JP3702748B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、雌雄が嵌合しているときのがたつきを抑制することができるコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、雌雄コネクタハウジングを嵌合したときのロックをロックアームと呼ばれる弾性アームによって行うものがある。その一例として、特開平4−196077号公報のものがある。このものは一方のコネクタハウジングの上面に後方へ片持ち状に延出する撓み可能なロックアームを有し、他方のコネクタハウジングのフード部にはロックアーム上面のロック突部と係止するロック穴が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の構造では雌雄コネクタハウジングの嵌合状態で、両コネクタハウジング間でがたつく、という問題があった。図20は上記公報に開示されたコネクタのロックアーム部分を簡略的に示すものである。この図によって、従来の問題点を説明すると、一方のコネクタハウジング50に設けられたロックアーム51は片持ち状に形成されて支持端側を中心として撓み変形する。従って、雌雄コネクタハウジング50,52の嵌合に伴ってロックアーム51は一旦、下方へ撓み、その後に復帰してロック穴53に係止するのであるが、この復帰の際には、ロック突部54は円弧状の軌跡を描きつつロック穴53に収まる。このため、ロック突部54はロック穴53の下面開口縁との干渉を避けてロック穴53内へ進入する必要から、ロック穴53内に収容された状態ではロック穴53の内壁面とロック突部54の後面との間にクリアランス(図20にSで示される隙間)が生じてしまう。こうしたクリアランスSは雌雄コネクタハウジング50,52のがたつきを許容する原因となり、さらには端子金具同士のがた付きの原因にもなる。
【0004】
かかる端子金具同士のがた付きは、コネクタが自動車に搭載されるような場合には、自動車からの振動に起因して雌雄の端子間が微摺動し、接点部が摩耗してしまう虞がある。
本発明は上記の問題点に鑑みて開発工夫されたものであり、その目的とするところは、コネクタハウジング同士が嵌合状態でがたつきにくくしたコネクタを提供することである。
【0005】
上記の目的を達成するための請求項1の発明は、相互に嵌合可能な雌雄一対のコネクタハウジングのうち、一方のコネクタハウジングには係止受け部が配され、他方のコネクタハウジングには一端側を基端とする片持ち状に形成され両コネクタハウジングの嵌合時には前記基端側を中心として揺動し両コネクタハウジングの正規嵌合に伴って復帰し自由端寄りの位置に突設されたロック突部を前記係止受け部に係止可能とするロックアームが配されてなるコネクタにおいて、前記ロック突部と係止受け部との間には、これらロック突部と係止受け部とが係止し合っているときに相互を当接状態とするがた詰め部が配されてなり、前記がた詰め部は、前記ロック突部および前記係止受け部のうち、いずれか一方の付け根部分に形成されたテーパー面であるとともに、前記両コネクタハウジングを前記正規嵌合状態から離脱する方向に移動させると、いずれか他方が前記テーパー面と前記当接状態を保ちながら乗り上げ、前記がた詰め部であるテーパー面の終端に差しかかると、前記両コネクタハウジングの嵌合方向に対向した状態にある平面状の係止面同士が当たり合って抜止め状態に保持されることを特徴とするものである。
【0006】
【発明の作用および効果】
請求項1の発明によれば、雌雄コネクタハウジングが嵌合するときに、ロックアームは基端側を中心として揺動し、両コネクタハウジングが正規に嵌合すると、復帰して係止受け部に係止する。このときロック突部も揺動変位しつつ係止受け部に係止するため、ロック突部と係止受け部との間にはこの揺動に伴って所定の隙間が生じるが、この間に配されたがた詰め部によって係止受け部とロック突部とを当接状態とさせることができる。したがって、コネクタ間のがたつきが回避でき、これによって端子間の微摺動摩耗等を解消することができる。
また、ロック突部と係止受け部との間のクリアランスがばらついても、係止受け部とロック突部とはテーパー面の斜面上のいずれかの部位で当接することができるため、当接状態の確保に有効である。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態の雌雄両コネクタハウジングF,Mを示すものである。雄コネクタハウジングMは前方へ開口する角筒形状に形成され、その奥壁には複数本の雄端子金具1が圧入によって取り付けられている。各雄端子金具1の一端側は雄コネクタハウジングMの外方に延出されるとともに、外部の途中で下方へ直角に屈曲し、各先端部は図示しないプリント基板上の配線に接続されるようになっている。また、雄コネクタハウジングMの上面中央部は開口縁から凹部2が凹み形成され、この凹部2の奥部には係止突部3(係止受け部)が下向きに突出し、雌コネクタハウジングFのロック突部4に係止可能となっている。
【0008】
但し、この実施形態における係止突部3は図19に示すように、下面が外側から内側にかけて上り勾配となった斜面3aが形成されるとともに、ロック突部4との係止時にこれと対向する面(係止面3b)はオーバーハング気味に形成されている。
【0009】
次に、図2によって雌コネクタハウジングF内に収容される雌端子金具5について説明すると、雌端子金具5は先端部が角筒状の接続部6となっており、雌雄コネクタハウジングF,Mの嵌合時には内部へ雄端子金具1の差込みがなされる。また、接続部6の内部には底面前縁からの山形状の折り返しにより弾性片7が形成されており、雄端子金具1と弾性力をもって接触して電気的導通が図られるようになっている。また、接続部6の下面には係止突起8が一体に突出しており、後述するハウジング9のランス10と係止可能となっている。さらに、接続部6の後端部には図3に示すような当接片11が設けられている。この当接片11は接続部6の後端部上縁を下向きに屈曲して形成されているとともに、その屈曲部分の上面は下向き勾配の誘導面11aが形成されていて、端子保持具15の端子係止部18の係止動作を案内することができる。
なお、接続部6の後方には電線芯線をかしめるワイヤバレル部12と、さらにその後方には電線被覆をかしめ付けるインシュレーションバレル13とが配されている。
【0010】
この実施形態における雌コネクタハウジングFは、ハウジング9と、ハウジングヘッド14と、端子保持具15とによって構成されている。
まず、図4乃至図6によってハウジング9について説明すると、ハウジング9の本体部17は横長の直方体形状をなしており、内部には雌端子金具5を全周にわたって密着して収容するためのキャビティ16が上下二段でかつ幅方向へ複数室が並列して設けられている。各キャビティ16は前後方向に貫通して設けられるとともに、各キャビティ16の前端部底面には上下方向への撓み可能なランス10が形成されており、雌端子金具5がキャビティ16内に差し込まれるときにはランス10を撓ませて通過可能とし、通過後には復帰して雌端子金具5の係止突起8と係止することができる。
【0011】
また、ハウジング9の本体部17における上面から両側面にかけては、端子保持具15の端子係止部18を嵌め入れ可能とする装入孔19が開口している。この装入孔19はハウジング9に雌端子金具5を正規状態で収容したときに、当接片11の後端面と同装入孔19の前部開口縁とがほぼ揃うように配されている。さらに、本体部17の両外側面であって装入孔19を挟んだ位置には、それぞれ端子保持具15に対する仮係止突起8と本係止突起8とが高さを異にして突出している。この実施形態では、図6に示すように、対角線位置にあるもの同士が仮係止突起8aあるいは本係止突起8bの組を構成するようにしている。
【0012】
本体部17の前端部には各ランス10の前方を取り囲むようにして張り出し部20が張り出し形成されている。この張り出し部20は前方及び上方へ開口して形成され、ここには次述するハウジングヘッド14が収容可能であり、張り出し部20の両側面の下隅部にはハウジングヘッド14の外れ防止用の切り欠き21が形成されている。
なお、本体部17の後端部には雌雄コネクタハウジングF,Mの嵌合・離脱時の操作のための操作部22が張り出し形成されている。また、操作部における両側部の内面には一対のガイド溝33が縦向きに形成されており、ここには端子保持具の連結突部34がスライド可能に差し込まれ、インナ・アウタの両ハウジングを連結可能としている。
【0013】
ハウジングヘッド14(図7及び図8参照)は本体部17の張り出し部20に収容されたときに、張り出し部20の奥面部分と整合可能に形成されるとともに、各キャビティ16とそれぞれ対応して連通可能な窓孔23が開口することで、全体として格子状をなしている。また、ハウジングヘッド14の両外側面の下端には一対の引掛け突部24が突出しており、ハウジングヘッド14を張り出し部20の前方より収容させるときにそれぞれが張り出し部20の切り欠き21にそれぞれ引掛けられて上方への外れが規制されるようにしている。
【0014】
次に、図9乃至図11を参照しながら端子保持具15について説明すると、下方と後方へ開放するボックス状に形成され、ハウジング9に対し上方から嵌め合わせ可能に形成されている。端子保持具15の上面には雌雄コネクタハウジングF,Mの嵌合状態をロックするためのロックアーム25が前後方向に沿って配設されており、その上面の中央よりやや前寄りの位置にはロック突部4が突出している。このロックアーム25の後端部は端子保持具15の上面に接続され、前端部はロックアーム25の両側に並列して起立する保護壁26に接続されている。このことによって、ロックアーム25は前後両端部が支持端となった両持ち状に形成され、上下方向に撓んで雄コネクタハウジングMの係止突部3と係止可能である。また、ロックアーム25の上面においてロック突部4より後方にはロック解除操作のための操作片27が突設されており、押圧操作によってロックアーム25をロック解除方向(下方)へ撓み変形させることができる。
【0015】
さらに、前記したロック突部4においてロックアーム25の先端側の面は上り勾配としたスライド面4aとなっており、雌雄コネクタハウジングF,Mの嵌合時に係止突部3の前面と突き当てられたときにロックアーム25を下方へ撓み変形させるよう誘導することができる。一方、ロック突部4においてこのスライド面4aと反対側の面、つまり係止突部3と係止し合う側の面の付け根部分には、雌雄のコネクタハウジングが嵌合しているときに、ロック突部と係止突部との間の隙間を埋めるためのがた詰め部が左右に対をなして配されている。
【0016】
すなわち、ロックアーム25は雌雄コネクタハウジングF,Mの嵌合時にロック突部4が係止突部3をくぐり抜けるべく下方へ撓み変形し、正規に嵌合したときに復帰してロック突部4と係止突部3が係止状態となる(図19参照)。この間、ロックアーム25は基端側(雌コネクタハウジングF上面との接続側)を中心として揺動するため、コネクタハウジング同士F,Mの正規嵌合に伴ってロックアーム25が弾性復帰しても、これが原因でロック突部4と係止突部3の係止面3bとの間には、図20に示すようなクリアランスSが生じてしまうことは既述した通りである。
【0017】
この実施形態においては、ロック突部4において係止面3bとの対向側両側部を切り欠いて一対のテーパー面4bを下向き勾配をなして凹み形成し、さらに、両テーパー面4bからより緩やかな勾配をもって前後方向に同幅で連続する一対のがた詰め面4c(がた詰め部)を延設し、それぞれを係止突部の係止面の下端縁と当接可能としている。また、両がた詰め面4cは、ロック突部4と係止突部3が係止し合っている状態で、先端の位置が係止面3bの下端を通過して係止突部3の下面の途中位置にまで至る長さに設定されており、これによってロック突部4と係止面3bとの間のクリアランスがばらついても、常に係止面3bの下端縁との当接状況が確保される。
【0018】
一方、端子保持具15の前面壁は同端子保持具15をハウジング9に嵌合させたときにハウジングヘッド14の前面と整合して密着可能であるとともに、各雌端子金具5の先端面を突き当てる前止まり壁28を構成する。この前止まり壁28には各キャビティ16及び各窓孔23とそれぞれ整合可能な雄端子進入口29が複数個開口している。
【0019】
さらに、端子保持具15内の天井面からは全幅に沿って端子係止部18が一体に垂下形成されている。端子係止部18が設けられる位置は、前止まり壁28の内面から端子係止部18の前面までの距離(図10で示すT寸法)が、雌端子金具5の接続部6の全長(接続部6の前面から当接片11の後面までの距離:図2で示すS寸法)とほぼ等しくしてある。また、端子係止部18にはハウジング9における上段側の各キャビティ16と対応して同数の連絡孔30が開口している。後述するように、端子保持具15がハウジング9に対して仮係止位置で装着されているとき(図12参照)には、各連絡孔30が上段側の各キャビティ16と整合しかつ連絡孔30の開口縁のうち下側部分は下段側の各キャビティ16内へ進入しない位置に待機するようにしてある。このため、端子保持具15の仮係止位置では、ハウジング9の各キャビティ16へ雌端子金具5の挿入が許容された状態にある。しかし、端子保持具15がハウジング9に対して本係止位置で装着されているときには(図1参照)、各連絡孔30の開口縁のうち上縁部および下縁部は、それぞれ上段側の各キャビティ16及び下段側の各キャビティ16へとそれぞれ進入する。これにより、雌端子金具5が前止まり壁28に突き当たる正規位置まで挿入されている限り、端子係止部18が当接片11に密着した状態で係止して後方への抜けを規制することができる。
【0020】
さらにまた、端子保持具15の両側壁には、本体部17の仮係止突起8a及び本係止突起8bにそれぞれ対応して仮係止孔31及び本係止孔32が開口している。前記したように、仮係止突起8a及び本係止突起8bが対角線位置の配置となっているため、仮係止孔31及び本係止孔32もこれに対応して同様の配置となっている。仮係止孔31は高さ方向へ長孔となっていて、端子保持具15が仮係止位置にあるときには図17に示すように、仮係止孔31の下縁部に仮係止突起8aを係止させるが、本係止位置にあるときには仮係止突起8aを仮係止孔31の途中に位置させる(同図想像線状態)。一方、本係止孔32は端子保持具15が仮係止位置にあるときには、図18に示すように、本係止部は本係止孔32の開口縁の下縁部の段部に係止し、本係止位置にあるときには本係止突起8bを本係止孔32内に係止させる(同図想像線状態)
なお、端子保持具15における両側面の後端には前記した一対の連結突部34が突出形成されており、ハウジング9のガイド溝33に差し込み可能である。
【0021】
引き続き、上記のように構成された本実施形態の作用効果を具体的に説明する。雌コネクタハウジングFを組み立てる場合には、まず、本体部17の張り出し部20にハウジングヘッド14を収容する。このときには、ハウジングヘッド14の両引掛け突部24を本体部17の切り欠き21に係止させておく(この場合、圧入してもよい)。
こうしてハウジングヘッド14が仮組みされたハウジング9に対し連結突部34とガイド溝33とを適合させつつ端子保持具15を上方から嵌め込む。そのときには、端子保持具15の端子係止部18を本体部17の装入孔19に嵌め入れる。そして仮係止突起8aを仮係止孔31へ係止させるとともに、本係止突起8bを本係止孔32の下部の段部に係止させておく。これによって、端子保持具15はハウジング9に対する下方への嵌め込み方向と上方への抜けが併せて規制され、つまり端子保持具15はハウジングヘッド14及びハウジング9に対し仮係止位置に保持されるわけである(図12,図13及び図15状態)。
【0022】
仮係止位置では端子保持具15の連絡孔30とキャビティ16とは整合するが、前止まり壁28に形成された雄端子進入口29とキャビティ16とは不整合の状態にあり、さらには前止まり壁28は本体部17の前面と密着した状態となっている。したがって、雌端子金具5を各キャビティ16の後方より挿入してやると、雌端子金具5は上段側キャビティ16では連絡孔30を通過することができ、下段側キャビティ16も端子係止部18の下方をそのまま通過することができる。雌端子金具5がさらに押し込まれると、各ランス10を下方へ撓み変形させてここを通過し、前止まり壁28の裏面に突き当たり、これによって雌端子金具5の前進位置が規定される。こうして、雌端子金具5が正規位置にまで挿入されると、各ランス10は弾性復帰し係止突起8と係止することから、雌端子金具5は雌コネクタハウジングF内に一次係止された状態で抜け止めされる。
【0023】
上記のようにして雌端子金具5の挿入が完了したら、端子保持具15をハウジング9およびハウジングヘッド14に押し込んで、天井面を本体部17の上面に密着させる。これにより、仮係止突起8aは仮係止孔31の途中位置まで移動し、本係止突起8bが本係止孔32内に係止する。かくして、端子保持具15がハウジング9に対し抜け止め状態で保持される。本係止位置では、前述したように、連絡孔30の開口縁の上縁部及び下縁部がそれぞれ上下の段の各キャビティ16内に進入しかつ雌端子金具5の当接片11に密着した状態で係止する。また、このときには前止まり壁28の雄端子金具1進入口が各キャビティ16と整合する。
【0024】
ところで、仮に雌端子金具5の挿入位置が正規位置に遠く至らない場合には、端子係止部18と接続部6上面とが干渉してしまい、端子保持具15の押し込みが不能となるため、作業者は直ちに雌端子金具5が半挿入であることを知り、正規位置までのさらなる挿入がなされる。
【0025】
しかし、雌端子金具5が前止まり壁28に突き当たる正規深さまで挿入されていれば、前止まり壁28から端子係止部18に至るまでの距離は雌端子金具5の接続部6の全長、すなわち接続部6の前面から当接片11の後面にいたるまでの距離に等しく定められているから、雌端子金具5が正規寸法で製造されたものである限りは、端子係止部18は雌端子金具5の接続部6に対し密着した係止することができる。
【0026】
かくして雌端子金具5がランス10と端子係止部18との二重係止状態で雌コネクタハウジングF内に収容されたら、雄コネクタハウジングMへの嵌合がなされる。嵌合に伴い、まずロックアーム25におけるロック突部4のスライド面4aが雄コネクタハウジングMの係止突部3に突き当たり、さらなる嵌合によってロックアーム25が下方へ撓むよう誘導される。これにより、ロック突部4が係止突部3をくぐり抜けて弾性復帰して係止するため、雌雄コネクタハウジングF,Mが嵌合状態でロックされる。なお、ロックを解除する場合には、操作片27の押し込みによって再度ロックアーム25を撓み変形させれば、係止突部3とロック突部4との係止を解除することができる。
【0027】
ところで、ロック突部4と係止突部3とが係止し合っているときには、係止面3bの下端縁が両がた詰め面4cの上面に当接しており、この間の摩擦力によって雌雄コネクタハウジングF,M同士のがた付きが抑制される。したがって、車両からの振動がコネクタに伝播するようなことがあっても、雌雄端子金具1,5間で微摺動を生じさせることもなく、これに起因した摩耗を回避することができる。
また、がた詰め面4cがテーパー面となっていることから、ロック突部4と係止突部3との間のクリアランスがばらついても、係止突部3の下端縁とがた詰め面4cとの当接状態を維持することができる。
【0028】
以上のように、本実施形態によれば、ロックアーム25の付け根部分にがた詰め面4cを設けて、ロック突部4と係止突部3とが係止し合っているときに、係止突部3との当接状態を確保するようにしたため、雌雄コネクタハウジングF,M同士のがたつきが抑制され、もって雌雄端子金具1,5同士の微摺動摩耗等を回避することができる。
【0029】
なお、本発明は種々の変更が可能であり、次のような変形例も本発明の技術的範囲に含まれる。
▲1▼この実施形態では雌コネクタハウジングFに適用したが、雄コネクタハウジングMに適用しても良い。
▲2▼この実施形態では、ハウジング9を本体部17とハウジングヘッド14とに分けて構成したが、一体構造のものとすることも可能である。
▲3▼ハウジング9は図示では上下二段のものを示したが、段数については限定されるべきものではない。
▲4▼この実施形態では、がた詰め面4cをロック突部4の両側に部分的に設けたが、ロック突部4の全幅にわたって設けるようにしてもよい。
▲5▼本実施形態では、端子保持具15にロックアーム25を形成したが、ハウジング9に設けることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】雄コネクタハウジングと本係止状態にある雌コネクタハウジングとを示す側断面図
【図2】雌端子金具の側断面図
【図3】雌端子金具の当接片を示す拡大図
【図4】ハウジングの正面図
【図5】同側断面図
【図6】同平面図
【図7】ハウジングヘッドを示す正面図
【図8】同平断面図
【図9】端子保持具を示す正面図
【図10】同側断面図
【図11】同平面図
【図12】端子保持具が仮係止位置にあるときに端子金具の挿入過程を示す側断面図
【図13】端子金具の挿入完了状態を示す側断面図
【図14】雌コネクタハウジングの平断面図
【図15】仮係止状態にある雌コネクタハウジングの正断面図
【図16】本係止状態にある雌コネクタハウジングの正断面図
【図17】第1係止部における仮・本両係止状態を示す拡大断面図
【図18】第2係止部における仮・本両係止状態を示す拡大断面図
【図19】ロック突部と係止突部との係止状態を拡大して示す断面図
【図20】従来コネクタの問題点を示す拡大断面図
【符号の説明】
1…雄端子金具
3…係止突部
3b…係止面
4…ロック突部
4c…がた詰め面
5…雌端子金具
F…雌コネクタハウジング
M…雄コネクタハウジング

Claims (1)

  1. 相互に嵌合可能な雌雄一対のコネクタハウジングのうち、一方のコネクタハウジングには係止受け部が配され、他方のコネクタハウジングには一端側を基端とする片持ち状に形成され両コネクタハウジングの嵌合時には前記基端側を中心として揺動し両コネクタハウジングの正規嵌合に伴って復帰し自由端寄りの位置に突設されたロック突部を前記係止受け部に係止可能とするロックアームが配されてなるコネクタにおいて、
    前記ロック突部と係止受け部との間には、これらロック突部と係止受け部とが係止し合っているときに相互を当接状態とするがた詰め部が配されてなり、
    前記がた詰め部は、前記ロック突部および前記係止受け部のうち、いずれか一方の付け根部分に形成されたテーパー面であるとともに、前記両コネクタハウジングを前記正規嵌合状態から離脱する方向に移動させると、いずれか他方が前記テーパー面と前記当接状態を保ちながら乗り上げ、前記がた詰め部であるテーパー面の終端に差しかかると、前記両コネクタハウジングの嵌合方向に対向した状態にある平面状の係止面同士が当たり合って抜止め状態に保持されることを特徴とするコネクタ。
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