャッタシート81及び第2入口シャッタシート82が固定されている。これらは何れも薄厚で可撓性に優れた樹脂シートなどからなる。
第1入口シャッタシート81は、開口28dの周囲のうち、開口短手方向の一端側に続くケーシング部分に片持ち支持されており、自由端側を撓ませることが可能になっている。そして、この自由端側は、図示のように開口28dの半分を閉じている。
また、第2入口シャッタシート82は、開口28dの周囲のうち、開口端点方向の他端側に続くケーシング部分に片持ち支持されており、自由端側を撓ませることが可能になっている。そして、この自由端側は、図示のように、第1入口シャッタシート81で閉じられていない開口領域を閉じている。
これら入口シャッタシートは、互いに自由端を開口中央で接触させており、これによって開口28dの全領域を閉じている。
図示しないレジストローラ対から開口28dに転写紙Pが送られてくると、図19に示すように、転写紙Pの先端が2つの入口シャッタシート(81、82)あるいは何れか一方の入口シャッタシートに突き当たる。すると、入口シャッタシートの自由端側がケーシング28内に向けて撓んで、開口28dが開かれる。これにより、転写紙Pがケーシング28内に受け入れられる。
かかる構成では、転写紙Pをケーシング28内に送り込んでいないときには、開口28dを入口シャッタシートによって閉じているため、開口28dを常に開いている場合に比べて、転写定着装置の熱損失を低減することができる。また、入口シャッタ部材を駆動するための駆動手段を設けなくても、開口28dを開閉するための入口シャッタ部材たる2つの入口シャッタシートを動かして、開口28dを開閉することができる。
なお、転写定着ニップ入口を覆う覆い部材として、開口28dを有するケーシング28を設けた例について説明したが、転写定着装置の全体を覆うケーシングでなくてもよい。覆い部材は、少なくとも転写定着ニップ入口と、加熱手段とを覆うものであればよい。
図21は、第4実施形態に係るプリンタの転写定着装置20の第変形例装置20Jを示す拡大構成図である。この第変形例装置20Jにおいては、各種のローラ(21、24、25)やハロゲンランプ22を内包する筺体としてのケーシングを備えておらず、それらがプリンタ内で露出した状態になっている。但し、転写定着ニップと、これの下方にある図示しないレジストローラ対(図1の52)との間に、転写定着ニップを覆いながら転写定着ニップとレジストローラ対との間を遮蔽するための遮蔽板29を備えている。覆い部材としての遮蔽板29における転写定着ニップの直下の箇所には、開口29aが設けられている。そして、この開口29aの短手方向の長さが5[mm]以下になっている。
かかる構成では、開口29aの短手方向の間隙を、従来では設定していなかった5[mm]以下という短寸にすることで、覆い部材たる遮蔽板29よりも転写紙搬送方向上流側で転写紙の搬送に伴って生じる気流の開口29aへの進入量を低減する。これにより、開口29aから進入した気流によってハロゲンランプ22の周囲に滞留する熱気を吹き飛ばしてしまうといった事態を抑えて、熱損失量を低減することができる。
次に、第参考形態に係るプリンタについて説明する。なお、第5参考形態に係るプリンタの基本的な構成については、以下に特筆しない限り、第1参考形態に係るプリンタと同様であるので説明を省略する。また、以降に示す図において、第1参考形態に係るプリンタと同様の機能を発揮する部材や装置については、同プリンタと同じ符号を付す。
図22は、第5参考形態に係るプリンタの転写定着装置20を示す拡大構成図である。この転写定着装置20は、転写定着ニップの入口側を覆う覆い部材としてのケーシング28の底板における転写定着ニップの直下に開口28dが設けられている。そして、この矩形状の開口28dの4つの内壁のうち、図示しないレジストローラ対から搬送されてくる転写紙の紙厚み方向に互いに所定の距離をおいて対向する2つの長辺内壁の一方に、第1案内板26を片持ち支持している。この第1案内板26の自由端側は、もう一方の長辺内壁の方向に向いており、開口28dの入口側から転写定着装置20の内部側に徐々に入り込んでいく斜めの姿勢になっている。第1参考形態に係るプリンタとは異なり、開口28dの内壁にはこの第1案内板26しか固定されておらず、第2案内板は有していない。
第1案内板26は、その自由端側を自らを片持ち支持する開口28dの長辺内壁からもう一方の長辺内壁に向けて徐々に近づけており、自由端がそのもう一方の長辺内壁に最も近づいている。第1案内板26におけるもう一方の長辺内壁に最も近づいている箇所(図示の例では自由端)と、もう一方の長辺内壁との間の間隙Wは、5[mm]以下になっている。
かかる構成では、第1案内板26と、開口28dの長辺内壁との間隙Wを、従来では設定していなかった5[mm]以下という短寸にすることで、その間隙からケーシング内に吸い込んでしまう気流の量を抑えて、転写定着装置20の熱損失量を低減することができる。
なお、第1案内板26として、転写紙との突き当たりに伴って撓む可撓性のものを用いる場合には、間隙Wとして、5[mm]以下の範囲内である0[mm]を採用してもよい。
図23は、第5参考形態に係るプリンタの転写定着装置の第1変形例装置20Kを示す拡大構成図である。この第2変形例装置20Kにおいては、各種のローラ(21、24、25)やハロゲンランプ22を内包する筺体としてのケーシングを備えておらず、それらがプリンタ内で露出した状態になっている。転写定着ニップと、これの下方にある図示しないレジストローラ対(図1の52)との間に、転写定着ニップを覆いながら転写定着ニップとレジストローラ対との間を遮蔽するための遮蔽板29を備えている。覆い部材としての遮蔽板29における転写定着ニップの直下の箇所には、開口29aが設けられている。そして、この開口29aにおける一方の長辺内壁には、第1案内板26が片持ち支持されており、第1案内板26ともう一方の長辺内壁との間隙Wが5[mm]以下になっている。
かかる構成では、第1案内板26と、開口29aの長辺内壁との間隙Wを、従来では設定していなかった5[mm]以下という短寸にすることで、覆い部材たる遮蔽板29よりも転写紙搬送方向上流側で転写紙の搬送に伴って生じる気流の開口29aへの進入量を低減する。これにより、開口29aから進入した気流によってハロゲンランプ22の周囲に滞留する熱気を吹き飛ばしてしまうといった事態を抑えて、熱損失量を低減することができる。
これまで、転写定着ローラ21の真横に中間転写ベルト11と転写定着ローラ21との当接部である2次転写ニップを形成したプリンタについて説明したが、他の構成のプリンタについても本発明の適用が可能である。例えば、2次転写ニップを転写定着ニップに対して、斜め上方、斜め下方、真上、真下に配設してもよい。また、特開2004−145260号公報の図1に記載のように、転写定着ニップを斜めにしてもよい。また、同公報の図5や図6に記載のようなフリー転写ベルト方式、同公報の図8や図9に記載のような加圧ベルト方式、同公報の図10や図11に記載のような転写定着ベルト方式を採用してもよい。
また、これまで、各実施形態にて、電子写真方式のプリンタに本発明を適用した例について説明したが、直接記録方式によって画像を形成する画像形成装置にも、本発明の適用が可能である。この直接記録方式とは、潜像担持体によらず、トナー飛翔装置からドット状に飛翔させたトナー群を記録体や中間記録体に直接付着させて画素像を形成することで、記録体や中間記録体に対してトナー像を直接形成する方式である。特開2002−307737号公報に記載の画像形成装置などに採用されている。
以上、図1、図4、図8、図13、図14に示した装置においては、第1案内部材たる第1案内板26として、可撓性材料からなるものを用い、その自由端側を記録シート材たる転写紙Pとの接触に伴って撓ませることで、変位させるようにしている。かかる構成では、図11に示した装置のように第1案内板26を回動させる機構を設けなくても、第1案内板26の自由端側の撓みによってケーシング28の受入用開口を開くことができる。
また、図1、図4、図8、図13、図15に示した装置においては、転写体として転写ローラたる転写定着ローラ21を用いるとともに、ニップ形成体としてニップ形成ローラたる加圧ローラ24を用い、第1案内板26と、第2案内部材たる第2案内板27との接触部を、転写定着ニップよりも両ローラの表面移動方向の上流側の領域であって且つ両ローラの周面が対向している領域内に位置させている。かかる構成では、第1案内板26と第2案内板27とにより、転写紙Pを両ローラの間に位置する転写定着ニップの近傍まで案内して、ニップ直前で正確に位置合わせする。そして、これにより、画像の位置ズレのない高品質の画像を形成することができる。
また、図1に示した装置においては、転写定着ニップに向けて供給するための転写紙Pを収容するシート材収容手段たる給紙カセット50を設けるとともに、第1案内板26及び第2案内板27として、転写紙Pとの接触面における紙搬送方向と直交する方向の寸法を、給紙カセット50に収容可能な最大サイズの転写紙Pにおける紙搬送方向と直交する方向の寸法よりも大きくしている。これにより、最大サイズの転写紙Pを用いる場合であっても、その転写紙Pを確実に第1案内板26及び第2案内板27によって転写定着ニップに向けて案内することができる。
また、第1実施形態に係るプリンタの転写定着装置における第4変形例装置では、第1案内板26として、図9に示したように、少なくとも自由端側を紙搬送方向と直交する方向に複数に分割してそれぞれ転写紙との接触に伴って変位可能にしたものを用いている。かかる構成では、第1案内板の自由端側における幅方向の領域のうち、転写紙に接触しない領域も撓ませてしまい、これによって第2案内板との間に僅かな間隙を形成してしまうことによる受入用開口からの熱の逃げや外気の取り入れを回避することができる。
また、第3実施形態に係るプリンタにおいては、図12に示したように、第1案内板26における転写紙との接触面を、ケーシング(28)の受入用開口側から転写定着ニップ側に向けて弧を描く湾曲面にしている。かかる構成では、このような湾曲面により、第1案内板26上における転写紙先端の引っ掛かりを抑えることができる。
また、図8、図15に示した装置においては、駆動源の駆動の入切に伴ってケーシング28の排出用開口(28c)を開閉させるシャッタ部材35を設けているので、転写紙Pを排紙用開口28cから排出するときだけ排紙用開口28cを開いたり、あるいは、連続プリント動作時には連続排紙中に排紙用開口28cを連続的に開いたりすることで、熱損失を大幅に低減することができる。
また、実施形態に係るプリンタや各参考形態に係るプリンタにおいては、ケーシング28の排出用開口を鉛直方向上方に向けるレイアウトにしているので、上述した理由により、過剰な熱をケーシング28内に滞らせることによる結露を抑えることができる。
また、実施形態や各参考形態に係るプリンタにおいては、トナー像を形成するためのトナーとして、ワーデル実用球形度が0.8以上であるものを用いるので、転写時の乱れがない高品質の画像を形成することができる。
第1参考形態に係るプリンタを示す概略構成図。 同プリンタのY用のプロセスユニットを拡大して示す拡大構成図。 同プリンタにおける2次転写工程、3次転写工程及び定着工程を説明するための模式図。 同プリンタの転写定着装置を拡大して示す拡大構成図。 従来の一般的な定着装置を示す概略構成図。 同プリンタにおける転写定着装置の第1変形例装置の要部を示す拡大構成図。 同プリンタにおける転写定着装置の第2変形例装置の要部を示す拡大構成図。 同プリンタにおける転写定着装置の第3変形例装置の要部を示す拡大構成図。 同プリンタにおける転写定着装置の第4変形例装置の第1案内板を示す拡大斜視図。 第2参考形態に係るプリンタにおける転写定着装置の受入用開口の付近を示す拡大部分構成図。 第3参考形態に係るプリンタの転写定着装置を示す概略構成図。 同転写定着装置の第1案内板を示す拡大側面図。 同プリンタの転写定着装置の第1変形例装置を示す概略構成図。 同プリンタの転写定着装置の第2変形例装置を示す概略構成図。 同プリンタの転写定着装置の第3変形例装置を示す概略構成図。 同第3変形例装置に更に改良を加えて第4変形例装置を示す概略構成図。 第4参考形態に係るプリンタの転写定着装置20を示す概略構成図。 実施形態に係るプリンタの転写定着装置における開口の周囲構成を拡大して示す拡大構成図。 第1入口シャッタシートや第2入口シャッタシートが開いた状態の同周囲構成を示す拡大構成図。 第2参考形態に係るプリンタの転写定着装置における第1変形例装置を示す拡大斜視図。 第4参考形態に係るプリンタの転写定着装置の第変形例装置を示す拡大構成図。 第5参考形態に係るプリンタの転写定着装置を示す拡大構成図。 第5参考形態に係るプリンタの転写定着装置の第1変形例装置を示す拡大構成図。
符号の説明
11:中間転写ベルト(像担持体)
20:転写定着装置
21:転写定着ローラ(転写体)
22:ハロゲンランプ(加熱手段の一部)
23:反射板(加熱手段の一部)
24:加圧ローラ(ニップ形成体)
26:第1案内板(第1案内部材)
27:第2案内板(第2案内部材)
28:ケーシング(覆い部材)
28a:表面露出用開口
28b:受入用開口
28c:排出用開口
28d:開口
29:遮蔽板(覆い部材)
35:シャッタ部材
41:転写定着ベルト(転写体)
50:給紙カセット(シート材収容手段)
51:給紙路(シート供給路)
52:レジストローラ対(シート供給手段)
81:第1入口シャッタシート(入口シャッタ部材)
82:第2入口シャッタシート(入口シャッタ部材)
P:転写紙(記録シート材)

Claims (6)

  1. 像担持体に担持された可視像が転写される転写体と、該転写体上の可視像を加熱する加熱手段と、該転写体に当接してニップを形成するニップ形成体と、該ニップの入口側を覆う覆い部材とを備え、該加熱手段によって加熱された該可視像を該ニップに挟み込んだ記録シート材に転写する転写定着装置において、
    上記覆い部材として、上記記録シート材を上記ニップに導く開口を有するものであって、該開口の短手方向の長さを5[mm]以下にしたものを用いるとともに、
    該開口を閉じるように配設され、記録シート材との接触に伴って撓むことで該開口を開く可撓性の入口シャッタ部材を設けたことを特徴とする転写定着装置。
  2. 請求項の転写定着装置であって、
    上記覆い部材は、記録シート材の搬送によって生じる気流が上記ニップ周辺に流入するのを防止するものであることを特徴とする転写定着装置。
  3. 請求項又はの転写定着装置において、
    上記短手方向の長さを2[mm]以下にしたことを特徴とする転写定着装置。
  4. 請求項乃至の何れかの転写定着装置であって、
    上記記短手方向の長さが略記録シート材の厚さ程度であることを特徴とする転写定着装置
  5. 請求項乃至の何れかの転写定着装置において、
    上記覆い部材として、転写定着装置を覆う筐体を用いたことを特徴とする転写定着装置
  6. 像担持体に可視像を形成する可視像形成手段と、該像担持体上の可視像を記録シート材に転写しながら定着せしめる転写定着装置とを備える画像形成装置において、
    上記転写定着装置として、請求項1乃至の何れかの転写定着装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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