JP4606263B2 - 二重係止コネクタ - Google Patents

二重係止コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP4606263B2
JP4606263B2 JP2005208563A JP2005208563A JP4606263B2 JP 4606263 B2 JP4606263 B2 JP 4606263B2 JP 2005208563 A JP2005208563 A JP 2005208563A JP 2005208563 A JP2005208563 A JP 2005208563A JP 4606263 B2 JP4606263 B2 JP 4606263B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
locking
wall
guide
connector housing
connector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005208563A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007026943A (ja
Inventor
知之 宮川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2005208563A priority Critical patent/JP4606263B2/ja
Priority to US11/445,242 priority patent/US7264505B2/en
Priority to DE102006027214A priority patent/DE102006027214B4/de
Publication of JP2007026943A publication Critical patent/JP2007026943A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4606263B2 publication Critical patent/JP4606263B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/40Securing contact members in or to a base or case; Insulating of contact members
    • H01R13/42Securing in a demountable manner
    • H01R13/436Securing a plurality of contact members by one locking piece or operation
    • H01R13/4364Insertion of locking piece from the front
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/40Securing contact members in or to a base or case; Insulating of contact members
    • H01R13/42Securing in a demountable manner
    • H01R13/422Securing in resilient one-piece base or case, e.g. by friction; One-piece base or case formed with resilient locking means
    • H01R13/4223Securing in resilient one-piece base or case, e.g. by friction; One-piece base or case formed with resilient locking means comprising integral flexible contact retaining fingers

Landscapes

  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Description

本発明は、コネクタハウジング内に収容した端子を二重係止部材で抜け止めさせる二重係止コネクタに関するものである。
図14〜図17は従来の二重係止コネクタの一形態を示すものである(特許文献1参照)。
この二重係止コネクタ61は、合成樹脂製のコネクタハウジング62と、コネクタハウジング内にコネクタ嵌合室63の前部開口から挿着される合成樹脂製のフロントホルダ(二重係止部材)64と、コネクタハウジング62へのフロントホルダ64の仮係止状態で後方からコネクタハウジング内に挿入される電線付きの端子65とで構成されている。
図15の如く、コネクタハウジング62の端子収容室に端子65を挿入すると同時に、コネクタハウジング内の可撓性の係止ランス66が端子65を係止させ、その後、フロントホルダ64を後方に押し込むことで、図16の如く、フロントホルダ64の二重係止板67が係止ランス66の撓み空間に進入して、係止ランス66の撓みを防いで端子65を二重係止させ、それと同時にフロントホルダ64がコネクタハウジング62に本係止される。図15はフロントホルダ64の仮係止状態、図14,図16はフロントホルダ64の本係止状態を示している。
本例のフロントホルダ64は枠状部68(図14)の上側に可撓性の係止アーム69を有し、枠状部68の左右両側に一対の枠片板状の操作部70(図14)を有している。操作部70はコネクタハウジング62の側壁の水平な溝部71内を前後にスライドする。
図15の如く係止アーム69の突起72がコネクタハウジング62の上壁の突起73の前側に位置した状態でフロントホルダ64が仮係止され、仮係止の状態から操作部70を後方に引くことで、突起72が突起73を乗り越えてフロントホルダ64が前方に抜け出しなく本係止される。フロントホルダ64を本係止から仮係止に移行させる際には操作部70を前方へ押す。操作部70の操作は、コネクタハウジング62を一方の手で持ち、左右一対の操作部70を他方の手の例えば親指と人差し指で把持して後方へ引くないし前方へ押すことで行われる。
本例のフロントホルダ64の二重係止板67杆は端子収容室の数に対応して枠状部68の下辺部と中間辺部とから後方に向けて複数水平に突設されている。コネクタハウジング62は前後二段に端子収容室を有し、下壁と中間壁との下面の後部から前方に向けて係止ランス66が突設されている。端子65は雄端子であり、コネクタハウジング62の端子収容部74の前壁の孔部から雄端子65のタブ状接触部65aがコネクタ嵌合室63に突出し、孔部の下側の開口から仮係止時にフロントホルダ64の二重係止板67が端子収容部74内に挿入され、前壁に沿って本係止時にフロントホルダ64の枠状部68が係合される。
コネクタ嵌合室63はフード部内に形成され、フード部75は端子収容部74に一体に続いている。フード部75の上側に相手コネクタ(図示せず)の可撓性のロックアームを進入させる空間と、ロックアームの突起を係合させる突起が設けられている。フード部75の左右の後壁に操作部70を挿通させる開口が設けられ、開口はコネクタ嵌合室63に連通している。
図17は、従来の二重係止コネクタの他の形態を示すものであり(特許文献1参照)、この二重係止コネクタ76はフロントホルダ(二重係止部材)77の左右両側の操作部79に係止手段である仮係止突起80と本係止突起81を設けた点で前記形態のものとは相違している。他の部分は概ね同じである。
操作部79は横長枠状に形成され、可撓性の上下の辺部に仮係止突起80と本係止突起81が設けられている。各突起80,81に対してコネクタハウジング78の両側壁の溝部内に仮係止突起82と本係止突起83が設けられている。操作部79は前側の枠状部84から端子二重係止板85と同方向に突設されている。
上記各二重係止コネクタ61,76は複数本の電線や各電線の他端末に配設されたコネクタと共にサブワイヤハーネスを構成し、サブワイヤハーネスが複数組み合わされてワイヤハーネスが構成される。
特開平9−251874号公報(図2〜図4)
しかしながら、上記従来の二重係止コネクタにあっては、例えばワイヤハーネスの製造過程や車両等への組付時等において、フロントホルダ(二重係止部材)64,77の操作部70,79に電線等が引っ掛かり、操作部70,79が外側に強く撓ませられて変形や破損を起こすという懸念があった。また、フロントホルダ64,77の操作時に操作部70,79を指で強く上側又は下側にこじるように押圧した場合に、操作部70,79がコネクタハウジング62,78の溝部から外れて同様に変形や破損を起こしたり、破損しないまでも操作性が悪化するといった懸念があった。
本発明は、上記した点に鑑み、端子二重係止部材の操作部を引っ掛けたりこじったりしても変形や破損させることがなく、しかも操作部の移動操作をスムーズ且つ確実に行わせることのできる二重係止コネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る二重係止コネクタは、コネクタハウジングに前方から端子二重係止部材挿着され、該端子二重係止部材の左右の操作部該コネクタハウジングの外側に露出され、該操作部にスライド係合部が設けられ、コネクタハウジングの左右の外壁に、該スライド係合部の外側に位置する押え部を有するガイド部が設けられ、該押え部で該操作部の左右方向外向きの変位が阻止される二重係止コネクタであって、前記操作部が、前辺部から後方に延びる上下の幅狭の可撓性の辺部及び中間の幅広の板部と、該上下の辺部に設けられた上下の係止部と、該板部に設けられた前記スライド係合部としての上下のリブと、該上下の辺部と該板部との後端を連結し、上下の前記ガイド部を進入させる後部開口を有する操作辺部とで構成され、該ガイド部に該リブがスライド係合し、該ガイド部の上下に配設されたガイド壁に該上下の辺部がスライド係合しつつ該係止部が該ガイド壁内の被係止部に係合することを特徴とする。
上記構成により、端子二重係止部材をコネクタハウジングにスライド式に挿着(装着)した際に端子二重係止部材の操作部がコネクタハウジングの外側に露出するが、挿着に伴って操作部のスライド係合部がコネクタハウジングの外壁のガイド部にスライド式に係合し、ガイド部の押え部がスライド係合部の外側に位置してスライド自在に当接し、スライド係合部の外向きの変位を阻止する。これにより、操作部に電線が引っ掛かったり、操作部をこじるように操作した場合でも、操作部の変形が防止され、スムーズなスライド操作が可能となる。ガイド部としては、断面L字状やT字状のレールや溝部等を適用することができる。二重係止部材としてはフロントホルダやリヤホルダを適用することができる。押え部を有するガイド部はスライド係合部を包み込むように、あるいは囲むように保持することが好ましい。端子二重係止とは、端子を一次係止する係止ランスの撓みを阻止したり、あるいは端子を直接係止してもよい。操作部の中央の板部と両側の辺部とが操作辺部で相互に連結されることで、操作部の剛性が高まり、長い操作辺部と共にスライド操作性が向上する。
請求項1記載の発明によれば、スライド係合部がガイド部の押え部にスライド自在に当接して、コネクタハウジングに対して端子二重係止部材の操作部の外開きが阻止されるから、電線が操作部に強く引っ掛かった場合でも、操作部の有害な変形や破損が確実に防止される。また、作業者が操作部をこじるように引きないし押し操作した場合でも、スライド係合部がガイド部に沿ってスムーズにスライドして、端子二重係止部材の挿着や離脱操作をスムーズ且つ確実に行うことができる。また、操作部の中央の板部と両側の辺部とを操作辺部で相互に連結して操作部の剛性を高めることで、長い操作辺部との相乗効果で操作部のスライド操作性が向上する。
図1〜図7は、本発明に係る二重係止コネクタの第一の実施形態を示すものである。
図1の如く、この二重係止コネクタ1は、合成樹脂製のコネクタハウジング2と、コネクタハウジング内にコネクタ嵌合室3の前部開口から挿着される合成樹脂製のフロントホルダ(端子二重係止部材)4と、コネクタハウジング内に収容される端子41(図7)とで構成され、コネクタハウジング2にガイド溝6を有するガイドレール(ガイド部ないしガイド壁)5を設け、ガイド溝6にスライド自在に係合するリブ(突条ないしスライド係合部)7をフロントホルダ4の操作部8に設けたことを特徴としている。
ガイドレール5は、コネクタハウジング2の後半の端子収容部9の左右の両側壁10において上下各一対が水平方向(前後方向)に延びて対称に設けられ、上下の各ガイドレール5は、側壁(外壁)10の外面から突出した水平な支持壁(支持部)5aと、支持壁5aに交差した垂直な押え壁(押え部ないし当接部)5bとで断面略L字状(鉤状)に屈曲形成され、側壁10の外面とガイドレール5の支持壁5aと押え壁5bとで断面略コの字状に囲まれた内側の断面矩形状の空間がガイド溝6として作用する。上下の各ガイドレール5は後端部において側壁10と一体の垂直方向の連結壁11で相互に連結されて強度が高められている。上下のガイドレール5の間には横長の空間37が形成されている。なお、明細書中における「上下前後左右」の方向性はあくまでも説明の便宜上のものであり、必ずしも二重係止コネクタの実使用方向と一致するものではない。
上側のガイドレール5の上側と下側のガイドレール5の下側とにそれぞれ隙間を存して対向してフロントホルダ係止用の第二のガイド壁12がコネクタハウジング2の前半のフード部13の後端から後半の端子収容部9の外面にかけて上下のガイドレール5と平行(並列)に設けられている。上下のガイド壁12はそれぞれ水平な支持壁(支持部)12aと、支持壁12aに交差した垂直な押え壁(押え部)12bとで断面略L字状に形成され、側壁10の外面と支持壁12aと押え壁12bとで略コの字状に囲まれた断面矩形状の第二のガイド溝14を有している。
図1で手前側の上側のガイド壁12の内側すなわちガイド溝14内に仮係止兼本係止用の段部15(被係止部)ないし突起を有し、下側のガイド壁12の内側すなわちガイド溝14内に仮係止用の段部(被係止部)16ないし突起を有し、これらと回転対称に、図1で奥方上側のガイド壁(図示せず)に仮係止用の段部ないし突起を有し、奥方下側のガイド壁(図示せず)に仮係止兼本係止用の段部ないし突起を有している。各段部15,16ないし突起は各ガイド溝14を横断して側壁10の外面と押え壁12bとを一体に連結している。
各ガイドレール5の前端はフード部13の後端(後壁)17から少し距離をあけて位置し、上下一対のガイドレール5の上下外側に位置するガイド壁12はフード部13の後壁17に一体に続いている。上下のガイドレール5とガイド壁12とに対向してフード部13の後壁17に縦長の開口18が設けられ、ガイド壁12のガイド溝14は開口18の上下端側に連通し、開口18はフード部13の内側のコネクタ嵌合室3に連通し、且つコネクタ嵌合室3の左右の側壁19の内端側のコネクタ嵌合方向のガイド溝20に続いている。
フード部13の上側には相手コネクタ(図示せず)のロックアームを挿入させる凹部21が設けられ、凹部内にロックアームの突起を係止させる突部22が設けられている。本例のコネクタハウジング2は従来同様に電線付きの雄端子41(図7)を収容するものであり、フード部13の内側のコネクタ嵌合室3に雄端子41のタブ状接触部41a(図7)が突出して位置する。
図7に二重係止コネクタ1の組立状態の断面図を示す如く、コネクタハウジング2の端子収容部9は従来同様に複数の端子収容室40を上下二段に並列に有したものであり、雄端子41は端子収容室内においてコネクタハウジング2の可撓性の係止ランス43で箱状部41bの後端を一次係止される。相手コネクタ(図示せず)には雌端子が収容され、コネクタ嵌合と同時に相手コネクタハウジングの前壁の孔部に雄端子41のタブ状接触部41aが進入して雌端子と接続される。本例のコネクタハウジング2の端子収容部9には上下対称(腹合わせ)に雄端子41が配列され、上段の係止ランス43は斜め前方下向きに、下段の係止ランス43は斜め前方上向きに配置されている。
図1において、フロントホルダ4は略矩形枠状の垂直な前側の基壁42と、基壁42の上側と下側で後方に向けて水平に且つ並列に突出した複数の板状の二重係止部23と、基壁42の左右両側で後方に向けて二重係止部23とほぼ同じ長さで突出した操作部8とを備えて構成される。
操作部8は上下の各辺部24と前後の辺部25,26とで成る矩形枠状の周辺部39と、周辺部39の高さ方向中間(中央)で水平に前辺部25と後辺部(操作辺部)26とを一体に連結する中間板部(板部)27とを備え、上下の各辺部24は比較的薄肉に形成されて板厚方向(上下方向)の可撓性を有し、上下の各辺部24と中間板部27とは垂直方向の同一面に位置し、後辺部26は上下の辺部24と中間板部27との後端から外向きに屈曲して突出している。
上下の各辺部24と中間板部27との間に矩形横長の開口28が形成され、開口28は後辺部26において後方に開口し、この後部開口(入口)28aは上下の辺部24と中間板部27との外面(表面)よりも外向きに切欠されている。上下の横長の開口28内において中間板部27の上下の端面にスライド係合用のリブ7が突出して前後方向に長く直線状に設けられている。リブ7は縦断面矩形状(上下方向に長い長方形状)に形成され、板厚よりも上下方向の幅が広くなっている。リブ7の左右方向の内面7a(図4)は中間板部27の内面(裏面)27a(図4)と同一面に位置し、リブ7の外面7bは中間板部27の外面よりも内側に(開口28内に)位置している。リブ7の前端は横長の開口28の前端面28bに一体に続き、リブ7の後端7cは後部開口28aの前端側に位置している。
上下の各辺部24の外側の面には仮係止用の突起(係止部又は仮係止手段)29又は仮係止兼本係止用の突起(係止部又は仮係止兼本係止手段)30が設けられている。仮係止用の突起29と仮係止兼本係止用の突起30とは左右の操作部8において回転対称に配置されている。仮係止兼本係止用の突起30は前後の係止面30a,30bを有して略二等辺三角形状に形成され、仮係止用の突起29は前側の垂直面29aと後側の傾斜面29bとを有して直角三角形状に形成されている。
仮係止兼本係止用の突起30は上下何れか一方の辺部24の長手方向中央寄りに配置され、仮係止用の突起29は他方の辺部24において仮係止兼本係止用の突起30よりも後方に配置されている。仮係止兼本係止用の突起30はコネクタハウジング2の一方のガイド壁12内の仮係止兼本係止用の段部15ないし突起に対応して位置し、仮係止用の突起29は他方のガイド壁内の仮係止用の段部16ないし突起に対応して位置している。
操作部8の上下一対の各突起29,30がコネクタハウジング側の上下一対のガイド壁12内にスライド式に係合し、各突起29,30の外面が各ガイド壁12の押え壁12bの内面に当接することで、各突起29,30がリブ7と同様に操作部8の外開き防止部材として作用する(リブ7の作用を補助する)。
左右の各操作部8の前辺部25は枠状の基壁42の左右両端部の後面に一体に続き、各操作部8は基壁42に直交し、且つ左右対向して位置している。基壁42の高さ方向中央の横長の隔壁31の上下に端子挿通用の横長スリット状の開口32が設けられ、基壁42の上下端部に直交して複数の板状の端子二重係止部23が並列に後方に向けて水平に突設されている。各二重係止部23はスリット33で相互に分離され、前端部において一体化されて上下端部に続いている。基壁42の上下端にコネクタハウジング2に対する停止用の突条34が設けられている。横長の開口32にコネクタハウジング内の上下二段の雄端子(図示せず)のタブ状接触部が挿通される。
図1の状態からフロントホルダ4がコネクタハウジング2のコネクタ嵌合室3に挿入される。左右の操作部8はコネクタ嵌合室3の左右の側壁内面の溝部(凹部)20と左右下側の溝部35とに位置決め且つ案内されてスムーズに挿入される。側壁内面の溝部20に操作部8の後辺部26が進入し、下側の溝部35と対向する上側の空間36に操作部8の上下の各突起29,30が進入する。
図2〜図3はコネクタハウジング2にフロントホルダ4を仮係止させた状態を示すものであり、フロントホルダ4の操作部8はコネクタ嵌合室3の後壁17の開口18(図1)から外部に突出して端子収容部9の側壁10の外面に沿って後退し、フロントホルダ4の高さ方向中央の中間板部27が上下一対のガイドレール5の間の横長の空間37内に進入しつつ、中間板部27の上下一対のリブ7が各ガイドレール内にスライド式に進入係合する。上下のガイドレール5の前端5cは操作部8の後部開口28aから横長の各開口28内に進入する。
図4に、フロントホルダ4の操作部8のリブ7がコネクタハウジング2のガイドレール5に係合した状態を示す如く、上下一対のリブ7が上下一対のガイドレール5の垂直な各押え壁5bによってコネクタハウジング2の中心に向けて内向きに押さえられることで、操作部8が外向きに開くことが防止される。
すなわち、操作部8にワイヤハーネス(図示せず)の電線が引っ掛かったり、操作部8を後方へ引き操作又は前方へ押し操作した場合に操作部8に斜め上下方向のこじり力が作用した場合でも、リブ7がガイドレール5内の断面矩形状のガイド溝6に係合していることで、操作部8が外向きに開き変形したり破損したりすることがなく、操作部8の引き操作によるフロントホルダ4の装着や操作部8の押し操作によるフロントホルダ4の離脱がスムーズ且つ確実に行われる。これはフロントホルダ4の仮係止状態や挿入ないし離脱操作の途中におけるばかりでなく、後述の図5〜図6のフロントホルダ4の本係止状態においても同様である。
図4の如く、操作部8の中央の中間板部27は上下のガイドレール5の垂直な押え壁5bの間と水平な支持壁5aの間とに収容され、中間板部27の外面は上下の押え壁5bの先端面の間に位置し、上下の支持壁5aと押え壁5bとハウジング側壁10の外面10aとで囲まれた断面略コの字状の空間にリブ7が係合してスライド自在に位置する。上下の押え壁5bの先端面と中間板部27の上下の端面との間、及び上下のリブ7の先端面と支持壁5aの内面との間、及び中間板部27の内面と側壁10の外面との間には、それぞれ少しの隙間が形成されている。中間板部27は後端の屈曲部を経て後辺部26に続き、上下のガイドレール5の上下には上下の辺部24が位置し、側壁10の内面は端子収容部9内の水平な隔壁38に続いている。
図3の如く、操作部8の上下何れか一方の辺部24の仮係止用の突起29がそれに対応するガイド壁12の仮係止用の段部16を乗り越えて段部16の後側に接して位置し、何れか他方の辺部24の仮係止兼本係止用の突起30がそれに対応するガイド壁12の本係止用の段部15の前側に接して位置することで、フロントホルダ4が仮係止され、その状態でコネクタハウジング2の端子収容部9の内側の各端子収容室内に電線付きの雄端子が挿入され、端子収容室内の可撓性の係止ランスで係止される。操作部8の上下の辺部24の端面及び後辺部26の上下端は上下のガイド壁12の垂直な押え壁12bの先端面に近接して位置している。仮係止状態で操作部8の中間板部27とリブ7はガイドレール5の前半部に進入係合している。
フロントホルダ4の仮係止操作及び後述の本係止操作は、左右の操作部8の後辺部26を作業者が手指(親指と人差し指等)で両側から摘むようにして後方に引くことで行われる。操作部8の上下の辺部24と中間の中間板部27はガイドレール5の外面よりも少し内側に引っ込んで位置するから、手指で直接的に押圧されることはない。操作部8の後辺部26は上下のガイド壁12の外面とほぼ同一面まで突出して位置している。
図2〜図3の仮係止状態からさらに操作部8を後方に引いてスライドさせることで、図5〜図7のフロントホルダ4の本係止状態を得る。図5〜図6の如く、操作部8の後辺部26はガイドレール5の後端側の垂直な連結壁11の前側に位置し、後辺部26の上下に各ガイド壁12の後端部が位置し、後辺部26は後側の連結壁11と上下のガイド壁12とで三方を囲まれて外部との干渉等から安全に保護される。
図6の如く、操作部8の仮係止兼本係止用の突起30が一方のガイド壁12の段部15を乗り越えて段部15の後側に接して位置して、フロントホルダ4の前向きの移動が阻止される。仮係止用の突起29は他方のガイド壁12の段部16から後方に遠く離れて位置する。
上下のガイドレール5に沿って操作部8の上下のリブ7がほぼ全長に渡って進入係合し、ガイドレール5の垂直な押え壁5bでリブ7が外側への浮き上がり等なく強固に支持されて、電線の引っ掛かりや操作時のこじり等に起因する操作部8の変形や破損が確実に防止される。
図7の如く、フロントホルダ4の各二重係止部23はコネクタハウジング2内の各係止ランス43の撓み空間44に進入して係止ランス43の不意な撓みを阻止して各雄端子41を後抜けなく確実に二重係止させる。端子41の挿入が不完全である場合は、ランス43が撓んだ状態のままとなり、二重係止部23の先端がランス43の先端に当接してそれ以上の押し込みができず、端子不完全挿入が検知される。端子41の挿入はフロントホルダ4の仮係止状態で行われることは言うまでもない。
なお、上記実施形態においては、電線付きの端子をフロントホルダ4で二重係止させたが、例えば電線を用いない機器直付け型の二重係止コネクタにおいて、機器内のバスバー等に続く端子をフロントホルダ4で二重係止させることも可能である。
また、コネクタハウジング2の端子収容室の段数やフロントホルダ4の二重係止部(二重係止板ないし二重係止杆)23の段数は二段に限らず、三段ないしそれ以上又は一段とすることも可能であり、一段とした場合、フロントホルダ4の形状は枠状に限らず板状とすることも可能である。
また、コネクタハウジング2に対するフロントホルダ4の係止手段として、操作部8の上辺部24及び/又は下辺部24に仮係止用と本係止用の二つの突起(係止部)を前後並列に配設し、それに対応してガイド壁12に仮係止用と本係止用の二つの段部(被係止部)ないし突起を並列に配設することも可能である。また、係止手段を従来の図7の例のように操作部8以外の箇所に設けることも可能である。その場合には操作部8の上下の辺部24は可撓性とする必要はない。
また、上記実施形態のフロントホルダ4は前側の基壁42に複数の雄端子を並列に挿通させる横長スリット状の開口32を有したものであるが、例えばフロントホルダが端子一つずつの挿通開口(挿通孔)を有して、コネクタハウジングのコネクタ嵌合室の奥壁の一部を画成するものであったり、雄端子のタブ状接触部の倒れを阻止するスリット状の挿通孔を有するものであってもよい。
また、フロントホルダ4の操作部8の後端の操作辺部26を中間板部27の後端のみに設け、上下の可撓性の辺部24の後端を自由端として、操作辺部26で囲まれた後部開口28aをなくすことも可能である。但しこの場合は、操作辺部26が短くて操作し難かったり、上下の辺部24の突起29,30の係止力が低下しやすくなる。
また、上記実施形態においては、コネクタハウジング2の左右の側壁10にガイドレール5を設け、フロントホルダ4の左右両側に操作部8やそのリブ7を設けたが、例えばコネクタハウジングの上下の壁部にガイドレール5を設け、フロントホルダの上下に操作部8やリブ7を設け、コネクタハウジングの上下の開口18から操作部8を外部に突出させることも可能である。これは後述のリヤホルダにおいても同様である。上下左右の方向性はコネクタ1の使用形態に応じて変化するものであることは言うまでもない。
また、上記実施形態のフロントホルダ4は上下端に端子二重係止部23を有するものであるが、例えば従来の図8の形態のように下側と中間部とに端子二重係止部23を有したり、あるいは上側と中間部と端子二重係止部23を有するものであってもよい。端子二重係止部23の段数や数はコネクタハウジング2の端子収容室の段数や数に応じて適宜設定される。端子二重係止部23の形状は板状や杆状や棒状等、適宜形状に設定可能である。
また、上記実施形態においては、フロントホルダ4の操作部8にリブ7を設け、コネクタハウジング2にリブ7をスライド係合させる断面略L字状のガイドレール5を設けたが、例えばフロントホルダ4の操作部8に断面略逆L字状(ガイドレール状)のスライド係合部(5)を設け、コネクタハウジング2にスライド係合部(5)をスライド係合させるリブ7の形状ないし断面略L字状のガイド部を設けることも可能である。また、操作部8の例えば中間板部27にリブ7に代えて断面略T字状の溝部(スライド係合部)を設け、コネクタハウジング2に溝部をスライド係合させる断面略T字状の突条(ガイド部)を設けることも可能である。本実施形態の一対のリブと中間板部27とは断面略T字状を呈するが、中間板部27の内面(裏面)に断面T字状の突条(スライド係合部)を設け、コネクタハウジングの側壁に隙間37の狭い一対のガイドレール(ガイド部)5を設けることも可能である。また、操作部の上下の辺部24に係止手段29,30を設けない場合は、上下の辺部24を少し厚肉に形成し、上下の辺部24の内側面(突起29,30を設けたのと反対側の面)にリブ7を設け、コネクタハウジング2の側壁10に断面逆L字状のガイドレール5を設けることも可能である。何れの場合もガイド部はスライド係合部の外側に位置する押え部を有し、押え部で操作部の外向きの変位を阻止する。また、図1の実施形態において、操作部8の中間板部27の一側のみにリブ7を設け、コネクタハウジング2の側壁10に一対ではなく一本のガイドレール5を設けることも可能であり、この場合でもガイドレール5でリブ7を包持して操作部8の外開きを防止することができる。
また、上記実施形態は雄端子を収容する外観雌型形状のコネクタハウジング2と、コネクタハウジング2のコネクタ嵌合室3に前方から挿着するフロントホルダ4とを備えたコネクタ1を対象としているが、例えば雌端子を収容する端子収容室を有する外観雄型形状のコネクタハウジングと、コネクタハウジングの後部開口から装着される合成樹脂製の矩形枠状ないし板状等のリヤホルダ(端子二重係止部材)を備える二重係止コネクタ(図示せず)において、コネクタハウジングの外壁面に設けたガイドレール(5)の後端を開口させ、リヤホルダの後端側の枠状ないし板状の基壁(42)の両側部に操作部(8)を前向きに突出させて設け、操作部(8)の後端をリヤホルダに一体に連結し、操作部(8)の前端側に前部開口(28a)を有する前辺部(25)を外向きに突出させて設け、前部開口に続く横長の開口(28)内にリブ(7)を設け、基壁(42)から前向きに突出した二重係止部23でコネクタハウジング内の後向きに突出した係止ランスの撓みを阻止する構造とすることも可能である。
また、上記実施形態においては、フロントホルダ4で端子係止用の係止ランスの撓みを阻止する構造としたが、例えば二重係止部材としてリヤホルダを用いた場合は、リヤホルダで端子の段部ないし突部を直接係止させる構造とすることも可能である。
図8〜図13は、本発明に係る二重係止コネクタの第二の実施形態を示すものである。
この二重係止コネクタ45は、上記第一の実施形態に較べて、合成樹脂製のコネクタハウジング46の両側壁47ではなく幅広の水平な上壁(外壁)48にガイドレール(ガイド部)49を一体に設け、合成樹脂製のフロントホルダ(端子二重係止部材)50の両側ではなく上部前端から後方に向けて水平に操作部51を突出形成して、操作部51の中間板部(板部又はスライド係合部)90をガイドレール49内にスライド自在に係合させるものである。
ガイドレール内に操作部51の一部分をスライド係合させることで、操作部51の外開きを阻止することは、第一の実施形態と同様である。本例のコネクタハウジング46は端子収容室52を単段に配置して薄型に形成されており、フロントホルダ50の主体部(操作部51を除く部分53(図10))は概略板状に形成されている。
図8の如く、コネクタハウジング46の後半の端子収容部54において、上壁48の幅方向中央に左右一対のガイドレール49が対称に設けられ、一対のガイドレール49の後端部は連結壁55で相互に連結されている。
各ガイドレール49は、図11にも示す如く、上壁48に直交する垂直な支持壁(支持部)49aと、支持壁49aの上端に直交して内向きに突出した押え壁(押え部又は当接部)49bとで断面略L字状(鉤状)に屈曲形成され、上壁48の外面とガイドレール49の支持壁49aと押え壁49bとで断面略コの字状に囲まれた内側の断面矩形状の空間がガイド溝56(図11)として作用する。左右一対のガイドレール49は後端の連結壁55で補強されている。左右のガイドレール49の間には横長の空間57(図11)が形成されている。なお、上下左右の方向性は説明の便宜上のものであり、二重係止コネクタ45の実使用方向と必ずしも一致するものではない。
一対のガイドレール49の左右の外側には保護壁58がコネクタハウジング46の上壁48から垂直に設けられ、保護壁58の内面に係止用の突条(被係止部)59が垂直に設けられている。保護壁58はハウジング前半のフード部60の垂直な後壁に直交して続いている。フード部60の後壁にフロントホルダ50の操作部51を挿通させる開口86が設けられている。
図8〜図10においてフロントホルダ50はコネクタハウジング内に完全に押し込まれて本係止された状態となっている。フロントホルダ50は、略板状の主体部53と、主体部53の前端上部から後方に立ち上げ延長された操作部51とで構成され、主体部53は複数の板状の端子二重係止部87(図10)を並列に有している。二重係止部87はスリット88で分割され、スリット内にコネクタハウジング46の端子収容部54内の隔壁89(図10)が挿入されて、フロントホルダ50が左右方向のガタ付きなく位置決めされる。
フロントホルダ50の操作部51は、中央の幅広の中間板部(スライド係合部)90と、中間板部90の左右に平行に位置する幅狭な可撓性の左右の辺部91と、中間板部90の後端からほぼ垂直に立ち上げられたやや幅狭な立ち上げ辺部92と、左右の辺部91の後端から同じ幅でほぼ垂直に立ち上げられた立ち上げ辺部93と、左右と中央の立ち上げ辺部92,93を水平に連結する後側の辺部(操作辺部)94とで略矩形枠状に形成され、中間板部90の前端側の垂直な立ち上げ辺部90aと、左右の辺部91の前端側の垂直な立ち上げ辺部91aとがフロントホルダ50の主体部53の前端上部に直交して一体に続いている。中間板部90と左右の辺部91と後側の操作辺部94とで略枠状の周辺部109が構成されている。
操作部51の中間板部90が左右一対のガイドレール49内にスライド係合し、中間板部90の上面(外面)が各ガイドレール49の押え壁49bの下面(内面)に当接することで、操作部51の上方への外開きが防止されている。中間板部90の後端側に続く立ち上げ辺部92は中間板部90よりも幅狭に形成されて、左右のガイドレール49の押え壁49bの間に進入自在となっている。本例においては前例のようなリブ7(図1)を設けることなく、中間板部90の左右両側部を直接スライド部として用いている。この構成は前例(図1)においても適用可能である。
すなわち、図1においてリブ7を廃除し、中間板部27の後端部である立ち上げ辺部を幅狭に形成して後辺部26に交差させ、上下一対のガイドレール5の間隔を狭め、立ち上げ辺部を一対のガイドレール5の押え壁5bの間に進入させつつ、中間板部27の上下の端部を各ガイドレール5の支持壁5aに沿ってガイドレール内にスライド係合させる。
また、これとは逆に、本例(図8)において、中間板部90の左右両側にリブ(図示せず)を突設し、リブをガイドレール49内にスライド係合させるようにすることも可能である。リブは中間板部90の板厚よりも薄いものであり、リブを用いることによって、ガイドレール49の突出高さを低く抑えることができる。
図8の如く、操作部51の後端の操作辺部94はガイドレール49の上面よりも少し高く突出して位置し、操作辺部94と中央の立ち上げ辺部92と左右両側の立ち上げ辺部93とで囲まれて構成される矩形状の後部開口(入口)95aから中間板部90と左右の両辺部91との間の開口95に各ガイドレール49が進入自在となっている。この構成は前例と同様である。
図8〜図9において、左右のガイドレール49の支持壁49aの外面に沿って操作部51の左右の可撓性の辺部91が進退自在である。可撓性の各辺部91の前半の外面に本係止突起(本係止部又は本係止手段)96が対称に設けられている。本係止突起96は前後の傾斜面を有して略三角形状に形成されている。図8の如く本係止突起96がコネクタハウジング46の垂直な突条59を後方に乗り越え、本係止突起96の前面が突条59の後面に当接することで、フロントホルダ50が本係止される。図9においては突条59をガイドレール49や操作部51の後端の立ち上げ辺部92や保護壁58やフード部60等と共に横断面として示している。
図9,図13の如く、コネクタハウジング46の後半の端子収容部54の上壁48と下側の端子収容室52との間にフロントホルダ50が挿着される。板状のフロントホルダ50はコネクタハウジング46のコネクタ嵌合室97の上部に設けられた水平なガイド溝98に沿って挿入される。フロントホルダ50の前端の基壁99はコネクタハウジング46のフード部60の上壁の後端側において端子収容室52の前壁100とほぼ同一面に位置する。端子収容室52の前壁100には雄端子101のタブ状接触部101aを挿通させる孔部102が並列に設けられている。
図10(中間部を切欠して示した図),図13の如く、フロントホルダ50の二重係止部87はコネクタハウジング46の係止ランス103の上側の撓み空間104に進入して係止ランス103の撓みを阻止する。フロントホルダ50の二重係止部87は主体部53の後半において主体部53の前半よりも薄肉に形成され、主体部53の後半部分は端子収容室52の上壁を兼ねて、雄端子101のタブ状接触部101aに続く箱状部101bの前半を保持する。係止ランス103は箱状部101bの後端上部を係止する。係止ランス103は端子収容部54の上壁48の内面から前方に向けて斜めに突設されている。
図10の如く、フロントホルダ50の二重係止部87の左右端の後端から可撓性の仮係止アーム(仮係止部又は仮係止手段)105が側端面に沿って前向きに主体部53の半分程の長さで突設されている。仮係止アーム105は側端面に直交した支持部105aと、支持部105aに直交するアーム本体105bと、アーム本体105bの前半において外向きに設けられた突起105cとで構成されている。
図9,図12の如く、コネクタハウジング46の端子収容部54の両側壁47の前半にフード部60と同じ横幅の壁部106が膨出形成され、その壁部106の中央に水平な長孔状のスリット部107が設けられ、図10の如くスリット部107は端子収容部54内のホルダ収容空間108に連通し、スリット部内にフロントホルダ50の仮係止アーム105が突出して位置し、仮係止アーム105の突起105cの前端の係止面がスリット部107の前端面(被係止部)107aに当接可能となっている。
フロントホルダ50の仮係止状態で仮係止アーム105の突起105cがスリット部107の前端面107aに当接し、本係止突起96(図9)が突条59の前端面に接して位置する。仮係止状態からフロントホルダ50を後方に押圧することで、仮係止アーム105が内向きに撓みつつフード部60の内面に沿ってスリット部107に進入して外向きに弾性復帰し、図9の本係止突起96は可撓性の辺部91と一体に内向きに撓みつつ、突条59を乗り越えて突条59の後端面に当接して、フロントホルダ50の本係止状態を得る。
フロントホルダ50を仮係止から本係止に移行させるに伴って、図8,図11の如く、操作部51の中間板部90が左右一対のガイドレール49内にスライド式に進入係合し、ガイドレール49の上側の押え壁49bが中間板部90の両側部の上方に対向して中間板部90の浮き上がりを阻止する。操作部51の左右両側の辺部91は各ガイドレール49の支持壁49aの外側面に沿って位置する。操作部51の後端の操作辺部94はガイドレール49の上側に突出して位置する。
例えば操作辺部94に電線(図示せず)が引っ掛かったり、操作辺部94を後方へ引く、あるいは前方へ押す操作において、すなわちフロントホルダ50を仮係止から本係止へ移行させる際に操作部51にこじり力が加わったり、本係止から仮係止へ移行させる際に操作部51にこじり力が加わったりした場合でも、幅広な中間板部90がガイドレール内に保持されているから、左右の辺部91を含めた操作部51全体の浮き上がりや変形や破損等が防止されると共に、操作部51が引っ掛かりなく小さな操作力でスムーズにスライド操作される。
図11においてガイドレール49の押え壁49bの内端に内向きの突起ないし突条を設けた場合には、押え壁49bとハウジング上壁48との間(ガイド溝56内)で中間板部90の上下のガタ付きが一層確実に抑止される。
なお、上記実施形態においては、電線付きの端子101をフロントホルダ50で二重係止させたが、例えば電線を用いない機器直付け型の二重係止コネクタにおいて、機器内のバスバー等に続く端子をフロントホルダ50で二重係止させることも可能である。
また、コネクタハウジング46の端子収容室52の段数やフロントホルダ50の二重係止部(二重係止板ないし二重係止杆)87の段数は一段に限らず、二段ないしそれ以上とすることも可能である。この場合は、例えば第一の実施形態のようにフロントホルダ50の前端の基壁99に複数段に二重係止部87を突設し、上段の二重係止部87を含む主体部53に操作部51を設ける。
また、フロントホルダ50の操作部51の後端の操作辺部94を中間板部90の後端のみに設け、左右の可撓性の辺部91の後端を自由端として、操作辺部94で囲まれた後部開口95aをなくすことも可能である。但しこの場合は、操作辺部94が短くて操作し難かったり、左右の辺部91の突起96の係止力が低下しやすくなる。
また、フロントホルダ50の係止手段として、仮係止アーム105を廃除し、第一の実施形態と同様に、操作部51の左右の辺部91に二つの本係止兼仮係止用の突起96とコネクタハウジング46の左右の突条59をそれぞれ前後にずらして配置することも可能である。また、突条59に代えてコネクタハウジング46の段差壁等を被係止部として用いることも可能である。また、操作部51の突起96を廃除し、例えば係止アーム105を両持ち支持で長く形成し、仮係止突起105cと本係止突起を係止アーム105に設け、コネクタハウジング46に被係止部として仮係止用と本係止用の段部ないし突起等を設けることも可能である。その場合には操作部51の左右の辺部91は可撓性とする必要はない。
また、上記実施形態においては、フロントホルダ50の操作部51の中間板部90をコネクタハウジング46の断面略L字状のガイドレール49にスライド係合させたが、例えばフロントホルダ50の操作部51に断面略逆L字状(ガイドレール状)のスライド係合部を設け、コネクタハウジング46にスライド係合部をスライド係合させるリブないし断面略L字状のガイド部を設けることも可能である。また、操作部51の例えば中間板部90に断面略T字状の溝部(スライド係合部)を設け、コネクタハウジング46に溝部をスライド係合させる断面略T字状の突条(ガイド部)を設けることも可能である。中間板部90の内面(裏面)に断面T字状の突条(スライド係合部)を設け、コネクタハウジング46の上壁48に隙間の狭い一対のガイドレール(ガイド部)を設けることも可能である。何れの場合もガイド部49はスライド係合部90の外側に位置する押え部49bを有し、押え部49bで操作部51の外向きの変位を阻止する。
また、上記実施形態は雄端子101を収容する外観雌型形状のコネクタハウジング46と、コネクタハウジング46のコネクタ嵌合室97に前方から挿着するフロントホルダ50とを備えたコネクタ45を対象としているが、例えば雌端子を収容する端子収容室を有する外観雄型形状のコネクタハウジングと、コネクタハウジングの後部開口から装着される合成樹脂製の矩形枠状ないし板状等のリヤホルダ(端子二重係止部材)を備える二重係止コネクタ(図示せず)において、コネクタハウジングの外壁面に設けたガイドレール(49)の後端を開口させ、リヤホルダの後端側の枠状ないし板状の基壁の上部に操作部(51)を前向きに突出させて設け、操作部(51)の後端をリヤホルダに一体に連結し、操作部(51)の前端側に前部開口を有する前辺部を外向きに突出させて設け、前部開口に続く横長の開口内に中間板部(90)の両側端を配置し、基壁(99)から前向きに突出した二重係止部(87)でコネクタハウジング内の後向きに突出した係止ランス(103)の撓みを阻止する構造とすることも可能である。
また、上記実施形態においては、フロントホルダ50で端子係止用の係止ランス103の撓みを阻止する構造としたが、例えば二重係止部材としてリヤホルダを用いた場合は、リヤホルダで端子101の段部101bないし突部を直接係止させる構造とすることも可能である。
本発明に係る二重係止コネクタの第一の実施形態を示す分解斜視図である。 二重係止コネクタのフロントホルダの仮係止状態を示す斜視図である。 同じくフロントホルダの仮係止状態を示す側面図である。 フロントホルダの操作部がコネクタハウジングに係合した状態を示す縦断面図である。 二重係止コネクタのフロントホルダの本係止状態を示す斜視図である。 フロントホルダの本係止状態を示す側面図である。 二重係止コネクタの組立状態を示す縦断面図である。 本発明に係る二重係止コネクタの第二の実施形態を示す斜視図である。 同じく二重係止コネクタの上部を切欠して示す斜視図である。 同じく二重係止コネクタの中間部を切欠して示す斜視図である。 二重係止コネクタの操作部とその保持構造を示す縦断面図である。 二重係止コネクタの仮係止手段を示す斜視図である。 二重係止コネクタの組立状態を示す縦断面図である。 従来の二重係止コネクタの一形態を示す斜視図である。 同じく従来の二重係止コネクタのフロントホルダの仮係止状態を示す縦断面図である。 同じくフロントホルダの本係止状態を示す縦断面図である。 従来の二重係止コネクタの他の形態を示す分解斜視図である。
符号の説明
1,45 二重係止コネクタ
2,46 コネクタハウジング
4,50 フロントホルダ(端子二重係止部材)
5,49 ガイドレール(ガイド部)
5b,49b 押え壁(押え部)
7 リブ(スライド係合部)
8,51 操作部
10 側壁(外壁)
12 ガイド壁
12b 押え壁(押え部)
15,16 段部(被係止部)
24,91 両側の辺部
26,94 操作辺部
27,90 中間板部(板部又はスライド係合部)
28,95 開口
28a,95a 後部開口(入口)
29,30 突起(仮係止兼本係止用の手段)
39,109 周辺部
48 上壁(外壁)
53 主体部
90 中間板部
96,105 突起(本係止用の手段)
105 仮係止アーム(仮係止用の手段)

Claims (1)

  1. コネクタハウジングに前方から端子二重係止部材が挿着され、該端子二重係止部材の左右の操作部が該コネクタハウジングの外側に露出され、該操作部にスライド係合部が設けられ、該コネクタハウジングの左右の外壁に、該スライド係合部の外側に位置する押え部を有するガイド部が設けられ、該押え部で該操作部の左右方向外向きの変位が阻止される二重係止コネクタであって、
    前記操作部が、前辺部から後方に延びる上下の幅狭の可撓性の辺部及び中間の幅広の板部と、該上下の辺部に設けられた上下の係止部と、該板部に設けられた前記スライド係合部としての上下のリブと、該上下の辺部と該板部との後端を連結し、上下の前記ガイド部を進入させる後部開口を有する操作辺部とで構成され、該ガイド部に該リブがスライド係合し、該ガイド部の上下に配設されたガイド壁に該上下の辺部がスライド係合しつつ該係止部が該ガイド壁内の被係止部に係合することを特徴とする二重係止コネクタ。
JP2005208563A 2005-07-19 2005-07-19 二重係止コネクタ Expired - Fee Related JP4606263B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005208563A JP4606263B2 (ja) 2005-07-19 2005-07-19 二重係止コネクタ
US11/445,242 US7264505B2 (en) 2005-07-19 2006-06-02 Double engaged connector
DE102006027214A DE102006027214B4 (de) 2005-07-19 2006-06-12 Doppelverriegelungssteckverbinder

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005208563A JP4606263B2 (ja) 2005-07-19 2005-07-19 二重係止コネクタ

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010173488A Division JP4917661B2 (ja) 2010-08-02 2010-08-02 二重係止コネクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007026943A JP2007026943A (ja) 2007-02-01
JP4606263B2 true JP4606263B2 (ja) 2011-01-05

Family

ID=37650489

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005208563A Expired - Fee Related JP4606263B2 (ja) 2005-07-19 2005-07-19 二重係止コネクタ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7264505B2 (ja)
JP (1) JP4606263B2 (ja)
DE (1) DE102006027214B4 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7794267B2 (en) * 2008-08-06 2010-09-14 Tyco Electronics Corporation Card edge connector with IDC wire termination
US7637761B1 (en) * 2008-08-11 2009-12-29 Gm Global Technology Operations, Inc. Method and apparatus to connect a wiring harness to an electric machine
EP2380243B1 (en) * 2008-12-18 2019-11-13 Aptiv Technologies Limited Electrical connector assembly
US8651901B2 (en) * 2011-05-04 2014-02-18 Tyco Electronics Corporation Electrical connector having terminal position assurance
KR101513281B1 (ko) * 2014-04-11 2015-04-20 주식회사 경신 커넥터의 단자 보호장치
JP6292094B2 (ja) * 2014-09-16 2018-03-14 横河電機株式会社 記録計用拡張ユニット
US9350116B1 (en) * 2015-06-10 2016-05-24 Delphi Technologies, Inc. Connector system with connector position assurance device
CN106486837B (zh) * 2015-08-25 2019-12-06 富泰华工业(深圳)有限公司 连接器
JP6402126B2 (ja) * 2016-03-03 2018-10-10 矢崎総業株式会社 コネクタ装置
EP3252877A1 (en) * 2016-06-02 2017-12-06 Delphi Technologies, Inc. Electrical connector with guiding feature comprising two ramps
JP6389847B2 (ja) 2016-07-29 2018-09-12 矢崎総業株式会社 コネクタ
JP2018125167A (ja) * 2017-02-01 2018-08-09 住友電装株式会社 リテーナ付きコネクタ
JP2019050169A (ja) * 2017-09-12 2019-03-28 住友電装株式会社 コネクタ
JP2019140046A (ja) * 2018-02-15 2019-08-22 住友電装株式会社 コネクタ、コネクタ装置
JP6933180B2 (ja) * 2018-03-29 2021-09-08 住友電装株式会社 コネクタ
JP6754389B2 (ja) * 2018-04-04 2020-09-09 矢崎総業株式会社 コネクタ
JP7431115B2 (ja) 2020-06-24 2024-02-14 矢崎総業株式会社 コネクタ
CN113291491B (zh) * 2021-07-16 2022-09-27 北京智星空间技术研究院有限公司 六单元立方体微纳卫星主承力结构

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03106668U (ja) * 1990-02-19 1991-11-05
JPH03269964A (ja) * 1990-03-19 1991-12-02 Yazaki Corp 端子係止具付コネクタ
JPH04141972A (ja) * 1990-10-01 1992-05-15 Yazaki Corp 逆挿入防止構造を有するコネクタ

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0357027Y2 (ja) * 1988-05-06 1991-12-25
JPH0758629B2 (ja) * 1989-08-24 1995-06-21 矢崎総業株式会社 端子係止具付コネクタ
US5183418A (en) * 1990-10-01 1993-02-02 Yazaki Corporation Connector
JPH07114134B2 (ja) * 1990-10-12 1995-12-06 矢崎総業株式会社 端子係止具付コネクタ
US5490802A (en) * 1994-02-24 1996-02-13 United Technologies Automotive, Inc. Secondary terminal lock plug through stuffer
US5931700A (en) * 1995-02-06 1999-08-03 Yazaki Corporation Connector equipped with an insertion detecting member for terminal lugs
JP3264314B2 (ja) 1995-02-06 2002-03-11 矢崎総業株式会社 端子金具用挿入検知部材を有するコネクタ
JP3286195B2 (ja) * 1997-01-17 2002-05-27 矢崎総業株式会社 ハウジングへのフロントホルダの係止構造
US6106340A (en) * 1998-04-30 2000-08-22 The Whitaker Corporation Electrical connector with deflectable secondary

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03106668U (ja) * 1990-02-19 1991-11-05
JPH03269964A (ja) * 1990-03-19 1991-12-02 Yazaki Corp 端子係止具付コネクタ
JPH04141972A (ja) * 1990-10-01 1992-05-15 Yazaki Corp 逆挿入防止構造を有するコネクタ

Also Published As

Publication number Publication date
DE102006027214B4 (de) 2009-12-17
US7264505B2 (en) 2007-09-04
JP2007026943A (ja) 2007-02-01
DE102006027214A1 (de) 2007-02-01
US20070020997A1 (en) 2007-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4606263B2 (ja) 二重係止コネクタ
JP3675242B2 (ja) 低挿入力コネクタ
JP3872054B2 (ja) 電気コネクタ
JP4520315B2 (ja) コネクタ用電線カバー
JP2921639B2 (ja) 二重係止コネクタ及びその係止解除構造
JP2009026583A (ja) ロック式コネクタ
JP2007305454A (ja) コネクタ
JP4508098B2 (ja) コネクタ
JP3337008B2 (ja) コネクタ
JP5286166B2 (ja) ロック解除構造
JP2011108576A (ja) ホルダ付コネクタ
JP4504801B2 (ja) コネクタ
JP4917661B2 (ja) 二重係止コネクタ
JP6256276B2 (ja) コネクタ
US7458841B2 (en) Wire cover and a locking construction therefor
JP4737543B2 (ja) コネクタ
JP3889682B2 (ja) コネクタ
JP3813838B2 (ja) コネクタ用電線カバー取付構造
JP3702748B2 (ja) コネクタ
JP4813139B2 (ja) ハウジングロック構造
JP2007285497A (ja) 部品相互の係止解除構造
JP4397717B2 (ja) コネクタのロック構造
JP3915558B2 (ja) コネクタ
JP2008071600A (ja) 電線カバー
JP2002352902A (ja) コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100309

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100510

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100608

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100802

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100921

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101005

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131015

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees