JP4682546B2 - インバータの制御方法及びインバータの制御装置並びにモータの制御方法及びモータの制御装置 - Google Patents

インバータの制御方法及びインバータの制御装置並びにモータの制御方法及びモータの制御装置 Download PDF

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Description

この発明はインバータを制御する技術に関し、例えばモータを制御する技術に関する。
モータが駆動する対象物、例えばファンやポンプは、モータの回転に対して慣性力を与える。よってモータを速やかに停止するためには、モータに流れる電流を制御することが望ましい。
またモータが例えばファンやポンプを駆動対象とする場合、外的要因、例えばファンに当たる風やポンプ中を流れる流体によってモータが回転している場合がある。よってモータに所定の回転制御を行うべく起動させる場合、回転位置センサが設けられていない場合には起動が困難であり、またエンコーダが設けられている場合には起動条件が成立するまで長時間を要する場合がある。
従ってモータの起動を行う場合をも含み、モータを停止させることは重要である。例えば回生動作によって回転を制動する技術が特許文献1に開示されている。
特開平2001−8496号公報
モータに直流電流を与えれば、位置制御や速度制御を行わずに回転を停止することが可能となる。具体的には、モータにはその回転位置に依存しない固定座標系が設定でき、当該固定座標系においては電気角が90度異なるα軸及びβ軸が設定される。例えばα軸には電気角0度が対応しており、β軸には電気角90度が対応する。
またモータの回転子には回転子に固定された回転座標系が設定できる。当該回転座標系にも電気角が90度異なるd軸及びq軸が設定される。回転子に界磁用の永久磁石が埋め込まれている場合、主磁束が流れる方向がd軸に対応する。そして固定子に流す界磁電流を、そのα軸方向成分(以下「α成分」)のみとし、β軸方向成分(以下「β成分」)を零とすることにより、回転子のd軸方向と、固定子のα軸方向とを一致させて停止させることができる。
しかしながら、慣性力が大きい場合固有振動周波数は小さい。またモータに供給される電流以外にもモータには外部からファンなどによりトルクが印加される。他方、回転子のd軸方向が停止位置となるべき固定子のα軸方向に一致した場合には、電流によるトルクは発生しない。そのため、回転子はたとえ一旦は停止位置で停止したとしても、その近傍で振動的変動を発生させやすくなる。
また回転制御から上述の直流電流による制動へと移行した場合も、加速と減速を繰り返すこととなる。これはモータがトータルとして損失するエネルギーによって減速することとなるため、所望の減速を得にくい。また加減速の繰り返しによって異音が発生しやすい。
本発明はかかる問題を解決することを目的としており、モータの回転慣性が大きな場合でも、位置検出を行うことなく停止位置近傍でのモータの位置の振動的変動を回避し、迅速に回転を停止させる技術を提供する。回転を迅速に停止することにより、モータの起動も容易、迅速となる。
この発明にかかるインバータの制御方法の第1の態様は、電流指令値ベクトル(iα ,iβ )に基づいてインバータ(105)を制御する方法であって、前記インバータは、モータ(106)の動作を制御し、前記モータには電気角が90度異なる第1軸(α)及び第2軸(β)を有して回転位置に依存しない固定座標系が設定される。前記電流指令値ベクトルは電流ベクトル(iα,iβ)についての指令値であり、前記電流ベクトルは、前記モータに流れる電流の前記第1軸の成分(iα)及び前記第2軸の成分(iβ)で構成され、前記モータの回転を停止させる際に、(i)前記電流指令値ベクトルの前記第2軸の成分(iβ )を略零とし、(ii)前記電流指令値ベクトルの前記第1軸の成分(iα )は、前記モータの力行動作中の電磁トルクよりも前記モータの回生動作中の電磁トルクを大きくする。
この発明にかかるインバータの制御方法の第2の態様は、第1の態様にかかるインバータの制御方法であって、前記モータの回転を停止させる際に、前記電流指令値ベクトルの前記第1軸の成分(iα *)は、制動電流指令値(i0)を積分器(14)で積分した値を採り、前記制動電流指令値は、前記力行動作中で非正であり、前記回生動作中で正である。
この発明にかかるインバータの制御方法の第3の態様は、第2の態様にかかるインバータの制御方法であって、前記制動電流指令値(i)は、前記力行動作中に略零である。
この発明にかかるインバータの制御方法の第4の態様は、第2の態様にかかるインバータの制御方法であって、前記制動電流指令値(i)は、前記力行動作中に負となる期間を有する。
この発明にかかるインバータの制御方法の第5の態様は、第1乃至第4の態様のいずれかにかかるインバータの制御方法であって、前記モータ(106)の有効電力(Pre)の符号に基づいて力行動作/回生動作を判断する。
この発明にかかるインバータの制御方法の第6の態様は、第5の態様にかかるインバータの制御方法であって、前記電流指令値ベクトル(iα ,iβ )と前記電流ベクトル(iα,iβ)との間の、各要素毎の偏差に基づいて生成される電圧指令値ベクトル(vα ,vβ )が、前記インバータ(105)の動作を制御し、前記電流ベクトル(iα,iβ)と前記電圧指令値ベクトルとに基づいて前記有効電力(Pre)の符号を判断する。
この発明にかかるインバータの制御方法の第7の態様は、第6の態様にかかるインバータの制御方法であって、前記有効電力(Pre)は、前記電圧指令値ベクトルの前記第1軸の成分(vα )と、前記電流ベクトルの前記第1軸の成分(iα)との積として求められる。
この発明にかかるインバータの制御方法の第8の態様は、第1乃至第5の態様のいずれかにかかるインバータの制御方法であって、前記電流指令値ベクトルの前記第1軸の成分(iα )の符号は前記回生動作中において正であり、前記電圧指令値ベクトルの前記第1軸の成分(vα )の符号に基づいて前記力行動作/回生動作を判断する。
この発明にかかるインバータの制御方法の第9の態様は、第1乃至第8の態様のいずれかにかかるインバータの制御方法であって、前記インバータ(105)は前記電流ベクトル(iα,iβ)及び前記電流指令値ベクトル(iα ,iβ )に基づいてパルス幅変調され、前記モータの回転停止は、前記パルス幅変調のデューティ(D)が所定値(Dth)以下となったことを以て検出する。
この発明にかかるインバータの制御方法の第10の態様は、第5乃至第7の態様のいずれかにかかるインバータの制御方法であって、前記モータの回転停止は、前記有効電力(Pre)の平滑値(P)の絶対値が所定値(D)よりも小さくなることを以て検出する。
この発明にかかるインバータの制御方法の第11の態様は、第1乃至第8の態様のいずれかにかかるインバータの制御方法であって、前記モータの回転停止は、少なくとも、(a)前記電流指令値ベクトルの前記固定座標系の第1軸(α)の成分(iα )の平滑値(iα0)が第1の所定値(Dα1)よりも小さいことを条件として検出される。
この発明にかかるインバータの制御方法の第12の態様は、第11の態様にかかるインバータの制御方法であって、前記モータの回転停止は、更に、(b)前記電流指令値ベクトルの前記第1軸(α)の成分(iα )の前記平滑値(iα0)が所定区間において採る振幅は、第2の所定値(Dα2)よりも小さいことをも条件として検出される。
この発明にかかるインバータの制御方法の第1乃至第12の態様は、例えば前記モータ(106)の回転を停止するモータの制御方法に採用することができる。
この発明にかかるインバータの制御装置の第1の態様は、電圧指令値ベクトル(vα ,vβ )に基づいてインバータ(105)を制御する装置であって、前記インバータは、モータ(106)の動作を制御し、前記モータには、電気角が90度異なる第1軸(α)及び第2軸(β)を有して回転位置に依存しない固定座標系が設定される。前記固定座標系における電流ベクトル(iα,iβ)と、前記電流ベクトルの指令値たる電流指令値ベクトル(iα ,iβ )との間の、要素毎の偏差に基づいて前記電圧指令値ベクトルを生成する電流制御部(102)と、前記モータの回転を停止させる際の前記電流指令値ベクトル(iα ,iβ )を前記電流制御部へ供給する制動制御部(101)とを備える。前記モータの回転を停止させる際の前記電流指令値ベクトルの前記第2軸の成分(iβ )は略零であり、前記電流指令値ベクトルの前記第1軸の成分(iα )は、前記モータの力行動作中の電磁トルクよりも前記モータの回生動作中の電磁トルクを大きくする。
この発明にかかるインバータの制御装置の第2の態様は、第1の態様にかかるインバータの制御装置であって、前記制動制御部(101)は、前記力行動作で非正であり、前記回生動作中で正である制動電流指令値(i0)を出力する制動電流指令値生成部(10)と、前記制動電流指令値を積分して、前記モータの回転を停止させる際の前記電流指令値ベクトルの前記第1軸の成分(iα *)を与える積分(14)と、前記モータの回転を停止させる際の前記電流指令値ベクトルの前記第2軸の成分(iβ *)として略零を与える零指令部(16)とを有する。
この発明にかかるインバータの制御装置の第3の態様は、第2の態様にかかるインバータの制御装置であって、前記制動電流指令値(i)は、前記力行動作中に略零である。
この発明にかかるインバータの制御装置の第4の態様は、第2の態様にかかるインバータの制御装置であって、前記制動電流指令値(i)は、前記力行動作中に負となる期間を有する。
この発明にかかるインバータの制御装置の第5の態様は、第1乃至第4の態様にかかるインバータの制御装置であって、前記モータ(106)の有効電力(Pre)を求める電力演算部(103a;103b)を更に備える。そして前記有効電力の符号に基づいて力行動作/回生動作が判断される。
この発明にかかるインバータの制御装置の第6の態様は、第5の態様にかかるインバータの制御装置であって、前記電力演算部(103a;103b)は、前記電流ベクトル(iα,iβ)と前記電圧指令値ベクトル(vα ,vβ )とに基づいて前記有効電力(Pre)を求める。
この発明にかかるインバータの制御装置の第7の態様は、第6の態様にかかるインバータの制御装置であって、前記電力演算部(103b)は、前記電圧指令値ベクトルの前記第1軸の成分(vα )と、前記電流ベクトルの前記第1軸の成分(iα)との積として前記有効電力(Pre)を求める。
この発明にかかるインバータの制御装置の第8の態様は、第1乃至第4の態様のいずれかにかかるインバータの制御装置であって、前記電流指令値ベクトルの前記第1軸の成分(iα )の符号は前記回生動作中において正であり、前記電圧指令値ベクトルの前記第1軸の成分(vα )の符号に基づいて力行動作/回生動作が判断される。
この発明にかかるインバータの制御装置の第9の態様は、第1乃至第8の態様のいずれかにかかるインバータの制御装置であって、前記電圧指令値ベクトル(vα ,vβ )に基づいて前記インバータ(105)をパルス幅変調を用いて制御するパルス幅変調部(104)と、前記パルス幅変調のデューティ(D)が所定値(Dth)以下となったことを以て前記モータの回転停止を検出する制動完了判断処理部(19)とを更に備える。
この発明にかかるインバータの制御装置の第10の態様は、第5乃至第7の態様のいずれかにかかるインバータの制御装置であって、前記有効電力(Pre)の平滑値(P)の絶対値が所定値(D)よりも小さくなることを以て前記モータの回転停止を検出する制動完了判断処理部(19)を更に備える。
この発明にかかるインバータの制御装置の第11の態様は、第1乃至第8の態様のいずれかにかかるインバータの制御装置であって、少なくとも、(a)前記電流指令値ベクトルの前記固定座標系の第1軸(α)の成分(iα )の平滑値(iα0)が第1の所定値(Dα1)よりも小さいことを条件として前記モータの回転停止を検出する制動完了判断処理部(19)を更に備える。
この発明にかかるインバータの制御装置の第12の態様は、第11の態様にかかるインバータの制御装置であって、前記制動完了判断処理部(19)は、更に、(b)前記電流指令値ベクトルの前記第1軸(α)の成分(iα )の平滑値(iα0)が所定区間において採る振幅は、第2の所定値(Dα2)よりも小さいことであることをも条件として前記モータの回転停止を検出する。
この発明にかかるインバータの制御装置の第1乃至第12の態様は、例えば前記モータ(106)の回転を停止するモータの制御装置に採用することができる。
この発明にかかるインバータの制御方法の第1の態様によれば、力行動作中の電磁トルクが回生動作中の電磁トルクよりも小さいので、モータの回転慣性が大きな場合でも、停止位置近傍でのモータの位置の振動的変動を回避し、迅速に回転を停止させることができる。
この発明にかかるインバータの制御方法の第2の態様によれば、力行動作中の電磁トルクを回生動作中の電磁トルクよりも小さくすることができる。
この発明にかかるインバータの制御方法の第3の態様によれば、力行動作中の電磁トルクを回生動作中の電磁トルクよりも簡易に小さくすることができる。
この発明にかかるインバータの制御方法の第4の態様によれば、力行動作中の電磁トルクの回生動作中の電磁トルクに対する減少量を大きくすることができる。
この発明にかかるインバータの制御方法の第5の態様によれば、力行動作/回生動作によって有効電力の符号が異なるので、力行動作/回生動作を判断できる。
この発明にかかるインバータの制御方法の第6の態様によれば、電流ベクトルと電圧指令値ベクトルとに基づいて有効電力の符号を求めるので、力行動作/回生動作を判断することができる。
この発明にかかるインバータの制御方法の第7の態様によれば、電流ベクトルの第2軸の成分(iβ)が電流ベクトル指令値の第2軸の成分(iβ )へと制御され、電流ベクトル指令値の第2軸の成分(iβ )が略零である。よって電流ベクトルの第2軸の成分と電圧指令値ベクトルの第2軸の成分(vβ )との積は零であるとみなして、有効電力を求める計算を簡易にできる。
この発明にかかるインバータの制御方法の第8の態様によれば、電流ベクトルの第2軸の成分(iβ)が電流ベクトル指令値の第2軸の成分(iβ )へと制御され、電流ベクトル指令値の第2軸の成分が略零である。よって有効電力の符号は、電流ベクトルの第1軸の成分(iα)と電圧指令値ベクトルの第1軸の成分(vα )との積の符号で求められる。電流ベクトルの第1軸の成分(iα)が電流ベクトル指令値の第1軸の成分(iα )へと制御され、電流ベクトル指令値の第1軸の成分の符号が正である。よって有効電力の符号は電圧指令値ベクトルの第1軸の成分の符号で求められる。そして力行動作/回生動作によって有効電力の符号が異なるので、電圧指令値ベクトルの第1軸の成分の符号に基づいて力行動作/回生動作が判断される。
この発明にかかるインバータの制御方法の第9の態様によれば、簡易に回転停止を検出し、モータへの停止制御を止めることができる。
この発明にかかるインバータの制御方法の第10の態様によれば、簡易に回転停止を検出し、モータへの停止制御を止めることができる。
この発明にかかるインバータの制御方法の第11の態様によれば、簡易に回転停止を検出し、モータへの停止制御を止めることができる。
この発明にかかるインバータの制御方法の第12の態様によれば、精度良く回転停止を検出し、モータへの停止制御を止めることができる。
この発明にかかるインバータの制御装置の第1の態様によれば、力行動作中の電磁トルクが回生動作中の電磁トルクよりも小さいので、モータの回転慣性が大きな場合でも、停止位置近傍でのモータの位置の振動的変動を回避し、迅速に回転を停止させることができる。
この発明にかかるインバータの制御装置の第2の態様によれば、力行動作中の電磁トルクを回生動作中の電磁トルクよりも小さくすることができる。
この発明にかかるインバータの制御装置の第3の態様によれば、力行動作中の電磁トルクを回生動作中の電磁トルクよりも簡易に小さくすることができる。
この発明にかかるインバータの制御装置の第4の態様によれば、力行動作中の電磁トルクの回生動作中の電磁トルクに対する減少量を大きくすることができる。
この発明にかかるインバータの制御装置の第5の態様によれば、力行動作/回生動作によって有効電力の符号が異なるので、力行動作/回生動作を判断できる。
この発明にかかるインバータの制御装置の第6の態様によれば、電流ベクトルと電圧指令値ベクトルとに基づいて有効電力の符号を求めるので、力行動作/回生動作を判断することができる。
この発明にかかるインバータの制御装置の第7の態様によれば、電流ベクトルの第2軸の成分(iβ)が電流ベクトル指令値の第2軸の成分(iβ )へと制御され、電流ベクトル指令値の第2軸の成分(iβ )が略零である。よって電流ベクトルの第2軸の成分と電圧指令値ベクトルの第2軸の成分(vβ )との積は零であるとみなして、有効電力を求める計算を簡易にできる。
この発明にかかるインバータの制御装置の第8の態様によれば、電流ベクトルの第2軸の成分(iβ)が電流ベクトル指令値の第2軸の成分(iβ )へと制御され、電流ベクトル指令値の第2軸の成分が零である。よって有効電力の符号は、電流ベクトルの第1軸の成分(iα)と電圧指令値ベクトルの第1軸の成分(vα )との積の符号で求められる。電流ベクトルの第1軸の成分(iα)が電流ベクトル指令値の第1軸の成分(iα )へと制御され、電流ベクトル指令値の第1軸の成分の符号が正である。よって有効電力の符号は電圧指令値ベクトルの第1軸の成分の符号で求められる。そして力行動作/回生動作によって有効電力の符号が異なるので、電圧指令値ベクトルの第1軸の成分の符号に基づいて力行動作/回生動作が判断される。
この発明にかかるインバータの制御装置の第9の態様によれば、簡易に回転停止を検出し、モータへの停止制御を止めることができる。
この発明にかかるインバータの制御装置の第10の態様によれば、簡易に回転停止を検出し、モータへの停止制御を止めることができる。
この発明にかかるインバータの制御装置の第11の態様によれば、簡易に回転停止を検出し、モータへの停止制御を止めることができる。
この発明にかかるインバータの制御装置の第12の態様によれば、精度良く回転停止を検出し、モータへの停止制御を止めることができる。
第1の実施の形態.
図1は本発明のインバータ制御技術、モータ制御技術を実現する駆動系を示すブロック図である。ただし、ここでは制動に関する部分を主として示しており、回転制御に関する部分は省略している。後述するように電流指令値を回転制御時と制動制御時とにおいて切り替えることにより、当該技術は従来の回転制御を行うシステムと矛盾無く融合させることは容易である。
当該システムは制動制御部101、電流制御部102、電力演算部103a、パルス幅変調信号生成部104、3相/2相変換部107、インバータ105及びモータ106を有している。
例えばモータ106は埋め込み永久磁石型(IPM)モータであり、インバータ105から三相電流i,i,iが供給される。
三相/二相変換部107は、三相電流i,i,iを二相電流iα,iβに変換する。二相電流iα,iβはそれぞれモータ106に流れる電流のα成分及びβ成分であり、電流ベクトル(iα,iβ)として把握することもできる。
インバータ105は電流指令値ベクトル(iα ,iβ )に基づいて制御される。より詳細には電流制御部102は電流指令値ベクトル(iα ,iβ )から電圧指令値ベクトル(vα ,vβ )を生成し、インバータ105は電圧指令値ベクトル(vα ,vβ )に基づいて制御される。更に詳細には電圧指令値ベクトル(vα ,vβ )に基づいてパルス幅変調信号生成部104がパルス幅変調を行い、これに基づいてインバータ105が制御される。
電流指令値ベクトル(iα ,iβ )は、電流ベクトル(iα,iβ)の指令値である。電流制御部102は、電流指令値ベクトル(iα ,iβ )と電流ベクトル(iα,iβ)との要素毎に偏差に基づいて電圧指令値ベクトル(vα ,vβ )を生成する。
より詳細には、電流制御部102は、加減算器21,22及びアンプ23,24を有している。加減算器21は電流指令値iα と電流iαとの偏差を求め、当該偏差はアンプ23によって所定倍され、電圧指令値vα が生成される。加減算器22は電流指令値iβ と電流iβとの偏差を求め、当該偏差はアンプ24によって所定倍され、電圧指令値vβ が生成される。
制動制御部101は、モータの回転を停止させる際の電流指令値ベクトル(iα ,iβ )を電流制御部102へ供給する。モータを回転させる際の電流指令値ベクトルは図示されない電流指令値ベクトル生成部から別途に与えることができる。その場合電流制御部102は、回転制御/制動制御に応じて、それぞれ受ける電流指令値ベクトルを切り替えることになる。
制動制御部101はモータ106での有効電力Preの符号に基づいて、モータの回転を停止させる際の電流指令値ベクトル(iα ,iβ )を設定する。有効電力Preが正であればモータ106は力行動作を行っており、零または負であれば回生動作を行っている。そして本発明では後述するように、力行動作/回生動作に応じて電流指令値ベクトル(iα ,iβ )を設定する。この必要のため、制動制御部101には有効電力Preが入力される。
電力演算部103は乗算器31,32と加算器33とローパスフィルタ34を備えており、モータ106での有効電力Preを求める。より具体的には電流ベクトル(iα,iβ)と電圧指令値ベクトル(vα ,vβ )とに基づいて有効電力Preを求める。
有効電力Preは電流ベクトル(iα,iβ)と電圧指令値ベクトル(vα ,vβ )との内積で以て求められる。よって乗算器31,32はそれぞれ積iα・vβ ,iβ・vα を求め、これらの積の和が加算器33によって求められる。
加算器33の出力は、モータの回転数とモータの極対数との積で求めされる周波数で変動するため、当該周波数を超える成分はノイズとしてローパスフィルタ34で除去する。そしてローパスフィルタ34の出力を有効電力Preとして採用する。
図2は制動制御部101aの構成を図示するブロック図であり、図1の制動制御部101として採用可能である。
制動制御部101aは、制動電流指令値生成部10、積分器14、増幅器15、零発生部16、フィルタ17、符号判定部18、制動完了判断処理部19及びオアゲートGを備えている。
零発生部16は値零を、電流指令値iβ として出力する。よって電流指令値iβ はモータ106が力行動作を行うか、回生動作を行うかによらず、零となる。但し、厳密に零である必要はなく、後述する効果を妨げない程度に略零であればよい。
制動電流指令値生成部10は制動電流指令値iを出力する。制動電流指令値iは電流指令値iα として採用してもよい。制動電流指令値iはモータの力行動作中では零であり、回生動作では正である。但し、力行動作/回生動作の切り替わりによる可聴音の発生を抑制するために、積分器14が設けられる。また増幅器15により、その値の大きさが制御される。増幅器15のゲインはモータ106の定格電流や、制動に要求される時間に応じて設定される。制動電流指令値iが零である場合、後述する零発生部12の機能に基づき、厳密に零である必要はない。
制動電流指令値生成部10は正値発生部11と零発生部12と、両者の出力を選択して制動電流指令値iとして出力するスイッチ13とを有している。
正値発生部11は定格電流以内の正値を発生し、零発生部12は零発生部16と同様に零を発生する。スイッチ13の切り替えは二入力オアゲートGの出力によって制御される。図中、オアゲートGは正論理を採用した場合を例示しているが、負論理を採用してもよい。
オアゲートGの一方には制動完了判断処理部19の出力が与えられる。制動完了判断処理部19はモータ106が停止したか否かを判断する部分であり、モータ106が回転中には“L”を出力し、停止したと判断した場合には“H”を出力する。停止を判断する詳細は後述し、まず回転中の場合の制動電流指令値生成部10の動作について説明する。
制動完了判断処理部19の出力が“L”であれば、スイッチ13は符号判定部18の出力に基づいて切り替えを行う。符号判定部18は電力演算部103aから得られた有効電力Preを入力し、これが正であれば“L”を出力し、零又は負であれば“H”を出力する。そしてスイッチ13はオアゲートGの出力の“H”“L”に応じて、それぞれ正値発生部11と零発生部12の出力を制動電流指令値iとして出力する。
以上のようにして生成された制動電流指令値iを積分器14で積分し、増幅器15で大きさを調整して電流指令値iα が得られる。従って電流指令値ベクトル(iα ,iβ )は、力行動作中においては実質的にはほぼ零ベクトルとなり、回生動作中においてはα成分のみとなる。
これにより、力行動作中の電磁トルクを回生動作中の電磁トルクよりも小さくすることができる。この効果を得るためには零発生部12が出力する値零は厳密に零である必要はなく、ほぼ零であってもよい。モータ106の回転慣性が大きな場合でも、停止位置近傍でのモータ106の位置の振動的変動を回避し、迅速に回転を停止させることができる。しかもモータ106の位置検出や速度検出は不要である。位置検出を行うことなく停止位置近傍でのモータの位置の振動的変動を回避し、迅速に回転を停止させる。
制動が完了、即ちモータ106の回転が停止したと判断するには、有効電力Preの大きさに基づいて判断する。回転が停止すれば有効電力Preが発生しないと考えられるからである。但し、力行動作/回生動作の切り替わりに応じて有効電力Preは大きく変動するので、フィルタ17を介して平滑して平滑値Pを得る。制動完了判断処理部19は、平滑値Pの絶対値が所定値Dよりも小さくなることを以て、モータ106の回転が停止したと判断する。
制動完了判断処理部19はモータ106の回転が停止したと判断すれば、“H”をオアゲートGに出力する。これにより符号判定部18の出力に拘わらず、オアゲートGの出力は“H”となる。よってモータ106の回転が停止した後は、電流指令値ベクトル(iα ,iβ )はほぼ零ベクトルとなり、新たな電磁トルクは印加されない。
もちろん、起動前にモータ106を一旦停止させた場合には、停止後の所定時間経過後に電磁トルクを印加してモータ106を起動させる。
第2の実施の形態.
図3は制動制御部101bの構成を図示するブロック図であり、図1の制動制御部101として採用可能である。制動制御部101bは制動制御部101aの制動完了判断において異なっている。第2の実施の形態においては、フィルタ17は有効電力Pの平滑値Pではなく、電流指令値iα を平滑してその平滑値iα0を制動完了判断処理部19に与える。
図4は第1の実施の形態及び第2の実施の形態、並びに後述する第3の実施の形態における制動完了判断を説明するタイミングチャートである。横軸には時間を採り、縦軸にはモータ106の角速度ω、後述するデューティD、有効電力Pre及びその平滑値P、制動電流指令値i、平滑値iα0、電流指令値iβ 、電流指令値iα の平滑値iα0の振幅Δを採っている。
停止処理開始前には、回転制御用の電流指令値iα ,iβ が電流制御部102に与えられており、インバータ105やモータ106の制御は当該電流指令値iα ,iβ に基づいて行われている。この場合、前述のように、制動制御部101から与えられる制動制御用の電流指令値iα ,iβ は、インバータ105やモータ106の制御とは関係ない。図4では停止処理開始前の電流指令値iα ,iβ が回転制御用のものであるので、これらに依存する量については斜線で示している。
制動の開始により、電流制御部102には制動制御部101から制動制御用の電流指令値iα ,iβ が与えられる。制動開始からしばらくの間は有効電力Preは負であり、回生動作を行っている。そしてスイッチ13は正値発生部11からの出力を制動電流指令値iとして積分器14へ与える。角速度ωの低下により、やがてモータ106に力行動作が発生し、スイッチ13の切換により制動電流指令値iは正値/零(略零)を繰り返して採る。これに伴い、有効電力Preの平滑値Pの絶対値は低下し、やがて時刻tにおいて所定値Dよりも小さくなる。第1の実施の形態ではこのようにして制動完了を判断していた。このような判定は比較的に簡易に行うことができる。
第2の実施の形態では、平滑値iα0の低下に基づいて制動完了を判断する。角速度ωの低下に従って、モータ106に回生動作が発生する時間間隔は、短くなるからである。閾値Dα1を、例えば制動電流指令値iの半分に設定し、これよりも平滑値iα0が低下した場合に、制動完了の判断がされる。
平滑値iα0の所定期間、例えば1秒ごとの間で振幅Δが測定される。そして振幅Δが閾値Dα2よりも低下した場合に、制動が完了したと判断する。振幅Δが閾値Dα2よりも低下したことのみを以て制動の完了を判断することは望ましくない。制動開始後の初期において振幅Δはほぼ零であり、この時点を制動の完了と判断することは適切ではないからである。よって平滑値iα0が閾値Dα1よりも低下したことを前提として上で、振幅Δが閾値Dα2よりも低下したこと(図4における時刻t)を以て制動が完了したと判断することが望ましい。
第2の実施の形態における制動完了判断は第1の実施の形態における制動完了判断と比較して複雑であるが、より正確に判断することができるという観点で有利である。
もちろん、平滑値iα0が閾値Dα1よりも低下したことを以て停止を判断してもよい。その場合には閾値Dα1は制動電流指令値iの半分ではなく、もっと小さい値にすることが望ましい。
第3の実施の形態.
図5は制動制御部101cの構成を図示するブロック図であり、図1の制動制御部101として採用可能である。制動制御部101cは制動制御部101a,101bからフィルタ17を省略し、制動完了判断処理部19がインバータ105からデューティDを得て入る点で第1及び第2の実施の形態と異なっている。このようなデューティDの伝達は、図1に破線で示すように、インバータ105から制動制御部101へと行われる。
インバータ105において行われる、電圧指令値ベクトル(vα ,vβ )に基づいたパルス幅変調のデューティDを、インバータ105から取得することができる。
角速度ωの低下に従って、モータ106に回生動作が発生する時間間隔は、短くなる。よってデューティDも小さくなるので、これが閾値Dthよりも低下したこと(時刻t)を以て制動が完了したと判断することができる。第3の実施の形態における制動完了判断は第2の実施の形態における制動完了判断と比較して、簡易であり、またフィルタ17も省略できるという観点で有利である。
第4の実施の形態.
図6は本発明のインバータ制御技術、モータ制御技術を実現する駆動系を示すブロック図である。図1に示された場合と比較して電力演算部103aを電力演算部103bに置換した構成を有している。
電力演算部103bは電力演算部103aから、乗算器32及び加算器33を省略し、乗算器31の出力自体をフィルタ34に入力している点で異なっている。
電流制御部102において電流iβは電流指令値iβ との偏差がなくなるように制御される一方、電流指令値iβ はほぼ零である。よって乗算器23の出力iβ・vβ は零であるとみなすことができる。従って電流ベクトル(iα,iβ)と電圧指令値ベクトル(vα ,vβ )との内積は、乗算器31の出力iα・vα で求めることができ、計算を簡易に、つまり乗算器32及び加算器33を省略できる。
本実施の形態においても第1乃至第3の実施の形態で説明された制動完了判断処理を適用することができる。具体的には、図2、図3、図5において電力演算部103aを電力演算部103bに置換すればよい。
第5の実施の形態.
図7は本発明のインバータ制御技術、モータ制御技術を実現する駆動系を示すブロック図である。図1に示された場合と比較して電力演算部103aを位相抽出部103cに置換した構成を有している。
位相抽出部103cは電力演算部103aから、乗算器31,32及び加算器33を省略し、電圧指令値vα をフィルタ34に入力している点で異なっている。位相抽出部103cは、モータの回転数とモータの極対数との積で求められる周波数成分を除去した電圧指令値vα を、平滑値vα0として出力する。
第4の実施の形態で述べたように、有効電力Preは積iα・vα で求められる。他方、電流制御部102は電流iαを電流指令値iα と偏差がなくなるように制御される。電流指令値iα の符号は正であるので、有効電力Preの符号は電圧指令値vα の符号で求められる。つまり電圧指令値vα の符号により、積iα・vα の位相が判断できることになる。第1の実施の形態で述べたように、力行動作/回生動作によって有効電力Preの符号が異なるので、有効電力Preを求めることなく、電圧指令値vα の符号に基づいて力行動作/回生動作を判断することができる。但し上述のように、ノイズを除去するために、電圧指令値vα の平滑値vα0の符号を判断する。
本実施の形態では、第1の実施の形態で示されたような制動完了判断を行うことはできない。有効電力Preが求められていないからである。しかし第2の実施の形態及び第3の実施の形態で示されたような制動完了判断を行うことはできる。具体的には図3、図5において電力演算部103aを位相抽出部103cとする。図8及び図9はそれぞれ図3及び図5に対応したブロック図である。本実施の形態において、符号判定部18は平滑値vα0の正負を判定することになる。
本実施の形態では力行動作/回生動作の判断を簡易に、つまり乗算器31,32及び加算器33を省略できる。ノイズの問題を別とすれば、フィルタ34、つまり位相抽出部103c自体を省略し、制動制御部101へと直接に電圧指令値vα を入力してもよい。
第6の実施の形態.
本実施の形態ではモータ106の力行動作中に、制動電流指令値iが負となる期間を有する。図10は制動制御部101dの構成を図示するブロック図であり、図1の制動制御部101として採用可能である。符号判定部18は有効電力Preの符号を判定してもよいし、電圧指令値vα 自身、あるいはその平滑値vα0の符号を判定してもよい。制動完了判断処理19は有効電力Preの平滑値P、電流指令値iα の平滑値iα0、デューティDのいずれに基づいて制動完了を判断してもよい。
制動制御部101dは制動制御部101a〜101cとは異なり、制動電流指令値生成部10は零発生部12と置換して、負値発生部12A及び零発生部12Bを有している。またゲートGの代わりにスイッチ制御部Jを有している。スイッチ13は3入力1出力のセレクタとして機能し、その切り替わりはスイッチ制御部Jによって制御される。
例えば、制動開始後、制動が完了していない状態では、力行動作においては負値発生部12A及び零発生部12Bの出力のいずれかが制動電流指令値iとして出力される。また回生動作においては、第1の実施の形態と同様に正値発生部10の出力が制動電流指令値iとして出力される。負値発生部12Aは負値を発生し、零発生部12Bは零発生部12,16と同様に略零を発生する。
力行動作において制動電流指令値iを負とする期間を設けることにより、力行動作中の電磁トルクの回生動作中の電磁トルクに対する減少量を大きくすることができ、迅速な制動が行える。
図11は電流指令値iα を力行動作/回生動作に拘わらずに正値とした場合(同図(a))、第1の実施の形態のように力行動作/回生動作においてそれぞれ零/正値とした場合(同図(b))、本実施の形態において力行動作/回生動作においてそれぞれ負値/正値とした場合(同図(c))を比較する図である。但し、同図(c)では有効電力Preが見かけ上では正となる期間がないものの、実際の制御では力行動作/回生動作の切り替わりが細かく生じている。この切り替わりによって制動電流指令値iも正負が切り替わる。
電流指令値iα を力行動作/回生動作に拘わらずに正値とした場合には、図11(a)に示されるように、角速度ωは加減速を繰り返すものの、全体としての低下量は小さい。これと比較して、図11(a),(b)に示されるように、力行動作時において電流指令値iα を略零、あるいは負値とすることにより、角速度ωは安定して減速する。
制動完了判断処理部19によって制動が完了したと判断された場合には、スイッチ制御部Jによってスイッチ13が制御され、零発生部12Bの出力が制動電流指令値iとして採用される。これにより、次に回転制御の起動が生じるまでは、電流指令値ベクトル(iα ,iβ )はほぼ零ベクトルとなり、新たな電磁トルクは印加されない。
本発明の第1実施の形態にかかる技術を示すブロック図である。 制動制御部101aの構成を図示するブロック図である。 本発明の第2の実施の形態にかかる制動制御部の構成を示すブロック図である。 制動完了判断を説明するタイミングチャートである。 本発明の第3の実施の形態にかかる制動制御部の構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態にかかる制動制御部の構成を示すブロック図である。 本発明の第5実施の形態にかかる技術を示すブロック図である。 本発明の第5実施の形態にかかる制動制御部の構成を示すブロック図である。 本発明の第5実施の形態にかかる制動制御部の構成を示すブロック図である。 本発明の第6実施の形態にかかる制動制御部の構成を示すブロック図である。 本発明の効果を示す図である。
符号の説明
10 制動電流指令値生成部
101 制動制御部
102 電流制御部
103a,103b 電力演算部
105 インバータ
106 モータ
14 積分部
16 零指令部
α1,Dα2 所定値
α,iβ 電流
α ,iβ 電流指令値
制動電流指令値
α0 電流指令値iα の平滑値
re 有効電力
α ,vβ 電圧指令値

Claims (26)

  1. 電流指令値ベクトル(iα ,iβ )に基づいてインバータ(105)を制御する方法であって、
    前記インバータは、モータ(106)の動作を制御し、
    前記モータには電気角が90度異なる第1軸(α)及び第2軸(β)を有して回転位置に依存しない固定座標系が設定され、
    前記電流指令値ベクトルは電流ベクトル(iα,iβ)についての指令値であり、
    前記電流ベクトルは、前記モータに流れる電流の前記第1軸の成分(iα)及び前記第2軸の成分(iβ)で構成され、
    前記モータの回転を停止させる際に、
    (i)前記電流指令値ベクトルの前記第2軸の成分(iβ )を略零とし、
    (ii)前記電流指令値ベクトルの前記第1軸の成分(iα )は、前記モータの力行動作中の電磁トルクよりも前記モータの回生動作中の電磁トルクを大きくする、インバータの制御方法。
  2. 前記モータの回転を停止させる際に、前記電流指令値ベクトルの前記第1軸の成分(iα *)は、制動電流指令値(i0)を積分器(14)で積分した値を採り、
    前記制動電流指令値は、前記力行動作中で非正であり、前記回生動作中で正である、請求項1記載のインバータの制御方法。
  3. 前記制動電流指令値(i)は、前記力行動作中に略零である、請求項2記載のインバータの制御方法。
  4. 前記制動電流指令値(i)は、前記力行動作中に負となる期間を有する、請求項2記載のインバータの制御方法。
  5. 前記モータ(106)の有効電力(Pre)の符号に基づいて力行動作/回生動作を判断する、請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載のインバータの制御方法。
  6. 前記電流指令値ベクトル(iα ,iβ )と前記電流ベクトル(iα,iβ)との間の、各要素毎の偏差に基づいて生成される電圧指令値ベクトル(vα ,vβ )が、前記インバータ(105)の動作を制御し、
    前記電流ベクトル(iα,iβ)と前記電圧指令値ベクトルとに基づいて前記有効電力(Pre)の符号を判断する、請求項5記載のインバータの制御方法。
  7. 前記有効電力(Pre)は、前記電圧指令値ベクトルの前記第1軸の成分(vα )と、前記電流ベクトルの前記第1軸の成分(iα)との積として求められる、請求項6記載のインバータの制御方法。
  8. 前記電流指令値ベクトルの前記第1軸の成分(iα )の符号は前記回生動作中において正であり、
    前記電圧指令値ベクトルの前記第1軸の成分(vα )の符号に基づいて前記力行動作/回生動作を判断する、請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載のインバータの制御方法。
  9. 前記インバータ(105)は前記電流ベクトル(iα,iβ)及び前記電流指令値ベクトル(iα ,iβ )に基づいてパルス幅変調され、
    前記モータの回転停止は、前記パルス幅変調のデューティ(D)が所定値(Dth)以下となったことを以て検出する、請求項1乃至請求項8のいずれか一つに記載のインバータの制御方法。
  10. 前記モータの回転停止は、前記有効電力(Pre)の平滑値(P)の絶対値が所定値(D)よりも小さくなることを以て検出する、請求項5乃至請求項7のいずれか一つに記載のインバータの制御方法。
  11. 前記モータの回転停止は、少なくとも、
    (a)前記電流指令値ベクトルの前記固定座標系の第1軸(α)の成分(iα )の平滑値(iα0)が第1の所定値(Dα1)よりも小さいこと
    を条件として検出される、請求項1乃至請求項8のいずれか一つに記載のインバータの制御方法。
  12. 前記モータの回転停止は、更に、
    (b)前記電流指令値ベクトルの前記第1軸(α)の成分(iα )の前記平滑値(iα0)が所定区間において採る振幅は、第2の所定値(Dα2)よりも小さいこと
    をも条件として検出される、請求項11記載のインバータの制御方法。
  13. 請求項1乃至請求項12のいずれか一つに記載のインバータの制御方法を用いて前記モータ(106)の回転を停止する、モータの制御方法。
  14. 電圧指令値ベクトル(vα ,vβ )に基づいてインバータ(105)を制御する装置であって、
    前記インバータは、モータ(106)の動作を制御し、
    前記モータには、電気角が90度異なる第1軸(α)及び第2軸(β)を有して回転位置に依存しない固定座標系が設定され、
    前記固定座標系における電流ベクトル(iα,iβ)と、前記電流ベクトルの指令値たる電流指令値ベクトル(iα ,iβ )との間の、要素毎の偏差に基づいて前記電圧指令値ベクトルを生成する電流制御部(102)と、
    前記モータの回転を停止させる際の前記電流指令値ベクトル(iα ,iβ )を前記電流制御部へ供給する制動制御部(101)と
    を備え、
    前記モータの回転を停止させる際の前記電流指令値ベクトルの前記第2軸の成分(iβ )は略零であり、前記電流指令値ベクトルの前記第1軸の成分(iα )は、前記モータの力行動作中の電磁トルクよりも前記モータの回生動作中の電磁トルクを大きくする、インバータの制御装置。
  15. 前記制動制御部(101)は、
    前記力行動作で非正であり、前記回生動作中で正である制動電流指令値(i0)を出力する制動電流指令値生成部(10)と、
    前記制動電流指令値を積分して、前記モータの回転を停止させる際の前記電流指令値ベクトルの前記第1軸の成分(iα *)を与える積分(14)と、
    前記モータの回転を停止させる際の前記電流指令値ベクトルの前記第2軸の成分(iβ *)として略零を与える零指令部(16)と
    を有する、請求項14記載のインバータの制御装置。
  16. 前記制動電流指令値(i)は、前記力行動作中に略零である、請求項15記載のインバータの制御装置。
  17. 前記制動電流指令値(i)は、前記力行動作中に負となる期間を有する、請求項15記載のインバータの制御装置。
  18. 前記モータ(106)の有効電力(Pre)を求める電力演算部(103a;103b)を更に備え、
    前記有効電力の符号に基づいて力行動作/回生動作が判断される、請求項14乃至請求項17のいずれか一つに記載のインバータの制御装置。
  19. 前記電力演算部(103a;103b)は、前記電流ベクトル(iα,iβ)と前記電圧指令値ベクトル(vα ,vβ )とに基づいて前記有効電力(Pre)を求める、請求項18記載のインバータの制御装置。
  20. 前記電力演算部(103b)は、前記電圧指令値ベクトルの前記第1軸の成分(vα )と、前記電流ベクトルの前記第1軸の成分(iα)との積として前記有効電力(Pre)を求める、請求項19記載のインバータの制御装置。
  21. 前記電流指令値ベクトルの前記第1軸の成分(iα )の符号は前記回生動作中において正であり、
    前記電圧指令値ベクトルの前記第1軸の成分(vα )の符号に基づいて力行動作/回生動作が判断される、請求項14乃至請求項17のいずれか一つに記載のインバータの制御装置。
  22. 前記電圧指令値ベクトル(vα ,vβ )に基づいて前記インバータ(105)をパルス幅変調を用いて制御するパルス幅変調部(104)
    を更に備え、
    前記パルス幅変調のデューティ(D)が所定値(Dth)以下となったことを以て前記モータの回転停止を検出する、制動完了判断処理部(19)
    を更に備える、請求項14乃至請求項21のいずれか一つに記載のインバータの制御装置。
  23. 前記有効電力(Pre)の平滑値(P)の絶対値が所定値(D)よりも小さくなることを以て前記モータの回転停止を検出する、制動完了判断処理部(19)
    を更に備える、請求項18乃至請求項20のいずれか一つに記載のインバータの制御装置。
  24. 少なくとも、
    (a)前記電流指令値ベクトルの前記固定座標系の第1軸(α)の成分(iα )の平滑値(iα0)が第1の所定値(Dα1)よりも小さいこと
    を条件として前記モータの回転停止を検出する制動完了判断処理部(19)
    を更に備える、請求項14乃至請求項21のいずれか一つに記載のインバータの制御装置。
  25. 前記制動完了判断処理部(19)は、更に、
    (b)前記電流指令値ベクトルの前記第1軸(α)の成分(iα )の平滑値(iα0)が所定区間において採る振幅は、第2の所定値(Dα2)よりも小さいこと
    であることをも条件として前記モータの回転停止を検出する、請求項24記載のインバータの制御装置。
  26. 請求項14乃至請求項25のいずれか一つに記載のインバータの制御装置を用いて前記モータ(106)の回転を停止する、モータの制御装置。
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