JP2009189209A - 車両の電源装置およびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】故障発見率が向上した車両の電源装置およびその制御方法を提供する。
【解決手段】制御装置30は、車両起動指示IGONに応じて接続部40を接続状態に設定するとともに、車両電気負荷23に電力を消費させ、電流センサ11の出力に基づいて直流電源から車両電気負荷23に動作電流を供給する経路(電源ラインPL2、接地ラインSL)の断線の有無を診断する。好ましくは、電流センサ11の出力に基づいて直流電源から車両電気負荷23に動作電流を供給する経路の断線の有無を判断する。より好ましくは、制御装置30は、インバータ22にモータに回転トルクが発生しないような電流(d軸電流)を流す。
【選択図】図1
【解決手段】制御装置30は、車両起動指示IGONに応じて接続部40を接続状態に設定するとともに、車両電気負荷23に電力を消費させ、電流センサ11の出力に基づいて直流電源から車両電気負荷23に動作電流を供給する経路(電源ラインPL2、接地ラインSL)の断線の有無を診断する。好ましくは、電流センサ11の出力に基づいて直流電源から車両電気負荷23に動作電流を供給する経路の断線の有無を判断する。より好ましくは、制御装置30は、インバータ22にモータに回転トルクが発生しないような電流(d軸電流)を流す。
【選択図】図1
Description
この発明は、車両の電源装置およびその制御方法に関し、特に平滑コンデンサを備える車両の電源装置およびその制御方法に関する。
近年、環境に配慮した自動車として、従来のエンジンに加え、直流電源とインバータとインバータによって駆動されるモータとを動力源とするハイブリッド自動車が普及してきている。
このような構成のハイブリッド自動車では、効率向上のため、直流電源であるバッテリの電圧をあまり上げないで、逆起電圧が高くなるモータの高速回転時にモータを駆動するインバータに逆起電圧を超える高電圧を供給することを実現するために、バッテリの電圧を昇圧してインバータに供給する電圧コンバータを搭載するものもある。
特開2006−325322号公報(特許文献1)は、このような電圧コンバータを搭載する車両(ハイブリッド自動車または電気自動車)を開示する。この車両において、電圧センサに故障が発生した場合に、電圧コンバータを動作停止させて退避走行させる際に電圧センサに代えて電流センサによってコンデンサの放電状態が判定される。
特開2006−325322号公報
特開2007−89240号公報
上記特開2006−325322号公報では、走行中に電圧センサの故障が発生した際に、電圧コンバータを電圧非変換状態に設定し退避走行をする際に、昇圧された電圧によって電圧コンバータのスイッチング素子に電流が流れすぎないように保護するための技術が開示されている。
しかし、修理工場や販売店まで距離が離れている場合には、退避走行中に一旦車両を駐車することも考えられる。このような場合には、車両を再起動できる必要がある。
インバータは、パワースイッチング素子をオンオフ制御するので、電源ラインの電流が大きく変動する。そこで、直流電源とインバータとの間に大容量の平滑コンデンサが設けられる。また、車両を使用しない場合には、高圧の直流電源をインバータから切り離しておくことが望ましいので、リレーが設けられている。
しかし、車両起動時にリレーによっていきなり直流電源とインバータとを直結すると、平滑コンデンサに流入する過大電流(突入電流)によりリレーにアークが発生し、リレーの溶着が起こることがある。したがって、平滑コンデンサが十分に充電されるまでは、抵抗を直列に挿入して電流制限をして直流電源とインバータとを接続する。このような平滑コンデンサが十分に充電されるまでの充電をプリチャージと呼ぶことにする。
電圧センサが正常であれば、コンデンサの電圧を電圧センサで検出して、プリチャージが正常に行なわれたことを確認すればよい。しかし、電圧センサに異常が検出された場合には、プリチャージ検出をすることが難しくなる。また、直流電源からコンデンサや車両負荷までの電流経路に断線が発生していても検出することが難しい。したがって、電圧センサ異常時であっても車両を走らせる前に断線等の故障を発見できるほうが望ましい。
この発明の目的は、故障発見率が向上した車両の電源装置およびその制御方法を提供することである。
この発明は、要約すると、車両の電源装置であって、直流電源と、車両電気負荷を直流電源に結合させる接続部と、車両電気負荷に与えられる電源電圧を検出する電圧センサと、直流電源から車両電気負荷に流れる電流を検出する電流センサと、車両電気負荷と接続部とを制御する制御装置とを備える。制御装置は、車両起動指示に応じて接続部を接続状態に設定するとともに、車両電気負荷に電力を消費させ、電流センサの出力に基づいて直流電源から車両電気負荷に動作電流を供給する経路の断線の有無を診断する。
好ましくは、制御装置は、車両起動指示に応じて診断処理を実行し、診断処理において電圧センサの異常が検出された場合には、電流センサの出力に基づいて直流電源から車両電気負荷に動作電流を供給する経路の断線の有無を判断し、診断処理において電圧センサが正常であると診断された場合には、電圧センサの出力に基づいて直流電源から車両電気負荷に動作電流を供給する経路の断線の有無を判断する。
より好ましくは、制御装置は、経路の断線が有ると判断した場合には、接続部を非接続状態にするとともに、車両起動指示が与えられていても車両を走行不許可状態に制御する。
好ましくは、制御装置は、経路の断線の有無を診断するために、車両を制止させた状態を維持させたまま車両電気負荷に電力を消費させる。
より好ましくは、車両電気負荷は、車輪を駆動するモータを回転させるためのインバータを含む。制御装置は、インバータにモータに回転トルクが発生しないような電流を流す。
より好ましくは、制御装置は、経路の断線の有無を診断時に車両が移動しないように車輪をロックする。
好ましくは、車両の電源装置は、接続部を経由して車両電気負荷に供給される電源電圧を平滑化するコンデンサをさらに備える。制御装置は、接続部を非接続状態から接続状態に設定した後であってさらにコンデンサに対するプリチャージ時間が経過した後に、車両電気負荷に電力を消費させ経路の断線の有無を診断する。
より好ましくは、車両の電源装置は、直流電源から接続部を経由して入力電圧を受けて入力電圧を制御装置の指示に応じて電圧変換して車両電気負荷に電源電圧を供給する電圧コンバータと、電圧コンバータの入力電圧を検出する入力電圧センサとをさらに備える。制御装置は、電圧コンバータを入力電圧をそのまま電源電圧として出力させる状態としてコンデンサに対するプリチャージを実行し、コンデンサのプリチャージの完了を入力電圧センサの出力に基づいて判断する。
この発明は、他の局面では、直流電源と、車両電気負荷を直流電源に結合させる接続部と、車両電気負荷に与えられる電源電圧を検出する電圧センサと、直流電源から車両電気負荷に流れる電流を検出する電流センサとを備える車両の電源装置の制御方法であって、車両起動指示に応じて接続部を接続状態に設定するステップと、車両電気負荷に電力を消費させ、電流センサの出力に基づいて直流電源から車両電気負荷に動作電流を供給する経路の断線の有無を診断するステップとを備える。
好ましくは、制御方法は、車両起動指示に応じて診断処理を実行するステップと、診断処理において電圧センサの異常が検出された場合に、電流センサの出力に基づいて直流電源から車両電気負荷に動作電流を供給する経路の断線の有無を判断するステップと、診断処理において電圧センサが正常であると診断された場合には、電圧センサの出力に基づいて直流電源から車両電気負荷に動作電流を供給する経路の断線の有無を判断するステップとをさらに備える。
本発明によれば、故障発見率が向上するとともに、断線故障時に断線箇所の特定か可能となるケースが増えるので、故障発生時に修理箇所の早期確定が可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、本発明の実施の形態の車両100の主たる構成を示す図である。なお車両100は、モータとエンジンとを車両の駆動に併用するハイブリッド自動車であるが、本発明は、モータで車輪を駆動する電気自動車、燃料電池自動車等に対しても適用することができる。
図1を参照して、車両100は、バッテリBと、接続部40と、電圧コンバータ12と、平滑用コンデンサC1、C2と、放電用抵抗R2と、電圧センサ13,21と、車両電気負荷23と、エンジン4と、モータジェネレータMG1,MG2と、動力分割機構3と、車輪2と、制御装置30とを含む。
車両100は、さらに、電源ラインPL1,PL2と、接地ラインSLと、バッテリBの端子間の電圧VBを検出する電圧センサ10と、バッテリBに流れる電流IBを検出する電流センサ11とを含む。バッテリBとしては、たとえば、鉛蓄電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池等の二次電池を用いることができる。
接続部40は、バッテリBの負極と接地ラインSLとの間に接続されるシステムメインリレーSMRGと、バッテリBの正極と電源ラインPL1との間に接続されるシステムメインリレーSMRBと、システムメインリレーSMRGと並列接続される直列に接続された抵抗R1およびシステムメインリレーSMRPとを含む。システムメインリレーSMRB,SMRG,SMRPは、制御装置30から与えられる制御信号に応じて導通/非導通状態が制御される。
コンデンサC1は、電源ラインPL1と接地ラインSL間に接続され、ライン間電圧を平滑化する。また、電源ラインPL1と接地ラインSL間には、電気負荷回路である電動エアコン42とDC/DCコンバータ44とが並列に接続されている。DC/DCコンバータ44は、補機バッテリ46を充電したり、図示しない補機負荷に電力を供給したりする。
電圧センサ21は、コンデンサC1の両端間の電圧VLを検知して制御装置30に対して出力する。電圧コンバータ12は、コンデンサC1の端子間電圧を昇圧する。コンデンサC2は、電圧コンバータ12によって昇圧された電圧を平滑化する。電圧センサ13は、平滑用コンデンサC2の端子間電圧VHを検知して制御装置30に出力する。放電用抵抗R2は、システム停止後に電圧VHが確実にゼロに下げるために入れられている。
なお、電圧センサ13の出力はモータ制御に使用されるので、通常は、電圧センサ13の精度が電圧センサ21の精度よりも高く設定されている。
車両電気負荷23は、インバータ14および22を含む。インバータ14は、電圧コンバータ12から与えられる直流電圧を三相交流に変換してモータジェネレータMG1に出力する。
動力分割機構3は、エンジン4とモータジェネレータMG1,MG2に結合されて、これらの間で動力を分配する機構である。たとえば動力分割機構としてはサンギヤ、プラネタリキャリヤ、リングギヤの3つの回転軸を有する遊星歯車機構を用いることができる。この3つの回転軸がエンジン4、モータジェネレータMG1,MG2の各回転軸にそれぞれ接続される。
なおモータジェネレータMG2の回転軸は、図示しない減速ギヤおよび差動ギヤによって車輪2に結合されている。また動力分割機構3の内部にモータジェネレータMG2の回転軸に対する減速機をさらに組み込んでもよい。また、この減速機の減速比を切り替え可能に構成した変速機を組み込んでも良い。
電圧コンバータ12は、一方端が電源ラインPL1に接続されるリアクトルL1と、電源ラインPL2と接地ラインSLとの間に直列に接続されるIGBT素子Q1,Q2と、IGBT素子Q1,Q2にそれぞれ並列に接続されるダイオードD1,D2とを含む。
リアクトルL1の他方端はIGBT素子Q1のエミッタおよびIGBT素子Q2のコレクタに接続される。ダイオードD1のカソードはIGBT素子Q1のコレクタと接続され、ダイオードD1のアノードはIGBT素子Q1のエミッタと接続される。ダイオードD2のカソードはIGBT素子Q2のコレクタと接続され、ダイオードD2のアノードはIGBT素子Q2のエミッタと接続される。
インバータ14は、電圧コンバータ12から昇圧された電圧を受けて、たとえばエンジン4を始動させるために、モータジェネレータMG1を駆動する。また、インバータ14は、エンジン4から伝達される動力によってモータジェネレータMG1で発電された電力を電圧コンバータ12に戻す。このとき電圧コンバータ12は、降圧回路として動作するように制御装置30によって制御される。
インバータ14は、U相アーム15と、V相アーム16と、W相アーム17とを含む。U相アーム15,V相アーム16,およびW相アーム17は、電源ラインPL2と接地ラインSLとの間に並列に接続される。
U相アーム15は、電源ラインPL2と接地ラインSLとの間に直列接続されたIGBT素子Q3,Q4と、IGBT素子Q3,Q4とそれぞれ並列に接続されるダイオードD3,D4とを含む。ダイオードD3のカソードはIGBT素子Q3のコレクタと接続され、ダイオードD3のアノードはIGBT素子Q3のエミッタと接続される。ダイオードD4のカソードはIGBT素子Q4のコレクタと接続され、ダイオードD4のアノードはIGBT素子Q4のエミッタと接続される。
V相アーム16は、電源ラインPL2と接地ラインSLとの間に直列接続されたIGBT素子Q5,Q6と、IGBT素子Q5,Q6とそれぞれ並列に接続されるダイオードD5,D6とを含む。ダイオードD5のカソードはIGBT素子Q5のコレクタと接続され、ダイオードD5のアノードはIGBT素子Q5のエミッタと接続される。ダイオードD6のカソードはIGBT素子Q6のコレクタと接続され、ダイオードD6のアノードはIGBT素子Q6のエミッタと接続される。
W相アーム17は、電源ラインPL2と接地ラインSLとの間に直列接続されたIGBT素子Q7,Q8と、IGBT素子Q7,Q8とそれぞれ並列に接続されるダイオードD7,D8とを含む。ダイオードD7のカソードはIGBT素子Q7のコレクタと接続され、ダイオードD7のアノードはIGBT素子Q7のエミッタと接続される。ダイオードD8のカソードはIGBT素子Q8のコレクタと接続され、ダイオードD8のアノードはIGBT素子Q8のエミッタと接続される。
モータジェネレータMG1は、三相の永久磁石同期モータであり、U,V,W相の3つのコイルは各々一方端が中性点に共に接続されている。そして、U相コイルの他方端がIGBT素子Q3,Q4の接続ノードに接続される。またV相コイルの他方端がIGBT素子Q5,Q6の接続ノードに接続される。またW相コイルの他方端がIGBT素子Q7,Q8の接続ノードに接続される。
なお、以上のIGBT素子Q1〜Q8に代えてパワーMOSFET等の他の電力スイッチング素子を用いても良い。
電流センサ24は、モータジェネレータMG1に流れる電流をモータ電流値MCRT1として検出し、モータ電流値MCRT1を制御装置30へ出力する。
インバータ22は、電源ラインPL2と接地ラインSLに接続されている。インバータ22は、車輪2を駆動するモータジェネレータMG2に対して電圧コンバータ12の出力する直流電圧を三相交流に変換して出力する。またインバータ22は、回生制動に伴い、モータジェネレータMG2において発電された電力を電圧コンバータ12に戻す。このとき電圧コンバータ12は、降圧回路として動作するように制御装置30によって制御される。なお、インバータ22の内部の構成は、図示しないがインバータ14と同様であり、詳細な説明は繰返さない。
制御装置30は、トルク指令値TR1,TR2、モータ回転数MRN1,MRN2、電圧VB,VH、電流IBの各値、モータ電流値MCRT1,MCRT2および起動指示IGONを受ける。そして制御装置30は、電圧コンバータ12に対して昇圧指示、降圧指示および動作禁止等を含む指示を与える信号PWCを出力する。
さらに、制御装置30は、インバータ14に対して、駆動指示、回生指示および動作禁止指示等を含む指示を与える信号PWM1を出力する。駆動指示は、電圧コンバータ12の出力である直流電圧をモータジェネレータMG1を駆動するための交流電圧に変換させる指示である。また、回生指示は、モータジェネレータMG1で発電された交流電圧を直流電圧に変換して電圧コンバータ12側に戻すための指示である。
同様に制御装置30は、インバータ22に対して、駆動指示、回生指示および動作禁止指示等を含む指示を与える信号PWM2を出力する。駆動指示は、電圧コンバータ12の出力である直流電圧をモータジェネレータMG2を駆動するための交流電圧に変換させる指示である。また、回生指示は、モータジェネレータMG2で発電された交流電圧を直流電圧に変換して電圧コンバータ12側に戻すための指示である。
図2は、制御装置30としてコンピュータ180を用いた場合の一般的な構成を示した図である。
図2を参照して、コンピュータ180は、CPU185と、A/D変換器181と、ROM182と、RAM183と、インターフェース部184とを含む。
A/D変換器181は、各種センサの出力等のアナログ信号AINをディジタル信号に変換してCPU185に出力する。またCPU185はデータバスやアドレスバス等のバス186でROM182と、RAM183と、インターフェース部184に接続されデータ授受を行なう。
ROM182は、たとえばCPU185で実行されるプログラムや参照されるマップ等のデータが格納されている。RAM183は、たとえばCPU185がデータ処理を行なう場合の作業領域であり、各種変数を一時的に記憶する。
インターフェース部184は、たとえば他のECUとの通信を行なったり、ROM182として電気的に書換可能なフラッシュメモリ等を使用した場合の書換データの入力などを行なったり、メモリカードやCD−ROM等のコンピュータ読取り可能な記録媒体からのデータ信号SIGの読込みを行なったりする。
なお、CPU185は、入出力ポートからデータ入力信号DINやデータ出力信号DOUTを授受する。
制御装置30は、このような構成に限られるものでなく、複数のCPUを含んで実現されるものであっても良い。
図3は、本実施の形態において検出および発生箇所の特定が可能となる断線故障を説明するための図である。
図3を参照して、コンデンサC1の一方電極と接地ラインとが接続される点を第1の接続点とし、コンデンサC2と接地ラインとが接続される点を第2の接続点とする。この第1、第2の接続点の間の部分の接地ラインに断線が発生したとする。このとき、電圧センサ13が正常であれば、システムメインリレーSMRB,SMRPを導通させても、電圧VHが上昇しないので、断線を検出することができる。
しかし、電圧センサ13が故障すること場合も考えられる。電圧センサ13に故障が発生すると、電圧コンバータ12で昇圧を行なう制御をすることができなくなる。この場合でも、昇圧を行なわず電圧コンバータ12のダイオードD1を介してバッテリBの電流をそのままインバータに供給すれば、車両を走行させることができる。このようにして走行させることができれば、修理工場等まで車両を自力で運ぶことができる。
このような電圧センサ13の故障時の退避走行をさせるとき、第1、第2の接続点の間の部分の接地ラインの断線を車両起動時の自己診断で検出できないのはあまり良くない。
そこで、本実施の形態では、電圧センサ13の故障時の退避走行をさせるときに、車両起動時にコンデンサC1,C2へのプリチャージ完了後にインバータ等の車両電気負荷23に電流Iを流し、このとき流れるバッテリ電流IBを電流センサ11で確認することによって、図3に示した部分の接地ラインの断線を検出する。
図4は、制御装置30が実行する断線検出処理の制御構造を示すフローチャートである。
図1、図4を参照して、まずステップS1において制御装置30は、運転者がキーやボタンを操作することによりシステム起動信号IGONによる起動指示が与えられたか否かを判断する。起動指示が与えられていなければステップS18に処理が進み処理は終了する。一方ステップS1において起動指示が与えられたことが検出された場合には、その後ステップS2において、パーキングロックがかかっているか否かが判断される。ステップS2においてパーキングロックがかかっていなければ、ステップS3に処理が進み制御装置は図示しないパーキングロック装置にロックを指示する。または、運転者にパーキングロックをかけることを促すようなメッセージを出力するのでもよい。そして、ステップS4においてパーキングロックがかかったか否かの判断が再度行なわれる。
ステップS4において、パーキングロックがかかっていないと判断された場合には、処理はステップS16に進み、システムは起動禁止(Ready OFF状態)される。
ステップS2またはS4でパーキングロックがかかっていると判断された場合には、ステップS5に処理が進む。ステップS5では、自己診断が実行されて、VHセンサすなわち電圧センサ13の異常(VHセンサ異常)の有無が判断される。
ここで電圧センサ13の異常とは、制御装置30側でセンサの検出電圧VHが使用できないと判断されることを意味する。
たとえば、制御装置30が、モータジェネレータ用ECU(Electric Control Unit)とハイブリッドシステム用ECUといったように複数のECUで実現される場合には、ECU間の通信異常やセンサ値を受けるECUの故障などもステップS2でVHセンサ異常として検出される。
さらに、電圧センサ13に繋がれる図示しないセンサ用の電源系の異常や、電圧センサ13自体の結線異常(接地や電源への短絡)等もステップS2でVHセンサ異常として検出される。
ステップS5でVHセンサ異常ありと判断されない場合(ステップS5でNO)には、ステップS17に処理が進む。ステップS17では電圧センサ13で検出されたVHセンサ値を用いてコンデンサC2のプリチャージ判定を行なうように内部の変数の設定が行われ、システムメインリレーSMRB,SMRPの状態がオフ状態からオン状態に変更される。するとコンデンサC1とコンデンサC2に充電(プリチャージ)が行なわれ、VHセンサ値が上昇する。プリチャージに必要な時間T1だけ時間が経過した後、電圧センサ13の出力によって制御装置30がVHセンサ値が上昇したか否かを判断する。この判断が終了するとステップS18に処理が進む。
一方、ステップS5でVHセンサ異常ありと判断された場合(ステップS5でYES)には、ステップS6に処理が進む。ステップS6では電圧センサ13に代えて電圧センサ21で検出されたVLセンサ値を用いてコンデンサC2のプリチャージ判定を行なうように内部の変数の設定が行われる。
続くステップS7では、システムメインリレーSMRB,SMRPの状態がオフ状態からオン状態に変更される。するとコンデンサC1とコンデンサC2に充電(プリチャージ)が行なわれ、電圧VL(≒電圧VH)が上昇する。このプリチャージに要する時間の計測がステップS8において開始される。
そして、計測開始したプリチャージ時間がしきい値T1を超えるまでステップS9において時間待ちが行なわれ、プリチャージ時間T1が経過するとステップS9からステップS10に処理が進む。
ステップS10では、制御装置30は、電圧センサ21の出力から得られるVLセンサ値がプリチャージ完了を示すしきい値Vtpcより大きいか否かを判断する。
ステップS10において、プリチャージに十分な時間T1が経過した後でもVLセンサ値がしきい値Vtpcを超えない場合(ステップS10でNO)は、コンデンサC1,C2へのプリチャージ不能と判断され、ステップS16に処理が進みシステムの起動が禁止される。このような場合は、たとえば、電圧コンバータ12や車両電気負荷23のいずれかにおいて短絡故障が発生したことが考えられる。
一方、ステップS10において、VLセンサ値がしきい値Vtpcを超えた場合には(ステップS10でYES)、プリチャージは完了したと判断され、続いてステップS11のディスチャージ制御指令が発せられる。電圧センサ21でのプリチャージ完了判定では、図3で説明した接地ラインの断線が発生していても、VLセンサ値がしきい値Vtpcを超えてしまいプリチャージ正常と判定されるので、このディスチャージによって断線を検出する。
ディスチャージ処理は、たとえば、インバータ14または22にモータに回転トルクを発生させないような電流(d軸電流)を流すことで車両を移動させずに実行できる。周知のとおり、モータ制御では、三相コイルに流す電流を回転子永久磁石の磁束方向(d軸)と、それに直交する方向(q軸)との2軸の回転座標系が用いられる。このd−q座標での電流決定時に、q軸電流を流さずにd軸電流だけを流すようにすれば、モータの回転子にトルクは発生しない。したがって、車両を移動させずにディスチャージ処理を行なうことができる。なお、ステップS2〜S4で行なわれたパーキングロックが耐えうる範囲内であればq軸電流も流しても問題ない。または、電源ラインPL2と接地ラインSLとの間に、抵抗R2と同様な電流を流す経路をスイッチで開閉可能に設け、ディスチャージ処理時にスイッチでこの経路を接続してもよい。
ステップS12では、ディスチャージ時間が判定時間T2に達しているかどうかの判断がされる。
ステップS12で、計測中のディスチャージ時間が、ディスチャージ電流が安定するまでの判定時間T2に到達した場合(ステップS12でYES)には、ステップS13に処理が進む。ステップS13では、制御装置30によってバッテリ電流IBが観測される。ステップS13においてバッテリ電流IBがしきい値Itdisを超えたか否かが判断される。しきい値Itdisは、ディスチャージ処理実行中の消費電流より小さい値に設定される。するとディスチャージ処理が正常であれば、しきい値Itdis以上の電流IBが流れるはずである。
ステップS13において、バッテリ電流IBがしきい値Itdisを超えない場合には、車両電気負荷23またはそれに代わるディスチャージを行なう部分と直流電源とをつなぐ電流経路(たとえば図3で説明した接地ラインの断線箇所)に断線が生じていると判断されステップS16に処理がすすみ、車両の起動は禁止される(Ready OFF状態)。
ステップS13において、バッテリ電流IBがしきい値Itdisを超えている場合には、ステップS14に処理が進む。ステップS14では、ステップS11で計測開始されたディスチャージ時間がしきい値T3(ただし、T3>T2)を超えたか否かが判断される。ディスチャージ時間がしきい値T3を超えない間は(ステップS14でNO)、ステップS14からステップS13に処理が戻される。
ステップS14でディスチャージ時間がしきい値T3を超える場合は、ディスチャージ時間がT2〜T3の間すっとバッテリ電流がしきい値Idisを超えていた場合である。この場合には、ディスチャージ電流が正常に流れている。すなわち、ステップS13の判定を開始した時間T2経過時から時間T3が経過するまでの間ディスチャージ電流(バッテリ電流)は維持された。したがって、ステップS15に処理が進み、車両は起動可能に制御される(Ready ON状態)。そしてこのフローチャートの処理が終了する。
図5は、VHセンサ正常時すなわち図4のステップS17の処理を経て、その後システム起動が正常に完了した場合を示した動作波形図である。
図1、図5を参照して、時刻t1で起動信号IGONによる起動指示が入力されると、時刻t1〜t3の間に車両の電源装置の自己診断が実行される。この間の時刻t2においてVHセンサ正常と診断されると(ステップS5でNO)、電圧センサ13の出力から得られたVHセンサ値がプリチャージ判定に使用される。
そして、時刻t3において、システムメインリレーSMRB,SMRPの状態がオフ状態からオン状態に変更される。するとコンデンサC1とコンデンサC2に充電(プリチャージ)が行なわれ、電圧VHが上昇する。時刻t3〜t5において、電圧センサ13の出力に基づいて電圧VHの上昇を制御装置30が監視している。
プリチャージに必要な時間T1が経過した時刻t5では、電圧VHがしきい値Vtpcに到達し、プリチャージが完了したと判断され、プリチャージ完了検出フラグF2と起動許可フラグF3がともに“0”から“1”に書換えられる。そして、システムメインリレーSMRGがオン状態に設定され、システムメインリレーSMRPがオン状態からオフ状態に設定が変更され、システム起動が完了しReadyON状態となる。
ReadyON状態となった時刻t5以降は、電圧コンバータ12内部のIGBTのオンオフスイッチングが禁止されていたのが解除され、電圧コンバータ12の昇圧が許可される。
図6は、VHセンサ異常時すなわち図4のステップS6〜S15の処理を経てシステム起動が昇圧禁止状態に制限されて完了した場合を示した動作波形図である。
図1、図6を参照して、時刻t1で起動信号IGONによる起動指示が入力されると、時刻t1〜t3の間に車両の電源装置の自己診断が実行される。この間の時刻t2においてVHセンサ異常有りと診断されると(ステップS5でYES)VHセンサ異常検出フラグF1が“0”から“1”に書換えられる。そして、電圧センサ13の出力に代えて電圧センサ21から得られたVLセンサ値が、プリチャージ判定に使用される。
そして、時刻t3において、システムメインリレーSMRB,SMRPの状態がオフ状態からオン状態に変更される。するとコンデンサC1とコンデンサC2に充電(プリチャージ)が行なわれ、VLセンサ値が上昇する。このときバッテリ電流IBも増加する。
判定時間T1が経過すると(ステップS9でYES)、電圧VLは、しきい値Vtpcに到達する。このとき制御装置30は、VLセンサ値がしきい値Vtpcより大きいか否かによって、プリチャージが正常に実行されたか否かを判断する。時刻t4Aでは、電圧VLはしきい値Vtpcに到達しているので、プリチャージ仮判定フラグF2が“0”から“1”に書換えられる。
しかし、しきい値とVLセンサ値との比較で判断すると、図3のような断線が生じていた場合にもプリチャージは正常であると仮判定される。そこで、コンデンサC1,C2への充電が完了しプリチャージの電流がゼロに落ち着いた時刻t4Bにおいて、ディスチャージ指令S−DISが活性化される。このディスチャージ指令によってディスチャージ処理が実行される。
ディスチャージ処理は、たとえば、インバータ14または22にモータに回転トルクを発生させないような電流(d軸電流)を流すことで車両を移動させずに実行できる。または、電源ラインPL2と接地ラインSLとの間に、抵抗R2と同様に電流を流す経路を設けて、ディスチャージ処理時にこの経路をスイッチで接続してもよい。
ディスチャージ処理の実行により、時刻t4Bからバッテリ電流IBが増加し始める。そしてバッテリ電流IBの増加が落ち着くのに要する時間T2が経過するのを待ってから(ステップS12でYES)、バッテリ電流IBがしきい値Itdisを超えていることが時刻t5までの間判断される。この間、ずっとバッテリ電流IBがしきい値Itdisを超えていれば、電源ラインP1,P2、接地ラインSLは正常であると考えられる。したがって、時刻t5において、システムメインリレーSMRGの状態がオフ状態からオン状態に変更され、システムメインリレーSMRPの状態がオン状態からオフ状態に変更され、車両の起動許可信号がReadyOFF状態からReadyON状態に変更されシステム起動が完了する。
ただし、電圧センサ13の出力が異常であるので、電圧コンバータ12の昇圧制御はできない。したがって、ReadyON状態となった時刻t5以降は、電圧コンバータ12内部のIGBTのオンオフスイッチングは禁止され、電圧コンバータ12の昇圧が禁止された状態となる。この状態においては電圧コンバータ12のIGBT素子Q1,Q2を何れもオフ状態とすればダイオードD1を経由して電流が車両電気負荷23側に供給される。また、IGBT素子Q2をオフ状態、IGBT素子Q1をオン状態(上アームオン状態)に固定すれば、エンジンの動力とモータジェネレータMG1で発電した電力を用いてバッテリBへの充電も可能となるので燃料が残っている限りハイブリッド走行を続けることができる。
このように、本実施の形態によれば、車両起動時にVHセンサの異常が検出された場合に、電圧コンバータ12の回生機能を停止させずにすみ、車両の走行性能を可能な限り維持しながら、故障を修理する場所まで自力で車両を移動させることが可能である。
また、一旦電源システムを停止させた後にも起動させることが可能となり、退避走行を中断した後にも再開させることができる。
図7は、電圧センサ13が異常かつ断線故障が発生し、図4のステップS13からステップS16に処理が進んだ場合の制御を説明するための動作波形図である。
図1、図7を参照して、時刻t1で起動信号IGONによる起動指示が入力されると、時刻t1以降車両の電源装置の自己診断が実行される。
その後時刻t2においてVHセンサ異常有りと診断されると(ステップS5でYES)、VHセンサ異常検出フラグF1が“0”から“1”に書換えられる。そして電圧センサ13の出力に代えて電圧センサ21から得られたVLセンサ値が、プリチャージ判定に使用される。
そして、時刻t3において、システムメインリレーSMRB,SMRPの状態がオフ状態からオン状態に変更される。するとコンデンサC1とコンデンサC2に充電(プリチャージ)が行なわれ、VLセンサ値が上昇する。しかし、図3で説明した接地ラインSLの断線によってコンデンサC1のみに充電が行われ、コンデンサC2には充電が行なわれていないので、図6に示したVLセンサ値の変化と比べると、上昇する度合いが大きく、またバッテリ電流IBは少ない。
プリチャージ開始から判定時間T1が経過すると(ステップS9でYES)、電圧VLは、しきい値Vtpcに到達する。このとき制御装置30は、VLセンサ値がしきい値Vtpcより大きいか否かによって、プリチャージが正常に実行されたか否かを判断する。時刻t4Aでは、電圧VLはしきい値Vtpcに到達しているので、プリチャージ仮判定フラグF2が“0”から“1”に書換えられる。
しかし、しきい値とVLセンサ値との比較で判断すると、図3のような断線が生じていた場合にもプリチャージは正常であると仮判定される。そこで、コンデンサC1,C2への充電が完了しプリチャージの電流がゼロに落ち着いた時刻t4Bにおいて、ディスチャージ指令S−DISが活性化される。このディスチャージ指令によってディスチャージ処理が実行される。
図7に示した場合では、図3で説明した接地ラインの断線が生じているので、ディスチャージ処理が実行されても、バッテリ電流IBは増加しないでゼロのままである。したがって、時刻t5において、バッテリ電流がしきい値Itdisに到達しないことが確認されると、断線がありと判断され、起動許可信号をReadyON状態にすることは行なわれない。すなわち、起動信号IGONによる起動指示が与えられていても、起動許可信号はReadyOFF状態のままである。
断線が無ければ図5または図6の時刻t5で示したように、車両を走行可能状態に起動するためにシステムメインリレーSMRBがオン状態に制御されるが、接地ラインの断線が検出されたので、図7の時刻t5に示すように、システムメインリレーSMRB,SMRP,SMRGはすべてオフ状態に制御され、車両は走行不能状態(ReadyOFF状態)に設定される。
このように、本実施の形態によれば、車両起動時にVHセンサの異常が検出された場合であっても、コンデンサC1,C2間の接地ラインに発生した断線の判定を行なうことができる。このため、断線故障発生時に車両起動を禁止することが可能となり、場合によっては故障原因を特定する断線箇所の情報を診断情報として残すことも可能となる。
以上の実施の形態について、図1等を参照しながら総括的に説明する。本実施の形態に開示された車両の電源装置は、直流電源であるバッテリBと、車両電気負荷23を直流電源に結合させる接続部40と、車両電気負荷23に与えられる電源電圧VHを検出する電圧センサ13と、直流電源から車両電気負荷23に流れる電流IBを検出する電流センサ11と、車両電気負荷23と接続部40とを制御する制御装置30とを備える。制御装置30は、車両起動指示IGONに応じて接続部40を接続状態に設定するとともに、車両電気負荷23に電力を消費させ、電流センサ11の出力に基づいて直流電源から車両電気負荷23に動作電流を供給する経路(電源ラインPL2、接地ラインSL)の断線の有無を診断する。
好ましくは、制御装置30は、車両起動指示IGONに応じて診断処理を実行し、診断処理において電圧センサ13の異常が検出された場合には、図6、図7に示したように、電流センサ11の出力に基づいて直流電源から車両電気負荷23に動作電流を供給する経路の断線の有無を判断する。一方、制御装置30は、診断処理において電圧センサ13が正常であると診断された場合には、図5に示したように、電圧センサ13の出力に基づいてプリチャージ判定を行なうことによって、直流電源から車両電気負荷23に動作電流を供給する経路の断線の有無をプリチャージ完了と同時に判断する。
より好ましくは、制御装置30は、経路の断線が有ると判断した場合には、図7に示したように、接続部40を非接続状態にするとともに、車両起動指示IGONが与えられていても車両を走行不許可状態(ReadyOFF状態)に制御する。
好ましくは、制御装置30は、経路の断線の有無を診断するために、車両を制止させた状態を維持させたまま車両電気負荷23に電力を消費させる。
より好ましくは、車両電気負荷23は、車輪を駆動するモータを回転させるためのインバータ22を含む。制御装置30は、インバータ22にモータに回転トルクが発生しないような電流(d軸電流)を流す。
より好ましくは、図4のステップS2〜S4に示したように、制御装置30は、経路の断線の有無を診断する時に車両が移動しないように車輪をロックする。
好ましくは、車両の電源装置は、接続部40を経由して車両電気負荷23に供給される電源電圧を平滑化するコンデンサC1,C2をさらに備える。図6に示すように、制御装置30は、時刻t3において接続部40を非接続状態から接続状態に設定した後であってさらにコンデンサC1,C2に対するプリチャージ時間T1が経過した後に、車両電気負荷23に電力を消費させ経路の断線の有無を診断する。
より好ましくは、車両の電源装置は、直流電源から接続部40を経由して入力電圧VLを受けて入力電圧VLを制御装置30の指示に応じて電圧変換して車両電気負荷23に電源電圧VHを供給する電圧コンバータ12と、電圧コンバータ12の入力電圧VLを検出する入力電圧センサ21とをさらに備える。制御装置30は、電圧コンバータ12を入力電圧VLをそのまま電源電圧VHとして出力させる状態としてコンデンサC1,C2に対するプリチャージを実行し、コンデンサC1,C2のプリチャージの完了を入力電圧センサ21の出力に基づいて判断する。
なお、本発明は、電気自動車、燃料電池自動車、シリーズハイブリッド車、等にも適用可能である。
また、以上の実施の形態で開示された制御方法は、コンピュータを用いてソフトウエアで実行可能である。この制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムをコンピュータ読取り可能に記録した記録媒体(ROM、CD−ROM、メモリカードなど)から車両の制御装置中のコンピュータに読み込ませたり、また通信回線を通じて提供したりしても良い。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 車輪、3 動力分割機構、4 エンジン、10,13,21 電圧センサ、11,24 電流センサ、12 電圧コンバータ、14,22 インバータ、15 U相アーム、16 V相アーム、17 W相アーム、23 車両電気負荷、30 制御装置、40 接続部、42 電動エアコン、44 DC/DCコンバータ、46 補機バッテリ、100 車両、180 コンピュータ、181 変換器、184 インターフェース部、186 バス、B バッテリ、C1,C2 コンデンサ、D1〜D8 ダイオード、L1 リアクトル、MG1,MG2 モータジェネレータ、PL1,PL2 電源ライン、Q1〜Q8 IGBT素子、R1,R2 抵抗、SMRB,SMRG,SMRP システムメインリレー。
Claims (10)
- 直流電源と、
車両電気負荷を前記直流電源に結合させる接続部と、
前記車両電気負荷に与えられる電源電圧を検出する電圧センサと、
前記直流電源から前記車両電気負荷に流れる電流を検出する電流センサと、
前記車両電気負荷と前記接続部とを制御する制御装置とを備え、
前記制御装置は、車両起動指示に応じて前記接続部を接続状態に設定するとともに、前記車両電気負荷に電力を消費させ、前記電流センサの出力に基づいて前記直流電源から前記車両電気負荷に動作電流を供給する経路の断線の有無を診断する、車両の電源装置。 - 前記制御装置は、車両起動指示に応じて診断処理を実行し、前記診断処理において前記電圧センサの異常が検出された場合には、前記電流センサの出力に基づいて前記直流電源から前記車両電気負荷に動作電流を供給する経路の断線の有無を判断し、前記診断処理において前記電圧センサが正常であると診断された場合には、前記電圧センサの出力に基づいて前記直流電源から前記車両電気負荷に動作電流を供給する経路の断線の有無を判断する、請求項1に記載の車両の電源装置。
- 前記制御装置は、前記経路の断線が有ると判断した場合には、前記接続部を非接続状態にするとともに、前記車両起動指示が与えられていても車両を走行不許可状態に制御する、請求項2に記載の車両の電源装置。
- 前記制御装置は、前記経路の断線の有無を診断するために、車両を制止させた状態を維持させたまま前記車両電気負荷に電力を消費させる、請求項1に記載の車両の電源装置。
- 前記車両電気負荷は、
車輪を駆動するモータを回転させるためのインバータを含み、
前記制御装置は、前記インバータに前記モータに回転トルクが発生しないような電流を流す、請求項4に記載の車両の電源装置。 - 前記制御装置は、前記経路の断線の有無を診断時に車両が移動しないように車輪をロックする、請求項4に記載の車両の電源装置。
- 前記接続部を経由して前記車両電気負荷に供給される前記電源電圧を平滑化するコンデンサをさらに備え、
前記制御装置は、前記接続部を非接続状態から接続状態に設定した後であってさらに前記コンデンサに対するプリチャージ時間が経過した後に、前記車両電気負荷に電力を消費させ前記経路の断線の有無を診断する、請求項1に記載の車両の電源装置。 - 前記直流電源から前記接続部を経由して入力電圧を受けて前記入力電圧を前記制御装置の指示に応じて電圧変換して車両電気負荷に前記電源電圧を供給する電圧コンバータと、
前記電圧コンバータの入力電圧を検出する入力電圧センサとをさらに備え、
前記制御装置は、前記電圧コンバータを前記入力電圧をそのまま前記電源電圧として出力させる状態として前記コンデンサに対するプリチャージを実行し、前記コンデンサのプリチャージの完了を前記入力電圧センサの出力に基づいて判断する、請求項7に記載の車両の電源装置。 - 直流電源と、車両電気負荷を前記直流電源に結合させる接続部と、前記車両電気負荷に与えられる電源電圧を検出する電圧センサと、前記直流電源から前記車両電気負荷に流れる電流を検出する電流センサとを備える車両の電源装置の制御方法であって、
車両起動指示に応じて前記接続部を接続状態に設定するステップと、
前記車両電気負荷に電力を消費させ、前記電流センサの出力に基づいて前記直流電源から前記車両電気負荷に動作電流を供給する経路の断線の有無を診断するステップとを備える、車両の電源装置の制御方法。 - 車両起動指示に応じて診断処理を実行するステップと、
前記診断処理において前記電圧センサの異常が検出された場合に、前記電流センサの出力に基づいて前記直流電源から前記車両電気負荷に動作電流を供給する経路の断線の有無を判断するステップと、
前記診断処理において前記電圧センサが正常であると診断された場合には、前記電圧センサの出力に基づいて前記直流電源から前記車両電気負荷に動作電流を供給する経路の断線の有無を判断するステップとをさらに備える、請求項9に記載の車両の電源装置の制御方法。
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