JP4784339B2 - 電源制御装置および車両 - Google Patents

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Description

本発明は、電源と負荷との間に設けられるリレーの異常を検出可能な電源制御装置、およびこの電源制御装置を備える車両に関する。
最近、環境に配慮した自動車としてハイブリッド自動車および電気自動車が大きな注目を集めている。そして、ハイブリッド自動車は一部実用化されている。
このハイブリッド自動車は、従来のエンジンに加え、直流電源とインバータとインバータによって駆動されるモータとを動力源とする自動車である。つまり、エンジンを駆動することにより動力源を得るとともに、直流電源からの直流電圧をインバータによって交流電圧に変換し、その変換した交流電圧によりモータを回転することによって動力源を得るものである。また、電気自動車は、直流電源とインバータとインバータによって駆動されるモータとを動力源とする自動車である。
すなわち、ハイブリッド自動車および電気自動車は、直流電源とインバータとを備えるモータ駆動装置を搭載している。そして、ノイズを除去した直流電圧をインバータに供給するためにコンデンサがインバータの入力側に設けられる。また、直流電源とインバータとの間にはシステムリレーが設けられる。
たとえば、特開2003−102101号公報(特許文献1)では、システムリレーの接触不良や溶着を検出することが可能な電気自動車用電源装置が開示される。この制御装置はバッテリの電圧値と負荷に並列接続されたコンデンサの電圧値とに基づいてシステムリレーの開閉の判断や故障判断を行なう。
特開2003−102101号公報 特開平9−294301号公報 特開2001−329884号公報
上述したリレーの故障判断方法においては、制御装置はバッテリの電圧値とコンデンサの電圧値との差が大きければリレーの接触不良が生じた(すなわち接触抵抗が大きくなった)と判定する。しかし、バッテリの電圧を検出するセンサおよびコンデンサの電圧を検出するセンサのいずれか一方の検出値に誤差が含まれていると、リレーが正常であっても各センサが検出した電圧値の差が大きくなることが起こる。この場合には制御装置はリレーの接触不良が生じたと誤判定する可能性がある。しかしながら特開2003−102101号公報(特許文献1)には、このような問題に対する具体的な解決方法は開示されていない。
本発明の目的は、電圧センサの検出結果に誤差が含まれていてもリレーの接続不良を精度よく検出可能な電源制御装置、およびこの電源制御装置を備える車両を提供することである。
本発明は要約すれば、電源制御装置であって、電源と、コンデンサと、リレーと、第1の電圧センサと、第2の電圧センサと、電流センサと、判定部とを備える。コンデンサは、一方端および他方端が電源の正極および負極にそれぞれ電気的に接続可能である。リレーは、電源の正極および負極の少なくとも一方と、コンデンサの対応する端子との電流経路の途中に設けられて、導通と非導通とを切換える。第1の電圧センサは、電源の電圧を検出する。第2の電圧センサは、コンデンサの電圧を検出する。電流センサは、電源とコンデンサとの間に流れる電流を検出する。判定部は、第1および第2の電圧センサの出力と、電流センサの出力とに基づいて、リレーの接触不良を判定する。判定部は、電流センサから取得した電流値が所定の第1の値であるときの電源の電圧とコンデンサの電圧との間の電圧差を表わす第1の電圧差と、電流センサから取得した電流値が所定の第1の値とその絶対値が等しくかつ符号が互いに異なる所定の第2の値のときの電源の電圧とコンデンサの電圧との間の電圧差を表わす第2の電圧差との差分を用いて、第1および第2の電圧センサの少なくとも一方の検出値に含まれ得る誤差が除かれた電圧値を求めて、その電圧値に基づいて、接触不良が生じているか否かを判定する。
好ましくは、電源は、コンデンサを介して負荷に電力を供給する。判定部は、負荷の動作時に電流センサが検出した電流値を取得する。
より好ましくは、判定部は、第1の電圧差と第2の電圧差との差分の絶対値が所定値よりも大きい場合には、接触不良が生じていると判定する。
好ましくは、判定部は、第1の電圧差と第2の電圧差との平均値を第1および第2の電圧センサの少なくとも一方の検出値に含まれ得る誤差として求める。判定部は、第1の電圧差および第2の電圧差から誤差をそれぞれ減じることにより、符号が互いに異なり、かつ絶対値が同じである、第1の電圧差と第2の電圧差との差分に比例した補正後の第1および第2の電圧差を生成する。判定部は、補正後の第1および第2の電圧差の和に基づいて、接触不良が生じているか否かを判定する。
より好ましくは、車両は、内燃機関と、上述のいずれかの電源制御装置とを備える。負荷は、内燃機関の動力を用いて発電する第1のモータジェネレータと、車両の駆動力を発生する第2のモータジェネレータと、第1および第2のモータジェネレータをそれぞれ駆動する第1および第2のインバータとを含む。車両は、第1および第2のインバータの駆動を制御する負荷制御部をさらに備える。負荷制御部は、リレーが異常であると判定部が判定した場合には、第1のモータジェネレータが発電した電力で第2のモータジェネレータが動作するように、第1および第2のインバータを駆動する。
本発明によれば、電圧センサの検出値に誤差が含まれる場合にもリレーの接触不良を精度よく検出することができる。
以下において、本発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
図1は、本実施の形態の電源制御装置を備える車両の概略ブロック図である。
図1を参照して、車両100は、内燃機関であるエンジン4と、電池ユニット40と、モータジェネレータMG1,MG2と、モータジェネレータMG1,MG2に対応してそれぞれ設けられるインバータ22,14と、動力分割機構PSDと、昇圧コンバータ12と、レゾルバ20,21と、電流センサ24,25と、制御装置230と、図示しない車輪とを備える。
電池ユニット40と昇圧コンバータ12とは、電源ラインPL1と接地ラインSLとによって電気的に接続されている。
電池ユニット40は、バッテリBと、バッテリBの負極と接地ラインSLとの間に接続されるシステムメインリレーSMR3と、バッテリBの正極と電源ラインPL1との間に接続されるシステムメインリレーSMR2と、バッテリBの正極と電源ラインPL1との間に直列に接続される、システムメインリレーSMR1および制限抵抗Rとを含む。システムメインリレーSMR1〜SMR3は、制御装置230から与えられる制御信号SEに応じて導通/非導通状態が制御される。
電池ユニット40は、さらに、バッテリBの端子間の電圧VBを測定する電圧センサ10を含む。電池ユニット40は、さらにバッテリBに入出力される電流IBを検出する電流センサ11を含む。
バッテリBとしては、ニッケル水素、リチウムイオン等の二次電池や燃料電池などを用いることができる。また、バッテリBに代わる蓄電装置として電気二重層コンデンサ等の大容量キャパシタを用いることもできる。
昇圧コンバータ12は、接地ラインSLと電源ラインPL1と間の電圧を昇圧して接地ラインSLと電源ラインPL2によってインバータ14,22に供給する。インバータ14は、昇圧コンバータ12から与えられる直流電圧を三相交流に変換してモータジェネレータMG2に出力する。インバータ22は、昇圧コンバータ12から与えられる直流電圧を三相交流に変換してモータジェネレータMG1に出力する。
昇圧コンバータ12は、一方端が電源ラインPL1に接続されて他方端が接地ラインSLに接続される平滑用コンデンサC1と、一方端が電源ラインPL1に接続されるリアクトルL1と、電源ラインPL2と接地ラインSLとの間に直列に接続されるIGBT素子Q1,Q2と、IGBT素子Q1,Q2にそれぞれ並列に接続されるダイオードD1,D2と、平滑用コンデンサC2と、電源ラインPL1と接地ラインSLとの間の電圧VLを検知する電圧センサ6と、電源ラインPL2と接地ラインSLとの間の電圧VHを検知する電圧センサ8とを含む。
平滑用コンデンサC1はバッテリBから出力されて昇圧される前の直流電圧を平滑化する。平滑用コンデンサC2は昇圧コンバータ12が昇圧した後の直流電圧を平滑化する。
リアクトルL1の他方端はIGBT素子Q1のエミッタおよびIGBT素子Q2のコレクタに接続される。ダイオードD1のカソードはIGBT素子Q1のコレクタと接続され、ダイオードD1のアノードはIGBT素子Q1のエミッタと接続される。ダイオードD2のカソードはIGBT素子Q2のコレクタと接続され、ダイオードD2のアノードはIGBT素子Q2のエミッタと接続される。
インバータ14は車輪を駆動するモータジェネレータMG2に対して昇圧コンバータ12の出力する直流電圧を三相交流に変換して出力する。またインバータ14は、回生制動に伴い、モータジェネレータMG2において発電された電力を昇圧コンバータ12に戻す。このとき昇圧コンバータ12は降圧回路として動作するように制御装置230によって制御される。
インバータ14は、U相アーム15と、V相アーム16と、W相アーム17とを含む。U相アーム15,V相アーム16,およびW相アーム17は、電源ラインPL2と接地ラインSLとの間に並列に接続される。
U相アーム15は、電源ラインPL2と接地ラインSLとの間に直列接続されたIGBT素子Q3,Q4と、IGBT素子Q3,Q4とそれぞれ並列に接続されるダイオードD3,D4とを含む。ダイオードD3のカソードはIGBT素子Q3のコレクタと接続され、ダイオードD3のアノードはIGBT素子Q3のエミッタと接続される。ダイオードD4のカソードはIGBT素子Q4のコレクタと接続され、ダイオードD4のアノードはIGBT素子Q4のエミッタと接続される。
V相アーム16は、電源ラインPL2と接地ラインSLとの間に直列接続されたIGBT素子Q5,Q6と、IGBT素子Q5,Q6とそれぞれ並列に接続されるダイオードD5,D6とを含む。ダイオードD5のカソードはIGBT素子Q5のコレクタと接続され、ダイオードD5のアノードはIGBT素子Q5のエミッタと接続される。ダイオードD6のカソードはIGBT素子Q6のコレクタと接続され、ダイオードD6のアノードはIGBT素子Q6のエミッタと接続される。
W相アーム17は、電源ラインPL2と接地ラインSLとの間に直列接続されたIGBT素子Q7,Q8と、IGBT素子Q7,Q8とそれぞれ並列に接続されるダイオードD7,D8とを含む。ダイオードD7のカソードはIGBT素子Q7のコレクタと接続され、ダイオードD7のアノードはIGBT素子Q7のエミッタと接続される。ダイオードD8のカソードはIGBT素子Q8のコレクタと接続され、ダイオードD8のアノードはIGBT素子Q8のエミッタと接続される。
モータジェネレータMG2は、三相の永久磁石同期モータであり、U,V,W相の3つのコイルは各々一方端が中性点に共に接続されている。そして、U相コイルの他方端がIGBT素子Q3,Q4の接続ノードに接続される。またV相コイルの他方端がIGBT素子Q5,Q6の接続ノードに接続される。またW相コイルの他方端がIGBT素子Q7,Q8の接続ノードに接続される。モータジェネレータMG2の回転軸は図示されない減速ギヤやディファレンシャルギヤにより車輪に結合される。
動力分割機構PSDは、エンジンとモータジェネレータMG1,MG2とに結合されてこれらの間で動力を分配する。たとえば動力分割機構PSDとしては、サンギヤ、プラネタリキャリヤおよびリングギヤの3つの回転軸を有する遊星歯車機構を用いることができる。この3つの回転軸がエンジンおよびモータジェネレータMG1,MG2の回転軸にそれぞれ接続される。たとえばモータジェネレータMG1のロータを中空としてその中心にエンジンのクランク軸を通すことで動力分割機構PSDにエンジンとモータジェネレータMG1,MG2とを機械的に接続することができる。
電流センサ24は、モータジェネレータMG2に流れる電流をモータ電流値MCRT2として検出し、モータ電流値MCRT2を制御装置230へ出力する。
インバータ22は、昇圧コンバータ12に対してインバータ14と並列的に接続される。インバータ22は、モータジェネレータMG1に対して昇圧コンバータ12の出力する直流電圧を三相交流に変換して出力する。インバータ22は、昇圧コンバータ12から昇圧された電圧を受けてたとえばエンジンを始動させるためにモータジェネレータMG1を駆動する。
また、インバータ22は、エンジン4のクランクシャフトから伝達される回転トルクによってモータジェネレータMG1で発電された電力を昇圧コンバータ12に戻す。このとき昇圧コンバータ12は降圧回路として動作するように制御装置230によって制御される。
なお、インバータ22の内部の構成は、図示しないがインバータ14と同様であり、詳細な説明は繰返さない。
モータジェネレータMG1は、三相の永久磁石同期モータであり、U,V,W相の3つのコイルは各々一方端が中性点に共に接続されている。そして、各相コイルの他方端はインバータ22に接続されている。
電流センサ25は、モータジェネレータMG1に流れる電流をモータ電流値MCRT1として検出し、モータ電流値MCRT1を制御装置230へ出力する。
制御装置230は、トルク指令値Tm,Tg、エンジン回転数Ne、電圧VB,VL,VH、電流IBの各値、モータ電流値MCRT1,MCRT2および起動信号IGONを受ける。
制御装置230は、レゾルバ20,21の出力を受けてモータ回転数Nm,Ngをそれぞれ算出する。ここで、トルク指令値Tg,モータ回転数Ngおよびモータ電流値MCRT1はモータジェネレータMG1に関するものであり、トルク指令値Tm,モータ回転数Nmおよびモータ電流値MCRT2はモータジェネレータMG2に関するものである。
また、電圧VBはバッテリBの電圧であり、電圧センサ10によって測定される。電圧VLは平滑用コンデンサC1に印加される昇圧コンバータ12の昇圧前電圧であり電圧センサ6によって測定される。電圧VHは平滑用コンデンサC2に印加される昇圧コンバータ12の昇圧後電圧であり電圧センサ8によって測定される。
そして制御装置230は、昇圧コンバータ12に対して昇圧指示を行なう制御信号PWU,降圧指示を行なう制御信号PWDおよび動作禁止を指示する信号CSDNを出力する。
さらに、制御装置230は、インバータ14に対して昇圧コンバータ12の出力である電圧VH(直流電圧)をモータジェネレータMG2を駆動するための交流電圧に変換する駆動指示PWMI2と、モータジェネレータMG2で発電された交流電圧を直流電圧に変換して昇圧コンバータ12側に戻す回生指示PWMC2とを出力する。IGBT素子Q3〜Q8はこれらの指示に応じて動作する。
本実施の形態では制御装置230は本発明における「判定部」および「負荷制御部」を含んだ1つの機能ブロックとして構成される。制御装置230においてシステムメインリレーSMR2,SMR3の異常を判定する構成部分(図示せず)が、本発明における「判定部」に対応する。また、制御装置230においてインバータ14,22を制御する構成部分(図示せず)が本発明の「負荷制御部」に対応する。ただし、本発明の「判定部」と「負荷制御部」とは別のブロックとして構成されていてもよい。
また、バッテリBは本発明の「電源」に対応する。平滑用コンデンサC1は本発明の「コンデンサ」に対応する。平滑用コンデンサC1は一方端および他方端がバッテリの正極および負極にそれぞれ電気的に接続可能である。また、システムメインリレーSMR2,SMR3の少なくとも一方は、本発明の「リレー」に対応する。システムメインリレーSMR2はバッテリBの正極とコンデンサの一方端との電流経路の途中に設けられて導通と非導通とを切換える。システムメインリレーSMR3はバッテリBの負極とコンデンサの他方端との電流経路の途中に設けられて導通と非導通とを切換える。
電圧センサ10,8は、本発明における第1および第2のセンサにそれぞれ対応する。また、モータジェネレータMG1,MG2およびインバータ14,22は本発明の「負荷」を構成する。
図2は、図1の制御装置230が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
図2および図1を参照して、処理が開始されるとまずステップS1において制御装置230はプリチャージと呼ばれる動作を実行する。システムメインリレーSMR1〜SMR3は最初はオフ(開状態)状態である。制御装置230はまずシステムメインリレーSMR1,SMR3をオン(閉状態)にする。そして平滑用コンデンサC1が十分に充電された後に制御装置230はシステムメインリレーSMR2をオンにし続いてシステムメインリレーSMR1をオフにする。
起動時にシステムメインリレーSMR2,SMR3をいきなりオンにするとシステムメインリレーSMR2,SMR3には瞬間的に大電流が流れる。このためこれらのリレーの接点が溶着するおそれがある。プリチャージ動作を行なうことによってリレーの接点の溶着を防ぐことができる。
なおステップS1において、制御装置230は車両走行前にシステムメインリレーSMR2,SMR3について接点の溶着や接触不良等が生じていないかどうかを判定する。
次に、ステップS2において制御装置230はインバータ14を駆動する。これによりモータジェネレータMG2が駆動されて車両の走行が開始する。
走行開始後、車両100は通常走行時にはたとえば動力分割機構PSDによりエンジン4の動力が2経路に分けられる。2分割された動力の一方により車輪の直接駆動が行なわれ、他方によりモータジェネレータMG1が駆動されてモータジェネレータMG1は発電する。このときに発生する電力がモータジェネレータMG2の駆動に用いられてモータジェネレータMG2は車輪の駆動補助を行なう。また、高速走行時には、さらにバッテリBからの電力をモータジェネレータMG2に供給して、モータジェネレータMG2の出力を増大させて車輪に対して駆動力の追加を行なう。
一方、減速時には車輪により従動するモータジェネレータMG2がジェネレータとして機能して回生発電を行ない、回収した電力をバッテリBに蓄える。なお、バッテリBの充電量が低下して充電が特に必要な場合には、エンジン4の出力を増加してモータジェネレータMG2による発電量を増やしバッテリBに対する充電量を増加させる。
続いてステップS3において制御装置230は車両100が上述の走行状態にあるときにシステムメインリレーSMR2,SMR3の導通が正常か否かを検査する。
システムメインリレーの接触不良、言い換えれば接触抵抗の増加は様々な要因で生じる。たとえばリレーの取付が不十分な状態(半締結状態)で車両を走行させた場合には走行中にリレーの取付が緩む可能性がある。また何らかの理由によりリレーの電磁力が弱まることで接点の接触が不十分な状態(半勘合状態)になる可能性がある。またリレーの接点に酸化皮膜が形成されて接触抵抗が増加することが考えられる。詳細は後述するが、制御装置230はバッテリBの電圧VBと平滑用コンデンサC1の電圧VLとの電圧差に基づいてシステムメインリレーSMR2,SMR3における接触不良の有無、すなわち異常の有無を検査する。
ステップS3において制御装置230はシステムメインリレーSMR2,SMR3の少なくとも一方に異常が生じたことを検出した場合には、内部に記憶するフラグを「1」に設定する。一方、制御装置230はシステムメインリレーSMR2,SMR3がともに正常である場合にはフラグを「0」に設定する。
続いてステップS4において制御装置230はステップS3における検査結果、すなわちフラグに従ってシステムメインリレーSMR2,SMR3が正常か否かを判定する。システムメインリレーSMR2,SMR3の両方が正常である場合(ステップS4においてYES)、処理は再びステップS3に戻る。一方、システムメインリレーSMR2,SMR3の少なくとも一方に異常が生じた場合(ステップS4においてNO)、処理はステップS5に進む。
ステップS5において制御装置230は車両の走行状態を継続走行可能状態に移行させる。このとき車両はたとえばバッテリレス走行を行なう。バッテリレス走行とは、バッテリBの電力を用いなくても車両の推進力を得ることができる走行状態を意味する。車両100では、たとえばモータジェネレータMG1が発電した電力でモータジェネレータMG2を駆動させることでバッテリBの電力を用いずに車両を駆動させることができる。
バッテリレス走行を行なうにはエンジン4がモータジェネレータMG1のロータを回転させる必要がある。通常走行時や高速走行時にはエンジン4が動作しているので、システムメインリレーの異常が検出された場合には、モータジェネレータMG1は発電している。制御装置230はインバータ14を回生モードで駆動してモータジェネレータMG1からの交流電力を直流電力に変換する。制御装置230は、昇圧コンバータ12を停止させて直流電力をインバータ14に与える。制御装置230はインバータ14を駆動モードで駆動する。これによりモータジェネレータMG1が発電した電力を用いてモータジェネレータMG2を駆動させることが可能になる。よって車両100が走行可能になる。
車両100が低速走行を行なっている場合にはエンジン4は停止している。この状態で制御装置230がシステムメインリレーSMR2,SMR3の少なくとも一方が異常であることを検知した場合には、制御装置230はインバータ22を制御してモータジェネレータMG1を駆動し、エンジン4を始動させる。エンジン4が動作した後、制御装置230は上述の動作を行なってモータジェネレータMG2を駆動させる。
なお、ステップS5において、より好ましくは、制御装置230はシステムメインリレーSMR2,SMR3に対して開放指令を出力する。これによりシステムメインリレーSMR2,SMR3がオフになればこれらのリレーには電流が流れなくなる。よってリレーが発熱して高温になることを防ぐことができる。
また、ステップS5において、制御装置230はバッテリレス走行に代えてシステムメインリレーに対して、まず開放指令を出力し次に接続指令を出力してリレーの再接続を行なってもよい。ステップS5の処理が終了すると全体の処理が終了する。
本実施の形態において、制御装置230はシステムメインリレーSMR2,SMR3の導通が正常であるか否かを車両の走行中(すなわち負荷の動作時)に繰返して検査する。これにより車両走行中にリレーの異常が生じても、その異常を迅速に検出することができる。システムメインリレーの接触不良状態が長時間続く場合の影響としてIGBT素子に過電流が流れることでIGBT素子の破損が生じることが想定される。また、モータジェネレータのトルクが不安定に変動することで車両振動が生じることが想定される。さらに、制御装置230が保護動作を行なってインバータ14,22の駆動を停止することにより車両が惰性走行を行なうことが想定される。
本実施の形態によればこのような問題が生じる前にリレーの異常を検出できる。また、本実施の形態によれば、車両走行中にリレーの異常を検出した際には、バッテリレス走行等を行なうことで車両の走行を継続させることができる。
システムメインリレーSMR2,SMR3の少なくとも一方に接触不良が生じた場合にはバッテリBの電圧と平滑用コンデンサC1の電圧との電圧差が大きくなる。よって、制御装置230は負荷を動作させて電圧センサ10,8の出力から平滑用コンデンサC1の電圧とバッテリBの電圧との電圧差を求める。そして制御装置230は電流センサ11が検出した電流値とその電圧差とに基づいて、システムメインリレーの接触不良が生じているか否かを判定する。これにより制御装置230はシステムメインリレーの異常を検出できる。
ただし電圧センサ8,10の各々の測定値には誤差が含まれている可能性がある。そこで制御装置230は電流センサ11が検出した電流値が所定の第1の値であるときの電圧差(第1の電圧差)と、電流値が所定の第1の値と異なる所定の第2の値のときの電圧差(第2の電圧差)とに基づいて、接触不良が生じているか否かを判定する。これにより制御装置230はシステムメインリレーの接触不良を正確に判定することができる。
続いて図2のステップS3における検査処理の詳細を各実施の形態ごとに説明する。なお、以下では説明の便宜上、システムメインリレーSMR2の接触不良を検出する場合を示す。なお以下の実施の形態1から形態3の検査処理をシステムメインリレーSMR3の接触不良の検出にも適用することが可能である。
[実施の形態1]
図3は、実施の形態1における検査原理を説明する図である。
図3において回路図に示すように、システムメインリレーSMR2の接触抵抗が増加した状態では、バッテリBの正極と平滑用コンデンサC1の一方端との間に接触抵抗RAが存在する。
接触抵抗の増加は様々な要因で生じる。たとえばリレーの取付が不十分な状態(半締結状態)で車両を走行させると走行中にリレーの取付が緩むことで接触抵抗が増加する。また何らかの理由によりリレーの電磁力が弱まることで接点間の接触が不十分な状態(半勘合状態)になると接触抵抗が増加する。また接点に酸化皮膜が形成されることで接触抵抗が増加する。
図3の回路図において、バッテリBから平滑用コンデンサC1に向けて流れる電流IB(図3において+IBと示す)の値と、平滑用コンデンサC1からバッテリBに向けて流れる電流IB(図3において−IBと示す)の値とが本発明における「所定の第1の値」と「所定の第2の値」とにそれぞれ対応する。つまり実施の形態1においては「所定の第1の値」と「所定の第2の値」とは符号が互いに逆である。なお実施の形態1において「第1の値」と「第2の値」とは絶対値が互いに等しい。
電流センサ11が検出した電流値が+IBになる場合とは、図1の車両100において、たとえばモータジェネレータMG2の駆動に車両100を発進させるためにバッテリBから電力が供給される場合である。電流センサ11が検出した電流値が−IBになる場合とは、たとえば図1の車両100の減速時にモータジェネレータMG2が回生制動を行なうことでバッテリBが充電される場合である。
接触抵抗RAの抵抗値をRとする。また、電流センサ11が検出した電流値が+IB,−IBのときのバッテリBの電圧と平滑用コンデンサC1の電圧との差を、それぞれ電圧差X,Yとする。
図1の電圧センサ6の検出結果(電圧VL)には誤差が含まれ、電圧センサ10の検出結果(電圧VB)は正しいものとする。つまり図3の回路図に示すように電圧VLは真の電圧(電圧VL0)と検出誤差(電圧VE)との合計である。したがって電圧差X,Yは以下の式(1),(2)に従ってそれぞれ表わされる。
X=VB−VL=VB−(VL0+VE)=+IB×R−VE …(1)
Y=VB−VL=VB−(VL0+VE)=−IB×R−VE …(2)
よって、(X−Y)は以下の式(3)に従って表わされる。
X−Y=2IB×R …(3)
式(3)から分かるように、(X−Y)には電圧センサ6の検出誤差である電圧VEが含まれない。これにより実施の形態1では(X−Y)の絶対値が所定値よりも大きいことによって、抵抗値Rが大きいこと、すなわちシステムメインリレーSMR2が異常であることを判定できる。
図4は、実施の形態1における検査処理を説明するフローチャートである。
図4および図1を参照して、処理が開始されるとまずステップS11において制御装置230は電圧センサ10,6から電圧VB,VLの値をそれぞれ取得する。また、制御装置230は電流センサ11から電流IBの値を取得する。制御装置230は電流センサ11の測定値が所定の第1の値(+IB)に等しいときの電圧VB,VLの値を内部に保持する。
次にステップS12において、制御装置230は取得した電圧VB,VLの値を用いて電圧差X(=VB−VL)の値を算出する。
続いてステップS13において、制御装置230は電圧センサ10,6から電圧VB,VLの値を取得する。また、制御装置230は電流センサ11から電流IBの値を取得する。制御装置230は電流センサ11の測定値が所定の第2の値(−IB)に等しいときの電圧VB,VLの値を内部に保持する。
続いてステップS14において、制御装置230は取得した電圧VB,VLの値を用いて電圧差Y(=VB−VL)の値を算出する。
続いてステップS15において、制御装置230は(X−Y)の絶対値が所定値よりも大きいか否かを判定する。(X−Y)の絶対値が所定値よりも大きい場合(ステップS15においてYES)、ステップS17において制御装置230はフラグを「1」に設定する。フラグが「1」であるとはシステムメインリレーSMR2の接触抵抗の値が大きいこと、すなわちシステムメインリレーSMR2が異常であることを示す。
一方、(X−Y)の絶対値が所定値以下の場合(ステップS15においてNO)、ステップS18において制御装置230はフラグを「0」に設定する。フラグが「0」であるとはシステムメインリレーSMR2が正常であることを示す。ステップS17またはステップS18の処理が終了すると全体の処理が終了する。
なお、実施の形態1において、所定の第1の値および所定の第2の値がそれぞれ−IB,+IBであってもよい。このときにも(X−Y)の絶対値は2IB×Rとなる。よって図4のフローチャートにおけるステップS15の判定処理によってシステムメインリレーSMR2の異常を検出できる。
また、図4のフローチャートにおいてステップS11,S13の処理は順次実行されるよう示されるが、ステップS11,S13の処理は並列に実行されてもよい。
このように実施の形態1によれば、バッテリBと平滑用コンデンサC1との間で異なる第1および第2の電流(流れる方向が互いに逆である電流)を流す。そして第1の電流に対応するバッテリの電圧と平滑用コンデンサC2の電圧との電圧差Xと、第2の電流に対応するバッテリの電圧と平滑用コンデンサC2の電圧との電圧差Yとを用いてシステムメインリレーの接触不良が生じたか否かを判定する。
これにより実施の形態1によれば、電圧センサの検出結果に誤差に含まれていたとしてもシステムメインリレーの異常、すなわち接触抵抗の増加を正しく検出することができる。
また、実施の形態1によれば、制御装置230は電流センサ11の測定値を監視する際に、たとえば車両の発進時と車両の減速時とで監視するだけで電圧差X,Yを取得することが可能になる。これにより実施の形態1によれば制御装置230の処理の負荷を低減することが可能になる。
[実施の形態2]
図5は、実施の形態2における検査原理を説明する図である。
図5において、回路図に示す電流IB1の値と電流IB2の値とが本発明における「所定の第1の値」と「所定の第2の値」とにそれぞれ対応する。電流IB1,IB2はともにバッテリBから平滑用コンデンサC1に向けて流れる電流であり、かつ、大きさが異なる。なお、電流IB1,IB2の流れる方向は図5の回路図に示す方向と逆の方向(平滑用コンデンサC1からバッテリBに流れる方向)であってもよい。つまり実施の形態2において、「所定の第1の値」と「所定の第2の値」とは符号が同じであり、かつ、絶対値が異なる。
図3の回路図と同様に、平滑用コンデンサC1の電圧VLは検出誤差(電圧VE)を含むものとし、電圧VBは誤差を含まないものとする。したがって電圧差X,Yは以下の式(4),(5)に従ってそれぞれ表わされる。
X=VB−VL=VB−(VL0+VE)=IB1×R−VE …(4)
Y=VB−VL=VB−(VL0+VE)=IB2×R−VE …(5)
よって、(X−Y)は以下の式(6)に従って表わされる。
X−Y=(IB1−IB2)×R …(6)
式(6)から分かるように、(X−Y)には電圧センサ6の検出誤差である電圧VEが含まれない。実施の形態1と同様に、実施の形態2では(X−Y)の絶対値が所定値よりも大きいことによって、抵抗値Rが大きいこと、すなわちシステムメインリレーSMR2が異常であることを判定できる。
なお実施の形態2における検査処理を説明するフローチャートは図4のフローチャートと同様である。よって実施の形態2における検査処理のフローに関する以後の説明は繰返さない。
上述のように実施の形態1ではたとえば図1の車両100の発進時と減速時とに電圧差X,Yが求められる。よって実施の形態1においては、電圧差Xが求まる時刻から電圧差Yが求まる時刻までの時間がある程度長くなる可能性がある。
実施の形態2では第1および第2の電流の流れる方向は同じである。よって、短期間で電圧差X,Yを求めることができる。これにより実施の形態2によればシステムメインリレーの接触不良を迅速に検出することができる。
[実施の形態3]
実施の形態3では制御装置は電圧センサの検出誤差(図3に示す電圧VE)を求める。そして制御装置は求めた誤差を用いて電圧差X,Yを補正する。実施の形態3では制御装置は補正後の電圧差X,Yを用いてシステムメインリレーの接触不良が生じているか否かを判定する。
図6は、実施の形態3における検査原理を説明する図である。
図6および図3を参照して、実施の形態1と同様に、実施の形態3では電流IBの値が+IBのときの電圧VB,VLから電圧差Xが求められ、電流IBの値が−IBのときの電圧VB,VLから電圧差Yが求められる。よって電圧差X,Yは式(1),(2)に従ってそれぞれ求められる(X=+IB×R−VE,Y=−IB×R−VEとなる)。
実施の形態3では、まず電圧差Xと電圧差Yとの平均値を求める。式(1),(2)から、電圧差X,Yの平均値は以下の式(7)に従って表わされる。
(X+Y)/2=−VE …(7)
つまり電圧差X,Yの平均値を求めることで電圧VEが求められる。
次に、式(7)に従って求められる電圧差X,Yの平均値を用いて電圧差X,Yが補正される。補正後の電圧差X,YをそれぞれX1,Y1とする。電圧差X1,Y1は以下の式(8),(9)に従って表わされる。
X1=X−(X+Y)/2=+IB×R …(8)
Y1=Y−(X+Y)/2=−IB×R …(9)
さらに実施の形態3では電圧差X1,Y1の和を求める。電圧差X1,Y1の和は以下の式(10)に従って表わされる。
(X1+Y1)=0 …(10)
式(8)、式(9)は+IBの電流が流れるモータジェネレータMG1,MG2の力行時と−IBの電流が流れるモータジェネレータMG1,MG2の回生時との両方でバッテリBと平滑用コンデンサC1との間に電圧降下が生じていることを示す。式(10)は電圧降下の大きさが力行時と回生時とで等しいことを示す。
すなわち式(8)、式(9)、式(10)からバッテリBと平滑用コンデンサC1との間の電圧降下がシステムメインリレーSMR2の接触抵抗の増加によるものであることが分かる。よって実施の形態3では電圧差X1,Y1および(X1+Y1)の値を用いてシステムメインリレーSMR2が異常であることを検出する。
図7は、実施の形態3における検査処理を説明するフローチャートである。
図7および図4を参照して、図7のフローチャートではステップS14の処理とステップS15の処理との間にステップS14A,S14Bの処理が行なわれる。また図7のフローチャートではステップS15の処理の後にステップS16A,S16Bの処理が行なわれる。この点で図7のフローチャートは図4のフローチャートと異なる。図7のフローチャートにおける他のステップの処理は図4のフローチャートの対応するステップの処理と同様であるので以後の説明は繰返さない。
以下、図1をあわせて参照しながら図7のフローチャートにおけるステップS14A,S14B,S15,S16A,S16Bの処理を説明する。
ステップS14Aにおいて制御装置230は電圧差X,Yから式(7)に従って(X+Y)/2の値を算出する。次にステップS14Bにおいて制御装置230は式(8)および式(9)に従って電圧差X1,Y1の値をそれぞれ算出する。
続いてステップS15において制御装置は(X1+Y1)の絶対値が所定値よりも大きいか否かを判定する。(X1+Y1)の絶対値が所定値以下の場合(ステップS15においてNO)、処理はステップS16Aに進む。一方、(X1+Y1)の絶対値が所定値よりも大きい場合(ステップS15においてYES)、処理はステップS18に進む。
ステップS16Aにおいて、制御装置230は、電圧差X1がある正のしきい値(+A)よりも大きいか否かを判定する。電圧差X1が+Aより大きい場合(ステップS16AにおいてYES)、処理はステップS16Bに進む。一方、電圧差X1が+A以下の場合(ステップS16AにおいてNO)、処理はステップS18に進む。
ステップS16Bにおいて、制御装置230は、電圧差Y1がある負のしきい値よりも小さいか否かを判定する。なお、このときの負のしきい値(−A)はステップS16Aでの判定処理に用いられる正のしきい値(+A)と絶対値が等しい。
電圧差Y1がしきい値(−A)よりも小さい場合(ステップS16BにおいてYES)、処理はステップS17に進む。一方、電圧差Y1がしきい値(−A)以上の場合(ステップS16BにおいてNO)、処理はステップS18に進む。
以上のように実施の形態3によれば、第1および第2の電圧差を用いて電圧センサの検出誤差を算出して、算出結果を用いて電圧差X,Yを補正する。実施の形態3では補正後の電圧差X1,Y1を用いてシステムメインリレーの接触不良が生じているか否かを判定する。これにより実施の形態3によれば、電圧センサの検出結果に誤差に含まれていたとしてもシステムメインリレーの異常、すなわち接触抵抗の増加を正しく検出することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本実施の形態の電源制御装置を備える車両の概略ブロック図である。 図1の制御装置230が実行する処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態1における検査原理を説明する図である。 実施の形態1における検査処理を説明するフローチャートである。 実施の形態2における検査原理を説明する図である。 実施の形態3における検査原理を説明する図である。 実施の形態3における検査処理を説明するフローチャートである。
符号の説明
4 エンジン、6,8,10 電圧センサ、11,24,25 電流センサ、12 昇圧コンバータ、14,22 インバータ、15 U相アーム、16 V相アーム、17 W相アーム、20,21 レゾルバ、40 電池ユニット、100 車両、B バッテリ、C1,C2 平滑用コンデンサ、D1〜D8 ダイオード、L1 リアクトル、MG1,MG2 モータジェネレータ、PL1,PL2 電源ライン、PSD 動力分割機構、Q1〜Q8 IGBT素子、R 制限抵抗、RA 接触抵抗、S1〜S18 ステップ、SL 接地ライン、SMR1〜SMR3 システムメインリレー。

Claims (5)

  1. 電源と、
    一方端および他方端が前記電源の正極および負極にそれぞれ電気的に接続可能なコンデンサと、
    前記電源の正極および負極の少なくとも一方と、前記コンデンサの対応する端子との電流経路の途中に設けられて、導通と非導通とを切換えるリレーと、
    前記電源の電圧を検出する第1の電圧センサと、
    前記コンデンサの電圧を検出する第2の電圧センサと、
    前記電源と前記コンデンサとの間に流れる電流を検出する電流センサと、
    前記第1および第2の電圧センサの出力と、前記電流センサの出力とに基づいて、前記リレーの接触不良を判定する判定部とを備え、
    前記判定部は、前記電流センサから取得した電流値が所定の第1の値であるときの前記電源の電圧と前記コンデンサの電圧との間の電圧差を表わす第1の電圧差と、前記電流センサから取得した電流値が前記所定の第1の値とその絶対値が等しくかつ符号が互いに異なる所定の第2の値のときの前記電源の電圧と前記コンデンサの電圧との間の電圧差を表わす第2の電圧差との差分を用いて、前記第1および第2の電圧センサの少なくとも一方の検出値に含まれ得る誤差が除かれた電圧値を求めて、その電圧値に基づいて、前記接触不良が生じているか否かを判定する、電源制御装置。
  2. 前記電源は、前記コンデンサを介して負荷に電力を供給し、
    前記判定部は、前記負荷の動作時に前記電流センサが検出した電流値を取得する、請求項1に記載の電源制御装置。
  3. 前記判定部は、前記第1の電圧差と前記第2の電圧差との差分の絶対値が所定値よりも大きい場合には、前記接触不良が生じていると判定する、請求項2に記載の電源制御装置。
  4. 前記判定部は、前記第1の電圧差と前記第2の電圧差との平均値を前記第1および第2の電圧センサの少なくとも一方の検出値に含まれ得る誤差として求めて、前記第1の電圧差および前記第2の電圧差から前記誤差をそれぞれ減じることにより、符号が互いに異なり、かつ絶対値が同じである、前記第1の電圧差と前記第2の電圧差との差分に比例した補正後の第1および第2の電圧差を生成し、前記補正後の第1および第2の電圧差の和に基づいて、前記接触不良が生じているか否かを判定する、請求項2に記載の電源制御装置。
  5. 車両であって、
    内燃機関と、
    請求項2からのいずれか1項に記載の電源制御装置とを備え、
    前記負荷は、
    前記内燃機関の動力を用いて発電する第1のモータジェネレータと、
    前記車両の駆動力を発生する第2のモータジェネレータと、
    前記第1および第2のモータジェネレータをそれぞれ駆動する第1および第2のインバータとを含み、
    前記車両は、
    前記第1および第2のインバータの駆動を制御する負荷制御部をさらに備え、
    前記負荷制御部は、前記リレーが異常であると前記判定部が判定した場合には、前記第1のモータジェネレータが発電した電力で前記第2のモータジェネレータが動作するように、前記第1および第2のインバータを駆動する、車両。
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