JP4739084B2 - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、積載されたシートからシートを1枚ずつ給送するシート給送装置、及びそのシート給送装置を備えた画像形成装置に関するものである。
従来、複写機やプリンタ等の画像形成装置には、感光体上に形成されたトナー画像を転写位置でシート上に転写するために、所定の大きさにカットされたシートを前記転写位置へ1枚ずつ給送するシート給送装置が備えられている。
このシート給送装置としては、収納庫に積載されたシートの搬送方向一端側から分離ファンによってエアを吹き付けてシートを浮揚させ、その浮揚させたシートを搬送ベルトに吸着して搬送する構成が開示されている(特許文献1参照)。
しかしながら、シートは材質(厚さや重さ)によって浮揚量が異なる。そこで、エアの吹き付けによって浮揚されたシートの浮揚位置を、所定範囲内に位置付けするように、前記シートが積載されたシート台の昇降を制御する構成が提案されている。例えば、前記浮揚されたシートの浮揚位置が所定範囲内の位置にあるか否かを位置検出手段によって判定し、所定範囲外にある時はシート台を昇降させて、前記浮揚されたシートが所定範囲内に位置するように制御する構成が開示されている(特許文献2参照)。
或いは、材質にかかわらずシートが最適な浮揚量となるように、分離ファンの回転数を制御する構成が提案されている。すなわち、シートが薄いもしくは軽い材質の場合は分離ファンの回転数を低く(遅く)するように制御し、シートが厚いもしくは重い材質の場合は分離ファンの回転数を高く(速く)するように制御する。具体的には、例えば、搬送ベルトのベルト面から浮揚されたシートまでの距離を距離測定センサによって認識し、これに基づいてエアの吹き出し量を制御するために、分離ファンの回転数を制御する構成が開示されている(特許文献3参照)。
また、画像形成装置の操作部から、シート台に積載されたシートの材質(厚さや重さ)を入力することで、入力されたシートの材質に応じて、エアの吐出量を一義的に決定するように制御するものも提案されている。
特開平7−196187 特開2005−272019 特開平7−89625
しかしながら、特許文献2に記載の技術では、シートの材質(厚さと重さ)が異なる場合であっても、シート台の昇降により前記シートが所定範囲内に位置するが、前記所定範囲内のシートが最適な捌き状態となっているかどうかまでは判別できない。ここで、材質にかかわらずシートを最適な捌き状態とするために、特許文献3に開示されているように、シート台に積載されたシートの材質(厚さや重さ)を変更するたびに、分離ファンの回転数を変更することが考えられる。しかしながら、分離ファンは、シートの材質毎に適切なエア吹き出し量とするための回転数の設定を行ったとしても、ファン自体のばらつきやファン特性の経時変化、または束線による電圧ドロップにより、適切な回転数が安定して得られない場合がある。この場合、例えば、シートが薄いもしくは軽い材質の場合に、分離ファンの回転数が目標よりも速く回転してしまい、シートの捌き状態が安定せず、ジャム、斜行、位置ずれ、傷、折れ、汚れ等の不具合が発生することがある。また、シートが厚いもしくは重い材質の場合に、分離ファンの回転数が目標よりも遅く回転してしまい、シート間に適切なエアが流入されずに、シートの重送などの不具合が発生することがある。
また、画像形成装置の操作部からシートの材質(厚さや重さ)を入力する構成では、操作部で入力したシートの材質(厚さや重さ)と実際にシート台に積載されたシートの材質とが異なってしまう場合がある。この場合、分離ファンの回転数が適切でない値となり、前述したようにシートの重送や斜行、位置ずれ、傷、折れ、汚れ等の不具合が発生することがある。
そこで本発明の目的は、ファン自体のばらつきやファン特性の経時変化などにかかわらず、ファンが最適な風量になるように回転数を設定でき、またファンを最適な回転数で安定させることである。
上記目的を達成するための本発明の代表的な構成は、複数枚のシートを支持可能で且つ昇降可能に設けられたトレイと、前記トレイに支持されるシートの端部に向けてシートを捌くためのエアを吹き付けるためのエア吹き付け部と、前記エア吹き付け部に設けられるシート捌きファンと、前記シート捌きファンの回転数を検出する回転数検出手段と、前記トレイの昇降動作及び前記シート捌きファンの動作を制御する制御手段と、を備え、シートを一枚ずつ分離給送するシート給送装置であって、前記回転数検出手段によって検出した前記シート捌きファンの回転数が予め設定された目標値の範囲内になるように、前記シート捌きファンの回転数を調整する調整モードを有し、前記トレイの昇降範囲で最も下の下位置に該トレイがあることを検出する下位置検出手段と、前記トレイ上に支持されるシートの有無を検出するシート有無検出手段を備え、前記シート有無検出手段によってシートが無いことが検出される場合は、前記トレイに支持されているシートが前記シート捌きファンからエアを吹き出す位置よりも下方にあり、前記制御手段は、前記調整モードに遷移した場合に、前記下位置検出手段により検出されるまで前記トレイを下降させ、該トレイが下位置にある状態で前記シート有無検出手段がシート無し状態となった場合に前記シート捌きファンの回転数を調整する動作を開始することを特徴とする。
本発明によれば、捌きファンの回転数を調整する調整モードを備えることで、必要なファンの風量が得られるような回転数に調整することが可能となる。このため、ファン自体のばらつきやファン特性の経時変化などにかかわらず、捌きファンが最適な風量になるように回転数を設定できる。また、ファンを最適な回転数で安定させることができる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。従って、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(画像形成装置の説明)
まず、図1に示す画像形成装置の概略構成について説明する。図1は、シート給送装置を有する画像形成装置の概略構成を示す模式断面図である。
図1において、1は画像形成装置であり、この画像形成装置1は、プリンタ本体1000と、プリンタ本体1000の上面に配されたスキャナ2000とを備えている。また、画像形成装置1は、プリンタ本体1000に対し、シートを給送するシート給送装置3000を備えている。このシート給送装置3000は、多種のシートに対して安定した分離給送を行うため、シート分離給送部としてエア分離給送機構を備えている。なお、このシート給送装置3000については後で詳しく説明する。
まず、画像形成装置1について詳細に説明する。ここで、原稿を読み取るスキャナ2000は、走査光学系光源201、プラテンガラス202、開閉する原稿圧板203、レンズ204、受光素子(光電変換)205、画像処理部206、メモリ部208等を備えている。このメモリ部208は、画像処理部206にて処理された画像処理信号を記憶しておくためのものである。
そして、原稿を読み取る際には、プラテンガラス202の上に載置された原稿に走査光学系光源201によって光を照射することにより読み取るようにしている。そして、読み取った原稿像は画像処理部206により処理された後、電気的に符号化された電気信号207に変換されて作像手段たるレーザスキャナ111に伝送される。なお、画像処理部206にて処理され、符号化された画像情報を一旦メモリ部208に記憶させ、制御部130からの信号によって、必要に応じてレーザスキャナ111に伝送することもできる。
プリンタ本体1000は、シート給送装置3000により給送されたシートを画像形成部1005に搬送するシート搬送部1004と、プリンタ1000を制御するための制御部130等を備えている。
シート搬送部1004は、レジスト前ローラ対122及びレジストローラ対122を有するレジストローラ部を備えている。シート給送装置3000から給送されたシートは、ガイド板によって構成されるシート搬送路121によって案内され、レジスト前ローラ対121を通過後、レジストローラ対122に導かれるようになっている。その後、シートは、レジストローラ対122に一旦突き当てられ、シート給送搬送時に発生する斜行を矯正された後、画像形成部1005に搬送される。
画像形成部1005は、感光ドラム112、レーザスキャナ111、現像器114、転写帯電器115、分離帯電器116等を備えている。画像形成の際には、レーザスキャナ111からのレーザ光がミラー113によって折り返されて図1中時計回り方向に回転する感光ドラム112上の露光位置112aに照射される。これにより、感光ドラム112上に潜像が形成される。この後、感光ドラム112上に形成された潜像は、現像器114によってトナー像として顕像化される。なお、制御部130からの制御信号により、レーザ書き込み位置制御回路を介して、レーザ光の照射位置を変更することが可能であり、感光ドラム112上の長手方向、いわゆる主走査方向の潜像形成位置が変更可能となっている。
前記感光ドラム112上のトナー像は、転写部112bにおいて、転写帯電器115によりシートに転写される。さらに、トナー像が転写されたシートは、分離帯電器116により感光ドラム112から静電分離され、搬送ベルト117により定着装置118に搬送されてトナー像の定着が行われる。トナー像が定着されたシートは、排出ローラ119によって装置外に排出される。また、定着装置118と排出ローラ119の間の搬送経路中には排出センサ120が設けられており、そこでのシートの通過が検出できるように構成されている。
なお、本実施の形態においては、プリンタ本体1000とスキャナ2000とは別体であるが、プリンタ本体1000とスキャナ2000とが一体の場合もある。また、プリンタ本体1000はスキャナ2000と別体でも一体でも、レーザスキャナ111にスキャナ2000の処理信号を入力すれば複写機として機能し、FAXの送信信号を入力すればFAXとして機能する。さらに、パソコンの出力信号を入力すれば、プリンタとしても機能する。
逆に、スキャナ2000の画像処理部206の処理信号を、他のFAXに送信すれば、FAXとして機能する。また、スキャナ2000において、圧板203に変わって2点鎖線で示すような原稿自動送り装置250を装着するようにすれば、原稿を自動的に読み取ることもできる。
(シート給送装置の説明)
次に図1に示す画像形成装置1におけるシート給送装置3000について説明する。
シート給送装置3000は、下方にシート給送部331、上方にシート給送部322を備えている。各シート給送部331,332は、それぞれ、複数枚のシートSが収容可能なシート収容部301,311を備えている。各シート収容部301,311には、収容されたシートSを積載する昇降可能なトレイ302,312と、前記シートSの搬送方向(矢印A方向)の後端を規制する後端規制板303がそれぞれ設けられている。後端規制板303はシートSの搬送方向のサイズに応じて移動可能であり、シートの搬送方向先端がシート収容部302の搬送方向先端側に揃えられるように、シートの搬送方向後端を規制している。なお、シート給送部331,332は同様の構成であるが、シート給送部332側の後端規制板は図示していない。
ここで、図2を用いて、シート給送装置におけるシート分離給送部(エア分離給送機構)について説明する。図2は、図1に示すシート給送装置におけるシート分離給送部を示す要部拡大図である。
シート収容部301内のシートは、シート分離給送部304において、給送前動作として捌きファンF151が回転し、エア吹き出し口である捌きノズル151からエアを吹き出し、積載されたシートSの上部近傍を捌き始める。そして、制御部300から給送開始信号が発信されると、吸引ベルト305内は吸引ファンF150により負圧(吸引力)が発生し、シートの吸引が開始される。吸引が開始されてから所定の吸引時間後、積載されたシートSの最上位のシートS1が一枚だけ吸引ベルト305に吸着される。所定時間後、吸引ベルト305は、シートS1が吸着された状態で吸引ベルトモータM102により回転が開始され、シートS1は矢印A方向に搬送される。シートの先端がベルトプーリ部に達すると、シートの先端部は、吸引ファンF150による吸引力から開放され、吸引ベルト305から離れて、引抜きローラ対10に受け渡される。なお、図2では、吸引ベルト305からシートの先端部を分離するためのエアを分離ノズル152から吹き出す分離ファンF152を設けた構成を例示している。シートS1の先端が引抜きローラ対10に到達すると、吸引ファンF150による負圧が開放されることによりシートが吸引ベルト305への吸引力から開放され、引抜きローラ対10の搬送力によってのみ搬送される。シートの後端が、吸引ベルト部から抜けた後、再び制御部300から給送開始信号が発信されると、前記給送動作が開始され、後続のシートS2が分離給送される。
ここで、給送開始信号が発信される前に給送前動作として、捌きファンF151を動作させているが、給送開始信号が発信された後に、捌きファンF151を動作させるように制御しても構わない。
また、ここではシート収容部301側のシート分離給送部304についてのみ説明したが、シート収容部311側にも同様にシート分離給送部314が設けられており、同様の分離給送が行われる。
また図3に示すように、引抜きローラ対10,20にはそれぞれ引抜モータM10,M20が接続されている。また、搬送ローラ対11,12,13,14,15,16,21,22,23にはそれぞれ対応する搬送モータM11,M12,M13,M14,M15,M16,M21,M22,M23が接続されている。シート給送装置は、各ローラ対を独立に駆動させることが可能になっている。
また図3において、M5,M205はトレイ302,312を昇降するためのリフタ駆動手段としてのリフタモータであり、各シート給送部331,332におけるトレイ302,312を昇降動作させるものである。M102,M202は各シート給送部331,332において吸引ベルトを回転駆動するための吸引ベルトモータである。F150,F250は各シート給送部331,332におけるベルトにシートを吸引するための吸引ファンである。F151,F251は各シート給送部331,332におけるシート捌きファンである。F152,F252は各シート給送部331,332における分離ファンである。これらの動作部は、制御手段としての制御部300によりその動作を制御される。
また図3において、604は回転数検出手段としての回転数検出センサであり、捌きファンの回転数を検出する。605は下位置検出手段としてのトレイ下位置検出センサであり、トレイの下位置を検出する。この下位置とは、トレイ302,312が正常動作時に最大下がった位置である。606はシート有無検出手段としてのシート有無検出センサであり、トレイ302,312上に積載されるシートの有無を検出する。607はシート浮上下限センサ、608はシート浮上上限センサであり、捌きファンF151からのエアで浮上したシートの位置を検出するセンサである。609はトレイの昇降範囲の途中に設けられ下位置よりも高い位置で停止させるためのシート装填位置検出センサである。そして、これら各種センサからの情報に基づいて、制御部300は前述した各動作部の動作を制御する。
尚、画像形成装置の操作部より、各シート収容部301,311に格納するシートの紙サイズ・紙種・坪量などのシート情報をセットできるようになっている。
(シート挿入装置の説明)
次に、図5に示す画像形成装置の概略構成について説明する。図5は、シート給送装置を有する画像形成装置の概略構成を示す模式断面図である。なお、図5に示す画像形成装置において、図1に示す画像形成装置と同等の機能を有する部材には同一符号を付し、詳しい説明は省略する。
図5において、1は画像形成装置であり、この画像形成装置1は、プリンタ本体1000と、プリンタ本体1000の上面に配されたスキャナ2000とを備えている。また、図5に示す画像形成装置1は、プリンタ本体1000のシート排出側に接続され、シートを給送するシート給送装置としてのシート挿入装置4000を備えている。更に画像形成装置1は、シート挿入装置4000のシート排出側にシート処理装置としてのフィニッシャ5000を備えている。
図5に示す画像形成装置1において、プリンタ本体1000から排出されたシートSは、シート挿入装置4000のシート搬送部430に導かれる。シート挿入装置4000は、下方にシート給送部331、上方にシート給送部332を備えている。前記シート搬送部430は、各シート給送部331,332からの合流部333に接続されている。なお、シート挿入装置4000の各シート給送部331,332の構成は、前述したシート給送装置3000の各シート給送部331,332と同様の構成であるため、同等の機能を有する部材には同一符号を付し、説明は援用するものとする。シート挿入装置4000の各シート給送部331,332には、シート束の合紙、表紙、裏表紙、仕切り紙等のシートや、画像形成済のシート等が収容される。そして、各シート給送部331,332において1枚ずつ分離されたシートは、シート搬送部430途中の合流部333で、プリンタ本体1000から搬送されてきたシート間に挿入されるように、順次フィニッシャ1006に搬送される。
前述したように、シート給送部331,332は同様の機構であるので、それぞれの給送部に収容されるシートによって、必要な給送部が随時選択され、シートの給送を行うことができる。また、シートの給送は、シート給送部331,332が交互に行われても良いし、一方を連続して使用してもよい。
フィニッシャ5000では、シート挿入装置4000を通して搬送されてきたシートを順次、積載整合を行う。詳細な動作の説明は省略するが、ここでは、プリンタ本体1000の制御部130とフィニッシャ5000の制御部131が通信を行い、シートの大きさ、枚数、種類等々の情報により最適条件を得ている。フィニッシャ5000では、製本を行う束毎に不図示のステイプル装置で綴じ処理を行ったり、綴じ処理は行わず、シートの積載のみを行ったりするなど、様々な処理方法を選択することが可能である。
次に、図5に示す画像形成装置1でシート束を作成する場合について説明する。ここでは、13枚のシートS1〜S13からなるシート束を作成する場合を例示して説明する。すなわち、10枚の本文用シートS2〜S6、S8〜S12をプリンタ本体で作成し、シート挿入装置で予め印刷された表紙S1、裏表紙S13をつけ、更に本文用の5枚目のシートS6と6枚目のシートS8の間に仕切り紙S7を挿入するシート束を作成する。
なお、図5に示すプリンタ本体1000は、下方に2つのシート給送部1002,1003を備えている。このシート給送部1002,1003は同様の構成となっている。このシート給送部1002,1003では、各シート収容部100,104に収容されたシートが、選択的に、ピックアップローラ101,105によって繰り出され、フィードローラ102,106とリタードローラ103,107によって一枚ずつに分離され、シート搬送部1004に搬送される。
プリンタ本体1000の各シート収容部100,104には、本文作成用のシートが収容されている。シート挿入装置4000の上段のシート収容部311には仕切りシートが収容されており、下段のシート収容部301には予め印刷された表紙、裏表紙が交互に積載されたシート束が収容されている。
プリンタ本体1000の制御部130は、プリンタ単体の制御のみならず、画像形成装置全体の制御も司っているため、上記シート束作成の信号が入ると、まずプリンタ本体1000の制御部130が受信する。信号の入力方法は、画像形成装置1の操作部からでも、或いは遠隔地にあるコンピュータ等によって行ってもよい。
シート束作成の信号が入ると、制御部130は、1束の枚数、シート挿入タイミング等のシートに関する情報をシート挿入装置4000の制御部300や、フィニッシャ5000の制御部131に送信する。そしてそれぞれの装置では、稼動準備が開始される。
具体的には、シート挿入装置4000では、上段のシート給送部332から仕切りシートS7が分離給送され、シート搬送部430の合流部333に到達する前の待機位置で待機する。下段のシート給送部331からは表紙S1が分離給送され、シート搬送部430の合流部に到達する前の待機位置で待機する。
各装置で稼働準備が完了すると、まず、シート挿入装置4000では1部目の表紙S1が前記待機位置から搬送され、それと同時に、プリンタ本体1000では本文用シートS2〜S6(1枚目から5枚目まで)が等間隔で分離給送される。その後、シート挿入装置4000の仕切りシートS7が挿入される分、つまりシート1枚分が搬送されるのと同等の時間が空けられた後、プリンタ本体1000では本文用シートS8〜S12(6枚目から10枚目まで)が分離給送される。そして、1部目の裏表紙S13の分、2部目の表紙の分の2枚分のシート間隔が空けられた後、プリンタ本体では2部目の本文用シートが1枚目から5枚目まで分離給送されるようになっている。
以上のようにシート挿入装置によって挿入するシートの分の間隔が空けられた状態で、画像形成が行われる。画像形成が行われたシートS2〜S6は、シート挿入装置4000内において、プリンタ本体中での搬送速度より速い搬送速度で搬送される。すなわち、シート挿入装置4000は、前記各シートの先端が排出センサ120を通過し、シート挿入装置4000内に搬送され、各シートの後端が排出ローラ119を抜けた後、画像形成速度である第一搬送速度V0より速い第二搬送速度V1まで増速される。
また、シート挿入装置4000内で待機している表紙S1は、プリンタ本体1000から1枚目の本文用シートS2が排出される前に待機位置から動き始め、前記第二搬送速度V1で搬送が開始されている。シート挿入装置4000内の搬送合流部333の近傍にある搬送ローラ13は、表紙S1の搬送時は前記第二搬送速度V1まで増速される。そして、表紙S1の後端が搬送ローラ13を抜けると、シート挿入装置4000はプリンタ本体1000からの本文用シートの受け渡しに備えて、プリンタ本体1000の排出速度である前記第一搬送速度V0に減速される。
上述したように、本文用のシートS2〜S6はシート挿入装置4000内で増速されて搬送される。なお、シート搬送速度の増速は、本文用のシートの後端が搬送路合流部333に到達する前に終了している。このため、シート挿入装置4000内の待機位置で待機していた仕切り紙S7は、本文用シートS6の後端が搬送合流部333を通過後、前記第二搬送速度V1で搬送を開始され、シートS6と次にプリンタ本体から排出されるシートS8との間に挿入される。こうして、シート挿入装置4000内にて合流部333を通過したシートは前記第二搬送速度V1で搬送される。しかしながら、前記シートはシート挿入装置4000内にて第二搬送速度で搬送されるが、その先端がシート挿入装置4000の排出センサ319を通過したところで、前記第一搬送速度V0まで減速され、フィニッシャ5000に受け渡される。すなわち、シート挿入装置4000は再びプリンタ本体1000からのシートの受け渡しに備えて、前記画像形成速度である第一搬送速度V0まで減速される。
前記仕切り紙S7の搬送後、本文用のシートS8〜S12のシート挿入装置内での搬送は、前述したシートS2〜S6と同様に行われる。そして、シート挿入装置4000内の待機位置で待機している裏表紙S13は、本文用シートS12の後端が搬送合流部333を通過後、前記仕切り紙S7と同様に第二搬送速度V1で搬送を開始される。この裏表紙S13は、前記表紙S1が搬送された後、前記シートS12がシート挿入装置4000に送られるまでの間にシート収容部301から分離給送され、合流部前の待機位置で待機している。
その後、同様にして次のシート束を処理する場合、次束の表紙S14は、裏表紙S13が搬送された後でなければ、裏表紙S13の後端が邪魔になり、シート分離給送部での表紙S14の吸引が開始できない。このため、裏表紙S13の搬送が開始された後、裏表紙S13の後端がベルトから離間する時間(吸引時間)を経てから、表紙S14の吸引搬送が開始される。
(制御ブロックの説明)
図4は図1に示したプリンタ本体1000内の制御部130とシート給送装置3000の制御部300の構成を示すブロック図である。なお、図5に示したプリンタ本体1000内の制御部130とシート挿入装置4000の制御部300の構成も図4を示すブロック図と同様である。
プリンタ本体1000内の制御部130は、CPU211、ROM212、RAM213、通信インターフェイス(I/F)214、入出力ポート215、操作部216、画像処理部206、及び画像メモリ部208で構成されている。
CPU211は、プリンタ本体1000の基本制御を行い、制御プログラムが書き込まれたROM212、処理を行うためのワークRAM213、及び入出力ポート215が、アドレスバスとデータバスにより接続されている。RAM213の一部の領域は電源オフされてもデータが消去されないバックアップRAMとなっている。入出力ポート215には、プリンタ本体1000が制御するモータやクラッチなどの各種負荷装置や、シートの位置を検知するセンサなどの入力装置が接続されている。
CPU211は、ROM212に格納された制御プログラムの内容に従って、入出力ポート215を介して順次入出力の制御を行い、画像形成処理を実行する。また、CPU211には操作部216が接続されており、CPU211は操作部216の表示部やキー入力部を制御する。使用者はキー入力部を通して、画像形成動作モードや表示の切換えをCPU211に指示し、CPU211は操作部216の表示部に対して、プリンタ本体1000の動作状態や、キー入力によって設定された動作モードの表示を行う。さらにCPU211には、イメージセンサ部(受光素子)205で電気信号に変換された信号を処理する画像処理部206と、処理された画像を蓄積する画像メモリ部208とが接続されている。
尚、シート給送装置3000の制御部300は図1を用いて説明した動作を実現するために、CPU351、ROM352、RAM353、通信インターフェイス(I/F)354、入出力ポート355、及び操作部356で構成されている。CPU351は、入出力ポート355を介して、後述する浮上上限センサ608及び浮上下限センサ607、更に回転数検出センサ604、トレイ下位置検出センサ605、シート有無検出センサ606から検知結果を入力する。そして、CPU351は検知結果に基づいて、後述するリフタモータM5,M205、捌きファンF151,F251及び吸引ファンF150,F250へ駆動命令を出力する。尚、浮上上限センサ608は浮上下限センサ607よりも上方に配置されている。また、浮上上限センサ及び浮上下限センサの変わりに距離を測定可能な図示せぬ測距センサを用いても構わない。
(操作部の説明)
図6は、本実施の形態の画像形成装置における操作部の構成を示す概略図である。
図6において、221は表示部であり、装置の動作状態やユーザへの作業指示といった各種メッセージや作業手順等が表示される。また、表示部221の表面はタッチパネルにより構成されており、表面に触れることにより選択キーとして働く。222はテンキーであり数字を入力するためのキーである。223はスタートキーであり、このキーを押すことによりコピー動作を開始する。また、224は応用モード選択キーであり、シート表面の材質や、坪量、表面平滑性などのシート条件を入力できるようになっている。
例えば、図7に示すような表示部(操作画面)225からシート給送装置3000内に収容されているシートのマテリアルを選択するようになっている。ここでは、シートの具体的なマテリアルとして、薄紙231、普通紙232、厚紙233、最厚口234を例示している。また、マテリアルを自動設定するようにしても良い(図中235)。更に、シート表面の材質や、坪量、表面平滑性などのシート条件を細かに設定するようにしても良い(図中236)。
シート給送装置3000の制御部300は図7に示す表示部225で設定されたシートのマテリアル(坪量及び表面性など)の設定によって、捌きファンF151,F251の回転数を最適な捌きエアが得られるような回転数となるように変更するテーブルを備えている。設定がなされていない場合は、通常普通紙232の設定となっている。また、図7に示す表示部の各設定項目以外にも細かに設定可能であっても構わない。
(シート分離給送部の説明)
次に、上述したシート給送部が有するシート分離給送部(エア分離給送機構)の構成について説明する。
図9は、シート給送部におけるシート分離給送部とシート収容部の周辺部分の断面構成図である。なお、図2では吸引ファンF150を吸引ベルト305内に配置する構成を例示しているが、図9に示すように吸引ファンF150を吸引ベルト305外に配置する構成としても良い。
なお、図9では、図1に示すシート給送装置3000におけるシート給送部331のシート分離給送部304を例示しているが、シート給送装置3000におけるシート給送部332や、シート挿入装置4000におけるシート給送部も同様の構成である。また、図5に示すプリンタ本体1000内のシート給送部1002,1003はリタード方式の分離給送機構を例示しているが、これに限定されず、吸着搬送ベルトを用いるエア分離給送機構にしても構わない。
図9において、シートSが積載されてなるシート束を昇降させるトレイ302は、プーリー603を経由してリフタモータM5の駆動によって上下に移動することが可能である。リフタモータM5にはエンコーダが取り付けられており、このエンコーダによってリフタモータM5の駆動量、つまりトレイ302の移動量を知ることが可能である。尚、前述したエンコーダの回転方向もしくはモータの制御信号よりトレイ302の移動方向を知ることが可能である。
そして、トレイ302の下位置を検出するためにトレイ下位置検出センサ605が配置されている。一方、シート分離給送部304の上方には、シートの高さを検出するためのシート有無検出センサ606、シート浮上下限センサ607、及びシート浮上上限センサ608が配置されている。シート有無検出センサ606はフラグセンサでシートを検知し、シート浮上下限センサ607及びシート浮上上限センサ608は光学式センサでシートを検知している。シート有無検出センサ606は、シート浮上下限センサ607及びシート浮上上限センサ608よりも下方に配置されている。すなわち、トレイ302に積載されたシートSが給送開始位置へ上昇してくる際、シート浮上下限センサ607及びシート浮上上限センサ608よりも先にシート有無検出センサ606が前記シート束Sの上面を検知できるように構成されている。
また、シート浮上下限センサ607及びシート浮上上限センサ608は、後述する捌きファンF151からのエアで浮上したシートの位置を検出するセンサである。シート浮上下限センサ607はシート浮上上限センサ608よりも下方に位置している浮上シートを検出できるように感度調整がなされている。これにより、シート浮上下限センサ607及びシート浮上上限センサ608を用いて、浮上したシートが所定範囲内に位置しているかを検出できる構成となっている。シート浮上下限センサ607及びシート浮上上限センサ608の検出状態とシート給送状態との関係は後述して説明する。
さらに、シート収容部301に収容されたシートSを給送動作に先行して捌いておく目的で、捌きファンF151と捌きファンダクト610が設置されている。捌きファンF151を回転させることで生じた吐き出し方向の風圧を、捌きファンダクト610によってシート束Sの最上位シートの近辺に与えることで、シート給送動作時に複数枚のシートが一度に給送されること(重送)を防いでいる。
また、シート給送機構として吸引ベルト305、吸引ファンF150及び吸引ファンダクト613が設置されている。吸引ファンF150を回転させることで生じた吸い込み方向の風圧を、吸引ファンダクト613を通して吸引ベルト305に与えて、シート束Sの最上位シートが吸着するようになっている。そして、吸引ベルト305に吸着されたシートは、吸引ベルト305が図示の方向に回転されることで給送リトライセンサ620及び引抜きローラ対10側へ搬送されるのである。
なお、図9は吸引ファンF150によりシートを吸着した状態を示している。シート浮上下限センサ607及びシート浮上上限センサ608がシートの浮上位置を検出する時は、捌きファンF151を動作させている間に、シートの浮上位置を検出する。すなわち、図10に示すように、吸引ファンF150は動作させずに、捌きファンF151を動作させている間に、シート浮上下限センサ607及びシート浮上上限センサ608に基づいてトレイ302の昇降が制御される。尚、吸引ファンF150及び捌きファンF151がともに非動作状態におけるシート束Sの待機位置をシート浮上下限センサ607のオンエッジ(検出位置)とするようにしても、シート有無検出センサ606のオンエッジとしても構わない。
図9では、シート有無検出センサ606にてトレイ302上のシートの有無を検出しているが、シート有無検出センサ606のオンエッジ(図9の点線位置)は捌きファンダクト610のエア吹き出し口である捌きノズル151よりも下方に配置されている。また、捌きファンF151が非動作状態において、トレイ302の停止位置(スタンバイ位置)はシート有無検出センサ606のオンエッジとなっている。トレイ302の昇降範囲の途中にはシート検出センサ609が配置されている。このシート装填位置検出センサ609は、シート有無検出センサ606がシート無しを検出したときに、トレイ302が下降して下位置まで移動する途中でトレイ302を検出して停止させるための信号を出力するものである。このようにトレイを下位置まで下降させずにトレイ302を停止させてシートの装填を可能とすることにより、シートの装填の作業性を向上させている。また、ワンパック(500枚)分のシートがトレイ302上に装填されるとシート装填位置検出センサ609が装填されたシートの最上面を検出するまでトレイ302を下降させるように制御してシートの上面位置が常に一定になるようにしている。これにより常に同じ高さの位置にシートを装填することができ作業性が向上する。
図11(a)及び図11(b)にシート浮上下限センサ607とシート浮上上限センサ608の論理について説明する。吸引ファンF150及び捌きファンF151がともに非動作状態におけるシート束Sの待機位置をシート浮上下限センサ607のオンエッジとすると、その状態がシート束Sの待機状態となる。この状態で捌きファンF151を駆動するとシート束Sの上方が数枚捌かれ、シート束Sの最上位シートが浮上し、浮上した最上位シートがシート浮上下限センサ607とシート浮上上限センサ608の間に入るようにトレイ302の昇降が制御される。
シート浮上下限センサ607及びシート浮上上限センサ608のそれぞれのシート検出可能な下限は、図10に示す通りである。なお、図9及び図10において、シート浮上下限センサ607及びシート浮上上限センサ608はシート給送方向に配列されているが、シート給送方向に対して直角方向に配列することにより正確な検知が可能となる。
尚、図7に示す操作画面225からトレイ302に積載されたシートの表面の材質や、坪量、表面平滑性などのシート条件を入力することにより、捌きファンF151の風量が最適となるような回転数となるように捌きファンの回転数が設定される。当然、入力されたシート条件で捌きファンF151が動作した場合には、トレイ302の昇降動作を行わなくても、シート束Sの最上位シートはシート浮上下限センサ607とシート浮上上限センサ608の間に移動する。もしくは前記シート束Sの最上位シートはシート浮上上限センサ608よりも上方へ移動する。このように、シート浮上下限センサ607とシート浮上上限センサ608は、捌きファンF151がシートの材質に応じた最適な回転数で動作した場合に、トレイ302の昇降動作を行わなくても、浮上シートを検出できる位置に配置されている。なお、図12に示すように、操作画面上で設定されたシート条件とトレイ302に積載されたシート条件とが一致する場合は、トレイ302は最終的にΔL1だけ下降するように制御される。
(捌きファンの調整モード)
次に、図9及び図13を用いて、捌きファンF151の回転数を安定させる調整モードについて説明する。電源投入後、またはシート給送装置3000による所定枚数搬送後、または所定時間経過後に、捌きファンF151の調整モードに遷移するように制御される。ここで、所定枚数とは、予め設定された枚数であっても良いし、操作画面から入力した枚数であっても良い。尚、シート給送装置3000による所定枚数搬送後、ジョブの動作継続中の場合には、そのジョブ終了後、またはジョブの開始前に捌きファンF151の調整モードに遷移するように制御しても構わない。また、本実施の形態においては、捌きファンF151は1個であるが、複数であっても構わない。さらに、吸引ファンF150においても、調整モードへ遷移するように制御しても構わない。尚、シート給送装置3000によって給送された枚数に関しては、制御部300(CPU351)にて、リトライセンサ620の信号出力の立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジでカウントするような図示せぬカウンタ(測定手段)が備えられている。
図13において、電源投入後、またはシート給送装置3000による所定枚数搬送後、または所定時間経過後に、調整モード遷移信号が検出されると、リフタモータM5(リフタ駆動手段)によるトレイ302の下降動作が開始される(図13(A))。下位置検出センサ605によってトレイ302が検出されると、リフタモータM5は停止するように制御され、トレイ302は停止する(図13(B)参照)。その状態で、シート有無検出センサ606によってシートが検出されなければ、捌きファンF151を駆動し、所定時間経過後に、ファンの回転数調整を開始する(図13(C)参照)。ここで、捌きファンF151による回転数調整が正常に行われるためには、捌きファンF151によるエア吹き出し口(捌きノズル151)の前方(エア吹き付け方向の延長線上)に障害物(遮蔽物)があってはいけない。例えば、トレイ302に積載されるシート束Sが捌きファンF151による捌きノズル151のエア吹き出し口の延長線上にある場合、捌きファンF151のエア流路が遮断されてしまうため、正常な回転数、風量、風圧を得ることができない。そのため、リフタモータM5によって、トレイ302が下降するように制御され、下位置検出センサ605によって、トレイ302が検出されると、リフタモータM5は停止する。その状態でシート有無検出センサ606によってシートが検出されなければ、捌きノズル151の前方(エア吹き出し口の延長線上)に障害物が無いと判断することができるため、捌きファンF151の回転数調整を行うことができる。
捌きファンF151の回転数調整に関して、図15を用いて説明する。回転数をモニタできるファンにおいて、ファンの回転数を調整するには、目標値が必要である。ファンの特性から、所定のPWM(Pulse Width Modulation)設定でファンを回転した場合、所定の回転数(FG)が出力されると同時に所定の風圧が得られることが分かっている。例えば、あるファンをPWM100%設定で動作させた場合、回転数出力として600Hzの回転数(FG)出力がなされると同時に風圧としては1000Pa(パスカル)が得られる。ファンの回転数調整として必要な風圧が840Paであるとすると、ファンの回転数が目標値として500Hz、目標上限値として502Hz、目標下限値として498Hzとなるように目標値の範囲が設定される。つまりファンの動作開始後、所定時間(予め設定された時間)経過してから、ファンの回転数調整を行うように制御することによって、例えば、ファンの調整正常終了後のPWM値は90%になる。前述したように、ファンの動作開始後に所定時間経過するのを待つのは、ファンの回転数が安定するのを待っているからである。ファンの回転数が安定した後、回転数の調整を行い、ファンの回転数(FG)が予め決められた値になるようにファンのPWM値を変更するように制御する。ファンの回転数調整方法としては、ファンをPWM値100%で回転させてから所定値毎にPWM値を落としていく方法や、目標値と実回転数との差分にある係数を乗じた値だけPWM値を増減するような方法が挙げられる。また、ファンの回転数調整を行うにあたって、ファンをPWM値100%で回転するのではなく、所定のPWM設定値で回転するように制御しても構わない。
また、図8を用いて、捌きファンの回転数調整を正常終了した後、シート条件により捌きファンの駆動PWM値を変更する様子を説明する。尚、図8は一例であり、シート条件に応じた係数は変更可能である。前述したように、捌きファンの調整値として必要風圧840Paを得るためのPWM値として、90%という値が得られた状態が、最厚口のシートを捌くことが可能な風圧になる。すなわち、最厚口のシートが選択された場合は、捌きファンのPWM値は90%×1.0=90%と設定される。また、厚紙が選択された場合は、捌きファンのPWM値は90%×0.75=67.5%と設定される。また、普通紙が選択された場合は、捌きファンのPWM値は90%×0.5=45%と設定される。また、薄紙が選択された場合は、捌きファンのPWM値は90%×0.25=22.5%と設定される。
また、複数個のファンの回転数調整を同時に行う場合についても簡単に説明する。複数個のファンの構成としては、図16に示すように重連接続となっており、ファンを複数個接続することでより強い風圧を得られるようになっている。例えば、あるファンをPWM100%設定で動作させた場合、回転数出力として220Hzの回転数(FG)出力がなされると同時に風圧としては300Pa(パスカル)が得られるとする。ファンの回転数調整として必要な風圧がファン4個を重連接続させた場合に、840Paであるとする。すると、4個のファンの回転数の目標値、及びその上限値と下限値は以下のようになるように設定される。すなわち、ファンF101の回転数が目標値として182Hz、目標上限値として184Hz、目標下限値として180Hzとなるように目標値の範囲が設定される。ファンF102の回転数が目標値として171Hz、目標上限値として173Hz、目標下限値として169Hzとなるように目標値の範囲が設定される。ファンF103の回転数が目標値として181Hz、目標上限値として183Hz、目標下限値として179Hzとなるように目標値の範囲が設定される。ファンF104の回転数が目標値として162Hz、目標上限値として164Hz、目標下限値として160Hzとなるように目標値の範囲が設定される。つまりファンの動作開始後、所定時間経過してから、各ファンの回転数調整を行うように制御する。これによって、例えば、ファンの調整正常終了後のPWM値はファンF101に関しては92%に、ファンF102に関しては87%に、ファンF103に関しては91%に、ファンF104に関しては82%になる。なお、ここでは複数個のファンとして、ファンが4個の場合について説明したが、これに限定されるものではなく、重連接続のファンの個数が何個であっても構わない。
また、図8を用いて、捌きファンの回転数調整を正常終了した後、シート条件により捌きファンの駆動PWM値を変更する様子を説明する。前述したように、捌きファンの調整値として必要風圧840Paを得るためのPWM値として、ファンF101は92%、ファンF102は87%、ファンF103は91%、ファンF104は82%という値が得られた状態が、最厚口のシートを捌くことが可能な風圧になる。すなわち、最厚口が選択された場合は、ファンF101のPWM値は92%×1.0=92%、ファンF102のPWM値は87%×1.0=87%、ファンF103のPWM値は91%×1.0=91%、ファンF104のPWM値は82%×1.0=82%、と設定される。また、厚紙が選択された場合は、ファンF101のPWM値は92%×0.75=69%、ファンF102のPWM値は87%×0.75=65.25%、ファンF103のPWM値は91%×0.75=68.25%、ファンF104のPWM値は82%×0.75=61.5%、と設定される。また、普通紙が選択された場合は、ファンF101のPWM値は92%×0.5=46%、ファンF102のPWM値は87%×0.5=43.5%、ファンF103のPWM値は91%×0.5=45.5%、ファンF104のPWM値は82%×0.5=41%、と設定される。また、薄紙が選択された場合は、ファンF101のPWM値は92%×0.25=23%、ファンF102のPWM値は87%×0.25=21.75%、ファンF103のPWM値は91%×0.25=22.75%、ファンF104のPWM値は82%×0.25=20.5%、と設定される。
続いて、ファンの回転数調整ができない場合について図14を用いて説明する。電源投入後、またはシート給送装置3000による所定枚数搬送後、または所定時間経過後に、調整モード遷移信号が検出されると、リフタモータM5によるトレイ302の下降動作が開始される(図14(A)参照)。下位置検出センサ605によってトレイ302が検出されると、リフタモータM5は停止するように制御され、トレイ302は停止する(図14(B)参照)。その状態で、シート有無検出センサ606によってシートが検出された場合(図14(C)参照)は、操作画面上に図19に示すような警告を表示するように制御される。この状態から、シート収容部を開けて、トレイ302上に積載されたシートを数枚取り除き、再びシート収容部を閉めると、再びトレイ302の下降動作が開始される。下位置検出センサ605によってトレイ302が検出されると、リフタモータM5は停止するように制御され、トレイ302は停止する。その状態で、シート有無検出センサ606によってシートが検出されなければ、捌きファンF151を駆動し、所定時間経過後に、ファンの回転数調整を開始する。
また、前述したファンの回転数を安定させるための調整モードに関しては、図17に示すように操作画面上から調整モードを選択するようになっていても構わない。
続いて、捌きファンF151の風量調整を開始した後の動作について、図21を用いて説明する。捌きファンF151の風量調整を開始してから、所定時間以内に図15に示すような目標値の範囲内に収まった場合には、ファンの風量調整を終了するとともに、ファンの動作を停止するように制御される。同時にリフタモータM5により、トレイ302が上昇するように制御され、浮上下限センサ607によって、トレイ302上に積載されているシート上面が検出されると、リフタモータM5を停止するように制御される。
一方、捌きファンF151の風量調整を開始してから、所定時間以内に図15に示すような目標値の範囲内に収まらない場合には、捌きファンF151の回転数調整を終了すると共に、捌きファンF151の動作を停止するように制御される。続いて、図20に示すように、ファンの回転数調整が失敗した旨の警告を表示するように制御される。ここでは、ファンの回転数調整を再度行うような表示になっているが、エラー表示にしても構わない。尚、捌きファンF151の動作停止タイミングよりも回転数調整が失敗した警告の表示が早く行われても構わない。
(調整モードのタイミングチャートの説明)
次に、図22のタイミングチャートを用いて、調整モードに関する動作タイミングについて説明する。
電源投入後やシート給送装置による所定枚数通紙後、または所定時間経過後などにおいて、捌きファンF151が調整モードに入った後のシート給送装置3000の動作、および捌きファンF151の動作を中心に説明する。
尚、図22における信号のアクティブが全てH(ハイ)アクティブ(Hで検出、Hで動作、Hで有効)となっているが、Lアクティブ(Lで検出、Lで動作、Lで有効)であっても構わない。
捌きファンF151の回転数調整モードに入るために調整信号がHとなる(アクティブになる)と、トレイ302を昇降するリフタモータM5の下降動作が開始するように制御される。トレイ302が下位置検出センサ605に到達すると、リフタモータM5は停止するように制御される。リフタモータM5が停止すると、次にシート有無検出センサ606の状態を見て、シート無し状態が検出されれば、捌きファンF151を駆動するように制御される。捌きファンF151の動作を開始してから、所定時間T1経過した後、捌きファンF151の回転数調整を開始するように制御される。捌きファンの回転数の調整を所定時間(予め設定された時間)T2行うように制御する。所定時間T2以内に捌きファンF151の回転数が予め決められた目標値の範囲に収まった場合には、捌きファンF151の回転数調整を終了すると共に、捌きファンF151の動作を停止するように制御される。尚、捌きファンF151の回転数が予め決められた目標値の範囲に収まったか否かの判断は、調整モード正常終了信号の状態で判断できる。図22では調整モード正常終了信号のHレベルが時間T4継続した後に、回転数調整を終了しているが、調整モード正常終了信号が所定間隔で所定回数だけHレベルが継続した場合に調整モードが正常終了したと判断するように制御しても構わない。また、図22では所定時間T2内に回転数調整が終了している様子を表している。続いて、トレイ302が上昇するように制御され、シート有無検出センサ606によってシートがあることが検出されると、リフタモータM5は停止するように制御され、トレイ302は停止する。そうすることで、スタンバイ状態となり、給送開始信号に備えていつでも給送開始できるような準備が整うようになっている。図22では、トレイ302の上昇開始タイミングは、調整モード終了信号オンからファン駆動信号オフまでの間(T3)であればどこでも構わない。また、図22のタイミングは一例であるが、矢印で示した遷移状態については、同時であっても、または遅れを持たせても構わない。
次に、ファンの回転数調整モードに遷移しない場合に関して、図23を用いて説明する。捌きファンF151の回転数調整モードに入るために調整信号がHとなる(アクティブになる)と、トレイ302を昇降するリフタモータM5の下降動作が開始するように制御される。トレイ302が下位置検出センサ605に到達すると、リフタモータM5は停止するように制御される。リフタモータM5が停止すると、次にシート有無検出センサ606の状態を見て、シート有り状態が検出された場合は、アラーム表示信号をオンするように制御し、操作画面上に図19に示すような警告を表示するように制御される。
次に、前述の警告表示をして、トレイ302に積載されているシート上部の一部を取り除いた後に、ファンの回転数調整が行われる様子を、図24のタイミングチャートを用いて説明する。尚、トレイ302上に積載されるシートを取り除くためには、装置本体からシート収容部自体を引き出すことや、シートを取り除いた後にシート収容部を装置本体に収納する必要があるが、ここではその動作を省略している。トレイ302に積載されているシート上部の一部を取り除いた後、シート有無検出センサ606によってシートが無いことが検出されると、捌きファンF151を駆動するように制御される。捌きファンF151の動作を開始してから、所定時間経過した後、捌きファンF151の回転数調整を開始するように制御される。所定時間以内に捌きファンF151の回転数が予め決められた回転数範囲に収まった場合には、捌きファンF151の回転数調整を終了すると共に、捌きファンF151の動作を停止するように制御される。続いて、トレイ302が上昇するように制御され、シート有無検出センサ606によってシートがあることが検出されると、リフタモータM5は停止するように制御され、トレイ302は停止する。そうすることで、スタンバイ状態となり、給送開始信号に備えていつでも給送開始できるような準備が整うようになっている。
次に、ファンの回転数調整が失敗した場合について、図25を用いて説明する。捌きファンF151の回転数調整モードに入るために調整信号がHとなる(アクティブになる)と、トレイ302を昇降するリフタモータM5の下降動作が開始するように制御される。トレイ302が下位置検出センサ605に到達すると、リフタモータM5は停止するように制御される。リフタモータM5が停止すると、次にシート有無検出センサ606の状態を見て、シート無し状態が検出されれば、捌きファンF151を駆動するように制御される。捌きファンF151の動作を開始してから、所定時間T1経過した後、捌きファンF151の回転数調整を開始するように制御される。捌きファンの回転数の調整を所定時間(予め設定された時間)T2行うように制御する。所定時間T2以内に捌きファンF151の回転数が予め決められた目標値の範囲に収まらない場合には、捌きファンF151の回転数調整を終了する共に、図20に示すように回転数調整が失敗した旨の警告を表示するように制御される。その後、捌きファンF151の動作を停止するように制御される。
尚、リフタモータM5によるトレイ302の上昇動作後、停止信号として、シート有無検出センサ606で説明しているが、浮上下限検出センサ607でも浮上上限センサ608でも構わない。
(調整モードのフローチャートの説明)
次に、図18のフローチャートを用いて、調整モードに関する動作について説明する。
電源投入後やシート給送装置による所定枚数通紙後、または所定時間経過後などにおいて、捌きファンF151が調整モードに入った後のシート給送装置3000の動作、および捌きファンF151の動作を中心に説明する。
捌きファンF151の回転数調整モードに入ると、トレイ302を制御するリフタモータM5の下降動作が開始する(S101)。トレイ302が下位置検出センサ605に到達する(S102)と、リフタモータM5は停止するように制御される。リフタモータM5が停止すると、次にシート有無検出センサ606の状態を見て(S103)、シート有り状態が検出された場合は、操作画面上に図19に示すような警告を表示するように制御される(S116)。なお、この状態から、シート収容部を開けて、トレイ302上に積載されたシートを数枚取り除き、シート収容部を閉めると、再びS101から一連のフローが開始されるようになっている。
一方、前記シート有無検出センサ606の状態を見て(S103)、シート無し状態が検出された場合は、捌きファンF151を駆動するように制御される。ここでは、捌きファンが複数個重連接続されているような場合は、複数個のファンが同時に動作するように制御される(S104)。捌きファンF151の動作を開始してから、所定時間経過した後(S105)、捌きファンF151の回転数調整を開始するように制御される(S106)。捌きファンF151の回転数調整を開始してから、S107において所定時間以内に捌きファンF151の回転数が予め決められた目標値の範囲に収まっていない場合(S112)には、捌きファンF151の回転数調整を終了する共に、捌きファンF151の動作を停止するように制御される(S113)。続いて、図20に示すように、捌きファンF151の回転数調整が失敗した旨の警告を表示するように制御される(S114)。なお、図20では、ファンの回転数調整を再度行うような表示になっているが、エラー表示にしても構わない。尚、捌きファンF151の動作停止タイミングよりも回転数調整が失敗した旨の警告表示が早く行われても構わない。
一方、S107において所定時間以内に捌きファンF151の回転数が予め決められた目標値の範囲に収まった場合(S107)には、捌きファンF151の回転数調整を終了する共に、捌きファンF151の動作を停止するように制御される(S108)。続いて、トレイ302が上昇し(S109)、シート有無検出センサ606によってシートがあることが検出されると(S110)、リフタモータM5は停止するように制御され、トレイ302は停止する(S111)。そうすることで、スタンバイ状態となり、給送開始信号に備えていつでも給送開始できるような準備が整うようになっている。
上述したように、捌きファンの回転数調整モードを備えることで、必要なファンの風圧が得られるような回転数に調整することが可能となる。これにより、ファン自体のばらつきやファン特性の経時変化または束線による電圧ドロップにかかわらず、捌きファンが最適な風量(風圧)になるように回転数を設定できる。また、捌きファンの回転数を最適な回転数に安定させることができる。また、ファンの回転数とファンの風圧の関係により、複数のファンの重連接続構成においても、回転数を調整するための目標値の範囲を各々設定することで最適な風圧を設定することができる。
なお、上述した実施の形態では、回転数調整モード時にトレイ302を下位置まで下降させ、そのときにシート有無検出センサ606の検出に基づきシート無しと判断したときに捌きファンF151の回転数調整を開始するようにしたが、次のようにしてもよい。回転数調整モード時にトレイ302を下降させシート装填位置検出センサ609がトレイ302に支持されているシート束Sの最上面を検出したときに回転数調整の制御を開始する。このときは既にシート有無検出センサ606の検出位置よりもシート束Sの最上面は下に位置しているため、シートの有無検出センサ606の検出に基づいて回転数調整を行う必要はない。すなわち、トレイ302に支持されているシート束Sの最上面の位置をシート装填位置検出センサ609が検出した場合には、シート束Sが捌きファンF151による捌きノズル151のエア吹き出し口の前方には位置していない。なお、この制御においてトレイ302を下降させシート装填位置検出センサ609がシートの最上面を検出する前に、下位置検出センサ605がトレイ302を検出した場合には、上述の実施の形態のシート有無検出センサ606の検出に基づく制御を行う。
さらに、次のようにして捌きファンF151の回転数調整を開始するようにしてもよい。トレイ203の昇降をカウンタでカウントするようにしトレイ203の高さ方向の位置がわかるようにする。すなわち、リフタモータM5に設けたエンコーダや、リフタモータとしてステッピングモータを用いることによりトレイ203の高さ方向の位置をカウント数でわかるようにする。すなわち、下位置でカウント数を0としトレイ203の上昇に伴いカウント数が増加するようにする。そして、回転数調整モード時に所定のカウント数でトレイ302を下降させる。このときのカウント数は、トレイ302に積載されるシート束Sが捌きファンF151による捌きノズル151のエア吹き出し口の前方から無くなるまでの数であり、予め設定することができる。なお、この場合にも、予め設定したカウント数をカウントする前に下位置検出センサ605がトレイ302を検出した場合には、上述の実施の形態のシート有無検出センサ606の検出に基づいた制御を行う。
なお、上述した実施の形態では、シート給送装置またはシート挿入装置がエア分離給送機構を有するシート給送部を2つ備えた構成を例示したが、エア分離給送機構を有するシート給送部の数はこれに限定されるものではなく、必要に応じて適宜設定すればよい。
また上述した実施の形態では、シート捌きファン(エア分離給送機構)を有するシート給送装置として、画像形成装置本体に対して、シートの搬送方向上流側に設置されたシート給送装置、シートの搬送方向下流側に設置されたシート挿入装置を例示した。しかしながら、本発明はこれらに限定されるものではなく、例えば画像形成装置本体に一体に設けられたシート給送装置に適用しても有効である。
また上述した実施の形態では、記録対象のシートを一枚ずつ分離給送するシート給送装置を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、読取対象のシートを一枚ずつ分離給送するシート給送装置に適用しても有効である。
本実施の形態に係るシート給送装置を画像形成装置の入力側に配置した構成を示す模式断面図 本実施の形態に係るシート給送装置のシート分離給送部の一例を示す断面構成図 本実施の形態に係るシート給送装置の制御ブロック図 本実施の形態に係るプリンタ本体の制御部とシート給送装置の制御部の構成を示すブロック図 本実施の形態に係るシート挿入装置を画像形成装置の出力側に配置した構成を示す模式断面図 本実施の形態の画像形成装置における操作部の構成を示す概略図 操作画面上においてシート条件を入力する画面を示す図 シート条件に対して調整値に対する係数を表す図 本実施の形態に係るシート給送装置のシート分離給送部の一例を示す断面構成図 シート浮上上限センサ及びシート浮上下限センサのシート検出可能な下限を示す図 (a)待機状態におけるシート浮上上限センサとシート浮上下限センサの論理を示す図、(b)捌きファン動作後におけるシート浮上上限センサとシート浮上下限センサの論理を示す図 正常な場合の最上シート面制御を表す図 ファンの回転数調整が可能である場合を表す図 ファンの回転数調整が不可能である場合を表す図 ファンの回転数調整を行う際の目標値の範囲を表す図 複数のファンの重連接続構成を表す模式断面図 操作画面上から風量調整を行うか否かを選択する様子を表す図 本実施の形態に係るファン風量調整のフローチャートを表す図 ファンの回転数調整を行う前に操作画面上の警告を表す図 ファンの回転数調整に失敗した場合における操作画面上の警告を表す図 ファンの回転数調整正常終了後の動作を表す図 ファンの回転数調整開始から正常終了するまでのタイミングチャートを表す図 ファンの回転数調整が行われない場合のタイミングチャートを表す図 シートを取り除いた後にファンの回転数調整が開始されてから正常終了するまでのタイミングチャートを表す図 ファンの回転数調整が失敗した後の制御を説明するタイミングチャートを表す図
符号の説明
F150,F250 …吸引ファン
F151,F251 …捌きファン(シート捌きファン)
M102,M202 …吸引ベルトモータ
M5,M105 …リフタモータ(リフタ駆動手段)
S …シート
1 …画像形成装置
100,104 …シート収容部
130 …制御部
131 …制御部
151 …捌きノズル(エア吹き出し口)
225 …表示部(操作画面)
300 …制御部(制御手段)
301,311 …シート収容部
302,312 …トレイ
303 …後端規制板
304,314 …シート分離給送部
305 …吸引ベルト
331,332 …シート給送部
333 …合流部
430 …シート搬送部
604 …回転数検出センサ(回転数検出手段)
605 …トレイ下位置検出センサ(下位置検出手段)
606 …シート有無検出センサ(シート有無検出手段)
607 …シート浮上下限センサ
608 …シート浮上上限センサ
609 …シート装填位置検出センサ
610 …捌きファンダクト
613 …吸引ファンダクト
620 …給送リトライセンサ
1000 …プリンタ本体
1002,1003 …シート給送部
1004 …シート搬送部
1005 …画像形成部
2000 …スキャナ
3000 …シート給送装置
4000 …シート挿入装置(シート給送装置)
5000 …フィニッシャ(シート処理装置)

Claims (13)

  1. 複数枚のシートを支持可能で且つ昇降可能に設けられたトレイと、前記トレイに支持されるシートの端部に向けてシートを捌くためのエアを吹き付けるためのエア吹き付け部と、前記エア吹き付け部に設けられるシート捌きファンと、前記シート捌きファンの回転数を検出する回転数検出手段と、前記トレイの昇降動作及び前記シート捌きファンの動作を制御する制御手段と、を備え、シートを一枚ずつ分離給送するシート給送装置であって、
    前記回転数検出手段によって検出した前記シート捌きファンの回転数が予め設定された目標値の範囲内になるように、前記シート捌きファンの回転数を調整する調整モードを有し、
    前記トレイの昇降範囲で最も下の下位置に該トレイがあることを検出する下位置検出手段と、前記トレイ上に支持されるシートの有無を検出するシート有無検出手段を備え、前記シート有無検出手段によってシートが無いことが検出される場合は、前記トレイに支持されているシートが前記シート捌きファンからエアを吹き出す位置よりも下方にあり、
    前記制御手段は、前記調整モードに遷移した場合に、前記下位置検出手段により検出されるまで前記トレイを下降させ、該トレイが下位置にある状態で前記シート有無検出手段がシート無し状態となった場合に前記シート捌きファンの回転数を調整する動作を開始することを特徴とするシート給送装置。
  2. 複数枚のシートを支持可能で且つ昇降可能に設けられたトレイと、前記トレイに支持されるシートの端部に向けてシートを捌くためのエアを吹き付けるためのエア吹き付け部と、前記エア吹き付け部に設けられるシート捌きファンと、前記シート捌きファンの回転数を検出する回転数検出手段と、前記トレイの昇降動作及び前記シート捌きファンの動作を制御する制御手段と、を備え、シートを一枚ずつ分離給送するシート給送装置であって、
    前記回転数検出手段によって検出した前記シート捌きファンの回転数が予め設定された目標値の範囲内になるように、前記シート捌きファンの回転数を調整する調整モードを有し、
    前記トレイの昇降範囲の途中位置で該トレイに支持されているシートの最上面の位置を検出するシート装填位置検出センサを設け、
    前記トレイの昇降範囲で最も下の下位置に該トレイがあることを検出する下位置検出手段と、前記トレイ上に支持されるシートの有無を検出するシート有無検出手段を備え、前記シート有無検出手段によってシートが無いことが検出される場合は、前記トレイに支持されているシートが前記シート捌きファンからエアを吹き出す位置よりも下方にあり、
    前記制御手段は、前記調整モードに遷移した場合に、前記トレイが下降して前記シート装填位置検出センサによるシートの最上面の検出よりも先に前記下位置検出手段により前記トレイが検出されたときには、前記シート有無検出手段によりシートが無いことが検出された場合に前記シート捌きファンの回転数を調整する動作を開始することを特徴とするシート給送装置。
  3. 前記下位置検出手段によって前記トレイが検出されたときに、前記シート有無検出手段によってシートが有ることが検出された場合には、前記シート捌きファンの回転数を調整する動作を行わず、操作画面上に警告を表示するように制御することを特徴とする請求項1又は2に記載のシート給送装置。
  4. 前記シート捌きファンは複数個のファンで構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート給送装置。
  5. 前記調整モードに遷移した場合に、前記複数個のファンの回転数を同時に調整することを特徴とする請求項に記載のシート給送装置。
  6. 前記複数個のファンの各々に対して、回転数を調整するための目標値の範囲が設定可能であることを特徴とする請求項4又は5に記載のシート給送装置。
  7. 前記調整モードに遷移した場合に、前記シート捌きファンの動作を開始してから予め設定された時間後に、前記回転数の調整を行うように制御することを特徴とする請求項1又は2に記載のシート給送装置。
  8. 前記シート捌きファンの回転数を調整する動作を開始した後、前記シート捌きファンの回転数が前記目標値の範囲内に入った場合に、前記調整モードが正常に終了した信号を出力するように制御することを特徴とする請求項1又は2に記載のシート給送装置。
  9. 前記シート捌きファンの回転数の調整を予め設定された時間行うように制御することを特徴とする請求項1又は2に記載のシート給送装置。
  10. 前記回転数の調整を開始してから予め設定された時間内に前記シート捌きファンの回転数が前記目標値の範囲内に入らない場合には、前記シート捌きファンの動作を停止し、操作画面上に警告を表示するように制御することを特徴とする請求項に記載のシート給送装置。
  11. 前記回転数の調整を開始してから予め設定された時間内に前記シート捌きファンの回転数が前記目標値の範囲内に入った場合には、前記シート捌きファンの動作を停止し、前記シート有無検出手段によってシートが有ることが検出されるまで前記トレイを上昇させるように制御することを特徴とする請求項に記載のシート給送装置。
  12. 電源投入後、または任意の設定枚数だけシートを給送した後に、シート捌きファンの回転数を調整する調整モードに遷移するように制御されることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート給送装置。
  13. 請求項1乃至12のいずれか1項に記載のシート給送装置と、前記シート給送装置により送り出されたシートに画像を形成する画像形成部と、を有することを特徴とする画像形成装置。
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