JP4762674B2

JP4762674B2 - 合成樹脂製ボトル型容器

Info

Publication number: JP4762674B2
Application number: JP2005313985A
Authority: JP
Inventors: 淳一糸川; 高雄飯塚
Original assignee: Yoshino Kogyosho Co Ltd
Current assignee: Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date: 2005-10-28
Filing date: 2005-10-28
Publication date: 2011-08-31
Anticipated expiration: 2025-10-28
Also published as: JP2007119009A

Description

本発明は、合成樹脂製ボトル型容器に関するものであり、外観形状に大きな影響を与えることなしに該容器のグリップ性の改善を図ろうとするものである。

ペットボトルに代表される合成樹脂製のボトル型容器は、軽量で取り扱いが容易であること、また、透明性を確保できガラス製の容器と比較して遜色のない外観を呈することから、近年、食品や飲料、化粧料あるいは薬剤等を入れる容器として多用されている。

ところで、この種の容器は、胴部の全周あるいは一部にラベルが貼着されており、通常はその部分で容器を把持しつつ内容物の注出を行うのが普通であるが、とくにサイズが大きく、熱収縮により取り付けられたシュリンクラベル等を有する容器にあっては、容器の把持が不安定（滑りやすくなる）となる不具合があり、グリップ性のより一層の改善が求められていた。

この点に関しては、これまでに、容器の胴部に把手を取り付けたり（例えば特許文献１参照）、胴部を握り易い形状に変更する（例えば特許文献２参照）等の手立てが採られていたが、このような容器は、容器の外観形状に大きな影響を与えることからデザインが限定されることとなり汎用性に欠けることになっていた。
特開2005−193973号公報特開平11−91754号公報

本発明の課題は、外観形状に大きな影響を与えることなしにグリップ性を改善できる新規な合成樹脂製ボトル型容器を提案するところにある。

本発明は、内容物を排出する口部を有し、この口部の下端につながる頚部を経て肩部、胴部、底部を一体的に形成した合成樹脂製ボトル型容器であって、
前記胴部は、少なくとも４つの側壁からなり、そのうちの少なくとも１つの側壁が容器の内側に向けて凹状をなし、
前記凹状をなす側壁は、その外表面に、容器の軸方向に沿って連続的に伸延するか、若しくは間隔を開けて間欠的に配列されて容器を把持する際の手がかりとなる少なくとも一列のリブを有し、
該リブは、側壁の両側縁部相互間にわたる仮想垂直面と同等かそれよりも内側に位置する突出代を有することを特徴とする合成樹脂製ボトル型容器である。

上記の構成になる容器は、胴部を形成する側壁が、所定の曲率半径をもつ湾曲面からなるものが好ましく、胴部の全周又は一部にはシュリンクラベル、ストレッチラベルあるいは糊付け用の紙ラベル等を設けることができる。

ラベルの上から胴部を把持したとき、リブが指を引っ掛ける手がかりとなるため、容器をしっかりと把持することができる。

また、胴部の側壁を容器の内側に向けて凹状にしてあり、その部位に形成されるリブは側壁の両側縁部相互間にわたる仮想垂直面（ラベルが取り付けられるレベルに一致する）と同等かそれよりも内側に位置する突出代になっているため、その外表面にラベルを取り付けても、該リブが前記仮想垂直面から突出してラベルに皺を発生させる等の問題を防止することが可能で、外観形状を損なうことがない。

以下、図面を用いて本発明をより具体手的に説明する。
図１〜４は本発明に従う合成樹脂製（PET樹脂）のボトル型容器（略矩形断面）の実施の形態を示したものであり、図１は正面図、図２は平面図、図３は側面図であり、図４は図１のＡ−Ａ断面図である。

図における容器は内容物を排出する口部１と、口部１の下端につながる頸部２と、頸部２につながる肩部３と、胴部４、そして底部５からなる。これら各部はPET樹脂からなるプリフォームを二軸延伸ブロー成形することによって一体的に形成される。

上記の胴部４は容器の内側に向けて凹状をなす４つの側壁4a〜4dと、この側壁4a〜4dの相互間に位置する柱壁部4e〜4hにて構成される。

また、6a〜6ｆは側壁4a〜4dに設けられたリブである。リブ6a〜6fは側壁4a〜4d縁部相互間にわたる仮想垂直面Ｖと同等の突出代ｔを有するもので、容器の軸線Ｌに沿い連続的に伸延する例で示してあり、該リブ6a〜6fの何れかが胴部４を把持する際の手がかりとなる。

さらに、７は二列になるリブ6aとリブ6b、リブ6dとリブ6eをそれぞれ間隔をおいてつなぐ補助リブであり、この補助リブ７の縁部に指を引っ掛けることでグリップ性がさらに改善される。基本的には、リブ6a〜6fによって容器の軸線Ｌと直角方向のグリップ性を向上させ、補助リブ７によって容器の軸線Ｌ方向のグリップ性を向上させる。

上記の構成になる容器は、基本的には胴部４の全周若しくは一部分にラベルを取り付けることになるが、その場合においても、リブ6a〜6fが突出しておらず外観形状が損なわれることはなく、しかも、容器を把持したときは、ラベルを通して指がリブ6a〜6fの何れかに引っ掛かるため、容器を確実に把持することができる。

本発明の実施の形態では、一対の短辺壁と一対の長辺壁とを組み合わせた略矩形断面の容器を例として示したが、容器は円形や多角形等も適用することができ、その断面形状は限定されない。

容器を把持する向きは短辺壁側とするか、長辺壁側とするかは自由に選択することが可能であり、この点についても限定はされない。

側壁を容器の内側に向けて凹状にするにあたっては、所定の曲率半径をもった湾曲面
とするのが最もよいが、該側壁の全体を容器の内側に向けて凹ませてもよい。

外観形状が安定したグリップ性の改善された合成樹脂製ボトル型容器が提供できる。

本発明に従う合成樹脂製ボトル型容器の実施の形態を示した正面図である。図１の平面図である。図１の側面図である。図１のＡ−Ａ断面を示した図である。

符号の説明

１口部
２頚部
３肩部
４胴部
4a〜4d 側壁
4e〜4h 柱壁部
５底部
6a〜6ｆリブ
７補助リブ

Claims

内容物を排出する口部を有し、この口部の下端につながる頚部を経て肩部、胴部、底部を一体的に形成した合成樹脂製ボトル型容器であって、
前記胴部は、少なくとも４つの側壁からなり、そのうちの少なくとも１つの側壁が容器の内側に向けて凹状をなし、
前記凹状をなす側壁は、その外表面に、容器の軸方向に沿って連続的に伸延するか、若しくは間隔を開けて間欠的に配列されて容器を把持する際の手がかりとなる少なくとも一列のリブを有し、
該リブは、側壁の両側縁部相互間にわたる仮想垂直面と同等かそれよりも内側に位置する突出代を有することを特徴とする合成樹脂製ボトル型容器。
前記側壁は、所定の曲率半径をもつ湾曲面からなる請求項１記載の合成樹脂製ボトル型容器。
前記胴部の全周又は一部にラベルを有する、請求項１又は２記載の合成樹脂製ボトル型容器。