JP2009171645A - 車両の電源装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】故障発見率が向上した車両の電源装置およびその制御方法を提供する。
【解決手段】車両の電源装置は、バッテリBと、電圧コンバータ12と、接続部40と、コンデンサC1,C2と、電圧センサ21と、接続部40、車両電気負荷23および電圧コンバータ12の制御を行なう制御装置30とを備える。制御装置30は、接続部40を開放状態から電流制限接続状態に制御するとともに電圧コンバータ12を電圧非変換状態に制御して、コンデンサC1,C2のプリチャージ処理を実行し、電圧センサ21の出力が所定値Vtpcに至る充電時間に基づいてコンデンサC2へのプリチャージ電流供給経路の故障判定を行なう。
【選択図】図1

Description

この発明は、車両の電源装置およびその制御方法に関し、特に電圧コンバータと平滑コンデンサとを備える車両の電源装置およびその制御方法に関する。
近年、環境に配慮した自動車として、従来のエンジンに加え、直流電源とインバータとそのインバータによって駆動されるモータとを動力源とするハイブリッド自動車が普及してきている。
インバータは、パワースイッチング素子をオンオフ制御するので、電源ラインの電流が大きく変動する。そこで、直流電源とインバータとの間に大容量の平滑コンデンサが設けられる。また、車両を使用しない場合には、高圧の直流電源をインバータから切り離しておくことが望ましいので、リレーが設けられている。
しかし、車両起動時にリレーによっていきなり直流電源とインバータとを直結すると、平滑コンデンサに流入する過大電流(突入電流)によりリレーにアークが発生し、リレーの溶着が起こることがある。したがって、平滑コンデンサが十分に充電されるまでは、抵抗を直列に挿入して電流制限をして直流電源とインバータとを接続する。このような平滑コンデンサが十分に充電されるまでの充電をプリチャージと呼ぶことにする。
特開2006−246564号公報(特許文献1)には、複数の故障モードの検出を精度良く行なうことができる故障診断装置および車両が開示されている。
この故障診断装置は、始動指示に応じてシステムメインリレーを遮断状態に保持し電流センサのオフセット値を観測した後に、システムメインリレーを接続状態として電流センサの出力をオフセット値を用いて補正した結果に応じて電気回路の故障診断を行なう。そして、オフセット値の観測は、負荷回路および電圧変換回路を停止させた状態でコンデンサに充電を行なうプリチャージ動作の前に行なわれる。
特開2006−246564号公報
上記特開2006−246564号公報で実行される故障診断の一つに、高圧系の断線故障診断がある。この高圧系の断線故障診断では、コンデンサのプリチャージ時に流れるはずの電流が流れなければ高圧バッテリとコンデンサ間の高圧系配線が断線していると判断される。
しかしながら、ハイブリッド自動車では、効率向上のため、直流電源であるバッテリの電圧をあまり上げないで、逆起電圧が高くなるモータの高速回転時にモータを駆動するインバータに逆起電圧を超える高電圧を供給することを実現するために、バッテリの電圧を昇圧してインバータに供給する電圧コンバータを搭載するものがある。
このような構成のハイブリッド自動車では、電圧コンバータの前と後に2つの平滑用のコンデンサが設けられることが多い。したがって、断線が発生する場所によっては、断線が発生していてもコンデンサプリチャージ時に電流が流れてしまうので、断線検出が難しくなる。
この発明の目的は、故障発見率が向上した車両の電源装置およびその制御方法を提供することである。
この発明は、要約すると、車両の電源装置であって、直流電源と、直流電源から受ける第1の電圧を電圧変換して車両電気負荷に第2の電圧を供給する電圧コンバータと、直流電源と電圧コンバータとの間に設けられ開放状態、通常接続状態、電流制限接続状態の3状態の切換えが可能な接続部と、直流電源から電圧コンバータに供給される第1の電圧を平滑化する第1のコンデンサと、第1の電圧を検出する第1の電圧センサと、電圧コンバータから車両電気負荷に供給される第2の電圧を平滑化する第2のコンデンサと、接続部、車両電気負荷および電圧コンバータの制御を行なう制御装置とを備える。制御装置は、接続部を開放状態から電流制限接続状態に制御するとともに電圧コンバータを電圧非変換状態に制御して、第1および第2のコンデンサのプリチャージ処理を実行し、第1の電圧センサの出力が所定値に至る充電時間に基づいて第2のコンデンサへのプリチャージ電流供給経路の故障判定を行なう。
好ましくは、車両の電源装置は、電圧コンバータから車両電気負荷に供給される第2の電圧を検出する第2の電圧センサをさらに備える。制御装置は、車両起動指示に応じて診断処理を実行し、診断処理において第2の電圧センサの異常が検出された場合には、プリチャージ処理の完了を第1の電圧センサの出力に基づいて判定し、診断処理において第2の電圧センサが正常であると診断された場合には、プリチャージ処理の完了を第2の電圧センサの出力に基づいて判定する。
より好ましくは、制御装置は、第2の電圧センサが正常と診断され、かつ故障判定の結果が正常である場合には、プリチャージ処理完了後に接続部を電流制限接続状態から通常接続状態に切換えるとともに電圧コンバータの電圧変換を許可する。また、制御装置は、第2の電圧センサの異常が検出され、かつ故障判定の結果が正常である場合には、プリチャージ処理完了後に接続部を電流制限接続状態から通常接続状態に切換えるとともに電圧コンバータの電圧変換を禁止し電圧コンバータに直流電源の電圧をそのまま第2の電圧として出力させる。
好ましくは、制御装置は、故障判定において充電時間が所定時間よりも短いときは第2のコンデンサへのプリチャージ電流供給経路に故障が発生していると判定する。
より好ましくは、制御装置は、第2のコンデンサへのプリチャージ電流供給経路に故障が発生していると判定したときには、車両電気負荷を動作停止状態に制御する。
この発明は、他の局面では、車両の電源装置の制御方法である。車両の電源装置は、直流電源と、直流電源から受ける第1の電圧を電圧変換して車両電気負荷に第2の電圧を供給する電圧コンバータと、直流電源と電圧コンバータとの間に設けられ開放状態、通常接続状態、電流制限接続状態の3状態の切換えが可能な接続部と、直流電源から電圧コンバータに供給される第1の電圧を平滑化する第1のコンデンサと、第1の電圧を検出する第1の電圧センサと、電圧コンバータから車両電気負荷に供給される第2の電圧を平滑化する第2のコンデンサとを備える。車両の電源装置の制御方法は、接続部を開放状態から電流制限接続状態に制御するとともに電圧コンバータを電圧非変換状態に制御して、第1および第2のコンデンサのプリチャージ処理を実行するステップと、第1の電圧センサの出力が所定値に至る充電時間に基づいて第2のコンデンサへのプリチャージ電流供給経路の故障判定を行なうステップとを備える。
本発明によれば、故障発見率が向上するとともに、断線故障時に断線箇所の特定か可能となるケースが増えるので、故障発生時に修理箇所の早期確定が可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、本発明の実施の形態の車両100の主たる構成を示す図である。なお車両100は、モータとエンジンとを車両の駆動に併用するハイブリッド自動車であるが、本発明は、モータで車輪を駆動する電気自動車、燃料電池自動車等に対しても適用することができる。
図1を参照して、車両100は、バッテリBと、接続部40と、電圧コンバータ12と、平滑用コンデンサC1、C2と、放電用抵抗R2と、電圧センサ13,21と、車両電気負荷23と、エンジン4と、モータジェネレータMG1,MG2と、動力分割機構3と、車輪2と、制御装置30とを含む。
車両100は、さらに、電源ラインPL1,PL2と、接地ラインSLと、バッテリBの端子間の電圧VBを検出する電圧センサ10と、バッテリBに流れる電流IBを検出する電流センサ11とを含む。バッテリBとしては、たとえば、鉛蓄電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池等の二次電池を用いることができる。
接続部40は、バッテリBの負極と接地ラインSLとの間に接続されるシステムメインリレーSMRGと、バッテリBの正極と電源ラインPL1との間に接続されるシステムメインリレーSMRBと、システムメインリレーSMRGと並列接続される直列に接続された抵抗R1およびシステムメインリレーSMRPとを含む。システムメインリレーSMRB,SMRG,SMRPは、制御装置30から与えられる制御信号に応じて導通/非導通状態が制御される。
コンデンサC1は、電源ラインPL1と接地ラインSL間に接続され、ライン間電圧を平滑化する。また、電源ラインPL1と接地ラインSL間には、電気負荷回路である電動エアコン42とDC/DCコンバータ44とが並列に接続されている。DC/DCコンバータ44は、補機バッテリ46を充電したり、図示しない補機負荷に電力を供給したりする。
電圧センサ21は、コンデンサC1の両端間の電圧VLを検知して制御装置30に対して出力する。電圧コンバータ12は、コンデンサC1の端子間電圧を昇圧する。コンデンサC2は、電圧コンバータ12によって昇圧された電圧を平滑化する。電圧センサ13は、平滑用コンデンサC2の端子間電圧VHを検知して制御装置30に出力する。放電用抵抗R2は、システム停止後に電圧VHが確実にゼロに下げるために入れられている。
なお、電圧センサ13の出力はモータ制御に使用されるので、通常は、電圧センサ13の精度が電圧センサ21の精度よりも高く設定されている。
車両電気負荷23は、インバータ14および22を含む。インバータ14は、電圧コンバータ12から与えられる直流電圧を三相交流に変換してモータジェネレータMG1に出力する。
動力分割機構3は、エンジン4とモータジェネレータMG1,MG2に結合されて、これらの間で動力を分配する機構である。たとえば動力分割機構としてはサンギヤ、プラネタリキャリヤ、リングギヤの3つの回転軸を有する遊星歯車機構を用いることができる。この3つの回転軸がエンジン4、モータジェネレータMG1,MG2の各回転軸にそれぞれ接続される。
なおモータジェネレータMG2の回転軸は、図示しない減速ギヤおよび差動ギヤによって車輪2に結合されている。また動力分割機構3の内部にモータジェネレータMG2の回転軸に対する減速機をさらに組み込んでもよい。また、この減速機の減速比を切り替え可能に構成した変速機を組み込んでも良い。
電圧コンバータ12は、一方端が電源ラインPL1に接続されるリアクトルL1と、電源ラインPL2と接地ラインSLとの間に直列に接続されるIGBT素子Q1,Q2と、IGBT素子Q1,Q2にそれぞれ並列に接続されるダイオードD1,D2とを含む。
リアクトルL1の他方端はIGBT素子Q1のエミッタおよびIGBT素子Q2のコレクタに接続される。ダイオードD1のカソードはIGBT素子Q1のコレクタと接続され、ダイオードD1のアノードはIGBT素子Q1のエミッタと接続される。ダイオードD2のカソードはIGBT素子Q2のコレクタと接続され、ダイオードD2のアノードはIGBT素子Q2のエミッタと接続される。
インバータ14は、電圧コンバータ12から昇圧された電圧を受けて、たとえばエンジン4を始動させるために、モータジェネレータMG1を駆動する。また、インバータ14は、エンジン4から伝達される動力によってモータジェネレータMG1で発電された電力を電圧コンバータ12に戻す。このとき電圧コンバータ12は、降圧回路として動作するように制御装置30によって制御される。
インバータ14は、U相アーム15と、V相アーム16と、W相アーム17とを含む。U相アーム15,V相アーム16,およびW相アーム17は、電源ラインPL2と接地ラインSLとの間に並列に接続される。
U相アーム15は、電源ラインPL2と接地ラインSLとの間に直列接続されたIGBT素子Q3,Q4と、IGBT素子Q3,Q4とそれぞれ並列に接続されるダイオードD3,D4とを含む。ダイオードD3のカソードはIGBT素子Q3のコレクタと接続され、ダイオードD3のアノードはIGBT素子Q3のエミッタと接続される。ダイオードD4のカソードはIGBT素子Q4のコレクタと接続され、ダイオードD4のアノードはIGBT素子Q4のエミッタと接続される。
V相アーム16は、電源ラインPL2と接地ラインSLとの間に直列接続されたIGBT素子Q5,Q6と、IGBT素子Q5,Q6とそれぞれ並列に接続されるダイオードD5,D6とを含む。ダイオードD5のカソードはIGBT素子Q5のコレクタと接続され、ダイオードD5のアノードはIGBT素子Q5のエミッタと接続される。ダイオードD6のカソードはIGBT素子Q6のコレクタと接続され、ダイオードD6のアノードはIGBT素子Q6のエミッタと接続される。
W相アーム17は、電源ラインPL2と接地ラインSLとの間に直列接続されたIGBT素子Q7,Q8と、IGBT素子Q7,Q8とそれぞれ並列に接続されるダイオードD7,D8とを含む。ダイオードD7のカソードはIGBT素子Q7のコレクタと接続され、ダイオードD7のアノードはIGBT素子Q7のエミッタと接続される。ダイオードD8のカソードはIGBT素子Q8のコレクタと接続され、ダイオードD8のアノードはIGBT素子Q8のエミッタと接続される。
モータジェネレータMG1は、三相の永久磁石同期モータであり、U,V,W相の3つのコイルは各々一方端が中性点に共に接続されている。そして、U相コイルの他方端がIGBT素子Q3,Q4の接続ノードに接続される。またV相コイルの他方端がIGBT素子Q5,Q6の接続ノードに接続される。またW相コイルの他方端がIGBT素子Q7,Q8の接続ノードに接続される。
なお、以上のIGBT素子Q1〜Q8に代えてパワーMOSFET等の他の電力スイッチング素子を用いても良い。
電流センサ24は、モータジェネレータMG1に流れる電流をモータ電流値MCRT1として検出し、モータ電流値MCRT1を制御装置30へ出力する。
インバータ22は、電源ラインPL2と接地ラインSLに接続されている。インバータ22は、車輪2を駆動するモータジェネレータMG2に対して電圧コンバータ12の出力する直流電圧を三相交流に変換して出力する。またインバータ22は、回生制動に伴い、モータジェネレータMG2において発電された電力を電圧コンバータ12に戻す。このとき電圧コンバータ12は、降圧回路として動作するように制御装置30によって制御される。なお、インバータ22の内部の構成は、図示しないがインバータ14と同様であり、詳細な説明は繰返さない。
制御装置30は、トルク指令値TR1,TR2、モータ回転数MRN1,MRN2、電圧VB,VH、電流IBの各値、モータ電流値MCRT1,MCRT2および起動指示IGONを受ける。そして制御装置30は、電圧コンバータ12に対して昇圧指示、降圧指示および動作禁止等を含む指示を与える信号PWCを出力する。
さらに、制御装置30は、インバータ14に対して、駆動指示、回生指示および動作禁止指示等を含む指示を与える信号PWM1を出力する。駆動指示は、電圧コンバータ12の出力である直流電圧をモータジェネレータMG1を駆動するための交流電圧に変換させる指示である。また、回生指示は、モータジェネレータMG1で発電された交流電圧を直流電圧に変換して電圧コンバータ12側に戻すための指示である。
同様に制御装置30は、インバータ22に対して、駆動指示、回生指示および動作禁止指示等を含む指示を与える信号PWM2を出力する。駆動指示は、電圧コンバータ12の出力である直流電圧をモータジェネレータMG2を駆動するための交流電圧に変換させる指示である。また、回生指示は、モータジェネレータMG2で発電された交流電圧を直流電圧に変換して電圧コンバータ12側に戻すための指示である。
図2は、制御装置30としてコンピュータ180を用いた場合の一般的な構成を示した図である。
図2を参照して、コンピュータ180は、CPU185と、A/D変換器181と、ROM182と、RAM183と、インターフェース部184とを含む。
A/D変換器181は、各種センサの出力等のアナログ信号AINをディジタル信号に変換してCPU185に出力する。またCPU185はデータバスやアドレスバス等のバス186でROM182と、RAM183と、インターフェース部184に接続されデータ授受を行なう。
ROM182は、たとえばCPU185で実行されるプログラムや参照されるマップ等のデータが格納されている。RAM183は、たとえばCPU185がデータ処理を行なう場合の作業領域であり、各種変数を一時的に記憶する。
インターフェース部184は、たとえば他のECUとの通信を行なったり、ROM182として電気的に書換可能なフラッシュメモリ等を使用した場合の書換データの入力などを行なったり、メモリカードやCD−ROM等のコンピュータ読取り可能な記録媒体からのデータ信号SIGの読込みを行なったりする。
なお、CPU185は、入出力ポートからデータ入力信号DINやデータ出力信号DOUTを授受する。
制御装置30は、このような構成に限られるものでなく、複数のCPUを含んで実現されるものであっても良い。
図3は、本実施の形態において検出および発生箇所の特定が可能となる断線故障を説明するための図である。
図3を参照して、コンデンサC1の一方電極と接地ラインとが接続される点を第1の接続点とし、コンデンサC2と接地ラインとが接続される点を第2の接続点とする。この第1、第2の接続点の間の部分の接地ラインに断線が発生したとする。このとき、電圧センサ13が正常であれば、システムメインリレーSMRB,SMRPを導通させても、電圧VHが上昇しないので、コンデンサC2のプリチャージ時に断線を検出することができる。
しかし、電圧センサ13が故障すること場合も考えられる。電圧センサ13に故障が発生すると、電圧コンバータ12で昇圧を行なう制御をすることができなくなる。この場合でも、昇圧を行なわず電圧コンバータ12のダイオードD1を介してバッテリBの電流をそのままインバータに供給すれば、車両を走行させることができる。このようにして走行させることができれば、修理工場等まで車両を自力で運ぶことができる。
このような電圧センサ13の故障時の退避走行をさせるとき、第1、第2の接続点の間の部分の接地ラインの断線を車両起動時の自己診断で検出できないのはあまり良くない。
そこで、本実施の形態では、電圧センサ13の故障時の退避走行をさせるときに、車両起動時に電圧センサ21を用いて図3に示した部分の接地ラインの断線を検出する。
図4は、制御装置30が実行する断線検出処理の制御構造を示すフローチャートである。
図1、図4を参照して、まずステップS1において制御装置30は、運転者がキーやボタンを操作することによりシステム起動信号IGONによる起動指示が与えられたか否かを判断する。起動指示が与えられていなければ、処理は終了する。一方ステップS1において起動指示が与えられたことが検出された場合には、その後ステップS2において、電圧VHを検出する電圧センサ13の異常(VHセンサ異常)の有無が判断される。
ここで電圧センサ13の異常とは、制御装置30側でセンサの検出電圧VHが使用できないと判断されることを意味する。
たとえば、制御装置30が、モータジェネレータ用ECU(Electric Control Unit)とハイブリッドシステム用ECUといったように複数のECUで実現される場合には、ECU間の通信異常やセンサ値を受けるECUの故障などもステップS2でVHセンサ異常として検出される。
さらに、電圧センサ13に繋がれる図示しないセンサ用の電源系の異常や、電圧センサ13自体の結線異常(接地や電源への短絡)等もステップS2でVHセンサ異常として検出される。
ステップS2でVHセンサ異常ありと判断されない場合(ステップS2でNO)には、ステップS10に処理が進む。ステップS10では電圧センサ13で検出されたVHセンサ値を用いてコンデンサC2のプリチャージ判定を行なうように内部の変数の設定が行われる。
続くステップS11では、システムメインリレーSMRB,SMRPの状態がオフ状態からオン状態に変更される。するとコンデンサC1とコンデンサC2に充電(プリチャージ)が行なわれ、VHセンサ値が上昇する。プリチャージに必要な時間T1だけ時間が経過するのをステップS12で時間待ちが行われる。
時間T1が経過した後、ステップS13において、制御装置30は、電圧センサ13の出力に基づいてVHセンサ値が上昇したか否かを判断する。VHセンサ値が異常検出しきい値より小さければステップS8に処理が進みVHコンデンサC2のチャージ不能と判定される。一方、ステップS13においてVHセンサ値が異常検出しきい値以上となっていれば、図3に示した接地ラインの断線が発生していないと判断され処理が終了する。
一方、ステップS2でVHセンサ異常ありと判断された場合(ステップS2でYES)には、ステップS3に処理が進む。ステップS3では電圧センサ13に代えて電圧センサ21で検出されたVLセンサ値を用いてコンデンサC2のプリチャージ判定を行なうように内部の変数の設定が行われる。
続くステップS4では、システムメインリレーSMRB,SMRPの状態がオフ状態からオン状態に変更される。するとコンデンサC1とコンデンサC2に充電(プリチャージ)が行なわれ、電圧VL(≒電圧VH)が上昇する。このプリチャージに要する時間の計測がステップS5において開始される。制御装置30は、電圧センサ21の出力から得られるVLセンサ値の変化を検出することにより電圧VLの上昇を監視する。
計測開始されたプリチャージ時間が判定時間T0に達するまでは、ステップS6からステップS7に処理が進み、VLセンサ値がしきい値Vtpcより大きいか否かが判断される。ステップS7において、VLセンサ値がまだしきい値Vtpcを超えない間は、ステップS6に処理が戻り、再び計測中のプリチャージ時間が判定時間T0に達しているかどうかの判断がされる。
ステップS6で、計測中のプリチャージ時間が判定時間T0に到達した場合(ステップS6でNO)には、判定時間以上のプリチャージ時間が必要であることが判明したことになる。このため、プリチャージされる容量が減少しておらず、図3に示す箇所での断線ではないと判断され、処理は終了となる。
ステップS7においてVLセンサ値がしきい値Vtpcを超える場合(ステップS7でYES)というのは、判定時間T0になる前にプリチャージが完了したことを示す。
判定時間T0は、システムメインリレーSMRPと直列接続されている抵抗R1とコンデンサC1,C2の合計容量との積である時定数に応じて定められている。したがって、ステップS7からステップS8に処理が進む場合は、プリチャージされるコンデンサの容量が図1のコンデンサC1,C2の合計容量より小さくなっている場合である。すなわち、図3に示したような箇所で断線が発生して、コンデンサC1のみがプリチャージされ、コンデンサC2にはプリチャージされていない場合に該当する。したがって、ステップS8に処理が進み、VHコンデンサ(コンデンサC2)チャージ不能と判定される。
ステップS8でVHコンデンサチャージ不能と判定された後には、ステップS9において車両の起動が禁止される。このときは、インバータをシャットダウンして車両走行不能状態(ReadyOFF状態)に車両が設定される。そしてこのフローチャートの処理が終了する。
図5は、VHセンサ正常時すなわち図3のステップS10〜S13の処理を経て、その後システム起動が正常に完了した場合を示した動作波形図である。
図1、図5を参照して、時刻t1で起動信号IGONによる起動指示が入力されると、時刻t1〜t3の間に車両の電源装置の自己診断が実行される。この間の時刻t2においてVHセンサ正常と診断されると(ステップS2でNO)、電圧センサ13の出力から得られたVHセンサ値がプリチャージ判定に使用される。
そして、時刻t3において、システムメインリレーSMRB,SMRPの状態がオフ状態からオン状態に変更される。するとコンデンサC1とコンデンサC2に充電(プリチャージ)が行なわれ、電圧VHが上昇する。時刻t3〜t5において、電圧センサ13の出力が取り込まれたVHセンサ値の上昇を制御装置30が監視している。
プリチャージに必要な時間T1が経過した時刻t5では、VHセンサ値がしきい値Vtpcに到達し、プリチャージが完了したと判断され(ステップS13でNO)、プリチャージ完了検出フラグF2と起動許可フラグF3がともに“0”から“1”に書き換えられる。そして、システムメインリレーSMRGがオン状態に設定され、システムメインリレーSMRPがオン状態からオフ状態に設定が変更され、システム起動が完了しReadyON状態となる。
ReadyON状態となった時刻t5以降は、電圧コンバータ12内部のIGBTのオンオフスイッチングが禁止されていたのが解除され、電圧コンバータ12の昇圧が許可される。
図6は、VHセンサ異常時すなわち図3のステップS3〜S6の処理を経て、その後システム起動が昇圧禁止状態に制限されて完了した場合を示した動作波形図である。
図1、図6を参照して、時刻t1で起動信号IGONによる起動指示が入力されると、時刻t1〜t3の間に車両の電源装置の自己診断が実行される。この間の時刻t2においてVHセンサ異常有りと診断されると(ステップS2でYES)VHセンサ異常検出フラグF1が“0”から“1”に書き換えられる。そして、電圧センサ13の出力に代えて電圧センサ21から得られたVLセンサ値が、プリチャージ判定に使用される。
そして、時刻t3において、システムメインリレーSMRB,SMRPの状態がオフ状態からオン状態に変更される。するとコンデンサC1とコンデンサC2に充電(プリチャージ)が行なわれ、VLセンサ値が上昇する。時刻t3〜t4においてVLセンサ値の上昇を電圧センサ21の出力を確認することによって制御装置30が監視している。
プリチャージが開始されてから判定時間T0が経過するまでの時刻t3〜時刻t4では(ステップS6でYES)、VLセンサ値は、まだ判定しきい値Vtpcに達していない。したがって図4のステップS7からステップS6に処理が進む(ステップS7でNO)。
判定時間T0が経過すると(ステップS6でNO)、プリチャージされている容量が断線によって減少していないと判断され、時刻t5においてプリチャージが完了すると、システムメインリレーSMRGの状態がオフ状態からオン状態に変更され、システムメインリレーSMRPの状態がオン状態からオフ状態に変更され、システム起動が完了しReadyON状態となる。
ただし、電圧センサ13の出力が異常であるので、電圧コンバータ12の昇圧制御はできない。したがって、ReadyON状態となった時刻t5以降は、電圧コンバータ12内部のIGBTのオンオフスイッチングは禁止され、電圧コンバータ12の昇圧が禁止された状態となる。この状態においては電圧コンバータ12のIGBT素子Q1,Q2を何れもオフ状態とすればダイオードD1を経由して電流が車両電気負荷23側に供給される。また、IGBT素子Q2をオフ状態、IGBT素子Q1をオン状態(上アームオン状態)に固定すれば、エンジンの動力とモータジェネレータMG1で発電した電力を用いてバッテリBへの充電も可能となるので燃料が残っている限りハイブリッド走行を続けることができる。
このように、本実施の形態によれば、車両起動時にVHセンサの異常が検出された場合に、電圧コンバータ12の機能を停止させずにすみ、車両の走行性能を可能な限り維持しながら、故障を修理する場所まで自力で車両を移動させることが可能である。
また、一旦電源システムを停止させた後にも再起動させることが可能となり、退避走行を中断した後にも再開させることができる。
図7は、電圧センサ13が異常かつ断線故障が発生し、図4のステップS7からステップS8,S9に処理が進んだ場合の制御を説明するための動作波形図である。
図1、図7を参照して、時刻t1で起動信号IGONによる起動指示が入力されると、時刻t1以降車両の電源装置の自己診断が実行される。
その後時刻t2においてVHセンサ異常有りと診断されると(ステップS2でYES)、VHセンサ異常検出フラグF1が“0”から“1”に書き換えられる。そして電圧センサ13の出力に代えて電圧センサ21から得られたVLセンサ値が、プリチャージ判定に使用される。
そして、時刻t3において、システムメインリレーSMRB,SMRPの状態がオフ状態からオン状態に変更される。するとコンデンサC1とコンデンサC2に充電(プリチャージ)が行なわれ、VLセンサ値が上昇する。しかし、図3で説明した接地ラインSLの断線によってコンデンサC1のみに充電が行われ、コンデンサC2には充電が行なわれていないので、図6に示したVLセンサ値の変化と比べると、上昇する度合いが大きい。
このため、プリチャージ開始から判定時間T0が経過する前の時刻t3AにおいてVHセンサ値はプリチャージしきい値Vtpcに到達する。すると、コンデンサC2に正常に充電ができないことが判明する。したがって、時刻t3AにおいてVHコンデンサチャージ不能判定フラグF4が“0”から“1”に変化する。
断線が無ければ図5または図6の時刻t5で示したように、車両を走行可能状態に起動するためにシステムメインリレーSMRBがオン状態に制御されるが、接地ラインの断線が検出されたので、図7の時刻t5に示すように、システムメインリレーSMRB,SMRP,SMRGはすべてオフ状態に制御され、車両は走行不能状態(ReadyOFF状態)に設定される。
このように、本実施の形態によれば、車両起動時にVHセンサの異常が検出された場合であっても、コンデンサC1,C2間の接地ラインに発生した断線の判定を行なうことができる。このため、断線故障発生時に車両起動を禁止することが可能となり、場合によっては故障原因を特定する断線箇所の情報を診断情報として残すことも可能となる。
以上の実施の形態について、図1等を参照しながら総括的に説明する。本実施の形態に開示された車両の電源装置は、直流電源であるバッテリBと、直流電源から受ける第1の電圧VLを電圧変換して車両電気負荷に第2の電圧VHを供給する電圧コンバータ12と、直流電源と電圧コンバータ12との間に設けられ開放状態(SMRB,SMRP,SMRGすべてオフ)、通常接続状態(SMRB,SMRGがオン、SMRPがオフ)、電流制限接続状態(SMRB,SMRPがオン、SMRGがオフ)の3状態の切換えが可能な接続部40と、直流電源から電圧コンバータ12に供給される第1の電圧VLを平滑化する第1のコンデンサC1と、第1の電圧VLを検出する第1の電圧センサ21と、電圧コンバータ12から車両電気負荷23に供給される第2の電圧VHを平滑化する第2のコンデンサC2と、接続部40、車両電気負荷23および電圧コンバータ12の制御を行なう制御装置30とを備える。制御装置30は、接続部40を開放状態から電流制限接続状態に制御するとともに電圧コンバータ12を電圧非変換状態に制御して、第1および第2のコンデンサC1,C2のプリチャージ処理を実行し、第1の電圧センサ21の出力が所定値Vtpcに至る充電時間に基づいて第2のコンデンサC2へのプリチャージ電流供給経路の故障判定を行なう。
好ましくは、車両の電源装置は、電圧コンバータ12から車両電気負荷23に供給される第2の電圧VHを検出する第2の電圧センサ13をさらに備える。制御装置30は、車両起動指示IGONに応じて診断処理を実行し、診断処理において第2の電圧センサ13の異常が検出された場合には、プリチャージ処理の完了を第1の電圧センサ21の出力に基づいて判定し、診断処理において第2の電圧センサ13が正常であると診断された場合には、プリチャージ処理の完了を第2の電圧センサ13の出力に基づいて判定する。
より好ましくは、制御装置30は、図5に示すように、第2の電圧センサ13が正常と診断され、かつ故障判定の結果が正常である場合には、プリチャージ処理完了後に接続部40を電流制限接続状態から通常接続状態に切換えるとともに電圧コンバータ12の電圧変換を許可する。また、図6に示すように、制御装置30は、第2の電圧センサの異常が検出され、かつ故障判定の結果が正常である場合には、プリチャージ処理完了後に接続部40を電流制限接続状態から通常接続状態に切換えるとともに電圧コンバータ12の電圧変換を禁止し電圧コンバータ12に直流電源であるバッテリBの電圧(VB、VL)をそのまま第2の電圧VHとして出力させる。
好ましくは、図7に示すように、制御装置30は、故障判定において充電時間が所定時間T0よりも短いときは第2のコンデンサC2へのプリチャージ電流供給経路に故障が発生していると判定する。
より好ましくは、図7に示すように、制御装置30は、第2のコンデンサC2へのプリチャージ電流供給経路に故障が発生していると判定したときには、車両電気負荷23を動作停止状態(ReadyOFF)に制御する。
図4に示すように、本実施の形態の車両の電源装置の制御方法は、接続部40を開放状態から電流制限接続状態に制御するとともに電圧コンバータ12を電圧非変換状態に制御して、第1および第2のコンデンサC1,C2のプリチャージ処理を実行するステップ(S4,S5)と、第1の電圧センサ21の出力が所定値Vtpcに至る充電時間に基づいて第2のコンデンサC2へのプリチャージ電流供給経路の故障判定を行なうステップ(S6,S7,S8)とを備える。
なお、本発明は、電気自動車、燃料電池自動車、シリーズハイブリッド車、等にも適用可能である。
また、以上の実施の形態で開示された制御方法は、コンピュータを用いてソフトウエアで実行可能である。この制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムをコンピュータ読取り可能に記録した記録媒体(ROM、CD−ROM、メモリカードなど)から車両の制御装置中のコンピュータに読み込ませたり、また通信回線を通じて提供したりしても良い。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態の車両100の主たる構成を示す図である。 制御装置30としてコンピュータ180を用いた場合の一般的な構成を示した図である。 本実施の形態において検出および発生箇所の特定が可能となる断線故障を説明するための図である。 制御装置30が実行する断線検出処理の制御構造を示すフローチャートである。 VHセンサ正常時すなわち図3のステップS10〜S13の処理を経て、その後システム起動が正常に完了した場合を示した動作波形図である。 VHセンサ異常時すなわち図3のステップS3〜S6の処理を経て、その後システム起動が昇圧禁止状態に制限されて完了した場合を示した動作波形図である。 電圧センサ13が異常かつ断線故障が発生し、図4のステップS7からステップS8,S9に処理が進んだ場合の制御を説明するための動作波形図である。
符号の説明
2 車輪、3 動力分割機構、4 エンジン、10,13,21 電圧センサ、11,24 電流センサ、12 電圧コンバータ、14,22 インバータ、15 U相アーム、16 V相アーム、17 W相アーム、23 車両電気負荷、30 制御装置、40 接続部、42 電動エアコン、44 DC/DCコンバータ、46 補機バッテリ、100 車両、180 コンピュータ、181 変換器、184 インターフェース部、186 バス、B バッテリ、C1,C2 コンデンサ、D1〜D8 ダイオード、L1 リアクトル、MG1,MG2 モータジェネレータ、PL1,PL2 電源ライン、Q1〜Q8 IGBT素子、R1,R2 抵抗、SMRB,SMRG,SMRP システムメインリレー。

Claims (6)

  1. 直流電源と、
    前記直流電源から受ける第1の電圧を電圧変換して車両電気負荷に第2の電圧を供給する電圧コンバータと、
    前記直流電源と前記電圧コンバータとの間に設けられ開放状態、通常接続状態、電流制限接続状態の3状態の切換えが可能な接続部と、
    前記直流電源から前記電圧コンバータに供給される前記第1の電圧を平滑化する第1のコンデンサと、
    前記第1の電圧を検出する第1の電圧センサと、
    前記電圧コンバータから前記車両電気負荷に供給される前記第2の電圧を平滑化する第2のコンデンサと、
    前記接続部、前記車両電気負荷および前記電圧コンバータの制御を行なう制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記接続部を前記開放状態から前記電流制限接続状態に制御するとともに前記電圧コンバータを電圧非変換状態に制御して、前記第1および第2のコンデンサのプリチャージ処理を実行し、前記第1の電圧センサの出力が所定値に至る充電時間に基づいて前記第2のコンデンサへのプリチャージ電流供給経路の故障判定を行なう、車両の電源装置。
  2. 前記車両の電源装置は、
    前記電圧コンバータから前記車両電気負荷に供給される前記第2の電圧を検出する第2の電圧センサをさらに備え、
    前記制御装置は、車両起動指示に応じて診断処理を実行し、前記診断処理において前記第2の電圧センサの異常が検出された場合には、前記プリチャージ処理の完了を前記第1の電圧センサの出力に基づいて判定し、前記診断処理において前記第2の電圧センサが正常であると診断された場合には、前記プリチャージ処理の完了を前記第2の電圧センサの出力に基づいて判定する、請求項1に記載の車両の電源装置。
  3. 前記制御装置は、前記第2の電圧センサが正常と診断され、かつ前記故障判定の結果が正常である場合には、前記プリチャージ処理完了後に前記接続部を前記電流制限接続状態から前記通常接続状態に切換えるとともに前記電圧コンバータの電圧変換を許可し、
    前記制御装置は、前記第2の電圧センサの異常が検出され、かつ前記故障判定の結果が正常である場合には、前記プリチャージ処理完了後に前記接続部を前記電流制限接続状態から前記通常接続状態に切換えるとともに前記電圧コンバータの電圧変換を禁止し前記電圧コンバータに前記直流電源の電圧をそのまま第2の電圧として出力させる、請求項2に記載の車両の電源装置。
  4. 前記制御装置は、前記故障判定において前記充電時間が所定時間よりも短いときは前記第2のコンデンサへのプリチャージ電流供給経路に故障が発生していると判定する、請求項1に記載の車両の電源装置。
  5. 前記制御装置は、前記第2のコンデンサへのプリチャージ電流供給経路に故障が発生していると判定したときには、前記車両電気負荷を動作停止状態に制御する、請求項4に記載の車両の電源装置。
  6. 直流電源と、前記直流電源から受ける第1の電圧を電圧変換して車両電気負荷に第2の電圧を供給する電圧コンバータと、前記直流電源と前記電圧コンバータとの間に設けられ開放状態、通常接続状態、電流制限接続状態の3状態の切換えが可能な接続部と、前記直流電源から前記電圧コンバータに供給される前記第1の電圧を平滑化する第1のコンデンサと、前記第1の電圧を検出する第1の電圧センサと、前記電圧コンバータから前記車両電気負荷に供給される前記第2の電圧を平滑化する第2のコンデンサとを備える車両の電源装置の制御方法であって、
    前記接続部を前記開放状態から前記電流制限接続状態に制御するとともに前記電圧コンバータを電圧非変換状態に制御して、前記第1および第2のコンデンサのプリチャージ処理を実行するステップと、
    前記第1の電圧センサの出力が所定値に至る充電時間に基づいて前記第2のコンデンサへのプリチャージ電流供給経路の故障判定を行なうステップとを備える、車両の電源装置の制御方法。
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