JP4806975B2 - シリコン単結晶の育成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ゲッタリング能を充分に確保できる酸素析出物密度を有するシリコンウェーハの製造方法およびシリコンウェーハの素材となるシリコン単結晶の育成方法に関し、特に、直胴部が酸素析出促進領域(PV領域)および/または酸素析出抑制領域(PI領域)となるシリコン単結晶を歩留まりよく製造できるシリコン単結晶の育成方法に関する。
シリコンウェーハの素材であるシリコン単結晶の製造方法として、チョクラルスキー法(以下、「CZ法」という)による育成方法が知られている。
CZ法で製造されたシリコン単結晶には、デバイスの製造過程で顕在化してくる微細欠陥、すなわちGrown-in欠陥が生じることが知られている。図1は、CZ法にて得られたシリコン単結晶の径方向における欠陥分布状態を説明するための断面図である。図1に示すように、CZ法にて得られたシリコン単結晶のGrown-in欠陥は、赤外線散乱体欠陥またはCOP(Crystal Originated Particle)などと呼ばれる大きさが0.1〜0.2μm程度の空孔欠陥、および転位クラスターと呼ばれる大きさが10μm程度の微小転位からなる。
また、図1に示すシリコン単結晶では、酸素誘起積層欠陥(以下、「OSF(Oxygen induced Stacking Fault)」という。)が外径の約2/3の領域にリング状に現れている。OSFが発生するOSF発生領域の内側部分には、赤外線散乱体欠陥が105〜10個/cm程度検出される領域(赤外線散乱体欠陥発生領域)があり、外側部分には、転位クラスターが10〜10個/cm程度存在する領域(転位クラスター発生領域)がある。
図2は、引き上げ時の引き上げ速度を徐々に低下させて育成したシリコン単結晶の断面の欠陥分布状態を説明するための図である。なお、図1は、図2におけるAの位置に相当する引き上げ速度で育成されたシリコン単結晶の断面図である。
図2に示すように、引き上げ速度の早い段階では、結晶周辺部にリング状のOSF発生領域が現れ、OSF発生領域の内側部分が赤外線散乱体欠陥の多数発生する赤外線散乱体欠陥発生領域となっている。そして、引き上げ速度の低下にしたがって、OSF発生領域の径が次第に小さくなってOSF発生領域の外側部分に転位クラスターの発生する転位クラスター発生領域が現れ、やがてOSF発生領域が消滅して、全面に転位クラスター発生領域が現れる。
また、リング状のOSF発生領域に接する外側には、酸素析出物(BMD:Bulk Micro Defect)を形成させることのできる酸素析出促進領域(PV領域)があり、酸素析出促進領域と転位クラスター発生領域との間に酸素析出を生じない酸素析出抑制領域(PI領域)がある。酸素析出促進領域(PV領域)、酸素析出抑制領域(PI領域)、リング状のOSF発生領域は、いずれもGrown-in欠陥の極めて少ない無欠陥領域である。
赤外線散乱体欠陥が検出されるシリコン単結晶は、転位クラスターが検出されるシリコン単結晶と比較してデバイスへの悪影響が小さく、引き上げ速度を速くすることができるため生産性に優れている。しかし、近年の集積回路の微細化に伴って、赤外線散乱体欠陥による酸化膜耐圧性の低下が指摘され、赤外線散乱体欠陥も転位クラスターも検出されない無欠陥領域からなる高品質なシリコン単結晶が求められている。
無欠陥領域からなるシリコン単結晶を育成する方法として、例えば、結晶中心部での温度勾配(Gc)が結晶外周部での温度勾配(Ge)と同一かこれより大きく(Gc≧Ge)なるホットゾーン構造を用いて、シリコン単結晶を育成する方法が提案されている(例えば、「特許文献1」参照)。図3は、結晶中心部での温度勾配(Gc)が結晶外周部での温度勾配(Ge)と同一かこれより大きく(Gc≧Ge)なるホットゾーン構造をもつ育成装置を用い、引き上げ時の引き上げ速度を徐々に低下させて育成したシリコン単結晶の断面の欠陥分布状態を説明するための図である。
図3に示すように、(Gc≧Ge)となるホットゾーン構造を有する育成装置にて、図3に示すBからCの範囲の引き上げ速度で育成すると、固液界面近傍での結晶側の温度勾配Gが制御され、ウェーハ面全面にわたって均一な無欠陥領域となるシリコン単結晶が得られる。なお、無欠陥結晶を引き上げることのできる引き上げ速度範囲(図3ではBからCの範囲)を無欠陥結晶の引き上げ速度マージンという。
さらに、特許文献1には、(Gc≧Ge)となるホットゾーン構造を有する育成装置を用い、引き上げ炉内に水素を添加することにより、無欠陥結晶の引き上げ速度マージンを大きくする技術が提案されている。図4は、図3と同じ(Gc≧Ge)となるホットゾーン構造を有する育成装置を用い、引き上げ炉内に水素が添加された不活性ガスを供給し、引き上げ時の引き上げ速度を徐々に低下させて育成したシリコン単結晶の断面の欠陥分布状態を説明するための図である。
単結晶を育成する雰囲気ガスを不活性ガスと水素との混合ガスとした場合、水素によって格子間原子に起因する転位クラスターの発生が抑制されるので、無欠陥領域が引き上げ速度の低速側に移行する。したがって、引き上げ炉内に水素を添加しない図3に示す例と比較して、図4に示すように、無欠陥結晶を引き上げることのできる最低引き上げ速度が遅くなり、無欠陥結晶を引き上げることのできる引き上げ速度範囲(無欠陥結晶の引き上げ速度マージン(図4ではDからEの範囲))が大きくなる。
国際公開WO2004/083496号パンフレット
しかしながら、特許文献1において、引き上げ炉内に水素を添加することにより、無欠陥結晶の引き上げ速度マージンを大きくした場合であっても、無欠陥結晶の引き上げ速度マージンの広さが不十分であるため、OSF発生領域、PV領域、PI領域のうちから選ばれる1つの領域からなるシリコン単結晶を育成したい場合に、OSF発生領域、PV領域、PI領域が混在しやすいことが問題となっていた。
OSF発生領域は、上述したように、赤外線散乱体欠陥も転位クラスターも検出されない無欠陥領域であるが、酸素濃度が高い場合には酸素析出物の2次欠陥であるOSFが顕在化して、デバイス特性に悪影響を与える場合がある。このため、無欠陥領域からなるシリコン単結晶を育成する場合、OSFが顕在化しないように酸素濃度を12×1017atoms/cm(ASTM−F121 1979)以下の低い濃度にしなければならなかった。しかし、シリコン単結晶の酸素濃度を12×1017atoms/cm(ASTM−F121 1979)以下の低い濃度とした場合、ゲッタリング能を充分に確保できる酸素析出物密度を有するシリコンウェーハが得られない場合がある。
また、シリコン単結晶中にPV領域とPI領域とが混在すると、育成されたシリコン単結晶から採取されたシリコンウェーハの面内における酸素析出物の密度、サイズ、DZ幅等の酸素析出特性が均一でなくなる場合がある。つまり、ウェーハ内にPV領域とPI領域とが混在すると、デバイスプロセスでの酸素析出物の分布が不均一になり、ゲッタリング能が強い部分と弱い部分とが混在することになる。また、デバイスの表層近傍の活性領域は、赤外線散乱体欠陥や転位クラスターだけでなく、酸素析出物やその2次欠陥であるOSFやパンチアウト転位などがフリーである必要があるが、このような欠陥が存在しない領域の幅、すなわちDZ幅がウェーハ面内で不均一となる。ゲッタリング能(IG能)やDZ幅が不均一に分布していると、デバイス特性がばらつき、歩留まりの低下を招く。
無欠陥結晶内にOSF発生領域、PV領域、PI領域が混在することによる上述した問題を解決するためには、無欠陥結晶の引き上げ速度マージン(図4ではDからEの範囲)のうち、それぞれの領域のみの引き上げ速度マージンでシリコン単結晶を育成することが考えられる。しかし、OSF発生領域、PV領域、PI領域の全てを含めても狭い無欠陥結晶の引き上げ速度マージンがさらに狭くなってしまうため、工業生産的に安定的に製造することは困難であった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、ゲッタリング能を充分に確保できる酸素析出物密度を有する酸素析出促進領域(PV領域)および/または酸素析出抑制領域(PI領域)からなるシリコンウェーハの製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、直胴部が酸素析出促進領域(PV領域)および/または酸素析出抑制領域(PI領域)となるシリコン単結晶を歩留まりよく製造できるシリコン単結晶の育成方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のシリコン単結晶の育成方法は、チョクラルスキー法により酸素濃度が12×10 17 〜18×10 17 atoms/cm (ASTM−F121 1979)であるシリコン単結晶を育成する方法であって、
育成中のシリコン単結晶の側面部を冷却し融点から1350℃までの結晶中心部での軸方向温度勾配Gcと融点から1350℃までの結晶外周部での軸方向温度勾配Geとの比Gc/Geが1.1〜1.4、前記結晶中心部での軸方向温度勾配Gcが3.0〜3.5℃/mmとなるように育成中のシリコン単結晶の温度を制御するとともに、
単結晶を育成する雰囲気ガスが水素原子含有物質の気体を含み、
前記雰囲気ガス中における水素原子含有物質の気体の水素分子分圧を40〜160Paとするか160〜400Paとすることにより、PV領域およびPI領域との混在を回避して、全面がPV領域であるシリコンウェーハが得られるシリコン単結晶と、全面がPI領域であるシリコンウェーハが得られるシリコン単結晶との作り分けをおこなうことにより上記課題を解決した。
本発明の前記水素分圧が100〜250Paとされることができる。
本発明の前記水素原子含有物質の気体が、水素ガスであることができる。
本発明において、前記酸素濃度が13×10 17 〜16×10 17 atoms/cm (01d−ASTM)であることが好ましい。
本発明では、育成中のシリコン単結晶の温度が1000〜800℃の範囲である時間が、80〜180分であることができる。
本発明では、育成中のシリコン単結晶の側面部に負荷される熱応力が30〜45MPaの範囲とされることができる。
本発明において、前記雰囲気ガス中における酸素ガス(O )の濃度は、前記水素原子含有物質の気体の水素分子換算での濃度をαとし、酸素ガス(O )濃度をβとしたとき、α−2β≧3%(体積%)を満たすものとされることがある。
本発明では、炉内圧が4〜6.7kPaの範囲である場合、雰囲気ガス中には、20体積%以下の濃度で窒素が存在してなることが好ましい。
本発明では、水平磁場(横磁場)にあっては磁場強度が2000〜4000Gとされ、磁場中心高さが融液液面に対して−75〜+50mmの範囲内になるように設定され、カスプ磁場にあっては、磁場強度が300〜700Gとされ、磁場中心高さが融液液面に対して−50〜+50mmの範囲内になるように設定されて磁場を供給することがある。
本発明の引き上げる単結晶の直径をDcとするとき、前記冷却用部材はその内周面の径が1.20Dc〜2.50Dc、長さが0.25Dc以上であり、融液表面から冷却用部材の下端面までの距離が0.30Dc〜0.85Dcであることが望ましい。
本発明のシリコン単結晶の育成方法は、チョクラルスキー法により酸素濃度が12×1017〜18×1017atoms/cm(ASTM−F121 1979)であるシリコン単結晶を育成する方法であって、単結晶を育成する雰囲気ガスを、不活性ガスと水素原子含有物質の気体との混合ガスとし、融点から1350℃までの結晶中心部での軸方向温度勾配Gcと融点から1350℃までの結晶外周部での軸方向温度勾配Geとの比Gc/Geが1.1〜1.4、前記結晶中心部での軸方向温度勾配Gcが3.0〜3.5℃/mmとなるように育成中のシリコン単結晶の温度を制御することを特徴とする。
また、上記のシリコン単結晶の育成方法においては、育成中のシリコン単結晶の側面部を冷却する方法とすることができる。
また、上記のシリコン単結晶の育成方法においては、前記酸素濃度が14×1017〜15×1017atoms/cm(ASTM−F121 1979)である方法とすることができる。
また、上記のシリコン単結晶の育成方法においては、育成中のシリコン単結晶の温度が1000〜800℃の範囲である時間が、80〜180分である方法とすることができる。
また、上記のシリコン単結晶の育成方法においては、前記雰囲気ガス中における水素原子含有物質の気体の水素分子分圧を40〜400Paとすることを特徴とする方法とすることができる。
また、上記のシリコン単結晶の育成方法においては、前記シリコン単結晶の直胴部を、酸素析出促進領域(PV領域)および/または酸素析出抑制領域(PI領域)とすることを特徴とする方法とすることができる。
また、上記のシリコン単結晶の育成方法においては、前記シリコン単結晶の直胴部を、酸素析出抑制領域(PI領域)とする方法とすることができる。
また、本発明のシリコンウェーハの製造方法は、上記のいずれかに記載のシリコン単結晶育成方法によって育成されたシリコン単結晶の直胴部から採取されたものであって、酸素析出物密度が1×10〜1×10個/cmであることを特徴とする。
また、本発明のシリコンウェーハは、上記の製造方法により製造されたことを特徴とする。
本発明のシリコン単結晶の育成方法では、単結晶を育成する雰囲気ガスを、不活性ガスと水素原子含有物質の気体との混合ガスなど、水素原子含有物質の気体を含むガスとし、融点から1350℃までの結晶中心部での軸方向温度勾配Gcと融点から1350℃までの結晶外周部での軸方向温度勾配Geとの比Gc/Geが1.1〜1.4、前記結晶中心部での軸方向温度勾配Gcが3.0〜3.5℃/mmとなるように育成中のシリコン単結晶の温度を制御するので、後述するように、無欠陥結晶の引き上げ速度マージンが広くなる。
このため、OSF発生領域とPV領域およびPI領域との混在を回避する引き上げ速度マージンでのシリコン単結晶の育成が可能となる。その結果、OSFが顕在化しないように酸素濃度を12×1017atoms/cm(ASTM−F121 1979)以下の低い濃度にする必要がなくなり、酸素濃度が12×1017〜18×1017atoms/cm(ASTM−F121 1979)であるシリコン単結晶を製造することができる。
以下に本発明の原理について説明する。
育成中の装置内では、不活性ガス雰囲気中に含まれる水素の分圧に比例した水素が、シリコン融液中に溶け込んで凝固するシリコン結晶中に分配される。
シリコン融液中の水素濃度は、ヘンリーの法則から気相中の水素分圧に依存して決まり、
H2=kCLH2と表される。
ここで、PH2は雰囲気中の水素分圧、CLH2はシリコン融液中の水素濃度、kは両者の間の係数である。
一方、シリコン単結晶中の濃度は、シリコン融液中の濃度と偏析との関係で決まり、
SH2 =k′CLH2 =(k′/k)PH2と表される。
ここで、CSH2は結晶中の水素濃度、k′は水素のシリコン融液−結晶間の偏析係数である。
以上から、水素を含む不活性ガス雰囲気中で育成する際、凝固直後のシリコン単結晶中の水素濃度は、雰囲気中の水素分圧を制御することで結晶の軸方向に一定に所望する濃度で制御できる。この水素分圧は水素濃度と炉内圧力により制御できる。
なお、Grown-in欠陥の形成に影響を及ぼした水素のほとんどは、その後の冷却の過程でシリコン単結晶外に逸散する。
単結晶を育成する雰囲気ガスを、不活性ガスと水素原子含有物質の気体との混合ガスとすると、無欠陥結晶の引き上げ速度マージンを大きくすることができる。さらに、不活性ガス雰囲気中に含まれる水素の分圧を調整することにより、無欠陥結晶の引き上げ速度マージンのうち、それぞれの領域のみの引き上げ速度マージンを効果的に大きくすることができる。
図5は、雰囲気中の水素分圧とV/Gとの関係を示したグラフである。引き上げ中の単結晶内部の温度分布は、ホットゾーン構造が同じであれば引き上げ速度が変化してもほとんど変化しないので、図5に示したV/Gは、引き上げ速度とみなされる。図5に示すように、雰囲気中の水素分圧の増加にしたがって、無欠陥結晶の得られる引き上げ速度は低下しているが、無欠陥結晶の引き上げ速度マージンは大きくなっている。
また、OSF領域の引き上げ速度マージンは、水素分圧の増加にしたがって、狭くなっている。PI領域の引き上げ速度マージンは、水素分圧の増加にしたがって、大幅に拡大される。また、PV領域の引き上げ速度マージンは、水素分圧の増加にしたがって、広がったり狭まったりしているが、水素分圧が100〜250Paのときに引き上げ速度マージンが大きくなっている。
図5に示すように、本発明のシリコン単結晶の育成方法において、雰囲気ガス中における水素原子含有物質の気体の水素分子分圧を40〜400Paとすることで、無欠陥結晶の引き上げ速度マージンを効果的に大きくすることができる。このため、全面が無欠陥結晶である大口径のシリコンウェーハが得られるシリコン単結晶を容易に育成することができる。さらに、全面がPV領域であるシリコンウェーハが得られるシリコン単結晶と、全面がPI領域であるシリコンウェーハが得られるシリコン単結晶の作り分けが容易になる。
なお、水素分子分圧を40Pa未満とした場合、無欠陥結晶の引き上げ速度マージンを大きくする効果が十分に得られないため好ましくない。また、水素分子分圧が400Paを越える場合、水素欠陥呼ばれる巨大空洞欠陥が発生しやすくなるため好ましくない。また、雰囲気ガス中における水素原子含有物質の気体の水素分子分圧を400Pa以下とすることで、仮に、シリコン単結晶の育成装置内にリークして空気が流入したとしても、燃焼することなく安全に操業することが可能である。
さらに、図5に示すように、雰囲気ガス中における水素原子含有物質の気体の水素分子分圧を40〜160Pa(図5ではIの範囲)とすることで、全面がPV領域であるシリコンウェーハが得られるシリコン単結晶を容易に育成することができる。水素分子分圧が160Paを越える場合、PI領域が混在しやすくなり、全面がPV領域であるシリコンウェーハが得られるシリコン単結晶を育成しにくくなる。PV領域は酸素析出物を形成しやすく、PV領域からなるシリコンウェーハでは、例えば、表面にいわゆるDZ(Denuded Zone)層形成処理を施したときに、内部にゲッタリング作用を有するBMDを容易に形成することができる。
さらに、図5に示すように、雰囲気ガス中における水素原子含有物質の気体の水素分子分圧を160〜400Pa(図5ではIIの範囲)とすることで、全面がPI領域であるシリコンウェーハが得られるシリコン単結晶を容易に育成することができる。また、OSF発生領域を縮小させることができるので、酸素濃度を高くした無欠陥結晶からなるウェーハが容易に製造できるようになる。水素分子分圧を160Pa未満とした場合、PV領域が混在しやすくなり、全面がPI領域であるシリコンウェーハが得られるシリコン単結晶を育成しにくくなる。
また、Gc/Geが1.1〜1.4であり、軸方向温度勾配Gcが3.0〜3.5℃/mmであるホットゾーン構造を有する育成装置を用いて、固液界面近傍での結晶側の温度勾配Gを制御するので、無欠陥結晶の引き上げ速度マージンをより効果的に大きくすることができる。
図6は、Gc/Geが1.1〜1.4であり、軸方向温度勾配Gcが3.0〜3.6℃/mmであるホットゾーン構造を有する育成装置を用い、引き上げ時の引き上げ速度を徐々に低下させて育成したシリコン単結晶の断面の欠陥分布状態を説明するための図であり、図7は、図6と同じホットゾーン構造を有する育成装置を用い、かつ、引き上げ炉内に水素が添加された不活性ガスを供給し、引き上げ時の引き上げ速度を徐々に低下させて育成したシリコン単結晶の断面の欠陥分布状態を説明するための図である。
Gc/Geが1.1〜1.4であり、軸方向温度勾配Gcが3.0〜3.5℃/mmであるホットゾーン構造は、例えば、凝固直後の単結晶の周囲を取り囲む熱遮蔽体の寸法や位置を改良するとともに、育成中のシリコン単結晶の側面部を冷却手段により冷却することによって得られる。
図6および図7に示すシリコン単結晶の育成に用いたホットゾーン構造では、育成中のシリコン単結晶の温度が1000〜800℃の範囲である時間、言い換えると、育成中のシリコン単結晶が1000〜800℃温度範囲を通過する時間が、180分以下となる。
例えば、図1および図2を用いて説明したシリコン単結晶の育成例は、温度勾配Gを制御するための温度調整を行なわないホットゾーン構造を用いて育成されたものである。このようなホットゾーン構造では、結晶中心部での温度勾配(Gc)が結晶外周部での温度勾配(Ge)より小さく(Gc<Ge)なり、育成中のシリコン単結晶の温度が1000〜800℃の範囲である時間は、80分を越える時間となる。また、図3を用いて説明したシリコン単結晶の育成例では、育成中のシリコン単結晶の温度が1000〜800℃の範囲である時間は、80〜180分となる。
育成中のシリコン単結晶の温度が1000〜800℃の範囲である時間は、シリコン単結晶中でOSF核が成長する温度領域である。図6に示すシリコン単結晶の育成例では、図2および図3に示す例と比較して、育成中のシリコン単結晶の温度が1000〜800℃の範囲である時間が短いので、シリコン単結晶中でのOSF核の成長が抑制され、無欠陥結晶の引き上げ速度マージンが大きくなる。
また、Gc/Geが1.1〜1.4であり、軸方向温度勾配Gcが3.0〜3.5℃/mmであるホットゾーン構造を有する育成装置を用いることで、固液界面近傍での結晶側の温度勾配Gが大きくなり、V/Gを変更することなく引き上げ速度Vを大きくすることができ、無欠陥結晶を引き上げることのできる最低引き上げ速度を向上させることができる。また、上記の方法で育成することにより、シリコン単結晶を引き上げる際におけるV/Gの制御性を向上させることができる。
このようなホットゾーン構造を有する育成装置を用いることで、PV領域とOSF発生領域との間で形成される境界面において、図6に示すように中央部が結晶軸方向に盛り上がっている部分mの育成に相当する速度をfpDとし、図6に示すようにリング状に盛り上がっている部分(結晶の径方向で結晶中心と最外部との中間位置で結晶軸方向に凸状をなす部分)nの育成に相当する速度をfpRとすると、
(fpD-fpR)/fpD×100=±20(%)
となるように制御できる。
また、図7に示すように引き上げ炉内に水素が添加された不活性ガスを供給した場合、雰囲気ガスを不活性ガスとした図6に示す例と比較して、無欠陥結晶の引き上げ速度マージン(図6ではFからGの範囲、図7ではFからGの範囲)を大きくすることができる。また、図7に示すように、上記の方法で育成することにより、酸素析出促進領域(PV領域)の引き上げ速度マージンおよび酸素析出抑制領域(PI領域)の引き上げ速度マージン(図7ではHからGの範囲)が大きくなるので、ウェーハ面全面にわたってPV領域となるシリコン単結晶や、ウェーハ面全面にわたってPI領域となるシリコン単結晶を得ることができる。
このように本発明によれば、OSF発生領域とPV領域およびPI領域との混在を回避する引き上げ速度マージンでのシリコン単結晶の育成が可能となるので、酸素濃度が12×1017〜18×1017atoms/cm(ASTM−F121 1979)であるシリコン単結晶を製造することができ、育成されたシリコン単結晶の直胴部から採取されたものを用いることで、ゲッタリング能を充分に確保できる酸素析出物密度が1×10〜1×10個/cmであるシリコンウェーハを得ることが可能となる。
酸素濃度が12×1017未満であると、育成されたシリコン単結晶から採取されたシリコンウェーハではゲッタリング能を充分に確保できる酸素析出物密度が得られない虞が生じる。また、18×1017atoms/cmを越える酸素濃度であると、育成されたシリコン単結晶から採取されたシリコンウェーハにOSFが検出される虞が生じる。
なお、酸素濃度の調整は、るつぼの回転数や炉内圧力、ヒータなどを調整することによって行なうことができ、本発明において、酸素濃度が14×1017〜15×1017atoms/cm(ASTM−F121 1979)であるシリコン単結晶を製造することで、より一層優れたゲッタリング能を有するシリコンウェーハを得ることが可能となる。
本発明のシリコン単結晶の育成方法において、水素原子含有物質の気体は、水素ガスとすることができるが、例えば、HO、CH、HCL等の水素原子を含む無機化合物や、シランガス、CH・Cなどの炭化水素、アルコール、カルボン酸等の水素原子を含む各種物質の気体から選択される1種または複数のガスを用いることができる。
なお、水素原子含有物質の気体として水素ガスを用いる場合には、市販の水素ガスボンベ、水素ガス貯蔵タンク、水素吸蔵合金に水素を吸蔵させた水素タンク等から専用の配管を通じて引き上げ炉内に供給させることができる。
また、不活性ガス(希ガス)としては、Ar、He、Ne、Kr、Xeから選択される1種または複数のガスを用いることができる。通常、安価なアルゴン(Ar)ガスが用いられるが、ArガスにHe、Ne、Kr、Xeなどの他の不活性ガスを混合したものを用いてもよい。
なお、雰囲気ガス中における酸素ガス(O)の濃度は、水素原子含有物質の気体の水素分子換算での濃度をαとし、酸素ガス(O)濃度をβとしたとき、α−2β≧3%(体積%)を満たすものとされる。上記式を満たさない場合、雰囲気ガス中における酸素ガス(O)の濃度βと水素原子含有物質の気体の水素分子換算での濃度αとが上記式を満たさない場合、シリコン単結晶中に取り込まれた水素原子によるGrown-in欠陥の生成を抑制する効果が得られない。
なお、本発明においては、炉内圧が4〜6.7kPa(30〜50Torr)の範囲である場合、雰囲気ガス中には、20体積%以下の濃度で窒素(N)が存在してもよい。窒素濃度が20体積%を超える場合、シリコン単結晶が有転位化する恐れがある。
本発明によれば、ゲッタリング能を充分に確保できる酸素析出物密度を有する酸素析出促進領域(PV領域)および/または酸素析出抑制領域(PI領域)からなるシリコンウェーハの製造方法を提供することができる。
以下、本発明に係る第1実施形態を、図面に基づいて説明する。
図8(図8差し替え願います)は、本実施形態におけるシリコン単結晶の育成方法を実施するのに適したCZ炉の縦断面図である。
図8に示すCZ炉は、チャンバー内の中心部に配置された坩堝1と、坩堝1の外側に配置されたヒータ2と、ヒータ2の外側に配置された磁場供給装置9とを備えている。坩堝1は、内側にシリコン融液3を収容する石英坩堝1aを外側の黒鉛坩堝1bで保持する二重構造であり、ペディスタルと呼ばれる支持軸により回転および昇降駆動される。
坩堝1の上方には、円筒形状の熱遮蔽体7が設けられている。熱遮蔽体7は、黒鉛で外殻を作り、内部に黒鉛フェルトを充填した構造である。熱遮蔽体7の内面は、上端部から下端部にかけて内径が漸減するテーパー面になっている。熱遮蔽体7の上部外面は内面に対応するテーパー面であり、下部外面は、熱遮蔽体7の厚みを下方に向かって漸増させるようにほぼストレート面に形成されている。
このCZ炉は、融点から1350℃までの結晶中心部での軸方向温度勾配Gcと融点から1350℃までの結晶外周部での軸方向温度勾配Geとの比Gc/Geが1.1〜1.4より好ましくは、1.2〜1.4、温度勾配Gcが3.0〜3.5℃/mmより好ましくは、3.2〜3.3となるホットゾーン構造を備えたものであり、育成中のシリコン単結晶の温度が1000〜800℃の範囲である時間、言い換えると、育成中のシリコン単結晶が1000〜800℃温度範囲を通過する時間が、80〜180分、より好ましくは100〜150分とされるものである。このようなホットゾーン構造は、熱遮蔽体7および水冷手段8(冷却手段)により構成される。
熱遮蔽体7は、ヒータ2およびシリコン融液3面からシリコン単結晶6の側面部への輻射熱を遮断するものであり、育成中のシリコン単結晶6の側面を包囲するとともに、シリコン融液3面を包囲するものである。熱遮蔽体7の仕様例を挙げると次のとおりである。半径方向の幅Wは例えば50mm、逆円錐台面である内面の垂直方向に対する傾きθは例えば21°、熱遮蔽体7の下端の融液面からの高さH1は例えば60mmとする。
水冷手段8は、熱遮蔽体7の内側に取り付けられている。水冷手段8を熱遮蔽体7の内側に取り付けることで、効果的にシリコン単結晶6の側面部を冷却できるとともに、熱遮蔽体7の内側を高速で下降する不活性ガス流により、水冷手段8へのSiOの析出が抑制されるようになる。
ここで使用される水冷手段8としては、銅やステンレス等からなるコイル状の通水管や、通水隔壁を有する水冷ジャケット等を挙げることができる。水冷手段8の通水量は、10リットル/分以上とすることが好ましい。水冷手段8の冷却能力は、水冷手段8の結晶引上方向の高さや融液表面からの設置距離を調整することによって調整可能であり、通水量に応じて通水管や水冷ジャケットの構成を適宜変更することができる。また、水冷手段8の冷却能力を調整することで、育成中のシリコン単結晶の側面部に負荷される熱応力が30〜45MPaの範囲で変化するとともに、育成中のシリコン単結晶の温度が1000〜800℃の範囲である時間が、80〜180分の範囲で変化する。
また、水冷手段8は引き上げる単結晶の直径をDcとするとき、冷却用部材はその内周面の径が1.20Dc〜2.50Dc、長さが0.25Dc以上であり、融液表面から冷却用部材の下端面までの距離が0.30Dc〜0.85Dcの範囲で設計することが望ましい。
また、磁場供給装置9から供給される磁場の強度は、水平磁場(横磁場)にあっては2000〜4000G、より好ましくは2500〜3500Gとされ、磁場中心高さが融液液面に対して−150〜+100mm、より好ましくは−75〜+50mmの範囲内になるように設定される。
また、カスプ磁場にあっては、磁場供給装置9から供給される磁場の強度は、200〜1000G、より好ましくは300〜700Gとされ、磁場中心高さが融液液面に対して−100〜+100mm、より好ましくは−50〜+50mmの範囲内になるように設定される。
上記の磁場の強度で上記の磁場中心高さ範囲で磁場供給装置9から磁場を供給することで、対流を抑えることができ、固液界面の形状を好ましい形状とすることができる。
図8に示すCZ炉を用いてシリコン単結晶6の引き上げを行う場合、融点から1350℃までの結晶中心部での軸方向温度勾配Gcが3.0〜3.2℃/mmであり、結晶外周部での軸方向温度勾配Geが2.3〜2.5℃/mmであり、Gc/Geは1.3程度となる。また、育成中のシリコン単結晶の側面部に負荷される熱応力は、30〜45MPaとなる。この状態は、引き上げ速度を変えてもほとんど変わらない。
次に、図8に示すCZ炉を用い、単結晶を育成する雰囲気ガスとして、不活性ガスと水素ガスとの混合ガスを用いて、シリコン単結晶6の育成を行う方法について説明する。
(操業条件の設定)
まず、目標とする欠陥状態のシリコン単結晶を育成するための操業条件の設定を行なう。ここでは、操業条件の設定の一例として、酸素析出抑制領域(PI領域)からなる無欠陥結晶を育成するための操業条件の設定方法について説明する。まず、水素濃度と無欠陥結晶が得られる引き上げ速度の許容範囲を把握するために、雰囲気ガス中における水素分子分圧を例えば、0、20、40、160、240、400Paの混合比率とし、それぞれの条件で目標直径、例えば300mmの単結晶を育成する。
すなわち、るつぼ内に高純度シリコンの多結晶を例えば300Kg装入し、単結晶の電気抵抗率を所望の値、例えば10Ωcmになるようにp型(B,Al,Ga等)またはn型(P,As,Sb等)のドーパントを添加する。装置内をアルゴン雰囲気で、減圧の1.33〜26.7kPa(10〜200torr)とし、雰囲気ガス中における水素分子分圧が上記の所定の混合比率となるように設定して炉内に流入させる。
次いで、磁場供給装置9から例えば3000Gの水平磁場を磁場中心高さが融液液面に対して−75〜+50mmとなるように供給するとともに、ヒータ2によりシリコンの多結晶を加熱してシリコン融液3とし、シードチャック5に取り付けた種結晶をシリコン融液3に浸漬し、るつぼ1および引き上げ軸4を回転させつつ結晶引き上げをおこなう。このとき、所望の酸素濃度となるように、るつぼの回転数や炉内圧力、ヒータなどを調整する。結晶方位は{100}、{111}または{110}のいずれかとし、結晶無転位化のためのシード絞りをおこなった後、ショルダー部を形成させ、肩変えして目標ボディ径とする。
そして、ボディ長さが例えば300mmに達した時点で、引き上げ速度を臨界速度よりも充分大きな、例えば1.0mm/minに調整し、その後引き上げ長さに応じてほぼ直線的に引き上げ速度を低下させ、ボディ長さが例えば600mmに達したときに臨界速度よりも小さい例えば0.3mm/minとなるようにし、その後はこの引き上げ速度で例えば1600mmまでボディ部を育成し、通常条件でテイル絞りを行った後、結晶成長を終了する。
このようにして、異なる水素濃度で育成された単結晶を引き上げ軸に沿って縦割りし、引き上げ軸近傍を含む板状試片を作製し、Grown−in欠陥の分布を観察するために、Cuデコレーションを行う。まず、それぞれの試片を硫酸銅水溶液に浸漬した後自然乾燥し、窒素雰囲気中で900℃で、20分程度の熱処理を施す。その後、試片表層のCuシリサイド層を除去するために、HF/HNO 混合溶液中に浸漬し、表層数十ミクロンをエッチング除去した後、X線トポグラフ法によりOSFリングの位置や各欠陥領域の分布を調査する。また、このスライス片のCOPの密度を、例えばOPP法、転位クラスタの密度を例えばSeccoエッチング法にてそれぞれ調査する。
上記のような引き上げ実験によって、赤外線散乱体欠陥発生領域、OSF発生領域、PV領域、PI領域、転位クラスター発生領域の各欠陥領域のV/Gと水素濃度との関係が得られる。また、引き上げ速度を変化させる位置を、300mmから600mm、500mmから800mmおよび700mmから1000mmように異なる部位で数箇所実施することで、酸素析出抑制領域(PI領域)からなる無欠陥結晶の引き上げ速度マージンと結晶軸方向位置との関係が求められ、酸素析出抑制領域(PI領域)からなる無欠陥結晶を得るための操業条件の設定が可能となる。
(シリコン単結晶の育成)
次に、図8に示すCZ炉を用い、単結晶を育成する雰囲気ガスとして、不活性ガスと水素ガスとの混合ガスを用いて、上述した方法により設定された適切な操業条件で、直胴部が酸素析出抑制領域(PI領域)からなる無欠陥領域であるシリコン単結晶6の育成を行う。
このようにしてシリコン単結晶が育成されると、通常の加工方法にしたがいIDソーまたはワイヤソー等の切断装置でスライスし、面取り、ラッピング、エッチング、研磨等の工程を経てシリコン単結晶ウェーハに加工する。なお、これらの工程の他にも洗浄等種々の工程があり、工程順の変更、省略等目的に応じ適宜工程は変更使用される。
このようにして得られたウェーハにRTA処理を行なうことで、DZ層形成における酸素外方拡散のための高温で長時間の熱処理を行うことなく、ゲッタリング能を充分に確保できる1×10〜1×10個/cmの酸素析出物密度、サイズ、および、デバイス活性領域が完全に無欠陥とできる充分なDZ幅がウェーハの面内で均一にできる優れたウェーハとすることができる。
本実施形態のシリコン単結晶の育成方法によれば、単結晶を育成する雰囲気ガスを、不活性ガスと水素ガスとの混合ガスとし、融点から1350℃までの結晶中心部での軸方向温度勾配Gcと融点から1350℃までの結晶外周部での軸方向温度勾配Geとの比Gc/Geが1.1〜1.4、前記結晶中心部での軸方向温度勾配Gcが3.0〜3.5℃/mmとなるように育成中のシリコン単結晶の温度を制御するので、無欠陥結晶の引き上げ速度マージンが広くなる。このため、OSF発生領域とPV領域およびPI領域との混在を回避する引き上げ速度マージンでのシリコン単結晶の育成が可能となる。その結果、OSFが顕在化しないように酸素濃度を12×1017atoms/cm(ASTM−F121 1979)以下の低い濃度にする必要がなくなり、酸素濃度が12×1017〜18×1017atoms/cm(ASTM−F121 1979)であるシリコン単結晶6を製造することができる。
なお、上述した実施形態では、水冷手段8(冷却手段)により育成中のシリコン単結晶の側面部を積極的に冷却した場合を例に挙げて説明したが、本発明は、水冷手段8(冷却手段)により育成中のシリコン単結晶の側面部を冷却する場合のみに限定されるものではなく、育成中のシリコン単結晶の側面部を冷却できれば他のいかなる手段を用いて冷却してもよい。
本発明を検証するために以下に示す実験を行なった。
「実験例1〜実験例3」
以下に示すホットゾーン構造1を有する育成装置を用い、上述した方法により設定された操業条件で、るつぼ内に高純度シリコンの多結晶を300Kg装入し、雰囲気ガスとして、アルゴンガス中に水素ガスを水素分子分圧が240Paとなるように混合した混合ガスを用いて、外径300mm、ボディ長さ1600mm、表1に示す酸素濃度の無欠陥結晶であるシリコン単結晶の育成を行った。
Figure 0004806975
(ホットゾーン構造1)
図8に示すCZ炉を用い、水冷手段8の冷却能力を、寸法が内径600mm、高さ200mmとし、その下面が融液表面から150mmとなるように設置するとともに、磁場供給装置9から3000Gの水平磁場を磁場中心高さが融液液面に対して0mm程度となるように供給し、供給融点から1350℃までの結晶中心部での軸方向温度勾配Gcが3.2℃/mmであり、結晶外周部での軸方向温度勾配Geが2.2℃/mmであり、Gc/Geが1.3となるホットゾーン構造とした。
「実験例4、実験例5」
以下に示すホットゾーン構造2を有する育成装置を用い、るつぼ内に実験例1と同様の高純度シリコンの多結晶を300Kg装入し、雰囲気ガスとしてアルゴンガスを用いて、外径300mm、ボディ長さ1600mm、表2に示す酸素濃度の無欠陥結晶であるシリコン単結晶の育成を行った。
Figure 0004806975
(ホットゾーン構造2)
水冷手段8および熱遮蔽体7のないCZ炉を用い、ホットゾーン構造1と同様にして水平磁場を供給し、融点から1350℃までの結晶中心部での軸方向温度勾配Gcが 2.8℃/mmであり、結晶外周部での軸方向温度勾配Geが2.5℃/mmであり、Gc/Geが1.1となるホットゾーン構造とした。
このようにして得られた実験例1〜実験例5のシリコン単結晶をスライスして得られたシリコンウェーハに1000℃、16時間の熱処理を施し、エッチピット法でOSF濃度の測定を行なった。その結果を表1および表2に示す。
なお、OSF濃度の測定は、1000℃、90分の評価用熱処理を施した後、弗酸と純水の混合液で酸化膜を除去した後、セコエッチによりウェーハ表面に現れているOSFを選択的にエッチングして顕在化させ、光学顕微鏡によりOSF密度を計測するエッチピット法により求めた。
また、上述した熱処理後の実験例1〜実験例5それぞれのシリコンウェーハについて、シリコンウェーハの内部に形成されたBMD密度を測定し、シリコンウェーハの中心からの距離とBMD密度との関係を調べた。その結果を図9、図10に示す。
なお、BMDの密度は、熱処理後のシリコンウェーハに酸化雰囲気で1000℃/16hrの追加熱処理を施すことで析出物を成長させ、ウェーハ劈開後にウェットエッチング(ライトエッチング)を2ミクロン実施し、劈開断面であるウェーハ表面のピットを光学顕微鏡(赤外散乱法)でカウントして求めた。
また、BMD密度とOSF濃度の測定の結果から、シリコンウェーハの欠陥領域を調べた。その結果を表1および表2に示す。
図9に示すように、本発明の実施例である実験例1では、シリコンウェーハの中心からの距離が10〜70mmである領域、および120〜145mmである領域のBMD密度が1×10個/cm、シリコンウェーハの中心からの距離が70〜120mmである領域のBMD密度が1×10個/cm以上であり、ゲッタリング能を充分に確保できるものであることが確認できた。また、実験例1では、OSFの発生はわずかであった。
また、実験例1では、シリコンウェーハの中心からの距離が10〜70mmである領域、および120〜145mmである領域は、PV領域であり、シリコンウェーハの中心からの距離が70〜120mmである領域は、PI領域であり、表1に示すように、PV領域とPI領域とが混在していることが確認できた。
また、図9に示すように、本発明の実施例である実験例2では、BMD密度が1×10個/cm以上であって、シリコンウェーハの面内で全域に渡って均一であり、ゲッタリング能を充分に確保できるものであることが確認できた。また、実験例2は、OSFの発生はなく、PI領域のみからなることが確認できた。
また、図9に示すように、本発明の実施例である実験例3では、BMD密度が1×10個/cmであって、シリコンウェーハの面内で全域に渡って均一であり、優れたゲッタリング能を確保できるものであることが確認できた。また、実験例3は、OSFの発生はなく、PI領域のみからなることが確認できた。
これに対し、図10に示すように、本発明の比較例である実験例4では、BMD密度が1×10個/cm程度であって、本発明の実施例である実験例1〜実験例3と比較して、シリコンウェーハの面内でのばらつきが大きかった。また、実験例4では、表2に示すように、本発明の実施例である実験例1〜実験例3よりも酸素濃度を低くしたにもかかわらず、OSFが多数観察された。
また、実験例4では、表1に示すように、OSF領域、PV領域、PI領域が混在していることが確認できた。
また、図10に示すように、本発明の比較例である実験例5では、BMD密度が1×10個/cm程度であったが、表2に示すように、本発明の実施例である実験例1および実験例2と同じ酸素濃度としたにもかかわらず、OSFが検出限界を超えて非常に多数観察された。
また、実験例5では、表1に示すように、OSF領域、PV領域、PI領域が混在していることが確認できた。
CZ法にて得られたシリコン単結晶の径方向における欠陥分布状態を説明するための断面図である。 シリコン単結晶の側面部において温度勾配Gを制御するための温度調整を行なわないことにより、結晶中心部での温度勾配(Gc)が結晶外周部での温度勾配(Ge)より小さく(Gc<Ge)なるホットゾーン構造をもつ育成装置を用い、引き上げ時の引き上げ速度を徐々に低下させて育成したシリコン単結晶の断面の欠陥分布状態を説明するための図である。 育成中のシリコン単結晶の側面部を冷却することにより、結晶中心部での温度勾配(Gc)が結晶外周部での温度勾配(Ge)と同一かこれより大きく(Gc≧Ge)なるホットゾーン構造をもつ育成装置を用い、引き上げ時の引き上げ速度を徐々に低下させて育成したシリコン単結晶の断面の欠陥分布状態を説明するための図である。 本発明のシリコン単結晶の育成方法を用いて得られたシリコン単結晶の断面の欠陥分布状態を説明するための図である。 雰囲気中の水素分圧とV/Gとの関係を示したグラフである。 Gc/Geが1.1〜1.4であり、軸方向温度勾配Gcが3.0〜3.3℃/mmであるホットゾーン構造を有する育成装置を用い、引き上げ時の引き上げ速度を徐々に低下させて育成したシリコン単結晶の断面の欠陥分布状態を説明するための図である。 Gc/Geが1.1〜1.4であり、軸方向温度勾配Gcが3.0〜3.3℃/mmであるホットゾーン構造を有する育成装置を用い、かつ、引き上げ炉内に水素が添加された不活性ガスを供給し、引き上げ時の引き上げ速度を徐々に低下させて育成したシリコン単結晶の断面の欠陥分布状態を説明するための図である。 本発明のシリコン単結晶の育成方法を実施するのに適したCZ炉の縦断面図である。 シリコンウェーハの中心からの距離とBMD密度との関係を示したグラフである。 シリコンウェーハの中心からの距離とBMD密度との関係を示したグラフである。
符号の説明
1 坩堝、1a 石英坩堝、1b 黒鉛坩堝、2 ヒータ、3 シリコン融液、4 引上げ軸、5 シードチャック 6 単結晶 7 熱遮蔽体、8 水冷手段、9磁場供給装置

Claims (10)

  1. チョクラルスキー法により酸素濃度が12×1017〜18×1017atoms/cm(ASTM−F121 1979)であるシリコン単結晶を育成する方法であって、
    育成中のシリコン単結晶の側面部を冷却し融点から1350℃までの結晶中心部での軸方向温度勾配Gcと融点から1350℃までの結晶外周部での軸方向温度勾配Geとの比Gc/Geが1.1〜1.4、前記結晶中心部での軸方向温度勾配Gcが3.0〜3.5℃/mmとなるように育成中のシリコン単結晶の温度を制御するとともに、
    単結晶を育成する雰囲気ガスが水素原子含有物質の気体を含み、
    前記雰囲気ガス中における水素原子含有物質の気体の水素分子分圧を40〜160Paとするか160〜400Paとすることにより、PV領域およびPI領域との混在を回避して、全面がPV領域であるシリコンウェーハが得られるシリコン単結晶と、全面がPI領域であるシリコンウェーハが得られるシリコン単結晶との作り分けをおこなうことを特徴とするシリコン単結晶の育成方法。
  2. 前記水素分圧が100〜250Paとされることを特徴とする請求項1に記載のシリコン単結晶の育成方法。
  3. 前記水素原子含有物質の気体が、水素ガスであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシリコン単結晶育成方法。
  4. 前記酸素濃度が13×1017〜16×1017atoms/cm(01d−ASTM)であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のシリコン単結晶の育成方法。
  5. 育成中のシリコン単結晶の温度が1000〜800℃の範囲である時間が、80〜180分であることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載のシリコン単結晶育成方法。
  6. 育成中のシリコン単結晶の側面部に負荷される熱応力が30〜45MPaの範囲とされることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載のシリコン単結晶育成方法。
  7. 前記雰囲気ガス中における酸素ガス(O )の濃度は、前記水素原子含有物質の気体の水素分子換算での濃度をαとし、酸素ガス(O )濃度をβとしたとき、α−2β≧3%(体積%)を満たすものとされることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載のシリコン単結晶育成方法。
  8. 炉内圧が4〜6.7kPaの範囲である場合、雰囲気ガス中には、20体積%以下の濃度で窒素が存在してなることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載のシリコン単結晶育成方法。
  9. 水平磁場(横磁場)にあっては磁場強度が2000〜4000Gとされ、磁場中心高さが融液液面に対して−75〜+50mmの範囲内になるように設定され、カスプ磁場にあっては、磁場強度が300〜700Gとされ、磁場中心高さが融液液面に対して−50〜+50mmの範囲内になるように設定されて磁場を供給することを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載のシリコン単結晶育成方法。
  10. 引き上げる単結晶の直径をDcとするとき、前記冷却用部材はその内周面の径が1.20Dc〜2.50Dc、長さが0.25Dc以上であり、融液表面から冷却用部材の下端面までの距離が0.30Dc〜0.85Dcであることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載のシリコン単結晶育成方法。
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