JP6485145B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機やファクシミリ、プリンタなどの電子写真方式を利用した定着装置および画像形成装置に関する。
電子写真方式を利用した画像形成装置は、画像形成部において、静電潜像を形成し、次いで現像剤であるトナー等により現像してトナー画像等として可視像化させ、転写装置によって現像されたトナー画像を記録紙に転写し、次いで定着装置によって画像を記録紙に定着させるように構成されている。
また、定着装置は、互いに圧接されて定着ニップ部を形成する加熱部材と加圧ローラとを備え、定着ニップ部において、画像が転写された記録紙を通紙させる際に加圧・加熱することにより、トナー画像を記録紙に熱定着させるように構成されている。
従来より、電子写真方式を利用した画像形成装置に用いられる定着装置として、回転体の内面に摺接する固定部材を有している定着装置がある(特許文献1,2,3参照)。
特許文献1に開示された定着装置は、フィルム加熱方式であり、加圧ローラを無端状の定着フィルムを挟んでセラミックヒータに押圧して形成する定着ニップ部に、未定着トナー画像を担持させた記録紙を通紙し、セラミックヒータの熱を定着フィルムを介して被記録材に与え、かつ加圧して未定着トナー画像を記録紙に定着させるものである。
特許文献2に開示された定着装置は、ベルトニップ方式であり、走行可能なエンドレスベルトの外面を、その内側に備える非回転のベルトニップの圧力により、表面層が弾性変形可能な加熱定着ローラに密着させかつ加圧パッドにより加熱定着ローラの表面層を弾性変形させて定着ニップ部を形成し、定着ニップ部に未定着トナー画像を担持させた記録紙を通紙させて定着させるものである。
しかしながら、特許文献1と特許文献2に記載されたいずれの定着装置も、封筒搬送性が悪く、また定着後のバックカールを低減させることができないという問題があった。
詳述すると、この種の熱定着においては、加熱部材と加圧ローラとの間に温度差があるため、記録紙が定着ニップ部を通過する際に、記録紙の表裏(加熱部材側の表面と加圧ローラ側の裏面)に温度差が生じる。具体的には、加熱部材と接触する記録紙の表面の温度の方が、加圧ローラと接触する記録紙の裏面の温度よりも高くなる。
その結果、定着ニップ部を通過後、記録紙に含まれている水分は、表面の方から多く蒸発し、裏面側から表面側への水分移動量が大きくなるため、表面側の方が裏面側よりも水分量が多くなり、その結果、表面側の紙繊維の伸びが裏面側よりも大きくなって、記録紙が裏面側にカールする現象(以下、「バックカール」という。)が生じる。
また、記録紙が封筒である場合には、2枚重ねであるので、加熱部材に接する側の紙はバックカールが起きることに加え、加熱部材に接する側の紙と加圧ローラに接する側の紙とに搬送方向のずれが生じ、これに起因して、皺が生じるという問題がある。バックカールが大きい状態で排紙すると、排紙トレイ上に規定積載枚数を排出することができないことや、排紙トレイ上の積載そのものが乱れるといった問題が発生する。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、良好な封筒搬送性と、定着後のバックカール低減を両立させることができる定着装置および画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明に係る定着装置は、上述した課題を解決するために、可撓性を有する無端状の定着部材と、前記定着部材を加熱する熱源と、前記定着部材に直接もしくは摺動部材を介して接するニップ形成部材と、前記定着部材に関し反対側で前記ニップ形成部材と対向しかつ前記定着部材を押圧することで前記ニップ形成部材と協働して定着ニップ部を形成しつつ駆動回転する加圧部材と、を有し、前記定着ニップ部に記録紙を通過させる際に前記記録紙に転写された画像を熱と圧力を加えて前記記録紙に定着させる定着装置において、前記ニップ形成部材は、前記定着ニップ部の上流側端部に対応する第1の平面部と、前記下流側端部に対応しているとともに前記第1の平面部よりも所要寸法前記加圧部材から離れる側に位置する第2の平面部を有し、前記第1の平面部と前記第2の平面部とが曲面部で連続しており、前記定着ニップ部の搬送方向下流側に、前記記録紙の搬送経路に関し前記加圧部材と同じ側に設けられ、前記記録紙に前記定着ニップ部において生じるバックカールの方向とは逆向きに湾曲するようにガイドするガイド部材を備え、前記ガイド部材は、前記記録紙を両面通紙させる場合において、前記記録紙の第二面通紙時に所定の位置より退避し、前記記録紙と非接触状態となる構成である。
本発明によれば、良好な封筒搬送性と、定着後のバックカール低減を両立させることができる画像形成装置を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係る定着装置および画像形成装置の概略構成図である。 本発明の一実施の形態に係る定着装置のバックカール矯正時の概略構成図である。 本発明の一実施の形態に係る定着装置のバックカール非矯正時の概略構成図である。 図3において、加圧側分離搬送部材と駆動ローラとガイド部材について矢印IV方向に見た図である。 本発明の一実施の形態に係り、ガイド部材が第1の位置にあるときの、定着装置の一部を搬送経路側から見た斜視図である。 本発明の一実施の形態に係り、ガイド部材が第2の位置にあるときの、定着装置の一部を搬送経路側から見た拡大斜視図である。 本発明の一実施の形態に係り、ガイド部材移動手段が作動しガイド部材が第2の位置にあるときの、定着装置の一部を搬送経路側から見た図である。 本発明の一実施の形態に係り、ガイド部材が第1の位置にあるときの、定着装置の一部を搬送経路側から見た正面図である。 本発明の一実施の形態に係り、ガイド部材が第2の位置にあるときの、定着装置の一部を搬送経路側から見た正面図である。 本発明の一実施の形態に係り、ガイド部材が姿勢位置に応じた複数の記録紙搬送経路を示す図である。 本発明の一実施の形態に係り、補正ニップ部における記録紙搬送方向とガイド部材との交差角がバックカール矯正に及ぼす影響を説明する図である。
以下、本発明の実施の一形態に係る定着装置および画像形成装置について、図面を参照して説明する。
まず、本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成について説明する。
図1に示す画像形成装置1は、カラーレーザープリンタであり、画像形成部Aと、給紙部Bと、定着装置20と、一対の排紙ローラ13と、排紙トレイ14等を有している。
画像形成部Aは、後述する、4つの作像部4Y,4M,4C,4Kと、露光装置9と、転写装置3等を含んでいる。画像形成装置1は、特徴的な構成として、定着装置20に、バックカール矯正機構Cを備えている。以下詳細に説明する。
画像形成装置1の画像形成装置本体の中央には、4つの作像部4Y,4M,4C,4Kが設けられている。各作像部4Y,4M,4C,4Kは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の異なる色の現像剤を収容している以外は同様の構成となっている。
具体的に、各作像部4Y,4M,4C,4Kは、潜像担持体としてのドラム状の感光体5と、感光体5の表面を帯電させる帯電装置6と、感光体5の表面にトナーを供給する現像装置7と、感光体5の表面をクリーニングするクリーニング装置8と、を含む。
なお、図1においては、ブラックの作像部4Kが備える感光体5、帯電装置6、現像装置7、クリーニング装置8のみに符号を付しており、その他の作像部4Y,4M,4Cは、ブラックの作像部4Kと同様な構成なので、その符号を省略している。
各作像部4Y,4M,4C,4Kの下方には、感光体5の表面を露光する露光装置9が配設されている。露光装置9は、図示しないレーザー光源、ポリゴンミラー51a、f−θレンズ51b、複数の反射ミラー51c等を有し、画像データに基づいて各感光体5の表面へレーザー光を照射し各感光体5の表面に静電潜像を形成するようになっている。
また、各作像部4Y,4M,4C,4Kの上方には、転写装置3が配設されている。転写装置3は、中間転写体としての中間転写ベルト30と、一次転写手段としての4つの一次転写ローラ31と、二次転写手段としての二次転写ローラ36と、二次転写バックアップローラ32と、クリーニングバックアップローラ33と、テンションローラ34と、ベルトクリーニング装置35と、を備える。
中間転写ベルト30は、無端状のベルトであり、二次転写バックアップローラ32、クリーニングバックアップローラ33およびテンションローラ34によって張架されている。ここでは、二次転写バックアップローラ32を回転駆動することによって、中間転写ベルト30は図の矢印で示す方向に周回走行(回転)するようになっている。
4つの一次転写ローラ31は、それぞれ、各感光体5との間で中間転写ベルト30を挟み込んで一次転写ニップを形成している。また、各一次転写ローラ31には、電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)又は所定の交流電圧(AC)が各一次転写ローラ31に印加されるようになっている。
二次転写ローラ36は、二次転写バックアップローラ32との間で中間転写ベルト30を挟み込んで二次転写ニップを形成している。また、上記一次転写ローラ31と同様に、二次転写ローラ36にも電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)又は交流電圧(AC)が二次転写ローラ36に印加されるようになっている。
ベルトクリーニング装置35は、中間転写ベルト30に当接するように配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードを有する。このベルトクリーニング装置35で回収された廃トナーは、廃トナー移送ホースを介して廃トナー収容器に収容される。
画像形成装置本体の上部には、ボトル収容部2が設けられており、ボトル収容部2には、補給用のトナーを収容する4つのトナーボトル2Y,2M,2C,2Kが着脱可能に装着されている。各トナーボトル2Y,2M,2C,2Kと上記各現像装置7との間に設けた図示しない補給路を介して、各トナーボトル2Y,2M,2C,2Kから各現像装置7にトナーが補給される。
一方、画像形成装置本体の下部には、給紙部Bを備えている。給紙部Bは、記録媒体としての記録紙Pを収容した給紙トレイ10や、給紙トレイ10から記録紙Pを搬出する給紙ローラ11等を有している。
なお、記録媒体としての記録紙Pには、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート等が含まれる。また、手差し給紙機構を備えていてもよい。本実施形態において、厚紙とは、坪量が160g/m以上の紙を言うものとする。
画像形成装置本体内には、記録紙Pを給紙トレイ10から二次転写ニップを通過させて装置外へ排出するための搬送路Rが配設されている。搬送路Rにおいて、二次転写ローラ36の位置よりも記録紙搬送方向上流側には、搬送タイミングを計って記録紙Pを二次転写ニップへ搬送するタイミングローラとしての一対のレジストローラ12が配設されている。
また、二次転写ローラ36の位置よりも記録紙搬送方向下流側には、未定着トナー画像を担持させた記録紙Pを加圧・加熱してトナー画像を記録紙Pに定着させる定着装置20が配設されている。さらに、定着装置20よりも搬送路Rの記録紙搬送方向下流側には、記録紙Pを装置外へ排出するための一対の排紙ローラ13が設けられている。また、画像形成装置本体の上面部には、装置外に排出された記録紙Pをストックするための排紙トレイ14が設けられている。
また、排紙ローラ13と定着装置20の間で、定着装置20に寄った位置に、後述するバックカール矯正機構Cを備えている。
次に、本発明の実施形態に係る画像形成装置1の基本的な動作について説明する。
まず、作像動作が開始されると、各作像部4Y,4M,4C,4Kにおける各感光体5が図の時計回りに回転駆動され、各感光体5の表面が帯電装置6によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された各感光体5の表面には、露光装置9からレーザー光がそれぞれ照射されて、各感光体5の表面に静電潜像が形成される。
このとき、各感光体5に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように各感光体5上に形成された静電潜像に、各現像装置7によってトナーが供給されることにより、静電潜像は画像として顕像化(可視像化)される。
また、作像動作が開始されると、二次転写バックアップローラ32が図の反時計回りに回転駆動し、中間転写ベルト30を図の矢印で示す方向に周回走行させる。また、各一次転写ローラ31に、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加されることによって、各一次転写ローラ31と各感光体5との間の一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。
その後、各感光体5の回転に伴い、感光体5上の各色の画像が一次転写ニップに達したときに、上記一次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、各感光体5上の画像が中間転写ベルト30上に順次重ね合わせて転写される。
このようにして、中間転写ベルト30の表面にフルカラーの画像が担持される。また、中間転写ベルト30に転写しきれなかった各感光体5上のトナーは、クリーニング装置8によって除去される。そして、各感光体5の表面が除電装置によって除電され、表面電位が初期化される。
プリンタの下部では、給紙ローラ11が回転駆動を開始し、給紙トレイ10から記録紙Pが搬送路Rに送り出される。搬送路Rに送り出された記録紙Pは、レジストローラ12によって搬送が一旦停止される。
その後、所定のタイミングでレジストローラ12の回転駆動を開始し、中間転写ベルト30上の画像が二次転写ニップに達するタイミングに合わせて、記録紙Pを二次転写ニップへ搬送する。このとき、二次転写ローラ36には、中間転写ベルト30上の画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより、二次転写ニップに転写電界が形成されている。
そして、この転写電界によって、中間転写ベルト30上の画像が記録紙P上に一括して転写される。また、このとき記録紙Pに転写しきれなかった中間転写ベルト30上の残留トナーは、ベルトクリーニング装置35によって除去され、廃トナー収容器へと搬送される。
その後、記録紙Pは定着装置20へと搬送され、定着装置20によって記録紙P上の画像が当該記録紙Pに定着される。定着装置20から搬送された記録紙Pは、後述するバックカール矯正機構Cを通過して機外の排紙トレイ14上に排紙される。
以上の説明は、記録紙P上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つの作像部4Y,4M,4C,4Kのいずれか1つを使用して単色画像を形成し、また2つ又は3つの作像部を使用して、2色又は3色の画像を形成することも可能である。
次に、本発明の実施形態に係る画像形成装置1のバックカール矯正機構Cを有する定着装置20について詳細に説明する。図2は、本実施形態に関わるバックカール矯正機構を有する定着装置の断面図である。
図2に示すように、定着装置20は、記録紙Pに担持された転写後のトナー画像Tを熱と圧力により融解・浸透させて定着するために用いられており、加熱されながらエンドレス走行が可能な可撓性を有する定着ベルト21を備えている。
図2に示すように、定着装置20は、画像形成部Aでトナー画像を転写された記録紙Pを定着ニップ部Nを通過させかつ定着ニップ部Nで熱と圧力を加えてトナー画像を記録紙Pに定着させる。
定着装置20には、無端な定着ベルト(定着部材)21に加えて、定着ベルト21と当接した当接状態で定着ベルト21との間に圧力を作用させて定着ニップ部Nを形成する対向回転体である加圧ローラ(加圧部材)22が設けられている。定着ベルト21の内部には、定着ニップ部N以外の箇所で定着ベルト21の内面側を加熱する複数のハロゲンランプ23a,23bを備えたヒータ(熱源)23が備えられている。
定着ベルト21の内部には、定着ベルト21の内側に配設されたニップ形成用のベース部材であるニップ形成部材24と、ニップ形成部材24を支持するステー25と、ヒータ23から放射される光を定着ベルト21へ反射する反射部材26が設けられている。
図3に示すように、ニップ形成用のベース部材であるニップ形成部材24は、加圧ローラ22の回転中心と定着ニップ部Nの搬送方向中央部とを結ぶ線に垂直な平面に対し、図3中の寸法aで示す範囲に形成された、定着ニップ部Nの上流側端部に対応する第1の平面部24aと、図3中の寸法bで示すに形成された、定着ニップ部Nの搬送方向下流側端部に対応する第2の平面部24bと有する。そして、第2の平面部24bが上流側の第1の平面部24aよりも加圧ローラ22側に所要寸法寄っている。そして、ニップ形成部材24は、図3中の寸法cで示す範囲に形成された、第1の平面部24aと第2の平面部24bとを曲面部24cで滑らかに連続して結んでいる。曲面部24cは、加圧ローラ22の外径にほぼ等しい曲率半径を有して第1の平面部24aと第2の平面部24bとを滑らかに繋いでいる曲面部24cと有する。曲面部24cの搬送方向下流側は曲率半径が小さい反対側の曲面となって平面部24bと繋がっている。図3中の寸法dで示すように、ニップ形成部材24の搬送方向中央部と加圧ローラ22の回転中心との記録紙搬送方向のずれを示す。なお、ニップ形成部材24は、定着ベルト21に直接もしくはベースパッドを巻いている図示しない摺動部材(低摩擦シート)を介して接する。
ニップ形成部材24をニップ形成部材24の厚み方向にずれた第1の平面部24aと第2の平面部24bとを滑らかに繋ぐ曲面部24cとからなる屈曲形状とした理由は、記録紙Pが封筒である場合における搬送性の悪さを改善することにある。
すなわち、定着ニップ部Nの形状が、従来の凹筒面状や平面状とした場合には、定着ニップ部Nに封筒を通過させるときに、記録紙Pである封筒の、駆動回転する加圧ローラ22に密着する一方の面部が、従動走行する定着ベルト21に密着する他方の面部よりも搬送方向前側にずれて皺が発生してしまうという不具合がある。
本発明者は、定着ニップ部Nを構成するニップ形成部材24の形状について鋭意試作を繰り返し封筒を通紙するテストを行ったところ、定着ニップ部Nの形状が、第1の平面部24aと第2の平面部24bと曲面部24cとからなる屈曲形状であると、当該封筒の、加圧ローラ22に密着する一方の面部と、定着ベルト21に密着する他方の面部とが、バックカールが生じる湾曲形状とは逆の湾曲形状になり、ずれることなく密着して定着ニップ部Nを通過することができ、皺の発生を回避できることを見出した。
定着ベルト21の温度は、記録紙Pが定着ニップ部に進入する側に設けられた温度センサ27によって検出され、ヒータ23のフィードバック処理に用いられる。なお、図2において矢印Fは、記録紙Pの搬送方向を示している。
定着ベルト21は、薄肉で可撓性を有するスリーブ状に形成された無端状のベルトであり、基材とその表面に位置する離型層により構成されている。基材には、ニッケルもしくA−SUS等の金属材料またはポリイミドなどの樹脂材が用いられる。また離型層には、トナーに対する離型性を有するテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)又はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などが用いられる。
加圧ローラ22は、定着ベルト21に関し、反対側でニップ形成部材24と対向しかつ定着ベルト21を押圧することでニップ形成部材24と協働して定着ニップ部Nを形成する。
加圧ローラ22は、芯金22aと、芯金22aの周面に設けられた発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、又はフッ素ゴム等から成る弾性層22bと、弾性層22bの表面に設けられたPFA又はPTFE等から成る離型層によって構成されている。加圧ローラ22は、図示しない加圧手段によって定着ベルト21側へ加圧され定着ベルト21と当接状態でベース部材としてのニップ形成部材24に当接している。
この加圧ローラ22と定着ベルト21とが当接する箇所では、加圧ローラ22の弾性層22bが押し潰されることで、定着ベルト21との間に圧力を受けてニップ形成部材24が所定の幅の定着ニップ部Nを確保するようになっている。
加圧ローラ22は、プリンタ本体に設けられた図示しないモータ等の駆動源によって回転駆動するように構成されている。加圧ローラ22が回転駆動すると、その駆動力が定着ニップ部Nで定着ベルト21に伝達され、定着ベルト21が従動回転するようになっている。
本実施形態に係る定着装置20では、加圧ローラ22を中実のローラとしているが、中空のローラであってもよい。その場合、加圧ローラ22の内部に、輻射熱を用いるハロゲンヒータ等の加熱源を配設することも可能である。また、弾性層22bが無い場合は、熱容量が小さくなり定着性が向上するが、未定着トナーを押し潰して定着させるときにベルト表面の微小な凹凸が画像に転写されて画像のベタ部に光沢ムラが生じる可能性がある。これを防止するには、厚さ100μm以上の弾性層を設けることが望ましい。
中空ローラに用いられるパイプ状金属として、アルミニウム、鉄あるいはステンレスなどが選択できる。加圧ローラ22内に熱源を設ける場合には、熱源からの輻射熱により支持体が加熱されるのを抑制するために、支持体表面に断熱層を設けることや鏡面処理による熱線反射面を設けることが望ましい。この場合の熱源には、上述したハロゲンヒータに限らず、IHヒータや抵抗発熱体、あるいはカーボンヒータを用いることも可能である。
上述した定着装置20の場合、低熱容量の加熱部材を直接加熱する構成のため、昇温が非常に早い定着装置であるため、ファーストプリントが早くできるメリットがある。しかし、定着装置20は、記録紙Pにバックカールが生じる観点からすると、加圧ローラが十分温まる前に定着が行われるため、上述したような表裏の温度差によるバックカール(例えば図2で示す実線P'の湾曲形状)が非常に大きくなる。
定着装置20の記録紙出口側には、定着ニップ部近傍で定着ニップ部Nを通過した記録紙Pを分離して排紙部に向け排出方向にガイドする分離搬送機構が設けられている。
分離搬送機構は、定着ニップ部から移動する記録紙Pの移動方向下流側で定着ベルト21側に近接する先端201aを有したベルト側分離部材201と、加圧ローラ22側に近接する揺動端202aを有した加圧側分離部材202とを備えている。
ベルト側分離部材201は、定着ベルト21に対して粘着して貼り付き気味な記録紙Pを定着ベルト21から剥離するために設けられている。このため、貼り付いている記録紙Pを定着ベルト21の表面から浮き上がらせることができる近接位置に位置決めできる精度が得られるように金属製のものが用いられる。
加圧側分離部材202は、樹脂成型品が用いられており、一部に設けられた支持ロッド202Aが筐体側(図示されず)に回転可能に支持されることにより、加圧ローラ22に対向する揺動端202aを加圧ローラ22に対して接離可能となるように揺動可能である。
加圧側分離部材202は、加圧ローラ22に対して揺動することにより、例えば、ジャムを生じた記録紙Pを定着ニップ部Nから取り除く際に加圧ローラ22から離れる方向に大きく揺動され、定着ニップ部Nへの手の挿入スペースを作ることができる。これにより、記録紙Pの引き出しが可能となる。
定着装置20の搬送方向下流側に備えられるバックカール矯正機構Cは、駆動ローラ204と、従動ローラ203と、ガイド部材205と、ガイド部材移動手段Dと、を有する。
駆動ローラ204および従動ローラ203は分離部材201,202の下流側に配置されている。駆動ローラ204は本発明の駆動ローラを構成し、従動ローラ203は本発明の従動ローラを構成する。駆動ローラ204および従動ローラ203は補助ニップ部を形成する。この補助ニップ部は、ガイド部材205の搬送方向上流側直前において、記録紙Pの搬送経路を規制する本発明の搬送経路規制手段を構成する。
駆動ローラ204は、定着装置20を通過する記録紙搬送路に関し、定着ニップ部において記録紙Pにバックカールが生じる側(加圧ローラ22側)に備えられる。
従動ローラ203は、定着装置20を通過する記録紙搬送路に関し、定着ニップ部において記録紙Pを加熱する側(定着ベルト21側)に備えられる。駆動ローラ204と従動ローラ203は、補助ニップ部を形成して転がり回転し記録紙Pの搬送を補助する。定着ニップ部と補助ニップ部との間の距離は記録紙Pの長さよりも短く設定されている。
ジャムの発生を防ぐために以下のように構成されている。まず、駆動ローラ204の径が従動ローラ203の径よりも所要大きく設定されている。補助ニップ部における記録紙搬送速度が定着ニップ部における記録紙搬送速度よりも僅かに小さく設定されている。そして、補助ニップ部のニップ圧が定着ニップ部のニップ圧よりも所要小さく設定されている。この構成により、定着ニップ部と補助ニップ部との間で記録紙Pにジャムの発生が生じない。
駆動ローラ204は少なくともローラ周面部がゴムにより形成され、従動ローラ203は、少なくともローラ周面部が駆動ローラ204のローラ周面部よりも硬質でかつ離型性を有するよう形成されていればよい。
本実施の形態では、駆動ローラ204は、芯金204a(後述においては、ローラ軸204aという。)と、芯金204aの表面に設けられたシリコン、EPDM、ウレタン、フッ素ゴム等からなる高摩係数のソリッドゴム材料204bとから構成し、記録紙搬送力を得られるようにしている。従動ローラ203は、中空のパイプ状金属表面にPFA、ETFA、FEP等の低μのチューブ(厚み30〜300μm)を被せた構成にしている。
中空のパイプ状金属にしている理由としては、定着時に紙から蒸発して発生した水蒸気が従動ローラ側に付着する結露防止ため、低熱容量化し、定着からの熱ですぐに温まるようにするためである。
表面に低μのチューブを配置している理由としては、定着後に溶け切れなかった微量なトナーが付着しづらくし、付着しても堆積しないようにするためである。すなわち、従動ローラ203側は画像面側に常時接触しながら搬送するので、前述した構成となっている。
従動ローラ203は、ホルダを介して図示しないバネ部材によって画像形成装置本体に保持されており、ホルダを前記バネにて加圧することによって、駆動ローラ204と従動ローラ203は接触して補助ニップ部を形成し記録紙Pを補助搬送可能になっている。
ガイド部材205は、回動中心が駆動ローラ204のローラ軸と同軸となるように定着ユニットより設けられる。ガイド部材205は、後述するガイド部材移動手段Dにより、図2に示す第1の位置(記録紙Pに接触する前進位置)と、図3に示す第2の位置(記録紙Pと非接触になる後退位置)のいずれかに移動される。
ガイド部材205は、定着ニップ部Nの搬送方向下流側に、記録紙Pの搬送経路に関し加圧ローラ22と同じ側に設けられ、図2に示す第1の位置では、記録紙Pに定着ニップ部Nにおいて生じるバックカールの方向とは逆向きに湾曲するようにガイドする。
ガイド部材205は、図2に示す第1の位置に位置される状態では、補助ニップ部を通過中の記録紙Pの搬送方向前側部分を駆動ローラ204と同じ側で押圧するように摺動接触し、記録紙Pをバックカールと逆側に凹面状に屈曲させるように機能する。
すなわち、ガイド部材205は、第1の位置に保持される場合、補助ニップ部を通過中の記録紙Pの方向(ローラ対の中心を結んだ線に対して、直角方向)対して、駆動ローラ204と同じ側から経路を塞ぐような位置に配置されるようになっている。
このため、記録紙Pの先端は図2に示す接触角度θでガイド部材205と接触し、記録紙Pは、その後、ガイド部材205に押圧されながら、駆動ローラ204と従動ローラ203のニップ搬送力により、補助搬送されることになる。
そうすると、ガイド部材205は、記録紙Pに対し、最終的に補助ニップ部を起点に接触角度θ1をつけながら搬送することになるので、バックカールと反対側に凹曲面となるように湾曲する、すなわちバックカール矯正ができる。このような搬送路にすることで、ガイド部材205を通過する記録紙Pは、定着で発生したバックカールを改善し、排紙トレイ14に排出可能となる。
しかしながら、第1の位置は、ガイド部材205を積極的に記録紙Pの裏面と接触させる位置であるため、記録紙Pの裏面とガイド部材205との搬送抵抗が大きく、紙自体にストレスを与えることになる。厚紙ではない記録紙Pの両面通紙モードの第2面通紙時は、画像がある面(第一面目)とガイド部材205が接触することになり、画像コスレ、光沢スジが発生しやすい。
特に、第2面通紙時は、定着ユニット部における第二画像面の定着中、裏面となる第1面画像も定着ニップ部を再度通って再加熱されるので、温まった第1面画像がガイド部材205により強く擦られると、トナーが剥がれやすかったり、光沢が変わったり等が発生しやすい。
そこで、ガイド部材205は、図3に示す第2の位置に位置される。第2の位置に位置されるガイド部材205は、補助ニップ部を通過中の記録紙Pに対し非接触となり、記録紙Pを屈曲させないように機能する。
ガイド部材205は、第2の位置に位置されると、補助ニップ部から排出される記録紙Pの搬送方向(ローラ対の中心を結んだ線に対して、直角方向)に対して、大きく退避し、積極的に紙へ接触しない位置になる。この場合、紙搬送時のバックカールを矯正できないが、紙へのストレスを与えないため、上述した裏面キズ、摩耗、画像コスレ、光沢スジが発生しない。
厚紙ではない記録紙Pの両面通紙モードの第2面通紙時は、第1面画像の定着とは異なり、バックカールが生じないので、ガイド部材205が第2の位置に後退することは、好都合の効果が得られる。
なお、厚紙ではない記録紙Pの両面通紙モードの第2面通紙時に第2の位置までは後退しないが、に位置される、ガイド部材205は、片面印刷時と両面印刷時のうちの少なくとも片面印刷時には、第1の位置に来るように構成されている。
一方、記録紙Pがコシの強い厚紙等である場合には、ガイド部材205を第1の位置に位置させると、コシの弱い薄紙である記録紙Pに比べて、ガイド部材205との接触抵抗が大きいので、紙自体に与えるストレスが一層大きくなり、紙裏面に接触の跡が発生しやすくなり、ガイド部材205自体が摩耗したり等が発生しやすくなる。
また、記録紙Pがコシの強い厚紙等である場合には、バックカールが生じない。したがって、この場合には、ガイド部材205は、片面通紙モードの第1面通紙時および両面通紙モードの第2面通紙時のいずれも、図3に示す第2の位置に位置される。
上記説明のように、ガイド部材205を第1の位置と第2の位置との間で切り替えることにより、バックカール矯正と画像コスレの回避等を両立させている。
続いて、図4〜図9を参照してガイド部材205およびガイド部材移動手段Dの構成を説明する。
図4に示すように、駆動ローラ204は、加圧側分離部材202にスベリ軸受208を介して回転可能に両端支持されるローラ軸204aと、ローラ軸204aに所要間隔を開けて被嵌固定された複数のゴム製の短円筒形とからなる。
駆動ローラ204は、図6に示すガイド部材移動手段Dからの回転駆動力をアイドラギヤ211を介してローラ軸204aの端部に固定された駆動ギヤ210に伝達されることにより回転可能である。
図4〜図7に示すように、ガイド部材205は一対のブラケットアーム206の上端部に回動可能に両端支持される支持軸205aに固定されている。
一対のブラケットアーム206は、スベリ軸受208の外径部に被嵌され回動可能である。ガイド部材205は、支持軸205aに被嵌固定された複数のボス205bにそれぞれ複数個設けられている。
ガイド部材205は、基端をボス205bに固定され張り出し端を駆動ローラ204に被さるように延びている。ブラケットアーム206のストッパ部206bが加圧側分離部材202の一部に接触した位置で停止配置するように構成している。この位置に対応するガイド部材205の姿勢位置が、補助ニップ部から排出された記録紙の角度を変化させる第1の位置となる。
図5〜図7に示すように、ガイド部材移動手段Dは、駆動源としてのソレノイド220と、ソレノイド220の作動により揺動するリンク機構207と引張ばね209とを備えている。ソレノイド220は、筐体を画像形成装置本体に固定されている。ガイド部材移動手段Dは、本体制御部からの制御信号に基づいて駆動される。
引張ばね209は、加圧側分離部材202の側面部に一端を係止され、他端をブラケットアーム206のアーム部206aの中途に係止され、ガイド部材205が図2に示す第1の位置となる方向にブラケットアーム206を回動するようにばねの引張力を掛けている。
図7に示すように、リンク機構207は、水平方向の一端207aを固定ピン軸207Aに支持され、他端である作動端207bをブラケットアーム206のアーム部206aの先端部を下側から囲うように当接し、水平方向の中途部より上方に延びる上方延出部207cの上端に設けられた長孔207dが、ソレノイド220の伸張ロッド220aとピンで連結されている。
図7に示すように、ソレノイド220の伸張ロッド220aが伸張していて(点線で示す位置)、図6に示すように、リンク機構207の作動端207bがブラケットアーム206のアーム部206aの先端部に対し下方に離れている状態である。
図6に示す状態から、制御装置の制御信号に基づいてソレノイド220の内部コイルに電流が流れると、ソレノイド220の伸張ロッド220aが引退する。これにより、引張ばね209の引張力に抗してリンク機構207が回動され、作動端207bがブラケットアーム206のアーム部206aの先端部を持ち上げる(図7に示す状態)。これにより、ガイド部材205が図2,図8に示す第1の位置から、図3,図9に示す第2の位置に後退する。
一方、図7に示す状態から、制御装置の制御信号に基づいてソレノイド220の内部コイルへの電流が切れると、引張ばね209の引張力により、ブラケットアーム206が回動し、ガイド部材205が図2に示す第1の位置に復帰するようになっているとともに、引張ばね209の引張力により、ソレノイド220の伸張ロッド220aが引退し、図5,図6に示す状態になる。
上記の構成にすることで、駆動ローラ204とガイド部材205との間のギャップは、部品の寸法公差の積み上がりが最も少ない構成(各部品の軸中心からの半径距離公差のみ)とすることができる。駆動ローラ204とガイド部材205との間のギャップが高精度に一定保たれた状態で、ガイド部材205が移動可能となる。
図10(a)は、薄紙の片面印刷モードにおける記録紙の搬送経路を示す。ガイド部材205は、第1の位置にあり、ガイド部材205が補助ニップ部を通過中の記録紙の裏面(バックカール側の面)に当接してバックカールと逆方向の凹局面となるように湾曲させて排紙ローラ13に導くようになっている。
図10(b)は、厚紙の片面印刷モードにおける記録紙の搬送経路を示す。ガイド部材205は、第2の位置にあり、ガイド部材205が補助ニップ部を通過中のバックカールが生じない記録紙の裏面に非接触となって、排紙通路形成部材215が記録紙をソフトに湾曲させて排紙ローラ13に導くようになっている。
なお、図4に示すように、ガイド部材205は、長手にわたり複数のリブ形状となっていて、ガイド部材205間に、リブ状の排紙通路形成部材215が入り込んでいる。
図11は、ガイド部材205の回動中心を駆動ローラ204の回転中心に合わせて設けた場合(図中の実線で示す位置)と、ガイド部材205の回動中心を駆動ローラ204の回動中心を駆動ローラ204の回転中心からあるギャップで離れて配置した場合(図中の符号205'で示す点線の位置)の比較図を示す。
図11で分かるように、ガイド部材205を実線の位置であるときのカール矯正効果と、ガイド部材205を点線の位置であるときのカール矯正効果とが同じになる。
補助ニップ部を通過する記録紙は、駆動ローラ204と従動ローラ203の中心同士を結ぶ線に対して垂直方向に排出される。このため、ガイド部材205が点線の位置である時の補助ニップ部近傍の用紙先端とガイド部材205との接触角度θ'は、ガイド部材205が実線の位置である時の補助ニップ部近傍の用紙先端とガイド部材205との接触角度θよりも小さくなる。
この接触角度が小さくなると、用紙先端が座屈して折れ曲がって搬送され、最悪時は、ジャムに至るリスクが高まる。逆に、ガイド部材205の記録紙に対して接触する面の延長線が駆動ローラ204の回転中心からずれて接触角度が上記接触角度θよりも大きくなるように配置した場合は、ガイド部材205で用紙を屈曲させるカール矯正効果が低下することにつながる。
そこで、本実施の形態では、接触角度が大きくなるように、ガイド部材205の回転中心を駆動ローラ204の回転中心に合わせ、かつ、ガイド部材205の記録紙に対して接触する面の延長線が駆動ローラ204の回転中心を通るようにしている。
カール矯正効果を得られるようにするためには、ガイド部材205の先端を補助ニップ部に近づけることが必要となる。このため、駆動ローラ204の複数のゴム部が間隔を開くように設けられ、ゴム部とゴム部の間にガイド部材205が入りこむように構成されている。
本実施の形態の画像形成装置によれば、定着装置20の下流側直後に駆動ローラ204と従動ローラ203を設け、さらに補助ニップ部の下流側直後に、ガイド部材移動手段Dで第1の位置と第2の位置とに切り替え可能なガイド部材205を設けた。これにより、定着装置20で記録紙Pが裏面にカールするバックカールをガイド部材205が反対側に曲げる搬送経路にすることで、矯正(第1の位置の場合)と矯正なし(第2の位置)を切り替え可能にできる。ガイド部材205が第1の位置と第2の位置とに切り替え可能にできることで、バックカールの矯正が必要な条件下のみ矯正することが可能にできる。
例えば、厚紙通紙の場合は、定着装置20で記録紙Pが裏面にカールするバックカールが発生しないため、常時、ガイド部材205が第1の位置にすると逆にガイド板で、逆にフェイスカールになる。また、ガイド部材205との記録紙との接触力が強いため、ガイド部材205により紙裏面にダメージ(キズ)が発生するとともに、ガイド部材205の磨耗が発生する。さらに、紙剛性が高いため駆動ローラ204と従動ローラ203の補助ニップ部から出て先端がガイド部材205に接触した際に先端が折れ曲がる等の副作用が出る点からもバックカールを矯正する第1の位置にする必要がない。
本実施の形態の定着装置によれば、上記観点から、ガイド部材205の位置を切り替える駆動手段を有し、条件によってガイド部材205の位置を切り替え可能にする。これにより、定着時に発生するバックカール低減と搬送安定化、記録紙Pへのダメージ低減を両立させることができる。
本実施の形態の定着装置によれば、ニップ形成部材の形状が非円弧形状、且つストレート面を1つ以上有する形状であり、定着矯正での搬送経路にて、紙がカールする方向とは逆向きに屈曲させた状態にて搬送する構成である。これにより、良好な封筒搬送性と、定着後のバックカール低減を両立させることができる。
本実施の形態の定着装置によれば、ガイド部材205の直前に、搬送経路を規制する部材を設ける構成としたので、ガイド部材205での紙の屈曲が鈍化することを防止できるので、定着後のバックカールを一層有効に低減することができる。
本実施の形態の定着装置によれば、ガイド部材205の直前に、画像裏面側に配置される駆動ローラ204と画像表面側に配置される従動ローラ203とを備えて補助ニップ部を形成した。この補正ニップ部があることにより、定着ニップ部とバックカール矯正位置間での中折れを防いで、定着ニップ後の記録紙搬送の補助を行うことができる。また、補正ニップ部は、ガイド部材205によるバックカール矯正位置から上流側の至近位置にあって、記録紙を拘束する。このため、ガイド部材205での記録紙の屈曲が有効に行われるから、定着後のバックカールを低減することができる。
本実施の形態の定着装置によれば、従動ローラ203よりも駆動ローラ204の方が大径である構成としたので、定着ニップ部でバックカールした記録紙Pの先端が回転の安定した駆動ローラ204に先に接触する。このため、記録紙Pの先端が、従動ローラ203と駆動ローラ204の補助ニップ部に安定して導かれジャムの発生を回避でき、安定した搬送が行える。
本実施の形態の定着装置によれば、補助ニップ部における記録紙の搬送速度を、定着ニップ部Nにおける記録紙の搬送速度よりも速い設定とした。これにより、定着ニップと補助ニップ部間での紙のたるみ、中折れ、ジャムを防止することができ、さらに定着ニップと補助ニップ部間での分離部材201,202との接触を回避できて、定着画像に異常が生ずることを回避できる。
本実施の形態の画像形成装置によれば、上記構成の定着装置を備えることにより、記録紙に転写されたトナー画像を熱と圧力を加えて記録紙に定着させる構成であるので、封筒搬送性と定着後のカール低減を両立させた画像形成装置を提供することができる。
以上説明したように、本発明によれば、良好な封筒搬送性と、定着後のバックカール低減を両立させることができるという効果を有し、複写機やファクシミリ、プリンタなどの電子写真方式を利用した定着装置および画像形成装置の全般に有用である。
1 画像形成装置
20 定着装置
21 定着ベルト(定着部材)
22 加圧ローラ(加圧定着部材)
23 ヒータ(熱源)
N 定着ニップ部
24 ニップ形成部材
24a 平面部(上流側端部)
24b 平面部(下流側端部)
24c 曲面部
203 従動ローラ(搬送経路規制手段)
204 駆動ローラ(搬送経路規制手段)
205 ガイド部材
P 記録紙
特開平4−44075号公報 特開平8−262903号公報

Claims (6)

  1. 可撓性を有する無端状の定着部材と、前記定着部材を加熱する熱源と、前記定着部材に直接もしくは摺動部材を介して接するニップ形成部材と、前記定着部材に関し反対側で前記ニップ形成部材と対向しかつ前記定着部材を押圧することで前記ニップ形成部材と協働して定着ニップ部を形成しつつ駆動回転する加圧部材と、を有し、前記定着ニップ部に記録紙を通過させる際に前記記録紙に転写された画像を熱と圧力を加えて前記記録紙に定着させる定着装置において、
    前記ニップ形成部材は、
    前記定着ニップ部の上流側端部に対応する第1の平面部と、前記下流側端部に対応しているとともに前記第1の平面部よりも所要寸法前記加圧部材から離れる側に位置する第2の平面部を有し、前記第1の平面部と前記第2の平面部とが曲面部で連続しており、
    前記定着ニップ部の搬送方向下流側に、前記記録紙の搬送経路に関し前記加圧部材と同じ側に設けられ、前記記録紙に前記定着ニップ部において生じるバックカールの方向とは逆向きに湾曲するようにガイドするガイド部材を備え
    前記ガイド部材は、前記記録紙を両面通紙させる場合において、前記記録紙の第二面通紙時に所定の位置より退避し、前記記録紙と非接触状態となることを特徴とする定着装置。
  2. 前記ガイド部材の搬送方向上流側直前に、前記記録紙の搬送経路を規制する搬送経路規制手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記搬送経路規制手段は、
    前記記録紙の搬送経路に関し前記加圧部材と同じ側に設けられた駆動ローラと、前記駆動ローラとは反対側に設けられた従動ローラと、により形成される補助ニップ部であることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記駆動ローラが従動ローラよりも大径であることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記補助ニップ部の記録紙搬送速度が、前記定着ニップ部の記録紙搬送速度よりも大きいことを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の定着装置を用いて、記録紙に転写された画像を熱と圧力を加えて前記記録紙に定着させることを特徴とする画像形成装置。
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