JP4714436B2 - 終端回路、感知器、中継器及び防災システム - Google Patents

終端回路、感知器、中継器及び防災システム Download PDF

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Description

本発明は、各所に張り巡らされる防災システムの伝送線を終端する終端回路等に関する。
従来の防災システムには、P型火災受信機や、オンオフ感知器、ベル等がL,C線路(24V電源電圧)を介して接続されて、該オンオフ感知器により熱・煙等を検出して該L,C線路を短絡し、火災受信機がこれを検出して火災警報を行う、いわゆるP型システムがある。
また、大規模な建築物等を監視する場合に、アナログ感知器や中継器などの端末器が各々固有のアドレスを有して伝送線(±SIG線、伝送信号線)に接続されたR型火災受信機によって、時分割多重伝送方式によるポーリング通信で各端末器を制御して監視・警報を行う、いわゆるR型システムがある。
図10は、従来の防災システム100の構成の一例を示す図である。防災システム100は、建築物等に設置されており、防災センターなどに設けられた受信機2(防災監視装置)や、該受信機2に伝送線3(伝送信号線)を介して接続された感知器用中継器及び制御用中継器などの中継器5、火災感知器(アナログ感知器4)などの固有アドレスを有する多数の端末器等によって構成され、受信機と端末器間において該伝送線3を介して時分割多重伝送方式によるポーリング通信を行って、火災、ガス漏れ等の防災監視制御及び警報等を行っている(R型システム)。
また防災システム100の中継器5はR型システム用中継器であり、L,C線路に接続されたオンオフ感知器6による監視及び制御を行う感知器用中継器(火報中継器)や、ガス漏れ中継器あるいは防排煙中継器等である。中継器5が感知器用中継器である場合には、中継器5において前記時分割多重伝送方式の通信プロトコルに変換して中継器5自身の情報及び中継器5が監視・制御する警戒監視区域の情報(オンオフ感知器6が接続されたL,C線路の監視情報及び制御)の通信を受信機2との間で行っている。
いわゆるR型受信機は上述した構成で(受信機2から一つの伝送線3に接続された系統で)一つの系統(例えば、系統1)を成している。そして受信機2には図示されない同じ構成の伝送線3を有し、多数の端末器が接続されたその他の系統が複数備えられている(例えば、系統2)。
しかし図10のように、伝送線3(±SIG線、伝送信号線)は受信機2を基点として接続され、途中で幾重にも分岐され、又は中継器5を介して更に±SIG線が接続されており、その配線形状は言わばツリー状である。
ツリー状に分岐・接続された各伝送線3(±SIG線)の終端は、通常、開放端としてあるか、インピーダンス整合が必要な場合には終端回路を内蔵する終端器7Tによって終端されている。
以下においては、伝送線3の受信機2側を「上流」、終端器7T側を「下流」と呼んで説明する。
この防災システム100の監視制御動作を簡単に説明すると次の通りである。まず、通常時受信機2は、固有のアドレスを有する中継器5(感知器用中継器や防排煙中継器等)やアナログ感知器4等の端末器に所定の電圧を有する時分割多重伝送信号でポーリング通信を行い、中継器5及びアナログ感知器4からの情報を収集して監視区域の異常・正常を判断する。そして中継器5やアナログ感知器4からの返信信号が火災情報である場合には、受信機2はこれを受信して火災と判断し、諸警報及び防排煙端末等の制御を行う。
具体的な例としては、アナログ感知器4の設置された箇所で火災が発生した場合、アナログ感知器4は、受信機2から伝送線3(±SIG線)を介して自分のアドレス情報を有する時分割多重伝送信号をポーリング受信した時にその火災情報信号を付加して返信し、受信機2がこの信号を受信する。
またオンオフ感知器6が火災を検知してL,C線路を短絡した場合には、L,C線路が接続された中継器がその短絡を検出して、その情報を時分割多重伝送方式の信号に変換して、伝送線3(±SIG線)を介して受信機2に返信する。
ところで、防災システムは、伝送線の分岐数や総線長に一般性が無い。何故ならば、設置建造物は多種多様であるため、それぞれの建造物に適応した配線をする必要があること、改築や増築がなされると増配線が必要になること、施工効率向上のために1つの伝送線を幾重にも分岐するといったことがあること、等の様々な要因があるためである。
このような伝送線の分岐数や総線長に一般性が無いことは、線路間のインピーダンス整合に大きな問題を与える。その1つが、終端器や分岐による反射である。
図11は、伝送線上の伝送パルスの波形を示す図であり、横軸が時間、縦軸が電圧である。また図11(a)の時間軸を10倍に拡大した波形が図11(b)である。図11に示す通り、立ち上がり及び立ち下がり時に反射による波形歪(リンギング)が生じている。同図のx1の部分における立ち上がり時の波形歪によれば、一時的ではあるが、伝送パルスのHレベル以上の電圧が伝送線に印加されている(以下「+側サージ」と呼ぶ。)。また、同図のx2の部分における立ち下がり時の波形歪によれば、一時的に負電圧まで低下している(以下「−側サージ」と呼ぶ。)。これらの+側サージ及び−側サージの発生は、中継器や端末器を構成する素子を破壊したり、劣化させたり、更には誤動作(伝送エラー等)を起こすなどの要因となる。
そこで、受信機側が送信する伝送パルスの波形を矩形波とせず、立ち上がり及び立ち下がりを鈍らせて送信する技術が知られている(特許文献1)。
特許第2802015号公報
しかしながら、特許文献1の技術は、送信時の伝送パルスの波形を鈍らせることで線路間のインピーダンスの不整合に対処する方法であるため、一定の効果は期待できるものの、線路間のインピーダンス不整合に起因するそもそもの反射の要因を取り除くものではない。また、矩形波を鈍らせて伝送する関係上、返送電流の遅れで信号検知時間が減少したり、浮遊容量対策としてアイソレーション化する場合には挿入回路毎にその都度立ち上がり時間についての対策を必要とする。
では、線路間のインピーダンス不整合に起因する反射の要因を取り除く方法はないだろうか。まず、−側サージについては、伝送線間における負方向の電流を通過させることで、負方向の電圧増加を防ぐダイオードを終端器に設けることによって防止することができる。しかし、+側サージの発生を防止することはできない。
そこで、+側サージについては、敷設された伝送線の中途にコンデンサを設ける方法が考えられる(即ち、発生箇所に直接コンデンサを設ける。)。しかし、取り付け場所によっては+側サージのピーク値を更に上昇させ得るなどの問題が発生する。
本発明の第1の目的は、この+側サージ発生の防止を、簡単な回路で、且つ、簡単な施工法で安価に実現し得ることである。
また、上述した線路間のインピーダンス不整合に起因する他の問題として、伝送線上に現れるLC共振の問題がある。具体的には、伝送線の線間には浮遊容量が存在するが、伝送パルスの通過時(電圧変化時)にその浮遊容量分の電流が重畳することによって電流変化が生じる。この結果、伝送パルスの波形にLC共振が生じる。図11(b)の立ち下がり時の波形部分x3にLC共振の影響が見られる。立ち下がり時に信号レベルが振動しながらLレベルに収束しているが、その振幅の中心レベルはLレベルではなく、Lレベルより高い電圧から徐々に低下している。これがLC共振の影響である。
LC共振によれば、一旦立ち下がった電圧がHレベル付近まで上昇される。このため、新たなパルスの伝送と誤認識される等の通信エラーが引き起こされる。
このLC共振を抑制するための方策としては、敷設された伝送線の中途にコンデンサを設ける方法が考えられる(即ち、発生箇所に直接コンデンサを設ける。)。しかしながら、コンデンサを取り付けることによって他の場所で信号波形に問題が生じる場合があるなどの理由から、コンデンサの施工においては、コンデンサの仮取り付けと、伝送線全線に亘っての伝送パルスの伝送実験(波形計測)とを繰り返し行う手間が発生する。
本発明の第2の目的は、このLC共振の抑制を、簡単な回路で、且つ、簡単な施工法で安価に実現し得ることである。
かかる課題を解決するため、請求項1に記載の終端回路(例えば、図2の終端回路70)は、正側信号線と負側信号線の2本の信号線を有し、所定の信号の送受信が行われる制御装置(例えば、図1の受信機2)と端末器(例えば、図1のアナログ感知器4、中継器5)間を接続する伝送線(例えば、図1の伝送線3)複数の分岐線(例えば、図1の分岐線A、分岐線B、分岐線C)に分岐された防災システム(例えば、図1の防災システム1)の該分岐線を終端する終端回路において、前記正側信号線と負側信号線との間に直列形態に設けられたツェナーダイオードおよびコンデンサ(例えば、図2の電解コンデンサC2)と、前記ツェナーダイオード及び前記コンデンサとの間にこれら素子と直列に接続され、前記コンデンサの放電時に前記ツェナーダイオードへ電流が流れるのを防止するダイオード(例えば、図2のダイオードD2)と、前記コンデンサと並列に接続され、前記コンデンサの充電電荷を放電させる抵抗と、を有し、分岐線における信号電圧が前記制御装置から送信される所定の信号のHighレベルを超えないように該信号電圧を抑制する抑制回路(例えば、図2の正サージ抑制回路部72)を備えることを特徴とする。
この請求項1に記載の発明によれば、抑制回路によって分岐線の線間電圧の所定の信号のHighレベルを超える上昇が抑制される。終端回路が抑制回路を備えているため、分岐線を終端する終端回路として請求項1に記載の終端回路を設けるという簡単な施工で+側サージの発生を防止し得る。
また、請求項1に記載の発明によれば、ツェナーダイオードのツェナー電圧によって線間電圧の所定の信号のHighの信号電圧を超える上昇が抑制される。また、ツェナー電圧に抑制されることによって増加する電流はコンデンサによって充電される。一方、線間電圧がツェナー電圧未満に降下した場合には、コンデンサの充電電荷は抵抗によって消費されるため、分岐線に戻されることはない。
また、請求項に記載の終端回路(例えば、図2の終端回路70)は、請求項1又は2に記載の終端回路において、
前記正側信号線と負側信号線との間に設けられた逆方向の第2ダイオード(例えば、図2のダイオードD1)と、
前記第2ダイオードと並列接続された抵抗(例えば、図2の抵抗R1)と、
前記第2ダイオード及び前記抵抗と直列接続されたコンデンサ(例えば、図2のコンデンサC1)と、
を有し、終端している分岐線の共振現象を抑制する共振抑制回路(例えば、図2の共振抑制回路部73)を更に備えたことを特徴とする。
この請求項に記載の発明によれば、コンデンサが分岐線間に挿入されることとなるため、共振現象に一定の効果を与え得るのは勿論のこと、並列接続された整流回路及び抵抗を介してコンデンサが挿入されるため、コンデンサの放電時定数により、分岐線間の電圧が高低へ振れようとする際、その電圧の振れの幅を急速に抑え、共振現象の迅速な抑制を図ることができる。また、終端回路が共振抑制回路を備えているため、分岐線を終端する終端回路として請求項に記載の終端回路を設けるという簡単な施工で共振現象を抑制し得る。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の終端回路において、前記第2ダイオードと並列接続された抵抗は、前記分岐線の特性インピーダンスに相当する抵抗値を有するように設定されていることを特徴とする。これにより、分岐線と終端回路との間でインピーダンス整合が図られ、LC共振の発生そのものや分岐点・集端点における反射が抑制される。
さらに、請求項に記載の発明のように、請求項1〜の何れか一項に記載の終端回路(例えば、図2の終端回路70)を具備し、分岐線を終端する機能を有する感知器(例えば、図1の感知器6)を構成してもよい。
また、請求項に記載の発明のように、請求項1〜の何れか一項に記載の終端回路(例えば、図2の終端回路70)を具備し、分岐線を終端する機能を有する中継器(例えば、図1の中継器5)を構成してもよい。
また、請求項に記載の発明のように、請求項1〜の何れか一項に記載の終端回路(例えば、図2の終端回路70)が分岐線(例えば、図1の分岐線A、分岐線B、分岐線C)に配設された防災システム(例えば、図1の防災システム1)としてもよい。
本発明によれば、抑制回路によって分岐線の線間電圧の上昇が受信機から送信されるHighの信号電圧程度に抑制される。このため、+側サージの発生を防止することが可能となる。また、コンデンサが分岐線間に挿入されることとなるため、共振現象に一定の効果を与え得るのは勿論のこと、並列接続された整流回路及び抵抗を介してコンデンサが挿入されるため、共振現象の迅速な抑制を図ることができる。
また、終端回路が抑制回路や共振抑制回路を備えるため、分岐線を終端する終端回路として本発明の終端回路を設けるという簡単な施工で+側サージの発生や共振現象を抑制し得る。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について詳細に説明する。以下においては、本発明を終端器に適用した場合について説明するが、本発明を適用可能な形態がこれに限定されるものではない。
1.防災システムの概要
図1は、本実施の形態における防災システム1の構成を示す図である。なお、図10に示した防災システム100と同一の部分には同一符号を付している。従来の防災システム100と異なる点は終端器7であり、監視制御等の各種の制御も従来の防災システム100と同一である。従って、従来の防災システム100の終端器7Tを終端器7に置き換えた構成が、本実施の形態の防災システム1となる。
また、防災システム1の終端器7は、終端回路70を備えているところが大きな特徴である。以下においては終端器7に備えられた終端回路70について詳細に説明する。また、分岐線A、分岐線B、分岐線C、・・・のように幾重にも分岐された伝送線3の分岐線の代表として、分岐線Aに着目して説明することとする。また、伝送線3の正極側及び負極側の信号線3a及び3bのうち、分岐線Aの正極側及び負極側の信号線を、それぞれ信号線3Aa及び3Abとする。
2.終端回路
(1)概略構成
図2は、本実施の形態の終端器7に内蔵される終端回路70の回路構成を表す図である。同図に示すように、この終端回路70は、正端子7aと負端子7bとの間に負サージ抑制回路部71、正サージ抑制回路部72及び共振抑制回路部73が並列に接続されて構成されている。
正端子7a及び負端子7bは、それぞれ正極及び負極の信号線に接続される。例えば、この終端回路70を内蔵する終端器7を用いて分岐線Aを終端する場合、正端子7a及び負端子7bをそれぞれ信号線3Aa及び3Abに接続する。
なお、以下の説明においては、正端子7aの電位が負端子7bの電位より高い場合の電圧を正電圧、逆の場合を負電圧とする。また正電圧が印加された場合に終端回路70内を流れる電流の向きを正方向、負電圧が印加された場合を負方向とする。また、正端子7aと負端子7b間を端子間と呼び、端子間に印加された電圧を端子間電圧と呼ぶ。
(2)負サージ抑制回路部
図2に示すように、負サージ抑制回路部71は、アノードが負端子7bに、カソードが正端子7aにそれぞれ接続されたダイオードD3を備えて構成される。
端子間に正電圧が印加された場合、正方向電流はダイオードD3の逆方向であるため、正方向電流の通過が阻止される。従って、負サージ抑制回路部71は、正電圧に対しては端子間を開放する作用効果を果たす。
一方、端子間に負電圧が印加された場合、負方向電流はダイオードD3の順方向であるため、負方向電流が流れる。従って、負サージ抑制回路部71は、負電圧に対しては端子間を短絡させ、端子間を同電位にする作用効果を果たす。
かくして、この負サージ抑制回路部71を有する終端回路70においては、端子間電圧が0Vより低下して負電圧となることがない。
従って、かかる終端回路70が分岐線Aの終端回路として用いられる場合、分岐線Aに負電圧が印加されることがなくなり、−側サージの発生を防止することができる。
次に、この負サージ抑制回路部71を有する終端回路70による信号波形の改善例について、図3及び図4を用いて説明する。なお、両図において、横軸が時間、縦軸が電圧をそれぞれ表している。
まず、図3は分岐線Aの最下流側が開放端である場合の伝送パルスの波形を、図4は、正サージ抑制回路部72及び共振抑制回路部73を用いずに、負サージ抑制回路部71で終端した場合の伝送パルスの波形を表している。図3において信号レベルが負電圧となった波形部分x4が、図4においては現れなくなり、−側サージの発生が防止されていることが分かる。また、−側サージ発生の防止に伴って、信号レベルがLレベルのときの振動現象が抑制されていることが分かる。
(3)正サージ抑制回路部
図2に示すように、正サージ抑制回路部72は、カソードが正端子7aに接続されたツェナーダイオードZ1と、アノードがこのツェナーダイオードZ1のアノードに接続されたダイオードD2と、このダイオードD2のカソードと負端子7bとの間に接続された電解コンデンサC2と、この電解コンデンサC2と並列に接続された抵抗R2とを備えて構成される。
ツェナーダイオードZ1は、受信機2が送出する伝送パルスのHレベル電圧と等しいか幾分高いツェナー電圧を有し、所定の電圧に抑制して整流する素子である。例えば、伝送パルスの上限電圧が24Vである場合、ツェナー電圧が24VのツェナーダイオードZ1が用いられる。
ダイオードD2は、コンデンサC2の放電電流が伝送線(分岐線等)に流出することを防止する整流素子である。
この正サージ抑制回路部72においては、負方向電流の通過がダイオードD2によって阻止され、また、端子電圧がツェナー電圧に満たない場合の正方向電流の通過がツェナーダイオードZ1によって阻止される。従って、正サージ抑制回路部72は、負電圧及びツェナー電圧に満たない正電圧に対しては、端子間を開放する作用効果を果たす。
一方、ツェナー電圧以上の正電圧が端子間に印加されようとすると、端子間電圧はツェナー電圧に定電圧化される。また、正方向電流はダイオードD2の順方向に当たるため、電解コンデンサC2及び抵抗R2へ流される。かかる電流によって電解コンデンサC2が充電されることとなる。
また、端子間電圧がツェナー電圧となった後、ツェナー電圧以下に降下した場合は、電解コンデンサC2に充電された電荷が放電されるが、放電電流の方向がダイオードD2の逆方向であるため、正端子7aへ流れることなく電解コンデンサC2及び抵抗R2で形成される閉回路内で、抵抗R2によって消費(放電)されることとなる。
即ち、コンデンサC2で吸収したエネルギーは、ダイオードD2によって阻止され、抵抗R2によって内部放電される。印加電圧とツェナー電圧とはほぼ等しく設定されており、+側サージの発生が無い部分では端子間で開放し、高インピーダンス化される。
かくして、この正サージ抑制回路部72を有する終端回路70においては、端子間電圧がツェナー電圧より高い正電圧となることがない。従って、伝送パルスのHレベルの電圧を超えた電圧が端子間に印加されようとしても、その電圧はツェナー電圧に抑えられ、信号レベルがツェナー電圧より高くなることがない。この結果、+側サージの発生を抑制することができる。
次に、この正サージ抑制回路部72を有する終端回路70による信号波形の改善例について、図4及び図5を用いて説明する。なお、両図において、横軸が時間、縦軸が電圧をそれぞれ表している。
まず、図4は、正サージ抑制回路部72及び共振抑制回路部73を用いずに、負サージ抑制回路部71で終端した場合の伝送パルスの波形を表しており、図5は、共振抑制回路部73を用いずに、正サージ抑制回路部72及び負サージ抑制回路部71で終端した場合の伝送パルスの波形を表している。
図4において信号レベルがHレベルの部分x6に、+側サージが発生しているが、図5においては、信号レベルがツェナー電圧(例えば24V)より高くなることが無くなり、+側サージの発生が防止されている。また、+側サージ発生の防止に伴って、信号レベルがHレベルのときの振動現象が抑制され、伝送パルスの立ち上がりから立ち下がりにかけての信号波形が一層整っている。
(4)共振抑制回路部
図2に示すように、共振抑制回路部73は、抵抗R1の一端とダイオードD1のカソードとが正端子7aに接続され、抵抗R1の他端とダイオードD1のアノードとがコンデンサC1の一端に接続され、コンデンサの他端が負端子7bに接続されて構成されている。
抵抗R1は、その抵抗値が分岐線Aの特性インピーダンス(例えば、100Ω)に相当する抵抗値を有している。
ダイオードD1は、正方向電流の通過を阻止し、負方向電流を通過させるように接続されて立ち下がり時に発生する共振現象の抑制効果を与える整流素子である。
この共振抑制回路部73においては、端子間に印加された正電圧が上昇すると、これに応じて、抵抗R1とコンデンサC1とで分圧された電圧がコンデンサC1に印加され、コンデンサC1が充電される。抵抗R1は、分岐線Aの特性インピーダンスの抵抗値を有しているため、充電される瞬時はコンデンサC1に電圧が印加されず、その後コンデンサC1は徐々に充電され、伝送パルスの上限電圧(Highレベル)まで充電される。
また、端子間に印加された正電圧が下降すると、コンデンサC1の蓄電電圧による電流は抵抗R1を介さずに、順方向であるダイオードD1を通じて負方向に流れる。従って、コンデンサC1の放電時電圧は、端子間電圧に追従して収束して共振の振動ピーク値を抑制する。
従って、正電圧が上昇から下降へ、又は下降から上昇へと、高低に振れようとする際、コンデンサC1は、電圧の上昇期間中に電荷を蓄え、蓄えた電荷(以下、上昇中蓄電荷と呼ぶ。)を電圧の下降期間中に放電するように振舞うこととなる。
かくして、LC共振等によって端子間電圧が高低へ振れようとする際、その電圧の振れを小さく且つ急速に抑えることとなる。
また、端子間電圧が上昇又は下降へと転じる瞬時においては、コンデンサC1を短絡路とみなせるから、共振抑制回路部73はダイオードD1及び抵抗R1が並列に接続されてなる回路として振舞うこととなる。特に、端子間電圧が上昇へと転じる瞬時においては、正方向電流がダイオードD1の逆方向となるため、共振抑制回路部73は抵抗R1のみとみなせる。したがって、分岐線Aと終端回路70との瞬時におけるインピーダンス整合が図られる。
因みに、各分岐線Aに生じる線路長による特有のLC共振等は、コンデンサC1の放電時定数により端子間電圧が高低へ振れようとする際、その電圧の振れの幅を急速に抑えることとなる。
かくして、分岐線AのLC共振の影響による波形歪が抑制される。更には、分岐線Aと終端回路70との間でインピーダンス整合が図られ、LC共振の発生そのものや分岐点・集端点における反射が抑制されることとなる。
次に、終端回路70による信号波形の改善例について、図6及び図7を用いて説明する。なお、両図において、横軸が時間、縦軸が電圧をそれぞれ表している。
図6は、分岐線Aの最下流側が開放端であることによりLC共振の影響が現れている伝送パルスの波形を、図7は共振抑制回路部73で分岐線Aを終端した場合の伝送パルスの波形を表している。図6においては波形部分x8に、LC共振の影響による波形歪が現れている。これに対し、図7においてはLC共振の影響による波形歪が抑制されている。
このように、本実施の形態の共振抑制回路部73によれば、LC共振の影響による波形歪が抑制される。
(5)終端回路としての効果
次に、負サージ抑制回路部71、正サージ抑制回路部72及び共振抑制回路部73を有する終端回路70による信号波形の改善例について、図8及び図11を用いて説明する。なお、両図において、横軸が時間、縦軸が電圧をそれぞれ表している。
図11は、先述したように、終端回路70を用いなかった場合の伝送パルスの波形を、図8は終端回路70を用いて分岐線Aを終端した場合の伝送パルスの波形を表している。図11に現れていた立ち上がり及び立ち下がり時の波形歪x1及びx2といった反射による影響が解消され、波形部分x3といったLC共振による影響が抑制されている。
このように、本実施の形態の終端回路70によれば、反射の影響による波形歪の発生と、共振の影響による波形歪とが抑制される。
また、かかる終端回路70を用いて終端された伝送線においては、波形歪の影響による通信エラーの発生や、中継器・端末器を構成する素子の破壊・劣化等の発生が可及的に減少するから、受信機はその伝送線上の各端末器との間で、より安定した通信を行うことができる。また、これにより、一層安全な防災システムを提供することができる。
ところで、上述したように、終端回路70は、自器が終端する伝送線に対してインピーダンス整合を図る回路に過ぎず、他の伝送線に悪影響を与える恐れがない。また、反射や共振が発生していない伝送線をこの終端回路70で終端したとしても、反射の抑制効果に懸念される作用はない。
従って、反射や共振の発生の事実や程度状況を確認することなしに、この終端回路70で伝送線を終端するという、簡単且つ安価な施行が実現可能となる。
3.変形例
(1)終端回路の構成の変更
上述した本実施の形態の終端回路70においては、負サージ抑制回路部71、正サージ抑制回路部72及び共振抑制回路部73の全てを備えるように構成したが、本発明はこれに限らず、以下に例を示すように適宜構成して良い。
例えば、LC共振による影響のみが現れている伝送線の終端部には、負サージ抑制回路部71及び共振抑制回路部73を備えた終端回路や、共振抑制回路部73を備えた終端回路といった、より簡素に構成された終端回路を内蔵する終端器で終端するようにしても良い。
また、図9に示すような、負サージ抑制回路部71及び正サージ抑制回路部72を備えて構成された終端回路701を用いるようにしても良い。
上述した終端回路701の場合、共振抑制回路部73のコンデンサC1の放電電流が多少なりとも伝送線に流れる影響が発生する。
一方、共振抑制回路部73を備えない終端回路701によれば、かかる影響が発生しないから、LC共振の影響による波形歪が現れない伝送線の終端部には、この終端回路701を用いることとしてもよい。
また、−側サージが大きく現れていない伝送線の終端部には、この終端回路701より更に簡素な、正サージ抑制回路部72のみを備えて構成された終端回路を用いるようにしても良い。
(2)端末器への内蔵
上述した本実施の形態においては、本発明の終端回路を終端器に適用した場合について述べたが、これに限らず、例えば感知器や中継器に内蔵するようにしても良い(以下、終端回路を内蔵した感知器を「兼用感知器」、中継器を「兼用中継器」と呼ぶ。)。この場合、その兼用感知器や兼用中継器は、伝送線を終端する機能を有することとなる。
例えば、伝送線の最下流側に位置する感知器を、兼用感知器とすることにより、終端器7の代わりとすることができる。
また、同様に、伝送線の終端位置に設置される中継器として兼用中継器を用いることにより、終端器7の代わりとして、伝送線との間のインピーダンス整合を図ることができる。
本発明を適用した実施の形態の防災システムの構成を示す図である。 終端回路の回路構成を示すブロック図である。 歪んだ波形を従来の構成で受けた信号波形を示す図である。 負サージ抑制回路部を備えた構成による信号波形を示す図である。 正サージ抑制回路部を備えた構成による信号波形を示す図である。 従来の構成による信号波形を示す図である。 共振抑制回路部を備えた構成による信号波形を示す図である。 本実施の形態の終端回路を備えた構成による信号波形を示す図である。 変形例としての終端回路の回路構成を示すブロック図である。 従来の防災システムの構成を示す図である。 従来の構成による信号波形を示す図である。
符号の説明
1 防災システム
2 受信機
3 伝送線
4 アナログ感知器
5 中継器
A,B,C 分岐線
70 終端回路
72 正サージ抑制回路部
Z1 ツェナーダイオード
D2 ダイオード
C2 電解コンデンサ
R2 抵抗
73 共振抑制回路部
D1 ダイオード
C1 コンデンサ
R1 抵抗

Claims (7)

  1. 正側信号線と負側信号線の2本の信号線を有し、所定の信号の送受信が行われる制御装置と端末器間を接続する伝送線が、複数の分岐線に分岐された防災システムの該分岐線を終端する終端回路において、
    前記正側信号線と負側信号線との間に直列形態に設けられたツェナーダイオードおよびコンデンサと、
    前記ツェナーダイオード及び前記コンデンサとの間にこれら素子と直列に接続され、前記コンデンサの放電時に前記ツェナーダイオードへ電流が流れるのを防止するダイオードと、
    前記コンデンサと並列に接続され、前記コンデンサの充電電荷を放電させる抵抗と、
    を有し、分岐線における信号電圧が前記制御装置から送信される所定の信号のHighレベルを超えないように該信号電圧を抑制する抑制回路を備えた終端回路。
  2. 前記抑制回路は、前記正側信号線と負側信号線との間に逆方向接続されたダイオードを有し、分岐線における信号電圧が負電圧とならないように該信号電圧を抑制することを特徴とする請求項1に記載の終端回路。
  3. 前記正側信号線と負側信号線との間に設けられた逆方向の第2ダイオードと、
    前記第2ダイオードと並列接続された抵抗と、
    前記第2ダイオード及び前記抵抗と直列接続されたコンデンサと、
    を有し、終端している分岐線の共振現象を抑制する共振抑制回路を更に備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の終端回路。
  4. 前記第2ダイオードと並列接続された抵抗は、前記分岐線の特性インピーダンスに相当する抵抗値を有するように設定されていることを特徴とする請求項に記載の終端回路。
  5. 請求項1〜の何れか一項に記載の終端回路を具備し、分岐線を終端する機能を有した感知器。
  6. 請求項1〜の何れか一項に記載の終端回路を具備し、分岐線を終端する機能を有した中継器。
  7. 請求項1〜の何れか一項に記載の終端回路が分岐線に配設された防災システム。
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