JP2000281241A - 記録材搬送装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

記録材搬送装置及びこれを用いた画像形成装置

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JP2000281241A JP2000023394A JP2000023394A JP2000281241A JP 2000281241 A JP2000281241 A JP 2000281241A JP 2000023394 A JP2000023394 A JP 2000023394A JP 2000023394 A JP2000023394 A JP 2000023394A JP 2000281241 A JP2000281241 A JP 2000281241A
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尚之 江草
Akio Kabashima
昭夫 椛島
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光雄 山本
Yoshiya Mashita
佳也 眞下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写手段により転写された記録材を定着装置
にまで導くに当たり、画像担持領域を狭めることなく、
しかも、画像の乱れを生じさせることなく定着手段へ記
録材を確実に導く。 【解決手段】 未定着画像を記録材4に転写する転写手
段2と前記記録材4に転写された未定着画像を定着する
定着手段3との間に配設され、転写手段2から定着手段
3へ向けて記録材4を導く記録材搬送装置であって、記
録材4の端縁のみが当接し且つ記録材4の先端位置が定
着手段3への適正突入位置に案内せしめられるガイド部
材1を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタあるいは
複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に用いられる記
録材搬送装置に係り、特に、未定着転写画像を担持した
記録材を定着手段まで搬送する記録材搬送装置及びこれ
に用いられる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ出力としてのプリン
タやカラー複写機の技術向上がめざましい。その中で1
枚の記録材を有効に活用すべく両面プリントに対する要
望が高く、更に両面プリントにおいても画質向上はもと
より、その出力速度の向上が強く望まれている。
【0003】この両面プリントを行う技術として、ま
ず、記録材の片面にトナー像を転写した後に一旦定着
し、しかる後に、転写部位に記録材を再供給して記録材
の反対面にトナー像を転写した後、再度定着する両面画
像形成装置が既に提供されている。しかし、かかる方式
の装置は、記録材の搬送距離が長く出力速度の向上が図
れないことに加え、トナー像を定着するために記録材の
加熱と圧着を2回行うこととなり、片面定着後の反対面
のプリントにおいて紙しわやカールによる画像のヌケ等
の転写不良が生じやすく、画像品質の低下が問題となっ
ていた。
【0004】そこで、このような両面画像形成装置の問
題点を解決し得るものとして、未定着な状態にて記録材
の両面に対して画像を転写し、その後、定着を1回で済
ませることで反対面の転写不良を防止しようとする技術
が提案されている。例えば、特開平7−72682号公
報に記載されている技術について図42を用いて説明す
ると、まず、記録材供給カセット208から供給された
記録材207の第1面に対し、感光体ベルト201の上
に現像器202で現像された画像を第1転写部203に
て転写した後、吸気孔を有する転写保持体210の反時
計方向回転211により記録材207が巻きつけられて
保持される。次に、第2面に転写すべき画像を感光体ベ
ルト201上に現像し、転写保持体210の時計方向回
転212と同期して第2転写部204にて記録材207
の第2面に前記画像が転写され、記録材207がエアー
搬送装置205により浮上した状態で定着装置206に
搬送されることで、記録材207の両面を同時に定着す
ることを可能としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この特開平7
−72682号公報では両面画像の定着を同時に可能と
してはいるが、両面を転写した後の記録材はエアー搬送
方式によるエアー搬送装置205によって搬送されてい
るために、定着装置206への記録材207の突入姿勢
をコントロールすることが困難で、結果として記録材2
07における未定着の転写画像部分が周辺の部材に接触
してしまうことで画像の乱れが生じ、更に、定着装置2
06への突入姿勢が悪いことから定着時に紙しわが発生
するといった課題が生じていた。
【0006】ここで、未定着である記録材を定着装置に
導く手段として、実開昭57‐100748号公報等に
示される所謂グリッパを採用し、記録材の先端をくわえ
て定着装置まで搬送することも可能であるが、グリッパ
によりくわえた記録材の部分については画像を転写する
ことができず、画像領域が狭められるといった課題が解
決できない。
【0007】また、先端を尖らせた薄板の搬送部材から
なるスターホイールを用いて未定着記録材を定着装置ま
で導く方法も考えられるが、かかる方法は、画像を転写
できない領域は存在しないものの、スターホイールが接
触した部分に画像の乱れが生じて破線が現れたり、スタ
ーホイールに残留したトナーが記録材に付着する、とい
った課題が残されていた。
【0008】本発明は、以上の技術的課題を解決するた
めになされたものであって、転写手段により転写された
記録材を定着装置にまで導くに当たり、画像担持領域を
狭めることなく、しかも、画像の乱れを生じさせること
なく定着手段へ記録材を確実に導くことが可能な記録材
搬送装置及びこれを用いた画像形成装置を提供するもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、図
1に示すように、未定着画像を記録材4に転写する転写
手段2と前記記録材4に転写された未定着画像を定着す
る定着手段3との間に配設され、転写手段2から定着手
段3へ向けて記録材4を導く記録材搬送装置であって、
記録材4の端縁のみが当接し且つ記録材4の先端位置が
定着手段3への適正突入位置に案内せしめられるガイド
部材1を具備することを特徴とするものである。
【0010】このような技術的手段において、記録材搬
送装置は、転写手段2と定着手段3とを有する画像形成
装置に適用されるものであり、転写手段2から定着手段
3へ至る記録材4の搬送経路については鉛直方向、水平
方向、斜め方向の直線、曲線経路のいずれをも対象とす
る。また、転写手段2、定着手段3は必ずしも両面転
写、両面定着に限定されるものではなく、記録材4の片
面にだけ転写、定着する場合であっても有効に機能する
が、記録材4の両面に対して画像を転写、定着する場合
には本発明の技術的効果をより有効に享受できるもので
ある。
【0011】また、ガイド部材1としては、記録材4
の面が接触しないで記録材4の端縁のみが当接するこ
と、記録材4の先端位置を定着手段3への適正突入位
置に導くものであること、が必要である。ここで、「記
録材4の端縁」とは、記録材4の先端に限られるもので
はなく、記録材の先端以外の端縁(側端など)をも含む
趣旨である。この場合、記録材4の先端又は側端だけを
当接させるものでもよいし、記録材4の先端及び側端の
両端縁を当接させるものでもよい。また、「定着手段3
への適正突入位置」とは、定着手段3に対して記録材4
の突入姿勢が適正に保たれる位置を意味し、例えば記録
材の先端が定着手段3のニップ部近傍に達したことを指
す。
【0012】また、ガイド部材1の好ましい構造として
は、記録材4の案内性を良好に保つものがよく、記録材
4の搬送方向における上流側が下流側よりも広く下流側
に向かって窄まる通路を区画するものが好ましい。この
ときの具体的構成例としては、一対の区画部材を対向配
置してもよいし、断面V字状の部材に通路となる開口を
開設するなど適宜選定してよい。
【0013】更に、転写手段2と定着手段3とのスパン
がある程度長い態様において、記録材4の案内性を良好
に保つには、ガイド部材1としては、転写手段2から定
着手段3に向かって移動して記録材4を定着手段3の適
正突入位置に案内するものが好ましい。この場合におい
て、ガイド部材1の移動態様としては、ガイド部材1全
体の位置が移動する態様、ガイド面のみが移動する態様
(例えばガイド面を構成する回転ベルト等の移動体が移
動する態様)の両者を含む。更にまた、移動タイプのガ
イド部材1にあっては、ガイド部材1と記録材4との干
渉を有効に防止するという観点からすれば、ガイド部材
1の記録材4の搬送方向速度は前記記録材4の搬送速度
と同等若しくは速く設定されていることが好ましい。
【0014】また、記録材4の側端縁を当接支持するガ
イド部材1(固定型、移動型いずれをも対象)の態様に
おいて、各種サイズの記録材4に対応するには、記録材
4搬送方向と直交する記録材4の幅方向に可変であっ
て、記録材4の側端縁を当接支持するように設計するこ
とが好ましい。更に、記録材4のジャムクリア性を良好
に保つという観点からすれば、ガイド部材1(固定型、
移動型のいずれをも対象)を手動にて移動可能とするこ
とが好ましい。
【0015】また、転写手段2と定着手段3とのスパン
がある程度長い態様にあっては、転写手段2を抜けた記
録材4の後端が倒れ、記録材4の搬送路近傍に周辺部材
を配設しているような場合には、記録材4の後端と周辺
部材とが接触してしまう懸念も考えられる。このような
事態を有効に回避するという観点からすれば、記録材4
の後端縁が当接し且つ記録材4の移動と共に移動して記
録材4の後端縁の倒れが阻止せしめられる後端ガイド部
材を付加することが好ましい。この場合において、後端
ガイド部材はガイド部材1と別に設けて差し支えない
が、ガイド部材1に後端ガイド部材の機能を付加するよ
うにしてもよい。
【0016】更に、ガイド部材1には各種機能部材ある
いは機能部を付加するようにしてもよい。例えば、記録
材4の画像乱れをより有効に防止するためにガイド部材
1に仮定着用の熱源を具備させるようにしたり、あるい
は、ガイド部材1に付着した汚れが記録材4に逆転移す
る事態を有効に回避するためにガイド部材1にクリーナ
を具備させたり、定着手段3からの熱を遮断するために
ガイド部材1で遮熱用カバーを兼用するなど適宜選定し
て差し支えない。
【0017】また、記録材4の搬送姿勢をより安定させ
るという観点からすれば、ガイド部材1の他に、転写手
段2と定着手段3との間にあって記録材4に対して空気
流にて搬送姿勢を制御する空気流制御手段を更に具備す
るようにしてもよい。
【0018】更に、記録材搬送装置の好ましい発明態様
としては以下のものが挙げられる。すなわち、本発明
は、図2(a)(b)に示すように、未定着画像を記録
材4に転写する転写手段2と前記記録材4に転写された
未定着画像を定着する定着手段3との間に配設され、転
写手段2から定着手段3へ向けて記録材を記録材搬送装
置であって、所定のセット位置に配置され、記録材4の
端縁のみが当接し且つ記録材4の先端位置が定着手段3
への適正突入位置7に案内せしめられるガイド部材1
と、前記記録材4の先端位置が前記定着手段3への適正
突入位置7に案内されたときに前記セット位置にある前
記ガイド部材1を退避位置に退避させる退避手段5とを
具備するものである。ここで、「セット位置」とは、ガ
イド部材1が案内機能を発揮するためにセットされてい
る位置を意味し、ガイド部材1が固定タイプであれば固
定的に定められるし、ガイド部材1が移動タイプであれ
ば適宜移動するものである。また、退避手段5は、ガイ
ド部材1による案内機能が終了した時点で、ガイド部材
1と記録材4との干渉を有効に抑えることができる点で
好ましい。
【0019】また、退避手段5を備えた態様にあって
は、図2(c)に示すように、前記記録材4の後端位置
が、前記ガイド部材1における次の記録材4を待機する
待機位置8と干渉しない位置に到達した条件下で、当該
ガイド部材1を当該待機位置8に復帰させる復帰手段6
を更に具備することが好ましい。この復帰は、記録材4
の後端位置がガイド部材1の待機位置8にて干渉しない
条件下で行われ、記録材4にダメージを与えることなく
次の記録材4の搬送準備を行う観点からは好ましい。
尚、待機位置8はセット位置と別に設けてもよいし、セ
ット位置と同じであっても差し支えない。
【0020】更に、本発明は記録材搬送装置に限られず
画像形成装置をも対象とする。この場合、本発明に係る
画像形成装置は、図1又は図2に示すように、未定着画
像を記録材4に転写する転写手段2と、前記記録材4に
転写された未定着画像を定着する定着手段3と、転写手
段2と定着手段3との間に配設される本件発明が適用さ
れた記録材搬送装置(ガイド部材1を具備)とを備えた
ものであればよい。
【0021】また、例えば図2に示すような移動タイプ
のガイド部材1を用いた記録材搬送装置にあっては、転
写手段2から定着手段3に至るまで未定着画像が担持さ
れた記録材4を導くに際し、記録材4の端縁位置、例え
ば先端位置をガイド部材1に当接させると共に、この記
録材4の搬送に伴なう当該先端位置の移動に対応してガ
イド部材1を移動させ、当該先端位置以外の当該記録材
4の面を接触させずに当該記録材4を前記定着手段3に
導くという、新たな記録材搬送方法を実施しているもの
と言える。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。 ◎実施の形態1 図3は本発明が適用された記録材搬送装置を組み込んだ
両面画像形成装置の実施の形態1を示す説明図である。
同図において、この両面画像記録装置は、フルカラー
(本実施形態では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、
シアン(C)、ブラック(K))画像を形成するもので
あり、用紙Pの表側Paに第1画像を形成する第1画像
形成部120aと、用紙Pの裏側Pbに第2画像を形成
する第2画像形成部120bと、両画像形成部120
a,120bを通過した記録材としての用紙P上の未定
着画像を定着する両面画像定着装置100と、両画像形
成部120a、120bと両面画像定着装置100との
間で用紙P搬送を行う用紙搬送装置(記録材搬送装置)
162(具体的には後述する用紙先端ガイド162a,
162b)とを備えている。
【0023】本実施の形態において、各画像形成部12
0a,120bは、夫々YMCKトナー像を形成する第
1の感光体ドラム群121a(具体的には121aY,
121aM,121aC,121aK)、第2の感光体
ドラム群121b(具体的には121bY,121b
M,121bC,121bK)と、第1、第2の感光体
ドラム群121a,121bに接触配置される中間転写
ベルト125a,125bと、第1、第2の感光体ドラ
ム群121a,121b上のトナー像T1、T2、(本
実施の形態では例えば正像)を中間転写ベルト125
a,125bに一次転写する一次転写ロール126a,
126b(具体的には126aY,126aM,126
aC,126aK,126bY,126bM,126b
C,126bbK)と、中間転写ベルト125a,12
5b上のトナー像T1、T2を用紙Pの両面に一括転写
する二次転写装置(本実施の形態では第1、第2画像形
成部120a,120bの共用デバイス)140と、中
間転写ベルト125a,125b上の残留トナーをクリ
ーニングするベルトクリーナ150a,150bとを備
えたものである。
【0024】そして、第2画像形成部120bの中間転
写ベルト125bの一次転写位置下流側には極性反転コ
ロトロン128および接地された対向ロール(本実施の
形態では、後述する中間転写ベルト125bの保持ロー
ルの1つを兼用)133が中間転写ベルト125bを挟
んで対向配置されている。尚、第1、第2の感光体ドラ
ム群121a、121bの周囲には、帯電、露光、現
像、クリーニングの各電子写真デバイス(図示せず)が
配設されている。
【0025】また、本実施の形態において、各中間転写
ベルト125a,125bは、適宜数の保持ロール(1
つが駆動ロールで他は従動ロールで構成)に掛け渡され
ており、第1、第2の感光体ドラム群121a、121
bに同期して回転するようになっている。そして、中間
転写ベルト125a、125bは、ポリイミド、アクリ
ル、塩化ビニール、ポリエステル、ポリカーボネイト、
ポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂または
各種ゴムにカーボンブラック等の帯電防止剤を適当量含
有させて、その体積抵抗率が109〜1014Ω・cmと
なるように形成され、その厚みは例えば0.08mmに
設定されている。
【0026】更に、本実施の形態では、二次転写装置1
40は各中間転写ベルト125a,125bが接触若し
くは近接する領域に対応して配置された保持ロールを二
次転写ロール140a、140bとして構成し、更に、
二次転写ロール140aに接触するコンタクトロール1
48を設け、このコンタクトロール148を介して二次
転写ロール140aに転写バイアス141を印加すると
共に、二次転写ロール140bを接地するようにしたも
のである。ここで、二次転写ロール140a、140b
としては共に導電性のものを用いても転写可能である
が、小サイズの用紙に転写する場合、第1、第2の中間
転写ベルト125a、125bが直接接触すると、二次
転写ロール140a、140b間に過大な電流が流れて
しまい、十分な転写電界を形成できずに転写不良が発生
したり、中間転写ベルト125a、125bを損傷しや
すいので、少なくともバイアスを印加するロールは導電
性ロールを半導体性あるいは絶縁性材料で被覆したもの
を用いるのが好ましい。
【0027】本実施の形態では、例えば二次転写ロール
140aには、金属シャフトに絶縁性EPDMゴムを被
覆すると共に、その表面に導電性EPDMゴムの薄層を
被覆し、その表面抵抗を109Ω/cm2としたものを使
用した。また、コンタクトロール148には金属シャフ
トを使用した。更に、二次転写ロール140bには、金
属シャフトに対しEPDMゴムにカーボンブラックを分
散させたものを被覆し、その表面抵抗を105Ω/cm2
としたものを用いた。
【0028】更に、本実施の形態においては、トナー像
T1、T2は負帯電トナーを用い、一次転写ロール12
6aY〜126aK、126bY〜126bKにはYM
CKの転写毎に夫々直流電流+10μAを、極性反転コ
ロトロン128には+300μA、グリッド電圧500
Vを、二次転写ロール140aに接するコンタクトロー
ル148に直流電圧−2kVを印加した。
【0029】また、本実施の形態において、両面画像定
着装置(以下必要により単に定着装置と称する)100
としては、用紙Pの表側Paのトナー像T1を主として
加熱する加熱ロール101と、用紙Pの裏側Pbのトナ
ー像T2を主として加熱する加熱ロール102とを備え
ている。ここで、加熱ロール101および加熱ロール1
02は、それぞれ中心部にヒータ103、104が内蔵
されており、所定のニップ域Nをもって圧接配置したも
のである。本実施の形態では、加熱ロール101および
加熱ロール102は、例えば、SUS等の金属チューブ
の表面に耐熱ゴム層を形成したものが用いられている。
また、ヒータ103、104としては、例えば600W
のものが用いられ、加熱ロール101及び加熱ロール1
02の表面が約160℃に加熱されるようになってい
る。尚、加熱ロール101及び加熱ロール102のニッ
プ域Nの上流側にはトナー離型性を保つためのオイル供
給装置(図示せず)が付設され、前記接触ニップ域Nの
下流側には加熱ロール101及び加熱ロール102上の
残留トナー等を除去するクリーニング装置(図示せず)
が接触配置されている。
【0030】また、本実施の形態において、両画像形成
部120a、120bと定着装置100との間で用紙搬
送を行う用紙搬送装置は一対の用紙先端ガイド162
a,162bを有している。この用紙先端ガイド162
a,162bは、二次転写装置140の後段に送り出さ
れた用紙Pを定着装置100のニップ域Nの入口側近傍
に導くものであり、二次転写装置140側が定着装置1
00よりも広く定着装置100側に向かって窄まる通路
を区画するように略V字状に対向配置されている。ここ
で、用紙先端ガイド162a,162bの大きさはカー
ルした用紙Pの先端が当接する範囲に対応していればよ
く、用紙先端ガイド162a,162bのレイアウト
は、用紙Pの先端が当接した際に定着装置100のニッ
プ域Nへと案内搬送される程度傾斜していればよい。更
に、本実施の形態では、用紙先端ガイド162a、16
2bは例えば耐熱性の強化プラスチック表面に低摩擦系
のテフロンコートを施したものが用いられている。
【0031】次に、本実施の形態に係る両面画像形成装
置の作像プロセスについて説明する。第1の感光体ドラ
ム群121aY、121aM、121aC、121aK
から一次転写ロール126aY、126aM、126a
C、126aKにより第1の中間転写ベルト125a上
にYMCKの順序で連続して第1のトナー像T1を転写
する。一方、第2の感光体ドラム群121bY、121
bM、121bC、121bK上に形成された第2のト
ナー像T2(YMCK)を一次転写ロール126bY、
126bM、126bC、126bKにより第2の中間
転写ベルト125b上に順次転写した後、極性反転コロ
トロン128に電圧を印加することで第2のトナー像T
2の極性を反転する。
【0032】そして、タイミングを合わせて用紙Pを搬
送し、二次転写装置140で中間転写ベルト125a、
125b上のトナー像T1、T2を用紙P上に同時転写
した後、用紙搬送装置162で用紙Pを定着装置100
へ導き、定着装置100で用紙P上のトナー像T1,T
2を定着する。
【0033】ここで、用紙搬送装置の動作原理について
説明する。前記用紙先端ガイド162a、162bは二
次転写装置140の後段に設置されており、二次転写装
置140側に大きく開口した通路を備えている。このた
め、仮に、転写工程後の用紙Pに対し静電力やカール等
によって大きな振れが生じていても、用紙Pの先端は用
紙先端ガイド162a又は162bのいずれかに当接す
る。すると、用紙先端ガイド162a又は162bは先
端が当接した用紙Pを定着装置100側に向かって窄ま
るガイド面に沿って案内搬送し、用紙先端ガイド162
a,162bの定着装置100に開口した狭い出口通路
(本例では用紙Pの厚さにトナー像厚を加味した厚さ寸
法より僅かに広い通路)から用紙Pを定着装置100の
ニップ域Nの入口近傍に導く。従って、図3に示すよう
に、用紙Pが定着装置100のニップ域Nからずれて搬
送されてきたとしても、用紙先端ガイド162a、16
2bは、図4(a)〜(c)に示すように、用紙Pの先
端位置を定着装置100のニップ域Nの入口近傍に強制
的に移動させるため、用紙Pは確実に定着装置100の
ニップ域Nへと導かれ、用紙P上のトナー像T1,T2
が確実に定着される。
【0034】◎実施の形態2 図5(a)は本発明が適用された記録材搬送装置の実施
の形態2を示す。本実施の形態に係る記録材搬送装置と
しての用紙搬送装置は用紙先端ガイド180a、180
bとしてベルト式のガイドを設置したものである。この
用紙先端ガイド180a、180bは、それぞれ駆動ロ
ール181a,181b、従動ロール182a、182
b、及び、これらのロールに掛け渡される回転ベルト1
83a、183bにより構成されており、定着装置10
0側に向かって通路が窄まるように略V字状に配設され
ている。尚、実施の形態1と同様な構成要素については
実施の形態1と同様の符号を付してここではその詳細な
説明を省略する。
【0035】本実施の形態において、用紙Pの先端が図
示しないセンサによって検出されると、駆動ロール18
1a、181bが回転し、回転ベルト183a、183
bが回転を始める。そして、二次転写装置140を通過
した用紙Pの先端が所定位置から触れていると、用紙P
の先端が回転ベルト183a又は183bに当接し、こ
の回転ベルト183a又は183bの移動と共に定着装
置100のニップ域Nの入口近傍へと案内され、案内さ
れた用紙Pは定着装置100のニップ域Nへと確実に突
入する。
【0036】特に、本実施の形態では、回転ベルト18
3a、183bの用紙搬送方向の周速度は用紙Pの搬送
速度と同等または速い設定となっている。このように構
成することで、例えば用紙先端ガイド180a、180
b上にゴミ等の付着物があったとしても、用紙Pがそれ
らのゴミに衝突して定着装置100への突入が失敗する
ことを回避することができる。すなわち、より信頼性の
高い用紙搬送装置を実現することができる。
【0037】図5(b)は実施の形態2に係る記録材搬
送装置の変形形態を示す。同図において、本変形形態に
係る記録材搬送装置としての用紙搬送装置は実施の形態
2と略同様であるが、実施の形態2と異なり、回転ベル
ト184a、184bとして、ベルト表面の回転方向に
沿って所定間隔毎に幅方向に延びる複数の突条を設けた
ものが用いられる。このような構成とすることによっ
て、例えばカールの大きな用紙Pが搬送されてきた場合
にも、前記の突条の存在により回転ベルト184a,1
84bの用紙P先端に対する搬送性が高まるため、用紙
Pをより確実に定着装置100へと搬送することが可能
となる。従って、本変形形態によれば、実施の形態2よ
りも更に信頼性の高い装置が実現できる。
【0038】◎実施の形態3 図6は本発明が適用された記録材搬送装置の実施の形態
3を示す。同図において、本実施の形態に係る記録材搬
送装置としての用紙搬送装置は、用紙先端ガイド185
a、185bとして、略V字状に傾斜配置された一対の
ガイド本体851にヒーター等の発熱体852を具備
し、ガイド本体851の定着装置100側には平行板か
らなるガイドシュート853を具備させたものが用いら
れる。尚、実施の形態1と同様な要素については実施の
形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を
省略する。そして、以降の実施の形態及び変形形態につ
いても同様とする。このような構成とすることで、定着
装置100突入以前に用紙P上のトナー像を仮定着する
ことが可能である。用紙P上のトナー像を仮定着するこ
とで、用紙Pの画像面が周辺部材に触れたとしても画像
面を乱すことなく用紙Pを定着装置100に突入させる
ことができる。
【0039】◎実施の形態4 図7(a)本発明が適用された記録材搬送装置の実施の
形態4を示す。同図において、本実施の形態に係る記録
材搬送装置としての用紙搬送装置は、実施の形態1〜3
と異なり、用紙側端ガイド186として、用紙Pの両側
端縁をガイドするように構成したものである。具体的に
は、用紙側端ガイド186(具体的には186a,18
6b)は、図7(b)に示すように、断面V字状のチャ
ンネル材を対向して配置することにより構成されている
もので、図示しないセンサにより用紙幅を検出し、図示
しない機構により、用紙側端ガイド186a、186b
の幅Xを可変できるように構成されている。このような
構成とすることで、あらゆる用紙幅にも対応が可能であ
る。従って、本実施の形態によれば、一対の用紙側端ガ
イド186a,186bにより用紙Pの側端縁を両側か
ら拘束することで、用紙P先端の姿勢を安定させること
ができる。しかも、用紙Pの側端縁をガイドしているた
め、用紙側端ガイド186a、186bが用紙の画像面
に接触する可能性が全くなく、信頼性の高い装置を得る
ことができる。
【0040】図8及び図9に実施の形態4の各変形形態
を示す。図8(a)は、用紙側端ガイド187を湾曲さ
せて構成したものである。このような構成とすること
で、用紙Pを湾曲させながら搬送することとなり、この
結果、用紙Pの腰を強くして搬送することになる。従っ
て、実施の形態4に比べて、更に用紙P先端の姿勢を安
定させることが可能であり、さらに信頼性の高い装置を
実現することが可能となる。また、図8(b)は、用紙
側端ガイド187の入口部に用紙先端をガイドする用紙
先端ガイド188を設けたものである。このような構成
とすることで、確実に用紙側端ガイド187内に用紙P
を突入させることができるため、図8(a)に比べて更
に信頼性の高い装置を実現することが可能となる。
【0041】更に、図9(a)は用紙側端ガイド186
を用紙Pの搬送方向が水平方向の場合に適用したもので
ある。このような構成としても用紙側端ガイド186の
下側に設置したファン189からの送風により用紙Pの
先端姿勢を安定させて、後段の定着装置100へと用紙
Pを搬送することが可能である。更にまた、図9(b)
は、図8(b)に示す用紙側端ガイド187及び用紙先
端ガイド188を用紙Pの搬送方向が水平方向の場合に
適用したものである。このような構成とすることで、用
紙Pの腰を利用して用紙Pを搬送することができるた
め、図9(a)の変形形態で必要としたファン等も不要
となる。また、用紙側端ガイド187には入口部に用紙
先端ガイド188が装備されているので、図8(b)の
変形形態と同様に、用紙側端ガイド187に用紙Pを確
実に導くことが可能であると共に、後段の定着装置10
0のニップ域へ用紙Pを確実に搬送することが可能であ
る。
【0042】◎実施の形態5 図10は本発明が適用された搬送装置の実施の形態5を
示す。同図において、本実施の形態に係る記録材搬送装
置としての用紙搬送装置は、定着装置100の手前に用
紙先端ガイド163(具体的には163a,163b)
を有し、二次転写装置140と前記用紙先端ガイド16
3との間にファン170とセンサ171とを用紙の基準
搬送経路を挟んで対向配置したものである。このような
構成とすることで、用紙先端ガイド163の二次転写装
置140側に開口した通路面積を小さくすることが可能
であり、用紙搬送装置の小型化が可能となる。
【0043】次に、本実施の形態に係る用紙搬送装置の
作動について説明する。今、二次転写装置140を通過
した用紙Pは、カールや静電力により、図10(a)に
示すように、二次転写ニップ域と定着ニップ域を結ぶラ
インから変位した状態で搬送される。この変位置をセン
サ171で検出し、センサ171の出力結果に応じた風
速が用紙Pに加わるようにファン170が駆動される。
このファン170による用紙Pの位置制御範囲は、図1
0(b)に示すように、用紙先端ガイド163の二次転
写装置140側に開口した通路範囲内であればよく、厳
しい位置制御を必要としない。従って、非常に簡素な制
御系でよい。ここで、用紙先端ガイド163の入口側通
路内に位置された用紙は、図10(b)〜図10(d)
に示すように、その先端が用紙先端ガイド163により
定着装置100のニップ域へと導かれ、定着装置100
により用紙P上のトナー像T1,T2が定着される。
【0044】ここで、上記ファン170は用紙Pの位置
制御用として駆動されているが、用紙Pが二次転写装置
140と定着装置100との間に存在していないときで
も駆動するようにしてもよい。このように、用紙Pがな
いときにファン170を駆動することで、定着装置10
0からの熱の影響を排除することができ、例えば、中間
転写ベルト125a、125b上の残留トナー等が、中
間転写ベルト125a、125bに固着し、転写性能に
悪影響を与えることを防止することが可能となる。従っ
てコストアップすることなく、更に信頼性の高い画像形
成装置を実現することが可能となる。
【0045】また、図11は実施の形態5の変形形態で
あり、用紙Pの搬送方向が水平である場合に実施の形態
5を適用したものであり、図11(a)〜(d)に用紙
Pの搬送動作過程を示す。このような構成とした場合
は、用紙先端ガイド163は一対である必要はなく、片
側だけでも構わない。従って、用紙搬送装置のさらなる
小型化が可能であることは明白であり、用紙の搬送性能
が損なわれることも全く生じない。尚、ファン170の
配設箇所については用紙Pの搬送経路の下側であること
が好ましい。
【0046】◎実施の形態6 図12(a)は本発明が適用された記録材搬送装置の実
施の形態6を示す。同図において、本実施の形態に係る
記録材搬送装置としての用紙搬送装置は、実施の形態5
と略同様である(同様な要素については実施の形態1と
同様な符号を付す)が、実施の形態5と異なり、用紙先
端ガイド106a、106bに定着装置100のカバー
部105a、105bを付加したものである。このよう
な構成とすることで、定着装置100から発生する熱の
影響を二次転写装置140が受けにくくなると同時に、
ファン170からの空気流が定着ロール(加熱ロール,
加圧ロールに相当)101、102に直接触れることが
ないため、定着ロール101、102表面の温度が部分
的に下がることがなく、定着ロール101、102の表
面温度を一定に保つことが可能となる。
【0047】従って、定着装置100の定着性能を損な
うことなく、更に、信頼性の高い両面画像形成装置を実
現することが可能となる。尚、上記の用紙先端ガイド1
06a、106bの材料としては、耐熱性の強化プラス
チック表面に低摩擦系のテフロンコートを施したものが
望ましい。また、図12(b)は実施の形態6の変形形
態であり、用紙の搬送方向を水平とした場合の構成例を
示すものである。このような構成とした場合も用紙の搬
送性能を損なうことなく、実施の形態6と同様に信頼性
の高い両面画像形成装置を実現することが可能となる。
【0048】◎実施の形態7 図13は本発明が適用された両面画像形成装置の実施の
形態7を示す概略構成図である。この図における画像形
成装置は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(K)のフルカラー画像を形成する両
面画像形成装置であり、実施の形態1と同様に、用紙P
の表側Paに第1画像を形成する第1画像形成部120
a、用紙Pの裏側Pbに第2画像を形成する第2画像形
成部120bと、これらの画像形成部120(120
a,120b)にて形成された未定着画像を定着する両
面画像定着装置100と、各画像形成部120と両面画
像定着装置100との間にあって記録材としての用紙P
搬送を行う用紙搬送装置(記録材搬送装置)30とを備
えている。ここで、実施の形態1と同様な構成要素につ
いては実施の形態1と同様な符号を付してここではその
詳細な説明を省略する。
【0049】本実施の形態において、各画像形成部12
0(120a,120b)と定着装置100との間の用
紙搬送を行う用紙搬送装置30は、二次転写装置140
の後段に配置されて用紙Pにおける先端をガイドする用
紙端部ガイド(用紙先端ガイドに相当)31a及び31
bを有している。この用紙端部ガイド31a及び31b
は、各画像形成部120側(用紙搬送の上流側)に開口を
有し、定着装置100側(用紙搬送の下流側)が接触する
ように配置されており、この用紙端部ガイド31a及び
31bの接触部は、二次転写装置140のニップ域と定
着装置100のニップ域とを結ぶ直線上に略位置するよ
うに設置されている。更に、本実施の形態では、用紙端
部ガイド31a及び31bは、例えばSUS等の金属表
面に低摩擦系のテフロンコートを施したものが用いられ
ている。
【0050】また、用紙搬送装置30は、各用紙端部ガ
イド31a,31bを所定位置に移動させるガイド移動
機構を備えている。このガイド移動機構は、詳細につい
ては後述するが、用紙搬送方向(図ではY方向)の位置で
ある待機位置(初期位置)及び定着装置100のニップ域
近傍 (用紙の適正突入位置)、また、用紙搬送方向と略
直交する方向(図ではX方向)の位置であるセット位置及
び退避位置、さらに前述の待機位置(初期位置)へと各用
紙端部ガイド31a,31bを移動させており、この用
紙搬送装置の動きは、制御部32により制御されてい
る。
【0051】次に、制御部32が制御する用紙搬送装置
30の動作について、図14の動作説明図と図15のフ
ローチャートを用いて説明する。用紙端部ガイド31a
及び31bは、二次転写装置140の下流側(初期位置)
で用紙Pが搬送されてくるのを待機している(S10
1)。ここで、図示しない用紙トレイから用紙Pが排出
されたことを排出信号により検知すると(S102)、図
示しないタイマーが作動し(S103)、所定の時間が経
過して用紙Pの端部が用紙端部ガイド31aまたは31
bに略当接するとみなされる時間になると、用紙端部ガ
イド31a及び31bは、図14(a)に示すように矢印
Xaの方向に向かって移動を開始する(S104)。このと
きの用紙端部ガイド31a及び31bの移動速度は用紙
搬送速度と略同等であり、用紙Pの先端位置は用紙端部
ガイド31a及び31bにおける内側の接触部に、ある
いはその近傍に達している。
【0052】次に、用紙端部ガイド31a及び31bが
定着装置100のニップ域近傍に達すると、図14
(b)に示すように、用紙端部ガイド31a及び31b
はそれぞれ矢印Ya及びYbの方向に移動し、用紙Pが通過
するまで所定の退避位置に退避する(S105)。その際
に用紙Pは用紙端部ガイド31a及び31bから開放さ
れるとともに、その姿勢をほぼ維持したまま両面画像定
着装置20へと突入し、用紙Pの両面に保持された未定
着トナー像が定着される。一方、用紙端部ガイド31a
及び31bの退避位置は、用紙Pが搬送される際に用紙
端部ガイドの動作域内にて用紙Pがこの用紙端部ガイド
31a及び31bに接触しない位置であり、かかる位置
まで用紙端部ガイド31a及び31bが達したときにタ
イマーが作動し(S106)、所定時間経過後、すなわ
ち、用紙Pが用紙端部ガイド31a及び31bに対して
接触することがない時間、言いかえれば、用紙Pの後端
が所定の位置を通過するときを考慮して、用紙端部ガイ
ド31a及び31bは待機位置に移動し (S107)、
初期位置へと戻るように構成されている。
【0053】尚、用紙Pの位置をセンサ29により検出
して用紙端部ガイド31a及び31bの動作を制御して
もよく、かかる動作は図16のフローチャートに示され
ている。すなわち、用紙端部ガイド31a及び31b
は、待機位置(初期位置)で用紙Pが搬送されてくるのを
待機し (S111)、センサ29が用紙先端を検出する
と(S112)、図示しないタイマーが作動し(S11
3)、所定の時間が経過して用紙Pの端部が用紙端部ガ
イド31aまたは31bにほぼ当接するとみなされる時
間になると、用紙端部ガイド31a及び31bは、図1
4(a)に示すように、矢印Xaの方向に向かって移動を開
始する(S114)。次に、用紙端部ガイド31a及び3
1bが定着装置20のニップ域近傍に達すると、図14
(b)に示すように、用紙端部ガイド31a,31bはそ
れぞれ矢印Ya及びYbの方向に移動し、図14(c)に示す
所定の退避位置に退避する(S115)。その際に用紙P
が定着装置100へと突入し、未定着トナー像が順次定
着され、センサ29が用紙Pの後端を検出すると(S1
16)、タイマーが作動し(S117)、所定時間経過
後、すなわち、用紙Pが用紙端部ガイド31a,31b
に対して接触することがない時間の経過後に、用紙端部
ガイド31a,31bは、図14(c)に示すZa、Zb方向
への移動、すなわち、待機位置に移動を開始し (S11
8)、初期位置へと戻るように制御される。
【0054】図17〜図20は、用紙搬送装置30にお
ける用紙端部ガイド31a,31bを移動させるガイド
移動機構について、その一例を説明した説明図である。
用紙端部ガイド31a及び31bには、玉軸受け33a
及び33bが設けられ、これらの玉軸受けは用紙搬送装
置のベース部材34に形成された三角形状の溝35a及
び35bに嵌合している。また、用紙端部ガイド31a
及び31bは、用紙端部ガイドホルダ36a及び36b
の有する図示しない案内溝によってそれぞれ矢印Ya及び
Ybの方向にガイドされると共に、それぞれ矢印Ya及びYb
の方向にバネ37a及び37bによる引張力が作用して
いる。この用紙端部ガイドホルダ36a及び36bに
は、用紙端部ガイド31a及び31bの二次転写装置1
40に近い側を押さえるストッパ38a及び38bが設
置されており、このストッパ38a及び38bには、そ
れぞれOa及びObを回転中心として矢印La、Lb方向に、図
示しないバネによる回転力が作用している。更に、スト
ッパ解除部材39a及び39bが設けられ、用紙端部ガ
イドホルダ36a及び36bが移動した際に、ストッパ
38a及び38bを押圧するように構成されている。
【0055】このように構成された用紙搬送装置30に
おいて、用紙端部ガイドホルダ36a及び36bは、図
17に示す用紙の待機位置から、センサ29の信号の検
知等、用紙の先端位置が用紙端部ガイド31aまたは3
1bに略当接したことを認識し、36aと36bが一体
となって矢印Xa方向に動き始める。このときの移動速度
は用紙Pの搬送速度と略同じか僅かに速く設定されてい
る。この用紙端部ガイドホルダ36a及び36bの移動
により、玉軸受け33a及び33bが三角形状の溝35
a及び35bの一辺に沿って動き、用紙端部ガイド31
a及び31bも同様に移動する。そして、玉軸受け33
a及び33bがベース部材34に形成された三角形状の
溝35a及び35bの下側先端、すなわち定着装置10
0のニップ域近傍に達すると、図18に示すように、ス
トッパ38a及び38bは、ストッパー解除部材39a
及び39bによって矢印Ka、Kbの方向に押圧され、用
紙端部ガイド31a及び31bを開放する。このとき、
用紙端部ガイド31a及び31bは、それぞれ矢印Ya及
びYbの方向に案内され、かつ、同方向へバネ37a及び
37bによる引張力が作用しているので、図19に示す
位置までそれぞれ移動する。
【0056】次に、用紙Pが所定の位置を通過した後、
用紙端部ガイドホルダ36a及び36bは、図8に示す
Xb方向へ移動する。このとき、用紙端部ガイド31a及
び31bは、玉軸受け33a及び33bが三角形状の溝
35a及び35bに嵌合しているために、溝に沿った斜
め上方向、すなわちZa及びZbの方向にそれぞれ移動す
る。用紙端部ガイドホルダ36a及び36bが所定の位
置まで移動したとき、再びストッパー38a及び38b
が用紙端部ガイド31a及び31bの二次転写装置14
0に近い側を押さえ、用紙端部ガイド31a及び31b
は、図20に示す移動を経た後に、図17に示す用紙待
機位置、すなわち初期位置に復帰し、次の用紙の搬送準
備を完了する。
【0057】図21〜図24は、用紙搬送装置30にお
ける用紙端部ガイド31a及び31bを移動させるガイ
ド移動機構について、他の一例を説明した説明図であ
る。用紙端部ガイド31a及び31bには、第1玉軸受
け40a及び40b、第2玉軸受け41a及び41bが
設けられている。ここで、第2玉軸受け41a及び41
bは、軸受けガイド42が有するへの字形状の溝(鋭角
をもって折曲する溝)43a及び43bに嵌合してお
り、第1玉軸受け40a及び40bは、への字形状の溝
43a及び43bを介して更にベース部材44に設けら
れた三角形状の溝45a及び45bに嵌合している。ま
た、用紙端部ガイド31a及び31bの二次転写装置1
40に近い側の端部は、図示しないバネによってそれぞ
れEa、Ebの斜め上方の方向に引張力が与えられている。
更に、ベース部材44には案内板46a及び46bが設
けられており、この案内板46a及び46bは、それぞ
れQa、Qbを回転中心として図示しないバネにより矢印R
a、Rbの方向に回転力が与えられ、三角形状の溝45a
及び45bと相俟って第1玉軸受け40a及び40bを
案内している。この案内板46a及び46bは、待機状
態では図21のように三角形状の溝45a及び45bの
垂直方向への案内を行なっている。
【0058】このように構成された用紙搬送装置30に
おいて、軸受けガイド42は、図21に示す用紙の待機
位置から、センサ29の信号の検知等、用紙の先端位置
が用紙端部ガイド31aまたは31bに略当接したこと
を認識して矢印Xa方向に動き始める。このときの移動速
度は用紙Pの搬送速度とほぼ同じか僅かに速く設定され
ている。この軸受けガイド42の移動により、第1玉軸
受け40a及び40bが三角形状の溝45a及び45b
の一辺に沿って動き、用紙端部ガイド31a及び31b
も同様に移動する。そして、第1玉軸受け40a及び4
0bがベース部材44に形成された三角形状の溝45a
及び45bの下側、すなわち、定着装置20のニップ部
近傍に達すると、用紙端部ガイド31a及び31bの二
次転写装置140に近い側の端部がバネによりEa、Ebの
斜め上方の方向に引っ張られているために、図22に示
すように、への字形状の溝43a及び43bに沿って第
1玉軸受け40a及び40bはWa及びWbの水平方向へ、
第2玉軸受け41a及び41bはWc、Wdの斜め上方方向
へ移動する。その結果、用紙端部ガイド31a及び31
bは、定着装置100の周囲を略回転移動する。この略
回転移動により、搬送中の用紙Pが接触しにくい位置に
用紙端部ガイド31a及び31bを退避させることが可
能になる。
【0059】以上のような動作の後に、用紙端部ガイド
31a及び31bは、図23に示すような位置に、用紙
Pの搬送方向Xaと略垂直な向きで用紙Pが通過するまで
退避している。用紙Pが所定の位置を通過した後、軸受
けガイド42は矢印Xb方向に移動を開始する。このと
き、図23に示すように、第1玉軸受け40a及び40
bはFa及びFbの方向に、第2玉軸受け41a及び41b
はFc及びFdの方向に、それぞれ案内溝に沿って移動す
る。その後、第1玉軸受け40a及び40bがそれぞれ
案内板46a及び46bまで達すると、第1玉軸受け4
0a及び40bは、図24のように案内板46a及び4
6bを倒して移動し、図21の初期位置まで達する。こ
のとき、すなわち、用紙端部ガイド31a及び31b及
び軸受けガイド42が待機位置まで到達したとき、再
び、案内板46a及び46bは、バネの回転力により図
21のように略垂直方向に復帰し、第1玉軸受け40a
及び40bの水平方向の移動を規制する。以上のような
動作により、用紙端部ガイド31a及び31bは初期位
置に復帰し、次の用紙Pの搬送準備を完了する。
【0060】尚、図25は、図21〜図24にて説明し
たガイド移動機構を構成する要素の位置関係を一方の側
面から説明したものである。用紙端部ガイド31bは第
1玉軸受け40b、第2玉軸受け41bを有しており、
第1玉軸受け40bは軸受けガイド42を介してベース
部材44の三角形状の溝45bに勘合している。その際
に、軸受けガイド42とベース部材44との間にある案
内板46bにより、溝45bに対する動作方向が規制さ
れる。
【0061】図26は、本実施の形態における用紙搬送
装置30において、前述の用紙端部ガイドホルダ36a
及び36b、または、軸受けガイド42を、Xa、Xb方向
に動かすための機構の一例を示したものである。ギア5
1は図示しない駆動源から駆動力を受けて回転し、ピニ
オン52により直線運動に変換される。ピニオン52の
直線運動は、レバー中心54を有するレバー53により
伝達されて、用紙端部ガイドホルダ36a及び36b、
または、軸受けガイド42を駆動する。ここで、用紙端
部ガイドホルダ36a及び36b、または軸受けガイド
42は、例えば公知のリニアスライドベアリング55等
により直線運動が保持されており、この直線運動は、ギ
ア51の駆動を制御することにより、用紙の搬送速度と
略同一とされている。尚、本実施の形態では、レバーを
用いて駆動を伝達したが、用紙端部ガイドホルダ等に直
接、ピニオンを設けても問題はない。
【0062】また、上述したような駆動系において、例
えばギア51に手動にて操作可能なハンドル51aを設
置するようにすれば、ジャムが発生した場合に、このハ
ンドル51aを手動にて回すことにより、用紙先端ガイ
ド31a,31bの開閉動作を行わせることができる。
従って、ジャムした用紙を簡単に取り出すことができ
る。また、ガイド移動機構のメンテナンス作業も容易に
行うことができる。
【0063】◎実施の形態8 図27は、本発明が適用された記録材搬送装置の実施の
形態8を示す。本実施の形態において、記録材搬送装置
としての用紙搬送装置は、用紙端部ガイド(本例では用
紙先端ガイドに相当)60a及び60bの先端接触部
を、予め定着装置20のニップ域近傍に配置してなるも
のである。尚、実施の形態7と同様な構成要素について
は実施の形態7と同様の符号を付してここではその詳細
な説明を省略する。
【0064】本実施の形態において、用紙は、図27
(a)に示すように二次転写装置140を通過後、その先
端がセンサ29によって検出され、この信号に基づい
て、図示しないタイマーが作動する。このタイマーによ
って、用紙端部ガイド60a及び60bはその開くタイ
ミングが決められている。この状態において、用紙端部
ガイド60a及び60bは図に示すセット位置に存在し
ている。一方、図27(b)に示すように、用紙Pは、用
紙端部ガイド60a、60b上を用紙Pの端部のみが接
触した状態で定着装置100のニップ域近傍の適正突入
位置へとその先端が搬送されていく。前述のタイマーに
よる一定時間の経過判定により、用紙端部ガイド60
a、60bの接触部近傍まで用紙Pが到達したと判断さ
れると、図27(c)に示すように、用紙端部ガイド60
a及び60bが矢印Va、Vbの方向に開き、用紙Pは、そ
の姿勢を略維持したまま定着装置20に突入する。その
際、用紙端部ガイド60a及び60bは図27(d)に示
す退避位置に退避する。次に、用紙Pの後端がセンサ2
9によって検出されると、この信号に基づいて図示しな
いタイマーが作動し、このタイマーによって、用紙端部
ガイド60a及び60bはその閉じるタイミングが決め
られており、用紙Pの後端が定着装置100に入ったと
きに、図27(d)に示すように、用紙端部ガイド60a
及び60bは矢印Vc、Vdの方向に移動し、再び、図27
(a)のように次の用紙を搬送する態勢を整えている。
【0065】本実施の形態においては、用紙端部ガイド
60a,60bの動作が単純であるため、部品点数を少
なくすることができ、さらに、装置の小型化、低価格化
を図ることができる。尚、本実施の形態における用紙端
部ガイド60a及び60bの用紙端部の接触面は、用紙
の先端が滑りやすく処理されていることが、紙詰まりを
防ぐ意味からも好ましく、さらに、本実施の形態におい
ては、二次転写装置140と定着装置100との距離が
さほど開いていない構成において、より有効に機能す
る。
【0066】尚、例えば実施の形態7,8において、例
えば図28に示すような、くし型形状を用紙端部ガイド
60a及び60b(31a及び31b)に用いることが
可能である。かかる構成を採用した場合には、用紙端部
ガイド60a及び60b(31a及び31b)の先端が
接触することがないので、不要な衝突音を防止すること
ができると共に、部品公差を緩和することができる。
尚、図28(b)は(a)の平面説明図である。
【0067】◎実施の形態9 図29は本発明が適用された記録材搬送装置の実施の形
態9を示す。本実施の形態において、記録材搬送装置と
しての用紙搬送装置は、実施の形態8と略同様である
が、ベルト式の用紙端部ガイド(用紙先端ガイドに相
当)61a及び61bを採用したものである。この用紙
端部ガイド61a及び61bは、それぞれ、駆動ロール
62a及び62b、従動ロール63a及び63b、回転
ベルト64a及び64bにより構成されている。尚、実
施の形態2と同様な構成要素については、実施の形態8
と同様の符号を付してここではその詳細な説明は省略す
る。
【0068】本実施の形態において、図29に示すよう
に、用紙Pの先端がセンサ29によって検出されると、
駆動ロール62a及び62bが回転し、回転ベルト64
a及び64bがMa及びMbの方向に回転を始める。このと
き、回転ベルト64a及び64bの周速度は用紙Pの搬
送速度よりも速い設定となっている。速い設定とするこ
とで、用紙の先端を若干、ベルト上で滑らせながら、確
実に、用紙の先端を定着装置20に突入させている。そ
の後、用紙Pの先端が定着装置20の近傍に達した時点
で用紙端部ガイド61a及び61bが用紙Pに接触しな
い位置まで開く構成は、実施の形態8と同様である。
尚、駆動ロール62a及び62bの回転は、用紙Pの先
端がセンサ29によって検出される前にスタートしても
問題はない。
【0069】本実施の形態においては、例えば用紙端部
ガイド61a及び61b上にゴミ等の付着物が存在した
としても、用紙Pがそれらのゴミに衝突して定着装置1
00への突入に失敗する危険性がなく、より信頼性の高
い装置を実現することができる。
【0070】尚、例えば実施の形態7〜9において、用
紙端部ガイドの先端形状が接触している場合について述
べてきたが、図30に示すように、用紙端部ガイド65
(具体的には65a,65b)の先端が用紙Pの厚みよ
りも大きく、定着装置100のニップ域へ姿勢良く用紙
Pを突入させることができる範囲h内で、開いた形状と
してもよい。このように、用紙端部ガイド65を配置す
ることによって、用紙は用紙端部ガイド65に拘束され
ることがなくなり、用紙端部ガイド65が定着装置10
0のニップ部近傍から退避するときに用紙に対して不要
な力を与えることがなく、用紙の姿勢を正しく維持させ
たままで用紙を定着装置100のニップ域へ突入させる
ことが可能となる。
【0071】◎実施の形態10 図31は、本発明が適用された画像形成装置の実施の形
態10を示す。本実施の形態は、用紙Pが水平方向に搬
送される場合の態様を示している。用紙端部ガイド(用
紙先端ガイドに相当)70は、用紙Pの先端を案内する
と、用紙Pの搬送方向と略同速度若しくは僅かに速い速
度で矢印Saの方向に移動する。また、二次転写装置14
0と定着装置100との間には風力を供給するエアーフ
ロー装置としてのファン71が設けられ、矢印Sa方向に
移動する用紙Pに対し下方向から風力を与えている。
尚、実施の形態7と同様な構成要素については、実施の
形態7と同様な符号を付してここではその詳細な説明を
省略する。
【0072】図32(a), (b)は、本実施の形態におけ
る用紙搬送部の動作を説明した説明図である。本実施の
形態は上述のように構成されているので、センサ29が
用紙Pの先端を検出し、その出力結果に基づいて用紙端
部ガイド70が用紙Pを案内しながら用紙搬送速度とほ
ぼ同速度で矢印Sa方向に移動すると、用紙Pはファン7
1からの風力により略水平方向の姿勢を維持したまま定
着装置100へと搬送される。図32(a)に示すよう
に、用紙端部ガイド70が定着装置100のニップ域近
傍に達したとき、すなわち用紙Pの先端がニップ域近傍
に到達したとき、用紙端部ガイド70は矢印Sbの方向に
移動し、定着装置100のニップ域近傍から退避する。
【0073】この用紙端部ガイド70が退避すると、用
紙Pはその姿勢を略維持したまま、定着装置100のニ
ップ域へと突入する。用紙Pの後端がセンサ29により
検出されると、この信号に基づいて図示しないタイマー
が作動し、このタイマーによって、図32(b)に示すよ
うに用紙端部ガイド70は矢印Scの方向に移動し、初期
位置に戻って次の用紙Pを搬送するための態勢を整え
る。
【0074】本実施の形態は、以上のように構成される
ことで、用紙Pの搬送方向が水平方向の場合において
も、実施の形態7〜9と同様に信頼性の高い用紙搬送機
能を得ることができる。
【0075】◎実施の形態11 図33(a),(b),(c)は、本発明が適用された記録材搬
送装置における実施の形態11を示す。本実施の形態に
係る記録材搬送装置としての用紙搬送装置は、実施の形
態10と略同様であるが、二次転写装置140と定着装
置100の距離が近いことからエアーフロー装置として
のファンを不要としたものである。尚、実施の形態10
と同様な構成要素については、実施の形態10と同様な
符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
【0076】本実施の形態において、図33(a)に示す
ように、センサ29が用紙Pの先端を検出し、その出力
結果に基づいて用紙端部ガイド80が用紙Pを案内しな
がら用紙搬送速度と略同速度で矢印Jaの方向に移動する
と、用紙Pはその用紙の腰により水平方向の姿勢を維持
したまま定着装置100へと搬送される。次に、図33
(b)に示すように、用紙端部ガイド80が定着装置10
0のニップ域近傍に達したとき、すなわち用紙Pの先端
が適正突入位置に到達したとき、用紙端部ガイド80
は、図の矢印Jb方向に移動し、定着装置100のニップ
域近傍から退避する。一方、用紙Pは、その先端姿勢を
略維持したまま、定着装置100のニップ域へと突入す
る。用紙Pの後端がセンサ29により検出されると、こ
の信号に基づいて図示しないタイマーが作動し、このタ
イマーによって、図33(c)に示すように、用紙端部ガ
イド80は矢印Jcの方向方向に移動し、待機位置(初期
位置)に戻って次の用紙Pを搬送するための態勢を整え
る。
【0077】以上のように構成することで、実施の形態
10で設けたエアーフロー装置としてのファンが不要と
なるので、信頼性の高い用紙搬送装置が提供できること
はもちろんのこと、実施の形態10に比較して安価な装
置を提供することができる。
【0078】◎実施の形態12 図34及び図35は本発明が適用された記録材搬送装置
の実施の形態12を示す。本実施の形態において、記録
材搬送装置としての用紙搬送装置し、可動型の用紙先端
ガイド160a、160bにおいて、用紙の後端側もガ
イドできるように構成したものである。このような構成
とすることで、用紙の含水率が高く腰の小さな用紙にも
適用が可能となる。
【0079】次に、用紙搬送装置の動作について説明す
る。前記用紙先端ガイド160a、160bは、二次転
写装置140の後段(初期位置)で用紙Pが搬送されて
くることを待機している。ここで、図示しない用紙トレ
イから用紙Pが排出されると、タイマー(図示せず)が
作動し所定の時間経過後用紙先端ガイド160a、16
0bは、図34(a)に示すように、矢印Yの方向に向
かって動作する。このときの用紙ガイド160a、16
0bの移動速度は用紙搬送速度と略同等であり、用紙P
の先端位置は前記用紙先端ガイド160a、160bで
作られた溝部あるいはその近傍に達しており、例えば用
紙の搬送速度が160mm/sであるときは、用紙先端
と用紙先端ガイド160a、160bの溝部との間隙は
0〜3mm程度が望ましい。
【0080】また、用紙先端ガイド160a、160b
は、定着装置100のニップ域近傍に達すると、図34
(b)(c)及び図35(a)に示すように、それぞれ
矢印Za、Zbの方向に移動した後、図示しない機構に
より、その向きを90度変えて、用紙Pの後端が二次転
写装置140を通過するまで所定の位置にて待機してい
る。また、用紙Pの先端ガイド160a、160bから
開放され、その姿勢を略維持したまま定着装置100へ
と突入している。
【0081】用紙Pの後端が二次転写装置140を通過
すると、用紙先端ガイド160a、160bは用紙Pの
後端が倒れて周辺部材に接触しないように、用紙の後端
側を支持し、図35(b)に示すように、再び矢印Yの
方向に向かって動作する。このときの用紙先端ガイド1
60a、160bの移動速度は用紙搬送速度と略同等で
ある。
【0082】次に、用紙Pの後端が所定量搬送される
と、図35(c)に示すように、再び矢印Za、Zbの
方向に向かって動作し、用紙先端ガイド160a、16
0bの初期位置へと戻るように構成されている。また、
用紙Pの後端は用紙先端ガイド160a、160bから
開放され、その姿勢を略維持したまま定着装置100へ
と突入し、その両面に保持した未定着トナー像の定着を
完了する。
【0083】以上のように、本実施の形態12において
は、用紙の後端側もガイドできるように構成したので、
用紙の含水率が高く腰の小さな用紙においても、用紙の
姿勢を常に一定に保つことが可能である。したがって、
ジャムが発生することのない非常に信頼性の高い装置を
得ることができる。
【0084】◎実施の形態13 図36及び図37は本発明が適用された記録材搬送装置
の実施の形態13を示す。本実施の形態15における記
録材搬送装置としての用紙搬送装置は、実施の形態12
と略同様であるが、実施の形態12と異なり、用紙先端
ガイド160a、160bとして、例えば図28に示す
ようなクシ型形状のガイドを交差させて配置したもので
ある。このような形状の用紙先端ガイド160a、16
0bを用いることで、実施の形態12で必要とされた用
紙先端ガイド160a、160bの方向変換機構を必要
としなくなる。従って、実施の形態12に比して簡素な
構成で、ジャムが発生することのない非常に信頼性の高
い装置を得ることができる。
【0085】次に、用紙搬送装置の動作について説明す
る。前記用紙先端ガイド160a、160bは、二次転
写装置140の後段(初期位置)で用紙Pが搬送されて
くることを待機している。ここで、図示しない用紙トレ
イから用紙Pが搬送されると、タイマー(図示せず)が
作動し所定の時間経過後用紙先端ガイド160a、16
0bは、図36(a)に示すように、矢印Yの方向に向
かって動作する。このときの用紙先端ガイド160a、
160bの移動速度は用紙搬送速度と略同等であり、用
紙Pの先端位置は前記用紙先端ガイド160a、160
bで作られた接触部あるいはその近傍に達している。
【0086】そして、前記用紙先端ガイド160a、1
60bは、定着装置100のニップ域近傍に達すると、
図36(b)(c)に示すように、それぞれ矢印Za、
Zbの方向に移動した後、用紙Pの後端が二次転写装置
140を通過するまで所定の位置にて待機している。ま
た、用紙Pの先端は用紙先端ガイド160a、160b
から開放され、その姿勢を略維持したまま定着装置10
0へと突入している。
【0087】更に、用紙Pの後端が二次転写装置140
を通過すると、用紙先端ガイド160a、160bは用
紙Pの後端が倒れて周辺部材に接触しないように、用紙
の後端側を支持し、図37(a)に示すように、再び矢
印Yの方向に向かって動作する。このときの用紙ガイド
160a、160bの移動速度は用紙搬送速度と略同等
である。
【0088】次に、用紙Pの後端が所定量搬送される
と、図37(b)に示すように、再び矢印Za、Zbの
方向に向かって動作し、用紙先端ガイド160a、16
0bの初期位置へと戻るように構成されている。また、
用紙Pの後端は用紙先端ガイド160a、160bから
開放され、その姿勢を略維持したまま定着装置100へ
と突入し、その両面に保持した未定着トナー像の定着を
完了する。
【0089】◎実施の形態14 図38及び図39は本発明が適用された記録材搬送装置
の実施の形態14を示す。本実施の形態における記録材
搬送装置としての用紙搬送装置は、実施の形態12及び
実施の形態13と略同様であるが、用紙後端ガイド16
1a、161bをさらに設置したものである。このよう
な構成とすることで、連続して搬送されてくる用紙への
対応も可能となり、両面画像形成装置の高速化を図るこ
とができる。
【0090】次に、用紙搬送装置の動作について説明す
る。前記用紙先端ガイド160a、160bは、二次転
写装置140の後段(初期位置)で用紙Pが搬送されて
くることを待機している。ここで、図示しない用紙トレ
イから用紙Pが排出されると、タイマー(図示せず)が
作動し所定の時間経過後用紙先端ガイド160a、16
0bは、図38(a)に示すように、矢印Yの方向に向
かって動作する。このときの用紙先端ガイド160a、
160bの移動速度は用紙搬送速度と略同等であり、用
紙Pの先端位置は前記用紙先端ガイド160a、160
bで作られた接触部あるいはその近傍に達している。
【0091】そして、前記用紙先端ガイド160a、1
60bは、定着装置100のニップ域近傍に達すると、
図38(b)(c)〜図39(a)に示すように、それ
ぞれ矢印Za、Zbの方向に移動した後、用紙Pの後端
が二次転写装置140を通過するまで所定の位置にて待
機している。また、用紙Pの先端は用紙先端ガイド16
0a、160bから開放され、その姿勢を略維持したま
ま定着装置100へと突入している。
【0092】次に、用紙Pの後端が二次転写装置140
を通過すると、用紙後端ガイド161a、161bは用
紙Pの後端が倒れて周辺部材に接触しないように、用紙
後端側を支持し、図39(a)に示すように、再び矢印
Yの方向に向かって動作する。このときの用紙後端ガイ
ド161a、161bの移動速度は用紙搬送速度と略同
等である。
【0093】次に、用紙Pの後端が所定量搬送される
と、図39(b)に示すように、矢印Za、Zbの方向
に向かって動作し、用紙後端ガイド161a、161b
の初期位置へと戻るように構成されている。また、用紙
Pの後端は用紙後端ガイド161a、161bから開放
され、その姿勢を略維持したまま定着装置100へと突
入し、その両面に保持した未定着トナー像の定着を完了
する。一方、用紙先端ガイド160a、160bは次の
用紙の搬送準備に備える。
【0094】本実施の形態は以上のように構成されてお
り、複数個の用紙先端ガイドを設けることで、連続して
搬送されてくる用紙への対応の可能となり両面画像形成
装置の高速化を図ることができる。
【0095】◎実施の形態15 図40(a)は本発明が適用された記録材搬送装置の実
施の形態15を示す。本実施の形態における記録材搬送
装置としての用紙搬送装置は、固定型の用紙先端ガイド
162a、162bにクリーニング装置192a,19
2bを設置した例を示すものである。同図において、ク
リーニング装置192a、192bは、用紙先端ガイド
162a、162b上のゴミ等を取り除くように用紙先
端ガイド162a、162bの用紙接地側の所定位置に
配置されている。ここで、用紙が通紙されていないとき
に、図示しない駆動機構により、クリーニング装置19
2a、192bを用紙先端ガイド162a、162bに
沿って移動させることにより、用紙先端ガイド162
a、162bを清掃することが可能となる。これによ
り、用紙先端ガイド162a、162b上へのゴミの付
着を防止し、用紙がゴミ等に引っ掛かりジャムやスマッ
ジを発生することを防ぎ、定着装置100へと確実に搬
送することが可能となる。したがって、信頼性の高い両
面画像形成装置を得ることができる。
【0096】また、本実施の形態については各種の用紙
搬送装置に適用することができる。例えば図40(b)
は、回転ベルト型の用紙先端ガイド180a、180b
にクリーニング装置190a,190bを設置した例を
示すものである。同図において、クリーニング装置19
0a、190bは駆動ロール181a、181b側に所
定の圧力で圧接しており、回転ベルト183a、183
b上のゴミ等を取り除くように配置されている。このよ
うに構成することで、回転ベルト183a、183b上
へのゴミの付着を防止し、用紙がゴミ等に引っ掛かりジ
ャムやスマッジを発生することを防ぎ、定着装置100
へと確実に搬送することが可能となる。したがって、信
頼性の高い両面画像形成装置を得ることができる。
【0097】更に、図41(a)(b)は、可動型の用
紙先端ガイド160a、160bにクリーニング装置1
91a、191bを設置した例を示すものである。同図
において、クリーニング装置191a、191bは、用
紙先端ガイド160a、160b上のゴミ等を取り除く
ように用紙先端ガイド160a、160bの移動軌跡上
の所定位置に配置されている。このように構成すること
で、用紙先端ガイド160a、160b上へのゴミの付
着を防止し、用紙がゴミ等に引っ掛かり、ジャムやスマ
ッジを発生することを防ぎ、定着装置100へと確実に
搬送することが可能となる。従って、他の例と同様に信
頼性の高い両面画像形成装置を得ることができる。
【0098】尚、本発明における実施の形態は、それぞ
れの説明図に基づいて記載したが、用紙のガイド方式と
して、ベルト方式、発熱体方式、固定式ガイド方式、可
動型ガイド方式等の形態を複合させて用いてもよく、複
合化することでさらに信頼性の高い画像形成装置を実現
することができる。また、本発明の各実施の形態におい
ては、用紙の搬送方向が上から下方向、及び水平方向の
場合について述べてきたが、下から上への用紙搬送、又
は斜め方向への搬送に対して適用できることは想像に易
い。また、用紙の形態として表裏の両面に未定着トナー
像がある場合について記述したが、用紙の片面のみに未
定着トナー像がある場合に適用しても良いことは勿論で
ある。
【0099】更に、本発明の各実施の形態によれば、用
紙端部ガイドが転写装置と定着装置との間を移動する空
間領域さえあれば記録材搬送装置を構成することができ
るので、従来に対して装置の小型化を図ることが可能に
なる。
【0100】また、本発明の各実施の形態では両面画像
が転写された記録材を定着装置に搬送する態様にて説明
してきたが、本発明は片面にだけ転写された記録材を搬
送する際にも適用できる。従来、片面転写の記録材を搬
送する場合、例えばベルト搬送では記録材の片面を面拘
束により搬送しており、面全体が拘束され記録材先端の
波うち現象が発生していたが、各実施形態では、記録材
の先端をガイドして搬送することにより、かかる波うち
現象を押さえることが可能となり、片面転写の記録材で
あっても良好に搬送することができる。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録材搬送装置のガイド部材として、記録材の端縁のみ
を当接し、記録材の先端位置を定着手段への適正突入位
置に案内させるものを用いるようにしたので、未定着画
像が担持された記録材を周辺の部材に接触させることな
く確実に定着手段へ搬送することが可能になると共に、
定着手段への記録材の突入姿勢を良くすることができ
る。このため、画像担持領域を狭めることなく、しか
も、画像の乱れを生じさせることなく定着手段へ記録材
を確実に導くことができ、定着時に紙しわ、画質不良等
の不具合がない、信頼性の高い画像形成を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る記録材搬送装置及びこれを用い
た画像形成装置の概要を示す説明図である。
【図2】 (a)〜(c)は本発明に係る記録材搬送装
置及びこれを用いた画像形成装置の他の態様を示す説明
図である。
【図3】 実施の形態1に係る画像形成装置の概要を示
す説明図である。
【図4】 (a)〜(c)は実施の形態1に係る記録材搬送
装置の動作の概要を示す説明図である。
【図5】 (a)は実施の形態2に係る記録材搬送装置
を示し、(b)はその変形形態を示す説明図である。
【図6】 実施の形態3に係る記録材搬送装置を示す説
明図である。
【図7】 (a)は実施の形態4に係る記録材搬送装置
を示す説明図、(b)はその用紙端部ガイドの構成を示
す説明図である。
【図8】 (a)(b)は実施の形態4に係る記録材搬
送装置の変形形態を示す説明図である。
【図9】 (a)(b)は実施の形態4に係る記録材搬
送装置の更に別の変形形態を示す説明図である。
【図10】 (a)〜(d)は実施の形態5に係る記録
材搬送装置の動作過程を示す説明図である。
【図11】 (a)〜(d)は実施の形態5の変形形態
に係る記録材搬送装置の動作過程を示す説明図である。
【図12】 (a)は実施の形態6に係る記録材搬送装
置の概要を示す説明図、(b)はその変形形態を示す説
明図である。
【図13】 実施の形態7に係る画像形成装置の概要を
示す説明図である。
【図14】 (a)〜(c)は実施の形態7に係る記録材搬
送装置の動作の概要を示す説明図である。
【図15】 実施の形態7における用紙端部ガイドの動
作の流れを示すフローチャートである。
【図16】 実施の形態7における用紙端部ガイドの動
作の流れを示すフローチャートである。
【図17】 実施の形態7におけるガイド移動機構の第
1例の動作過程(1)を示す説明図である。
【図18】 実施の形態7におけるガイド移動機構の第
1例の動作過程(2)を示す説明図である。
【図19】 実施の形態7におけるガイド移動機構の第
1例の動作過程(3)を示す説明図である。
【図20】 実施の形態7におけるガイド移動機構の第
1例の動作過程(4)を示す説明図である。
【図21】 実施の形態7におけるガイド移動機構の第
2例の動作過程(1)を示す説明図である。
【図22】 実施の形態7におけるガイド移動機構の第
2例の動作過程(2)を示す説明図である。
【図23】 実施の形態7におけるガイド移動機構の第
2例の動作過程(3)を示す説明図である。
【図24】 実施の形態7におけるガイド移動機構の第
2例の動作過程(4)を示す説明図である。
【図25】 実施の形態7におけるガイド移動機構を側
面からみた説明図である。
【図26】 実施の形態1における駆動機構部の概略説
明図である。
【図27】 (a)〜(d)は実施の形態8における動作過
程を示す説明図である。
【図28】 実施の形態7及び8における他の応用例を
示す説明図である。
【図29】 実施の形態9に係る記録材搬送装置の概略
を示す説明図である。
【図30】 実施の形態7、8及び9における他の応用
例を示す説明図である。
【図31】 実施の形態10に係る画像形成装置の概略
を示す説明図である。
【図32】 (a) , (b)は実施の形態10における動
作過程を示す説明図である。
【図33】 (a)〜(c)は実施の形態11に係る記録材
搬送装置の動作過程を示す説明図である。
【図34】 (a)〜(c)は実施の形態12に係る記
録材搬送装置の動作過程(1)を示す説明図である。
【図35】 (a)〜(c)は実施の形態12に係る記
録材搬送装置の動作過程(2)を示す説明図である。
【図36】 (a)〜(c)は実施の形態13に係る記
録材搬送装置の動作過程(1)を示す説明図である。
【図37】 (a)(b)は実施の形態13に係る記録
材搬送装置の動作過程(2)を示す説明図である。
【図38】 (a)〜(c)は実施の形態14に係る記
録材搬送装置の動作過程(1)を示す説明図である。
【図39】 (a)(b)は実施の形態14に係る記録
材搬送装置の動作過程(2)を示す説明図である。
【図40】 (a)は実施の形態15に係る記録材搬送
装置の概略を示す説明図、(b)はその変形形態の概略
を示す説明図である。
【図41】 (a)(b)は実施の形態15の変形形態
に係る記録材搬送装置の動作過程を示す説明図である。
【図42】 従来例の両面記録装置における概要を示す
説明図である。
【符号の説明】
1…ガイド部材、2…転写手段、3…定着手段、4…記
録材、5…退避手段、6…復帰手段、7…適正突入位
置、8…待機位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 光雄 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 眞下 佳也 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2H072 AA32 AB07 AB19 AB20 CA01 CA02 3F049 AA01 FA01 LA02 LA05 LA07 LB03 3F101 FB07 FC11 LA02 LA05 LA07 LB03

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未定着画像を記録材に転写する転写手段
    と前記記録材に転写された未定着画像を定着する定着手
    段との間に配設され、転写手段から定着手段へ向けて記
    録材を導く記録材搬送装置であって、 記録材の端縁のみが当接し且つ記録材の先端位置が定着
    手段への適正突入位置に案内せしめられるガイド部材を
    具備することを特徴とする記録材搬送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の記録材搬送装置におい
    て、 ガイド部材は、記録材の搬送方向における上流側が下流
    側よりも広く下流側に向かって窄まる通路を区画するも
    のであることを特徴とする記録材搬送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の記録材搬送装置におい
    て、 ガイド部材は、転写手段から定着手段に向かって移動し
    て記録材を前記適正突入位置に案内するものであること
    を特徴とする記録材搬送装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の記録材搬送装置におい
    て、 ガイド部材の記録材の搬送方向速度は前記記録材の搬送
    速度と同等若しくは速く設定されていることを特徴とす
    る記録材搬送装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の記録材搬送装置におい
    て、 ガイド部材は、記録材搬送方向と直交する記録材の幅方
    向に可変であって、記録材の側端縁を当接支持するもの
    であることを特徴とする記録材搬送装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の記録材搬送装置におい
    て、 ガイド部材は手動にて移動可能であることを特徴とする
    記録材搬送装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の記録材搬送装置におい
    て、 記録材の後端縁が当接し且つ記録材の移動と共に移動し
    て記録材の後端縁の倒れが阻止せしめられる後端ガイド
    部材を具備していることを特徴とする記録材搬送装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の記録材搬送装置におい
    て、 ガイド部材に仮定着用の熱源を具備させたことを特徴と
    する記録材搬送装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の記録材搬送装置におい
    て、 ガイド部材にクリーナを具備させたことを特徴とする記
    録材搬送装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の記録材搬送装置におい
    て、 転写手段と定着手段との間にあって記録材に対して空気
    流にて搬送姿勢を制御する空気流制御手段を更に具備す
    ることを特徴とする記録材搬送装置。
  11. 【請求項11】 未定着画像を記録材に転写する転写手
    段と前記記録材に転写された未定着画像を定着する定着
    手段との間に配設され、転写手段から定着手段へ向けて
    記録材を記録材搬送装置であって、 所定のセット位置に配置され、記録材の端縁のみが当接
    し且つ記録材の先端位置が定着手段への適正突入位置に
    案内せしめられるガイド部材と、 前記記録材の先端位置が前記定着手段への適正突入位置
    に案内されたときに前記セット位置にある前記ガイド部
    材を退避位置に退避させる退避手段とを具備することを
    特徴とする記録材搬送装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の記録材搬送装置にお
    いて、 前記記録材の後端位置が、前記ガイド部材における次の
    記録材を待機する待機位置と干渉しない位置に到達した
    条件下で、当該ガイド部材を当該待機位置に復帰させる
    復帰手段を更に具備することを特徴とする記録材搬送装
    置。
  13. 【請求項13】 未定着画像を記録材に転写する転写手
    段と、 前記記録材に転写された未定着画像を定着する定着手段
    と、 転写手段と定着手段との間に配設される請求項1〜12
    いずれかに記載の記録材搬送装置とを備えたことを特徴
    とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7526242B2 (en) 2005-09-16 2009-04-28 Ricoh Company, Limited Transferring apparatus and image forming apparatus

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