JPH05306032A - シート体の給送装置 - Google Patents

シート体の給送装置

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JPH05306032A
JPH05306032A JP4111607A JP11160792A JPH05306032A JP H05306032 A JPH05306032 A JP H05306032A JP 4111607 A JP4111607 A JP 4111607A JP 11160792 A JP11160792 A JP 11160792A JP H05306032 A JPH05306032 A JP H05306032A
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pressure
air
recording paper
air flow
fan
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JP4111607A
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Shigeji Maehara
繁治 前原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録紙の空気流吹付や吸引を適切に行い、給
紙性能を向上させる。 【構成】 記録紙1の上部に空気流を吹付ける空気供給
ノズル11に、歪抵抗の原理を利用した拡散形半導体圧
力トランジューサなどの気圧センサ9を設置して、噴射
される空気流の圧力を検出し、外気圧と比較した結果に
応じて、噴射される空気流の圧力を上下させるべくファ
ンの回転数を増減させて、記録紙1への吹付ける最適の
空気流を生むことにより、給紙動作が安定するため給紙
性能が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機などにおいてシ
ート体を給紙する場合に好適に実施されるシート体の給
送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】単票の原稿を複数枚積み重ね、積み重ね
られた方向の上方側または下方側から原稿を1枚ずつ分
離して搬送し、原稿読取り後に積み重ねた位置に下方側
または上方側から戻す循環式自動原稿供給装置(RDH
装置)を備えた複写機では、前記原稿の供給装置や、予
め積み重ねられた記録紙を1枚ずつ分離して供給する給
紙装置などのシート体の給送装置が用いられている。ま
た、各種印字装置や印画装置などにおいても、同様に予
め積み重ねられた記録紙を1枚ずつ分離して給送する装
置が用いられている。
【0003】このような給送装置では、積み重ねられた
状態のシート体を1枚ずつ分離する必要があるため、空
気流による分離方式や、分離爪を用いる分離方式、ま
た、シート体の搬送方向に対して逆回転するローラを用
いてシート体を分離する方式などが知られている。
【0004】このうち、空気流を用いてシート体を分離
する従来の技術は、以下のとおりである。図12は、従
来技術における複写機に用いられる給紙装置138の系
統図である。モータなどで昇降駆動される載置板102
には、複数枚の記録紙101が積み重ねられて載置さ
れ、当該記録紙101の上面搬送方向後部には、上限ス
イッチ103が当接するように配置される。この上限ス
イッチ103は、上部側の記録紙101が上限スイッチ
103の高さ位置にあることを検知し、記録紙101の
増減に拘わらず、上部側の記録紙101が上限スイッチ
103の位置にあるように載置板102を昇降駆動する
ために用いられる。
【0005】載置板102の上方には、記録紙101を
吸引して搬送する搬送手段である無端状で、厚み方向に
挿通する多数の透孔が形成された給送用ベルト104が
配置されている。給送用ベルト104はプーリ118
a,118bに巻きかけられており、そのプーリ118
a,118bの間には、吸気ダクト105の開口部が臨
ませてあり、その吸気ダクト105はファン装置106
の1つの構成要素である吸気ファン107の吸気口10
7aに連結されている。前記給送用ベルト104の下位
置の積み重ねられた記録紙101の前端側、つまり最上
部の記録紙101aが給送用ベルト104によって送り
出される側には、積み重ねられた記録紙101の上部前
端に向けて空気を吹付け、給送用ベルト104に吸引さ
れる最上部の記録紙101aと、残りの記録紙101と
を分離する空気供給ノズル111が配置されている。こ
の空気供給ノズル111は、排気ダクト112を介して
ファン装置106の1つの構成要素である排気ファン1
08の排気口108aに連結されている。
【0006】また、給送用ベルト104の記録紙101
送出側には、積み重ねられた記録紙101を転写領域に
搬送する搬送路113が配置され、その搬送路113の
途中には、記録紙101を挟んで搬送する搬送ローラ1
14a,114bが設けられている。前記ファン装置1
06のファン107は、ケース107bで覆われ、ケー
ス107bの一部である隔壁を介して同軸に配置され、
DCサーボモータ160の出力軸に連結されている。こ
れらによって、以下のような給送動作が行われる。
【0007】先ず、DCサーボモータ160の回転駆動
によってファン107が一定の回転数で回転し、ファン
107内では、矢符cのようにまた、排気ダクト112
内では矢符dのようにそれぞれ空気の流れが生じる。そ
の結果、吸気ダクト105の気圧が降下し、載置板10
2上の記録紙101のうち、最上部の記録紙101aが
給送用ベルト104に吸引される。このとき、ファン1
07から排気ダクト112を経て送られてくる空気は、
空気供給ノズル111から積み重ねられた記録紙101
の前端側に吹付けられ、これによって上部側の記録紙1
01が持上げられてさばかれ、給送用ベルト104への
記録紙101の吸着が円滑に行われる。
【0008】給送用ベルト104に吸着された記録紙1
01は、給送用ベルト104の駆動によって搬送路11
3へと送られ、搬送ローラ114a,114bによって
搬送路113からさらに転写領域に送られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】記録紙への空気流の吹
付けや、吸引を確実に行って安定した給紙動作を行うた
めには、常に一定の空気圧を得ることが必要である。そ
の一定の空気圧は、外気圧が1気圧で一定の環境におい
ては、ファンの回転数を一定に保つことによって得るこ
とができるが、たとえば、高地であるメキシコシティや
米国のデンバーなどに複写機を設置した場合には、外気
圧が低いことに伴い、空気供給ノズルや吸気ダクトの空
気圧は、外気圧が1気圧として設定したファンモータの
回転数によって得られる空気圧から減少する。したがっ
て、吸引や吹付けに適した空気圧を供給することができ
ず、給紙性能が低下する。
【0010】本発明の目的は、外気圧の変化に左右され
ず一定の圧力で記録紙に空気流を吹付けたり、吸引を行
ったりすることができるシート体の給送装置を提供する
ことである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、積み重ねられ
たシート体の上下方向のいずれか一方に配置され、シー
ト体を真空吸着して搬送する吸引搬送手段と、シート体
の搬送方向下流側に配置され、シート体端部に空気流を
吹付けてシート体をさばく空気流噴射手段と、前記吸引
搬送手段および空気流噴射手段の少なくともいずれか一
方に配置され、吸引または噴射される空気流の圧力を検
出する検出手段と、検出手段の検出結果に対応して、吸
引搬送手段および空気流噴射手段における前記空気圧を
調整する調整手段とを含むことを特徴とするシート体の
給送装置である。
【0012】
【作用】本発明に従えば、外気圧の変化に伴って異なる
検出手段の検出結果を、調整手段に記憶されている予め
定められた空気圧と比較し、その結果に応じて吸引搬送
手段および空気流噴射手段における空気圧を調整手段に
よって調整する。
【0013】したがって、外気圧がどのように変化して
も、シート体の吸引や空気流噴射における空気圧が適切
な値となるよう吸引ファンの回転数が調整され、安定し
た給紙動作を行うことができるため、給紙性能が向上す
る。
【0014】
【実施例】図1は本発明の実施例の給送装置である給紙
装置38の系統図であり、図2は給紙装置38に用いら
れるファン装置6のファンの斜視図であり、図3は給紙
装置38に用いられる給送用ベルト4の斜視図であり、
図4は本発明の一実施例の給紙装置38が用いられてい
る複写機22の断面図である。複写機22は循環式自動
原稿供給装置(RDH装置と略す)23と、本体24と
を備える。RDH装置23は、いわゆる上取り下戻し方
式の原稿供給装置25を備え、取出された原稿は搬送路
を搬送されつつ、光源27による露光領域28で露光さ
れて、原稿供給装置25に戻される。原稿供給装置25
は、原稿の載置板29と供給装置30とを備える。
【0015】本体24は、内部に前記光源27を備え、
光源27によるRDH装置23の露光領域28と、本体
24の露光領域32とが設定される。各露光領域28,
32からの原稿反射光は、光学系33を経て感光ドラム
34上で結像する。感光ドラム34の周囲には、帯電装
置35、現像装置36および転写装置37などが配置さ
れ、各種寸法の記録紙1がたとえば3種の給紙装置3
8,39,40から転写装置37と感光ドラム34との
間の転写領域41に供給されて、前記原稿反射光に基づ
く原稿像がトナー像として転写され記録される。転写後
の記録紙1は定着装置42で定着され、締結装置43で
所定枚数毎に綴じられ、排紙トレイ44に収納される。
中間トレイ21は、複写された記録紙1が矢符A1方向
に沿って搬入され、矢符A2方向に沿って搬送される。
【0016】次に、記録紙1を搬送するにあたっての給
紙装置38の基本的な構造や給送動作について説明す
る。モータなどで昇降駆動される載置板2には複数枚の
記録紙1が積み重ねて載置され、当該記録紙1の上面搬
送方向後部には、上限スイッチ3が当接するように配置
される。この上限スイッチ3は、上部側の記録紙1が上
限スイッチ3の高さ位置にあることを検知し、記録紙1
の増減に拘わらず、上部側の記録紙1がスイッチ3の位
置にあるように載置板2を昇降駆動するために用いられ
る。
【0017】載置板2の上方には、記録紙1を吸引して
搬送する搬送手段である給送用ベルト4が配置されてい
る。給送用ベルト4はプーリ18a,18bに巻かけら
れており、そのプーリ18a,18bの間には、吸気ダ
クト5の開口部が臨ませてあり、その吸気ダクト5はフ
ァン装置6の1つの構成要素である吸気ファン7の吸気
口7aに連結されている。前記給送用ベルト4の下位置
の積み重ねられた記録紙1の前端側、つまり最上部の記
録紙1aが給送用ベルト4によって送り出される側に
は、積み重ねられた記録紙1の上部前端に向けて空気を
吹付け、給送用ベルト4に吸引される最上部の記録紙1
aと、残りの記録紙1とを分離する空気供給ノズル11
が配置されている。この空気供給ノズル11は、排気ダ
クト12を介してファン装置6の1つの構成要素である
排気ファン8の排気口8aに連結されている。
【0018】また、給送用ベルト4の記録紙1送出側に
は、積み重ねられた記録紙1を転写領域に搬送する搬送
路13が配置され、その搬送路13の途中には、記録紙
1を挟んで搬送する搬送ローラ14a,14bが設けら
れている。前記ファン装置6の吸気ファン7と排気ファ
ン8とは、ケース7b,8bでそれぞれ個別に覆われ、
ケース7b,8bの一部である隔壁を介して同軸に配置
され、ともに1つのDCサーボモータ60の出力軸に連
結されている。前記吸気ファン7および排気ファン8
は、ともに図2に示すように、円形の底板15上に放射
状の複数枚の羽根16を配設し、その上に円環状の上板
17を重ねた、いわばサンドイッチ構造の本体をケース
7b,8bで囲んで構成されている。
【0019】前記給送用ベルト4は、図3の斜視図で示
すように、プーリ18a,18b間に一対の無端状ベル
ト19をプーリ18a,18bの各軸線方向に間隔をあ
けて巻掛けたものであり、それらの無端状ベルト19に
は厚み方向に挿通する多数の透孔19aが分散して形成
され、その透孔19aを介して吸気ダクト5による吸引
力を下側の給送用ベルト4に導くように構成されてい
る。これらによって以下のような給送動作が行われる。
先ず、DCサーボモータ60の回転駆動によって吸気フ
ァン7および排気ファン8が一定の回転数で回転し、吸
気ファン7内では矢符aのように、また、排気ファン8
内では矢符bのようにそれぞれ空気の流れが生じる。
【0020】その結果、吸気ダクト5の気圧が降下し、
載置板2上の記録紙1のうち、最上部の記録紙1aが給
送用ベルト4に吸引される。このとき、排気ファン8か
ら排気ダクト12を経て送られてくる空気は、空気供給
ノズル11から積み重ねられた記録紙1の前端側に吹付
けられ、これによって上部側の記録紙1が持上げられて
さばかれ、給送用ベルト4への記録紙1の吸着が円滑に
行われる。
【0021】給送用ベルト4に吸着された記録紙1は、
給送用ベルト4の駆動によって搬送路13へと送られ、
搬送ローラ14a,14bによって搬送路13からさら
に再度転写領域へと送られる。
【0022】本実施例の最も特徴となる点は、空気供給
ノズル11に気圧センサ9、たとえば歪抵抗の原理を利
用した拡散形半導体圧力トランジューサ46を設けた点
である。
【0023】図5は拡散形半導体圧力トランジューサ4
6のセンサチップ(感圧素子)の斜視図であり、図6は
拡散形半導体圧力トランジューサ46の回路図であり、
図7は拡散形半導体圧力トランジューサ46の圧力と出
力の関係を示したグラフである。拡散形半導体圧力トラ
ンジューサ46は、圧力を受けると大きく抵抗が変化す
る半導体のピエゾ抵抗効果を利用している。センサチッ
プ(感圧素子)は、約4.0×3.0×1.7mmの大
きさのシリコン単結晶で、圧力を受けると変形するダイ
アフラム構造になっており、そのダイアフラム部にIC
の製造と同じ方法で不純物が4箇所に選択熱拡散(分子
結合)されて、抵抗領域48a,48b,48c,48
dを形成する。これらが圧力を受けると、抵抗が変化す
る歪抵抗の働きをする。この4本の抵抗領域48a,4
8b,48c,48dは、ホイートストンブリッジ回路
を構成するように接続され、定電流で駆動される。圧力
P1(正圧力または負圧力)を受けると、図7のライン
Lに示されるような特性を有し、4本の抵抗が増減する
ので出力端に電圧信号が得られる。
【0024】図8は、本発明の一実施例の複写機22の
電気的構成を示すブロック図である。前記複写機22
は、たとえばマイクロプロセッサを含んで構成される中
央処理装置(CPUと略す)50を備えており、CPU
50はROM(リードオンリメモリ)51に予め記憶さ
れている制御用プログラムに従って制御を行う。RAM
(ランダムアクセスメモリ)52は、バッファ用メモリ
や複写制御などに必要となるフラグその他の入力設定デ
ータなどに関する演算用領域として使用される。操作部
や気圧センサ9などの各種センサ類を含んだ構成として
実現される信号入力装置53は、インタフェイス回路5
4を介して前記CPU50へ信号を伝送している。すな
わち、複写機22本体においては、記録紙1の搬送位置
の検知信号、感光体の位置検知の信号などがインタフェ
イス回路54を介してCPU50に送られる。
【0025】前記CPU50には、複写倍率の表示やそ
の他の表示を行う回路、および複写機22本体の、DC
サーボモータ60やプランジャ56などの各負荷を制御
するドライバアレイ57がインタフェイス回路55を介
して接続される。インタフェイス55を介してCPU5
0からの制御信号がドライバアレイ57に伝送される。
また、パルス幅変調回路(PWM回路)58は、CPU
50からの信号に応じたパルス幅に変調させ、そのパル
ス幅に応じて駆動回路59からDCサーボモータ60へ
駆動電力が供給される。これらの各要素がCPU50に
よって互いに関連して駆動制御され、複写機22本体が
駆動される。
【0026】図9は前記DCサーボモータ60と、その
DCサーボモータ60の駆動および回転制御を行う各回
路との接続構成を示す回路図である。位相差検出回路7
5は、ロータリエンコーダ73によって検出されるDC
サーボモータ60の回転速度に対応する速度信号RE
と、基準クロック信号CKとを比較して位相差を検出す
る。また変換回路76は、前記位相差に対応する信号を
位相差に対応するレベルの電圧に変換し、増幅器77は
その電圧を増幅し、速度制御電圧はパルス幅変調回路
(PWM回路)58によってその電圧に対応したパルス
幅変調信号S2に変換され出力される。分配回路79
は、PWM回路58からの信号をDCサーボモータ60
のU相、V相、W相のラインに順次的に出力する。イン
バータ72は、パルス幅をDCサーボモータ60の通電
時間に対応するパルス信号に変換する。駆動回路59
は、前記パルス信号に応じて駆動回路59に備えられる
トランジスタなどのスイッチング素子が導通または遮断
制御され、DCサーボモータ60のU相、V相、W相の
巻線に駆動電力が供給される。
【0027】基準クロック信号CKは、CPU50に接
続されたRAM52に記憶された周波数データに基づい
て一定の周波数で出力される。この周波数は、電源投入
時または一定枚数複写毎の自動調整サイクルにおいて、
気圧センサ9の出力値が予め定める目標値になるように
可変され、気圧センサ9の出力が目標値になったときの
周波数がRAM52に記憶され、以後、次の調整サイク
ルに入るまでの間、この値が基準クロック信号の周波数
となる。
【0028】図10は、本発明の一実施例である空気供
給ノズル11の空気流吹付部に気圧センサ9を設置した
場合の、給送中における気圧センサ9の動作について示
したフローチャートである。先ず、ステップa1におい
て複写開始キーが操作されることにより、DCサーボモ
ータ60が駆動し、ステップa2では空気供給ノズル1
1の空気流吹付部に設置された気圧センサ9が検出した
空気圧の検出値をCPU50のアナログ入力ポートに入
れ、演算処理により気圧データA1を求める。次に、ス
テップa3において気圧センサ9から得られた気圧デー
タA1と、ROM51内に記憶されている1よりも大き
い予め定められた基準値B1とを比較して両者が等しい
場合、ステップa4で基準クロック信号の周波数をRA
M52に記憶させる。
【0029】また、両者が等しくなくて、ステップa5
において気圧データA1より基準値B1の方が高けれ
ば、外気圧より空気圧の方が低い、つまり吹付風量が小
さいと判断して、ステップa6で排気ファン8の回転数
を上げるために基準クロック信号の周波数を上げ、また
ステップa3の比較がなされるというように、両者が等
しくなるまでステップa3からステップa6までの動作
が繰返される。回転数を上げることによって空気圧が高
まり、より強い空気流を得ることができる。また吸気ダ
クト5の負圧の程度も大きくなり、吸引力も強くなる。
【0030】次に、両者が等しくなくて気圧データA1
が基準値B1より高ければ、ステップa8において排気
ファン8の回転数を下げるために基準クロック信号の周
波数を下げ、またステップa3の比較がなされるという
ように両者が等しくなるまでステップa3からステップ
a8までの動作が繰返される。回転数を下げることによ
って、空気の吹付量が小さくなり、吸気ダクト5内気圧
が上昇し、吸引力も弱くなる。
【0031】なお、自動調整サイクルは電源投入時また
は一定枚数の複写終了後のウォームアップまたは予備回
転などの実際の複写給紙モード以外で行い、このときに
エレベータ機構を用いた記録紙1の給送装置である場合
は、載置板2を下に降下させ、記録紙1が空気供給ノズ
ル11や給送用ベルト4にあたって検出圧力が変化しな
いようにする。
【0032】次に本発明の第2の実施例として、給送用
ベルト4の吸引部に気圧センサ10を設置した場合につ
いて説明する。このときの給送装置の給紙装置38の気
圧センサ10の設置箇所以外の構造や気圧センサ10の
動作については、全て第1の実施例の場合と同様であ
る。気圧データA1が基準値B1より高ければ、外気圧
より空気圧の方が高い。つまり吸引力が弱いと判断して
回転数を上げ、空気圧を下げることにより、より高い吸
引力を得ることができる。
【0033】以上の第1、第2の実施例ともに記録紙1
の吸引や空気流の吹付けに適切な空気圧を得ることがで
き、安定した給紙動作を行うことができる。
【0034】次に第3の実施例としては、空気供給ノズ
ル11の空気流吹付部と給送用ベルト4の吸引部との両
方に、気圧センサ9,10を設置する方法がある。この
場合、2つのファン7,8の外気圧と、それに対応する
回転数の特性が一致しない場合がありまた、複写機22
を高地に設置した場合、気圧の変化の影響が顕著に現れ
るのは、空気供給ノズル11からの空気流吹付けの方で
あり、吸送ベルト4への吸引の方は、空気流吹付け側ほ
どではないことが確認されている。2つの気圧センサ
9,10が同じ気圧差を検出しても排気ファン8の回転
数を吸気ファン7の回転数よりより増大させる必要があ
るため、この2つのファン7,8は別個のDCサーボモ
ータで制御する方がより高精度の制御が可能となり、よ
り安定した給紙動作を行うことができる。
【0035】その他に本発明においては、駆動モータと
してDCサーボモータ60を用いることを基本とした
が、ACサーボモータを使用することも可能であり、気
圧センサ9,10として用いた拡散形半導体圧力トラン
ジューサのほかに、図11に示した薄膜形半導体圧力ト
ランジューサを使用してもよい。この薄膜形半導体圧力
トランジューサは、ステンレスダイアフラム83上に形
成された薄膜形半導体歪ゲージ81が圧力P2を受け、
その圧力P2を電気信号に変換する。薄膜形半導体歪ゲ
ージ81は、ダイアフラム表面に絶縁膜82を介して形
成され、薄膜形半導体歪ゲージ81は、テンション用に
2本、コンプレッション用に2本使用されブリッジを構
成しており、圧力P2を受けると大きく抵抗が変化する
半導体のピエゾ抵抗効果により、ダイアフラムの歪を確
実に検出する。電気回路部は検出素子からの信号を増幅
し、外部へのコネクタを通じて信号を取出す。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、複写機が
設置される場所の環境によって外気圧がどのように変化
しても、シート体の吸引や空気流噴射における空気圧が
適切な一定の値となるようにファンの回転数が調整さ
れ、安定した給紙動作が行え、給紙性能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の前提となる給紙装置21の系
統図である。
【図2】本発明の実施例の前提となる給紙装置21に用
いられるファン装置6の斜視図である。
【図3】本発明の実施例の前提となる給紙装置21に用
いられる給送用ベルト4の斜視図である。
【図4】本発明の実施例の前提となる給紙装置21が用
いられている複写機22の断面図である。
【図5】本発明の実施例の拡散形半導体圧力トランジュ
ーサ46の斜視図である。
【図6】本発明の実施例の拡散形半導体圧力トランジュ
ーサ46の回路図である。
【図7】本発明の実施例の拡散形半導体圧力トランジュ
ーサ46の圧力と出力の関係を示したグラフである。
【図8】本発明の実施例の複写機22の電気的構成を示
すブロック図である。
【図9】本発明の実施例のDCサーボモータ60と、そ
のDCサーボモータ60の駆動および回転制御を行う各
回路との接続構成を示す回路図である。
【図10】本発明の実施例の気圧センサ9の動作につい
て示したフローチャートである。
【図11】本発明の他の実施例の薄膜形半導体歪ゲージ
81の断面図である。
【図12】従来技術における給送装置121の系統図で
ある。
【符号の説明】
1 シート体 5 吸引搬送手段 6,8,50 調整手段 9,10,46,81 検出手段 11 空気流噴射手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積み重ねられたシート体の上下方向のい
    ずれか一方に配置され、シート体を真空吸着して搬送す
    る吸引搬送手段と、 シート体の搬送方向下流側に配置され、シート体端部に
    空気流を吹付けてシート体をさばく空気流噴射手段と、 前記吸引搬送手段および空気流噴射手段の少なくともい
    ずれか一方に配置され、吸引または噴射される空気流の
    圧力を検出する検出手段と、 検出手段の検出結果に対応して、吸引搬送手段および空
    気流噴射手段における前記空気圧を調整する調整手段と
    を含むことを特徴とするシート体の給送装置。
JP4111607A 1992-04-30 1992-04-30 シート体の給送装置 Pending JPH05306032A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007276890A (ja) * 2006-04-03 2007-10-25 Canon Inc シート給送装置及び画像形成装置
JP2007308207A (ja) * 2006-05-15 2007-11-29 Canon Inc シート給送装置及び画像形成装置
JP2008230835A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Canon Inc シート給送装置および画像形成装置

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